JPH09131344A - 超音波撮像方法および装置並びに超音波探触子および超音波造影剤 - Google Patents

超音波撮像方法および装置並びに超音波探触子および超音波造影剤

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JPH09131344A
JPH09131344A JP7292645A JP29264595A JPH09131344A JP H09131344 A JPH09131344 A JP H09131344A JP 7292645 A JP7292645 A JP 7292645A JP 29264595 A JP29264595 A JP 29264595A JP H09131344 A JPH09131344 A JP H09131344A
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Yasuto Takeuchi
康人 竹内
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第2高調波による非線形超音波撮像を効率良
く行える超音波撮像方法および装置並びに超音波探触子
および超音波造影剤を実現する。 【解決手段】 送受信部2は、被検体に超音波を複数の
態様で送波し、各態様の送波に対応するエコー受信信号
同士で演算処理して第2高調波エコーを求めることを特
徴とする。超音波探触子1は周波数f0 の振動子と周波
数2f0 の振動子を有することを特徴とする。超音波造
影剤は粒径分布が1:2以内の可溶性マイクロバルーン
を有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波撮像方法お
よび装置並びに超音波探接触子および超音波造影剤に関
する。さらに詳しくは、非線形な超音波反射特性を有す
るエコー源についての超音波撮像方法および装置並びに
超音波探接触子および超音波造影剤である。
【0002】
【従来の技術】近年、超音波に対する微小気泡の共振性
非線形応答を利用した第2高調波イメージング法が検討
されつつある。また、そのための可溶性マイクロバルー
ン(micro balloon) を主成分とする造影剤の開発も行わ
れている。
【0003】第2高調波イメージング法は、造影剤に含
まれる微小気泡が、その共振性非線形応答により、照射
された超音波の第2高調波を含むエコーを発生すること
を利用するものである。このエコーはドプラ信号の約1
00倍の感度を有する。受信した第2高調波のエコーに
基づいて造影剤注入部位についての画像が形成され、ま
た、造影剤の濃度の経時的変化に基づいて注目組織の機
能が測定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
(1)超音波撮像装置においては、超音波の集束波面を
送波するので焦点における非線形作用は避けられない現
象であり、焦点近傍および以遠では送波パルス自身がす
でに第2高調波成分を大量に持っている。したがって、
それによって造影剤以外からも第2高調波エコーが発生
し造影剤からのエコーと区別できない。
【0005】このような送波パルスの非線形作用による
妨害を目立たなくするためには、送波レベルを通常の撮
像に用いられるレベルの数分の1以下に落とさなければ
ならないが、観測したい2次効果の大きさは送波レベル
の2乗に比例するので、送波レベルを落とすことはエコ
ー受信に関して2重に不利に作用する。
【0006】(2)超音波送波用の送信信号それ自身に
も第2高調波ないし観測系の受信周波数帯域に抵触する
ような周波数成分が含まれている場合があり、そのエコ
ーもまた造影剤のエコーと区別がつかない。
【0007】これを防ぐには、超音波探触子の各振動子
エレメント毎に送信用のリニアアンプ(linear amplifie
r)ないしは厳重なローパスフィルタを用い、送信信号に
そのような周波数成分が含まれないようにする必要があ
る。
【0008】しかし、電子走査型の超音波探触子におい
ては高性能になるほど多数の振動子エレメントが用いら
れるので、そのような多数の振動子エレメント毎に送信
用のリニアアンプやローパスフィルタを用いることは装
置の簡素化、小形化、低消費電力化に対して大きな障害
となる。
【0009】(3)第2高調波による撮像においては、
基本波を送波して2倍の周波数のエコーを受信するので
あるから、広帯域の超音波探触子が必要である。比帯域
幅の確保を入れると上下の周波数比で130%ないし1
50%もの超広帯域の超音波探触子を必要とする。これ
に対して通常の超音波撮像に用いられる超音波探触子の
比帯域幅は70%程度であるので、そのまま使用するこ
とはできない。比帯域幅が100%を越える超音波探触
子を設計することは可能であるが、3〜4層以上の音響
整合層を必要とする等の理由により実現化には多大の困
難を伴う。
【0010】(4)マイクロバルーンの共振周波数f0
半径r0に対し
【0011】
【数1】
【0012】という関係がある。マイクロバルーンが第
2高調波を送り返して来るのは、この共振周波数の前後
のあまり広くない周波数帯域である。このため、マイク
ロバルーンの粒径に分布があるとその中の一部しか非線
形エコーの発生に貢献せず効率が悪い。
【0013】(5)マイクロバルーン造影剤を被検体に
注入し、その濃度の経時変化から注目する組織の機能を
計測する場合、所定の時間にわたって継続的に同一部位
を捉え続けなければならない。しかし、体内組織の運動
や被検体の体動等のために注目部位は逃げやすくその追
跡は容易ではない。
【0014】本発明は上記の問題点を解決するためにな
されたもので、その目的は、第2高調波による非線形超
音波撮像を効率良く行える超音波撮像方法および装置並
びに超音波探接触子および超音波造影剤を実現すること
である。
【0015】
【課題を解決するための手段】
(1)課題を解決するための第1の発明は、被検体に超
音波を送波しそのエコーの第2高調波成分を利用する超
音波撮像方法において、被検体に第1の強度の超音波と
前記第1の強度の実質的に1/k倍の第2の強度の超音
波とを交互に送波し、前記第1の強度で送波した超音波
に基づくエコーと前記第2の強度で送波した超音波に基
づくエコーとを受信し、前記第2の強度で送波した超音
波に基づくエコー受信信号を実質的にk倍した信号と前
記第1の強度で送波した超音波に基づくエコー受信信号
との差の信号を利用することを特徴とする超音波撮像方
法である。
【0016】課題を解決するための第1の発明におい
て、kを2とすることが信号処理が容易になる点で好ま
しい。この場合、前記第2の強度での送波を2回行い、
それに基づく2回の受信信号を加算することによって実
質的に2倍することがノイズを低減する点で好ましい。
【0017】課題を解決するための第1の発明によれ
ば、超音波の送波を2種類の強度で行い、それらに対応
して得られる2種類のエコー受信信号の差を求めるよう
にしたので、非線形エコー源からのエコーをフィルタ等
を用いないで抽出することができる超音波撮像方法が実
現できる。
【0018】(2)課題を解決するための第2の発明
は、被検体に超音波を送波しそのエコーの第2高調波成
分を利用する超音波撮像方法において、被検体に第1の
位相の超音波と前記第1の位相とは実質的に180°異
なる第2の位相の超音波とを交互に送波し、前記第1の
位相で送波した超音波に基づくエコーと前記第2の位相
で送波した超音波に基づくエコーとを受信し、前記第1
の位相で送波した超音波に基づくエコー受信信号と前記
第2の位相で送波した超音波に基づくエコー受信信号と
の和の信号を利用することを特徴とする超音波撮像方法
である。
【0019】課題を解決するための第2の発明におい
て、前記第1の位相とは実質的に90°位相が異なる第
3の位相の超音波と実質的に270°位相が異なる第4
の位相の超音波とをそれぞれ送波し、前記第1〜4の位
相で送波した超音波に対するエコー受信信号の和の信号
を求めることが非線形エコー源からのドプラ信号を得る
点で好ましい。
【0020】課題を解決するための第2の発明によれ
ば、超音波の送波を複数の位相で行い、それらに対応し
て得られる複数のエコー受信信号の和を求めるようにし
たので、非線形エコー源からのエコーをフィルタ等を用
いないで抽出することができる超音波撮像方法が実現で
きる。
【0021】(3)課題を解決するための第3の発明
は、被検体に超音波を送波しそのエコーの第2高調波成
分を利用する超音波撮像方法において、基本周波数より
所定周波数だけ高い周波数の信号と前記基本周波数より
前記所定周波数だけ低い周波数の信号とを合成した送信
信号に基づく超音波を被検体に送波することを特徴とす
る超音波撮像方法である。
【0022】課題を解決するための第3の発明によれ
ば、送波超音波の2つの周波数が非線形エコー源におい
てミキシングされるので、基本周波数の2倍の周波数の
エコー信号を得ることができる超音波撮像方法が実現で
きる。
【0023】(4)課題を解決するための第4の発明
は、被検体に超音波を送波し、前記送波した超音波に基
づくエコーを受信し、前記エコー受信信号をその基本波
の半波長分ずらした信号と前記エコー受信信号との和の
信号を求めることを特徴とする超音波撮像方法である。
【0024】課題を解決するための第4の発明によれ
ば、基本波の半波長ずらしの加算によって、基本波成分
を消去し第2高調波成分を抽出することができる超音波
撮像方法が実現できる。
【0025】(5)課題を解決するための第5の発明
は、被検体に超音波を送波しそのエコーの第2高調波成
分を利用する超音波撮像方法において、超音波ビームの
形成に関わる1対の振動子について、前記1対の振動子
から送波された超音波が形成する送波ビームにおいて振
動周波数の第2高調波成分が互いに打ち消し合う位相と
なるように1対の送信信号で駆動するとともに、前記1
対の振動子の受信信号が形成する受波ビームにおいて振
動周波数の第2高調波成分が互いに強め合う位相となる
ように1対の受信信号を加算することを特徴とする超音
波撮像方法である。
【0026】課題を解決するための第5の発明によれ
ば、超音波ビームの形成に関わる1対の振動子につい
て、1対の送信信号で駆動するとともにそれら振動子の
1対の受信信号を加算するようにしたので、送波ビーム
には第2高調波成分が含まれず、また、受波ビームには
第2高調波成分のみが含まれる超音波撮像方法を実現す
ることができる。
【0027】(6)課題を解決するための第6の発明
は、被検体に超音波を送波しそのエコーの第2高調波成
分を利用する超音波撮像方法において、被検体内を超音
波ビームで3次元的に走査して被検体内の注目点の変位
を求め、前記注目点の変位に基づいて関心領域を追跡す
ることを特徴とする超音波撮像方法である。
【0028】課題を解決するための第6の発明におい
て、少なくとも1回は被検体内を精密に3次元走査して
この精密な走査に基づく3次元像を求め、以後は被検体
内の前記注目点のみを走査して前記注目点の変位に基づ
いて前記3次元像を変形させることが実時間の3次元像
を得る点で好ましい。
【0029】課題を解決するための第6の発明によれ
ば、注目点の変位に基づいて関心領域を追跡するように
したので、特徴が明確でない関心領域についてその変位
を追跡でき、造影剤を用いた計測を正確に行うことがで
きる超音波撮像方法が実現できる。
【0030】(7)課題を解決するための第7の発明
は、被検体に超音波を送波しそのエコーの第2高調波成
分を利用する超音波撮像装置において、被検体に第1の
強度の超音波と前記第1の強度の実質的に1/k倍の第
2の強度の超音波とを交互に送波する送波手段と、前記
第1の強度で送波した超音波に基づくエコーと前記第2
の強度で送波した超音波に基づくエコーとを受信する受
信手段と、前記第2の強度で送波した超音波に基づくエ
コー受信信号を実質的にk倍した信号と前記第1の強度
で送波した超音波に基づくエコー受信信号との差の信号
を求める演算手段とを具備することを特徴とする超音波
撮像装置である。
【0031】課題を解決するための第7の発明におい
て、kを2とすることが信号処理が容易になる点で好ま
しい。この場合、前記第2の強度での送波を2回行い、
それに基づく2回の受信信号を加算することによって実
質的に2倍することがノイズを低減する点で好ましい。
【0032】課題を解決するための第7の発明によれ
ば、超音波の送波を2種類の強度で行い、それらに対応
して得られる2種類のエコー受信信号の差を求めるよう
にしたので、非線形エコー源からのエコーをフィルタ等
を用いないで抽出することができる超音波撮像装置が実
現できる。
【0033】(8)課題を解決するための第8の発明
は、被検体に超音波を送波しそのエコーの第2高調波成
分を利用する超音波撮像装置において、被検体に第1の
位相の超音波と前記第1の位相とは実質的に180°異
なる第2の位相の超音波とを交互に送波する送波手段
と、前記第1の位相で送波した超音波に基づくエコーと
前記第2の位相で送波した超音波に基づくエコーとを受
信する受信手段と、前記第1の位相で送波した超音波に
基づくエコー受信信号と前記第2の位相で送波した超音
波に基づくエコー受信信号との和の信号を求める演算手
段とを具備することを特徴とする超音波撮像装置であ
る。
【0034】課題を解決するための第8の発明におい
て、前記第1の位相とは実質的に90°位相が異なる第
3の位相の超音波と実質的に270°位相が異なる第4
の位相の超音波とをそれぞれ送波し、前記第1〜4の位
相で送波した超音波の対するエコー受信信号の和の信号
を求めることが非線形エコー源からのドプラ信号を得る
点で好ましい。
【0035】課題を解決するための第8の発明によれ
ば、超音波の送波を複数の位相で行い、それらに対応し
て得られる複数のエコー受信信号の和を求めるようにし
たので、非線形エコー源からのエコーをフィルタ等を用
いないで抽出することができる超音波撮像装置が実現で
きる。
【0036】(9)課題を解決するための第9の発明
は、被検体に超音波を送波しそのエコーの第2高調波成
分を利用する超音波撮像装置において、基本周波数より
所定周波数だけ高い周波数の信号と前記基本周波数より
前記所定周波数だけ低い周波数の信号とを合成した送信
信号に基づく超音波を被検体に送波する送波手段を具備
することを特徴とする超音波撮像装置である。
【0037】課題を解決するための第9の発明によれ
ば、送波超音波の2つの周波数が非線形エコー源におい
てミキシングされるので、基本周波数の2倍の周波数の
エコー信号を得ることができる超音波撮像装置が実現で
きる。
【0038】(10)課題を解決するための第10の発
明は、被検体に超音波を送波する送波手段と、前記送波
した超音波に基づくエコーを受信する受信手段と、前記
エコー受信信号をその基本波の半波長分ずらした信号と
前記エコー受信信号との和の信号を求める演算手段とを
具備することを特徴とする超音波撮像装置である。
【0039】課題を解決するための第10の発明によれ
ば、基本波の半波長ずらしの加算によって、基本波成分
を消去し第2高調波成分を抽出することができる超音波
撮像装置が実現できる。
【0040】(11)課題を解決するための第11の発
明は、被検体に超音波を送波しそのエコーの第2高調波
成分を利用する超音波撮像装置において、超音波ビーム
の形成に関わる1対の振動子について前記1対の振動子
から送波された超音波が形成する送波ビームにおいて振
動周波数の第2高調波成分が互いに打ち消し合う位相と
なるように1対の送信信号で駆動する駆動手段と、前記
1対の振動子の受信信号が形成する受波ビームにおいて
振動周波数の第2高調波成分が互いに強め合う位相とな
るように1対の受信信号を加算する加算手段とを具備す
ることを特徴とする超音波撮像装置である。
【0041】課題を解決するための第11の発明によれ
ば、超音波ビームの形成に関わる1対の振動子につい
て、1対の送信信号で駆動するとともにそれら振動子の
1対の受信信号を加算するようにしたので、送波ビーム
には第2高調波成分が含まれず、また、受波ビームには
第2高調波成分のみが含まれる超音波撮像装置を実現す
ることができる。
【0042】(12)課題を解決するための第12の発
明は、被検体に超音波を送波しそのエコーの第2高調波
成分を利用する超音波撮像装置において、被検体内を超
音波ビームで3次元的に走査する走査手段と、エコー受
信信号から被検体内の注目点の変位を求める変位算出手
段と、前記注目点の変位に基づいて関心領域を追跡する
追跡手段とを具備することを特徴とする超音波撮像装置
である。
【0043】課題を解決するための第12の発明におい
て、少なくとも1回は被検体内を精密に3次元走査して
この精密な走査に基づく3次元像を求め、以後は被検体
内の前記注目点のみを走査して前記注目点の変位に基づ
いて前記3次元像を変形させることが実時間の3次元像
を得る点で好ましい。
【0044】課題を解決するための第12の発明によれ
ば、注目点の変位に基づいて関心領域を追跡するように
したので、特徴が明確でない関心領域についてその変位
を追跡でき、造影剤を用いた計測を正確に行うことがで
きる超音波撮像装置が実現できる。
【0045】(13)課題を解決するための第13の発
明は、第1の周波数を含む周波数帯域を有する第1の振
動子と、前記第1の周波数の2倍の周波数を含む周波数
帯域を有する第2の振動子とを具備することを特徴とす
る超音波探接触子である。
【0046】課題を解決するための第11の発明におい
て、前記第1の振動子と前記第2の振動子が互い違いに
配列されることが振動子アレイを均一化する点で好まし
い。また、課題を解決するための第13の発明におい
て、振動子アレイが前記第1の振動子が連なったアレイ
と前記第2の振動子が連なったアレイによって構成され
ることが製作が容易になる点で好ましい。
【0047】課題を解決するための第13の発明によれ
ば、第1の振動子と第2の振動子を備えることにより、
0 と2fo の2つの周波数を有する超音波探接触子を
実現することができる。
【0048】(14)課題を解決するための第14の発
明は、可溶性のマイクロバルーンの粒径分布が実質的に
1:2以内であることを特徴とする超音波造影剤であ
る。課題を解決するための第14の発明によれば、マイ
クロバルーンの粒径分布を1:2としたので励起超音波
に対して効率よく非線形エコーを発生する超音波造影剤
を実現することができる。
【0049】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。 (1)全体構成 図1に超音波診断装置のブロック図を示す。本装置は本
発明の実施の一形態である。なお、本装置の構成によっ
て本発明の装置に関する実施の一形態が示される。ま
た、本装置の動作によって本発明の方法に関する実施の
一形態が示される。
【0050】図1において、超音波プローブ1は図示し
ない被検体に超音波ビームを送波するとともに被検体か
らのエコーを受波するものである。超音波プローブ1は
本発明における超音波探触子の実施の形態の一例であ
る。被検体には可溶性マイクロバルーンを主体とする造
影剤が注入され、この造影剤に基づいて超音波撮像が行
われる。なお、造影剤については後に改めて説明する。
【0051】超音波プローブ1は周波数帯域が異なる2
種類の振動子エレメントを有している。一方の振動子エ
レメントの周波数帯域にはマイクロバルーンの共振周波
数が含まれ、他方の振動子エレメントの周波数帯域には
その2倍の周波数が含まれる。超音波プローブ1につい
ては後に改めて説明する。
【0052】送受信部2は超音波プローブ1を駆動して
超音波ビームを送波させるとともに超音波プローブ1の
エコー受波信号を受信するものである。被検体内は超音
波ビームが形成する音線によって走査される。送受信部
2は所定の基本周波数の送信信号で超音波プローブ1を
駆動するとともに受信信号からその第2高調波成分を抽
出する構成になっている。送受信部2は本発明における
送波手段、受信手段および走査手段の実施の形態の一例
である。送受信部2については後に改めて説明する。
【0053】送受信部2が受信したエコー信号は、Bモ
ード処理部3で処理されBモード画像データが作成され
る。Bモード処理部3は動作切り換えによりMモード画
像データを作成することもできる。
【0054】また、送受信部2が受信したエコー信号
は、ドプラ処理部4で処理されドプラスペクトラムデー
タが作成される。ドプラ処理にはパルスドプラモードと
CW(continuous wave) ドプラモードとがある。
【0055】また、送受信部2が受信したエコー信号
は、カラードプラ処理部5で処理されカラードプラ画像
データが作成される。カラードプラ画像はCFM(color
flowmapping)画像とも呼ばれる。
【0056】ディジタル・スキャン・コンバータ部6は
Bモード画像データ、ドプラスペクトラムデータおよび
カラードプラ画像データについて走査変換した映像信号
を表示部7と録画部8に入力するものである。
【0057】表示部7は映像入力信号に基づいて画像を
表示するものである。録画部8は映像入力信号を録画す
るものである。録画部8としては例えばビデオテープレ
コーダ(video taperecorder)が用いられる。
【0058】データ処理部9は以上の各部と信号の授受
を行いかつデータ処理を行って各部の動作を制御する。
データ処理部9は、また、造影剤画像の濃度の経時変化
に基づいて組織機能の計測をも行う。その際、注目する
部位が体動等により変位する場合でもそれを自動的に追
跡するようになっている。データ処理部9は本発明にお
ける変位検出手段および追跡手段の実施の形態の一例で
ある。このような変位検出および追跡については後に改
めて説明する。
【0059】データ処理部9はコンピュータとデータ処
理プログラムによって構成される。データ処理部9はま
た記憶部10に対してデータの読出および書込を行う。
記憶部10には後述の3次元画像データが記憶される。
操作部11は操作者によって操作されデータ処理部9に
入力信号や指令信号を与えるものである。
【0060】(2)造影剤 一般的な造影剤としての基本波での反射強度はマイクロ
バルーンの径が大きいほど大きい。そこで、末梢血行系
で塞栓が起きる限界寸法の数μm近辺を粒径の分布中心
とされる。この場合、超音波の最適照射周波数は2〜1
MHzないしそれ以下になり、そのエコーに含まれる第
2高調波の周波数は通常の超音波撮像における観測系の
周波数帯域に入る。したがって、観測系としては通常の
超音波撮像における観測系を利用し、送波を通常の超音
波撮像の半分の周波数で行うのが良いことになる。
【0061】マイクロバルーンの粒径に分布があるとそ
の中の一部しか非線形エコーの発生に貢献せず効率が悪
いので、粒径分布が狭い(分布曲線が鋭い)マイクロバ
ルーンを用いることにする。粒径の分布は、径の最小値
と最大値の比が1:2以内であることが非線形エコーの
発生効率を高める点で好ましい。また、粒径分布を狭く
すると非線形エコーの周波数分布が狭くなり、フィルタ
で分離するのに極めて好都合になる。
【0062】(3)超音波プローブ 図2に、超音波プローブ1の実施の形態の一例を断面図
によって示す。図2において、振動子アレイ101がバ
ッキング材102上に設けられている。なお、音響整合
層等については図示を省略する。振動子アレイ101は
2種類の振動子エレメントaとbを互い違いに配置する
ことによって構成される。
【0063】なお、振動子エレメントa,bは互い違い
にせずに、図3に示すように、振動子エレメントaのみ
によるアレイと振動子エレメントbのみによるアレイを
1列に並べるようにしても良い。
【0064】図2の構成は2種類の振動子エレメントが
アレイの全長にわたって均一に分布する点で好ましい。
図3の構成はアレイの製作が容易な点で好ましい。振動
子エレメントaおよび振動子エレメントbはそれぞれ例
えば64チャンネル分ずつ設けられる。1チャンネルは
1つの振動子エレメントで構成しても良く、また、複数
の振動子エレメントで構成しても良い。
【0065】振動子エレメントaおよびbはそれぞれ異
なった周波数帯域を有する。それらの周波数帯域の例を
図4に示す。図4において、Baが振動子エレメントa
の周波数帯域、Bbが振動子エレメントbの周波数帯域
である。
【0066】周波数帯域Baの下限付近がマイクロバル
ーンの共振周波数f0(例えば2MHz)に相当するよ
うになっている。周波数帯域Bbの上限付近が第2高調
波の周波数2f0 (例えば4MHz)に相当するように
なっている。
【0067】帯域BaおよびBbはいずれも比帯域幅が
例えば70%となっている。これによって、帯域Baの
高域部分と帯域Bbの低域部分が重複し共通帯域Bcが
形成される。
【0068】超音波の送波は振動子エレメントaが形成
する64チャンネルのアレイにより帯域Baで行われ、
受波は振動子エレメントbが形成する64チャンネルの
アレイにより帯域Bbで行われる。これによって、周波
数f0 によってマイクロバルーンの励振が行われ、マイ
クロバルーンの共振による第2高調波2f0 のエコーが
受波される。
【0069】すなわち、単一の超音波プローブによりマ
イクロバルーン励振周波数とその第2高調波をともに取
り扱うことができる。なお、送波および受波に際して送
受信部2により超音波のビームフォーミングが行われる
のはいうまでもない。エコー受信信号は動作モードに応
じて、Bモード画像、ドプラスペクトラム画像、CFM
画像等の形成に利用される。
【0070】なお、マイクロバルーンを用いない通常の
撮像を行う時は、振動子エレメントaのアレイのみによ
る送受波、振動子エレメントbのアレイのみによる送受
波、および振動子エレメントaのアレイと振動子エレメ
ントbのアレイとを同時に使用した送受波を行うことが
できる。
【0071】振動子エレメントaのアレイのみによる送
受波を行う場合は、周波数帯域がBaの64チャンネル
のプローブとして使用することができる。振動子エレメ
ントbのアレイのみによる送受波を行う場合は、周波数
帯域がBbの64チャンネルのプローブとして使用する
ことができる。振動子エレメントaのアレイと振動子エ
レメントbのアレイとを同時に使用した場合は、周波数
帯域がBcの128チャンネルのプローブとして使用す
ることができる。
【0072】超音波プローブ1の実施の他の形態を図5
および図6に示す。図5は平面図、図6はA−A断面図
である。図5および図6において、円板状の振動子アレ
イ103がバッキング材104の上に設けられる。振動
子アレイ103は2種類の振動子エレメントaおよびb
によって構成される。
【0073】振動子エレメントaと振動子エレメントb
は扇形の振動板として形成され、バッキング材104の
上に互い違いに配置されて全体として円板状のアレイを
構成している。円板状のアレイを凹面形にするのが超音
波ビームを集束させる点で好ましい。
【0074】振動子エレメントは例えば全体として偶数
個(2,4,6,8,…)用いられ、振動子エレメント
aとbに半数ずつに割り当てられる。その場合、各エレ
メントを同一の形状にすると、それぞれの円板材料から
切り取った振動子エレメントを全部無駄なく用いて2組
のプローブを作ることができ、材料の利用率が高くな
る。
【0075】振動子エレメント配列の他の形態を図7〜
図9に示す。図7に示す配列は、ストライプ状の振動子
エレメントa,bを交互に配列したものである。この配
列は振動子エレメントの密度を高める点で好ましい。図
8に示す配列は、賽の目状の振動子エレメントa,bを
モザイク状(市松模様)に配列したものである。この配
列は振動子エレメントの密度をさらに高める点で好まし
い。
【0076】図9に示す配列は、円環状の振動子エレメ
ントaの内側に円板状の振動子エレメントbを同心的に
配置したものである。なお、両者の関係を入れ換えて振
動子エレメントbを円環状とし振動子エレメントaを円
板状としても良い。この配列は構成が単純な点で好まし
い。
【0077】振動子エレメントaは振動周波数f0 を有
するものであり、振動子エレメントbは振動周波数2f
0 を有するものである。マイクロバルーン造影剤を用い
る場合、超音波の送波は振動子エレメントaによって行
われ、受波は振動子エレメントbによって行われる。マ
イクロバルーン造影剤を用いない場合は、振動子エレメ
ントaまたはbの何れか一方または両方を用いた送受波
を行うことができる。
【0078】図5〜9に示す超音波プローブはCWドプ
ラ用のプローブとして用いるのに好適である。勿論それ
に限定されるものではなく、メカニカル・セクタスキャ
ン用のプローブまたはコンパウンドスキャン用のプロー
ブとして用いるようにしても良い。
【0079】(4)送受信部 図10に、送受信部2の実施の形態の一例のブロック図
を1チャンネル分について示す。同様な構成が各チャン
ネル毎に設けられる。図10において、送信信号発生器
201から発生する送信信号は、送信器202で増幅さ
れ、フィルタ203でフィルタリングされ、送受切換ス
イッチ204を通じて振動子エレメント100に与えら
れ、超音波として送波されるようになっている。なお、
送波に当たっては、図示しないビームフォーマによって
送波ビームのステアリングないしフォーカシング等が行
われる。
【0080】振動子エレメント100が受波したエコー
信号は、送受切換スイッチ204を通じて受信器205
に入力され、受信器205で増幅され、フィルタ206
でフィルタリングされ、A/D変換器207でアナログ
/ディジタル変換されてメモリ208に記憶される。な
お、受信に当たっては、図示しないビームフォーマによ
って受波ビームのステアリングないしフォーカシング等
が行われる。
【0081】送信信号発生器201から発生する送信信
号の周波数、振幅、位相、継続時間等はコントローラ2
09によって制御されるようになっている。送受切換ス
イッチ204の切換やA/D変換器207の動作タイミ
ングもコントローラ209によって制御される。
【0082】コントローラ209は例えばMPU(micro
processor unit)によって構成される。コントローラ2
09は、また、メモリ208に記憶されたデータについ
て後述するような演算を行う。コントローラ209は本
発明における演算手段の実施の形態の一例である。
【0083】送信信号発生器201の出力振幅の切換に
より、同一音線につき100%振幅の送波と50%振幅
の送波が交互に繰り返され、それらの送波に対応する2
種類の受信信号がメモリ208に記憶される。
【0084】送波振幅の切換は、音線毎に逐一行っても
良く、また、超音波走査のフレーム毎に行うようにして
も良い。音線毎に逐一行うのは2種類の送波の時間差が
少ない点で好ましい。フレーム毎に行うのは振幅の切換
頻度を落とせる点で好ましい。
【0085】コントローラ209は、同一音線の受信信
号毎に、50%送波による受信信号を2倍して100%
送波による受信信号との差を求め1回分の受信信号とす
る。被検体内のエコー源が全て線形の反射源であると
き、すなわち送波振幅に比例したエコーを返すものであ
るときは、100%送波による受信信号と50%送波に
よる受信信号を2倍したものとは全ての周波数成分が同
じ値になる。したがって、両者の差を求めることによ
り、送波の基本波成分はもとより送波にもともと含まれ
ている高調波成分も相殺されて消える。
【0086】これに対して、被検体内にマイクロバルー
ン造影剤があるときはそのエコーの中の非線形成分は送
波振幅の2乗に比例するので、100%送波による受信
信号と50%送波による受信信号を2倍したものとの間
には相違が生じる。したがって両者の差を求めることに
よりこのような非線形エコー源からのエコーを得ること
ができる。
【0087】すなわち、第2高調波を取り出すためのフ
ィルタ等を特に用いなくても非線形エコー源からのエコ
ーだけを得ることができる。さらに、第2高調波を取り
出すためのフィルタを用いたとしてもそれを通過してし
まう、送信系および受信系にもともと含まれる非線形成
分も取り除くことができる。
【0088】したがって、送信器202および受信器2
05として特別にリニアリティの良いものを用いる必要
はなく、通常の超音波撮影に用いられるものをそのまま
用いて良い。また、フィルタ203および206も通常
の超音波撮影に用いられるものをそのまま用いて良く、
それぞれ厳格なローパスフィルタおよび第2高調波フィ
ルタである必要はない。すなわち、第2高調波による超
音波撮影のために特別な送受信機構を必要としない。
【0089】なお、送波の振幅は100%と50%に限
らず、所定のレベルとその1/2として良い。また、1
/2とは限らず任意の比率1/k(k>1)とし、対応
する受信信号をk倍するようにしても良い。
【0090】また、1/2レベル送波による受信信号を
2倍する代わりに、1/2レベルでの送受信を同一音線
に2回行って得られた受信信号を加算するようにしても
良い。この方法は、加算によるノイズの平均化作用によ
りノイズの少ない受信信号が得られる点で好ましい。
【0091】図11に、送受信部2の実施の形態の他の
例のブロック図を1チャンネル分について示す。図11
において、図10と同様の部分には同一の記号を付して
説明を省略する。図11においてはフィルタ206とA
/D変換器207の間に復調器210が挿入されてお
り、これによって、受信信号を周波数2f0 で復調する
ようになっている。
【0092】コントローラ209によって送信信号発生
器201の出力位相を切り換えることにより、同一音線
につき、周波数f0 の0°位相の送波と180°位相の
送波が交互に繰り返される。なお、送波位相の切換は超
音波走査のフレーム単位で行うようにしても良い。
【0093】それらの送波に対応する2種類の受信信号
が復調器210により2f0 で復調されA/D変換器2
07でディジタル信号に変換されてメモリ208に記憶
される。コントローラ209は、0°位相の送波に対す
る受信信号と180°位相の送波に対する受信信号との
和を求め1回分の受信信号とする。
【0094】受信信号が2f0 で復調されることによ
り、復調後の信号において基本周波数成分については0
°位相の送波に対応する受信信号と180°位相の送波
に対応する受信信号は互いに逆極性となるので、和をと
ることにより相殺される。
【0095】一方、第2高調波成分については基本周波
数f0 の180°の位相シフトは360°の位相シフト
に相当するから、復調後の信号において0°位相の送波
に対応する受信信号と180°位相の送波に対応する受
信信号は同極性となり和をとることにより倍加する。す
なわち、エコーの基本周波成分は相殺され第2高調波成
分が強め合うので、特別なフィルタを用いなくても第2
高調波のみのエコーを得ることができる。以上の状況を
図12に示す。
【0096】観点を変えて説明すれば、図13に示すよ
うに一定の繰り返し周期PRT(pulse repetition tim
e) で発生する周波数f0 のパルス信号のフーリエ変換
は図14に示すようになり、周波数f0 の部分の周波数
スペクトラムと周波数2f0 の部分のそれとはぴったり
一致する順序で並ぶ。ここで、スペクトラムの間隔はP
RF(pulse repetition frequency)となる。PRFはP
RTの逆数である。
【0097】これに対して、本形態のようにPRT毎に
パルスの位相を反転すると(図15)その周波数スペク
トラムは図16に示すようになる。すなわち、第2高調
波2f0 はPRFの奇数次になり、基本周波数f0 の位
置にはスペクトラムが存在しなくなる。
【0098】ただし、基本周波数成分にドプラシフトが
ある場合、その分は相殺されずドプラ信号として残る。
したがって、本形態はBモード用に第2高調波成分を抽
出する用途に加えて、ドプラモード用に基本周波数成分
のドプラシフト成分を抽出する用途にも適用できる。
【0099】CWドプラモードを実施するときは、図1
7に示すように送信信号発生器201に周波数f0 の連
続波を発生させ、その位相を一定の周期で0°と180
°とに切り換える。このとき、エイリアシングを防止す
るため位相切換の周期の逆数(PRF相当)の1/2は
検出したいドプラシフトより十分大きくする必要があ
る。
【0100】送波の実施形態の他の例としては、基本周
波数f0 の送信信号を90°ずつ位相を変えて同一音線
に4回ずつ送波する方法もある。すなわち、0°,90
°,180°および270°の位相で順次に送波するも
のである。そして、それぞれのエコー受信信号を2f0
で復調しディジタル化してメモリ208に記憶し、次い
で4つの受信信号を全加算する。
【0101】この場合、基本周波数f0 の90°は第2
高調波の180°に相当するから4つの受信信号を全加
算することにより基本周波数成分に加えて第2高調波成
分も打ち消す。この状況を図18に示す。
【0102】このとき、第2高調波成分にドプラシフト
がある場合はその成分は4つの信号の全加算によっても
打ち消されないで残る。すなわち、本形態は主として第
2高調波のドプラシフトを抽出するものとなる。ただ
し、基本周波数のドプラシフトもある成分は抽出され
る。
【0103】CWドプラモードを実施するときは、図1
9に示すように送信信号発生器201に周波数f0 の連
続波を発生させ、その位相を一定の周期で0°,90
°,180°,270°と切り換える。このとき、位相
切換の周期の逆数(PRF相当)の1/2は検出したい
ドプラシフトより十分大きくしてエイリアシングを防止
する必要がある。
【0104】図20に、第2高調波成分についてCWド
プラモードを実施するときの送信信号の他の形態を示
す。図20に示す送信信号は周波数がf0+Δfとf0
Δfの2つの信号を合成したものである。
【0105】この信号が非線形エコー源に照射されると
その非線形性により周波数f0+Δfとf0−Δfのミキ
シングが行われ周波数2fo のエコーが得られる。この
状態を図21にスペクトラムによって示す。
【0106】図21に示すように、このような送受信に
よれば送信信号に基本周波数f0 が含まれなくなるの
で、それを除去するための手段を全く必要とせずに第2
高調波成分に関するCWドプラ計測を行うことができ
る。なお、この場合もΔf/2は検出したいドプラシフ
トより十分大きくしてエイリアシングを防止する必要が
ある。
【0107】図22に、送受信部2の実施の形態の他の
例のブロック図を1チャンネル分について示す。図22
において、図10と同様の部分には同一の記号を付して
説明を省略する。図22においてはA/D変換器207
とメモリ208の間に基本波除去器211が挿入されて
おり、これによって、受信信号から基本周波数f0 の成
分が除去されるようになっている。
【0108】基本波除去器211は、図23に示すよう
に、基本波の半波長(λ/2)に相当する遅延時間を有
する遅延回路212を通した信号とそれを通さない信号
との和を加算器213で加算するように構成されてい
る。遅延回路212は例えばシフトレジスタ等によって
実現される。
【0109】遅延回路212を通ることにより基本波成
分は位相が180°変わるが、第2高調波成分は360
°変わる。したがって、これらが遅延を受けない入力信
号と加算されることにより、基本波成分は打ち消し合っ
て消滅し第2高調波成分が倍加する。すなわち、第2高
調波の抽出が行われる。
【0110】なお、遅延回路212にアナログ遅延回路
を用い加算器213にアナログ加算器を用いることによ
りアナログの基本波除去器を構成することができる。そ
の場合は基本波除去器はA/D変換器207の前に設け
られる。
【0111】基本波除去器211はコントローラ209
の機能によって実現するようにしても良い。すなわち、
メモリ208に記憶された受信信号について、コントロ
ーラ209により同一音線の信号同士を基本波の半波長
だけずらして加算すれば良い。これによって基本波成分
を消去して第2高調波成分を抽出することができる。こ
のようにするれば基本波除去器211のハードウェアを
省略することができるので好都合である。
【0112】図24に、送受信部2の実施の形態の他の
例のブロック図を隣合う2チャンネル分について示す。
同様なチャンネル対が超音波プローブ1の全ての振動子
について設けられる。図24において、図10と同様の
部分には同一の記号を付して説明を省略する。
【0113】ここで、これら2つのチャンネルは送波お
よび受波の超音波ビームの形成に関わる1対のチャンネ
ルである。両チャンネルにおいて、送信信号発生器20
1(201’)〜送受信切換スイッチ204(20
4’)およびコントローラ209は本発明における駆動
手段の実施の形態の一例である。また、コントローラ2
09は本発明における加算手段の実施の形態の一例であ
る。
【0114】コントローラ209は送信信号発生器20
1および201’を制御してそれらが発生する送信信号
の間に基本波の90°に相当する位相差を与えるように
なっている。これによって、振動子100および10
0’からはこのような位相差を持つ超音波がそれぞれ送
波される。
【0115】なお、図示しないビームフォーマにより、
振動子100および100’から送波される超音波は同
一の音線ないし焦点を持つようにビームフォーミング処
理される。ただし、ビームフォーミングによって上記9
0°の位相差を損なわないようになっている。
【0116】基本波の90°に相当する位相差を与える
方法としては、送信信号発生器201と201’が発生
する送信信号の波形を互いに90°の位相差を持つもの
にする方法と、同一の波形について90°の位相差に相
当する時間差を与える方法がある。後者は実現が容易な
点で好ましい。
【0117】あるいは、振動子100および100’の
超音波放射面の位置を基本波の90°すなわち基本波の
4分の1波長(λ/4)に相当する距離だけ超音波の進
行方向に異ならせるようにしても良い。この場合、送信
信号発生器201,201’が発生する送信信号の位相
を変えないで良いのが好ましい。
【0118】基本波の90°に相当する位相差は第2高
調波に対しては180°の位相差となる。このため、振
動子100および100’から送波される超音波に第2
高調波成分が含まれていたとしても送波ビームにおいて
は打ち消し合って消滅する。したがって、被検体内のエ
コー源には基本波(および第3高調波)のみからなる超
音波が照射される。このようにして、フィルタを用いる
ことなく送波超音波から第2高調波成分を取り除くこと
ができる。
【0119】振動子100および100’がそれぞれ受
波したエコー信号はそれぞれの受信系で受信処理されて
メモリ208および208’に記憶される。なお、受信
に当たり図示しないビームフォーマによって受波のビー
ムフォーミングすなわちビームのステアリングやフォー
カシング等が行われる。
【0120】エコー受信信号については、メモリ208
および208’にそれぞれ記憶された受信信号をコント
ローラ209によって基本波の180°に相当する位相
差で足し合わせるようになっている。
【0121】これによって、受信信号の基本波成分が打
ち消し合って消滅し、一方、第2高調波成分については
基本波の180°に相当する位相差は360°となって
同位相となるから加算によって倍加する。すなわち、第
2高調波のみからなる受信信号を得ることができる。こ
のようにして、フィルタを用いることなく第2高調波の
エコーを抽出することができる。
【0122】なお、振動子100と100’として基本
波のλ/4だけ超音波放射面がずれたものを用いたとき
は、2つの受信信号の間にすでに基本波の90°の位相
差があるのでさらに90°の位相差を付加して加算する
ことにより第2高調波のエコーを抽出することができ
る。
【0123】(5)3次元撮影および組織変位の追跡 図25に、超音波プローブ1による被検体内の走査の様
子を示す。超音波プローブ1としては振動子エレメント
の2次元アレイを有するものが用いられる。送受信部2
はそのような超音波プローブ1のビームフォーミングを
制御して被検体内を3次元走査する。
【0124】被検体内の3次元走査は少なくとも最初の
1回は所望の空間分解能が得られる程度に十分に密な音
線によって行われ、その受信信号に基づいてBモード処
理部3によりBモード画像が形成され、このBモード画
像データがデータ処理部9により記憶部10に記憶され
る。これによって記憶部10には所望の空間分解能の3
次元画像(静止画像)が保持される。
【0125】この3次元画像について注目点の決定がな
される。注目点としては、例えば図26に示すように、
角部、高輝度部、音線に直交する距離方向の界面、音線
に平行な方位方向の界面等が選ばれる。これらの注目点
は数点ないし十数点あれば十分である。
【0126】注目点の決定は手動または自動で行われ
る。手動の場合は操作者が表示部7に表示された画像上
で指定する。自動の場合は、データ処理部9により画像
データから2次微分等によってエッジ検出を行い、その
中からハフ(Hough)変換等により音線に直交する界面
と平行な界面を抽出し、それら界面の例えば微分値が最
大になる点に注目点を定める。
【0127】データ処理部9は送受信部2を制御するこ
とにより、次回以降の走査をこれらの注目点のみについ
て行わせる。このような走査は数十本の音線によって行
えるので実時間で走査することができる。
【0128】受信信号に基づいて3次元像が形成され、
記憶部10に記憶される。この3次元像は注目点の現在
位置を示すものとなる。ところで、被検体内の組織は、
変位や変形はあっても短時間内に発生したり消滅したり
はせず、また、配列の順序も入れ替わることはない。し
たがって、注目点の変位から3次元像の変形量を推定し
最初に求めた精密な3次元像をそれに合わせて変形すれ
ば、比較的良い近似でその時点の被検体内の状態を表す
3次元像を得ることができる。
【0129】図27に、画像の変形の説明図を示す。な
お、説明の便宜上、2次元に縮退して表現してある。画
像の変形は次のように行われる。 最初の走査によって正規の音線密度による元画像を得
る(図27(a))。 次の回の粗い走査によって注目点の位置を求め、注目
点の新たな位置と元の位置とを比較する(図27
(b))。 注目点について元の位置からの変位を示すベクトルを
求める(図27(c))。 得られたベクトルを外延補間して画像の全ピクセルに
ついての変位ベクトルを求める(図27(d))。 全ピクセルの変位ベクトルに基づいて元の画像を変形
させ、現時点の画像とする(図27(e))。
【0130】注目点の走査、変位ベクトルの計算および
元画像の変形は、正規の音線密度で3次元走査するより
も遙かに短時間で行うことができる。したがって、上記
のような元画像の変形を行うことにより、所望の空間分
解能の3次元像を実時間で得ることができる。
【0131】以下、注目点のみについての走査と注目点
の変位に応じた元画像の変形を繰り返すことにより実時
間の3次元像を得ることができる。そして、この画像を
表示部7で表示することにより実時間の3次元画像表示
が行える。なお、元画像の変形は、画像データの読出ア
ドレスを変換するテーブルを用い、そのアドレス変換テ
ーブルを変位ベクトルに応じて書き換えることによって
行うのが高速化の点で好ましい。
【0132】また、元画像は一定の間隔で撮り直すよう
にすることがより実態に忠実な3次元像を得る点で好ま
しい。また、画像の変形は常に元画像について行う代わ
りに変形済みの直前の画像について行うようにしても良
い。
【0133】上記のようにして注目点の変位が常に追跡
されるので、造影剤の注入部位が体動等により変位して
も注目点の変位に基づいてその所在を追跡することがで
きる。したがって、常にその部位の現在位置における造
影剤の濃度値等を測定することができる。これによって
初めて正確な計測が行え、例えば図28に示すような造
影剤の測定カーブを得ることができる。
【0134】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、課題を解決
するための第1の発明によれば、超音波の送波を2種類
の強度で行い、それらに対応して得られる2種類のエコ
ー受信信号の差を求めるようにしたので、非線形エコー
源からのエコーをフィルタ等を用いないで抽出すること
ができる超音波撮像方法が実現できる。
【0135】また、課題を解決するための第2の発明に
よれば、超音波の送波を複数の位相で行い、それらに対
応して得られる複数のエコー受信信号の和を求めるよう
にしたので、非線形エコー源からのエコーをフィルタ等
を用いないで抽出することができる超音波撮像方法が実
現できる。
【0136】また、課題を解決するための第3の発明に
よれば、送波超音波の2つの周波数が非線形エコー源に
おいてミキシングされるので、基本周波数の2倍の周波
数のエコー信号を得ることができる超音波撮像方法が実
現できる。
【0137】また、課題を解決するための第4の発明に
よれば、基本波の半波長ずらしの加算によって、基本波
成分を消去し第2高調波成分を抽出することができる超
音波撮像方法が実現できる。
【0138】また、課題を解決するための第5の発明に
よれば、超音波ビームの形成に関わる1対の振動子につ
いて、1対の送信信号で駆動するとともにそれら振動子
の1対の受信信号を加算するようにしたので、送波ビー
ムには第2高調波成分が含まれず、また、受波ビームに
は第2高調波成分のみが含まれる超音波撮像方法を実現
することができる。
【0139】また、課題を解決するための第6の発明に
よれば、注目点の変位に基づいて関心領域を追跡するよ
うにしたので、特徴が明確でない関心領域についてその
変位を追跡でき、造影剤を用いた計測を正確に行うこと
ができる超音波撮像方法が実現できる。
【0140】また、課題を解決するための第7の発明に
よれば、超音波の送波を2種類の強度で行い、それらに
対応して得られる2種類のエコー受信信号の差を求める
ようにしたので、非線形エコー源からのエコーをフィル
タ等を用いないで抽出することができる超音波撮像装置
が実現できる。
【0141】また、課題を解決するための第8の発明に
よれば、超音波の送波を複数の位相で行い、それらに対
応して得られる複数のエコー受信信号の和を求めるよう
にしたので、非線形エコー源からのエコーをフィルタ等
を用いないで抽出することができる超音波撮像装置が実
現できる。
【0142】また、課題を解決するための第9の発明に
よれば、送波超音波の2つの周波数が非線形エコー源に
おいてミキシングされるので、基本周波数の2倍の周波
数のエコー信号を得ることができる超音波撮像装置が実
現できる。
【0143】また、課題を解決するための第10の発明
によれば、基本波の半波長ずらしの加算によって、基本
波成分を消去し第2高調波成分を抽出することができる
超音波撮像装置が実現できる。
【0144】また、課題を解決するための第11の発明
によれば、超音波ビームの形成に関わる1対の振動子に
ついて、1対の送信信号で駆動するとともにそれら振動
子の1対の受信信号を加算するようにしたので、送波ビ
ームには第2高調波成分が含まれず、また、受波ビーム
には第2高調波成分のみが含まれる超音波撮像装置を実
現することができる。
【0145】また、課題を解決するための第12の発明
によれば、注目点の変位に基づいて関心領域を追跡する
ようにしたので、特徴が明確でない関心領域についてそ
の変位を追跡でき、造影剤を用いた計測を正確に行うこ
とができる超音波撮像装置が実現できる。
【0146】また、課題を解決するための第13の発明
によれば、第1の振動子と第2の振動子を備えることに
より、f0 と2fo の2つの周波数を有する超音波探接
触子を実現することができる。
【0147】また、課題を解決するための第14の発明
によれば、マイクロバルーンの粒径分布を1:2とした
ので、励起超音波に対して効率よく非線形エコーを発生
する超音波造影剤を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の装置のブロック図
である。
【図2】本発明の実施の形態の一例の超音波プローブの
構成を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態の一例の超音波プローブの
構成を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態の一例の超音波プローブの
周波数特性を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態の一例の超音波プローブの
構成を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態の一例の超音波プローブの
構成を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態の一例の超音波プローブの
構成を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態の一例の超音波プローブの
構成を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態の一例の超音波プローブの
構成を示す図である。
【図10】本発明の実施の形態の一例の装置における送
受信部のブロック図である。
【図11】本発明の実施の形態の一例の装置における送
受信部のブロック図である。
【図12】本発明の実施の形態の一例の装置における送
受信部の動作説明図である。
【図13】本発明の実施の形態の一例の装置における送
受信部の動作説明図である。
【図14】本発明の実施の形態の一例の装置における送
受信部の動作説明図である。
【図15】本発明の実施の形態の一例の装置における送
受信部の動作説明図である。
【図16】本発明の実施の形態の一例の装置における送
受信部の動作説明図である。
【図17】本発明の実施の形態の一例の装置における送
受信部の動作説明図である。
【図18】本発明の実施の形態の一例の装置における送
受信部の動作説明図である。
【図19】本発明の実施の形態の一例の装置における送
受信部の動作説明図である。
【図20】本発明の実施の形態の一例の装置における送
受信部の動作説明図である。
【図21】本発明の実施の形態の一例の装置における送
受信部の動作説明図である。
【図22】本発明の実施の形態の一例の装置における送
受信部のブロック図である。
【図23】本発明の実施の形態の一例の装置における基
本波除去部のブロック図である。
【図24】本発明の実施の形態の一例の装置における送
受信部のブロック図である。
【図25】本発明の実施の形態の一例の装置における3
次元走査の概念図である。
【図26】本発明の実施の形態の一例の装置における注
目点の概念図である。
【図27】本発明の実施の形態の一例の装置における画
像処理の概念図である。
【図28】造影剤を用いた計測における計測値の時間変
化を示すグラフである。
【符号の説明】
1 超音波プローブ 2 送受信部 3 Bモード処理部 4 ドプラ処理部 5 カラードプラ処理部 6 ディジタル・スキャン・コンバータ部 7 表示部 8 録画部 9 データ処理部 10 記憶部 11 操作部 101,103 振動子アレイ 102,104 バッキング材 100 振動子 201 送信信号発生器 202 送信器 203,206 フィルタ 204 送受切換スイッチ 205 受信器 207 A/D変換器 208 メモリ 209 コントローラ 210 復調器 211 基本波除去器 212 遅延回路 213 加算器
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年12月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 超音波撮像方法および装置並びに超音
波探触子および超音波造影剤
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項13
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、超音波撮像方法
および装置並びに超音波探触子および超音波造影剤に関
する。さらに詳しくは、非線形な超音波反射特性を有す
るエコー源についての超音波撮像方法および装置並びに
超音波探触子および超音波造影剤である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】 本発明は上記の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、第2高調波による非線形
超音波撮像を効率良く行える超音波撮像方法および装置
並びに超音波探触子および超音波造影剤を実現すること
である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】 (13)課題を解決するための第13の
発明は、第1の周波数を含む周波数帯域を有する第1の
振動子と、前記第1の周波数の2倍の周波数を含む周波
数帯域を有する第2の振動子とを具備することを特徴と
する超音波探触子である。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正内容】
【0047】 課題を解決するための第13の発明によ
れば、第1の振動子と第2の振動子を備えることによ
り、f0 と2fo の2つの周波数を有する超音波探触子
を実現することができる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0146
【補正方法】変更
【補正内容】
【0146】 また、課題を解決するための第13の発
明によれば、第1の振動子と第2の振動子を備えること
により、f0 と2fo の2つの周波数を有する超音波探
触子を実現することができる。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体に超音波を送波しそのエコーの第
    2高調波成分を利用する超音波撮像方法において、被検
    体に第1の強度の超音波と前記第1の強度の実質的に1
    /k倍の第2の強度の超音波とを交互に送波し、前記第
    1の強度で送波した超音波に基づくエコーと前記第2の
    強度で送波した超音波に基づくエコーとを受信し、前記
    第2の強度で送波した超音波に基づくエコー受信信号を
    実質的にk倍した信号と前記第1の強度で送波した超音
    波に基づくエコー受信信号との差の信号を利用すること
    を特徴とする超音波撮像方法。
  2. 【請求項2】 被検体に超音波を送波しそのエコーの第
    2高調波成分を利用する超音波撮像方法において、被検
    体に第1の位相の超音波と前記第1の位相とは実質的に
    180°異なる第2の位相の超音波とを交互に送波し、
    前記第1の位相で送波した超音波に基づくエコーと前記
    第2の位相で送波した超音波に基づくエコーとを受信
    し、前記第1の位相で送波した超音波に基づくエコー受
    信信号と前記第2の位相で送波した超音波に基づくエコ
    ー受信信号との和の信号を利用することを特徴とする超
    音波撮像方法。
  3. 【請求項3】 被検体に超音波を送波しそのエコーの第
    2高調波成分を利用する超音波撮像方法において、基本
    周波数より所定周波数だけ高い周波数の信号と前記基本
    周波数より前記所定周波数だけ低い周波数の信号とを合
    成した送信信号に基づく超音波を被検体に送波すること
    を特徴とする超音波撮像方法。
  4. 【請求項4】 被検体に超音波を送波し、前記送波した
    超音波に基づくエコーを受信し、前記エコー受信信号を
    その基本波の半波長分ずらした信号と前記エコー受信信
    号との和の信号を利用することを特徴とする超音波撮像
    方法。
  5. 【請求項5】 被検体に超音波を送波しそのエコーの第
    2高調波成分を利用する超音波撮像方法において、超音
    波ビームの形成に関わる1対の振動子について、前記1
    対の振動子から送波された超音波が形成する送波ビーム
    において振動周波数の第2高調波成分が互いに打ち消し
    合う位相となるように1対の送信信号で駆動するととも
    に、前記1対の振動子の受信信号が形成する受波ビーム
    において振動周波数の第2高調波成分が互いに強め合う
    位相となるように1対の受信信号を加算することを特徴
    とする超音波撮像方法。
  6. 【請求項6】 被検体に超音波を送波しそのエコーの第
    2高調波成分を利用する超音波撮像方法において、被検
    体内を超音波ビームで3次元的に走査して被検体内の注
    目点の変位を求め、前記注目点の変位に基づいて関心領
    域を追跡することを特徴とする超音波撮像方法。
  7. 【請求項7】 被検体に超音波を送波しそのエコーの第
    2高調波成分を利用する超音波撮像装置において、被検
    体に第1の強度の超音波と前記第1の強度の実質的に1
    /k倍の第2の強度の超音波とを交互に送波する送波手
    段と、前記第1の強度で送波した超音波に基づくエコー
    と前記第2の強度で送波した超音波に基づくエコーとを
    受信する受信手段と、前記第2の強度で送波した超音波
    に基づくエコー受信信号を実質的にk倍した信号と前記
    第1の強度で送波した超音波に基づくエコー受信信号と
    の差の信号を求める演算手段とを具備することを特徴と
    する超音波撮像装置。
  8. 【請求項8】 被検体に超音波を送波しそのエコーの第
    2高調波成分を利用する超音波撮像装置において、被検
    体に第1の位相の超音波と前記第1の位相とは実質的に
    180°異なる第2の位相の超音波とを交互に送波する
    送波手段と、前記第1の位相で送波した超音波に基づく
    エコーと前記第2の位相で送波した超音波に基づくエコ
    ーとを受信する受信手段と、前記第1の位相で送波した
    超音波に基づくエコー受信信号と前記第2の位相で送波
    した超音波に基づくエコー受信信号との和の信号を求め
    る演算手段とを具備することを特徴とする超音波撮像装
    置。
  9. 【請求項9】 被検体に超音波を送波しそのエコーの第
    2高調波成分を利用する超音波撮像装置において、基本
    周波数より所定周波数だけ高い周波数の信号と前記基本
    周波数より前記所定周波数だけ低い周波数の信号とを合
    成した送信信号に基づく超音波を被検体に送波する送波
    手段を具備することを特徴とする超音波撮像装置。
  10. 【請求項10】 被検体に超音波を送波する送波手段
    と、前記送波した超音波に基づくエコーを受信する受信
    手段と、前記エコー受信信号をその基本波の半波長分ず
    らした信号と前記エコー受信信号との和の信号を求める
    演算手段とを具備することを特徴とする超音波撮像装
    置。
  11. 【請求項11】 被検体に超音波を送波しそのエコーの
    第2高調波成分を利用する超音波撮像装置において、超
    音波ビームの形成に関わる1対の振動子について前記1
    対の振動子から送波された超音波が形成する送波ビーム
    において振動周波数の第2高調波成分が互いに打ち消し
    合う位相となるように1対の送信信号で駆動する駆動手
    段と、前記1対の振動子の受信信号が形成する受波ビー
    ムにおいて振動周波数の第2高調波成分が互いに強め合
    う位相となるように1対の受信信号を加算する加算手段
    とを具備することを特徴とする超音波撮像装置。
  12. 【請求項12】 被検体に超音波を送波しそのエコーの
    第2高調波成分を利用する超音波撮像装置において、被
    検体内を超音波ビームで3次元的に走査する走査手段
    と、エコー受信信号から被検体内の注目点の変位を求め
    る変位算出手段と、前記注目点の変位に基づいて関心領
    域を追跡する追跡手段とを具備することを特徴とする超
    音波撮像装置。
  13. 【請求項13】 第1の周波数を含む周波数帯域を有す
    る第1の振動子と、前記第1の周波数の2倍の周波数を
    含む周波数帯域を有する第2の振動子とを具備すること
    を特徴とする超音波探接触子。
  14. 【請求項14】 可溶性のマイクロバルーンの粒径分布
    が実質的に1:2以内であることを特徴とする超音波造
    影剤。
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