JPH09140260A - 結球野菜の芯ぐされ防止剤および結球野菜の芯ぐされ防止方法 - Google Patents

結球野菜の芯ぐされ防止剤および結球野菜の芯ぐされ防止方法

Info

Publication number
JPH09140260A
JPH09140260A JP26169195A JP26169195A JPH09140260A JP H09140260 A JPH09140260 A JP H09140260A JP 26169195 A JP26169195 A JP 26169195A JP 26169195 A JP26169195 A JP 26169195A JP H09140260 A JPH09140260 A JP H09140260A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
boron
heading
coring
headed vegetables
heartrot
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26169195A
Other languages
English (en)
Inventor
Itsuo Kawamura
逸夫 川村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koei Chemical Co Ltd
Koei Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Koei Chemical Co Ltd
Koei Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koei Chemical Co Ltd, Koei Chemical Industry Co Ltd filed Critical Koei Chemical Co Ltd
Priority to JP26169195A priority Critical patent/JPH09140260A/ja
Publication of JPH09140260A publication Critical patent/JPH09140260A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cultivation Of Plants (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 結球野菜の芯ぐされを防止する。 【解決手段】 蟻酸カルシウムと硼素化合物とを混合
し、これを400倍〜500倍の水溶液とする。該水溶
液をキャベツなどの結球野菜の定植時から結球開始まで
に複数回に分けて葉面散布する。カルシウムと硼素の相
乗効果で芯ぐされを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、結球野菜の芯ぐさ
れ防止剤および結球野菜の芯ぐされ防止方法に関する。
【0002】
【従来の技術】キャベツ、白菜、レタス等の結球野菜で
は球芯部分が黒変することがあり、これを芯ぐされと称
している。このような芯ぐされの結球野菜が消費者の手
にわたると、その産地や生産農家の評判が低下する等、
消費者の不信を招くこともあるので、生産農家にとって
は大きな問題であった。
【0003】ところが、芯ぐされは結球野菜の外見だけ
では判定できないため、出荷時点で芯ぐされの有無を判
断して芯ぐされの結球野菜の出荷を止めることもでき
ず、生産農家にとっては予防措置以外に有効な対策はな
かった。この芯ぐされの原因の一つはカルシウム欠乏で
あると言われており、例えば土壌を介してのカルシウム
の投与によって芯ぐされの発生を抑制できることが知ら
れてはいるが、十分な抑制効果を得るに至っていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような背景から、
結球野菜の芯ぐされを良好に防止する技術が求められて
いた。本願の発明は、こうした要望に応えるものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として採用された請求項1記載の結球野菜の芯ぐ
され防止剤は、蟻酸カルシウムと硼素とを有効成分とし
ている。請求項2記載の結球野菜の芯ぐされ防止剤は、
請求項1記載の結球野菜の芯ぐされ防止剤において、前
記硼素が水溶性硼素化合物の形態であることを特徴とす
る。
【0006】請求項3記載の結球野菜の芯ぐされ防止剤
は、請求項2記載の結球野菜の芯ぐされ防止剤におい
て、前記水溶性硼素化合物が硼酸であることを特徴とす
る。請求項4記載の結球野菜の芯ぐされ防止剤は、請求
項1ないし3のいずれか記載の結球野菜の芯ぐされ防止
剤において、蟻酸カルシウムと硼素の配合比が99:1
〜50:50であることを特徴とする。
【0007】請求項5記載の結球野菜の芯ぐされ防止方
法は、請求項1ないし4のいずれか記載の結球野菜の芯
ぐされ防止剤の水溶液を、結球野菜に散布することを特
徴とする。請求項6記載の結球野菜の芯ぐされ防止方法
は、請求項5記載の結球野菜の芯ぐされ防止方法におい
て、前記水溶液を結球野菜の定植時から結球開始までの
期間に散布することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】請求項1ないし4記載の結球野菜
の芯ぐされ防止剤は、請求項5または6記載のように、
水溶液として結球野菜に直接散布される。この手法は、
普通葉面散布と呼ばれている。
【0009】水溶液として散布された蟻酸カルシウム
は、結球野菜の葉面から効率よく吸収されて植物体内に
至る。土壌を介してのカルシウム投与では、土壌成分や
雨量の多寡によって結球野菜のカルシウムの吸収効率が
左右されることが多く、投与したカルシウムが常に十分
に吸収されるわけではなかった。従って、葉面散布は、
吸収効率の点で、土壌投与に優っている。
【0010】カルシウムは、植物細胞の同化力を高める
働きや、植物体内での養分転流、水分代謝などに重要な
役割を果たしていることが知られている。また、カルシ
ウム欠乏症は、硼素欠乏症と似たところが多いが、それ
はカルシウムが硼素と共に細胞壁の構造と機能の維持に
重要な役割を持っているからである。植物細胞では細胞
膜の周囲を取り囲んでいる細胞壁は、ほとんど純粋のペ
クチンからなる中葉にカルシウムが取り込まれてペクチ
ン酸カルシウムとなって、細胞同士を強固に結合すると
共に植物体の骨格としての役割を果たしている。
【0011】このようなカルシウムの役割から、葉面か
ら吸収されたカルシウム分は、特に細胞分裂が盛んな結
球野菜の芯部分に多く分配されるものと考えられる。そ
して、芯部分におけるカルシウム不足が生じないことに
より芯ぐされを防止していると思われる。
【0012】また、硼素は、上述のペクチンの生成にお
いて重要な役割を担うと共に、カルシウムの吸収や移動
に関与しており、硼素が不足するとカルシウムの吸収や
移動が不十分となることが知られている。蟻酸カルシウ
ムに硼素を添加することで、上述のカルシウムによる芯
ぐされ防止作用をさらに高めていると考えられる。
【0013】本発明に使用される蟻酸カルシウムは水溶
性で、溶解度16.6g/100g(20℃)である。
硼素は単体または水溶性化合物の形態で使用される。水
溶性硼素化合物としては、硼酸や硼砂等のアルカリ金属
の硼酸塩が例示されるが、水溶性でありさえすれば良い
ので、これら以外の硼素化合物でも使用できる。
【0014】本発明の結球野菜の芯ぐされ防止方法は、
結球野菜の成長期を通じて実施できるが、定植時から結
球開始までの期間すなわち結球の肥大期よりも前が好適
である。結球開始前に結球野菜の芯ぐされ防止剤を与え
ておけば、植物体内のカルシウム及び硼素の保有量が十
分となり、結球の肥大時期にカルシウム不足や硼素不足
とならないので芯ぐされを有効に防止できることによ
る。また、結球前であれば、結球野菜の葉が開いている
ので、野菜の芯部分に直接散布することが可能であり、
散布対象となる葉の面積も広いので吸収効率が良いから
である。
【0015】一方、結球開始後では、カルシウムと硼素
との効用が十分に見込めないことや葉面散布の対象が最
外葉に限られるために吸収効率が低下する。したがっ
て、結球野菜の芯ぐされ防止方法の実施は、定植時から
結球開始までの期間が好適となる。
【0016】なお、結球野菜の葉面に付着する量には限
度があるので、1回に大量に散布するよりも複数回に分
けての散布が好ましい。複数回の散布に当たっては、前
回に散布された分が吸収された後に次回の散布を行うと
効率がよくなるので、散布間隔を1週間程度とするのが
好ましい。
【0017】希釈倍率については、植物体の生長度合や
結球野菜の種類、品種等に応じて適宜決定すれば良い
が、硼素の過剰を招かないためにも、硼素を基準にして
(例えば散布液中の硼素の濃度が0.1%未満となる程
度に)希釈倍率を決定するのが好ましい。蟻酸カルシウ
ムと硼素の配合比にもよるが、普通、希釈倍率は300
倍〜800倍、好ましく400倍〜500倍の範囲であ
る。
【0018】結球野菜の芯ぐされ防止剤は、例えば粉末
の蟻酸カルシウムと硼素化合物とを適宜の配合比で秤量
して混合すれば完成する。これをを水溶液とするには、
所望の希釈率とする量の水で溶解すれば良い。なお、結
球野菜の芯ぐされ防止剤の高濃度水溶液を調製しておい
て、使用時にこれを希釈することも可能である。 (実施例)次に、本発明をキャベツを対象として実施し
た例を説明する。 (1) 結球野菜の芯ぐされ防止剤の調製 蟻酸カルシウム1650gと硼酸350gとを秤量、混
合して結球野菜の芯ぐされ防止剤2000gを得た。蟻
酸カルシウムと硼素の比率はほぼ100:3.7であ
る。 (2) (1)で得た結球野菜の芯ぐされ防止剤を水で
溶解して、1000倍、500倍、400倍の散布液と
した。キャベツの圃場に1000倍区、500倍区、4
00倍区および比較区の4区画を設定し、1000倍区
には1000倍の散布液を、500倍区には500倍の
散布液を、400倍区には400倍の散布液を、キャベ
ツの定植時に葉面散布し、その後7日おきに4回、合計
5回にわたって葉面散布した。比較区には散布しなかっ
た。なお、散布液の散布の有無以外は、各区とも施肥等
の差はない。
【0019】各区から収穫したキャベツから任意に30
0株を抽出し、各株を縦に切断して芯ぐされの有無を調
べたところ、表1に示すとおりであった。
【0020】
【表1】
【0021】表1に示すように、400倍区および50
0倍区では芯ぐされの発生はなかったが、1000倍区
および比較区では芯ぐされが発生した。このことから、
400倍〜500倍程度の希釈倍率が芯ぐされの防止に
有効であり、1000倍では期待する効果が得られない
ことが分かる。
【0022】以上、実施例を挙げて、本発明の実施の形
態について説明したが、本発明はこのような実施例に限
定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
でさまざまに実施できることは言うまでもない。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の結
球野菜の芯ぐされ防止剤を使用すれば、芯ぐされを防止
できる。請求項2記載の結球野菜の芯ぐされ防止剤で
は、硼素が水溶性硼素化合物の形態である。水溶性硼素
化合物は各種あり、さまざまな化合物を使用できる。
【0024】請求項3記載の結球野菜の芯ぐされ防止剤
では、水溶性硼素化合物が硼酸である。硼酸は工業生産
されているので、一定した品質のものを多量に入手する
ことができる。請求項4記載の結球野菜の芯ぐされ防止
剤においては、蟻酸カルシウムと硼素の配合比が99:
1〜50:50である。このような配合比にすれば、適
宜の希釈倍率で使用するのに便利である。特に、硼素を
基準として希釈倍率を設定すれば、球野菜に硼素の過剰
による障害を発生させるおそれはない。
【0025】請求項5記載の結球野菜の芯ぐされ防止方
法によればは、結球野菜の芯ぐされを防止できる。請求
項6記載の結球野菜の芯ぐされ防止方法によれば、結球
野菜の芯ぐされをより確実に防止できる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蟻酸カルシウムと硼素とを有効成分とす
    る結球野菜の芯ぐされ防止剤。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の結球野菜の芯ぐされ防止
    剤において、前記硼素が水溶性硼素化合物の形態である
    ことを特徴とする結球野菜の芯ぐされ防止剤。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の結球野菜の芯ぐされ防止
    剤において、前記水溶性硼素化合物が硼酸であることを
    特徴とする結球野菜の芯ぐされ防止剤。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか記載の結球
    野菜の芯ぐされ防止剤において、蟻酸カルシウムと硼素
    の配合比が99:1〜50:50であることを特徴とす
    る結球野菜の芯ぐされ防止剤。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか記載の結球
    野菜の芯ぐされ防止剤の水溶液を、結球野菜に散布する
    ことを特徴とする結球野菜の芯ぐされ防止方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の結球野菜の芯ぐされ防止
    方法において、 前記水溶液を結球野菜の定植時から結球開始までの期間
    に散布することを特徴とする結球野菜の芯ぐされ防止方
    法。
JP26169195A 1995-09-19 1995-10-09 結球野菜の芯ぐされ防止剤および結球野菜の芯ぐされ防止方法 Pending JPH09140260A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26169195A JPH09140260A (ja) 1995-09-19 1995-10-09 結球野菜の芯ぐされ防止剤および結球野菜の芯ぐされ防止方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24027795 1995-09-19
JP7-240277 1995-09-19
JP26169195A JPH09140260A (ja) 1995-09-19 1995-10-09 結球野菜の芯ぐされ防止剤および結球野菜の芯ぐされ防止方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09140260A true JPH09140260A (ja) 1997-06-03

Family

ID=26534654

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26169195A Pending JPH09140260A (ja) 1995-09-19 1995-10-09 結球野菜の芯ぐされ防止剤および結球野菜の芯ぐされ防止方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09140260A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004307359A (ja) * 2003-04-02 2004-11-04 Koei Kagaku Kogyo Kk 植物の生育調節剤
CN118562990A (zh) * 2023-02-28 2024-08-30 华南农业大学 一种用于鉴定菜心花序变异植株的InDel分子标记引物及其应用

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004307359A (ja) * 2003-04-02 2004-11-04 Koei Kagaku Kogyo Kk 植物の生育調節剤
CN118562990A (zh) * 2023-02-28 2024-08-30 华南农业大学 一种用于鉴定菜心花序变异植株的InDel分子标记引物及其应用

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8048190B2 (en) Composition of liquid fertilizer
AU2014101391B4 (en) Multifunctional organic agricultural fertilizer composition and process for preparation thereof
TW381069B (en) Fertilizer absorbency enhancing composition and fertilizer composition
CN103396188A (zh) 一种茶树水溶性叶面肥及其应用
LU83853A1 (fr) Compositions contenant du titane pour le conditionnement de plantes
JPH09140260A (ja) 結球野菜の芯ぐされ防止剤および結球野菜の芯ぐされ防止方法
JP3826968B2 (ja) 液状カルシウム肥料
US20090042729A1 (en) Liquid kelp formulation with or without enhanced shelf life, and method of making
JP3064045B2 (ja) 果実の品質向上方法
JP2003180165A (ja) 植物の硝酸低減剤
CN107162709A (zh) 生产富硒稻米的富硒营养剂及其制备方法和应用
WO2020202166A1 (en) A biostimulant composition using folic acid and nitrobenzene for agricultural and horticultural crops
CN109704856A (zh) 一种具有疏花作用的苹果专用水溶肥及其制备方法
JP2829230B2 (ja) 柑橘類果実の浮皮抑止剤
JP2866128B2 (ja) 柑橘類果実の着色促進方法
JPH068244B2 (ja) ブドウ用葉面散布剤
CN107182584A (zh) 一种提高南果梨果实脱萼率的方法
JP3297428B2 (ja) 肥料組成物
CN119184096B (zh) 一种含半叶素和复硝酚钠的农用组合物
JP2005015438A (ja) 植物体内糖の転流促進剤
WO2015172238A1 (fr) Compositions d'engrais liquides comprenant une auxine. procédés de préparation et utilisations correspondantes
JP3487752B2 (ja) 肥料組成物
EP2976312B1 (en) Foliar fertilizer and method for manufacture of foliar fertilizer
JPH0680488A (ja) 光合成増進剤および光合成増進方法
JP3297368B2 (ja) 肥料組成物