JPH09145541A - イメージファイバを用いる光学系補正装置および画像監視システム - Google Patents

イメージファイバを用いる光学系補正装置および画像監視システム

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JPH09145541A
JPH09145541A JP7299795A JP29979595A JPH09145541A JP H09145541 A JPH09145541 A JP H09145541A JP 7299795 A JP7299795 A JP 7299795A JP 29979595 A JP29979595 A JP 29979595A JP H09145541 A JPH09145541 A JP H09145541A
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image
rotation
fiber
optical
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Senji Yoshioka
仙次 吉岡
Toshiji Hiratsuka
利治 平塚
Kiyoshi Fujimoto
清志 藤本
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】イメージファイバを用いる画像監視システムに
おいて、ファイバ入力端の傾きによる画像の回転、動揺
を防止する補正装置を提供する。 【解決手段】配管1内を移動するイメージファイバ2に
よる光学像は、補正光学系9と中継用イメージファイバ
10を経由し、テレビカメラ4で画像信号に変換され、
モニタ5に表示される。補正光学系9は、像回転プリズ
ムとその回転角を検出するロータリエンコーダ及び駆動
モータを内蔵し、ファイバ2の出力端2bとファイバ1
0の入力端10aを回転中心の光学軸上に係合してい
る。フリーの入力端2aが移動中に傾くと、その回転角
に比例する情報をセンサ(圧電振動型ジャイロ)8が検
出し、補正光学系制御装置は入力端と像回転プリズムの
回転角の差分を0にするように、像回転プリズムを回転
する。これにより、出力端2bの光学像は、傾きのない
状態に補正される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イメージファイバ
を用いる光学系補正装置と、それを適用した画像監視シ
ステムに関する。
【0002】
【従来の技術】原子炉格納容器内部や各種プラント配管
の検査と作業のための監視システム、海中(水中)や宇
宙空間の探査システムあるいは人体の内視鏡システム等
において、イメージファイバと呼ばれる光学繊維束を用
いて、被写体に関する画像情報を効率よくテレビカメラ
に伝送する撮像システムはよく知られている。
【0003】例えば、特開平4−256896号(引用
例1)や特開平4−323599号(引用例2)に記載
されているように、長尺の光学繊維束の燃料棒や燃料集
合体などの被写体に接近し、先端部に設けた対物レンズ
で集光された画像イメージを末端まで光で伝達し、末端
に設けたテレビカメラで画像を映像信号に変換してモニ
タで観察する。特に、引用例1では、被写体やファイバ
ースコープを傷つけることなく、目的の撮影場所に正確
に挿入できるように、ファイバースコープより厚く長尺
に形成したガイドをファイバースコープに先行して挿入
し、位置決めする装置を示している。
【0004】また、特開平60−158405号には、
複数本のイメージファイバによって画像の各部分を伝送
し、出力端で再合成して大画面を形成する画像合成マル
チイメージファイバが開示されている。ここでは、各イ
メージファイバの端部における捩じれを、ファイバホル
ダを調整ねじで回転して、合成像の不整合を補正する装
置を提案している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した引用例1で
は、被写体に対するイメージファイバの位置決めを提案
しているが、イメージファイバの先端の姿勢制御につい
ては考慮がない。さらに、長尺のイメージファイバの先
端は、被写体に向かって移動するときに動揺して、捻れ
作用を生じることが多い。この捻れは撮影方向の光軸ま
わりの回転となり、撮影される画像に傾き(回転)を与
える。
【0006】図2は、イメージファイバの捩じれによる
画像の傾きを示す説明図である。イメージファイバ2の
入力端2aが例えば、被写体1に対して時計回りに角度
θだけ捻れると、光学繊維束2の出力端2bで観測され
る画像は状態3aから反時計回りに角度θだけ傾いた状
態3bになる。従って、イメージファイバを用いたテレ
ビカメラ4が、被写体1に対して反時計回りに角度φだ
け回転すると、モニタ5の画面6で観測される画像は正
常な状態7aから時計回りに角度φだけ傾いた状態7b
になる。
【0007】このように、長尺のイメージファイバを用
いたテレビカメラは、入力端フリーで移動する際に頻繁
に捻れを生じるため、画像が左右に回転して動揺し、観
測者にとって画面が見づらいという不都合がある。
【0008】この対策として、録画装置に収録した画像
信号を専用のディジタイザ、バファメモリ、プロセッサ
などを用いて画像処理して、画像の動揺を補正するシス
テムが提案されているが、実時間処理が困難であるうえ
に、システムが高価になるという問題点があった。
【0009】なお、上記した引用例3の捩じれ補正は、
テレビカメラ内におけるイメージファイバ相互の捩じれ
を均一化して合成画像を整合させるものである。従っ
て、テレビカメラ内に固定されずに、先端がフリーに移
動するイメージファイバの捩じれ補正には適用できな
い。
【0010】本発明の目的は、従来技術の問題点を克服
し、移動するイメージファイバの傾きによる光学像の動
揺を補正する安価でコンパクトな光学装置、及びその補
正により見やすい画面が得られる画像監視システムを提
供することにある。
【0011】本発明の他の目的は、長尺のイメージファ
イバを巻き取ってコンパクトに収納するとともに、回転
してファイバを出し入れして入力端を移動させる、扱い
の便利なイメージファイアバの巻き取り・送り出し装置
と、それを適用し、ファイバの回転による像回転を静止
画像にして表示す画像監視システムを提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の光学系補正装置は、イメージファイバを移動し、そ
の入力端から被写体の光学像を集光し、テレビカメラな
どに伝送する光学系において、入力光学像に自己の回転
に応じた回転角を与えて出力する像回転プリズム、該プ
リズムを回転させる駆動手段及びその回転位置に関する
第1の検出情報を検出する第1のセンサを有し、前記像
回転プリズムの回転中心と同一の光軸上に前記イメージ
ファイバの出力端を係合する補正光学手段と、前記イメ
ージファイバの入力端付近に設けられ、入力端の傾き
(回転)位置に関する第2の検出情報を検出する第2の
センサと、前記第1、第2の検出情報の差分に応じて、
前記像回転プリズムを変位させる制御装置を備えること
を特徴とする。
【0013】前記第1、第2の検出情報はリアルタイム
に検出され、移動中の前記入力端の傾きによる光学像の
動揺は連続的に補正される。
【0014】前記第1の検出情報は前記像回転プリズム
の回転角、前記第2の検出情報は前記入力端の回転角に
関する情報で、これら回転角の差分を0にするように制
御される。
【0015】あるいは、前記第1の検出情報は前記像回
転プリズムの回転角速度、前記第2の検出情報は前記入
力端の回転角速度に関する情報で、これら回転角速度か
ら各々の回転角を求め、両回転角の差分を0にするよう
に且つ、両回転角速度の差分に応じたタイミングで制御
される。
【0016】前記第1のセンサにはエンコーダ、前記第
2のセンサには圧電振動型ジャイロが適用できる。
【0017】前記駆動手段に、超音波モータを用いるこ
とにより、前記補正光学手段をコンパクトに構成でき
る。
【0018】上記目的を達成する本発明の光学系補正装
置は、入力端から被写体の光学像を集光して伝送するイ
メージファイバと、その出力端からの光学像を走査して
画像情報に変換するテレビカメラと、画像情報を画面に
表示するモニタを備えるものにおいて、前記イメージフ
ァイバの出力端と前記テレビカメラの間に前記補正光学
手段を設け、前記イメージファイバの入力端の付近に設
けられ、移動中の入力端の傾き(回転)位置に関する第
2の検出情報を検出する第2のセンサと、前記第1、第
2の検出情報を基に、前記入力端の傾きによる光学像の
傾きを補正する制御装置を設けることを特徴とする。
【0019】上記他の目的を達成する本発明の移動する
巻き取り・送り出し装置は、回転によりイメージファイ
バを巻き取り/送り出しする収納ドラムと、該ドラムを
回転する駆動手段と、その回転位置に関する第3の検出
情報を検出する第3のセンサを設け、前記イメージファ
イバの出力端を前記収納ドラムの回転軸上に光軸を合わ
せて配置することを特徴とする。
【0020】これにより、長尺のイメージファイバを携
帯可能にコンパクトに収納できるとともに、ドラムを回
転してファイバを出し入れし、ファイバの入力端を被写
体に向けて移動可能にする。さらに、前記収納ドラムと
ともに前記出力端が回転するため、光学像の回転を静止
像とする補正光学系の制御に必要な光学像の回転位置に
同期した情報を、前記第3の検出情報として取得でき
る。
【0021】前記収納ドラムは、前記イメージファイバ
を常にラジアル方向に巻き取り/送り出す整列手段を備
え、出し入れによる捩じれを防止している。
【0022】上記他の目的を達成する本発明の画像監視
システムは、レールなどのガイドに支持されて移動し、
その入力端から被写体の光学像を集光して伝送するイメ
ージファイバと、その出力端からの光学像を走査して画
像情報に変換するテレビカメラと、画像情報を画面に表
示するモニタを備える場合に、前記イメージファイバを
巻装した前記巻き取り・送り出し装置と、前記イメージ
ファイバの出力端から、中継用イメージファイバを介
し、前記テレビカメラとの間に、前記光学系補正装置を
設け、前記第1の検出情報と前記第3の検出情報を基に
前記像回転プリズムを制御して、前記収納ドラムによる
光学像の回転を静止して出力することを特徴とする。
【0023】また、入力端がフリーで移動する画像監視
システムにおいては、前記イメージファイバを巻装した
前記巻き取り・送り出し装置と、前記イメージファイバ
の出力端から、中継用イメージファイバを介し、前記テ
レビカメラとの間に、前記光学系補正装置を設け、さら
に、前記第2の検出情報と前記第3の検出情報の合成手
段を設け、該合成手段による合成情報と前記第1の検出
情報基に前記像回転プリズムを制御し、前記入力端の傾
きと前記収納ドラムの回転による動揺を除去した光学像
を出力することを特徴とする。
【0024】本発明の作用として、画像の傾きや回転の
補正が実時間で処理でき、見やすい画面を提供できる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従って説明する。
【0026】図1は、本発明の一実施形態によるイメー
ジファイバを用いた画像監視システムの構成図である。
本システムは、例えば、原子力や火力の発電プラント、
ガスや水道の供給システム等における配管内部の検査装
置に適用される。
【0027】検査の対象となる配管1の内部に、イメー
ジファイバ2の入力端2aを挿入して移動させながら、
管内部の光学像を集光して伝送する。イメージファイバ
2の出力端2bは配管外部にある補正光学系9に係合
し、固定されている。補正光学系9は、後述するよう
に、イメージファイバ2の捩じれによる光学像の傾きを
補正する光学機構である。補正光学系9から出力される
光学像はイメージファイバ10、アダプタ11を通じて
テレビカメラ4に入力され、その走査手段によって映像
信号に変換され、モニタ5に表示される。イメージファ
イバ10の入力端10a、出力端10bは、それぞれ固
定されていてるので捩じれを生じない。
【0028】入力端2aに設けられるセンサ8は、例え
ば、超小型の圧電振動型ジャイロで、捩じれによる入力
端2aの回転角度と角速度を検出する。補正光学系制御
装置12は、センサ8の検出信号に応じて、光学像の傾
きを補正する制御信号を補正光学系9に出力する。
【0029】ここで、回転角度と角速度の検出に用いる
圧電振動型ジャイロのメカニズムを説明する。図3に、
圧電振動型ジャイロの概略の構成図を示す。イメージフ
ァイバ2の入力端部2aに外挿して設けられる圧電振動
型ジャイロ8は、回転によって生じるコリオリの力Fを
検出して圧電素子で電気信号(電圧)に変換する。コリ
オリの力Fは質量M、速度vの物体に、角速度ωの回転
運動をさせた場合に生じる力で、F=2Mvω(rad/
s)で示される。
【0030】従って、M、vが一定であれば、Fはωに
比例するので、検出された電圧は回転の角速度ωに比例
した値となる。さらに、この値を時間積分すれば回転角
度、即ち、捩じれ量が検出できる。図3で、ジャイロ8
を駆動用圧電セラミック8aでX軸方向に励振させ、ジ
ャイロのZ軸(中心軸)周りに回転角速度ωが発生する
と、元の振動(X軸)の直角方向(Y軸)にコリオリの
力Fを生じる。これをY軸の検出用圧電セラミック8b
で検出して、角速度ωが求められる。
【0031】次に、本実施形態の特徴部である補正光学
系とその制御装置の構成と動作を詳細に説明する。
【0032】図4に、補正光学系とその制御装置の構成
図を示す。補正光学系9はロータリエンコーダ18(ス
テータ18a、ロータ18b)、保護ケース19、軸受
20、回転支持ケース21、像回転プリズム22、超音
波モータ23(ステータ23a、ロータ23b)などか
ら構成される。入力端2aからの光学像はイメージファ
イバ2を通り、出力端2bから微小な空隙24を経て像
回転プリズム22の入力端22aに導入され、その出力
端22bから微小な空隙25を経てイメージファイバ1
0の入力端10aに伝送される。
【0033】保護ケース19は、イメージファイバ2の
出力端2bとイメージファイバ10の入力端10aの光
軸を合わせて嵌装し、エンコーダのステータ18a、超
音波モータのステータ23a、軸受20の外輪を固定し
ている。
【0034】像回転プリズム22は、エンコーダのロー
タ18b、回転支持ケース21、超音波モータのロータ
23bと一体化され、軸受20の内輪で支持されて、出
力端2bや入力端10aの光軸Aを回転軸として回転す
るように構成されている。
【0035】図5は、像回転プリズムのメカニズムを示
す説明図である。光軸Aの回りに、回転可能に配置され
た像回転プリズム22は、光軸A回りの自己の回転角度
θ2=0のとき出力回転角度θ3=0、即ち、入力光学像
100aを回転させずに出力する。
【0036】像回転プリズム22が光軸Aの回りに、時
計方向に角度θ2=θp回転すると、入力された角度θ1
=0の入力光学像100aを、時計方向に角度θ3=2
θp回転した出力光学像100bを出力する。また、像
回転プリズム22が反時計方向に、即ち、角度θ2=−
θp回転すると、反時計方向に角度θ3=−2θp回転
した出力光学像100bを出力する。
【0037】光の逆進の法則により、入力光学像の傾き
により出力端で角度θ3=2θpだけ回転している出力
光学像100bは、像回転プリズム22を角度θ2=θ
pだけ回転制御すれば、入力光学像100bの傾き、即
ち、角度θ1=θpをθ1=0に補正でき、ファイバの移
動中に入力端2aが動揺して回転しても、出力光学像は
常に静止して見える。
【0038】このように、像回転プリズム22は、プリ
ズム自体が光軸回りに角度θp回転して、入力の光学像
を光軸回りに角度2θp回転して出力の光学像を発生す
る特徴がある。従って、ファイバの入力端2aの光軸A
回りの回転角度θrに追随して、像回転プリズム22回
転角度θpをθr/2だけ補正制御すれば、画像の傾き
や動揺を防止できる。
【0039】このような像回転プリズムとして、アッペ
プリズム(Abbe's prism)、バウエルファイドプリズム
(Bauerfeind's prism)、ペチャンプリズム(Pechen's
prism)、梯形プリズム等が利用できる。なお、これら
プリズムの構成とメカニズムは、例えば、光学技術ハン
ドブック(朝倉書点;pp1248−1258;昭53
−5、増補版)等に周知である。
【0040】補正光学系制御系装置12は、検出回路a
27、検出回路b28、比較回路29及び制御回路30
から構成される。検出回路a27は、センサ8の出力信
号14を入力し、入力端2aの回転の角度θと角速度d
θ/dtを求める。検出回路b28は、ロータリエンコ
ーダ18の出力信号15を入力し、像回転プリズム22
の回転の角度θpと角速度dθp/dtを求める。比較
回路29は、検出回路a,bの出力信号31、32を入
力し、数1により回転の角度の差分△θと角速度の差分
△ωを求めて出力する。
【0041】
【数1】 △θ=θp−θ/2 …(1) △ω=dθp/dt−dθ/dt/2 …(2) 制御回路30は差分信号33を参照し、像回転プリズム
22を△θだけ、△ωの角速度で回転させる制御信号
を、超音波モータ23に出力する。
【0042】図6に、超音波モータの構造と制御回路を
示す。超音波モータ23は同図(a)に示すように、圧
電セラミックスの振動素子をリング状に一体形成したス
テータ23aとリング状ロータ23bからなるシャフト
レスの中空構造である。ロータ23bの中空部に、像回
転プリズム22の出力端22bが嵌装される。ステータ
23aを励起するA相入力、B相入力は、信号線Ai、
Biから与えられる。Gはグラウンドである。ステータ
23aで発生された進行波によって、ロータ23bが回
転する。
【0043】ステータ23aに付設される制御回路2
3’は、図6(b)に示すように、発信器55からの出
力61〜63をゲート素子56〜58を経由して、ステ
ータ23aの信号線Ai、Biに導かれる。ゲート素子
56〜58を、補正光学系制御装置12からの制御信号
でオン/オフ制御して、回転方向(+/−)、回転角
(△θ)、角速度(△ω)が制御される。なお、超音波
モータの構造や制御方式は、例えば、超音波モータ入門
(見城、指田;総合電子出版社、1993−6)等に周
知である。
【0044】本実施形態は上記のように構成され、予
め、イメージファイバの入力端2aの回転角度θ=0
(およびω=0)のとき、即ち、被写体の画像がモニタ
5の画面上で傾きを生じていない場合を基準に、像回転
プリズム22の初期位置を設定される。また、初期位置
におけるエンコーダ18の出力を、角度θp=0(およ
びωp=0)に調整している。
【0045】実際の配管検査においては、管1の内部に
長尺で可塑性のあるイメージファイバ2を収納ドラムか
ら送り出し、あるいは巻取りながら、入力端2aから管
壁を被写体として撮像し、腐食や傷などの欠陥の有無を
監視する。検査の移動中に、入力端2aが光軸Aの時計
回りに、角速度ωrで角度θrだけ回転したとする。こ
の場合、出力端2bにおける光学像は光軸Aの反時計回
りに角速度ωrで角度θrまで回転し、もし、補正がな
されなけばモニタ5の画面に反時計回りに傾いた画像が
表示される。
【0046】この時、圧電振動型ジャイロ8は、入力端
2aの回転により角速度ωrに比例した電圧値を検出
し、検出回路27で角速度ωrと角度θrが求められ
る。一方、像回転プリズム22はまだ、初期位置に静止
しているので、エンコーダ18から出力される角度θ
p、角速度ωpはともに0である。そこで、反時計回り
に角速度ωrで角度θrに傾いた光学像を補正するため
に、像回転プリズム22を時計回りに角速度ωp=ωr
/2で角度θp=θr/2まで回転するように、制御装
置12から超音波モータ23に制御信号を出力する。
【0047】以後、像回転プリズムの現在角度θpと現
在角速度ωp(静止中は0)と、入力端2aの検出角度
θr及び検出角速度ωrの差分に追随して、連続制御が
実施される。なお、傾きの補正は角度の差分△θだけで
も可能である。しかし、本実施形態のように角速度の差
分△ωも制御することにより、リアルタイムな制御が円
滑に実現でき、入力端の傾きによる画像の動揺を防止し
た見易い画面を提供できる。
【0048】
【実施例】次に、本発明の他の実施例を説明する。長尺
のイメージファイバを使用する場合、それを検査現場に
携帯するための収納装置と、入力端を被写体に向けて送
り出したり、引き戻したりするための駆動装置が必要に
なる。
【0049】本実施例は、この収納と駆動を兼ねた巻き
取り・送り出し機構を使用する画像監視システムであ
る。まず、光学像を集光、伝送するイメージファイバの
巻き取り・送り出し機構の一例を説明する。なお、以下
の各図で、上記実施形態と同等の要素には同一の符号を
付して、説明を省略する。
【0050】図7は、本実施例によるイメージファイバ
の巻き取り・送り出し機構の構成図である。巻き取り・
送り出し機構70において、収納ドラム40は、支持台
45の治具46に嵌装された軸受42に担持され、回転
による出し入れ可能にイメージファイバ41を巻装して
いる。収納ドラム42はロータリエンコーダ43、駆動
モータ44と同一の回転軸50上に設置している。
【0051】イメージファイバ41の送り出し方向41
cの先端は、被写体に近接して光学像を集光する図示し
ていない入力端41aを形成している。他端41bは微
小な空隙49を介して、中継用イメージファイバ48の
治具47に保持された入力端48aと、同一の光軸B上
に係合される。従って、収納ドラム40が回転すると、
イメージファイバ41の出力端41bも回転し、入力端
48aに中継される光学像が回転する。
【0052】ラック51は、支持台45に軸受で支持さ
れ、図示していないギヤ等による駆動機構によって収納
ドラム40と同期して回転する。ピニオン52はラック
51の回転により、ファイバ41をゆるやかに挟持しな
がら回転し、ラック51の軸方向の有効範囲を移動す
る。ラック51が1回転すると、ピニオン52はイメー
ジファイバ41の1ピッチ、即ち1巻分だけ左/右に移
動する。収納ドラム40に、ファイバ41が複数層に巻
かれている場合は、ピニオン52が有効範囲の端部に達
すると、図示しないリミットスイッチで切り換えられ、
ラック51の回転方向は逆転する。これによって、イメ
ージファイバ41は常に、収納ドラム40の半径方向を
出入りし、ファイバ41が収納ドラム40に整列して巻
き取り/送り出され、ファイバの捩じれを防止してい
る。
【0053】このように構成される巻き取り・送り出し
機構70は、イメージファイバ41の出力端41bが、
収納ドラム40の回転軸49と同一線上の光軸Bに配置
されているので、出力端41bの光学像は収納ドラム4
0と同じ回転角度θ、角速度ωで回転する。この角度θ
と角速度ωはエンコーダ43によって検出し、信号71
として出力する。
【0054】次に、上記の巻き取り・送り出し機構を適
用した画像監視システムを説明する。図8に、本実施例
による画像監視システムの構成を示す。イメージファイ
バ48は、図7の巻き取り・送り出し機構70に設けら
れた中継用ファイバで、その出力端48bは補正光学系
9に係合されている。また、補正光学系制御装置12の
検出器a27には、図7のエンコーダ43からドラム4
0の角速度ωに比例した信号71が入力する。その他
は、図1と同様に構成されている。
【0055】この構成により、図7の収納ドラム40で
イメージファイバ41を巻き取り又は、送り出すときの
画像の回転を、角度θd、角速度ωdとすると、像回転
プリズム22は角度θp=θd/2、角速度ωp=ωd
/2で回転するように制御される。この結果、検査中に
イメージファイバ41を出し入れしても、補正光学系9
からは静止した光学像を出力する。
【0056】本実施例の収納ドラムに巻装されたイメー
ジファイバを使用する画像監視システムは、イメージフ
ァイバの入力端をレール等のガイドにより動揺させずに
移動できる場合は、上記のように図7と図8を結合した
システムで実現できる。
【0057】図9に、別の実施例として、上記収納ドラ
ムに巻装されたイメージファイバを、入力端フリーで用
いる場合の画像監視システムの構成図を示す。本実施例
は、イメージファイバの入力端の傾き及び、収納ドラム
による出力端の回転による光学像の回転を補正する。
【0058】配管1の内部に挿入されたイメージファイ
バ44は、フリーの入力端44aにその傾きを検出する
センサ8、例えば、圧電振動型ジャイロを設けている。
イメージファイバ44は、図7の巻き取り・送り出し機
構70の収納ドラム40に巻装され、出力端44bは中
継用ファイバ48と同一光軸上で対向している。上記実
施例と同様に、中継用ファイバ48は入力端48aを機
構70に、出力端48bを補正光学系9に固定してい
る。センサ8からの信号81と、機構70のエンコーダ
43からの信号71は信号合成回路82に入力され、信
号合成回路82の出力信号83と補正光学系9のエンコ
ーダ18の出力信号14が補正光学系制御装置12に入
力される。その他は、上記した構成と同様である。
【0059】本実施例の構成によって、信号合成回路8
2は信号81による入力端2aの回転角速度ωrに比例
した値と、信号71による収納ドラムの回転角速度ωd
に比例した値を、回転補正方向が同じ場合は加算し、逆
の場合は減算して合成する。補正光学系制御装置12は
合成信号83を入力して、合成角速度ωoと合成回転角
度θoを求め、像回転プリズム22の回転角度θp、角
速度ωpとの差分が0になるように、光学補正系9の駆
動手段23を制御する。
【0060】これにより、長尺のイメージファイバの出
し入れを収納ドラムで駆動し、且つ、入力端をフリーに
して被写体に近接しながら撮像する場合に、モニタ画像
を静止状態で表示でき、見易く取り扱いの容易な画像監
視システムを提供できる。
【0061】
【発明の効果】本発明によれば、イメージファイバの入
力端をフリーにして移動する場合に、移動中の入力端の
傾きによる光学像の動揺(回転)を連続的に補正できる
コンパクトな光学像の傾き補正装置を提供できる効果が
ある。また、この補正装置を適用し、動揺のない見易い
画面を提供できる画像監視システムを提供できる効果が
ある。
【0062】本発明によれば、イメージファイバを巻き
取り/送り出しする収納ドラムに、イメージファイバの
出力端の回転角および/または角速度の検出手段を設け
て、出力端における光学像の回転の静止制御を可能にし
ているので、長尺のイメージファイバの取り扱いに便利
な巻き取り・送り出し機構を提供できる効果がある。
【0063】本発明によれば、入力端フリーのイメージ
ファイバを巻き取り/送り出しする収納ドラムに巻装す
る場合に、入力端の傾きとドラムの回転による出力光学
像の回転と動揺をともに防止できるので、入力端のガイ
ドを持たない広範な監視対象に適用でき、取り扱いの容
易な画像監視システムを提供できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるイメージファイバを
用いた画像監視システムの構成図。
【図2】従来技術のイメージファイバ画像監視システム
における問題点の説明図。
【図3】圧電振動型ジャイロの構成とメカニズムの概略
説明図。
【図4】図1の補正光学系と補正光学系制御装置の詳細
な構成図。
【図5】像回転プリズムの構成とメカニズムの概略説明
図。
【図6】超音波モータの構成と制御の概略説明図。
【図7】本発明の他の実施例によるイメージファイバの
巻き取り・送り出し機構の構成図。
【図8】図7の巻き取り・送り出し機構を用いた画像監
視システムの構成図。
【図9】本発明の別の実施例による、入力端フリーのイ
メージファイバと巻き取り・送り出し機構を用いた画像
監視システムの構成図。
【符号の説明】
1…配管(被写体)、2…イメージファイバ、2a…入
力端、2b…出力端、4…テレビカメラ、5…モニタ
(画面表示装置)、8…センサ(圧電振動型ジャイ
ロ)、9…補正光学系、10…中継用イメージファイ
バ、12…補正光学系制御装置、18…ロータリエンコ
ーダ、18a…ステータ、18b…ロータ、20…軸
受、22…像回転プリズム、22a…入力端、22b…
出力端、23…駆動モータ(超音波モータ)、24,2
5…空隙、27…検出回路a、28…検出回路b、29
…比較回路、30…制御回路、40…収納ドラム、41
…イメージファイバ、42…軸受、43…ロータリエン
コーダ、44…駆動モータ、45…支持台、46,47
…治具、48…中継用イメージファイバ、49…空隙、
50…回転軸、51…ラック、52…ピニオン、70…
巻き取り・送り出し機構、82…信号合成回路。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イメージファイバを移動し、その入力端
    から被写体の光学像を集光し、テレビカメラなどに伝送
    する光学系において、 入力光学像に自己の回転に比例した回転角を与えて出力
    する像回転プリズム、該像回転プリズムを回転させる駆
    動手段及びその回転位置に関する第1の検出情報を検出
    する第1のセンサを有し、前記像回転プリズムの回転中
    心と同一の光軸上に前記イメージファイバの出力端を係
    合する補正光学手段と、 前記イメージファイバの入力端の付近に設けられ、入力
    端の傾き(回転)位置に関する第2の検出情報を検出す
    る第2のセンサと、 前記第1、第2の検出情報の差分に応じて、前記像回転
    プリズムを変位させる制御装置と、を備えることを特徴
    とする光学系補正装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記制御装置は、リアルタイムに検出される前記第1、
    第2の検出情報の差分に追随して、移動中の前記入力端
    の傾きによる光学像の動揺を連続的に補正することを特
    徴とする光学系補正装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 それぞれ、前記第1の検出情報は前記像回転プリズムの
    回転角、前記第2の検出情報は前記入力端の回転角に関
    し、前記制御装置はこれら回転角の差分を0にするよう
    に制御することを特徴とする光学系補正装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2において、 それぞれ、前記第1の検出情報は前記像回転プリズムの
    回転角速度、前記第2の検出情報は前記入力端の回転角
    速度に関し、前記制御装置は各回転角速度から各々の回
    転角を求め、両回転角の差分を0にするように、両回転
    角速度の差分に応じたタイミングで制御することを特徴
    とする光学系補正装置。
  5. 【請求項5】 請求項1または2または3において、 前記第1のセンサはエンコーダおよび/または前記第2
    のセンサは圧電振動型ジャイロからなることを特徴とす
    る光学系補正装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項において、 前記駆動手段は、超音波モータを用いて構成することを
    特徴とする光学系補正装置。
  7. 【請求項7】 入力端から被写体の光学像を集光して伝
    送するイメージファイバと、その出力端からの光学像を
    走査して画像情報に変換するテレビカメラと、画像情報
    を画面に表示するモニタを備える画像監視システムにお
    いて、 入力光学像に任意の回転角を与えて出力する像回転プリ
    ズム、該像回転プリズムを回転させる駆動手段及びその
    回転位置に関する第1の検出情報を検出する第1のセン
    サを有し、前記像回転プリズムの回転中心上の光軸に前
    記イメージファイバの出力端を係合する補正光学系を前
    記イメージファイバの出力端と前記テレビカメラの間に
    設け、 さらに、前記イメージファイバの入力端の付近に設けら
    れ、移動中の入力端の傾き(回転)位置に関する第2の
    検出情報を検出する第2のセンサと、前記第1、第2の
    検出情報を基に、前記入力端の傾きによる光学像の傾き
    を補正する制御装置と、を設けることを特徴とする画像
    監視システム。
  8. 【請求項8】 請求項7において、 前記補正光学系と前記テレビカメラ間を光学像を伝送す
    る中継イメージファイバを設け、その入力端を空隙を介
    して前記補正光学系の光軸上の出力端に対向して配置す
    ることを特徴とする画像監視システム。
  9. 【請求項9】 移動する入力端から被写体の光学像を集
    光して伝送するイメージファイバを、巻き取り/送り出
    しする巻き取り・送り出し装置において、 回転により前記イメージファイバを巻き取り/送り出し
    する収納ドラムと、該収納ドラムを回転する駆動手段
    と、その回転位置に関する第3の検出情報を検出する第
    3のセンサを設け、前記イメージファイバの出力端を前
    記収納ドラムの回転軸上に光軸を合わせて配置し、前記
    収納ドラムにより回転する前記出力端における光学像と
    ともに、該光学像の回転位置に同期した情報を取得可能
    に構成したことを特徴とするイメージファイバの巻き取
    り・送り出し装置。
  10. 【請求項10】 請求項9において、 前記収納ドラムは、前記イメージファイバを整列して巻
    装するとともに、ラジアル方向に巻き取り/送り出す整
    列手段を備えていることを特徴とするイメージファイバ
    の巻き取り・送り出し装置。
  11. 【請求項11】 レールなどのガイドに支持されて移動
    し、その入力端から被写体の光学像を集光して伝送する
    イメージファイバと、その出力端からの光学像を走査し
    て画像情報に変換するテレビカメラと、画像情報を画面
    に表示するモニタを備える画像監視システムにおいて、 前記イメージファイバを巻装した請求項9記載の巻き取
    り・送り出し装置と、前記イメージファイバの出力端か
    ら、中継用イメージファイバを介し、前記テレビカメラ
    との間に、請求項1記載の光学系補正装置を設け、前記
    第1の検出情報と前記第3の検出情報を基に前記像回転
    プリズムを制御して、前記収納ドラムによる光学像の回
    転を静止して出力することを特徴とする画像監視システ
    ム。
  12. 【請求項12】 フリーに移動する入力端から被写体の
    光学像を集光して伝送するイメージファイバと、その出
    力端からの光学像を走査して画像情報に変換するテレビ
    カメラと、画像情報を画面に表示するモニタを備える画
    像監視システムにおいて、 前記イメージファイバを巻装した請求項9記載の巻き取
    り・送り出し装置と、前記イメージファイバの出力端か
    ら、中継用イメージファイバを介し、前記テレビカメラ
    との間に、請求項1記載の光学系補正装置を設け、さら
    に、前記第2の検出情報と前記第3の検出情報の合成手
    段を設け、該合成手段による合成情報と前記第1の検出
    情報基に前記像回転プリズムを制御し、前記入力端の傾
    きと前記収納ドラムの回転による動揺を除去した光学を
    出力することを特徴とする画像監視システム。
JP7299795A 1995-11-17 1995-11-17 イメージファイバを用いる光学系補正装置および画像監視システム Pending JPH09145541A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6844912B2 (en) * 2000-05-23 2005-01-18 Arnold & Richter Cine Technik Gmbh & Co. Betriebs Kg Optical system for the rotation of images taken by a film camera about the optical axis

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US6844912B2 (en) * 2000-05-23 2005-01-18 Arnold & Richter Cine Technik Gmbh & Co. Betriebs Kg Optical system for the rotation of images taken by a film camera about the optical axis

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