JPH09127514A - 微球体、液晶表示素子用スペーサー及び液晶表示素子 - Google Patents
微球体、液晶表示素子用スペーサー及び液晶表示素子Info
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- JPH09127514A JPH09127514A JP28211795A JP28211795A JPH09127514A JP H09127514 A JPH09127514 A JP H09127514A JP 28211795 A JP28211795 A JP 28211795A JP 28211795 A JP28211795 A JP 28211795A JP H09127514 A JPH09127514 A JP H09127514A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 (1)液晶表示素子の配向制御膜を傷つけて
液晶の配向特性の変調を誘起したり、表示画像の質を低
下させることがない球状スペーサー;(2)液晶表示素
子の液晶層ギャップの寸法の乱れを生じさせて表示画像
の鮮明度を低下させることのない球状スペーサー;
(3)重力や微小な振動によって移動することがない球
状スペーサーとそれを用いた液晶表示素子;(4)表示
画像の欠陥がなく鮮明な画像が得られる液晶表示素子;
(5)適度の圧縮変形性と変形回復性を有する導電性微
球体;(6)接続信頼性に優れた導電性微球体を提供す
る。 【解決手段】 K=(3/√2)・F・S-3/2・R-1/2 (式中、Fは、微球体の10%圧縮変形における荷重値
(kgf)を表し、Sは、圧縮変位(mm)を表し、R
は、微球体の半径(mm)を表す。)で定義されるKの
値が、20℃において250〜700kgf/mm2 で
あり、圧縮変形後の回復率が、20℃において80%を
超えるものである微球体、液晶表示素子用スペーサー及
び液晶表示素子。
液晶の配向特性の変調を誘起したり、表示画像の質を低
下させることがない球状スペーサー;(2)液晶表示素
子の液晶層ギャップの寸法の乱れを生じさせて表示画像
の鮮明度を低下させることのない球状スペーサー;
(3)重力や微小な振動によって移動することがない球
状スペーサーとそれを用いた液晶表示素子;(4)表示
画像の欠陥がなく鮮明な画像が得られる液晶表示素子;
(5)適度の圧縮変形性と変形回復性を有する導電性微
球体;(6)接続信頼性に優れた導電性微球体を提供す
る。 【解決手段】 K=(3/√2)・F・S-3/2・R-1/2 (式中、Fは、微球体の10%圧縮変形における荷重値
(kgf)を表し、Sは、圧縮変位(mm)を表し、R
は、微球体の半径(mm)を表す。)で定義されるKの
値が、20℃において250〜700kgf/mm2 で
あり、圧縮変形後の回復率が、20℃において80%を
超えるものである微球体、液晶表示素子用スペーサー及
び液晶表示素子。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示素子用球
状スペーサー及び導電性微球体等に使用される微球体に
関する。更に詳細には、液晶表示素子用球状スペーサー
及びその液晶表示素子用球状スペーサーを用いた液晶表
示素子と、導電性微球体に関する。
状スペーサー及び導電性微球体等に使用される微球体に
関する。更に詳細には、液晶表示素子用球状スペーサー
及びその液晶表示素子用球状スペーサーを用いた液晶表
示素子と、導電性微球体に関する。
【0002】
【従来の技術】微球体は、液晶表示素子用球状スペーサ
ーとして、また、エレクトロニクス分野において、微細
電極を接続するための導電体として使用されている。
ーとして、また、エレクトロニクス分野において、微細
電極を接続するための導電体として使用されている。
【0003】従来のスペーサーを用いたTN(ツイステ
ッドネマチック)モードの液晶表示素子の代表的な例を
図6に示す。この液晶表示素子は、一対の基板37、3
9と、該一対の基板37、39のギャップを一定に保持
するために一対の基板37、39の間に配設されたスペ
ーサー38及びネマチック液晶41と、一対の基板3
7、39間の周囲に充填されたシール部材30と、各基
板37、39の表面に被覆された偏光シート42、43
とを有している。上記基板37、39は、ガラスからな
る透明基板31、34の片面にITO(Indium−
Tin−Oxide)膜等からなる透明電極32、35
をパターン形成し、この透明電極32、35及び透明基
板31、34の表面にポリイミド膜等からなる配向制御
膜33、36を被覆して構成されている。その配向制御
膜33、36は、ラビングによって配向制御処理されて
いる。
ッドネマチック)モードの液晶表示素子の代表的な例を
図6に示す。この液晶表示素子は、一対の基板37、3
9と、該一対の基板37、39のギャップを一定に保持
するために一対の基板37、39の間に配設されたスペ
ーサー38及びネマチック液晶41と、一対の基板3
7、39間の周囲に充填されたシール部材30と、各基
板37、39の表面に被覆された偏光シート42、43
とを有している。上記基板37、39は、ガラスからな
る透明基板31、34の片面にITO(Indium−
Tin−Oxide)膜等からなる透明電極32、35
をパターン形成し、この透明電極32、35及び透明基
板31、34の表面にポリイミド膜等からなる配向制御
膜33、36を被覆して構成されている。その配向制御
膜33、36は、ラビングによって配向制御処理されて
いる。
【0004】上記スペーサー38は、酸化アルミ、二酸
化硅素等を含む無機質材料又はベンゾグアナミン、ポリ
スチレン系ポリマー等を含む合成樹脂材料から形成され
ている。無機質材料からなるスペーサーは、例えば、特
開昭63−73225号公報、特開平1−59974号
公報等に開示されており、合成樹脂材料からなるスペー
サーは、特開昭60−200228号公報、特開平1−
293316号公報等に開示されている。
化硅素等を含む無機質材料又はベンゾグアナミン、ポリ
スチレン系ポリマー等を含む合成樹脂材料から形成され
ている。無機質材料からなるスペーサーは、例えば、特
開昭63−73225号公報、特開平1−59974号
公報等に開示されており、合成樹脂材料からなるスペー
サーは、特開昭60−200228号公報、特開平1−
293316号公報等に開示されている。
【0005】上記構成の液晶表示素子は、通常以下のよ
うにして作製される。上記一方の基板37の配向制御膜
33の上に、スペーサー38を散布し、基板37の周縁
部にシール用の樹脂を印刷で塗布する。次いで、一対の
基板37、39をその配向制御膜33、36同志が対向
するように重ねて加圧する。次に、シール用樹脂を加熱
硬化させることによってシール部材を形成して一対の基
板37、39を相互に固着させる。次に、シール部材に
設けた孔部から一対の基板37、39のギャップに、ネ
マチック液晶41を充填し、その後孔部を閉塞する。そ
して、透明基板31、34の外側面にそれぞれ偏光シー
ト42、43を積層する。
うにして作製される。上記一方の基板37の配向制御膜
33の上に、スペーサー38を散布し、基板37の周縁
部にシール用の樹脂を印刷で塗布する。次いで、一対の
基板37、39をその配向制御膜33、36同志が対向
するように重ねて加圧する。次に、シール用樹脂を加熱
硬化させることによってシール部材を形成して一対の基
板37、39を相互に固着させる。次に、シール部材に
設けた孔部から一対の基板37、39のギャップに、ネ
マチック液晶41を充填し、その後孔部を閉塞する。そ
して、透明基板31、34の外側面にそれぞれ偏光シー
ト42、43を積層する。
【0006】このような液晶表示素子に使用されるスペ
ーサーとして、着色された球状スペーサーが以下の理由
でしばしば使用される。液晶表示素子において、透明電
極間に電圧を印加することにより、液晶は光学的変化を
生じて画像を形成する。しかし、スペーサーはその電圧
印加によって光学的変化を示さない。従って、画像を表
示させたときの画像の暗部において、無着色のスペーサ
ーは輝点として視認されることがあり、その結果、画像
の表示のコントラストが低下する。
ーサーとして、着色された球状スペーサーが以下の理由
でしばしば使用される。液晶表示素子において、透明電
極間に電圧を印加することにより、液晶は光学的変化を
生じて画像を形成する。しかし、スペーサーはその電圧
印加によって光学的変化を示さない。従って、画像を表
示させたときの画像の暗部において、無着色のスペーサ
ーは輝点として視認されることがあり、その結果、画像
の表示のコントラストが低下する。
【0007】無機質材料からなる着色球状スペーサー
は、特開昭62−66228号公報、特開昭63−89
408号公報、特開昭63−89890号公報等に開示
されており、合成樹脂材料からなる着色球状スペーサー
は、特開平1−20227号公報、特開平1−2007
719号公報、特開平2−214781号公報に開示さ
れている。
は、特開昭62−66228号公報、特開昭63−89
408号公報、特開昭63−89890号公報等に開示
されており、合成樹脂材料からなる着色球状スペーサー
は、特開平1−20227号公報、特開平1−2007
719号公報、特開平2−214781号公報に開示さ
れている。
【0008】更に、接着性を有しないスペーサーは透明
基板に固着されないので以下に示す欠点を有しており、
従って、接着性球状スペーサーがしばしば使用される。 液晶表示セルを組み立てる工程において、基板上への
空気の吹き付け又は基板上からの空気の吸引が行われ
る。このとき、基板上に配置されたスペーサーが飛散し
て消失し得る。 液晶表示セルに液晶を注入する工程において、スペー
サーが基板上を移動し、基板上のスペーサーの配置に偏
りが生じ得る。 液晶表示セルを駆動させるときに、電気的、流体力学
的な力によりスペーサーが移動し得る。 液晶表示セルに外部からの機械的振動が作用すると、
スペーサーが移動し得る。このような液晶表示セルの内
部におけるスペーサーの移動は、基板間のギャップ精度
を低下させ、表示画像の画質を著しく低下させる。
基板に固着されないので以下に示す欠点を有しており、
従って、接着性球状スペーサーがしばしば使用される。 液晶表示セルを組み立てる工程において、基板上への
空気の吹き付け又は基板上からの空気の吸引が行われ
る。このとき、基板上に配置されたスペーサーが飛散し
て消失し得る。 液晶表示セルに液晶を注入する工程において、スペー
サーが基板上を移動し、基板上のスペーサーの配置に偏
りが生じ得る。 液晶表示セルを駆動させるときに、電気的、流体力学
的な力によりスペーサーが移動し得る。 液晶表示セルに外部からの機械的振動が作用すると、
スペーサーが移動し得る。このような液晶表示セルの内
部におけるスペーサーの移動は、基板間のギャップ精度
を低下させ、表示画像の画質を著しく低下させる。
【0009】接着性を有する球状スペーサーは、例え
ば、実開昭51−22453号公報、特開昭63−44
631号公報、特開昭63−94224号公報、特開昭
63−200126号公報、特開平1−24715号公
報、特開平1−247155号公報、特開平2−261
537号公報に開示されている。しかし、液晶表示素子
用のスペーサーとして上述した従来の無機質材料からな
るスペーサー又は合成樹脂材料からなるスペーサーを用
いた場合には、次に述べるような欠点があった。
ば、実開昭51−22453号公報、特開昭63−44
631号公報、特開昭63−94224号公報、特開昭
63−200126号公報、特開平1−24715号公
報、特開平1−247155号公報、特開平2−261
537号公報に開示されている。しかし、液晶表示素子
用のスペーサーとして上述した従来の無機質材料からな
るスペーサー又は合成樹脂材料からなるスペーサーを用
いた場合には、次に述べるような欠点があった。
【0010】図7に示すように、無機質スペーサー38
を用いて液晶表示素子を作製した場合には、このスペー
サー38が硬すぎるため、両基板37、39が加圧され
る際に配向制御膜33を傷つける。配向制御膜33の傷
つけられた部分33aでは、液晶41の分子配列を所望
の状態に保つことができなくなるので、例えば、透過形
の液晶表示素子においては、その傷の部分33aが表示
欠陥となって出現する。
を用いて液晶表示素子を作製した場合には、このスペー
サー38が硬すぎるため、両基板37、39が加圧され
る際に配向制御膜33を傷つける。配向制御膜33の傷
つけられた部分33aでは、液晶41の分子配列を所望
の状態に保つことができなくなるので、例えば、透過形
の液晶表示素子においては、その傷の部分33aが表示
欠陥となって出現する。
【0011】更に、無機質スペーサー38は変形するに
は硬すぎるので、スペーサー38は両基板37、39の
各々の内面に一点で接触することになる。その結果、ス
ペーサー38は液晶41の存在するギャップにおいて、
重力や微小な振動によって移動しやすくなる。この問題
は、最近急速に普及しつつあるラップトップタイプのパ
ーソナルコンピュータやワードプロセッサー、壁掛けテ
レビ等に用いられる大型の液晶表示素子においては、そ
の表示面が垂直又は斜め状態で使用されるので、大変顕
著に表れる。例えば、スペーサー38の大部分が液晶表
示素子の下側部分へ移動することにより、液晶層の厚さ
に不均一を生じさせ、その結果鮮明な画像を得ることが
困難になる。また、そのスペーサー38の移動によって
配向制御膜33が傷つけられるので、上述した画像の表
示欠陥を生じさせる。
は硬すぎるので、スペーサー38は両基板37、39の
各々の内面に一点で接触することになる。その結果、ス
ペーサー38は液晶41の存在するギャップにおいて、
重力や微小な振動によって移動しやすくなる。この問題
は、最近急速に普及しつつあるラップトップタイプのパ
ーソナルコンピュータやワードプロセッサー、壁掛けテ
レビ等に用いられる大型の液晶表示素子においては、そ
の表示面が垂直又は斜め状態で使用されるので、大変顕
著に表れる。例えば、スペーサー38の大部分が液晶表
示素子の下側部分へ移動することにより、液晶層の厚さ
に不均一を生じさせ、その結果鮮明な画像を得ることが
困難になる。また、そのスペーサー38の移動によって
配向制御膜33が傷つけられるので、上述した画像の表
示欠陥を生じさせる。
【0012】他方、軟らかすぎるスペーサーを液晶表示
素子に用いると次のような不都合を招く。基板37、3
9の表面にスペーサー38を散布する際、スペーサー3
8を完全に均一に散布することは不可能で散布密度にか
なりのバラツキを生じる。すると、一対の基板37、3
9を互いに向き合う方向に加圧する際に、スペーサー3
8の散布密度の小さい部分ではスペーサー38の一個当
たりに受ける圧力が非常に大きくなるので、スペーサー
38は大きく変形する。反対に、スペーサー38の散布
密度の大きい部分ではスペーサー38の1個当たりに受
ける圧力が小さいので、スペーサー38はほとんど変形
しない。このようにして、図8に示すように、スペーサ
ー38の散布密度のバラツキが、一対の基板37、39
間に設けられた液晶層の厚みのムラを生じさせ、その結
果、鮮明な画像が得られなくなる。
素子に用いると次のような不都合を招く。基板37、3
9の表面にスペーサー38を散布する際、スペーサー3
8を完全に均一に散布することは不可能で散布密度にか
なりのバラツキを生じる。すると、一対の基板37、3
9を互いに向き合う方向に加圧する際に、スペーサー3
8の散布密度の小さい部分ではスペーサー38の一個当
たりに受ける圧力が非常に大きくなるので、スペーサー
38は大きく変形する。反対に、スペーサー38の散布
密度の大きい部分ではスペーサー38の1個当たりに受
ける圧力が小さいので、スペーサー38はほとんど変形
しない。このようにして、図8に示すように、スペーサ
ー38の散布密度のバラツキが、一対の基板37、39
間に設けられた液晶層の厚みのムラを生じさせ、その結
果、鮮明な画像が得られなくなる。
【0013】更に、一対の基板37、39に圧力をかけ
る際に、実際には基板37、39全体に均一に圧力をか
けることは不可能であり、基板37、39は面の異なる
位置では異なる圧力を受けることになる。従って、軟ら
かすぎるスペーサー38を用いた場合には、各々のスペ
ーサー38が受ける圧力の差によって、スペーサー38
の変形する程度に不均一が生じるために、液晶層の厚み
にムラが生じる。このことにより表示される画像の質が
著しく低下する。
る際に、実際には基板37、39全体に均一に圧力をか
けることは不可能であり、基板37、39は面の異なる
位置では異なる圧力を受けることになる。従って、軟ら
かすぎるスペーサー38を用いた場合には、各々のスペ
ーサー38が受ける圧力の差によって、スペーサー38
の変形する程度に不均一が生じるために、液晶層の厚み
にムラが生じる。このことにより表示される画像の質が
著しく低下する。
【0014】ところで、エレクトロニクス実装分野にお
いて、一対の微細電極を接続するために、金、銀、ニッ
ケル等の金属粒子とバインダー樹脂とを混合して導電性
ペーストを調製し、このペーストを一対の微細電極間に
充填することにより微細電極間を接続させることが行わ
れる。しかし、このような金属粒子は形状が不均一であ
り、かつ、バインダー樹脂に比べて比重が大きいため
に、バインダー樹脂に均一に分散させることが困難であ
った。
いて、一対の微細電極を接続するために、金、銀、ニッ
ケル等の金属粒子とバインダー樹脂とを混合して導電性
ペーストを調製し、このペーストを一対の微細電極間に
充填することにより微細電極間を接続させることが行わ
れる。しかし、このような金属粒子は形状が不均一であ
り、かつ、バインダー樹脂に比べて比重が大きいため
に、バインダー樹脂に均一に分散させることが困難であ
った。
【0015】特開昭59−28185号公報には、粒径
が比較的揃ったガラスビーズ、シリカビーズ、グラスフ
ァイバー等の粒子の表面に、金属メッキ層を設けて導電
性微球体を形成することが開示されている。しかしなが
ら、上記公報に開示された導電性微球体は、その基材微
球体が硬すぎるので、圧縮変形させることが困難であ
る。そのため、この導電性微球体を使用して電極間を接
続しようとすると、導電性微球体と電極表面との接触面
積が広がらず、接触抵抗値を低減させることが困難とな
る。
が比較的揃ったガラスビーズ、シリカビーズ、グラスフ
ァイバー等の粒子の表面に、金属メッキ層を設けて導電
性微球体を形成することが開示されている。しかしなが
ら、上記公報に開示された導電性微球体は、その基材微
球体が硬すぎるので、圧縮変形させることが困難であ
る。そのため、この導電性微球体を使用して電極間を接
続しようとすると、導電性微球体と電極表面との接触面
積が広がらず、接触抵抗値を低減させることが困難とな
る。
【0016】特開昭62−185749号公報及び特開
平1−225776号公報には、基材微球体として、ポ
リフェニレンスルフィド粒子やフェノール樹脂粒子等を
用いた導電性微球体が開示されている。しかし、このよ
うな合成樹脂粒子を基材微球体として用いた導電性微球
体は、圧縮変性後の変性回復性に乏しい。そのため、該
導電性微球体を使用して電極間の接続を行う際に、両電
極に作用する圧縮荷重を取り除くと、該導電性微球体と
電極表面との界面にわずかなギャップが形成され、その
結果接触不良を起こす。
平1−225776号公報には、基材微球体として、ポ
リフェニレンスルフィド粒子やフェノール樹脂粒子等を
用いた導電性微球体が開示されている。しかし、このよ
うな合成樹脂粒子を基材微球体として用いた導電性微球
体は、圧縮変性後の変性回復性に乏しい。そのため、該
導電性微球体を使用して電極間の接続を行う際に、両電
極に作用する圧縮荷重を取り除くと、該導電性微球体と
電極表面との界面にわずかなギャップが形成され、その
結果接触不良を起こす。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記に鑑
み、(1)液晶表示素子の配向制御膜を傷つけて液晶の
配向特性の変調を誘起したり、表示画像の質を低下させ
ることがない球状スペーサー;(2)液晶表示素子の液
晶層ギャップの寸法の乱れを生じさせて表示画像の鮮明
度を低下させることのない球状スペーサー;(3)重力
や微小な振動によって移動することがない球状スペーサ
ーとそれを用いた液晶表示素子;(4)表示画像の欠陥
がなく鮮明な画像が得られる液晶表示素子;(5)適度
の圧縮変形性と変形回復性を有する導電性微球体;
(6)接続信頼性に優れた導電性微球体を提供すること
を目的とする。
み、(1)液晶表示素子の配向制御膜を傷つけて液晶の
配向特性の変調を誘起したり、表示画像の質を低下させ
ることがない球状スペーサー;(2)液晶表示素子の液
晶層ギャップの寸法の乱れを生じさせて表示画像の鮮明
度を低下させることのない球状スペーサー;(3)重力
や微小な振動によって移動することがない球状スペーサ
ーとそれを用いた液晶表示素子;(4)表示画像の欠陥
がなく鮮明な画像が得られる液晶表示素子;(5)適度
の圧縮変形性と変形回復性を有する導電性微球体;
(6)接続信頼性に優れた導電性微球体を提供すること
を目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、 K=(3/√2)・F・S-3/2・R-1/2 (式中、Fは、微球体の10%圧縮変形における荷重値
(kgf)を表し、Sは、圧縮変位(mm)を表し、R
は、微球体の半径(mm)を表す。)で定義されるKの
値が、20℃において250〜700kgf/mm2 で
あり、圧縮変形後の回復率が、20℃において80%を
超えるものである微球体によって達成することができ
る。以下に本発明を詳述する。
(kgf)を表し、Sは、圧縮変位(mm)を表し、R
は、微球体の半径(mm)を表す。)で定義されるKの
値が、20℃において250〜700kgf/mm2 で
あり、圧縮変形後の回復率が、20℃において80%を
超えるものである微球体によって達成することができ
る。以下に本発明を詳述する。
【0019】まず、本発明で定義するK値について説明
する。ランダウーリフシッツ理論物理学教程「弾性理
論」(東京図書1972年発行)42頁によれば、半径
がそれぞれR、R′の2つの弾性球体が接触した際、h
は次式により与えられる。 h=F2/3 [D2 (1/R+1/R′)]1/3 (1) D=(3/4)[(1−σ2 )/E+(1−σ′2 )/E′] (2) (式中、hは、R+R′と両球の中心間の距離の差を表
し、Fは、圧縮力を表し、E及びE′は、二つの弾性球
体の弾性率を表し、σ及びσ′は、弾性球のボアッソン
比を表す。)
する。ランダウーリフシッツ理論物理学教程「弾性理
論」(東京図書1972年発行)42頁によれば、半径
がそれぞれR、R′の2つの弾性球体が接触した際、h
は次式により与えられる。 h=F2/3 [D2 (1/R+1/R′)]1/3 (1) D=(3/4)[(1−σ2 )/E+(1−σ′2 )/E′] (2) (式中、hは、R+R′と両球の中心間の距離の差を表
し、Fは、圧縮力を表し、E及びE′は、二つの弾性球
体の弾性率を表し、σ及びσ′は、弾性球のボアッソン
比を表す。)
【0020】一方、球を剛体の板の上に置いて、かつ、
両側から圧縮する場合、R′→∞、E)E′とすると、
近似的に次式が得られる。 F=(21/2 /3)(S3/2 )(E・R1/2 )(1−σ2 ) (3) (式中、Sは圧縮変形量を表す。) この式を変形すると容易に次式が得られる。 K=E/(1−σ2 ) (4) よって、K値を表す式:K=(3/√2)・F・S-3/2
・R-1/2 (5)が得られる。上記K値は球体の硬さ
を普遍的かつ定量的に表すものである。上記K値を用い
ることにより、微球体又はスペーサー(以下、スペーサ
ー等という)の好適な硬さを定量的かつ一義的に表すこ
とが可能となる。
両側から圧縮する場合、R′→∞、E)E′とすると、
近似的に次式が得られる。 F=(21/2 /3)(S3/2 )(E・R1/2 )(1−σ2 ) (3) (式中、Sは圧縮変形量を表す。) この式を変形すると容易に次式が得られる。 K=E/(1−σ2 ) (4) よって、K値を表す式:K=(3/√2)・F・S-3/2
・R-1/2 (5)が得られる。上記K値は球体の硬さ
を普遍的かつ定量的に表すものである。上記K値を用い
ることにより、微球体又はスペーサー(以下、スペーサ
ー等という)の好適な硬さを定量的かつ一義的に表すこ
とが可能となる。
【0021】本発明のスペーサー等において、10%圧
縮歪みにおけるK値は、250〜700kgf/mm2
である。250kgf/mm2 未満であると、セルのギ
ャップコントロールが困難となり、700kgf/mm
2 を超えると、液晶表示素子の製造工程において、液晶
配向制御膜面に傷をつける欠点があり、更に作製された
液晶表示素子において、温度が低下した際に収縮に対し
てスペーサー等の圧縮変形が生じ難いため、液晶セル中
に減圧に起因する気泡が発生するので、上記範囲に限定
される。上記範囲内にあるスペーサー等を用いることに
より、例えば、液晶表示素子を作製するときに、配向制
御膜をスペーサー等で傷つけるようなことがなく、また
加圧プレスにより両電極間のギャップ出しを行う際に、
ギャップコントロールを容易に行うことができる。より
好ましくは、350〜550kgf/mm2 である。
縮歪みにおけるK値は、250〜700kgf/mm2
である。250kgf/mm2 未満であると、セルのギ
ャップコントロールが困難となり、700kgf/mm
2 を超えると、液晶表示素子の製造工程において、液晶
配向制御膜面に傷をつける欠点があり、更に作製された
液晶表示素子において、温度が低下した際に収縮に対し
てスペーサー等の圧縮変形が生じ難いため、液晶セル中
に減圧に起因する気泡が発生するので、上記範囲に限定
される。上記範囲内にあるスペーサー等を用いることに
より、例えば、液晶表示素子を作製するときに、配向制
御膜をスペーサー等で傷つけるようなことがなく、また
加圧プレスにより両電極間のギャップ出しを行う際に、
ギャップコントロールを容易に行うことができる。より
好ましくは、350〜550kgf/mm2 である。
【0022】ところで、液晶表示素子に用いられるスペ
ーサー等の好適な硬さを規定するだけでは好適なスペー
サー等の材料力学的な性質を完全に表現することはでき
ない。もう一つの重要な性質は、スペーサー等の弾性を
示す値である圧縮変形後の回復率が所定範囲内にあるこ
とである。圧縮変形後の回復率を規定することによって
スペーサー等の弾性ないし塑性を定量的にかつ一義的に
表すことが可能となるのである。
ーサー等の好適な硬さを規定するだけでは好適なスペー
サー等の材料力学的な性質を完全に表現することはでき
ない。もう一つの重要な性質は、スペーサー等の弾性を
示す値である圧縮変形後の回復率が所定範囲内にあるこ
とである。圧縮変形後の回復率を規定することによって
スペーサー等の弾性ないし塑性を定量的にかつ一義的に
表すことが可能となるのである。
【0023】本発明のスペーサー等において、スペーサ
ー等の圧縮変形後の回復率は、20℃において80%を
超えるものである。回復率が80%を超えるスペーサー
等を用いると、液晶セル製造工程において、加圧プレス
により両基板間のギャップ出しを行った後に除圧した
際、圧縮変形されたスペーサー等が弾性回復し易いため
に取り出された液晶セルのギャップ精度が80%以下の
スペーサー等を用いた場合よりも良くなるので、上記範
囲に限定される。好ましい圧縮変形後の回復率は、80
%を超え95%以下である。
ー等の圧縮変形後の回復率は、20℃において80%を
超えるものである。回復率が80%を超えるスペーサー
等を用いると、液晶セル製造工程において、加圧プレス
により両基板間のギャップ出しを行った後に除圧した
際、圧縮変形されたスペーサー等が弾性回復し易いため
に取り出された液晶セルのギャップ精度が80%以下の
スペーサー等を用いた場合よりも良くなるので、上記範
囲に限定される。好ましい圧縮変形後の回復率は、80
%を超え95%以下である。
【0024】次に、K値及び圧縮変形後の回復率の測定
法について説明する。 (A)K値の測定方法及び条件 (i)測定方法 室温において、平滑表面を有する鋼板の上にスペーサー
等を散布し、その中から1個のスペーサー等を選ぶ。次
に、微小圧縮試験機(PCT−200型、島津製作所社
製)を用いて、ダイヤモンド製の直径50μmの円柱の
平滑な端面でスペーサー等を圧縮する。この際、圧縮荷
重を電磁力として電気的に検出し、圧縮変位を作動トラ
ンスによる変位として電気的に検出する。
法について説明する。 (A)K値の測定方法及び条件 (i)測定方法 室温において、平滑表面を有する鋼板の上にスペーサー
等を散布し、その中から1個のスペーサー等を選ぶ。次
に、微小圧縮試験機(PCT−200型、島津製作所社
製)を用いて、ダイヤモンド製の直径50μmの円柱の
平滑な端面でスペーサー等を圧縮する。この際、圧縮荷
重を電磁力として電気的に検出し、圧縮変位を作動トラ
ンスによる変位として電気的に検出する。
【0025】これにより、図2に示すような圧縮変位−
荷重の関係が求められる。図2から、スペーサー等の1
0%圧縮変形における荷重値、圧縮変位がそれぞれ求め
られ、これらの値と(5)式とから図3に示すようなK
値と圧縮歪との関係が求められる。但し、圧縮歪みは圧
縮変位をスペーサー等の粒子径で割った値を%で表した
ものである。 (ii)圧縮速度 定負荷速度圧縮方式で行う。毎秒0.27グラム重(g
rf)の割合で荷重を増加する。 (iii)試験荷重 最大10grfとする。
荷重の関係が求められる。図2から、スペーサー等の1
0%圧縮変形における荷重値、圧縮変位がそれぞれ求め
られ、これらの値と(5)式とから図3に示すようなK
値と圧縮歪との関係が求められる。但し、圧縮歪みは圧
縮変位をスペーサー等の粒子径で割った値を%で表した
ものである。 (ii)圧縮速度 定負荷速度圧縮方式で行う。毎秒0.27グラム重(g
rf)の割合で荷重を増加する。 (iii)試験荷重 最大10grfとする。
【0026】(B)圧縮変形後の回復率の測定方法及び
条件 (i)測定方法 室温において、平滑表面を有する鋼板の上にスペーサー
等を散布し、その中から1個のスペーサー等を選ぶ。次
に、微小圧縮試験機(PCT−200型、島津製作所社
製)を用いて、ダイヤモンド製の直径50μmの円柱の
平滑な端面でスペーサー等を圧縮する。この際、圧縮荷
重を電磁力として電気的に検出し、圧縮変位を作動トラ
ンスによる変位として電気的に検出する。
条件 (i)測定方法 室温において、平滑表面を有する鋼板の上にスペーサー
等を散布し、その中から1個のスペーサー等を選ぶ。次
に、微小圧縮試験機(PCT−200型、島津製作所社
製)を用いて、ダイヤモンド製の直径50μmの円柱の
平滑な端面でスペーサー等を圧縮する。この際、圧縮荷
重を電磁力として電気的に検出し、圧縮変位を作動トラ
ンスによる変位として電気的に検出する。
【0027】図4に示すように、スペーサー等を反転荷
重値まで圧縮した後(図4中、曲線(a)で示す)、逆
に荷重を減らしていく(図4中、曲線(b)で示す)。
この際、荷重と圧縮変位との関係を測定する。ただし、
除荷重における終点は荷重値ゼロではなく、0.1g以
上の原点荷重値とする。回復率は反転の点までの変位L
1 と反転の点から原点荷重値を取る点までの変位差L2
の比(L2 /L1 )を%で表した値で定義する。
重値まで圧縮した後(図4中、曲線(a)で示す)、逆
に荷重を減らしていく(図4中、曲線(b)で示す)。
この際、荷重と圧縮変位との関係を測定する。ただし、
除荷重における終点は荷重値ゼロではなく、0.1g以
上の原点荷重値とする。回復率は反転の点までの変位L
1 と反転の点から原点荷重値を取る点までの変位差L2
の比(L2 /L1 )を%で表した値で定義する。
【0028】(ii)測定条件 反転荷重値 1grf 原点荷重値 0.1grf 負荷及び除負荷における圧縮速度 0.27grf/sec 測定室温度 20℃
【0029】本発明のスペーサー等は上記K値及び上記
回復率を満たすものであれば、無機質粒子、合成樹脂粒
子のいずれでも使用することができる。なかでも、上記
K値及び回復率を上記範囲内に調整することが容易に行
える点で、合成樹脂粒子が好ましい。
回復率を満たすものであれば、無機質粒子、合成樹脂粒
子のいずれでも使用することができる。なかでも、上記
K値及び回復率を上記範囲内に調整することが容易に行
える点で、合成樹脂粒子が好ましい。
【0030】上記スペーサー等を形成するのに適してい
る合成樹脂粒子としては特に限定されず、例えば、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、ポリ
塩化ビニル、ポリテトラフルオロエチレン、ポリスチレ
ン、ポリメチルメタクリレート、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアミド、ポ
リイミド、ポリスルフォン、ポリフェニレンオキサイ
ド、ポリアセタール等の線状又は架橋高分子;エポキシ
樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエス
テル樹脂、ジビニルベンゼン重合体、ジビニルベンゼン
−スチレン共重合体、ジビニルベンゼン−アクリル酸エ
ステル共重合体、ジアリルフタレート重合体、トリアリ
ルイソシアヌレート重合体、ベンゾグアナミン重合体等
の網目構造を有する樹脂等が挙げられる。
る合成樹脂粒子としては特に限定されず、例えば、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、ポリ
塩化ビニル、ポリテトラフルオロエチレン、ポリスチレ
ン、ポリメチルメタクリレート、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアミド、ポ
リイミド、ポリスルフォン、ポリフェニレンオキサイ
ド、ポリアセタール等の線状又は架橋高分子;エポキシ
樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエス
テル樹脂、ジビニルベンゼン重合体、ジビニルベンゼン
−スチレン共重合体、ジビニルベンゼン−アクリル酸エ
ステル共重合体、ジアリルフタレート重合体、トリアリ
ルイソシアヌレート重合体、ベンゾグアナミン重合体等
の網目構造を有する樹脂等が挙げられる。
【0031】なかでも、ジビニルベンゼン重合体、ジビ
ニルベンゼン−スチレン共重合体、ジビニルベンゼン−
アクリル酸エステル共重合体、ジアリルフタレート重合
体等の網目構造を有する樹脂が好ましい。上記無機質粒
子としては特に限定されず、従来公知のものを使用する
ことができる。
ニルベンゼン−スチレン共重合体、ジビニルベンゼン−
アクリル酸エステル共重合体、ジアリルフタレート重合
体等の網目構造を有する樹脂が好ましい。上記無機質粒
子としては特に限定されず、従来公知のものを使用する
ことができる。
【0032】スペーサー等の形状としては、例えば、球
状のものが好ましい。直径は、0.1〜5000μmで
ある。0.1μm未満であると、スペーサーが凝集し易
く実用性に欠け、5000μmを超えると、スペーサー
として使用されることはまれであるので、上記範囲に限
定される。好ましくは、0.1〜1000μmである。
直径の変動係数は、50%以下である。50%を超える
と、粒径分布が広すぎてスペーサーとしての性能に問題
を生じるので、上記範囲に限定される。好ましくは、3
5%以下、より好ましくは、20%以下である。
状のものが好ましい。直径は、0.1〜5000μmで
ある。0.1μm未満であると、スペーサーが凝集し易
く実用性に欠け、5000μmを超えると、スペーサー
として使用されることはまれであるので、上記範囲に限
定される。好ましくは、0.1〜1000μmである。
直径の変動係数は、50%以下である。50%を超える
と、粒径分布が広すぎてスペーサーとしての性能に問題
を生じるので、上記範囲に限定される。好ましくは、3
5%以下、より好ましくは、20%以下である。
【0033】請求項7の液晶表示素子用着色球状スペー
サーは、所定範囲のK値と、所定範囲の圧縮変形後の回
復率を有し、かつ、着色されたものである。着色方法と
しては特に限定されず、例えば、染料、顔料混入、染料
モノマーの重合、スペーサー上に金属薄膜を形成してこ
れを酸化する方法等が挙げられる。上記着色方法は、例
えば、特開昭57−189117号公報、特開昭63−
89890号公報、特開平1−144021号公報、特
開平1−144429号公報、特開昭63−66228
号公報、特開昭63−89408号公報、特開平1−2
00227号公報、特開平1−2007719号公報、
特開平2−214781号公報等に開示されている。
サーは、所定範囲のK値と、所定範囲の圧縮変形後の回
復率を有し、かつ、着色されたものである。着色方法と
しては特に限定されず、例えば、染料、顔料混入、染料
モノマーの重合、スペーサー上に金属薄膜を形成してこ
れを酸化する方法等が挙げられる。上記着色方法は、例
えば、特開昭57−189117号公報、特開昭63−
89890号公報、特開平1−144021号公報、特
開平1−144429号公報、特開昭63−66228
号公報、特開昭63−89408号公報、特開平1−2
00227号公報、特開平1−2007719号公報、
特開平2−214781号公報等に開示されている。
【0034】上記着色球状スペーサーは、液晶表示素子
用スペーサーとして用いられる。液晶表示素子におい
て、透明電極間に電圧を印加することにより、液晶は光
学的変化を生じて画像を形成する。これに対し、スペー
サーはその印加によって光学的変化を示さない。従っ
て、画像を表示させたときの暗部において、無着色のス
ペーサーは輝点として認識されることがあり、その結果
画像表示のコントラストを低下させることがあるので、
上記着色球状スペーサーは、好適である。
用スペーサーとして用いられる。液晶表示素子におい
て、透明電極間に電圧を印加することにより、液晶は光
学的変化を生じて画像を形成する。これに対し、スペー
サーはその印加によって光学的変化を示さない。従っ
て、画像を表示させたときの暗部において、無着色のス
ペーサーは輝点として認識されることがあり、その結果
画像表示のコントラストを低下させることがあるので、
上記着色球状スペーサーは、好適である。
【0035】請求項8の液晶表示素子用接着性球状スペ
ーサーは、所定範囲のK値と、所定範囲の圧縮変形後の
回復率を有し、かつ、加熱した際に接着性を有するもの
である。スペーサーに接着性を付与する方法としては特
に限定されず、例えば、基材微球体の表面にポリエチレ
ンワックスの層やホットメルト接着剤層、エポキシ接着
剤層を設ける方法等が挙げられる。接着性を付与する方
法は、例えば、実開昭51−22435号公報、特開昭
63−44631号公報、特開昭63−94224号公
報、特開昭63−200126号公報、特開平1−24
7154号公報、特開平1−247155号公報、特開
平2−261537号公報に開示されている。
ーサーは、所定範囲のK値と、所定範囲の圧縮変形後の
回復率を有し、かつ、加熱した際に接着性を有するもの
である。スペーサーに接着性を付与する方法としては特
に限定されず、例えば、基材微球体の表面にポリエチレ
ンワックスの層やホットメルト接着剤層、エポキシ接着
剤層を設ける方法等が挙げられる。接着性を付与する方
法は、例えば、実開昭51−22435号公報、特開昭
63−44631号公報、特開昭63−94224号公
報、特開昭63−200126号公報、特開平1−24
7154号公報、特開平1−247155号公報、特開
平2−261537号公報に開示されている。
【0036】上記接着性球状スペーサーは、液晶表示素
子用スペーサーとして用いられる。このことにより、上
述のような基板のギャップにおいてスペーサーが移動す
ることを防止できる。その結果、配向制御膜を傷つける
といった不都合な現象を積極的に防止して、表示画像の
画質を向上し、かつ、基板間のギャップ精度を向上する
ことができる。
子用スペーサーとして用いられる。このことにより、上
述のような基板のギャップにおいてスペーサーが移動す
ることを防止できる。その結果、配向制御膜を傷つける
といった不都合な現象を積極的に防止して、表示画像の
画質を向上し、かつ、基板間のギャップ精度を向上する
ことができる。
【0037】請求項7の着色球状スペーサー及び請求項
8の接着性球状スペーサーに使用される基材微粒子は、
上述のスペーサー等から作製することができる。以上の
ように、本発明のスペーサー等は、所定範囲のK値と、
所定範囲の圧縮変形後の回復率を有していることによ
り、液晶表示素子のスペーサーとして好適な物性を有し
ている。すなわち、該スペーサーの硬さが適当であるの
で、液晶表示素子の製造工程において、基板が加圧され
るときに配向制御膜を傷つけることがない。
8の接着性球状スペーサーに使用される基材微粒子は、
上述のスペーサー等から作製することができる。以上の
ように、本発明のスペーサー等は、所定範囲のK値と、
所定範囲の圧縮変形後の回復率を有していることによ
り、液晶表示素子のスペーサーとして好適な物性を有し
ている。すなわち、該スペーサーの硬さが適当であるの
で、液晶表示素子の製造工程において、基板が加圧され
るときに配向制御膜を傷つけることがない。
【0038】また、スペーサーは適度の変形性を有する
ので、基板とスペーサーとは広い面積で接触することに
なる。その結果、スペーサーは基板の表面上で重力や微
小な振動によって移動し難くなる。また、そのスペーサ
ーの移動によって配向制御膜を傷つけるようなことも防
ぎ得る。更に、スペーサーは適度な硬さを有するので、
一対の基板を互いに向い合う方向に加圧する際に、その
加圧力をスペーサーで支持して、基材間のギャップを一
定に保つことができる。従って、液晶層の厚みのムラを
従来に比べて低減することができる。
ので、基板とスペーサーとは広い面積で接触することに
なる。その結果、スペーサーは基板の表面上で重力や微
小な振動によって移動し難くなる。また、そのスペーサ
ーの移動によって配向制御膜を傷つけるようなことも防
ぎ得る。更に、スペーサーは適度な硬さを有するので、
一対の基板を互いに向い合う方向に加圧する際に、その
加圧力をスペーサーで支持して、基材間のギャップを一
定に保つことができる。従って、液晶層の厚みのムラを
従来に比べて低減することができる。
【0039】次に、本発明の液晶表示素子の一例を図面
を参照して説明する。本発明の液晶表示素子は、上述し
た球状スペーサーを用いたこと以外は、図6で示したも
のと同じ構成とすることができる。図1に示すように、
液晶表示素子Aは、一対の基板7、9と該一対の基板
7、9のギャップを一定に保持するために一対の基板
7、9の間に配設されたスペーサー8及びネマチック液
晶11と、一対の基板7、9間の周囲に充填されたシー
ル部材10と、各基板7、9の表面に被覆された偏光シ
ート12、13とを有している。
を参照して説明する。本発明の液晶表示素子は、上述し
た球状スペーサーを用いたこと以外は、図6で示したも
のと同じ構成とすることができる。図1に示すように、
液晶表示素子Aは、一対の基板7、9と該一対の基板
7、9のギャップを一定に保持するために一対の基板
7、9の間に配設されたスペーサー8及びネマチック液
晶11と、一対の基板7、9間の周囲に充填されたシー
ル部材10と、各基板7、9の表面に被覆された偏光シ
ート12、13とを有している。
【0040】上記基板7、9は、ガラスからなる透明基
板1、4の片面にITO(Indium−Tin−Ox
ide)膜等からなる透明電極2、5をパターン形成
し、この透明電極2、5及び透明基板1、4の表面にポ
リイミド膜等からなる配向制御膜3、6を被覆して構成
されている。その配向制御膜3、6はラビングによって
配向制御処理されている。上記スペーサー8は、上述し
た所定範囲のK値と、所定範囲の圧縮変形後の回復率を
有しているものである。このスペーサー8は、着色スペ
ーサーでもよく、及び/又は接着性スペーサーでもよ
い。よって、本発明によれば、表示画像の欠陥がなく鮮
明な画像が得られる液晶表示素子を得ることができる。
板1、4の片面にITO(Indium−Tin−Ox
ide)膜等からなる透明電極2、5をパターン形成
し、この透明電極2、5及び透明基板1、4の表面にポ
リイミド膜等からなる配向制御膜3、6を被覆して構成
されている。その配向制御膜3、6はラビングによって
配向制御処理されている。上記スペーサー8は、上述し
た所定範囲のK値と、所定範囲の圧縮変形後の回復率を
有しているものである。このスペーサー8は、着色スペ
ーサーでもよく、及び/又は接着性スペーサーでもよ
い。よって、本発明によれば、表示画像の欠陥がなく鮮
明な画像が得られる液晶表示素子を得ることができる。
【0041】請求項12の導電性微球体は、上記微球体
と、該微球体の表面に設けられた導電層とからなる。こ
の導電性微球体は、エレクトロニクス実装分野における
微細電極間の導電接続に用いることができる。この導電
性微球体においては、上述したように、10%圧縮歪み
におけるK値は250〜700kgf/mm2 であり、
この範囲内にある導電性微球体を用いることにより、例
えば、一対の電極が導電性微球体で接続されている液晶
表示素子の製造工程において、対向電極面を導電性微球
体で傷つけるようなことがなく、また加圧プレスにより
両電極間のギャップ出しを行う際に、ギャップコントロ
ールを容易に行うことができる。より好ましくは、35
0〜550kgf/mm 2 である。
と、該微球体の表面に設けられた導電層とからなる。こ
の導電性微球体は、エレクトロニクス実装分野における
微細電極間の導電接続に用いることができる。この導電
性微球体においては、上述したように、10%圧縮歪み
におけるK値は250〜700kgf/mm2 であり、
この範囲内にある導電性微球体を用いることにより、例
えば、一対の電極が導電性微球体で接続されている液晶
表示素子の製造工程において、対向電極面を導電性微球
体で傷つけるようなことがなく、また加圧プレスにより
両電極間のギャップ出しを行う際に、ギャップコントロ
ールを容易に行うことができる。より好ましくは、35
0〜550kgf/mm 2 である。
【0042】上記K値が、250kgf/mm2 未満で
あると、上記導電性微球体を二つの電極間に挟んで圧縮
荷重を加える際、しばしば圧縮変形が大きくなるため、
導電性微球体表面の導電層がこの変形に追従できなくな
り、その結果、導電層の破れや剥がれが発生する危険性
がある。また、圧縮変形量が過大となって導電性微球体
が偏平になると、電極同志が直接に接触し、充分な微細
接続ができなくなる問題も生ずる。
あると、上記導電性微球体を二つの電極間に挟んで圧縮
荷重を加える際、しばしば圧縮変形が大きくなるため、
導電性微球体表面の導電層がこの変形に追従できなくな
り、その結果、導電層の破れや剥がれが発生する危険性
がある。また、圧縮変形量が過大となって導電性微球体
が偏平になると、電極同志が直接に接触し、充分な微細
接続ができなくなる問題も生ずる。
【0043】上記K値が、700kgf/mm2 を超え
ると、上記導電性微球体を二つの電極間に挟んで圧縮荷
重を加えても、導電性微球体は容易に変形せず、その結
果導電性微球体と電極表面との接触面積が広がらず、接
触抵抗値を低減させることが困難となる。また、導電性
微球体を変形させるべく無理に荷重を加えると、導電性
微球体表面の導電層の破れや剥がれが生じたり、液晶表
示素子の製造工程において、電極面に傷をつけるおそれ
がある。
ると、上記導電性微球体を二つの電極間に挟んで圧縮荷
重を加えても、導電性微球体は容易に変形せず、その結
果導電性微球体と電極表面との接触面積が広がらず、接
触抵抗値を低減させることが困難となる。また、導電性
微球体を変形させるべく無理に荷重を加えると、導電性
微球体表面の導電層の破れや剥がれが生じたり、液晶表
示素子の製造工程において、電極面に傷をつけるおそれ
がある。
【0044】更に、請求項12の導電性微球体におい
て、導電性微球体の圧縮変形後の回復率の範囲は、20
℃において80%を超えるものである。回復率が80%
以下であると、圧縮変形後に荷重を除いた後の骨格微球
体の変形回復が遅いために、導電層の変形回復速度との
バランスが崩れ、導電層に亀裂が生じるおそれがあるの
で、上記範囲に限定される。好ましくは、80%を超え
95%以下である。
て、導電性微球体の圧縮変形後の回復率の範囲は、20
℃において80%を超えるものである。回復率が80%
以下であると、圧縮変形後に荷重を除いた後の骨格微球
体の変形回復が遅いために、導電層の変形回復速度との
バランスが崩れ、導電層に亀裂が生じるおそれがあるの
で、上記範囲に限定される。好ましくは、80%を超え
95%以下である。
【0045】本発明の導電性微球体は、上記範囲のK値
及び回復率を満たすものであれば、無機質材料から作ら
れたもの、合成樹脂から作られたもののいずれでも用い
ることができる。上記導電性微球体を形成する微球体と
しては、上述したスペーサー等と同じものを使用するこ
とができる。なかでも、微球体を形成する好ましい樹脂
としては、ジビニルベンゼン重合体、ジビニルベンゼン
−スチレン共重合体、ジビニルベンゼン−アクリル酸エ
ステル共重合体、ジアリルフタレート重合体等の網目構
造を有する樹脂である。
及び回復率を満たすものであれば、無機質材料から作ら
れたもの、合成樹脂から作られたもののいずれでも用い
ることができる。上記導電性微球体を形成する微球体と
しては、上述したスペーサー等と同じものを使用するこ
とができる。なかでも、微球体を形成する好ましい樹脂
としては、ジビニルベンゼン重合体、ジビニルベンゼン
−スチレン共重合体、ジビニルベンゼン−アクリル酸エ
ステル共重合体、ジアリルフタレート重合体等の網目構
造を有する樹脂である。
【0046】上記微球体の直径は、0.1〜5000μ
mが好ましい。0.1μm未満であると、微球体が凝集
し易くなり実用性に欠け、5000μmを超えると、使
用されることがまれである。より好ましくは、0.1〜
1000μmである。また、導電層の厚みは、0.02
〜5μmが好ましい。導電層の厚みが0.02μm未満
であると、所望の導電性が得られ難くなり、5μmを超
えると、微球体と導電層との熱膨張率との差により導電
層が微球体の表面から剥離し易くなる。
mが好ましい。0.1μm未満であると、微球体が凝集
し易くなり実用性に欠け、5000μmを超えると、使
用されることがまれである。より好ましくは、0.1〜
1000μmである。また、導電層の厚みは、0.02
〜5μmが好ましい。導電層の厚みが0.02μm未満
であると、所望の導電性が得られ難くなり、5μmを超
えると、微球体と導電層との熱膨張率との差により導電
層が微球体の表面から剥離し易くなる。
【0047】導電層に使用される金属としては特に限定
されず、例えば、ニッケル、金、銀、銅、コバルト錫、
インジウム等又はこれらを主成分とする合金が挙げられ
る。なかでも、インジウムが好ましい。上記微球体の表
面に金属層を形成する方法としては特に限定されず、例
えば、無電解メッキ(化学メッキ法ともいう)による方
法;金属微粉を単独又はバインダーに混ぜ合わせて得ら
れるペーストを微球体にコーティングする方法;真空蒸
着、イオンプレーティング、イオンスパッタリング等の
物理的蒸着方法等が挙げられる。
されず、例えば、ニッケル、金、銀、銅、コバルト錫、
インジウム等又はこれらを主成分とする合金が挙げられ
る。なかでも、インジウムが好ましい。上記微球体の表
面に金属層を形成する方法としては特に限定されず、例
えば、無電解メッキ(化学メッキ法ともいう)による方
法;金属微粉を単独又はバインダーに混ぜ合わせて得ら
れるペーストを微球体にコーティングする方法;真空蒸
着、イオンプレーティング、イオンスパッタリング等の
物理的蒸着方法等が挙げられる。
【0048】上記無電解メッキ法による金属層の形成方
法を、金置換メッキの場合を例に挙げて以下に説明す
る。この方法は、以下のエッチング工程、アクチベーシ
ョン工程、化学ニッケルメッキ工程及び金置換メッキ工
程に分けられる。エッチング工程は、微球体の表面に凹
凸を形成されることによりメッキ層を微球体に付着させ
る工程であり、エッチング液としては、例えば、カセイ
ソーダ水溶液、濃塩酸、濃硫酸又は無水クロム酸が含ま
れる。
法を、金置換メッキの場合を例に挙げて以下に説明す
る。この方法は、以下のエッチング工程、アクチベーシ
ョン工程、化学ニッケルメッキ工程及び金置換メッキ工
程に分けられる。エッチング工程は、微球体の表面に凹
凸を形成されることによりメッキ層を微球体に付着させ
る工程であり、エッチング液としては、例えば、カセイ
ソーダ水溶液、濃塩酸、濃硫酸又は無水クロム酸が含ま
れる。
【0049】アクチベーション工程は、エッチングされ
た微球体の表面に触媒層を形成させると共に、この触媒
層を活性化させるための工程である。触媒層の活性化に
より後述の化学ニッケルメッキ工程における金属ニッケ
ルの析出が促進される。微球体の表面のPd2+及びSn
2+を含む触媒層を濃硫酸又は濃塩酸で処理し、Sn2+の
みを溶解除去してPd2+の金属化を行う。金属化された
パラジウムは、カセイソーダ濃厚溶液等のパラジウム活
性剤により活性化されて増感される。
た微球体の表面に触媒層を形成させると共に、この触媒
層を活性化させるための工程である。触媒層の活性化に
より後述の化学ニッケルメッキ工程における金属ニッケ
ルの析出が促進される。微球体の表面のPd2+及びSn
2+を含む触媒層を濃硫酸又は濃塩酸で処理し、Sn2+の
みを溶解除去してPd2+の金属化を行う。金属化された
パラジウムは、カセイソーダ濃厚溶液等のパラジウム活
性剤により活性化されて増感される。
【0050】化学ニッケルメッキ工程は、触媒層が形成
された微球体の表面に、更に金属ニッケル層を形成させ
る工程であり、例えば、塩化ニッケルを次亜リン酸ナト
リウムによって還元し、ニッケルを微球体の表面に析出
させる。金置換メッキ工程では、このようにしてニッケ
ルが被覆された微球体を金シアン化カリウム水溶液に入
れ、昇温させながらニッケルを溶出させ、金を微球体表
面に析出させる。
された微球体の表面に、更に金属ニッケル層を形成させ
る工程であり、例えば、塩化ニッケルを次亜リン酸ナト
リウムによって還元し、ニッケルを微球体の表面に析出
させる。金置換メッキ工程では、このようにしてニッケ
ルが被覆された微球体を金シアン化カリウム水溶液に入
れ、昇温させながらニッケルを溶出させ、金を微球体表
面に析出させる。
【0051】導電層がインジウムメッキ層から形成され
る場合、上記導電層の厚みは、0.02〜5μmが好ま
しい。導電層の厚みが0.02μm未満であると、所望
の導電性が得られ難く、5μmを超えると、導電性微球
体を一対の電極間に挟んで両電極を加圧する際に、導電
性微球体の弾性的な性質が有効に発現されなくなり、ま
た、導電性微球体同志の凝集が起こり易くなる。
る場合、上記導電層の厚みは、0.02〜5μmが好ま
しい。導電層の厚みが0.02μm未満であると、所望
の導電性が得られ難く、5μmを超えると、導電性微球
体を一対の電極間に挟んで両電極を加圧する際に、導電
性微球体の弾性的な性質が有効に発現されなくなり、ま
た、導電性微球体同志の凝集が起こり易くなる。
【0052】インジウムメッキ層を微球体表面に形成す
る方法としては、例えば、以下の方法が挙げられる。 無電解メッキ法によりインジウムメッキ層を形成する
方法 予め微球体の表面にインジウムよりイオン化傾向の大き
い別の金属(例えば、銅等)の薄膜を形成させた後、こ
の金属を次式のようにインジウムに置換するメッキ法で
ある。 3Cu+2In+++ →3Cu+++2In↓ 還元メッキ法 インジウム塩の水溶液に還元剤を添加して還元反応によ
りインジウムを微球体の表面に析出させることにより、
インジウムメッキ層を形成させるメッキ法である。又
は、予め微球体の表面にニッケル等の別の金属の薄膜を
形成させた後、この表面にインジウムを還元反応により
析出させ、薄膜を形成させることもできる。
る方法としては、例えば、以下の方法が挙げられる。 無電解メッキ法によりインジウムメッキ層を形成する
方法 予め微球体の表面にインジウムよりイオン化傾向の大き
い別の金属(例えば、銅等)の薄膜を形成させた後、こ
の金属を次式のようにインジウムに置換するメッキ法で
ある。 3Cu+2In+++ →3Cu+++2In↓ 還元メッキ法 インジウム塩の水溶液に還元剤を添加して還元反応によ
りインジウムを微球体の表面に析出させることにより、
インジウムメッキ層を形成させるメッキ法である。又
は、予め微球体の表面にニッケル等の別の金属の薄膜を
形成させた後、この表面にインジウムを還元反応により
析出させ、薄膜を形成させることもできる。
【0053】機械的、物理的方法によるインジウムメ
ッキ層の形成方法 微球体とインジウム微粒子とを混ぜ合わせた後、ハイブ
リダイゼーション又はメカノヒュージョン法によりイン
ジウム微粒子を微球体表面に衝突させたり、又は微球体
表面にインジウム微粒子を擦り付けることによりインジ
ウム薄膜を微粒子表面に形成させる。又は、微球体とイ
ンジウム微粒子とを混ぜ合わせた後、これを加熱するこ
とにより、インジウムを溶融させて微球体表面にインジ
ウム薄膜を被覆させてもよい。
ッキ層の形成方法 微球体とインジウム微粒子とを混ぜ合わせた後、ハイブ
リダイゼーション又はメカノヒュージョン法によりイン
ジウム微粒子を微球体表面に衝突させたり、又は微球体
表面にインジウム微粒子を擦り付けることによりインジ
ウム薄膜を微粒子表面に形成させる。又は、微球体とイ
ンジウム微粒子とを混ぜ合わせた後、これを加熱するこ
とにより、インジウムを溶融させて微球体表面にインジ
ウム薄膜を被覆させてもよい。
【0054】このようにして得られた導電性微球体を用
いて、液晶表示素子を作製することができる。この液晶
表示素子は、例えば、次のようにして作製することがで
きる。図5に示すように、絶縁性のバインダー28中に
導電性微球体29を均一に分散したものをスクリーン印
刷又はディスペンサーで一方の電極24上に塗布する。
又は、バインダー28を使用せずに導電性微球体29の
みを電極24上に配置する。後者の場合、導電性微球体
29は電極24の上方から散布してもよく、又は導電性
微球体29を荷電させて静電気的に電極24上に付着さ
せてもよい。
いて、液晶表示素子を作製することができる。この液晶
表示素子は、例えば、次のようにして作製することがで
きる。図5に示すように、絶縁性のバインダー28中に
導電性微球体29を均一に分散したものをスクリーン印
刷又はディスペンサーで一方の電極24上に塗布する。
又は、バインダー28を使用せずに導電性微球体29の
みを電極24上に配置する。後者の場合、導電性微球体
29は電極24の上方から散布してもよく、又は導電性
微球体29を荷電させて静電気的に電極24上に付着さ
せてもよい。
【0055】次に、もう一方の電極25を上記電極24
の上に重ね合わせる。この状態で両電極24、25を加
圧する。ここでは、特に大きな加圧力を必要としない。
導電性微球体29と電極24、25面との接触状態が保
たれる程度の圧力でよい。次に、一対の電極24、25
間に導電性微球体29が挟持された積層体を加熱する。
加熱方法としてはプレス加熱が好ましい。このようにし
て、図5に示すような液晶表示素子Bが得られる。
の上に重ね合わせる。この状態で両電極24、25を加
圧する。ここでは、特に大きな加圧力を必要としない。
導電性微球体29と電極24、25面との接触状態が保
たれる程度の圧力でよい。次に、一対の電極24、25
間に導電性微球体29が挟持された積層体を加熱する。
加熱方法としてはプレス加熱が好ましい。このようにし
て、図5に示すような液晶表示素子Bが得られる。
【0056】上記液晶表示素子において使用される電極
としては、例えば、ガラス板上にITO薄膜が形成され
た電極、ガラス板上にアルミニウム薄膜が形成された電
極、プラスチックフィルム上に銅シートを貼付け、これ
をエッチングして作成された電極、及び、フィルム上に
銀ペースト、カーボンブラックを印刷して作成した電極
等が含まれる。このように、導電性微球体を用いること
により、液晶表示素子等の電極間の所定の箇所を電気的
に提供することができる。
としては、例えば、ガラス板上にITO薄膜が形成され
た電極、ガラス板上にアルミニウム薄膜が形成された電
極、プラスチックフィルム上に銅シートを貼付け、これ
をエッチングして作成された電極、及び、フィルム上に
銀ペースト、カーボンブラックを印刷して作成した電極
等が含まれる。このように、導電性微球体を用いること
により、液晶表示素子等の電極間の所定の箇所を電気的
に提供することができる。
【0057】請求項12の導電性微球体は、適度に圧縮
変形させることが可能であるため、導電性微球体を使用
して電極間を接続させる際に、導電性微球体と電極表面
との接触面積を拡大して接触抵抗値を低減させることが
できる。更に、圧縮変形後の変形回復性も適度であるた
め、導電性微球体を使用して電極間の接続を行う工程に
おいて、両電極に作用する圧縮荷重を取り除いた際、該
導電性微球体と電極表面との界面にギャップが形成され
ることもなく、接触不良を起こすこともない。
変形させることが可能であるため、導電性微球体を使用
して電極間を接続させる際に、導電性微球体と電極表面
との接触面積を拡大して接触抵抗値を低減させることが
できる。更に、圧縮変形後の変形回復性も適度であるた
め、導電性微球体を使用して電極間の接続を行う工程に
おいて、両電極に作用する圧縮荷重を取り除いた際、該
導電性微球体と電極表面との界面にギャップが形成され
ることもなく、接触不良を起こすこともない。
【0058】以上のように、本発明の導電性微粒子は、
適度の圧縮変形性と変形回復性を有するので、二つの電
極間に挟んで使用された場合、優れた異方導電性能と接
続信頼性能を発揮することができ、以下に挙げるような
用途に好適である。 液晶表示素子における上下基板電極間の電気的接続の
ためのトランスファー材料。 液晶表示素子におけるLSIとガラス配線基板とのC
OG(チップオングラス)接続用材料。 液晶表示素子におけるガラス配線基板とフレキシブル
プリント回線との電気的接続材料。 板状基板又はフィルム状基板としLSIとのCOG
(チップオングラス)又はCOF(チップオンフィル
ム)接続用材料。
適度の圧縮変形性と変形回復性を有するので、二つの電
極間に挟んで使用された場合、優れた異方導電性能と接
続信頼性能を発揮することができ、以下に挙げるような
用途に好適である。 液晶表示素子における上下基板電極間の電気的接続の
ためのトランスファー材料。 液晶表示素子におけるLSIとガラス配線基板とのC
OG(チップオングラス)接続用材料。 液晶表示素子におけるガラス配線基板とフレキシブル
プリント回線との電気的接続材料。 板状基板又はフィルム状基板としLSIとのCOG
(チップオングラス)又はCOF(チップオンフィル
ム)接続用材料。
【0059】
【発明の効果】本発明の微球体は上述の構成よりなるの
で、液晶表示素子用球状スペーサーとして好適に使用す
ることができる。また、着色したり、接着性を付与した
り、導電性層を設けたりすることにより、更に好ましい
液晶表示素子を得ることができる。
で、液晶表示素子用球状スペーサーとして好適に使用す
ることができる。また、着色したり、接着性を付与した
り、導電性層を設けたりすることにより、更に好ましい
液晶表示素子を得ることができる。
【図1】本発明の液晶表示素子の一実施例の断面図であ
る。
る。
【図2】荷重とスペーサーの圧縮変位との関係を示すグ
ラフである。
ラフである。
【図3】K値とスペーサーの圧縮歪みとの関係を示すグ
ラフである。
ラフである。
【図4】スペーサーの圧縮変形後の回復率の測定方法を
説明する図である。
説明する図である。
【図5】導電性微球体を用いて得られた素子の要部の断
面図である。
面図である。
【図6】一般的な液晶表示素子を示す断面図である。
【図7】硬すぎる球状スペーサーを用いた場合の液晶表
示素子の断面図である。
示素子の断面図である。
【図8】軟らかすぎるスペーサーを用いた場合の液晶表
示素子の断面図である。
示素子の断面図である。
1 透明基板 2 透明電極 3 配向制御膜 4 透明基板 5 透明電極 6 配向制御膜 7 基板 8 スペーサー 9 基板 10 シール部材 11 ネマチック液晶 12 偏光シート 13 偏光シート 21a 電極 22 電極 24 電極 25 電極 26 透明基板 27 透明基板 28 バインダー 29 導電性微球体 30 シール部材 31 透明基板 32 透明電極 33 配向制御膜 33a 配向制御膜の傷つけられた部分 34 透明基板 35 透明電極 36 配向制御膜 37 基板 38 スペーサー 39 基板 41 ネマチック液晶 42 偏光シート 43 偏光シート
Claims (13)
- 【請求項1】 K=(3/√2)・F・S-3/2・R-1/2 (式中、Fは、微球体の10%圧縮変形における荷重値
(kgf)を表し、Sは、圧縮変位(mm)を表し、R
は、微球体の半径(mm)を表す。)で定義されるKの
値が、20℃において250〜700kgf/mm2 で
あり、圧縮変形後の回復率が、20℃において80%を
超えるものであることを特徴とする微球体。 - 【請求項2】 Kの値が、350〜550kgf/mm
2 である請求項1記載の微球体。 - 【請求項3】 圧縮変形後の回復率が、80%を超え9
5%以下である請求項1記載の微球体。 - 【請求項4】 微球体の直径が、0.1〜5000μm
であり、前記直径の変動係数(標準偏差を直径で除した
値を%で表したもの)が、50%以下である請求項1記
載の微球体。 - 【請求項5】 微球体の直径が、0.1〜1000μm
であり、前記直径の変動係数が、50%以下である請求
項1記載の微球体。 - 【請求項6】 K=(3/√2)・F・S-3/2・R-1/2 (式中、Fは、微球体の10%圧縮変形における荷重値
(kgf)を表し、Sは、圧縮変位(mm)を表し、R
は、微球体の半径(mm)を表す。)で定義されるKの
値が、20℃において250〜700kgf/mm2 で
あり、圧縮変形後の回復率が、20℃において80%を
超えるものであることを特徴とする液晶表示素子用球状
スペーサー。 - 【請求項7】 着色された微球体を含有する液晶表示素
子用スペーサーであって、 K=(3/√2)・F・S-3/2・R-1/2 (式中、Fは、微球体の10%圧縮変形における荷重値
(kgf)を表し、Sは、圧縮変位(mm)を表し、R
は、微球体の半径(mm)を表す。)で定義されるKの
値が、20℃において250〜700kgf/mm2 で
あり、圧縮変形後の回復率が、20℃において80%を
超えるものであることを特徴とする液晶表示素子用着色
球状スペーサー。 - 【請求項8】 接着性の微球体を含有する液晶表示素子
用スペーサーであって、 K=(3/√2)・F・S-3/2・R-1/2 (式中、Fは、微球体の10%圧縮変形における荷重値
(kgf)を表し、Sは、圧縮変位(mm)を表し、R
は、微球体の半径(mm)を表す。)で定義されるKの
値が、20℃において250〜700kgf/mm2 で
あり、圧縮変形後の回復率が、20℃において80%を
超えるものであることを特徴とする液晶表示素子用接着
性球状スペーサー。 - 【請求項9】 請求項6記載の球状スペーサーを用いた
ことを特徴とする液晶表示素子。 - 【請求項10】 請求項7記載の着色球状スペーサーを
用いたことを特徴とする液晶表示素子。 - 【請求項11】 請求項8記載の接着性球状スペーサー
を用いたことを特徴とする液晶表示素子。 - 【請求項12】 請求項1記載の微球体と、該微球体の
表面に設けられた導電層とからなることを特徴とする導
電性微球体。 - 【請求項13】 請求項12記載の導電性微球体を用い
たことを特徴とする液晶表示素子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28211795A JPH09127514A (ja) | 1995-10-30 | 1995-10-30 | 微球体、液晶表示素子用スペーサー及び液晶表示素子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28211795A JPH09127514A (ja) | 1995-10-30 | 1995-10-30 | 微球体、液晶表示素子用スペーサー及び液晶表示素子 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09127514A true JPH09127514A (ja) | 1997-05-16 |
Family
ID=17648355
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28211795A Pending JPH09127514A (ja) | 1995-10-30 | 1995-10-30 | 微球体、液晶表示素子用スペーサー及び液晶表示素子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09127514A (ja) |
-
1995
- 1995-10-30 JP JP28211795A patent/JPH09127514A/ja active Pending
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20040331 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040804 |