JPH09143186A - 四級アンモニウム基を有するジシロキサン化合物および殺菌殺藻剤 - Google Patents

四級アンモニウム基を有するジシロキサン化合物および殺菌殺藻剤

Info

Publication number
JPH09143186A
JPH09143186A JP7308653A JP30865395A JPH09143186A JP H09143186 A JPH09143186 A JP H09143186A JP 7308653 A JP7308653 A JP 7308653A JP 30865395 A JP30865395 A JP 30865395A JP H09143186 A JPH09143186 A JP H09143186A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
quaternary ammonium
group
antimicrobial
ammonium group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7308653A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Nagase
裕 長瀬
Tomoko Akimoto
倫子 秋元
Takao Aoyanagi
隆夫 青柳
Kazunori Tanaka
一経 田中
Yoshinori Sano
嘉紀 佐野
Masahiro Morita
昌宏 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
K I KASEI KK
Sagami Chemical Research Institute
Original Assignee
K I KASEI KK
Sagami Chemical Research Institute
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by K I KASEI KK, Sagami Chemical Research Institute filed Critical K I KASEI KK
Priority to JP7308653A priority Critical patent/JPH09143186A/ja
Publication of JPH09143186A publication Critical patent/JPH09143186A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた殺菌効果を有する新規なシロキサン系
化合物を有効成分とする殺菌剤を提供する。 【構成】 一般式(I)で表わされる四級アンモニウム
基を有するジシロキサン化合物、および該化合物を有効
成分とするポリカチオン系殺菌剤。 【化1】 (式中、R1は炭素数8〜20の直鎖状の炭化水素基、
2〜R8は独立に炭素数1〜6の低級アルキル基、X-
は四級アンモニウム基における対アニオンであり、mは
1〜6の整数である。) 【効果】 上記化合物は、優れた殺菌殺藻力を有すると
共に発泡性が低く、熱安定性が高い。上記殺菌殺藻剤
は、皮膚、髪、衣類、食器、医療用器具、食品工場の床
等または工程の殺菌・消毒・洗浄、プール、冷却水など
の水処理、あるいは列車ホテル、集合場や家畜舎等の消
毒防臭剤などとして有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な第四級アン
モニウム塩を有するジシロキサン化合物、および該化合
物を有効成分とする殺菌殺藻剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、四級アンモニウム塩はカチオン性
界面活性剤として種々の用途に利用されており、一部の
ものには強い殺菌・殺藻作用があることが知られてい
る。なかでも、アルキルジメチルベンジルアンモニウム
クロリド(塩化ベンザルコニウム)は、その優れた殺菌
力から幅広い分野で利用されている(アルキル基の炭素
鎖長は、主としてC12〜C14)。一方、有機シリコン系
四級アンモニウム塩としては、3−(トリメトキシシリ
ル)プロピルジメチルオクタデシルアンモニウム・クロ
ライドが抗菌作用を示すことが知られており、繊維の抗
菌防臭加工等に利用されている。 また、本化合物によ
り藻類の増殖を抑制する方法も知られている。(例え
ば、特開昭47−43345、特開昭48−5814
5) しかしながら本化合物は水系では使用できる程の
殺菌効力を示さない。 この他、特開平2−6489、
特開平3−43483に、有機シリコン系四級アンモニ
ウム塩が抗菌作用を示すことが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の四級アンモニウ
ム塩は、その水溶液系において発泡性を有する、熱安定
性に劣る、あるいは各種材料成分への吸着性が著しく、
また有効成分の外部への放出や内部での分離、沈降など
を引き起こし殺菌・殺藻作用が低下するなどの理由によ
りその用途が限定されているのが現状である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、殺菌殺藻
剤として用いた場合に殺菌活性が充分に高く、かつ発泡
性がなく熱的に安定で広範囲に有用な四級アンモニウム
塩を提供すべく鋭意検討した結果、特定の四級アンモニ
ウム基を有するジシロキサン化合物が細菌・糸状菌・藻
類その他の広範囲の障害発生微生物に対して極めて優れ
た殺菌活性・殺藻活性・殺微生物活性を有し、しかも発
泡性が低いことを見出し、本発明を完成した。
【0005】すなわち、本発明は、下記一般式(I)
【0006】
【化3】
【0007】(式中、R1は炭素数8〜20の直鎖状の
炭化水素基、R2〜R8は独立に炭素数1〜6の低級アル
キル基、X-は四級アンモニウム基における対アニオン
であり、mは1〜6の整数である。)で表わされる四級
アンモニウム基を有するジシロキサン化合物、および該
化合物を有効成分とする殺菌殺藻剤に関するものであ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】前記一般式(I)中、R1で表さ
れる炭素数8〜20の直鎖状の炭化水素基としては、オ
クチル基、ノニル基、デシル基、ドデシル基、トリデシ
ル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル
基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、イコサニル基な
どの飽和炭化水素基、オクテニル基、オクチニル基、デ
セニル基、デシニル基、ドデセニル基、ドデシニル基、
テトラデセニル基、テトラデシニル基、ヘキサデセニル
基、ヘキサデシニル基、オクタジエニル基、ドデカジエ
ニル基、ペンタデカトリエニル基、オクタデカトリエニ
ル基などの不飽和炭化水素基を挙げることができる。ま
た、R2〜R8で表される炭素数1〜6の低級アルキル基
としては、メチル基、エチル基、プロピル基、iso-プロ
ピル基、ブチル基、iso-ブチル基、tert-ブチル基、ペ
ンチル基、ヘキシル基等を例示することができるが、R
4〜R8については合成のし易さや原料の価格等の点でメ
チル基が最も好ましい。
【0009】前記一般式(I)中、X-で表わされる四
級アンモニウム基における対アニオンとしては、F-
Cl-、Br-、I-等のハロゲンイオン、水酸イオン、
炭酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、亜硫酸イオ
ン、硝酸イオン、リン酸イオン等の鉱酸の共役塩基、カ
ルボン酸イオン、スルホン酸イオン、ホスホン酸イオン
等の有機酸の共役塩基などを例示することができる。
【0010】前記一般式(I)で表わされる化合物は、
例えば、以下に示す方法により製造することができる。
すなわち、下記一般式(II)
【0011】
【化4】
【0012】(式中、R1は炭素数8〜20の直鎖状の
炭化水素基、R2およびR3は独立に炭素数1〜6の低級
アルキル基である。)で表わされる三級アミン化合物
と、下記一般式(III)
【0013】
【化5】
【0014】(式中、R4〜R8は独立に炭素数1〜6の
低級アルキル基、Yはハロゲン原子であり、mは1〜6
の整数である。)で表わされるハロアルキル基を有する
ジシロキサン化合物とを反応させることにより、前記一
般式(I)で表わされる繰り返し単位からなるジシロキ
サン化合物のうちX-がハロゲンイオンであるものを製
造できる。また、X-がハロゲンイオン以外のものにつ
いては、こうして得られた化合物の対アニオンであるハ
ロゲンイオンを、対応する鉱酸または有機酸等の共役塩
基とイオン交換させることにより容易に得られる。
【0015】なお、この反応は無溶媒系で上記2種類の
原料を混合して行っても良いが、溶媒中で行うことも可
能であり、用いられる溶媒としてはそれぞれの原料を溶
解させ反応に関与しないものであれば何でもよく、例え
ば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロ
パノール、エチレングリコール、アセトン、アセトニト
リル、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、ジ
メチルアセトアミド、ジメチルスルホキシドおよびそれ
らの混合溶媒などが好適に用いられる。また、この反応
は通常室温から150℃付近までの温度範囲において円
滑に進行する。
【0016】本発明の殺菌殺藻剤は前記一般式(I)で
表わされる本発明のジシロキサン化合物を有効成分とす
るものであり、種々の形態が考えられる。例えば、該化
合物を水または無機塩水溶液に溶解または分散して液剤
として使用してもよく、あるいは適当な担体に担持させ
てもよい。また、該化合物を高分子フィルムに分散させ
るか、あるいはそのままの形で固形剤として使用しても
良い。さらに、該化合物を含む液剤を繊維、ガラス、プ
ラスチックなどの成形体に塗布もしくは含浸してこれら
に殺菌殺藻作用を付与しても良い。あるいは、該化合物
を石鹸、シャンプーなどの洗剤へ混入した形とすること
もできる。そして必要に応じ、従来使用される四級アン
モニウム塩の薬剤であるアルキルジメチルベンジルアン
モニウムクロライド(塩化ベンザルコニウム)、ジデシ
ルジメチルアンモニウムクロライド、またはポリヘキサ
メチレンビグアニジン塩酸塩等との混合剤として、ある
いは一般的な産業用殺菌剤であるプロピオンアミド類
(例えば2、2−ジブロモ−3−ニトリロプロピオンア
ミド等)、ニトロアルコール誘導体類(例えば2−ブロ
モ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオール、2、2−
ジブロモ−2−ニトロエタノール等)、イソチアゾリン
類(例えば、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オ
ン、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3
−オン等)、アルキレンビスチオシアネート類(例えば
メチレン−ビスチオシアネート、エチレンビスチオシア
ネート等)、ハロゲン化酢酸エステル誘導体類(1,4
−ビス(ブロモアセトキシ)エタン、1,4−ビス(ブ
ロモアセトキシ)−2−ブテン等)等との混合剤とし
て、または使用現場において、これら薬剤との混用並び
に交互使用しても本発明のポリカチオン系殺菌殺藻剤の
特性を損なうことなく、使用することが可能である。
【0017】本発明のジシロキサン化合物を有効成分と
する殺菌殺藻剤は、皮膚、髪、衣類、食器、医療用器具
などの殺菌・消毒または食品工場の床等の環境の殺菌・
消毒、あるいは工程の殺菌・洗浄に使用できる他、プー
ル、冷却水などの水処理用殺菌殺藻剤として、または列
車、ホテル、集合場といった公共施設等や家畜舎等の消
毒防臭剤などとして有用である。
【0018】
【実施例】以下、参考例、実施例および試験例により本
発明をさらに詳しく説明する。ただし、本発明がこれら
に限定されるものではないことはもちろんである。
【0019】参考例1、2
【0020】
【化6】
【0021】市販のクロロメチルペンタメチルジシロキ
サン(チッソ(株)製)2.00ml(9.05mmol)およびヨウ化
ナトリウム6.79g(45.3mmol)を10mlの2-ブタノンに溶解
し、アルゴン雰囲気下で環流下、終夜反応させた。溶媒
を留去した後、ジエチルエーテルで抽出し水洗後有機相
を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。再び減圧下で溶媒を
完全に留去したところ、上記式(1)で表されるヨード
メチルペンタメチルジシロキサン1.86gを淡褐色液体と
して得た。(収率;71%)化合物(1)の1H−NMR
スペクトルを以下に示す。
【0022】1H-NMR, δ (CDCl3, ppm); 0.08 (9H, s),
0.13 (6H, s), 2.52 (2H, s).
【0023】また、上記の反応においてクロロメチルペ
ンタメチルジシロキサンの代わりに3-クロロプロピルペ
ンタメチルジシロキサン7.50gを用い、ヨウ化ナトリウ
ム20.0gと2-ブタノン30mlをそれぞれ用いて上記と同様
な操作を行い、上記構造式(2)で表される3-ヨードプ
ロピルペンタメチルジシロキサン8.21gを淡褐色液体と
して得た。(収率;78%)化合物(2)の1H−NMR
スペクトルを以下に示す。
【0024】1H-NMR, δ (CDCl3, ppm); 0.08 (9H, s),
0.13 (6H, s), 0.63 (4H, m), 1.33(4H, m), 3.20 (2
H, t, J=6.0Hz).
【0025】実施例 1、2
【0026】
【化7】
【0027】参考例1で得られた化合物(1)0.70g(2.
42mmol)とN,N-ジメチルオクチルアミン0.50ml(2.42mmo
l)を混合し、100℃で24時間反応させた。次に、10-1tor
r以下の真空下にて100℃で2時間加熱し未反応物を留去
したところ、上記構造式(3)で表される四級アンモニ
ウム基を有するジシロキサン化合物0.93gを褐色粘性固
体として得た。(収率;78%)なお、生成物が上記の構
造であることは以下の 1H−NMR、IRおよびMas
sスペクトルより確認した。
【0028】1H-NMR, δ (CDCl3, ppm); 0.13 (9H, s),
0.35 (6H, s), 0.86 (3H, s), 1.21-1.35 (12H, m),
3.26 (2H, s), 3.43 (6H, s), 3.62 (2H, m). IR (KBr, cm-1); 2900, 1730, 1610, 1460, 1260 (Si-
C), 1050 (SiOSi), 840.Mass (m/z); 318 (M+-I), 204,
156, 147, 133, 73, 58.
【0029】また、上記の反応においてN,N-ジメチルオ
クチルアミンの代わりにN,N-ジメチルドデシルアミン1.
05mlを用い、化合物(1)を1.10g用いて上記と同様な
操作を行い、上記構造式(4)で表される四級アンモニ
ウム基を有するジシロキサン化合物1.61gを褐色粘性個
体として得た。(収率;84%)化合物(4)の1H−N
MR、IRおよびMassスペクトルを以下に示す。
【0030】1H-NMR, δ (CDCl3, ppm); 0.13 (9H, s),
0.36 (6H, s), 0.87 (3H, s), 1.25(14H, m), 1.36 (4
H, m), 1.63 (2H, m), 3.27 (2H, s), 3.44 (6H, s),
3.62 (2H, m). IR (KBr, cm-1); 2900, 2850, 1720, 1460, 1410, 137
0, 1260 (Si-C), 1150 (SiOSi), 840. Mass (m/z); 374 (M+-I), 204, 147, 73, 58.
【0031】実施例3、4
【0032】
【化8】
【0033】参考例2で得られた化合物(2)2.00g(6.
32mmol)とN,N-ジメチルオクチルアミン0.99g(6.32mmol)
をメタノール20mlに溶解し、還流下24時間反応させた。
溶媒を留去した後、10-1torr以下の真空下にて100℃で2
時間加熱し未反応物を留去したところ、上記構造式
(5)で表される四級アンモニウム基を有するジシロキ
サン化合物2.50gを褐色粘性固体として得た。(収率;8
3%)なお、生成物が上記の構造であることは以下の1
−NMR、IRおよびMassスペクトルより確認し
た。
【0034】1H-NMR, δ (CDCl3, ppm); 0.07 (9H, s),
0.10 (6H, s), 0.55 (1H, t, J=8.3Hz), 0.63 (1H, t,
J=8.3Hz), 0.87 (3H, t, J=6.6Hz), 1.26 (6H, m), 1.
37 (4H, m), 1.70 (2H, m), 1.82 (2H, m), 3.32 (3H,
s), 3.38 (3H, s), 3.50 (4H,m). IR (KBr, cm-1); 2950, 2870, 1470, 1420, 1260 (Si-
C), 1160 (SiOSi), 850.Mass (m/z); 346 (M+-I), 232,
147, 73, 58.
【0035】また、上記の反応においてN,N-ジメチルオ
クチルアミンの代わりにN,N-ジメチルドデシルアミン2.
02gを用い、化合物(2)を3.00g、メタノールを20mlそ
れぞれ用いて上記と同様な操作を行い、上記構造式
(6)で表される四級アンモニウム基を有するジシロキ
サン化合物4.32gを褐色粘性個体として得た。(収率;8
6%)化合物(6)の1H−NMR、IRおよびMass
スペクトルを以下に示す。
【0036】1H-NMR, δ (CDCl3, ppm); 0.06 (9H, s),
0.09 (6H, s), 0.54 (1H, t, J=8.4Hz), 0.62 (1H, t,
J=8.4Hz), 0.86 (3H, t, J=6.6Hz), 1.24 (14H, m),
1.35 (4H, m), 1.71 (2H, m), 1.81 (2H, m), 3.31 (3
H, s), 3.38 (3H, s), 3.50 (4H,m). IR (KBr, cm-1); 2950, 2860, 1470, 1420, 1280 (Si-
C), 1100 (SiOSi), 880.Mass (m/z); 402 (M+-I), 232,
212, 147, 73, 58.
【0037】試験例1(細菌、糸状菌に対する殺菌力の
確認) 実施例1〜4で得られたジシロキサン化合物について殺
菌力試験を実施した。試験に用いた菌株の種類、その方
法および結果を以下に示す。
【0038】(1)供試菌株 産業上重要な障害となる、細菌6種および糸状菌2種を
選択し以下に示す計8菌株を供試した。 細菌 Bs: Bacillus subtilis I.F.O.3007 (枯草菌) Ec: Escherichia coli N.I.H.J. (大腸菌) Pa: Pseudomonas aeruginosa I.A.M.1054 (緑膿菌) Sa: Staphylococcus aureus A.T.C.C.6538p (黄色ブドウ球菌) Ss: Shigella sonnei (赤痢菌) St: Salmonella typhimurium (ネズミチフス菌) 糸状菌 An: Aspergillus niger A.T.C.C.6275 (黒こうじかび) Ps: Penicillium steckii I.A.M.7048 (青かび)
【0039】(2)試験方法 実施例1〜4で得られたジシロキサン化合物を正確に秤
量し、水で希釈して100μg/mlの調製液をそれぞ
れ調製した。この調製液を用い、100、50、25、
10、5、2.5、1μg/ml濃度に各々希釈して試
料液とした。次に、試験管に保存した供試菌株を白金耳
で普通ブイヨン培地(肉エキス3g、ペプトン10gお
よび塩化ナトリウム5gを水1000mlに溶解したも
の)10mlを分注した試験管に取り、30℃にて48
時間培養した後20℃にて保存した液を供試菌の培養液
とした。上記の試料液9mlを滅菌した10mlL字試
験管に取り、これに供試菌の培養液1mlを接種して薬
剤と30℃にて30分間作用させた。作用後、この液1
mlを滅菌水100ml中に投入し均一希釈した後、こ
の希釈液1mlを採取して作用液とした。これらの作用
液中の菌株をそれぞれ以下に示す方法によりさらに培養
し、各々の化合物における殺菌力を判定した。 細菌:作用液10μlを滅菌シャーレに取り、細菌用培
地(日水製薬製トリプトソーヤ寒天培地)5mlを流し
こんで固め30℃にて2日間培養した。 糸状菌:滅菌シャーレに糸状菌用培地(日水製薬製ポテ
トデキストロース寒天培地)5mlを流し固めた後、作
用液10μlを加え30℃にて4日間培養した。
【0040】殺菌力の判定は、肉眼で各々の細菌および
糸状菌のコロニーの観察を行ない、培地が澄明でコロニ
ーが判定できないものを死滅とした。菌が死滅した試料
液のうち、最も低い濃度をその化合物の最小殺菌濃度と
した。
【0041】(3)試験結果 実施例1〜4で得られたそれぞれの化合物を用いた場合
の、各々の細菌および糸状菌の最小殺菌濃度を第1表に
示す。第1表からわかるように、これらのジシロキサン
化合物はいずれも極めて低濃度で優れた殺菌力を発現す
ることが判明した。なお、比較のため、塩化ベンザルコ
ニウム(化合物(7))および3−(トリメトキシシリ
ル)プロピルジメチルオクタデシルアンモニウム・クロ
ライド(化合物(8))を実施例1〜4で得られたジシ
ロキサン化合物の代わりに用い、上記と同様な殺菌力試
験を行なった結果を第1表に合わせて示す。
【0042】
【表1】 第1表 ─────────────────────────────────── 最小殺菌濃度(μg/ml) 番号 Bs Ec Pa Sa An Ps Ss St ─────────────────────────────────── 実施例の化合物番号 (3) 2.5 5 5 2.5 10 2.5 2.5 1 (4) 5 2.5 5 2.5 10 5 2.5 2.5 (5) 2.5 1 5 1 5 2.5 1 1 (6) 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 比較の化合物番号 (7) 10 25 5 10 25 10 25 10 (8)>100 >100 >100 >100 >100 >100 >100 >100 ─────────────────────────────────── (注)化合物番号(7)は塩化ベンザルコニウム 化合物番号(8)は3−(トリメトキシシリル)プロピルジメチルオクタ デシルアンモニウム・クロライド
【0043】試験例2(藻類に対する殺藻力の確認) 実施例1〜4で得られたジシロキサン化合物について殺
藻力試験を実施した。試験に用いた藻の種類、その方法
および結果を下記に示す。
【0044】(1)供試藻類 ・緑藻類 Chlorella vulgaris ・藍藻類 Oscillatoria chlorina (2)試験方法 上記の緑藻および藍藻類をDetmer培地に採取し、25℃
の人工気象器内にて培養し供試液とする。次に、Detmer
培地の1/3希釈液[Ca(NO3)2 1.0g KCl 0.25gMgSO
4・7H2O 0.25g KH2PO4 0.25g FeCl3 0.002g/H2O
3l]に所定濃度となるように薬液と供試液を加え25
℃の人工気象器内にて培養する。培養は、スターラーに
て常時攪はんを続ける。48時間後藻類の脱色状態を観
察し、有効な最も低い濃度を最小殺藻濃度とする。 (3)試験結果 第2表に各薬剤の最小殺藻濃度を示す。第2表からわか
るように、実施例1〜4で得られたジシロキサン化合物
はいずれも極めて低濃度で優れた殺藻力を発現すること
が判明した。なお、比較のため、塩化ベンザルコニウム
(化合物(7))および3−(トリメトキシシリル)プ
ロピルジメチルオクタデシルアンモニウム・クロライド
(化合物(8))を実施例1〜4で得られたジシロキサ
ン化合物の代わりに用い、上記と同様な殺藻力試験を行
なった結果を第2表に合わせて示す。
【0045】
【表2】 第2表 ────────────────────────────────── 最小殺藻濃度(μg/ml) 番号 Chlorella vulgaris Oscillatoria chiorina ────────────────────────────────── 実施例の化合物番号 (3) 5 2.5 (4) 2.5 2.5 (5) 5 1 (6) 2.5 2.5 比較の化合物番号 (7) 5 5 (8) 25 10 ────────────────────────────────── (注)薬剤番号(7)は塩化ベンザルコニウム 薬剤番号(8)は3−(トリメトキシシリル)プロピルジメチルオクタデ シルアンモニウム・クロライド
【0046】試験例3(発泡性試験) 実施例1〜4で得られたジシロキサン化合物について発
泡性を調べた。方法および結果を以下に示す。
【0047】(1)試験方法 実施例1〜4で得られたジシロキサン化合物の10μg
/ml水溶液を調製する。 この液50mlを100m
l容共栓付きメスシリンダーに入れ、上下に激しく5回
振盪し静置する。静置後、20秒後の泡の厚みをメスシ
リンダーの目盛りで読む。
【0048】(2)試験結果 実施例1〜4で得られたそれぞれの化合物の発泡性を第
3表に示す。第3表からわかるように、これらのジシロ
キサン化合物は従来の四級アンモニウム塩に比べて発泡
性が低いことが判明した。なお、比較のため、塩化ベン
ザルコニウム(化合物(7))を実施例1〜4で得られ
たジシロキサン化合物の代わりに用い、上記と同様な発
泡性試験を行なった結果を第3表に合わせて示す。
【0049】
【表3】第3表 ──────────────────────── 番号 泡の厚み ──────────────────────── 実施例の化合物番号 (3) <1 (4) <1 (5) <1 (6) 3 比較の化合物番号 (7) 9 ──────────────────────── (注)薬剤番号(7)は塩化ベンザルコニウム
【0050】
【発明の効果】本発明の化合物は、優れた殺菌殺藻力を
有すると共に発泡性が低く、熱安定性が高いことから広
範囲の殺菌殺藻剤として有用である。
【0051】本発明のジシロキサン化合物を有効成分と
する殺菌殺藻剤は、皮膚、髪、衣類、食器、医療用器具
などの殺菌・消毒または食品工場の床等の環境の殺菌・
消毒、あるいは工程の殺菌・洗浄に使用できる他、プー
ル、冷却水などの水処理用殺菌殺藻剤として、または列
車、ホテル、集合場といった公共施設等や家畜舎等の消
毒防臭剤などとして有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 一経 静岡県磐田郡福田町塩新田浜野328番地 ケイ・アイ化成株式会社内 (72)発明者 佐野 嘉紀 静岡県磐田郡福田町塩新田浜野328番地 ケイ・アイ化成株式会社内 (72)発明者 森田 昌宏 静岡県磐田郡福田町塩新田浜野328番地 ケイ・アイ化成株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I) 【化1】 (式中、R1は炭素数8〜20の直鎖状の炭化水素基、
    2〜R8は独立に炭素数1〜6の低級アルキル基、X-
    は四級アンモニウム基における対アニオンであり、mは
    1〜6の整数である。)で表わされる四級アンモニウム
    基を有するジシロキサン化合物。
  2. 【請求項2】 下記一般式(I) 【化2】 (式中、R1は炭素数8〜20の直鎖状の炭化水素基、
    2〜R8は独立に炭素数1〜6の低級アルキル基、X-
    は四級アンモニウム基における対アニオンであり、mは
    1〜6の整数である。)で表わされる四級アンモニウム
    基を有するジシロキサン化合物を有効成分とする殺菌殺
    藻剤。
JP7308653A 1995-11-28 1995-11-28 四級アンモニウム基を有するジシロキサン化合物および殺菌殺藻剤 Pending JPH09143186A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7308653A JPH09143186A (ja) 1995-11-28 1995-11-28 四級アンモニウム基を有するジシロキサン化合物および殺菌殺藻剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7308653A JPH09143186A (ja) 1995-11-28 1995-11-28 四級アンモニウム基を有するジシロキサン化合物および殺菌殺藻剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09143186A true JPH09143186A (ja) 1997-06-03

Family

ID=17983672

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7308653A Pending JPH09143186A (ja) 1995-11-28 1995-11-28 四級アンモニウム基を有するジシロキサン化合物および殺菌殺藻剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09143186A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003519090A (ja) * 1999-06-19 2003-06-17 クラリアント・ゲゼルシヤフト・ミト・ベシユレンクテル・ハフツング 抗菌性シロキサンクオート配合物、その製法および用途
JP2008128714A (ja) * 2006-11-17 2008-06-05 Muraki Corp 冷却液検査具及び冷却液の検査方法
JP2010059093A (ja) * 2008-09-03 2010-03-18 Dow Corning Toray Co Ltd 第4級アンモニウム塩及びその製造方法
JPWO2011158321A1 (ja) * 2010-06-14 2013-08-15 株式会社メニコン イオン性化合物、組成物、硬化物、ハイドロゲル及び眼用レンズ
WO2025013897A1 (ja) * 2023-07-11 2025-01-16 富士フイルム株式会社 化合物の製造方法、化合物

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003519090A (ja) * 1999-06-19 2003-06-17 クラリアント・ゲゼルシヤフト・ミト・ベシユレンクテル・ハフツング 抗菌性シロキサンクオート配合物、その製法および用途
JP2008128714A (ja) * 2006-11-17 2008-06-05 Muraki Corp 冷却液検査具及び冷却液の検査方法
JP2010059093A (ja) * 2008-09-03 2010-03-18 Dow Corning Toray Co Ltd 第4級アンモニウム塩及びその製造方法
JPWO2011158321A1 (ja) * 2010-06-14 2013-08-15 株式会社メニコン イオン性化合物、組成物、硬化物、ハイドロゲル及び眼用レンズ
WO2025013897A1 (ja) * 2023-07-11 2025-01-16 富士フイルム株式会社 化合物の製造方法、化合物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5073570A (en) Mono-iodopropargyl esters of dicarboxylic anhydrides and their use as antimicrobial agents
US4062965A (en) Quaternary imidazole compounds as microbicides
EP0248086A1 (en) Imidazole derivatives, bactericides containing them, and process for their preparation
KR900004645B1 (ko) 벤질아민유도체의 제조방법
US20090286878A1 (en) Polyol derived anti-microbial agents and compositions
US4188380A (en) Surface active quaternary higher dialkyl phosphonium salt biocides and intermediates
US6730655B2 (en) Biphenyl diquaternary ammonium compounds
JP2847164B2 (ja) 繊維体用抗菌剤
JPH09143186A (ja) 四級アンモニウム基を有するジシロキサン化合物および殺菌殺藻剤
JP2000159608A (ja) 抗菌性組成物
JP3562825B2 (ja) 殺菌殺藻剤
AU2003254560B2 (en) Pyridyl-triazine derivatives as microbicidal active substances
JP3550424B2 (ja) 殺菌殺藻剤
US3711271A (en) Method for controlling algae
JP3476854B2 (ja) ポリカチオン系殺菌殺藻剤
CN103179855B (zh) 抗菌化合物
JPH0558971A (ja) アミノエステル化合物塩及び消毒薬
JP3459086B2 (ja) 殺菌殺藻剤
RU2423372C1 (ru) 2-(карбокси-н-алкил)этилтрифенилфосфоний бромиды, обладающие бактерицидной и фунгицидной активностью
JP2006151941A (ja) ビス四級アンモニウム塩化合物およびその製造方法
WO1985003289A1 (fr) Compose a base de parahydroxybenzoate
US3770817A (en) Alkylaminoalkylsulfinic acid salts
RU1781211C (ru) N,NЪ-Бис-(винилоксиэтил)тиурамдисульфид, про вл ющий фунгицидную и бактерицидную активность
CZ309839B6 (cs) Antimikrobiální složka drogistických nebo kosmetických výrobků
JP2006151942A (ja) ビス四級アンモニウム塩化合物およびその製造方法