JPH0912947A - インクジェット用水性インク及びこれを用いたインクジェット記録方法及びかかるインクを用いた機器 - Google Patents
インクジェット用水性インク及びこれを用いたインクジェット記録方法及びかかるインクを用いた機器Info
- Publication number
- JPH0912947A JPH0912947A JP7186660A JP18666095A JPH0912947A JP H0912947 A JPH0912947 A JP H0912947A JP 7186660 A JP7186660 A JP 7186660A JP 18666095 A JP18666095 A JP 18666095A JP H0912947 A JPH0912947 A JP H0912947A
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- JP
- Japan
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- ink
- recording
- water
- inkjet
- polymer
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- Pending
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- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 高い画像濃度を達成し、且つ高品位記録に欠
かすことの出来ないフェザリングやブリーディングの発
生の問題、及び印字物の耐水性の問題も同時に解決した
優れた特性の水性インク、これを用いたインクジェット
記録方法及びかかるインクを用いた機器。 【構成】 少なくとも色材と液媒体とを含む液組成物か
らなるインクにおいて、熱可逆的に転移温度Ts以上で
感温ゲル化し、且つ乾燥によって水不溶性となる高分子
物質が含有されていることを特徴とするインクジェット
用水性インク、これを用いたインクジェット記録方法及
びかかるインクを用いた機器。
かすことの出来ないフェザリングやブリーディングの発
生の問題、及び印字物の耐水性の問題も同時に解決した
優れた特性の水性インク、これを用いたインクジェット
記録方法及びかかるインクを用いた機器。 【構成】 少なくとも色材と液媒体とを含む液組成物か
らなるインクにおいて、熱可逆的に転移温度Ts以上で
感温ゲル化し、且つ乾燥によって水不溶性となる高分子
物質が含有されていることを特徴とするインクジェット
用水性インク、これを用いたインクジェット記録方法及
びかかるインクを用いた機器。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクを吐出口(オリ
フィス)から小液滴として吐出、飛翔させ、この小液滴
を被記録材表面へ付着させて記録を行なうインクジェッ
ト記録において使用する水性インク、及びこれを用いた
インクジェット記録方法、かかるインクを用いた機器に
関し、特に、得られる画像の滲み(フェザリング)及び
混色滲み(ブリーディング)の解消し、高発色、且つ記
録物の耐水性の向上を実現するものである。
フィス)から小液滴として吐出、飛翔させ、この小液滴
を被記録材表面へ付着させて記録を行なうインクジェッ
ト記録において使用する水性インク、及びこれを用いた
インクジェット記録方法、かかるインクを用いた機器に
関し、特に、得られる画像の滲み(フェザリング)及び
混色滲み(ブリーディング)の解消し、高発色、且つ記
録物の耐水性の向上を実現するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、インクジェット記録用のイン
クは、安全性及び臭気等の面から水性インクが主流であ
り、インクジェット用インクとして、各種の水溶性染料
或いは顔料を、水、又は水と水溶性有機溶媒とからなる
液媒体に溶解又は分散させ、更に必要に応じて、保湿
剤、染料溶解助剤及び防かび剤等を添加したインクが知
られている。
クは、安全性及び臭気等の面から水性インクが主流であ
り、インクジェット用インクとして、各種の水溶性染料
或いは顔料を、水、又は水と水溶性有機溶媒とからなる
液媒体に溶解又は分散させ、更に必要に応じて、保湿
剤、染料溶解助剤及び防かび剤等を添加したインクが知
られている。
【0003】インクジェット記録は、毎秒数千滴以上の
インク滴を吐出することが可能であり、高速記録が容易
であること、騒音が少ないこと、カラー化が容易である
こと、高解像度化が可能であること、普通紙記録が可能
であること等の多くの長所を有しており、ここ数年来の
普及が目覚ましい。
インク滴を吐出することが可能であり、高速記録が容易
であること、騒音が少ないこと、カラー化が容易である
こと、高解像度化が可能であること、普通紙記録が可能
であること等の多くの長所を有しており、ここ数年来の
普及が目覚ましい。
【0004】更に、近年パソコンの低価格化、高性能化
及びGUI環境の標準化により、プリンタ等の画像記録
も、高発色、高品位、高堅牢性、高解像度記録及び高速
記録の要求が高まり、色材成分をできるだけ紙の表面へ
残し、記録ドットのエッジを鮮明にし、フェザリング、
ブリーディング等を少なくするという技術手段が種々提
案されている。それらの中で、近年特に、インクに高分
子物質を含有させて新規な現象を利用することにより、
インクの性能を向上させようとするものがある。
及びGUI環境の標準化により、プリンタ等の画像記録
も、高発色、高品位、高堅牢性、高解像度記録及び高速
記録の要求が高まり、色材成分をできるだけ紙の表面へ
残し、記録ドットのエッジを鮮明にし、フェザリング、
ブリーディング等を少なくするという技術手段が種々提
案されている。それらの中で、近年特に、インクに高分
子物質を含有させて新規な現象を利用することにより、
インクの性能を向上させようとするものがある。
【0005】その第1の例として、ゾル−ゲル転位現象
をインクに適用した提案があり、特開昭62−1813
72号公報及び特開平1−272623号公報等には、
室温でゲル、加熱によりゾル状態となり、ゾル状態で被
記録材に記録し、インクの冷却によりゲル状態へ戻る
為、インクの紙への浸透を制御し得ることが開示されて
いる。
をインクに適用した提案があり、特開昭62−1813
72号公報及び特開平1−272623号公報等には、
室温でゲル、加熱によりゾル状態となり、ゾル状態で被
記録材に記録し、インクの冷却によりゲル状態へ戻る
為、インクの紙への浸透を制御し得ることが開示されて
いる。
【0006】又、最近第2の例として、特開平6−49
399号公報に、可逆的熱ゲル化特性を有する化合物を
インクに添加することによって、良好な発色性、定着性
を有し、滲みが少なく、且つ印字物の保存性に優れる、
信頼性に優れたインク及びかかるインクを用いたインク
ジェット記録方法、機器が開示されている。この技術的
背景は、特定の水溶性高分子の水溶液を加熱してゆく
と、水溶性が低下し、溶液が白濁する現象(この現象が
始まる点を曇点という)を生じるが、これに基づくもの
である。この様な特性を有する水溶性高分子の代表的な
ものとしては、N−イソプロピルアクリルアミド、ポリ
ビニルメチルエーテル、ポリエチレンオキシド及びヒド
ロキシプロピルセルロース等が挙げられる。これらの高
分子はその溶解度が負の温度係数を持っている為、曇点
と呼ばれる転位温度以上では溶液からの分離析出状態と
なる。そして、その析出状態では疎水的なミクロゲルが
生成し、溶液の粘度が低下する。そこで、この析出状態
で被記録材上へ記録を行うと、被記録材表面での温度降
下により元の粘度に戻って増粘する為、インクの浸透を
抑制することが出来るとするものである。
399号公報に、可逆的熱ゲル化特性を有する化合物を
インクに添加することによって、良好な発色性、定着性
を有し、滲みが少なく、且つ印字物の保存性に優れる、
信頼性に優れたインク及びかかるインクを用いたインク
ジェット記録方法、機器が開示されている。この技術的
背景は、特定の水溶性高分子の水溶液を加熱してゆく
と、水溶性が低下し、溶液が白濁する現象(この現象が
始まる点を曇点という)を生じるが、これに基づくもの
である。この様な特性を有する水溶性高分子の代表的な
ものとしては、N−イソプロピルアクリルアミド、ポリ
ビニルメチルエーテル、ポリエチレンオキシド及びヒド
ロキシプロピルセルロース等が挙げられる。これらの高
分子はその溶解度が負の温度係数を持っている為、曇点
と呼ばれる転位温度以上では溶液からの分離析出状態と
なる。そして、その析出状態では疎水的なミクロゲルが
生成し、溶液の粘度が低下する。そこで、この析出状態
で被記録材上へ記録を行うと、被記録材表面での温度降
下により元の粘度に戻って増粘する為、インクの浸透を
抑制することが出来るとするものである。
【0007】更に、第3の例として、特開平5−331
395号公報に、水溶性高分子を含有させた水性インク
が提案されており、水溶性の異なる2種類以上の高分子
を使用し、溶解度の低い高分子物質により記録物の耐水
性を向上させることが出来、且つ印字の滲みが少なくな
るとしている。
395号公報に、水溶性高分子を含有させた水性インク
が提案されており、水溶性の異なる2種類以上の高分子
を使用し、溶解度の低い高分子物質により記録物の耐水
性を向上させることが出来、且つ印字の滲みが少なくな
るとしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第1の
例に挙げたゾル−ゲル転位型のインクでは、印事物の保
存温度の変化によってインクに流動性が生じることがあ
り、画像の流れ出しによる混色汚損や転写汚損の問題が
ある。又、第2の例に挙げた可逆的熱ゲル化特性を有す
る化合物が含有されているインクでは、水溶性セルロー
スエーテル類を使用している為、温度降下による粘度上
昇が緩慢であり、インクジェット記録の様に1画素を数
10msec以下の高速で記録する方法には適用するこ
とができない。更に、インクジェット記録に使用する場
合には、インク吐出時の粘度の上限が20mPa・s以
下と低い為、低濃度で用いなければならず、十分な増粘
効果を発揮させることが困難であるという問題もある。
更に、第3の例では、使用する高分子物質の水に対する
溶解度が低いだけなので、本質的な耐水性は得られな
い。
例に挙げたゾル−ゲル転位型のインクでは、印事物の保
存温度の変化によってインクに流動性が生じることがあ
り、画像の流れ出しによる混色汚損や転写汚損の問題が
ある。又、第2の例に挙げた可逆的熱ゲル化特性を有す
る化合物が含有されているインクでは、水溶性セルロー
スエーテル類を使用している為、温度降下による粘度上
昇が緩慢であり、インクジェット記録の様に1画素を数
10msec以下の高速で記録する方法には適用するこ
とができない。更に、インクジェット記録に使用する場
合には、インク吐出時の粘度の上限が20mPa・s以
下と低い為、低濃度で用いなければならず、十分な増粘
効果を発揮させることが困難であるという問題もある。
更に、第3の例では、使用する高分子物質の水に対する
溶解度が低いだけなので、本質的な耐水性は得られな
い。
【0009】従って、本発明の目的は、上記従来技術の
問題点を解決し、高い画像濃度を達成し、且つ高品位記
録に欠かすことの出来ないフェザリングやブリーディン
グの発生の問題、及び印字物の耐水性の問題も同時に解
決した優れた特性の水性インク、これを用いたインクジ
ェット記録方法及びかかるインクを用いた機器を提供す
ることにある。
問題点を解決し、高い画像濃度を達成し、且つ高品位記
録に欠かすことの出来ないフェザリングやブリーディン
グの発生の問題、及び印字物の耐水性の問題も同時に解
決した優れた特性の水性インク、これを用いたインクジ
ェット記録方法及びかかるインクを用いた機器を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決する為の手段】上記目的は以下の本発明に
より達成される。即ち、本発明は、少なくとも色材と液
媒体とを含む液組成物からなるインクにおいて、熱可逆
的に転位温度Ts以上で感温ゲル化し、且つ乾燥によっ
て水不溶性となる高分子物質が含有されていることを特
徴とするインクジェット用水性インク、これを用いたイ
ンクジェット記録方法及びかかるインクを用いた機器で
ある。
より達成される。即ち、本発明は、少なくとも色材と液
媒体とを含む液組成物からなるインクにおいて、熱可逆
的に転位温度Ts以上で感温ゲル化し、且つ乾燥によっ
て水不溶性となる高分子物質が含有されていることを特
徴とするインクジェット用水性インク、これを用いたイ
ンクジェット記録方法及びかかるインクを用いた機器で
ある。
【0011】
【作用】本発明者らは上記した従来技術の問題点を解決
すべく鋭意研究の結果、インクジェット画像記録におい
て上記の様な制約が生じるのは、インクが温度の変化に
依らず、色材と液媒体とが常に均一な状態に保たれた液
体であることに起因していることに着目し、温度をトリ
ガーにして状態変化を起こし、被記録材上では色材が濃
厚な液体として挙動し得るインクを用いれば、上記の様
な制約を受けることがないことを知見して本発明に至っ
た。そして、インク中に、熱可逆的に転位温度Ts以上
で感温ゲル化し、且つ乾燥によって水不溶性となる高分
子物質を添加することによって、インクに上記の様な状
態変化を起こさせることを可能とした。ここでいうイン
クの状態変化とは、室温においては、添加した高分子物
質が溶解して通常のインク状態を保っているが、インク
の温度が一定の温度(転位温度Ts)以上に上昇した場
合には、高分子がインク中から色材等をとり込んで会合
を起こしてゲル化し、インク全体が濃厚な色材成分を含
んだ高粘度液体(ゲル化)の状態となることをいう。即
ち、この様なインクを用いて転位温度Ts以上で記録が
行われると、高粘度液体の状態のインクで被記録材上へ
の記録が行われ、記録時には高粘度の濃厚な色材相が被
記録材表面に残るが、その後、自然冷却される過程で
は、インクの粘度が再び下降していきインクの一部が被
記録材中へと浸透される為、上記した様な濃度等の制約
を受けることなく、高品位記録が可能となる。
すべく鋭意研究の結果、インクジェット画像記録におい
て上記の様な制約が生じるのは、インクが温度の変化に
依らず、色材と液媒体とが常に均一な状態に保たれた液
体であることに起因していることに着目し、温度をトリ
ガーにして状態変化を起こし、被記録材上では色材が濃
厚な液体として挙動し得るインクを用いれば、上記の様
な制約を受けることがないことを知見して本発明に至っ
た。そして、インク中に、熱可逆的に転位温度Ts以上
で感温ゲル化し、且つ乾燥によって水不溶性となる高分
子物質を添加することによって、インクに上記の様な状
態変化を起こさせることを可能とした。ここでいうイン
クの状態変化とは、室温においては、添加した高分子物
質が溶解して通常のインク状態を保っているが、インク
の温度が一定の温度(転位温度Ts)以上に上昇した場
合には、高分子がインク中から色材等をとり込んで会合
を起こしてゲル化し、インク全体が濃厚な色材成分を含
んだ高粘度液体(ゲル化)の状態となることをいう。即
ち、この様なインクを用いて転位温度Ts以上で記録が
行われると、高粘度液体の状態のインクで被記録材上へ
の記録が行われ、記録時には高粘度の濃厚な色材相が被
記録材表面に残るが、その後、自然冷却される過程で
は、インクの粘度が再び下降していきインクの一部が被
記録材中へと浸透される為、上記した様な濃度等の制約
を受けることなく、高品位記録が可能となる。
【0012】ここで、インク中に添加させる高分子物質
は、記録を行う際の広範囲な環境温度に対応させる為
に、ゲル化が温度変化に起因して可逆的に起こることが
条件となる。以上の様な基本構成を有する本発明の水性
インクを用いてインクジェット記録を行う際に、高速記
録においては、記録ヘッドからの小液滴吐出時にはイン
クが低粘度である方が有利である為、動作時には粘度が
低い状態でインクを吐出させ、記録時には転位温度以上
となる様にして、例えば、転位温度Ts以上に加熱して
おいた被記録材上に記録することによって上記の効果を
実現する。
は、記録を行う際の広範囲な環境温度に対応させる為
に、ゲル化が温度変化に起因して可逆的に起こることが
条件となる。以上の様な基本構成を有する本発明の水性
インクを用いてインクジェット記録を行う際に、高速記
録においては、記録ヘッドからの小液滴吐出時にはイン
クが低粘度である方が有利である為、動作時には粘度が
低い状態でインクを吐出させ、記録時には転位温度以上
となる様にして、例えば、転位温度Ts以上に加熱して
おいた被記録材上に記録することによって上記の効果を
実現する。
【0013】
【好ましい実施態様】次に好ましい実施態様を挙げて本
発明を更に詳細に説明する。本発明の水性インクは、少
なくとも色材と液媒体とを含むインク中に熱可逆的に転
位温度Ts以上で感温ゲル化し、且つ乾燥によって水不
溶性となる高分子物質が含有されていることを特徴とす
る。
発明を更に詳細に説明する。本発明の水性インクは、少
なくとも色材と液媒体とを含むインク中に熱可逆的に転
位温度Ts以上で感温ゲル化し、且つ乾燥によって水不
溶性となる高分子物質が含有されていることを特徴とす
る。
【0014】転位温度Ts以上で熱可逆的に感温ゲル化
する高分子物質とは、該高分子物質を含む水溶液、水懸
濁液等が一定の転位温度Ts以上で、色材や他の高分子
物質と会合を起こしてして増粘(ゲル化)し、且つ温度
−粘度の関係が可逆的である様な高分子物質をいう。高
分子物質の転位温度Tsとしては、記録装置が通常使用
される環境温度(室温)よりも高く、且つ温度による増
粘を効果的にする為(状態変化の前後の温度差を大きく
する為)、30℃以上100℃以下のものを用いるのが
望ましい。即ち、100℃を超えると、インク中の水分
の沸騰による著しい増粘を引き起こすので好ましくな
い。
する高分子物質とは、該高分子物質を含む水溶液、水懸
濁液等が一定の転位温度Ts以上で、色材や他の高分子
物質と会合を起こしてして増粘(ゲル化)し、且つ温度
−粘度の関係が可逆的である様な高分子物質をいう。高
分子物質の転位温度Tsとしては、記録装置が通常使用
される環境温度(室温)よりも高く、且つ温度による増
粘を効果的にする為(状態変化の前後の温度差を大きく
する為)、30℃以上100℃以下のものを用いるのが
望ましい。即ち、100℃を超えると、インク中の水分
の沸騰による著しい増粘を引き起こすので好ましくな
い。
【0015】本発明においては、上記した様な特性を有
する高分子物質の一部が(メタ)アクリル酸又はビニル
アルコールになっているものが、特に好ましい。即ち、
例えば、熱可逆的に感温ゲル化する高分子の一部がポリ
(メタ)アクリル酸である場合には、インク中にポリビ
ニルアルコールを共存させておくと、ポリ(メタ)アク
リル酸とポリビニルアルコールとが水不溶の会合体を形
成する。他方、熱可逆的感温ゲル化する高分子の一部が
ポリビニルアルコールになっている場合には、インク中
にポリ(メタ)アクリル酸を共存させるておくと、前者
の場合と同様に水不溶性の会合体が容易に形成される。
尚、上記はいずれも、感温ゲル化する高分子物質の一部
が(メタ)アクリル酸又はビニルアルコールである場合
を例にとって述べたが、本発明はこれに限定されず、感
温ゲル化高分子物質とは別に、インク中に、ポリ(メ
タ)アクリル酸とポリビニルアルコールを混合使用して
も次善の効果が得られる。
する高分子物質の一部が(メタ)アクリル酸又はビニル
アルコールになっているものが、特に好ましい。即ち、
例えば、熱可逆的に感温ゲル化する高分子の一部がポリ
(メタ)アクリル酸である場合には、インク中にポリビ
ニルアルコールを共存させておくと、ポリ(メタ)アク
リル酸とポリビニルアルコールとが水不溶の会合体を形
成する。他方、熱可逆的感温ゲル化する高分子の一部が
ポリビニルアルコールになっている場合には、インク中
にポリ(メタ)アクリル酸を共存させるておくと、前者
の場合と同様に水不溶性の会合体が容易に形成される。
尚、上記はいずれも、感温ゲル化する高分子物質の一部
が(メタ)アクリル酸又はビニルアルコールである場合
を例にとって述べたが、本発明はこれに限定されず、感
温ゲル化高分子物質とは別に、インク中に、ポリ(メ
タ)アクリル酸とポリビニルアルコールを混合使用して
も次善の効果が得られる。
【0016】上記の様にして形成され、インク中に存在
する会合体は、下記に挙げるメカニズムによって画像の
耐水性の向上を達成する。メカニズム :液(インク)中に、特定の溶剤、例えば
アセトン、1,4−ジオキサン、メチルエチルケトン等
が共存すると液中に存在している会合体は溶解し、これ
らの溶剤が揮発すると会合体が析出して水不溶性の皮膜
となる結果、印字物の耐水性が向上する。
する会合体は、下記に挙げるメカニズムによって画像の
耐水性の向上を達成する。メカニズム :液(インク)中に、特定の溶剤、例えば
アセトン、1,4−ジオキサン、メチルエチルケトン等
が共存すると液中に存在している会合体は溶解し、これ
らの溶剤が揮発すると会合体が析出して水不溶性の皮膜
となる結果、印字物の耐水性が向上する。
【0017】メカニズム:液(インク)のpHがアル
カリ性であると会合体は溶解し、酸性であると会合体は
析出するので、予め液をアルカリ性にしておき、液中に
液を加熱したときに酸を放出する物質を共存させておき
インクジェット記録を行えば、結果として液(インク)
pHが酸性になるので会合体が析出し、水不溶性の皮膜
を形成し、印字物の耐水性が向上する。。この際に使用
される酸を放出する物質としては、γ−ラクトン類、δ
−ラクトン類が好適であり、具体的には、γ−ブチロラ
クトン、γ−バレロラクトン、γ−カプロラクトン、ク
ロトラクトン、α−アンゲリカラクトン、β−アンゲリ
カラクトン、δ−バレロラクトン、δ−カプロラクトン
等を挙げることができる。
カリ性であると会合体は溶解し、酸性であると会合体は
析出するので、予め液をアルカリ性にしておき、液中に
液を加熱したときに酸を放出する物質を共存させておき
インクジェット記録を行えば、結果として液(インク)
pHが酸性になるので会合体が析出し、水不溶性の皮膜
を形成し、印字物の耐水性が向上する。。この際に使用
される酸を放出する物質としては、γ−ラクトン類、δ
−ラクトン類が好適であり、具体的には、γ−ブチロラ
クトン、γ−バレロラクトン、γ−カプロラクトン、ク
ロトラクトン、α−アンゲリカラクトン、β−アンゲリ
カラクトン、δ−バレロラクトン、δ−カプロラクトン
等を挙げることができる。
【0018】メカニズム:感温ゲル化する高分子物質
の一部にカルボン酸アンモニウム基(−COONH4)
を導入しておき、液(インク)中に金属イオン、例え
ば、亜鉛アンモニウムカーボネート[Zn(NH3)4CO
3]、或いはジルコニウムアンモニウムカーボネート
[(NH4)3ZrOH(CO3)3]を共存させておくと、
液(インク)が乾燥するときにアンモニアが揮発し、ポ
リマー鎖が金属イオンで架橋され、メカニズム及び
の場合と同様に水不溶性の皮膜が形成され、印字物の耐
水性の向上する。
の一部にカルボン酸アンモニウム基(−COONH4)
を導入しておき、液(インク)中に金属イオン、例え
ば、亜鉛アンモニウムカーボネート[Zn(NH3)4CO
3]、或いはジルコニウムアンモニウムカーボネート
[(NH4)3ZrOH(CO3)3]を共存させておくと、
液(インク)が乾燥するときにアンモニアが揮発し、ポ
リマー鎖が金属イオンで架橋され、メカニズム及び
の場合と同様に水不溶性の皮膜が形成され、印字物の耐
水性の向上する。
【0019】本発明では、以上の様なメカニズム〜
のいずれかによって、記録性能の向上と、画像の耐水性
の向上が得られる。本発明において使用される高分子物
質として好適な材料は、例えば、転位温度Tsを有する
N−アルキル置換アクリルアミドがあり、それらのモノ
マーに、(メタ)アクリル酸、又は酢酸ビニルを共重合
した高分子物質が挙げられる。ここで酢酸ビニルを共重
合させた場合には、部分鹸化して、ポリビニルアルコー
ルにすることが重要な要件である。
のいずれかによって、記録性能の向上と、画像の耐水性
の向上が得られる。本発明において使用される高分子物
質として好適な材料は、例えば、転位温度Tsを有する
N−アルキル置換アクリルアミドがあり、それらのモノ
マーに、(メタ)アクリル酸、又は酢酸ビニルを共重合
した高分子物質が挙げられる。ここで酢酸ビニルを共重
合させた場合には、部分鹸化して、ポリビニルアルコー
ルにすることが重要な要件である。
【0020】又、本発明で使用し得るN−アルキル置換
アクリルアミドの具体例としては、例えば、N−シクロ
プロピル(メタ)アクリルアミド、N−エチル(メタ)
アクリルアミド、N−イソプロピル(メタ)アクリルア
ミド、N−n−プロピル(メタ)アクリルアミド、N−
メチル−N−エチルアクリルアミド、N−メチル−N−
イソプロピルアクリルアミド、N−メチル−N−n−プ
ロピルアクリルアミド、N,N−ジエチルアクリルアミ
ド、N−アクロイルピペリジン、N−アクロイルピロリ
ジン、N−テトラヒドロフリルアクリルアミド等が挙げ
られる。
アクリルアミドの具体例としては、例えば、N−シクロ
プロピル(メタ)アクリルアミド、N−エチル(メタ)
アクリルアミド、N−イソプロピル(メタ)アクリルア
ミド、N−n−プロピル(メタ)アクリルアミド、N−
メチル−N−エチルアクリルアミド、N−メチル−N−
イソプロピルアクリルアミド、N−メチル−N−n−プ
ロピルアクリルアミド、N,N−ジエチルアクリルアミ
ド、N−アクロイルピペリジン、N−アクロイルピロリ
ジン、N−テトラヒドロフリルアクリルアミド等が挙げ
られる。
【0021】更に、本発明において好適な材料として
は、窒素含有環を有する活性水素化合物のアルキレンオ
キシド付加物のビニル系カルボン酸エステル(a)と
(メタ)アクリル酸との共重合体、又はビニル系カルボ
ン酸エステル(a)と酢酸ビニルを共重合して部分鹸化
しビニルアルコールとしたものを構成単位とする水溶性
ビニル系重合体(A)があり、上記化合物(a)が、
(置換)モルホリンのエチレンオキシド及び/又はプロ
ピレンオキシド1〜20モル付加物のアクリル酸エステ
ルである化合物が挙げられる。
は、窒素含有環を有する活性水素化合物のアルキレンオ
キシド付加物のビニル系カルボン酸エステル(a)と
(メタ)アクリル酸との共重合体、又はビニル系カルボ
ン酸エステル(a)と酢酸ビニルを共重合して部分鹸化
しビニルアルコールとしたものを構成単位とする水溶性
ビニル系重合体(A)があり、上記化合物(a)が、
(置換)モルホリンのエチレンオキシド及び/又はプロ
ピレンオキシド1〜20モル付加物のアクリル酸エステ
ルである化合物が挙げられる。
【0022】上記の窒素含有環を有する活性水素化合物
は、窒素含有環とアルキレンオキシドが付加する為の活
性水素を有する化合物であり、例としては、以下のもの
が挙げられる。先ず、窒素含有脂環式化合物としては、
以下のものが挙げられる。[アジリジン環を有するもの
としては、アジリジン、2−メチルアジリジン;ピロリ
ジン環を有するものとして、ピロリジン、2−メチルピ
ロリジン、2−ピロリドン、スクシンイミド;ピペリジ
ン環を有するものとしては、ピペリジン、2−メチルピ
ペリジン、3,5−ジメチルピペリジン、2−エチルピ
ペリジン、4−ピペリジノピペリジン、4−ピロリジノ
ピペリジン、エチルピペコリネート;ピペラジン環を有
するものとしては、1−メチルピペラジン、1−メチル
−3−エチルピペラジン;モルホリン環を有するものと
して、モルホリン、2−メチルモルホリン、3,5−ジ
メチルモルホリン;ε−カプロラクタム等] 窒素含有不飽和環状化合物としては、3−ピロリン、
2,5−ジメチル−3−ピロリン、2−ヒドロキシピリ
ジン、4−ピリジルカルビノール、2−ヒドロキシピリ
ミジン等が挙げられる。
は、窒素含有環とアルキレンオキシドが付加する為の活
性水素を有する化合物であり、例としては、以下のもの
が挙げられる。先ず、窒素含有脂環式化合物としては、
以下のものが挙げられる。[アジリジン環を有するもの
としては、アジリジン、2−メチルアジリジン;ピロリ
ジン環を有するものとして、ピロリジン、2−メチルピ
ロリジン、2−ピロリドン、スクシンイミド;ピペリジ
ン環を有するものとしては、ピペリジン、2−メチルピ
ペリジン、3,5−ジメチルピペリジン、2−エチルピ
ペリジン、4−ピペリジノピペリジン、4−ピロリジノ
ピペリジン、エチルピペコリネート;ピペラジン環を有
するものとしては、1−メチルピペラジン、1−メチル
−3−エチルピペラジン;モルホリン環を有するものと
して、モルホリン、2−メチルモルホリン、3,5−ジ
メチルモルホリン;ε−カプロラクタム等] 窒素含有不飽和環状化合物としては、3−ピロリン、
2,5−ジメチル−3−ピロリン、2−ヒドロキシピリ
ジン、4−ピリジルカルビノール、2−ヒドロキシピリ
ミジン等が挙げられる。
【0023】これらのうち好ましいものとしては、窒素
含有脂環式化合物であり、更に好ましくは、ピペリジン
環を有するもの及びモルホリン環を有するものであり、
最も好ましいものはモルホリン環を有するものである。
含有脂環式化合物であり、更に好ましくは、ピペリジン
環を有するもの及びモルホリン環を有するものであり、
最も好ましいものはモルホリン環を有するものである。
【0024】又、本発明におけるアルキレンオキシド
は、エチレンオキシド、プロピレンオキシド及びブチレ
ンオキシドが好適である。前記した本発明における熱可
逆的に感温ゲル化する高分子物質の転位温度Tsの調節
は、このアルキレンオキシドの種類や付加モル数を調節
することで容易に行うことが出来る。例えば、エチレン
オキシドの場合は、付加モル数を多くすると転位温度T
sは上昇し、プロピレンオキシドやブチレンオキシドの
場合は付加モル数の増加で転位温度Tsは低くなる。ア
ルキレンオキシドの付加モル数としては1〜20モルが
好ましく、より好ましくは1〜5モルである。
は、エチレンオキシド、プロピレンオキシド及びブチレ
ンオキシドが好適である。前記した本発明における熱可
逆的に感温ゲル化する高分子物質の転位温度Tsの調節
は、このアルキレンオキシドの種類や付加モル数を調節
することで容易に行うことが出来る。例えば、エチレン
オキシドの場合は、付加モル数を多くすると転位温度T
sは上昇し、プロピレンオキシドやブチレンオキシドの
場合は付加モル数の増加で転位温度Tsは低くなる。ア
ルキレンオキシドの付加モル数としては1〜20モルが
好ましく、より好ましくは1〜5モルである。
【0025】上記した熱可逆的に感温ゲル化する高分子
物質の構成単位であるビニル系カルボン酸エステル
(a)は、上記したアルキレンオキシド付加物とビニル
系カルボン酸とのエステルであり、ビニル系カルボン酸
としては(メタ)アクリル酸、マレイン酸、ビニル安息
香酸及びこれらの誘導体が好ましく、特に好ましくは、
(メタ)アクリル酸及び(メタ)アクリル酸誘導体が挙
げられる。尚、水溶性ビニル系重合体(A)を構成する
モノマーのうち、ビニル系カルボン酸エステル(a)の
構成比によってゲル化する温度幅が変化する為、その温
度幅をできる限り小さくする為には、ビニル系カルボン
酸エステル(a)の構成比を、ビニル系重合体(A)全
体の好ましくは50重量%以上、より好ましくは70重
量%以上とする。
物質の構成単位であるビニル系カルボン酸エステル
(a)は、上記したアルキレンオキシド付加物とビニル
系カルボン酸とのエステルであり、ビニル系カルボン酸
としては(メタ)アクリル酸、マレイン酸、ビニル安息
香酸及びこれらの誘導体が好ましく、特に好ましくは、
(メタ)アクリル酸及び(メタ)アクリル酸誘導体が挙
げられる。尚、水溶性ビニル系重合体(A)を構成する
モノマーのうち、ビニル系カルボン酸エステル(a)の
構成比によってゲル化する温度幅が変化する為、その温
度幅をできる限り小さくする為には、ビニル系カルボン
酸エステル(a)の構成比を、ビニル系重合体(A)全
体の好ましくは50重量%以上、より好ましくは70重
量%以上とする。
【0026】又、熱可逆的に感温ゲル化する高分子物質
の転位温度Tsは、前述した様に、高分子物質を構成す
る上記した様な、例えば、ビニル系カルボン酸エステル
(a)中のアルキレンオキシドの種類や付加モル数を変
化させることで、任意の温度に容易に調整することが出
来る為、温度上昇特性が、形態や記録方法等によって変
化する種々の記録ヘッドに適用することが可能である。
但し、該転位温度Tsは、インク中の塩、界面活性剤、
溶剤等の添加成分の種類、量によっても変化するので、
適用するインク組成での転位温度を用いる必要がある。
の転位温度Tsは、前述した様に、高分子物質を構成す
る上記した様な、例えば、ビニル系カルボン酸エステル
(a)中のアルキレンオキシドの種類や付加モル数を変
化させることで、任意の温度に容易に調整することが出
来る為、温度上昇特性が、形態や記録方法等によって変
化する種々の記録ヘッドに適用することが可能である。
但し、該転位温度Tsは、インク中の塩、界面活性剤、
溶剤等の添加成分の種類、量によっても変化するので、
適用するインク組成での転位温度を用いる必要がある。
【0027】本発明において、インク中に添加される上
記した様な熱可逆的に感温ゲル化する高分子の分子量及
び添加量は、インクジェット記録用インクとしての粘度
の許容範囲内(20mPa・s以下)に収める必要があ
るが、分子量が5,000以上50万以下の範囲のもの
を使用するのが好ましい。分子量が50万を超えると分
子鎖が長くなり過ぎ、再溶解速度が低下したり、曳糸性
が出るので好ましくない。上記範囲内で分子量が5,0
00程度の場合は、ゲル化する効果が弱いので添加量を
多くする必要があり、好ましくは、2〜10重量%添加
する。又、同様に分子量が50万に近い場合は、少量の
添加で十分な効果を示す。この為、好ましい添加量とし
ては、0.005〜5重量%である。尚、この場合は、
5重量%を超えるとインク全体の粘度が上昇してしまう
ので好ましくない。尚、本発明においては、分子量が異
なるものを混合使用しても本発明の効果が十分に得られ
る。
記した様な熱可逆的に感温ゲル化する高分子の分子量及
び添加量は、インクジェット記録用インクとしての粘度
の許容範囲内(20mPa・s以下)に収める必要があ
るが、分子量が5,000以上50万以下の範囲のもの
を使用するのが好ましい。分子量が50万を超えると分
子鎖が長くなり過ぎ、再溶解速度が低下したり、曳糸性
が出るので好ましくない。上記範囲内で分子量が5,0
00程度の場合は、ゲル化する効果が弱いので添加量を
多くする必要があり、好ましくは、2〜10重量%添加
する。又、同様に分子量が50万に近い場合は、少量の
添加で十分な効果を示す。この為、好ましい添加量とし
ては、0.005〜5重量%である。尚、この場合は、
5重量%を超えるとインク全体の粘度が上昇してしまう
ので好ましくない。尚、本発明においては、分子量が異
なるものを混合使用しても本発明の効果が十分に得られ
る。
【0028】以上述べた様な熱可逆的に感温ゲル化する
高分子を含む本発明水性のインクは、更に増粘によるブ
リーディング抑制の為に、被記録材上でインクが10m
Pa・s以上に増粘されればよいので、インクを1℃/
minの昇温速度で加熱した場合の粘度の温度匂配を転
位温度Ts以上で20mPa・s/℃以上とすると被記
録材上での十分な増粘(ゲル化)効果が得られる。次
に、本発明の水性インクに用いる色材について説明す
る。
高分子を含む本発明水性のインクは、更に増粘によるブ
リーディング抑制の為に、被記録材上でインクが10m
Pa・s以上に増粘されればよいので、インクを1℃/
minの昇温速度で加熱した場合の粘度の温度匂配を転
位温度Ts以上で20mPa・s/℃以上とすると被記
録材上での十分な増粘(ゲル化)効果が得られる。次
に、本発明の水性インクに用いる色材について説明す
る。
【0029】本発明の水性インクに使用される色材とし
ては、先ず第一に、本発明で使用可能な染料としては、
上記した熱可逆的に感温ゲル化する高分子と相互作用を
起こし、転位温度Ts以上で高分子の会合を促進し得る
ものであればいずれのものでもよく、例えば、直接染
料、酸性染料、食用染料、塩基性染料、反応性染料等が
挙げられる。これらは、大部分の疎水性色素骨格と、数
個の、スルホン酸塩(−SO3M)、カルボン酸塩(−
COOM)、アンモニウム塩(NH4X)等の可溶化
基、及び水素結合性の水酸基(−OH)、アミノ基(−
NH2)、イミノ基(−NH−)等の置換基を持つ為、本
発明のインク中に含有される熱可逆的に感温ゲル化する
高分子物質と会合体を形成することができるものであ
る。又、分散染料はそれ自体は水不溶性であるが、分散
剤としてナフタレンスルホン酸塩等の多環系アニオン活
性剤を併用している為、染料のみかけのイオン性は直接
染料と同じくアニオン性であり上記染料と同様に使用す
ることが可能である。
ては、先ず第一に、本発明で使用可能な染料としては、
上記した熱可逆的に感温ゲル化する高分子と相互作用を
起こし、転位温度Ts以上で高分子の会合を促進し得る
ものであればいずれのものでもよく、例えば、直接染
料、酸性染料、食用染料、塩基性染料、反応性染料等が
挙げられる。これらは、大部分の疎水性色素骨格と、数
個の、スルホン酸塩(−SO3M)、カルボン酸塩(−
COOM)、アンモニウム塩(NH4X)等の可溶化
基、及び水素結合性の水酸基(−OH)、アミノ基(−
NH2)、イミノ基(−NH−)等の置換基を持つ為、本
発明のインク中に含有される熱可逆的に感温ゲル化する
高分子物質と会合体を形成することができるものであ
る。又、分散染料はそれ自体は水不溶性であるが、分散
剤としてナフタレンスルホン酸塩等の多環系アニオン活
性剤を併用している為、染料のみかけのイオン性は直接
染料と同じくアニオン性であり上記染料と同様に使用す
ることが可能である。
【0030】上記の様な染料の具体例としては、C.
I.Direct Black 17、C.I.Dir
ect Black 19、C.I.Direct B
lack 62、C.I.Direct Black
154、IJA260、IJA286、C.I.Foo
d Black 2、C.I.Reactive Bl
ack 5、C.I.Acid Black 52、
C.I.Projet Fast Black 2等の
ブラック染料、C.I.Direct Yellow
11、C.I.Direct Yellow 44、
C.I.Direct Yellow 86、C.I.
Direct Yellow 142、C.I.Dir
ect Yellow 330、C.I.Acid Y
ellow 3、C.I.Acid Yellow 3
8、C.I.Basic Yellow 11、C.
I.Basic Yellow51、C.I.Disp
erse Yellow 3、C.I.Dispers
e Yellow 5、C.I.Reactive Y
ellow 2等のイエロー染料、C.I.Direc
t Red 227、C.I.Direct Red
23、C.I.Acid Red 18、C.I.Ac
id Red 52、C.I.Basic Red 1
4、C.I.Basic Red 39、C.I.Di
sperse Red 60、IJR−016等のマゼ
ンタ染料 及びC.I.Direct Blue 15、C.I.
Direct Blue199、C.I.Direct
Blue 168、C.I.Acid Blue
9、C.I.Acid Blue 40、C.I.Ba
sic Blue41、C.I.Acid Blue
74、C.I.Reactive Blue 15等の
シアン染料を挙げることが出来る。これらの染料以外で
も、可溶化基を減らして耐水性を高めたものや、溶解度
をpHの変化に敏感にした特殊なグレードのもの等、何
れも本発明で使用することが可能である。
I.Direct Black 17、C.I.Dir
ect Black 19、C.I.Direct B
lack 62、C.I.Direct Black
154、IJA260、IJA286、C.I.Foo
d Black 2、C.I.Reactive Bl
ack 5、C.I.Acid Black 52、
C.I.Projet Fast Black 2等の
ブラック染料、C.I.Direct Yellow
11、C.I.Direct Yellow 44、
C.I.Direct Yellow 86、C.I.
Direct Yellow 142、C.I.Dir
ect Yellow 330、C.I.Acid Y
ellow 3、C.I.Acid Yellow 3
8、C.I.Basic Yellow 11、C.
I.Basic Yellow51、C.I.Disp
erse Yellow 3、C.I.Dispers
e Yellow 5、C.I.Reactive Y
ellow 2等のイエロー染料、C.I.Direc
t Red 227、C.I.Direct Red
23、C.I.Acid Red 18、C.I.Ac
id Red 52、C.I.Basic Red 1
4、C.I.Basic Red 39、C.I.Di
sperse Red 60、IJR−016等のマゼ
ンタ染料 及びC.I.Direct Blue 15、C.I.
Direct Blue199、C.I.Direct
Blue 168、C.I.Acid Blue
9、C.I.Acid Blue 40、C.I.Ba
sic Blue41、C.I.Acid Blue
74、C.I.Reactive Blue 15等の
シアン染料を挙げることが出来る。これらの染料以外で
も、可溶化基を減らして耐水性を高めたものや、溶解度
をpHの変化に敏感にした特殊なグレードのもの等、何
れも本発明で使用することが可能である。
【0031】上記の様な染料のインク中における濃度と
しては、溶解度の範囲以内で自由に選択することが可能
であるが、通常1〜8重量%程度とするのが好ましく、
布、金属(例えば、アルマイト)等への記録する場合に
は、3〜10重量%程度とするのが好ましく、更に記録
画像に濃淡が必要な場合には0.1〜10重量%とする
のが好ましい。
しては、溶解度の範囲以内で自由に選択することが可能
であるが、通常1〜8重量%程度とするのが好ましく、
布、金属(例えば、アルマイト)等への記録する場合に
は、3〜10重量%程度とするのが好ましく、更に記録
画像に濃淡が必要な場合には0.1〜10重量%とする
のが好ましい。
【0032】本発明の水性インクに使用される色材とし
ては次に、カーボンブラック及び各種の有機顔料が挙げ
られる。これらの色材は、前記した分散染料の場合と同
様に、分散剤を併用する結果、本発明のインクの構成成
分である熱可逆的に感温ゲル化する高分子物質と分散剤
を介して相互作用をなし得る。この様な顔料としては、
インクジェット記録用に適合したものであればいずれの
ものも使用できるが、中でも黒色インクに用いるカーボ
ンブラックは、ファーネス法、チャネル法で製造された
ものであって、1次粒子径が10〜40mμm、BET
法による比表面積が50〜300m2/g、DBP吸油
量が40〜150ml/100gのものを用いるのが望
ましい。
ては次に、カーボンブラック及び各種の有機顔料が挙げ
られる。これらの色材は、前記した分散染料の場合と同
様に、分散剤を併用する結果、本発明のインクの構成成
分である熱可逆的に感温ゲル化する高分子物質と分散剤
を介して相互作用をなし得る。この様な顔料としては、
インクジェット記録用に適合したものであればいずれの
ものも使用できるが、中でも黒色インクに用いるカーボ
ンブラックは、ファーネス法、チャネル法で製造された
ものであって、1次粒子径が10〜40mμm、BET
法による比表面積が50〜300m2/g、DBP吸油
量が40〜150ml/100gのものを用いるのが望
ましい。
【0033】これら顔料の具体的なものとしては、例え
ば、カーボンブラック(三菱化成製のNo.2300、
No.900、MCF88、No.33、No.40、
No.45、No.52、MA7、MA8、#2200
B、コロンビヤカーボン社製のRaven1255、R
aven1060、キャボット社製のRegal 33
0R、Regal 660R、Mogul L、DEG
USSA社製のColor Black FW18、P
rintex 35、Printex U等)、カーボ
ンブラックの表面を酸化処理或いはプラズマ処理したも
の、不溶性アゾ顔料、溶性アゾ顔料、フタロシアニン系
顔料、イソインドリノン系高級顔料、キナクリドン系高
級顔料、ジオキサンバイオレット、ペリノン・ペリレン
系高級顔料等の有機顔料を使用することが出来る。更
に、上記顔料に分類される色材材料として、染料を体質
顔料に染めつけた、いわゆる、染色レーキも本発明の水
性インクを構成する色材として使用することが可能であ
る。
ば、カーボンブラック(三菱化成製のNo.2300、
No.900、MCF88、No.33、No.40、
No.45、No.52、MA7、MA8、#2200
B、コロンビヤカーボン社製のRaven1255、R
aven1060、キャボット社製のRegal 33
0R、Regal 660R、Mogul L、DEG
USSA社製のColor Black FW18、P
rintex 35、Printex U等)、カーボ
ンブラックの表面を酸化処理或いはプラズマ処理したも
の、不溶性アゾ顔料、溶性アゾ顔料、フタロシアニン系
顔料、イソインドリノン系高級顔料、キナクリドン系高
級顔料、ジオキサンバイオレット、ペリノン・ペリレン
系高級顔料等の有機顔料を使用することが出来る。更
に、上記顔料に分類される色材材料として、染料を体質
顔料に染めつけた、いわゆる、染色レーキも本発明の水
性インクを構成する色材として使用することが可能であ
る。
【0034】本発明の水性インクを構成する上記した成
分を、溶解又は分散する液媒体としては、イオン交換水
を使用するが、信頼性、保存安定性、或いはインクの浸
透性の調節等、より優れたインクジェット記録適性を付
与する為に、次に挙げる様な、保湿剤、或いは溶解助剤
を含有させてもよい。この様な材料としては、例えば、
1,2−エタンジオール、1,2−プロパンジオール、
1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、
1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、
2,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、
1,7−ヘプタンジオール、2−メチル−2,4−ペン
タンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオー
ル、グリセリン、ジエチレングリコール、トリエチレン
グリコール、テトラエチレングリコール、ポリエレング
リコール200、ジプロピレングリコール、2,2’−
チオジエタノール、1,2,6−ヘキサントリオール等
のアルキレングリコール類;モノエタノールアミン、ジ
エタノールアミン、トリエタノールアミン等のアルコー
ルアミン類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトア
ミド、ジメチルスルホキシド、スルホラン、1,3−プ
ロパンスルトン等の非プロトン性極性溶媒;1,2−ジ
メトキシエタン、1,2−ジエトキシエタン、1,2−
ジブトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエー
テル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチ
レングリコールジブチルエーテル、2−メトキシエタノ
ール、2−エトキシエタノール、2−(メトキシメトキ
シ)エタノール、2−ブトキシエタノール、ジエチレン
グリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコール
モノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチル
エーテル、トリエチレングリコールモノメチルエチルエ
ーテル、、1−メトキシ−2−プロパノール、1−エト
キシ−2−プロパノール、ジプロピレングリコール、ジ
プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレ
ングリコールモノエチルエーテル、トリプロピレングリ
コールモノメチルエーテル等の多価アルコールの低級ア
ルキルエーテル類;その他ホルムアミド、2−ピロリド
ン、N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチルイ
ミダゾリジノン、ソルビトール、ソルビット、ウレア、
1,3−ビス(β−ヒドロキシエチル)ウレア等が挙げ
られる。又、これらの添加剤のインク中における含有量
は、インク全量の1〜30重量%の範囲とするのが好ま
しい。
分を、溶解又は分散する液媒体としては、イオン交換水
を使用するが、信頼性、保存安定性、或いはインクの浸
透性の調節等、より優れたインクジェット記録適性を付
与する為に、次に挙げる様な、保湿剤、或いは溶解助剤
を含有させてもよい。この様な材料としては、例えば、
1,2−エタンジオール、1,2−プロパンジオール、
1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、
1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、
2,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、
1,7−ヘプタンジオール、2−メチル−2,4−ペン
タンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオー
ル、グリセリン、ジエチレングリコール、トリエチレン
グリコール、テトラエチレングリコール、ポリエレング
リコール200、ジプロピレングリコール、2,2’−
チオジエタノール、1,2,6−ヘキサントリオール等
のアルキレングリコール類;モノエタノールアミン、ジ
エタノールアミン、トリエタノールアミン等のアルコー
ルアミン類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトア
ミド、ジメチルスルホキシド、スルホラン、1,3−プ
ロパンスルトン等の非プロトン性極性溶媒;1,2−ジ
メトキシエタン、1,2−ジエトキシエタン、1,2−
ジブトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエー
テル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチ
レングリコールジブチルエーテル、2−メトキシエタノ
ール、2−エトキシエタノール、2−(メトキシメトキ
シ)エタノール、2−ブトキシエタノール、ジエチレン
グリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコール
モノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチル
エーテル、トリエチレングリコールモノメチルエチルエ
ーテル、、1−メトキシ−2−プロパノール、1−エト
キシ−2−プロパノール、ジプロピレングリコール、ジ
プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレ
ングリコールモノエチルエーテル、トリプロピレングリ
コールモノメチルエーテル等の多価アルコールの低級ア
ルキルエーテル類;その他ホルムアミド、2−ピロリド
ン、N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチルイ
ミダゾリジノン、ソルビトール、ソルビット、ウレア、
1,3−ビス(β−ヒドロキシエチル)ウレア等が挙げ
られる。又、これらの添加剤のインク中における含有量
は、インク全量の1〜30重量%の範囲とするのが好ま
しい。
【0035】又、インクジェット記録に本発明のインク
を使用する際に、インク中に、メタノール、エタノー
ル、プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノー
ル、2−ブタノール等のアルキルアルコールをインク中
に含有させると吐出性が向上し、更に効果的である。こ
れらのアルコール類は、インク全量の1〜10重量%の
範囲で含有させることが好ましい。本発明においては、
更に必要に応じて、浸透性を制御する為の界面活性剤、
pH調整剤、防錆剤、防かび剤及び酸化防止剤等の添加
剤をインク中に含有させることも可能である。
を使用する際に、インク中に、メタノール、エタノー
ル、プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノー
ル、2−ブタノール等のアルキルアルコールをインク中
に含有させると吐出性が向上し、更に効果的である。こ
れらのアルコール類は、インク全量の1〜10重量%の
範囲で含有させることが好ましい。本発明においては、
更に必要に応じて、浸透性を制御する為の界面活性剤、
pH調整剤、防錆剤、防かび剤及び酸化防止剤等の添加
剤をインク中に含有させることも可能である。
【0036】以上の様な構成の本発明の水性インクは、
インクジェット記録に用いられる際、優れた効果が発揮
される。本発明で使用するインクジェット記録方法とし
ては、所期の目的を達成し得れば何れのものでもよい
が、例えば、インクに力学的エネルギーを作用させ液滴
を吐出する記録方法、及びインクに熱エネルギーを加え
てインクの発泡により液滴を吐出する記録方法がある
が、これらのインクジェット記録方法に本発明の水性イ
ンクを使用するのが特に好適である。
インクジェット記録に用いられる際、優れた効果が発揮
される。本発明で使用するインクジェット記録方法とし
ては、所期の目的を達成し得れば何れのものでもよい
が、例えば、インクに力学的エネルギーを作用させ液滴
を吐出する記録方法、及びインクに熱エネルギーを加え
てインクの発泡により液滴を吐出する記録方法がある
が、これらのインクジェット記録方法に本発明の水性イ
ンクを使用するのが特に好適である。
【0037】上記の記録方法のうち、先ず、第一に、熱
エネルギーを利用したインクジェット記録装置の主要部
であるヘッドの構成例を、図1、図2及び図3に示す。
図1はインク流路に沿ったヘッドの断面図、図2は図1
のX−Y線での断面図、更に、図3は図1に示したヘッ
ドを多数並べたマルチヘッドの外観図を示す。ヘッド1
は、インクを通す流路(ノズル)2を有するガラス、セ
ラミック、シリコン又はプラスチック板等と、発熱素子
基板3とを接着して得られる。該発熱素子基板3は、酸
化シリコン、窒化シリコン及び炭化シリコン等で形成さ
れる保護層4、アルミニウム、金及びアルミニウム−銅
合金等で形成される電極5、HfB2、TaN及びTa
Al等の高融点材料で形成される発熱抵抗体層6、熱酸
化シリコン又は酸化アルミニウム等で形成される蓄熱層
7、及び、シリコン、アルミニウム又は窒化アルミニウ
ム等の放熱性のよい材料で形成される基板8より構成さ
れている。
エネルギーを利用したインクジェット記録装置の主要部
であるヘッドの構成例を、図1、図2及び図3に示す。
図1はインク流路に沿ったヘッドの断面図、図2は図1
のX−Y線での断面図、更に、図3は図1に示したヘッ
ドを多数並べたマルチヘッドの外観図を示す。ヘッド1
は、インクを通す流路(ノズル)2を有するガラス、セ
ラミック、シリコン又はプラスチック板等と、発熱素子
基板3とを接着して得られる。該発熱素子基板3は、酸
化シリコン、窒化シリコン及び炭化シリコン等で形成さ
れる保護層4、アルミニウム、金及びアルミニウム−銅
合金等で形成される電極5、HfB2、TaN及びTa
Al等の高融点材料で形成される発熱抵抗体層6、熱酸
化シリコン又は酸化アルミニウム等で形成される蓄熱層
7、及び、シリコン、アルミニウム又は窒化アルミニウ
ム等の放熱性のよい材料で形成される基板8より構成さ
れている。
【0038】上記の様な構成を有するヘッド1の電極5
にパルス状の電気信号が印加されると、発熱素子基板3
の、hで示される領域が急速に発熱する為、この表面に
接しているインクに気泡が発生し、その発生する圧力で
メニスカス10が突出し、インクがヘッド1のノズル2
を通して吐出し、オリフィス11より球状のインク小液
滴12となり、被記録材13に向かって飛翔する。
にパルス状の電気信号が印加されると、発熱素子基板3
の、hで示される領域が急速に発熱する為、この表面に
接しているインクに気泡が発生し、その発生する圧力で
メニスカス10が突出し、インクがヘッド1のノズル2
を通して吐出し、オリフィス11より球状のインク小液
滴12となり、被記録材13に向かって飛翔する。
【0039】図4に、上記ヘッドを組み込んだインクジ
ェット記録装置の一例を示す。図4において、61はワ
イピング部材としてのブレードであり、その一端はブレ
ード保持部材によって保持されて固定端となり、カンチ
レバーの形態をなす。ブレード61は、記録ヘッド65
による記録領域に隣接した位置に配置され、記録ヘッド
65の移動経路中に突出した形態で保持される。又、6
2は記録ヘッド65の吐出口面のキャップであり、ブレ
ード61に隣接するホームポジションに配設され、記録
ヘッド65の移動方向と垂直な方向に移動して、インク
吐出口面と当接し、キャッピングを行う構成を備える。
更に、63はブレード61に隣接して設けられるインク
吸収体であり、ブレード61と同様、記録ヘッド65の
移動経路中に突出した形態で保持される。
ェット記録装置の一例を示す。図4において、61はワ
イピング部材としてのブレードであり、その一端はブレ
ード保持部材によって保持されて固定端となり、カンチ
レバーの形態をなす。ブレード61は、記録ヘッド65
による記録領域に隣接した位置に配置され、記録ヘッド
65の移動経路中に突出した形態で保持される。又、6
2は記録ヘッド65の吐出口面のキャップであり、ブレ
ード61に隣接するホームポジションに配設され、記録
ヘッド65の移動方向と垂直な方向に移動して、インク
吐出口面と当接し、キャッピングを行う構成を備える。
更に、63はブレード61に隣接して設けられるインク
吸収体であり、ブレード61と同様、記録ヘッド65の
移動経路中に突出した形態で保持される。
【0040】上記ブレード61、キャップ62及びイン
ク吸収体63によって吐出回復部64が構成され、ブレ
ード61及びインク吸収体63によってインク吐出口面
の水分、塵挨等の除去が行われる。65は吐出エネルギ
ー発生手段を有し、吐出口を配した吐出口面に対向する
被記録材にインクを吐出して記録を行う記録ヘッド、6
6は記録ヘッド65を搭載してその移動を行う為のキャ
リッジである。
ク吸収体63によって吐出回復部64が構成され、ブレ
ード61及びインク吸収体63によってインク吐出口面
の水分、塵挨等の除去が行われる。65は吐出エネルギ
ー発生手段を有し、吐出口を配した吐出口面に対向する
被記録材にインクを吐出して記録を行う記録ヘッド、6
6は記録ヘッド65を搭載してその移動を行う為のキャ
リッジである。
【0041】キャリッジ66はガイド軸67と摺動可能
に係合し、キャリッジ66の一部はモーター68によっ
て駆動されるベルト69と接続(不図示)している。こ
れによりキャリッジ66はガイド軸67に沿った移動が
可能となり、記録ヘッド65による記録領域及びその隣
接した領域の移動が可能となる。
に係合し、キャリッジ66の一部はモーター68によっ
て駆動されるベルト69と接続(不図示)している。こ
れによりキャリッジ66はガイド軸67に沿った移動が
可能となり、記録ヘッド65による記録領域及びその隣
接した領域の移動が可能となる。
【0042】51は被記録材を挿入する為の給紙部、5
2は不図示のモーターにより駆動する紙送りローラーで
ある。これらの構成によって記録ヘッド65の吐出口面
と対向する位置へ被記録材が給紙され、記録が進行する
につれて排紙ローラー53を配した排紙部へ排紙され
る。
2は不図示のモーターにより駆動する紙送りローラーで
ある。これらの構成によって記録ヘッド65の吐出口面
と対向する位置へ被記録材が給紙され、記録が進行する
につれて排紙ローラー53を配した排紙部へ排紙され
る。
【0043】上記構成において記録ヘッド65が記録終
了等でホームポジションに戻る際、吐出回復部64のキ
ャップ62は記録ヘッド65の移動経路から退避してい
るが、ブレード61は移動経路中に突出している。この
結果、記録ヘッド65の吐出口面がワイピングされる。
尚、キャップ62が記録ヘッド65の吐出面に当接して
キャッピングを行う場合、キャップ62は記録ヘッドの
移動経路中に突出する様に移動する。
了等でホームポジションに戻る際、吐出回復部64のキ
ャップ62は記録ヘッド65の移動経路から退避してい
るが、ブレード61は移動経路中に突出している。この
結果、記録ヘッド65の吐出口面がワイピングされる。
尚、キャップ62が記録ヘッド65の吐出面に当接して
キャッピングを行う場合、キャップ62は記録ヘッドの
移動経路中に突出する様に移動する。
【0044】記録ヘッド65がホームポジションから記
録開始位置へ移動する場合、キャップ62及びブレード
61は、上述したワイピング時の位置と同一の位置にあ
る。この結果、この移動においても記録ヘッド65の吐
出口面はワイピングされる。上述の記録ヘッド65のホ
ームポジションへの移動は、記録終了時や吐出回復時ば
かりでなく、記録ヘッド65が記録の為に記録領域を移
動する間に所定の間隔で記録領域に隣接したホームポジ
ションへ移動し、この移動に伴って上記ワイピングが行
われる。
録開始位置へ移動する場合、キャップ62及びブレード
61は、上述したワイピング時の位置と同一の位置にあ
る。この結果、この移動においても記録ヘッド65の吐
出口面はワイピングされる。上述の記録ヘッド65のホ
ームポジションへの移動は、記録終了時や吐出回復時ば
かりでなく、記録ヘッド65が記録の為に記録領域を移
動する間に所定の間隔で記録領域に隣接したホームポジ
ションへ移動し、この移動に伴って上記ワイピングが行
われる。
【0045】図5は、ヘッドにインク供給部材、例え
ば、チューブを介して供給されるインクを収容したイン
クカートリッジ45の一例を示す図である。ここで、4
0は供給用インクを収容したインク収容部、例えば、イ
ンク袋であり、その先端にはゴム製の栓42が設けられ
ている。この栓42に針(不図示)を挿入することによ
り、インク袋40中のインクをヘッドに供給可能ならし
める。44は廃インクを受容するインク吸収体である。
インク収容部40としては、インクとの接液面がポリオ
レフィン、特にポリエチレンで形成されているものが本
発明にとって好ましい。
ば、チューブを介して供給されるインクを収容したイン
クカートリッジ45の一例を示す図である。ここで、4
0は供給用インクを収容したインク収容部、例えば、イ
ンク袋であり、その先端にはゴム製の栓42が設けられ
ている。この栓42に針(不図示)を挿入することによ
り、インク袋40中のインクをヘッドに供給可能ならし
める。44は廃インクを受容するインク吸収体である。
インク収容部40としては、インクとの接液面がポリオ
レフィン、特にポリエチレンで形成されているものが本
発明にとって好ましい。
【0046】本発明で使用されるインクジェット記録装
置としては、上記の如きヘッドとインクカートリッジと
が別体となったものに限らず、図6に示す如きそれらが
一体になったものにも好適に用いられる。図6におい
て、70は記録ユニットであって、この中にはインクを
収容したインク収容部、例えば、インク吸収体が収納さ
れており、かかるインク吸収体中のインクが複数のオリ
フィスを有するヘッド部71からインク滴として吐出さ
れる構成になっている。
置としては、上記の如きヘッドとインクカートリッジと
が別体となったものに限らず、図6に示す如きそれらが
一体になったものにも好適に用いられる。図6におい
て、70は記録ユニットであって、この中にはインクを
収容したインク収容部、例えば、インク吸収体が収納さ
れており、かかるインク吸収体中のインクが複数のオリ
フィスを有するヘッド部71からインク滴として吐出さ
れる構成になっている。
【0047】インク吸収体の材料としては、ポリウレタ
ンを用いることが本発明にとって好ましい。又、インク
吸収体を用いずに、インク収容部が内部にバネ等を仕込
んだインク袋である様な構造であってもよい。72は記
録ユニット内部を大気に連通させる為の大気連通口であ
る。この記録ユニット70は、図3で示す記録ヘッドに
代えて用いられるものであって、キャリッジ66に対し
着脱自在になっている。
ンを用いることが本発明にとって好ましい。又、インク
吸収体を用いずに、インク収容部が内部にバネ等を仕込
んだインク袋である様な構造であってもよい。72は記
録ユニット内部を大気に連通させる為の大気連通口であ
る。この記録ユニット70は、図3で示す記録ヘッドに
代えて用いられるものであって、キャリッジ66に対し
着脱自在になっている。
【0048】次に、本発明で使用するインクジェット記
録装置の第二のものとしては、複数のノズルを有するノ
ズル形成基板と、ノズルに対向して配置された圧電材料
と導電材料とからなる圧力発生素子と、該圧力発生素子
の周囲を満たすインクを備え、且つ印加電圧により圧力
発生素子を変位させてインクの小液滴をノズルから吐出
させる形態のオンデマンドインクジェット記録ヘッドを
有する装置を挙げることが出来る。
録装置の第二のものとしては、複数のノズルを有するノ
ズル形成基板と、ノズルに対向して配置された圧電材料
と導電材料とからなる圧力発生素子と、該圧力発生素子
の周囲を満たすインクを備え、且つ印加電圧により圧力
発生素子を変位させてインクの小液滴をノズルから吐出
させる形態のオンデマンドインクジェット記録ヘッドを
有する装置を挙げることが出来る。
【0049】上記の様な記録装置の主要部である記録ヘ
ッドの構成例を図7に示したが、ヘッドは、インク室
(不図示)に連通したインク流路80と、所望の体積の
インク滴を吐出する為のオリフィスプレート81と、イ
ンクに直接圧力を作用させる振動板82と、該振動板8
2に接合され電気信号により変位する圧電素子83と、
これらの圧電素子83、オリフィスプレート81及び振
動板82等を支持固定する為の基体84とから構成され
ている。
ッドの構成例を図7に示したが、ヘッドは、インク室
(不図示)に連通したインク流路80と、所望の体積の
インク滴を吐出する為のオリフィスプレート81と、イ
ンクに直接圧力を作用させる振動板82と、該振動板8
2に接合され電気信号により変位する圧電素子83と、
これらの圧電素子83、オリフィスプレート81及び振
動板82等を支持固定する為の基体84とから構成され
ている。
【0050】図7において、インク流路80は感光性樹
脂等で形成され、オリフィスプレート81は、ステンレ
ス、ニッケル等の金属に電鋳或いはプレス加工による穴
あけ等により設けられた吐出口85が形成され、振動板
82は、ステンレス、ニッケル及びチタン等の金属フィ
ルム、或いは高弾性樹脂フィルム等で形成されており、
圧電素子83は、チタン酸バリウム又はPZT等の誘電
体材料で形成されている。
脂等で形成され、オリフィスプレート81は、ステンレ
ス、ニッケル等の金属に電鋳或いはプレス加工による穴
あけ等により設けられた吐出口85が形成され、振動板
82は、ステンレス、ニッケル及びチタン等の金属フィ
ルム、或いは高弾性樹脂フィルム等で形成されており、
圧電素子83は、チタン酸バリウム又はPZT等の誘電
体材料で形成されている。
【0051】以上の様な構成の記録ヘッドは、圧電素子
83にパルス状の電圧を与え、歪み応力を発生させ、そ
のエネルギーが圧電素子83に接合された振動板82を
変形させてインク流路80内のインクを垂直に加圧し、
インク滴をオリフィスプレート81の吐出口85より吐
出、記録を行なう様に動作する。かかる記録ヘッドは、
図4に示したものと同様な記録装置に組み込まれて使用
される。又、記録装置の細部の動作は前述したと同様に
行なうもので差しつかえない。
83にパルス状の電圧を与え、歪み応力を発生させ、そ
のエネルギーが圧電素子83に接合された振動板82を
変形させてインク流路80内のインクを垂直に加圧し、
インク滴をオリフィスプレート81の吐出口85より吐
出、記録を行なう様に動作する。かかる記録ヘッドは、
図4に示したものと同様な記録装置に組み込まれて使用
される。又、記録装置の細部の動作は前述したと同様に
行なうもので差しつかえない。
【0052】次に記録動作と連動して被記録材を30℃
以上に加熱する機構について図8に基づいて説明する。
図8は被記録材を所定の温度に加熱する機構のブロック
図であり、記録ヘッド300はその内部にインク温度を
検出するセンサー301を有し、該記録ヘッドの駆動回
路部302と接続されている。一方、被記録材310に
接触し、又は、少しの空間を空けて配置させた加熱部3
04は記録ヘッド300と同じ駆動回路部302に接続
されている。今、信号入力部303に画像信号(不図
示)が入力されると、記録ヘッドへの記録パルス305
より先に加熱部へ加熱パルス306が与えられ、加熱部
304は昇温して被記録材310を30℃以上に加熱す
る。この状態になってから記録ヘッドへ記録パルス30
5が与えられ記録動作を開始する。記録動作が終了する
と駆動回路部302から加熱部304への加熱パルス3
06が遮断され、被記録材310の温度を下げる。
以上に加熱する機構について図8に基づいて説明する。
図8は被記録材を所定の温度に加熱する機構のブロック
図であり、記録ヘッド300はその内部にインク温度を
検出するセンサー301を有し、該記録ヘッドの駆動回
路部302と接続されている。一方、被記録材310に
接触し、又は、少しの空間を空けて配置させた加熱部3
04は記録ヘッド300と同じ駆動回路部302に接続
されている。今、信号入力部303に画像信号(不図
示)が入力されると、記録ヘッドへの記録パルス305
より先に加熱部へ加熱パルス306が与えられ、加熱部
304は昇温して被記録材310を30℃以上に加熱す
る。この状態になってから記録ヘッドへ記録パルス30
5が与えられ記録動作を開始する。記録動作が終了する
と駆動回路部302から加熱部304への加熱パルス3
06が遮断され、被記録材310の温度を下げる。
【0053】又、記録ヘッドは温度センサー301を内
蔵しているので、駆動パルス(記録パルス)305を変
調して、記録ヘッドを昇温させ、本発明の転位温度Ts
を有する高分子の転位温度Ts以上の温度に保持して記
録を行う動作も可能である。加熱部304は、サーマル
ヘッド或いは赤外線ヒーター、ランプヒーター等被記録
材を所望の温度に昇温できればよく、特に機構上限定さ
れるものではない。
蔵しているので、駆動パルス(記録パルス)305を変
調して、記録ヘッドを昇温させ、本発明の転位温度Ts
を有する高分子の転位温度Ts以上の温度に保持して記
録を行う動作も可能である。加熱部304は、サーマル
ヘッド或いは赤外線ヒーター、ランプヒーター等被記録
材を所望の温度に昇温できればよく、特に機構上限定さ
れるものではない。
【0054】
【実施例】次に、実施例及び比較例を挙げて本発明を更
に具体的に説明する。尚、文中及び表中の組成比は、特
に断りがない限り重量%である。先ず、本発明のインク
に用いる各種高分子について述べる。表1に本実施例に
使用する転位温度Ts以上で熱可逆的に感温ゲル化し、
且つ乾燥によって水不溶性となる高分子物質を示し、表
2にその他の高分子成分を列挙した。尚、表1におい
て、酢酸ビニルを共重合させるものは、重合体を得た
後、その一部を部分鹸化してポリビニルアルコールとし
てから使用するのがよい。
に具体的に説明する。尚、文中及び表中の組成比は、特
に断りがない限り重量%である。先ず、本発明のインク
に用いる各種高分子について述べる。表1に本実施例に
使用する転位温度Ts以上で熱可逆的に感温ゲル化し、
且つ乾燥によって水不溶性となる高分子物質を示し、表
2にその他の高分子成分を列挙した。尚、表1におい
て、酢酸ビニルを共重合させるものは、重合体を得た
後、その一部を部分鹸化してポリビニルアルコールとし
てから使用するのがよい。
【0055】表1:実施例で使用した熱可逆的に感温ゲ
ル化する特性を示す高分子
ル化する特性を示す高分子
【0056】表2:実施例に用いたその他の高分子 *表2中の高分子Fは市販の試薬(和光純薬工業製:重
合度2,000)。
合度2,000)。
【0057】次に上記表中の高分子の合成について述べ
る。高分子A 水分分離管と撹拌器を付けたフラスコにベンゼンを入
れ、加熱還流下、N−メチル−N−エチルアクリルアミ
ド及び10重量%のメタクリル酸、ペルオキシ二硫酸カ
リウム、アンモニア水の混合液を3時間かけて滴下し、
水が完全に留出するまで加熱を続け、生成した重合体を
ろ過・乾燥して、高分子Aを得た。
る。高分子A 水分分離管と撹拌器を付けたフラスコにベンゼンを入
れ、加熱還流下、N−メチル−N−エチルアクリルアミ
ド及び10重量%のメタクリル酸、ペルオキシ二硫酸カ
リウム、アンモニア水の混合液を3時間かけて滴下し、
水が完全に留出するまで加熱を続け、生成した重合体を
ろ過・乾燥して、高分子Aを得た。
【0058】高分子B 水分分離管と撹拌器を付けたフラスコに、N−メチル−
N−エチルアクリルアミド及び10重量%容の酢酸ビニ
ル水溶液の1/4を加熱して、ペルオキシ二硫酸カリウ
ムの0.07%水溶液を加え、さらに残部のモノマー水
溶液を一定の速度で滴下して重合体を得る。その後、ア
ルカリ水溶液中で鹸化し酢酸ビニルをビニルアルコール
へ変換して(鹸化度80%)、高分子Bを得た。
N−エチルアクリルアミド及び10重量%容の酢酸ビニ
ル水溶液の1/4を加熱して、ペルオキシ二硫酸カリウ
ムの0.07%水溶液を加え、さらに残部のモノマー水
溶液を一定の速度で滴下して重合体を得る。その後、ア
ルカリ水溶液中で鹸化し酢酸ビニルをビニルアルコール
へ変換して(鹸化度80%)、高分子Bを得た。
【0059】高分子C 2−モルホリノエチルメタクリレートとメタクリル酸の
エステル90重量部、メタクリル酸10重量部、2,4
−ジメチルバレロニトリル0.1重量部とをアンプルに
入れ、凍結脱気後封管し、60℃で8時間重合して高分
子Cを得た。
エステル90重量部、メタクリル酸10重量部、2,4
−ジメチルバレロニトリル0.1重量部とをアンプルに
入れ、凍結脱気後封管し、60℃で8時間重合して高分
子Cを得た。
【0060】高分子D 2−モルホリノエチルメタクリレートとメタクリル酸の
エステル90重量部、酢酸ビニル10重量部、2,4−
ジメチルバレロニトリル0.1重量部とをアンプルに入
れ、凍結脱気後封管し、60℃で8時間重合して重合体
を得る。その後、アルカリ溶液中で鹸化し高分子Dを得
た。
エステル90重量部、酢酸ビニル10重量部、2,4−
ジメチルバレロニトリル0.1重量部とをアンプルに入
れ、凍結脱気後封管し、60℃で8時間重合して重合体
を得る。その後、アルカリ溶液中で鹸化し高分子Dを得
た。
【0061】高分子E 蒸留により重合禁止剤を除去したメタクリル酸モノマー
を、過硫酸カリウムを重合開始剤として50℃の水溶液
中で重合し、高分子Eを得た。
を、過硫酸カリウムを重合開始剤として50℃の水溶液
中で重合し、高分子Eを得た。
【0062】(インクの作製)インクの作製手順として
は、予め適切な濃度(10〜40%)の表1に挙げた本
実施例に用いる高分子のイオン交換水水溶液を夫々調製
しておき、以下に述べる方法で作製する。
は、予め適切な濃度(10〜40%)の表1に挙げた本
実施例に用いる高分子のイオン交換水水溶液を夫々調製
しておき、以下に述べる方法で作製する。
【0063】実施例1 高分子Aの20%水溶液にイオン交換水、溶剤、染料水
溶液の順に撹拌しながら添加し、更に高分子F(ポリビ
ニルアルコール)を加え(もし、高分子Fを添加したと
きゲルが生成するようであれば、アンモニア水を数滴滴
下する)、各組成物を表3に示した所定の濃度となるよ
うに調製する。3時間撹拌した後、ポアサイズ0.45
μmのメンブレンフィルターでろ過し、本発明の実施例
1のインクを作製した。
溶液の順に撹拌しながら添加し、更に高分子F(ポリビ
ニルアルコール)を加え(もし、高分子Fを添加したと
きゲルが生成するようであれば、アンモニア水を数滴滴
下する)、各組成物を表3に示した所定の濃度となるよ
うに調製する。3時間撹拌した後、ポアサイズ0.45
μmのメンブレンフィルターでろ過し、本発明の実施例
1のインクを作製した。
【0064】実施例2 高分子Bの20%水溶液にイオン交換水、溶剤、染料水
溶液の順に撹拌しながら添加し、さらに高分子E(ポリ
メタクリル酸)を加え、各組成物を表3に示した所定の
濃度になるように調製する。3時間撹拌した後、ポアサ
イズ0.45μmのメンブレンフィルターでろ過し、本
発明の実施例2のインクを作製した。
溶液の順に撹拌しながら添加し、さらに高分子E(ポリ
メタクリル酸)を加え、各組成物を表3に示した所定の
濃度になるように調製する。3時間撹拌した後、ポアサ
イズ0.45μmのメンブレンフィルターでろ過し、本
発明の実施例2のインクを作製した。
【0065】実施例3 高分子Cの20%水溶液に、実施例1と同様な操作で高
分子Fを加えて表3に示す組成の本発明の実施例3のイ
ンクを作製した。
分子Fを加えて表3に示す組成の本発明の実施例3のイ
ンクを作製した。
【0066】実施例4 高分子Dの20%水溶液に、実施例2と同様な操作で高
分子Eを加えて表3に示す組成の本発明の実施例4のイ
ンクを作製した。
分子Eを加えて表3に示す組成の本発明の実施例4のイ
ンクを作製した。
【0067】実施例5 高分子Eの20%水溶液を10%アンモニア水でpH
6.7とし、イオン交換水、溶剤、アセトン、染料水溶
液の順に撹拌しながら添加する。次にこの溶液を撹拌し
ながら、高分子Fの20%水溶液を滴下する(もし、高
分子Fを添加したときにゲルが生成するようであればア
セトンを滴下し、ゲルを溶解させる)3時間撹拌した
後、ポアサイズ0.45μmのメンブレンフィルターで
ろ過し、表3に示す組成の本発明の実施例5のインクを
作製した。
6.7とし、イオン交換水、溶剤、アセトン、染料水溶
液の順に撹拌しながら添加する。次にこの溶液を撹拌し
ながら、高分子Fの20%水溶液を滴下する(もし、高
分子Fを添加したときにゲルが生成するようであればア
セトンを滴下し、ゲルを溶解させる)3時間撹拌した
後、ポアサイズ0.45μmのメンブレンフィルターで
ろ過し、表3に示す組成の本発明の実施例5のインクを
作製した。
【0068】実施例6 高分子Aの20%水溶液にイオン交換水、溶剤、染料水
溶液の順に撹拌しながら添加し、更に高分子F(ポリビ
ニルアルコール)を加え(もし、高分子Fを添加したと
きにゲルが生成するようであれば、10%アンモニア水
を滴下し、ゲルを溶解させる)、液のpHを7.0〜
7.5にアンモニア水で調節し、更に、γ−ブチロラク
トンを加え、各組成物が所定の濃度になる様に調製す
る。3時間撹拌した後、ポアサイズ0.45μmのメン
ブレンフィルターでろ過し、表3に示す組成の本発明の
実施例6のインクを作製した。
溶液の順に撹拌しながら添加し、更に高分子F(ポリビ
ニルアルコール)を加え(もし、高分子Fを添加したと
きにゲルが生成するようであれば、10%アンモニア水
を滴下し、ゲルを溶解させる)、液のpHを7.0〜
7.5にアンモニア水で調節し、更に、γ−ブチロラク
トンを加え、各組成物が所定の濃度になる様に調製す
る。3時間撹拌した後、ポアサイズ0.45μmのメン
ブレンフィルターでろ過し、表3に示す組成の本発明の
実施例6のインクを作製した。
【0069】実施例7 実施例6のγ−ブチロラクトンの代わりにδ−バレロラ
クトンを用いた以外は実施例6と同様の操作で、表3に
示す組成の本発明の実施例7のインクを作製した。
クトンを用いた以外は実施例6と同様の操作で、表3に
示す組成の本発明の実施例7のインクを作製した。
【0070】実施例8 高分子Aの20%水溶液を10%アンモニア水で中和し
て、イオン交換水、溶剤、染料水溶液の順に加え、更
に、本液とは別に作製した亜鉛アンモニウムカーボネー
ト水溶液(亜鉛のアンミン錯体の炭酸塩;Znとして
0.1mol%)を所定量加え、表3に示す組成の本発
明の実施例8のインクを作製した。
て、イオン交換水、溶剤、染料水溶液の順に加え、更
に、本液とは別に作製した亜鉛アンモニウムカーボネー
ト水溶液(亜鉛のアンミン錯体の炭酸塩;Znとして
0.1mol%)を所定量加え、表3に示す組成の本発
明の実施例8のインクを作製した。
【0071】表3:実施例1〜8(ブラックインク)の
組成(単位:重量%)
組成(単位:重量%)
【0072】実施例9〜11 次にカラーインクとして実施例1とは染料以外の成分が
全く同じ組成のインクを実施例1と同様の操作で作製
し、実施例9(イエローインク:染料C.I Dire
ct Yellow 86、3.0%)、実施例10
(マゼンダインク:染料C.I Direct Red
23、3.0%)。実施例11(シアンインク:染料
C.I Acid Blue 9、2.0%)の各イン
クを得た。以上述べた実施例9〜11のカラーインクの
組成を表4に示した。
全く同じ組成のインクを実施例1と同様の操作で作製
し、実施例9(イエローインク:染料C.I Dire
ct Yellow 86、3.0%)、実施例10
(マゼンダインク:染料C.I Direct Red
23、3.0%)。実施例11(シアンインク:染料
C.I Acid Blue 9、2.0%)の各イン
クを得た。以上述べた実施例9〜11のカラーインクの
組成を表4に示した。
【0073】表4:実施例9〜11(カラーインク)の
組成(単位:重量%)
組成(単位:重量%)
【0074】比較例1〜4 比較例として、実施例1、実施例5、実施例6、実施例
7の夫々において、高分子1及び高分子2を添加しなか
ったこと以外は同じ組成、同様の操作でインクを作製
し、各々比較例1、比較例2、比較例3、比較例4のブ
ラックインクとした。尚、高分子1及び高分子2の分は
イオン交換水で置き換えた。
7の夫々において、高分子1及び高分子2を添加しなか
ったこと以外は同じ組成、同様の操作でインクを作製
し、各々比較例1、比較例2、比較例3、比較例4のブ
ラックインクとした。尚、高分子1及び高分子2の分は
イオン交換水で置き換えた。
【0075】比較例5〜7 更にカラーインクの比較例として、実施例9、実施例1
0、実施例11において、高分子1及び高分子2を添加
しなかったこと以外は同じ組成、同様の操作でカラーイ
ンクを作製し、各々比較例5、比較例6、比較例7、比
較例8のカラーインクとした。尚、高分子1及び高分子
2の分はイオン交換水で置き換えた。
0、実施例11において、高分子1及び高分子2を添加
しなかったこと以外は同じ組成、同様の操作でカラーイ
ンクを作製し、各々比較例5、比較例6、比較例7、比
較例8のカラーインクとした。尚、高分子1及び高分子
2の分はイオン交換水で置き換えた。
【0076】実施例12 本実施例は、色材として顔料を使用したインクの例であ
る。始めに顔料分散液を作製する。表5に示す顔料分散
液の成分を混合し、ウォーターバス上で70℃に加温し
て樹脂分を完全に溶解させる。この溶液にカーボンブラ
ック(商品名:MCF88、三菱化成株式会社製)10
%及び2−プロパノール1%を加え、30分間プレミキ
シングした後、分散処理を行った。分散機にはサンドグ
ラインダー(五十嵐機械社製)を使用し、粉砕メディア
としてジルコニウムビーズ(1mmφ)、粉砕メディア
の充填率50vol%で3時間粉砕処理を行う。さら
に、遠心分離処理(12,000rpm、20分間)を
行い、粗大粒子を除去して分散液とした。
る。始めに顔料分散液を作製する。表5に示す顔料分散
液の成分を混合し、ウォーターバス上で70℃に加温し
て樹脂分を完全に溶解させる。この溶液にカーボンブラ
ック(商品名:MCF88、三菱化成株式会社製)10
%及び2−プロパノール1%を加え、30分間プレミキ
シングした後、分散処理を行った。分散機にはサンドグ
ラインダー(五十嵐機械社製)を使用し、粉砕メディア
としてジルコニウムビーズ(1mmφ)、粉砕メディア
の充填率50vol%で3時間粉砕処理を行う。さら
に、遠心分離処理(12,000rpm、20分間)を
行い、粗大粒子を除去して分散液とした。
【0077】表5:実施例12で使用した顔料分散液の
組成
組成
【0078】(インクの作製)次に、上記分散液に高分
子Aの20%水溶液を加え、撹拌しながら高分子F(ポ
リビニルアルコール)を加え、表6の組成になるように
調製し、2時間混合して本発明の実施例12のインクを
作製した。
子Aの20%水溶液を加え、撹拌しながら高分子F(ポ
リビニルアルコール)を加え、表6の組成になるように
調製し、2時間混合して本発明の実施例12のインクを
作製した。
【0079】表6:実施例12の顔料ブラックインクの
組成
組成
【0080】比較例8 実施例12の比較例として、高分子A及び高分子Fを添
加しなかったこと以外は同じ組成、同様の操作で比較例
8のインクを作製した。尚、高分子A及び高分子Fの分
はイオン交換水で置き換えた。
加しなかったこと以外は同じ組成、同様の操作で比較例
8のインクを作製した。尚、高分子A及び高分子Fの分
はイオン交換水で置き換えた。
【0081】[評価]上記で得られた実施例1〜実施例
12のインク及び比較例1〜比較例8のインクの各々に
ついて、インクジェット記録用インクとしての性能評価
を行った。インクの性能評価項目としては、光学濃度
(OD値)、フェザリング、ブリーディング、及び
耐水性の4項目とした。いずれの評価も温度23℃湿
度60%の恒温恒湿試験室で行った。
12のインク及び比較例1〜比較例8のインクの各々に
ついて、インクジェット記録用インクとしての性能評価
を行った。インクの性能評価項目としては、光学濃度
(OD値)、フェザリング、ブリーディング、及び
耐水性の4項目とした。いずれの評価も温度23℃湿
度60%の恒温恒湿試験室で行った。
【0082】記録装置としては、キヤノン(株)製BJ
C−800(解像度360dpi)を使用した。インク
の供給は、専用インク容器に目的の水性インクを充填す
る方法を用いた。尚、BJC−800は、記録中に用紙
を加熱する機構(回路構成は、図8と同様なもの)を組
み込んである。その概要を図10に示した。図10の記
録装置は図4の基本的な記録装置に加熱素子100を設
置したものである。加熱素子100は、日本陶器製P−
8010サーマルヘッド101をA4横幅に10個並べ
たもので、印加電圧19V、印加電力56W/mm2で
あり、駆動パルス幅、駆動周波数を調節することによっ
て、紙表面温度を23℃の環境温度において30〜14
0℃の範囲で加熱することが可能である。
C−800(解像度360dpi)を使用した。インク
の供給は、専用インク容器に目的の水性インクを充填す
る方法を用いた。尚、BJC−800は、記録中に用紙
を加熱する機構(回路構成は、図8と同様なもの)を組
み込んである。その概要を図10に示した。図10の記
録装置は図4の基本的な記録装置に加熱素子100を設
置したものである。加熱素子100は、日本陶器製P−
8010サーマルヘッド101をA4横幅に10個並べ
たもので、印加電圧19V、印加電力56W/mm2で
あり、駆動パルス幅、駆動周波数を調節することによっ
て、紙表面温度を23℃の環境温度において30〜14
0℃の範囲で加熱することが可能である。
【0083】評価にあたっては、紙表面温度が、各実施
例のインク中に含まれる高分子の転位温度Ts+5℃に
加熱素子を調節して行った(加熱素子表面と用紙表面と
の距離は0.5mm)。尚、色間で転位温度の異なるイ
ンクを使用する場合には、最も高い転位温度Ts+5℃
に合わせた。又、対応する比較例のインクの評価も、上
記の実施例のインクで記録する条件と同じに設定して行
った。尚、評価項目、及びの評価用の用紙として
は、オフィスの標準紙である電子写真用NP−SK紙
(キヤノン製、Lot No.OKK10)を用いた。
例のインク中に含まれる高分子の転位温度Ts+5℃に
加熱素子を調節して行った(加熱素子表面と用紙表面と
の距離は0.5mm)。尚、色間で転位温度の異なるイ
ンクを使用する場合には、最も高い転位温度Ts+5℃
に合わせた。又、対応する比較例のインクの評価も、上
記の実施例のインクで記録する条件と同じに設定して行
った。尚、評価項目、及びの評価用の用紙として
は、オフィスの標準紙である電子写真用NP−SK紙
(キヤノン製、Lot No.OKK10)を用いた。
【0084】以下に各評価の方法及び評価基準について
具体的に説明する。 光学濃度(OD値) A4サイズの用紙に、5mm四方の正方形のベタ部が5
箇所あるパターンをプリントし、30分間以上経過後の
プリントサンプルについて光学濃度の測定を行なった。
プリント画像内の5箇所のベタ部の濃度を、マクベス反
射濃度計RD914にて測定し、その平均値をOD値と
した。尚、ベタ部のインク打ち込み量は12nl/mm
2である。
具体的に説明する。 光学濃度(OD値) A4サイズの用紙に、5mm四方の正方形のベタ部が5
箇所あるパターンをプリントし、30分間以上経過後の
プリントサンプルについて光学濃度の測定を行なった。
プリント画像内の5箇所のベタ部の濃度を、マクベス反
射濃度計RD914にて測定し、その平均値をOD値と
した。尚、ベタ部のインク打ち込み量は12nl/mm
2である。
【0085】 フェザリング A4サイズの用紙に、記録ヘッドのノズルを1本置きに
間引いた場合のドットを記録した後、30分以上経過し
たプリントサンプルのドットを拡大鏡で観察し、以下に
示す評価基準により5段階評価した。 5:真円のドットであるもの。 4:円周の1/4以上の部分に滲み又は変形が認められ
るもの。 3:円周の1/2以上の部分に滲み又は変形が認められ
るもの。 2:円周の3/4以上の部分に滲み又は変形が認められ
るもの。 1:円孤と認められる部分が全くないドットであるも
の。
間引いた場合のドットを記録した後、30分以上経過し
たプリントサンプルのドットを拡大鏡で観察し、以下に
示す評価基準により5段階評価した。 5:真円のドットであるもの。 4:円周の1/4以上の部分に滲み又は変形が認められ
るもの。 3:円周の1/2以上の部分に滲み又は変形が認められ
るもの。 2:円周の3/4以上の部分に滲み又は変形が認められ
るもの。 1:円孤と認められる部分が全くないドットであるも
の。
【0086】 ブリーディング 図10に示した様な評価パターンを用意し、2色の交差
部からブリーディングがどの線の位置迄発生するかをブ
リーディングのレベルとし、以下に示す評価基準により
5段階評価した。 5:ブリーディングが全く見られないもの。 4:部分的にわずかなブリーディングがあるもの。 3:ブリーディングが50%程度の部分に見られるも
の。 2:ブリーディングが75%程度の部分に見られるも
の。 1:ほぼ全域でブリーディングしているもの。
部からブリーディングがどの線の位置迄発生するかをブ
リーディングのレベルとし、以下に示す評価基準により
5段階評価した。 5:ブリーディングが全く見られないもの。 4:部分的にわずかなブリーディングがあるもの。 3:ブリーディングが50%程度の部分に見られるも
の。 2:ブリーディングが75%程度の部分に見られるも
の。 1:ほぼ全域でブリーディングしているもの。
【0087】耐水性 評価項目で記録した印字物を、純水で満たした平形容
器に1分間浸せきした後、取り出して水を切り、自然乾
燥する。その後、再び光学濃度(OD値)を測定して初
期OD値からの変化率を算出した。
器に1分間浸せきした後、取り出して水を切り、自然乾
燥する。その後、再び光学濃度(OD値)を測定して初
期OD値からの変化率を算出した。
【0088】[評価結果]表7に本発明のインクの性能
評価(評価項目、、)した結果を示した。又、比
較例のインクについても同様に評価し、結果を表8に示
した。更に、評価項目のブリーディングについては、
図9の評価パターンを使用して、実施例のインクについ
ての結果を表9に、比較例のインクについての結果を表
10に夫々示した。
評価(評価項目、、)した結果を示した。又、比
較例のインクについても同様に評価し、結果を表8に示
した。更に、評価項目のブリーディングについては、
図9の評価パターンを使用して、実施例のインクについ
ての結果を表9に、比較例のインクについての結果を表
10に夫々示した。
【0089】表7:実施例の評価結果(評価項目、
、)
、)
【0090】表8:比較例の評価結果(評価項目、
、)
、)
【0091】表9:実施例のブリーディング評価結果
【0092】表10:比較例のブリーディング評価結果
【0093】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、高
い光学濃度(OD値)を維持しつつ、フェザリング性が
従来のものよりも優れた記録画像が得られる水性インク
が提供される。又、本発明によれば、得られる画像のブ
リーディングについても、紙表面での急速な増粘による
混色防止効果が大きい水性インクが提供される。
い光学濃度(OD値)を維持しつつ、フェザリング性が
従来のものよりも優れた記録画像が得られる水性インク
が提供される。又、本発明によれば、得られる画像のブ
リーディングについても、紙表面での急速な増粘による
混色防止効果が大きい水性インクが提供される。
【0094】又、本発明によれば、従来インクに比べて
得られる画像の耐水性が特に優れており、色材自身の耐
水性に依存しない為、極めて応用性の高い水性インクが
提供される。以上の様に、本発明の水性インクは電子写
真用紙のような事務用普通紙に対するカラー記録の場合
に、高発色、フェザリング防止、ブリーディング防止、
印字物の耐水性に優れる。
得られる画像の耐水性が特に優れており、色材自身の耐
水性に依存しない為、極めて応用性の高い水性インクが
提供される。以上の様に、本発明の水性インクは電子写
真用紙のような事務用普通紙に対するカラー記録の場合
に、高発色、フェザリング防止、ブリーディング防止、
印字物の耐水性に優れる。
【0095】本発明のインクは、温度変化にのみ依存し
てインクが状態変化するので、普通紙以外の、例えば、
トランスペアレンシーフィルム、布、金属板等種々の被
記録材に対しても、これら被記録材の表面pHや凹凸等
の影響を受けることがない為、有用である。
てインクが状態変化するので、普通紙以外の、例えば、
トランスペアレンシーフィルム、布、金属板等種々の被
記録材に対しても、これら被記録材の表面pHや凹凸等
の影響を受けることがない為、有用である。
【0096】本発明のインクは、画像形成手段が蒸発と
浸透のみに依存していない為、高い光学濃度を得なが
ら、高品位記録に欠かすことのできないフェザリングや
ブリーディングの問題、更に従来困難であった水性イン
クの印字物の耐水性の問題も同時に解決される。本発明
のインクは、特にインクジェット記録装置と組み合わせ
て使用すると、より効果が顕著に現われる。
浸透のみに依存していない為、高い光学濃度を得なが
ら、高品位記録に欠かすことのできないフェザリングや
ブリーディングの問題、更に従来困難であった水性イン
クの印字物の耐水性の問題も同時に解決される。本発明
のインクは、特にインクジェット記録装置と組み合わせ
て使用すると、より効果が顕著に現われる。
【図1】インクジェット記録装置のヘッド部の縦断面図
である。
である。
【図2】インクジェット記録装置のヘッド部の横断面図
である。
である。
【図3】インクジェット記録装置の複数のノズルを有す
るヘッドの一例を示す図である。
るヘッドの一例を示す図である。
【図4】インクジェット記録装置の一例を示す斜視図で
ある。
ある。
【図5】インクカートリッジの一例を示す縦断面図であ
る。
る。
【図6】インクジェット記録ヘッドとインクカートリッ
ジが一体である使用の斜視図である。
ジが一体である使用の斜視図である。
【図7】圧電素子を用いたインクジェット記録ヘッドの
縦断面図である。
縦断面図である。
【図8】被記録材及びインク経路の加熱用制御回路のブ
ロック図である。
ロック図である。
【図9】ブリーディング評価パターンである。
【図10】加熱素子を設けたインクジェット記録装置の
一例を示す斜視図である。
一例を示す斜視図である。
1:記録ヘッド部 2:インク流路(ノズル) 3:発熱素子基板 4:保護層 5:電極 6:発熱抵抗体 7:蓄熱層 8:基板 10:メニスカス 11:オリフィス 12:記録小液滴 13:被記録材 40:インク収容部 42:栓 44:インク吸収体 45:インクカートリッジ 51:給紙部 52:紙送りローラー 53:排紙ローラー 61:ワイピング部材(ブレード) 62:キャップ 63:インク吸収体 64:吐出回復部 65:インクジェット記録ヘッド 66:キャリッジ 67:キャリッジガイド軸 68:キャリッジ駆動部 69:駆動用ベルト部 70:記録ユニット 71:記録ヘッド部 72:大気連通口 80:インク流路 81:オリフィスプレート 82:振動板 83:圧電素子 84:基体 85:吐出口 90:インク収納容器 100:加熱素子 101:サーマルヘッド 300:記録ヘッド部 301:温度検出センサー 302:駆動回路部 303:信号入力部 304:加熱部 305:記録パルス 306:加熱パルス 310:被記録材
Claims (18)
- 【請求項1】 少なくとも色材と液媒体とを含む液組成
物からなるインクにおいて、熱可逆的に転位温度Ts以
上で感温ゲル化し、且つ乾燥によって水不溶性となる高
分子物質が含有されていることを特徴とするインクジェ
ット用水性インク。 - 【請求項2】 高分子物質が、転位温度Tsを有する水
溶性高分子と、該水溶性高分子と水不溶性の会合体を形
成し得る水溶性高分子とからなる請求項1に記載のイン
クジェット用水性インク。 - 【請求項3】 水不溶性の会合体が、インク中の溶剤と
共存すると溶解し、且つ該溶剤が揮発すると水不溶性の
会合体となる特性を有する請求項2に記載のインクジェ
ット用水性インク。 - 【請求項4】 水不溶性の会合体が、インクのpHがア
ルカリ性であると溶解し、且つインクのpHが酸性であ
ると水不溶性の会合体となる特性を有する請求項2に記
載のインクジェット用水性インク。 - 【請求項5】 高分子物質が、転位温度Tsを有し且つ
金属イオンにより架橋される高分子である請求項1に記
載のインクジェット用水性インク。 - 【請求項6】 高分子物質が、インク中に0.005〜
10重量%含有されている請求項1〜請求項5のいずれ
かに記載のインクジェット用水性インク。 - 【請求項7】 高分子物質の転位温度Tsが30〜10
0℃の範囲である請求項1に記載のインクジェット用水
性インク。 - 【請求項8】 色材が染料であり、且つ該染料がインク
中に0.1〜10重量%含有されている請求項1に記載
のインクジェット用水性インク。 - 【請求項9】 色材がカーボンブラック又は有機顔料で
ある請求項1に記載のインクジェット用水性インク。 - 【請求項10】 液媒体として、少なくともアセトン、
1,4−ジオキサン、メチルエチルケトンが含有されて
いる請求項1に記載のインクジェット用水性インク。 - 【請求項11】 インクの液滴を記録信号に応じて記録
ヘッドのオリフィスから吐出させて被記録材に記録を行
うインクジェット記録方法において、請求項1〜請求項
10のいずれかに記載のインクジェット用水性インクを
用いることを特徴とするインクジェット記録方法。 - 【請求項12】 インクの液滴を記録信号に応じて記録
ヘッドのオリフィスから吐出させて被記録材に記録を行
うインクジェット記録方法において、請求項2に記載の
インクジェット用水性インクを用い、且つ記録時に該イ
ンクの温度を転位温度Ts以下に保持して記録を行うこ
とを特徴とするインクジェット記録方法。 - 【請求項13】 インクに熱エネルギーを作用させイン
ク液滴を吐出させて記録を行う請求項11又は請求項1
2に記載のインクジェット記録方法。 - 【請求項14】 インクに力学的エネルギーを作用させ
液滴を吐出させて記録を行う請求項11又は請求項12
に記載のインクジェット記録方法。 - 【請求項15】 インクを収容したインク収容部、イン
クをインク液滴として吐出させる為の記録ヘッド部を備
えた記録ユニットにおいて、該インクが請求項1〜10
のいずれかに記載のインクジェット用水性インクである
記録ユニット。 - 【請求項16】 インクを収容したインク収容部、イン
クをインク液滴として吐出させる為の記録ヘッド部を備
えた記録ユニットにおいて、該インクが請求項1〜10
のいずれかに記載のインクジェット用水性インクであ
り、該記録ヘッド部に温度制御機構が設けられている記
録ユニット。 - 【請求項17】 インクを収容したインク収容部、イン
クをインク液滴として吐出させる為の記録ヘッド部を有
する記録ユニットを備えたインクジェット記録装置にお
いて、請求項15又は請求項16に記載の記録ユニット
が用いられていることを特徴とするインクジェット記録
装置。 - 【請求項18】 記録動作と連動させて被記録材を30
℃以上に加熱する機構を有する請求項17に記載のイン
クジェット記録装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7186660A JPH0912947A (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | インクジェット用水性インク及びこれを用いたインクジェット記録方法及びかかるインクを用いた機器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7186660A JPH0912947A (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | インクジェット用水性インク及びこれを用いたインクジェット記録方法及びかかるインクを用いた機器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0912947A true JPH0912947A (ja) | 1997-01-14 |
Family
ID=16192453
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7186660A Pending JPH0912947A (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | インクジェット用水性インク及びこれを用いたインクジェット記録方法及びかかるインクを用いた機器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0912947A (ja) |
-
1995
- 1995-06-30 JP JP7186660A patent/JPH0912947A/ja active Pending
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