JPH09143366A - 熱可塑性エラストマー組成物およびその製造方法ならびに低透過性ホース - Google Patents
熱可塑性エラストマー組成物およびその製造方法ならびに低透過性ホースInfo
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- JPH09143366A JPH09143366A JP30302295A JP30302295A JPH09143366A JP H09143366 A JPH09143366 A JP H09143366A JP 30302295 A JP30302295 A JP 30302295A JP 30302295 A JP30302295 A JP 30302295A JP H09143366 A JPH09143366 A JP H09143366A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】耐ガス透過性および耐水分透過性、良好な柔軟
性をバランスよく有する熱可塑性エラストマー組成物お
よびその製造方法、ならびにこの熱可塑性エラストマー
組成物を利用する低透過性ホースを提供する。 【解決手段】ポリアミド系熱可塑性樹脂(成分A)15
〜80重量部と、炭素数4〜7のイソモノオレフィンお
よびp−アルキルスチレンの共重合体で、p−アルキル
スチレン単位部分の一部がハロゲンを有する共重合ゴム
を含有するゴム組成物(成分B)20〜85重量部と、
架橋剤とが配合され、成分A中に、成分Bの少なくとも
一部が分散され、かつ、この分散相の少なくとも一部が
架橋されてなる熱可塑性エラストマー組成物により、前
記課題を解決する。
性をバランスよく有する熱可塑性エラストマー組成物お
よびその製造方法、ならびにこの熱可塑性エラストマー
組成物を利用する低透過性ホースを提供する。 【解決手段】ポリアミド系熱可塑性樹脂(成分A)15
〜80重量部と、炭素数4〜7のイソモノオレフィンお
よびp−アルキルスチレンの共重合体で、p−アルキル
スチレン単位部分の一部がハロゲンを有する共重合ゴム
を含有するゴム組成物(成分B)20〜85重量部と、
架橋剤とが配合され、成分A中に、成分Bの少なくとも
一部が分散され、かつ、この分散相の少なくとも一部が
架橋されてなる熱可塑性エラストマー組成物により、前
記課題を解決する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フロンガスのよう
な冷媒輸送用、ガソリンや軽油等の燃料輸送用のホース
に適した、耐ガスおよび水分透過性、柔軟性等の点で優
れた特性を有する熱可塑性エラストマー組成物およびそ
の製造方法、ならびに、この熱可塑性エラストマー組成
物を利用する低透過性ホースの技術分野に属する。
な冷媒輸送用、ガソリンや軽油等の燃料輸送用のホース
に適した、耐ガスおよび水分透過性、柔軟性等の点で優
れた特性を有する熱可塑性エラストマー組成物およびそ
の製造方法、ならびに、この熱可塑性エラストマー組成
物を利用する低透過性ホースの技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】冷媒輸送用や燃料輸送用のホースとし
て、冷媒や燃料の透過防止対策が施されたホースを用い
ることは、環境保護対策上重要である。このような用途
に用いられる材料が有すべき重要な特性としては、耐ガ
ス透過性および耐水分透過性に優れること、良好な柔軟
性を有すること、耐熱性に優れること等の各種の特性が
要求される。
て、冷媒や燃料の透過防止対策が施されたホースを用い
ることは、環境保護対策上重要である。このような用途
に用いられる材料が有すべき重要な特性としては、耐ガ
ス透過性および耐水分透過性に優れること、良好な柔軟
性を有すること、耐熱性に優れること等の各種の特性が
要求される。
【0003】例えば、自動車用エアコン等の上記各種の
用途においては、従来より冷媒としてフロンガスの一種
であるクロロフルオロカーボン(CFC)が使用されて
きたが、周知のようにこのフロンには、オゾン層の破
壊、地球温暖化等の環境悪化を招くという問題がある。
そのため、これらの特定フロンは使用が禁止され、塩素
を含まないハイドロフルオロカーボン(HFC)等の代
替フロンが使用されるようになっている。これらの代替
フロンはオゾン層の破壊性は低いものの、地球温暖化に
関する問題は依然残っており、やはり、冷媒輸送用のホ
ースには、冷媒ガスを外部に放出しないように、優れた
耐ガス透過性が要求される。
用途においては、従来より冷媒としてフロンガスの一種
であるクロロフルオロカーボン(CFC)が使用されて
きたが、周知のようにこのフロンには、オゾン層の破
壊、地球温暖化等の環境悪化を招くという問題がある。
そのため、これらの特定フロンは使用が禁止され、塩素
を含まないハイドロフルオロカーボン(HFC)等の代
替フロンが使用されるようになっている。これらの代替
フロンはオゾン層の破壊性は低いものの、地球温暖化に
関する問題は依然残っており、やはり、冷媒輸送用のホ
ースには、冷媒ガスを外部に放出しないように、優れた
耐ガス透過性が要求される。
【0004】一方、ホースの耐水分透過性が低いと、ホ
ースを透過して冷媒中に水分が侵入して冷凍機中で凍結
してしまい、この氷がコンプレッサ等を破損してしまう
等、装置の故障の原因となる。
ースを透過して冷媒中に水分が侵入して冷凍機中で凍結
してしまい、この氷がコンプレッサ等を破損してしまう
等、装置の故障の原因となる。
【0005】さらに、ホースが良好な柔軟性を有さない
場合には、装置の振動や騒音等をホースで吸収すること
ができないという問題がある。しかも、装置内や装置間
の配管を自由に行うことができず、また、固いホースを
強引に曲げて配管を行うと、ホースの耐久性等にも問題
を生じる。
場合には、装置の振動や騒音等をホースで吸収すること
ができないという問題がある。しかも、装置内や装置間
の配管を自由に行うことができず、また、固いホースを
強引に曲げて配管を行うと、ホースの耐久性等にも問題
を生じる。
【0006】このような低透過性ホースに求められる特
性は、より具体的には以下のとおりである。 フロンガス、炭化水素ガス等のガス透過性低減 低透過性ホースは、基本的に、従来のゴムホース(例え
ば、NBR内管、CR外管のホース)のガス漏れ量を低
減することにより、ホース内部から透過したガスの空気
中への拡散による環境汚染およびオゾン層破壊の防止を
目的としたものであり、特に、冷媒輸送用のホースの場
合は、ガスの交換周期を10年にするというメンテナン
スフリー化をも目的として開発された。従来のゴムホー
スのガス漏れ量は、一般的に20〜25gf/m/72hr(at 1
00℃)(72時間のガス漏れ量)であり、冷媒交換周期
は約2年である。従って、10年のメンテナンスフリー
を実現するためには、前記ガス漏れ量が5gf/m/72hr(at
100℃)以下であることが必要である。従って、前記H
FCであっても、メンテナンスフリー化のためには上記
数値を達成する必要がある。
性は、より具体的には以下のとおりである。 フロンガス、炭化水素ガス等のガス透過性低減 低透過性ホースは、基本的に、従来のゴムホース(例え
ば、NBR内管、CR外管のホース)のガス漏れ量を低
減することにより、ホース内部から透過したガスの空気
中への拡散による環境汚染およびオゾン層破壊の防止を
目的としたものであり、特に、冷媒輸送用のホースの場
合は、ガスの交換周期を10年にするというメンテナン
スフリー化をも目的として開発された。従来のゴムホー
スのガス漏れ量は、一般的に20〜25gf/m/72hr(at 1
00℃)(72時間のガス漏れ量)であり、冷媒交換周期
は約2年である。従って、10年のメンテナンスフリー
を実現するためには、前記ガス漏れ量が5gf/m/72hr(at
100℃)以下であることが必要である。従って、前記H
FCであっても、メンテナンスフリー化のためには上記
数値を達成する必要がある。
【0007】 ホースの柔軟性 低透過性ホースは冷媒や燃料等の輸送を目的とするが、
同時に接続する部位、例えばコンプレッサと冷却機等の
振動を吸収することも重要な役割であり、従って、柔軟
性も要求される。従来のゴムホースは、この点では目的
を達成する柔軟性を有しており、従って、ガス透過性等
が改善されたホースにおいても、従来のゴムホースと同
等の柔軟性、すなわち、曲げ力が3.0kgf 以下、好ま
しくは2.0kgf 以下であることが要求される。
同時に接続する部位、例えばコンプレッサと冷却機等の
振動を吸収することも重要な役割であり、従って、柔軟
性も要求される。従来のゴムホースは、この点では目的
を達成する柔軟性を有しており、従って、ガス透過性等
が改善されたホースにおいても、従来のゴムホースと同
等の柔軟性、すなわち、曲げ力が3.0kgf 以下、好ま
しくは2.0kgf 以下であることが要求される。
【0008】 金属部の漏れ防止 低透過性ホースは、前述のコンプレッサと冷却機等の各
種の装置間を接続するため、ホースの両端部を金具等で
固定して、装置との接続を確実にすると共に、冷媒等の
漏洩を防止している。この接続部において、ホースの加
熱時における物性保持率が低い場合には、接続部に加え
られた初期応力が使用時に熱によって低減して、残存応
力が激減し、接続部から冷媒等が漏洩してしまう。従っ
て、低透過性ホースには、高い熱時応力保持率が要求さ
れる。
種の装置間を接続するため、ホースの両端部を金具等で
固定して、装置との接続を確実にすると共に、冷媒等の
漏洩を防止している。この接続部において、ホースの加
熱時における物性保持率が低い場合には、接続部に加え
られた初期応力が使用時に熱によって低減して、残存応
力が激減し、接続部から冷媒等が漏洩してしまう。従っ
て、低透過性ホースには、高い熱時応力保持率が要求さ
れる。
【0009】このような低透過性ホースとして、内管内
層としてポリアミド系樹脂層を有し、内管外層および外
管をゴムで形成する低透過性ホースが知られている。こ
のホースは、前述の各特性を満足し、性能的には優れて
いるが、加硫工程が不可欠である等、製造コストが高い
という問題点がある。
層としてポリアミド系樹脂層を有し、内管外層および外
管をゴムで形成する低透過性ホースが知られている。こ
のホースは、前述の各特性を満足し、性能的には優れて
いるが、加硫工程が不可欠である等、製造コストが高い
という問題点がある。
【0010】このような問題点を解消するホースとし
て、内管をポリアミド系樹脂等の耐ガス透過性に優れる
材料から形成される単管とし、外管はフッ素系樹脂等の
耐水分透過性に優れる樹脂材料で形成してなる、製造工
程数が少なく、かつ架橋を不要とした、製造コストの低
い低透過性ホースが提案されたが、このホースは柔軟性
に乏しく、しかも、耐熱時軟化性が低いために金属との
接合部からの漏れが発生するために、実用に供すること
はできなかった。また、この問題を解決するために、ポ
リオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリアミ
ド系樹脂、ポリエステル系樹脂等の熱可塑性樹脂中に、
架橋されたゴムを分散してなる熱可塑性エラストマーを
用いたホースも知られている(特開平6−64102号
公報参照)。しかしながら、この熱可塑性エラストマー
は、特に耐ガス透過性と柔軟性とのバランスの点で目標
とする特性を得ることが難しく、本目的のホース用途と
しては実用に供することが困難である。
て、内管をポリアミド系樹脂等の耐ガス透過性に優れる
材料から形成される単管とし、外管はフッ素系樹脂等の
耐水分透過性に優れる樹脂材料で形成してなる、製造工
程数が少なく、かつ架橋を不要とした、製造コストの低
い低透過性ホースが提案されたが、このホースは柔軟性
に乏しく、しかも、耐熱時軟化性が低いために金属との
接合部からの漏れが発生するために、実用に供すること
はできなかった。また、この問題を解決するために、ポ
リオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリアミ
ド系樹脂、ポリエステル系樹脂等の熱可塑性樹脂中に、
架橋されたゴムを分散してなる熱可塑性エラストマーを
用いたホースも知られている(特開平6−64102号
公報参照)。しかしながら、この熱可塑性エラストマー
は、特に耐ガス透過性と柔軟性とのバランスの点で目標
とする特性を得ることが難しく、本目的のホース用途と
しては実用に供することが困難である。
【0011】このように、所望の特性および機能を有
し、かつ製造コストの低い低透過性ホースは、現在のと
ころ知られていない。
し、かつ製造コストの低い低透過性ホースは、現在のと
ころ知られていない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
従来技術の問題点を解決することにあり、優れた耐ガス
透過性および耐水分透過性、良好な柔軟性をバランスよ
く有する熱可塑性エラストマー組成物およびその製造方
法、ならびにこの熱可塑性エラストマー組成物を利用す
るホースを提供することにある。
従来技術の問題点を解決することにあり、優れた耐ガス
透過性および耐水分透過性、良好な柔軟性をバランスよ
く有する熱可塑性エラストマー組成物およびその製造方
法、ならびにこの熱可塑性エラストマー組成物を利用す
るホースを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】耐ガス透過性に優れる材
料としてポリアミド系熱可塑性樹脂(以下、ポリアミド
系樹脂とする)が、耐水分透過性および柔軟性に優れる
材料としてブチル系のゴムが、それぞれ知られている。
両者を良好にブレンド(混合)することができれば、耐
ガス透過性、耐水分透過性、柔軟性および破断伸びをバ
ランスよく有する組成物が実現できる可能性がある。し
かしながら、本発明者の検討によれば、両者は全く異な
る極性を有する(ポリアミド系樹脂は高極性で、ブチル
系ゴムは低極性)ために相溶性が悪く、両者を良好にブ
レンドすることは非常に困難である。しかも、両者をブ
レンドするためには、ポリアミド系樹脂の溶融温度(2
00〜250℃程度)まで加熱して混合する必要がある
が、この温度では通常のブチル系ゴムは劣化してしまう
為に、仮に良好にブレンドできたとしても、ブチル系ゴ
ムが有する耐水分透過性、柔軟性および破断伸びを良好
に発現することはできなかった。
料としてポリアミド系熱可塑性樹脂(以下、ポリアミド
系樹脂とする)が、耐水分透過性および柔軟性に優れる
材料としてブチル系のゴムが、それぞれ知られている。
両者を良好にブレンド(混合)することができれば、耐
ガス透過性、耐水分透過性、柔軟性および破断伸びをバ
ランスよく有する組成物が実現できる可能性がある。し
かしながら、本発明者の検討によれば、両者は全く異な
る極性を有する(ポリアミド系樹脂は高極性で、ブチル
系ゴムは低極性)ために相溶性が悪く、両者を良好にブ
レンドすることは非常に困難である。しかも、両者をブ
レンドするためには、ポリアミド系樹脂の溶融温度(2
00〜250℃程度)まで加熱して混合する必要がある
が、この温度では通常のブチル系ゴムは劣化してしまう
為に、仮に良好にブレンドできたとしても、ブチル系ゴ
ムが有する耐水分透過性、柔軟性および破断伸びを良好
に発現することはできなかった。
【0014】ここで、本発明者らが検討を重ねた結果、
炭素数4〜7のイソモノオレフィンおよびp−アルキル
スチレンの共重合体であって、p−アルキルスチレン単
位部分の一部がハロゲン、例えば臭素を有する共重合ゴ
ム(ハロゲン化−ポリイソモノオレフィン−p−アルキ
ルスチレン共重合ゴム=X−IPMS)が良好な耐水分
透過性および柔軟性に加え、主鎖中に二重結合を含まな
いために優れた耐熱劣化性を有し、しかも、アミドとハ
ロゲンの作用によって、ポリアミド系樹脂とも良好にブ
レンド可能であることを見出した。さらに、両者を単に
混合するのではなく、ポリアミド系樹脂をマトリックス
としてX−IPMS組成物を少なくとも一部が架橋した
微粒子として分散させることによって、優れた耐ガス透
過性および耐水分透過性、良好な柔軟性および破断伸び
をバランスよく有する熱可塑性エラストマー組成物が実
現できること、ポリアミド系樹脂とX−IPMS組成物
とを溶融混合して、溶融混合下に架橋剤を添加すること
により、前記熱可塑性エラストマー組成物を好適に製造
できることを見出し、本発明を成すに至った。
炭素数4〜7のイソモノオレフィンおよびp−アルキル
スチレンの共重合体であって、p−アルキルスチレン単
位部分の一部がハロゲン、例えば臭素を有する共重合ゴ
ム(ハロゲン化−ポリイソモノオレフィン−p−アルキ
ルスチレン共重合ゴム=X−IPMS)が良好な耐水分
透過性および柔軟性に加え、主鎖中に二重結合を含まな
いために優れた耐熱劣化性を有し、しかも、アミドとハ
ロゲンの作用によって、ポリアミド系樹脂とも良好にブ
レンド可能であることを見出した。さらに、両者を単に
混合するのではなく、ポリアミド系樹脂をマトリックス
としてX−IPMS組成物を少なくとも一部が架橋した
微粒子として分散させることによって、優れた耐ガス透
過性および耐水分透過性、良好な柔軟性および破断伸び
をバランスよく有する熱可塑性エラストマー組成物が実
現できること、ポリアミド系樹脂とX−IPMS組成物
とを溶融混合して、溶融混合下に架橋剤を添加すること
により、前記熱可塑性エラストマー組成物を好適に製造
できることを見出し、本発明を成すに至った。
【0015】すなわち、本発明の第1の態様は、ポリア
ミド系熱可塑性樹脂(成分A)15〜80重量部と、炭
素数4〜7のイソモノオレフィンおよびp−アルキルス
チレンの共重合体で、p−アルキルスチレン単位部分の
一部がハロゲンを有する共重合ゴムを含有するゴム組成
物(成分B)20〜85重量部と、架橋剤とが配合さ
れ、前記成分A中に、前記成分Bの少なくとも一部が分
散され、かつ、この分散相の少なくとも一部が架橋され
てなることを特徴とする熱可塑性エラストマー組成物を
提供する。
ミド系熱可塑性樹脂(成分A)15〜80重量部と、炭
素数4〜7のイソモノオレフィンおよびp−アルキルス
チレンの共重合体で、p−アルキルスチレン単位部分の
一部がハロゲンを有する共重合ゴムを含有するゴム組成
物(成分B)20〜85重量部と、架橋剤とが配合さ
れ、前記成分A中に、前記成分Bの少なくとも一部が分
散され、かつ、この分散相の少なくとも一部が架橋され
てなることを特徴とする熱可塑性エラストマー組成物を
提供する。
【0016】また、本発明の第2の態様は、ポリアミド
系樹脂(成分A)15〜80重量部と、炭素数4〜7の
イソモノオレフィンおよびp−アルキルスチレンの共重
合体でp−アルキルスチレン単位部分の一部がハロゲン
を有する共重合ゴムを含有するゴム組成物(成分B)2
0〜85重量部とを、前記成分Aの溶融温度以上で溶融
混練し、続いて、溶融混練下で架橋剤を添加して前記成
分Bを架橋することにより、前記成分A中に前記成分B
の少なくとも一部が分散され、かつ、この分散相の少な
くとも一部が架橋されてなる熱可塑性エラストマー組成
物を得ることを特徴とする熱可塑性エラストマー組成物
の製造方法を提供する。
系樹脂(成分A)15〜80重量部と、炭素数4〜7の
イソモノオレフィンおよびp−アルキルスチレンの共重
合体でp−アルキルスチレン単位部分の一部がハロゲン
を有する共重合ゴムを含有するゴム組成物(成分B)2
0〜85重量部とを、前記成分Aの溶融温度以上で溶融
混練し、続いて、溶融混練下で架橋剤を添加して前記成
分Bを架橋することにより、前記成分A中に前記成分B
の少なくとも一部が分散され、かつ、この分散相の少な
くとも一部が架橋されてなる熱可塑性エラストマー組成
物を得ることを特徴とする熱可塑性エラストマー組成物
の製造方法を提供する。
【0017】さらに、本発明の第3の態様は、少なくと
も内管、補強層、外管を有し、内管および/または外管
の少なくとも一部が前記本発明の熱可塑性エラストマー
組成物によって形成されてなることを特徴とするホース
を提供する。
も内管、補強層、外管を有し、内管および/または外管
の少なくとも一部が前記本発明の熱可塑性エラストマー
組成物によって形成されてなることを特徴とするホース
を提供する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、ポリアミド系
熱可塑性樹脂(成分A以下、ポリアミド系樹脂という)
15〜80重量部と、前述のX−IPMS(ハロゲン化
−ポリイソモノオレフィン−p−アルキルスチレン共重
合ゴム)を含有するゴム組成物(成分B 以下、X−I
PMS組成物という)20〜85重量部と、架橋剤とが
配合され、図1(a)に概念的に示されるように、ポリ
アミド系樹脂相10をマトリックス(連続相)として、
このマトリックス中に、X−IPMS組成物の少なくと
も一部が架橋した微粒子12がドメイン(分散相)とし
て分散されてなるものである。
本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、ポリアミド系
熱可塑性樹脂(成分A以下、ポリアミド系樹脂という)
15〜80重量部と、前述のX−IPMS(ハロゲン化
−ポリイソモノオレフィン−p−アルキルスチレン共重
合ゴム)を含有するゴム組成物(成分B 以下、X−I
PMS組成物という)20〜85重量部と、架橋剤とが
配合され、図1(a)に概念的に示されるように、ポリ
アミド系樹脂相10をマトリックス(連続相)として、
このマトリックス中に、X−IPMS組成物の少なくと
も一部が架橋した微粒子12がドメイン(分散相)とし
て分散されてなるものである。
【0019】本発明において、ポリアミド系樹脂として
は、公知の各種のものが利用可能である。具体的には、
ナイロン6(N6)、ナイロン66(N66)、ナイロ
ン11(N11)、ナイロン12(N12)、芳香環を
有する脂肪族ポリアミド(MXD6)等の各種のポリア
ミド系樹脂、およびこれらの混合物、さらにはこれらを
主成分とするポリアミド系樹脂組成物が好適に例示され
る。
は、公知の各種のものが利用可能である。具体的には、
ナイロン6(N6)、ナイロン66(N66)、ナイロ
ン11(N11)、ナイロン12(N12)、芳香環を
有する脂肪族ポリアミド(MXD6)等の各種のポリア
ミド系樹脂、およびこれらの混合物、さらにはこれらを
主成分とするポリアミド系樹脂組成物が好適に例示され
る。
【0020】また、これらのポリアミド系樹脂の共重合
体も利用可能である。具体的には、ナイロン6とナイロ
ン66との共重合体(N6/N66)、ナイロン6とナ
イロン10との交互共重合体(ナイロン610:N61
0)、ナイロン6とナイロン12との交互共重合体(ナ
イロン612:N612)等の各種のポリアミド系樹
脂、およびこれらの混合物、さらにはこれらを主成分と
するポリアミド系樹脂組成物が好適に例示される。
体も利用可能である。具体的には、ナイロン6とナイロ
ン66との共重合体(N6/N66)、ナイロン6とナ
イロン10との交互共重合体(ナイロン610:N61
0)、ナイロン6とナイロン12との交互共重合体(ナ
イロン612:N612)等の各種のポリアミド系樹
脂、およびこれらの混合物、さらにはこれらを主成分と
するポリアミド系樹脂組成物が好適に例示される。
【0021】さらに、これらのポリアミド系樹脂のブレ
ンド物も利用可能である。具体的には、2成分系のブレ
ンド物としては、ナイロン6とナイロン66のとブレン
ド物(N6/N66)、ナイロン6とナイロン11のと
ブレンド物(N6/N11)、ナイロン6とナイロン1
2とのブレンド物(N6/N12)、ナイロン6とナイ
ロン610とのブレンド物(N6/N610)、ナイロ
ン6とナイロン612とのブレンド物(N6/N61
2)、ナイロン66とナイロン11とのブレンド物(N
66/N11)、ナイロン66とナイロン12とのブレ
ンド物(N66/N12)、ナイロン66とナイロン6
10とのブレンド物(N66/N610)、ナイロン6
6とナイロン612とのブレンド物(N66/N61
2)、ナイロン11とナイロン12とのブレンド物(N
11/N12)、ナイロン11とナイロン610とのブ
レンド物(N11/N610)、ナイロン11とナイロ
ン612とのブレンド物(N11/N612)、ナイロ
ン12とナイロン610とのブレンド物(N12/N6
10)、ナイロン12とナイロン612とのブレンド物
(N12/N612)、ナイロン610とナイロン61
2とのブレンド物(N610/N612)等が例示され
る。また、同様の3成分系のブレンド物、4成分系のブ
レンド物、5成分系のブレンド物等、各種のポリアミド
系樹脂およびこれを主成分とするポリアミド系樹脂組成
物が好適に例示される。なお、ブレンド物の組成比は、
用途等に応じて適宜決定すればよい。
ンド物も利用可能である。具体的には、2成分系のブレ
ンド物としては、ナイロン6とナイロン66のとブレン
ド物(N6/N66)、ナイロン6とナイロン11のと
ブレンド物(N6/N11)、ナイロン6とナイロン1
2とのブレンド物(N6/N12)、ナイロン6とナイ
ロン610とのブレンド物(N6/N610)、ナイロ
ン6とナイロン612とのブレンド物(N6/N61
2)、ナイロン66とナイロン11とのブレンド物(N
66/N11)、ナイロン66とナイロン12とのブレ
ンド物(N66/N12)、ナイロン66とナイロン6
10とのブレンド物(N66/N610)、ナイロン6
6とナイロン612とのブレンド物(N66/N61
2)、ナイロン11とナイロン12とのブレンド物(N
11/N12)、ナイロン11とナイロン610とのブ
レンド物(N11/N610)、ナイロン11とナイロ
ン612とのブレンド物(N11/N612)、ナイロ
ン12とナイロン610とのブレンド物(N12/N6
10)、ナイロン12とナイロン612とのブレンド物
(N12/N612)、ナイロン610とナイロン61
2とのブレンド物(N610/N612)等が例示され
る。また、同様の3成分系のブレンド物、4成分系のブ
レンド物、5成分系のブレンド物等、各種のポリアミド
系樹脂およびこれを主成分とするポリアミド系樹脂組成
物が好適に例示される。なお、ブレンド物の組成比は、
用途等に応じて適宜決定すればよい。
【0022】中でも特に、ナイロン6(N6)、ナイロ
ン66(N66)、ナイロン6とナイロン66との共重
合体(N6/N66)、ナイロン6とナイロン10との
交互共重合体(ナイロン610:N610)、ナイロン
6とナイロン12との交互共重合体(ナイロン612:
N612)、ナイロン6とナイロン66とのブレンド物
(N6/N66)、ナイロン6とナイロン11とのブレ
ンド物(N1/N11)、ナイロン6とナイロン12と
のブレンド物(N6/N12)、ナイロン6とナイロン
610とのブレンド物(N6/N610)、ナイロン6
とナイロン612とのブレンド物(N6/N612)、
ナイロン66とナイロン11とのブレンド物(N66/
N11)、ナイロン66とナイロン12とのブレンド物
(N66/N12)、ナイロン66とナイロン610と
のブレンド物(N66/N610)、ナイロン66とナ
イロン612とのブレンド物(N66/N612)、ナ
イロン11とナイロン610とのブレンド物(N11/
N610)、ナイロン11とナイロン612とのブレン
ド物(N11/N612)、ナイロン12とナイロン6
10とのブレンド物(N12/N610)、ナイロン1
2とナイロン612とのブレンド物(N12/N61
2)、ナイロン610とナイロン612とのブレンド物
(N610/N612)、ナイロン6とナイロン11と
ナイロン610とのブレンド物(N6/N11/N61
0)、ナイロン6とナイロン11とナイロン612との
ブレンド物(N6/N11/N612)、ナイロン6と
ナイロン12とナイロン610とのブレンド物(N6/
N12/N610)、ナイロン6とナイロン12とナイ
ロン612とのブレンド物(N6/N12/N61
2)、ナイロン6とナイロン610とナイロン612と
のブレンド物(N6/N610/N612)、ナイロン
66とナイロン11とナイロン610とのブレンド物
(N66/N11/N610)、ナイロン66とナイロ
ン11とナイロン612とのブレンド物(N66/N1
1/N612)、ナイロン66とナイロン12とナイロ
ン610とのブレンド物(N66/N12/N61
0)、ナイロン66とナイロン12とナイロン612と
のブレンド物(N66/N12/N612)、ナイロン
66とナイロン610とナイロン612とのブレンド物
(N66/N610/N612)、ナイロン6とナイロ
ン66とナイロン11とナイロン610とのブレンド物
(N6/N66/N11/N610)、ナイロン6とナ
イロン66とナイロン11とナイロン612とのブレン
ド物(N6/N66/N11/N612)、ナイロン6
とナイロン66とナイロン12とナイロン610とのブ
レンド物(N6/N66/N12/N610)、ナイロ
ン6とナイロン66とナイロン12とナイロン612と
のブレンド物(N6/N66/N12/N612)、ナ
イロン6とナイロン66とナイロン610とナイロン6
12とのブレンド物(N6/N66/N610/N61
2)、ナイロン6とナイロン11とナイロン12とナイ
ロン610とのブレンド物(N6/N11/N12/N
610)、ナイロン6とナイロン11とナイロン12と
ナイロン612とのブレンド物(N6/N11/N12
/N612)、ナイロン6とナイロン11とナイロン6
10とナイロン612とのブレンド物(N6/N11/
N610/N612)、ナイロン6とナイロン12とナ
イロン610とナイロン612とのブレンド物(N6/
N12/N610/N612)、ナイロン6とナイロン
66とナイロン11とナイロン610とナイロン62と
のブレンド物(N6/N66/N11/N610/N6
12)、ナイロン6とナイロン66とナイロン12とナ
イロン610とナイロン612とのブレンド物(N6/
N66/N12/N610/N612)、ナイロン6と
ナイロン66とナイロン11とナイロン12とナイロン
610とナイロン612とのブレンド物(N6/N66
/N11/N12/N610/N612)等は好適に例
示される。
ン66(N66)、ナイロン6とナイロン66との共重
合体(N6/N66)、ナイロン6とナイロン10との
交互共重合体(ナイロン610:N610)、ナイロン
6とナイロン12との交互共重合体(ナイロン612:
N612)、ナイロン6とナイロン66とのブレンド物
(N6/N66)、ナイロン6とナイロン11とのブレ
ンド物(N1/N11)、ナイロン6とナイロン12と
のブレンド物(N6/N12)、ナイロン6とナイロン
610とのブレンド物(N6/N610)、ナイロン6
とナイロン612とのブレンド物(N6/N612)、
ナイロン66とナイロン11とのブレンド物(N66/
N11)、ナイロン66とナイロン12とのブレンド物
(N66/N12)、ナイロン66とナイロン610と
のブレンド物(N66/N610)、ナイロン66とナ
イロン612とのブレンド物(N66/N612)、ナ
イロン11とナイロン610とのブレンド物(N11/
N610)、ナイロン11とナイロン612とのブレン
ド物(N11/N612)、ナイロン12とナイロン6
10とのブレンド物(N12/N610)、ナイロン1
2とナイロン612とのブレンド物(N12/N61
2)、ナイロン610とナイロン612とのブレンド物
(N610/N612)、ナイロン6とナイロン11と
ナイロン610とのブレンド物(N6/N11/N61
0)、ナイロン6とナイロン11とナイロン612との
ブレンド物(N6/N11/N612)、ナイロン6と
ナイロン12とナイロン610とのブレンド物(N6/
N12/N610)、ナイロン6とナイロン12とナイ
ロン612とのブレンド物(N6/N12/N61
2)、ナイロン6とナイロン610とナイロン612と
のブレンド物(N6/N610/N612)、ナイロン
66とナイロン11とナイロン610とのブレンド物
(N66/N11/N610)、ナイロン66とナイロ
ン11とナイロン612とのブレンド物(N66/N1
1/N612)、ナイロン66とナイロン12とナイロ
ン610とのブレンド物(N66/N12/N61
0)、ナイロン66とナイロン12とナイロン612と
のブレンド物(N66/N12/N612)、ナイロン
66とナイロン610とナイロン612とのブレンド物
(N66/N610/N612)、ナイロン6とナイロ
ン66とナイロン11とナイロン610とのブレンド物
(N6/N66/N11/N610)、ナイロン6とナ
イロン66とナイロン11とナイロン612とのブレン
ド物(N6/N66/N11/N612)、ナイロン6
とナイロン66とナイロン12とナイロン610とのブ
レンド物(N6/N66/N12/N610)、ナイロ
ン6とナイロン66とナイロン12とナイロン612と
のブレンド物(N6/N66/N12/N612)、ナ
イロン6とナイロン66とナイロン610とナイロン6
12とのブレンド物(N6/N66/N610/N61
2)、ナイロン6とナイロン11とナイロン12とナイ
ロン610とのブレンド物(N6/N11/N12/N
610)、ナイロン6とナイロン11とナイロン12と
ナイロン612とのブレンド物(N6/N11/N12
/N612)、ナイロン6とナイロン11とナイロン6
10とナイロン612とのブレンド物(N6/N11/
N610/N612)、ナイロン6とナイロン12とナ
イロン610とナイロン612とのブレンド物(N6/
N12/N610/N612)、ナイロン6とナイロン
66とナイロン11とナイロン610とナイロン62と
のブレンド物(N6/N66/N11/N610/N6
12)、ナイロン6とナイロン66とナイロン12とナ
イロン610とナイロン612とのブレンド物(N6/
N66/N12/N610/N612)、ナイロン6と
ナイロン66とナイロン11とナイロン12とナイロン
610とナイロン612とのブレンド物(N6/N66
/N11/N12/N610/N612)等は好適に例
示される。
【0023】本発明の熱可塑性エラストマー組成物にお
いて、このようなポリアミド系樹脂の配合量は15〜8
0重量部である。ポリアミド系樹脂の配合量が15重量
部未満では、フロンガス、ガソリン、溶剤、重油等の低
分子式成分のガス透過性が低下するので好ましくなく、
さらに、ポリアミド系樹脂がマトリックス相を形成する
ことが実質的に困難であり、所定の性能が得られない。
逆に、ポリアミド系樹脂が80重量部を超えて配合され
ると、X−IPMS組成物の配合量が少なく、耐水分透
過性、柔軟性、破断時伸び等の点で実質的な改良効果を
得ることができない。
いて、このようなポリアミド系樹脂の配合量は15〜8
0重量部である。ポリアミド系樹脂の配合量が15重量
部未満では、フロンガス、ガソリン、溶剤、重油等の低
分子式成分のガス透過性が低下するので好ましくなく、
さらに、ポリアミド系樹脂がマトリックス相を形成する
ことが実質的に困難であり、所定の性能が得られない。
逆に、ポリアミド系樹脂が80重量部を超えて配合され
ると、X−IPMS組成物の配合量が少なく、耐水分透
過性、柔軟性、破断時伸び等の点で実質的な改良効果を
得ることができない。
【0024】本発明の熱可塑性エラストマー組成物にお
いては、ポリアミド系樹脂の配合量は、好ましくは20
〜80重量部、より好ましくは25〜75重量部であ
る。ポリアミド系樹脂の含有量を上記範囲とすることに
より、HFC134aのようなフロンガス冷媒、炭化水
素系ガソリン、溶剤等の耐ガス透過性、耐水分透過性、
柔軟性および破断伸びのバランスに優れた成型品が得ら
れる等の点でより好ましい結果を得ることができる。
いては、ポリアミド系樹脂の配合量は、好ましくは20
〜80重量部、より好ましくは25〜75重量部であ
る。ポリアミド系樹脂の含有量を上記範囲とすることに
より、HFC134aのようなフロンガス冷媒、炭化水
素系ガソリン、溶剤等の耐ガス透過性、耐水分透過性、
柔軟性および破断伸びのバランスに優れた成型品が得ら
れる等の点でより好ましい結果を得ることができる。
【0025】一方、本発明の熱可塑性エラストマー組成
物に用いられるX−IPMSは、前述のように、炭素数
4〜7のイソモノオレフィンとp−アルキルスチレンと
が共重合され、かつ、p−アルキルスチレン単位部分の
一部または全部が臭素等のハロゲンを有する共重合ゴム
で、一般的に下記式[1]および[2]で示される。
物に用いられるX−IPMSは、前述のように、炭素数
4〜7のイソモノオレフィンとp−アルキルスチレンと
が共重合され、かつ、p−アルキルスチレン単位部分の
一部または全部が臭素等のハロゲンを有する共重合ゴム
で、一般的に下記式[1]および[2]で示される。
【0026】
【化1】 なお、上記式[1]および[2]において、R1 は互い
に同じでも異なってもよく炭素数1〜4の一価の炭化水
素基を、R2 は炭素数1〜5の2価の炭化水素基を、R
3 は炭素数1〜5の1価の炭化水素基を、Xはハロゲン
原子を、それぞれ示す。また、m〜qは、それぞれ1以
上であり、各単位部分がブロック状に、あるいはランダ
ムに繰り返し結合していることを表す。すなわち、本発
明で用いるX−IPMSは、上記2つもしくは3つの繰
り返し単位のブロックあるいはランダム共重合体であ
る。
に同じでも異なってもよく炭素数1〜4の一価の炭化水
素基を、R2 は炭素数1〜5の2価の炭化水素基を、R
3 は炭素数1〜5の1価の炭化水素基を、Xはハロゲン
原子を、それぞれ示す。また、m〜qは、それぞれ1以
上であり、各単位部分がブロック状に、あるいはランダ
ムに繰り返し結合していることを表す。すなわち、本発
明で用いるX−IPMSは、上記2つもしくは3つの繰
り返し単位のブロックあるいはランダム共重合体であ
る。
【0027】上記X−IPMSにおいて、p−アルキル
スチレンとしては、炭素数1〜5の第一級アルキル基を
有するp−アルキルスチレン、およびこれのアルキル基
をハロゲン化してなるp−アルキルスチレンが各種例示
され、例えば、p−メチルスチレン、p−エチルスチレ
ン、およびこれらのハロゲン化物が例示される。
スチレンとしては、炭素数1〜5の第一級アルキル基を
有するp−アルキルスチレン、およびこれのアルキル基
をハロゲン化してなるp−アルキルスチレンが各種例示
され、例えば、p−メチルスチレン、p−エチルスチレ
ン、およびこれらのハロゲン化物が例示される。
【0028】X−IPMS中におけるp−アルキルスチ
レンの含有量は、好ましくは5.5〜25重量%、より
好ましくは6〜20重量%である。X−IPMS中のp
−アルキルスチレン含有量を5.5重量%以上とするこ
とにより、X−IPMSに十分なハロゲンを導入するこ
とができるので、これにより十分な架橋を行うことがで
き、p−アルキルスチレン含有量を25重量%以下とす
ることにより、分子が剛直になることを確実に防止し
て、十分なゴム弾性を有する成型品を得ることができ
る。すなわち、X−IPMS中のp−アルキルスチレン
含有量を上記範囲とすることにより、十分な架橋を得ら
れ、かつ優れたゴム弾性を有する成型品が実現できる等
の点で好ましい結果を得ることができる。
レンの含有量は、好ましくは5.5〜25重量%、より
好ましくは6〜20重量%である。X−IPMS中のp
−アルキルスチレン含有量を5.5重量%以上とするこ
とにより、X−IPMSに十分なハロゲンを導入するこ
とができるので、これにより十分な架橋を行うことがで
き、p−アルキルスチレン含有量を25重量%以下とす
ることにより、分子が剛直になることを確実に防止し
て、十分なゴム弾性を有する成型品を得ることができ
る。すなわち、X−IPMS中のp−アルキルスチレン
含有量を上記範囲とすることにより、十分な架橋を得ら
れ、かつ優れたゴム弾性を有する成型品が実現できる等
の点で好ましい結果を得ることができる。
【0029】一方、炭素数4〜7のイソモノオレフィン
としては、イソブチレン、イソペンテン等が例示され、
特に、イソブチレンは好適に例示される。
としては、イソブチレン、イソペンテン等が例示され、
特に、イソブチレンは好適に例示される。
【0030】また、X−IPMS中のハロゲン含有量に
は特に限定はないが、1重量%以上であるのが好まし
く、特に1〜5重量%であるのが好ましい。なお、ハロ
ゲンとしては、臭素、ヨウ素、塩素等、いわゆるハロゲ
ンのいずれであってもよく、特に臭素が好ましい。
は特に限定はないが、1重量%以上であるのが好まし
く、特に1〜5重量%であるのが好ましい。なお、ハロ
ゲンとしては、臭素、ヨウ素、塩素等、いわゆるハロゲ
ンのいずれであってもよく、特に臭素が好ましい。
【0031】X−IPMSとしては、好ましくは、ムー
ニー粘度(ML1+8 at100℃)が20以上、より好まし
くは30〜70のものが利用される。ムーニー粘度が上
記範囲のX−IPMSを用いることにより、前述のポリ
アミド系樹脂に対する分散性等の点で好ましい。
ニー粘度(ML1+8 at100℃)が20以上、より好まし
くは30〜70のものが利用される。ムーニー粘度が上
記範囲のX−IPMSを用いることにより、前述のポリ
アミド系樹脂に対する分散性等の点で好ましい。
【0032】このようなX−IPMSは、例えば、下記
式[3]で示されるように、イソブチレンとp−メチル
スチレンとの共重合体をハロゲン、例えばBr2 で一部
臭素化することによって得ることができる。このX−I
PMSは、エクソン化学社よりEXXPROの商品名で
市販されており、好適に利用される。また、p−アルキ
ルスチレンとして臭素化物等のハロゲン化物を用いて共
重合してもよい。このようなX−IPMSは、単独で使
用してもよく、あるいは2種以上を混合して使用しても
よい。
式[3]で示されるように、イソブチレンとp−メチル
スチレンとの共重合体をハロゲン、例えばBr2 で一部
臭素化することによって得ることができる。このX−I
PMSは、エクソン化学社よりEXXPROの商品名で
市販されており、好適に利用される。また、p−アルキ
ルスチレンとして臭素化物等のハロゲン化物を用いて共
重合してもよい。このようなX−IPMSは、単独で使
用してもよく、あるいは2種以上を混合して使用しても
よい。
【0033】
【化2】
【0034】本発明の熱可塑性エラストマー組成物にお
いて、このようなX−IPMSを主たる成分とするX−
IPMS組成物の配合量は20〜85重量部である。X
−IPMS組成物の配合量が20重量部未満では、耐水
分透過性と柔軟性の実質的な改善効果を得ることができ
ない。逆に、X−IPMS組成物が85重量部を超えて
含有されると、フロンガス、ガソリン、溶剤、重油等の
低分子式成分のガス透過性が低下するので好ましくな
く、また、ポリアミド系樹脂の配合量が少なくなりすぎ
て、ポリアミド系樹脂がマトリックス相を形成すること
が実質的に困難であり、所定の性能が得られない。
いて、このようなX−IPMSを主たる成分とするX−
IPMS組成物の配合量は20〜85重量部である。X
−IPMS組成物の配合量が20重量部未満では、耐水
分透過性と柔軟性の実質的な改善効果を得ることができ
ない。逆に、X−IPMS組成物が85重量部を超えて
含有されると、フロンガス、ガソリン、溶剤、重油等の
低分子式成分のガス透過性が低下するので好ましくな
く、また、ポリアミド系樹脂の配合量が少なくなりすぎ
て、ポリアミド系樹脂がマトリックス相を形成すること
が実質的に困難であり、所定の性能が得られない。
【0035】X−IPMS組成物はX−IPMS以外に
カーボンブラックやホワイトカーボンなど補強剤、軟化
剤、可塑剤、老化防止剤、加工助剤、顔料や染料などの
着色剤等の通常のゴム組成物に配合される各種の配合剤
を含有してもよいのはもちろんであるが、X−IPMS
組成物中におけるX−IPMSの含有量は、99.5〜
20重量%程度、特に、98〜25重量%程度とするの
が好ましい。X−IPMSの含有量を上記範囲とするこ
とにより、十分な耐水分透過性と柔軟性等の改善効果を
得て、優れた特性の熱可塑性エラストマー組成物を安定
して得ることができる。
カーボンブラックやホワイトカーボンなど補強剤、軟化
剤、可塑剤、老化防止剤、加工助剤、顔料や染料などの
着色剤等の通常のゴム組成物に配合される各種の配合剤
を含有してもよいのはもちろんであるが、X−IPMS
組成物中におけるX−IPMSの含有量は、99.5〜
20重量%程度、特に、98〜25重量%程度とするの
が好ましい。X−IPMSの含有量を上記範囲とするこ
とにより、十分な耐水分透過性と柔軟性等の改善効果を
得て、優れた特性の熱可塑性エラストマー組成物を安定
して得ることができる。
【0036】マトリックスとなるポリアミド系樹脂中に
分散される、少なくとも一部が架橋されたX−IPMS
組成物の微粒子のサイズには特に限定はないが、好まし
くは平均粒径が50μm以下、特に10μm以下である
のがより好ましい。X−IPMS組成物の微粒子のサイ
ズを上記範囲とすることにより、耐フロンガス透過性等
のガス透過性、耐水分透過性、柔軟性、破壊強度等の点
でより好ましい結果を得ることができる。
分散される、少なくとも一部が架橋されたX−IPMS
組成物の微粒子のサイズには特に限定はないが、好まし
くは平均粒径が50μm以下、特に10μm以下である
のがより好ましい。X−IPMS組成物の微粒子のサイ
ズを上記範囲とすることにより、耐フロンガス透過性等
のガス透過性、耐水分透過性、柔軟性、破壊強度等の点
でより好ましい結果を得ることができる。
【0037】本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、
このようなポリアミド系熱可塑性樹脂とX−IPMS組
成物に加え、X−IPMS組成物の架橋剤を含有する。
架橋剤としては、一般的なゴム架橋剤を用いることがで
きる。
このようなポリアミド系熱可塑性樹脂とX−IPMS組
成物に加え、X−IPMS組成物の架橋剤を含有する。
架橋剤としては、一般的なゴム架橋剤を用いることがで
きる。
【0038】具体的には、まず、イオウ系架橋剤が例示
され、粉末イオウ、沈降性イオウ、高分散性イオウ、表
面処理イオウ、不溶性イオウ、ジモルフォリンジサルフ
ァイド、アルキルフェノールジサルファイド等が例示さ
れ、例えば、0.5〜4phr(X−IPMS組成物中
のX−IPMS100重量部あたりの重量部)程度を用
いればよい。
され、粉末イオウ、沈降性イオウ、高分散性イオウ、表
面処理イオウ、不溶性イオウ、ジモルフォリンジサルフ
ァイド、アルキルフェノールジサルファイド等が例示さ
れ、例えば、0.5〜4phr(X−IPMS組成物中
のX−IPMS100重量部あたりの重量部)程度を用
いればよい。
【0039】また、架橋剤として、脂肪酸亜鉛を用いる
こともできる。脂肪酸亜鉛の脂肪酸部分は、飽和あるい
は不飽和のいずれであってもよく、また、直鎖でも分岐
差を有するものであってもよいが、特に、炭素数9〜1
9のモノカルボン酸亜鉛が好ましい。具体的には、アセ
チル酸亜鉛、プロピオン酸亜鉛、ブタン酸亜鉛、ラウリ
ン酸ミリスチン亜鉛、パルミチン酸亜鉛、ステアリン酸
亜鉛、アクリル酸亜鉛、マレイン酸亜鉛、フマル酸亜鉛
等が好適に例示され、特にステアリン酸亜鉛は好適に利
用される。これらの脂肪酸亜鉛は単独でも2種以上を混
合して使用してもよく、また、亜鉛華と1種または2種
以上の脂肪酸亜鉛とを併用してもよい。脂肪酸亜鉛(亜
鉛華を併用する場合は合計で)は、例えば、0.1〜1
0phr程度を用いればよい。
こともできる。脂肪酸亜鉛の脂肪酸部分は、飽和あるい
は不飽和のいずれであってもよく、また、直鎖でも分岐
差を有するものであってもよいが、特に、炭素数9〜1
9のモノカルボン酸亜鉛が好ましい。具体的には、アセ
チル酸亜鉛、プロピオン酸亜鉛、ブタン酸亜鉛、ラウリ
ン酸ミリスチン亜鉛、パルミチン酸亜鉛、ステアリン酸
亜鉛、アクリル酸亜鉛、マレイン酸亜鉛、フマル酸亜鉛
等が好適に例示され、特にステアリン酸亜鉛は好適に利
用される。これらの脂肪酸亜鉛は単独でも2種以上を混
合して使用してもよく、また、亜鉛華と1種または2種
以上の脂肪酸亜鉛とを併用してもよい。脂肪酸亜鉛(亜
鉛華を併用する場合は合計で)は、例えば、0.1〜1
0phr程度を用いればよい。
【0040】さらに、フェノール樹脂系の架橋剤も利用
可能であり、具体的には、アルキルフェノール樹脂の臭
素化物や、塩化スズ、クロロプレン等のハロゲンドナー
とアルキルフェノール樹脂とを含有する混合架橋系等が
例示され、例えば1〜20phr程度を用いればよい。
その他として、亜鉛華(5phr程度)、酸化マグネシ
ウム(4phr程度)、リサージ(10〜20phr程
度)、p−キノンジオキシム、p−ジベンゾイルキノン
ジオキシム、テトラクロロ−p−ベンゾキノン、ポリ−
p−ジニトロソベンゼン(2〜10phr程度)、メチ
レンジアニリン(0.2〜10phr程度)が例示され
る。
可能であり、具体的には、アルキルフェノール樹脂の臭
素化物や、塩化スズ、クロロプレン等のハロゲンドナー
とアルキルフェノール樹脂とを含有する混合架橋系等が
例示され、例えば1〜20phr程度を用いればよい。
その他として、亜鉛華(5phr程度)、酸化マグネシ
ウム(4phr程度)、リサージ(10〜20phr程
度)、p−キノンジオキシム、p−ジベンゾイルキノン
ジオキシム、テトラクロロ−p−ベンゾキノン、ポリ−
p−ジニトロソベンゼン(2〜10phr程度)、メチ
レンジアニリン(0.2〜10phr程度)が例示され
る。
【0041】架橋剤の配合量を上記範囲とすることによ
り、X−IPMSのゴム弾性を発現するのに十分な架橋
が得られる等の点で好ましい結果を得ることができる。
り、X−IPMSのゴム弾性を発現するのに十分な架橋
が得られる等の点で好ましい結果を得ることができる。
【0042】また、必要に応じて、架橋促進剤を添加し
てもよい。架橋促進剤としては、アルデヒド・アンモニ
ア系、グアニジン系、チアゾール系、スルフェンアミド
系、チウラム系、ジチオ酸塩系、チオウレア系等の一般
的な架橋促進剤を、例えば0.5〜2phr程度用いれ
ばよい。具体的には、アルデヒド・アンモニア系架橋促
進剤としては、ヘキサメチレンテトラミン等が;グアジ
ニン系架橋促進剤としては、ジフェニルグアジニン等
が;チアゾール系架橋促進剤としては、ジベンゾチアジ
ルジサルファイド(DM)、2−メルカプトベンゾチア
ゾールおよびそのZn塩、シクロヘキシルアミン塩等
が;スルフェンアミド系架橋促進剤としては、シクロヘ
キシルベンゾチアジルスルフェンアマイドCBS)、N
−オキシジエチレンベンゾチアジル−2−スルフェンア
マイド、N−t−ブチル−2−ベンゾチアゾールスルフ
ェンアマイド、2−(チモルポリニルジチオ)ベンゾチ
アゾール等が;チウラム系架橋促進剤としては、テトラ
メチルチウラムジサルファイド(TMTD)、テトラエ
チルチウラムジサルファイド、テトラメチルチウラムモ
ノサルファイド(TMTM)、ジペンタメチレンチウラ
ムテトラサルファイド等が;ジチオ酸塩系架橋促進剤と
しては、Zn−ジメチルジチオカーバメート、Zn−ジ
エチルジチオカーバメート、Zn−ジ−n−ブチルジチ
オカーバメート、Zn−エチルフェニルジチオカーバメ
ート、Te−ジエチルジチオカーバメート、Cu−ジメ
チルジチオカーバメート、Fe−ジメチルジチオカーバ
メート、ピペコリンピペコリルジチオカーバメート等
が;チオウレア系架橋促進剤としては、エチレンチオウ
レア、ジエチルチオウレア等が; それぞれ開示され
る。
てもよい。架橋促進剤としては、アルデヒド・アンモニ
ア系、グアニジン系、チアゾール系、スルフェンアミド
系、チウラム系、ジチオ酸塩系、チオウレア系等の一般
的な架橋促進剤を、例えば0.5〜2phr程度用いれ
ばよい。具体的には、アルデヒド・アンモニア系架橋促
進剤としては、ヘキサメチレンテトラミン等が;グアジ
ニン系架橋促進剤としては、ジフェニルグアジニン等
が;チアゾール系架橋促進剤としては、ジベンゾチアジ
ルジサルファイド(DM)、2−メルカプトベンゾチア
ゾールおよびそのZn塩、シクロヘキシルアミン塩等
が;スルフェンアミド系架橋促進剤としては、シクロヘ
キシルベンゾチアジルスルフェンアマイドCBS)、N
−オキシジエチレンベンゾチアジル−2−スルフェンア
マイド、N−t−ブチル−2−ベンゾチアゾールスルフ
ェンアマイド、2−(チモルポリニルジチオ)ベンゾチ
アゾール等が;チウラム系架橋促進剤としては、テトラ
メチルチウラムジサルファイド(TMTD)、テトラエ
チルチウラムジサルファイド、テトラメチルチウラムモ
ノサルファイド(TMTM)、ジペンタメチレンチウラ
ムテトラサルファイド等が;ジチオ酸塩系架橋促進剤と
しては、Zn−ジメチルジチオカーバメート、Zn−ジ
エチルジチオカーバメート、Zn−ジ−n−ブチルジチ
オカーバメート、Zn−エチルフェニルジチオカーバメ
ート、Te−ジエチルジチオカーバメート、Cu−ジメ
チルジチオカーバメート、Fe−ジメチルジチオカーバ
メート、ピペコリンピペコリルジチオカーバメート等
が;チオウレア系架橋促進剤としては、エチレンチオウ
レア、ジエチルチオウレア等が; それぞれ開示され
る。
【0043】また、架橋促進助剤としては、一般的なゴ
ム用助剤を併せて用いることができ、例えば、亜鉛華
(5phr程度)、ステアリン酸やオレイン酸およびこ
れらのZn塩(2〜4phr程度)を用いればよい。
ム用助剤を併せて用いることができ、例えば、亜鉛華
(5phr程度)、ステアリン酸やオレイン酸およびこ
れらのZn塩(2〜4phr程度)を用いればよい。
【0044】さらに、本発明の熱可塑性エラストマー組
成物には、必要に応じて、上記の必須成分以外に通常ゴ
ムの分野で用いられている各種の充填剤、補強剤、可塑
剤、軟化剤、老化防止剤、加工助剤、顔料等が配合され
ていてもよい。
成物には、必要に応じて、上記の必須成分以外に通常ゴ
ムの分野で用いられている各種の充填剤、補強剤、可塑
剤、軟化剤、老化防止剤、加工助剤、顔料等が配合され
ていてもよい。
【0045】前述のように、本発明の熱可塑性エラスト
マー組成物は、ポリアミド系樹脂とX−IPMS組成物
と架橋剤とが配合され、ポリアミド系樹脂のマトリック
ス中にX−IPMS組成物が少なくとも一部が分散さ
れ、かつ分散するX−IPMS相の少なくとも一部が架
橋してなる、図1(a)に概念的に示される構成を有す
るものである。このような本発明の熱可塑性エラストマ
ー組成物は、動的架橋を用いた本発明の製造方法によっ
て好適に製造することができる。以下、本発明の製造方
法について詳細に説明する。
マー組成物は、ポリアミド系樹脂とX−IPMS組成物
と架橋剤とが配合され、ポリアミド系樹脂のマトリック
ス中にX−IPMS組成物が少なくとも一部が分散さ
れ、かつ分散するX−IPMS相の少なくとも一部が架
橋してなる、図1(a)に概念的に示される構成を有す
るものである。このような本発明の熱可塑性エラストマ
ー組成物は、動的架橋を用いた本発明の製造方法によっ
て好適に製造することができる。以下、本発明の製造方
法について詳細に説明する。
【0046】先ず、所定量のポリアミド系樹脂とX−I
PMS組成物とを、ポリアミド系樹脂の溶融温度以上で
溶融混練する。この状態でポリアミド系樹脂相をマトリ
ックスとして、X−IPMS組成物相を分散相(ドメイ
ン)とした構造とすることができる。架橋剤以外のX−
IPMS組成物の配合剤の一部あるいは全部は、あらか
じめX−IPMSに添加、調製しておくのがよい。ポリ
アミド系樹脂とX−IPMS組成物とが十分に混練され
たら、溶融混練を継続した状態で、さらに架橋剤を添加
し、X−IPMS組成物を架橋する。すなわち加熱混練
下において動的にX−IPMS組成物の分散相を架橋せ
しめる。ここで、架橋剤は加熱状態での溶融混練下で添
加されるので、X−IPMS組成物の架橋は、X−IP
MS組成物が好適にポリアミド系樹脂に分散され、かつ
混練を継続した状態で迅速に開始される。そのため、動
的架橋を利用する本発明の製造方法によれば、分散と架
橋とを同時に進行し、ポリアミド系樹脂をマトリックス
として、X−IPMS組成物の架橋微粒子、好ましくは
平均粒径50μm以下のX−IPMS組成物の架橋微粒
子がドメインとして分散されてなる、本発明の熱可塑性
エラストマー組成物を容易に製造することができる。
PMS組成物とを、ポリアミド系樹脂の溶融温度以上で
溶融混練する。この状態でポリアミド系樹脂相をマトリ
ックスとして、X−IPMS組成物相を分散相(ドメイ
ン)とした構造とすることができる。架橋剤以外のX−
IPMS組成物の配合剤の一部あるいは全部は、あらか
じめX−IPMSに添加、調製しておくのがよい。ポリ
アミド系樹脂とX−IPMS組成物とが十分に混練され
たら、溶融混練を継続した状態で、さらに架橋剤を添加
し、X−IPMS組成物を架橋する。すなわち加熱混練
下において動的にX−IPMS組成物の分散相を架橋せ
しめる。ここで、架橋剤は加熱状態での溶融混練下で添
加されるので、X−IPMS組成物の架橋は、X−IP
MS組成物が好適にポリアミド系樹脂に分散され、かつ
混練を継続した状態で迅速に開始される。そのため、動
的架橋を利用する本発明の製造方法によれば、分散と架
橋とを同時に進行し、ポリアミド系樹脂をマトリックス
として、X−IPMS組成物の架橋微粒子、好ましくは
平均粒径50μm以下のX−IPMS組成物の架橋微粒
子がドメインとして分散されてなる、本発明の熱可塑性
エラストマー組成物を容易に製造することができる。
【0047】通常の熱可塑性樹脂とゴム組成物とのブレ
ンドでは、架橋剤を配合しないで溶融混練を行う。この
ようなブレンド方法によってポリアミド系樹脂とX−I
PMS組成物とを混合すると、ポリアミド系樹脂中にX
−IPMS組成物を安定して分散させることが困難であ
り、通常は、図1(b)に概念的に示されるように、ポ
リアミド系樹脂相10とX−IPMS組成物相14と
が、混練後再び分離して層状態で独立した形となってし
まう。そのため、樹脂とゴムとが有する特性をバランス
よく好適に引き出すことができず、いずれかの特性に偏
った、あるいは両者の悪い特性が前面に出た組成物とな
ってしまう。しかも、両者が層状態で独立した構成であ
るので、層剥離のような形で破断し易く、引っ張り強
度、破断時伸び等の機械的強度が低く実用上問題があ
る。
ンドでは、架橋剤を配合しないで溶融混練を行う。この
ようなブレンド方法によってポリアミド系樹脂とX−I
PMS組成物とを混合すると、ポリアミド系樹脂中にX
−IPMS組成物を安定して分散させることが困難であ
り、通常は、図1(b)に概念的に示されるように、ポ
リアミド系樹脂相10とX−IPMS組成物相14と
が、混練後再び分離して層状態で独立した形となってし
まう。そのため、樹脂とゴムとが有する特性をバランス
よく好適に引き出すことができず、いずれかの特性に偏
った、あるいは両者の悪い特性が前面に出た組成物とな
ってしまう。しかも、両者が層状態で独立した構成であ
るので、層剥離のような形で破断し易く、引っ張り強
度、破断時伸び等の機械的強度が低く実用上問題があ
る。
【0048】これに対し、動的架橋を用いた本発明の製
造方法によれば、図1(a)に示されるような、ポリア
ミド系樹脂相10をマトリックスとして、このマトリッ
クス中にX−IPMS組成物の微粒子12が分散してな
り、かつX−IPMS組成物の少なくとも一部が架橋さ
れてなる、本発明の熱可塑性エラストマー組成物を容易
かつ好適に製造することができる。また、このような構
成を有する本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、ポ
リアミド系樹脂とX−IPMS組成物との特性がバラン
スよく好適に発揮され、優れた耐ガス透過性および耐水
分透過性、良好な柔軟性を有し、また、引っ張り強度や
破断時伸び等の機械的強度や耐熱軟化性(ポリアミド系
樹脂の溶融温度までの)にも優れたものである。しか
も、マトリックスがポリアミド系樹脂で、X−IPMS
組成物の微粒子が分散されているので、樹脂用成型器を
用いて熱可塑性樹脂と同等の加工が可能であり、かつ良
好な熱可塑性を利用してリサイクルの点でも有利であ
る。また、ゴム材料に比して比重の低いナイロン系の樹
脂の利用により、軽量であるという利点も有する。
造方法によれば、図1(a)に示されるような、ポリア
ミド系樹脂相10をマトリックスとして、このマトリッ
クス中にX−IPMS組成物の微粒子12が分散してな
り、かつX−IPMS組成物の少なくとも一部が架橋さ
れてなる、本発明の熱可塑性エラストマー組成物を容易
かつ好適に製造することができる。また、このような構
成を有する本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、ポ
リアミド系樹脂とX−IPMS組成物との特性がバラン
スよく好適に発揮され、優れた耐ガス透過性および耐水
分透過性、良好な柔軟性を有し、また、引っ張り強度や
破断時伸び等の機械的強度や耐熱軟化性(ポリアミド系
樹脂の溶融温度までの)にも優れたものである。しか
も、マトリックスがポリアミド系樹脂で、X−IPMS
組成物の微粒子が分散されているので、樹脂用成型器を
用いて熱可塑性樹脂と同等の加工が可能であり、かつ良
好な熱可塑性を利用してリサイクルの点でも有利であ
る。また、ゴム材料に比して比重の低いナイロン系の樹
脂の利用により、軽量であるという利点も有する。
【0049】上記動的な架橋を利用する本発明の製造方
法において、ポリアミド系樹脂とX−IPMS組成物と
の溶融混練温度は、使用するポリアミド系樹脂の溶融温
度〜分解温度の範囲であればよく、特に限定はない。し
かしながら、架橋剤の添加時には溶融混練温度を好まし
くは200〜350℃、より好ましくは200〜330
℃とするのが好ましい。架橋剤添加時の溶融混練温度を
上記範囲とすることにより、X−IPMS組成物の架橋
速度を好適なものとして、安定性等の点で好ましい結果
を得る。また、ポリアミド系樹脂とX−IPMS組成物
との混練方法には特に限定はなく、スクリュー押出機、
ニーダ、バンバリミキサー等を用いた公知の混練が各種
利用可能であるが、特に二軸混練押出機を用いた混練が
好適に利用される。
法において、ポリアミド系樹脂とX−IPMS組成物と
の溶融混練温度は、使用するポリアミド系樹脂の溶融温
度〜分解温度の範囲であればよく、特に限定はない。し
かしながら、架橋剤の添加時には溶融混練温度を好まし
くは200〜350℃、より好ましくは200〜330
℃とするのが好ましい。架橋剤添加時の溶融混練温度を
上記範囲とすることにより、X−IPMS組成物の架橋
速度を好適なものとして、安定性等の点で好ましい結果
を得る。また、ポリアミド系樹脂とX−IPMS組成物
との混練方法には特に限定はなく、スクリュー押出機、
ニーダ、バンバリミキサー等を用いた公知の混練が各種
利用可能であるが、特に二軸混練押出機を用いた混練が
好適に利用される。
【0050】このような本発明の熱可塑性エラストマー
組成物は、ベルト、ロール、型物、ホース等の各種の用
途に利用可能であるが、その特性を生かして、ホース、
特に冷媒輸送用ホースに好適に利用される。図2に、本
発明の熱可塑性エラストマー組成物を利用するホース
(すなわち、本発明のホース)の一例の概略図を示す。
なお、図2において、(a)は部分切り欠き概略斜視図
で(b)は概略断面図である。
組成物は、ベルト、ロール、型物、ホース等の各種の用
途に利用可能であるが、その特性を生かして、ホース、
特に冷媒輸送用ホースに好適に利用される。図2に、本
発明の熱可塑性エラストマー組成物を利用するホース
(すなわち、本発明のホース)の一例の概略図を示す。
なお、図2において、(a)は部分切り欠き概略斜視図
で(b)は概略断面図である。
【0051】図2に示されるように、ホース20は、内
管22、繊維補強層26および外管28から構成され
る。本発明のホースは、内管および/または外管の少な
くとも一部が本発明の熱可塑性エラストマー組成物によ
って形成されるので、図示例においては、内管22およ
び外管28の少なくとも1つが本発明の熱可塑性エラス
トマー組成物によって形成される。
管22、繊維補強層26および外管28から構成され
る。本発明のホースは、内管および/または外管の少な
くとも一部が本発明の熱可塑性エラストマー組成物によ
って形成されるので、図示例においては、内管22およ
び外管28の少なくとも1つが本発明の熱可塑性エラス
トマー組成物によって形成される。
【0052】本発明のホースは、図示例の構成に限定さ
れず、内管を2層あるいは3層以上で構成してもよく、
また、外管も複数層で構成してもよい。また、必要に応
じて、繊維補強層も複数層で形成してもよい。いずれに
おいても、内管および/または外管の少なくとも一層が
本発明の熱可塑性エラストマーで形成される。すなわ
ち、本発明のホースは、用途に応じた各種の構成が利用
可能であり、例えば、冷媒輸送用ホースとしては、特開
昭63−125885号、同63−302086号の各
公報等に開示されるホース構造であってもよい。
れず、内管を2層あるいは3層以上で構成してもよく、
また、外管も複数層で構成してもよい。また、必要に応
じて、繊維補強層も複数層で形成してもよい。いずれに
おいても、内管および/または外管の少なくとも一層が
本発明の熱可塑性エラストマーで形成される。すなわ
ち、本発明のホースは、用途に応じた各種の構成が利用
可能であり、例えば、冷媒輸送用ホースとしては、特開
昭63−125885号、同63−302086号の各
公報等に開示されるホース構造であってもよい。
【0053】本発明の熱可塑性エラストマーをどこに利
用するかは、ホースの用途や要求特性に応じて決定すれ
ばよい。例えば、耐フロンガス透過性がより重要であれ
ば、少なくとも内管の一部(特に最内層)を本発明の熱
可塑性エラストマーで形成するのが好ましく、耐水分透
過性がより重要であれば、少なくとも外管の一部(特に
最外層)を本発明の熱可塑性エラストマーで形成するの
が好ましい。また、本発明のホースにおいては、本発明
の熱可塑性エラストマーを利用しない管(あるいは層)
には、公知のホースに利用される各種の材料がすべて利
用可能である。
用するかは、ホースの用途や要求特性に応じて決定すれ
ばよい。例えば、耐フロンガス透過性がより重要であれ
ば、少なくとも内管の一部(特に最内層)を本発明の熱
可塑性エラストマーで形成するのが好ましく、耐水分透
過性がより重要であれば、少なくとも外管の一部(特に
最外層)を本発明の熱可塑性エラストマーで形成するの
が好ましい。また、本発明のホースにおいては、本発明
の熱可塑性エラストマーを利用しない管(あるいは層)
には、公知のホースに利用される各種の材料がすべて利
用可能である。
【0054】また、繊維補強層26は、通常用いられる
補強糸で形成される編組層、線状(スパイラル状)、ネ
ット状、フィルム状の補強層が例示される。補強糸は、
天然繊維、合成繊維等いずれを用いてもよい。具体的に
は、ビニロン、脂肪族ポリアミド、芳香族ポリアミド、
ナイロン、レーヨン、ポリアミド、ポリエステル等の糸
を使用するのが好ましい。特に、レーヨン、ポリエステ
ルがより好ましい。
補強糸で形成される編組層、線状(スパイラル状)、ネ
ット状、フィルム状の補強層が例示される。補強糸は、
天然繊維、合成繊維等いずれを用いてもよい。具体的に
は、ビニロン、脂肪族ポリアミド、芳香族ポリアミド、
ナイロン、レーヨン、ポリアミド、ポリエステル等の糸
を使用するのが好ましい。特に、レーヨン、ポリエステ
ルがより好ましい。
【0055】このような本発明のホースの製造方法には
特に限定はなく、公知の製造方法が各種利用可能であ
る。例えば、図2に示されるホース20であれば、予め
離型剤を塗布したマンドレル上に、クロスヘッド構造を
有する樹脂用押出機により内管22を押出成形し、その
上に編組機を使用して適宜補強糸を編組して繊維補強層
26を形成し、さらに、その上に同様にして外管28を
樹脂用クロスヘッド構造を有する樹脂用押出器で押出成
形すればよい。また、内管/補強層/外管の各層間は、
適宜接着剤等で接着処理を施してもよい。その後、必要
に応じて熱処理等を行い、冷却後、最後にマンドレルを
引き抜くと、図2に示される本発明のホース20が得ら
れる。
特に限定はなく、公知の製造方法が各種利用可能であ
る。例えば、図2に示されるホース20であれば、予め
離型剤を塗布したマンドレル上に、クロスヘッド構造を
有する樹脂用押出機により内管22を押出成形し、その
上に編組機を使用して適宜補強糸を編組して繊維補強層
26を形成し、さらに、その上に同様にして外管28を
樹脂用クロスヘッド構造を有する樹脂用押出器で押出成
形すればよい。また、内管/補強層/外管の各層間は、
適宜接着剤等で接着処理を施してもよい。その後、必要
に応じて熱処理等を行い、冷却後、最後にマンドレルを
引き抜くと、図2に示される本発明のホース20が得ら
れる。
【0056】なお、上記ホースの製造方法ではマンドレ
ルを使用しているが、本発明の低透過性ホースでは、通
常のゴムホースやゴム/樹脂複合ホースの製造に必須の
架橋工程がないので、架橋時の熱による収縮変形および
架橋時の圧力による変形等がなく、ホースの寸法を維持
し易いので、特に厳密な寸法精度を必要としない場合に
は、マンドレルを使用しないで製造してもよい。
ルを使用しているが、本発明の低透過性ホースでは、通
常のゴムホースやゴム/樹脂複合ホースの製造に必須の
架橋工程がないので、架橋時の熱による収縮変形および
架橋時の圧力による変形等がなく、ホースの寸法を維持
し易いので、特に厳密な寸法精度を必要としない場合に
は、マンドレルを使用しないで製造してもよい。
【0057】以上、本発明の熱可塑性エラストマー組成
物およびその製造方法、ならびに低透過性ホースについ
て詳細に説明したが、本発明は上記の例に限定されず、
本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良お
よび変更を行ってもよいのはもちろんである。
物およびその製造方法、ならびに低透過性ホースについ
て詳細に説明したが、本発明は上記の例に限定されず、
本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良お
よび変更を行ってもよいのはもちろんである。
【0058】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例を挙げ、本発明
をより詳細に説明する。
をより詳細に説明する。
【0059】[実施例]下記表1に示されるポリアミド
系樹脂、ゴム成分(ゴムポリマーもしくはゴム組成
物)、架橋剤を用いて、以下のようにして熱可塑性エラ
ストマー組成物を各種作製した。まず、2軸混練押出機
を用い、回転数200rpm、温度220℃の条件下
で、第1の投入口よりポリアミド系樹脂のペレットを投
入して溶融混練した後、第2の投入口より架橋剤を含ま
ないゴム成分のペレットを投入し、ポリアミド系樹脂中
にゴム成分を分散させた。次いで、第3の投入口から架
橋剤を投入して、分散しているゴム成分のゴムポリマー
を45秒間連続的に動的に架橋して、組成物を得た。な
お、表1の比較例6は、ポリアミド系樹脂とゴム成分と
架橋剤とを同時に第1の投入口より投入した例である。
その後、得られた組成物を2軸混練押出機の排出口より
ストランド状に押し出し、水冷後、樹脂用ペレタイザで
ペレット状として、表1に示される各種の熱可塑性エラ
ストマー組成物のペレットを得た。
系樹脂、ゴム成分(ゴムポリマーもしくはゴム組成
物)、架橋剤を用いて、以下のようにして熱可塑性エラ
ストマー組成物を各種作製した。まず、2軸混練押出機
を用い、回転数200rpm、温度220℃の条件下
で、第1の投入口よりポリアミド系樹脂のペレットを投
入して溶融混練した後、第2の投入口より架橋剤を含ま
ないゴム成分のペレットを投入し、ポリアミド系樹脂中
にゴム成分を分散させた。次いで、第3の投入口から架
橋剤を投入して、分散しているゴム成分のゴムポリマー
を45秒間連続的に動的に架橋して、組成物を得た。な
お、表1の比較例6は、ポリアミド系樹脂とゴム成分と
架橋剤とを同時に第1の投入口より投入した例である。
その後、得られた組成物を2軸混練押出機の排出口より
ストランド状に押し出し、水冷後、樹脂用ペレタイザで
ペレット状として、表1に示される各種の熱可塑性エラ
ストマー組成物のペレットを得た。
【0060】なお、表1の実施例4および5のように、
複数のポリアミド系樹脂を用いる場合は、あらかじめ用
いる樹脂のペレットを混合しておき、混合物を2軸混練
押出機の第1の投入口から投入した。また、実施例1等
のようにゴム成分としてゴムポリマー単体を用いる場合
には、架橋剤を含まないゴムポリマー単体をゴム用ペレ
タイザを用いてペレット化した物を用いた。他方、ゴム
成分として、実施例6および7のようにゴム組成物を用
いた場合には、架橋剤を除くゴムポリマーおよび配合剤
をバンバリミキサーで混練し、ゴム用ロールで約2.5
mmのシートに成型した後、ゴム用ペレタイザを用いてペ
レット化した物を用いた。
複数のポリアミド系樹脂を用いる場合は、あらかじめ用
いる樹脂のペレットを混合しておき、混合物を2軸混練
押出機の第1の投入口から投入した。また、実施例1等
のようにゴム成分としてゴムポリマー単体を用いる場合
には、架橋剤を含まないゴムポリマー単体をゴム用ペレ
タイザを用いてペレット化した物を用いた。他方、ゴム
成分として、実施例6および7のようにゴム組成物を用
いた場合には、架橋剤を除くゴムポリマーおよび配合剤
をバンバリミキサーで混練し、ゴム用ロールで約2.5
mmのシートに成型した後、ゴム用ペレタイザを用いてペ
レット化した物を用いた。
【0061】表1における各成分は、下記のとおりであ
る。 ポリアミド系樹脂 N6; ナイロン6(東レ社製 CM1041) N12; ナイロン12(東レ社製 AESN 0 T
L) N612; ナイロン612(ダイセル化学社製 ダイ
アミドD−18) ゴム成分 IIR; ブチルゴム(エクソン化学社製 エクソンブ
チル268) Cl−IIR; 塩素化ブチルゴム(エクソン化学社製
クロロブチル1066) X−IPMS; 臭素化−ポリイソブチレン−p−メチ
ルスチレン共重合ゴム(エクソン化学社製 EXXPR
O 90−10) CB; GPF級カーボンブラック(東海カーボン社製
シーストV) オイル; パラフィン系オイル(日本サン石油社製 サ
ンパー2280) 架橋剤 Br−APR; 臭素化アルキルフェノール樹脂(田岡
化学業社製 タッキロール250−I) 促進剤TT; テトラメチルチウラムジサルファイド
(大内新興化学社製 ノクセラーTT)
る。 ポリアミド系樹脂 N6; ナイロン6(東レ社製 CM1041) N12; ナイロン12(東レ社製 AESN 0 T
L) N612; ナイロン612(ダイセル化学社製 ダイ
アミドD−18) ゴム成分 IIR; ブチルゴム(エクソン化学社製 エクソンブ
チル268) Cl−IIR; 塩素化ブチルゴム(エクソン化学社製
クロロブチル1066) X−IPMS; 臭素化−ポリイソブチレン−p−メチ
ルスチレン共重合ゴム(エクソン化学社製 EXXPR
O 90−10) CB; GPF級カーボンブラック(東海カーボン社製
シーストV) オイル; パラフィン系オイル(日本サン石油社製 サ
ンパー2280) 架橋剤 Br−APR; 臭素化アルキルフェノール樹脂(田岡
化学業社製 タッキロール250−I) 促進剤TT; テトラメチルチウラムジサルファイド
(大内新興化学社製 ノクセラーTT)
【0062】得られた熱可塑性エラストマー組成物のペ
レットを、T型ダイスを有する樹脂用押出機を用いて幅
300mmで厚さ0.5mmの試料シートを作製した。この
試料シートについて、JIS K 6301の「加硫ゴ
ムの引っ張り試験方法」に準じて、20℃および120
℃での引張特性試験(ヤング率[MPa]、引張強さ[k
gf/cm2]、破断伸び[%])を行い、さらに、冷媒(H
FC134a)ガスの透過係数、および水分の透過係数
(80℃)を測定した。なお、両係数の測定方法は以下
のとおりである。
レットを、T型ダイスを有する樹脂用押出機を用いて幅
300mmで厚さ0.5mmの試料シートを作製した。この
試料シートについて、JIS K 6301の「加硫ゴ
ムの引っ張り試験方法」に準じて、20℃および120
℃での引張特性試験(ヤング率[MPa]、引張強さ[k
gf/cm2]、破断伸び[%])を行い、さらに、冷媒(H
FC134a)ガスの透過係数、および水分の透過係数
(80℃)を測定した。なお、両係数の測定方法は以下
のとおりである。
【0063】<冷媒ガスの透過係数測定>図3に示され
るようなステンレス製のカップ30に、カップ容量の半
分の冷媒(HFC134a 符号32)を入れる。カッ
プ30の上部開口を、前記試料シートを切断して得られ
た試料シート34で覆い、その上部に焼結金属板36を
のせ、固定部材38を介して、ボルト40とナット42
で締める。このカップを100℃の雰囲気下に放置し、
24時間後に全体の重量を測定し、その減少量を算出し
て、下記式でガス透過係数を算出する。 ガス透過係数[(mg・ mm)/(24hr ・ cm2)] =(M・t)/(T・A) 但し、上記式において、A=透過面積[cm2] ; T=試
験時間[day] ;M=減少重量[mg]; t=試験片の厚さ
[mm];
るようなステンレス製のカップ30に、カップ容量の半
分の冷媒(HFC134a 符号32)を入れる。カッ
プ30の上部開口を、前記試料シートを切断して得られ
た試料シート34で覆い、その上部に焼結金属板36を
のせ、固定部材38を介して、ボルト40とナット42
で締める。このカップを100℃の雰囲気下に放置し、
24時間後に全体の重量を測定し、その減少量を算出し
て、下記式でガス透過係数を算出する。 ガス透過係数[(mg・ mm)/(24hr ・ cm2)] =(M・t)/(T・A) 但し、上記式において、A=透過面積[cm2] ; T=試
験時間[day] ;M=減少重量[mg]; t=試験片の厚さ
[mm];
【0064】<水分透過係数測定>冷媒の代わりに水を
用い、雰囲気温度を80℃にした以外は、前記ガスの透
過係数測定と同様にして水分透過係数を測定する。
用い、雰囲気温度を80℃にした以外は、前記ガスの透
過係数測定と同様にして水分透過係数を測定する。
【0065】また、前記熱可塑性エラストマー組成物の
ペレットを用いて、前述の製造方法と同様にして試料ホ
ースを作製し、各種の特性を測定した。試料ホースの作
製は、まず、クロスヘッドを有する単軸樹脂押出機を用
いて、離型剤を塗布した外形11.0mmのナイロン11
のマンドレルに前記ペレットを押出、厚さ1.5mmの内
管を形成した。内管の外表面にウレタン系接着剤(タイ
ライト7411)を塗布した後、ポリエステル糸を編組
して補強層を形成し、補強層の外表面に同じウレタン系
接着剤を塗布し、前記ペレットを用いて、内管と同様に
して厚さ1.0mmの外管を形成して、試料ホースを作製
した。得られた試料ホースについて、以下の測定を行っ
た。
ペレットを用いて、前述の製造方法と同様にして試料ホ
ースを作製し、各種の特性を測定した。試料ホースの作
製は、まず、クロスヘッドを有する単軸樹脂押出機を用
いて、離型剤を塗布した外形11.0mmのナイロン11
のマンドレルに前記ペレットを押出、厚さ1.5mmの内
管を形成した。内管の外表面にウレタン系接着剤(タイ
ライト7411)を塗布した後、ポリエステル糸を編組
して補強層を形成し、補強層の外表面に同じウレタン系
接着剤を塗布し、前記ペレットを用いて、内管と同様に
して厚さ1.0mmの外管を形成して、試料ホースを作製
した。得られた試料ホースについて、以下の測定を行っ
た。
【0066】<冷媒ガスの透過係数測定>JRA規格
(日本冷凍空調工業会規格)のJRA2001に準じて
測定を行った。長さ0.45mの試料ホースに、ホース
内容積1cm3 当たり0.6±0.1gの冷媒(HFC1
34a)を封入する。このホースを100℃で96時間
放置し、24時間後と96時間後の間の重量減(ガス透
過量)を測定し、重量減量をホース長および72時間で
除して、ガスの透過係数[g/m/72hr]を算出する。
(日本冷凍空調工業会規格)のJRA2001に準じて
測定を行った。長さ0.45mの試料ホースに、ホース
内容積1cm3 当たり0.6±0.1gの冷媒(HFC1
34a)を封入する。このホースを100℃で96時間
放置し、24時間後と96時間後の間の重量減(ガス透
過量)を測定し、重量減量をホース長および72時間で
除して、ガスの透過係数[g/m/72hr]を算出する。
【0067】<水分の透過係数>50℃のオーブンに5
時間放置した試料ホースを用い、この試料ホースの内容
積の80%に相当する体積の乾燥剤(モレキュラシーブ
3A)を充填し、密封する。このホースを50℃、95
%RHの雰囲気下に放置し、400時間まで120時間毎
に乾燥剤の重量増を測定し、重量増量を試料ホース面積
および24時間で除して、1日当たり水分の透過量を示
す水分の透過係数[g/cm2/24hr]を算出する。好適な耐
水分透過性を有するためには、透過係数が0.2g/cm2/
24hr以下であることが必要である。なお、表1に示され
るのは400時間までの測定結果の透過係数である。
時間放置した試料ホースを用い、この試料ホースの内容
積の80%に相当する体積の乾燥剤(モレキュラシーブ
3A)を充填し、密封する。このホースを50℃、95
%RHの雰囲気下に放置し、400時間まで120時間毎
に乾燥剤の重量増を測定し、重量増量を試料ホース面積
および24時間で除して、1日当たり水分の透過量を示
す水分の透過係数[g/cm2/24hr]を算出する。好適な耐
水分透過性を有するためには、透過係数が0.2g/cm2/
24hr以下であることが必要である。なお、表1に示され
るのは400時間までの測定結果の透過係数である。
【0068】<ホースの曲げ剛性>各種半径の円弧に沿
って試料ホースを曲げ、曲げ力[kg]を測定する。具体
的には、試料ホース外径の10倍の曲げ半径から測定し
始め、3倍までの間で順次曲げ半径を変更し、曲げ力を
測定する。この測定結果から、曲げ力と曲げ半径との関
係を示すグラフを作成し、得られたグラフから規定半径
(4倍)の際の曲げ力を読み取り、ホースの曲げ剛性と
する。通常のゴムホースの前記曲げ剛性は、一般的に2
kg程度であるが、樹脂チューブ構造のホースでは曲げ剛
性が6〜7kgにまで達する物もあり、このような高剛性
の樹脂チューブ構造のホースでは、エンジンルーム等の
狭いスペースにおけるホース装着や接続は非常に作業性
が悪い。良好な作業性を得るためには、経験的に、曲げ
剛性が3.5kg以下であるのが好ましい。また、曲げ剛
性(すなわち柔軟性)は振動吸収性とも相関があるが、
両者の関係は非線形であり、曲げ剛性が3.5kgを超え
ると、急激に振動吸収性が低下する。以上のことを考慮
すると、ホースの曲げ剛性は3.5kg以下であるのが好
ましく、2kg以下であるのが特に好ましい。
って試料ホースを曲げ、曲げ力[kg]を測定する。具体
的には、試料ホース外径の10倍の曲げ半径から測定し
始め、3倍までの間で順次曲げ半径を変更し、曲げ力を
測定する。この測定結果から、曲げ力と曲げ半径との関
係を示すグラフを作成し、得られたグラフから規定半径
(4倍)の際の曲げ力を読み取り、ホースの曲げ剛性と
する。通常のゴムホースの前記曲げ剛性は、一般的に2
kg程度であるが、樹脂チューブ構造のホースでは曲げ剛
性が6〜7kgにまで達する物もあり、このような高剛性
の樹脂チューブ構造のホースでは、エンジンルーム等の
狭いスペースにおけるホース装着や接続は非常に作業性
が悪い。良好な作業性を得るためには、経験的に、曲げ
剛性が3.5kg以下であるのが好ましい。また、曲げ剛
性(すなわち柔軟性)は振動吸収性とも相関があるが、
両者の関係は非線形であり、曲げ剛性が3.5kgを超え
ると、急激に振動吸収性が低下する。以上のことを考慮
すると、ホースの曲げ剛性は3.5kg以下であるのが好
ましく、2kg以下であるのが特に好ましい。
【0069】<ホースの耐圧性>試料ホースの両端に金
具を取り付け、油圧での加圧試験器に接続し、120℃
の加熱下で加圧すると共に、毎分50kgf/cm2 の速度で
加圧圧力を上昇せしめ、金具端部が圧力に耐えられず抜
ける圧力を測定した。以上の結果を表1に併記する。
具を取り付け、油圧での加圧試験器に接続し、120℃
の加熱下で加圧すると共に、毎分50kgf/cm2 の速度で
加圧圧力を上昇せしめ、金具端部が圧力に耐えられず抜
ける圧力を測定した。以上の結果を表1に併記する。
【0070】
【表1】
【0071】
【表2】
【0072】表1に示されるように、従来の熱可塑性エ
ラストマー組成物(比較例1〜4)、すなわちポリアミ
ド系樹脂(N6、N12)とブチルゴムもしくは塩素化
ブチルゴムとを用いて動的な架橋を行った熱可塑性エラ
ストマー組成物は、2軸混練中のゴム成分の高剪断劣化
によると考えられる分解・劣化が発生して、ポリアミド
系樹脂とゴム組成物とのブレンドがうまく行われず、破
断伸びにも示されるように破壊強度が低く、特にホース
の耐圧性で良好な結果が得られていない。これに対し、
本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、ゴム成分とし
て使用するX−IPMSが高剪断力に対して高い耐劣化
性を有するため、優れた引張特性および柔軟性を有し、
また、熱時(120℃)においても十分な物性を有する
上に、優れた耐冷媒(HFC134a)ガス透過性およ
び耐水分透過性をも有し、シートおよびホースとして所
望の特性が得られる上に、ホースとした際の耐圧性も十
分である。
ラストマー組成物(比較例1〜4)、すなわちポリアミ
ド系樹脂(N6、N12)とブチルゴムもしくは塩素化
ブチルゴムとを用いて動的な架橋を行った熱可塑性エラ
ストマー組成物は、2軸混練中のゴム成分の高剪断劣化
によると考えられる分解・劣化が発生して、ポリアミド
系樹脂とゴム組成物とのブレンドがうまく行われず、破
断伸びにも示されるように破壊強度が低く、特にホース
の耐圧性で良好な結果が得られていない。これに対し、
本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、ゴム成分とし
て使用するX−IPMSが高剪断力に対して高い耐劣化
性を有するため、優れた引張特性および柔軟性を有し、
また、熱時(120℃)においても十分な物性を有する
上に、優れた耐冷媒(HFC134a)ガス透過性およ
び耐水分透過性をも有し、シートおよびホースとして所
望の特性が得られる上に、ホースとした際の耐圧性も十
分である。
【0073】また、各熱可塑性エラストマー組成物の性
状を透過型電子顕微鏡によって確認したところ、本発明
の熱可塑性エラストマー組成物は図1(a)に示される
ように、ポリアミド系樹脂相10をマトリックスとし
て、X−IPMS組成物の架橋微粒子12が良好に分散
していた。これに対し、動的な架橋を行ってない比較例
5、およびポリアミド系樹脂とX−IPMS組成物と架
橋剤とを同時に添加して溶融・混練を行った比較例6で
は、図1(b)に示されるように、ポリアミド系樹脂相
とゴム相とが層状となってあり、耐フロンガス透過性お
よび引っ張り特性が共に劣るものであった。さらに、比
較例7では、X−IPMS組成物の配合量が多いため
に、ゴム組成物の架橋物がマトリックスのようになって
しまい、混練が不可能であり、比較例8では、逆にX−
IPMS組成物の配合量が少ないため、柔軟性および破
断伸びが低い。これに対し、本発明にかかる実施例1〜
7では、いずれの物も、シートの引張特性、冷媒ガスお
よび水分の耐透過性能、ならびにホース特性の、すべて
の特性に優れている。以上の結果より、本発明の効果は
明らかである。
状を透過型電子顕微鏡によって確認したところ、本発明
の熱可塑性エラストマー組成物は図1(a)に示される
ように、ポリアミド系樹脂相10をマトリックスとし
て、X−IPMS組成物の架橋微粒子12が良好に分散
していた。これに対し、動的な架橋を行ってない比較例
5、およびポリアミド系樹脂とX−IPMS組成物と架
橋剤とを同時に添加して溶融・混練を行った比較例6で
は、図1(b)に示されるように、ポリアミド系樹脂相
とゴム相とが層状となってあり、耐フロンガス透過性お
よび引っ張り特性が共に劣るものであった。さらに、比
較例7では、X−IPMS組成物の配合量が多いため
に、ゴム組成物の架橋物がマトリックスのようになって
しまい、混練が不可能であり、比較例8では、逆にX−
IPMS組成物の配合量が少ないため、柔軟性および破
断伸びが低い。これに対し、本発明にかかる実施例1〜
7では、いずれの物も、シートの引張特性、冷媒ガスお
よび水分の耐透過性能、ならびにホース特性の、すべて
の特性に優れている。以上の結果より、本発明の効果は
明らかである。
【0074】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の熱
可塑性エラストマー組成物は、優れた耐ガス透過性およ
び耐水分透過性、良好な柔軟性をバランスよく有し、こ
れらの特性を要求される各種の用途に好適に利用可能で
ある。また、本発明の熱可塑性エラストマー組成物の製
造方法によれば、このような優れた特性を有する熱可塑
性エラストマー組成物を好適に製造することができる。
さらに、このような熱可塑性エラストマー組成物を利用
する本発明のホースは、優れた耐ガス透過性および耐水
分透過性、良好な柔軟性をバランスよく有し、特に冷媒
輸送用のホースとして好適に利用可能である。
可塑性エラストマー組成物は、優れた耐ガス透過性およ
び耐水分透過性、良好な柔軟性をバランスよく有し、こ
れらの特性を要求される各種の用途に好適に利用可能で
ある。また、本発明の熱可塑性エラストマー組成物の製
造方法によれば、このような優れた特性を有する熱可塑
性エラストマー組成物を好適に製造することができる。
さらに、このような熱可塑性エラストマー組成物を利用
する本発明のホースは、優れた耐ガス透過性および耐水
分透過性、良好な柔軟性をバランスよく有し、特に冷媒
輸送用のホースとして好適に利用可能である。
【図1】(a)は本発明の熱可塑性エラストマー組成物
の性状を、(b)は従来のブレンド組成物の性状を、そ
れぞれ概念的に示す図である。
の性状を、(b)は従来のブレンド組成物の性状を、そ
れぞれ概念的に示す図である。
【図2】本発明の熱可塑性エラストマー組成物を利用す
るホースの一例であって、(a)は概略斜視図、(b)
は概略断面図である。
るホースの一例であって、(a)は概略斜視図、(b)
は概略断面図である。
【図3】冷媒ガス透過係数および水分透過係数の測定方
法を説明するための概念図である。
法を説明するための概念図である。
10 ポリアミド系樹脂相 12 X−IPMS組成物の架橋微粒子 14 ゴム相 20 ホース 22 内管 26 繊維補強層 28 外管 30 カップ 32 冷媒(水) 34 試料シート 36 焼結金属板 38 固定部材 40 ボルト 42 ナット
Claims (3)
- 【請求項1】ポリアミド系熱可塑性樹脂(成分A)15
〜80重量部と、 炭素数4〜7のイソモノオレフィンおよびp−アルキル
スチレンの共重合体で、p−アルキルスチレン単位部分
の一部がハロゲンを有する共重合ゴムを含有するゴム組
成物(成分B)20〜85重量部と、 架橋剤とが配合され、 前記成分A中に、前記成分Bの少なくとも一部が分散さ
れ、かつ、この分散相の少なくとも一部が架橋されてな
ることを特徴とする熱可塑性エラストマー組成物。 - 【請求項2】ポリアミド系熱可塑性樹脂(成分A)15
〜80重量部と、炭素数4〜7のイソモノオレフィンお
よびp−アルキルスチレンの共重合体でp−アルキルス
チレン単位部分の一部がハロゲンを有する共重合ゴムを
含有するゴム組成物(成分B)20〜85重量部とを、
前記成分Aの溶融温度以上で溶融混練し、続いて、溶融
混練下で架橋剤を添加して前記成分Bを架橋することに
より、前記成分A中に前記成分Bの少なくとも一部が分
散されてなり、かつ、この分散層の少なくとも一部が架
橋されてなる熱可塑性エラストマー組成物を得ることを
特徴とする熱可塑性エラストマー組成物の製造方法。 - 【請求項3】少なくとも内管、補強層、外管を有し、内
管および/または外管の少なくとも一部が前記請求項1
に記載の熱可塑性エラストマー組成物によって形成され
てなることを特徴とする低透過性ホース。
Priority Applications (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30302295A JPH09143366A (ja) | 1995-11-21 | 1995-11-21 | 熱可塑性エラストマー組成物およびその製造方法ならびに低透過性ホース |
| US08/860,251 US5910544A (en) | 1995-11-02 | 1996-11-01 | Thermoplastic elastomer composition and process for production thereof and low permeability hose using the same |
| DE19655417A DE19655417B4 (de) | 1995-11-02 | 1996-11-01 | Thermoplastische Elastomerzusammensetzung und Verfahren zu deren Herstellung, sowie Verwendung der Zusammensetzung für einen Schlauch mit niedriger Permeabilität |
| PCT/JP1996/003215 WO1997016485A1 (en) | 1995-11-02 | 1996-11-01 | Thermoplastic elastomer composition, process for the production of the composition, and lowly permeable hoses produced by using the same |
| DE19681101T DE19681101T1 (de) | 1995-11-02 | 1996-11-01 | Thermoplastische Elastomerzusammensetzung und Verfahren zu deren Herstellung, sowie Verwendung der Zusammensetzung für einen Schlauch mit niedriger Permeabilität |
| KR1019970704574A KR100267881B1 (ko) | 1995-11-02 | 1996-11-01 | 열가소성 탄성중합체 조성물 및 제조방법 및 그것을 사용한 저투과성호스 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30302295A JPH09143366A (ja) | 1995-11-21 | 1995-11-21 | 熱可塑性エラストマー組成物およびその製造方法ならびに低透過性ホース |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09143366A true JPH09143366A (ja) | 1997-06-03 |
Family
ID=17915998
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30302295A Withdrawn JPH09143366A (ja) | 1995-11-02 | 1995-11-21 | 熱可塑性エラストマー組成物およびその製造方法ならびに低透過性ホース |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09143366A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008302702A (ja) * | 2008-08-06 | 2008-12-18 | Exxonmobil Chemical Patents Inc | 配向された熱可塑性エラストマーフィルムの製造方法 |
| US7879272B2 (en) | 2003-03-06 | 2011-02-01 | Exxonmobil Chemicals Patents, Inc. | Oriented thermoplastic elastomer film and process for producing the same |
| JP2012102257A (ja) * | 2010-11-11 | 2012-05-31 | Mitsubishi Gas Chemical Co Inc | フロン類バリア性に優れた樹脂製部品 |
| JP2022106110A (ja) * | 2021-01-06 | 2022-07-19 | 横浜ゴム株式会社 | ホース用樹脂材料およびホース |
| WO2022185779A1 (ja) * | 2021-03-01 | 2022-09-09 | 横浜ゴム株式会社 | 冷媒輸送ホース用熱可塑性樹脂組成物および冷媒輸送ホース |
| CN118871287A (zh) * | 2022-03-30 | 2024-10-29 | 横滨橡胶株式会社 | 制冷剂输送用软管和其制造方法 |
| EP4379247A4 (en) * | 2021-07-29 | 2025-07-16 | Yokohama Rubber Co Ltd | FLUORIGENIC FLUID TRANSPORT PIPE |
-
1995
- 1995-11-21 JP JP30302295A patent/JPH09143366A/ja not_active Withdrawn
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7879272B2 (en) | 2003-03-06 | 2011-02-01 | Exxonmobil Chemicals Patents, Inc. | Oriented thermoplastic elastomer film and process for producing the same |
| JP2008302702A (ja) * | 2008-08-06 | 2008-12-18 | Exxonmobil Chemical Patents Inc | 配向された熱可塑性エラストマーフィルムの製造方法 |
| JP2012102257A (ja) * | 2010-11-11 | 2012-05-31 | Mitsubishi Gas Chemical Co Inc | フロン類バリア性に優れた樹脂製部品 |
| JP2022106110A (ja) * | 2021-01-06 | 2022-07-19 | 横浜ゴム株式会社 | ホース用樹脂材料およびホース |
| WO2022185779A1 (ja) * | 2021-03-01 | 2022-09-09 | 横浜ゴム株式会社 | 冷媒輸送ホース用熱可塑性樹脂組成物および冷媒輸送ホース |
| JP2022133077A (ja) * | 2021-03-01 | 2022-09-13 | 横浜ゴム株式会社 | 冷媒輸送ホース用熱可塑性樹脂組成物および冷媒輸送ホース |
| EP4379247A4 (en) * | 2021-07-29 | 2025-07-16 | Yokohama Rubber Co Ltd | FLUORIGENIC FLUID TRANSPORT PIPE |
| CN118871287A (zh) * | 2022-03-30 | 2024-10-29 | 横滨橡胶株式会社 | 制冷剂输送用软管和其制造方法 |
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| Date | Code | Title | Description |
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| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030204 |