JPH09144843A - 与圧式差動制限装置 - Google Patents
与圧式差動制限装置Info
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- JPH09144843A JPH09144843A JP30548795A JP30548795A JPH09144843A JP H09144843 A JPH09144843 A JP H09144843A JP 30548795 A JP30548795 A JP 30548795A JP 30548795 A JP30548795 A JP 30548795A JP H09144843 A JPH09144843 A JP H09144843A
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- JP
- Japan
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- differential
- limiting device
- plate
- cases
- disc spring
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡素な構造のデフケースが採用でき、かつ格
別に注意を要することなく多板クラッチを確実で容易に
サブアッセンブリ化することが可能で、組み付け後の皿
ばねの与圧の調節もできる与圧式差動制限装置を提供す
る。 【解決手段】 軸方向に2分割された左右のデフケース
1、2における右デフケース2が軸方向にさらに2分割
された第1および第2右デフケース2A、2Bを有する
差動制限装置であって、前記右デフケース2内に差動歯
車からなる差動装置(3、4、5、6)が収納され、左
右のデフケース1、2の接合部に皿ばね8とともに差動
制限用の多板クラッチ7が収納された差動制限装置にお
いて、前記第1および第2右デフケース2A、2Bを締
結する締結ボルト10の先端を延設して延設部9Aと
し、該延設部9Aに前記多板クラッチ7の各アウタープ
レート7Aのラグ溝7Cを係止したことを特徴とするも
のである。
別に注意を要することなく多板クラッチを確実で容易に
サブアッセンブリ化することが可能で、組み付け後の皿
ばねの与圧の調節もできる与圧式差動制限装置を提供す
る。 【解決手段】 軸方向に2分割された左右のデフケース
1、2における右デフケース2が軸方向にさらに2分割
された第1および第2右デフケース2A、2Bを有する
差動制限装置であって、前記右デフケース2内に差動歯
車からなる差動装置(3、4、5、6)が収納され、左
右のデフケース1、2の接合部に皿ばね8とともに差動
制限用の多板クラッチ7が収納された差動制限装置にお
いて、前記第1および第2右デフケース2A、2Bを締
結する締結ボルト10の先端を延設して延設部9Aと
し、該延設部9Aに前記多板クラッチ7の各アウタープ
レート7Aのラグ溝7Cを係止したことを特徴とするも
のである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、片輪空転時等に発
生する過剰な差動作用を抑制して低速回転側の車輪にも
駆動トルクを伝達することのできる差動制限装置におけ
る多板クラッチの組付けおよび与圧の調節を容易にした
ものである。
生する過剰な差動作用を抑制して低速回転側の車輪にも
駆動トルクを伝達することのできる差動制限装置におけ
る多板クラッチの組付けおよび与圧の調節を容易にした
ものである。
【0002】
【従来の技術】この種の、片輪空転時等に発生する過剰
な差動作用を抑制して低速回転側の車輪にも駆動トルク
を伝達することのできるリミテッドスリップデフ型の差
動制限装置として、従来から種々の構成のものが提案さ
れている。それらのものの1例として、本件出願人によ
る実開平5−8093号公報に記載されたものと同様な
構造のものを図3によって説明すると、このものは、エ
ンジンからの駆動力は、図示しないドライブピニオンお
よび該ドライブピニオンと傘歯噛合するリングギヤに伝
達され、該リングギヤを一体に固定する一対の軸方向に
分割された左右のデフケース21、22を回転させる。
右デフケース22はさらに軸方向に分割されて第1およ
び第2の右デフケース22Aおよび22Bを有する。右
デフケース22内には差動歯車からなる差動装置が収納
され、左右のデフケース21と22との接合部には皿ば
ね28および多板クラッチ27が収納されている。前記
左右のデフケース21と22とは締結ボルト31によ
り、第1および第2の右デフケース22Aと22Bとは
締結ボルト30によりそれぞれ締結されている。
な差動作用を抑制して低速回転側の車輪にも駆動トルク
を伝達することのできるリミテッドスリップデフ型の差
動制限装置として、従来から種々の構成のものが提案さ
れている。それらのものの1例として、本件出願人によ
る実開平5−8093号公報に記載されたものと同様な
構造のものを図3によって説明すると、このものは、エ
ンジンからの駆動力は、図示しないドライブピニオンお
よび該ドライブピニオンと傘歯噛合するリングギヤに伝
達され、該リングギヤを一体に固定する一対の軸方向に
分割された左右のデフケース21、22を回転させる。
右デフケース22はさらに軸方向に分割されて第1およ
び第2の右デフケース22Aおよび22Bを有する。右
デフケース22内には差動歯車からなる差動装置が収納
され、左右のデフケース21と22との接合部には皿ば
ね28および多板クラッチ27が収納されている。前記
左右のデフケース21と22とは締結ボルト31によ
り、第1および第2の右デフケース22Aと22Bとは
締結ボルト30によりそれぞれ締結されている。
【0003】前記差動装置は、右デフケース22内にお
いてピニオン軸23に軸支され周方向に配置された複数
個のピニオンギヤ24に軸方向の両側から噛合する左右
一対のサイドギヤ25、26と、左右のデフケース2
1、22の接合部内に交互に配置されたそれぞれ複数枚
のアウタープレート27Aとインナープレート27Bと
からなる多板クラッチ27とを有し、前記アウタープレ
ート27Aは外周部に突設されたラグ27Dが左デフケ
ース21のラグ孔(溝)34と軸方向のみ移動自在に係
合して(図3の矢視Y参照)左デフケース21と回転を
共にし、前記インナープレート27Bは内周部が左サイ
ドギヤ25の軸部外周のスプライン25Sと軸方向のみ
移動自在に係合して左サイドギヤ25と回転を共にす
る。
いてピニオン軸23に軸支され周方向に配置された複数
個のピニオンギヤ24に軸方向の両側から噛合する左右
一対のサイドギヤ25、26と、左右のデフケース2
1、22の接合部内に交互に配置されたそれぞれ複数枚
のアウタープレート27Aとインナープレート27Bと
からなる多板クラッチ27とを有し、前記アウタープレ
ート27Aは外周部に突設されたラグ27Dが左デフケ
ース21のラグ孔(溝)34と軸方向のみ移動自在に係
合して(図3の矢視Y参照)左デフケース21と回転を
共にし、前記インナープレート27Bは内周部が左サイ
ドギヤ25の軸部外周のスプライン25Sと軸方向のみ
移動自在に係合して左サイドギヤ25と回転を共にす
る。
【0004】このような構成の差動制限装置によって、
通常の直進走行時にはエンジンからの駆動力によりデフ
ケース22からの所定の駆動力を受けてピニオンギヤは
24左右の各サイドギヤ25、26に均等にその駆動力
を伝達する。また、車両が泥濘地等の悪路に遭遇して片
輪空転等により過剰な差動作用が発生しようとした場合
には、高速車輪側には該車輪の路面抵抗に相当するトル
クが伝達されるのみであるが、例えば図示しない右側の
車輪の駆動抵抗が大きい場合には、皿ばね28の与圧に
よる多板クラッチ27の締結力すなわち左デフケース2
1とサイドギヤ25との間で差動作用が制限され、低速
車輪側に駆動力が伝達され、悪路での脱出性能を向上さ
せるものである。ところが、このような皿ばね28の与
圧により多板クラッチに差動制限力を発生させる与圧式
差動制限装置にあっては、皿ばね28の与圧を増加する
必要が生じた場合には皿ばねの枚数を増加させたり、皿
ばねの曲げ角度を増大させていた。このため、皿ばね収
容部位における軸方向長さが増大して設計上の不利を招
きかねないものであった。そこで、前記図3に示すよう
に、皿ばね28を半径の大きな外径側皿ばね28Aと該
外径側皿ばね28A内に収納される内径側皿ばね28B
とに縦列配置させることによって、与圧を増加させるた
めに多数の皿ばねを設置しても皿ばね収容部位における
軸方向長さが増加することのない与圧式差動制限装置を
提案したものである。
通常の直進走行時にはエンジンからの駆動力によりデフ
ケース22からの所定の駆動力を受けてピニオンギヤは
24左右の各サイドギヤ25、26に均等にその駆動力
を伝達する。また、車両が泥濘地等の悪路に遭遇して片
輪空転等により過剰な差動作用が発生しようとした場合
には、高速車輪側には該車輪の路面抵抗に相当するトル
クが伝達されるのみであるが、例えば図示しない右側の
車輪の駆動抵抗が大きい場合には、皿ばね28の与圧に
よる多板クラッチ27の締結力すなわち左デフケース2
1とサイドギヤ25との間で差動作用が制限され、低速
車輪側に駆動力が伝達され、悪路での脱出性能を向上さ
せるものである。ところが、このような皿ばね28の与
圧により多板クラッチに差動制限力を発生させる与圧式
差動制限装置にあっては、皿ばね28の与圧を増加する
必要が生じた場合には皿ばねの枚数を増加させたり、皿
ばねの曲げ角度を増大させていた。このため、皿ばね収
容部位における軸方向長さが増大して設計上の不利を招
きかねないものであった。そこで、前記図3に示すよう
に、皿ばね28を半径の大きな外径側皿ばね28Aと該
外径側皿ばね28A内に収納される内径側皿ばね28B
とに縦列配置させることによって、与圧を増加させるた
めに多数の皿ばねを設置しても皿ばね収容部位における
軸方向長さが増加することのない与圧式差動制限装置を
提案したものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような差動制限装
置において、交互に配置される複数枚のアウタープレー
ト27Aとインナープレート27Bとからなる多板クラ
ッチ27とをデフケース内に組み付ける必要があるが、
該多板クラッチ27を軸方向に2分割されたデフケース
の接合部内に配置されるこの種の差動制限装置におい
て、特に多板クラッチにおける各アウタープレート27
Aの外周部のラグ27Dを左デフケース21のラグ孔3
4に一つずつ整合させて組み付けるのが面倒であり、前
記皿ばね28の存在によって各プレートが飛び出すこと
もあって多板クラッチの組付けを容易にするために従来
は一方のデフケース内に多板クラッチをサブアッセンブ
リ化するために、スナップリング等を介設することも考
慮された。また、前記デフケース21の内周部にアウタ
ープレート27Aをデフケースに係止するためのラグ孔
(溝)を刻設する必要もあって、その構造が複雑になっ
た。ところが、このような従来のものによって多板クラ
ッチをサブアッセンブリ化することができても、前記ア
ウタープレートをデフケースのラグ孔に整合させて組み
付ける際に整合のための「さぐり」によってラグ孔に圧
痕を生じさせないよう細心の注意を払う必要があって、
依然としてその組付けに手間を要した。このため本発明
では、上記従来の差動制限装置をさらに改良して、簡素
な構造のデフケースが採用でき、かつ格別に注意を要す
ることなく多板クラッチを確実で容易にサブアッセンブ
リ化することが可能で、組み付け後の皿ばねの与圧の調
節もできる差動制限装置を提供する。
置において、交互に配置される複数枚のアウタープレー
ト27Aとインナープレート27Bとからなる多板クラ
ッチ27とをデフケース内に組み付ける必要があるが、
該多板クラッチ27を軸方向に2分割されたデフケース
の接合部内に配置されるこの種の差動制限装置におい
て、特に多板クラッチにおける各アウタープレート27
Aの外周部のラグ27Dを左デフケース21のラグ孔3
4に一つずつ整合させて組み付けるのが面倒であり、前
記皿ばね28の存在によって各プレートが飛び出すこと
もあって多板クラッチの組付けを容易にするために従来
は一方のデフケース内に多板クラッチをサブアッセンブ
リ化するために、スナップリング等を介設することも考
慮された。また、前記デフケース21の内周部にアウタ
ープレート27Aをデフケースに係止するためのラグ孔
(溝)を刻設する必要もあって、その構造が複雑になっ
た。ところが、このような従来のものによって多板クラ
ッチをサブアッセンブリ化することができても、前記ア
ウタープレートをデフケースのラグ孔に整合させて組み
付ける際に整合のための「さぐり」によってラグ孔に圧
痕を生じさせないよう細心の注意を払う必要があって、
依然としてその組付けに手間を要した。このため本発明
では、上記従来の差動制限装置をさらに改良して、簡素
な構造のデフケースが採用でき、かつ格別に注意を要す
ることなく多板クラッチを確実で容易にサブアッセンブ
リ化することが可能で、組み付け後の皿ばねの与圧の調
節もできる差動制限装置を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、軸方向に2分
割された左右のデフケースにおける右デフケースが軸方
向にさらに2分割された第1および第2右デフケースを
有する差動制限装置であって、前記右デフケース内に差
動歯車からなる差動装置が収納され、左右のデフケース
の接合部に皿ばねとともに差動制限用の多板クラッチが
収納された差動制限装置において、前記第1および第2
右デフケースを締結する締結ボルトのうち少なくとも略
半数のものの先端を延設して延設部とし、該延設部に前
記多板クラッチの各アウタープレートのラグ溝を係止し
たことを特徴とするもので、これを課題解決のための手
段とするものである。また本発明は、前記締結ボルトの
延設部先端に螺子部を刻設し、該螺子部に螺合した調節
ナットにより前記皿ばねおよび多板クラッチの軸方向長
さを調節可能にしたことを特徴とし、さらに、前記調節
ナットと接する多板クラッチあるいは皿ばねの側面に耐
磨耗性プレートを配設したことを特徴とするもので、こ
れらを課題解決のための手段とするものである。
割された左右のデフケースにおける右デフケースが軸方
向にさらに2分割された第1および第2右デフケースを
有する差動制限装置であって、前記右デフケース内に差
動歯車からなる差動装置が収納され、左右のデフケース
の接合部に皿ばねとともに差動制限用の多板クラッチが
収納された差動制限装置において、前記第1および第2
右デフケースを締結する締結ボルトのうち少なくとも略
半数のものの先端を延設して延設部とし、該延設部に前
記多板クラッチの各アウタープレートのラグ溝を係止し
たことを特徴とするもので、これを課題解決のための手
段とするものである。また本発明は、前記締結ボルトの
延設部先端に螺子部を刻設し、該螺子部に螺合した調節
ナットにより前記皿ばねおよび多板クラッチの軸方向長
さを調節可能にしたことを特徴とし、さらに、前記調節
ナットと接する多板クラッチあるいは皿ばねの側面に耐
磨耗性プレートを配設したことを特徴とするもので、こ
れらを課題解決のための手段とするものである。
【0007】
【実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に基づい
て説明する。図1は本発明の与圧式差動制限装置の第1
実施の形態を示す全体断面図であり、エンジンからの駆
動力は、図示しないリングギヤを一体に固定する一対の
軸方向に分割された左右のデフケース1、2を回転させ
る。右デフケース2はさらに軸方向に分割されて第1お
よび第2の右デフケース2Aおよび2Bを有する。右デ
フケース2内には差動歯車からなる差動装置が収納され
る。該差動装置は、右デフケース2内においてピニオン
軸3に軸支され円周上に配置された複数個のピニオンギ
ヤ4に軸方向の両側から噛合する左右一対のサイドギヤ
5、6とからなり、左右のデフケース1、2の接合部内
には交互に配置されたそれぞれ複数枚のアウタープレー
ト7Aとインナープレート7Bとからなる多板クラッチ
7と皿ばね8とが収納される。皿ばね8は、半径の大き
な外径側皿ばね8Aと該外径側皿ばね8A内に収納され
る内径側皿ばね8Bとに縦列配置させたものを複数枚軸
方向に重合させて、与圧を増加させるために多数の皿ば
ねを設置しても皿ばね収容部位における軸方向長さが増
加することがないようにされている。
て説明する。図1は本発明の与圧式差動制限装置の第1
実施の形態を示す全体断面図であり、エンジンからの駆
動力は、図示しないリングギヤを一体に固定する一対の
軸方向に分割された左右のデフケース1、2を回転させ
る。右デフケース2はさらに軸方向に分割されて第1お
よび第2の右デフケース2Aおよび2Bを有する。右デ
フケース2内には差動歯車からなる差動装置が収納され
る。該差動装置は、右デフケース2内においてピニオン
軸3に軸支され円周上に配置された複数個のピニオンギ
ヤ4に軸方向の両側から噛合する左右一対のサイドギヤ
5、6とからなり、左右のデフケース1、2の接合部内
には交互に配置されたそれぞれ複数枚のアウタープレー
ト7Aとインナープレート7Bとからなる多板クラッチ
7と皿ばね8とが収納される。皿ばね8は、半径の大き
な外径側皿ばね8Aと該外径側皿ばね8A内に収納され
る内径側皿ばね8Bとに縦列配置させたものを複数枚軸
方向に重合させて、与圧を増加させるために多数の皿ば
ねを設置しても皿ばね収容部位における軸方向長さが増
加することがないようにされている。
【0008】前記左右のデフケース1と2とは円周上に
配置された適宜数の締結ボルト11により、また、前記
第1および第2の右デフケース2Aと2Bとは円周上に
配置された12本程度の締結ボルト10によりそれぞれ
締結されている。本実施の形態では、前記第1および第
2の右デフケース2Aと2Bとを締結させる多数の締結
ボルト10のうちの1本置きに略半数の6本のものの締
結螺合部より先端側を左デフケース1におけるラグ孔も
しくは潤滑孔14内にまで延設して延設部9Aを設けた
締結ボルト9とし、前記延設部9Aに前記多板クラッチ
7の各アウタープレート7Aのラグ溝7Cを係止し、ア
ウタープレート7Aをデフケースと一体に回転する締結
ボルト9と軸方向のみ移動自在に係合して(図1の矢視
Z参照)左デフケース1と回転を共にするようにし、前
記多板クラッチ7のインナープレート7Bは内周部が左
サイドギヤ5の軸部外周のスプライン5Sと軸方向のみ
移動自在に係合して左サイドギヤ5と回転を共にするよ
うにする。なお、締結ボルト9として延設部9Aが設け
られるのは、前記多数の締結ボルト10のうちの円周上
に均等に配置された一部のもので、本数は適宜選定され
るが、最も少ない場合は円周上均等に120°の間隔を
おいて3等分された位置にある3本の締結ボルトでもよ
い。もちろん締結ボルト10の全てに延設部を設けるこ
とを妨げるものではない。さらに、前記締結ボルト9の
延設部9Aの先端に螺子部9Bを刻設し、該螺子部9B
に螺合した調節ナット12により座金13を介して前記
皿ばね8および多板クラッチ7の軸方向長さを調節可能
にしたものである。なお、符号16は締結ボルト9の回
止めワッシャを示している。
配置された適宜数の締結ボルト11により、また、前記
第1および第2の右デフケース2Aと2Bとは円周上に
配置された12本程度の締結ボルト10によりそれぞれ
締結されている。本実施の形態では、前記第1および第
2の右デフケース2Aと2Bとを締結させる多数の締結
ボルト10のうちの1本置きに略半数の6本のものの締
結螺合部より先端側を左デフケース1におけるラグ孔も
しくは潤滑孔14内にまで延設して延設部9Aを設けた
締結ボルト9とし、前記延設部9Aに前記多板クラッチ
7の各アウタープレート7Aのラグ溝7Cを係止し、ア
ウタープレート7Aをデフケースと一体に回転する締結
ボルト9と軸方向のみ移動自在に係合して(図1の矢視
Z参照)左デフケース1と回転を共にするようにし、前
記多板クラッチ7のインナープレート7Bは内周部が左
サイドギヤ5の軸部外周のスプライン5Sと軸方向のみ
移動自在に係合して左サイドギヤ5と回転を共にするよ
うにする。なお、締結ボルト9として延設部9Aが設け
られるのは、前記多数の締結ボルト10のうちの円周上
に均等に配置された一部のもので、本数は適宜選定され
るが、最も少ない場合は円周上均等に120°の間隔を
おいて3等分された位置にある3本の締結ボルトでもよ
い。もちろん締結ボルト10の全てに延設部を設けるこ
とを妨げるものではない。さらに、前記締結ボルト9の
延設部9Aの先端に螺子部9Bを刻設し、該螺子部9B
に螺合した調節ナット12により座金13を介して前記
皿ばね8および多板クラッチ7の軸方向長さを調節可能
にしたものである。なお、符号16は締結ボルト9の回
止めワッシャを示している。
【0009】このような構成であるので、本発明の与圧
式差動制限装置を組み付けるには、ピニオンギヤ4、ピ
ニオン軸3および左右のサイドギヤ5、6等の差動歯車
からなる差動装置を収納させて第1および第2の右デフ
ケース2Aと2Bとを締結ボルト9および10によって
締結し、その後、左サイドギヤ5の外周部に皿ばね8お
よび多板クラッチ7を組み付けていく。その際、多板ク
ラッチ7のインナープレート7Bの内周部は左サイドギ
ヤ5の軸部外周のスプライン5Sにスライドさせること
になるが、左サイドギヤ5の軸部外周のスプライン5S
は外部に露呈しており、従来のもののように整合のため
の「さぐり」作業のような細心の注意を払う必要がな
く、迅速にその整合を行うことができ、その組付けはき
わめて確実かつ容易である。また、前記多板クラッチ7
の各アウタープレート7Aの外周部におけるラグ溝7C
は締結ボルト9の延設部9Aにスライドさせることにな
るが、該締結ボルト9の延設部9Aについても外部に露
呈しているため、その組付けはきわめて確実かつ容易で
ある。かくして、アウタープレート7Aとインナープレ
ート7Bとを交互に確実かつ容易に組み付けて行くこと
ができる。また、本発明では、デフケース2に締結固定
された締結ボルト9の延設部9Aによって多板クラッチ
7におけるアウタープレート7Aをデフケース1および
2と回転を共にさせることができるので、アウタープレ
ート7Aをデフケースに係止するためのラグあるいはラ
グ溝をデフケースの内周部に設置する必要がなく、デフ
ケースの構造がきわめて簡素になる。
式差動制限装置を組み付けるには、ピニオンギヤ4、ピ
ニオン軸3および左右のサイドギヤ5、6等の差動歯車
からなる差動装置を収納させて第1および第2の右デフ
ケース2Aと2Bとを締結ボルト9および10によって
締結し、その後、左サイドギヤ5の外周部に皿ばね8お
よび多板クラッチ7を組み付けていく。その際、多板ク
ラッチ7のインナープレート7Bの内周部は左サイドギ
ヤ5の軸部外周のスプライン5Sにスライドさせること
になるが、左サイドギヤ5の軸部外周のスプライン5S
は外部に露呈しており、従来のもののように整合のため
の「さぐり」作業のような細心の注意を払う必要がな
く、迅速にその整合を行うことができ、その組付けはき
わめて確実かつ容易である。また、前記多板クラッチ7
の各アウタープレート7Aの外周部におけるラグ溝7C
は締結ボルト9の延設部9Aにスライドさせることにな
るが、該締結ボルト9の延設部9Aについても外部に露
呈しているため、その組付けはきわめて確実かつ容易で
ある。かくして、アウタープレート7Aとインナープレ
ート7Bとを交互に確実かつ容易に組み付けて行くこと
ができる。また、本発明では、デフケース2に締結固定
された締結ボルト9の延設部9Aによって多板クラッチ
7におけるアウタープレート7Aをデフケース1および
2と回転を共にさせることができるので、アウタープレ
ート7Aをデフケースに係止するためのラグあるいはラ
グ溝をデフケースの内周部に設置する必要がなく、デフ
ケースの構造がきわめて簡素になる。
【0010】次いで、前記締結ボルト9の延設部9A先
端の螺子部9Bに座金13を介して調節ナット12を螺
合することで、調節ナット12が多板クラッチ7の最外
側のプレートに接するごとく組み付ける。これで、皿ば
ね8を含む多板クラッチ7が右デフケース2に対するサ
ブアッセンブリが完了する。最後に、左デフケース1に
おけるラグ孔もしくは潤滑孔14が前記締結ボルト9の
延設部9Aに螺合された調節ナット12を収容するごと
く整合させながら、前記左右のデフケース1および2を
接合して、締結ボルト11によって締結を完了する。組
付け後に皿ばね8の与圧荷重を増加させる必要が生じた
場合には、前記調節ナット12を緊締して行けば、多板
クラッチ7を介して皿ばね8の軸方向長さを短縮して与
圧を増加させることができる。なお、皿ばね8と多板ク
ラッチ7との配列を逆にすることも可能である。
端の螺子部9Bに座金13を介して調節ナット12を螺
合することで、調節ナット12が多板クラッチ7の最外
側のプレートに接するごとく組み付ける。これで、皿ば
ね8を含む多板クラッチ7が右デフケース2に対するサ
ブアッセンブリが完了する。最後に、左デフケース1に
おけるラグ孔もしくは潤滑孔14が前記締結ボルト9の
延設部9Aに螺合された調節ナット12を収容するごと
く整合させながら、前記左右のデフケース1および2を
接合して、締結ボルト11によって締結を完了する。組
付け後に皿ばね8の与圧荷重を増加させる必要が生じた
場合には、前記調節ナット12を緊締して行けば、多板
クラッチ7を介して皿ばね8の軸方向長さを短縮して与
圧を増加させることができる。なお、皿ばね8と多板ク
ラッチ7との配列を逆にすることも可能である。
【0011】図2は、本発明の第2実施の形態を示した
ものである。本実施の形態では、座金13を介して前記
調節ナット12と接する多板クラッチ7(あるいは皿ば
ね8を軸方向外側に配置した場合には皿ばね8)の側面
に耐磨耗性プレート15を配設したものである。これに
よって、座金13と多板クラッチ7とが直接に接するこ
とがなく、皿ばね8の与圧荷重を増加させるために調節
ナット12を緊締して多板クラッチ・デフケース間に隙
間が発生しても、耐磨耗性プレートがデフケース側部材
となり、クラッチ板の局部当りが防止され、多板クラッ
チの寿命が延びる。また、上記実施の形態のいずれも、
アウタープレートをデフケースに係止するためのラグ溝
をデフケースの内周部に設置する必要がなく、ボルトお
よび調整ナトを収容するためのラグ孔や潤滑孔のみがあ
ればよいので、デフケース構造がきわめて簡素になる。
ものである。本実施の形態では、座金13を介して前記
調節ナット12と接する多板クラッチ7(あるいは皿ば
ね8を軸方向外側に配置した場合には皿ばね8)の側面
に耐磨耗性プレート15を配設したものである。これに
よって、座金13と多板クラッチ7とが直接に接するこ
とがなく、皿ばね8の与圧荷重を増加させるために調節
ナット12を緊締して多板クラッチ・デフケース間に隙
間が発生しても、耐磨耗性プレートがデフケース側部材
となり、クラッチ板の局部当りが防止され、多板クラッ
チの寿命が延びる。また、上記実施の形態のいずれも、
アウタープレートをデフケースに係止するためのラグ溝
をデフケースの内周部に設置する必要がなく、ボルトお
よび調整ナトを収容するためのラグ孔や潤滑孔のみがあ
ればよいので、デフケース構造がきわめて簡素になる。
【0012】以上、実施の形態について説明してきた
が、本発明の趣旨の範囲内で、延設部を設けるべき締結
ボルトの本数、左右のデフケースの形状、左右デフケー
ス間の接合部の形状、差動歯車の形態、多板クラッチお
よび皿ばねの形状、配置形態、枚数、調節ナットの調節
形態、耐磨耗性プレートの形状および材質等については
適宜採用することができる。
が、本発明の趣旨の範囲内で、延設部を設けるべき締結
ボルトの本数、左右のデフケースの形状、左右デフケー
ス間の接合部の形状、差動歯車の形態、多板クラッチお
よび皿ばねの形状、配置形態、枚数、調節ナットの調節
形態、耐磨耗性プレートの形状および材質等については
適宜採用することができる。
【0013】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、差動歯車からなる差動装置を収納させて第1およ
び第2の右デフケースとを締結ボルトによって締結し、
その後、いずれも外部に露呈した左サイドギヤの軸部外
周のスプラインおよび締結ボルトの延設部に多板クラッ
チのインナープレートの内周部および多板クラッチのア
ウタープレートの外周部におけるラグ溝をスライドさせ
て組み付けることができるので、従来のもののように整
合のための「さぐり」作業のような細心の注意を払う必
要がなく、迅速にその整合を行うことができ、その組付
けはきわめて確実かつ容易となる。また本発明では、デ
フケースに締結固定された締結ボルトの延設部によって
多板クラッチにおけるアウタープレートをデフケースと
回転を共にさせることができるので、アウタープレート
をデフケースに係止するためのラグあるいはラグ溝をデ
フケースの内周部に設置する必要がなく、デフケースの
構造がきわめて簡素になる。
れば、差動歯車からなる差動装置を収納させて第1およ
び第2の右デフケースとを締結ボルトによって締結し、
その後、いずれも外部に露呈した左サイドギヤの軸部外
周のスプラインおよび締結ボルトの延設部に多板クラッ
チのインナープレートの内周部および多板クラッチのア
ウタープレートの外周部におけるラグ溝をスライドさせ
て組み付けることができるので、従来のもののように整
合のための「さぐり」作業のような細心の注意を払う必
要がなく、迅速にその整合を行うことができ、その組付
けはきわめて確実かつ容易となる。また本発明では、デ
フケースに締結固定された締結ボルトの延設部によって
多板クラッチにおけるアウタープレートをデフケースと
回転を共にさせることができるので、アウタープレート
をデフケースに係止するためのラグあるいはラグ溝をデ
フケースの内周部に設置する必要がなく、デフケースの
構造がきわめて簡素になる。
【0014】さらに、前記締結ボルトの延設部先端の螺
子部に座金等を介して調節ナットを螺合して、調節ナッ
トが多板クラッチの最外側のプレートに接するごとく組
み付けることで、皿ばねを含む多板クラッチが右デフケ
ースに対して容易にサブアッセンブリすることができ
る。そして、左デフケースにおけるラグ孔もしくは潤滑
孔が前記締結ボルトの延設部に螺合された調節ナットを
収容するごとく整合させながら、前記左右のデフケース
を接合して、締結ボルトによって容易にその締結を完了
することができるのみならず、組付け後に皿ばねの与圧
荷重を増加させる必要が生じた場合には、前記調節ナッ
トを緊締して、多板クラッチを介して皿ばねの軸方向長
さを短縮して与圧を増加させることができる。また、多
板クラッチあるいは皿ばねの側面に耐磨耗性プレートを
配設するならば、座金あるいは調節ナットと多板クラッ
チとが直接に接することがなく、皿ばねの与圧荷重を増
加させるために調節ナットを緊締して多板クラッチ・デ
フケース間に隙間が発生しても、耐磨耗性プレートがデ
フケース側部材となり、クラッチ板の局部当りが防止さ
れ、多板クラッチの寿命が延びる。
子部に座金等を介して調節ナットを螺合して、調節ナッ
トが多板クラッチの最外側のプレートに接するごとく組
み付けることで、皿ばねを含む多板クラッチが右デフケ
ースに対して容易にサブアッセンブリすることができ
る。そして、左デフケースにおけるラグ孔もしくは潤滑
孔が前記締結ボルトの延設部に螺合された調節ナットを
収容するごとく整合させながら、前記左右のデフケース
を接合して、締結ボルトによって容易にその締結を完了
することができるのみならず、組付け後に皿ばねの与圧
荷重を増加させる必要が生じた場合には、前記調節ナッ
トを緊締して、多板クラッチを介して皿ばねの軸方向長
さを短縮して与圧を増加させることができる。また、多
板クラッチあるいは皿ばねの側面に耐磨耗性プレートを
配設するならば、座金あるいは調節ナットと多板クラッ
チとが直接に接することがなく、皿ばねの与圧荷重を増
加させるために調節ナットを緊締して多板クラッチ・デ
フケース間に隙間が発生しても、耐磨耗性プレートがデ
フケース側部材となり、クラッチ板の局部当りが防止さ
れ、多板クラッチの寿命が延びる。
【図1】本発明の与圧式差動制限装置の第1実施の形態
を示す全体断面図である。
を示す全体断面図である。
【図2】本発明の与圧式差動制限装置の第2実施の形態
を示す要部断面図である。
を示す要部断面図である。
【図3】従来の与圧式差動制限装置の全体断面図であ
る。
る。
1 左デフケース 2A 第1右デフケース 2B 第2右デフケース 3 ピニオン軸 4 ピニオンギヤ 5 左サイドギヤ 6 右サイドギヤ 7 多板クラッチ 7A アウタープレート 7B インナープレート 7C ラグ溝 8 皿ばね 9 締結ボルト 9A 延設部 9B 螺子部 10 締結ボルト 11 締結ボルト 12 調節ナット 13 座金 14 ラグ孔(溝) 15 耐磨耗性プレート
Claims (3)
- 【請求項1】 軸方向に2分割された左右のデフケース
における右デフケースが軸方向にさらに2分割された第
1および第2右デフケースを有する差動制限装置であっ
て、前記右デフケース内に差動歯車からなる差動装置が
収納され、左右のデフケースの接合部に皿ばねとともに
差動制限用の多板クラッチが収納された差動制限装置に
おいて、前記第1および第2右デフケースを締結する締
結ボルトの先端を延設して延設部とし、該延設部に前記
多板クラッチの各アウタープレートのラグ溝を係止した
ことを特徴とする与圧式差動制限装置。 - 【請求項2】 前記締結ボルトの延設部先端に螺子部を
刻設し、該螺子部に螺合した調節ナットにより前記皿ば
ねおよび多板クラッチの軸方向長さを調節可能にしたこ
とを特徴とする請求項1に記載の与圧式差動制限装置。 - 【請求項3】 前記調節ナットと接する多板クラッチあ
るいは皿ばねの側面に耐磨耗性プレートを配設したこと
を特徴とする請求項2に記載の与圧式差動制限装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30548795A JPH09144843A (ja) | 1995-11-24 | 1995-11-24 | 与圧式差動制限装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30548795A JPH09144843A (ja) | 1995-11-24 | 1995-11-24 | 与圧式差動制限装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09144843A true JPH09144843A (ja) | 1997-06-03 |
Family
ID=17945758
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30548795A Pending JPH09144843A (ja) | 1995-11-24 | 1995-11-24 | 与圧式差動制限装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09144843A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005098385A (ja) * | 2003-09-25 | 2005-04-14 | Ikeya Formula Kk | デファレンシャル装置 |
| JP2007315555A (ja) * | 2006-05-29 | 2007-12-06 | Carrosser Co Ltd | デファレンシャル装置 |
-
1995
- 1995-11-24 JP JP30548795A patent/JPH09144843A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005098385A (ja) * | 2003-09-25 | 2005-04-14 | Ikeya Formula Kk | デファレンシャル装置 |
| JP2007315555A (ja) * | 2006-05-29 | 2007-12-06 | Carrosser Co Ltd | デファレンシャル装置 |
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