JPH09130404A - パケット交換装置 - Google Patents

パケット交換装置

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JPH09130404A
JPH09130404A JP23176096A JP23176096A JPH09130404A JP H09130404 A JPH09130404 A JP H09130404A JP 23176096 A JP23176096 A JP 23176096A JP 23176096 A JP23176096 A JP 23176096A JP H09130404 A JPH09130404 A JP H09130404A
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Thomas Jay Cloonan
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Gaylord Warner Richards
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のセル損失確率を有するATMパケット
交換装置を提供する。 【解決手段】 本発明のATMパケット交換装置は、単
一段の交換網に接続された多数の入力インタフェースを
有し、この交換網は、複数の出力モジュールに接続され
る。本発明のATM交換装置が拡張可能なパケット交換
装置と異なる点は、アウトオブバンドコントローラによ
り制御される単一段の交換網を有する点である。これに
より、同一サイズのクロスバー交換機に比べて、はるか
に構造が単純となっている。この本発明のアウトオブバ
ンドコントローラは、複数の優先レベルを有し、高い優
先度のユーザに対しては、より高い確率でパケットが伝
送され、低い優先度のレベルのユーザに対しては、許容
可能な程度に低いパケットセル損失確率が与えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、毎秒1テラビット
レベルの総処理能力で通信するためにデータパケットを
用いる大型電気通信交換装置に関し、特に、高い優先度
を有するユーザに対しては、非常に低いセルの損失確率
を与え、低優先度を有するユーザに対しては、許容可能
な程度に低いセルの損失確率を与えるような大きな通信
交換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電気通信においては、世界の数百万の電
話音声による呼(音声呼)を扱うために、可聴周波信号
の符号化、多重化、送信、及び復号化に長い間ディジタ
ル交換を用いて来た。音声呼用の電気通信交換装置は需
要に対処するために非常に大きなサイズに成長して来て
いる。音声呼トラヒックについての「経路選定による送
信」(ルーティング)及び制御を行う交換システムの大
方は、回路交換装置と称され、これは、各呼について発
信側当事者(発呼者)と受信側当事者(被呼者)との間
に一種の双方向可聴回路が設定されることを意味する。
設定される回路は、発呼者と被呼者の両方にとって好ま
しくないひずみ又は時間遅れなしに対面会話を模擬(シ
ミュレーション)するのに必要な帯域幅及び移送タイミ
ングを有する。
【0003】回路交換に代わる交換としてパケット交換
がある。パケット交換においては、情報の1個以上のパ
ケットへの変換に発呼者が関係する。この情報は、符号
化された音声でも、符号化されたコンピュータデータで
も、又は符号化された映像でもよい。宛先である発呼者
の番号が一般にパケットヘッダに含まれ、パケットを宛
先へ導く。パケット交換ネットワークは、各パケットを
そのそれぞれの宛先に過度の遅れなしにルーティングす
るというタスクを有する。被呼者は通常、パケットを受
信して情報を適切な形式に復号化するための装置を有す
る。
【0004】常に拡張しつつある広範囲の種類にわたる
通信箇所へ音声、コンピュータデータ(LAN/WA
N)、ファクシミリデータ、画像データ、及び映像デー
タを搬送するパケット交換トラヒックの極めて急速な成
長は、国家情報インフラストラクチャについての諸提案
と共に、パケット交換プロトコル及びシステムアーキテ
クチャの両方に対してチャレンジとなって来た。
【0005】パケット交換サービスの普遍的利用を可能
にするような世界標準を定義する仕事に多くの設備供給
業者(ベンダ)及びサービス提供業者(プロバイダ)が
参加している。この協同努力の結果として、最近の非同
期転送モード(ATM)規格に基づいて確率論的に分配
された到着率を有するデータパケットを効率よくルーテ
ィングし移送する手段としての、ATMが急速に開発さ
れ、配置されるようになっている。
【0006】ATMは、このようにしてパケット志向の
規格となったが、そのデータパケット先行技術の大方
(X.25、フレームリレー、等)と異なり、ATMはセル
と称される短い、固定長の53バイトのパケットを用い
る。ATMは又、先行技術に比して非常に能率化された
形式のエラー回復及び流れ制御手法を用いる。実際に
は、ATM規格は本質的にリンクレベルでの大抵のエラ
ー保護及び流れ制御を除去し、これらの機能をネットワ
ークの縁部にあるより高度なレベルのプロトコルに任せ
ている。
【0007】この手法によって、短いセルを、ネットワ
ーク遅れ及びジッタが最小の状態で急速にルーティング
することが可能となり、ATMが音声、データ、及び映
像のサービスのいずれについても使用可能となる。AT
Mはコンピュータ、LAN(特定区域内情報通信網)及
びWAN(広域情報通信網)産業によって採用されて来
ており、その結果、ソースコンピュータからいくつもの
LAN、WAN、及び公衆交換ネットワークまでの、継
ぎ目なしのパケット通信が現実のものとなっている。
【0008】このレベルの接続性は、ユーザの全スペク
トル、および、需要、および、将来生成されるATMト
ラヒックの量に対して利用可能となる。その結果、この
ATMパケットトラヒックをルーティングするのに必要
な交換装置及び交差接続の数及びサイズ(大きさ)も
又、今後10年以内に驚異的な割合で伸びる。
【0009】長距離及びゲートウェイ通信用のATM交
換装置及び交差接続は、総帯域幅として155Gbps
(ギガビット/秒)(SONET OC−3 155M
bps(メガビット/秒)のレートで1000個の入
力)から2.4 Tbps(テラビット/秒)(SONE
T OC−48の2.4 Gbpsのレートで1000個
の入力)までの範囲の帯域幅を要する。
【0010】加えて、もし公衆交換ネットワークを通し
ての家庭及び/又はLAN/WAN接続への広帯域サー
ビスに対する需要が、或る専門家が信じるように、伸び
る場合には、市内電話交換回線会社は、100Gbps
から775Gbpsまでの範囲の総帯域幅を有する都市
圏ネットワーク(MAN)通信用のATM交換装置及び
交差接続を設置する。
【0011】必要上、ATM用の現在のアーキテクチャ
的研究及びハードウエア/ソフトウエア開発の大部分
は、より近い時点の市場ニーズを満たすようなはるかに
小さな総帯域幅を有する交換装置に集中している。例え
ば、LAN/WAN社会内でのプロジェクトの大方は1
50Mbpsから12Gbpsまでの範囲の総帯域幅を
必要とするものであり、電気通信社会内での公開された
提案の大部分は20Gbpsから160Gbpsまでの
範囲の総帯域幅をサポートするものであった。
【0012】大部分のATMパケット交換アーキテクチ
ャはより大きなサイズにスケールアップできない。ま
た、現在のATM交換アーキテクチャをスケールアップ
することからは、コストの極端に高い、サイズの極端に
大きい、そして/又は技術に優先する他の制限から物理
的に実現不可能なシステムしか得られない。
【0013】例えば、大型で処理能力の高い交換装置の
非常に一般的な設計においては、入力ポートと出力ポー
トとの間に多数のパスを設けるように何段ものリンク
(リンクステージ)によって相互接続された多数の段階
の交換ノード(ノードステージ)から構成された多段相
互接続ネットワークが用いられる。このようなネットワ
ークの例として、クロス、バニヤン及びベネス網があ
る。
【0014】多段ネットワークの設計から、非常に高い
性能レベル(閉塞確率が低い、遅れが少ない、障害許容
度が高い、等)が得られ、又システムレベルのコストが
低くなる。その理由は、ネットワークリソース(ノード
及びリンク)が、そのネットワーク内に設定可能な異な
る多数のパスによって時分割利用されるからである。し
かし、大きなスループットのATMパケット交換用の多
段ネットワークを物理的に実現することは、ルーティン
時間と処理パワーのため問題である。
【0015】大型で処理能力の高いATM交換アーキテ
クチャの設計は、結果として得られるATM交換装置の
全体性能に大きく影響を及ぼす2つの基本的な問題を扱
う必要がある。これらの問題の第1は、分配ネットワー
クの内部リンク(スイッチングファブリックとも呼称)
(本説明では、交換基本構造)内の閉塞によるセル損失
である。又第2の問題は、同じ時点に交換装置を通過す
る2個以上のATMセルによる出力ポートについての回
線競合に基づくセル損失である。
【0016】第1の問題は通常、入力ポートと出力ポー
トとの間に多数のパスが存在するように十分な交換基本
構造(ノード及びリンク)を有するネットワークを設計
することによって解決できる。その結果、もし2個以上
のATMセルが交換基本構造内の同じ共用リソース(ノ
ード及びリンク)を用いようと企てた場合、セルは通
常、内部のネットワーク閉塞問題を除去する2つのバラ
バラのパスを見出すことができる。第2の問題を解決す
るには、同一の出力ポートに同時に到着するセルを処理
する方法と装置を必要とする。
【0017】同じ出力ポート向けのセルを扱う交換装置
についての一般的な設計手法が、文献(A Growable Pac
ket Switch Arkitecture, IEEE Transactions on Commu
nications, February, 1992, by Eng et al.)及び別の
文献(The Knockout Switch,ISS AT&T Technical Paper
s, 1987, by Yeh et al.) で解析されている。
【0018】この一般的設計手法においては、図1に示
すように、交換装置を2個の別個の部分に分割する。す
なわち、Nx(FN)分配ネットワーク(N個の入力ポ
ートを有する)とK個のmxn出力パケットモジュール
からなる出力パケットモジュール群(合計M=Kn個の
出力ポートを有する)である。
【0019】分配ネットワークから発するリンクの各々
が、或る1個の出力パケットモジュール(又は簡単に、
出力モジュール)への入力のうちの1個の入力において
成端することを要するとの条件が与えられた場合、式F
N=Kmが満足される必要がある。
【0020】図1の交換装置に示したように、交換基本
構造はメモリを持たないNx(FN)ファンアウト交換
装置で、その機能は、到着ATMセルをそのセルの望む
出力ポートに接続された出力モジュール上のm個の入力
のどれかにルーティングすることである。
【0021】出力モジュールは2個以上のセルが特定の
1個の出力ポートについて回路競合する場合に遅らせる
必要があるセルを格納するために利用可能なバッファを
有するmxn交換装置である。
【0022】もし到着トラヒックが全ての出力ポートに
わたって均一に分配され、且つもし出力モジュール内の
バッファが十分に大きい場合には、m:nの比率は、ネ
ットワーク内のセル損失確率を、望まれるセル損失確率
レベルのどれよりも低くならせるのに十分な大きさに常
に選定できる。
【0023】実際には、もしネットワークのサイズ
(N)が大きく、且つもしRが交換装置負荷状態を表す
場合、上記文献のエングほか(Eng et al) によって示
されるようなmxn出力モジュールを有するネットワー
クのセル損失確率は次式で表される。
【数1】
【0024】既存のパケット交換装置のセル損失確率が
約10-12 という受け入れ可能な値なので、既存の装置
の値よりも小さなセル損失確率であれば受け入れ可能と
考えられる。もし、これらが利用可能であれば、より小
さなATMセル損失確率に対し多少の金を払っても良い
と考えるユーザもなかにはいる。
【0025】内部での回路競合によるATMセル損失の
ほかに、N個のセルの全てが分配ネットワークの入力に
同時に到着するようなATMパケット交換装置において
は、セルは、次のN個のセルからなるセルグループがネ
ットワークの入力ポートに到着する前に、パス探索の各
ステージによって処理されなければならない。
【0026】例えば、もし着信伝送ラインがSONET
OC−48の2.5 Gbpsレートをサポートする場
合、一緒に到着するN個のATMセルからなるセルグル
ープは、176ns(2.5 Gbpsリンク上の1個の
ATMセルの期間)毎に処理されてパイプライン中の次
のステージに送られなければならない。
【0027】Nの値が大きい場合には、N個のセルの全
てについてパス探索作業を完了するのにかなりの量の処
理電力(パワー)を要する(注記:もしN=256の場
合には毎秒1.45x109回のパス探索を完了しなけれ
ばならず、これは平均処理レート684ps毎に1回の
パス探索実行に相当する)。
【0028】現在の商用マイクロプロセッサは毎秒約1
億個の命令を処理できる。もし各パス探索が命令を1個
だけ取るとした場合には、これらのパス探索を行うのに
少なくとも15個のマイクロプロセッサがその処理時間
の100%を消費することになる。したがって、大型の
ATMパケット交換装置には単一のマイクロプロセッサ
以外のものを基盤とした制御器が必要となる。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】このパス探索問題を解
決するには2つの手法が考えられる。その第1は、必要
なパス探索に帯域内、すなわち自己ルーティングの制御
手法を用いるものである。上記のクロス、バニヤン及び
ベネスネットワークの多段ネットワークは一般に、帯域
内制御器及び制御手法を用いる。帯域内制御手法におい
ては、接続要求がATMセルに仮置き(プリペンド)さ
れ、交換装置を通して、続くATMペイロードによって
用いられるのと同じパスに沿ってルーティングされる。
【0030】帯域内制御手法では一般に、並行処理要素
をネットワーク内の全てのノードを通して分配すること
が要求されるのでその結果、到着した接続要求及びAT
Mセルをどのようにルーティングすべきかを定めるとき
にローカル化されたパス探索作業(そのノードを通過す
るセルについてのみの(パス探索作業)を行うために、
比較的複雑なハードウエアをネットワークの各ノードに
おいて複製設置することになる。
【0031】その第2は、帯域外制御器及び帯域外制御
手法を用いるもので、これにより制御器と交換基本構造
とが論理的に分離されるので、結果として得られる制御
信号が交換基本構造に入力されてパスが設定される前
に、パス探索を行う制御器へ接続要求をルーティングす
る必要がある。交換の第2の手法においては、多数のパ
ス探索作業が非常に短い時間内に行われなければならな
いことから、帯域外制御器が上記のような極めて大きい
処理パワーを持つことが要求される。
【0032】帯域内制御手法を用いる交換装置内のパス
探索はローカル化されたトラヒック情報だけに基づき、
交換装置トラヒックの全てに関する全体的情報には基づ
いていないので、インバンドパスハンティングから得ら
れる接続は、必ずしも最適に行われるものではない。そ
の結果、帯域内制御手法に基づくネットワークは、帯域
外制御手法に基づくより廉価の交換装置と同じ動作特性
を得るためには、より多くの交換基本構造(ステージ及
びノード)を必要とする。
【0033】さらに、帯域外制御ATM交換アーキテク
チャは、多くの既存の電話交換器と中央制御装置を有す
る交差接続交換機と、多くの共通点を有し、このような
機能アーキテクチャに基づいたシステムを開発すること
は、新たなアーキテクチャのアプローチに基づいてアー
キテクチャを開発するよりも、設計上の問題は少ない。
【0034】そのため、帯域外制御ATM交換装置は、
全体のハードウェアのコストが安くなり、さらに、標準
の分割ができるという利点がある。一方、N個の到着す
るATMセルをセル用に帯域外制御器内でパスハント
(探索)を実行し、このN個のパスハントを実行するた
めに、標準的に分割された帯域外制御器により必要とさ
れる時間に関連する問題点は、新たなインバンド制御交
換アーキテクチャを選ぶ傾向にある。例えば、単一のパ
スハントを仮定すると、ビジー−アイドルメモリから少
なくとも一つの読み出しと、ビジー−アイドルメモリへ
の書き込みが必要となる。
【0035】そのため、N個のパスハントは、2N個の
メモリへのアクセスが必要となる。仮に、N=256で
あるならば、制御器は、176ナノ秒毎に、512のメ
モリアクセスを行わなければならず、そのために、平均
メモリアクセス時間は、340ピコ秒でなければならな
い。この340ピコ秒のアクセスに耐えるメモリは、市
販されておらず、現在の標準のアーキテクチャの分割と
は異なるパスハント系が、帯域外制御器に必要となる。
【0036】現在のATMアーキテクチャの不確実性と
欠点に関連して、大きなATM交換装置が必要とされる
高い可能性により、1秒あたりテラビットのレベルのス
ループットで動作し、既存の技術を用いて製造できるコ
ンポーネントを用いて組み立てることのできるパケット
交換アーキテクチャが必要とされる。また、より低いA
TMセルの損失確率を求めるある種のユーザの希望に対
し、多重ATMセル損失優先度を有する非常に高いスル
ープットのATM交換機を提供する必要がある。さらに
また、最低セル損失確率が既存のATM交換装置よりも
良い、あるいは、それと同程度であるようなマルチセル
損失確率を有するATMパケット交換装置を提供するこ
とが望まれている。
【0037】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明のATMパケット交換アーキテクチャは、一
つのATMセル周期記憶装置と、装置を有するラインカ
ードと、シングルステージと、相互接続を減少させた交
換ファブリックと、多重のセル損失優先度を有する帯域
外制御器と、出力パケットモジュールとを有する。
【0038】本発明の他の側面においては、前記課題
は、いかなる数の入力ラインから、いかなる数への出力
ラインへの通信パケットを切り換えるパケット交換装置
により解決される。
【0039】このパケット交換装置は、複数の入力イン
タフェース(それぞれが複数の入力ラインのそれぞれの
入力ラインに接続される入力ポートと出力ポートとを有
し)を有する。
【0040】各出力ポートは、Fこの入力ポートにファ
ンアウトされる。ここで、交換ネットワークのFは、I
個の入力ポートとP個の出力ポートとを有する。そし
て、Fは、ファンアウト数で、2以上の整数である。I
は、入力ライン数の整数倍で、Pは入力ポートの数Iの
整数倍である。
【0041】この交換ネットワークは、C個のパイプに
分割され、ここで、Cは、PをIで割った数に等しい整
数である。全部で複数の出力モジュールを有する複数の
出力モジュールが交換ネットワークのP個の出力ポート
に接続される。
【0042】この出力モジュールの各入力は、交換ネッ
トワークのP個の出力ポートのそれぞれの出力ポートに
接続される。この出力モジュールは、全部で複数の出力
を有し、これらの出力モジュールの出力の各々は、前記
の出力ラインのそれぞれの出力ラインに接続される。
【0043】C個のパイプの各パイプは、複数の出力ラ
インのそれぞれの出力ラインに接続可能な複数の入力ラ
インのそれぞれからのパスを有する。
【0044】本発明のパケット交換装置は、それぞれの
入力インタフェースから、その所望の出力ラインへ通信
パケット用のパスをハンティングするパスハンターを有
する。このパスハンターは、異なる2つのレベルのAT
Mセルの損失優先度を有する通信パケット用のパスを探
索する。
【0045】
【発明の実施の形態】図2に、大型で汎用のATM通信
用交換装置10(又は簡単に、ATM交換装置)をブロ
ック図で示す。ATM交換装置10は、いくつもの入力
インタフェース120〜12N-1、交換基本構造14、及
びバッファ付き出力パケットモジュール160〜16V-1
(又は簡単に、出力モジュール)を有する。
【0046】ATM動作において、入力インタフェース
120〜12N-1は高速ディジタル増幅器で、交換基本構
造14の多数入力ポートへの入力上で受信された情報を
ファンアウトするための適合ネットワーク及び電力増幅
器として作用する。
【0047】入力インタフェース120〜12N-1の各々
は又、下で述べるように、1個のATMセルを格納する
能力を要する。同様にATM動作において、バッファ付
き出力モジュール 160〜16V-1 は集線装置で、2個
以上のパケットが出力Out0〜OutN-1のうちの同じ出力に
向けられて回線競合する場合にパケット損失を減少させ
るためにバッファ処理が行われる。
【0048】交換基本構造14はファンアウトFを有
し、ここで入力インタフェース 120〜12N-1 からの
出力が各々、交換基本構造14内でF個の入力にファン
アウトされる。すなわち、もしATM交換装置10がN
xN交換装置の場合、交換基本構造14はFN個の内部
入力と出力モジュール 160〜16V-1 へのFN個の出
力とを有する。
【0049】出力モジュール 160〜16V-1 は、交換
基本構造14のFN個の出力をN個の出力モジュールの
出力ラインの出力Out0〜OutN-1へ変換するためにファン
イン又は集線ファクタFを有する。
【0050】各出力モジュール160〜16V-1は、到着
ATMを先入れ先出し待ち行列に格納し、出力ポートが
利用可能なときに、これら先入れ先出し待ち行列の各々
の先頭にあるATMパケットを、望まれる出力ラインOu
t0〜OutN-1へルーティングする。
【0051】交換基本構造14は、その入力ポート17
0〜17N-1の各々から出力ポート190〜19N-1の各々
への多数のパスを得るための一般的な分配ネットワーク
で、これは交換装置、具体的にはクロスバー交換機、の
ネットワークである。
【0052】しかし、Nの大きさが32を超えると、交
換基本構造の交換構成要素として動作するように単一の
クロスバーからNxN交換装置を形成するのは極めて非
実際的とある。したがって、図2に示す全体的なアーキ
テクチャを実現するための別の方法が必要である。
【0053】図3に、Nのサイズが少なくとも256で
あるようなN個の入力について実際的且つ可能なATM
交換装置10Aを示す。閉塞を防止するために各入力ポ
ート170〜17N-1から交換基本構造14Aを通して多
数のパスが設けられる。これらの多数のパスは、いくつ
ものグループ(パイプと称する)に分割され、各グルー
プによって、ネットワーク内の各入力ポート170〜1
N-1と各出力ポート190〜19N-1との間に1個だけ
のパスが設けられる。
【0054】すなわち、交換基本構造14Aは、多数の
パイプ180〜18L-1から構成される。出力モジュール
160〜16V-1 は本質的に図2に示す出力モジュール
と同じである。
【0055】本出願と米国において同時継続出願中であ
り共通被譲渡人を有する米国特許出願(名称:TERABIT
PER SECOND PACKET SWITCH, EPC No.95309013.1,出願日
1995年12月12日)(ここに本出願の参考文献と
する)に見られる交換装置は、単段、メモリなしで非自
己ルーティングのネットワークである。
【0056】交換基本構造14Aは完全NxNクロスバ
ー交換機のように無条件に非閉塞ではないので、制御器
20を設けて各ATMセルについて4個のパイプを通し
て1個のパスを探索するように構成する。パイプ180
〜183の各々がATMセルを搬送できるパスを有する
ので、制御器20の実の目的は閉塞されないパスを見出
すことである。
【0057】ATM交換装置10Aにおいて、もし入力
ラインの数Nが256に等しく且つもし各入力ラインが
標準の2.5Gbps のデータレートで稼働する場合に
は、その総処理能力は0.640Tbps となる。この
ようなATM交換装置を2倍の512個の入力ライン及
び出力ラインを有する交換装置へスケールアップすなわ
ち拡大するのは容易であり、結果として1Tbpsより
も大きい総処理能力が得られる。
【0058】又、1024x1024のサイズのATM
交換装置へのスケールアップは現在の技術の範囲内と考
えられ、商業的に入手可能な構成要素の速度が増加し且
つ新しいより高速の技術が開発されるにつれて、本発明
のアーキテクチャは、更に拡大が可能であることが信じ
られる。
【0059】図4に、ATM交換装置の具体的な実施例
10Aを示す。この具体的な実施例において、ATM交
換装置10Aは256個の入力インタフェース120
122 55を有しこれらの入力インタフェースは256個
のATM入力 In0〜In255 に接続される。入力インタフ
ェースの出力は交換基本構造14Aの入力ポート 170
〜17N-1 に接続される。
【0060】交換基本構造14Aは合計64個の16x
16クロスバー交換機150〜156 3 からなり、これら
64個ののクロスバー交換機は4個のパイプ180〜1
3に分割される。ファンアウトFは4に等しく、した
がって、もし出力ポートの数がFNの場合、出力ポート
は1024個 (符号190〜191023)となる。
【0061】出力ポート190〜191023 は16個の6
4x16出力モジュール 160〜1615 の入力にそれ
ぞれ接続される。16個の64x16出力モジュール1
0〜1615 は256個の出力ラインOut0〜Out255に接
続される。
【0062】当業者には、構成要素の他の組み合わせを
用いること、例えば図4の64x16出力モジュールの
代わりに32個の32x8出力モジュールを用いるこ
と、が可能であることが認識されよう。
【0063】ATM交換基本構造14Aは又、制御器2
0を備え、制御器20は、各ATMパケットについて交
換基本構造14Aを通した利用可能なパイプを探索して
見出すタスクを有する。制御器20は、交換基本構造1
4Aが4個のパイプに分割され、その結果としてパイプ
探索タスクが4個の並行するパイプ探索タスクに分けら
れるという事実を用いてそのタスクを行う。これら4個
の並行するパイプ探索タスクは各々、受け入れ可能な量
だけ時間的にシフトされる。このような制御器20の一
実施例を図5に示す。
【0064】前に説明し図4及び図5に示した 0.64
0TbpsでN=256の実施例において、制御器20
は約8個の印刷回路基板(PCB)上に設けられてい
る。制御器20は、256個までのライン入力インタフ
ェース120〜12255から256個までの16ビット要
求ベクトルを受け入れて、各176nsのATMセル期
間以内にこれらの要求ベクトルの各々についてパス探索
を行い、これにより交換基本構造14A内に接続を設立
するために用いられる1024個の16ビット接続ベク
トルが生成される。
【0065】これには、制御器20が少なくとも46M
bpsのプロセッサクロックレートで動作することが必
要となる。クロックレートがこのように中位であること
から、制御器20内の論理回路を既製のCMOS EP
LD又は類似のデバイスで実現することが可能となり、
したがって制御器20(個数が多い場合)のコストが非
常に妥当な値となる。
【0066】要求ベクトルを入力インタフェース120
〜12255から制御器20へ移動させること及び接続ベ
クトルを制御器20から交換基本構造14Aのクロスバ
ー交換機150〜1563 へ移動させることはかなり難し
いタスクである。その理由は、大量の制御情報を176
nsのATMセル期間毎に移送する必要があるからであ
る。
【0067】例えば、256個の入力インタフェースを
有するATM交換装置において、256個の16ビット
要求ベクトルを176ns毎に制御器20に移送して入
力インタフェースサブシステムと制御器20のサブシス
テムとの間に23Gbpsの総帯域幅を得る必要があ
る。
【0068】加えて、クロスバー交換機150〜1563
を制御するために、1024個の16ビット接続ベクト
ルを176ns毎に交換基本構造14Aへ移送する必要
がある。これには、制御器20のサブシステムと交換基
本構造14Aのサブシステムとの間に93Gbpsの総
帯域幅を要する。この93Gbpsの接続ベクトル情報
は、標準の圧縮手法によって29Gbpsに圧縮するこ
とが可能である(各ATMセル期間中に1個の出力に只
1個の入力だけをルーティングすることができるという
条件で)。
【0069】しかし、この制御情報は高い信頼性で送達
する必要があるので、これらのサブシステム間の制御接
続又は制御リンクは二重に冗長でなければならない(図
4には図示しない)。したがって実際には、入力インタ
フェースカードと制御器20との間には46Gbpsで
データが流れ、制御器20と交換基本構造4Aとの間に
は58Gbpsでデータが流れる。望ましくは、この制
御情報の送信には高速直列制御リンク22が用いられ
る。
【0070】このような場合、入力インタフェース12
0〜12255は4個のグループにグループ化され、それに
より、要求ベクトルを入力インタフェース 120〜12
255から制御器20へ移動させるのに64個の直列リン
クだけしか必要とせず、又結果として得られる接続ベク
トルを制御器20からパイプ180〜183へ移動させる
のに128個の直列リンクだけしか必要としない(上記
データ圧縮手法が接続ベクトルにも適用されると仮定し
て)。
【0071】帯域外制御手法を用いる場合にはこれら高
速直列制御リンク22のハードウエアのコストが付加的
にかかるが、これらのリンク22による全体のシステム
ハードウエアのコスト増加はあまりない。
【0072】図4及び図5の256個の入力のATM交
換装置10Aは、ATMセルを入力インタフェース12
0〜12255と交換基本構造14Aとの間でルーティング
するのに必要な1024個の高速直列制御リンク22を
既に有しており(F=4のファンアウトを含めた場
合)、又ATMセルを交換基本構造出力ポート 190
191023から出力モジュール 160〜1615へルーティ
ングするのに更に1024個の高速直列制御リンク22
が用いられる。
【0073】これらのことを考慮すると、制御情報のル
ーティング用に64個及び128個の合計192個の高
速直列制御リンク22を加えても、システム内の高速直
列制御リンクの総数の増加はわずか9%に過ぎない。
【0074】文献(The Knockout Switch) にあるイェ
ーほか(Yeh et al.)の計算を適用すると、図4及び図
5に示すATM交換装置10AのATMセル損失確率は
4.34x10-3である。但し、入力の接続は対称であ
り、本出願と米国において同時継続出願中の米国特許出
願(名称:TERABIT PER SECOND PACKET SWITCH, EPCNo.
95309013.1,出願日1995年12月12日)に設定さ
れているように独立してはいないものと仮定する。この
セル損失確率は、前に述べた受け入れ可能なATMセル
損失確率の値である1x10-12 未満には及ばない。
【0075】ATMセル損失確率を削減するために、制
御器20は、多くの統計的利点を有し「ローリング」
(延伸)として知られる、時間的拡散手法を用いる。ロ
ーリングは、トラヒック負荷をより均一に分配すること
を目的とする3個の基本的目標に関わりこれらの目標を
達成し満足させるための、負荷を時間的に延伸する手法
である。
【0076】これらの目標とは、(1)トラヒックを、
全てのパイプ180〜183にわたって均一になるように
空間的に分配し、これによって1個のパイプがトラヒッ
ク負荷の比例的な部分だけを搬送するようにすること、
及び(2)トラヒックを、各パイプ180〜183内の1
6x16クロスバー交換機の全てにわたって均一になる
ように空間的に分配し、これによってクロスバー交換機
の各々が平等に負荷されるようにすることである。
【0077】又第3の目標は(3)与えられたATMセ
ル期間内に到着するトラヒックを2個のATMセル期間
にわたって時間的に分配し、これによって非常に高いト
ラヒック量が存在し且つそのトラヒック量が或る1個の
特定の出力モジュール向けであるような特別なATMセ
ル期間においてトラヒック負荷を効果的に減少させるこ
とができるようにすることである。
【0078】この効果的なトラヒック負荷低減は、混雑
したATMセル期間の間に到着するATMセルのうちの
或るものを遅れさせることによって達成される。
【0079】これらのセルは、次に続くATMセル期間
で今競合対象となっているリソース、すなわち今競合対
象となっている出力モジュールへの接続、に対して競合
するトラヒックの負荷状態がより低くなる確率が最も高
いATMセル期間まで遅らされ、これによって、これら
遅らされたセルは、次のATMセル期間においてルーテ
ィングされる確率がより高くなる。
【0080】交換基本構造14Aはメモリがないため、
次のATMセル期間を待たねばならないATMセルは、
それぞれの入力インタフェース120〜12255に格納さ
れる。
【0081】負荷分配についてのパケットトラヒック制
御のこれら3個の目標を満足させるほかに又、ローリン
グは次の2個の非常に重要なATMシステム目標を満足
させる。その第1としての目標(通算4)は、出力モジ
ュール160〜1615 においてATMストリームが再構
築される際に、たとえストリーム内のATMセルの或る
ものが他のATMセルと異なるように遅らされた場合で
もATMセルの順序が維持されることを、ATM交換基
本構造14Aが保証しなければならないことである。
【0082】次に目標(5)は、制御器20が、各AT
Mセルのその望まれる出力モジュールへの4個のパスの
各々を通してのルーティングを企図するが次に続くパス
探索企図についてはそれらの企図の各々がより軽く負荷
された16x16クロスバー交換機において行われるよ
うにすることである。
【0083】そして、これによって第1の企図が前に多
くのATMセルがルーティングされた16x16クロス
バー交換機において行われ(したがって出力モジュール
への利用可能なパスが極めてわずかしかない)、その一
方、第4すなわち最後のパス探索企図が事実上「空」の
16x16クロスバー交換機において行われる(したが
って出力モジュールへの利用可能なパスが多数得られ
る)ようにすることを、ローリング手法が保証しなけれ
ばならないことが目標(5)に含まれる。
【0084】ローリング手法は、できるだけ多くの呼を
空間的ネットワークの一部分に詰め込む空間的パス探索
手法に似ている。その手法の場合、システムの或る部分
に100%に近い占有率を強制することによって、残り
の呼は、もし占有率が100%より低い場合、システム
の残りの部分を通してのルーティングに成功する確率が
極めて高いという結果となる。したがって、ローリング
手法はその第4すなわち最後のパス探索企図においてA
TMセルがルーティングに成功する確率が非常に高い。
【0085】目標(5)は、多数のATMセルをネット
ワークの一部分に詰め込むことから表面的には、トラヒ
ックのネットワークにわたっての空間的分配を求める目
標(1)と矛盾するように見える。しかし、下で述べる
ように、ローリング手法で得られる時間的拡散によっ
て、ネットワークが目標(1)及び(5)の両方を同時
に満足させることが可能となる。
【0086】図4の256個の入力ポート170〜17
255の各々が、分配ネットワークを通してルーティング
する必要のあるATMセルを有すると仮定し、又交換基
本構造14Aが4個のパイプ180〜183から構成され
ると仮定すると、帯域外制御器20は、ATMセルをル
ーティングできるようになる前にATMセルについて2
56x4=1024回の独特別個のパス探索を行う必要
がある。
【0087】接続を要求する256個のATMセルを4
個のパイプ全てにわたって均一に分配するために、ロー
リング手法では、要求を同じサイズの4個のグループに
分割する。第1のグループは、最初にパイプ180 内の
ATMセルについてパス探索を行い、次にパイプ181
内の、更にはパイプ182 内の、そして最後にはパイプ
183 内の、ATMセルについてパス探索を行う。
【0088】第2のグループは、最初にパイプ181
のATMセルについてパス探索を行い、次にパイプ18
2 内の、更にはパイプ183 内の、そして最後にはパイ
プ180 内の、ATMセルについてパス探索を行う。第
3のグループは、最初にパイプ182 内のATMセルに
ついてパス探索を行い、次にパイプ183 内の、更には
パイプ180 内の、そして最後にはパイプ181 内の、
ATMセルについてパス探索を行う。
【0089】第4のグループは、最初にパイプ183
のATMセルについてパス探索を行い、次にパイプ18
0 内の、更にはパイプ181 内の、そして最後にはパイ
プ182 内の、ATMセルについてパス探索を行う。こ
の環状のパス探索順序付けによって、ルーティングされ
たATMセルが4個のパイプの全てにわたって均一に分
配されることが保証される。
【0090】加えて、もし4個の同一サイズのグループ
の各グループ内のATMセルが、単一グループ内のAT
Mセルがどの16x16クロスバー交換機についてもそ
の16個の入力のうちの正確に4個の入力へルーティン
グされることが可能なように選択される場合には、ルー
ティングされたATMセルも又16x16クロスバー交
換機の全てにわたって均一に分配される。
【0091】図5及び図6を参照して、本発明に基づく
ローリング手法のタイミング図について説明する。目標
(1)、(2)、及び(5)を同時に満足するために、
帯域外制御器20によって、目標(3)に述べた時間遅
れ/時間分配が用いられる。目標(3)によって要求さ
れるこれらのATMセルの遅れは、各ATMセル期間の
間に与えられる必要がある。
【0092】全ての場合において、或る1個のATMセ
ルのグループが、制御器20の環状構造に沿ってパイプ
183 からパイプ180 へ移送されるときに、制御器2
0が、ATMセルを1セル期間だけ遅らせる必要のある
次のATMセル期間へ、セルを割り当てし直す。この割
り当てし直しと遅れとから、各セルグループはその第4
すなわち最後のパス探索において、非常に軽く負荷され
た16x16クロスバー交換機のセットに出会うことに
なる。
【0093】割り当てし直しと遅れとを用いるこのロー
リング手法の別の利点は、これによって、64個を超え
る同時到着のATMセルを構造基本構造14Aを通して
どの単一出力モジュール160〜1615 へルーティング
することも可能になる点である(交換基本構造14Aか
ら各出力モジュール 160〜1615へは64個の接続又
はリンクしかないが)。
【0094】これは、ローリング手法で可能となる。そ
の理由は、ATMセルの全てを同じATMセル期間の間
にルーティングする必要がないからである。すなわち、
帯域外制御器20にローリング手法を用いた場合、極端
にトラヒック負荷の高い過渡的なセル期間においてさえ
も、交換基本構造14A及び出力モジュール 160〜1
15 の両方においてセル損失確率が極めて低いという
結果が得られる。
【0095】ATMセルが交換基本構造14Aを通して
ルーティングされる際にこれらATMセルの或るものに
生じる1ATMセル期間分の遅れにより、通常は、適切
なセル順序を維持するという目標(4)を満足すること
が困難であるという結論に到達することになる。
【0096】しかし、帯域外制御器20におけるパス探
索の環状順序付けにより、ATMセルストリーム内の遅
れセルが常に、遅れのないセルよりも低い番号のパイプ
を通してルーティングされることが保証される(この場
合、パイプ180 が最も低い番号のパイプであり、パイ
プ183 が最も高い番号のパイプである)。
【0097】この情報と、ATMセルの遅れが、最高で
1ATMセル期間分であるという事実とが相まって、も
しセルが、最も低い番号のパイプから最も高い番号のパ
イプへの順序、すなわちパイプ180、 パイプ181
パイプ182、 及びパイプ183 の順序で交換基本構造
14Aから引き出されて出力モジュール160〜161 5
の各出力モジュールの先入れ先出し待ち行列 1740
17463(図7に示す)に入れられた場合には、適切な
セル順序が維持されることが確実となる。
【0098】図7において、出力モジュール160 (及
び他の15個の出力モジュール161〜1615) は、米
国特許第5,412,646号(名称:"ASYNCHRONOUS TR
ANSFER MODE SWITCH ARCHITECTURE"、1995年5月2日Cyr
et al.に発行、本出願の被譲渡人に譲渡)(ここに本出
願の参考文献とする)に述べられている集線装置の64
x16型としての実施例である。
【0099】図7の出力モジュール160 は、上に引用
したシルほか(Cyr et al.)の特許出願の第4図に示さ
れる汎用集線装置の特定の例である。出力モジュール
160〜1615は上記引用特許出願によく説明されてい
るので、ここでの記述を簡素化するためこれらの出力モ
ジュールについて更に述べることはしない。
【0100】ローリング手法の方程式について更によく
理解を得るために、遊園地の平面図500を示す図8を
参照して実生活を例に取った類比説明を行う。多数の来
場者を遊園地の駐車場511、512、513又は51
4から遊園地520へ、来場者の2地点間往復輸送用の
列車を使って輸送することを考える。列車システム53
0は、予め定められた経路を各々が有する4本の往復輸
送列車から構成される。これは交換基本構造14Aの4
個のパイプに類似である。
【0101】各列車は16台の車両(或る1個の特定の
パイプ内の16x16クロスバー交換機を表す)から構
成され、各車両は16個の座席(単一の16x16クロ
スバー交換機から発する出力リンクを表す)を備える。
この類比において、各来場者(顧客)(1個のATMセ
ルを表す)が遊園地520を囲む4カ所の駐車場51
1、512、513又は514に到着する。その結果、
各顧客は即座に4グループの1つに入れられる。駐車場
は同じサイズなので、各グループは平均すれば等しい数
の顧客から構成される。
【0102】それから、どの単一の駐車場511、51
2、513又は514内の顧客も、分かれて16個の列
の1つに並ばされる。ここで各列は往復輸送列車のそれ
ぞれの車両に連関する。遊園地520は互いに異なる1
6カ所のテーマ区域(過去の国、未来の国、等)に区分
され、特定の車両の16個の座席の各々には、その座席
に座る顧客が入場できるテーマ区域を示す札が付けられ
ている。
【0103】駐車場に到着する前に各顧客は、その日を
過ごしたいテーマ区域1カ所を16カ所のテーマ区域
(16個の出力モジュール160〜1615 を表す)から
任意に選択しなければならない。それから顧客は、自分
の駐車場の乗車場531、532、533又は534を
通る4本の往復輸送列車のうちの1本の列車上で自分の
望むテーマ区域に連関する利用可能な座席を見出す必要
がある。
【0104】もし顧客が、4本の列車が通った後も利用
可能な座席を見出すことができなかった場合には、その
顧客はその日には遊園地に入場できない(このひどい状
態は、分配ネットワークの4個のパイプの全てにおける
閉塞という、小さいが有限の可能性に基づくATMセル
の損失を表す)。
【0105】顧客が乗車を試みることのできる乗車場に
停車する最初の列車は、他の3カ所の駐車場の列車乗車
場を既に通って来ているので、その顧客の予め指定され
た座席は空いていないかもしれない。しかし、もしその
座席がその列車で空いていれば、その列車がその顧客を
まっすぐに遊園地520へ届ける。
【0106】もし顧客が最初の列車への乗車に不成功だ
った場合、顧客は第2の列車を待って乗車を試みなけれ
ばならないが、その列車は他の2カ所の駐車場の列車乗
車場を既に通って来ている列車である。もし顧客が第2
の列車上にその顧客の予め指定された座席を見出すこと
ができた場合には、列車は更に1カ所の駐車場の列車乗
車場に停車した後、その顧客を遊園地520に届ける。
【0107】もし顧客が最初の列車と第2の列車との両
方に乗車不成功の場合、その顧客は、他の駐車場の列車
乗車場を1カ所だけ通って来る第3の列車を待って乗車
を試みなければならない。もし顧客が第3の列車上にそ
の顧客の予め指定された座席を見出すことができた場合
には、列車は更に2カ所の駐車場の列車乗車場に停車し
た後、その顧客を遊園地520に届ける。
【0108】もし顧客がこれら最初の3本の列車のどれ
にも乗車不成功の場合、その顧客は、第4すなわち最後
の列車を待って乗車を試みなければならない。幸いに、
この列車はどの駐車場の乗車場も通って来ていないので
到着する列車は空であり、その顧客の座席は、その顧客
と同じ駐車場の別の顧客が同じ座席を取ろうと試みる場
合にのみ取られることになる。
【0109】列車システム530は上記の目標(5)を
満足させる。その理由は、引き続いて到着する列車の各
々が前の列車よりも負荷のされかたが軽いからである。
したがって、ATMセルをローリング(延伸)する制御
器20は実際、目標(1)、(2)、及び(5)を満足
させることができる。
【0110】ローリング手法は、それだけを用いた場
合、ATM交換装置10AのATMセル損失確率を4.
34x10-3 から約10-11 に改善する。ガロアフィ
ールド理論に基づいて交換基本構造14の入力への独立
した接続を有し且つローリング手法を組み込んだ帯域外
制御器20を有するATM交換装置10Aについてのセ
ル損失確率を、文献("A Growable Packet Switch Arch
itecture") の解析手法を用いて、解析的にモデル化し
計算することができる。
【0111】パイプ180 内の16x16クロスバー交
換機の各々が、 Ra=RL/4+Rresに等しい与え
られたトラヒック負荷を受ける。ここに、Rresは、
パイプ183 において閉塞され再企図のためパイプ18
0 にルーティングされる16x16クロスバー交換機へ
の16個の入力の一部分として定義される。
【0112】セル損失確率を解決するための最初の企図
において、Rres=RL/16 と仮定する。すると、
パイプ180 内の単一16x16クロスバー交換機のセ
ル損失確率は、エングほか(Eng et al.)の式を用い
て、次式により定められる。
【数2】 ここにm=1、n=1、そして交換機負荷状態はRa=
L+/4+RL+/16で与えられる。
【0113】これらの指定事項を用いると、全負荷され
た(RL+=1.0)パイプ180 の16x16クロスバ
ー交換機についてのセル損失確率は結果として次式で計
算できる。 P(パイプ180 内のセル損失確率)=1.3x10-1
【0114】したがって、最初の企図後に第2のパイプ
へ送られる16x16クロスバー交換機への16個の入
力の一部分(f1-2) は次式で与えられる。 f1-2=RaxP(パイプ180 内のセル損失確率) =(3.13x10-1)(1.3x10-1)=4.06x
10-2
【0115】対称性から、これはパイプ183からパイ
プ180へ送られた入力の一部分とも同じであるべき
で、したがって上記の剰余についての仮定RL+/16
=0.062は正しくない。この仮定を正し、第2の企
図を行うことにより、今はRres=RL+/32 と仮
定する。したがって、パイプ180 内の単一の6x6ク
ロスバー交換機のセル損失確率は、前と同様にエングほ
か(Eng et al.)の式を用いm=1、n=1、そして交
換機負荷状態がRa=RL/4+RL/32として定めら
れる。
【0116】これらの指定事項を用いると、全負荷され
た(RL=1.0)パイプ180 の16x16クロスバー
交換機についてのセル損失確率は結果として次式で計算
できる。 P(パイプ180 内のセル損失確率)=1.2x10-1
【0117】したがって、最初の企図後に第2のパイプ
へ送られる16x16クロスバー交換機への16個の入
力の一部分(f1-2) は次式で与えられる。 f1-2=RaxP(パイプ180 内のセル損失確率) =(2.81x10-1)(1.2x10-1)=3.37x
10-2
【0118】この計算結果は、仮定値のRres=RL
/32 =3.13x10-2 に非常に近い。したがっ
て、この仮定は適切と考えられる。閉塞されたセルは次
のパス探索のためにパイプ181 に送られ、そこでは前
の企図からのATMセルには無視できる数しか出会わな
い。
【0119】したがって、パイプ181 内の16x16
クロスバー交換機は、成長可能パケット交換装置として
解析用にモデル化でき(m=1,n=1、Ra=
1-2)、 結果として得られるこのモデルのセル損失確
率は、 1.4x10-21 である。パケット182 へ送ら
れるパケット181 内の16x16クロスバー交換機へ
の16個の入力の一部分は、4.2x10-4 である。
【0120】同様なアーギュメント(引数)を用いて、
結果として得られる、パイプ182へ入るセルについて
のセル損失確率が1.9x10-4 であり、結果として得
られる、パイプ183 へ送られる16x16クロスバー
交換機への16個の入力の一部分が7.9x10-8 であ
ることを示すことができる。
【0121】結果として得られる、パイプ183 内のセ
ル損失確率は3.7x10-8 であり、結果として得られ
る、パイプ183 においてルーティングされない(すな
わち4回のパイプ企図の全てにおいてルーティングされ
ない)16x16クロスバー交換機への16個の入力の
一部分は2.9x10-15である。
【0122】したがって、帯域外制御器20内でローリ
ング手法を用いることによって、その構造基本構造14
Aの入力において独立の接続を有するATM交換装置1
0AのATMセル損失確率を受け入れ不可能な値の 1.
47x10-6から受け入れ不可能な値の 2.9x10
-15 へ減少させることができる。
【0123】上記のローリング手法に関連して選好(プ
レファランス)手法を用いることにより、ATM交換装
置10Aのセル損失確率が更に減少する。図8の遊園地
の類比に戻って、同じ列内の2人以上の顧客が同じ特定
の座席を要求する場合にこれらの顧客のうちのどの顧客
にその特定の座席を与えるべきかを定めるのに、列車乗
車場において何らかの調停が必要であった。
【0124】同様に、2個以上の到着ATMセルが同じ
特定のリンクへのアクセスを要求する場合にこれらのセ
ルのうちのどのセルにその特定のリンクを割り当てるべ
きかを選択するのに、帯域外制御器20が調停を行う必
要がある。用いられる調停によって、ATMセル損失確
率に有利な効果を及ぼすことができる。
【0125】考え得る調停の1つは、ATMセルのどれ
にリンクを割り当てるかを任意に定める手法である。こ
の任意選択手法は、上記ローリング手法の分析について
取られた手法である。
【0126】しかし、別の調停手法も可能である。有利
な結果をもたらす特定な1つの調停手法は、選好(プレ
ファランス)手法と称される。選好調停手法において
は、特定のグループ化を行って、ATMセルの各々に選
好重みを割り当てて選好重み付けを行う。そして、2個
以上のセルが同じリンクへのアクセスを要求する場合
に、より高い選好重みを有するATMセルに、より低い
選好重みを有するATMセルに対する優先権が与えられ
る。その結果、ATMセルのグループ構成内に事実上の
階層が形成される。
【0127】階層の形成は、より高い選好重みを有する
顧客がより低い選好重みを有する顧客よりもよいサービ
スを提供されることから、表面的には好ましくない特性
を交換基本構造14A内に生成することになるように見
える。
【0128】実際、各グループ内で最高の選好重みを有
する顧客は、そのATMセルを決して他の顧客のATM
セルによって阻止閉塞されることがない。これは不公平
に見えるが、この階層形成の影響を詳しく分析すると、
これによってシステムの性能が実際に改善される、すな
わち、選好重みが最も低くて階層の底部に位置する顧客
も含めて全ての顧客について、セル損失確率がより低く
なることが判る。
【0129】この分析結果の集約を図9に示す。図9に
おいて、ATMセルの損失の確率、すなわちセルが利用
可能なパスに割り当てられない確率を、帯域外制御器2
0によって互いに異なるパイプにおいて企図されたパス
探索の回数の関数として示す。この分析において、グル
ープのサイズを4、すなわち4個までのATMセルが同
じリンクへのアクセスを求めて同時に競合できると仮定
した。その結果、4つの異なる選好重みが割り当てられ
て、各グループに連関する4個の入力ポートについての
階層が形成された。
【0130】或る1個の特定の入力ポートに連関する選
好重みは、時間と共に変動しない固定定数であると仮定
する。結果として得られた図9の曲線901、902、
903及び904によって示されることは、より多くの
パイプにおいてより多くのパス探索が行われるにつれて
セル損失確率が減少することである。しかし、予想され
たように、より低い選好重みを有する入力については
(曲線903、904)、より高い選好重みを有する入
力(曲線901、902)よりもセル損失確率が高い。
【0131】これらの曲線に重ね合わせて、階層調停手
法の代わりに任意選択調停手法を用いた場合の、パスを
利用できない確率の曲線を符号910で示す。予想外の
驚く結果として、互いに異なる4個のパイプについてパ
ス探索が企図された後に任意選択調停手法を用いた場合
には、階層調停手法についてのセル損失確率の平均より
もセル損失確率が高くなることが示された。
【0132】実際、任意選択調停手法の曲線910は、
入力ポートの全てについての平均セル損失確率が、階層
調停手法における選好重みの最も低い入力ポートについ
ての平均セル損失確率を示す曲線903及び904より
も著しく高いことを示している。この現象は、3個の異
なるパイプにおいて3回のパス探索を行った後に、第4
のパイプに入るATMセル要求の分配が、任意の調停手
法が用いられるか又は選好の調停手法が用いられるかに
よって非常に異なるという事実によって説明できる。
【0133】任意の選択調停手法においては、ATMセ
ルの全てがパスを要求する確率は、小さいが等しい。し
かし、階層調停手法においては、より高い選好重みを有
するATMセルの大部分がパスを要求する確率は実際上
ゼロである。その一方、最も低い選好重みを有するAT
Mセルがパスを要求する確率はかなり高い。その理由
は、その特定のATMセルが前の3回のパス探索企図の
全てにおいてリンクへのアクセスを拒否されているから
である。
【0134】しかし、制御器の第4すなわち最後のパス
探索に高い確率で到着する単一の要求においては、低い
確率で到着する多数の要求よりも、ルーティングされる
ATMセルの数が多い。その理由は、単一の要求の場合
には出力リンクについての競合が生じないので必ず要求
が満足されるからである。
【0135】その結果、図9の曲線から明らかなよう
に、帯域外制御器20においてリンク競合を解決してパ
スを定めるために選好重みを入力ポートに割り当てるこ
とにより且つ階層調停手法を用いることにより、交換基
本構造14Aの最悪の場合のセル損失確率が、ローリン
グ手法を導入することによって達成された 2.9x10
-15 から更に低い値の2.4x10-16へ減少させること
ができる。なお、より高い重みを割り当てられた入力ポ
ートが、図9に示すようにより低いセル損失確率を得て
いることを注記したい。
【0136】図5に戻って、ローリング及び選好の手法
の物理的実施例を設けるために、ATM交換装置10A
を4個のサブシステムに分割する。これら4個のサブシ
ステムは、入力インタフェース120〜12255と、出力
モジュール 160〜1615と、交換基本構造14Aと、
帯域外制御器20とからなる。
【0137】ネットワーク内の入力インタフェース12
0〜12255は、到着伝送ラインと交換基本構造14Aに
接続されるリンクとの間及び到着伝送ラインと帯域外制
御器20に接続されるリンクとの間に必要なインタフェ
ース機能を提供する。その結果、入力インタフェース1
0〜12255は、入力伝送ラインに成端を用意する必要
がある。
【0138】例えばもし入力伝送ラインがSONETリ
ンクの場合、入力インタフェースは、クロック回復、リ
ンクエラー検出SONETポインタ処理及びフレーム描
写、ATMセル引き出し、及び分配ネットワーク内で到
着ATMセルをシステムクロックに同期させるための弾
性格納機能、の諸機能を用意しなければならない。
【0139】引き出されたATMセルは、入力インタフ
ェースの先入れ先出し(FIFO)バッファにロードさ
れる。入力インタフェースは又、このFIFOバッファ
からATMセルを読んで、セルからATMヘッダを引き
出す必要がある。それから、各ATMヘッダのVPI/
VCIフィールドが、入力インタフェース上に位置する
翻訳テーブルへのアドレスとして用いられる。
【0140】翻訳テーブルの出力が、新しいVPI/V
CIフィールドと、ATMセルがルーティングされる先
の出力モジュールのアドレスとを供給する。新しいVP
I/VCIフィールドがATMセル内に、前のVPI/
VCIフィールドの入れ替えとして書き込まれ、一方、
出力モジュールのアドレスが要求ベクトルとして、交換
基本構造14A用の帯域外制御器20にルーティングさ
れる。
【0141】帯域外制御器20が要する処理時間量は固
定値なので、入力インタフェースは、入力インタフェー
スがそのパス探索を完了して結果を交換基本構造14A
に中継し終わるまでそのATMセルをバッファ内に単に
保持するだけである。
【0142】交換基本構造14AにATMセルを適切に
ルーティングするための新しい設定がロードされると、
入力インタフェースはATMセルを交換基本構造14A
に注入することができ、ATMセルは望む出力モジュー
ル160〜1615 へ交換基本構造14Aを通して自動的
にルーティングされる。なお、入力インタフェース12
0〜12255は実際には、交換基本構造14Aの4個のパ
イプ180〜183の各々への1個のリンクを与えられ
る。
【0143】加えて、交換基本構造14A内でローリン
グ(延伸)(すなわち時間的拡散)手法を用いるには、
2個の引き続くATMセル期間のうちの1個の期間の間
に4個のリンクの各々に注入されるべきATMセルのコ
ピーが必要である。その結果、入力インタフェース12
0〜12255におけるタイミングは、ATM交換装置10
A内の他の残りのサブシステムのタイミングと密接に連
結し同期する必要がある。
【0144】図5の256個の入力インタフェース12
0〜12255は、0から255までのアドレス番号が付け
られるが、各入力インタフェースには又、AからPまで
の英字で与えられる別アドレスが割り当てられる。これ
らの別アドレスは、交換基本構造14A内のどの入力ポ
ートに入力インタフェースが接続されるかを識別するた
めに用いられる。
【0145】或る1個の特定の入力インタフェースが接
続される4個のクロスバー交換機からなる実際の交換機
セットは、前に述べたガロアフィールド理論の手法によ
って定められる。これらの手法によって、どのパイプの
どの16x16クロスバー交換機上でもその全ての入力
間の独立性が保証される。
【0146】図5の出力モジュール160〜1615 の各
々には、AAからPPまでのアドレスが付けられ、各出
力モジュールは、ATM交換装置10A内で重要な機能
を実行する。すなわち、図5の出力モジュール160
1615 の各々は、交換基本構造14Aから発するそれ
ぞれの64個のリンクからなるリンクセットのリンクに
成端を用意する。
【0147】各出力モジュール160〜1615 は又、2
つの基本的な機能を行う。第1に各出力モジュールは、
64個の入力のうちの1個に到着する角ATMセルを6
個の出力ポートのうちの望む1個へルーティングするた
めに、小程度の空間切換を行う。第2に各出力モジュー
ルは、多数のパイプが同時に同じ出力Out0〜Out255宛に
向けられることに連関する問題に対処するためにATM
セルのバッファ処理を行う。
【0148】これらの2つの機能を実現するには数多く
の方法がある。最も簡単率直な方法はたぶん、ATMセ
ル期間(176ns)の間に64回のメモリ書き込みと
64回のメモリ読み出しとを行うことのできる共用のメ
モリスイッチを設けることである。すると、メモリは、
不使用中のメモリの場所を載せた17番目のリンクされ
たリスト(リンクリスト)と共に、16個の互いに関連
のないリンクリスト(1個のリストが出力Out0〜Out255
の各々にそれぞれ対応する)として取り扱うことができ
る。
【0149】簡単ではあるがこの方法は、176ns毎
に80回のメモリアクセスを要するので、メモリには
2.2ns のアクセス時間が要求される。
【0150】別の方法は、64x16出力モジュール1
0〜1615 の各々を1個の64x16集線装置と1個
の16x16共用メモリスイッチとに分割する方法であ
る。この集線装置は、ATMセル期間毎に64回の書き
込みと16回の読み出しとを行うメモリシステムである
が、出力競合問題に要するバッファはこのメモリには設
けられていないため、メモリサイズは小さくてよい(そ
してメモリ速度は速くする)。
【0151】加えて、64x16集線装置は、64個の
別個のメモリチップにわたって拡散された単一のリンク
リストとして実現できる。その結果、各メモリチップ
は、ATMセル期間毎に1回だけの書き込みと16回ま
での読み出しとを要するだけである。
【0152】16x16共用メモリスイッチは、ATM
セル期間毎に32回のメモリアクセスを行うだけである
ので、より遅い(そしてより大きい)メモリを用いるこ
とができ、出力競合問題対処用のバッファ処理は、出力
モジュールのこの共用メモリ部分に持たせることができ
る。
【0153】交換基本構造14Aは本質的に、帯域外制
御器20によって生成される制御信号に応動して入力イ
ンタフェースと出力モジュールとの間に必要な接続を設
ける小さな回路スイッチのグループである。図5に示す
ATM交換装置10Aの実施例において、交換基本構造
14Aは、64個の16x16クロスバー交換機からな
り、これらの交換機のうちのそれぞれ16個の交換機の
グループが1個のパイプを構成する。
【0154】4個のパイプは、パイプ180、パイプ1
1、パイプ182、及びパイプ 183 と名付けられ、
或る与えられた1個のパイプ内の16個の16x16ク
ロスバー交換機は、交換機0〜15と名付けられる。ク
ロスバー交換機は、帯域外制御器20によって生成され
た制御信号を受信する能力と、引き続くATMセル間の
保護周波数帯期間中に交換機設定の全てを再構成する能
力とを必要とする。
【0155】各16x16クロスバー交換機は、入力A
〜入力Pの名を付けられた16個の入力をサポートし
又、出力AA〜出力PPの名を付けられた16個の出力
をサポートする。
【0156】各入力インタフェースが、4個のパイプ1
0〜183の各々における異なる16x16クロスバー
交換機に接続されると上に述べたが、パイプ180 内の
入力Xに接続する入力インタフェースは、他の3個のパ
イプ 181〜183 内の入力Xにも同様に接続されるこ
とを注記したい。ここに、Xは集合{A,B,...,P}の
要素である。
【0157】入力インタフェース120〜12255と交換
基本構造14A内のクロスバー交換機との間の実際の接
続は、上に引用したガロアフィールド理論の手法を用い
て定められる。これらの手法によって、交換基本構造1
4Aの各パイプ内の交換機におけるルーティングについ
て入力間の独立性が保証される。
【0158】図5は又、64個のクロスバー交換機の各
々からの出力YYが、YYと名付けた64x16出力モ
ジュール上の64個の入力のうちの1個にルーティング
されることを示す。ここにYYは集合{AA,BB,...,
PP}の要素である。
【0159】交換基本構造14A用の帯域外制御器20
の基本的機能は、或る1個の特定のATMセルが4個の
パイプ180〜183のうちのどのパイプを通してルーテ
ィングされるかを定めることである。
【0160】帯域外制御器20が、ATMセルが閉塞さ
れることなしにルーティングされるその経路となるパイ
プを定めるのに成功すると、そのパイプを通してパスを
設定するタスクは簡単である。その理由は、パイプを定
義することによって、到着ATMセルの入力ポートと望
む出力ポートとの間のそのパイプを通してのパスは1個
しか存在しないからである。
【0161】その結果として、交換ネットワークの基本
的なパス探索タスクは本質的に、ATM交換装置10A
内のパイプ探索という、より簡単なタスクに変えられた
ことになる。
【0162】帯域外制御器20は更に、交換基本構造1
4Aの16x16クロスバー交換機と出力モジュール1
0〜1615 との間の中間リンク(FN)の各々の状態
を、「使用中で利用不可能」又は「不使用中で利用可
能」と特定するために、大型の使用中/不使用中状態テ
ーブルを必要とする。しかし、この大型の使用中/不使
用中状態テーブルは、制御器20が並行してアクセスで
きるような多数の小さな使用中/不使用中状態テーブル
に分割され、これによって多数のパイプ探索作業が並行
して行われる。
【0163】一般的な成長可能パケット交換機を有する
大型の交換装置用の制御器20を実現するには多くの方
法がある。極端な場合には、パイプ探索を行うのに、4
つのレベルの並行処理が制御器20のアーキテクチャに
適用される。まず、3つのレベルの並行処理を用いる一
実施例について詳細説明を行い、次に制御器20用の第
4のレベルの並行処理について述べる。
【0164】第1のレベルの並行処理は、4個のパイプ
180〜183の各々にそれぞれのパイプ探索制御器24
0〜243を設けることによって得られる。このレベルの
並行処理によって、4個のパイプ探索制御器240〜2
3の全てにおいてパイプ探索を同時に行うことが可能
となる。
【0165】第2のレベルの並行処理は、クロスバー交
換機制御器(又は簡単に、交換機制御器) 260〜26
63を各パイプ探索制御器240〜243内に16個ずつ設
けることによって得られる。別個独特の個々の交換機制
御器 260〜2663がそれぞれ交換基本構造14Aの各
パイプ内の16x16クロスバー交換機の各々に連関す
る。その結果、パイプ探索作業は、各パイプ探索制御器
240〜243のそれぞれの16個のパイプ探索制御器の
全てにおいて並行して実行できる。
【0166】第3のレベルの並行処理は、交換機制御器
260〜2663の各々に、そのそれぞれの16x16ク
ロスバー交換機に接続された16個の出力リンクの全て
にわたって並行処理を行わせることによって得られる。
【0167】実際には、交換機制御器 260〜2663
各々が、その使用中/不使用中状態メモリから16個の
使用中/不使用中状態ビットを並行して読み出し、これ
らの16個のビットに基づいて並行してパイプ探索作業
を行い、それから、結果として得られる16個の使用中
/不使用中状態ビットをそれぞれの使用中/不使用中状
態メモリに、他の使用中/不使用中状態メモリと並行し
て書き込む。
【0168】64個の交換機制御器 260〜2663を代
表する交換機制御器 260を図10に示す。16個の使
用中/不使用中状態ビットの同時処理は、交換機制御器
260に16個の別個のリンク制御器AA〜PPを設
け、これらのリンク制御器AA〜PPの各々に、1個の
中間リンクについての、交換基本構造14A内とそのそ
れぞれの出力モジュールとの間の部分の使用中/不使用
中状態ビットを処理するタスクを割り当てることによっ
て行われる。
【0169】図10に示す実施例において、ATM交換
装置10Aを制御するのに要する大型の使用中/不使用
中状態メモリが、多数の単一ビットメモリ(使用中/不
使用中状態フリップフロップ)に分割され、これらの単
一ビットの使用中/不使用中状態メモリの各々は、その
それぞれのリンク制御器AA〜PPに論理的及び物理的
に連関付けられる。
【0170】入力インタフェース120〜12255によっ
て生成される要求ベクトルについての全般的なデータの
流れを図5に示す。例えば、図5の入力インタフェース
120 がその要求ベクトルを制御接続線210 を介して
パイプ探索制御器240 にルーティングし、パイプ探索
制御器240 において要求ベクトルがパイプ探索リング
(すなわち制御器20)に挿入される。
【0171】そしてローリング手法から、要求ベクトル
が、リングに沿って循環しながらパイプ探索制御器 2
1、パイプ探索制御器 242、及びパイプ探索制御器
243を通って環状に移動することが要求される。
【0172】概して、入力インタフェース120〜12
255の各々が、1個の要求ベクトルを生成し、各要求ベ
クトルは、システム内の出力モジュールの数に等しい数
のビットを有する。したがって、図5の単一の入力イン
タフェースからの要求ベクトルは、16ビットのデータ
語であり、要求ベクトルの各ビットは、16個の出力モ
ジュールのうちの1個を指す。
【0173】もし或る1個の入力インタフェース内のA
TMセルがi番目の出力モジュール上の出力ポートへの
接続を要求する場合には、要求ベクトル内のビット
「i」は論理値「1」に設定され、要求ベクトル内の他
の全てのビットは論理値「0」に設定される。制御器2
0がこの特定の要求ベクトルを入力インタフェースから
受信した場合、制御器20は、ソース入力インタフェー
スとi番目の出力モジュールとの間にパスが要求されて
いることを識別特定できる。
【0174】入力インタフェースからの16ビットの要
求ベクトル全体がそれぞれの制御接続線210〜21255
を介して4個のパイプ探索制御器240〜243へルーテ
ィングされ、制御器20が要求ベクトルを、その特定の
パイプ探索制御器に連関する16個の交換機制御器のう
ちの1個に挿入する。図10に示すように、16ビット
の要求ベクトルが、交換機制御器に注入され、その特定
の交換機制御器内の16個のリンク制御器全てにわたっ
て分配される。
【0175】各リンク制御器は、クロスバー交換機と出
力モジュールとの間の単一のリンクに連関し、本質的に
要求ベクトルの16ビットのうちの1ビットを処理す
る。この有限状態機械回路は、単一のリンク制御器に連
関し、1個のフリップフロップ(このリンク制御器のリ
ンクに連関する使用中/不使用中状態ビットを格納する
ために必要とされる単一ビットメモリ)と4個の論理ゲ
ートとからなる(図11)。
【0176】リンク制御器作業の状態テーブルの記述例
を図12に示す。ここで状態変数は、使用中/不使用中
状態ビットによって定義される。リンク制御器ハードウ
エアが、1個の要求ベクトル入力ビット(「要求−入」
と表記)と、1個の要求ベクトル出力ビット(「要求−
出」と表記)と、1個の接続ベクトル出力ビット(「接
続」と表記)とを用意する。
【0177】要求ベクトル入力ビットは、もし入力がこ
のリンク制御器に連関するリンクを通しての接続を望む
場合には論理値「1」、そうでなければ論理値「0」で
ある。要求ベクトル出力ビットは、もし論理値「1」の
入力要求ベクトルビットがこの特定のリンク制御器によ
って満足されなかった場合には論理値「1」、そうでな
ければ論理値「0」である。
【0178】接続ベクトル出力ビットは、もし論理値
「1」の入力要求ベクトルビットがこの特定のリンク制
御器によって満足されず、ATMセルがこのリンク制御
器に連関するリンクを通してその望む出力モジュールへ
ルーティングされるとの表示がある場合には論理値
「1」、そうでなければ論理値「0」である。
【0179】図10の使用中/不使用中状態フリップフ
ロップが、各ATMセルスロット(期間)の開始時に論
理状態値「0」(不使用)の状態にリセットされ、論理
値「1」の要求を持ってリンク制御器に入る最初の要求
ベクトルビットが、リンクに割り当てられ(論理値
「1」の接続ベクトルビットと論理値「0」の出力要求
ベクトルビットとを生成)、使用中/不使用中状態フリ
ップフロップが、論理値「1」(使用中)の状態に設定
される。
【0180】この特定のATMセル期間内にリンク制御
器に入る次の要求ベクトルビットはこのリンクを通して
の接続を拒否される(接続ベクトルビット上に論理値
「0」の出力を強制し、入力要求ベクトルビットと同一
の出力要求ビットを生成)。
【0181】或る単一の交換機制御器を通るいくつかの
互いに続く16ビットのモノキャスト(非マルチキャス
ティング)要求ベクトルの時間経過に伴う変化を、結果
として得られるその交換機制御器内に格納される使用中
/不使用中状態ビットの状態と共に、図12に示す。結
果として得られる出力要求ベクトル及び出力接続ベクト
ルが、パイプ探索制御器 240〜243 の各々の全般的
動作を示している。
【0182】制御器20内でローリング手法を用いる際
には、2つの基本的イベント、すなわち「挿入」及び
「使用中/不使用中状態フリップフロップ消去」につい
ての非常に正確な時間的順序付けを要求される。図13
のタイミング説明図で、制御器20内の論理回路に用い
られる同期及びデータの流れを説明する。
【0183】図に示すように、制御器20(パイプ探索
リング)のまわりのデータの流れは、パイプ探索制御器
240から、パイプ探索制御器 241へ、パイプ探索制
御器242へ、パイプ探索制御器 243へと廻り、パイ
プ探索制御器 240へ戻る。別アドレスA、B、C、及
びDを有する入力インタフェースによって生成された要
求ベクトルは、パイプ探索制御器 240に挿入される。
【0184】別アドレスE、F、G、及びHを有する入
力インタフェースによって生成された要求ベクトルは、
パイプ探索制御器 241に挿入される。別アドレスI、
J、K、及びLを有する入力インタフェースによって生
成された要求ベクトルは、パイプ探索制御器 242に挿
入される。別アドレスM、N、O、及びPを有する入力
インタフェースによって生成された要求ベクトルは、パ
イプ探索制御器 243に挿入される。
【0185】「挿入」の時期と「使用中/不使用中状態
フリップフロップ消去」の時期とは、各パイプ探索制御
器内で、異なる時点に発生する。パイプ探索制御器側か
ら見ると、要求ベクトルのビットは、パイプ探索制御器
を通してアルファベット順に(AからP)流れる(「使
用中/不使用中状態フリップフロップ消去」の時期を無
視した場合)。
【0186】この順序付けによって、前に述べた選好手
法の利点が制御器20内で保証されることになる。その
理由は、別アドレスAを有する入力インタフェースから
生成された要求ベクトルが、別アドレスB、C、及びD
等を有する入力インタフェースから生成された要求ベク
トルに対する優先権を常に与えられるからである。
【0187】或る1個の特定の16x16クロスバー交
換機上での入力間の独立性を強制することから利益が得
られる反面、パイプ探索回路の複雑性が僅かに増加す
る。ガロアフィールド理論を用いることによって得られ
る入力インタフェースと交換基本構造14Aとの間の接
続の独立性から、単一の入力インタフェースからの要求
ベクトルも、パイプ探索リングの各ステージにおいてい
くつもの異なる交換機制御器へ適切にルーティングされ
なければならない。
【0188】ガロアフィールド理論で生成された接続は
混合特性があるため、各入力インタフェース120〜1
255は交換基本構造14A内の異なる16x16クロ
スバー交換機セットに接続される必要があり、その結
果、異なる入力インタフェース上で生成された要求ベク
トルが、制御器20内の全く異なる交換機制御器セット
を通してルーティングされなければならない。
【0189】要求ベクトルは制御器20内のリンク上で
時間多重化されているので、或る1個の特定のATMセ
ル期間内の要求ベクトルで1つのパイプ探索ステージに
おいて或る1個の特定の交換機制御器から排除された要
求ベクトルは全て、次のパイプ探索ステージにおいて異
なる交換機制御器へルーティングされなければならない
(定義上)。
【0190】要求ベクトルのこの動的ルーティングを行
うために、各パイプ探索制御器240〜243は、図5に
示すようなそれぞれの小型の交換ネットワーク300
301、302、及び303に接続される。代案として、
交換ネットワーク300、301、302、及び303の代
わりに簡単な多重装置(マルチプレクサ)を用いると、
制御器20のコストが大幅に減少する。
【0191】幸いに、必要とされるこれら小型の交換ネ
ットワーク 300、301、302、及び303 (又はマ
ルチプレクサ)の構成は、ATMセル期間に等しい周期
を有する周期的なものであり、又この必要とされる構成
は、論理に基づいて定めることができるので、制御器2
0の回路設計の際に小型の交換ネットワーク(マルチプ
レクサ)の形にハードコード化して形成することが可能
である。
【0192】前に述べたように、図5に示すATM交換
装置10Aは入力ラインの数を512、1024、又は
更に大きい値にまで拡大(スケールアップ)してもよ
い。これらのサイズの交換装置においては、入力ライン
が2.5Gbps のデータレートで動作していると仮定
すると、総処理能力は1.0Tbps を超えることにな
る。
【0193】このようなサイズの交換装置においては、
制御器20がこれらのパイプの全てを通してこれらのパ
スの全てについて探索を行うに十分な処理パワーを与え
るために第4のレベルの並行処理が必要である。512
個及び1024個の入力ラインを有するATM交換装置
の場合、それぞれの制御器内の線上のデータレートは、
204Mbps及び386Mbpsとなり、ATM交換
装置10Aの256個の入力ライン規模における113
Mbpsよりもかなり高いレートである。
【0194】第4のレベルの並行処理の背後にある基本
概念は、前に述べた制御器20の設計変更で、この変更
では、要求ベクトルが複数のパイプ探索のステージを通
して並行してルーティングされることが要求される。詳
しくは、或る1個の特定のパイプに挿入される要求ベク
トルの全てが、複数のパイプ探索ステージを通して一緒
にルーティングされる。これらの要求ベクトルが1個の
挿入グループを構成するものと考える。
【0195】図5に示す実施例において、制御器20の
この設計手法では16ビットの要求ベクトルからなる4
個のグループが形成され、各挿入グループは64ビット
からなる。4個の挿入グループには、要求ベクトルの4
個の別名からなる一連の名称が付けられる。その結果、
図5の設計し直されたパイプ探索システムの4個の挿入
グループは、ABCD、EFGH、IJKL、及びMN
OPと呼ぶ。
【0196】なお、単一の64ビット挿入グループAB
CDが図5のパイプ探索制御器240 内の16個の交換
機制御器のうちの1個の交換機制御器を通してルーティ
ングされているときには、パイプ探索制御器240 内の
他の15個の交換機制御器の各々を通してルーティング
中の64ビット挿入グループABCDが存在することを
注記したい。その結果、或る単一時点においてパイプ1
0 を通してルーティングされている16個の挿入グル
ープABCDに連関する要求ベクトルビットが合計で1
024個存在する。
【0197】設計変更された制御器20は、8クロック
周期毎にN個全ての入力ポートについて要求ベクトルを
(4個全てのパイプ探索制御器240〜243を通して送
ることにより)処理する。そして、このタスクが単一の
176nsのATMセル期間内に完了しなければならな
いので、制御器20内の必要クロックレートは、NxN
のATM交換装置のサイズ(総処理能力)に関係なく4
6Mbpsである。
【0198】その結果、制御器20は、ネットワークの
サイズに関係なく8個の処理ステップを行わなければな
らないので、そのプロセスは「O(1) パス探索アルゴリ
ズム」と呼ばれる。図5のN=256個の入力のATM
交換装置10Aについてのこの「O(1) パス探索アルゴ
リズム」の実行中に、176ns毎に、 16,384の
リンク制御器パス探索及び16,384 のリンク制御器
パス探索点検が行われる。
【0199】したがって、もし各パス探索及び各パス探
索点検がそれぞれ命令の実行であると考えた場合、制御
器20は、毎秒186ギガ個の命令処理レートを維持す
る能力を有する並行プロセッサと見ることができる。
【0200】制御器20において(サイズに関係なく)
妥当なデータレートを維持するための交換条件は、サイ
ズが増大するにつれて、リンク制御き論理回路の複雑性
が増加し、又制御器の、互いに続くステージ間を通る信
号接続が増加することである。1Tbpsを超える総処
理能力のATM交換装置の設計では、互いに続くパイプ
探索制御器ステージ間に4096個から32,768 個
の範囲の信号を(46Gbpsのレートで)ルーティン
グする必要がある。
【0201】互いに続くパイプ探索制御器ステージ間を
通る信号接続の増加に加えて、制御器20内での並行処
理の採用によっても又、各リンク制御器のハードウエア
要件を僅かに増加させる必要が生じる。理由は、今や各
リンク制御器がその挿入グループ内の4個のビットにつ
いて並行パス探索をサポートしなければならないからで
ある。第4のレベルの並行処理によって制御器20に追
加される余分のハードウエアは、その結果としてより低
い処理レートが得られることによって補償される。
【0202】[マルチキャスティング作業]出力パケッ
トモジュールは、その内蔵する機能の高さから、分配ネ
ットワーク及び分散制御器と概ね同等の複雑性を有す
る。例えば、各出力パケットモジュールは、多数の先入
れ先出し(FIFO)型のメモリを要する集線装置機能
を持たなければならない。そしてこれらのメモリに必要
なアクセス速度は集線装置の入力及び出力の数に直接に
比例する。
【0203】加えて、各出力パケットモジュールは又、
望む出力ポートから一時的に阻止閉塞されたパケットを
収容するために、大きな共用バッファメモリを備えなけ
ればならない。このバッファメモリの必要アクセス速度
は、出力パケットモジュールからの出力の数に比例す
る。出力パケットモジュールは又、出力パケットモジュ
ールが受信するパケットを、パケットの望む出力ポート
へ正しい時間シーケンスで導く手段を備えなければなら
ない。
【0204】更に、各出力パケットモジュールは、マル
チキャスティングセルの多数のコピーを作成すること、
マルチキャスティングセルの各々に新しいVPI/VC
Iフィールドを注入すること、及びマルチキャスティン
グセルを適切にルーティングすることによって、出力パ
ケットモジュールの入力と出力との間でセルをマルチキ
ャスティングする処理を行わなければならない。
【0205】これら出力パケットモジュールの行う機能
を考えると、より大きな出力パケットモジュールにおい
ては、これらの機能の全てを備えるタスクが困難且つ高
価になることは明らかである。したがって、出力パケッ
トモジュールに必要なサイズを減少させるのを助けるト
レードオフ手法は非常に有益である。
【0206】図5に示すシステムにおいて、出力パケッ
トモジュールの各々は、64個の入力リンクと16個の
出力リンクとをサポートするように設計されている。こ
のサイズは、分配ネットワーク(交換基本構造)14A
に用いられるクロスバー交換機の数に直接に関連する。
理由は、各出力パケットモジュールが、分配ネットワー
ク14A内のクロスバー交換機の各々からその出力パケ
ットモジュールへ正確に1個のリンクをルーティングす
る必要があるからである。
【0207】出力パケットモジュールから発する出力の
数は常に、出力パケットモジュールへの入力の数の1/
F倍である。ここにFは、分配ネットワーク14Aによ
って与えられるファンアウトである。図5に示す分配ネ
ットワーク(交換基本構造)においてFは4である。
【0208】帯域外制御手法に基づく本発明のATM交
換装置アーキテクチャによって、交換基本構造14Aの
状態に関する全体的な情報を、多数の異なる方法で用い
ることが可能になる。同様に、到着ATMセル用のパス
をパイプ探索システム内で迅速にルーティングするその
仕方によって、帯域内/自己ルーティング制御手法に基
づくアーキテクチャにおいてはたぶん非常に困難と考え
られるいくつもの機能について、実現の機会が与えられ
る。マルチキャスティングはこれらの機能の1つであ
る。
【0209】マルチキャスティングは、ATMについて
は、ATM交換装置が単一の入力ATMセルを多数の出
力ポートへルーティングする能力として定義される。マ
ルチキャスティングは、単一のソースを多数の宛先へ送
信する必要のある用途にとって重要な機能である。
【0210】この機能の普通の用途としては、有線テレ
ビ(CATV)のヘッドエンド(信号送出部)内の映像
サーバから特定のテレビショーにチャネルを合わせた家
庭の全てに映像トラヒックを分配する場合の用途が考え
られる。マルチキャスティングは又、電気通信環境にお
ける単一のコンピュータ上の単一ユーザから空間的に分
散する多数のコンピュータ上のユーザへ電子メールのメ
ッセージを分配する場合にも有用である。
【0211】マルチキャスティングの場合のルーティン
グに必要なプロトコル及び信号フォーマットはATM規
格には明確な定義がないが、将来のATMプロトコルに
おいては、望まれる出力ポートの全てを含むリンクされ
たリストを指す特別VPI/VCIアドレスを用いて出
力ポートの全てへの接続を設定することをユーザに要求
するようになる可能性が高い。
【0212】図18を参照して、本発明に基づくマルチ
キャスティングについて説明する。マルチキャスティン
グのタスクは、2つの部分に分割される。第1に、分配
ネットワーク(交換基本構造)14Aが出力パケットモ
ジュール160〜1615 の間にマルチキャスティングを
行う。そして第2に出力パケットモジュール 160〜1
15の各々が、その入力ポートと出力ポートとの間にマ
ルチキャスティングを行う。
【0213】その結果、出力パケットモジュール160
〜1615 は、その入力の1つに到着するATMセルの
いくつかのコピーを作成するだけでよい(出力パケット
モジュール160〜1615 は、セルをコピーする手法を
用いてマルチキャスティングを実現してもよい)。
【0214】分配ネットワーク14Aは、マルチキャス
ティングに関与するその入力ラインカード 170〜17
255 (入力ポート)と各出力パケットモジュールとの間
にマルチキャスティングを行う機能を容易に提供でき
る。図18は、ATMセルが入力ラインカード170
ら出力パケットモジュール160、167、及び 1615
へ、そして出力ライン0、1、120、及び240へマ
ルチキャスティングされる場合を示す。
【0215】もしラインカードによって生成された要求
ベクトルが、1ビットを超える数のビットを論理値
「1」に設定されている場合には、パイプ探索用の制御
器20はATMセルを多数の出力パケットモジュールへ
のルーティングを自動的に企図する(前に述べたハード
ウエアへの変更を要しない)。ATMセルは単に、入力
ラインカード170 から分配ネットワーク14Aを通し
1個よりも多い数のパスを通して流れるだけである。し
たがって、入力ラインカードによるセルのコピー処理は
不要である。
【0216】出力パケットモジュール160〜1615
ついては、もし、図18の出力パケットモジュール16
0 のように、出力パケットモジュール内でのマルチキャ
スティングが必要な場合には、出力パケットモジュール
が、出力ラインへ送達するために受信バッファ内の多数
の箇所にパケットをコピーするか又は、マルチキャステ
ィング時に出力パケットモジュールを作動させる方法を
用いて、格納されているセルに多数回アクセスする必要
がある。
【0217】このように、余分なハードウエアをほとん
ど必要とせずに、ATM交換装置10AがATMセルを
マルチキャスティングすることができる。
【0218】マルチキャスティングは、1個のパケット
を1個の入力ラインから、又は1個のパケットグループ
を1個の入力ライングループから、出力パケットモジュ
ール160〜1615 の出力ラインの全て又はほとんど全
てへ転送する手法であるが、このマルチキャスティング
は、もし交換装置10Aを通しての総データ帯域幅が入
力制限によって制御されない場合には、セル損失確率に
非常に顕著な影響を及ぼす。このような入力制限は技術
的には理解されているが、本発明の技術的範囲外である
ため、図示しない。
【0219】もし1個の入力セルが1セル期間内に全て
の出力ラインを使用することが許される場合には、他の
入力ライン上のトラヒックは、そのセル期間及び次のセ
ル期間について、残されているラインについて競合せざ
るを得ないことは理解されよう。。シミュレーションに
よれば、非マルチキャスティングATMセルトラヒック
については、ATM交換装置10Aが非常に低いセル損
失確率を有することが知られている。
【0220】図5に示すような全負荷されている交換装
置については、平均セル損失確率値は1x10-12 より
もはるかによい。そして、このセル損失確率値は、入力
ライン占有率が100%から減少するにつれて急速に低
下する。
【0221】マルチキャスティング中、入力パケットが
交換装置10Aの出力帯域幅を超えないように制限され
た場合には、交換装置10Aの示すセル閉塞確率は非マ
ルチキャスティング時の閉塞確率と同じかそれよりもよ
い値を示す。このことの理由は、マルチキャスティング
時には、出力パケットモジュール160〜1615 におい
て必要事項としてコピー処理が行われることから分配ネ
ットワーク14Aを通して要求されるパス数がより少な
いためである。
【0222】以上の説明は、本発明のいくつかの実施例
に関するもので、この技術分野の当業者であれば、本発
明の形式、詳細、及び用例について種々の変形例を考え
ることが可能である。例えば、交換基本構造に4個より
も多くのパイプを用いてもよく、その場合には制御器に
修正を要する。そして、これらの修正、変更はいずれも
本発明の技術的範囲に包含される。
【0223】
【発明の効果】以上述べたごとく、本発明によれば、帯
域外制御手法においてローリング(延伸)処理、複数レ
ベルの並行処理等を組み合わせて行うことにより、各パ
ケットについて最適なパス探索を得るために、全てのパ
スについての全体的考察が得られるようなパケット交換
装置用の分散型帯域外制御器の技術が得られる。又、単
一データセルから多数の出力へのマルチキャスティング
を行うATMパケット交換装置を制御への適用が可能で
ある。
【0224】交換基本構造を多数のパイプに分割し、並
行してパス探索を行うことにより、効率のよいルーティ
ングが可能となり、ATMセル損失確率が減少する。し
たがって、ATM交換装置の通信効率が改善され、高速
度でのATMデータ伝送が可能となる
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的な成長可能パケット交換装置を示すブロ
ック図である
【図2】図1を少し書き換えた一般的な成長可能パケッ
ト交換装置を示すブロック図である。
【図3】本発明に基づき交換基本構造を多数であるL個
のパイプに分割した成長可能パケット交換装置を示すブ
ロック図である。
【図4】4個のパイプ(L=4)を有しパイプの構成を
示す本発明の特定の実施例を示す、図3に類似のブロッ
ク図である。
【図5】図4の実施例を示す簡素化ブロック図において
制御器をより詳細に示したブロック図である。
【図6】図5に示す制御器への要求のタイミングシーケ
ンスを示す説明図である。
【図7】出力パケットモジュールの実施例の簡素化ブロ
ック図である。
【図8】アミューズメントパークとそのサテライト駐車
場との平面図におけるローリング及びその動作を示す説
明図である。
【図9】プレファレンスの割り当てのありなし両方の場
合についての種々のATMセル損失確率の計算値曲線で
ある。
【図10】代表的なクロスバー交換機制御器及びそのリ
ンク制御器の簡素化ブロック図である。
【図11】リンク制御器の詳細論理図である。
【図12】図11に示すリンク制御器についての状態テ
ーブルである。
【図13】図14〜図16と共に、要求シーケンスに応
動するクロスバー交換機制御器の動作を示す説明図であ
る。
【図14】図13及び図15〜図16と共に、要求シー
ケンスに応動するクロスバー交換機制御器の動作を示す
説明図である。
【図15】図13〜図14及び図16と共に、要求シー
ケンスに応動するクロスバー交換機制御器の動作を示す
説明図である。
【図16】図13〜図15と共に、要求シーケンスに応
動するクロスバー交換機制御器の動作を示す説明図であ
る。
【図17】本発明に基づく4個のパイプ探索制御器を有
する交換装置を通してのパス探索要求のローリング(延
伸)処理を示す説明図である。
【図18】マルチキャスティングセルについての、宛先
の出力ラインに至るまでの間に経由した多数のパスを示
すブロック図である。
【符号の説明】
10、10A ATM交換装置 120〜12N-1、120〜12255 入力インタフェース 14、14A 交換基本構造 150〜1563 クロスバー交換機 160〜16V-1、160〜1615 出力パケットモジュ
ール 170〜17N-1、170〜17255 入力ポート 180〜18L-1、180〜183 パイプ 190〜19N-1、190〜191023 出力ポート 20 制御器 210〜21255 制御接続線 22 高速直列制御リンク 240〜243 パイプ探索制御器 260〜2663 クロスバー交換機制御器(交換機制御
器) 300、301、302、303 交換ネットワーク 1740〜17463 先入れ先出し(FIFO)待ち行
列 500 遊園地平面図 511、512、513、514 駐車場 520 遊園地 530 列車システム 531、532、533、534 乗車場 In0〜InN-1 In0〜In255 入力 Out0〜OutN-1、Out0〜Out255 出力
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ゲイロード ワーナー リチャード アメリカ合衆国,60532 イリノイ,リス ル,オールド カレッジ ロード 6730

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の入力ラインから複数の出力ライン
    に通信パケットを交換するパケット交換装置において、 (A)前記複数の入力ラインのそれぞれの入力ラインに
    接続された入力ポートと、出力ポートとを有する複数の
    入力インタフェースと、 (B)複数の入力ポートを複数のP個の出力ポートに切
    り換えるネットワークと、 前記(A)の複数の入力インタフェースの出力は、前記
    ネットワークのI個の入力ポートのそれぞれのグループ
    Fにファンアウトされ、 前記(B)のネットワークは、複数のC個のパイプを有
    する ここで、Cは、P/Iに等しい整数とする (C)複数の出力モジュールと、 前記複数のモジュールは、それら全体で複数の入力を有
    し、 前記出力モジュールの入力は、前記複数のP個の出力ポ
    ートのそれぞれの出力ポートに接続され、それら全体で
    複数の出力を有し、前記複数の出力モジュールの出力
    は、前記複数の出力ラインのそれぞれの出力ラインに接
    続され、 前記C個のパイプの各々のパイプは、複数の出力ライン
    のそれぞれの出力ラインに接続可能な複数の入力ライン
    からのパスを有し、 (D)前記パケット交換装置を介して、通信パケット用
    のパスを探索する複数の優先レベルを有する帯域外制御
    器と、からなることを特徴とするパケット交換装置。
  2. 【請求項2】 前記入力インタフェースの各々は、通信
    パケットを記憶する記憶装置を有し、 前記(D)の帯域外制御器は、制御器が未閉塞パスを探
    索している間、第1パイプを介して第2パイプのパイプ
    制御器の入力への閉塞されていない未閉塞パスを見出す
    ことができない通信パケットと、前記入力インタフェー
    スに記憶されている通信パケットと用のパスの要求をロ
    ールすることを特徴とする請求項1の装置。
  3. 【請求項3】 前記入力インタフェースの各々は、通信
    パケットを記憶する記憶装置を有し、 前記(D)の帯域外制御器は、制御器が未閉塞パスを探
    索している間、第1パイプと第2パイプの両方を介して
    第3パイプのパイプ制御器の入力への未閉塞パスを見出
    すことができない通信パケットと、前記入力インタフェ
    ースに記憶されている通信パケットと用のパスの要求を
    ロールすることを特徴とする請求項1の装置。
  4. 【請求項4】 前記入力インタフェースの各々は、通信
    パケットを記憶する記憶装置を有し、 前記(D)の帯域外制御器は、制御器が未閉塞パスを探
    索している間、第1パイプと第2パイプと第3パイプを
    介して第4パイプのパイプ制御器の入力への未閉塞パス
    を見出すことができない通信パケットと、前記入力イン
    タフェースに記憶されている通信パケットと用のパスの
    要求をロールすることを特徴とする請求項1の装置。
  5. 【請求項5】 前記帯域外制御器は、内部ブロッキング
    によるATMセルの損失の可能性を減らすために、参照
    の順番をATMセルに割り当てることを特徴とする請求
    項1の装置。
  6. 【請求項6】 前記帯域外制御器は、参照の順番をAT
    Mセルに割り当て、第1パイプと第2パイプと第3パイ
    プを介して第4パイプのパイプ制御器の入力への未閉塞
    パスを見出すことができない通信パケット用のパスの要
    求をロールすることを特徴とする請求項1の装置。
  7. 【請求項7】 通信パケットを切り換えるパケット交換
    装置において、 複数のI個の入力を、複数のP個の出力に切り換えるネ
    ットワークと、 前記ネットワークは、複数のC個のパイプを有し、ここ
    で、CはP/Iに等しい整数であり、 前記各パイプは、その入力をその出力に切り換えるそれ
    ぞれのパターンを有し、前記パイプの切り換えパターン
    は、他のパイプの切り換えパターンから独立しており、 前記複数のP個の出力に接続される複数の出力モジュー
    ルと前記パケット交換装置を介して、通信パケット用の
    パスを探索する複数の優先レベルを有する帯域外制御器
    とを有することを特徴とするパケット交換装置。
  8. 【請求項8】 前記帯域外制御器は、第1パイプを介し
    て第2パイプのパイプ制御器の入力への未閉塞パスを見
    出すことができない通信パケットの要求をロールするこ
    とを特徴とする請求項7の装置。
  9. 【請求項9】 前記帯域外制御器は、第1パイプと第2
    パイプを介して第3パイプのパイプ制御器の入力への未
    閉塞パスを見出すことができない通信パケットの要求を
    ロールすることを特徴とする請求項7の装置。
  10. 【請求項10】前記帯域外制御器は、第1パイプと第2
    パイプと第3パイプを介して第4パイプのパイプ制御器
    の入力への未閉塞パスを見出すことができない通信パケ
    ットの要求をロールすることを特徴とする請求項7の装
    置。
  11. 【請求項11】 前記帯域外制御器は、内部ブロッキン
    グによるATMセルの損失の可能性を減らすために、参
    照の順番をATMセルに割り当てることを特徴とする請
    求項7の装置。
  12. 【請求項12】 前記帯域外制御器は、参照の順番をA
    TMセルに割り当て、第1パイプを介して第2パイプの
    パイプ制御器の入力への未閉塞パスを見出すことができ
    ない通信パケットの要求をロールすることを特徴とする
    請求項7の装置。
  13. 【請求項13】 前記帯域外制御器は、参照の順番をA
    TMセルに割り当て、第1パイプと第2パイプの両方を
    介して第3パイプのパイプ制御器の入力への未閉塞パス
    を見出すことができない通信パケットの要求をロールす
    ることを特徴とする請求項7の装置。
  14. 【請求項14】 前記帯域外制御器は、参照の順番をA
    TMセルに割り当て、第1パイプと第2パイプと第3パ
    イプを介して第4パイプのパイプ制御器の入力への未閉
    塞パスを見出すことができない通信パケット用の要求を
    ロールすることを特徴とする請求項7の装置。
  15. 【請求項15】 前記アウト部バンド制御器は、前記パ
    ケット交換装置を介して、通信パケット用のパスを制御
    し、見出し、確立することを特徴とする請求項7の装
    置。
  16. 【請求項16】 ATMパケットを交換するATM交換
    装置において、 (A)ATM通信ラインに接続されるそれぞれの入力と
    出力とを有する複数のATMインタフェースカードと、 (B)複数のI個の入力をP個の出力に切り換えるネッ
    トワークと、 前記ネットワークは、複数のF個のパイプを有し、 前記Fは、P/Iに等しい整数であり、 前記入力インタフェースの各出力は、前記F個のパイプ
    のそれぞれの入力に接続されて、F倍でファンアウトさ
    れ、 前記各パイプは、その入力をその出力に切り換えるそれ
    ぞれのパターンを有し、 前記パイプの各切り換えパターンは、他のタイプの切り
    換えパターンから独立しており、 (C)前記複数のP個の出力に接続され、複数の出力を
    有する複数の出力モジュールと、 (D)ATMパケット用の前記ATM交換装置を介し
    て、前記複数の入力インタフェースの一つの入力から、
    前記複数の出力モジュールの一つの所望の出力へのパス
    を探索する複数の優先レベルを有する帯域外制御器と、
    を有することを特徴とするATM交換装置。
  17. 【請求項17】 前のATMパケット期間の間、ATM
    パケットが閉塞されており、次のATMパケット期間の
    間、ATMパケット用の前記ATM交換装置を介して、
    前記複数の入力インタフェースのうちの一つの入力か
    ら、前記複数の出力モジュールのうちの一つの所望の出
    力へのパスを探索するために、前記複数の入力インタフ
    ェースのある入力インタフェースは、二つのATMパケ
    ット期間の間、ATMパケットを記憶するメモリを有す
    ることを特徴とする請求項16の装置。
  18. 【請求項18】 前記遅延したATMパケットは、タイ
    ムスタンプを使用することなしに、前記ATM交換装置
    を介して、その出力モジュールのそれぞれの所望の出力
    に適切なシーケンスで通信されることを特徴とする請求
    項17の装置。
  19. 【請求項19】 前記複数の入力インタフェースのある
    入力インタフェースは、 各来入ATMパケット用の優先フィールドを読み出す手
    段と、 前記優先フィールド内の値に基づいて、パイプ探索期間
    の間、そのATMパケットに割り当てられた要求ベクト
    ルを解放する手段と、を有することを特徴とする請求項
    17の装置。
JP23176096A 1995-08-31 1996-09-02 パケット交換装置 Pending JPH09130404A (ja)

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