JPH09138231A - 尿検査方法 - Google Patents
尿検査方法Info
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- JPH09138231A JPH09138231A JP7298529A JP29852995A JPH09138231A JP H09138231 A JPH09138231 A JP H09138231A JP 7298529 A JP7298529 A JP 7298529A JP 29852995 A JP29852995 A JP 29852995A JP H09138231 A JPH09138231 A JP H09138231A
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- Japan
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- urine
- optical rotation
- concentration
- substance
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- Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 試験紙等の消耗品を使用することなく、維持
管理が容易な尿検査方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 尿中を伝搬する光の旋光角および散乱光
量を測定することにより、尿中に含まれる蛋白質、糖、
血液等の濃度を分析する。
管理が容易な尿検査方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 尿中を伝搬する光の旋光角および散乱光
量を測定することにより、尿中に含まれる蛋白質、糖、
血液等の濃度を分析する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人をはじめとする
動物から採取した尿を検査する方法に関するものであ
る。特に、尿中の糖、蛋白質等の濃度を検査する場合に
使用される。
動物から採取した尿を検査する方法に関するものであ
る。特に、尿中の糖、蛋白質等の濃度を検査する場合に
使用される。
【0002】
【従来の技術】健常な成人は、1日当たり通常1000
〜1500mlの尿を排出する。この内、総固形分は5
0〜70gである。固形分の内、およそ25g前後が、
塩化ナトリウム、塩化カリウム、リン酸を主とする無機
物で、ほとんどがイオン化した状態で溶解している。残
りが有機物で、尿素、尿酸を主とするが、僅かながら、
糖、蛋白質も存在する。従来、このような尿中の糖や蛋
白質の検査方法としては、試薬を含浸した試験紙等を尿
に浸し、これの呈色反応を分光測定機等によって観測し
ていた。
〜1500mlの尿を排出する。この内、総固形分は5
0〜70gである。固形分の内、およそ25g前後が、
塩化ナトリウム、塩化カリウム、リン酸を主とする無機
物で、ほとんどがイオン化した状態で溶解している。残
りが有機物で、尿素、尿酸を主とするが、僅かながら、
糖、蛋白質も存在する。従来、このような尿中の糖や蛋
白質の検査方法としては、試薬を含浸した試験紙等を尿
に浸し、これの呈色反応を分光測定機等によって観測し
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ここで
使用される試験紙は、糖、蛋白質等の個々の検査項目に
応じてそれぞれ別個のものが必要とされていた。また、
1回の検査ごとに新たな試験紙が必要なため、ランニン
グコストが高くなるという欠点があった。更に、省力化
のための自動化にも限界がある。また、家庭において使
用される場合は、素人に試験紙の設定及び交換を要求す
ることになる。この作業は、比較的嫌われるため、尿検
査装置の家庭への普及を妨げていた。本発明は、これら
の課題を考慮して、試験紙等の消耗品を使用することな
く、維持管理が容易な尿検査方法を提供することを目的
とする。
使用される試験紙は、糖、蛋白質等の個々の検査項目に
応じてそれぞれ別個のものが必要とされていた。また、
1回の検査ごとに新たな試験紙が必要なため、ランニン
グコストが高くなるという欠点があった。更に、省力化
のための自動化にも限界がある。また、家庭において使
用される場合は、素人に試験紙の設定及び交換を要求す
ることになる。この作業は、比較的嫌われるため、尿検
査装置の家庭への普及を妨げていた。本発明は、これら
の課題を考慮して、試験紙等の消耗品を使用することな
く、維持管理が容易な尿検査方法を提供することを目的
とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の尿検査方法は、
尿の旋光角を測定することによって、前記尿中の旋光性
物質の濃度を判定するものである。また、前記旋光性物
質が蛋白質、糖およびL−アスコルビン酸からなる群よ
り選択される少なくとも一種であるものである。尿中に
含まれる糖、すなわちグルコースは、1日当たり通常、
0.13〜0.5g、尿中に排出される。これと尿量か
ら、濃度即ち尿糖値を概算すると、平均的にはおよそ5
0mg/dl以下である。この尿糖値は、健康状態の一
部を反映している。特に、糖尿病の場合、これが数10
0mg/dlになり、中には数1000mg/dlに達
することもある。即ち、正常値に対して、およそ1〜2
桁程度にまで増加することがある。一方、尿中に含まれ
る蛋白質、すなわちアルブミンは、通常、グルコースよ
り更に少なく、3〜60mg尿中に排出される。尿量か
ら概算すると、尿中での濃度は、平均的にはおよそ6m
g/dl以下である。このアルブミン濃度も、健康状態
の一部を反映しており、腎臓疾患が存在する時、アルブ
ミン濃度は100mg/dl以上になる。即ち、正常値
に対しておよそ1桁以上増加することもある。
尿の旋光角を測定することによって、前記尿中の旋光性
物質の濃度を判定するものである。また、前記旋光性物
質が蛋白質、糖およびL−アスコルビン酸からなる群よ
り選択される少なくとも一種であるものである。尿中に
含まれる糖、すなわちグルコースは、1日当たり通常、
0.13〜0.5g、尿中に排出される。これと尿量か
ら、濃度即ち尿糖値を概算すると、平均的にはおよそ5
0mg/dl以下である。この尿糖値は、健康状態の一
部を反映している。特に、糖尿病の場合、これが数10
0mg/dlになり、中には数1000mg/dlに達
することもある。即ち、正常値に対して、およそ1〜2
桁程度にまで増加することがある。一方、尿中に含まれ
る蛋白質、すなわちアルブミンは、通常、グルコースよ
り更に少なく、3〜60mg尿中に排出される。尿量か
ら概算すると、尿中での濃度は、平均的にはおよそ6m
g/dl以下である。このアルブミン濃度も、健康状態
の一部を反映しており、腎臓疾患が存在する時、アルブ
ミン濃度は100mg/dl以上になる。即ち、正常値
に対しておよそ1桁以上増加することもある。
【0005】尿中に存在するグルコースや蛋白質が旋光
性を示すのに対して、尿中の有機物の主成分である尿
素、尿酸は旋光性を示さない。また、尿中の無機物はす
べて、旋光性を示さない。そのため、尿の旋光角を測定
することにより、尿中のグルコースもしくは蛋白質の濃
度を精度良く判定できる。同様に、尿中にLーアスコル
ビン酸(いわゆるビタミンC)が含まれる場合にも、旋
光角の測定によりLーアスコルビン酸濃度の判定が可能
である。
性を示すのに対して、尿中の有機物の主成分である尿
素、尿酸は旋光性を示さない。また、尿中の無機物はす
べて、旋光性を示さない。そのため、尿の旋光角を測定
することにより、尿中のグルコースもしくは蛋白質の濃
度を精度良く判定できる。同様に、尿中にLーアスコル
ビン酸(いわゆるビタミンC)が含まれる場合にも、旋
光角の測定によりLーアスコルビン酸濃度の判定が可能
である。
【0006】以下、本発明の測定原理を説明する。旋光
角Aは、旋光性物質の比旋光度αと濃度Cの積に比例す
る。この関係を(1)式に示す。旋光性物質が1種類の
場合には、 A[deg]=L[cm]×α×C[kg/dl] (1) となり、N種類の旋光性物質を含む場合には、 A[deg]=L×(α1×C1+α2×C2+・・+αN×CN) (2) となる。ここで、Lは測定光路長である。グルコースと
アルブミンの比旋光度αを表1に示す。
角Aは、旋光性物質の比旋光度αと濃度Cの積に比例す
る。この関係を(1)式に示す。旋光性物質が1種類の
場合には、 A[deg]=L[cm]×α×C[kg/dl] (1) となり、N種類の旋光性物質を含む場合には、 A[deg]=L×(α1×C1+α2×C2+・・+αN×CN) (2) となる。ここで、Lは測定光路長である。グルコースと
アルブミンの比旋光度αを表1に示す。
【0007】
【表1】
【0008】ここに示す比旋光度は、グルコース水溶液
及びアルブミン水溶液の20℃におけるものである。即
ち、濃度100g/dlのグルコース水溶液中を波長5
89nmの光が10cm伝搬すると、その偏光方向は5
0deg回転する。ただし、実際は、グルコースの溶解度
の制限があるので、上記濃度は実現できないが、(1)
式より、旋光角と濃度は比例するため、100mg/d
lでは、50×10ー3deg回転する。これらより、尿中
の旋光性物質がグルコースのみの場合、尿の旋光角を測
定することによって、グルコースの比旋光度から尿糖値
を算出することができる。同様に、アルブミンおよびL
−アスコルビン酸の場合にも算出可能である。尿中にグ
ルコース、アルブミンおよびL−アスコルビン酸等、複
数の旋光性物質が共存する場合は以下の方法で、それぞ
れの濃度を算出することができる。
及びアルブミン水溶液の20℃におけるものである。即
ち、濃度100g/dlのグルコース水溶液中を波長5
89nmの光が10cm伝搬すると、その偏光方向は5
0deg回転する。ただし、実際は、グルコースの溶解度
の制限があるので、上記濃度は実現できないが、(1)
式より、旋光角と濃度は比例するため、100mg/d
lでは、50×10ー3deg回転する。これらより、尿中
の旋光性物質がグルコースのみの場合、尿の旋光角を測
定することによって、グルコースの比旋光度から尿糖値
を算出することができる。同様に、アルブミンおよびL
−アスコルビン酸の場合にも算出可能である。尿中にグ
ルコース、アルブミンおよびL−アスコルビン酸等、複
数の旋光性物質が共存する場合は以下の方法で、それぞ
れの濃度を算出することができる。
【0009】また、濃度未知の旋光性物質以外の妨害旋
光性物質によって発現する旋光角範囲が既知である尿の
旋光角を測定し、前記旋光性物質の濃度を (A−Ah)/(α×L)≦C≦(A−Al)/(α×L) (3) 但し、 A :測定された尿の旋光角[deg] Ah :妨害旋光性物質によって発現する旋光角の最大値
[deg] Al :妨害旋光性物質によって発現する旋光角の最小値
[deg] α :旋光性物質の比旋光度[deg/cm・dl/k
g] L :測定光路長[cm] の範囲であると判定するものである。まず、(2)式を
変形し、以下の(4)式を得る。 A=Ax+Ad (4) ここで、 Ax=L×α1×C1 Ad=L×(α2×C2+・・・+αN×CN) とする。(2)式における、物質1を検出すべき旋光性
物質X、物質2〜Nをそれ以外の旋光性物質、すなわち
妨害旋光性物質とすると、Adは妨害旋光性物質によっ
て発現した旋光角に相当する。ここで、物質2〜Nの濃
度範囲が既知ならば、Adのとり得る最大値Ahおよび最
小値Alが既知になる。これから次の(5)式が導かれ
る。 A−Ah≦Ax=A−Ad≦A−Al (5) (5)式から旋光角Axの範囲がわかり、比旋光度αxと
測定光路長Lから濃度Cxの範囲もわかる。この(5)
式の旋光性物質Xの濃度Cに関して表現したものが、上
記(3)式である。これから、例えば、グルコース濃度
を検査する場合において、妨害になるアルブミンの濃度
が10mg/dl以下の時、すなわち、アルブミン濃度
のとり得る最小値を0、最大値を10mg/dlとした
時、波長589nm、測定光路長=10cmでは、Ah
=0deg,Al=−6×10-3degとなる。この時、A=
0.1degと測定されたとすると、表1より、グルコー
ス濃度C(mg/dl)は、 200≦C≦212 と判定できる。実際、尿糖値が異常を示す場合には、数
100mg/dl以上に達することを考慮すると、上記
の精度で検査できれば十分の場合も多い。即ち、アルブ
ミン濃度が正常値である10mg/dl程度以下の場合
は、1つの波長で旋光角を測定することによって尿糖値
の異常の有無を検査できる。
光性物質によって発現する旋光角範囲が既知である尿の
旋光角を測定し、前記旋光性物質の濃度を (A−Ah)/(α×L)≦C≦(A−Al)/(α×L) (3) 但し、 A :測定された尿の旋光角[deg] Ah :妨害旋光性物質によって発現する旋光角の最大値
[deg] Al :妨害旋光性物質によって発現する旋光角の最小値
[deg] α :旋光性物質の比旋光度[deg/cm・dl/k
g] L :測定光路長[cm] の範囲であると判定するものである。まず、(2)式を
変形し、以下の(4)式を得る。 A=Ax+Ad (4) ここで、 Ax=L×α1×C1 Ad=L×(α2×C2+・・・+αN×CN) とする。(2)式における、物質1を検出すべき旋光性
物質X、物質2〜Nをそれ以外の旋光性物質、すなわち
妨害旋光性物質とすると、Adは妨害旋光性物質によっ
て発現した旋光角に相当する。ここで、物質2〜Nの濃
度範囲が既知ならば、Adのとり得る最大値Ahおよび最
小値Alが既知になる。これから次の(5)式が導かれ
る。 A−Ah≦Ax=A−Ad≦A−Al (5) (5)式から旋光角Axの範囲がわかり、比旋光度αxと
測定光路長Lから濃度Cxの範囲もわかる。この(5)
式の旋光性物質Xの濃度Cに関して表現したものが、上
記(3)式である。これから、例えば、グルコース濃度
を検査する場合において、妨害になるアルブミンの濃度
が10mg/dl以下の時、すなわち、アルブミン濃度
のとり得る最小値を0、最大値を10mg/dlとした
時、波長589nm、測定光路長=10cmでは、Ah
=0deg,Al=−6×10-3degとなる。この時、A=
0.1degと測定されたとすると、表1より、グルコー
ス濃度C(mg/dl)は、 200≦C≦212 と判定できる。実際、尿糖値が異常を示す場合には、数
100mg/dl以上に達することを考慮すると、上記
の精度で検査できれば十分の場合も多い。即ち、アルブ
ミン濃度が正常値である10mg/dl程度以下の場合
は、1つの波長で旋光角を測定することによって尿糖値
の異常の有無を検査できる。
【0010】さらに、N種類の旋光性物質を含む尿の旋
光角を、少なくともN種類の波長の光を用いて測定する
ことによって、前記尿中の旋光性物質の濃度を判定する
ものである。比旋光度は、旋光分散によって、波長ごと
に異なる。従って、N種類の旋光性物質が共存している
場合は、N種類の波長で旋光角を測定することにより、
上記(2)式を用いて互いに独立なN個の連立方程式が
得られる。これから、N種類の旋光性物質の濃度を算出
できる。このように、尿の旋光角を測定することによっ
て、尿糖値やアルブミン濃度の異常を検査することがで
きる。
光角を、少なくともN種類の波長の光を用いて測定する
ことによって、前記尿中の旋光性物質の濃度を判定する
ものである。比旋光度は、旋光分散によって、波長ごと
に異なる。従って、N種類の旋光性物質が共存している
場合は、N種類の波長で旋光角を測定することにより、
上記(2)式を用いて互いに独立なN個の連立方程式が
得られる。これから、N種類の旋光性物質の濃度を算出
できる。このように、尿の旋光角を測定することによっ
て、尿糖値やアルブミン濃度の異常を検査することがで
きる。
【0011】また、波長500nm以上の光に対する尿
の旋光角を測定するものである。500nmより短波長
では、主にウロクローム(尿中に含まれる黄色成分)に
よる吸収が大きくなり、むしろ測定精度を悪化させ得る
場合があるからである。
の旋光角を測定するものである。500nmより短波長
では、主にウロクローム(尿中に含まれる黄色成分)に
よる吸収が大きくなり、むしろ測定精度を悪化させ得る
場合があるからである。
【0012】さらに、尿の散乱光量を測定することによ
って、前記尿中の光散乱物質濃度を判定するものであ
る。また、前記光散乱物質が、蛋白質および血液のうち
少なくとも一方であるものである。尿中蛋白質であるア
ルブミンの分子量は約7万であり、これによる光の散乱
は、それ以外のグルコース(分子量は約180)等の尿
中の有機物、無機物の分子量物質による光の散乱に比べ
て十分に大きい。即ち、尿中を伝搬する光の散乱は、ア
ルブミンによるものが支配的である。そのため、尿に光
を照射し、その散乱光を直接もしくは透過光量の減少と
いう形で観測することによって、アルブミン濃度を把握
することができる。また、比較的大きな粒子である血液
の有無の検査も可能である。
って、前記尿中の光散乱物質濃度を判定するものであ
る。また、前記光散乱物質が、蛋白質および血液のうち
少なくとも一方であるものである。尿中蛋白質であるア
ルブミンの分子量は約7万であり、これによる光の散乱
は、それ以外のグルコース(分子量は約180)等の尿
中の有機物、無機物の分子量物質による光の散乱に比べ
て十分に大きい。即ち、尿中を伝搬する光の散乱は、ア
ルブミンによるものが支配的である。そのため、尿に光
を照射し、その散乱光を直接もしくは透過光量の減少と
いう形で観測することによって、アルブミン濃度を把握
することができる。また、比較的大きな粒子である血液
の有無の検査も可能である。
【0013】また、波長500nm以上の光に対する尿
の散乱光量を測定するものである。比旋光度の測定と同
様に、500nmより短波長では、主にウロクロームに
よる吸収が大きくなり、測定精度を悪化させ得る場合が
あるからである。
の散乱光量を測定するものである。比旋光度の測定と同
様に、500nmより短波長では、主にウロクロームに
よる吸収が大きくなり、測定精度を悪化させ得る場合が
あるからである。
【0014】さらに、尿の旋光角と散乱光量を同時に測
定することによって、旋光性物質と光散乱物質の濃度を
同時に判定するものである。特に、尿中にグルコースと
アルブミンが、お互いに無視できない程度、存在する場
合に有効である。
定することによって、旋光性物質と光散乱物質の濃度を
同時に判定するものである。特に、尿中にグルコースと
アルブミンが、お互いに無視できない程度、存在する場
合に有効である。
【0015】
[実施例1]第1の実施例について、以下、詳細に説明
する。図1は、本実施例に使用した旋光計の構成図であ
る。この旋光計の基本原理は、ファラデー効果を利用し
た偏光面振動による光学零位法である。180Wの低圧
ナトリウムランプ1は、平行光を発射する。バンドパス
フィルター2は、ナトリウムランプ1の発した光のう
ち、波長589.0nmの光のみを透過する。偏光子3
は、バンドパスフィルター2からの光のうち、例えば紙
面に平行な偏光成分の光のみを透過する。ファラデーセ
ルドライバー5より入力された変調信号電流により、フ
ァラデーセル4は、この透過光の偏光方向を光ファラデ
ー効果によって微小幅変調させる。尿を収容するサンプ
ルセル6の実質光路長は10cmである。回転検光子7
は、検光子ドライバー8によって任意の角度に設定でき
る。9は光センサーで、透過光の強度により信号を出力
する。ロックインアンプ10は、ファラデーセル4への
変調信号を参照信号として、光センサー9の出力を位相
敏感検波する。コンピューター11は、回転検光子7を
連続的に回転させる命令を検光子ドライバー8に送りつ
つ、ロックインアンプ10の出力を記録する。これによ
って、ロックインアンプ10の出力がゼロになる回転検
光子7の角度を見いだし、旋光角を算出する機能を有し
ている。以上の構成により、約10-3degの精度を達成
している。
する。図1は、本実施例に使用した旋光計の構成図であ
る。この旋光計の基本原理は、ファラデー効果を利用し
た偏光面振動による光学零位法である。180Wの低圧
ナトリウムランプ1は、平行光を発射する。バンドパス
フィルター2は、ナトリウムランプ1の発した光のう
ち、波長589.0nmの光のみを透過する。偏光子3
は、バンドパスフィルター2からの光のうち、例えば紙
面に平行な偏光成分の光のみを透過する。ファラデーセ
ルドライバー5より入力された変調信号電流により、フ
ァラデーセル4は、この透過光の偏光方向を光ファラデ
ー効果によって微小幅変調させる。尿を収容するサンプ
ルセル6の実質光路長は10cmである。回転検光子7
は、検光子ドライバー8によって任意の角度に設定でき
る。9は光センサーで、透過光の強度により信号を出力
する。ロックインアンプ10は、ファラデーセル4への
変調信号を参照信号として、光センサー9の出力を位相
敏感検波する。コンピューター11は、回転検光子7を
連続的に回転させる命令を検光子ドライバー8に送りつ
つ、ロックインアンプ10の出力を記録する。これによ
って、ロックインアンプ10の出力がゼロになる回転検
光子7の角度を見いだし、旋光角を算出する機能を有し
ている。以上の構成により、約10-3degの精度を達成
している。
【0016】本実施例における尿検査は以下の様に行っ
た。まず、本旋光計の特性の確認のために、検量線の作
成を行う。純水をセル6に入れ、ロックインアンプ10
の出力がゼロになる回転検光子7の角度を測定した。こ
の角度を基準として、純水を溶媒とし、濃度がそれぞれ
20、100、200、300、500mg/dlにな
るように調合したグルコース水溶液の旋光角を測定し
た。この結果を図2に白丸で示す。これから、グルコー
ス濃度を測定できることを実証した。次に、あらかじめ
尿分析装置によって、グルコース濃度が50mg/dl
以下、アルブミン濃度が10mg/dl以下と判定され
た尿の旋光角を測定した。更に、この尿を溶媒とし、濃
度がそれぞれ20、100、200、300、500m
g/dlのグルコース溶液、即ち、人工的に糖尿を調合
した。これらの旋光角を測定した。この結果を図2に黒
丸で示す。この人工的糖尿の旋光角(黒丸)は、検量線
から1.5×10-2deg平行移動した直線で表されるこ
とから、正確にそのグルコース濃度を反映していること
になる。この尿単独の旋光角は1.5×10-2degであ
った。これと、あらかじめ尿分析装置により得られたア
ルブミン濃度範囲から、(3)式によって、グルコース
濃度C(mg/dl)は次の範囲にあると判定できる。 30≦C≦42 これは、あらかじめ分析した結果と一致する。
た。まず、本旋光計の特性の確認のために、検量線の作
成を行う。純水をセル6に入れ、ロックインアンプ10
の出力がゼロになる回転検光子7の角度を測定した。こ
の角度を基準として、純水を溶媒とし、濃度がそれぞれ
20、100、200、300、500mg/dlにな
るように調合したグルコース水溶液の旋光角を測定し
た。この結果を図2に白丸で示す。これから、グルコー
ス濃度を測定できることを実証した。次に、あらかじめ
尿分析装置によって、グルコース濃度が50mg/dl
以下、アルブミン濃度が10mg/dl以下と判定され
た尿の旋光角を測定した。更に、この尿を溶媒とし、濃
度がそれぞれ20、100、200、300、500m
g/dlのグルコース溶液、即ち、人工的に糖尿を調合
した。これらの旋光角を測定した。この結果を図2に黒
丸で示す。この人工的糖尿の旋光角(黒丸)は、検量線
から1.5×10-2deg平行移動した直線で表されるこ
とから、正確にそのグルコース濃度を反映していること
になる。この尿単独の旋光角は1.5×10-2degであ
った。これと、あらかじめ尿分析装置により得られたア
ルブミン濃度範囲から、(3)式によって、グルコース
濃度C(mg/dl)は次の範囲にあると判定できる。 30≦C≦42 これは、あらかじめ分析した結果と一致する。
【0017】更に、尿分析装置によって、グルコース濃
度が300mg/dl以上、アルブミン濃度が10mg
/dl以下と判定された尿について、同様に旋光角を測
定した。この結果、この尿の旋光角は2.2×10-1de
gを示し、これとあらかじめ尿分析装置により得られた
アルブミン濃度範囲から、グルコース濃度C(mg/d
l)は次の範囲にあると判定できる。 440≦C≦452 これも、あらかじめ分析した結果と一致する。これよ
り、アルブミン濃度が正常値、すなわち10mg/dl
以下である尿の場合には、旋光角の測定により、尿中の
グルコース濃度(尿糖値)の異常を精度良く検出するこ
とができる。例えば、300mg/dl以上のグルコー
ス濃度を12mg/dl程度の誤差で判定することがで
きる。以上のように、本実施例によれば、試験紙等の消
耗品を使用することなく、尿糖値を検査することがで
き、その実用的効果は極めて大きい。
度が300mg/dl以上、アルブミン濃度が10mg
/dl以下と判定された尿について、同様に旋光角を測
定した。この結果、この尿の旋光角は2.2×10-1de
gを示し、これとあらかじめ尿分析装置により得られた
アルブミン濃度範囲から、グルコース濃度C(mg/d
l)は次の範囲にあると判定できる。 440≦C≦452 これも、あらかじめ分析した結果と一致する。これよ
り、アルブミン濃度が正常値、すなわち10mg/dl
以下である尿の場合には、旋光角の測定により、尿中の
グルコース濃度(尿糖値)の異常を精度良く検出するこ
とができる。例えば、300mg/dl以上のグルコー
ス濃度を12mg/dl程度の誤差で判定することがで
きる。以上のように、本実施例によれば、試験紙等の消
耗品を使用することなく、尿糖値を検査することがで
き、その実用的効果は極めて大きい。
【0018】[実施例2]本実施例は、尿中にグルコー
スとアルブミンが、お互いに無視できない程度存在する
場合の尿検査方法に関する例である。本実施例につい
て、図3を用いて以下、詳細に説明する。図3は本実施
例に使用した旋光計の構成図である。この旋光計の基本
原理は、実施例1同様、ファラデー効果を利用した偏光
面振動による光学零位法であり、光源をかえ、光の波長
の異なるものを用いたものである。そのため、3〜11
までは実施例1で使用したものと同じものである。12
は半導体レーザで、発光波長830nm、5mWの平行
光を発射する。この旋光計は、実施例1と同様に動作
し、精度も同様に約10-3degを達成した。なお、本実
施例においては実施例1で使用した旋光計も同時に使用
する。
スとアルブミンが、お互いに無視できない程度存在する
場合の尿検査方法に関する例である。本実施例につい
て、図3を用いて以下、詳細に説明する。図3は本実施
例に使用した旋光計の構成図である。この旋光計の基本
原理は、実施例1同様、ファラデー効果を利用した偏光
面振動による光学零位法であり、光源をかえ、光の波長
の異なるものを用いたものである。そのため、3〜11
までは実施例1で使用したものと同じものである。12
は半導体レーザで、発光波長830nm、5mWの平行
光を発射する。この旋光計は、実施例1と同様に動作
し、精度も同様に約10-3degを達成した。なお、本実
施例においては実施例1で使用した旋光計も同時に使用
する。
【0019】まず、本旋光計の特性の確認のために、検
量線の作成を行う。純水をセルに入れ、ロックインアン
プ10の出力がゼロになる回転検光子7の角度を測定し
た。一方、濃度がそれぞれ20、100、200、30
0、500mg/dlのグルコース水溶液と、濃度がそ
れぞれ20、50、100mg/dlのアルブミン水溶
液を調合した。純水の場合の検光子の角度を基準とし
て、これらの旋光角を測定した。この結果は図4に示す
ようになり、濃度測定が可能であることが確認できた。
また、実施例1で使用した波長589nmの光源を用い
た旋光計を用いて、同じ試料を測定した。この結果を図
5に示す。
量線の作成を行う。純水をセルに入れ、ロックインアン
プ10の出力がゼロになる回転検光子7の角度を測定し
た。一方、濃度がそれぞれ20、100、200、30
0、500mg/dlのグルコース水溶液と、濃度がそ
れぞれ20、50、100mg/dlのアルブミン水溶
液を調合した。純水の場合の検光子の角度を基準とし
て、これらの旋光角を測定した。この結果は図4に示す
ようになり、濃度測定が可能であることが確認できた。
また、実施例1で使用した波長589nmの光源を用い
た旋光計を用いて、同じ試料を測定した。この結果を図
5に示す。
【0020】(2)式と表1の比旋光度から(6)式お
よび(7)式に示した連立方程式が成り立つ。グルコー
スおよびアルブミンの濃度をそれぞれC1、C2(ともに
[kg/dl])とすると、 A589=0.1×(50C1−60C2) (6) A830=0.1×(25C1−10C2) (7) 但し、 A589 :波長589nmの光に対する旋光角
[deg] A830 :波長830nmの光に対する旋光角[deg] となる。上記のA589 、A830を測定すると、2つの未
知数C1、C2を(5)式および(6)式から算出するこ
とができる。実際、1dl中にアルブミンが100m
g、グルコースが300mg存在する共存水溶液を調合
し、旋光角を同様に測定した。その結果、 A589=9×10-2[deg] A830=6.5×10-2[deg] が得られ、これを用いて(6)式および(7)式の連立
方程式を解くことによって、その仕込比と合致すること
を確認した。
よび(7)式に示した連立方程式が成り立つ。グルコー
スおよびアルブミンの濃度をそれぞれC1、C2(ともに
[kg/dl])とすると、 A589=0.1×(50C1−60C2) (6) A830=0.1×(25C1−10C2) (7) 但し、 A589 :波長589nmの光に対する旋光角
[deg] A830 :波長830nmの光に対する旋光角[deg] となる。上記のA589 、A830を測定すると、2つの未
知数C1、C2を(5)式および(6)式から算出するこ
とができる。実際、1dl中にアルブミンが100m
g、グルコースが300mg存在する共存水溶液を調合
し、旋光角を同様に測定した。その結果、 A589=9×10-2[deg] A830=6.5×10-2[deg] が得られ、これを用いて(6)式および(7)式の連立
方程式を解くことによって、その仕込比と合致すること
を確認した。
【0021】同様に、グルコース濃度が50mg/dl
以下、アルブミン濃度が100mg/dl以上と判定さ
れた尿の旋光角を測定した。その結果、波長589nm
のときの旋光角A589および波長830nmのときの旋
光角A830は、それぞれ A589=−6×10-2[deg] A830=−5×10-3[deg] となった。これらを用いて(5)式および(6)式を解
くことによって、グルコース濃度=30mg/dl、ア
ルブミン濃度=125mg/dlとなり、分析結果と一
致した。
以下、アルブミン濃度が100mg/dl以上と判定さ
れた尿の旋光角を測定した。その結果、波長589nm
のときの旋光角A589および波長830nmのときの旋
光角A830は、それぞれ A589=−6×10-2[deg] A830=−5×10-3[deg] となった。これらを用いて(5)式および(6)式を解
くことによって、グルコース濃度=30mg/dl、ア
ルブミン濃度=125mg/dlとなり、分析結果と一
致した。
【0022】また、グルコース濃度が300mg/dl
以上、アルブミン濃度が100mg/dl以上と判定さ
れた尿の旋光角を測定した。その結果、波長589nm
のときの旋光角A589および波長830nmのときの旋
光角A830は、それぞれ A589=1×10-1[deg] A830=8×10-2[deg] となった。これらを用いて(5)式および(6)式を解
くことによって、グルコース濃度=380mg/dl、
アルブミン濃度=150mg/dlが得られ、分析結果
と一致した。以上のように、本実施例によれば、尿中に
グルコースとアルブミンがお互いに無視できない程度存
在する場合でも、試験紙等の消耗品を使用することな
く、尿糖値及びアルブミン濃度を検査することができ、
その実用的効果は極めて大きい。
以上、アルブミン濃度が100mg/dl以上と判定さ
れた尿の旋光角を測定した。その結果、波長589nm
のときの旋光角A589および波長830nmのときの旋
光角A830は、それぞれ A589=1×10-1[deg] A830=8×10-2[deg] となった。これらを用いて(5)式および(6)式を解
くことによって、グルコース濃度=380mg/dl、
アルブミン濃度=150mg/dlが得られ、分析結果
と一致した。以上のように、本実施例によれば、尿中に
グルコースとアルブミンがお互いに無視できない程度存
在する場合でも、試験紙等の消耗品を使用することな
く、尿糖値及びアルブミン濃度を検査することができ、
その実用的効果は極めて大きい。
【0023】[実施例3]本実施例は、光散乱作用によ
り、尿中のアルブミン濃度や血尿を検査する方法に関す
る例である。本実施例の構成について、図6を用いて以
下に説明する。ヘリウムネオンレーザ13は、波長63
3nm、5mWの平行光を発射する。尿を収容するサン
プルセル14の、実質光路長は10cm、幅は1cmで
ある。サンプルセル14は側面も透明なため、光路に対
して垂直方向への散乱光をサンプルセル14外へ透過す
ることができる。光センサー15は、その視野角がサン
プルセル14に一致するように配置され、尿中を伝搬す
るレーザ光の散乱成分を検知することができる。濃度2
0、50、100mg/dlのアルブミン水溶液をそれ
ぞれ調合し、これらと、純水の散乱光量を測定した。こ
の結果は図7に示すようになり、アルブミン濃度と散乱
光量に正の相関があることを確認した。
り、尿中のアルブミン濃度や血尿を検査する方法に関す
る例である。本実施例の構成について、図6を用いて以
下に説明する。ヘリウムネオンレーザ13は、波長63
3nm、5mWの平行光を発射する。尿を収容するサン
プルセル14の、実質光路長は10cm、幅は1cmで
ある。サンプルセル14は側面も透明なため、光路に対
して垂直方向への散乱光をサンプルセル14外へ透過す
ることができる。光センサー15は、その視野角がサン
プルセル14に一致するように配置され、尿中を伝搬す
るレーザ光の散乱成分を検知することができる。濃度2
0、50、100mg/dlのアルブミン水溶液をそれ
ぞれ調合し、これらと、純水の散乱光量を測定した。こ
の結果は図7に示すようになり、アルブミン濃度と散乱
光量に正の相関があることを確認した。
【0024】次に、従来の尿分析装置によってグルコー
ス濃度が50mg/dl以下、アルブミン濃度が10m
g/dl以下と判定された尿について、散乱光量を測定
したが、散乱光は検知できなかった。又、グルコース濃
度が300mg/dl以上、アルブミン濃度が100m
g/dl以上と判定された尿について測定すると、図7
のスケールで、約6程度の信号が確認された。更に、グ
ルコース濃度が50mg/dl以下、アルブミン濃度が
100mg/dl以上と判定された尿を測定しても、約
6程度の信号を確認することができた。ここで、散乱光
量は任意のスケールである。上記のように、尿中を伝搬
する光の散乱光量を測定することによって、アルブミン
濃度を判定することができた。このように、アルブミン
や血液等の比較的大きな粒子による光の散乱は、尿中の
グルコースや他の有機物、無機物による散乱よりも十分
大きい。即ち、尿中を伝搬する光の散乱はアルブミンや
血液によるものが支配的である。従って、尿に光を照射
し、その散乱光量を観測することによって、アルブミン
濃度や血液濃度を把握することができる。以上のよう
に、本実施例によれば、尿中のアルブミンや血液等の大
きな粒子の存在を、試験紙等の消耗品を使用することな
く、検査することができ、その実用的効果は極めて大き
い。
ス濃度が50mg/dl以下、アルブミン濃度が10m
g/dl以下と判定された尿について、散乱光量を測定
したが、散乱光は検知できなかった。又、グルコース濃
度が300mg/dl以上、アルブミン濃度が100m
g/dl以上と判定された尿について測定すると、図7
のスケールで、約6程度の信号が確認された。更に、グ
ルコース濃度が50mg/dl以下、アルブミン濃度が
100mg/dl以上と判定された尿を測定しても、約
6程度の信号を確認することができた。ここで、散乱光
量は任意のスケールである。上記のように、尿中を伝搬
する光の散乱光量を測定することによって、アルブミン
濃度を判定することができた。このように、アルブミン
や血液等の比較的大きな粒子による光の散乱は、尿中の
グルコースや他の有機物、無機物による散乱よりも十分
大きい。即ち、尿中を伝搬する光の散乱はアルブミンや
血液によるものが支配的である。従って、尿に光を照射
し、その散乱光量を観測することによって、アルブミン
濃度や血液濃度を把握することができる。以上のよう
に、本実施例によれば、尿中のアルブミンや血液等の大
きな粒子の存在を、試験紙等の消耗品を使用することな
く、検査することができ、その実用的効果は極めて大き
い。
【0025】[実施例4]本実施例は、尿中を伝搬する
光の旋光角と散乱光量を同時に測定する尿検査方法に関
する例である。特に、尿中にグルコースとアルブミンが
お互いに無視できない程度存在する場合に有効である。
又、本実施例は実施例3と異なり、散乱光量を透過光量
の減少という形で観測している。本実施例は、実施例2
で説明した図3に示す旋光計をそのまま使用した。旋光
角測定の原理は、実施例2と同様である。以下、透過光
量、即ち実質的に散乱光量の測定法について述べる。回
転検光子7を連続的に回転させながら、ロックインアン
プ10の出力を記録すると、回転検光子7の一定回転角
度当たりのロックインアンプ10の出力変化量を見いだ
すことができる。この出力変化量は透過光量に相当す
る。純水を測定した時の値で規格化することによって、
尿中での散乱光量が把握できる。上記の手法によって、
1回の測定で、旋光角と散乱光量が同時に把握でき、ア
ルブミン等の光散乱物質濃度を判定できる。即ち、実施
例1に必要な、アルブミン等の濃度範囲を把握すること
ができるので、グルコース濃度も判定できる。以上のよ
うに、本実施例によれば、簡単な構成かつ1回の測定
で、尿中のグルコース濃度とアルブミン濃度を同時に検
査でき、その実用的効果は極めて大きい。なお、散乱光
量を測定する他の手法としては、例えば、回転検光子7
をある一定角度に一時固定し、この時のロックインアン
プ10の出力値から把握する方法もある。勿論、実施例
3のように、サンプルセル6の側面からの散乱光を直接
検知しても同様の効果は得られる。以上説明した様に、
本発明によれば、試験紙等の消耗品を使用することな
く、維持管理が容易な尿検査方法を提供することができ
る。
光の旋光角と散乱光量を同時に測定する尿検査方法に関
する例である。特に、尿中にグルコースとアルブミンが
お互いに無視できない程度存在する場合に有効である。
又、本実施例は実施例3と異なり、散乱光量を透過光量
の減少という形で観測している。本実施例は、実施例2
で説明した図3に示す旋光計をそのまま使用した。旋光
角測定の原理は、実施例2と同様である。以下、透過光
量、即ち実質的に散乱光量の測定法について述べる。回
転検光子7を連続的に回転させながら、ロックインアン
プ10の出力を記録すると、回転検光子7の一定回転角
度当たりのロックインアンプ10の出力変化量を見いだ
すことができる。この出力変化量は透過光量に相当す
る。純水を測定した時の値で規格化することによって、
尿中での散乱光量が把握できる。上記の手法によって、
1回の測定で、旋光角と散乱光量が同時に把握でき、ア
ルブミン等の光散乱物質濃度を判定できる。即ち、実施
例1に必要な、アルブミン等の濃度範囲を把握すること
ができるので、グルコース濃度も判定できる。以上のよ
うに、本実施例によれば、簡単な構成かつ1回の測定
で、尿中のグルコース濃度とアルブミン濃度を同時に検
査でき、その実用的効果は極めて大きい。なお、散乱光
量を測定する他の手法としては、例えば、回転検光子7
をある一定角度に一時固定し、この時のロックインアン
プ10の出力値から把握する方法もある。勿論、実施例
3のように、サンプルセル6の側面からの散乱光を直接
検知しても同様の効果は得られる。以上説明した様に、
本発明によれば、試験紙等の消耗品を使用することな
く、維持管理が容易な尿検査方法を提供することができ
る。
【0026】旋光角は、旋光分散により異常分散が出現
するまでは、測定光の波長が短くなるに伴って大きくな
る。従って、より高精度の測定にはより短い波長の光を
用いて行う方が有利ではあるが、尿の場合はおおむね5
00nm以上で行う方が望ましい。正常な尿の分光特性
を示した図8のように、500nmより短波長では、主
にウロクローム(尿中に含まれる黄色成分)による吸収
が大きくなり、むしろ測定精度を悪化させ得る場合があ
るからである。同様に、ウクロームによる吸収のため、
散乱光量の測定においても測定光の波長は500nm以
上であることが好ましい。
するまでは、測定光の波長が短くなるに伴って大きくな
る。従って、より高精度の測定にはより短い波長の光を
用いて行う方が有利ではあるが、尿の場合はおおむね5
00nm以上で行う方が望ましい。正常な尿の分光特性
を示した図8のように、500nmより短波長では、主
にウロクローム(尿中に含まれる黄色成分)による吸収
が大きくなり、むしろ測定精度を悪化させ得る場合があ
るからである。同様に、ウクロームによる吸収のため、
散乱光量の測定においても測定光の波長は500nm以
上であることが好ましい。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、試験紙等の消耗品を使
用することなく、維持管理が容易な尿検査方法を提供す
ることができる。
用することなく、維持管理が容易な尿検査方法を提供す
ることができる。
【図1】本発明の実施例1で用いた旋光計の構成を示す
概略図である。
概略図である。
【図2】グルコースの水溶液およびグルコースを溶解さ
せた尿の添加グルコース濃度と旋光角の関係を示す特性
図である。
せた尿の添加グルコース濃度と旋光角の関係を示す特性
図である。
【図3】本発明の実施例2で用いた旋光計の構成を示す
概略図である。
概略図である。
【図4】グルコースの水溶液とアルブミンの水溶液の濃
度と、波長830nmの光に対する旋光角の関係を示す
特性図である。
度と、波長830nmの光に対する旋光角の関係を示す
特性図である。
【図5】同水溶液の濃度と、波長589nmの光に対す
る旋光角の関係を示す特性図である。
る旋光角の関係を示す特性図である。
【図6】本発明の実施例3で用いた散乱光量測定装置の
構成を示す概略図である。
構成を示す概略図である。
【図7】アルブミン水溶液の濃度と散乱光量の関係を示
す特性図である。
す特性図である。
【図8】入射光の波長と尿中を透過した光の強度の関係
を示す特性図である。
を示す特性図である。
1 ナトリウムランプ 2 バンドパスフィルター 3 偏光子 4 ファラデーセル 5 ファラデーセルドライバー 6 サンプルセル 7 回転検光子 8 回転検光子ドライバー 9 光センサー 10 ロックインアンプ 11 コンピュター 12 半導体レーザ 13 ヘリウムネオンレーザ 14 サンプルセル 15 光センサー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01N 33/68 G01N 33/68
Claims (9)
- 【請求項1】 尿の旋光角を測定することによって、前
記尿中の旋光性物質の濃度を判定する尿検査方法。 - 【請求項2】 前記旋光性物質が蛋白質、糖およびL−
アスコルビン酸からなる群より選択される少なくとも一
種である請求項1記載の尿検査方法。 - 【請求項3】 濃度未知の旋光性物質以外の妨害旋光性
物質によって発現する旋光角範囲が既知である尿の旋光
角を測定し、前記旋光性物質の濃度C[kg/dl]を (A−Ah)/(α×L)≦C≦(A−Al)/(α×
L) 但し、 A :測定された尿の旋光角[deg] Ah :妨害旋光性物質によって発現する旋光角の最大値
[deg] Al :妨害旋光性物質によって発現する旋光角の最小値
[deg] α :旋光性物質の比旋光度[deg/cm・dl/k
g] L :測定光路長[cm] の範囲であると判定する尿検査方法。 - 【請求項4】 N種類の旋光性物質を含む尿の旋光角
を、少なくともN種類の波長の光を用いて測定すること
によって、前記尿中の旋光性物質の濃度を判定する尿検
査方法。 - 【請求項5】 波長500nm以上の光に対する尿の旋
光角を測定する請求項1、2、3または4記載の尿検査
方法。 - 【請求項6】 尿の散乱光量を測定することによって、
前記尿中の光散乱物質濃度を判定する尿検査方法。 - 【請求項7】 前記光散乱物質が、蛋白質および血液の
うち少なくとも一方である請求項6記載の尿検査方法。 - 【請求項8】 波長500nm以上の光に対する尿の散
乱光量を測定する請求項6記載の尿検査方法。 - 【請求項9】 尿の旋光角と散乱光量を同時に測定する
ことによって、旋光性物質と光散乱物質の濃度を同時に
判定する請求項1、2、3、4または5記載の尿検査方
法。
Priority Applications (7)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7298529A JP3014633B2 (ja) | 1995-11-16 | 1995-11-16 | 尿検査方法 |
| US08/860,937 US6166807A (en) | 1995-11-16 | 1996-11-15 | Method of urinalysis, urinalysis apparatus, method of measuring angle of rotation and polarimeter |
| PCT/JP1996/003368 WO1997018470A1 (en) | 1995-11-16 | 1996-11-15 | Method and apparatus for urinalysis, method of measuring optical rotation and polarimeter |
| DE69626960T DE69626960T2 (de) | 1995-11-16 | 1996-11-15 | Verfahren und vorrichtung zur urinanalyse, verfahren zur messung optischer rotation und polarimeter |
| EP02028994A EP1300670A3 (en) | 1995-11-16 | 1996-11-15 | Method of measuring angle of rotation and polarimeter |
| EP96938488A EP0805352B1 (en) | 1995-11-16 | 1996-11-15 | Method and apparatus for urinalysis, method of measuring optical rotation and polarimeter |
| US09/678,796 US6466320B1 (en) | 1995-11-16 | 2000-10-04 | Method of urinalysis, urinalysis apparatus, method of measuring angle of rotation and polarimeter |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7298529A JP3014633B2 (ja) | 1995-11-16 | 1995-11-16 | 尿検査方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09138231A true JPH09138231A (ja) | 1997-05-27 |
| JP3014633B2 JP3014633B2 (ja) | 2000-02-28 |
Family
ID=17860913
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7298529A Expired - Fee Related JP3014633B2 (ja) | 1995-11-16 | 1995-11-16 | 尿検査方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3014633B2 (ja) |
Cited By (16)
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|---|---|---|---|---|
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| JP2002082047A (ja) * | 2000-09-08 | 2002-03-22 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 尿検査装置 |
| JP2002082046A (ja) * | 2000-09-08 | 2002-03-22 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 尿検査装置 |
| US7239904B2 (en) | 2002-05-08 | 2007-07-03 | Arkray, Inc. | Component concentration measurement method and device |
| JP2012112907A (ja) * | 2010-11-26 | 2012-06-14 | Global Fiber Optics Co Ltd | 旋光成分分析装置および旋光成分分析方法ならびに旋光度の温度特性または波長特性測定装置 |
| JP2014032145A (ja) * | 2012-08-06 | 2014-02-20 | Seiko Epson Corp | 濃度測定装置及び濃度測定装置の制御方法 |
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| JP2014130045A (ja) * | 2012-12-28 | 2014-07-10 | Seiko Epson Corp | 旋光度測定方法、成分濃度測定方法、旋光度測定装置及び医療機器 |
| JP2014130046A (ja) * | 2012-12-28 | 2014-07-10 | Seiko Epson Corp | 旋光度測定方法、成分濃度測定方法、旋光度測定装置及び医療機器 |
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| JP2015213835A (ja) * | 2014-03-20 | 2015-12-03 | 富士ゼロックス株式会社 | 眼球の光計測装置及び眼球の光計測方法 |
| US9851293B2 (en) | 2014-03-20 | 2017-12-26 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Concentration calculation system of optically active substance, manufacturing method of concentration calculation system of optically active substance, and computer readable medium |
| US9936874B2 (en) | 2014-11-26 | 2018-04-10 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Optical measurement apparatus and light irradiation/reception method |
| JPWO2018016409A1 (ja) * | 2016-07-19 | 2018-07-19 | 株式会社アサヒビジョン | 眼球分析装置および眼球分析方法 |
| US10349831B2 (en) | 2014-03-20 | 2019-07-16 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Eyeball optical measuring instrument, eyeball optical measuring method, and method for irradiating an eyeball and detecting light coming from eyeball |
| US10869598B2 (en) | 2016-10-06 | 2020-12-22 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Eyeball optical measuring device and eyeball optical measuring method |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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