JPH09134016A - 感光性樹脂版原板用カバーフィルム及びそれを用いた粘着防止層の形成方法 - Google Patents

感光性樹脂版原板用カバーフィルム及びそれを用いた粘着防止層の形成方法

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JPH09134016A
JPH09134016A JP31170095A JP31170095A JPH09134016A JP H09134016 A JPH09134016 A JP H09134016A JP 31170095 A JP31170095 A JP 31170095A JP 31170095 A JP31170095 A JP 31170095A JP H09134016 A JPH09134016 A JP H09134016A
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JP
Japan
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layer
cover film
photosensitive resin
photosensitive
film
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JP31170095A
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English (en)
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Hiroshi Takanashi
博 高梨
Tomoya Kudou
知哉 工藤
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Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】原図フィルムとは露光時には密着性がよいが、
露光後原図フィルムを剥がす時には良好な剥離性を示し
粘着防止層を感光層の上に転写でき画像を再現性よく形
成する感光性樹脂版を製造できる感光性樹脂版原板を提
供すること 【解決手段】支持フィルム上に(a)ポリイソシアネー
ト化合物を含有する接着層を設け、その上に(b)中間
層、(c)粘着防止層を順次積層した感光性樹脂版原板
用カバーフィルムにおいて、前記中間層が接着層に対す
る接着力が粘着防止層に対する接着力より大きい感光性
樹脂版原板用カバーフィルム、該カバーフィルムに感光
層及び支持体を順に積層した感光性樹脂版原板、及び前
記カバーシートを用いた粘着防止層の形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光性樹脂版原板
の支持体上に設けた感光層の表面部分を、外気から保護
するためのカバーフィルム、該カバーフィルムを有する
感光性樹脂版原板及び感光層表面に粘着防止層を形成す
る方法に関する。さらに詳しくは、本発明は、支持フィ
ルム、接着層、中間層及び粘着防止層からなる感光性樹
脂版原板用カバーフィルム、該カバーフィルムの上にさ
らに感光層、支持体が積層された感光性樹脂版原板及び
感光層表面に粘着防止層を形成する方法に関する。
【0002】
【従来技術】従来、感光性樹脂版原板を像形状に露光す
るに際し、該原板の感光層の上に原図フィルム(ネガチ
ブまたはポジテブ)を真空密着させて活性光線を露光す
る方法が採られるが、前記感光性樹脂版原板の感光層の
表面は感光層の構成成分上粘着性を帯びることが多く、
原図フィルムと感光性樹脂版原板との均一な密着が阻害
され均一な焼き付けが困難であったり、或は露光後に原
図フィルムを感光層から剥離する際に原図フィルムのゼ
ラチン層が感光層表面に転写されたり、又は感光層の表
面がゼラチン層に転写するなどして原図フィルムの損傷
が発生することがあった。そのため感光層表面を直接マ
ット化したり(特開昭48−45304号公報)、感光
層表面に粘着防止のためのポリビニルアルコール被膜を
設けたり(特開昭58−18633号公報)、或は支持
体上に設けた感光層の表面に粘着防止用樹脂被膜を設
け、その上にさらに該樹脂被膜と感光層の接着力より小
さい接着力を有する接着層を設け、その上に支持フィル
ムを被覆したり(特開昭61−17148号公報)する
等の方法が採られてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記マ
ット化する方法では感光層自体が強い粘着性を有する場
合には、原図フィルムとの密着性が不十分な場合が多
く、またポリビニルアルコール(以下PVAという)被
膜を設ける場合には、原図フィルムとの密着性が改善さ
れるものの、支持フィルム上にPVA被膜を直接コーテ
ィングし、それを感光層に圧着しても、PVA樹脂が粘
着性の少ない樹脂であるところから支持フィルムとの接
着性が低く、取り扱い中に支持フィルムが剥離する等の
欠点があった。さらにPVA被膜等の粘着防止層と支持
フィルムの間に接着層を設ける方法では、前記の欠点を
解決できるものの、支持フィルムを剥離する際に接着層
が保護フィルムと共に剥離されず、部分的に粘着防止層
表面に残るといった欠点があった。そこで、前記問題点
を解決するため支持フィルムをマット化し接着層との接
着性を改善した方法が特開昭63−259552号公報
で提案された。前記方法は、ポリエステル樹脂、アクリ
ル樹脂等の樹脂及びイソシアネート化合物等の硬化剤を
有機溶剤に溶解した溶液中に、マット化剤を分散し、そ
れを支持フィルム上に塗布、乾燥し支持フィルムをマッ
ト化したのち、接着層形成塗布液を塗布し、エージング
処理と呼ばれる加熱処理を行い、接着層と支持フィルム
とをウレタン結合で結合し、支持フィルムと接着層との
接着力を強固にし、粘着防止層と接着層との接着力に比
して、支持フィルムと接着層との接着力を大きくし、カ
バーフィルムを感光性樹脂版原板から剥離する際、粘着
防止層を感光性樹脂版原板の感光層表面に好適に転写す
る方法である。ところが、前記方法で使用するイソシア
ネート化合物はその反応性が高いことから接着性、剥離
性の制御が難しく、加熱温度、反応時間を厳しく制限し
ないと良好な接着性、剥離性が得られない上に、感光性
樹脂版原板を形成する材料によっても強い影響を受ける
ことから、再現性よく、良好な剥離性及び接着性を有す
るカバーフィルムが得られないという欠点があった。
【0004】こうした現状に鑑み本発明者等は鋭意研究
を続けた結果、接着層に対する接着力が粘着防止層に対
する接着力よりも大きな中間層を設けることで上記問題
点を解決できることを見出し、本発明を完成したもので
ある。すなわち、
【0005】本発明は、粘着防止層を感光層に好適に転
写できるとともに剥離性に優れた感光性樹脂版原板用カ
バーフィルムを提供することを目的とする。
【0006】本発明は、露光時の原図フィルムの密着
性、露光後の原図フィルムの剥離性に優れた感光性樹脂
版原板カバーフィルムを提供することを目的とする。
【0007】本発明は、上記感光性樹脂版原板カバーフ
ィルムを積層する水溶性感光性樹脂版原板を提供するこ
とを目的とする。
【0008】本発明は、感光性樹脂版原板の感光層表面
に粘着防止層を形成する方法を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、支持フィルム上に(a)ポリイソシアネート化合
物を含有する接着層を設け、その上に(b)中間層、
(c)粘着防止層を順次積層した感光性樹脂版原板用カ
バーフィルムにおいて、前記中間層の接着層に対する接
着力が粘着防止層に対する接着力より大きいことを特徴
とする感光性樹脂版原板用カバーフィルム、該カバーフ
ィルムを積層する感光性樹脂版原板、並びに該原板の感
光層表面に粘着防止層を形成する方法に係る。
【0010】本発明の感光性樹脂版原板用カバーフィル
ムは、上記のとおり支持フィルム上にポリイソシアネー
ト化合物を含有する接着層、中間層、粘着防止層が順次
積層した積層フィルムであり、また前記カバーフィルム
を積層する感光性樹脂版原板はカバーフィルムの粘着防
止層の上にさらに感光層及び支持体が積層した積層樹脂
版原板である。そこで以下では前記カバーフィルム及び
感光性樹脂版原板を構成する各層、並びに感光層表面に
粘着防止層を形成する方法について詳述する。
【0011】(支持フィルム)本発明の支持フィルム
は、ポリエステル、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリ
スルホン等が挙げられるが、これらに限定されるもので
ない。特にポリエステルのうちポリエチレンテレフタレ
ート樹脂(PET)は寸法安定性、酸素遮断性、透明性
に優れており好ましい。
【0012】上記支持フィルムは、さらにマット化され
ていてもよく、マット化方法としては、例えばフィルム
表面をアルカリまたは酸で処理して表面を腐食させる化
学的研磨法、フィルム表面に微粒子を噴射して表面を粗
にするサンドブラスト法、微粒子を含んだ水をフィルム
表面に噴射してフィルム表面を粗にする液体ホーニング
法、又は微粒子を含んだ樹脂を支持フィルム表面にコー
トするコーティング法等があるが、これらに限定される
ものではない。前記マット化により、支持フィルムと接
着層との接着性が向上し、カバーフィルムの剥離に際し
て支持フィルムと接着層との間で剥離が起こらず、粘着
防止層を感光層表面に良好に転写できる。前記支持フィ
ルムの膜厚は、樹脂版を重ねたときゴミによる凹みが発
生しないように90〜125μmとするのがよい。
【0013】(接着層)上記支持フィルム上に接着層が
設けられるが、該層を形成する材料としては例えばポリ
エステル系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂等の
樹脂とポリイソシアネート化合物をメチルエチルケト
ン、シクロヘキサノン、トルエン等の有機溶剤に溶解し
た塗布液が用いられる。前記塗布液を支持フィルム上に
塗布し、乾燥することで接着層が形成される。特にポリ
エステル系樹脂が接着性に優れていて好ましく、中でも
飽和ポリエステル樹脂が最適である。また、配合される
ポリイソシアネート化合物としては、トリメチロールプ
ロパントリイソシアネート、トリフェニルメタントリイ
ソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリ
レンジイソシアネート等が挙げられるが、これらに限定
されるものではない。特に架橋性や反応性に優れている
トリイソシアネート類が好ましい。
【0014】上記樹脂成分に対するポリイソシアネート
化合物の配合量は10重量%以下、好ましくは1〜10
重量%、さらに好ましくは2〜5重量%がよい。前記ポ
リイソシアネート化合物は10重量%を超えて配合でき
るが、10重量%以下で十分な接着強度が得られるとこ
ろから、コスト面を考慮して配合量をできるだけ少なく
するのがよい。
【0015】また、接着層を形成する塗布液中にトリエ
チルアミン、モルホリン、第一錫オクトエート、ジブチ
ル錫ラウレート、ジオクチル錫アセテート等の反応促進
剤を添加して、反応時間の短縮を図ることもできる。前
記反応促進剤の添加量は、添加効率やコストの点からポ
リイソシアネート化合物に対して0.33〜1.65重
量%の範囲が好ましい。また、前記接着層の膜厚は、
0.2〜0.5μmの範囲が好ましく、膜厚が0.2μ
m未満では接着強度が劣り、また0.5μmを超えると
材料コストの点から好ましくない。
【0016】(中間層)上記接着層の上に中間層が設け
られる。前記中間層を形成する材料は、接着層のポリイ
ソシアネート化合物と反応し該中間層を強固に接着する
一方、粘着防止層とはカバーフィルムで感光層が保護さ
れている時には剥離することがなく、カバーフィルムが
剥がされる時には、粘着防止層と容易に剥離し、粘着防
止層を感光層表面に転写する強度を発現する樹脂が選ば
れる。前記樹脂としては、部分ケン化ポリ酢酸ビニル、
ポリビニルブチラール(PVB)、PVA−アクリルブ
ロック共重合体、水溶性ポリウレタン、ヒドロキシプロ
ピルセルロースなどの水酸基含有ポリマーが挙げられ
る。中でもブチラール化度50〜70モル%の油溶性ブ
チラール樹脂、ヒドロキシプロピルセルロースが好適で
ある。中間層と粘着防止層との剥離性は前記水酸基含有
ポリマー中の水酸基の量を規定することで容易に制御で
きるが、さらに好ましくは前記油溶性ブチラール樹脂
と、水溶性及び/又はアルコール可溶性ポリマーとの混
合物を用い、油溶性ブチラール樹脂に対する前記水溶性
及び/又はアルコール可溶性ポリマーの混合割合を変え
ることで制御するのが安定性、再現性よい剥離ができ好
ましい。望ましい油溶性ブチラール樹脂としては、ブチ
ラール化度50〜70モル%、重合度300〜3500
の油溶性ブチラール樹脂であって、その水酸基含有量が
25〜45モル%の範囲の樹脂が選択されると剥離強度
(感光性樹脂版原板からカバーフィルムを剥がすに要す
る力の量を示す。該量が小さい程剥離が容易である)及
び剥離性(粘着防止層上に中間層が残ることなく剥離さ
れるされ方を示す)に優れた中間層が形成できて好まし
い。前記水溶性及び/又はアルコール可溶性ポリマーと
しては、例えば水溶性ブチラール樹脂、ヒドロキシプロ
ピルセルロース、ポリビニルピロリドン又はその共重合
体等が挙げられ、中でもブチラール化度5〜10モル
%、水酸基含有量75〜85モル%、重合度300〜3
500の水溶性ブチラール樹脂、K値30〜92のポリ
ビニルピロリドンが好ましい。特に好ましくはポリビニ
ルピロリドンであり、剥離強度及び剥離性の点で優れて
いる。
【0017】上記油溶性ブチラール樹脂に対する水溶性
及び/又はアルコール可溶性ポリマーの混合量は、5〜
25重量%、好ましくは10〜20重量%の範囲がよ
い。水溶性及び/又はアルコール可溶性ポリマーの混合
量が5重量%未満では該ポリマーの効果が得られず、ま
た25重量%を超えると剥離強度が大きく良好な剥離性
が得られない。
【0018】中間層には粘着防止層との剥離性の改善及
び粘着防止層の過度の粘着を防止するためマット化剤を
分散させておくことができる。前記マット化剤として
は、例えば二酸化珪素、グラファイト、アルミナ等の無
機物やポリイミド、ポリアミド、エポキシ樹脂、セルロ
ースなどの有機物の固形粉体を使用することもできる。
マット化剤の粒径としては、0.5〜2.0μmが好ま
しい。粒径が0.5μm未満ではマット化効果が十分得
られず、また2.0μmを超えると感光層表面に転写さ
れた粘着防止層上面の凹凸が激しくなり、露光時の入射
光が乱反射し画像の再現性が悪くなる。マット化剤の配
合量は中間層を形成する樹脂100gに対し、16〜3
7gの範囲が好ましい。配合量が16g未満ではマット
化効果が十分得られず、また37gを超えると感光層表
面に転写された粘着防止層の凹凸が激しくなり、露光時
の入射光が乱反射し画像の再現性が悪くなる。
【0019】上記中間層の膜厚は、接着層の膜厚の3倍
以上、具体的には1.5〜3μm、好ましくは1.7〜
2.5μmの範囲にあることが好ましい。膜厚が1.5
μm未満では接着層中のイソシアネート化合物が粘着防
止層に作用し、また3μmを超えると材料コストの点で
好ましくない。中間層は前述の樹脂をメタノール、エタ
ノール、酢酸エチル等の溶媒に溶解した溶液を塗布する
ことで形成される。
【0020】(粘着防止層)粘着防止層は中間層の上に
形成される層であるが、該層の形成に用いられる樹脂と
しては、例えばポリアミド、ポリアクリルアミド、セル
ロース、ポリビニルアルコールを主体とした樹脂、或は
これらの樹脂を2種以上混合した混合物が挙げられる。
前記粘着防止層形成樹脂は、その層と感光層とが同一現
像液に溶解するように選択されることが必要である。し
かしながら、粘着防止層形成樹脂と感光層を形成する主
体樹脂とが同じ場合には、長時間経過するうちに、感光
層の成分が粘着防止層に移行し粘着防止層としての効果
が低下するので、粘着防止層を形成する樹脂としては感
光層を形成する樹脂よりもモノマー、添加剤との相容性
が劣る樹脂を用いることが望ましい。例えば粘着防止層
と感光層を形成する樹脂がいずれもPVAである場合に
は、粘着防止層を形成するPVAが感光層を形成するP
VAよりも重合度が大きいものを用いるのがよい。ま
た、PVAのケン化度の違いを利用することもできる。
【0021】上記粘着防止層の厚さは、乾燥膜厚で1〜
3μmの範囲、好ましくは1.5〜2.5μmの範囲が
好適に選ばれる。乾燥膜厚が1μmに満たない場合には
粘着防止効果が少なく、また3μmを超えると、ネガフ
ィルムを介して露光する際に粘着防止層において光の散
乱が起こり、画像の再現性が悪くなる。
【0022】(感光層)本発明の感光層は(A)主体樹
脂、(B)光重合性不飽和基含有化合物、(C)光重合
開始剤を主成分とし、必要に応じて熱重合禁止剤、染料
や顔料などの着色剤、可塑剤などが添加された組成物で
形成される。前記(A)主体樹脂としては、例えば部分
ケン化された酢酸ビニル樹脂及びその誘導体、セルロー
ス系樹脂、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル系樹
脂、アルキッド系樹脂、ポリエチレンオキシド、スルホ
ネート基や塩基性基を有する水溶性ポリアミド、アルコ
ール可溶性ポリアミド、マレイン酸共重合体、スチレン
とブタジエンとの共重合体、スチレンとイソプレンとの
共重合体、その他各種水溶性樹脂などが挙げられ、それ
らの単独または2種以上の組合せが用いられる。
【0023】(支持体)上記感光層を支持する支持体と
しては、ポリエステル、ポリアミド等の樹脂フィルム、
鋼、アルミニウム等の板にハレーション防止層を設けた
ものが挙げられるが、これらに限定されるものではな
い。
【0024】(カバーフィルム及び感光性樹脂版原板の
製造方法)上記層からなる本発明の感光性樹脂版原板用
カバーフィルム及び感光性樹脂版原板の好適な製造方法
の一例を次に示す。
【0025】先ず、支持フィルム上に、樹脂、イソシア
ネート化合物及び反応促進剤からなる接着層形成塗布液
をバーコーター等を用いて均一の膜厚に塗布したのち、
60〜70℃で15〜60分間乾燥して接着層を形成
し、その上に中間層形成塗布液を塗布し、同じく60〜
70℃で15〜60分間乾燥し中間層を形成する。この
時、接着層のイソシアネート化合物と中間層形成樹脂と
の間で反応が進行し、接着層と中間層とに化学結合が生
じ接着が強固となる。
【0026】上記中間層の上に、粘着防止層形成塗布液
を塗布し、60〜70℃で15〜60分間乾燥して、支
持フィルム上に接着層、中間層及び粘着防止層を順次積
層した本発明の感光性樹脂版原板用カバーフィルムが製
造される。前記粘着防止層を形成する材料としては例え
ば任意のケン化度と重合度を有するPVA樹脂を使用す
る。
【0027】本発明の感光性樹脂版原板は、上記感光性
樹脂版原板用カバーフィルムの粘着防止層の上にさらに
感光性樹脂組成物を流延し、それを乾燥して感光層を形
成し、その表面に支持体を圧着することで製造される。
また、前記支持体上に感光性樹脂組成物を流延し、乾燥
して形成した感光層表面に本発明のカバーフィルムを、
粘着防止層と感光層とが接するように圧着することでも
製造できる。
【0028】
【発明の実施の形態】次に、本発明を実施例に基づいて
詳細に説明するが、本発明はこれにより限定されるもの
ではない。
【0029】
【実施例】
実施例1 (カバーフィルムAの作成) (1)接着層の形成 膜厚100μmのPETフィルム上に、30重量%の飽
和ポリエステル(平均分子量15000〜25000)
のメチルエチルケトン(以下MEKという)溶液70
g、50重量%のトリメチロールプロパントリイソシア
ネートのMEK溶液1g、ジブチル錫ラウレート反応促
進剤(東京化成工業(株)製)0.25gを71.25
gのMEK溶液に溶解した塗布液をバーコーター#5用
いて0.35μmの膜厚に塗布し、それを70℃で30
分間乾燥してPETフィルムの上に接着層を形成した。
【0030】(2)中間層の形成 上記接着層の上に、重合度630、ブチラール化55モ
ル%、水酸基43モル%の油溶性ブチラール樹脂の10
重量%メタノール溶液をバーコーター#14を用い2.
0μmの膜厚に塗布し、70℃で30分間乾燥し中間層
を形成した。
【0031】(3)粘着防止層の形成 上記中間層の上に、ケン化度88%、重合度1700の
PVAの10重量%水溶液をバーコーター#14を用い
2.0μmの膜厚に塗布し、70℃で30分間乾燥し、
粘着防止層を形成した。
【0032】実施例2 (カバーフィルムBの作成)実施例1における中間層形
成塗布液を、ヒドロキシプロピルセルロース(日曹HP
C=M:日本曹達(株)製)の10重量%メタノール溶
液に代えた以外は実施例1と同様にしてカバーフィルム
Bを作成した。
【0033】実施例3 (カバーフィルムCの作成)実施例1における中間層形
成塗布液を、重合度700、ブチラール化55モル%、
水酸基43モル%の油溶性ブチラール樹脂と重合度60
0、ブチラール化9モル%、水酸基80モル%の水溶性
ブチラール樹脂との9:1混合物の10重量%メタノー
ル溶液に代えた以外は実施例1と同様にしてカバーフィ
ルムCを作成した。
【0034】実施例4 (カバーフィルムDの作成)実施例1における中間層形
成塗布液として、重合度700、ブチラール化55モル
%、水酸基43モル%の油溶性ブチラール樹脂とK値3
0のポリビニルピロリドンとの8:2混合物の10重量
%メタノール溶液を使用した以外は実施例1と同様にし
てカバーフィルムDを作成した。
【0035】実施例5 (カバーフィルムEの作成)実施例1における中間層形
成塗布液を、重合度630、ブチラール化55モル%、
水酸基43モル%の油溶性ブチラール樹脂の10重量%
メタノール溶液40.5gにマット化剤として粒径1.
2〜1.8μmのシリカ粉末を1.0g添加し、スター
ラーで1時間攪拌し、さらにホモミキサーで30分間攪
拌して得た塗布液を使用した以外は実施例1と同様にし
てカバーフィルムEを作成した。
【0036】実施例6 (カバーフィルムFの作成)実施例1においてポリイソ
シアネート化合物をトリレンジイソシアネートに代えた
以外は実施例1と同様にしてカバーフィルムFを作成し
た。
【0037】実施例7 (カバーフィルムGの作成)実施例1において50wt
%ポリイソシアネート化合物のMEK溶液の添加量を1
gから5gに代えた以外は実施例1と同様にしてカバー
フィルムGを作成した。
【0038】実施例8 (カバーフィルムHの作成)実施例1において接着層の
膜厚を0.35μmから0.5μmに代えた以外は実施
例1と同様にしてカバーフィルムHを作成した。
【0039】実施例9 (カバーフィルムIの作成)実施例1において油溶性ブ
チラール樹脂を重合度2400、ブチラール化50モル
%、水酸基36モル%の油溶性ブチラール樹脂に代えた
以外は実施例1と同様にしてカバーフィルムIを作成し
た。
【0040】実施例10 (カバーフィルムJの作成)実施例5において中間層の
シリカ粒子の粒径を1.0μmに代えた以外は実施例5
と同様にしてカバーフィルムJを作成した。
【0041】実施例11 (カバーフィルムKの作成)実施例5において中間層の
シリカ粒子の添加量を1.0gから2.0gに代えた以
外は実施例5と同様にしてカバーフィルムKを作成し
た。
【0042】実施例12 (カバーフィルムLの作成)実施例1において中間層の
膜厚を2.0μmから1.2μmに代えた以外は実施例
1と同様にしてカバーフィルムLを作成した。
【0043】比較例1 (カバーフィルムaの作成)実施例1において中間層を
形成しなかった以外は実施例1と同様にしてカバーフィ
ルムaを作成した。
【0044】比較例2 (カバーフィルムbの作成)実施例1において中間層を
飽和ポリエステル樹脂(重合度20000)に代えた以
外は実施例1と同様にしてカバーフィルムbを作成し
た。
【0045】実施例13 (感光性樹脂版原板の製造) (1)感光性樹脂組成物の調製 水200重量部に水溶性ポリマーとしてPVA(ケン化
度65%、重合度300)100重量部を溶解し、次い
でポリエチレングリコールジアクリレート45重量部、
トリメチロールプロパンアクリレート2重量部、ベンジ
ルジメチルケタール光重合開始剤4重量部、メチルヒド
ロキノン熱重合禁止剤0.1重量部を添加、混合し、感
光性樹脂組成物を調製した。
【0046】(感光性樹脂版原板の作成)上記調製した
感光性樹脂組成物をカバーフィルムA〜L、a〜b上に
それぞれ流延し、60℃で3時間乾燥を行い膜厚1mm
の感光層を得た。前記感光層の上に接着層を形成した支
持体(ポリエステルフィルム)を圧着し、感光性樹脂版
原板を製造した。前記感光性樹脂版原板について下記評
価項目について試験を行った。その結果を表1に示す。
【0047】(評価項目) (i)接着性試験:感光性樹脂版原板用カバーフィルム
を感光層表面に接合した後の原板の状態の観察; ○:30日経過後もしわが寄ることもなく良好に接着し
ている状態。 ×:30日経過前にカバーフィルムが感光性樹脂版原板
から剥がれた状態。
【0048】(ii)剥離強度試験:感光性樹脂版原板
を2cm幅に切り取り、感光性樹脂版原板用カバーフィ
ルムを100gのバネ秤を用いて剥離した時の剥離強度
(g/cm)の測定値。
【0049】(iii)剥離性試験:感光性樹脂版原板
用カバーフィルムを剥がした後の粘着防止層表面の様子
の観察; ○:中間層の付着がない。 △:中間層が部分的に付着する。 ×:粘着防止層が感光層表面に転写しないもの、接着層
が剥離し、感光層に転写したもの、及びカバーフィルム
そのものが剥離できなかったもの。
【0050】(iV)マスク剥離性試験:露光後、ネガ
マスクを感光性樹脂版原板から剥がす際のネガマスクの
感光層への密着状態; ○:スムーズに剥離できた。 ×:ネガマスクに感光層が一部密着し、スムーズに剥離
できなかった。
【0051】(v)画像再現性試験:水による現像後の
光硬化部の形状 ○:台形状のもの。 ×:トップが丸みを帯びたもの。
【0052】
【表1】
【0053】上記表1から明らかなように、本発明のカ
バーフィルムを用いた場合、各試験とも良好な結果が得
られた。実施例11においては、マット化剤の添加量が
好ましい範囲を超えたため画像再現性に問題が生じた。
比較例bにおいてはカバーフィルムの感光層の接着性が
悪く、前記カバーフィルム上に感光性樹脂組成物を流延
し60℃、3時間乾燥を行った時点で剥がれてしまっ
た。
【0053】
【発明の効果】本発明の感光性樹脂版原板用カバーフィ
ルムは、それを構成する中間層が油溶性ブチラール樹脂
と水溶性/アルコール可溶性ポリマーとの混合物で形成
されており、その接着層に対する接着力が粘着防止層に
対する接着力より大きく、しかも接着力が樹脂の混合比
を変えることで任意に制御できる。その結果、粘着防止
層を好適に感光層の上に転写できる。前記カバーフィル
ムを積層した本発明の感光性樹脂版原板は、その使用に
おいて原図フィルムとは露光時には密着性がよいが、露
光後原図フィルムを剥がす時には良好な剥離性を示し画
像を再現性よく形成できる感光性樹脂版が得られる。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持フィルム上に(a)ポリイソシアネー
    ト化合物を含有する接着層を設け、その上に(b)中間
    層、(c)粘着防止層を順次積層した感光性樹脂版原板
    用カバーフィルムにおいて、前記中間層の接着層に対す
    る接着力が粘着防止層に対する接着力より大きな接着力
    を有することを特徴とする感光性樹脂版原板用カバーフ
    ィルム。
  2. 【請求項2】粘着防止層が、ポリビニルアルコールを主
    成分とする材料で形成されたことを特徴とする請求項1
    記載の感光性樹脂版原板用カバーフィルム。
  3. 【請求項3】中間層が、水酸基含有ポリマーを主成分と
    する材料で形成されたことを特徴とする請求項1記載の
    感光性樹脂版原板用カバーフィルム。
  4. 【請求項4】水酸基含有ポリマーが油溶性ブチラール樹
    脂であることを特徴とする請求項3記載の感光性樹脂版
    原板用カバーフィルム。
  5. 【請求項5】油溶性ブチラール樹脂が、ブチラール化度
    50〜70モル%の樹脂であることを特徴とする請求項
    4記載の感光性樹脂版原板用カバーフィルム。
  6. 【請求項6】中間層が油溶性ブチラール樹脂と、水溶性
    および/またはアルコール可溶性ポリマーを含有する材
    料で形成されたことを特徴とする請求項1記載の感光性
    樹脂版原板用カバーフィルム。
  7. 【請求項7】水溶性および/またはアルコール可溶性ポ
    リマーの含有量が油溶性ブチラール樹脂に対し、5〜2
    5重量%の範囲であることを特徴とする請求項6記載の
    感光性樹脂版原板用カバーフィルム。
  8. 【請求項8】中間層がマット化剤を含有することを特徴
    とする請求項1ないし7のいずれか1に記載の感光性樹
    脂版原板用カバーフィルム。
  9. 【請求項9】中間層の膜厚が接着層の膜厚の3倍以上で
    あることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1に
    記載の感光性樹脂版原板用カバーフィルム。
  10. 【請求項10】請求項1記載の感光性樹脂版原板用カバ
    ーフィルムの粘着防止層の上に感光層及び支持体が順次
    積層されたことを特徴とする感光性樹脂版原板。
  11. 【請求項11】請求項10記載の感光性樹脂版原板か
    ら、カバーフィルムを中間層側で剥離し、感光性樹脂版
    原板の感光層表面に粘着防止層を形成することを特徴と
    する粘着防止層の形成方法。
JP31170095A 1995-11-07 1995-11-07 感光性樹脂版原板用カバーフィルム及びそれを用いた粘着防止層の形成方法 Pending JPH09134016A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020052324A (ja) * 2018-09-28 2020-04-02 ホヤ レンズ タイランド リミテッドHOYA Lens Thailand Ltd 眼鏡レンズの製造方法

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