JPH09142990A - シリコン単結晶中の酸素濃度の低減方法及びその装置 - Google Patents
シリコン単結晶中の酸素濃度の低減方法及びその装置Info
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- JPH09142990A JPH09142990A JP30802695A JP30802695A JPH09142990A JP H09142990 A JPH09142990 A JP H09142990A JP 30802695 A JP30802695 A JP 30802695A JP 30802695 A JP30802695 A JP 30802695A JP H09142990 A JPH09142990 A JP H09142990A
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- silicon single
- silicon
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- silicon melt
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- Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
- Liquid Deposition Of Substances Of Which Semiconductor Devices Are Composed (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】石英るつぼ内のシリコン融液の対流を制御する
ことにより、シリコン単結晶中に含まれる酸素濃度を極
めて低く抑えることができる。 【解決手段】シリコン単結晶25の外周面と石英るつぼ
13の内周面との間に円筒状の区画部材26が挿入さ
れ、この区画部材はその下端がシリコン融液12表面近
傍まで延びてチャンバ11内をシリコン単結晶側とるつ
ぼ内周面側とに区画する。区画部材の下端に接続された
整流部材27がシリコン融液表面を覆い、この整流部材
の下面のうちシリコン単結晶近傍に形成された吸入口2
7aは整流部材内部から区画部材内部にかけて形成され
た通路30に連通する。ガス給排手段34によりるつぼ
内周面側に供給された不活性ガスは整流部材及びシリコ
ン融液表面間を整流部材の外周縁から内周縁に向って流
れ、更に吸入口及び通路を介してチャンバ外に排出され
る。
ことにより、シリコン単結晶中に含まれる酸素濃度を極
めて低く抑えることができる。 【解決手段】シリコン単結晶25の外周面と石英るつぼ
13の内周面との間に円筒状の区画部材26が挿入さ
れ、この区画部材はその下端がシリコン融液12表面近
傍まで延びてチャンバ11内をシリコン単結晶側とるつ
ぼ内周面側とに区画する。区画部材の下端に接続された
整流部材27がシリコン融液表面を覆い、この整流部材
の下面のうちシリコン単結晶近傍に形成された吸入口2
7aは整流部材内部から区画部材内部にかけて形成され
た通路30に連通する。ガス給排手段34によりるつぼ
内周面側に供給された不活性ガスは整流部材及びシリコ
ン融液表面間を整流部材の外周縁から内周縁に向って流
れ、更に吸入口及び通路を介してチャンバ外に排出され
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリコン単結晶引
上げ法により製造されるシリコン単結晶中の酸素濃度を
低減する方法及びその装置に関するものである。
上げ法により製造されるシリコン単結晶中の酸素濃度を
低減する方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置として、図6及び図
7に示すように、チャンバ1内にシリコン融液2が貯留
された石英るつぼ3が収容され、シリコン単結晶5の外
周面と石英るつぼ3の内周面との間にシリコン単結晶5
を囲むようにヒートキャップ6が挿入され、更にヒート
キャップ6の上端から外方に略水平方向に環状リム7が
張り出された、溶融物から高純度半導体棒を引き上げる
装置が開示されている(特公昭57−40119)。こ
の装置では、ヒートキャップ6は下方に向うに従って直
径が小さくなる筒状に形成され、その下端はシリコン融
液2表面近傍まで延び、上端は保温筒9の上端と略同一
高さとなるまで延びる。また上記ヒートキャップ6及び
環状リム7をチャンバ1内に挿入して環状リム7の下面
を保温筒9の上面に当接させると、ヒートキャップ6及
び環状リム7によりチャンバ1内がシリコン単結晶側と
るつぼ内周面側とに区画される。更にチャンバ1に接続
されたガス給排手段(図示せず)によりチャンバ1内に
不活性ガスを供給すると、この不活性ガスは図6の実線
矢印で示すようにシリコン単結晶5外周面を流下し、ヒ
ートキャップ6下端及びシリコン融液2表面間の隙間を
通って石英るつぼ3外に排出されるようになっている。
このように構成された装置では、シリコン融液2中の酸
素がSiOガス等となって蒸発し、チャンバ1内に付着
した後に落下するが、このときヒートキャップ6の存在
により不活性ガスがヒートキャップ6下端及びシリコン
融液2表面間の隙間をシリコン単結晶5外周面側から石
英るつぼ3内周面側に向って勢い良く流れるため、上記
落下物をシリコン単結晶5から遠ざける。この結果、上
記落下物がシリコン単結晶5に取り込まれてシリコン単
結晶5に格子欠陥である転位が発生するのを防止できる
ようになっている。またヒートキャップ6は熱を効率よ
く遮蔽するため、シリコン単結晶5の生産性を向上でき
る。
7に示すように、チャンバ1内にシリコン融液2が貯留
された石英るつぼ3が収容され、シリコン単結晶5の外
周面と石英るつぼ3の内周面との間にシリコン単結晶5
を囲むようにヒートキャップ6が挿入され、更にヒート
キャップ6の上端から外方に略水平方向に環状リム7が
張り出された、溶融物から高純度半導体棒を引き上げる
装置が開示されている(特公昭57−40119)。こ
の装置では、ヒートキャップ6は下方に向うに従って直
径が小さくなる筒状に形成され、その下端はシリコン融
液2表面近傍まで延び、上端は保温筒9の上端と略同一
高さとなるまで延びる。また上記ヒートキャップ6及び
環状リム7をチャンバ1内に挿入して環状リム7の下面
を保温筒9の上面に当接させると、ヒートキャップ6及
び環状リム7によりチャンバ1内がシリコン単結晶側と
るつぼ内周面側とに区画される。更にチャンバ1に接続
されたガス給排手段(図示せず)によりチャンバ1内に
不活性ガスを供給すると、この不活性ガスは図6の実線
矢印で示すようにシリコン単結晶5外周面を流下し、ヒ
ートキャップ6下端及びシリコン融液2表面間の隙間を
通って石英るつぼ3外に排出されるようになっている。
このように構成された装置では、シリコン融液2中の酸
素がSiOガス等となって蒸発し、チャンバ1内に付着
した後に落下するが、このときヒートキャップ6の存在
により不活性ガスがヒートキャップ6下端及びシリコン
融液2表面間の隙間をシリコン単結晶5外周面側から石
英るつぼ3内周面側に向って勢い良く流れるため、上記
落下物をシリコン単結晶5から遠ざける。この結果、上
記落下物がシリコン単結晶5に取り込まれてシリコン単
結晶5に格子欠陥である転位が発生するのを防止できる
ようになっている。またヒートキャップ6は熱を効率よ
く遮蔽するため、シリコン単結晶5の生産性を向上でき
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の溶
融物から高純度の半導体棒を引き上げる装置では、不活
性ガスがヒートキャップ下端及びシリコン融液表面間を
通過することにより、シリコン融液に図6の破線矢印で
示すような対流を発生させると同時に、シリコン融液表
面を通過せずに石英るつぼ底面近傍からシリコン単結晶
の成長下面近傍に達する一点鎖線矢印で示すような対流
を発生させる。この結果、シリコン融液中の酸素がSi
Oガス等となって蒸発した表面付近の酸素濃度の低いシ
リコン融液はシリコン単結晶から遠ざかり、石英るつぼ
の成分であるSiO2がシリコン融液に溶け込んだ酸素
濃度の高いシリコン融液が石英るつぼの底からシリコン
単結晶の成長下面近傍に達してシリコン単結晶に取り込
まれるため、シリコン単結晶中の酸素濃度が高くなる問
題点があった。本発明の目的は、石英るつぼ内のシリコ
ン融液の対流を制御することにより、シリコン単結晶中
に含まれる酸素濃度を極めて低く抑えることができる、
シリコン単結晶中の酸素濃度の低減方法及びその装置を
提供することにある。
融物から高純度の半導体棒を引き上げる装置では、不活
性ガスがヒートキャップ下端及びシリコン融液表面間を
通過することにより、シリコン融液に図6の破線矢印で
示すような対流を発生させると同時に、シリコン融液表
面を通過せずに石英るつぼ底面近傍からシリコン単結晶
の成長下面近傍に達する一点鎖線矢印で示すような対流
を発生させる。この結果、シリコン融液中の酸素がSi
Oガス等となって蒸発した表面付近の酸素濃度の低いシ
リコン融液はシリコン単結晶から遠ざかり、石英るつぼ
の成分であるSiO2がシリコン融液に溶け込んだ酸素
濃度の高いシリコン融液が石英るつぼの底からシリコン
単結晶の成長下面近傍に達してシリコン単結晶に取り込
まれるため、シリコン単結晶中の酸素濃度が高くなる問
題点があった。本発明の目的は、石英るつぼ内のシリコ
ン融液の対流を制御することにより、シリコン単結晶中
に含まれる酸素濃度を極めて低く抑えることができる、
シリコン単結晶中の酸素濃度の低減方法及びその装置を
提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図1に示すように、シリコン単結晶25をチャンバ11
内の石英るつぼ13に貯留されたシリコン融液12から
引上げるときにチャンバ11内に供給された不活性ガス
をシリコン融液12の表面に導き、シリコン融液12の
表面で石英るつぼ13の内周面側からシリコン単結晶2
5の外周面側に不活性ガスを流してシリコン融液12の
対流方向を制御するシリコン単結晶中の酸素濃度の低減
方法である。この低減方法では、上記対流に乗ったシリ
コン融液12が石英るつぼ13の内周面側からシリコン
単結晶25の外周面側に向う過程で、シリコン融液12
中の酸素がSiOガス等となってシリコン融液12表面
から蒸発するので、シリコン単結晶25の成長下面近傍
に達したシリコン融液12中の酸素濃度は極めて低くな
る。この結果、この低酸素濃度のシリコン融液12がシ
リコン単結晶25となって成長するので、シリコン単結
晶25中に含まれる酸素濃度は極めて低くなる。
図1に示すように、シリコン単結晶25をチャンバ11
内の石英るつぼ13に貯留されたシリコン融液12から
引上げるときにチャンバ11内に供給された不活性ガス
をシリコン融液12の表面に導き、シリコン融液12の
表面で石英るつぼ13の内周面側からシリコン単結晶2
5の外周面側に不活性ガスを流してシリコン融液12の
対流方向を制御するシリコン単結晶中の酸素濃度の低減
方法である。この低減方法では、上記対流に乗ったシリ
コン融液12が石英るつぼ13の内周面側からシリコン
単結晶25の外周面側に向う過程で、シリコン融液12
中の酸素がSiOガス等となってシリコン融液12表面
から蒸発するので、シリコン単結晶25の成長下面近傍
に達したシリコン融液12中の酸素濃度は極めて低くな
る。この結果、この低酸素濃度のシリコン融液12がシ
リコン単結晶25となって成長するので、シリコン単結
晶25中に含まれる酸素濃度は極めて低くなる。
【0005】請求項2に係る発明は、図1及び図4に示
すように、チャンバ11内の石英るつぼ13に貯留され
たシリコン融液12から引上げられるシリコン単結晶2
5の外周面と石英るつぼの内周面との間にシリコン単結
晶を囲むように挿入され下端がシリコン融液表面13近
傍まで延びかつチャンバ11内をシリコン単結晶側とる
つぼ内周面側とに区画する円筒状の区画部材26と、区
画部材26の下端に接続されシリコン融液12表面を所
定の間隔をあけて覆いかつ下面のうちシリコン単結晶2
5近傍に吸入口27aが形成された整流部材27と、整
流部材27内部から区画部材26内部にかけて形成され
吸入口27aに連通する通路30と、るつぼ内周面側に
不活性ガスを供給しこの不活性ガスを整流部材27及び
シリコン融液12表面間を整流部材27の外周縁から内
周縁に向って流し更に吸入口27a及び通路30を介し
てチャンバ11外に排出するガス給排手段34とを備え
たシリコン単結晶中の酸素濃度の低減装置である。この
低減装置では、シリコン単結晶25を引上げるときに、
ガス給排手段34にて不活性ガスを整流部材27下面及
びシリコン融液12表面間を整流部材27の外周縁から
内周縁に向って流すことにより、シリコン融液12表面
で石英るつぼ13内周面からシリコン単結晶25の成長
下面近傍に向う対流をシリコン融液12に発生させる。
この対流によりシリコン融液12がこの融液12表面で
石英るつぼ13内周面からシリコン単結晶25の成長下
面近傍に向う過程で、融液12中の酸素がSiOガス等
となって融液12表面から蒸発するので、シリコン単結
晶25の成長下面近傍に達したシリコン融液12中の酸
素濃度は極めて低くなる。この結果、この低酸素濃度の
シリコン融液12がシリコン単結晶25となって成長す
るので、シリコン単結晶25中に含まれる酸素濃度は極
めて低くなる。請求項3に係る発明は、請求項2に係る
発明であって、区画部材及び整流部材がカーボン、石
英、モリブデン、タングステン、ニオブ又はタンタルに
より形成されたことを特徴とする。
すように、チャンバ11内の石英るつぼ13に貯留され
たシリコン融液12から引上げられるシリコン単結晶2
5の外周面と石英るつぼの内周面との間にシリコン単結
晶を囲むように挿入され下端がシリコン融液表面13近
傍まで延びかつチャンバ11内をシリコン単結晶側とる
つぼ内周面側とに区画する円筒状の区画部材26と、区
画部材26の下端に接続されシリコン融液12表面を所
定の間隔をあけて覆いかつ下面のうちシリコン単結晶2
5近傍に吸入口27aが形成された整流部材27と、整
流部材27内部から区画部材26内部にかけて形成され
吸入口27aに連通する通路30と、るつぼ内周面側に
不活性ガスを供給しこの不活性ガスを整流部材27及び
シリコン融液12表面間を整流部材27の外周縁から内
周縁に向って流し更に吸入口27a及び通路30を介し
てチャンバ11外に排出するガス給排手段34とを備え
たシリコン単結晶中の酸素濃度の低減装置である。この
低減装置では、シリコン単結晶25を引上げるときに、
ガス給排手段34にて不活性ガスを整流部材27下面及
びシリコン融液12表面間を整流部材27の外周縁から
内周縁に向って流すことにより、シリコン融液12表面
で石英るつぼ13内周面からシリコン単結晶25の成長
下面近傍に向う対流をシリコン融液12に発生させる。
この対流によりシリコン融液12がこの融液12表面で
石英るつぼ13内周面からシリコン単結晶25の成長下
面近傍に向う過程で、融液12中の酸素がSiOガス等
となって融液12表面から蒸発するので、シリコン単結
晶25の成長下面近傍に達したシリコン融液12中の酸
素濃度は極めて低くなる。この結果、この低酸素濃度の
シリコン融液12がシリコン単結晶25となって成長す
るので、シリコン単結晶25中に含まれる酸素濃度は極
めて低くなる。請求項3に係る発明は、請求項2に係る
発明であって、区画部材及び整流部材がカーボン、石
英、モリブデン、タングステン、ニオブ又はタンタルに
より形成されたことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】次に本発明の第1の実施の形態を
図面に基づいて詳しく説明する。図1〜図4に示すよう
に、単結晶引上げ装置10のチャンバ11内には、シリ
コン融液12を貯留する石英るつぼ13が設けられ、こ
の石英るつぼ13の外面は黒鉛サセプタ14により被覆
される。石英るつぼ13の下面は上記黒鉛サセプタ14
を介して支軸16の上端に固定され、この支軸16の下
部はるつぼ駆動手段17に接続される(図4)。るつぼ
駆動手段17は図示しないが石英るつぼ13を回転させ
る第1回転用モータと、石英るつぼ13を昇降させる昇
降用モータとを有し、これらのモータにより石英るつぼ
13が所定の方向に回転し得るとともに、上下方向に移
動可能となっている。石英るつぼ13の外方にはこの石
英るつぼ13から所定の間隔をあけてヒータ18が設け
られ、このヒータ18とチャンバ11との間には保温筒
19が設けられる。ヒータ18により石英るつぼ13に
投入された高純度のシリコン多結晶が溶融してシリコン
融液12になる。
図面に基づいて詳しく説明する。図1〜図4に示すよう
に、単結晶引上げ装置10のチャンバ11内には、シリ
コン融液12を貯留する石英るつぼ13が設けられ、こ
の石英るつぼ13の外面は黒鉛サセプタ14により被覆
される。石英るつぼ13の下面は上記黒鉛サセプタ14
を介して支軸16の上端に固定され、この支軸16の下
部はるつぼ駆動手段17に接続される(図4)。るつぼ
駆動手段17は図示しないが石英るつぼ13を回転させ
る第1回転用モータと、石英るつぼ13を昇降させる昇
降用モータとを有し、これらのモータにより石英るつぼ
13が所定の方向に回転し得るとともに、上下方向に移
動可能となっている。石英るつぼ13の外方にはこの石
英るつぼ13から所定の間隔をあけてヒータ18が設け
られ、このヒータ18とチャンバ11との間には保温筒
19が設けられる。ヒータ18により石英るつぼ13に
投入された高純度のシリコン多結晶が溶融してシリコン
融液12になる。
【0007】またチャンバ11の上面にはチャンバ11
より小径の円筒状のケーシング21が設けられる(図
4)。このケーシング21には引上げ手段22が設けら
れる。引上げ手段22はケーシング21の上端部に水平
状態で旋回可能に設けられた引上げヘッド(図示せず)
と、このヘッドを回転させる第2回転用モータ(図示せ
ず)と、ヘッドから石英るつぼ13の回転中心に向って
垂下されたワイヤケーブル23と、上記ヘッド内に設け
られワイヤケーブル23を巻取り又は繰出す引上げ用モ
ータ(図示せず)とを有する。ワイヤケーブル23の下
端にはシリコン融液12に浸してシリコン単結晶25を
引上げるための種結晶24が取付けられる。
より小径の円筒状のケーシング21が設けられる(図
4)。このケーシング21には引上げ手段22が設けら
れる。引上げ手段22はケーシング21の上端部に水平
状態で旋回可能に設けられた引上げヘッド(図示せず)
と、このヘッドを回転させる第2回転用モータ(図示せ
ず)と、ヘッドから石英るつぼ13の回転中心に向って
垂下されたワイヤケーブル23と、上記ヘッド内に設け
られワイヤケーブル23を巻取り又は繰出す引上げ用モ
ータ(図示せず)とを有する。ワイヤケーブル23の下
端にはシリコン融液12に浸してシリコン単結晶25を
引上げるための種結晶24が取付けられる。
【0008】シリコン単結晶25の外周面と石英るつぼ
13の内周面との間にはシリコン単結晶25を囲むよう
に区画部材26が挿入され、この区画部材26の下端に
はシリコン融液12表面を覆う整流部材27が接続され
る(図1及び図4)。区画部材26は円筒状の筒状部2
6aと、この筒状部26aの上端から外方に略水平方向
に張り出す円板状のフランジ部26bとを有する(図1
〜図4)。筒状部26aの下端はシリコン融液12表面
近傍まで延び、上端は保温筒19の上端と略同一高さと
なるまで延びる。またフランジ部26bの外径はチャン
バ11の内径より僅かに小さく形成される。上記区画部
材26をチャンバ11内に挿入すると、フランジ部26
bの下面が保温筒19の上面に当接し、区画部材26に
よりチャンバ11内がシリコン単結晶側とるつぼ内周面
側とに区画されるようになっている(図1及び図4)。
13の内周面との間にはシリコン単結晶25を囲むよう
に区画部材26が挿入され、この区画部材26の下端に
はシリコン融液12表面を覆う整流部材27が接続され
る(図1及び図4)。区画部材26は円筒状の筒状部2
6aと、この筒状部26aの上端から外方に略水平方向
に張り出す円板状のフランジ部26bとを有する(図1
〜図4)。筒状部26aの下端はシリコン融液12表面
近傍まで延び、上端は保温筒19の上端と略同一高さと
なるまで延びる。またフランジ部26bの外径はチャン
バ11の内径より僅かに小さく形成される。上記区画部
材26をチャンバ11内に挿入すると、フランジ部26
bの下面が保温筒19の上面に当接し、区画部材26に
よりチャンバ11内がシリコン単結晶側とるつぼ内周面
側とに区画されるようになっている(図1及び図4)。
【0009】整流部材27はシリコン融液12表面から
所定の間隔をあけて上方にかつシリコン融液12表面と
略平行に設けられる。また整流部材27の下面のうちシ
リコン単結晶25近傍の下面にはリング状の吸入口27
aが形成され(図1及び図3)、整流部材27内部から
区画部材26内部にかけて上記吸入口27aに連通する
通路30が形成される(図1及び図4)。上記通路30
は吸入口27aに連通し整流部材27内部を中空にする
ことにより形成された第1通路31と、第1通路31に
連通し筒状部26a内部を中空にすることにより形成さ
れた第2通路32と、第2通路32に連通しフランジ部
26b内部を中空にすることにより形成された第3通路
33とを有する。ここで筒状部26b内部とは筒状部2
6を構成する周壁の外周面と内周面との間をいう。区画
部材26及び整流部材27はカーボン、石英、モリブデ
ン、タングステン、ニオブ又はタンタルにより形成され
ることが好ましい。なお、吸入口はリング状の孔ではな
く、シリコン単結晶を中心とする同一円周上に所定の間
隔をあけて形成された多数の小孔でもよい。
所定の間隔をあけて上方にかつシリコン融液12表面と
略平行に設けられる。また整流部材27の下面のうちシ
リコン単結晶25近傍の下面にはリング状の吸入口27
aが形成され(図1及び図3)、整流部材27内部から
区画部材26内部にかけて上記吸入口27aに連通する
通路30が形成される(図1及び図4)。上記通路30
は吸入口27aに連通し整流部材27内部を中空にする
ことにより形成された第1通路31と、第1通路31に
連通し筒状部26a内部を中空にすることにより形成さ
れた第2通路32と、第2通路32に連通しフランジ部
26b内部を中空にすることにより形成された第3通路
33とを有する。ここで筒状部26b内部とは筒状部2
6を構成する周壁の外周面と内周面との間をいう。区画
部材26及び整流部材27はカーボン、石英、モリブデ
ン、タングステン、ニオブ又はタンタルにより形成され
ることが好ましい。なお、吸入口はリング状の孔ではな
く、シリコン単結晶を中心とする同一円周上に所定の間
隔をあけて形成された多数の小孔でもよい。
【0010】チャンバ11にはこのチャンバ11内にア
ルゴンガスや窒素ガス等の不活性ガスを供給しかつこの
不活性ガスをチャンバ11から排出するガス給排手段3
4が接続される(図1〜図4)。ガス給排手段34は一
端が不活性ガスを貯留するタンク(図示せず)に接続さ
れ他端がチャンバ11及びフランジ部26bを貫通して
るつぼ内周面側に突出するメイン供給パイプ36と、一
端が第3通路33に連通するようにフランジ部26bに
接続され他端が真空ポンプの吸入口(図示せず)に接続
されたメイン排出パイプ37とを有する。メイン供給パ
イプ36は2本(図1〜図3)又は3本以上設けること
が好ましく、これらのパイプ36の他端はフランジ部2
6bのうちシリコン単結晶25を中心とする同一円周上
に等間隔に貫通される。メイン排出パイプ37も2本
(図1及び図2)又は3本以上設けることが好ましく、
これらのパイプ37はフランジ部26bのうちシリコン
単結晶25を中心とする同一円周上に等間隔に接続され
る。またメイン供給パイプ36及びメイン排出パイプ3
7には不活性ガスの流量をそれぞれ調整するメイン流量
調整弁38,39が設けられる。
ルゴンガスや窒素ガス等の不活性ガスを供給しかつこの
不活性ガスをチャンバ11から排出するガス給排手段3
4が接続される(図1〜図4)。ガス給排手段34は一
端が不活性ガスを貯留するタンク(図示せず)に接続さ
れ他端がチャンバ11及びフランジ部26bを貫通して
るつぼ内周面側に突出するメイン供給パイプ36と、一
端が第3通路33に連通するようにフランジ部26bに
接続され他端が真空ポンプの吸入口(図示せず)に接続
されたメイン排出パイプ37とを有する。メイン供給パ
イプ36は2本(図1〜図3)又は3本以上設けること
が好ましく、これらのパイプ36の他端はフランジ部2
6bのうちシリコン単結晶25を中心とする同一円周上
に等間隔に貫通される。メイン排出パイプ37も2本
(図1及び図2)又は3本以上設けることが好ましく、
これらのパイプ37はフランジ部26bのうちシリコン
単結晶25を中心とする同一円周上に等間隔に接続され
る。またメイン供給パイプ36及びメイン排出パイプ3
7には不活性ガスの流量をそれぞれ調整するメイン流量
調整弁38,39が設けられる。
【0011】41はチャンバ11内のシリコン単結晶側
の不活性ガスの圧力を調整しかつシリコン単結晶25の
外周面に沿って不活性ガスの上昇流が発生するのを防止
するためにるつぼ内周面側に不活性ガスを供給する補助
供給パイプであり、42はチャンバ11内のるつぼ内周
面側の不活性ガスの圧力を調整しかつメイン供給パイプ
41からるつぼ内周面側に供給された不活性ガスのうち
余剰の不活性ガスをチャンバ11外に排出する補助排出
パイプであり、43及び44は補助供給パイプ41及び
補助排出パイプ42にそれぞれ設けられた不活性ガス流
量調整用の補助流量調整弁である(図4)。なお、メイ
ン供給パイプから石英るつぼの内周面側に供給される不
活性ガスの流量は0〜100リットル/分、更に好まし
くは10〜50リットル/分であり、補助供給パイプか
らシリコン単結晶の外周面側に供給される不活性ガスの
流量は5〜100リットル/分、更に好ましくは5〜1
0リットル/分であり、整流部材の下面に設けられた吸
入口のシリコン単結晶の外周面からの距離は10〜15
0mm、更に好ましくは10〜50mmである。
の不活性ガスの圧力を調整しかつシリコン単結晶25の
外周面に沿って不活性ガスの上昇流が発生するのを防止
するためにるつぼ内周面側に不活性ガスを供給する補助
供給パイプであり、42はチャンバ11内のるつぼ内周
面側の不活性ガスの圧力を調整しかつメイン供給パイプ
41からるつぼ内周面側に供給された不活性ガスのうち
余剰の不活性ガスをチャンバ11外に排出する補助排出
パイプであり、43及び44は補助供給パイプ41及び
補助排出パイプ42にそれぞれ設けられた不活性ガス流
量調整用の補助流量調整弁である(図4)。なお、メイ
ン供給パイプから石英るつぼの内周面側に供給される不
活性ガスの流量は0〜100リットル/分、更に好まし
くは10〜50リットル/分であり、補助供給パイプか
らシリコン単結晶の外周面側に供給される不活性ガスの
流量は5〜100リットル/分、更に好ましくは5〜1
0リットル/分であり、整流部材の下面に設けられた吸
入口のシリコン単結晶の外周面からの距離は10〜15
0mm、更に好ましくは10〜50mmである。
【0012】引上げ用モータの出力軸(図示せず)には
ロータリエンコーダ(図示せず)が接続され、るつぼ駆
動手段17には石英るつぼ13内のシリコン融液12の
重量を検出する重量センサ(図示せず)と、支軸16の
昇降位置を検出するリニヤエンコーダ(図示せず)とが
設けられる。ロータリエンコーダ、重量センサ及びリニ
ヤエンコーダの各検出出力はコントローラ(図示せず)
の制御入力に接続され、コントローラの制御出力は引上
げ手段22の引上げ用モータ、るつぼ駆動手段17の昇
降用モータにそれぞれ接続される。またコントローラに
はメモリ(図示せず)が設けられ、このメモリにはロー
タリエンコーダの検出出力に対するワイヤケーブル23
の巻取り長さ、即ちシリコン単結晶25の引上げ長さが
マップとして記憶され、重量センサの検出出力に対する
石英るつぼ13内のシリコン融液12の液面レベルがマ
ップとして記憶される。コントローラは重量センサの検
出出力に基づいて石英るつぼ13内のシリコン融液12
の液面が常に一定のレベルに保つように、るつぼ駆動手
段17の昇降用モータを制御する。
ロータリエンコーダ(図示せず)が接続され、るつぼ駆
動手段17には石英るつぼ13内のシリコン融液12の
重量を検出する重量センサ(図示せず)と、支軸16の
昇降位置を検出するリニヤエンコーダ(図示せず)とが
設けられる。ロータリエンコーダ、重量センサ及びリニ
ヤエンコーダの各検出出力はコントローラ(図示せず)
の制御入力に接続され、コントローラの制御出力は引上
げ手段22の引上げ用モータ、るつぼ駆動手段17の昇
降用モータにそれぞれ接続される。またコントローラに
はメモリ(図示せず)が設けられ、このメモリにはロー
タリエンコーダの検出出力に対するワイヤケーブル23
の巻取り長さ、即ちシリコン単結晶25の引上げ長さが
マップとして記憶され、重量センサの検出出力に対する
石英るつぼ13内のシリコン融液12の液面レベルがマ
ップとして記憶される。コントローラは重量センサの検
出出力に基づいて石英るつぼ13内のシリコン融液12
の液面が常に一定のレベルに保つように、るつぼ駆動手
段17の昇降用モータを制御する。
【0013】このように構成されたシリコン単結晶中の
酸素濃度の低減装置の動作を説明する。シリコン単結晶
25を引上げるときに、メイン流量調整弁38,39及
び補助流量調整弁43,44を調整することにより、チ
ャンバ11内のシリコン単結晶側及びるつぼ内周面側の
不活性ガスの流量をそれぞれ調整する。メイン供給パイ
プ36からるつぼ内周面側に供給された不活性ガスは図
1の実線矢印で示すように石英るつぼ13内周面及び区
画部材26の筒状部26a外周面間を流下し、整流部材
27下面及びシリコン融液12表面間を整流部材27の
外周縁から内周縁に向って流れ、更に吸入口27aから
整流部材27内部に流入し第1〜第3通路31〜33を
通ってメイン排出パイプ37からチャンバ11外に排出
される。また補助供給パイプ41からシリコン単結晶2
5側に供給された不活性ガスは一点鎖線矢印で示すよう
にシリコン単結晶25外周面を流下して吸入口27aか
ら整流部材27内部に流入する。
酸素濃度の低減装置の動作を説明する。シリコン単結晶
25を引上げるときに、メイン流量調整弁38,39及
び補助流量調整弁43,44を調整することにより、チ
ャンバ11内のシリコン単結晶側及びるつぼ内周面側の
不活性ガスの流量をそれぞれ調整する。メイン供給パイ
プ36からるつぼ内周面側に供給された不活性ガスは図
1の実線矢印で示すように石英るつぼ13内周面及び区
画部材26の筒状部26a外周面間を流下し、整流部材
27下面及びシリコン融液12表面間を整流部材27の
外周縁から内周縁に向って流れ、更に吸入口27aから
整流部材27内部に流入し第1〜第3通路31〜33を
通ってメイン排出パイプ37からチャンバ11外に排出
される。また補助供給パイプ41からシリコン単結晶2
5側に供給された不活性ガスは一点鎖線矢印で示すよう
にシリコン単結晶25外周面を流下して吸入口27aか
ら整流部材27内部に流入する。
【0014】不活性ガスが整流部材27下面及びシリコ
ン融液12表面間を整流部材27の外周縁から内周縁に
向って流れるとき、この不活性ガス流はシリコン融液1
2表面に接するので、シリコン融液12に図1及び図4
の破線矢印、二点鎖線矢印及び一点鎖線矢印で示すよう
な対流を発生させる。シリコン融液12が一点鎖線矢印
で示すように石英るつぼ13の内底面から内周面に沿っ
て流れると、石英るつぼ13の成分であるSiO2がシ
リコン融液12に溶け込む。この融液12に溶け込んだ
酸素は融液12が破線矢印で示すように融液12表面で
シリコン単結晶25の成長下面近傍に向う過程で、Si
Oガス等となって融液12表面から蒸発し、この蒸発し
たSiOガス等は不活性ガス流によりチャンバ11外に
排出されるので、シリコン単結晶25の成長下面近傍に
達したシリコン融液12中の酸素濃度は極めて低くな
る。この結果、この低酸素濃度のシリコン融液12がシ
リコン単結晶25となって成長するので、シリコン単結
晶25中に含まれる酸素濃度は極めて低くなる。
ン融液12表面間を整流部材27の外周縁から内周縁に
向って流れるとき、この不活性ガス流はシリコン融液1
2表面に接するので、シリコン融液12に図1及び図4
の破線矢印、二点鎖線矢印及び一点鎖線矢印で示すよう
な対流を発生させる。シリコン融液12が一点鎖線矢印
で示すように石英るつぼ13の内底面から内周面に沿っ
て流れると、石英るつぼ13の成分であるSiO2がシ
リコン融液12に溶け込む。この融液12に溶け込んだ
酸素は融液12が破線矢印で示すように融液12表面で
シリコン単結晶25の成長下面近傍に向う過程で、Si
Oガス等となって融液12表面から蒸発し、この蒸発し
たSiOガス等は不活性ガス流によりチャンバ11外に
排出されるので、シリコン単結晶25の成長下面近傍に
達したシリコン融液12中の酸素濃度は極めて低くな
る。この結果、この低酸素濃度のシリコン融液12がシ
リコン単結晶25となって成長するので、シリコン単結
晶25中に含まれる酸素濃度は極めて低くなる。
【0015】図5は本発明の第2の実施の形態を示す。
図5において図4と同一符号は同一部品を示す。この装
置では、区画部材66の筒状部66aが上方に延びてそ
の上端がケーシング61の下部に遊挿され、フランジ部
66bが筒状部66aの上端から外方に略水平に張り出
して設けられる。ケーシング61の下部内周面にはリン
グ状の受け具61aが突設され、この受け具61aの上
面にフランジ部66bの下面が当接することにより、区
画部材66がチャンバ11内をシリコン単結晶側とるつ
ぼ内周面側とに区画するようになっている。ガス給排手
段34のメイン供給パイプ36の他端はチャンバ11を
貫通してるつぼ内周面側に突出し、メイン排出パイプ3
7の一端は整流部材27内部から区画部材66内部にか
けて形成された通路70のうち区画部材66の筒状部6
6a内部に形成された第2通路72に連通するように筒
状部66aに接続される。上記以外は第1の実施の形態
と同一に構成される。このように構成されたシリコン単
結晶中の酸素濃度の低減装置の動作は、上記第1の実施
の形態の低減装置の動作と略同様であるため、繰返しの
説明を省略する。
図5において図4と同一符号は同一部品を示す。この装
置では、区画部材66の筒状部66aが上方に延びてそ
の上端がケーシング61の下部に遊挿され、フランジ部
66bが筒状部66aの上端から外方に略水平に張り出
して設けられる。ケーシング61の下部内周面にはリン
グ状の受け具61aが突設され、この受け具61aの上
面にフランジ部66bの下面が当接することにより、区
画部材66がチャンバ11内をシリコン単結晶側とるつ
ぼ内周面側とに区画するようになっている。ガス給排手
段34のメイン供給パイプ36の他端はチャンバ11を
貫通してるつぼ内周面側に突出し、メイン排出パイプ3
7の一端は整流部材27内部から区画部材66内部にか
けて形成された通路70のうち区画部材66の筒状部6
6a内部に形成された第2通路72に連通するように筒
状部66aに接続される。上記以外は第1の実施の形態
と同一に構成される。このように構成されたシリコン単
結晶中の酸素濃度の低減装置の動作は、上記第1の実施
の形態の低減装置の動作と略同様であるため、繰返しの
説明を省略する。
【0016】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて比較例
とともに詳しく説明する。 <実施例1>図1〜図4に示すように、シリコン単結晶
25の外周面と石英るつぼ13の内周面との間に区画部
材26を挿入し、この区画部材26によりチャンバ11
内をシリコン単結晶側とるつぼ内周面側とに区画し、更
に区画部材26の下端にシリコン融液12表面を覆う整
流部材27を接続した。またチャンバ11内にアルゴン
ガスを供給しかつ排出するガス給排手段34は、石英る
つぼ13の内周面側及びシリコン単結晶25の外周面側
にアルゴンガスをそれぞれ供給するメイン供給パイプ3
6及び補助供給パイプ41と、チャンバ11内のアルゴ
ンガスを排出するメイン排出パイプ37及び補助排出パ
イプ42とを有した。上記各パイプ36,37,41,
43にはメイン流量調整弁38,39及び補助流量調整
弁43,44を設けた。上記ガス給排手段34を制御す
ることにより、石英るつぼ13の内周面側に供給された
不活性ガスは整流部材27及びシリコン融液12表面間
を整流部材27の外周縁から内周縁に向って流れ、整流
部材27下面の吸入口27aから整流部材27内部及び
区画部材26内部の通路30を介してチャンバ11外に
排出されるように構成した。また石英るつぼ13の内径
は406mmであり、この石英るつぼ13に貯留された
シリコン融液12の重量は35kgであった。更に区画
部材26の筒状部26aの内径及び整流部材27の内径
はそれぞれ380mm及び170mmであり、整流部材
27下面に形成された吸入口27aのシリコン単結晶2
5外周面からの距離は20mmであり、整流部材27及
びシリコン融液12表面間の距離は20mmであった。
とともに詳しく説明する。 <実施例1>図1〜図4に示すように、シリコン単結晶
25の外周面と石英るつぼ13の内周面との間に区画部
材26を挿入し、この区画部材26によりチャンバ11
内をシリコン単結晶側とるつぼ内周面側とに区画し、更
に区画部材26の下端にシリコン融液12表面を覆う整
流部材27を接続した。またチャンバ11内にアルゴン
ガスを供給しかつ排出するガス給排手段34は、石英る
つぼ13の内周面側及びシリコン単結晶25の外周面側
にアルゴンガスをそれぞれ供給するメイン供給パイプ3
6及び補助供給パイプ41と、チャンバ11内のアルゴ
ンガスを排出するメイン排出パイプ37及び補助排出パ
イプ42とを有した。上記各パイプ36,37,41,
43にはメイン流量調整弁38,39及び補助流量調整
弁43,44を設けた。上記ガス給排手段34を制御す
ることにより、石英るつぼ13の内周面側に供給された
不活性ガスは整流部材27及びシリコン融液12表面間
を整流部材27の外周縁から内周縁に向って流れ、整流
部材27下面の吸入口27aから整流部材27内部及び
区画部材26内部の通路30を介してチャンバ11外に
排出されるように構成した。また石英るつぼ13の内径
は406mmであり、この石英るつぼ13に貯留された
シリコン融液12の重量は35kgであった。更に区画
部材26の筒状部26aの内径及び整流部材27の内径
はそれぞれ380mm及び170mmであり、整流部材
27下面に形成された吸入口27aのシリコン単結晶2
5外周面からの距離は20mmであり、整流部材27及
びシリコン融液12表面間の距離は20mmであった。
【0017】<比較例1>図示しないが上記実施例1の
区画部材、整流部材、メイン供給パイプ及びメイン排出
パイプを用いないことを除いて、上記実施例1と同一に
構成した。ガス給排手段の補助供給パイプ及び補助排出
パイプの各流量調整弁を制御することにより、チャンバ
内に供給されたアルゴンガスが石英るつぼのシリコン融
液上をシリコン単結晶外周面から石英るつぼ内周面に向
って流れるように構成した。 <比較例2>図6及び図7に示すように、シリコン単結
晶5の外周面と石英るつぼ3の内周面との間にシリコン
単結晶5を囲むようにヒートキャップ6を挿入し、この
ヒートキャップ6の上端から環状リム7を外方に略水平
方向に張り出した。ヒートキャップ6は下方に向うに従
って直径が小さくなる筒状に形成され、その下端はシリ
コン融液2表面近傍まで延び、上端は保温筒9の上端と
略同一高さとなるまで延びる。上記ヒートキャップ6及
び環状リム7をチャンバ1内に挿入すると、環状リム7
の下面が保温筒9の上面に当接し、ヒートキャップ6及
び環状リム7によりチャンバ1内がシリコン単結晶側と
るつぼ内周面側とに区画された。またガス給排手段とし
ては、図示しないが上記実施例1のメイン供給パイプ及
びメイン排出パイプを用いずに、補助供給パイプ及び補
助排出パイプのみを用いた。上記ガス給排手段を制御す
ることにより、不活性ガスが図6の実線矢印で示すよう
にシリコン単結晶5外周面を流下し、ヒートキャップ6
下端及びシリコン融液2表面間の隙間を通って石英るつ
ぼ3外に排出されるように構成した。上記以外は実施例
1と同一に構成した。 <比較試験と評価>実施例1、比較例1及び比較例2の
装置にて、チャンバ内のアルゴンガスの流量及び圧力を
変えて、直径及び長さがそれぞれ152mm及び600
mmのシリコン単結晶をそれぞれ育成し、これらのシリ
コン単結晶の肩から250mmの位置でのシリコン単結
晶中に含まれる酸素濃度を測定した。その結果を表1に
示す。
区画部材、整流部材、メイン供給パイプ及びメイン排出
パイプを用いないことを除いて、上記実施例1と同一に
構成した。ガス給排手段の補助供給パイプ及び補助排出
パイプの各流量調整弁を制御することにより、チャンバ
内に供給されたアルゴンガスが石英るつぼのシリコン融
液上をシリコン単結晶外周面から石英るつぼ内周面に向
って流れるように構成した。 <比較例2>図6及び図7に示すように、シリコン単結
晶5の外周面と石英るつぼ3の内周面との間にシリコン
単結晶5を囲むようにヒートキャップ6を挿入し、この
ヒートキャップ6の上端から環状リム7を外方に略水平
方向に張り出した。ヒートキャップ6は下方に向うに従
って直径が小さくなる筒状に形成され、その下端はシリ
コン融液2表面近傍まで延び、上端は保温筒9の上端と
略同一高さとなるまで延びる。上記ヒートキャップ6及
び環状リム7をチャンバ1内に挿入すると、環状リム7
の下面が保温筒9の上面に当接し、ヒートキャップ6及
び環状リム7によりチャンバ1内がシリコン単結晶側と
るつぼ内周面側とに区画された。またガス給排手段とし
ては、図示しないが上記実施例1のメイン供給パイプ及
びメイン排出パイプを用いずに、補助供給パイプ及び補
助排出パイプのみを用いた。上記ガス給排手段を制御す
ることにより、不活性ガスが図6の実線矢印で示すよう
にシリコン単結晶5外周面を流下し、ヒートキャップ6
下端及びシリコン融液2表面間の隙間を通って石英るつ
ぼ3外に排出されるように構成した。上記以外は実施例
1と同一に構成した。 <比較試験と評価>実施例1、比較例1及び比較例2の
装置にて、チャンバ内のアルゴンガスの流量及び圧力を
変えて、直径及び長さがそれぞれ152mm及び600
mmのシリコン単結晶をそれぞれ育成し、これらのシリ
コン単結晶の肩から250mmの位置でのシリコン単結
晶中に含まれる酸素濃度を測定した。その結果を表1に
示す。
【0018】
【表1】
【0019】表1から明らかなように、実施例1の装置
により育成されたシリコン単結晶中の酸素濃度が比較例
1及び2の装置により育成されたシリコン単結晶中の酸
素濃度より低くなることが判った。
により育成されたシリコン単結晶中の酸素濃度が比較例
1及び2の装置により育成されたシリコン単結晶中の酸
素濃度より低くなることが判った。
【0020】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、シ
リコン単結晶を石英るつぼ内のシリコン融液から引上げ
るときにチャンバ内に供給された不活性ガスをシリコン
融液の表面に導き、シリコン融液の表面で石英るつぼの
内周面側からシリコン単結晶の外周面側に不活性ガスを
流してシリコン融液の対流方向を制御したため、シリコ
ン融液中の酸素がSiOガス等となってシリコン融液表
面から蒸発し、低酸素濃度のシリコン融液が上記対流に
乗って石英るつぼの内周面側からシリコン単結晶の外周
面側に向う。この結果、低酸素濃度のシリコン融液がシ
リコン単結晶となって成長するので、シリコン単結晶中
に含まれる酸素濃度は極めて低くなる。
リコン単結晶を石英るつぼ内のシリコン融液から引上げ
るときにチャンバ内に供給された不活性ガスをシリコン
融液の表面に導き、シリコン融液の表面で石英るつぼの
内周面側からシリコン単結晶の外周面側に不活性ガスを
流してシリコン融液の対流方向を制御したため、シリコ
ン融液中の酸素がSiOガス等となってシリコン融液表
面から蒸発し、低酸素濃度のシリコン融液が上記対流に
乗って石英るつぼの内周面側からシリコン単結晶の外周
面側に向う。この結果、低酸素濃度のシリコン融液がシ
リコン単結晶となって成長するので、シリコン単結晶中
に含まれる酸素濃度は極めて低くなる。
【0021】またシリコン単結晶の外周面と石英るつぼ
の内周面との間に円筒状の区画部材を挿入し、この区画
部材によりチャンバ内をシリコン単結晶側とるつぼ内周
面側とに区画し、区画部材の下端にシリコン融液表面を
覆う整流部材を接続し、ガス給排手段によりるつぼ内周
面側に供給された不活性ガスを整流部材及びシリコン融
液表面間を整流部材の外周縁から内周縁に向って流し整
流部材下面の吸入口から整流部材内部及び区画部材内部
の通路を介してチャンバ外に排出するように構成すれ
ば、上記のように不活性ガスを流すことにより、シリコ
ン融液に石英るつぼ内周面からシリコン単結晶の成長下
面近傍に向う対流が発生する。この結果、上記対流によ
りシリコン融液がこの融液表面で石英るつぼ内周面から
シリコン単結晶の成長下面近傍に向う過程で、融液中の
酸素がSiOガス等となって蒸発し、この低酸素濃度の
シリコン融液がシリコン単結晶となって成長するので、
シリコン単結晶中に含まれる酸素濃度は極めて低くな
る。
の内周面との間に円筒状の区画部材を挿入し、この区画
部材によりチャンバ内をシリコン単結晶側とるつぼ内周
面側とに区画し、区画部材の下端にシリコン融液表面を
覆う整流部材を接続し、ガス給排手段によりるつぼ内周
面側に供給された不活性ガスを整流部材及びシリコン融
液表面間を整流部材の外周縁から内周縁に向って流し整
流部材下面の吸入口から整流部材内部及び区画部材内部
の通路を介してチャンバ外に排出するように構成すれ
ば、上記のように不活性ガスを流すことにより、シリコ
ン融液に石英るつぼ内周面からシリコン単結晶の成長下
面近傍に向う対流が発生する。この結果、上記対流によ
りシリコン融液がこの融液表面で石英るつぼ内周面から
シリコン単結晶の成長下面近傍に向う過程で、融液中の
酸素がSiOガス等となって蒸発し、この低酸素濃度の
シリコン融液がシリコン単結晶となって成長するので、
シリコン単結晶中に含まれる酸素濃度は極めて低くな
る。
【図1】本発明第1実施形態のシリコン単結晶中の酸素
濃度の低減装置を示す図4のA部拡大断面図。
濃度の低減装置を示す図4のA部拡大断面図。
【図2】斜め上方から見たその低減装置の区画部材及び
整流部材の斜視図。
整流部材の斜視図。
【図3】斜め下方から見たその区画部材及び整流部材の
斜視図。
斜視図。
【図4】その低減装置の断面構成図。
【図5】本発明の第2実施形態を示す図4に対応する断
面構成図。
面構成図。
【図6】従来例を示す図1に対応する断面図。
【図7】その整流筒の斜視図。
11 チャンバ 12 シリコン融液 13 石英るつぼ 25 シリコン単結晶 26,66 区画部材 27 整流部材 27a 吸入口 30,70 通路 34 ガス給排手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小野 直樹 埼玉県大宮市北袋町1丁目297番地 三菱 マテリアル株式会社総合研究所内 (72)発明者 安部 啓成 埼玉県大宮市北袋町1丁目297番地 三菱 マテリアル株式会社総合研究所内
Claims (3)
- 【請求項1】 シリコン単結晶(25)をチャンバ(11)内の
石英るつぼ(13)に貯留されたシリコン融液(12)から引上
げるときに前記チャンバ(11)内に供給された不活性ガス
を前記シリコン融液(12)の表面に導き、前記シリコン融
液(12)の表面で前記石英るつぼ(13)の内周面側から前記
シリコン単結晶(25)の外周面側に前記不活性ガスを流し
て前記シリコン融液(12)の対流方向を制御するシリコン
単結晶中の酸素濃度の低減方法。 - 【請求項2】 チャンバ(11)内の石英るつぼ(13)に貯留
されたシリコン融液(12)から引上げられるシリコン単結
晶(25)の外周面と前記石英るつぼ(13)の内周面との間に
前記シリコン単結晶(25)を囲むように挿入され下端が前
記シリコン融液(12)表面近傍まで延びかつ前記チャンバ
(11)内をシリコン単結晶側とるつぼ内周面側とに区画す
る円筒状の区画部材(26,66)と、 前記区画部材(26,66)の下端に接続され前記シリコン融
液(12)表面を所定の間隔をあけて覆いかつ下面のうち前
記シリコン単結晶(25)近傍に吸入口(27a)が形成された
整流部材(27)と、 前記整流部材(27)内部から前記区画部材(26,66)内部に
かけて形成され前記吸入口(27a)に連通する通路(30,70)
と、 前記るつぼ内周面側に不活性ガスを供給しこの不活性ガ
スを前記整流部材(27)及び前記シリコン融液(12)表面間
を前記整流部材(27)の外周縁から内周縁に向って流し更
に前記吸入口(27a)及び前記通路(30,70)を介して前記チ
ャンバ(11)外に排出するガス給排手段(34)とを備えたシ
リコン単結晶中の酸素濃度の低減装置。 - 【請求項3】 区画部材及び整流部材がカーボン、石
英、モリブデン、タングステン、ニオブ又はタンタルに
より形成された請求項2記載のシリコン単結晶中の酸素
濃度の低減装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30802695A JPH09142990A (ja) | 1995-11-28 | 1995-11-28 | シリコン単結晶中の酸素濃度の低減方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30802695A JPH09142990A (ja) | 1995-11-28 | 1995-11-28 | シリコン単結晶中の酸素濃度の低減方法及びその装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09142990A true JPH09142990A (ja) | 1997-06-03 |
Family
ID=17976003
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30802695A Withdrawn JPH09142990A (ja) | 1995-11-28 | 1995-11-28 | シリコン単結晶中の酸素濃度の低減方法及びその装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09142990A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004083305A (ja) * | 2002-08-23 | 2004-03-18 | Sumitomo Mitsubishi Silicon Corp | シリコン単結晶の引上げ装置及びその引上げ方法 |
| CN100344801C (zh) * | 2002-12-23 | 2007-10-24 | 希特隆股份有限公司 | 硅片和单晶硅锭 |
| JP2010202436A (ja) * | 2009-03-02 | 2010-09-16 | Sumco Corp | 単結晶引き上げ装置 |
| WO2017017893A1 (ja) * | 2015-07-29 | 2017-02-02 | 信越半導体株式会社 | シリコン単結晶育成装置 |
-
1995
- 1995-11-28 JP JP30802695A patent/JPH09142990A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004083305A (ja) * | 2002-08-23 | 2004-03-18 | Sumitomo Mitsubishi Silicon Corp | シリコン単結晶の引上げ装置及びその引上げ方法 |
| CN100344801C (zh) * | 2002-12-23 | 2007-10-24 | 希特隆股份有限公司 | 硅片和单晶硅锭 |
| JP2010202436A (ja) * | 2009-03-02 | 2010-09-16 | Sumco Corp | 単結晶引き上げ装置 |
| WO2017017893A1 (ja) * | 2015-07-29 | 2017-02-02 | 信越半導体株式会社 | シリコン単結晶育成装置 |
| JP2017030991A (ja) * | 2015-07-29 | 2017-02-09 | 信越半導体株式会社 | シリコン単結晶育成装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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