JPH09144839A - デファレンシャル装置 - Google Patents

デファレンシャル装置

Info

Publication number
JPH09144839A
JPH09144839A JP30000995A JP30000995A JPH09144839A JP H09144839 A JPH09144839 A JP H09144839A JP 30000995 A JP30000995 A JP 30000995A JP 30000995 A JP30000995 A JP 30000995A JP H09144839 A JPH09144839 A JP H09144839A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
differential
gear
gears
sliding
differential device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30000995A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuhisa Nakamura
哲久 中村
Masahiko Asahi
雅彦 朝日
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GKN Driveline Japan Ltd
Original Assignee
Tochigi Fuji Sangyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tochigi Fuji Sangyo KK filed Critical Tochigi Fuji Sangyo KK
Priority to JP30000995A priority Critical patent/JPH09144839A/ja
Publication of JPH09144839A publication Critical patent/JPH09144839A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Retarders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 摺動部の面圧を軽減し、長期にわたって正常
な機能を保つ。 【解決手段】 エンジンによって回転駆動されるデフケ
−ス3と、その内部に配置され円筒状の歯先を有する一
対の出力側サイドギヤ13、15と、ギヤ13、15を
相対回転可能に連結し、ギヤ13、15と噛み合う部分
67、61を除いてデフケ−ス3の回転軸線からギヤ1
3、15の外側に配置された複数組のピニオンギヤ5
7、59と、ギヤ13、15の軸方向内側にピン37で
連結されたスペ−サ29及びギヤ13、15の軸方向外
側に圧入されたスペ−サ41と、スペ−サ29の間に配
置されたスラストワッシャ31と、スペ−サ41とデフ
ケ−ス3との間に配置されたスラストワッシャ43とを
備え、これらのスペ−サ29、41は、ギヤ13、15
の摺動面より広い摺動面47が与えられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両のデファレ
ンシャル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平6−58379号公報に図10の
ようなデファレンシャル装置201が記載されている。
【0003】このデファレンシャル装置201は、デフ
ケ−ス203、歯数の大きい出力側サイドギヤ205及
び歯数の小さい出力側サイドギヤ207、これらの径方
向外側に平行配置されサイドギヤ205、207を連結
する複数組のピニオンギヤ209、211、デフケ−ス
203に形成されピニオンギヤ209、211をそれぞ
れ摺動回転自在に収納する収納孔213、215などを
備えている。また、歯数の大きいサイドギヤ205は、
例えば、後輪側に連結され、歯数の小さいサイドギヤ2
07は前輪側に連結されている。
【0004】デファレンシャル装置201は、4輪駆動
車でエンジンの駆動力を前輪と後輪とに分配するデファ
レンシャル装置(センタ−デフ)であり、エンジンの駆
動力はデフケ−ス203を回転させ、ピニオンギヤ20
9、211からサイドギヤ205、207を介して後輪
と前輪とに伝達され、これらの車輪間に駆動抵抗差が生
じたときは、ピニオンギヤ209、211の自転により
駆動力は前後各側に差動分配される。
【0005】このとき、サイドギヤ205、207の歯
数比によって、後輪側には大きな駆動トルクが、また前
輪側にはそれより小さな駆動トルクが送られて、センタ
−デフに好適なトルク配分特性が得られる。
【0006】また、トルクの伝達中は、噛み合い反力に
よってピニオンギヤ209、211が各収納孔213、
215に押し付けられて生じる摩擦抵抗と、各ギヤがヘ
リカルギヤで構成されている場合、噛み合いスラスト力
により各ギヤの間及び各ギヤとデフケ−ス203との間
で生じる摩擦抵抗によって、トルク感応型の差動制限力
が得られる。
【0007】図10、11のように、噛み合いスラスト
力が掛かるサイドギヤ205、207の間にはスラスト
ワッシャ217が配置されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図11に拡大
して示したように、スラストワッシャ217とサイドギ
ヤ205との摺動面219とスラストワッシャ217と
サイドギヤ207との摺動面221との間には、サイド
ギヤ205、207の径の差によって、大きな面積差が
生じる。摺動面積の小さい摺動面221では、摺動面積
の大きい摺動面219より高い面圧が生じるから、かじ
りや焼き付きなどが発生し易い。
【0009】また、図10のように、歯先が円筒状のサ
イドギヤ205、207の外径は、サイドギヤ205、
207の径方向外側に配置されているピニオンギヤ20
9、211によって規制され大径化が不可能であるか
ら、各サイドギヤ205、207の摺動面積を充分に広
くすることができない。
【0010】従って、摺動部の面圧を下げてかじりや焼
き付きなどの問題を解決するには、各ギヤをサイズアッ
プするなど、ギヤ諸元の大幅な変更が必要であるが、こ
れに伴ってデファレンシャル装置が大型化、重量化する
と共に、コストが上昇して不利である。
【0011】そこで、この発明は、摺動部の面圧を軽減
し、かじりや焼き付きなどを防止して耐久性を向上さ
せ、長期にわたって正常な機能が保たれるデファレンシ
ャル装置の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1のデファレンシ
ャル装置は、エンジンの駆動力によって回転駆動される
デフケ−スと、デフケ−スの内部に配置され円筒状の歯
先を有する一対の出力側サイドギヤと、デフケ−スの内
部で回転自在に支承され、互いに噛み合うと共にサイド
ギヤと各別に噛み合ってこれらを相対回転可能に連結
し、サイドギヤと噛み合う部分を除いてデフケ−スの回
転軸線からサイドギヤの径方向外側に配置された少なく
とも一対のピニオンギヤと、少なくともサイドギヤのい
ずれか一方に相対回転不能に連結された摺動面積増加部
材とを備え、この摺動面積増加部材は、連結されたサイ
ドギヤの摺動面より広い摺動面を有し、この広い摺動面
を他方のサイドギヤ側又はデフケ−ス側と摺動可能に対
向配置されていることを特徴とする。
【0013】デフケ−スを回転させるエンジンの駆動力
は、ピニオンギヤから出力側のサイドギヤを介して車輪
側に伝達されると共に、悪路などで各車輪間に駆動抵抗
差が生じると各ピニオンギヤの自転によりエンジンの駆
動力は各車輪に差動分配される。
【0014】また、上記のように、サイドギヤの少なく
ともいずれか一方に摺動面積増加部材を相対回転不能に
連結し、連結されたサイドギヤの摺動面より広い摺動面
を摺動面積増加部材に与え、この広い摺動面を他方のサ
イドギヤ側又はデフケ−ス側に対向配置したことによ
り、各サイドギヤの間やサイドギヤとデフケ−スとの間
の摺動面積が広くなって面圧が軽減し、かじりや焼き付
きなどが防止されて耐久性が向上し、機能が正常に保た
れる。
【0015】従って、摺動面積を広くするためにサイド
ギヤを大径にし、ギヤ諸元を大幅に変更する必要がない
から、これに伴うデファレンシャル装置の大型化と重量
増加、コスト上昇などが避けられる。
【0016】請求項2のデファレンシャル装置は、請求
項1のデファレンシャル装置において、各ピニオンギヤ
をデフケ−スの回転軸線方向に平行配置すると共に、デ
フケ−スに形成された収納孔に外周を摺動回転自在に収
納したものである。
【0017】このような構成のデファレンシャル装置で
は、サイドギヤとの噛み合い反力によってピニオンギヤ
が各収納孔の壁面に押し付けられて摩擦抵抗が生じ、こ
の摩擦抵抗によってトルク感応型の差動制限力が得られ
る。
【0018】また、請求項1のデファレンシャル装置と
同様に、サイドギヤの摺動部の面圧が大きく軽減してか
じりや焼き付きなどが防止され、機能が正常に保たれる
と共に安定した差動制限機能が得られ、摺動面積を広く
するためのデファレンシャル装置の大型化、重量増加、
コスト上昇などが避けられる。
【0019】請求項3のデファレンシャル装置は、各ギ
ヤをヘリカルギヤで構成したものであり、請求項2のデ
ファレンシャル装置と同様に、サイドギヤの摺動部の面
圧が大きく軽減してかじりや焼き付きなどが防止され、
機能が正常に保たれると共に安定した差動制限機能が得
られ、大型化、重量増加、コスト上昇などが避けられ
る。
【0020】また、各ギヤをヘリカルギヤで構成したこ
とにより、ヘリカルギヤの噛み合いスラスト力によっ
て、各サイドギヤの間や各サイドギヤとデフケ−スとの
間などで摩擦抵抗が生じ、トルク感応型の差動制限機能
が強化される。
【0021】これに加えて、摺動面積増加部材の面圧軽
減効果により、トルク感応型の差動制限力が発生するサ
イドギヤ間の摺動部やサイドギヤとデフケ−スとの摺動
部での負担が大きく軽減し、かじりや焼き付きなどが防
止されて耐久性が向上すると共に、長期にわたって安定
した差動制限機能が得られる。
【0022】なお、摺動面積増加部材を装着したことに
よって摺動部の面圧は下がるが、摺動面積はその分増え
るから、差動制限力は低下しない。
【0023】請求項4のデファレンシャル装置は、一方
のサイドギヤの歯数を大きく(大径に)し、他方のサイ
ドギヤの歯数をそれより小さく(小径に)したものであ
り、請求項1ないし3のデファレンシャル装置と同様
に、サイドギヤの摺動部の面圧が大きく軽減してかじり
や焼き付きなどが防止され、機能が正常に保たれると共
に安定した差動制限機能が得られ、大型化、重量増加、
コスト上昇などが避けられる。
【0024】また、このように各サイドギヤの歯数を変
えたことにより、大径のサイドギヤ側車輪に大きなトル
クが送られ、小径のサイドギヤ側車輪に小さなトルクが
送られ、センタ−デフに好適なトルクの不等配分特性が
得られる。
【0025】これに加えて、例えば、小径のサイドギヤ
に摺動面積増加部材を装着することにより、小径のサイ
ドギヤの狭い摺動面での摺動が、摺動面積増加部材の広
い摺動面と大径のサイドギヤあるいはデフケ−スの広い
摺動面との摺動に移行し、狭い摺動面での高い面圧発生
及びかじりや焼き付きなどが防止されて耐久性が向上
し、差動制限機能が更に安定する。
【0026】請求項5のデファレンシャル装置は、摺動
面積増加部材とサイドギヤとをピンで相対回転不能に連
結したものであり、請求項6のデファレンシャル装置
は、摺動面積増加部材とサイドギヤとを圧入によって固
定したものであり、請求項7のデファレンシャル装置
は、摺動面積増加部材とサイドギヤとを、これらの一方
に形成された凸部と他方に形成された凹部との係合によ
って相対回転不能に連結したものであり、請求項8のデ
ファレンシャル装置は、摺動面積増加部材とサイドギヤ
とを、これらに形成された係合部にボ−ルを係合させる
ことによって相対回転不能に連結したものである。
【0027】請求項5ないし8の各デファレンシャル装
置は、請求項1ないし4のデファレンシャル装置と同様
に、各サイドギヤの間やサイドギヤとデフケ−スとの間
などでの面圧が大きく軽減し、かじりや焼き付きなどが
防止されて耐久性が向上し、正常な機能が保たれ、安定
した差動制限機能が得られると共に、デファレンシャル
装置の大型化、重量増加、コスト上昇などが避けられ
る。
【0028】また、請求項5、7、8の各デファレンシ
ャル装置では、それぞれ、ピンの係合、凸部と凹部との
係合、ボ−ルの係合によって、摺動面積増加部材とサイ
ドギヤとの連結が確実に行われ、摺動面積増加機能が長
く保たれる。また、圧入によって摺動面積増加部材とサ
イドギヤとを固定する請求項6のデファレンシャル装置
では、実質上充分な摺動面積増加部材の固定機能が得ら
れると共に、部品点数が少なく、低コストである。
【0029】請求項9のデファレンシャル装置は、摺動
面積増加部材とサイドギヤとの間にスラストワッシャを
配置したものであり、請求項1ないし8のデファレンシ
ャル装置と同様に、各サイドギヤの間やサイドギヤとデ
フケ−スとの間などでの面圧が大きく軽減し、かじりや
焼き付きなどが防止されて耐久性が向上し、正常な機能
が保たれ、安定した差動制限機能が得られる。
【0030】また、スラストワッシャを配置したことに
より、摺動面積増加部材とサイドギヤとの摺動面積が倍
増し、かじりや焼き付きなどの防止効果及びデファレン
シャル装置の耐久性が更に向上する。
【0031】
【発明の実施の形態】図1により本発明の第1実施形態
を説明する。図1は第1実施形態のデファレンシャル装
置1を示しており、このデファレンシャル装置1は請求
項1、2、3、5、6、9の特徴を備えている。なお、
左右の方向は図1での左右の方向であり、符号を与えて
いない部材等は図示されていない。
【0032】図1のように、デファレンシャル装置1の
デフケ−ス3はケ−シング本体5とカバ−7とをボルト
で固定して構成されている。デフケ−ス3にはリングギ
ヤが固定され、このリングギヤは動力伝達系の出力ギヤ
と噛み合っており、デフケ−ス3はエンジンの駆動力に
よりこの動力伝達系を介して回転駆動される。
【0033】デファレンシャル装置1はデフキャリヤの
内部に配置されており、デフケ−ス3のボス部9、11
はベアリングを介してデフキャリヤに支承されている。
デフキャリヤにはオイル溜りが設けられており、デファ
レンシャル装置1は、静止状態では下部がこのオイル溜
りに浸されており、回転するとオイル溜りからオイルを
撥ね上げる。
【0034】デフケ−ス3の内部には、それぞれヘリカ
ルギヤで構成され円筒状の歯先を有する出力側のサイド
ギヤ13、15が配置されている。
【0035】各サイドギヤ13、15の中空のボス部1
7、19はデフケ−ス3の支承部21、23によって回
転自在に支承されている。また、ボス部17の内側に形
成された大径部25にはスラストブロック27が配置さ
れている。
【0036】サイドギヤ13のボス部17は左側車輪の
出力軸にスプライン連結され、サイドギヤ15のボス部
19は右側車輪の出力軸にスプライン連結されている。
これらの出力軸はスラストブロック27を介して互いに
付き当てられている。
【0037】サイドギヤ13、15の間(スラストブロ
ック27の外周側)には、スペ−サ29、29(摺動面
積増加部材)が配置され、これらの間にはフロ−ティン
グワッシャ31(スラストワッシャ)が配置されてい
る。各サイドギヤ13、15には係合部33、33が設
けられ、各スペ−サ29、29には係合部35、35が
設けられており、これらの係合部33、35にはピン3
7が係合している。こうして、サイドギヤ13、15と
各スペ−サ29はピン37により相対回転不能に連結さ
れている。
【0038】スラストブロック27には、互いに平行な
2面の面取り部39が設けられており、これらの面取り
部39と大径部25及びスペ−サ29、29とフロ−テ
ィングワッシャ31の各内周との間にはオイル溜りが形
成されている。
【0039】また、サイドギヤ13、15とデフケ−ス
3との間には、それぞれ、スペ−サ41(摺動面積増加
部材)とフロ−ティングワッシャ43(スラストワッシ
ャ)とが配置されている。このスペ−サ41の内周は各
サイドギヤ13、15のボス部17、19の外周に圧入
されている。
【0040】サイドギヤ13、15の両端は、面取りに
よって各摺動面45、45が狭くなっており、各スペ−
サ29、41のフロ−ティングワッシャ31、43との
摺動面47、47はこれらの摺動面45、45より広い
摺動面積が与えられている。このように、スペ−サ2
9、41をサイドギヤ13、15に固定したことによ
り、摺動箇所を狭い摺動面45から広い摺動面47に移
行させている。
【0041】こうして、摺動面積増加手段49、51が
構成されている。
【0042】デフケ−ス3には長短の収納孔53、55
が周方向に複数組形成されている。これらの収納孔5
3、55はサイドギヤ13、15の径方向外側でそれぞ
れ軸方向に平行配置されている。収納孔53、55には
ヘリカルギヤで構成された長短のピニオンギヤ57、5
9がそれぞれ摺動回転自在に収納されている。
【0043】長いピニオンギヤ57は、第1と第2のギ
ヤ部61、63と、これらを連結する小径の軸部65と
からなり、第1ギヤ部61は右のサイドギヤ15と噛み
合っている。また、短いピニオンギヤ59は、第1と第
2のギヤ部67、69と、これらの間に形成された分割
部71とからなり、第1ギヤ部67は左のサイドギヤ1
3と噛み合い、第2ギヤ部69はピニオンギヤ57の第
2ギヤ部63と噛み合っている。
【0044】軸部65と分割部71は、各ギヤ部61、
63、67、69よりそれぞれ小径にされている。スペ
−サ29、29とフロ−ティングワッシャ31の外周は
この軸部65によってピニオンギヤ57との干渉を避け
ており、左のスペ−サ41とフロ−ティングワッシャ4
3の外周はこれらの軸部65と分割部71によってピニ
オンギヤ57、59との干渉を避けている。
【0045】デフケ−ス3を回転させるエンジンの駆動
力は、ピニオンギヤ57、59からサイドギヤ15、1
3を介して左右輪の出力軸に分配される。また、例えば
悪路走行中に、車輪間に駆動抵抗差が生じると各ピニオ
ンギヤ57、59の自転によってエンジンの駆動力は左
右各側に差動分配される。
【0046】トルクの伝達中、各ピニオンギヤ57、5
9の歯先はサイドギヤ15、13との噛み合い反力によ
り収納孔53、55の壁面に押し付けられて摩擦抵抗が
発生し、ヘリカルギヤの噛み合いスラスト力によってピ
ニオンギヤ57、59の各端面とデフケ−ス3との間で
摩擦抵抗が発生する。
【0047】また、ヘリカルギヤの噛み合いスラスト力
がサイドギヤ15、13の軸方向内側に働くときは、ス
ペ−サ29、29とフロ−ティングワッシャ31とが摺
動して摩擦抵抗が発生し、ヘリカルギヤの噛み合いスラ
スト力がサイドギヤ15、13の軸方向外側に働くとき
は、スペ−サ41とフロ−ティングワッシャ43とデフ
ケ−ス3とが摺動して摩擦抵抗が発生する。
【0048】これらの摩擦抵抗によって、トルク感応型
の差動制限機能が得られる。
【0049】図1のように、デフケ−ス3には開口7
3、75が設けられており、ボス部9、11の内周には
螺旋状のオイル溝77、79が形成されている。
【0050】デファレンシャル装置1が静止していると
きは、デフケ−ス3を浸漬したオイルが、また、デファ
レンシャル装置1が回転すると、オイル溜りから撥ね上
げられデフキャリヤの内壁で跳ね返ったオイルが、開口
73、75及びオイル溝77、79からデフケ−ス3の
内部に流出入する。流入したオイルは収納孔53、5
5、スペ−サ29、41、フロ−ティングワッシャ3
1、43などトルク感応型の差動制限力を発生する摺動
部や各ギヤの噛み合い部などに供給され、これらを潤滑
する。
【0051】これに加えて、スラストブロック27の面
取り部39で形成されたオイル溜りから、遠心力によっ
てオイルが強制的にスペ−サ29、29とフロ−ティン
グワッシャ31に供給され、潤滑効果を更に高めてい
る。
【0052】こうして、デファレンシャル装置1が構成
されている。
【0053】デファレンシャル装置1では、上記のよう
に、摺動面積増加手段49、51によって各サイドギヤ
13、15の摺動箇所を狭い摺動面45から広い摺動面
47に移行させ、更に、この広い摺動面47にフロ−テ
ィングワッシャ31、43を配置して摺動面積を増加さ
せている。
【0054】従って、サイドギヤ13、15間の摺動部
と、サイドギヤ13、15とデフケ−ス3との摺動部の
面圧が大幅に軽減されるから、かじりや焼き付きなどが
防止され、デファレンシャル装置1の差動機能と差動制
限機能とが長期にわたって安定し正常に保たれると共
に、耐久性が格段に向上する。
【0055】また、摺動面積を広くするためにサイドギ
ヤ13、15をサイズアップするようなギヤ諸元の大幅
な変更が必要ないから、これに伴うデファレンシャル装
置1の大型化や重量増加及びコストの上昇などが避けら
れる。
【0056】なお、摺動面積増加手段49、51によっ
て摺動部の面圧は下がるが摺動面積はその分増えるか
ら、差動制限力は低下しない。
【0057】ピン37を用いる摺動面積増加手段49
は、サイドギヤ13、15とスペ−サ29、29との連
結が確実で、摺動面積増加機能が長く正常に保たれると
共に、ピン37を軸方向に配置することによって、スペ
−サ29のサイドギヤ13、15への固定作業を容易に
している。
【0058】圧入による摺動面積増加手段51は、実質
的に充分な固定機能が得られると共に、部品点数が少な
く、低コストに実施できる。
【0059】デファレンシャル装置1を搭載した車両
は、そのトルク感応型差動制限機能によって、発進時や
加速時のように大きなトルクが掛かった時の車体の挙動
が安定すると共に、摺動面積増加手段49、51によっ
て上記のように差動機能と差動制限機能とが正常に保た
れるから、長期にわたって優れた操縦性や走行性が得ら
れる。
【0060】次に、図2ないし図6により本発明の第2
実施形態を説明する。図2は第2実施形態のデファレン
シャル装置(センタ−デフ81)を示しており、このセ
ンタ−デフ81は請求項1、2、3、4、6、9の特徴
を備えている。なお、図2、3の左方は車両の前方に相
当する。また、符号を与えていない部材等は図示されて
いない。
【0061】図2のように、センタ−デフ81のデフケ
−ス83はケ−シング本体85の前側にカバ−87をボ
ルト89で固定し、後側にカバ−91をボルト93で固
定して構成されている。デフケ−ス83にはリングギヤ
が固定されており、このリングギヤはトランスミッショ
ンの出力ギヤと噛み合っている。こうして、デフケ−ス
83はエンジンの駆動力によって回転駆動される。
【0062】センタ−デフ81はトランスファケ−スの
内部に配置されており、デフケ−ス83のボス部95、
97はベアリングを介してトランスファケ−スに支承さ
れている。トランスファケ−スにはオイル溜りが設けら
れ、このオイルはセンタ−デフ81の回転によって撥ね
上げられる。
【0063】デフケ−ス83の内部には、それぞれヘリ
カルギヤで構成され円筒状の歯先を有する出力側のサイ
ドギヤ99、101が配置されている。サイドギヤ99
の歯数はサイドギヤ101の歯数より小さい。
【0064】各サイドギヤ99、101は中空のボス部
103、105にそれぞれ一体形成されている。サイド
ギヤ99のボス部103の前端側はデフケ−ス83の支
承部107によって回転自在に支承され、後端側はサイ
ドギヤ101のボス部105の内周を貫通している。ま
た、サイドギヤ101のボス部105はデフケ−ス83
の支承部109によって回転自在に支承されている。図
2のように、各ボス部103、105の外周には螺旋状
のオイル溝111、113が設けられ、オイルを保持し
各支承部107、109との摺動部を潤滑する。
【0065】サイドギヤ99のボス部103は前輪側に
スプライン連結され、サイドギヤ101のボス部105
は後輪側にスプライン連結されている。なお中空部10
4は前輪の車軸が貫通するのでこのセンターデフ81は
前輪側のデフと同一軸上を回転する。
【0066】サイドギヤ99の両端には、それぞれスペ
−サ115(摺動面積増加部材)が配置されている。図
3に拡大して示したように、各スペ−サ115はボス部
103の外周に圧入されている。スペ−サ115とデフ
ケ−ス83との間及びスペ−サ115とサイドギヤ10
1との間にはそれぞれフロ−ティングワッシャ117
(スラストワッシャ)が配置されている。
【0067】サイドギヤ99はサイドギヤ101より小
径であると共に、その両端の摺動面119は面取りによ
って狭くなっているが、各スペ−サ115のフロ−ティ
ングワッシャ117との摺動面121はこれらの摺動面
119より面積が広い。このように、スペ−サ115を
サイドギヤ99の両端に固定したことにより、摺動箇所
を狭い摺動面119から広い摺動面121に移行させて
いる。
【0068】また、図4に示したように、各スペ−サ1
15にはフロ−ティングワッシャ117側にV字形状の
潤滑溝123が設けられており、この潤滑溝123は4
本が、図2のように、放射状に形成されている。また、
サイドギヤ99のボス部103には、前後の各スペ−サ
115と対応する箇所に、これらの潤滑溝123と連通
する油路125が形成されている。
【0069】こうして、摺動面積増加手段127が構成
されている。
【0070】デフケ−ス83には長短の収納孔129、
131が周方向に4組形成されている。これらの収納孔
129、131はサイドギヤ99、101の径方向外側
でそれぞれ軸方向に平行配置されており、図5のよう
に、収納孔131は収納孔129より内側に配置されて
いる。収納孔129、131にはヘリカルギヤで構成さ
れた長短のピニオンギヤ133、135がそれぞれ摺動
回転自在に収納されている。
【0071】長いピニオンギヤ133は、第1と第2の
ギヤ部137、139からなり、第1ギヤ部137はサ
イドギヤ101と噛み合っている。また、短いピニオン
ギヤ135はサイドギヤ99とピニオンギヤ133の第
2ギヤ部139と噛み合っている。
【0072】各ピニオンギヤ133、135の前端とデ
フケ−ス83との間にはワッシャ141が配置され、ピ
ニオンギヤ133とサイドギヤ101の各後端とデフケ
−ス83との間にはワッシャ143が配置されている。
【0073】図5のように、ワッシャ141は凸部14
5をケ−シング本体85の溝147に係合して回り止め
されている。また、ワッシャ141には4個の開口14
9が形成されており、これらの開口149はデフケ−ス
83に設けられた開口151と対向すると共に、図5の
ように、収納孔129、131と対向し、外部からのオ
イルを収納孔129、131へ導く。
【0074】図6のように、ワッシャ143は4個の凸
部153をカバ−91の溝155にそれぞれ係合して回
り止めされている。ワッシャ143には4個の開口15
7が形成されており、図6のように、これらの開口15
7はピニオンギヤ133とサイドギヤ101との噛み合
い部と対向している。
【0075】図2、6のように、カバ−91には径方向
に各4本の油路159、161及びこれらを連通する周
溝163が設けられている。図2のように、油路159
はサイドギヤ101のボス部105に設けられた螺旋状
のオイル溝113と連通し、図6のように、油路161
はワッシャ143の開口157と連通している。
【0076】また、図2、6のように、ケ−シング本体
85とカバ−91には、カバ−91の溝155と外部と
を連通する切り欠き165が4箇所に設けられている。
【0077】デフケ−ス83を回転させるエンジンの駆
動力は、ピニオンギヤ133、135からサイドギヤ1
01、99を介して前輪側と後輪側とに分配される。こ
のとき、歯数の大きいサイドギヤ101側の後輪には、
歯数の小さいサイドギヤ99側の前輪より大きい駆動ト
ルクが分配される。
【0078】また、例えば悪路走行中に、前輪と後輪と
の間に駆動抵抗差が生じると各ピニオンギヤ133、1
35の自転によってエンジンの駆動力は前後各側に差動
分配される。
【0079】トルクの伝達中、各ピニオンギヤ133、
135の歯先はサイドギヤ99、101との噛み合い反
力により収納孔129、131の壁面に押し付けられて
摩擦抵抗が発生すると共に、ヘリカルギヤの噛み合いス
ラスト力により、ピニオンギヤ133、135の各端面
とデフケ−ス83(ワッシャ141、143)との間で
摩擦抵抗が発生する。
【0080】また、ヘリカルギヤの噛み合いスラスト力
がサイドギヤ99、101の軸方向内側に働くときは、
フロ−ティングワッシャ117を挟んでスペ−サ115
(サイドギヤ99側)とサイドギヤ101とが摺動して
摩擦抵抗が発生する。また、ヘリカルギヤの噛み合いス
ラスト力がサイドギヤ99、101の軸方向外側に働く
ときは、フロ−ティングワッシャ117を挟んでスペ−
サ115とデフケ−ス83とが摺動し、サイドギヤ10
1とデフケ−ス83(ワッシャ143)とが摺動して摩
擦抵抗が発生する。
【0081】これらの摩擦抵抗によって、トルク感応型
の差動制限機能が得られる。
【0082】図2のように、ケ−シング本体85には開
口167が設けられており、上記のように、デフケ−ス
83には開口151と切り欠き165とが設けられ、サ
イドギヤ99、101のボス部103、105には螺旋
状のオイル溝111、113が設けられている。
【0083】従って、センタ−デフ81が静止している
ときは、デフケ−ス83を浸漬したオイルが、また、セ
ンタ−デフ81が回転すると、オイル溜りから撥ね上げ
られトランスファケ−スの内壁で跳ね返ったオイルが、
これらの開口151、167、切り欠き165からデフ
ケ−ス83の内部に流出入する。また、ボス部103、
105の回転によってオイルはオイル溝111、113
からデフケ−ス83の内部に流出入する。
【0084】流入したオイルは収納孔129、131、
ワッシャ141、143、摺動面積増加手段127など
トルク感応型の差動制限力を発生する摺動部や各ギヤの
噛み合い部などに供給され、これらを潤滑する。
【0085】特に、オイル溝113から流入したオイル
は、遠心力によって油路159、周溝163、油路16
1、ワッシャ143の開口157の順に移動し、開口1
57からサイドギヤ101とピニオンギヤ133の噛み
合い部及び各ギヤ101、133とワッシャ143との
摺動部に供給されてこれらを潤滑し、切り欠き165か
ら外部に排出されて、オイル溜りへ戻る。
【0086】また、サイドギヤ99のボス部103に設
けられた油路125からは加圧されたオイルが供給さ
れ、このオイルはスペ−サ115の潤滑溝123からス
ペ−サ115とフロ−ティングワッシャ117との摺動
面121に送られて充分な潤滑を行った後、遠心力によ
ってワッシャ141の摺動面や各ギヤの噛み合い部に送
られ、これらの潤滑効果を更に高める。
【0087】こうして、センタ−デフ81が構成されて
いる。
【0088】センタ−デフ81では、上記のように、摺
動面積増加手段127によって小径のサイドギヤ99の
摺動箇所を狭い摺動部119から広い摺動部121に移
行させ、更に、この広い摺動部121にフロ−ティング
ワッシャ117を配置して摺動面積を倍増させている。
【0089】このように、サイドギヤ101とデフケ−
ス83に対するサイドギヤ99の摺動箇所の面圧が大幅
に低減し、かじりや焼き付きなどが防止されるから、セ
ンタ−デフ81の差動機能と差動制限機能とが正常に保
たれると共に、耐久性が格段に向上する。
【0090】また、摺動面積を広くするためにサイドギ
ヤ99、101をサイズアップするようなギヤ諸元の大
幅な変更が必要ないから、これに伴うセンタ−デフ81
の大型化や重量増加及びコストの上昇などが避けられ
る。
【0091】なお、摺動面積増加手段127によって摺
動部の面圧は下がるが摺動面積はその分増えるから、差
動制限力は低下しない。
【0092】更に、圧入によってスペ−サ115をサイ
ドギヤ99のボス部103に固定する摺動面積増加手段
127は、実質的に充分な固定機能が得られると共に、
部品点数が少なく、低コストである。
【0093】センタ−デフ81を搭載した車両は、その
トルク感応型差動制限機能によって、発進時や加速時の
ように大きなトルクが掛かった時の車体の挙動が安定す
ると共に、摺動面積増加手段127によって上記のよう
に差動機能と差動制限機能とが正常に保たれるから、長
期にわたって優れた操縦性や走行性が得られる。
【0094】次に、図7、8、9によってサイドギヤと
摺動面積増加部材との固定機構の例を説明する。
【0095】図7は本発明のデファレンシャル装置に用
いられる摺動面積増加手段169を示す。この摺動面積
増加手段169は請求項5の特徴を備えており、第1実
施形態に用いられた摺動面積増加手段49と同様に、ピ
ン171を用いるものである。サイドギヤ99とスペ−
サ115(摺動面積増加部材)には、それぞれ係合部1
73、175が設けられており、ピン171はこれらの
係合部173、175に係合し、スペ−サ115をサイ
ドギヤ99に固定している。
【0096】こうして、小径のサイドギヤ99の摺動箇
所を狭い摺動面119から広い摺動面121に移行させ
ると共に、広い摺動面121にフロ−ティングワッシャ
117を配置して摺動面積を倍増させ、この摺動部の面
圧を大幅に低減し、かじりや焼き付きなどを防止して、
デファレンシャル装置の差動機能と差動制限機能とを正
常に保ち、耐久性を格段に向上させている。
【0097】また、ピン171による固定機構は、固定
が確実であり、摺動面積増加機能が長く正常に保たれる
と共に、ピン171を軸方向に配置することによって、
スペ−サ115のサイドギヤ99への固定作業を容易に
している。
【0098】図8は本発明のデファレンシャル装置に用
いられる摺動面積増加手段177を示す。この摺動面積
増加手段177は、請求項7の特徴を備えており、スペ
−サ115(摺動面積増加部材)に形成した凸部179
をサイドギヤ99に形成した凹部181に係合させて、
スペ−サ115をサイドギヤ99に固定している。
【0099】こうして、摺動部の面圧を大幅に低減し
て、かじりや焼き付きなどを防止し、デファレンシャル
装置の差動機能と差動制限機能とを正常に保ち、耐久性
を格段に向上させている。
【0100】また、凸部179と凹部181の係合によ
る固定機構は、固定が確実であり、摺動面積増加機能が
長く正常に保たれると共に、これらの係合を軸方向に行
うことによって、スペ−サ115のサイドギヤ99への
固定作業を容易にしている。
【0101】図9は本発明のデファレンシャル装置に用
いられる摺動面積増加手段183を示す。この摺動面積
増加手段183は、請求項8の特徴を備えており、サイ
ドギヤ99に形成された凹部185(係合部)と、スペ
−サ115に形成された軸方向溝187(係合部)とに
ボ−ル189を係合させることにより、スペ−サ115
(摺動面積増加部材)をサイドギヤ99に固定してい
る。
【0102】こうして、摺動部の面圧を大幅に低減し
て、かじりや焼き付きなどを防止し、デファレンシャル
装置の差動機能と差動制限機能とを正常に保ち、耐久性
を格段に向上させている。
【0103】また、ボ−ル189による固定機構は、固
定が確実であり、摺動面積増加機能が長く正常に保たれ
ると共に、スペ−サ115の溝187を軸方向に形成す
ることによって、スペ−サ115のサイドギヤ99への
固定作業を容易にしている。
【0104】なお、本発明のデファレンシャル装置は、
各実施例のデファレンシャル装置のようにピニオンギヤ
がデフケ−スの回転軸線に平行配置されたものに限ら
ず、例えば、一対のウォ−ムホイ−ル(円筒状の歯先を
有するサイドギヤに相当する)をスパ−ギヤ部で互いに
噛み合ったウォ−ム組(ピニオンギヤ組に相当する)で
連結したウォ−ムギヤ式のデファレンシャル装置でもよ
い。
【0105】
【発明の効果】請求項1のデファレンシャル装置は、サ
イドギヤの少なくともいずれか一方に摺動面積増加部材
を相対回転不能に連結し、連結されたサイドギヤの摺動
面より広い摺動面を摺動面積増加部材に与え、この広い
摺動面を他方のサイドギヤ側又はデフケ−ス側に対向配
置したことにより、各サイドギヤの間やサイドギヤとデ
フケ−スとの間の摺動面積が広くなって面圧が軽減し、
かじりや焼き付きなどが防止されて耐久性が向上し、長
期にわたって機能が正常に保たれる。
【0106】従って、摺動面積を広くするためにギヤ諸
元を大幅に変更する必要がなく、これに伴うデファレン
シャル装置の大型化、重量増加、コスト上昇などが避け
られる。
【0107】以下、請求項2ないし9のデファレンシャ
ル装置は、サイドギヤの面圧が軽減してかじりや焼き付
きなどが防止され、正常な差動機能と安定した差動制限
機能が保たれ、大型化、重量増加、コスト上昇などが避
けられる。
【0108】また、請求項2のデファレンシャル装置
は、サイドギヤとの噛み合い反力によってピニオンギヤ
が各収納孔に押し付けられて摩擦抵抗が生じ、この摩擦
抵抗によってトルク感応型の差動制限力が得られる。
【0109】請求項3のデファレンシャル装置は、ヘリ
カルギヤの噛み合いスラスト力によって、各サイドギヤ
の間や各サイドギヤとデフケ−スとの間などで摩擦抵抗
が生じ、トルク感応型の差動制限機能が強化される。ま
た、摺動面積増加部材の面圧軽減効果により、トルク感
応型の差動制限力が発生するサイドギヤ間の摺動部やサ
イドギヤとデフケ−スとの摺動部で負担が大きく軽減
し、かじりや焼き付きなどが防止されて耐久性が向上
し、長期にわたって安定した差動制限機能が得られる。
【0110】請求項4のデファレンシャル装置は、大径
のサイドギヤ側車輪に大きなトルクが送られ、小径のサ
イドギヤ側車輪に小さなトルクが送られてセンタ−デフ
に好適なトルクの不等配分特性が得られる。また、小径
のサイドギヤに摺動面積増加部材を装着すれば、小径の
サイドギヤの狭い摺動面での摺動が、摺動面積増加部材
の広い摺動面と大径のサイドギヤあるいはデフケ−スの
広い摺動面との摺動に移行し、狭い摺動面での高い面圧
発生及びかじりや焼き付きなどが防止されて耐久性が向
上し、差動制限機能が更に安定する。
【0111】請求項5、7、8の各デファレンシャル装
置では、それぞれ、ピンの係合、凸部と凹部との係合、
ボ−ルの係合によって、摺動面積増加部材とサイドギヤ
との連結が確実に行われ、摺動面積増加機能が長く保た
れる。
【0112】また、圧入によって摺動面積増加部材とサ
イドギヤとを固定する請求項6のデファレンシャル装置
では、実質上充分な摺動面積増加部材の固定機能が得ら
れると共に、部品点数が少なく、低コストで実施でき
る。
【0113】請求項9のデファレンシャル装置は、スラ
ストワッシャを配置したことにより、摺動面積増加部材
とサイドギヤとの摺動面積が増加し、かじりや焼き付き
などの防止効果及び耐久性が更に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す断面図である。
【図2】本発明の第2実施形態を示す断面図である。
【図3】図2の要部拡大図である。
【図4】図2のX−X断面図である。
【図5】図2のY−Y断面図である。
【図6】図2のZ−Z断面図である。
【図7】本発明のデファレンシャル装置において、サイ
ドギヤと摺動面積増加部材とを固定する機構の例を説明
する要部断面図である。
【図8】本発明のデファレンシャル装置において、サイ
ドギヤと摺動面積増加部材とを固定する機構の例を説明
する要部断面図である。
【図9】本発明のデファレンシャル装置において、サイ
ドギヤと摺動面積増加部材とを固定する機構の例を説明
する要部断面図である。
【図10】従来例の断面図である。
【図11】図10の要部拡大図である。
【符号の説明】
1 デファレンシャル装置 3、83 デフケ−ス 13、15 出力側ヘリカルサイドギヤ 29、41、115 スペ−サ(摺動面積増加部材) 31、43、117 フロ−ティングワッシャ(スラス
トワッシャ) 33、35、173、175 係合部 37、171 ピン 45、119 狭い摺動面 47、121 広い摺動面 81 センタ−デフ(デファレンシャル装置) 99 歯数の小さいヘリカルサイドギヤ 101 歯数の大きいヘリカルサイドギヤ 129、131 収納孔 133、135 ヘリカルピニオンギヤ 179 凸部 181 凹部 185 凹部(係合部) 187 軸方向溝(係合部) 189 ボ−ル

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの駆動力によって回転駆動され
    るデフケ−スと、デフケ−スの内部に配置され円筒状の
    歯先を有する一対の出力側サイドギヤと、デフケ−スの
    内部で回転自在に支承され、互いに噛み合うと共にサイ
    ドギヤと各別に噛み合ってこれらを相対回転可能に連結
    し、サイドギヤと噛み合う部分を除いてデフケ−スの回
    転軸線からサイドギヤの径方向外側に配置された少なく
    とも一対のピニオンギヤと、少なくともサイドギヤのい
    ずれか一方に相対回転不能に連結された摺動面積増加部
    材とを備え、この摺動面積増加部材は、連結されたサイ
    ドギヤの摺動面より広い摺動面を有し、この広い摺動面
    が他方のサイドギヤ側又はデフケ−ス側と摺動可能に対
    向配置されていることを特徴とするデファレンシャル装
    置。
  2. 【請求項2】 各ピニオンギヤが、デフケ−スの回転軸
    線方向に平行配置されると共に、デフケ−スに形成され
    た収納孔に外周を摺動回転自在に収納された請求項1の
    デファレンシャル装置。
  3. 【請求項3】 各ギヤが、ヘリカルギヤで構成された請
    求項2のデファレンシャル装置。
  4. 【請求項4】 各サイドギヤの歯数が互いに異なる請求
    項1ないし3のいずれかのデファレンシャル装置。
  5. 【請求項5】 摺動面積増加部材とサイドギヤとが、こ
    れら両部材に設けられた係合部と、各係合部と係合する
    ピンによって相対回転不能に連結された請求項1ないし
    4のいずれかのデファレンシャル装置。
  6. 【請求項6】 摺動面積増加部材とサイドギヤとが、一
    方を他方に圧入することによって固定された請求項1な
    いし4のいずれかのデファレンシャル装置。
  7. 【請求項7】 摺動面積増加部材とサイドギヤとが、こ
    れらの一方に形成された凸部と他方に形成された凹部と
    の係合によって相対回転不能に連結された請求項1ない
    し4のいずれかのデファレンシャル装置。
  8. 【請求項8】 摺動面積増加部材とサイドギヤとが、こ
    れら両部材に設けられた係合部と、各係合部と係合する
    ボ−ルによって相対回転不能に連結された請求項1ない
    し4のいずれかのデファレンシャル装置。
  9. 【請求項9】 摺動面積増加部材の広い摺動面と他方の
    サイドギヤ側又はデフケ−ス側との間にスラストワッシ
    ャが配置された請求項1ないし8のいずれかのデファレ
    ンシャル装置。
JP30000995A 1995-11-17 1995-11-17 デファレンシャル装置 Pending JPH09144839A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30000995A JPH09144839A (ja) 1995-11-17 1995-11-17 デファレンシャル装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30000995A JPH09144839A (ja) 1995-11-17 1995-11-17 デファレンシャル装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09144839A true JPH09144839A (ja) 1997-06-03

Family

ID=17879631

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30000995A Pending JPH09144839A (ja) 1995-11-17 1995-11-17 デファレンシャル装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09144839A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000136866A (ja) * 1999-11-19 2000-05-16 Zexel Corp 平行軸差動歯車装置
US6066064A (en) * 1998-03-06 2000-05-23 Zexel Corporation Parallel-axis combination differential gear unit

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6066064A (en) * 1998-03-06 2000-05-23 Zexel Corporation Parallel-axis combination differential gear unit
JP2000136866A (ja) * 1999-11-19 2000-05-16 Zexel Corp 平行軸差動歯車装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5711737A (en) Differential apparatus
JP3641519B2 (ja) デファレンシャル装置
JPH0979350A (ja) デファレンシャル装置
US6325737B1 (en) Helical gear differential with geared lube pump
US10167938B2 (en) Compact planetary differential
EP1522768A2 (en) Differential gearing for vehicle
JPH08320057A (ja) デファレンシャル装置
JPH09144839A (ja) デファレンシャル装置
JP2006266373A (ja) デファレンシャル装置
JP3641607B2 (ja) デファレンシャル装置
JPH08247257A (ja) デファレンシャル装置
JP3650359B2 (ja) 4輪駆動車の動力系
JP3217622B2 (ja) デファレンシャル装置
JP3547815B2 (ja) デファレンシャル装置
JP3742135B2 (ja) デファレンシャル装置
JP3637013B2 (ja) デファレンシャル装置
JPWO2004076891A1 (ja) 車両用差動装置
JP3611887B2 (ja) デファレンシャル装置
JPH08285043A (ja) デファレンシャル装置
JP3262844B2 (ja) スリップ制限差動歯車装置
JPH08338509A (ja) デファレンシャル装置
JP3662624B2 (ja) 差動制限装置のギヤ諸元設定方法
JPH094698A (ja) ディファレンシャル装置
JPH10159943A (ja) デファレンシャル装置
JPH0658380A (ja) スリップ制限差動歯車装置