JPH09143379A - 制振性射出成形品 - Google Patents

制振性射出成形品

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JPH09143379A
JPH09143379A JP8245966A JP24596696A JPH09143379A JP H09143379 A JPH09143379 A JP H09143379A JP 8245966 A JP8245966 A JP 8245966A JP 24596696 A JP24596696 A JP 24596696A JP H09143379 A JPH09143379 A JP H09143379A
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JP
Japan
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injection
vibration
phase
liquid crystalline
weight
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JP8245966A
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English (en)
Inventor
Tatsuaki Takagi
辰彰 高木
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Polyplastics Co Ltd
Original Assignee
Polyplastics Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH09143379A publication Critical patent/JPH09143379A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/0001Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor characterised by the choice of material
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29KINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
    • B29K2105/00Condition, form or state of moulded material or of the material to be shaped
    • B29K2105/0079Liquid crystals

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)
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  • Vibration Prevention Devices (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 比剛性が高く、優れた寸法安定性と振動減衰
特性を有する射出成形品を得る。 【解決手段】 異方性溶融相を形成しない熱可塑性樹脂
99〜50重量%と異方性溶融相を形成し得る液晶性ポリマ
ー1〜50重量%との複合樹脂材料を射出成形し、異方性
溶融相を形成し得る液晶性ポリマーが異方性溶融相を形
成しない熱可塑性樹脂のマトリックス相にアスペクト比
6以上の繊維の形で分散させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定の複合樹脂材
料を使用することにより、比剛性が高く、優れた寸法安
定性と振動減衰特性を有する射出成形品に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、各種機器の振動源対策に目が向け
られ、振動抑制(制振)性能を有する材料が要求される
ようになってきた。デジタルディスク等のAV(オーデ
ィオビジュアル)用機構部品、スピーカー用部品、ギア
ボックス等の自動車のエンジン周りのボディーパーツ、
ドアミラーステイ等のルームミラー、フェンダーミラー
等の構造部品にはその性能上、振動が持続しないこと、
又、振動が伝播しないことが望まれる場合が多い。例え
ば、光学系技術の発達に伴い、音楽機器を初め、家庭用
ゲーム機器、コンピューター用周辺機器などの情報媒体
として幅広く使用されているデジタル化された情報を光
により読み書きを行うミニディスク、コンパクトディス
ク、CD−ROM、レーザーディスク、相変化型ディス
クや、光と磁気により読み書きを行なう光磁気ディスク
等のデジタルディスクの駆動装置に使用されるシャーシ
は、振動吸収特性ばかりでなく、高い寸法精度、使用環
境の変化に対して寸法が変化しないよう線膨張率が低い
こと、荷重や振動による変形が少ないように比剛性が高
いことが要求されている。これは、デジタルディスクの
駆動装置に使用されるシャーシには、光学読み取り装置
(ピックアップ)の位置決め精度を高める必要から、高
い寸法精度が要求されるためである。このため、かかる
デジタルディスク駆動装置用シャーシは、一般に金属や
主としてガラス繊維で補強された熱可塑性樹脂が使用さ
れている。しかし、金属材料では複雑形状の加工は難し
く、また、主としてガラス繊維で補強された熱可塑性樹
脂では、ガラス繊維含有量の増加と共に剛性等の機械的
強度が向上する反面、材料比重も大きくなるためシャー
シの比剛性を高めることが難しい。この様な状況から、
比剛性が高く、かつ優れた寸法精度を有するデジタルデ
ィスク駆動装置用シャーシ等の射出成形品が工業的に望
まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】デジタルディスク駆動
装置用シャーシ、ギアボックス、ドアミラーステイ等の
射出成形品に要求される寸法精度と剛性に対して、比較
的近い値を示し、尚かつ射出成形が比較的容易な熱可塑
性樹脂材料としては、芳香族ポリカーボネート系樹脂や
変性ポリフェニレンエーテル系樹脂が知られている。こ
のため、これらの樹脂にガラス繊維を主体とした無機系
充填材を配合して、寸法精度と剛性を改良し、デジタル
ディスク駆動装置用シャーシ、ギアボックス、ドアミラ
ーステイ等の射出成形品を工業的に生産することが検討
されており、一部の要求性能の低い製品において実用さ
れている。しかしながら、芳香族ポリカーボネート系樹
脂や変性ポリフェニレンエーテル系樹脂にガラス繊維等
の無機系充填材を配合しても、剛性は充分には高くなら
ず、反面、ガラス繊維等の無機系充填材の配合により材
料比重が大きくなるため、シャーシの比剛性を高めるこ
とは甚だ困難である。また、比重が比較的小さく補強効
果の高い充填材としてはカーボン繊維が知られている
が、非常に高価なため、この様な補強材を配合した熱可
塑性樹脂材料を、廉価性が要求される射出成形品に使用
することは、実質上できない。従って、寸法精度と比剛
性が高く、かつ最近の軽薄短小化に適合する廉価な射出
成形品は未だ工業的に得られていないのが実情であっ
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、かかる実情
に鑑み、寸法精度と比剛性が高くかつ廉価な射出成形品
を得ようと鋭意検討を続けた結果、異方性溶融相を形成
しない熱可塑性樹脂と異方性溶融相を形成し得る液晶性
ポリマーとの複合樹脂材料を射出成形することによって
解決されることを見出した。更に驚くべきことに、例え
ばデジタルディスク駆動装置用シャーシは、デジタルデ
ィスク上に形成されたミクロン単位の情報ピットを扱う
デジタルディスク駆動装置において装置内部機構の振動
低減が重要な物性であるが、本発明の射出成形品は極め
て優れた制振性つまり振動減衰特性を示すことを見出
し、本発明に到達したものである。即ち本発明は、異方
性溶融相を形成しない熱可塑性樹脂99〜50重量%と異方
性溶融相を形成し得る液晶性ポリマー1〜50重量%との
複合樹脂材料を射出成形してなり、異方性溶融相を形成
し得る液晶性ポリマーが異方性溶融相を形成しない熱可
塑性樹脂のマトリックス相にアスペクト比6以上の繊維
の形で分散していることを特徴とする制振性射出成形品
である。
【0005】
【発明の実施の形態】以下に本発明の具体的構成につい
て述べる。本発明における射出成形品とは、デジタルデ
ィスク等のAV用機構部品、スピーカー用部品、ギアボ
ックス等の自動車のエンジン周りのボディーパーツ、ド
アミラーステイ等のルームミラー、フェンダーミラー等
の構造部品等の射出成形品に好適であるが、特にミニデ
ィスクプレーヤー、コンパクトディスクプレーヤー、C
D−ROMドライブ、レーザーディスクプレーヤー、光
磁気(MO)ディスクドライブ等のデジタルディスク駆
動装置に使用されるシャーシ、つまりデジタルディスク
駆動装置の内部構造部品が取り付けられる基盤となる板
状もしくは箱型形状の部品を総称し、各種駆動部品やモ
ーター類、プリント基盤、光学系部品などが、ボルトや
スナップフィットなどにより機械的に、或いは接着剤な
どを用いて化学的に取り付けられる板状もしくは箱型形
状の部品が、本発明の射出成形品の特性において好適な
用途である。
【0006】本発明における異方性溶融相を形成しない
熱可塑性樹脂としては、例えばポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリ4−メチル−1−ペンテン等のポリオレフ
ィン系(共)重合体、ポリエチレンテレフタレート樹
脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリカーボネー
ト樹脂等のポリエステル系樹脂、ポリアミド系重合体、
ABS樹脂、ポリアリーレンサルファイド樹脂、ポリア
クリレート、ポリアセタール及びこれらを主体とする樹
脂等が挙げられる。これらの中では、ポリカーボネート
樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレン
テレフタレート樹脂等のポリエステル系樹脂が好まし
く、成形収縮率と線膨張率が比較的に低いポリカーボネ
ート樹脂が特に好ましい。
【0007】本発明で使用される液晶性ポリマーとは、
溶融状態で分子配向が有り、光学的に異方性を示す。こ
の場合の分子配向は分子の長軸方向及びその平行方向に
分子が全体として配列しており、この軸と分子の傾きと
は必ずしも一致しなくても良い。溶融状態での異方性観
察は、直交偏光子を利用した慣用の偏光検査法により行
うことができる。より具体的には、異方性溶融相の確認
は、Leitz 偏光顕微鏡を使用し、Leitz ホットステージ
にのせた溶融試料を窒素雰囲気下で40倍の倍率で観察す
ることにより実施できる。本発明のポリマーは直交偏光
子の間で検査したときにたとえ溶融静止状態であっても
偏光は透過し、光学的に異方性を示す。これは徐々に加
熱した際にはある温度範囲で液晶相に特有の光学模様と
して観察できる。又、X線回折においても相に特異的な
回折パターンを観察することができる。熱分析では一般
的に示差走査熱量計が用いられ、各種相転移のエントロ
ピー変化や転移温度を測定できる。本発明に使用するの
に適した液晶性ポリマーは、一般溶剤には実質的に不溶
である傾向を示し、したがって溶液加工には不向きであ
る。しかし、既に述べたように、これらのポリマーは普
通の溶融加工法により容易に加工することができる。本
発明で用いられる液晶性ポリマーは、芳香族ポリエステ
ル及び芳香族ポリエステルアミドが好ましく、芳香族ポ
リエステル及び芳香族ポリエステルアミドを同一分子鎖
中に部分的に含むポリエステルも好ましい例である。特
に好ましくは、芳香族ヒドロキシルカルボン酸、芳香族
ヒドロキシルアミン、芳香族ジアミンの群から選ばれた
少なくとも1種以上の化合物を構成成分として有する液
晶性芳香族ポリエステル、液晶性芳香族ポリエステルア
ミドである。より具体的には、 1)主として芳香族ヒドロキシカルボン酸及びその誘導体
の1種又は2種以上からなるポリエステル 2)主として a)芳香族ヒドロキシカルボン酸及びその誘導体の1種
又は2種以上と b)芳香族ジカルボン酸、脂環族ジカルボン酸及びその
誘導体の1種又は2種以上と c)芳香族ジオール、脂環族ジオール、脂肪族ジオール
及びその誘導体の少なくとも1種又は2種以上とからな
るポリエステル 3)主として a)芳香族ヒドロキシカルボン酸及びその誘導体の1種
又は2種以上と b)芳香族ヒドロキシアミン、芳香族ジアミン及びその
誘導体の1種又は2種以上と c)芳香族ジカルボン酸、脂環族ジカルボン酸及びその
誘導体の1種又は2種以上とからなるポリエステルアミ
ド 4)主として a)芳香族ヒドロキシカルボン酸及びその誘導体の1種
又は2種以上と b)芳香族ヒドロキシアミン、芳香族ジアミン及びその
誘導体の1種又は2種以上と c)芳香族ジカルボン酸、脂環族ジカルボン酸及びその
誘導体の1種又は2種以上と d) 芳香族ジオール、脂環族ジオール、脂肪族ジオール
及びその誘導体の少なくとも1種又は2種以上とからな
るポリエステルアミド が挙げられる。更に上記の構成成分に必要に応じ分子量
調整剤を併用しても良い。本発明の液晶性ポリエステル
を構成する具体的化合物の好ましい例は、2,6 −ナフタ
レンジカルボン酸、2,6 −ジヒドロキシナフタレン、1,
4 −ジヒドロキシナフタレン及び6−ヒドロキシ−2−
ナフトエ酸等のナフタレン化合物、4,4'−ジフェニルジ
カルボン酸、4,4'−ジヒドロキシビフェニル等のビフェ
ニル化合物、p−ヒドロキシ安息香酸、テレフタル酸、
ハイドロキノン、p−アミノフェノール及びp−フェニ
レンジアミン等のパラ位置換のベンゼン化合物及びそれ
らの核置換ベンゼン化合物(置換基は塩素、臭素、メチ
ル、フェニル、1−フェニルエチルより選ばれる)、イ
ソフタル酸、レゾルシン等のメタ位置換のベンゼン化合
物である。その具体的化合物の好ましい例は、2,6 −ナ
フタレンジカルボン酸、2,6 −ジヒドロキシナフタレ
ン、1,4 −ジヒドロキシナフタレン及び6−ヒドロキシ
−2−ナフトエ酸等のナフタレン化合物、4,4'−ジフェ
ニルジカルボン酸、4,4'−ジヒドロキシビフェニル等の
ビフェニル化合物、下記一般式(I) 、(II)又は(III)で
表される化合物:
【0008】
【化1】
【0009】(但し、X:アルキレン(C1〜C4) 、アルキ
リデン、-O- 、-SO-、-SO2- 、-S- 、-CO-より選ばれる
基 Y:-(CH2)n-(n=1〜4)、-O(CH2)nO-(n= 1〜4)より
選ばれる基)又、本発明に使用される液晶性ポリエステ
ルは、上述の構成成分の他に同一分子鎖中に部分的に異
方性溶融相を示さないポリアルキレンテレフタレートで
あってもよい。この場合のアルキル基の炭素数は2乃至
4である。上述の構成成分の内、ナフタレン化合物、ビ
フェニル化合物、パラ位置換ベンゼン化合物より選ばれ
る1種若しくは2種以上の化合物を必須の構成成分とし
て含むものが更に好ましい例である。又、p−位置換ベ
ンゼン化合物の内、p−ヒドロキシ安息香酸、メチルハ
イドロキノン及び1−フェニルエチルハイドロキノンは
特に好ましい例である。構成成分となるエステル形成性
の官能基を有する化合物の具体例及び本発明で用いられ
るのに好ましい異方性溶融相を形成するポリエステルの
具体例については特公昭63−36633 号公報に記載されて
いる。上記の芳香族ポリエステル及びポリエステルアミ
ドはまた、60℃でペンタフルオロフェノールに0.1 重量
%濃度で溶解したときに、少なくとも約2.0dl/g 、たと
えば約2.0 〜10.0dl/gの対数粘度(I.V.)を一般に示す。
【0010】本発明におけるデジタルディスク駆動装置
用シャーシを構成する複合樹脂材料は、前記異方性溶融
相を形成しない熱可塑性樹脂と異方性溶融相を形成し得
る液晶性ポリマーからなるものであり、異方性溶融相を
形成し得る液晶性ポリマーが異方性溶融相を形成しない
熱可塑性樹脂のマトリックス相に繊維状に好ましくは平
均アスペクト比6以上にミクロ分散していることが必要
である。これにより、液晶性ポリマーが繊維補強材の役
目をし、熱可塑性樹脂の補強が可能となる。ここでいう
繊維化とは、液晶性ポリマーが繊維状又は針状構造とな
ることであり、繊維化した幹繊維に対して枝分かれした
繊維構造を有するものも含まれる。異方性溶融相を形成
し得る液晶性ポリマーが異方性溶融相を形成しない熱可
塑性樹脂のマトリックス相に繊維状にミクロ分散した前
記複合樹脂材料は、通常の押出装置により両者を混練
し、射出成形の際の剪断力で得られるが、液晶性ポリマ
ーの組成割合が熱可塑性樹脂の組成割合よりも多い場合
にはマトリックス相が反転してしまう場合があるため、
前記複合樹脂材料中の液晶性ポリマーの組成割合は1〜
50重量%の範囲にあることが好ましい。
【0011】更に、成形時に液晶性ポリマーを繊維化す
るためには、燐化合物を添加することが好ましい。特に
異方性溶融相を形成しない熱可塑性樹脂がポリカーボネ
ート樹脂の場合、液晶性ポリマーとポリカーボネート樹
脂が島状の分散をせず、射出成形をしても繊維化しない
場合があり、その効果が顕著である。この燐化合物とし
ては、燐化物類、燐酸化合物類、亜燐酸化合物類等が挙
げられ、例えばテトラキス(2,4 −ジ−t−ブチルフェ
ニル)−4,4'−ビフェニレンフォスフォナイト、ビス
(2,6 −ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタ
エリスリトール−ジフォスファイト、ビス(2,4,6 −ジ
−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトール−ジフォ
スファイト、トリス(2,4 −ジ−t−ブチルフェニル)
フォスファイト等が例示されるが、亜燐酸化合物のもの
が好ましく、特にペンタエリスリトール型の亜燐酸化合
物が好ましい。本発明においては、燐化合物を添加する
ことにより、樹脂成分の1つである液晶性ポリマーが低
い剪断速度領域でも容易に繊維化するため、成形時の樹
脂流速が遅くても薄肉部はもとより厚肉部の表層からか
なり内部まで液晶性ポリマーの繊維化した層が形成さ
れ、高強度、高弾性率を発現することができる。つまり
成分の比剛性を高くすることができるのである。比剛性
としては、シャーシ等に使用される場合、50000 以上あ
ったほうがよい。この燐化合物の配合量は、異方性溶融
相を形成しない熱可塑性樹脂と異方性溶融相を形成し得
る液晶性ポリマーとの合計100 重量部に対して0.01〜0.
5 重量部が好ましく、特に0.05〜0.3 重量部配合するの
が好ましい。配合量が0.01重量部未満であると通常の成
形では液晶性ポリマーを繊維化する事が困難であり、0.
5重量部を越えて配合すると配合した燐化合物のガスが
大量に発生し、かえって機械的強度や成形性を損なうこ
とになる。燐化合物の比率がこの範囲であると、液晶性
ポリマーの繊維化が非常に容易であり、成形条件、成形
品の形状に関係なく繊維化することができる。
【0012】さらに、本発明にかかわる、前記複合樹脂
材料には、場合によっては、本発明の効果を阻害しない
範囲で、公知の繊維状、粉粒状、板状、又は中空状の充
填剤や難燃剤、難燃助剤、各種安定剤等が加えられても
良い。
【0013】本発明は振動減衰特性の優れた射出成形品
であり、その特性は振動減衰率で表すことができ、値が
大きいほど振動減衰特性に優れており、 2.0(1/sec)
以上が好ましく、特に 3.5(1/sec)以上が好ましい。
【0014】
【実施例】以下、実施例により本発明について更に詳し
く説明するが、本発明はその主旨を逸脱しない限りこれ
ら実施例により何ら限定されるものではない。尚、評価
方法などは以下の通りである。 (比重)図1のようなデジタルディスク駆動装置用シャ
ーシ型成形品を成形し、その一部を切り出して、AST
M D792に従い、比重を測定した。 (曲げ弾性率)図1のようなデジタルディスク駆動装置
用シャーシ型成形品を成形し、斜線部分を切り出して試
験片とし、ASTM D790に従い、曲げ弾性率(kg
/cm)を測定した。 (比剛性)前記曲げ弾性率を前記比重で除した値であ
る。 (線膨張率)図1のようなデジタルディスク駆動装置用
シャーシ型成形品を成形し、斜線部分を切り出して試験
片とし、ASTM D696に準じて行ない、0℃から
100℃までの平均線膨張率で表示した。 (振動減衰特性)図1のようなデジタルディスク駆動装
置用シャーシ型成形品を成形し、斜線部分を切り出して
試験片とし、図2のような装置を使用して試験片の減衰
自由振動を調べた。測定結果の一例を図3に示す。次
に、得られた減衰自由振動波形において、任意の時刻t
における振動を1とし、ある時間経過後の振動の減衰の
比Rを経過時間毎に表し、更に振幅を対数に変換してグ
ラフに表すと右下がりの直線(対数減衰直線)が得られ
る。この直線の傾きより、1秒間あたりの減衰率(1/
秒)を算出して振動減衰率とした。従って、この値が大
きい程、振動減衰特性は優れていることを意味する。 〔液晶性ポリマーの平均アスペクト比(長さ/太さ)〕
曲げ弾性率の測定で用いた試験片を流動方向に平行な面
が出るように切削した後、断面を鏡面研磨し、その表面
を電子顕微鏡により観察して評価した。即ち、任意に選
んだ繊維化している液晶性ポリマー50本の長さ/太さを
測定して平均値を出した。尚、長さについては、表面上
で観察できる長さを測定した。評価基準は以下の通りと
した。 平均アスペクト比6以上 ○ 平均アスペクト比6未満 × 実施例1 ポリカーボネート樹脂(三菱ガス化学(株)製、ユーピ
ロンS3000)と液晶性ポリエステル〔p−ヒドロキ
シ安息香酸および6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸(モ
ル比70:30)を構成モノマーとする融点280 ℃、対数粘
度 5.7(dl/g)の液晶性ポリエステル〕との混合比が
80:20の樹脂成分100 重量部に、亜リン酸エステルとし
てビス(2,6 −ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)
ペンタエリスリトール−ジホスファイト0.2 重量部を配
合し、30mmの二軸押出機にて樹脂温度300 ℃で溶融混練
し、ペレット化した。次いで、該ペレットの型締力 150
tの射出成形機にて成形温度300 ℃(シリンダー設定温
度を示す)で図1に示すデジタルディスク駆動装置用シ
ャーシを成形し、比重、曲げ弾性率、比剛性、線膨張
率、振動減衰特性、液晶性ポリエステルの平均アスペク
ト比を評価した。結果を表1に示す。尚、成形条件は以
下の通りである。 金型温度;80℃ 射出速度;3m/分 射出圧力; 600kg/cm2 実施例2 ポリカーボネート樹脂(三菱ガス化学(株)製、ユーピ
ロンS3000)と実施例1で使用した液晶性ポリエス
テルとの混合比が70:30の樹脂成分100 重量部に、亜リ
ン酸エステルとしてビス(2,6 −ジ−t−ブチル−4−
メチルフェニル)ペンタエリスリトール−ジホスファイ
ト0.3 重量部を配合し、実施例1と同様にペレット化
し、デジタルディスク駆動装置用シャーシを成形し、評
価した。結果を表1に示す。
【0015】比較例1 ポリカーボネート樹脂(帝人化成(株)製、パンライト
GN−3120)80重量%とガラス繊維(GF)20重量
%との組成物を用い、実施例1と同様の成形機にて成形
温度300 ℃でデジタルディスク駆動装置用シャーシを成
形し、評価した。結果を表1に示す。尚、成形条件は以
下の通りである。 金型温度;80℃ 射出速度;3m/分 射出圧力;1000kg/cm2 比較例2 変性PPO(旭化成(株)製、ザイロンG703V)70
重量%とガラス繊維(GF)30重量%との組成物を用
い、実施例1と同様の成形機にて成形温度300 ℃でデジ
タルディスク駆動装置用シャーシを成形し、評価した。
結果を表1に示す。尚、成形条件は以下の通りである。 金型温度;80℃ 射出速度;6m/分 射出圧力;1200kg/cm2 比較例3 ポリカーボネート樹脂(三菱ガス化学(株)製、ユーピ
ロンS3000)と実施例1で使用した液晶性ポリエス
テルとの混合比が80:20の樹脂混合物を実施例1と同様
にペレット化し、デジタルディスク駆動装置用シャーシ
を成形し、評価した。結果を表1に示す。尚、成形条件
は以下の通りである。 金型温度;80℃ 射出速度;3m/分 射出圧力;1000kg/cm
【0016】
【表1】
【0017】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、特定の複
合樹脂材料を使用して射出成形することにより得られる
本発明の射出成形品は、高い比剛性と優れた寸法安定性
を有し、かつ極めて優れた振動減衰特性を有しているた
め、特に高精度が求められるCD−ROM等の高密度情
報媒体のデジタルディスク駆動装置のシャーシ等に好適
に使用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例で作製したデジタルディスク駆動装置
用シャーシ型成形品を示す図で、(a) は上面図、
(b) は側面図である。
【図2】 実施例で行った減衰自由振動を測定状況を示
す図である。
【図3】 実施例で行った減衰自由振動の測定結果を示
すグラフである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 69/00 LPQ C08L 69/00 LPQ F16F 15/02 8917−3J F16F 15/02 Q // G10K 11/16 G11B 33/12 302Z 11/162 G10K 11/16 J G11B 33/12 302 A B29K 69:00 105:12 B29L 31:34

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異方性溶融相を形成しない熱可塑性樹脂
    99〜50重量%と異方性溶融相を形成し得る液晶性ポリマ
    ー1〜50重量%との複合樹脂材料を射出成形してなり、
    異方性溶融相を形成し得る液晶性ポリマーが異方性溶融
    相を形成しない熱可塑性樹脂のマトリックス相にアスペ
    クト比6以上の繊維の形で分散していることを特徴とす
    る制振性射出成形品。
  2. 【請求項2】 熱可塑性樹脂がポリエステル系樹脂であ
    ることを特徴とする請求項1記載の制振性射出成形品。
  3. 【請求項3】 熱可塑性樹脂がポリカーボネート樹脂で
    あることを特徴とする請求項2記載の制振性射出成形
    品。
  4. 【請求項4】 更に燐化合物をポリカーボネート樹脂と
    異方性溶融相を形成し得る液晶性ポリマーの合計100 重
    量部に対して0.01〜0.5 重量部配合してなる複合樹脂材
    料を射出成形してなる請求項3記載の制振性射出成形
    品。
  5. 【請求項5】 デジタルディスク駆動装置用シャーシで
    ある請求項1〜4の何れか1項記載の制振性射出成形
    品。
  6. 【請求項6】 ギアボックスである請求項1〜4の何れ
    か1項記載の制振性射出成形品。
  7. 【請求項7】 ドアミラーステイである請求項1〜4の
    何れか1項記載の制振性射出成形品。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001098146A (ja) * 1999-09-30 2001-04-10 Polyplastics Co 熱可塑性樹脂組成物およびその成形体
JP2007280509A (ja) * 2006-04-06 2007-10-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光ディスク装置
KR100957204B1 (ko) * 2007-08-08 2010-05-11 태형 주식회사 저발포 사출성형에 의한 차량용 플라스틱 라이너의제조방법
JP2011170970A (ja) * 2011-06-07 2011-09-01 Panasonic Corp 光ディスク装置

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