JPH09139119A - 耐熱性絶縁電線 - Google Patents

耐熱性絶縁電線

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JPH09139119A
JPH09139119A JP7296596A JP29659695A JPH09139119A JP H09139119 A JPH09139119 A JP H09139119A JP 7296596 A JP7296596 A JP 7296596A JP 29659695 A JP29659695 A JP 29659695A JP H09139119 A JPH09139119 A JP H09139119A
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JP
Japan
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heat
resin
resistant fiber
heat resistant
resistant
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Withdrawn
Application number
JP7296596A
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English (en)
Inventor
Kenzo Takeuchi
健三 武内
Nobuyuki Sukegawa
信行 助川
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SWCC Corp
Original Assignee
Showa Electric Wire and Cable Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 400℃以上の高温下でも優れた可とう性およ
び耐振動性を有し、高い絶縁耐圧を具備することができ
るうえ、端末加工性も良好な耐熱絶縁電線を提供する。 【解決手段】 導体1上に、直接または他の絶縁層4を
介して耐熱繊維を巻回し、この耐熱繊維巻回層2にポリ
ボロシロキサン樹脂などの無機ポリマーを主成分とする
塗料を含浸焼成させるとともに、これらの外周に耐熱繊
維からなる編組3を施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、導体外周に、耐熱
繊維を巻回し、これに無機ポリマー系塗料を含浸させ焼
成してなる耐熱性絶縁電線に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より耐熱性絶縁電線として、導体上
にガラス糸やセラミックファィバなどの耐熱繊維を横巻
きし、これに、端末加工性や絶縁耐圧の向上を目的とし
て、耐熱性の絶縁塗料、たとえばポリボロシロキサン樹
脂、ポリカルボシラン樹脂、ポリシラスチレン樹脂、ポ
リシラザン樹脂、ポリチタノカルボシラン樹脂などの無
機ポリマーを主成分とする絶縁塗料を含浸させ焼成した
ものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな耐熱絶縁電線においては、温度が 380〜400 ℃程度
までは可とう性が良好で、また、絶縁塗料の含浸焼成に
よる絶縁特性の向上も認められるものの、温度が 400℃
以上になると、可とう性が失われ、微かな振動でも繊維
が導体から剥離するようになり、絶縁耐圧が耐熱繊維を
単に横巻きしただけの電線よりかえって低くなるという
問題があった。
【0004】本発明はこのような問題を解決するために
なされたもので、 400℃以上の高温下でも優れた可とう
性および耐振動性を有し、高い絶縁耐圧を具備すること
ができるうえ、端末加工性も良好な耐熱絶縁電線を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願の第1の発明の耐熱
性絶縁電線は、導体上に、直接または他の絶縁層を介し
て耐熱繊維を巻回し、この耐熱繊維巻回層に無機ポリマ
ー系塗料を含浸焼成させるとともに、これらの外周に耐
熱繊維からなる編組を施してなることを特徴とする。
【0006】また、本願の第2の発明の耐熱性絶縁電線
は、前記無機ポリマー系塗料が、ポリボロシロキサン樹
脂、ポリカルボシラン樹脂、ポリシラスチレン樹脂、ポ
リシラザン樹脂およびポリチタノカルボシラン樹脂の群
から選ばれた 1種以上を主成分とする塗料であることを
特徴とする。
【0007】また、本願の第3の発明の耐熱性絶縁電線
は、前記他の絶縁層が、ポリボロシロキサン樹脂、ポリ
カルボシラン樹脂、ポリシラスチレン樹脂、ポリシラザ
ン樹脂およびポリチタノカルボシラン樹脂の群から選ば
れた 1種以上を主成分とする無機ポリマー系塗料の塗布
焼成により形成されてなることを特徴とする。
【0008】このような耐熱性絶縁電線においては、無
機ポリマー系塗料を含浸焼成させた耐熱繊維巻回層上
に、耐熱繊維からなる編組が施されているので、 600℃
以上の高温下でもある程度の可とう性が確保され、振動
による耐熱繊維の剥離が防止される。したがって、高温
下での絶縁特性が向上する。また、編組であるためほつ
れることはなく、端末加工性も良好である。
【0009】なお、耐熱繊維からなる編組に無機ポリマ
ー系塗料を含浸焼成すると、高温( 400℃以上)で耐熱
繊維に無数のクラックが生じ、耐熱繊維を巻回した場合
と同様、振動によって耐熱繊維が剥離しやすくなる。し
たがって、本発明においては、耐熱繊維からなる編組に
は塗料による含浸処理を行わないようにすることが重要
である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0011】図1は、本発明の耐熱性絶縁電線の実施の
形態の一例を示す横断面図である。図1に示すように、
この耐熱性絶縁電線は、導体1と、この導体1上に耐熱
繊維を横巻きし、これに無機ポリマー系塗料を含浸させ
焼成してなる塗料含浸耐熱繊維巻回層2と、この耐熱繊
維巻回層2上に設けられた耐熱繊維編組3とから構成さ
れる。
【0012】本発明において、導体1には、耐熱性の良
好なAl線、Ni線、Ag線、AU線、Pt線、これらの合金線、
ステンレス線、あるいはこれらの金属をメッキまたはク
ラッドした銅線などが好適する。
【0013】また、塗料含浸耐熱繊維巻回層2を構成す
る耐熱繊維としては、Eガラス、Cガラス、Aガラス、
Sガラスなどからなるガラス繊維や、アルミナ、石英、
ジルコニア、炭化ケイ素などからなるセラミック繊維な
どがあげられる。また、このような耐熱繊維に含浸させ
る無機ポリマー系塗料としては、ポリボロシロキサン樹
脂、ポリカルボシラン樹脂、ポリシラスチレン樹脂、ポ
リシラザン樹脂およびポリチタノカルボシラン樹脂の群
から選ばれた 1種以上を主成分とし、これに必要に応じ
て、セラミック粉末や金属酸化物などの無機充填剤やそ
の他の樹脂などを添加したものが好適する。無機充填剤
としては、Al2 O 3 、 ZrSiO4 、 SiO2、 ZrO2 、MgO
などが例示される。また、その他の樹脂としては、シリ
コーン樹脂(ポリシロキサン)や、ポリオレフィン樹
脂、エポキシ樹脂などの有機ポリマーがあげられる。な
お、ここで例示したシリコーン樹脂は、ポリボロシロキ
サン樹脂などと同様無機ポリマーの 1種であるが、上記
した樹脂に比べ耐熱性に劣るため、併用成分としての使
用が望ましい。さらに、これらの成分を溶解または分散
させる溶剤には、N-メチル -2-ピロリドン(NMP)や
ジメチルアセトアミドのような極性有機溶剤や、トルエ
ン、キシレンのような非極性溶剤などが好適である。
【0014】次に、このような耐熱繊維巻回層2上に設
けられる耐熱繊維編組3を構成する耐熱繊維としては、
上述したような耐熱繊維巻回層2を構成する耐熱繊維と
同様のものを用いることができるが、なかでも可とう
性、強度、絶縁性などの点からアルミナ繊維が好適であ
る。
【0015】このように構成される耐熱性絶縁電線にお
いては、無機ポリマー系塗料を含浸焼成させた耐熱繊維
巻回層2上に、耐熱繊維からなる編組3が施されている
ので、 600℃以上の高温下でも可とう性があり、かつ、
振動によって耐熱繊維が剥離することがない。したがっ
て、 600℃以上の高温下でも良好な絶縁特性を具備す
る。また、外側の耐熱繊維は編組されており、端末にお
ける繊維のほつれが生じにくいため、端末処理も容易に
行うことができる。
【0016】なお、上記構成の耐熱性絶縁電線を得るに
は、先に説明したような耐熱繊維を導体1上に横巻き
し、これに無機ポリマー系塗料を含浸させた後、常法に
より焼成し、さらに、その上に耐熱繊維による編組を施
すようにすればよい。また、これをコイルに成形する場
合には、塗料を完全に焼成せずにセミキュア状態でコイ
ル巻きし、その後、完全焼成するようにしてもよい。
【0017】以上説明した例は、耐熱繊維巻回層2が導
体1上に直接設けられている例であるが、本発明におい
ては、図2に示すように、導体1上に他の絶縁層4を設
け、その上に耐熱繊維巻回層2を設けるようにしてもよ
い。この場合、他の絶縁層4は特に限定されるものでは
なく、絶縁電線の絶縁に通常使用されているものを任意
に用いることができるが、耐熱性をより向上させるため
には、耐熱繊維に含浸させるものと同様の塗料、すなわ
ち、ポリボロシロキサン樹脂、ポリカルボシラン樹脂、
ポリシラスチレン樹脂、ポリシラザン樹脂およびポリチ
タノカルボシラン樹脂の群から選ばれた 1種以上を主成
分とし、これに必要に応じて、無機充填剤やその他の樹
脂などを添加した無機ポリマー系塗料の塗布焼成により
形成することが望ましい。
【0018】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明する。
【0019】実施例1 直径 0.5mmのニッケル銅線上にガラス繊維(Eガラス E
CE 225:JIS R 3413 フィラメント径 7μm、22.5tex )
を横巻きし、これにポリボロシロキサン樹脂100重量部
をNMP30重量部に添加混合して調製した塗料を含浸さ
せた後、 400℃の温度で 5分間焼成した。次いで、この
上に、アルミナ繊維(フィラメント径10μm、130tex)
を編組して外径 1.2mmの耐熱絶縁電線を製造した。
【0020】実施例2 ガラス繊維の横巻きに先立って、ポリボロシロキサン樹
脂 50 重量部と、シリコン樹脂 50 重量部と、酸化マグ
ネシウム20重量部と、NMP 40 重量部とを混合して調
製した塗料を直径 1.0mmのニッケル銅線上に塗布し、 5
00℃の温度で 5分間焼成して、膜厚 30 μmの絶縁層を
形成するようにした以外は、実施例1と同様にして、外
径 1.2mmの耐熱絶縁電線を製造した。
【0021】実施例3 アルミナ繊維の編組に代えて、ガラス繊維(Sガラス:
フィラメント径 6μm、33.7tex )からなる編組を施す
ようにした以外は、実施例1と同様にして、外径0.90mm
の耐熱絶縁電線を製造した。
【0022】比較例1 アルミナ繊維の編組に代えて、下層として横巻きしたも
のと同じガラス繊維による編組を施すとともに、この編
組に実施例1と同じ含浸用塗料、すなわち、ポリボロシ
ロキサン樹脂 100重量部をNMP 30 重量部に添加混合
して調製した塗料を含浸させるようにした以外は、実施
例1と同様にして、外径 1.1mmの耐熱絶縁電線を製造し
た。
【0023】比較例2 導体上に横巻きしたガラス繊維に塗料を含浸させなかっ
た以外は、実施例1と同様にして、外径 1.1mmの耐熱絶
縁電線を製造した。
【0024】比較例3 アルミナ繊維の編組を施さなかった以外は、実施例1と
同様にして、外径0.95mmの耐熱絶縁電線を製造した。
【0025】上記各実施例および比較例で得られた耐熱
絶縁電線について、下記の性能評価試験を行った。結果
を表1に示す。
【0026】[絶縁特性]初期および 600℃×24時間加
熱後の絶縁破壊電圧を箔巻法(JIS C 3003に準拠)によ
り測定した。
【0027】[耐熱性]400℃×24時間および 600℃×2
4時間それぞれ加熱した後、外観を目視にて観察し、そ
の良否により評価した。
【0028】[耐振動性]600℃×12時間加熱後、加速
度3Gで 2時間振動を加え、繊維の剥離の有無を調べた。
【0029】[端末加工性]600℃×12時間加熱後、繊
維のほつれ、剥離の有無を調べた。
【0030】
【表1】 表1からも明らかなように、実施例のものは、実施した
性能評価試験のいずれについても良好な結果が得られ、
600℃の高温下での使用にも十分耐え得るものであるこ
とが確認された。
【0031】
【発明の効果】以上の実施例からも明らかなように、本
発明の耐熱性絶縁電線は、無機ポリマー系塗料を含浸焼
成させた耐熱繊維巻回層上に、耐熱繊維からなる編組を
施す構成としたので、 600℃以上の高温下でも可とう性
を有するうえ、振動による耐熱繊維の剥離、絶縁耐圧の
低下が防止される。また、端末加工性にも優れる。
【0032】したがって、かかる特性が要求される高温
用モータなどに用いる巻線などとして有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す横断面図。
【図2】本発明の実施の形態の他の例を示す横断面図
【符号の説明】
1………導体 2………塗料含浸耐熱繊維巻回層 3………耐熱繊維編組 4………他の絶縁層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体上に、直接または他の絶縁層を介し
    て耐熱繊維を巻回し、この耐熱繊維巻回層に無機ポリマ
    ー系塗料を含浸焼成させるとともに、これらの外周に耐
    熱繊維からなる編組を施してなることを特徴とする耐熱
    性絶縁電線。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の耐熱性絶縁電線におい
    て、無機ポリマー系塗料が、ポリボロシロキサン樹脂、
    ポリカルボシラン樹脂、ポリシラスチレン樹脂、ポリシ
    ラザン樹脂およびポリチタノカルボシラン樹脂の群から
    選ばれた 1種以上を主成分とする塗料であることを特徴
    とする耐熱性絶縁電線。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の耐熱絶縁電線に
    おいて、 他の絶縁層が、ポリボロシロキサン樹脂、ポリカルボシ
    ラン樹脂、ポリシラスチレン樹脂、ポリシラザン樹脂お
    よびポリチタノカルボシラン樹脂の群から選ばれた 1種
    以上を主成分とする無機ポリマー系塗料の塗布焼成によ
    り形成されてなることを特徴する耐熱性絶縁電線。
JP7296596A 1995-11-15 1995-11-15 耐熱性絶縁電線 Withdrawn JPH09139119A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102810353A (zh) * 2012-09-05 2012-12-05 苏州天盛电线电缆有限公司 一种防漏电电缆
EP4328937A4 (en) * 2021-04-20 2025-04-09 Furukawa Electric Co., Ltd. CONDUCTIVE WIRE COVERED WITH INSULATION

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102810353A (zh) * 2012-09-05 2012-12-05 苏州天盛电线电缆有限公司 一种防漏电电缆
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Effective date: 20030204