JPH09143308A - 熱可塑性エラストマー組成物 - Google Patents

熱可塑性エラストマー組成物

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JPH09143308A
JPH09143308A JP30860595A JP30860595A JPH09143308A JP H09143308 A JPH09143308 A JP H09143308A JP 30860595 A JP30860595 A JP 30860595A JP 30860595 A JP30860595 A JP 30860595A JP H09143308 A JPH09143308 A JP H09143308A
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urethane
rim
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐摩耗性、耐傷付き性、タック性及びやわら
かさがウレタン−RIM並みで、且つ成形サイクル性や
リサイクル性に優れたウレタン−RIM代替ハンドル用
材料を提供する。 【解決手段】 スチレン系エラストマーとオレフィン系
エラストマーよりなる樹脂組成物に、特定の粘度を有す
るシリコーンオイルを添加することにより耐摩耗性、耐
傷付き性、タック性及びやわらかさがウレタン−RIM
並みで、且つ成形サイクル性やリサイクル性に優れた熱
可塑性エラストマーが得られることを見いだした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車などの内装部
品であるハンドル部品において、ハンドル材としての要
求特性を満足させる熱可塑性エラストマー組成物に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ハンドル材料としてポリプロピレ
ンや塩ビエラストマーや金型内にて成形、硬化させるウ
レタン−RIMが使用されてきた。しかしながらいずれ
の材料も、ハンドル材の要求特性である良好なタック
性、耐摩耗性、耐傷付き性、やわらかさ、成形サイクル
性、リサイクル性等を全て満足させるものは存在しなか
った。例えば、ポリプロピレンはタック性、つまり触感
的なベトツキ性は上記材料の内で最も優れており、耐摩
耗性、耐傷付き性、成形サイクル性、リサイクル性には
問題はないが、やわらかさは不十分で、触感的に硬い。
やわらかさについては自動車そのものの高級感を現出さ
せるためウレタン−RIMレベルのやわらかさがユーザ
ーより要求されており、ハンドル材として欠くことがで
きない要求特性となっている。
【0003】また、塩ビエラストマーはタック性、耐摩
耗性、耐傷付き性、やわらかさ、成形サイクル性、リサ
イクル性を全て満たしているものの、焼却時の環境に対
する汚染性や、比重がポリプロピレンやウレタン−RI
Mの1.3〜1.5倍であり、自動車の軽量化がユーザ
ーより望まれているため塩ビエラストマーは使用されな
くなる傾向にある。ウレタン−RIMはハンドル材その
ものの特性は満たしているものの、成形直前にポリオー
ルとイソシアネートを混合して、金型内に流し込み、硬
化させるため反応時間が長いことと、成形前のポリオー
ルとイソシアネートの粘度が非常に低く、金型内のわず
かな隙間にもポリオールとイソシアネートが流れ込むた
め、成形時に多くのバリが発生し、バリを除去するため
の工程が必要となることから成形サイクルが長くなり、
製造コストが高くなるという問題とリサイクルが不可能
という問題とがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、耐摩
耗性、耐傷付き性、タック性及びやわらかさがウレタン
−RIM並みで、且つ成形サイクル性やリサイクル性に
優れたウレタン−RIM代替ハンドル用材料を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上述のよ
うな問題を解決するために鋭意検討した結果、スチレン
系エラストマーとオレフィン系エラストマーよりなる樹
脂組成物に、特定の粘度を有するシリコーンオイルを添
加することにより耐摩耗性、耐傷付き性、タック性及び
やわらかさがウレタン−RIM並みで、且つ成形サイク
ル性やリサイクル性に優れたウレタン−RIM代替ハン
ドル用熱可塑性エラストマーが得られることを見いだし
た。すなわち、スチレン系エラストマー(以下成分
(a)という)100重量部に対して、オレフィン系エ
ラストマー(以下成分(b)という)5〜100重量
部、粘度(JIS Z8803、25℃)が8万センチ
ストークス以上であるシリコーンオイル(以下成分
(c)という)1〜15重量部よりなるハンドル用熱可
塑性エラストマー組成物である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。オレフィン系エラストマーとしては、例えば、ポ
リエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン類とEP
R、EPDM等のブレンド品が用いられるがオレフィン
系エラストマーであれば特に限定されるものではない。
オレフィン系エラストマーを用いて、重量と硬さがウレ
タン−RIMと同じハンドル成形品をバリを発生させる
ことなく射出成形にて成形すると、低コストで、成形サ
イクルが良好で且つリサイクル可能なハンドル成形品が
得られる。しかし、成形品表面の耐傷付き性はウレタン
−RIM成形品に比べるとかなり悪く、ツメ等にてひっ
かいても傷跡がのこってしまうほどである。更に硬度
(JIS K6301 Aタイプ)が70以上のオレフ
ィン系エラストマーのみを用いた場合、得られる熱可塑
性エラストマーはウレタン−RIMより触感的に硬くな
る。
【0007】スチレン系エラストマ−の具体的な例とし
て、スチレン−ブタジエン共重合体及びその水添物(ラ
ンダム共重合体、ブロック共重合体、グラフト共重合体
など全て含まれる)が挙げられ、より具体的には水添ス
チレン−ブタジエン−スチレン共重合体(SEBS)、
水添イソプレン−スチレン共重合体(SEP)、水添ス
チレン−イソプレン−スチレン共重合体(SEPS)、
水添スチレン−ブタジエン共有合体(H−SBR)等が
挙げられる。添加部数は成分(a)100重量部に対
し、成分(b)を5〜100重量部添加する。好ましく
は50〜100重量部であるが、成分(b)の添加部数
が5重量部未満であればゴム成分が多くなりすぎるた
め、射出成形が不可能になり、また、成分(b)の添加
部数が100重量部を越えると得られる熱可塑性エラス
トマーの耐傷付き性のみならず、耐摩耗性も大きく低下
する。スチレン系エラストマーをオレフィン系エラスト
マーに添加することにより、耐傷付き性はウレタン−R
IMレベルにまで向上する。スチレン系エラストマーは
耐傷付き性が良く、またオレフィン系エラストマーとの
相溶性も良く、添加することにより結果として得られる
熱可塑性エラストマーの耐傷付き性も向上するばかり
か、触感的な硬さをウレタン−RIMレベルまで下げる
ことが可能となる。
【0008】上記によって得られる熱可塑性エラストマ
ーはツメ等による表面耐傷付き性がウレタン−RIMレ
ベルと同等になる反面、タック性が低下する、つまり触
感的にベトツキ感が現れ、更に耐摩耗性はウレタン−R
IMに比べると充分でない。耐摩耗性とは、この場合ハ
ンドル成形品表面のシボを手で握り続けた時のシボのこ
すりとられにくさで表される。この耐摩耗性とタック性
を向上させるために粘度(JIS Z8803、25
℃)が8万センチスト−クス以上のシリコーンオイルを
添加する。シリコ−ンオイル添加により得られる熱可塑
性エラストマーは表面の滑り性を向上させ、結果として
タック性と耐摩耗性を向上させるのである。この時、時
間の経過につれてシリコーンオイルブリードによる耐摩
耗性低下を防ぐために、粘度(JIS Z8803、2
5℃)が8万センチスト−クス以上のものを使用しなけ
ればならない。添加部数は成分(a)100重量部に対
し、成分(c)を1〜15重量部が望ましい。添加部数
が1重量部未満であれば、添加しても耐摩耗性とタック
性は向上しない。また、15重量部を越えると得られる
熱可塑性エラストマーの成形性が低下し、耐摩耗性につ
いては添加量を15重量部を越えて添加しても1〜15
重量部添加した場合と同じレベルである。
【0009】上記の成分の他に、本発明の組成物は更に
必要に応じて、特に調色が不必要な用途には、無機充填
剤を配合することも可能である。この無機充填剤は増量
剤として製品コストの低下をはかることの利益があるば
かりでなく、品質改良(耐熱保形、難燃性付与等)に積
極的効果を付与する利点もある。無機充填剤としては、
例えば炭酸カルシウム、カーボンブラック、タルク、水
酸化マグネシウム、マイカ、硫酸バリウム、天然ケイ
酸、合成ケイ酸(ホワイトカーボン)、酸化チタン等が
あり、カーボンブラックとしてはチャンネルブラック、
ファーネスブラック等が使用できる。これらの無機充填
剤のうちタルク、炭酸カルシウムは経済的にも有利で好
ましいものである。更に必要に応じて造核剤、外滑剤、
内滑剤、ヒンダードアミン系光安定剤、ヒンダードフェ
ノール系酸化防止剤、着色剤等を添加しても良い。次に
混練方法についてであるが、基本的には機械的溶融混練
方法であり、これらには単軸押出機、2軸押出機、バン
バリーミキサー、各種ニーダー、ブラベンダー、ロール
等が用いられる。また、この混練温度は180〜300
℃の中から好適に選ぶことが出来る。
【0010】
【実施例】以下、本発明を実施例によって更に詳細に説
明するが本発明は、これら実施例に限定されるものでは
ない。以下に示す実施例及び比較例において配合した各
成分の内容は以下の通りである。 〈成分a−1 SEBS〉旭化成工業株式会社製 タフ
テック H1052 〈成分a−2 SEPS〉クラレ株式会社製 セプトン
2104 〈成分a−3 H−SBR〉日本合成ゴム株式会社製
ダイナロン 1910P 〈成分b−1 TPE〉住友化学工業株式会社製 住友
TPE3570[硬度(JIS K6301、Aタイ
プ):44] 〈成分b−2 TPE〉住友化学工業株式会社製 住友
TPE3885[硬度(JIS K6301、Aタイ
プ):80] 〈成分c−1 シリコーンオイル〉日本ユニカ−株式会
社製 L−45(100000)[シトレートタイプ シリコ
ーンオイル、粘度(JIS Z8803、25℃):1
00000センチスト−クス] 〈成分c−2 シリコーンオイル〉日本ユニカ−株式会
社製 L−45(1000)[ストレートタイプ シリコー
ンオイル、粘度(JIS Z8803、25℃):10
00センチスト−クス] 〈熱硬化性ポリウレタン〉ポリウレタン化成株式会社製
SKL−1500
【0011】《実施例及び比較例》実施例1〜15及び
比較例2〜6については、各々成分(a)〜成分(c)
を十分ドライブレンドした後、2軸混練機を用いて樹脂
温190〜230℃になるような条件で溶融混練し、目
的とする熱可塑性エラストマーのペレットを得た。そう
して得たペレットを射出成形機に投入して成形を行い、
評価に必要なサンプルを得た。また、比較例1について
は、ポリオールとイソシアネートを混合したものを射出
成形機にて金型内に流し込み、硬化させ、評価に必要な
サンプルを得た。
【0012】表1〜3には実施例の配合と評価結果を示
し、表4〜5には比較例の配合と評価結果を示した。
尚、試験方法は下記の通りである。 (1)硬度[−](JIS K6301 Aタイプ) (2)比重[−](JIS K7112) (3)耐摩耗性試験 [−](30×50×2mmのシ
ボのついた平板を成形し、シボ面にカナキン3号布を装
着した摩耗治具をのせ、100gの垂直荷重をかけ、学
新式摩耗試験機を用いてシボ面をこすり、シボが完全に
削り取られるまでの回数をカウントした。Feed Scal
e:30mm、Feed Speed:5000mm/min) (4)耐摩耗性試験 [−](サンプル作成後、サンプ
ルが重ならないように台の上に置き、23℃の状態で6
ヶ月放置した後、(3)と同様の試験を行った。 (5)タック性試験 [−](厚さ2mm、30×30
mm以上の平板を成形し、成形後23℃の部屋に24時
間放置した後、摩擦係数測定器を用いて平板表面の摩擦
係数を求めた。) (6)タック性試験 [−](サンプル作成後、サンプ
ルが重ならないように台の上に置き、23℃の状態で6
ヶ月放置した後、(5)と同様の試験を行った。 (7)成形サイクル試験[−](自動車用ハンドル型の
芯金にインサート射出成形を行い、金型より成形品を取
り出してからバリ取りが完了するまでの時間をカウント
した。)
【0013】
【表1】
【0014】
【表2】
【0015】
【表3】
【0016】
【表4】
【0017】
【表5】
【0018】
【発明の効果】本発明によって得られる熱可塑性エラス
トマーはタック性、耐摩耗性、やわらかさ、比重がウレ
タン−RIMレベルで且つ、成形サイクル性がウレタン
−RIMより顕著に改善された新規な材料であり、ハン
ドル材として優れた製品を与えるものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スチレン系エラストマー100重量部に
    対して、オレフィン系エラストマー5〜100重量部、
    粘度(JIS Z8803、25℃)が8万センチスト
    ークス以上であるシリコーンオイル1〜15重量部より
    なることを特徴とする熱可塑性エラストマー組成物。
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