JPH09135557A - 可変速同期電動機のブラシレス励磁装置 - Google Patents

可変速同期電動機のブラシレス励磁装置

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JPH09135557A
JPH09135557A JP7288228A JP28822895A JPH09135557A JP H09135557 A JPH09135557 A JP H09135557A JP 7288228 A JP7288228 A JP 7288228A JP 28822895 A JP28822895 A JP 28822895A JP H09135557 A JPH09135557 A JP H09135557A
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variable speed
variable
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JP7288228A
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Masanao Nanba
正直 南波
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、可変速同期電動機の負荷急
変時に、速やかに主機励磁を変化させることのできるブ
ラシレス励磁装置を提供することにある。 【解決手段】 本発明は、可変周波数・可変電圧の電源
3に接続された固定子巻線2およびこの固定子巻線の回
転磁界により交流が誘導される回転子側の回転子巻線9
を有する誘導機形交流励磁機1と、点弧制御可能な半導
体素子で構成され、前記回転子巻線に誘導される交流を
直流に変換して主機界磁巻線18を励磁する回転整流器3
0,31と、前記点弧制御可能な半導体素子の制御角を界
磁電流の電流基準に基づいて制御する界磁電流制御装置
41と、前記界磁電流の電流基準の信号を固定子側から非
接触で伝達する非接触伝達装置12とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、急激可変負荷を駆
動する可変速同期電動機のブラシレス励磁システムに関
する。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来の可変速同期電動機のブラ
シレス励磁システムの一例を示すものである。可変速同
期電動機(主機)の電機子6は、たとえばサイクロコン
バータのごとき可変周波数・可変電圧の電源20により、
その供給周波数を変化させて励磁し電動機として駆動さ
れる。その際、主機界磁巻線18は、図5に示すように、
交流励磁機1の固定子巻線2が可変電圧の電源21で励磁
され、回転子巻線9に誘導される交流をダイオードで構
成される回転整流器17で直流に変換されて励磁される。
【0003】交流励磁機1は、固定子巻線2、回転子巻
線9とも多相の回転磁界を形成する交流巻線で構成され
る為、回転子巻線9に誘導される交流の周波数、電圧
は、主機回転数によって変化する。また、主機電機子6
の負荷電流によっても必要とする主機励磁電流を変化さ
せる必要があるため、回転周波数検出器5、主機電機子
電流検出器7の信号に基づく各々の信号変換装置22、23
の出力信号より電源21の電圧を決定する演算装置24を経
て、ゲート制御回路25により電源21の出力電圧を制御し
て励磁運転されている。
【0004】主機定常負荷(トルク)では、その界磁電
流を一定に保持する必要があるため、主機回転数によっ
て、交流励磁機1の固定子巻線2を励磁する電源21の電
圧を制御し、主機界磁電流を一定にしている。
【0005】もちろん負荷トルク変化時には、主機励磁
を変化させる必要があるため、この際にも交流励磁機1
の固定子巻線2を励磁する電源21の電圧を制御して実現
させる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の可変速同期電動
機のブラシレス励磁方法では、負荷急変時、あるいは広
範囲な速度制御される場合に、次のような欠点がある。
励磁機の固定子側から回転子側への誘導は、鉄心を介
した磁気的な結合によってこの磁束量の変化によって誘
導する為、急速な負荷急変時に対応する主機励磁電流の
変化は遅れ、また必要な主機励磁電流を確保する為には
過電圧による励磁が必要となり、電源21の容量や交流励
磁機1のサイズを大きくしておくことが必要になる。
【0007】広範囲な速度可変を必要とする機械に用
いられる場合では、前記に説明した原理で固定子側から
回転子側への電力変換が行われるので、主機回転数によ
っては励磁機1の回転子側に誘導される周波数が極端に
低くなり、その結果として誘導電力が減少するため、設
計段階からそのような特殊な条件を考慮した体格の大き
な励磁機を準備しておく必要がある。
【0008】この様に、従来では、特殊な運転条件を考
慮した励磁機、電源装置の準備が必要なことから、これ
ら主機励磁に必要な装置が大きくなり経済的にも高価な
ものになる。
【0009】そこで本発明の目的は、可変速同期電動機
の負荷急変時には時間遅れが少なく、速やかに主機励磁
を変化させる事ができる可変速同期電動機のブラシレス
励磁装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の目的を達
成するために、請求項1の発明は、可変周波数・可変電
圧の電源に接続された固定子巻線およびこの固定子巻線
の回転磁界により交流が誘導される回転子側の回転子巻
線を有する誘導機形交流励磁機と、点弧制御可能な半導
体素子で構成され、前記回転子巻線に誘導される交流を
直流に変換して主機界磁巻線を励磁する回転整流器と、
前記点弧制御可能な半導体素子の制御角を界磁電流の電
流基準に基づいて制御する界磁電流制御装置と、前記界
磁電流の電流基準の信号を固定子側から非接触で伝達す
る非接触伝達装置とを備えた可変速同期電動機のブラシ
レス励磁装置を提供する。
【0011】請求項2の発明は、請求項1記載の可変速
同期電動機のブラシレス励磁装置に対し、可変周波数・
可変電圧の電源の周波数を制御するための周波数設定器
を備える。
【0012】請求項3の発明は、請求項1及び請求項2
記載の可変速同期電動機のブラシレス励磁装置に対し、
前記誘導機形交流励磁機の極数を主機の極数と同じか或
いは少ない極数とする。
【0013】請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3
記載の可変速同期電動機のブラシレス励磁装置におい
て、回転整流器は、点弧制御可能な半導体素子からなる
2組の整流回路を備え、両極性の直流電圧に変換可能に
するものである。
【0014】請求項5の発明は、請求項1乃至請求項3
記載の可変速同期電動機のブラシレス励磁装置におい
て、回転整流器は、点弧制御可能な半導体素子からなる
整流回路と、この整流回路と並列に接続され、点弧制御
可能な半導体素子と抵抗器とを有する放電回路とを備え
るものである。
【0015】請求項6の発明は、請求項1乃至請求項5
記載の可変速同期電動機のブラシレス励磁装置におい
て、界磁電流制御装置および界磁電流を検出する界磁電
流検出装置を回転子側に設け、前記界磁電流制御装置お
よび前記界磁電流検出装置への電力供給を、前記回転子
巻線に誘導される交流より行うものである。
【0016】請求項7の発明は、請求項1乃至請求項6
記載の可変速同期電動機のブラシレス励磁装置におい
て、非接触伝達装置は、固定子側に発信部、回転子側に
受信部を備え、周波数変調方式の電波によって電流基準
信号を伝達するものである。
【0017】請求項8の発明は、請求項1乃至請求項6
記載の可変速同期電動機のブラシレス励磁装置におい
て、非接触伝達装置は、固定子側に発光部、回転子側に
受光部を備え、光信号により電流基準信号を伝達するも
のである。
【0018】請求項9の発明は、請求項1乃至請求項6
記載の可変速同期電動機のブラシレス励磁装置におい
て、非接触伝達装置は、電磁結合の回転変圧器により固
定子側から回転子側へ電流基準信号を伝達するものであ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施例である可
変速同期電動機の駆動システムの構成を示した図であ
る。主機である可変速同期機4の電機子巻線6は、サイ
クロコンバータのごとき可変周波数、可変電圧の電源20
で駆動されるが、この可変周波数・可変電圧の電源20
は、電流検出装置7、電圧検出装置8、回転周波数検出
器5の信号を主たる入力信号とする特性制御装置32の電
機子制御装置39の制御信号で制御されている。
【0020】次に主機4の界磁巻線18への励磁電流の制
御について述べる。交流励磁機1は、回転磁界の誘導に
より、回転子巻線9に交流を誘導する誘導機形交流励磁
機で、固定子巻線2が可変周波数の電源3で励磁され
る。
【0021】回転子巻線9に誘導された交流は極性の異
なる2組の整流回路30、31を介して主機界磁巻線18に供
給できるように構成されている。これらを制御する装置
としては、電動機の総合特性を制御する特性制御装置32
からの界磁電流を制御する信号を入力として、電動機の
運転状態に最適な界磁電流で励磁するための3つの出力
制御信号を出す事ができるような界磁制御装置33が構成
されている。
【0022】第1の信号は可変周波数電源3の出力周波
数を決定するものであり、周波数設定器10を介して周波
数信号制御装置36によって電源3のインバーター34を制
御できる構成になっている。
【0023】第2の信号は可変周波数電源3の出力電圧
を決定するものであり、制御装置37を介して電源3のコ
ンバーター35を制御できる構成になっている。第3の信
号は主機界磁電流の電流基準信号であり、この電流基準
信号は非接触で回転子側に与えるため、発信装置38に供
給され、この発信装置38は送信アンテナ45に接続されて
いる。
【0024】回転子側には、2組の整流回路30、31の各
サイリスタの制御角を制御する界磁電流制御装置41が構
成されている。この界磁電流制御装置41は、実際に通電
されている界磁電流に相当する信号を検出できる界磁電
流検出装置42からの信号と、非接触で固定子からの信号
を受信できる受信アンテナ43、その信号を制御信号に変
換する基準信号制御装置44からの信号を入力とし、出力
ゲート信号として、主機界磁電流を所定の界磁電流を流
すように2組の整流回路30、31の各サイリスタの制御角
を制御する構成になっている。これら回転子上の界磁電
流制御装置41、44の電源は回転子巻線9に誘導された交
流から得る構成になっている。
【0025】受信アンテナ43に接近して固定子側に送信
アンテナ45が設けられており、この送信アンテナ45は、
電動機の総合特性を制御する特性制御装置32から与えら
れる主機界磁電流の電流基準信号情報を乗せた電波を発
生する発信装置38に接続されている。
【0026】次に交流励磁機1の固定子巻線2を励磁す
る電源3は、可変周波数、可変電圧の出力を出せる電源
である。電源3の出力周波数を制御する為には、主機同
期電動機4の回転周波数検出器5の信号を変換する回転
周波数信号変換装置11の出力信号に周波数設定器10の出
力信号を加算した信号を用い、ゲート制御回路を含む周
波数信号制御装置36の出力信号によって電源3のインバ
ーター34の出力周波数を制御する。ここで、電源3の出
力周波数f1 とするとき、回転子巻線9の誘導周波数f
2、励磁機極数に換算した回転周波数frの関係は
(1)式で表せる。
【0027】
【数1】f1 =f2 +fr
……(1)主機回転周波数をfs、主機極数をP
s、励磁機の極数をPeとすると、励磁機極数に換算し
た回転周波数frは(2)式で表せる。
【0028】
【数2】fr=fs×(Pe/Ps)
……(2)図1で回転周波数検出器5で検出する
信号はfsに相当し、回転周波数信号変換装置11によっ
て(2)式でfrに変換されるので、電源3の出力周波
数を決定する周波数信号f1 は、周波数設定器10の出力
信号f2 cと回転周波数信号変換装置11の出力信号fr
の和で、(3)式で表す事ができる。
【0029】
【数3】f1 =f2 c+fs×(Pe/Ps)
……(3)(1)〜(3)式から(4)式とな
る。
【0030】
【数4】f2 =f2
……(4)つまり、周波数設定器10の出力信号が
励磁機の回転子巻線誘導周波数と1対1で対応してお
り、軸回転数が変化しても周波数設定器10の出力信号の
周波数が一定値に設定されていると励磁機の回転子巻線
9に誘導される周波数は一定となる。また、電源3の出
力電圧即ち励磁機固定子巻線2の電圧v1 、励磁機回転
子巻線9の誘導電圧v2 の関係は(5)、(6)式で表
せる。
【0031】
【数5】v2 =ke2 ×f2 ×Φ
……(5)
【0032】
【数6】v1 =ke1 ×f1 ×Φ=ke1 ×(f2 +f
r)×Φ ……(6)(5)、(6)式
において、ke1 、ke2 は励磁機設計で決まる定数、
Φは交流励磁機1の磁気回路の磁束数である。
【0033】電源3の出力電圧を(6)式にしたがっ
て、(f2 +fr)に比例して制御することにより、磁
束Φおよび回転子巻線9に誘導される電圧v2 は一定値
に制御できることになる。
【0034】ここで、励磁機の極数Peと主機の極数P
sの関係をPe<Psすなわち励磁機の極数を主機の極
数より小さい極数とした場合、(3)式、(6)式で分
かるように、f1 及びv1 は極数の関係が逆の場合(P
e>Ps)に比べて小さい値となる。図1の実施例にお
ける極数は、例えば主機極数が8極、励磁機極数が4極
としている。
【0035】電源3の出力電圧は、インバーター34の入
力直流電圧、すなわちコンバーター35の出力電圧の制御
によって行える。この制御信号は、前述の如く総合特性
を制御する特性制御装置32から界磁制御装置33からの第
2の信号によってゲート制御回路37を介して制御され
る。
【0036】したがって、界磁制御装置33からの第1の
制御信号である周波数設定器10の出力信号を一定に、第
2の信号であるコンバーターの電圧を(f2 +fr)に
比例して制御することにより、回転子巻線9に誘導され
る交流の電圧、周波数は、軸回転数に関係なく一定に制
御されることになる。
【0037】次に回転子軸上にある回路、制御回路の動
作について説明する。交流励磁機1の回転子巻線9の出
力は回転整流器30、31の交流端子に接続されており、そ
の直流出力は主機界磁巻線18に接続されている。
【0038】定常の状態では、回転整流器30よりのみ励
磁電流を供給できるように電流制御回路が動作し、ゲー
ト信号を出す。界磁電流制御装置41は、入力信号とし
て、界磁巻線に流れている電流に対応する信号isと
回転子上に設けられた受信アンテナ43と基準信号変換
装置44を介して得られる界磁巻線に通電すべき電流値の
基準信号irをその入力信号としている。界磁電流制御
装置41はisとirの信号の差が零となるように、すな
わち常に界磁巻線に流れる電流が通電すべき電流の基準
信号値irとなるように整流回路の各サイリスタの制御
角を制御するゲート信号を出す機能を持つ。
【0039】電動機の負荷が急増し、界磁電流を急速に
増加する必要があるときは、電流の基準信号値irが増
加するため、界磁電流制御装置41は、整流回路30の各サ
イリスタの制御角(α角)を小さくするようなゲート制
御信号を出す為、整流回路30の出力直流電圧は増加し、
isも増加するが、irとの差がなくなると、見合った
制御角(α角)で運転され、定常状態になる。
【0040】次に電動機の負荷が急減し、界磁電流を急
速に減少する必要があるときは、電流の設定基準信号値
irが減少する。この時は、整流回路30の出力電圧が零
に、整流回路31の出力電圧が大きくなるように各サイリ
スタの制御角を制御する。
【0041】したがって界磁巻線18には逆極性の電圧が
印荷される事になり、界磁電流信号値isは急激に減少
し、設定基準信号値irに近付く。これら信号値の差が
少なくなると、再び整流回路30に切替えて正規の極性の
出力電圧でirに相当した直流電流を界磁巻線18に流す
ようになる。この様に逆極性の整流回路31は過渡状態に
のみ動作することになる。
【0042】回転子上に設けられた受信アンテナ43に対
向して固定子側に設けられる送信アンテナ45は、主機界
磁電流の基準信号情報を乗せた電波を発信しているの
で、回転子上の受信アンテナ43からの受信信号には主機
界磁電流の基準値情報を持った信号が乗っている。すな
わちこの手段によって非接触で回転子側に主機界磁電流
の電流基準値情報の信号を伝達していることになる。
【0043】以上本実施例によれば、特に負荷急変時、
主機界磁を急速に励磁、または減磁しようとするとき、
ブラシレスすなわち、固定子部分と回転子部分の間で完
全非接触で可変速運転制御できる駆動システムを実現で
きる。
【0044】換言すれば早い応答で主機の界磁電流を制
御できることになるので、鉄鋼圧延主機における応用の
ように、鋼板噛み込み時における急激な負荷増加にたい
して、時間遅れを少なく励磁電流を増加でき、また、圧
延終了時には励磁電流を急速に減らす事ができるので、
負荷軽減による回転速度上昇等の不都合もなく、高精度
で応答性が優れた制御性を持つ、サイクロコンバータの
ごとき可変周波数電源20で運転されるブラシレス同期機
の駆動システムを実現できる。
【0045】また、界磁制御が早い応答性で実現できる
ので、電機子制御に対する負担が少なくなる。例えば、
従来界磁制御が遅い場合に電機子電流を大幅に急速増減
する事で負荷急変時の特性を補っていたが、早い界磁応
答が可能となることで従来の広範囲の電機子電流制御を
必要とせず、電機子側の電源装置の小形化が可能とな
る。
【0046】また、主機の回転速度が変化しても、交流
励磁機の回転子巻線に誘導される電圧が一定になるよう
な制御を行い、回転子側に安定した電圧源が得られる
為、制御装置を回転子側に搭載しても安定な制御性能を
実現できるようになり、固定子側から非接触で伝達する
信号は一つで良く、非接触伝達装置は単純なものです
む。
【0047】励磁機の極数について言えば、前述の如く
主機極数が8極、励磁機極数4極の場合、主機回転数が
120rpmから360rpmに変化するとするとサイ
クロコンバータの出力周波数は8Hzから24Hzで運
転されることになる。一方、励磁機は回転子巻線誘導電
圧の周波数f2 を50Hzとすると、(3)式による
と、停止状態では固定子巻線励磁周波数f1 は50H
z、回転数120rpmでは54Hz、360rpmで
は62Hzとなる。すなわち電源3の出力周波数の制御
範囲は50Hzから62Hzとなり、励磁機極数が主極
より多い、例えば16極の場合と比べると狭い制御範囲
で良いことになり、電源3及び励磁機を合理的に設計す
ることができる利点、効果がある。
【0048】図2は本発明の他の実施例で、回転子上に
抵抗器を備えた励磁回路構成の一例を示す。図2で図示
していない部分は図1と概ね同じ構成である。交流励磁
機の回転子巻線9の出力端はサイリスタで構成される整
流回路30と、これとは並列回路を構成するサイリスタ48
と抵抗器47よりなる放電抵抗器回路46に接続されてい
る。
【0049】主機励磁電流を急速に増加する必要がある
ときは、既に述べた方法により制御できるが、急速に減
少する必要があるときは、整流回路30の出力電圧が零
に、放電抵抗器回路46のサイリスタ48がオンするよう制
御信号を出す。この時、界磁巻線18に流れていた電流は
この放電抵抗器回路46を介して短絡され、エネルギーを
消費して界磁電流を急速に減少される。界磁電流に対応
する信号isと基準信号irの差が少なくなると、再び
整流回路30に切替えて正規の極性の出力電圧で界磁巻線
18に、設定電流irに相当した直流電流を流すようにな
る。
【0050】この実施例では、回転子側のサイリスタの
数が少なくなり、回転整流器の回路が単純となる利点が
ある。図3は前述の各実施例に関し、回転子へ非接触で
信号を伝達する手段の変形例のみを図示している。
【0051】まず、固定子側から回転子側には非接触で
主機界磁電流の電流基準信号を伝達するのに光学的方法
を用いている。界磁制御装置33よりの主機界磁電流の基
準信号に応じた強さまたは波長の光に変換する信号/光
変換装置51を設け、その光を回転子側に伝達する発光部
52とこれに対向して回転子上に設けられる受光部53と、
受光した光を元の主機界磁電流の基準信号に変換する光
/信号変換装置54を備えている。その他の構成および動
作機能は図1と同じである。尚、各変換装置と発/受光
部間は光ファイバーの如き光ケーブルで接続される。
【0052】図4は非接触で信号を伝達する手段の他の
変形例である。固定子側から回転子側には非接触で主機
界磁電流の基準信号を伝達するのに、空隙を介して電磁
結合され、固定子側、回転子側に各々に巻線55、56を有
する、いわゆる回転変圧器57を用いた構成である。主機
界磁電流の基準信号に応じた交流に変換する信号変換装
置58と、回転変圧器57の回転子巻線56の出力交流を主機
界磁電流の基準信号に変換する回転子側信号変換装置59
等より構成される。
【0053】
【発明の効果】以上本発明によれば、急速に変動する負
荷に対する駆動機として、早い応答の界磁電流制御を行
うことができるブラシレス可変速同期電動機を提供でき
る。また、広範囲な速度範囲を必要とする負荷の駆動機
として、その交流励磁機は小形で良く、電動機全体とし
ても据付面積が小さく、安価なブラシレス可変速同期電
動機を提供できる。
【0054】また、電動機のみならず、電源設備面でも
従来より小容量で済む等、ユーザーに取って、経済的に
大きなメリットをもたらす。さらにまた、ブラシ等の摺
動部がないブラシレスであるため、保守点検が容易であ
るばかりでなく、雰囲気を選ばない広範囲の用途に適用
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のブラシレス励磁装置の説明図。
【図2】本発明のブラシレス励磁装置の他の実施例。
【図3】本発明の非接触信号伝達装置の他の実施例。
【図4】本発明の非接触信号伝達装置の他の実施例。
【図5】従来技術によるブラシレス励磁制御システムの
例。
【符号の説明】
1…交流励磁機、2…固定子巻線、3…可変周波数・可
変電圧電源、4…主機(可変速同期電動機)、9…回転
子巻線、10…周波数設定器、12…非接触信号伝達装置、
30,31…整流回路、41…界磁電流制御装置、42…界磁電
流検出装置、46…放電回路。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可変周波数・可変電圧の電源に接続され
    た固定子巻線およびこの固定子巻線の回転磁界により交
    流が誘導される回転子側の回転子巻線を有する誘導機形
    交流励磁機と、点弧制御可能な半導体素子で構成され、
    前記回転子巻線に誘導される交流を直流に変換して主機
    界磁巻線を励磁する回転整流器と、前記点弧制御可能な
    半導体素子の制御角を界磁電流の電流基準に基づいて制
    御する界磁電流制御装置と、前記界磁電流の電流基準の
    信号を固定子側から非接触で伝達する非接触伝達装置と
    を備えたことを特徴とする可変速同期電動機のブラシレ
    ス励磁装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の可変速同期電動機のブラ
    シレス励磁装置において、前記可変周波数・可変電圧の
    電源の周波数を制御するための周波数設定器を備えたこ
    とを特徴とする可変速同期電動機のブラシレス励磁装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1及び請求項2記載の可変速同期
    電動機のブラシレス励磁装置において、前記誘導機形交
    流励磁機の極数を主機の極数と同じか或いは少ない極数
    としたことを特徴とする可変速同期電動機のブラシレス
    励磁装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3記載の可変速同期
    電動機のブラシレス励磁装置において、前記回転整流器
    は、点弧制御可能な半導体素子からなる2組の整流回路
    を備え、両極性の直流電圧に変換可能にしたことを特徴
    とする可変速同期電動機のブラシレス励磁装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項3記載の可変速同期
    電動機のブラシレス励磁装置において、前記回転整流器
    は、点弧制御可能な半導体素子からなる整流回路と、こ
    の整流回路と並列に接続され、点弧制御可能な半導体素
    子と抵抗器とを有する放電回路とを備えたことを特徴と
    する可変速同期電動機のブラシレス励磁装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5記載の可変速同期
    電動機のブラシレス励磁装置において、前記界磁電流制
    御装置および界磁電流を検出する界磁電流検出装置を回
    転子側に設け、前記界磁電流制御装置および前記界磁電
    流検出装置への電力供給を、前記回転子巻線に誘導され
    る交流より行うことを特徴とする可変速同期電動機のブ
    ラシレス励磁装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6記載の可変速同期
    電動機のブラシレス励磁装置において、前記非接触伝達
    装置は、固定子側に発信部、回転子側に受信部を備え、
    周波数変調方式の電波によって電流基準信号を伝達する
    ようにしたことを特徴とする可変速同期電動機のブラシ
    レス励磁装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至請求項6記載の可変速同期
    電動機のブラシレス励磁装置において、前記非接触伝達
    装置は、固定子側に発光部、回転子側に受光部を備え、
    光信号により電流基準信号を伝達するようにしたことを
    特徴とする可変速同期電動機のブラシレス励磁装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至請求項6記載の可変速同期
    電動機のブラシレス励磁装置において、前記非接触伝達
    装置は、電磁結合の回転変圧器により固定子側から回転
    子側へ電流基準信号を伝達するようにしたことを特徴と
    する可変速同期電動機のブラシレス励磁装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010178541A (ja) * 2009-01-30 2010-08-12 Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp 回転電機システム
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