JPH09136286A - 三本の脚を有する位置決め装置及び工作機械 - Google Patents

三本の脚を有する位置決め装置及び工作機械

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JPH09136286A
JPH09136286A JP31717295A JP31717295A JPH09136286A JP H09136286 A JPH09136286 A JP H09136286A JP 31717295 A JP31717295 A JP 31717295A JP 31717295 A JP31717295 A JP 31717295A JP H09136286 A JPH09136286 A JP H09136286A
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shaft
arm
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legs
housing
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JP31717295A
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English (en)
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Hideo Iwabuchi
秀雄 岩淵
Toshio Tsubota
利雄 坪田
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Hitachi Seiki Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 関節部に球面軸受を使用した場合には位置決
め精度が低く、また高速で運転すると関節部が外れやす
かった。更に許容揺動角が小さいので、可動部材の移動
領域が著しく制限されていた。 【解決手段】 二本のアーム20とこのアーム20の一
端及び他端にそれぞれ配置された連結部材21,22と
で四辺形をなす三組のリンク機構23により三本の脚を
構成し、一端の連結部材21を駆動側部材25を介して
移動させることにより、他端の連結部材22に取付けら
れたエンドプレート24を空間で平行移動させる工作機
械である。連結部材21,22は、駆動側部材25又は
エンドプレート24に取付けられたハウジングと、この
ハウジングに回動自在に軸支されたシャフトと、アーム
20がこのシャフトの回転中心軸に略直交する直交軸ま
わりに自在に揺動するように、前記シャフトの両端部と
アーム20の端部とをそれぞれ連結する一対の連結部と
を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、三本の脚により可
動部材を空間で移動させる位置決め装置に係り、例え
ば、可動部材に設けられた主軸を回転させてワーク(被
加工物)を機械加工する工作機械に関する。
【0002】
【従来の技術】関節部を介して複数のロボットアームを
直列に連結した産業用ロボットが広く使用されている
が、このロボットアームは片持ち梁構造なので、大きな
質量の運動部を運動させる必要があり、また、関節部の
誤差や遊びが拡大されて位置決め精度が低下する可能性
がある。一方、マシニングセンタなど工作機械では、主
軸とワークとを相対移動させるのに、大きな質量の主軸
頭,コラム及びテーブル等を大きな駆動力により移動さ
せる必要がある。
【0003】これに対して、例えば特公平4−4531
0号公報には、三本の脚を構成して三次元的に運動する
三組のリンク機構により可動部材を空間で移動させる位
置決め装置が開示されている。この位置決め装置の構造
は「パラレルメカニズム」と呼ばれており、従来の産業
用ロボットや工作機械などと比較すると、運動部が軽量
なので駆動力が小さくてすみ、高速で運動できる特徴を
有している。このパラレルメカニズムに関する技術は、
特開平5−237732号公報,特表平5−50033
7号公報,特開平6−190667号公報及び米国特許
第4,976,582号にも開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】可動部材を空間で移動
させる三本の脚を、四辺形をなす三組のリンク機構によ
り構成した場合に、関節部に球面軸受を使用すると、関
節部の誤差や遊びのために位置決め精度が低くしかも高
速で運動すると関節部が外れやすいという課題がある。
また、ラジアル方向の負荷容量に比べてスラスト方向の
負荷容量はその数分の一しかなく、軸受部の隙間に関し
ては、スラスト方向はラジアル方向の数倍もあり、その
値は100μmにも達する。そのため、球面軸受を用い
た位置決め装置を、高剛性及び高精度が要求される工作
機械や産業用ロボットとして使用することが難しかった
(NIKKEI MECHANICAL(1995年3
月20日発行)参照)。前記球面軸受は許容揺動角が小
さいので、可動部材の移動領域が著しく制限されてい
た。また、パラレルメカニズムは各リンク機構が三次元
的に運動するので、その制御が難しく、加工プログラム
の作成も高度且つ複雑であった。
【0005】本発明は、斯かる課題を解決するためにな
されたもので、高い位置決め精度及び高剛性の関節構造
を有し、可動部材を広い移動領域で移動させることがで
き、また三組のリンク機構の制御が簡単になる位置決め
装置及び工作機械を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明に係る三本の脚を有する位置決め装置は、二
本のアームとこのアームの一端の間及び他端の間にそれ
ぞれ配置された連結部材とで四辺形をなす三組のリンク
機構により三本の脚を構成し、前記一端の連結部材を駆
動側部材を介して移動させることにより、前記他端の連
結部材に取付けられた可動部材を空間で平行移動させて
位置決めする装置であって、前記連結部材は、前記駆動
側部材又は前記可動部材に取付けられたハウジングと、
このハウジングに回動自在に軸支されたシャフトと、前
記アームがこのシャフトの回転中心軸に略直交する直交
軸まわりに自在に揺動するように、前記シャフトの両端
部と前記アームの端部とをそれぞれ連結する一対の連結
部とを備えたものである。
【0007】一つの好ましい態様として、前記シャフト
と前記ハウジングとの間には、前記シャフトの半径方向
への移動を規制し且つ予圧をかけて前記シャフトを軸支
するラジアル用ベアリングと、前記シャフトの前記回転
中心軸方向への移動を規制し且つ予圧をかけて前記シャ
フトを軸支するスラスト用ベアリングとが装着され、前
記連結部では、前記シャフト端部にピンを前記直交軸方
向に取付け、このピンに嵌装された外周面球面状部材
と、前記アームの端部に取付けられた係合部材の球面状
内周面とを摺接させて前記係合部材を摺動可能にしてい
る。
【0008】また、前記駆動側部材の基端部がフレーム
側に揺動自在に支持されるとともに先端部が前記一端の
連結部材に揺動自在に連結され、駆動モータにより回動
するピニオンに噛合して往復移動するラックが前記駆動
側部材先端部に揺動自在に連結され、前記駆動側部材は
付勢部材により、この付勢部材の取付け位置に働く重力
と略同じ付勢力で上方に引っ張られていることが好まし
い。例えば、前記位置決め装置は工作機械であり、回転
駆動される主軸を有する主軸頭を前記可動部材に設けて
いる。
【0009】好ましい具体的な位置決め装置は、二本の
アームとこのアームの一端の間及び他端の間にそれぞれ
配置された連結部材とで四辺形をなす三組のリンク機構
により三本の脚を構成し、前記一端の連結部材を駆動側
部材を介して移動させることにより、前記他端の連結部
材に取付けられて主軸頭が設けられた可動部材を空間で
平行移動させ、前記主軸頭の主軸を回転させる工作機械
である。そして、前記連結部材は、前記駆動側部材又は
前記可動部材に取付けられたハウジングと、このハウジ
ングに回動自在に軸支されたシャフトと、前記アームが
このシャフトの回転中心軸に略直交する直交軸まわりに
自在に揺動するように、前記シャフトの両端部と前記ア
ームの端部とをそれぞれ連結する一対の連結部とを備え
ている。前記シャフトと前記ハウジングとの間には、前
記シャフトの半径方向への移動を規制し且つ予圧をかけ
て前記シャフトを軸支するラジアル用ベアリングと、前
記シャフトの前記回転中心軸方向への移動を規制し且つ
予圧をかけて前記シャフトを軸支するスラスト用ベアリ
ングとが装着され、前記連結部では、前記シャフト端部
にピンを前記直交軸方向に取付け、このピンに嵌装され
た外周面球面状部材と、前記アームの端部に取付けられ
た係合部材の球面状内周面とを摺接させて前記係合部材
を摺動可能にし、前記駆動側部材の基端部がフレーム側
に揺動自在に支持されるとともに先端部が前記一端の連
結部材に揺動自在に連結され、駆動モータにより回動す
るピニオンに噛合して往復移動するラックが前記駆動側
部材先端部に揺動自在に連結され、前記駆動側部材は引
張ばねにより、この引張ばねの取付け位置に働く重力と
略同じ付勢力で上方に引っ張られている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を図1乃至図6を参照して説明する。本発明に係る三本
の脚を有する位置決め装置は、組立作業又は搬送作業等
を行う産業用ロボットや、ワーク(被加工物)の切削な
ど機械加工を行う工作機械に適用することができるが、
本実施形態では工作機械の場合を示している。なお、位
置決め装置は、三組のリンク機構により構成される少な
くとも三本の脚を有していればよく、その他の脚を別途
有する場合であってもよい。
【0011】図1は本発明に係る工作機械の正面構造
図、図2は図1の工作機械を説明するための概略図であ
る。図1に示すように、位置決め装置としての立形の工
作機械1は、立設された四本の柱2と、柱2の上部に水
平方向に取付けられた天井部材3と、天井部材3の下方
に位置して柱2に水平方向に取付けられてワーク4又は
パレット(図示せず)を着脱可能に載置するためのテー
ブル5とを有している。
【0012】天井部材3とテーブル5との間の空間が加
工領域6となり、この加工領域6にパラレルメカニズム
機構7の大部分が配置されている。加工領域6は、切粉
やクーラント等の飛散防止のために周囲がスプラッシュ
カバー8により囲まれた密閉空間になっている。天井部
材3の上部はカバー9に囲まれた駆動室10になってお
り、ここにパラレルメカニズム機構7の駆動モータ11
などの駆動部が配置されている。
【0013】図1及び図2に示すように、パラレルメカ
ニズム機構7において、二本のアーム20とこのアーム
20の一端(例えば、上端)の間に配置されて連結され
た連結部材21と他端(例えば、下端)の間に配置され
て連結された連結部材22とで四辺形(例えば、平行四
辺形が好ましい)をなす三組のリンク機構23により、
可動部材としてのエンドプレート24を三次元的に運動
させる三本の脚を構成している。本実施形態の連結部材
21,22は略同一の構造及び寸法を有しており、平行
四辺形の短い辺に相当する部分をなしているが、連結部
材21,22の構造や寸法が互いに異なって、リンク機
構が台形状等の四辺形を有する場合であってもよい。
【0014】そして、一端の連結部材21を駆動側部材
25を介して移動させることにより、他端の連結部材2
2に取付けられたエンドプレート24を常に水平な姿勢
を維持させながら空間で平行移動させて位置決めしてい
る。エンドプレート24は六角形をなす板状に形成され
ており、その中心部には、回転駆動される主軸26を有
する主軸頭27が取付けられている。エンドプレート2
4より下方に向けて配置された主軸26には、工具28
が着脱可能に装着されている。主軸頭27には、主軸2
6を回転させる主軸用モータ36が取付けられている。
【0015】柱2及び天井部材3は工作機械1のフレー
ムを構成しており、天井部材3の中央部には、下方に突
出してパラレルメカニズム機構7を支持する支持部29
が一体的に形成されている。支持部29は下方を向いて
いる三本のサポート材30を一体的に有しており、これ
らサポート材30は周方向に均等に配置されている。駆
動側部材25の基端部31が、フレーム側即ちサポート
材30に揺動自在に支持されるとともに、駆動側部材2
5の先端部32が、一端の連結部材21に揺動自在に連
結されている。
【0016】ラック34は、駆動モータ11により回動
するピニオン33に噛合して矢印Hのように往復移動す
るとともに、駆動側部材先端部32に揺動自在に連結さ
れている。このピニオン33とラック34とにより倍力
機構を構成している。駆動側部材25は付勢部材として
の引張ばね35により、引張ばね35の取付け位置Bに
働く重力と略同じ付勢力で上方に引っ張られている。前
記構成のリンク機構23,駆動側部材25及びラック3
4からなる運動部と、ラック34に噛合するピニオン3
3を回転させる駆動モータ11とにより構成されるユニ
ット機構38を三組設けて、これら三組のユニット機構
38により、リンク機構23の下端部に支持されたエン
ドプレート24を空間で水平移動させて位置決めする。
【0017】主軸用モータ36と三台の駆動モータ11
は、制御装置37により制御されるようになっている。
制御装置37は、所定の加工プログラムに従って各駆動
モータ11を制御して各運動部の各リンク機構23を移
動させ変形させることにより、工具28の軌跡を制御す
るとともに、主軸用モータ36を駆動して主軸26及び
工具28を高速で回転させる。
【0018】図3はリンク機構23の下部を示す縦断面
図、図4はリンク機構の下部の平面図で一部を断面で示
している。図5はユニット機構38の上部を示す部分断
面構造図、図6はユニット機構38の上部を下から見た
底面図で一部を断面で示している。図3,図4及び図6
に示すように、略同じ寸法及び構造を有している連結部
材21,22は、駆動側部材25又はエンドプレート2
4に取付けられたハウジング40と、ハウジング40に
回動自在に軸支されたシャフト41と、アーム23がシ
ャフト41の回転中心軸Cに略直交する直交軸Dまわり
に自在に揺動するように、シャフト41の両端部とアー
ム20の端部20aとをそれぞれ連結する一対の連結部
42とを備えている。
【0019】図3に示すように、シャフト41とハウジ
ング40との間には、シャフト41の半径方向への移動
を規制し且つ予圧をかけてシャフト41を軸支するラジ
アル用ベアリングであるニードルベアリング43と、シ
ャフト41の回転中心軸C方向への移動を規制し且つ予
圧をかけてシャフト41を軸支するスラスト用ベアリン
グである一対のボールベアリング(又は、ローラベアリ
ング)44とが装着されている。なお、ニードルベアリ
ング43とボールベアリング44は、一個のアンギュラ
ベアリングに置き換えることもできる。ニードルベアリ
ング43自体には予め予圧がかけられているので、この
ベアリング部43には誤差や遊びはほとんどなく、高精
度になっている。
【0020】シャフト41は、大径のヘッド部45と、
ヘッド部45から回転中心軸C方向に延びて断面円形を
なし、先端部に雄ねじ47が形成された円筒部46と、
ヘッド部45から回転中心軸C方向の外方に突出する突
出部48とを有して、全体が一体的に形成されている。
円筒部46の先端部と突出部48には、回転中心軸C方
向の外方に開放するような二股状部49が形成されてお
り、二股状部49にアーム端部20aが連結されてい
る。なお、シャフト41へのベアリング43,44の組
込みを容易にするために、シャフト41を図3の左右に
分割可能な組立て構造にしてもよいが、本実施形態のよ
うに全体を一体的にする方が、シャフト41の強度及び
長さ精度が向上するので好ましい。
【0021】ハウジング40を両側から挟持する一対の
ボールベアリング44は、ヘッド部45と雄ねじ47に
ねじ込まれたナット50とにより両側から挟まれて強く
固定されている。これにより、各ボールベアリング44
は回転中心軸C方向外方から予圧がかけられた状態にな
って遊びがなくなり、シャフト41はハウジング40に
対してボールベアリング44を介して回転中心軸C方向
に移動しないように正確に軸支される。ニードルベアリ
ング43の内周面51とシャフト41の外周面41aと
の間には、ニードル43aが予圧をかけられた状態で装
着されているので、ハウジング40に対してシャフト4
1は半径方向に移動しないように回動自在に正確に軸支
される。
【0022】アーム端部20a内には、球面状内周面5
5を有する係合部材54が挿入され、ピン58により係
止されている。シャフト41の両端部に形成された二股
状部49に、ピン52が直交軸D方向を向いて掛け渡さ
れて取付けられている。ピン52に嵌装された外周面球
面状部材53と、アーム端部20aの係合部材54の球
面状内周面55とを球面で摺接させて、係合部材54を
摺動可能にしている。即ち、ピン52を介して二股状部
49と球面状部材53とが一体化し、球面状部材53に
対して係合部材54の球面運動が可能になるので、係合
部材54とアーム20とが図4の矢印Eに示すように相
対的に僅かに揺動できることになる。したがって、シャ
フト41とアーム20との間に位置ズレがあっても、こ
れは連結部42で係合部材54と一体的にアーム20が
摺動して吸収されるので、リンク機構23の変形動作が
滑らかに行われる。
【0023】なお、球面状部材53と係合部材内周面5
5とを上述のように直接接触させてもよいが、合成樹脂
等により形成された潤滑性のあるブッシュを両部材5
3,54間に介装させてもよい。また、連結部42は、
すべり接触の代わりに、剛性が大きく予圧がかけられ得
るボールベアリングなどを使用したころがり接触により
連結すれば、更に抵抗が小さくなってアーム20を滑ら
かに揺動させることができる。
【0024】こうして連結部材21,22に連結された
アーム20は、連結部材21,22の関節部により回転
中心軸Cまわりに揺動し且つ直交軸Dまわりに揺動する
ので、二つの動作を組合せて両軸C,Dの交点Pを中心
として自在に揺動することになり、球面軸受と同じ三次
元の運動を実現できる。しかも、シャフト41の回動角
は無制限であり、直交軸Dに対する揺動角も大きいの
で、全体の許容揺動角は大きくなり、アーム20は広い
領域で移動することができる。
【0025】図3及び図4に示すように、各リンク機構
23の下端の連結部材22は、円周方向に均等に配置さ
れて、エンドプレート24にボルト57とピン57aと
により所定位置に位置決めされて締結固定されている。
なお、図4においては、連結部材22の構造を明確化す
るために、各連結部材22毎にアーム20が異なる姿勢
をとった場合や切断面が異なる場合を示している。
【0026】図5及び図6に示すように、シャフト59
が二つのサポート材30間に掛け渡され、サポート材3
0の底面にボルト59aにより固定されている。T字形
をなす駆動側部材25の基端部31が、シャフト59に
回動自在に支持されている。基端部31から外方に一体
的に延びている腕部60は、基端部31を中心として矢
印Fに示すように上下に揺動する。腕部60の先端部3
2には、上端の連結部材21のハウジング40がボルト
61により締結固定されている。腕部先端部32の上部
には、ラック34が矢印Gに示すように揺動自在に連結
されている。ラック34は、腕部先端部32に取付けら
れたベアリング63とベアリング63内に挿入されてラ
ック先端部34bに取付けられたピン62とを介して揺
動自在になっている。
【0027】腕部60の途中の取付け位置Bの上面に
は、引張ばね35の下端部を係止する係止部67が設け
られており、引張ばね35の上端部は天井部材3に設け
られた係止部3aに係止されている。腕部60は引張ば
ね35により常に上方に引っ張られ、しかも引張ばね3
5のばね力(付勢力)は、係止部67に作用する重力と
略同じになっている。これにより、ピニオン33には前
記重力による負荷はかからず、ラック34,駆動側部材
25及びリンク機構23からなる運動部は、小さな駆動
力で高速度で運動することができる。
【0028】ラック34を往復移動させるピニオン33
の高さ位置には、ラック34をピニオン33側に常に押
付けるための押付け機構65が駆動室10内に配設され
ている。押付け機構65は、ラック34の背面側に形成
された平坦面34aに接触して自在に回動するローラ6
4と、軸方向に進退移動自在にスリーブ68内に嵌合し
てローラ64を支持する軸69と、矢印Jに示すように
軸69をラック34方向に付勢する圧縮ばね66とを備
えている。圧縮ばね66の付勢力により、軸69を介し
てローラ64を常にラック34側に押付けているので、
ラック34は、ピニオン33とローラ64の間に挟持さ
れた状態で、離脱することなく確実に矢印Hに示すよう
に往復移動する。
【0029】次に、本実施形態の動作を説明する。制御
装置37から駆動信号が三台の駆動モータ11と主軸用
モータ36とに出力されると、各駆動モータ11はピニ
オン33を回動させ、主軸用モータ36は主軸26を高
速で回転させる。ピニオン33の回転運動により、ラッ
ク34は矢印Gのようにピン62まわりに揺動しながら
矢印Hのように移動する。
【0030】ラック34の動作により腕部60が矢印F
のように基端部31まわりに上下に揺動するので、腕部
先端部32に連結する上端の連結部材21を介してリン
ク機構23は三次元的に運動する。これにより、エンド
プレート24は水平の姿勢を保ちながら高い位置決め精
度で平行移動することになり、主軸26により回転する
工具28によってワーク4へのタッピングや穴加工など
機械加工が正確になされる。
【0031】リンク機構の関節部に球面軸受を使用した
従来技術の場合には、位置決め精度が悪くまた高速で運
動すると関節部が外れる虞があった。これに対して、本
発明では、ハウジング40に対してシャフト41をベア
リング43,44を介して軸支し、且つ、連結部42を
介してアーム20を連結したので、リンク機構23の剛
性と運動速度を著しく向上させることができる。また、
シャフト41の半径方向及び回転中心軸C方向の動きを
規制し且つこれら両方向について予圧をかけて軸支する
とともに、連結部42を介してアーム20を直交軸Dま
わりに揺動自在に支持している。したがって、連結部材
21,22の関節部での誤差や遊びはなく、リンク機構
23の関節構造の剛性と精度が向上することになり、リ
ンク機構23が高速で三次元運動しても関節部が外れる
ことはなく、また高精度にエンドプレート24の位置決
めができる。
【0032】ハウジング40に対してシャフト41は自
在に回動でき、且つシャフト41に対してアーム20は
連結部42を介して大きな揺動角で揺動できるので、エ
ンドプレート24の移動可能領域は殆ど制限を受けず広
い移動領域で任意の場所に移動できる。また、アーム2
0はシャフト41の回転中心軸Cとこれに略直交する直
交軸Dを中心として揺動するので、アーム20の揺動中
心は常に両軸C,Dの交点Pにあることになる。したが
って、三組のリンク機構23を運動させるための制御が
簡単になり、加工プログラムの作成が容易になる。
【0033】更に、連結部42では、シャフト41に対
してアーム20が球面で摺接するようにしたので、例え
リンク機構23の各部品の製作誤差があってもこの誤差
を球面状摺接部が吸収することになり、リンク機構23
は常に精度よく平行四辺形を保ちながら滑らかに変形す
る。また、球面式の連結構造にしたので連結部42全体
の構造がコンパクトになる。
【0034】このように、リンク機構23の関節構造の
剛性と精度が向上したので、本発明は工作機械に適用す
ることができるが、組立作業,塗装作業,搬送作業,測
定作業,加工作業などに使用される産業用ロボットにも
適用することができる。例えば、搬送用ロボットの場合
には、エンドプレート24の下面にバキューム式の吸盤
を取付けて被搬送物を吸引してハンドリングすることが
できる。また、エンドプレート24にタッチセンサ又は
レーザ発振器を取付ければ、それぞれ三次元測定用の測
定器又はレーザ加工機になる。なお、各図中同一符号は
同一又は相当部分を示す。
【0035】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したので、リ
ンク機構の剛性及び位置決め精度を向上させることがで
きる。また、可動部材を広い移動領域で移動させること
ができ、更に、三組のリンク機構の制御が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1乃至図6は本発明の実施形態の一例を示す
図で、図1は工作機械の正面構造図である。
【図2】図1の工作機械を説明するための概略図であ
る。
【図3】リンク機構の下部を示す縦断面図である。
【図4】リンク機構の下部の平面図である。
【図5】ユニット機構の上部を示す部分断面構造図であ
る。
【図6】ユニット機構の上部を下から見た底面図であ
る。
【符号の説明】
1 工作機械(位置決め装置) 3 天井部材(フレーム) 11 駆動モータ 20 アーム 20a アームの端部 21 上端の連結部材(一端の連結部材) 22 下端の連結部材(他端の連結部材) 23 リンク機構 24 エンドプレート(可動部材) 25 駆動側部材 26 主軸 27 主軸頭 31 基端部 32 先端部 33 ピニオン 34 ラック 35 引張ばね(付勢部材) 40 ハウジング 41 シャフト 42 連結部 43 ニードルベアリング(ラジアル用ベアリング) 44 ボールベアリング(スラスト用ベアリング) 52 ピン 53 外周面球面状部材 54 係合部材 55 球面状内周面 B 付勢部材の取付け位置 C 回転中心軸 D 直交軸

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二本のアームとこのアームの一端の間及
    び他端の間にそれぞれ配置された連結部材とで四辺形を
    なす三組のリンク機構により三本の脚を構成し、 前記一端の連結部材を駆動側部材を介して移動させるこ
    とにより、前記他端の連結部材に取付けられた可動部材
    を空間で平行移動させて位置決めする装置であって、 前記連結部材は、前記駆動側部材又は前記可動部材に取
    付けられたハウジングと、このハウジングに回動自在に
    軸支されたシャフトと、前記アームがこのシャフトの回
    転中心軸に略直交する直交軸まわりに自在に揺動するよ
    うに、前記シャフトの両端部と前記アームの端部とをそ
    れぞれ連結する一対の連結部とを備えたことを特徴とす
    る三本の脚を有する位置決め装置。
  2. 【請求項2】 前記シャフトと前記ハウジングとの間に
    は、前記シャフトの半径方向への移動を規制し且つ予圧
    をかけて前記シャフトを軸支するラジアル用ベアリング
    と、前記シャフトの前記回転中心軸方向への移動を規制
    し且つ予圧をかけて前記シャフトを軸支するスラスト用
    ベアリングとが装着され、 前記連結部では、前記シャフト端部にピンを前記直交軸
    方向に取付け、このピンに嵌装された外周面球面状部材
    と、前記アームの端部に取付けられた係合部材の球面状
    内周面とを摺接させて前記係合部材を摺動可能にしたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の三本の脚を有する位置
    決め装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動側部材の基端部がフレーム側に
    揺動自在に支持されるとともに先端部が前記一端の連結
    部材に揺動自在に連結され、 駆動モータにより回動するピニオンに噛合して往復移動
    するラックが前記駆動側部材先端部に揺動自在に連結さ
    れ、 前記駆動側部材は付勢部材により、この付勢部材の取付
    け位置に働く重力と略同じ付勢力で上方に引っ張られて
    いることを特徴とする請求項1又は2に記載の三本の脚
    を有する位置決め装置。
  4. 【請求項4】 前記位置決め装置は工作機械であり、回
    転駆動される主軸を有する主軸頭を前記可動部材に設け
    たことを特徴とする請求項1,2又は3に記載の三本の
    脚を有する位置決め装置。
  5. 【請求項5】 二本のアームとこのアームの一端の間及
    び他端の間にそれぞれ配置された連結部材とで四辺形を
    なす三組のリンク機構により三本の脚を構成し、 前記一端の連結部材を駆動側部材を介して移動させるこ
    とにより、前記他端の連結部材に取付けられて主軸頭が
    設けられた可動部材を空間で平行移動させ、前記主軸頭
    の主軸を回転させる工作機械であって、 前記連結部材は、前記駆動側部材又は前記可動部材に取
    付けられたハウジングと、このハウジングに回動自在に
    軸支されたシャフトと、前記アームがこのシャフトの回
    転中心軸に略直交する直交軸まわりに自在に揺動するよ
    うに、前記シャフトの両端部と前記アームの端部とをそ
    れぞれ連結する一対の連結部とを備え、 前記シャフトと前記ハウジングとの間には、前記シャフ
    トの半径方向への移動を規制し且つ予圧をかけて前記シ
    ャフトを軸支するラジアル用ベアリングと、前記シャフ
    トの前記回転中心軸方向への移動を規制し且つ予圧をか
    けて前記シャフトを軸支するスラスト用ベアリングとが
    装着され、 前記連結部では、前記シャフト端部にピンを前記直交軸
    方向に取付け、このピンに嵌装された外周面球面状部材
    と、前記アームの端部に取付けられた係合部材の球面状
    内周面とを摺接させて前記係合部材を摺動可能にし、 前記駆動側部材の基端部がフレーム側に揺動自在に支持
    されるとともに先端部が前記一端の連結部材に揺動自在
    に連結され、 駆動モータにより回動するピニオンに噛合して往復移動
    するラックが前記駆動側部材先端部に揺動自在に連結さ
    れ、 前記駆動側部材は引張ばねにより、この引張ばねの取付
    け位置に働く重力と略同じ付勢力で上方に引っ張られて
    いることを特徴とする三本の脚を有する工作機械。
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