JPH09137069A - 生分解性組成物 - Google Patents
生分解性組成物Info
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- JPH09137069A JPH09137069A JP29669195A JP29669195A JPH09137069A JP H09137069 A JPH09137069 A JP H09137069A JP 29669195 A JP29669195 A JP 29669195A JP 29669195 A JP29669195 A JP 29669195A JP H09137069 A JPH09137069 A JP H09137069A
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- Japan
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- starch
- biodegradable resin
- biodegradable
- plasticizer
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Biological Depolymerization Polymers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 澱粉と生分解性樹脂とを含む生分解性組成物
であって、生分解性樹脂が本来有する耐水性及び機械的
性質をほぼ維持し、かつ加熱溶融時の発泡やフィルム用
途での厚さの制限などの欠点を改善できる生分解性組成
物の提供。 【解決手段】 生分解性樹脂を連続相とし、可塑化澱粉
を非連続相として含有する生分解性組成物。前記可塑化
澱粉は澱粉を可塑剤とともに加熱混合して得られ、好ま
しくは含水量が5%以下の澱粉を可塑剤とともに加熱混
合して得られたものである。
であって、生分解性樹脂が本来有する耐水性及び機械的
性質をほぼ維持し、かつ加熱溶融時の発泡やフィルム用
途での厚さの制限などの欠点を改善できる生分解性組成
物の提供。 【解決手段】 生分解性樹脂を連続相とし、可塑化澱粉
を非連続相として含有する生分解性組成物。前記可塑化
澱粉は澱粉を可塑剤とともに加熱混合して得られ、好ま
しくは含水量が5%以下の澱粉を可塑剤とともに加熱混
合して得られたものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可塑化した澱粉と
生分解性樹脂とを含む生分解性組成物に関する。さらに
詳しくは、可塑化した澱粉を生分解性樹脂内に分散させ
ることによって澱粉の欠点である耐水性、機械的性質の
低下等を防ぎつつ、生分解性を向上させた生分解性複合
プラスチック組成物及びその製造法に関する。
生分解性樹脂とを含む生分解性組成物に関する。さらに
詳しくは、可塑化した澱粉を生分解性樹脂内に分散させ
ることによって澱粉の欠点である耐水性、機械的性質の
低下等を防ぎつつ、生分解性を向上させた生分解性複合
プラスチック組成物及びその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、地球環境の保全を図る観点から生
分解性樹脂の開発が活発になって来ている。これらの樹
脂はポリカプロラクトン、ポリ乳酸、ポリビニールアル
コールなどの化学合成系、ポリヒドロキシブチレート・
バリレート共重合体などの微生物系アセチルセルロース
などの天然物利用系等に分けられている。さらに、これ
らの樹脂に澱粉を配合してコストダウンや生分解性の改
善を行うことが提案され、一部実用化されている。生分
解性樹脂に澱粉を併用する場合、生澱粉をその粉体のま
ま生分解性樹脂の加熱溶融時に練込んで複合体を得る場
合と水存在下で澱粉と生分解性樹脂とを加熱溶融して複
合体を得る場合とがある。
分解性樹脂の開発が活発になって来ている。これらの樹
脂はポリカプロラクトン、ポリ乳酸、ポリビニールアル
コールなどの化学合成系、ポリヒドロキシブチレート・
バリレート共重合体などの微生物系アセチルセルロース
などの天然物利用系等に分けられている。さらに、これ
らの樹脂に澱粉を配合してコストダウンや生分解性の改
善を行うことが提案され、一部実用化されている。生分
解性樹脂に澱粉を併用する場合、生澱粉をその粉体のま
ま生分解性樹脂の加熱溶融時に練込んで複合体を得る場
合と水存在下で澱粉と生分解性樹脂とを加熱溶融して複
合体を得る場合とがある。
【0003】澱粉粉体を生分解性樹脂に練込んだ複合体
としては、特開平4−146953号公報に「プラスチ
ックの生分解性制御方法」として記載されている、生分
解性樹である脂肪族ポリエステルに澱粉等の有機フィラ
ーを配合したものが知られている。さらに、特開平5−
39381号公報に「生分解性ポリマー組成物」として
記載のポリ乳酸に澱粉粉体を配合した複合体なども知ら
れている。
としては、特開平4−146953号公報に「プラスチ
ックの生分解性制御方法」として記載されている、生分
解性樹である脂肪族ポリエステルに澱粉等の有機フィラ
ーを配合したものが知られている。さらに、特開平5−
39381号公報に「生分解性ポリマー組成物」として
記載のポリ乳酸に澱粉粉体を配合した複合体なども知ら
れている。
【0004】これら複合体では、澱粉を添加することに
より生分解性は改善される。しかし、強度や伸長率等の
機械的性質が大幅に低下して脆くなるという問題があ
る。さらに、これらの複合体をフィルムに応用しようと
しても、配合した澱粉粉体の粒度が相当に粗いため、厚
さが100μm程度より薄いフィルムを得ることはでき
ず、用途が限定されると言った欠点もあった。
より生分解性は改善される。しかし、強度や伸長率等の
機械的性質が大幅に低下して脆くなるという問題があ
る。さらに、これらの複合体をフィルムに応用しようと
しても、配合した澱粉粉体の粒度が相当に粗いため、厚
さが100μm程度より薄いフィルムを得ることはでき
ず、用途が限定されると言った欠点もあった。
【0005】一方、水存在下で澱粉と生分解性樹脂を加
熱溶融して得られる複合体は、例えば、特開平2−14
228号公報に「分解澱粉及び少なくとも1種の合成熱
可塑性ポリマー材料から製造されるポリマー材料」とし
て記載のものがある。この公報に記載の方法では、5〜
30重量%の含水率を有する澱粉及び生分解性樹脂を含
む水不溶性熱可塑性樹脂を加熱溶融して複合体を得てい
る。しかし、ここに開示されている複合体は水を含んで
いるため、加熱溶融時に発泡するという問題がある。さ
らに、特に生分解性樹脂が脂肪族ポリエステルである場
合、水の存在下での加熱により、樹脂が加水分解して強
度が低下するという欠点もあった。また、澱粉を含む生
分解性の複合体では、澱粉の欠点である耐水性及び機械
的性質が劣るという欠点もある。
熱溶融して得られる複合体は、例えば、特開平2−14
228号公報に「分解澱粉及び少なくとも1種の合成熱
可塑性ポリマー材料から製造されるポリマー材料」とし
て記載のものがある。この公報に記載の方法では、5〜
30重量%の含水率を有する澱粉及び生分解性樹脂を含
む水不溶性熱可塑性樹脂を加熱溶融して複合体を得てい
る。しかし、ここに開示されている複合体は水を含んで
いるため、加熱溶融時に発泡するという問題がある。さ
らに、特に生分解性樹脂が脂肪族ポリエステルである場
合、水の存在下での加熱により、樹脂が加水分解して強
度が低下するという欠点もあった。また、澱粉を含む生
分解性の複合体では、澱粉の欠点である耐水性及び機械
的性質が劣るという欠点もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の目的
は、澱粉と生分解性樹脂とを含む生分解性組成物であっ
て、生分解性樹脂が本来有する耐水性及び機械的性質を
ほぼ維持し、かつ加熱溶融時の発泡やフィルム用途での
厚さの制限などの欠点を改善できる生分解性組成物を提
供することにある。
は、澱粉と生分解性樹脂とを含む生分解性組成物であっ
て、生分解性樹脂が本来有する耐水性及び機械的性質を
ほぼ維持し、かつ加熱溶融時の発泡やフィルム用途での
厚さの制限などの欠点を改善できる生分解性組成物を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、生分解性樹脂
を連続相とし、可塑化澱粉を非連続相として含有するこ
とを特徴とする生分解性組成物に関する。以下に、本発
明について詳細に説明する。
を連続相とし、可塑化澱粉を非連続相として含有するこ
とを特徴とする生分解性組成物に関する。以下に、本発
明について詳細に説明する。
【0008】本発明の組成物では、可塑化澱粉を用い
る。可塑化澱粉とは、澱粉を可塑剤とともに加熱混合し
て得られたものである。可塑化澱粉の原料となる澱粉
は、未加工澱粉、加工澱粉または澱粉誘導体のいずれで
も良い。
る。可塑化澱粉とは、澱粉を可塑剤とともに加熱混合し
て得られたものである。可塑化澱粉の原料となる澱粉
は、未加工澱粉、加工澱粉または澱粉誘導体のいずれで
も良い。
【0009】未加工澱粉は、従来から公知の澱粉であ
る。未加工澱粉としては、例えば、馬鈴薯澱粉、甘薯澱
粉、タピオカ澱粉等の地下澱粉及び小麦澱粉、コーンス
ターチ、サゴ澱粉、米澱粉等の地上澱粉、ワキシースタ
ーチ、ハイアミローススターチ等の特種澱粉を挙げるこ
とができる。
る。未加工澱粉としては、例えば、馬鈴薯澱粉、甘薯澱
粉、タピオカ澱粉等の地下澱粉及び小麦澱粉、コーンス
ターチ、サゴ澱粉、米澱粉等の地上澱粉、ワキシースタ
ーチ、ハイアミローススターチ等の特種澱粉を挙げるこ
とができる。
【0010】また、加工澱粉としては白色デキストリ
ン、黄色デキストリン、ブリテイシュガムなどの焙焼デ
キストリン、酸化澱粉、低粘性変性澱粉等の分解産物と
アルファー澱粉を挙げることができる。さらに、澱粉誘
導体としては酢酸エステル、リン酸エステル等の澱粉エ
ステル、カルボキシエチルエーテル、ヒドロキシエチル
エーテル、ヒドロキシプロピルエーテル、陽性澱粉等の
澱粉エーテルを挙げることができる。
ン、黄色デキストリン、ブリテイシュガムなどの焙焼デ
キストリン、酸化澱粉、低粘性変性澱粉等の分解産物と
アルファー澱粉を挙げることができる。さらに、澱粉誘
導体としては酢酸エステル、リン酸エステル等の澱粉エ
ステル、カルボキシエチルエーテル、ヒドロキシエチル
エーテル、ヒドロキシプロピルエーテル、陽性澱粉等の
澱粉エーテルを挙げることができる。
【0011】可塑化澱粉の製造に際して、澱粉の含水量
は、澱粉乾物基準で5%以下、好ましくは2%以下であ
ることが適当である。澱粉の水分は少なければ少ないほ
ど加熱発泡時の発泡を抑制でき、かつ脂肪族ポリエステ
ル加水分解による強度低下も抑制できる。但し、澱粉を
乾燥して行くにつれ水分が飛びにくくなり、乾燥コスト
も上昇するので、経済的に見て5%以下、好ましくは2
%以下が妥当である。
は、澱粉乾物基準で5%以下、好ましくは2%以下であ
ることが適当である。澱粉の水分は少なければ少ないほ
ど加熱発泡時の発泡を抑制でき、かつ脂肪族ポリエステ
ル加水分解による強度低下も抑制できる。但し、澱粉を
乾燥して行くにつれ水分が飛びにくくなり、乾燥コスト
も上昇するので、経済的に見て5%以下、好ましくは2
%以下が妥当である。
【0012】澱粉の可塑化に用いる可塑剤は、澱粉に可
塑性を付与出来る、水以外のものであれば、特に制限は
ない。例えば、生分解性を有する高沸点可塑剤を挙げる
ことが出来る。そのような可塑剤の例としては、エチレ
ングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ソ
ルビトール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレン
グリコール、1,3−ブタンジオール、イソデシルアル
コール、n−デシルアルコール、ジエチレングリコー
ル、ジグリセリン、ポリグリセリン、ジプロピレングリ
コール、n−オクチルアルコール等を挙げることができ
る。
塑性を付与出来る、水以外のものであれば、特に制限は
ない。例えば、生分解性を有する高沸点可塑剤を挙げる
ことが出来る。そのような可塑剤の例としては、エチレ
ングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ソ
ルビトール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレン
グリコール、1,3−ブタンジオール、イソデシルアル
コール、n−デシルアルコール、ジエチレングリコー
ル、ジグリセリン、ポリグリセリン、ジプロピレングリ
コール、n−オクチルアルコール等を挙げることができ
る。
【0013】澱粉に対する可塑剤の配合比は、澱粉(乾
物基準)100重量部に対し10〜70重量部、好まし
くは20〜50重量部とすることが適当である。これら
の配合比率は澱粉に可塑性を付与し成形物の形成に於け
る流動性確保のために適している。
物基準)100重量部に対し10〜70重量部、好まし
くは20〜50重量部とすることが適当である。これら
の配合比率は澱粉に可塑性を付与し成形物の形成に於け
る流動性確保のために適している。
【0014】澱粉の可塑化のための加熱条件は、澱粉/
可塑剤及び澱粉/可塑剤/生分解性樹脂、可塑剤の種類
及び配合量により、適宜選択することができる。例え
ば、60〜220℃で10〜60分間加熱混合すること
で、可塑化澱粉を得ることができる。加熱混合は、例え
ば加圧ニーダーや押出し機等を用いて行うことが出来
る。加熱混合により得られる可塑化澱粉は、例えばペレ
ット化し、得られたペレットを後で生分解性樹脂と混合
し再度加熱溶融することが出来る。
可塑剤及び澱粉/可塑剤/生分解性樹脂、可塑剤の種類
及び配合量により、適宜選択することができる。例え
ば、60〜220℃で10〜60分間加熱混合すること
で、可塑化澱粉を得ることができる。加熱混合は、例え
ば加圧ニーダーや押出し機等を用いて行うことが出来
る。加熱混合により得られる可塑化澱粉は、例えばペレ
ット化し、得られたペレットを後で生分解性樹脂と混合
し再度加熱溶融することが出来る。
【0015】本発明の組成物において用いられる生分解
性樹脂には特に制限はない。それ自身生分解性を有する
樹脂であれば良く、成形性を考慮すると熱可塑性である
ことが適当である。化学合成系樹脂、微生物系樹脂、天
然物利用系樹脂等のいずれに属する樹脂でもよい。例え
ば、脂肪族ポリエステル、ポリビニールアルコール、セ
ルロース誘導体等を挙げることができる。
性樹脂には特に制限はない。それ自身生分解性を有する
樹脂であれば良く、成形性を考慮すると熱可塑性である
ことが適当である。化学合成系樹脂、微生物系樹脂、天
然物利用系樹脂等のいずれに属する樹脂でもよい。例え
ば、脂肪族ポリエステル、ポリビニールアルコール、セ
ルロース誘導体等を挙げることができる。
【0016】より具体的には、生分解性樹脂を考慮する
と、脂肪族ポリエステルとしてはポリヒドロキシブチレ
ート(PHB)及びその誘導体、ポリカプロラクトン
(PCL)、ポリエチレンアジペート(PEA)、ポリ
テトラメチレンアジペート、ポリグリコール酸(PG
A)、ポリ乳酸(PLA)及びその誘導体、ジオールと
ジカルボン酸を原料とする脂肪族ポリエステル等、セル
ロース類としてはアセチルセルロース、メチルセルロー
ス、エチルセルロース等を挙げることが出来る。これら
以外にも生分解性のポリビニールアルコール及びポリウ
レタン等が含まれる。
と、脂肪族ポリエステルとしてはポリヒドロキシブチレ
ート(PHB)及びその誘導体、ポリカプロラクトン
(PCL)、ポリエチレンアジペート(PEA)、ポリ
テトラメチレンアジペート、ポリグリコール酸(PG
A)、ポリ乳酸(PLA)及びその誘導体、ジオールと
ジカルボン酸を原料とする脂肪族ポリエステル等、セル
ロース類としてはアセチルセルロース、メチルセルロー
ス、エチルセルロース等を挙げることが出来る。これら
以外にも生分解性のポリビニールアルコール及びポリウ
レタン等が含まれる。
【0017】本発明の可塑化澱粉と生分解性樹脂との割
合は、澱粉と生分解性樹脂との乾物基準での重量比が1
0:90〜99:1、好ましくは50:50〜95:5
の範囲であることが適当である。澱粉の配合比率が10
重量%以上になると可塑化澱粉の添加による生分解改善
効果が現れ始める。特に、澱粉の配合比率が50重量%
以上になると、可塑化澱粉による分解性の促進効果が顕
著になる。また澱粉の配合比率が99%以下であれば成
形性等に大きな支障なく、特に95重量%以下では通常
の樹脂のみの場合とほぼ同様の成形性を示す。
合は、澱粉と生分解性樹脂との乾物基準での重量比が1
0:90〜99:1、好ましくは50:50〜95:5
の範囲であることが適当である。澱粉の配合比率が10
重量%以上になると可塑化澱粉の添加による生分解改善
効果が現れ始める。特に、澱粉の配合比率が50重量%
以上になると、可塑化澱粉による分解性の促進効果が顕
著になる。また澱粉の配合比率が99%以下であれば成
形性等に大きな支障なく、特に95重量%以下では通常
の樹脂のみの場合とほぼ同様の成形性を示す。
【0018】本発明の組成物は、上記成分に加えて、必
要により各種添加剤を適宜加えることが出来る。添加剤
としては、例えば、植物性タンパク質、パルプ、紫外線
安定剤、殺菌剤、除草剤、肥料、酸化防止剤、界面活性
剤、顔料等を挙げることが出来る。
要により各種添加剤を適宜加えることが出来る。添加剤
としては、例えば、植物性タンパク質、パルプ、紫外線
安定剤、殺菌剤、除草剤、肥料、酸化防止剤、界面活性
剤、顔料等を挙げることが出来る。
【0019】本発明の生分解性組成物は、例えば、前記
可塑化澱粉のペレットと生分解性樹脂とを、加熱混合す
ることにより得られる。加熱混合の条件は、澱粉の可塑
化のための加熱条件とほぼ同様にすることができる。但
し、可塑化澱粉および生分解性樹脂の種類や配合量によ
り、適宜選択することができる。例えば、60〜220
℃で10〜60分間加熱混合することで、生分解性樹脂
を連続相とし、可塑化澱粉を非連続相として含有する生
分解性組成物を得ることができる。加熱混合は、例えば
加圧ニーダーや押出し機等を用いて行うことが出来る。
また、澱粉の可塑化と生分解性樹脂との混合を同時に並
行して行うこともできる。
可塑化澱粉のペレットと生分解性樹脂とを、加熱混合す
ることにより得られる。加熱混合の条件は、澱粉の可塑
化のための加熱条件とほぼ同様にすることができる。但
し、可塑化澱粉および生分解性樹脂の種類や配合量によ
り、適宜選択することができる。例えば、60〜220
℃で10〜60分間加熱混合することで、生分解性樹脂
を連続相とし、可塑化澱粉を非連続相として含有する生
分解性組成物を得ることができる。加熱混合は、例えば
加圧ニーダーや押出し機等を用いて行うことが出来る。
また、澱粉の可塑化と生分解性樹脂との混合を同時に並
行して行うこともできる。
【0020】本発明の生分解性組成物は、生分解性樹脂
を連続相とし、可塑化澱粉を非連続相として含有する、
所謂海島構造(生分解性樹脂が海、可塑化澱粉が島)を
有する。そのため、生分解性組成物の表面は、生分解性
樹脂で覆われ、可塑化澱粉は生分解性樹脂内部に止ま
る。そのため、生分解性樹脂の有する機械的性質(成形
性)や耐水性は維持され、かつ生分解性は向上した組成
物が得られる。
を連続相とし、可塑化澱粉を非連続相として含有する、
所謂海島構造(生分解性樹脂が海、可塑化澱粉が島)を
有する。そのため、生分解性組成物の表面は、生分解性
樹脂で覆われ、可塑化澱粉は生分解性樹脂内部に止ま
る。そのため、生分解性樹脂の有する機械的性質(成形
性)や耐水性は維持され、かつ生分解性は向上した組成
物が得られる。
【0021】さらに、本発明の組成物は、低水分下で可
塑化した澱粉を用いることで、加熱溶融時の発泡を防ぎ
つつ生分解性を向上させた生分解性複合体を得ることも
できる。上記組成物にこれら海島構造体を取らせるため
には澱粉と樹脂の比率、可塑剤の配合量、加熱溶融条件
等が重要である。
塑化した澱粉を用いることで、加熱溶融時の発泡を防ぎ
つつ生分解性を向上させた生分解性複合体を得ることも
できる。上記組成物にこれら海島構造体を取らせるため
には澱粉と樹脂の比率、可塑剤の配合量、加熱溶融条件
等が重要である。
【0022】本発明の組成物は樹脂製品の加工に用いら
れる常法により成形することができる。成形品の形状や
用途等には特に制限がない。例えば、シート、フィル
ム、容器等に成形出来る。またペレットに成形し、更に
二次加工用に供することも出来る。これらの中で特にフ
ィルム用途には汎用樹脂と同程度の薄いフィルムを作成
出来ることから各種フィルム例えばコンポストバッグ、
レジ袋及びマルチフィルム、並びに生分解性樹脂の種類
によっては食品包装用フィルムにも使用出来る。
れる常法により成形することができる。成形品の形状や
用途等には特に制限がない。例えば、シート、フィル
ム、容器等に成形出来る。またペレットに成形し、更に
二次加工用に供することも出来る。これらの中で特にフ
ィルム用途には汎用樹脂と同程度の薄いフィルムを作成
出来ることから各種フィルム例えばコンポストバッグ、
レジ袋及びマルチフィルム、並びに生分解性樹脂の種類
によっては食品包装用フィルムにも使用出来る。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、可塑化澱粉と生分解性
樹脂を併用することによって、安価で機械的性質及び成
形性の優れた生分解性樹脂組成物を得ることが出来る。
従来の生分解性樹脂は汎用の熱可塑性樹脂に比べて高価
であり、将来的にも汎用樹脂並みの価格になることは難
しい。本発明により安価な澱粉を添加して複合化させる
ことで生分解性樹脂組成物の価格を低減出来、また生分
解性の促進にもつながり、その応用範囲を汎用樹脂並み
に拡大させることが可能となる。
樹脂を併用することによって、安価で機械的性質及び成
形性の優れた生分解性樹脂組成物を得ることが出来る。
従来の生分解性樹脂は汎用の熱可塑性樹脂に比べて高価
であり、将来的にも汎用樹脂並みの価格になることは難
しい。本発明により安価な澱粉を添加して複合化させる
ことで生分解性樹脂組成物の価格を低減出来、また生分
解性の促進にもつながり、その応用範囲を汎用樹脂並み
に拡大させることが可能となる。
【0024】
【実施例】以下本発明を実施例によりさらに詳細に説明
する。 実施例1 低水分コーンスターチ(水分2%以下)20重量部、エ
チレングリコール10重量部、脂肪族ポリエステル(昭
和高分子製ビオノール#3010)70重量部をヘキシ
ルミキサー(三井三池化工機製)で1000r.p.m.3分
間混合し、試験用押出機(東洋精機製)にて150℃で
加熱溶融しペレット化した。
する。 実施例1 低水分コーンスターチ(水分2%以下)20重量部、エ
チレングリコール10重量部、脂肪族ポリエステル(昭
和高分子製ビオノール#3010)70重量部をヘキシ
ルミキサー(三井三池化工機製)で1000r.p.m.3分
間混合し、試験用押出機(東洋精機製)にて150℃で
加熱溶融しペレット化した。
【0025】得られたペレット試験用卓上プレス(東洋
精機製)を用いて150℃150kgf/cm2 、30
秒間熱圧下で成形し、厚さ約0.4mmのシートを得
た。シートより幅5mm、長さ80mmの短冊状試験片
を切り出し引張り試験機(オリエンテック)を用いて、
機械的性質を調べた。測定条件としては100kgf のロ
ードセルを用い、スパン長を40mmにし、クロスヘッ
ドスピード5mm/minで行った。この引張り試験結
果より各機械的性質を以下の計算式にて算出した。
精機製)を用いて150℃150kgf/cm2 、30
秒間熱圧下で成形し、厚さ約0.4mmのシートを得
た。シートより幅5mm、長さ80mmの短冊状試験片
を切り出し引張り試験機(オリエンテック)を用いて、
機械的性質を調べた。測定条件としては100kgf のロ
ードセルを用い、スパン長を40mmにし、クロスヘッ
ドスピード5mm/minで行った。この引張り試験結
果より各機械的性質を以下の計算式にて算出した。
【0026】・引張り強度(kgf/cm2 )=破壊荷
重(kgf)/断面積(cm2 ) ・破壊伸長率(%)−{(破壊伸び−スパン長)/スパ
ン長}×100 ・弾性率(kgf/cm2 )=比例源応力/歪み 結果を表1に示す。
重(kgf)/断面積(cm2 ) ・破壊伸長率(%)−{(破壊伸び−スパン長)/スパ
ン長}×100 ・弾性率(kgf/cm2 )=比例源応力/歪み 結果を表1に示す。
【0027】比較例1 澱粉及び可塑剤を使用しないで、ビオノーレ#3010
のペレットのみから実施例1と同様にしてシートを得て
機械的性質を調べた。結果を表1に示す。
のペレットのみから実施例1と同様にしてシートを得て
機械的性質を調べた。結果を表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】表1に示す様に、実施例1では樹脂だけの
比較例1に較べて引張強度は若干低下するものの、伸長
率が大幅に改善しており、樹脂だけの場合のもろい物性
から弾力性のある物性に変わったことを示している。
比較例1に較べて引張強度は若干低下するものの、伸長
率が大幅に改善しており、樹脂だけの場合のもろい物性
から弾力性のある物性に変わったことを示している。
【0030】比較例2 ビオノーレ#3010を加えない以外は実施例1と同じ
条件で、ペレット化及びフィルム化を行い、澱粉とエチ
レングリコールからなるフィルムを調製した。
条件で、ペレット化及びフィルム化を行い、澱粉とエチ
レングリコールからなるフィルムを調製した。
【0031】耐水性試験 実施例1及び比較例2において調製したフィルム0.1
gを30℃の水20mlの中で16時間振とうした。次
いでそのロ過液のTOC(全有機炭素濃度)を測定し
た。その結果を表2に示す。
gを30℃の水20mlの中で16時間振とうした。次
いでそのロ過液のTOC(全有機炭素濃度)を測定し
た。その結果を表2に示す。
【0032】
【表2】
【0033】表2から明らかなように、比較例2に比較
して実施例1は、ほとんどTOCの値を示さなかった。
すなわち水中においてその澱粉成分は殆んど溶出せず、
耐水性を備えていることが分かる。
して実施例1は、ほとんどTOCの値を示さなかった。
すなわち水中においてその澱粉成分は殆んど溶出せず、
耐水性を備えていることが分かる。
【0034】実施例2 低水分コーンスターチ(水分2%以下)40重量部、グ
リセリン20重量部、ポリカプロラフトン(ダイセル化
学工業製プラクセルH−7)40重量部をヘンシルミキ
サーで1000r.p.m.3分間混合し、試験用押出し機
(東洋精機製)にて100℃に加熱溶融しペレット化し
た。得られたペレットを試験用卓上プレス(東洋精機
製)を用いて100℃の温度で処理した以外は実施例1
と同じ条件で試験した。結果表3に示す。
リセリン20重量部、ポリカプロラフトン(ダイセル化
学工業製プラクセルH−7)40重量部をヘンシルミキ
サーで1000r.p.m.3分間混合し、試験用押出し機
(東洋精機製)にて100℃に加熱溶融しペレット化し
た。得られたペレットを試験用卓上プレス(東洋精機
製)を用いて100℃の温度で処理した以外は実施例1
と同じ条件で試験した。結果表3に示す。
【0035】比較例3 澱粉及び可塑剤を使用しないで、プラクセルH−7のペ
レットのみから実施例2と同様にしてシートを得て機械
的性質を調べた。結果表3に示す。
レットのみから実施例2と同様にしてシートを得て機械
的性質を調べた。結果表3に示す。
【0036】
【表3】
【0037】実施例3 コーンスターチ100重量部にアマニ油を1重量部添加
してブレーンミキサー(宝工機製)を用いて均一に混合
した後100℃に加温された箱型乾燥機を用いて製品水
分が0.3%以下になるように乾燥しアマニ油加工コー
ンスターチを得た。このアマニ油加工コーンスターチ
(水分1.0%)40重量部、ポリエチレングリコール
20重量部、ポリ乳酸(島津製作所製ラクテイ)40重
量部をヘンシルミキサーで1000r.p.m.3分間混合
し、試験用押出し機(東洋精機製)にて180℃に加熱
溶融しペレット化した。得られたペレットを試験用卓上
プレス(東洋精機製)を用いて180℃の温度で処理し
た以外は実施例1と同じ条件で試験した。結果を表4に
示す。
してブレーンミキサー(宝工機製)を用いて均一に混合
した後100℃に加温された箱型乾燥機を用いて製品水
分が0.3%以下になるように乾燥しアマニ油加工コー
ンスターチを得た。このアマニ油加工コーンスターチ
(水分1.0%)40重量部、ポリエチレングリコール
20重量部、ポリ乳酸(島津製作所製ラクテイ)40重
量部をヘンシルミキサーで1000r.p.m.3分間混合
し、試験用押出し機(東洋精機製)にて180℃に加熱
溶融しペレット化した。得られたペレットを試験用卓上
プレス(東洋精機製)を用いて180℃の温度で処理し
た以外は実施例1と同じ条件で試験した。結果を表4に
示す。
【0038】比較例4 澱粉及び可塑剤を使用しないで、バイオポールD410
Gのペレットのみから実施例3と同様にしてシートを得
て機械的性質を調べた。結果を表4に示す。
Gのペレットのみから実施例3と同様にしてシートを得
て機械的性質を調べた。結果を表4に示す。
【0039】
【表4】
【0040】実施例3では、比較例4と比べ、伸長率が
高くなり、ポリL−乳酸の結晶性の高いことによる脆い
物性が改善され、延伸処理などのコストのかかる物理処
理の必要のないことが示された。
高くなり、ポリL−乳酸の結晶性の高いことによる脆い
物性が改善され、延伸処理などのコストのかかる物理処
理の必要のないことが示された。
Claims (9)
- 【請求項1】 生分解性樹脂を連続相とし、可塑化澱粉
を非連続相として含有することを特徴とする生分解性組
成物。 - 【請求項2】 可塑化澱粉が澱粉を可塑剤とともに加熱
混合して得られたものである請求項1記載の組成物。 - 【請求項3】 可塑化澱粉が含水量が5%以下の澱粉を
可塑剤とともに加熱混合して得られたものである請求項
1記載の組成物。 - 【請求項4】 澱粉が、未加工澱粉、加工澱粉または澱
粉誘導体である請求項1〜3のいずれか1項に記載の組
成物。 - 【請求項5】 可塑化澱粉と生分解性樹脂との割合が、
澱粉と生分解性樹脂との乾物基準での重量比が10:9
0〜99:1の範囲である請求項1〜4のいずれか1項
に記載の組成物。 - 【請求項6】 可塑剤が生分解性を有する高沸点可塑剤
である請求項1〜5のいずれか1項に記載の組成物。 - 【請求項7】 生分解性樹脂が脂肪族ポリエステル、ポ
リビニールアルコール及びセルロース類からなる群から
選ばれる少なくとも1種の生分解性樹脂である請求項1
〜6のいずれか1項に記載の組成物。 - 【請求項8】 脂肪族ポリエステル、ポリヒドロキシブ
チレート、ポリカプロラクトン(PCL)、ポリエチレ
ンアジペート(PEA)、ポリテトラメチレンアジペー
ト、ポリグリコール酸(PGA)、ポリ乳酸(PLA)
及びその誘導体、並びにジオールとジカルボン酸を原料
とする脂肪族ポリエステルからなる群から選ばれる少な
くとも1種である請求項7記載の組成物。 - 【請求項9】 澱粉、可塑剤及び生分解性樹脂を、澱粉
(乾物基準)に対して5%以下の水分の存在下、加熱混
合する請求項1記載の組成物の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29669195A JPH09137069A (ja) | 1995-11-15 | 1995-11-15 | 生分解性組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29669195A JPH09137069A (ja) | 1995-11-15 | 1995-11-15 | 生分解性組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09137069A true JPH09137069A (ja) | 1997-05-27 |
Family
ID=17836842
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29669195A Pending JPH09137069A (ja) | 1995-11-15 | 1995-11-15 | 生分解性組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09137069A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20020029050A (ko) * | 2002-03-29 | 2002-04-17 | 주식회사 나선하이테크 | 분해성 수지 및 그 제조방법 |
| JP2007537324A (ja) * | 2004-05-11 | 2007-12-20 | アデプト ポリマーズ リミテッド | 押出法 |
| EP3118264A4 (en) * | 2014-03-11 | 2017-10-11 | Toyo Seikan Group Holdings, Ltd. | Resin molded article to be thrown in water |
| JP2018053192A (ja) * | 2016-09-30 | 2018-04-05 | 日本コーンスターチ株式会社 | エステル化澱粉及び澱粉系プラスチック組成物 |
| CN113773617A (zh) * | 2021-08-12 | 2021-12-10 | 广州市聚赛龙工程塑料股份有限公司 | 一种pbat基材料及其制备方法和应用 |
| CN114395270A (zh) * | 2022-02-08 | 2022-04-26 | 湖北飞歌科技股份有限公司 | 一种纳米改性淀粉聚乙烯醇可完全降解塑料及其制备方法 |
| JP2022086218A (ja) * | 2020-11-30 | 2022-06-09 | 株式会社コバヤシ | 澱粉非溶出性フィルム、及び成形体の製造方法 |
-
1995
- 1995-11-15 JP JP29669195A patent/JPH09137069A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20020029050A (ko) * | 2002-03-29 | 2002-04-17 | 주식회사 나선하이테크 | 분해성 수지 및 그 제조방법 |
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| US11203648B2 (en) | 2016-09-30 | 2021-12-21 | Japan Corn Starch Co., Ltd. | Esterified starch and starch-containing plastic composition |
| JP2022086218A (ja) * | 2020-11-30 | 2022-06-09 | 株式会社コバヤシ | 澱粉非溶出性フィルム、及び成形体の製造方法 |
| CN113773617A (zh) * | 2021-08-12 | 2021-12-10 | 广州市聚赛龙工程塑料股份有限公司 | 一种pbat基材料及其制备方法和应用 |
| CN114395270A (zh) * | 2022-02-08 | 2022-04-26 | 湖北飞歌科技股份有限公司 | 一种纳米改性淀粉聚乙烯醇可完全降解塑料及其制备方法 |
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