JPH09142469A - 飲料用容器の蓋体 - Google Patents

飲料用容器の蓋体

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JPH09142469A JP29849395A JP29849395A JPH09142469A JP H09142469 A JPH09142469 A JP H09142469A JP 29849395 A JP29849395 A JP 29849395A JP 29849395 A JP29849395 A JP 29849395A JP H09142469 A JPH09142469 A JP H09142469A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガス遮断性に優れ、容易に開封が行なえ、高
級感があり、開封後も容易に密封することができ、飲料
の無菌充填に好適な飲料用容器の熱可塑性樹脂製蓋体の
提供。 【解決手段】 飲み口用の開口11を設けた蓋本体10
と、開口11を密封するキャップ部21とキャップ部2
1に連結したプルタブ部22とを有するプルキャップ2
0とを具備する。キャップ部21は開封後逆さにして開
口11と嵌合可能な形とする。開口11上部はガス遮断
性フィルム15で覆われ、周縁部14と結合している。
上面13の最上層はイージーピール層からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、飲料用容器の蓋体
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、筒状の容器の上端開口部を蓋体で
覆って封止する構造の飲料用容器が使用されている。こ
の種の飲料用容器は、その内部を滅菌して無菌状態とし
た後に飲料が充填される。
【0003】従来この種の蓋体としては、以下のような
構造のものがあった。 アルミ箔等の表面にPET(ポリエチレンテレフタレ
ート)延伸フィルムをラミネートし、かつ容器と接触す
る側の面にイージーピール層を設けたシートからなるい
わゆるピーラブルシールタイプ(以下、メンブレンタイ
プという。)の蓋体。この蓋体はこれを筒状の容器の上
端開口部を塞ぐように取り付けられて加熱溶着される。 容器の上端開口部をシート等で覆い、該シート等の中
に飲み口となる開口を設け、該開口をイージーピール層
を備えたPET/アルミ箔フィルムの小片からなるプル
タブで塞いでなる蓋体。 アルミ箔を絞り成形することによって形成される蓋
体。 アルミ箔にPE(ポリエチレン)等をコートしたもの
を予め金型内にインサートし、射出成形によって該アル
ミ箔中に所定の開封手段を有する蓋体を成形するいわゆ
るインサート射出成形技術によって製造される蓋体。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の蓋体にあっては、以下のような問題点があった。 (1)前記のようなメンブレンタイプの蓋体では、製
品輸送中の荷扱いに耐えるために、蓋体と容器とのシー
ル強度を強くしておかなければならない反面、蓋体を容
器から取り外すときの開封強度を過度に弱くしておかな
ければならないという面があり、両者のバランスをとる
ことが困難である。
【0005】又、容器から蓋体を取り外したときの開口
が大きくなりすぎるので、例えば、歩行しながら容器内
の飲料を飲むような場合、該飲料をこぼしてしまうなど
の不便さがあった。
【0006】(2)前記のようにプルタブを取り付け
てなる蓋体の場合は、上記(1)の問題点は解消される
ものの、プルタブをメンブレンタイプのシートで構成し
ているので、該蓋体に対して高級感のない、いわゆる安
っぽい印象を与えてしまう。 (3)前記のアルミ箔を絞り成形したものは、コスト
の高いものとなってしまう。
【0007】(4)前記の方法によりものは、ガス遮
断性を有するものの、アルミ箔へのPEのコートが複雑
で、それらは剥がれ易いという問題がある。
【0008】(5)上記従来の蓋体は、開封後に飲料容
器から取り外されるものが殆どであって、その処分に問
題があり、又、容器から取り外されないとしても、開封
後その蓋体で開口部を再密封することができるものは無
いという状況である。
【0009】本発明は上述の点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、製品輸送中の荷扱いに耐え、開封は
容易に行なえ、ガス遮断性に優れ、しかも高級感があ
り、開封後もその蓋体で開口部を密封すりことができ、
更に飲料の無菌充填に好適な飲料用容器の蓋体を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされたものであり、筒状の容器の上端開
口部を覆う形状に成形され、その内部に飲み口となる開
口を設けた蓋本体と、該開口を密封するように取り付け
られるキャップ部と該キャップ部に連結されるプルタブ
部とを有するプルキャップとを具備する飲料用容器の熱
可塑性樹脂製蓋体において、(a)上記蓋本体は、その
最上層がイージーピール層となるように、イージーピー
ル層及びガス遮断性フィルム層を含む積層体からなり、
(b)上記蓋本体の上記開口上部及びその周縁部が、ガ
ス遮断性フィルムで覆われると共に、該周縁部と該フィ
ルムは結合しており、(c)上記キャップ部は、上記開
口と嵌合し得る形状からなり、その下面周縁部が上記開
口上部の周縁部と上記ガス遮断性フィルムを介して結合
していることからなる飲料用容器の熱可塑性樹脂製蓋体
を要旨とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面により詳細に
説明する。
【0012】図1は、本発明の一実施例に係る蓋体を飲
料用容器の上部開口部に取り付けた際の分解斜視図であ
る。
【0013】図示するように、筒状の容器40の上部開
口部41に、その内部に飲み口となる開口11が設けら
れた蓋本体10と、キャップ部21とキャップ部21に
連結したプルタブ部22とを有するプルキャップ20と
が一体化した本発明の蓋体1が嵌合されて飲料用容器が
構成される。
【0014】蓋本体10は、図1のA−A線で切断し
て、矢印方向に見た断面図である図2に示すように、そ
の外周部は、容器40の上端辺42と嵌合するためのフ
ランジ12に成形されており、図2の部分拡大図である
図3に示すように、開口11上部及びその周縁部14
は、ガス遮断性フィルム15で覆われている。開口11
の形状は、図1に示す扇形に限らず、どのような形にし
ても良い。
【0015】プルキャップ20はキャップ部21とプル
タブ部22とからなり、キャップ部21は、容器を開封
した後に、図4に示すように、プルキャップ20の上下
を逆にして、開口11に適合して嵌合し得る形状になっ
ている。従って、その形状は、開口11の形状によって
任意に変化するものであり、図示するものは、その一例
に過ぎない。
【0016】又、プルタブ部22は、飲料を飲む際に掴
み易いように、本実施の形態では上方に傾斜してキャッ
プ部21と連結しているが、蓋本体10の上面13と平
行していても良く、更には蓋本体10の最上層であるイ
ージーピール層と接合していても良く、逆に上方への傾
斜角度を図示のものよりも大きくしても良い。
【0017】すなわち、フランジ12の上面よりも突出
しなければ、流通過程で何かにこのプルタブ部22が引
っかかり、密閉が不完全となり中身が流出してしまうお
それがない。又、複数の容器を段ボール箱等に収容する
場合や、店頭販売用に陳列する際も不都合が生じない。
【0018】蓋本体10とプルキャップ20は、蓋本体
10の開口11上部及びその周縁部14を覆うガス遮断
性フィルム15を介して、周縁部14とプルキャップ2
0の下面周縁部23で結合されて一体化している。該結
合は熱溶着や接着剤により行われるが熱溶着による結合
が好ましい。
【0019】蓋体1は、熱可塑性樹脂からなるが、該熱
可塑性樹脂としては、ポリオレフィン、ポリエチレンテ
レフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート
(PBT)、ポリアミド(PA)、ポリスチレン(P
S)、ポリ塩化ビニル(PVC)、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合樹脂(EVA)、アクリロニトリル−スチレン
共重合樹脂(AS)、アクリロニトリル−ブタジエン−
スチレン共重合樹脂(ABS)、メタクリル樹脂(PM
A)、ポリカーボネート(PC)、アイオノマー、環状
オレフィン−α−オレフィン共重合樹脂等が使用し得る
が、これらの中でも、特にポリオレフィンが好適であ
る。
【0020】ポリオレフィンとしては、ポリエチレン
(低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポ
リエチレン、線状低密度ポリエチレン等)(PE)、ポ
リプロピレン(ホモポリプロピレン、エチレン−プロピ
レンランダム共重合体、エチレン−プロピレンブロック
共重合体等)(PP)、ポリブテン−1、ポリヘキセン
−1、ポリメチルペンテン−1等を挙げることができ
る。これらは、一種に限らず、二種以上用いることがで
きる。
【0021】上記のポリオレフィンの中でも、特に、P
E、PP又はそれらの混合物が望ましい。
【0022】蓋本体10は、上記の熱可塑性樹脂を基体
層とし、イージーピール(EP)層及びガス遮断性フィ
ルム(GBF)層を含む積層体からなり、その積層体の
最上層がEPからなっている。つまり、該積層体は、基
本的には、EP(最上層)/基体(中間層)/GBF
(内層)又はEP/GBF/基体の構成からなる。
【0023】従って、この基本的な構成を採る限りにお
いては、いくつかの変形態様が採用できることは言う迄
もない。例えば、これらの各層の間に接着層や他の部材
層を設けること、更には、基体層や他の部材層を多層と
すること等が挙げられる。又、他の部材として、基体層
と異なる熱可塑性樹脂や熱可塑性樹脂以外の材料の使用
も可能である。他の部材の具体例として、蓋本体を成形
する際に発生する樹脂屑を使用し、いわゆるスクラップ
層を形成すること等が挙げられる。
【0024】蓋本体10の最上層となるイージーピール
層としては、例えば、サンエー化学(株)製サンシー
ル、出光石油化学(株)製マジックトップ、三菱化学
(株)製VMX等(いずれも各社の登録商標又は商標)
のフィルムが使用できる。イージーピール層の厚さは、
100μm程度かそれ以下である。
【0025】又、蓋本体10の一部を構成するガス遮断
性フィルムは、ガス(特に、酸素)を遮断する性質を有
する材料である必要がある。該材料としては、エチレン
−ビニルアルコール共重合体(EVOH)、ポリ塩化ビ
ニリデン等が挙げられるが、特にEVOHが望ましい。
ガス遮断性フィルム層の厚さは、100μm程度かそれ
以下で良い。
【0026】開口11の上方は、ガス遮断性フィルム1
5で覆われているが、フィルム15は、上記蓋本体10
で用いられるガス遮断性フィルムと同じ物で良く、それ
は単独で用いても良く、他の材料、例えば上記熱可塑性
樹脂との二層以上からなる積層体を用いても良い。
【0027】特に、ガス遮断性フィルム15を積層体と
し、該積層体の蓋本体10の上面13と接する層が蓋本
体10と同質の熱可塑性樹脂からなる層、該積層体のプ
ルキャップ20の下面周縁部23と接する層がプルキャ
ップ20と同質の熱可塑性樹脂からなる層となる構成に
それぞれすると、本発明の蓋体1を製造する際に、それ
らの面と容易に融着することができ、有利である。その
具体例として、PP/EVOH/PPの積層からなるフ
ィルムが挙げられる。又、これらの各層間に接着層を設
けること等は自由である。
【0028】プルキャップ20は、熱可塑性樹脂からな
り、上記熱可塑性樹脂の中から選ばれるが、該熱可塑性
樹脂は、蓋本体10の基体層と同質のものでも、異種の
ものでも良いが、特に蓋本体10の基体層のものより
も、軟質のものを用いると、プルキャップ20は軟らか
く、変形し易く、キャップ部21の開口11への挿入、
嵌合及びそれによる開口11の密封が容易になり、又、
手に触れた時の感触が良い、等の利点がある。
【0029】このような軟質の熱可塑性樹脂としては、
アタクチックポリオレフィンが好ましく、特にアタクチ
ックポリプロピレンが好適である。
【0030】上記のように構成したことにより、各部は
次ぎのように機能する。すなわち、容器40に飲料を充
填し、蓋体1が施されている状態では、蓋体1を構成す
る蓋本体10と、その開口11を覆っているガス遮断性
フィルム15により、蓋体1におけるガス遮断性は十分
に保たれ、容器40(底部材等を伴う場合はそれを含
む)自体の具備するガス遮断性と相俟って、食品の変質
や外部の異臭の影響を防ぎつつ、液体食品を保存する機
能を有する。
【0031】中身を伴う当該容器は、流通過程を経て、
最終消費者に到達する訳であるが、最終消費者は、食す
るに際してプルキャップ20に設けられたプルタブ部2
2を引っ張り上げることにより、開封が容易に行い得
る。すなわち、蓋本体10の最上層は既に述べたように
イージーピール層からなり、このためにプルキャップ2
0は、ガス遮断性フィルム15を伴って容易に剥離され
る。これにより開口11は完全に解放され、中身の飲用
や注ぎ出しが可能になる。
【0032】又、途中で飲用や注ぎ出しを中止する場合
は、プルキャップ20を当初装着されていた状態とは上
下を逆にして、そのキャップ部21を開口11に挿入す
れば、開口11は再び閉鎖され、この状態での液体食品
の一時保存が可能となる。
【0033】
【発明の効果】上記構成を採る本発明は、以下の優れた
効果を奏する。 製品輸送中の荷扱いに耐える強度を有すると共にガス
遮断性に優れ、しかも、ガス遮断性フィルムが内層とな
っていることから、該フィルムを薄くすることができ、
又、開口周縁部のみでガス遮断性フィルムと結合してい
るので、容器の開封に要する該フィルムの破断、剥離は
小さい力で済むことができる。 蓋本体の最上面がイージーピール層からなっているこ
とから、容器の開封が容易である。 飲料を飲むことを途中で中断した場合でも、取り外し
たプルキャップで開口部を塞ぐことができ、残った飲料
の保存や容器の持ち運びが容易となる。 飲料を飲み終えて、容器を廃棄する場合も、取り外し
たプルキャップを開口に挿入、嵌合することにより、容
器と一体化して処分することができる。 見た目に高級感があり、又、飲料充填後の容器の滅菌
が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の飲料用容器の蓋体1の分解斜視図であ
る。
【図2】図1のA−A線切断面図である。
【図3】図2の部分拡大図である。
【図4】プルキャップを開口に挿入、嵌合した状態を示
す断面図である。
【符号の説明】
1 蓋体 10 蓋本体 11 開口 12 フランジ 13 蓋本体上面 14 開口周縁部 15 ガス遮断性フィルム 20 プルキャップ 21 キャップ部 22 プルタブ部 23 下面周縁部 40 容器 41 上部開口部 42 上端辺

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の容器の上端開口部を覆う形状に成
    形され、その内部に飲み口となる開口を設けた蓋本体
    と、該開口を密封するように取り付けられるキャップ部
    と該キャップ部に連結されるプルタブ部とを有するプル
    キャップとを具備する飲料用容器の熱可塑性樹脂製蓋体
    において、 上記蓋本体は、その最上層がイージーピール層となるよ
    うに、イージーピール層及びガス遮断性フィルム層を含
    む積層体からなり、 上記蓋本体の上記開口上部及びその周縁部が、ガス遮断
    性フィルムで覆われると共に、該周縁部と該フィルムは
    結合しており、 上記キャップ部は、上記開口と嵌合し得る形状からな
    り、その下面周縁部が上記開口上部の周縁部と上記ガス
    遮断性フィルムを介して結合していることからなる飲料
    用容器の熱可塑性樹脂製蓋体。
  2. 【請求項2】 上記熱可塑性樹脂が、ポリオレフィンで
    ある請求項1に記載の蓋体。
  3. 【請求項3】 上記ガス遮断性フィルムが、エチレン−
    ビニルアルコールからなるフィルムである請求項1又は
    2に記載の蓋体。
  4. 【請求項4】 上記プルキャップが、上記蓋本体よりも
    軟質の材料からなるものである請求項1ないし3に記載
    の蓋体。
  5. 【請求項5】 上記軟質の材料が、アタクチックポリオ
    レフィンである請求項5に記載の蓋体。
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