JPH0913509A - 仮補強用筋かい及び該筋かいを用いる壁パネルの傾きの修正方法 - Google Patents

仮補強用筋かい及び該筋かいを用いる壁パネルの傾きの修正方法

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JPH0913509A
JPH0913509A JP16887695A JP16887695A JPH0913509A JP H0913509 A JPH0913509 A JP H0913509A JP 16887695 A JP16887695 A JP 16887695A JP 16887695 A JP16887695 A JP 16887695A JP H0913509 A JPH0913509 A JP H0913509A
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wall
floor
panel
braces
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JP16887695A
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Inventor
Yuji Aramaki
祐二 荒牧
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 専用の工具を用意することなしに、壁パネル
の微小な傾きを手軽に微調整できるようにする。 【解決手段】 建物ユニット10が建築現場に運ばれて
基礎の上に据え付け固定されるまでの間、開示される筋
かい40を用いて、当該建物ユニット10の接合構造を
仮補強しておくには、壁パネル30aに壁部固定片44
を、床パネル20に床部固定片45をそれぞれ固定し
て、筋かい40と床パネル20と壁パネル30aとで仮
のトラス構造を形成しておく。こうしておけば、輸送時
に、不測の外力が加えられても、壁パネル30aの倒壊
を回避することができる。壁パネル30aが、微小に内
倒れ(外倒れ)したときは、ターンバックル43を所定
の方向に回し、筋かい40の長さを伸張(収縮)させ
て、壁パネル30aを押し戻して(引き戻して)修正す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、仮補強用筋かい
及び該筋かいを用いる壁パネルの傾きの修正方法に係
り、詳しくは、床パネルの側縁に壁パネルを立設してな
る建物ユニットが、建築現場に運ばれて基礎の上に据付
固定されるまでの間、当該建物ユニットの構造を保護す
るために使用される仮補強用筋かい、及び、この仮補強
用筋かいを用いて、壁パネルの傾きを修正する方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、床、壁の各枠組に構造用の面材
を打ち付けて床パネル、壁パネルとし、これらの床パネ
ル及び壁パネルを箱形に近い立体構造に組み上げる壁式
工法が知られている。この壁式工法によれば、柱と梁等
とからなる軸組工法による場合に比して、外力を床全
体、壁全体で均等に支持することとなり、高い構造強度
を得ることが可能となる。また、建物の工業生産化率を
高める一方式として、ユニット建物の方式が知られてい
る。上記壁式工法をユニット建物に適用する場合には、
1棟の建物を、運搬可能な適当な大きさのものとして、
床パネルの側縁に壁パネルを立設してなる複数の建物ユ
ニットと、各建物ユニットの上部に接合される屋根ユニ
ットとに分割し、各ユニットを工場で生産した後、これ
らのユニットを建築現場に輸送し、予め準備した基礎の
上に据付ることとなる。
【0003】ところで、壁式工法によるユニット建物で
は、一般に、複数の建物ユニットが基礎の上で相互に連
結されることにより、複数の床パネルが並べられて、所
定の広がりの部屋となることから、建物ユニットの少な
くとも1つの側面には壁パネルが設けられずに、開放面
となっていることが多い。すなわち、壁式構造の建物ユ
ニットは、一般に、床パネルの3つの側縁部に壁パネル
を立設してなるコの字壁ユニット、床パネルの2つの相
交差する側縁部に壁パネルを立設してなるL字壁ユニッ
ト、又は床パネルの2つの相対向する側縁部に壁パネル
を立設してなる二の字壁ユニット等として形成され、コ
の字壁ユニットにあっては開放面が1箇所、L字壁ユニ
ット及び二の字壁ユニットにあっては開放面が2箇所存
在することとなる。このため、開放面と相交差する壁パ
ネルは、輸送時や建築現場での吊り上げ時に加えられる
不測の外力に抗することができず、大きく内倒れ、或い
は外倒れして破損する畏れがある。
【0004】このような不都合を改善するものとして、
従来、特開昭60−33959号公報に記載されている
ような建物ユニットの仮補強構造が知られている。上記
公報記載の仮補強構造は、図10に示すように、建物ユ
ニットの開放面の立辺をなす壁パネル1の垂直側縁部
と、同開放面の底辺をなす床パネル2の水平側縁部との
間に仮の筋かい3を斜めに架け渡すことにより、トラス
補強体が組まれてなるもので、基礎上への据付完了に至
るまでの間、壁パネル1が破損するのを防止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、壁パネ
ル1の破損を防止できても、不測の外力による微小な傾
き(角度変位)の発生を抑えることはできないという問
題が残っていた。すなわち、建物ユニットを工場から搬
出する際に、フォークリフトでトラックの荷台に建物ユ
ニットを載せる時の衝撃、搬送時に路面の状態が悪い時
の振動、また、建設現場への搬入の際に、クレーンで建
物ユニットを吊り上げる時の、強い風による揺れ等の不
測の外力を受けるために、釘打ちによる接合が緩んで、
仮補強が不完全となり、壁パネル1が床パネル2に対し
て変形して傾くことも起こり得る。例えば、図11に模
式的に示すように、釘が少しずれることにより、仮補強
が不完全となる可能性がある。
【0006】また、建設現場に建物ユニットを搬入し、
基礎に据え付けた後、隣接した建物ユニットと、縦枠4
aや側根太5において接合する場合、上述のように壁パ
ネル1が床パネル2に対して変形して傾いているとき
は、完全に接合させるために、壁パネル1の微小な変形
を細かく微調整しなければならないので、現場施工労力
の負担を招いていた。
【0007】この発明は、上述の事情に鑑みてなされた
もので、専用の工具を用意することなしに、壁パネルの
微小な傾きを手軽に微調整できる仮補強用筋かい及び該
筋かいを用いる壁パネルの傾きの修正方法を提供するこ
とを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、床パネルの側縁部に壁パネ
ルを有してなる建物ユニットを仮補強するための取り外
し可能な仮補強用筋かいであって、両端に上記床パネル
又は壁パネルに仮着される第1及び第2の取付固定部を
有し、上記第1及び第2の取付固定部間の長さが伸縮可
能とされてなることを特徴としている。
【0009】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の仮補強用筋かいであって、一端に上記第1の取付固
定部が取着され、他端に第1のねじ部を有する第1の棒
状支持部材と、一端に上記第2の取付固定部が取着さ
れ、他端に第2のねじ部を有する第2の棒状支持部材
と、一端に上記第1の棒状支持部材の第1のねじ部に螺
合可能な第3のねじ部を有すると共に、他端に上記第2
の棒状支持部材の第2のねじ部に螺合可能な第4のねじ
部を有し、上記第1及び第2の棒状支持部材をねじ込み
式に連結する連結部材とからなり、かつ、上記第1及び
第2のねじ部は、互いに右ねじ・左ねじの関係を有して
いることを特徴としている。
【0010】また、請求項3記載の発明は、請求項1又
は2記載の仮補強用筋かいであって、上記第1の取付固
定部は、上記第1の棒状支持部材に対して回動可能に設
けられ、かつ、上記第2の取付固定部は、上記第2の棒
状支持部材に対して回動可能に設けられてなることを特
徴としている。
【0011】また、請求項4記載の発明は、建物ユニッ
トの壁パネルの傾きを修正する方法であって、請求項
1、2又は3記載の仮補強用筋かいの上記第1及び第2
の取付固定部間の長さを伸縮自在に調整して、上記壁パ
ネルの傾きを修正することを特徴としている。
【0012】
【作用】この発明の構成において、まず、仮補強用筋か
いを、床パネルと壁パネルとの間の所定の斜線に沿っ
て、床パネルと壁パネルとを連結する状態に仮着し、床
パネルと壁パネルとの間の接合構造を仮補強する。そし
て、不測の外力等によって壁パネルが微小な傾きを生じ
た時、仮補強用筋かいの第1及び第2の取付固定部間の
長さは伸縮自在なので、該長さを調整することにより、
壁パネルの微小な傾きを修正することができる。ここ
で、連結部材で第1及び第2の棒状支持部材をねじ込み
式に連結すれば、壁パネルを内側に倒そうとする力、外
側に倒そうとする力に対して対抗し、修正した位置で支
持することができるし、微小な調整も的確にかつ楽に行
うことができる。
【0013】これにより、特別な冶具を使用しなくて
も、手軽に壁パネルの微小な傾きを修正することができ
る。また、上記仮補強用筋かいを使用することにより、
壁パネルを支持しながら、同時にその微小な傾きを調整
し、又は、調整の具合を確認できるので、作業人員も少
なくて済む。従って、この発明の構成によれば、建物ユ
ニットの接合の際、簡便に壁パネルの微小な傾きを微調
整でき、現場施工労力の負担を軽減できる。また、これ
により、同壁パネルとその隣の壁パネルとの間に、同一
平面上で微小なずれが生じていても、段差なく揃えるこ
とができる。
【0014】また、第1の取付固定部に対して第1の棒
状支持部材を回動可能な構造とし、かつ、第2の取付固
定部に対して第2の棒状支持部材を回動可能な構造とす
れば、壁パネル又は、床パネルに対する仮補強用筋かい
の取付角度を、建築現場で仮補強用筋かい取付箇所近傍
の設置物の有無等の状況に応じて自由に設定できるの
で、特に取付位置を決める必要がないため、使い勝手が
よくなる。さらに、連結部材を軸回転させるために、所
定の長さの鋼製の棒状部材を連結部材に貫通させて、同
棒状部材を操作することにより、小さい力での調節が可
能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施例について説明する。 ◇第1実施例 図1は、この発明の第1実施例である筋かいによって補
強された建物ユニットを示す斜視図である。同建物ユニ
ット10は、工場で生産されるものであり、同図に示す
ように、床パネル20の3つの側縁に壁パネル30a,
30a,30bが立設されて全体としてコの字壁が形成
され、床パネル20の残り1つの側縁には壁パネルが立
設されずに、開放面Kが形成されてなっている。上記床
パネル20は、根太21,21,…と最外縁の側根太2
2,22に直交してこれらの木口と突き付けの状態で端
根太23,23がビス止めされて方形の枠組とされ、さ
らに根太21,21,…及び側根太22,22の相互間
に受け材24,24,…も取り付けられて床枠組が構成
され、この床枠組の上面に構造用合板やパーティクルボ
ード等の床面材25が取り付けられて床構面として構成
されている。ここで、上記側根太22や端根太23,2
3の下面であって、基礎又は下階壁パネルの直上となる
部位には、土台又は頭つなぎと称される基礎ユニット間
接合材又は上下ユニット間接合材である継ぎ下枠26,
26,…がビス止めされて緊結されている。ここで、床
面材25は、予め工場で、床パネル20の開放面Kに最
も近い根太21の上面の外側半分21aを残して、床パ
ネル20に貼着されている。ここで、上記根太21から
側根太22の上ばの内側半分までの間は、作業用クリア
ランスとして、床面材25が工場取付されていない。
【0016】各壁パネル30a、30a、30bは、縦
枠31,31,…の上端と下端とのそれぞれにおいてこ
れらの木口と突き付けの状態で上枠32と下枠33がそ
れぞれビス止めされて壁枠組とされ、この内面及び外面
の両側に石膏ボードや木片セメント板等の壁面材34
a,34b,…が取り付けられて耐力壁とされ、外側の
壁面材34a,34b,…は、床パネル20にまで延設
されている。これらの壁面材34a,34b,…の外面
は、それぞれ内装、外装の仕上げも施され、さらに必要
に応じて断熱材が充填されている。各壁パネル30a,
30a,30bは相互に連結された状態で各下枠33が
床パネル20にビス止めされて緊結されている。
【0017】ここで、相対向する壁パネル30a,30
aの各壁枠組では、最外側の縦枠31aと、その隣の縦
枠31bとが、近接対置され、最外側の縦枠31a,3
1aは、開放面Kの立辺をなしている。ここで、内側の
壁面材34aは、予め工場で、最外側の縦枠31aの隣
の縦枠31bの外側半分311を残して、壁パネル30
aに貼着されている。なお、上記縦枠31bの外側半分
311から縦枠31aの内側半分までの間は、作業用ク
リアランスとして、壁面材34bが工場取付されていな
い。
【0018】次に、この例の筋かい40の構成について
説明する。図2は、この例の筋かい40の構成を示す分
解斜視図、図3(a)は同側面図、同図(b)は同正面
図である。この例の筋かい40は、図2及び図3に示す
ように、壁パネル30a側に配置される壁側支持棒41
と、床パネル20側に配置される床側支持棒42と、こ
れら両支持部材41,42の間に介挿されるターンバッ
クル43と、壁側支持棒41の上端面に予め溶接で固着
され、壁パネル30aの所定の部位に固定する壁部固定
片44と、床側支持棒42の下端面に予め溶接で固着さ
れ、床パネル20の所定の部位に固定する床部固定片4
5とから構成されている。
【0019】上記壁側支持棒41は、例えば外径30m
m程の鋼管であり、下端部には、所定の長さ右ねじに切
られた雄ねじ部41aが設けられている。上記床側支持
棒42は、例えば外径30mm程の鋼管であり、上端部
には、所定の長さ左ねじに切られた雄ねじ部42aが設
けられている。
【0020】上記ターンバックル43は、例えば外径5
0mm程の鋼管からなり、内壁面には、両支持部材4
1,42の雄ねじに対応して、上端部には所定の長さ右
ねじに切られた雌ねじ部43aが、下端部には所定の長
さ左ねじに切られた雌ねじ部43bが設けられていると
ともに、雌ねじ部が設けられた部分には、上記壁側支持
棒41及び床側支持棒42を収納する空間を備えてい
る。また、ターンバックル43の中央部には、ターンバ
ックル43の軸の周りに回転させるための、所定の長さ
及び外径を持った、図示しない棒状の回転レバー46を
差し込むための挿入孔43cが、ターンバックル43の
軸と直交する方向に反対側まで穿設されている。
【0021】上記壁部固定片44及び床部固定片45
は、いずれも厚み2.3mmの構造用圧延鋼板を矩形に
剪断してなり、ともに複数のビス穴44a,…,45
a,…を有し、壁部固定片44は、その中央部が壁側支
持棒41の上端縁に、壁部固定片44の面と壁側支持棒
41の軸が例えば45度の角度をなすように、隅肉溶接
されることにより、一方、床部固定片45は、その中央
部が床側支持棒42の下端縁に、床部固定片45の面と
床側支持棒42の軸が例えば45度の角度をなすよう
に、隅肉溶接されることにより、それぞれ壁側支持棒4
1又は床側支持棒42に一体的に結合されている。そし
て、壁部固定片44は、壁パネル30a最外縁の縦枠3
1aに仮着され、床部固定片45は、床パネル20最外
縁の側根太22に仮着される。このようにして、壁側支
持棒41と床側支持棒42とターンバックル43とは、
床パネル20と壁パネル30aとに対して45度の角度
で斜めに固定される。また、上記構成の筋かい40は、
それ自体線対称であるので、左右いずれの壁パネル30
aと床パネル20との間にも適用され得る。
【0022】図4は、この例に係る2つの建物ユニット
10,10が互いに隣接配置された様子を示す斜視図、
図5は、この例の筋かい40の長さを調整する要領を示
す斜視図、また、図6は、同筋かいの正面図である。基
礎上に据付完了されるまでの間、筋かい40を用いて建
物ユニット10に補強を加えるためには、まず、壁部固
定片44を溶接された壁側支持棒41と床部固定片45
を溶接された床側支持棒42を、ターンバックル43の
両端に接触させた後、ターンバックル43を両側のねじ
が締まる方向に回転させ、筋かい40を所定の長さとす
る。そして、図1に示すように、筋かい40を、壁パネ
ル30aの垂直側縁部と床パネル20の水平側縁部との
間に斜めに架け渡す。
【0023】そして、壁部固定片44を壁パネル30a
最外縁の縦枠31aの相対向する壁パネル30aに向か
う面の上部に当接させた後、ビス止めして筋かい40の
上端側を壁パネル30aの垂直側縁部に取り付ける。一
方、床部固定片45を床パネル20最外縁の側根太22
の上面の中央部に当接させた後、ビス止めして筋かい4
0の下端側を床パネル20の水平側縁部に取り付ける。
この後、もう一方の側の壁パネル30aと床パネル20
との間に筋かい40を上記と同様の手順により取り付け
る。このようにして、壁パネル30aの最外側の縦枠3
1aを立辺とし、床パネル20の側根太22を底辺と
し、壁側支持棒41と床側支持棒42とターンバックル
43との軸を斜辺とする左右対称の2つのトラス形仮補
強構造が得られる。
【0024】次に、図4に示すように、建築現場の基礎
の上で互いに隣接配置された建物ユニット10同士を連
結する。この時、据付に至るまでに受ける不測の外力等
によって生じた壁パネル30aの微小な傾きを修正し
て、両建物ユニットの壁パネル同士を段差なく整合させ
る。この際の壁パネル30aの微小な傾きの修正方法に
ついて、図5及び図6により説明する。建物ユニット1
0の壁パネル30aは、搬送中に加わる振動や衝撃等の
不測の荷重により、壁部固定片44又は、床部固定片4
5を取り付けるためのビスが若干緩むために、やや内倒
れ又は、外倒れしていることがある。壁パネル30aが
やや内倒れしている場合は、筋かい40の長さを長くす
るように調整することにより、壁パネル30aの姿勢を
矯正する。そのためには、図5に示すように、まず、回
転レバー46をターンバックル43の挿入孔43cに差
し込み、ターンバックル43をその軸の周りに、両側の
雌の右ねじ43a及び雌の左ねじ43bが緩むる方向
(図5中矢印Rの方向)に回転させるために、回転レバ
ー46の上側を手前から反対側へ押す方向に同回転レバ
ー46を操作する。
【0025】そして、建物ユニット10の壁パネル30
aの傾きが是正されて、隣接する建物ユニット10の壁
パネル30aの方向と一致したことを確認したならば、
操作を止め、回転レバー46をターンバックル43の挿
入孔43cから引き抜き、この箇所の調整作業を完了す
る。もし、逆に、壁パネル30aがやや外倒れしている
場合は、筋かい40の長さを短くするように調整するこ
とにより、壁パネル30aの姿勢を矯正する。そのため
に、上記操作において、ターンバックル43をその軸の
周りに、両側の雌の右ねじ43a及び雌の左ねじ43b
が締まる方向(同図中矢印Nの方向)に回転させるよう
に回転レバー46の上側を手前へ引く方向に同回転レバ
ー46を操作すればよい。上記の操作をもう一方の壁パ
ネル30aと床パネル20との間についても行い、調整
作業は完了する。
【0026】次に、互いに隣接配置された建物ユニット
10同士の連結を行う。この作業において、筋かい40
が連結作業の妨げにならない間は、筋かい40は、上記
調整作業で修正された位置のままで壁パネル30aが固
定されるように、同壁パネル30aを支持する。そし
て、例えば、外側の壁面材34aにおいて接合がなさ
れ、壁パネル30aの支持を要しなくなると、筋かい4
0は、撤去される。
【0027】上記構成によれば、筋かい40は伸縮自由
なので、ターンバックル43を回転させて、筋かい全体
の長さを調整することにより、壁パネル30aの微小な
傾きを修正することができる。ここで、ターンバックル
43は、ねじ式であるので、壁パネルを内側に倒そうと
する力、外側に倒そうとする力に対して対抗し、修正し
た位置で支持することができる。また、ターンバックル
43が1回転する間に、ねじ山2個分だけ筋かい40の
長さが伸びたり又は縮んだりするので、壁パネル30a
の微小な傾きも簡単、的確に調整できる。また、所定の
長さの回転レバー46の使用により、壁パネル30aの
傾きを修正するのに大きな力を要する場合でも、楽に操
作することができる。さらに、ターンバックル43を回
転させたり、調整の具合を確認したりしている間にも筋
かい40の上端部と下端部とにより、壁パネル30a
側、床パネル30a側を支持しているので、最低限1人
だけいれば、調整作業は可能である。
【0028】◇第2実施例 次に、この発明の第2実施例について説明する。図8
は、この発明の2実施例である筋かいの構成を示す分解
斜視図、また、図9(a)は同筋かいの側面図、同図
(b)は同筋かいの正面図である。この第2実施例に係
る建物ユニット10aが、上述した第1実施例に係る建
物ユニット10と異なるところは、図7に示すように、
左側の壁パネル30aの内側の面の開放面K側上部の箇
所に、最外側の縦枠31aの上部に跨って、収納棚Aが
設けられている点である。また、この例の筋かい60
が、上述の第1実施例の筋かい40(図2及び図3)と
異なるところは、壁部固定片64と壁側支持棒61及び
床部固定片65と床側支持棒62が、溶接により45度
の角度をもって固定させた構造に代えて、壁部固定片6
4に対して壁側支持棒61を、及び床部固定片65に対
して床側支持棒62を0度から180度の範囲で回動可
能の構造とされている点である。
【0029】上記壁側支持棒61の壁部固定片64側の
先端付近には、壁部固定片64に固定された、後述する
壁側回転軸643を貫通させるための、壁側回転軸挿入
孔61bが穿設されている。また、壁部固定片64は、
縦枠31aに仮着させる基底片641と基底片641の
両端縁のやや内側から直角に屈曲起立した一対の起立片
642,642と上記壁側回転軸挿入孔61bを貫通
し、壁側支持棒61を回動可能とするための壁側回転軸
643から構成されている。ここで、基底片641は、
両端縁付近に複数のビス孔64a…を有し、起立片64
2,642は、その基底片641と接していない周縁部
を略半円形に加工されている。さらに、起立片642,
642の中央部には、壁側回転軸643の外径に略等し
い孔を穿設した後、同孔に壁側支持棒61を貫通させた
壁側回転軸643を挿着し、両端で溶接することにより
固着させている。なお、床側支持棒62、床部固定片6
5については、床側支持棒62が床側回転軸653の周
りに回動可能であり、床部固定片65の基底片651が
側根太22の上面に仮着されることを除いて、上記の床
側支持棒62及び壁部固定片64の構成と同一であるの
で説明を省略する。また、ターンバックル63及び、タ
ーンバックル63と壁側支持棒61又は床側支持棒62
との関係については、対応するターンバックル43及
び、ターンバックル43と壁側支持棒41又は床側支持
棒42との関係と同一であるので説明を省略する。
【0030】建物ユニット10aが据付完了に至るまで
の間、この例の筋かい60を用いて建物ユニット10a
を仮補強するには、まず、壁部固定片64を取り付けら
れた壁側支持棒61と床部固定片65を取り付けられた
床側支持棒62を、ターンバックル63の両端に接触さ
せた後、ターンバックル63を両側のねじが締まる方向
に回転させ、筋かい60を所定の長さに設定する。そし
て、筋かい60を、図7に示すように、収納棚Aを避
け、左側の壁パネル30aの垂直側縁部と床パネル20
の水平側縁部との間に斜めに架け渡す。
【0031】そして、壁部固定片64を、壁パネル30
a最外縁の縦枠31aの、相対向する壁パネル30aに
対する面の、収納棚Aの直下の所定の部位にビス止めし
て、筋かい60の上端側を壁パネル30aの垂直側縁部
に取り付ける。一方、床部固定片65を床パネル20の
最外縁の側根太22の外側上面の中央部より右側の壁パ
ネル30aに近い方向に寄った部位にビス止めし、筋か
い60の下端側を床パネル20の水平側縁部に取り付け
る。この後、右側の壁パネル30aと床パネル20との
間に筋かい60を上記と同様の手順により取り付ける。
但し、右側の筋かい60の床部固定片65は、左側の筋
かい60の床部固定片65に近接させて取り付ける。
【0032】このようにして、壁パネル30aの最外側
の縦枠31aを立辺とし、床パネル20の側根太22を
底辺とし、壁側支持棒61と床側支持棒62とターンバ
ックル63との軸を斜辺とする2つのトラス形仮補強構
造が得られる。次に、建築現場の基礎の上で互いに隣接
配置された建物ユニット10a同士を連結する。この
時、据付に至るまでに受ける不測の外力等によって生じ
た壁パネル30aの微小な傾きを修正し、両建物ユニッ
トの壁パネル同士を段差なく整合させる。この際の壁パ
ネル30aの微小な傾きの修正方法については、第1実
施例における、上記修正方法と同一であるので省略す
る。
【0033】上記構成によれば、壁部固定片64に対し
て壁側支持棒61を、及び床部固定片65に対して床側
支持棒62を、開放面Kに平行な鉛直面上で自由に回動
させることができるので、筋かい60の長さをターンバ
ックル63の回転により調節し、筋かい60の軸の、壁
パネル30a又は、床パネル20に対する角度を自由に
設定して、壁パネル30aと床パネル20の間に筋かい
60を仮着することができる。例えば、この例に係る建
物ユニット10aにおけるように、建物ユニットの最外
側の縦枠31aの相対向する壁パネル30aの側の面の
上側の部位に収納棚Aの一部が設けられていて、壁部固
定片64が取着できない場合は、上記部位を避けて、収
納棚Aの下部に、壁部固定片64を取着して、筋かい6
0の軸の角度を変えて、壁パネル30aと床パネル20
との間に筋かい60を架け渡すことができる。また、建
物ユニットの側根太22の中央部付近にバスユニットや
収納ユニット等の設置物や付属物が設けられていて、側
根太22上面の部位に床部固定片65を取着できない場
合は、上記部位を避けて、床部固定片65を取着するこ
とで、筋かい60を架け渡すことができる。そして、最
適の状態で、建物ユニットに補強を加え、また、壁パネ
ル30aの傾きを修正することができる。このため、上
記構成の筋かい60は、設置が容易であり、使い勝手が
優れている。
【0034】以上、この発明の実施例を図面により詳述
してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもの
ではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があってもこの発明に含まれる。例えば、壁部固定
片44,64、床部固定片45,65を仮固定するため
の固定具はビスに限らず、釘でも良い。また、上記実施
例では、ターンバックル43,63の上部と壁側支持棒
41,61は右ねじ、ターンバックル43,63の下部
と床側支持棒45,65は左ねじとしたが、逆でもよ
い。さらに、ターンバックル43,63側を雌ねじ、両
支持部材側を雄ねじとしたが、逆でもよい。また、ター
ンバックル43,63のねじは、必ずしも両側に螺刻す
る必要はなく、一方をただ回転するのみの構造としても
よい。この場合、ただ回転するのみの支持部材を省略
し、ターンバックル43,63を回転できるようにし
て、壁部固定片44,64、又は、床部固定片45,6
5に直接接続する構造としてもよい。また、支持部材
は、中空の鋼材を使用したが、中空でなくともよいし、
鋼材に限らなくともよい(例えば、エンジニアリングプ
ラスチック)。
【0035】また、壁部固定片44,64、床部固定片
45,65のうちどちらか一方、又は、両方を、縦枠3
1aのもう一方の壁パネル30aの側の面、又は、側根
太22の上面ではなく、それぞれ、縦枠31aの内側の
面又は、側根太22の内側の面で接合させるように、壁
部固定片44,64、床部固定片45,65の形状を、
互いに直角に屈曲連設される2つの片から構成させるよ
うにしてもよい。また、建物ユニットはコの字壁ユニッ
トに限らず、例えば、L字壁ユニット、二の字壁ユニッ
トにもこの発明を適用できる。また、上記第1実施例に
おいて、筋かい40の軸の、壁パネル30a及び、床パ
ネル20に対する角度をそれぞれ45度としたが、この
角度に限るものではない。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の構成に
よれば、仮補強用筋かいを、床パネルと壁パネルとの間
の所定の斜線に沿って、床パネルと壁パネルとを連結す
る状態に仮着し、床パネルと壁パネルとの間の接合構造
を仮補強する際、不測の外力等によって壁パネルが微小
な傾きを生じた時、仮補強用筋かいの第1及び第2の取
付固定部間の長さは伸縮自在なので、該長さを調整する
ことにより、壁パネルの微小な傾きを修正することがで
きる。また、連結部材で第1及び第2の棒状支持部材を
ねじ込み式に連結すれば、壁パネルを内側に倒そうとす
る力、外側に倒そうとする力に対して対抗し、修正した
位置で支持することができるし、微小な調整も的確にか
つ楽に行うことができる。
【0037】これにより、特別な冶具を使用しなくて
も、手軽に壁パネルの微小な傾きを修正することができ
る。また、上記仮補強用筋かいを使用することにより、
壁パネルを支持しながら、同時にその微小な傾きを調整
し、又は、調整の具合を確認できるので、作業人員も少
なくて済む。従って、建物ユニットの接合の際、簡便に
壁パネルの微小な傾きを微調整することができる。現場
施工労力の負担を軽減できる。また、これにより、同壁
パネルとその隣の壁パネルとの間に、同一平面上で微小
なずれが生じていても、段差なく揃えることができる。
【0038】また、第1の取付固定部に対して第1の棒
状支持部材を回動可能な構造とし、かつ、第2の取付固
定部に対して第2の棒状支持部材を回動可能な構造とす
れば、壁パネル又は、床パネルに対する仮補強用筋かい
の取付角度を、建築現場で仮補強用筋かい取付箇所近傍
の設置物の有無等の状況に応じて自由に設定できるの
で、特に取付位置を決める必要がないため、使い勝手が
よくなる。さらに、連結部材を軸回転させるために、所
定の長さの鋼製の棒状部材を連結部材に貫通させて、同
棒状部材を操作することにより、小さい力での調節が可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例である筋かいによって補
強された建物ユニットを示す斜視図である。
【図2】同筋かいの構成を示す分解斜視図である。
【図3】同筋かいの構成を示す図で、同図(a)は同筋
かいの側面図、同図(b)は同筋かいの正面図である。
【図4】同実施例の動作を説明をするための図である。
【図5】同実施例の動作を説明するための図である。
【図6】同実施例の動作を説明するための図である。
【図7】この発明の第2実施例である筋かいによって補
強された建物ユニットを示す斜視図である。
【図8】同筋かいの構成を示す分解斜視図である。
【図9】同筋かいの構成を示す図で、同図(a)は同筋
かいの側面図、同図(b)は同筋かいの正面図である。
【図10】従来における建物ユニットの仮補強構造を示
す斜視図である。
【図11】同建物ユニットの壁パネルに、内向きの外力
が働く場合の様子を模式的に示す側面図である。
【符号の説明】
10,10a 建物ユニット 20 床パネル 22 側根太(最外縁の根太) 21 根太(隣の根太) 30a 壁パネル 31a 最外側の縦枠(最外縁の縦枠) 31b 隣の縦枠 40,60 筋かい 41,61 壁側支持棒(第1又は第2の棒状支持
部材) 42,62 床側支持棒(第1又は第2の棒状支持
部材) 43,63 ターンバックル(連結部材) 44,64 壁部固定片(第1又は第2の取付固定
部) 45,65 床部固定片(第1又は第2の取付固定
部) K 開放面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04G 21/16 E04G 21/16

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床パネルの側縁部に壁パネルを有してな
    る建物ユニットを仮補強するための取り外し可能な仮補
    強用筋かいであって、 両端に前記床パネル又は壁パネルに仮着される第1及び
    第2の取付固定部を有し、前記第1及び第2の取付固定
    部間の長さが伸縮可能とされてなることを特徴とする仮
    補強用筋かい。
  2. 【請求項2】 一端に前記第1の取付固定部が取着さ
    れ、他端に第1のねじ部を有する第1の棒状支持部材
    と、一端に前記第2の取付固定部が取着され、他端に第
    2のねじ部を有する第2の棒状支持部材と、一端に前記
    第1の棒状支持部材の第1のねじ部に螺合可能な第3の
    ねじ部を有すると共に、他端に前記第2の棒状支持部材
    の第2のねじ部に螺合可能な第4のねじ部を有し、前記
    第1及び第2の棒状支持部材をねじ込み式に連結する連
    結部材とからなり、かつ、 前記第1及び第2のねじ部は、互いに右ねじ・左ねじの
    関係を有していることを特徴とする請求項1記載の仮補
    強用筋かい。
  3. 【請求項3】 前記第1の取付固定部は、前記第1の棒
    状支持部材に対して回動可能に設けられ、かつ、前記第
    2の取付固定部は、前記第2の棒状支持部材に対して回
    動可能に設けられてなることを特徴とする請求項1又は
    2記載の仮補強用筋かい。
  4. 【請求項4】 建物ユニットの壁パネルの傾きを修正す
    る方法であって、 請求項1、2又は3記載の仮補強用筋かいの前記第1及
    び第2の取付固定部間の長さを伸縮自在に調整して、前
    記壁パネルの傾きを修正することを特徴とする壁パネル
    の傾きの修正方法。
JP16887695A 1995-07-04 1995-07-04 仮補強用筋かい及び該筋かいを用いる壁パネルの傾きの修正方法 Pending JPH0913509A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2409469A (en) * 2003-12-15 2005-06-29 Spaceover Ltd A flat wall frame comprising perimetral frame members
CN106760841A (zh) * 2016-12-01 2017-05-31 北京城建建设工程有限公司 一种屈曲约束支撑结构的施工方法
JP2018096165A (ja) * 2016-12-16 2018-06-21 Toto株式会社 埋め込みボックス

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