JPH09143679A - 黒色Zn−Mg系めっき鋼板及びその製造方法 - Google Patents
黒色Zn−Mg系めっき鋼板及びその製造方法Info
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- JPH09143679A JPH09143679A JP32517395A JP32517395A JPH09143679A JP H09143679 A JPH09143679 A JP H09143679A JP 32517395 A JP32517395 A JP 32517395A JP 32517395 A JP32517395 A JP 32517395A JP H09143679 A JPH09143679 A JP H09143679A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 明度指数L* が30以下と低く、長期間にわ
たって安定した色調の黒色Zn−Mg系めっき鋼板を得
る。 【解決手段】 Mg(OH)2 ,ZnO及びZnからな
る層が最表層に形成されている。下層として、Zn層又
はMg含有量0.5%以下のZn−Mg合金層,Mg含
有量2〜7%のZn−Mg合金層,Mg含有量7〜20
%のZn−Mg合金層等を形成してもよい。Mg(O
H)2 ,ZnO及びZnからなる層は、めっき層表層に
Mg含有量7〜20%のZn−Mg合金層を形成し、温
度70〜95℃,相対湿度50〜90%の高温高湿雰囲
気で処理することにより形成される。
たって安定した色調の黒色Zn−Mg系めっき鋼板を得
る。 【解決手段】 Mg(OH)2 ,ZnO及びZnからな
る層が最表層に形成されている。下層として、Zn層又
はMg含有量0.5%以下のZn−Mg合金層,Mg含
有量2〜7%のZn−Mg合金層,Mg含有量7〜20
%のZn−Mg合金層等を形成してもよい。Mg(O
H)2 ,ZnO及びZnからなる層は、めっき層表層に
Mg含有量7〜20%のZn−Mg合金層を形成し、温
度70〜95℃,相対湿度50〜90%の高温高湿雰囲
気で処理することにより形成される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐食性,めっき密着性
に優れ、家電製品のハウジングや部材等として使用され
る黒色Zn−Mg系めっき鋼板及びその製造方法に関す
る。
に優れ、家電製品のハウジングや部材等として使用され
る黒色Zn−Mg系めっき鋼板及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】家電,建築等の分野では、黒色の鋼板
は、製品形状に加工した後、塗装を施すことにより黒色
の色調を付与している。また、黒色塗装や黒色処理され
た鋼板を加工することにより、塗装工程を省略してコス
トを削減することも検討されている。鋼板を黒色化する
手段としては、黒色塗料を塗装する外に、Znめっき鋼
板やZn系めっき鋼板を燐酸塩処理することにより、J
IS Z8730で規定されている明度指数L* を30
〜50にすることも特願平7−47862号で提案され
ている。
は、製品形状に加工した後、塗装を施すことにより黒色
の色調を付与している。また、黒色塗装や黒色処理され
た鋼板を加工することにより、塗装工程を省略してコス
トを削減することも検討されている。鋼板を黒色化する
手段としては、黒色塗料を塗装する外に、Znめっき鋼
板やZn系めっき鋼板を燐酸塩処理することにより、J
IS Z8730で規定されている明度指数L* を30
〜50にすることも特願平7−47862号で提案され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】黒色塗料を用いて鋼板
を黒色化する場合、鋼板表面に形成された黒色塗料が太
陽光線を吸収し易く、塗装の耐候性が劣る。また、リン
酸塩処理で黒色化する方法では、無機質のリン酸亜鉛結
晶で黒色化しているため、耐候性が良好であるものの、
明度指数L* が30以上であり、良好な色調をもつ黒色
が得られない。また、Znめっき鋼板を基材として使用
することから、耐食性に劣ることも欠点である。本発明
は、このような問題を解消すべく案出されたものであ
り、Zn−Mg系めっき層が黒色化に適した特性を呈す
ることを活用し、耐食性,耐候性に優れ、明度指数L*
30以下の色調をもつ黒色Zn−Mg系めっき鋼板を提
供することを目的とする。
を黒色化する場合、鋼板表面に形成された黒色塗料が太
陽光線を吸収し易く、塗装の耐候性が劣る。また、リン
酸塩処理で黒色化する方法では、無機質のリン酸亜鉛結
晶で黒色化しているため、耐候性が良好であるものの、
明度指数L* が30以上であり、良好な色調をもつ黒色
が得られない。また、Znめっき鋼板を基材として使用
することから、耐食性に劣ることも欠点である。本発明
は、このような問題を解消すべく案出されたものであ
り、Zn−Mg系めっき層が黒色化に適した特性を呈す
ることを活用し、耐食性,耐候性に優れ、明度指数L*
30以下の色調をもつ黒色Zn−Mg系めっき鋼板を提
供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の黒色Zn−Mg
系めっき鋼板は、その目的を達成するため、めっき層の
最表層にMg(OH)2 ,ZnO及びZnからなる層を
形成しており、明度指数L* が30以下に調整されてい
る。このめっき鋼板は、Zn層又はMg含有量0.5重
量%以下のZn−Mg合金層又はMg含有量7〜20重
量%のZn−Mg合金層を下層として介在させるとき、
耐食性が向上する。
系めっき鋼板は、その目的を達成するため、めっき層の
最表層にMg(OH)2 ,ZnO及びZnからなる層を
形成しており、明度指数L* が30以下に調整されてい
る。このめっき鋼板は、Zn層又はMg含有量0.5重
量%以下のZn−Mg合金層又はMg含有量7〜20重
量%のZn−Mg合金層を下層として介在させるとき、
耐食性が向上する。
【0005】また、Zn層又はMg含有量0.5重量%
以下のZn−Mg合金層,Mg含有量7〜20重量%の
Zn−Mg合金層を鋼板表面に順次形成し、その上にM
g(OH)2 ,ZnO及びZnからなる層を設けること
によって、めっき密着性及び耐食性が向上する。或い
は、Zn層又はMg含有量0.5重量%以下のZn−M
g合金層,Mg含有量2〜7重量%のZn−Mg合金
層,Mg含有量7〜20重量%のZn−Mg合金層を鋼
板表面に順次形成し、その上にMg(OH)2 ,ZnO
及びZnからなる層を設けることによっても、めっき密
着性及び耐食性が向上する。Mg(OH)2 ,ZnO及
びZnからなる層は、めっき層最表層にMg含有量7〜
20重量%のZn−Mg合金層を形成し、温度70〜9
5℃,相対湿度50〜90%の高温高湿雰囲気で処理す
ることにより形成される。
以下のZn−Mg合金層,Mg含有量7〜20重量%の
Zn−Mg合金層を鋼板表面に順次形成し、その上にM
g(OH)2 ,ZnO及びZnからなる層を設けること
によって、めっき密着性及び耐食性が向上する。或い
は、Zn層又はMg含有量0.5重量%以下のZn−M
g合金層,Mg含有量2〜7重量%のZn−Mg合金
層,Mg含有量7〜20重量%のZn−Mg合金層を鋼
板表面に順次形成し、その上にMg(OH)2 ,ZnO
及びZnからなる層を設けることによっても、めっき密
着性及び耐食性が向上する。Mg(OH)2 ,ZnO及
びZnからなる層は、めっき層最表層にMg含有量7〜
20重量%のZn−Mg合金層を形成し、温度70〜9
5℃,相対湿度50〜90%の高温高湿雰囲気で処理す
ることにより形成される。
【0006】
【作用】本発明では、無機質のZn,ZnO及びMg
(OH)2 によってめっき鋼板を黒色化している。その
ため、太陽光線が長期間にわたって照射される使用環境
においても変色せず、優れた耐候性を呈する。Zn,Z
nO及びMg(OH)2 からなる最表層は、明度指数L
* が30以下で重量感のある黒色を呈する。なお、明度
指数L* が30以下で安定した黒色を得るためには、Z
n,ZnO及びMg(OH)2 からなる最表層が0.1
μm以上の厚みをもつことが好ましい。Zn,ZnO及
びMg(OH)2 からなる最表層は、鋼板表面を均一に
覆った強固な酸化物系皮膜であるため、それ自体で耐食
性に優れている。更に優れた耐食性が要求される場合、
Zn層又はMg含有量0.5重量%以下のZn−Mg合
金層やMg含有量7〜20重量%のZn−Mg合金層を
めっき層下層として形成する。
(OH)2 によってめっき鋼板を黒色化している。その
ため、太陽光線が長期間にわたって照射される使用環境
においても変色せず、優れた耐候性を呈する。Zn,Z
nO及びMg(OH)2 からなる最表層は、明度指数L
* が30以下で重量感のある黒色を呈する。なお、明度
指数L* が30以下で安定した黒色を得るためには、Z
n,ZnO及びMg(OH)2 からなる最表層が0.1
μm以上の厚みをもつことが好ましい。Zn,ZnO及
びMg(OH)2 からなる最表層は、鋼板表面を均一に
覆った強固な酸化物系皮膜であるため、それ自体で耐食
性に優れている。更に優れた耐食性が要求される場合、
Zn層又はMg含有量0.5重量%以下のZn−Mg合
金層やMg含有量7〜20重量%のZn−Mg合金層を
めっき層下層として形成する。
【0007】Zn,ZnO及びMg(OH)2 からなる
最表層は、酸化物系の皮膜であることから、厚くなると
鋼板表面から剥離する場合がある。また、Mg含有量が
7〜20重量%のZn−Mg合金層は、脆い金属間化合
物相を呈し、剥離することがある。そこで、めっき層の
剥離を抑制するため、Zn又はMg含有量0.5重量%
以下のZn−Mg合金層を形成し、めっき密着性を改善
することが好ましい。めっき密着性は、Zn又はMg含
有量0.5重量%以下のZn−Mg合金層,Mg含有量
7〜20重量%のZn−Mg合金層を下層として順次形
成することによっても改善される。
最表層は、酸化物系の皮膜であることから、厚くなると
鋼板表面から剥離する場合がある。また、Mg含有量が
7〜20重量%のZn−Mg合金層は、脆い金属間化合
物相を呈し、剥離することがある。そこで、めっき層の
剥離を抑制するため、Zn又はMg含有量0.5重量%
以下のZn−Mg合金層を形成し、めっき密着性を改善
することが好ましい。めっき密着性は、Zn又はMg含
有量0.5重量%以下のZn−Mg合金層,Mg含有量
7〜20重量%のZn−Mg合金層を下層として順次形
成することによっても改善される。
【0008】このようにして、本発明に従った黒色Zn
−Mg系めっき鋼板は、要求特性に応じて図1〜5に示
す種々の層構造をとる。すなわち、鋼板表面にZn,Z
nO及びMg(OH)2 からなる単一のめっき層(図
1),Zn又はMg含有量0.5重量%以下のZn−M
g合金層を下層としてZn,ZnO及びMg(OH)2
からなる層を形成した2層構造のめっき層(図2),M
g含有量7〜20重量%のZn−Mg合金層を下層とし
てZn,ZnO及びMg(OH)2 からなる層を形成し
た2層構造のめっき層(図3),Zn又はMg含有量
0.5重量%以下のZn−Mg合金層,Mg含有量7〜
20重量%のZn−Mg合金層,Zn,ZnO及びMg
(OH)2 からなる層を順次形成した3層構造のめっき
層(図4),Zn又はMg含有量0.5重量%以下のZ
n−Mg合金層,Mg含有量2〜7重量%のZn−Mg
合金層,Mg含有量7〜20重量%のZn−Mg合金
層,Zn,ZnO及びMg(OH)2 からなる層を順次
形成した4層構造のめっき層(図4)等である。何れの
層構造でも、Zn,ZnO及びMg(OH)2 からなる
層が最表層にあり、明度指数L* が30以下の黒色表面
をもっている。
−Mg系めっき鋼板は、要求特性に応じて図1〜5に示
す種々の層構造をとる。すなわち、鋼板表面にZn,Z
nO及びMg(OH)2 からなる単一のめっき層(図
1),Zn又はMg含有量0.5重量%以下のZn−M
g合金層を下層としてZn,ZnO及びMg(OH)2
からなる層を形成した2層構造のめっき層(図2),M
g含有量7〜20重量%のZn−Mg合金層を下層とし
てZn,ZnO及びMg(OH)2 からなる層を形成し
た2層構造のめっき層(図3),Zn又はMg含有量
0.5重量%以下のZn−Mg合金層,Mg含有量7〜
20重量%のZn−Mg合金層,Zn,ZnO及びMg
(OH)2 からなる層を順次形成した3層構造のめっき
層(図4),Zn又はMg含有量0.5重量%以下のZ
n−Mg合金層,Mg含有量2〜7重量%のZn−Mg
合金層,Mg含有量7〜20重量%のZn−Mg合金
層,Zn,ZnO及びMg(OH)2 からなる層を順次
形成した4層構造のめっき層(図4)等である。何れの
層構造でも、Zn,ZnO及びMg(OH)2 からなる
層が最表層にあり、明度指数L* が30以下の黒色表面
をもっている。
【0009】Zn,ZnO及びMg(OH)2 からなる
層は、めっき層最表層に形成したMg含有量7〜20重
量%のZn−Mg合金層を温度70〜95℃,相対湿度
50〜90%の高温高湿雰囲気に曝すとき、良質の色調
をもった黒色皮膜となる。温度70℃未満又は相対湿度
50%以下の雰囲気では、得られた黒色にムラが生じ
る。逆に、95℃を超える温度又は90%を超える相対
湿度の雰囲気では、めっき表面に白錆が発生する。本発
明に従って得られた黒色Zn−Mg系めっき鋼板は、加
工する場合の疵付きを防止するためクリアー塗装等で黒
色めっき層を保護することが好ましい。クリアー塗装と
しては、エポキシ系,塩化ビニル系,アクリル系等の塗
料が使用される。
層は、めっき層最表層に形成したMg含有量7〜20重
量%のZn−Mg合金層を温度70〜95℃,相対湿度
50〜90%の高温高湿雰囲気に曝すとき、良質の色調
をもった黒色皮膜となる。温度70℃未満又は相対湿度
50%以下の雰囲気では、得られた黒色にムラが生じ
る。逆に、95℃を超える温度又は90%を超える相対
湿度の雰囲気では、めっき表面に白錆が発生する。本発
明に従って得られた黒色Zn−Mg系めっき鋼板は、加
工する場合の疵付きを防止するためクリアー塗装等で黒
色めっき層を保護することが好ましい。クリアー塗装と
しては、エポキシ系,塩化ビニル系,アクリル系等の塗
料が使用される。
【0010】
【実施例】鋼板上にZn,Mgの順に蒸着めっきし、加
熱合金化処理によってZn−Mg合金めっき鋼板を製造
した。このとき、Zn付着量,Mg付着量,加熱温度を
調節することにより、Mg含有量7〜20重量%のZn
−Mg合金層の単層構造(図6),Zn層又はMg含有
量0.5重量%以下のZn−Mg合金層,Mg含有量7
〜20重量%のZn−Mg合金層の順に鋼板上に形成し
た2層構造(図7),Zn層又はMg含有量0.5重量
%以下のZn−Mg合金層,Mg含有量2〜7重量%の
Zn−Mg合金層,Mg含有量7〜20重量%のZn−
Mg合金層の順に鋼板上に形成した3層構造(図8)の
層構造をもつめっき層を形成した。各Zn−Mg合金め
っき鋼板を温度80℃,相対湿度80%の高温高湿環境
に10〜60分間放置し、最表層をMg(OH)2 ,Z
n及びZnOからなる層に改質した。このとき、図6及
び図7のMg含有量7〜20重量%のZn−Mg合金層
の全てをMg(OH)2 ,Zn及びZnOからなる層に
改質したものが図1及び図2に相当し、図6〜8のMg
含有量7〜20重量%のZn−Mg合金層の表層部をM
g(OH)2 ,Zn及びZnOからなる層に改質したも
のが図3〜5に相当する。
熱合金化処理によってZn−Mg合金めっき鋼板を製造
した。このとき、Zn付着量,Mg付着量,加熱温度を
調節することにより、Mg含有量7〜20重量%のZn
−Mg合金層の単層構造(図6),Zn層又はMg含有
量0.5重量%以下のZn−Mg合金層,Mg含有量7
〜20重量%のZn−Mg合金層の順に鋼板上に形成し
た2層構造(図7),Zn層又はMg含有量0.5重量
%以下のZn−Mg合金層,Mg含有量2〜7重量%の
Zn−Mg合金層,Mg含有量7〜20重量%のZn−
Mg合金層の順に鋼板上に形成した3層構造(図8)の
層構造をもつめっき層を形成した。各Zn−Mg合金め
っき鋼板を温度80℃,相対湿度80%の高温高湿環境
に10〜60分間放置し、最表層をMg(OH)2 ,Z
n及びZnOからなる層に改質した。このとき、図6及
び図7のMg含有量7〜20重量%のZn−Mg合金層
の全てをMg(OH)2 ,Zn及びZnOからなる層に
改質したものが図1及び図2に相当し、図6〜8のMg
含有量7〜20重量%のZn−Mg合金層の表層部をM
g(OH)2 ,Zn及びZnOからなる層に改質したも
のが図3〜5に相当する。
【0011】また、比較のため、Mg(OH)2 ,Z
n,ZnOからなる層の厚みが0.1μmに達しない黒
色Zn−Mg系めっき鋼板(比較例1),通常のZnめ
っき鋼板(比較例2),酸化による亜鉛めっき層の表層
をZnOとしためっき鋼板(比較例3)及びリン酸塩処
理したZnめっき鋼板(比較例4)を用意した。各めっ
き鋼板の色調を色差計で測定した。また、最表層のMg
(OH)2 を含有したZn合金層について、めっき層の
厚さ,Mg(OH)2 濃度及びZnO濃度を測定した。
更に、塩水噴霧試験における赤錆発生時間で耐食性を評
価した。表1の調査結果にみられるように、本発明に従
った実施例1〜15では、何れも明度指数L* が30以
下の安定した黒色表面が得られていた。また、耐食性も
非常に優れていた。
n,ZnOからなる層の厚みが0.1μmに達しない黒
色Zn−Mg系めっき鋼板(比較例1),通常のZnめ
っき鋼板(比較例2),酸化による亜鉛めっき層の表層
をZnOとしためっき鋼板(比較例3)及びリン酸塩処
理したZnめっき鋼板(比較例4)を用意した。各めっ
き鋼板の色調を色差計で測定した。また、最表層のMg
(OH)2 を含有したZn合金層について、めっき層の
厚さ,Mg(OH)2 濃度及びZnO濃度を測定した。
更に、塩水噴霧試験における赤錆発生時間で耐食性を評
価した。表1の調査結果にみられるように、本発明に従
った実施例1〜15では、何れも明度指数L* が30以
下の安定した黒色表面が得られていた。また、耐食性も
非常に優れていた。
【0012】これに対し、リン酸塩処理により黒色化し
た比較例4では、明度指数L* が42と黒色化度が低
く、耐食性を示す赤錆発生時間も大幅に短かった。ま
た、最表層のMg(OH)2 を含有したZn合金層であ
っても、層厚が不足すると比較例1に示すように明度指
数L* が高い値を示した。以上の対比から明らかなよう
に、めっき層最表層にMg(OH)2 ,Zn,ZnOか
らなる層を形成するとき、従来のリン酸塩処理では得ら
れない高品質の黒色皮膜が形成されることが判る。ま
た、Mg(OH)2 ,Zn,ZnOからなる層を厚く形
成するとき、明度指数L* が30以下の黒色皮膜が安定
して得られることが判る。
た比較例4では、明度指数L* が42と黒色化度が低
く、耐食性を示す赤錆発生時間も大幅に短かった。ま
た、最表層のMg(OH)2 を含有したZn合金層であ
っても、層厚が不足すると比較例1に示すように明度指
数L* が高い値を示した。以上の対比から明らかなよう
に、めっき層最表層にMg(OH)2 ,Zn,ZnOか
らなる層を形成するとき、従来のリン酸塩処理では得ら
れない高品質の黒色皮膜が形成されることが判る。ま
た、Mg(OH)2 ,Zn,ZnOからなる層を厚く形
成するとき、明度指数L* が30以下の黒色皮膜が安定
して得られることが判る。
【0013】
【0014】また、本発明に従って得られた黒色Zn−
Mg系めっき鋼板の耐パウダリング性を調査した。耐パ
ウダリング性は、6t曲げ曲げ戻し後テープ剥離試験で
判定し、めっき層の剥離がないものを◎,一部剥離した
ものを○,全面で剥離が生じたが剥離量が少量であるも
のを△,全面で剥離が生じ且つ剥離量が多量出あるもの
を×として評価した。調査結果を表2に示す。なお、表
2では、合金化溶融Znめっき鋼板を比較例5として同
様に耐パウダリング性を調査した。表2にみられるよう
に、本発明に従った黒色Zn−Mg系めっき鋼板は、何
れも良好な耐パウダリング性を示し、加工性に優れてい
ることが判る。
Mg系めっき鋼板の耐パウダリング性を調査した。耐パ
ウダリング性は、6t曲げ曲げ戻し後テープ剥離試験で
判定し、めっき層の剥離がないものを◎,一部剥離した
ものを○,全面で剥離が生じたが剥離量が少量であるも
のを△,全面で剥離が生じ且つ剥離量が多量出あるもの
を×として評価した。調査結果を表2に示す。なお、表
2では、合金化溶融Znめっき鋼板を比較例5として同
様に耐パウダリング性を調査した。表2にみられるよう
に、本発明に従った黒色Zn−Mg系めっき鋼板は、何
れも良好な耐パウダリング性を示し、加工性に優れてい
ることが判る。
【0015】
【0016】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の黒色Z
n−Mg系めっき鋼板は、Mg(OH)2 ,Zn,Zn
Oからなる層で最表層を構成することにより、明度指数
L* が30以下と黒色化度に優れている。また、この黒
色は、無機質のMg(OH)2,Zn,ZnOに由来す
るものであるから、太陽光線の照射等によって変色する
ことがなく耐候性に優れている。しかも、Zn−Mg系
めっき本来の高耐食性が維持されている。そのため、家
電製品のハウジング,部材等に高品質の材料として使用
される。
n−Mg系めっき鋼板は、Mg(OH)2 ,Zn,Zn
Oからなる層で最表層を構成することにより、明度指数
L* が30以下と黒色化度に優れている。また、この黒
色は、無機質のMg(OH)2,Zn,ZnOに由来す
るものであるから、太陽光線の照射等によって変色する
ことがなく耐候性に優れている。しかも、Zn−Mg系
めっき本来の高耐食性が維持されている。そのため、家
電製品のハウジング,部材等に高品質の材料として使用
される。
【図1】 本発明に従った単層構造の黒色Zn−Mg系
めっき鋼板
めっき鋼板
【図2】 本発明に従った2層構造の黒色Zn−Mg系
めっき鋼板
めっき鋼板
【図3】 本発明に従った2層構造の黒色Zn−Mg系
めっき鋼板
めっき鋼板
【図4】 本発明に従った3層構造の黒色Zn−Mg系
めっき鋼板
めっき鋼板
【図5】 本発明に従った3層構造の黒色Zn−Mg系
めっき鋼板
めっき鋼板
【図6】 黒色Zn−Mg系めっき鋼板の出発材料であ
るZn−Mg合金層単層が形成されためっき鋼板層
るZn−Mg合金層単層が形成されためっき鋼板層
【図7】 黒色Zn−Mg系めっき鋼板の出発材料であ
る2層構造のZn−Mg合金層単層が形成されためっき
鋼板層
る2層構造のZn−Mg合金層単層が形成されためっき
鋼板層
【図8】 黒色Zn−Mg系めっき鋼板の出発材料であ
る3層構造のZn−Mg合金層単層が形成されためっき
鋼板層
る3層構造のZn−Mg合金層単層が形成されためっき
鋼板層
Claims (6)
- 【請求項1】 Mg(OH)2 ,ZnO及びZnからな
るめっき層が形成され、明度指数L* が30以下の黒色
Zn−Mg系めっき鋼板。 - 【請求項2】 Zn層又はMg含有量0.5重量%以下
のZn−Mg合金層を介してMg(OH)2 ,ZnO及
びZnからなる層が形成され、明度指数L*が30以下
の黒色Zn−Mg系めっき鋼板。 - 【請求項3】 Mg含有量7〜20重量%のZn−Mg
合金層を介してMg(OH)2 ,ZnO及びZnからな
る層が形成され、明度指数L* が30以下の黒色Zn−
Mg系めっき鋼板。 - 【請求項4】 第1層としてZn層又はMg含有量0.
5重量%以下のZn−Mg合金層,第2層としてMg含
有量7〜20重量%のZn−Mg合金層,第3層として
Mg(OH)2 ,ZnO及びZnからなる層が鋼板表面
に順次形成され、明度指数L* が30以下の黒色Zn−
Mg系めっき鋼板。 - 【請求項5】 第1層としてZn層又はMg含有量0.
5重量%以下のZn−Mg合金層,第2層としてMg含
有量2〜7重量%のZn−Mg合金層,第3層としてM
g含有量7〜20重量%のZn−Mg合金層,第4層と
してMg(OH)2 ,ZnO及びZnからなる層が鋼板
表面に順次形成され、明度指数L* が30以下の黒色Z
n−Mg系めっき鋼板。 - 【請求項6】 めっき層表層にMg含有量7〜20重量
%のZn−Mg合金層を形成し、温度70〜95℃,相
対湿度50〜90%の高温高湿雰囲気で処理することに
よりめっき層表層をMg(OH)2 ,ZnO及びZnか
らなる層に改質する黒色Zn−Mg系めっき鋼板の製造
方法
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32517395A JPH09143679A (ja) | 1995-11-20 | 1995-11-20 | 黒色Zn−Mg系めっき鋼板及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32517395A JPH09143679A (ja) | 1995-11-20 | 1995-11-20 | 黒色Zn−Mg系めっき鋼板及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09143679A true JPH09143679A (ja) | 1997-06-03 |
Family
ID=18173830
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32517395A Withdrawn JPH09143679A (ja) | 1995-11-20 | 1995-11-20 | 黒色Zn−Mg系めっき鋼板及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09143679A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9296903B2 (en) | 2011-03-28 | 2016-03-29 | Posco | Film formation composition for preventing blackening of steel sheet, and steel sheet having film formed by composition |
| JP2017190489A (ja) * | 2016-04-13 | 2017-10-19 | 新日鐵住金株式会社 | めっき鋼材 |
| WO2020130396A1 (ko) * | 2018-12-19 | 2020-06-25 | 주식회사 포스코 | 광택도 및 표면특성이 우수한 도금강판 및 그 제조방법 |
| KR20250149806A (ko) | 2024-04-09 | 2025-10-17 | 주식회사 엠.이.시 | 방열성 및 가공성이 우수한 아연계 용융 도금강판과 이의 제조방법 |
-
1995
- 1995-11-20 JP JP32517395A patent/JPH09143679A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9296903B2 (en) | 2011-03-28 | 2016-03-29 | Posco | Film formation composition for preventing blackening of steel sheet, and steel sheet having film formed by composition |
| JP2017190489A (ja) * | 2016-04-13 | 2017-10-19 | 新日鐵住金株式会社 | めっき鋼材 |
| WO2020130396A1 (ko) * | 2018-12-19 | 2020-06-25 | 주식회사 포스코 | 광택도 및 표면특성이 우수한 도금강판 및 그 제조방법 |
| KR20200076824A (ko) * | 2018-12-19 | 2020-06-30 | 주식회사 포스코 | 광택도 및 표면특성이 우수한 도금강판 및 그 제조방법 |
| US12146215B2 (en) | 2018-12-19 | 2024-11-19 | Posco Co., Ltd | Plated steel plate having excellent glossiness and surface property, and method for manufacturing same |
| KR20250149806A (ko) | 2024-04-09 | 2025-10-17 | 주식회사 엠.이.시 | 방열성 및 가공성이 우수한 아연계 용융 도금강판과 이의 제조방법 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
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