JPH09146123A - 2端子非線形素子及びその製造方法 - Google Patents
2端子非線形素子及びその製造方法Info
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- JPH09146123A JPH09146123A JP29875095A JP29875095A JPH09146123A JP H09146123 A JPH09146123 A JP H09146123A JP 29875095 A JP29875095 A JP 29875095A JP 29875095 A JP29875095 A JP 29875095A JP H09146123 A JPH09146123 A JP H09146123A
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- G02—OPTICS
- G02F—OPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
- G02F1/00—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
- G02F1/01—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour
- G02F1/13—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
- G02F1/133—Constructional arrangements; Operation of liquid crystal cells; Circuit arrangements
- G02F1/136—Liquid crystal cells structurally associated with a semi-conducting layer or substrate, e.g. cells forming part of an integrated circuit
- G02F1/1362—Active matrix addressed cells
- G02F1/1365—Active matrix addressed cells in which the switching element is a two-electrode device
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 2端子非線形素子を構成するMIM構造にお
いて、下部電極端部の近傍の絶縁体膜は、製造工程で生
じる静電気によって絶縁破壊され易い。このような絶縁
破壊は、表示画面上の点欠陥を招いて表示品位を低下さ
せ、液晶表示装置の製造歩留まりを低下させるので、2
端子非線形素子の耐圧を向上させて静電気による破壊を
低減する。 【解決手段】 MIM構造を有する2端子非線形素子に
おいて、MIM構造を構成する絶縁体膜を2回の陽極酸
化工程と1回の上部電極形成工程とによって形成して、
絶縁体膜のうちで絶縁破壊され易い下部電極端部に位置
する部分を厚膜化する。
いて、下部電極端部の近傍の絶縁体膜は、製造工程で生
じる静電気によって絶縁破壊され易い。このような絶縁
破壊は、表示画面上の点欠陥を招いて表示品位を低下さ
せ、液晶表示装置の製造歩留まりを低下させるので、2
端子非線形素子の耐圧を向上させて静電気による破壊を
低減する。 【解決手段】 MIM構造を有する2端子非線形素子に
おいて、MIM構造を構成する絶縁体膜を2回の陽極酸
化工程と1回の上部電極形成工程とによって形成して、
絶縁体膜のうちで絶縁破壊され易い下部電極端部に位置
する部分を厚膜化する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置にて
使用される2端子非線形素子及びその製造方法に関し、
特に、金属−絶縁体−金属(Metal−Insula
tor−Metal)の積層構造、いわゆるMIM構造
を有する2端子非線形素子、及びその製造方法に関す
る。
使用される2端子非線形素子及びその製造方法に関し、
特に、金属−絶縁体−金属(Metal−Insula
tor−Metal)の積層構造、いわゆるMIM構造
を有する2端子非線形素子、及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶表示装置は、低消費電力、薄
型、軽量などの特徴から、パーソナルコンピュータ、ワ
ードプロセッサ、オフィスオートメーション用の端末表
示装置、或いはテレビジョンなどの各種表示用途に使用
されてきている。その過程で、表示内容の大容量化や高
画質化が求められている。
型、軽量などの特徴から、パーソナルコンピュータ、ワ
ードプロセッサ、オフィスオートメーション用の端末表
示装置、或いはテレビジョンなどの各種表示用途に使用
されてきている。その過程で、表示内容の大容量化や高
画質化が求められている。
【0003】従来の液晶表示装置では、一般に、TN
(Twisted Nematic)方式或いはSTN
(Super Twisted Nematic)方式
の電圧平均化方法による単純マトリクス駆動が行われて
いる。しかし、この方式では、走査線の増加に伴ってコ
ントラスト比が十分に得られなくなるため、大容量表示
に適さない。
(Twisted Nematic)方式或いはSTN
(Super Twisted Nematic)方式
の電圧平均化方法による単純マトリクス駆動が行われて
いる。しかし、この方式では、走査線の増加に伴ってコ
ントラスト比が十分に得られなくなるため、大容量表示
に適さない。
【0004】そこで、表示画面を構成している個々の画
素にスイッチング素子を設けたアクティブ駆動方式が開
発されている。このアクティブ駆動方式におけるスイッ
チング素子としては、薄膜トランジスタや2端子非線形
素子が用いられるが、特に、構造が簡単で製造コストの
面で有利な2端子非線形素子を用いた液晶表示装置が有
望視されている。2端子非線形素子の中でも、金属−絶
縁体−金属(Metal−Insulator−Met
al)の積層構造であるMIM構造を有するMIM素子
は、実用化がなされている。
素にスイッチング素子を設けたアクティブ駆動方式が開
発されている。このアクティブ駆動方式におけるスイッ
チング素子としては、薄膜トランジスタや2端子非線形
素子が用いられるが、特に、構造が簡単で製造コストの
面で有利な2端子非線形素子を用いた液晶表示装置が有
望視されている。2端子非線形素子の中でも、金属−絶
縁体−金属(Metal−Insulator−Met
al)の積層構造であるMIM構造を有するMIM素子
は、実用化がなされている。
【0005】このMIM素子は、素子に印加される入力
信号の電圧が小さい場合には高抵抗となり、一方、入力
信号の電圧が液晶を駆動させる上で十分に大きい場合に
は低抵抗となる、非線形の電流電圧特性を有している。
MIM素子を形成した液晶表示装置では、このようなM
IM素子の非線形な電流電圧特性を、ON/OFFのス
イッチングに応用している。
信号の電圧が小さい場合には高抵抗となり、一方、入力
信号の電圧が液晶を駆動させる上で十分に大きい場合に
は低抵抗となる、非線形の電流電圧特性を有している。
MIM素子を形成した液晶表示装置では、このようなM
IM素子の非線形な電流電圧特性を、ON/OFFのス
イッチングに応用している。
【0006】図10は、従来のMIM素子を用いた液晶
表示装置50の平面図である。
表示装置50の平面図である。
【0007】図10では、MIM素子とMIM素子に接
続されている素子側端子15とが設けられている基板
(以下、「素子側基板」と称する)2が紙面の奥側に描
かれ、対向側電極と対向側電極に接続されている対向側
端子16とが設けられている基板(以下、「対向側基
板」と称する)3が紙面の手前側に描かれている。素子
側基板2と対向側基板3とは、シール材17を介して貼
り合わされている。素子側基板2及び対向側基板3は、
典型的にはガラス基板である。
続されている素子側端子15とが設けられている基板
(以下、「素子側基板」と称する)2が紙面の奥側に描
かれ、対向側電極と対向側電極に接続されている対向側
端子16とが設けられている基板(以下、「対向側基
板」と称する)3が紙面の手前側に描かれている。素子
側基板2と対向側基板3とは、シール材17を介して貼
り合わされている。素子側基板2及び対向側基板3は、
典型的にはガラス基板である。
【0008】この液晶表示装置50は、典型的には48
0ドット(H)×320ドット(V)のいわゆるH−V
GAの画素配列を持ち、反射型でモノクロ表示を行う。
0ドット(H)×320ドット(V)のいわゆるH−V
GAの画素配列を持ち、反射型でモノクロ表示を行う。
【0009】図11は、液晶表示装置50の表示領域3
0における任意の位置A(図10参照)において、素子
側基板2に形成されている1つの画素部分を示す平面図
である。また、図12は、同じく位置Aにおいて、素子
側基板2に対向している対向側基板3の平面図である。
さらに図13は、図11の線B−B’における液晶表示
装置50の断面図である。
0における任意の位置A(図10参照)において、素子
側基板2に形成されている1つの画素部分を示す平面図
である。また、図12は、同じく位置Aにおいて、素子
側基板2に対向している対向側基板3の平面図である。
さらに図13は、図11の線B−B’における液晶表示
装置50の断面図である。
【0010】図11に示されているように、それぞれの
画素は、素子側基板2の表面2aの上に形成された画素
電極7と、信号配線5と、MIM素子4と、から構成さ
れている。
画素は、素子側基板2の表面2aの上に形成された画素
電極7と、信号配線5と、MIM素子4と、から構成さ
れている。
【0011】信号配線5は実際には複数本がお互いに平
行に配されており、それぞれが、素子側基板2の端部に
形成された素子側端子15(図10参照)に接続されて
いる。一方、図12に示すように、対向側基板3の表面
3aには、素子側基板2の上の信号配線5に直交する向
きにストライプ状に複数の対向側電極9が設けられてい
る。それぞれの対向側電極9は、対向側基板3の端部に
形成された対向側端子16(図10参照)に接続されて
いる。このような構成の画素を有する液晶表示装置50
の駆動は、素子側端子15と対向側端子16との間に信
号波形を印加して行う。
行に配されており、それぞれが、素子側基板2の端部に
形成された素子側端子15(図10参照)に接続されて
いる。一方、図12に示すように、対向側基板3の表面
3aには、素子側基板2の上の信号配線5に直交する向
きにストライプ状に複数の対向側電極9が設けられてい
る。それぞれの対向側電極9は、対向側基板3の端部に
形成された対向側端子16(図10参照)に接続されて
いる。このような構成の画素を有する液晶表示装置50
の駆動は、素子側端子15と対向側端子16との間に信
号波形を印加して行う。
【0012】図11に斜線部で示されているMIM素子
4は、図13の断面図に示されているように、信号配線
5の張り出し部として形成されている下部電極5aと、
下部電極5aの上に形成された絶縁体膜8と、絶縁体膜
8を介して下部電極5aに対向するように設けられてい
る上部電極6と、から構成された2端子非線形素子であ
る。
4は、図13の断面図に示されているように、信号配線
5の張り出し部として形成されている下部電極5aと、
下部電極5aの上に形成された絶縁体膜8と、絶縁体膜
8を介して下部電極5aに対向するように設けられてい
る上部電極6と、から構成された2端子非線形素子であ
る。
【0013】MIM素子4の形成にあたって、下部電極
5aの材料としては、例えばタンタル(Ta)が用いら
れ、上部電極6の材料としては、チタン(Ti)、アル
ミニウム(Al)或いはクロム(Cr)が用いられる。
さらに、絶縁体膜8の材料としては、例えば酸化タンタ
ル(TaOx)が用いられる。
5aの材料としては、例えばタンタル(Ta)が用いら
れ、上部電極6の材料としては、チタン(Ti)、アル
ミニウム(Al)或いはクロム(Cr)が用いられる。
さらに、絶縁体膜8の材料としては、例えば酸化タンタ
ル(TaOx)が用いられる。
【0014】図13に示されるような断面構造を有する
MIM素子4の製造工程を、図14(a)〜(e)を参
照して説明する。
MIM素子4の製造工程を、図14(a)〜(e)を参
照して説明する。
【0015】まず、素子側基板2となるガラス基板2の
表面2aの上に、タンタル(Ta)薄膜をスパッタリン
グ法によって形成する。さらに、形成されたTa薄膜を
フォトリソグラフィ法によって所定の形状にパターニン
グして、信号配線5及び下部電極5aを形成する。図1
4(a)には、素子側基板2の表面2aの上に形成され
た下部電極5aを示している。
表面2aの上に、タンタル(Ta)薄膜をスパッタリン
グ法によって形成する。さらに、形成されたTa薄膜を
フォトリソグラフィ法によって所定の形状にパターニン
グして、信号配線5及び下部電極5aを形成する。図1
4(a)には、素子側基板2の表面2aの上に形成され
た下部電極5aを示している。
【0016】次に、例えば陽極酸化法によって、パター
ニングされたTa薄膜からなる信号配線5及び下部電極
5aの上に、酸化タンタル(TaOx)からなる絶縁体
膜8を形成する(図14(b)参照)。
ニングされたTa薄膜からなる信号配線5及び下部電極
5aの上に、酸化タンタル(TaOx)からなる絶縁体
膜8を形成する(図14(b)参照)。
【0017】次に、上部電極6を形成するため、例えば
チタン(Ti)薄膜6aを、基板2の上に下部電極5a
や絶縁体膜8を覆うように形成する。さらに、形成され
るべき上部電極6の形状のパターンに対応したレジスト
材(感光性樹脂層)18を、Ti薄膜6aの上に塗布・
露光・現像する(図14(c)参照)。
チタン(Ti)薄膜6aを、基板2の上に下部電極5a
や絶縁体膜8を覆うように形成する。さらに、形成され
るべき上部電極6の形状のパターンに対応したレジスト
材(感光性樹脂層)18を、Ti薄膜6aの上に塗布・
露光・現像する(図14(c)参照)。
【0018】その後に、エッチングを行って、Ti薄膜
6aのうちでレジスト材18で覆われていない部分を除
去し、さらにレジスト材18も除去して、所定の形状の
上部電極6を得る(図14(d)参照)。
6aのうちでレジスト材18で覆われていない部分を除
去し、さらにレジスト材18も除去して、所定の形状の
上部電極6を得る(図14(d)参照)。
【0019】さらに、透明導電材料、例えばITO(I
ndium Tin 0xide)の薄膜(不図示)
を、上部電極6を覆うように素子側基板2の上に形成す
る。その後に、フォトリソグラフィ法によってITO膜
を所定の形状にパターニングして、画素電極7を形成す
る(図14(e)参照)。画素電極7が、上部電極6に
接続されている。
ndium Tin 0xide)の薄膜(不図示)
を、上部電極6を覆うように素子側基板2の上に形成す
る。その後に、フォトリソグラフィ法によってITO膜
を所定の形状にパターニングして、画素電極7を形成す
る(図14(e)参照)。画素電極7が、上部電極6に
接続されている。
【0020】以上の工程によって、下部電極5aと上部
電極6とが絶縁体膜8を介して積層して対向している構
造を有するMIM素子4が形成される。
電極6とが絶縁体膜8を介して積層して対向している構
造を有するMIM素子4が形成される。
【0021】以上に説明した工程においては、MIM素
子4の各構成要素を所定の形状にパターニングするため
に必要なフォトマスクは、Ta薄膜をパターニングして
下部電極5aを形成するために使用するフォトマスク、
Ti薄膜6aをパターニングして上部電極6を形成する
ために使用するフォトマスク、及び、ITO膜をパター
ニングして画素電極7を形成するために使用するフォト
マスク、の3種類である。
子4の各構成要素を所定の形状にパターニングするため
に必要なフォトマスクは、Ta薄膜をパターニングして
下部電極5aを形成するために使用するフォトマスク、
Ti薄膜6aをパターニングして上部電極6を形成する
ために使用するフォトマスク、及び、ITO膜をパター
ニングして画素電極7を形成するために使用するフォト
マスク、の3種類である。
【0022】次に、再び図13を参照すると、以上の一
連の工程によって各表示画素に対応してMIM素子4が
設けられたガラス基板(素子側基板)2に対して、ポリ
イミド膜などの配向膜10の形成及びラビング処理が行
われる。また、対向側電極9が形成されている対向側基
板3に関しても、同様に配向膜11を形成した上で、素
子側基板2のラビング方向と例えば90゜ねじった方向
にラビング処理が行われる。これらの配向膜10及び1
1の形成ならびにそのラビング処理は、後から両基板2
及び3の間隙に封入される液晶分子14の配向制御のた
めに行われるものである。
連の工程によって各表示画素に対応してMIM素子4が
設けられたガラス基板(素子側基板)2に対して、ポリ
イミド膜などの配向膜10の形成及びラビング処理が行
われる。また、対向側電極9が形成されている対向側基
板3に関しても、同様に配向膜11を形成した上で、素
子側基板2のラビング方向と例えば90゜ねじった方向
にラビング処理が行われる。これらの配向膜10及び1
1の形成ならびにそのラビング処理は、後から両基板2
及び3の間隙に封入される液晶分子14の配向制御のた
めに行われるものである。
【0023】その後、素子側基板2及び対向側基板3
を、それぞれの上に形成された配向膜10及び11が対
向するように向かい合わせて、お互いの間に約10μm
前後の間隔を保持するようにシール材17(図10参
照)を介して貼り合わせる。さらに、素子側基板2及び
対向側基板3の間の間隙に液晶14を注入・封止して、
液晶セルを構成する。そして、このようにして形成され
た液晶セルの外側表面、すなわち素子側基板2及び対向
側基板3の配向膜10及び11が形成されている面2a
及び3aとは逆の表面に、偏光板12及び13を、それ
ぞれの偏光軸をお互いに90゜ずらした状態で配置す
る。これによって、各表示画素に対応してMIM素子4
が設けられている液晶表示装置50が構成される。
を、それぞれの上に形成された配向膜10及び11が対
向するように向かい合わせて、お互いの間に約10μm
前後の間隔を保持するようにシール材17(図10参
照)を介して貼り合わせる。さらに、素子側基板2及び
対向側基板3の間の間隙に液晶14を注入・封止して、
液晶セルを構成する。そして、このようにして形成され
た液晶セルの外側表面、すなわち素子側基板2及び対向
側基板3の配向膜10及び11が形成されている面2a
及び3aとは逆の表面に、偏光板12及び13を、それ
ぞれの偏光軸をお互いに90゜ずらした状態で配置す
る。これによって、各表示画素に対応してMIM素子4
が設けられている液晶表示装置50が構成される。
【0024】以上で説明した液晶表示装置50は反射型
であるので、素子側基板2に配置される偏光板12は反
射板付きのものを用いている。或いは、透過型の偏光板
を貼り付けるとともにバックライトを使用することによ
り、透過型の液晶表示装置が得られる。もちろん、対向
側基板3にマイクロカラーフィルタを形成すれば、カラ
ー表示を行うことも可能である。
であるので、素子側基板2に配置される偏光板12は反
射板付きのものを用いている。或いは、透過型の偏光板
を貼り付けるとともにバックライトを使用することによ
り、透過型の液晶表示装置が得られる。もちろん、対向
側基板3にマイクロカラーフィルタを形成すれば、カラ
ー表示を行うことも可能である。
【0025】上述の従来の反射型液晶表示装置50は、
外部からの入射光を反射させて表示を行う。従って、バ
ックライトが不要で消費電力が低く、かつ薄型及び軽量
化が可能であるので、例えば携帯情報端末のディスプレ
イとして、その実用化及び商品化が期待されている。こ
の種のディスプレイを実現するにあたっては、特に、高
解像度且つ大容量で、さらにぺーパーホワイトと呼ばれ
る明るい表示が可能な反射型の液晶表示装置が適してい
る。
外部からの入射光を反射させて表示を行う。従って、バ
ックライトが不要で消費電力が低く、かつ薄型及び軽量
化が可能であるので、例えば携帯情報端末のディスプレ
イとして、その実用化及び商品化が期待されている。こ
の種のディスプレイを実現するにあたっては、特に、高
解像度且つ大容量で、さらにぺーパーホワイトと呼ばれ
る明るい表示が可能な反射型の液晶表示装置が適してい
る。
【0026】しかし、反射型液晶表示装置では、入射光
が偏光板で吸収されてしまうために、通常は反射率が5
0%以下となる。そのために、十分な明るさが得られて
いるとは言えない。
が偏光板で吸収されてしまうために、通常は反射率が5
0%以下となる。そのために、十分な明るさが得られて
いるとは言えない。
【0027】このような問題に対しては、偏光板を用い
ずに全ての入射光を有効に利用する表示モードの液晶表
示装置が提案されており、その一例としては、例えば相
転移型ゲスト・ホスト方式が挙げられる。
ずに全ての入射光を有効に利用する表示モードの液晶表
示装置が提案されており、その一例としては、例えば相
転移型ゲスト・ホスト方式が挙げられる。
【0028】図15は、相転移型ゲスト・ホスト方式の
液晶表示装置70を構成する素子側基板2の平面図であ
り、図16は、同じく相転移型ゲスト・ホスト方式の液
晶表示装置70を構成する対向側基板3の平面図であ
る。さらに、図17は、図15の線C−C’における液
晶表示装置70の断面図である。
液晶表示装置70を構成する素子側基板2の平面図であ
り、図16は、同じく相転移型ゲスト・ホスト方式の液
晶表示装置70を構成する対向側基板3の平面図であ
る。さらに、図17は、図15の線C−C’における液
晶表示装置70の断面図である。
【0029】この液晶表示装置70は、H−VGAの画
素配列を有する。その平面図は、基本的に先に図10に
示した液晶表示装置50と同様であるので、その説明は
ここでは省略する。また、液晶表示装置70の構成要素
において、先に図10〜14に示した液晶表示装置50
の構造に含まれる構成要素に対応するものには同じ参照
番号を付しており、その詳細な説明はここでは省略す
る。
素配列を有する。その平面図は、基本的に先に図10に
示した液晶表示装置50と同様であるので、その説明は
ここでは省略する。また、液晶表示装置70の構成要素
において、先に図10〜14に示した液晶表示装置50
の構造に含まれる構成要素に対応するものには同じ参照
番号を付しており、その詳細な説明はここでは省略す
る。
【0030】液晶表示装置70の構成では、マルチカラ
ー表示を行わせるため、図17に示されているように、
各表示画素に対応して対向側基板3の表面に、シアンフ
ィルタ22a及びレッドフィルタ22bからなるマイク
ロカラーフィルタ22が設けられている。従って、素子
側瑞子15は表示画素数の2倍の数を必要とする。具体
的には、480ドットの2倍の960本の素子側端子1
5を設けている。
ー表示を行わせるため、図17に示されているように、
各表示画素に対応して対向側基板3の表面に、シアンフ
ィルタ22a及びレッドフィルタ22bからなるマイク
ロカラーフィルタ22が設けられている。従って、素子
側瑞子15は表示画素数の2倍の数を必要とする。具体
的には、480ドットの2倍の960本の素子側端子1
5を設けている。
【0031】さらに、この液晶表示装置70では、画素
電極7が反射板の機能を兼ねている。すなわち、液晶表
示装置70では、従来は液晶セルの外側表面に形成され
ていた反射板を、液晶セルの内部に形成している。この
ように、反射板の役割を兼ねる画素電極7の構成材料と
しては、例えば、アルミニウム(Al)を用いることが
できる。
電極7が反射板の機能を兼ねている。すなわち、液晶表
示装置70では、従来は液晶セルの外側表面に形成され
ていた反射板を、液晶セルの内部に形成している。この
ように、反射板の役割を兼ねる画素電極7の構成材料と
しては、例えば、アルミニウム(Al)を用いることが
できる。
【0032】先に説明した液晶表示装置50の場合とは
異なって、この液晶表示装置70における画素電極7
は、有機絶縁層23を介してその上に設けられている。
図17に示すように、有機絶縁層23のうちで画素電極
7の形成箇所に相当する部分の表面には、凹凸が設けら
れている(図15では、実線で示された大小の円として
凹凸の存在状態を示している)。この結果、画素電極7
も、対応する凹凸形状を有するように形成される。この
凹凸は輝度及びコントラストを向上させる目的で設けら
れるものであって、画素電極7は、高反射率を有する拡
散反射面となっている。なお、MIM素子の上部電極6
と画素電極7との間の電気的接続は、有機絶縁層23に
設けたコンタクトホール19を通じて行う。
異なって、この液晶表示装置70における画素電極7
は、有機絶縁層23を介してその上に設けられている。
図17に示すように、有機絶縁層23のうちで画素電極
7の形成箇所に相当する部分の表面には、凹凸が設けら
れている(図15では、実線で示された大小の円として
凹凸の存在状態を示している)。この結果、画素電極7
も、対応する凹凸形状を有するように形成される。この
凹凸は輝度及びコントラストを向上させる目的で設けら
れるものであって、画素電極7は、高反射率を有する拡
散反射面となっている。なお、MIM素子の上部電極6
と画素電極7との間の電気的接続は、有機絶縁層23に
設けたコンタクトホール19を通じて行う。
【0033】液晶表示装置70では、図17に示すよう
に、素子側基板2と対向側基板3との間の間隙には、2
色性色素分子21と液晶分子20とを含んだゲストホス
ト液晶層40が封入されている。表示のON/OFF
は、素子側基板2の上に設けられた画素電極7と対向側
基板3の上に設けられた対向側電極9との間に電圧を印
加して、ゲストホスト液晶層40に含まれた2色性色素
分子21及び液晶分子20の配向状態を制御することに
よって行う。
に、素子側基板2と対向側基板3との間の間隙には、2
色性色素分子21と液晶分子20とを含んだゲストホス
ト液晶層40が封入されている。表示のON/OFF
は、素子側基板2の上に設けられた画素電極7と対向側
基板3の上に設けられた対向側電極9との間に電圧を印
加して、ゲストホスト液晶層40に含まれた2色性色素
分子21及び液晶分子20の配向状態を制御することに
よって行う。
【0034】すなわち、2色性色素分子21は、液晶分
子20に沿って配向する性質を有している。従って、電
圧印加時には、液晶分子20及び2色性色素分子21が
基板2及び3の表面に対してほぼ垂直方向に配列する。
この結果、対向側基板3の側から入射した光は、2色性
色素分子21に吸収されずにゲストホスト液晶層40を
通過する。そして、反射板を兼ねた画素電極7で反射し
た光は再度液晶層40を通過して、対向側基板3の側か
ら出射する。一方、電圧を印加していないときには、基
板2及び3の間隙に封入された液晶層40では、液晶分
子20及び2色性色素分子21が不規則に配列している
ので、入射した光は2色性色素分子21に吸収されて遮
断される。
子20に沿って配向する性質を有している。従って、電
圧印加時には、液晶分子20及び2色性色素分子21が
基板2及び3の表面に対してほぼ垂直方向に配列する。
この結果、対向側基板3の側から入射した光は、2色性
色素分子21に吸収されずにゲストホスト液晶層40を
通過する。そして、反射板を兼ねた画素電極7で反射し
た光は再度液晶層40を通過して、対向側基板3の側か
ら出射する。一方、電圧を印加していないときには、基
板2及び3の間隙に封入された液晶層40では、液晶分
子20及び2色性色素分子21が不規則に配列している
ので、入射した光は2色性色素分子21に吸収されて遮
断される。
【0035】このようにして、入射光の反射による明る
い表示(白表示)と、入射光の遮断による暗い表示(黒
表示)とが行われる。この表示方法は偏光板を用いない
表示モードであるので、明るい表示画面が得られる。
い表示(白表示)と、入射光の遮断による暗い表示(黒
表示)とが行われる。この表示方法は偏光板を用いない
表示モードであるので、明るい表示画面が得られる。
【0036】
【発明が解決しようとする課題】MIM素子4を構成す
る絶縁体膜8の厚さは、典型的には500〜700Å程
度と薄い。そのために電気的耐圧が低く、製造工程で生
じる静電気によって容易に絶縁破壊され得る。このよう
な絶縁破壊が生じると、MIM素子4の上部電極6及び
下部電極5aが短絡して、MIM素子4がスイッチング
素子として機能しなくなる。そのような機能不良を起こ
したMIM素子4に対応する画素は、画面の上に点欠陥
として現れ、表示品位が低下する。そのような欠陥が頻
繁に発生すると、液晶表示装置を製造する上での歩留ま
りが悪化する。
る絶縁体膜8の厚さは、典型的には500〜700Å程
度と薄い。そのために電気的耐圧が低く、製造工程で生
じる静電気によって容易に絶縁破壊され得る。このよう
な絶縁破壊が生じると、MIM素子4の上部電極6及び
下部電極5aが短絡して、MIM素子4がスイッチング
素子として機能しなくなる。そのような機能不良を起こ
したMIM素子4に対応する画素は、画面の上に点欠陥
として現れ、表示品位が低下する。そのような欠陥が頻
繁に発生すると、液晶表示装置を製造する上での歩留ま
りが悪化する。
【0037】特に、携帯情報端末などに使用される液晶
表示装置としては高解像度且つ大容量表示のものが必要
とされるため、形成すべきMIM素子の数は、画素数の
増加に対応して必然的に増加する。
表示装置としては高解像度且つ大容量表示のものが必要
とされるため、形成すべきMIM素子の数は、画素数の
増加に対応して必然的に増加する。
【0038】加えて、カラー表示を行う場合には、モノ
クロ表示の画素配列数と同じ数の画素による表示であっ
ても、マイクロカラーフィルタの配置に対応して、形成
すべきMIM素子の数はさらに増加する。特に、カラー
表示を行う場合にはマイクロカラーフィルタを形成して
いるので、点欠陥部分は着色して見える。その結果、点
欠陥がより目立って視認されて、表示画像の品質が低下
する。従って、点欠陥の抑制は重要な課題である。
クロ表示の画素配列数と同じ数の画素による表示であっ
ても、マイクロカラーフィルタの配置に対応して、形成
すべきMIM素子の数はさらに増加する。特に、カラー
表示を行う場合にはマイクロカラーフィルタを形成して
いるので、点欠陥部分は着色して見える。その結果、点
欠陥がより目立って視認されて、表示画像の品質が低下
する。従って、点欠陥の抑制は重要な課題である。
【0039】以上のような点欠陥の原因となる静電気対
策として、製造工程中の湿度管理の徹底、作業者へのア
ースの設置、或いはイオンシャワー設備の設置など、液
晶表示装置の製造工程における環境制御が様々に行われ
ている。しかし、静電気の発生に起因するMIM素子の
絶縁破壊を完全に防止することはできていない。
策として、製造工程中の湿度管理の徹底、作業者へのア
ースの設置、或いはイオンシャワー設備の設置など、液
晶表示装置の製造工程における環境制御が様々に行われ
ている。しかし、静電気の発生に起因するMIM素子の
絶縁破壊を完全に防止することはできていない。
【0040】そこで、MIM素子の耐圧性そのものを改
善する試みも検討されている。
善する試みも検討されている。
【0041】従来構造のMIM素子では、MIM構造を
構成する絶縁体膜のうちで、下部電極の平坦部に対応す
る部分だけではなく、必然的に、下部電極の端部に位置
する部分も素子を形成するために使用される。しかし、
一般にMIM素子では、絶縁体膜のうちで下部電極の端
部に位置する箇所には、電界が集中し易い。或いは、絶
縁体膜の形成時に、十分に良好なステップカバレッジ性
が得られにくいことから、絶縁体膜は、下部電極の端部
を良好に覆えないことがある。これらの原因から、下部
電極の端部では、絶縁体膜の絶縁破壊が引き起こされ易
い。その結果、必然的に、MIM素子の絶縁破壊が引き
起こされ易くなる。
構成する絶縁体膜のうちで、下部電極の平坦部に対応す
る部分だけではなく、必然的に、下部電極の端部に位置
する部分も素子を形成するために使用される。しかし、
一般にMIM素子では、絶縁体膜のうちで下部電極の端
部に位置する箇所には、電界が集中し易い。或いは、絶
縁体膜の形成時に、十分に良好なステップカバレッジ性
が得られにくいことから、絶縁体膜は、下部電極の端部
を良好に覆えないことがある。これらの原因から、下部
電極の端部では、絶縁体膜の絶縁破壊が引き起こされ易
い。その結果、必然的に、MIM素子の絶縁破壊が引き
起こされ易くなる。
【0042】そこで、上記のように絶縁破壊され易い下
部電極の端部の絶縁体膜を、さらに絶縁性を有する中間
絶縁層で覆うことがある。これは、絶縁体膜のうちで下
部電極の平坦部の上に存在する箇所のみをMIM素子の
構成に使用することによって、MIM素子の絶縁破壊の
可能性を低減するものである。このような構造のMIM
素子は、例えば、持開平1−270027号公報、特開
平1−283524号公報、或いは特開平3−2960
24号公報に開示されている。これらの公報に開示され
ているMIM素子はいずれも、下部電極を形成する工
程、絶縁体膜を形成する工程、中間絶縁層を形成する工
程、及び上部電極を形成する工程を経て形成される。た
だし、絶縁体膜を形成する工程に先立って、中間絶縁層
を形成する工程が行われることもある。
部電極の端部の絶縁体膜を、さらに絶縁性を有する中間
絶縁層で覆うことがある。これは、絶縁体膜のうちで下
部電極の平坦部の上に存在する箇所のみをMIM素子の
構成に使用することによって、MIM素子の絶縁破壊の
可能性を低減するものである。このような構造のMIM
素子は、例えば、持開平1−270027号公報、特開
平1−283524号公報、或いは特開平3−2960
24号公報に開示されている。これらの公報に開示され
ているMIM素子はいずれも、下部電極を形成する工
程、絶縁体膜を形成する工程、中間絶縁層を形成する工
程、及び上部電極を形成する工程を経て形成される。た
だし、絶縁体膜を形成する工程に先立って、中間絶縁層
を形成する工程が行われることもある。
【0043】絶縁体膜及び中間絶縁層は、同一材料で形
成される場合とお互いに異なった材料で形成される場合
とがある。しかし、絶縁体膜と中間絶縁層とを異なる材
料で形成すると、中間絶縁層から絶縁体膜へ不純物が侵
入して、MIM素子の劣化が生じることがある。
成される場合とお互いに異なった材料で形成される場合
とがある。しかし、絶縁体膜と中間絶縁層とを異なる材
料で形成すると、中間絶縁層から絶縁体膜へ不純物が侵
入して、MIM素子の劣化が生じることがある。
【0044】さらに、素子機能膜である絶縁体膜を中間
絶縁層とは異なる材料、或いは異なるプロセスで形成す
ると、中間絶縁層と下地膜との密着性が不足して、中間
絶縁層が剥離することがある。例えば、Ta膜から形成
されている下部電極の端部に中間絶縁層としてSiO2
膜を成膜した後に、素子機能膜となる絶縁体膜を下部電
極の中央の平坦部に陽極酸化により形成する場合、先に
成膜及びパターニングして形成したSiO2膜による中
間絶縁層が部分的に剥がれて消失し、保護膜となる中間
絶縁層の形成が困難になる場合がある。
絶縁層とは異なる材料、或いは異なるプロセスで形成す
ると、中間絶縁層と下地膜との密着性が不足して、中間
絶縁層が剥離することがある。例えば、Ta膜から形成
されている下部電極の端部に中間絶縁層としてSiO2
膜を成膜した後に、素子機能膜となる絶縁体膜を下部電
極の中央の平坦部に陽極酸化により形成する場合、先に
成膜及びパターニングして形成したSiO2膜による中
間絶縁層が部分的に剥がれて消失し、保護膜となる中間
絶縁層の形成が困難になる場合がある。
【0045】よって、中間絶縁膜は、素子機能膜である
絶縁体膜の形成後に形成することが望ましく、さらに、
絶縁体膜及び中間絶縁層は、同一の材料で形成されるこ
とが望ましい。
絶縁体膜の形成後に形成することが望ましく、さらに、
絶縁体膜及び中間絶縁層は、同一の材料で形成されるこ
とが望ましい。
【0046】しかし、以上のような一連のプロセスの実
施にあたっては、素子機能膜となる絶縁体膜を成膜した
後に中間絶縁層を形成するプロセスの成膜温度が高い
と、すでに形成されている絶縁体膜の特性に悪影響を与
えることがあり、その結果として、形成されるMIM素
子の特性が劣化して不具合が生じる。すなわち、酸化物
や窒化物などからなる中間絶縁層は、一般にプラズマC
VD法や反応性スパッタ法などの薄膜形成方法によって
形成される。しかし、これらの成膜方法は、通常は30
0℃前後の比較的高温での処理が関与する熱プロセスで
あるため、既に形成されている絶縁体膜の特性が劣化し
てMIM素子の特性に悪影響を及ぼし、素子特性の異常
を引き起こすことがある。
施にあたっては、素子機能膜となる絶縁体膜を成膜した
後に中間絶縁層を形成するプロセスの成膜温度が高い
と、すでに形成されている絶縁体膜の特性に悪影響を与
えることがあり、その結果として、形成されるMIM素
子の特性が劣化して不具合が生じる。すなわち、酸化物
や窒化物などからなる中間絶縁層は、一般にプラズマC
VD法や反応性スパッタ法などの薄膜形成方法によって
形成される。しかし、これらの成膜方法は、通常は30
0℃前後の比較的高温での処理が関与する熱プロセスで
あるため、既に形成されている絶縁体膜の特性が劣化し
てMIM素子の特性に悪影響を及ぼし、素子特性の異常
を引き起こすことがある。
【0047】図18は、そのような熱プロセスの実施に
ともなう2端子非線形素子の素子特性の熱劣化の一例を
示すグラフであり、2端子非線形素子の電圧−電流特性
に対する、上部電極の形成を含んだ後工程において実施
されるベーキング処理のベーク温度の影響を示したもの
である。具体的には、図18は、その一例として、上部
電極形成後に異なった温度でベーキング処理を行った場
合の素子の熱劣化の様子を示している。
ともなう2端子非線形素子の素子特性の熱劣化の一例を
示すグラフであり、2端子非線形素子の電圧−電流特性
に対する、上部電極の形成を含んだ後工程において実施
されるベーキング処理のベーク温度の影響を示したもの
である。具体的には、図18は、その一例として、上部
電極形成後に異なった温度でベーキング処理を行った場
合の素子の熱劣化の様子を示している。
【0048】一般に、2端子非線形素子の電圧−電流特
性は、下記(1)式に示されるPoole−Frenk
el電流に従う。
性は、下記(1)式に示されるPoole−Frenk
el電流に従う。
【0049】 ln(I/V)=lnA+B√(V) (1) この式において、Iは電流であり、Vは電圧である。ま
た、係数AはMIM素子の電気伝導度を示し、係数Aの
値が大きい程、MIM素子の抵抗が小さくなる。一方、
係数Bは、MIM素子の抵抗の非線形性を示す。係数B
の値が大きい程、電圧−電流特性におけるしきい値付近
の急峻性が大きく取れるので、液晶表示装置の高コント
ラスト化が可能となる。即ち、素子特性としては、係数
Bが大きく急峻であることが求められている。
た、係数AはMIM素子の電気伝導度を示し、係数Aの
値が大きい程、MIM素子の抵抗が小さくなる。一方、
係数Bは、MIM素子の抵抗の非線形性を示す。係数B
の値が大きい程、電圧−電流特性におけるしきい値付近
の急峻性が大きく取れるので、液晶表示装置の高コント
ラスト化が可能となる。即ち、素子特性としては、係数
Bが大きく急峻であることが求められている。
【0050】しかし、図18に図示しているように、M
IM素子の形成後にベーキング処理を行うと係数Bが小
さくなり、さらにベーキング処理温度が高いほど、係数
Bは小さくなる。このような係数Bの値の減少は、MI
M素子の特性上は好ましくない。
IM素子の形成後にベーキング処理を行うと係数Bが小
さくなり、さらにベーキング処理温度が高いほど、係数
Bは小さくなる。このような係数Bの値の減少は、MI
M素子の特性上は好ましくない。
【0051】従って、中間絶縁層の形成は、できるだけ
低温プロセスであることが望ましい。さらに、耐熱性に
劣るプラスチック基板の使用可能性の点からも、上記の
中間絶縁層の形成が低温プロセスであることが必要であ
る。
低温プロセスであることが望ましい。さらに、耐熱性に
劣るプラスチック基板の使用可能性の点からも、上記の
中間絶縁層の形成が低温プロセスであることが必要であ
る。
【0052】本発明は上記課題を解決するために行われ
たものであり、その目的は、(1)液晶表示装置に含ま
れる2端子非線形素子において、MIM構造を構成する
絶縁体膜のうちで下部電極端部以外の平坦部に相当する
領域を用いたMIM構造の形成が低温プロセスによって
実現され、素子特性の劣化を招かずに、素子欠陥の発生
が抑制された2端子非線形素子を提供すること、ならび
に(2)上記のような特徴を有する2端子非線形素子の
製造方法をを提供すること、にある。
たものであり、その目的は、(1)液晶表示装置に含ま
れる2端子非線形素子において、MIM構造を構成する
絶縁体膜のうちで下部電極端部以外の平坦部に相当する
領域を用いたMIM構造の形成が低温プロセスによって
実現され、素子特性の劣化を招かずに、素子欠陥の発生
が抑制された2端子非線形素子を提供すること、ならび
に(2)上記のような特徴を有する2端子非線形素子の
製造方法をを提供すること、にある。
【0053】
【課題を解決するための手段】本発明の2端子非線形素
子は、お互いに対向して配置されていてその間隙に液晶
が封入されている一対の基板と、該一対の基板の少なく
とも一方の基板において他方の基板に対向する面の上に
マトリクス状に設けられている複数の画素電極と、を備
えている液晶表示装置に含まれていて、該複数の画素電
極にそれぞれ接続されて該画素電極を駆動する2端子非
線形素子であって、該2端子非線形素子は、該基板の上
に設けられている信号配線に接続されている下部電極
と、該下部電極の表面に形成されている絶縁体膜と、該
絶縁体膜を介して該下部電極に対向するように形成され
ていて該画素電極に接続されている上部電極と、を備え
ていて、該絶縁体膜は、該上部電極と該下部電極とに挟
まれている第1の部分と、該上部電極の周囲に相当する
領域に存在して該第1の部分に比べて厚さが厚い第2の
部分と、を含んでいて、該絶縁体膜の該第1の部分及び
該第2の部分が、陽極酸化によって形成された同一の金
属酸化物膜であり、そのことによって、上記目的が達成
される。
子は、お互いに対向して配置されていてその間隙に液晶
が封入されている一対の基板と、該一対の基板の少なく
とも一方の基板において他方の基板に対向する面の上に
マトリクス状に設けられている複数の画素電極と、を備
えている液晶表示装置に含まれていて、該複数の画素電
極にそれぞれ接続されて該画素電極を駆動する2端子非
線形素子であって、該2端子非線形素子は、該基板の上
に設けられている信号配線に接続されている下部電極
と、該下部電極の表面に形成されている絶縁体膜と、該
絶縁体膜を介して該下部電極に対向するように形成され
ていて該画素電極に接続されている上部電極と、を備え
ていて、該絶縁体膜は、該上部電極と該下部電極とに挟
まれている第1の部分と、該上部電極の周囲に相当する
領域に存在して該第1の部分に比べて厚さが厚い第2の
部分と、を含んでいて、該絶縁体膜の該第1の部分及び
該第2の部分が、陽極酸化によって形成された同一の金
属酸化物膜であり、そのことによって、上記目的が達成
される。
【0054】ある実施形態では、前記下部電極と前記信
号配線とが一体化していて、前記2端子非線形素子は該
信号配線の直上に形成されている。
号配線とが一体化していて、前記2端子非線形素子は該
信号配線の直上に形成されている。
【0055】他の実施形態では、前記第1の部分及び前
記第2の部分を含む前記絶縁体膜が複数回の陽極酸化工
程によって形成されている。
記第2の部分を含む前記絶縁体膜が複数回の陽極酸化工
程によって形成されている。
【0056】本発明の2端子非線形素子の製造方法は、
下部電極と、該下部電極を覆うように設けられた絶縁体
膜と、該絶縁体膜を介して該下部電極に対向するように
設けられた上部電極と、を備える2端子非線形素子の製
造方法であって、該方法は、該下部電極を構成する第1
の導電体膜を基板上に形成する工程と、陽極酸化を行
い、該第1の導電体膜のうちで少なくとも該下部電極に
相当する部分の表面に該絶縁体膜を形成する、第1の陽
極酸化工程と、該上部電極を構成する第2の導電体膜を
該絶縁体膜の上に形成する工程と、該第2の導電体膜の
上に該上部電極のパターンに対応したパターンを有する
感光性樹脂層を設け、該感光性樹脂層を用いて該第2の
導電体膜を所定の形状にパターニングして、該下部電極
に対向する位置の該絶縁体膜の上に該上部電極を形成す
る工程と、該上部電極の上に残存している該感光性樹脂
層のパターンを用いて陽極酸化を行い、該上部電極の周
囲に相当する領域の該絶縁体膜の厚さを、該上部電極と
該下部電極とに挟まれている部分の該絶縁体膜の厚さよ
りも厚くする、第2の陽極酸化工程と、該感光性樹脂層
を除去する工程と、を包含しており、そのことによっ
て、上記目的が達成される。
下部電極と、該下部電極を覆うように設けられた絶縁体
膜と、該絶縁体膜を介して該下部電極に対向するように
設けられた上部電極と、を備える2端子非線形素子の製
造方法であって、該方法は、該下部電極を構成する第1
の導電体膜を基板上に形成する工程と、陽極酸化を行
い、該第1の導電体膜のうちで少なくとも該下部電極に
相当する部分の表面に該絶縁体膜を形成する、第1の陽
極酸化工程と、該上部電極を構成する第2の導電体膜を
該絶縁体膜の上に形成する工程と、該第2の導電体膜の
上に該上部電極のパターンに対応したパターンを有する
感光性樹脂層を設け、該感光性樹脂層を用いて該第2の
導電体膜を所定の形状にパターニングして、該下部電極
に対向する位置の該絶縁体膜の上に該上部電極を形成す
る工程と、該上部電極の上に残存している該感光性樹脂
層のパターンを用いて陽極酸化を行い、該上部電極の周
囲に相当する領域の該絶縁体膜の厚さを、該上部電極と
該下部電極とに挟まれている部分の該絶縁体膜の厚さよ
りも厚くする、第2の陽極酸化工程と、該感光性樹脂層
を除去する工程と、を包含しており、そのことによっ
て、上記目的が達成される。
【0057】以下本発明の作用について説明する。
【0058】本発明によれば、下部電極−絶縁体膜−上
部電極というMIM構造を有する2端子非線形素子(M
IM素子)において、2回の陽極酸化工程と1回の上部
電極形成工程とによって、一般的には絶縁破壊され易い
下部電極端部に位置する絶縁体膜を厚膜化する。これに
よって、下部電極端部に相当する箇所の絶縁体膜の絶縁
破壊を抑制して、MIM構造を含む2端子非線形素子の
静電気に対する耐圧を向上することができる。従って、
液晶表示装置の製造中に発生する静電気による2端子非
線形素子の絶縁破壊に起因する点欠陥を低減できる。
部電極というMIM構造を有する2端子非線形素子(M
IM素子)において、2回の陽極酸化工程と1回の上部
電極形成工程とによって、一般的には絶縁破壊され易い
下部電極端部に位置する絶縁体膜を厚膜化する。これに
よって、下部電極端部に相当する箇所の絶縁体膜の絶縁
破壊を抑制して、MIM構造を含む2端子非線形素子の
静電気に対する耐圧を向上することができる。従って、
液晶表示装置の製造中に発生する静電気による2端子非
線形素子の絶縁破壊に起因する点欠陥を低減できる。
【0059】さらに、上記構造を有するMIM素子の形
成にあたって、素子特性の劣化の原因となる高温プロセ
スが行われないので、MIM素子の特性劣化による表示
品位の悪化、すなわち液晶表示装置の歩留まりの低下を
引き起こさずに、点欠陥の低減を実現できる。
成にあたって、素子特性の劣化の原因となる高温プロセ
スが行われないので、MIM素子の特性劣化による表示
品位の悪化、すなわち液晶表示装置の歩留まりの低下を
引き起こさずに、点欠陥の低減を実現できる。
【0060】さらに、本発明によれば、2端子非線形素
子に含まれるMIM構造を構成する絶縁体膜のうちで、
下部電極端部に位置して上記のように厚膜化された部分
は、MIM素子の形成のために使用していない。そのた
め、下部電極の線幅はMIM素子の容量を設計する上で
の主要な制約条件にはならず、単に、上部電極の面積よ
り大きな値に設定すれば良い。よって、意図的に下部電
極を信号配線から分岐させて形成する必要は必ずしも無
く、信号配線の表面の一部をそのまま下部電極として使
用して、信号配線の直上にMIM素子を形成することが
できる。
子に含まれるMIM構造を構成する絶縁体膜のうちで、
下部電極端部に位置して上記のように厚膜化された部分
は、MIM素子の形成のために使用していない。そのた
め、下部電極の線幅はMIM素子の容量を設計する上で
の主要な制約条件にはならず、単に、上部電極の面積よ
り大きな値に設定すれば良い。よって、意図的に下部電
極を信号配線から分岐させて形成する必要は必ずしも無
く、信号配線の表面の一部をそのまま下部電極として使
用して、信号配線の直上にMIM素子を形成することが
できる。
【0061】
(第1の実施の形態)以下に、図1〜図5を参照して、
本発明の第1の実施形態に係わる2端子非線形素子を含
む液晶表示装置100を説明する。
本発明の第1の実施形態に係わる2端子非線形素子を含
む液晶表示装置100を説明する。
【0062】液晶表示装置100は、H−VGAの画素
配列を有し、シアンフィルタ及びレッドフィルタからな
るマイクロカラーフィルタが設けられてマルチカラ一表
示を行う相転移型ゲストホスト方式の液晶表示装置であ
る。
配列を有し、シアンフィルタ及びレッドフィルタからな
るマイクロカラーフィルタが設けられてマルチカラ一表
示を行う相転移型ゲストホスト方式の液晶表示装置であ
る。
【0063】図1は、液晶表示装置100の表示領域内
の任意の位置において、素子側基板2に形成されている
1つの画素部分を示す平面図であり、図2は、同じ位置
において、素子側基板2に対向している対向側基板3の
平面図である。さらに図3は、図1の線D−D’におけ
る液晶表示装置100の断面図である。なお、液晶表示
装置100の平面図は、先に図10として示した従来の
液晶表示装置の平面図とと基本的に同じになるので、こ
こでは省略する。また、液晶表示装置100の構成要素
において、先に説明した従来の液晶表示装置50または
70に含まれる構成要素に対応するものには、同じ参照
番号を付している。
の任意の位置において、素子側基板2に形成されている
1つの画素部分を示す平面図であり、図2は、同じ位置
において、素子側基板2に対向している対向側基板3の
平面図である。さらに図3は、図1の線D−D’におけ
る液晶表示装置100の断面図である。なお、液晶表示
装置100の平面図は、先に図10として示した従来の
液晶表示装置の平面図とと基本的に同じになるので、こ
こでは省略する。また、液晶表示装置100の構成要素
において、先に説明した従来の液晶表示装置50または
70に含まれる構成要素に対応するものには、同じ参照
番号を付している。
【0064】なお、後述するように、液晶表示装置10
0は、図15を参照して説明した従来の液晶表示装置7
0の場合と同様に、反射板を兼ねる画素電極7、コンタ
クトホール19、ならびに画素電極7の下に設けられて
いて画素電極7に対応する箇所に凹凸が設けられている
有機絶縁層23を備えているが、図1の平面図では簡略
化のために、これらの構成要素、或いは有機絶縁層23
の凹凸の様子などは省略している。
0は、図15を参照して説明した従来の液晶表示装置7
0の場合と同様に、反射板を兼ねる画素電極7、コンタ
クトホール19、ならびに画素電極7の下に設けられて
いて画素電極7に対応する箇所に凹凸が設けられている
有機絶縁層23を備えているが、図1の平面図では簡略
化のために、これらの構成要素、或いは有機絶縁層23
の凹凸の様子などは省略している。
【0065】図1に示されているように、液晶表示装置
100に含まれるそれぞれの画素は、素子側基板2の表
面2aの上に形成された画素電極7と、信号配線5と、
MIM素子34と、から構成されている。信号配線5は
実際には複数本がお互いに平行に配されており、それぞ
れが、素子側基板2の端部に形成された素子側端子(不
図示)に接続されている。
100に含まれるそれぞれの画素は、素子側基板2の表
面2aの上に形成された画素電極7と、信号配線5と、
MIM素子34と、から構成されている。信号配線5は
実際には複数本がお互いに平行に配されており、それぞ
れが、素子側基板2の端部に形成された素子側端子(不
図示)に接続されている。
【0066】一方、対向側基板3の表面3aには、カラ
ー表示を行うために各画素に対応して、シアンフィルタ
22a及びレッドフィルタ22bからなるマイクロカラ
ーフィルタ22が設けられている。さらに、マイクロカ
ラーフィルタ22の上には、図2及び図3に示すよう
に、素子側基板2の上の信号配線5に直交する向きにス
トライプ状に複数の対向側電極9が設けられている。そ
れぞれの対向側電極9は、対向側基板3の端部に形成さ
れた対向側端子(不図示)に接続されている。なお、こ
のようなマイクロカラーフィルタ22の配置にともなっ
て、素子側瑞子は表示画素数の2倍の数を必要とする。
具体的には、480ドットの2倍の960本の素子側端
子15が設けられる。
ー表示を行うために各画素に対応して、シアンフィルタ
22a及びレッドフィルタ22bからなるマイクロカラ
ーフィルタ22が設けられている。さらに、マイクロカ
ラーフィルタ22の上には、図2及び図3に示すよう
に、素子側基板2の上の信号配線5に直交する向きにス
トライプ状に複数の対向側電極9が設けられている。そ
れぞれの対向側電極9は、対向側基板3の端部に形成さ
れた対向側端子(不図示)に接続されている。なお、こ
のようなマイクロカラーフィルタ22の配置にともなっ
て、素子側瑞子は表示画素数の2倍の数を必要とする。
具体的には、480ドットの2倍の960本の素子側端
子15が設けられる。
【0067】このような構成の画素を有する液晶表示装
置100の駆動は、素子側端子と対向側端子との間に信
号波形を印加して行う。
置100の駆動は、素子側端子と対向側端子との間に信
号波形を印加して行う。
【0068】図1に斜線部で示されているMIM素子3
4は、図3の断面図に示されているように、信号配線5
の張り出し部として形成されている下部電極5aと、下
部電極5aの上に形成された絶縁体膜38と、絶縁体膜
38を介して下部電極5aに対向するように設けられて
いる上部電極6と、から構成された2端子非線形素子で
ある。
4は、図3の断面図に示されているように、信号配線5
の張り出し部として形成されている下部電極5aと、下
部電極5aの上に形成された絶縁体膜38と、絶縁体膜
38を介して下部電極5aに対向するように設けられて
いる上部電極6と、から構成された2端子非線形素子で
ある。
【0069】MIM素子34の形成にあたって、下部電
極5aの材料としては、例えばタンタル(Ta)が用い
られ、上部電極6の材料としては、チタン(Ti)、ア
ルミニウム(Al)或いはクロム(Cr)が用いられ
る。さらに、絶縁体膜38の材料としては、例えば酸化
タンタル(TaOx)が用いられる。
極5aの材料としては、例えばタンタル(Ta)が用い
られ、上部電極6の材料としては、チタン(Ti)、ア
ルミニウム(Al)或いはクロム(Cr)が用いられ
る。さらに、絶縁体膜38の材料としては、例えば酸化
タンタル(TaOx)が用いられる。
【0070】なお、上部電極6の構成材料は、その形成
時に行うパターニングの際のエッチング液が、信号配線
5、下部電極5a、及び陽極酸化膜に悪影響を及ぼさな
いようなものであればよい。
時に行うパターニングの際のエッチング液が、信号配線
5、下部電極5a、及び陽極酸化膜に悪影響を及ぼさな
いようなものであればよい。
【0071】信号配線5及び下部電極5aの材料として
タンタル(Ta)を用いる場合、タンタル(Ta)をパ
ターニングできるエッチング液は限られており、従っ
て、上部電極6をパターニングするエッチング液によっ
てタンタルのパターンが侵されることはほとんどない。
そのため、タンタル(Ta)を、信号配線5及び下部電
極5aの構成材料として使用することが多い。この場
合、エッチング液の選択性の観点から考えた場合には上
部電極6の構成材料の選択幅は広いことになるが、素子
の電圧−電流特性における対称性を確保する必要がある
ため、下部電極5aの構成材料としてタンタル(Ta)
を用いる場合には、上部電極6の構成材料としてはチタ
ン(Ti)或いはクロム(Cr)を用いることが多い。
タンタル(Ta)を用いる場合、タンタル(Ta)をパ
ターニングできるエッチング液は限られており、従っ
て、上部電極6をパターニングするエッチング液によっ
てタンタルのパターンが侵されることはほとんどない。
そのため、タンタル(Ta)を、信号配線5及び下部電
極5aの構成材料として使用することが多い。この場
合、エッチング液の選択性の観点から考えた場合には上
部電極6の構成材料の選択幅は広いことになるが、素子
の電圧−電流特性における対称性を確保する必要がある
ため、下部電極5aの構成材料としてタンタル(Ta)
を用いる場合には、上部電極6の構成材料としてはチタ
ン(Ti)或いはクロム(Cr)を用いることが多い。
【0072】後述する一連の工程によって、各表示画素
に対応して上記のような構造を有するMIM素子34が
設けられたガラス基板(素子側基板)2に対しては、ポ
リイミド膜などの配向膜10の形成及びラビング処理が
行われる。また、対向側電極9が形成されている対向側
基板3に関しても、同様に配向膜11を形成した上で、
素子側基板2のラビング方向と例えば180゜ねじった
方向にラビング処理が行われる。これらの配向膜10及
び11の形成ならびにそのラビング処理は、後から両基
板2及び3の間隙に封入される液晶分子20の配向制御
のために行われるものである。
に対応して上記のような構造を有するMIM素子34が
設けられたガラス基板(素子側基板)2に対しては、ポ
リイミド膜などの配向膜10の形成及びラビング処理が
行われる。また、対向側電極9が形成されている対向側
基板3に関しても、同様に配向膜11を形成した上で、
素子側基板2のラビング方向と例えば180゜ねじった
方向にラビング処理が行われる。これらの配向膜10及
び11の形成ならびにそのラビング処理は、後から両基
板2及び3の間隙に封入される液晶分子20の配向制御
のために行われるものである。
【0073】素子側基板2及び対向側基板3は、それぞ
れの上に形成された配向膜10及び11が対向するよう
に向かい合わされ、お互いの間に10μm前後の間隔を
保持するようにシール材を介して貼り合わされる。さら
に、素子側基板2及び対向側基板3の間の間隙にゲスト
ホスト液晶層40が注入・封止されて、液晶セルが構成
される。
れの上に形成された配向膜10及び11が対向するよう
に向かい合わされ、お互いの間に10μm前後の間隔を
保持するようにシール材を介して貼り合わされる。さら
に、素子側基板2及び対向側基板3の間の間隙にゲスト
ホスト液晶層40が注入・封止されて、液晶セルが構成
される。
【0074】さらに、この液晶表示装置100では、画
素電極7が反射板の機能を兼ねている。このように、反
射板の役割を兼ねる画素電極7の構成材料としては、例
えば、アルミニウム(Al)を用いることができる。
素電極7が反射板の機能を兼ねている。このように、反
射板の役割を兼ねる画素電極7の構成材料としては、例
えば、アルミニウム(Al)を用いることができる。
【0075】図3に示されているように、画素電極7
は、有機絶縁層23を介してその上に設けられている。
有機絶縁層23のうちで画素電極7の形成箇所に相当す
る部分の表面には、凹凸が設けられている。この結果、
画素電極7も、対応する凹凸形状を有するように形成さ
れる。この凹凸は輝度及びコントラストを向上させる目
的で設けられるものであって、画素電極7は、高反射率
を有する拡散反射面となっている。なお、MIM素子3
4の上部電極6と画素電極7との間の電気的接続は、有
機絶縁層23に設けたコンタクトホール19を通じて行
う。
は、有機絶縁層23を介してその上に設けられている。
有機絶縁層23のうちで画素電極7の形成箇所に相当す
る部分の表面には、凹凸が設けられている。この結果、
画素電極7も、対応する凹凸形状を有するように形成さ
れる。この凹凸は輝度及びコントラストを向上させる目
的で設けられるものであって、画素電極7は、高反射率
を有する拡散反射面となっている。なお、MIM素子3
4の上部電極6と画素電極7との間の電気的接続は、有
機絶縁層23に設けたコンタクトホール19を通じて行
う。
【0076】液晶表示装置100では、図3に示すよう
に、素子側基板2と対向側基板3との間の間隙には、2
色性色素分子21及び液晶分子20を含んだゲストホス
ト液晶層40が封入されている。表示のON/OFF
は、素子側基板2の上に設けられた画素電極7と対向側
基板3の上に設けられた対向側電極9との間に電圧を印
加して、ゲストホスト液晶層40に含まれる2色性色素
分子20及び液晶分子20の配向状態を制御することに
よって行う。
に、素子側基板2と対向側基板3との間の間隙には、2
色性色素分子21及び液晶分子20を含んだゲストホス
ト液晶層40が封入されている。表示のON/OFF
は、素子側基板2の上に設けられた画素電極7と対向側
基板3の上に設けられた対向側電極9との間に電圧を印
加して、ゲストホスト液晶層40に含まれる2色性色素
分子20及び液晶分子20の配向状態を制御することに
よって行う。
【0077】すなわち、2色性色素分子21は、液晶分
子20に沿って配向する性質を有している。従って、電
圧印加時には、液晶分子20及び2色性色素分子21が
基板2及び3の表面に対してほぼ垂直方向に配列する。
この結果、対向側基板3の側から入射した光は、2色性
色素分子21に吸収されずにゲストホスト液晶層40を
通過する。そして、反射板を兼ねた画素電極7で反射し
た光は再度ゲストホスト液晶層40を通過して、対向側
基板3の側から出射する。一方、電圧を印加していない
ときには、基板2及び3の間隙には液晶分子20及び2
色性色素分子21が不規則に配列しているので、入射し
た光は2色性色素分子21に吸収されて遮断される。
子20に沿って配向する性質を有している。従って、電
圧印加時には、液晶分子20及び2色性色素分子21が
基板2及び3の表面に対してほぼ垂直方向に配列する。
この結果、対向側基板3の側から入射した光は、2色性
色素分子21に吸収されずにゲストホスト液晶層40を
通過する。そして、反射板を兼ねた画素電極7で反射し
た光は再度ゲストホスト液晶層40を通過して、対向側
基板3の側から出射する。一方、電圧を印加していない
ときには、基板2及び3の間隙には液晶分子20及び2
色性色素分子21が不規則に配列しているので、入射し
た光は2色性色素分子21に吸収されて遮断される。
【0078】このようにして、入射光の反射による明る
い表示(白表示)と、入射光の遮断による暗い表示(黒
表示)とが行われる。この表示方法は偏光板を用いない
表示モードであるので、明るい表示画面が得られる。
い表示(白表示)と、入射光の遮断による暗い表示(黒
表示)とが行われる。この表示方法は偏光板を用いない
表示モードであるので、明るい表示画面が得られる。
【0079】本実施形態の液晶表示装置100に含まれ
る液晶セルは、MIM素子34の静電容量と基板2及び
3の間に封入されているゲストホスト液晶層40の静電
容量との比が、ほぼ1:10になるように設計されてい
る。そのような構造を有するMIM素子34の容量は、
絶縁体膜38の厚みと上部電極6の寸法(面積)とによ
って決定されるので、前記の容量比を満たすように、典
型的には、絶縁体膜38の厚さを600Å、上部電極6
の寸法を4μm×7μmとする。
る液晶セルは、MIM素子34の静電容量と基板2及び
3の間に封入されているゲストホスト液晶層40の静電
容量との比が、ほぼ1:10になるように設計されてい
る。そのような構造を有するMIM素子34の容量は、
絶縁体膜38の厚みと上部電極6の寸法(面積)とによ
って決定されるので、前記の容量比を満たすように、典
型的には、絶縁体膜38の厚さを600Å、上部電極6
の寸法を4μm×7μmとする。
【0080】従来構造のMIM素子4では、MIM構造
を構成する絶縁体膜8のうちで、下部電極5aの中央平
坦部の上に位置する部分だけではなく、下部電極5aの
端部に位置する部分の絶縁体膜8も、MIM素子4の形
成に使用される。そのため、下部電極5aの線幅と上部
電極6の線幅との積が、MIM素子4の面積となる。従
って、下部電極5aに相当する信号配線5の張り出し部
5aの線幅が、MIM素子4の容量に直接的に影響す
る。それに対して、図1に示す本実施形態の液晶表示装
置100に含まれるMIM素子34の構造では、絶縁体
膜38のうちで下部電極5aの端部に位置する部分38
bを厚膜化することによって、この部分38bはMIM
素子34の形成のためには使用しない。従って、下部電
極5aの線幅は、MIM素子34の容量を決める上での
制約条件にはならない。
を構成する絶縁体膜8のうちで、下部電極5aの中央平
坦部の上に位置する部分だけではなく、下部電極5aの
端部に位置する部分の絶縁体膜8も、MIM素子4の形
成に使用される。そのため、下部電極5aの線幅と上部
電極6の線幅との積が、MIM素子4の面積となる。従
って、下部電極5aに相当する信号配線5の張り出し部
5aの線幅が、MIM素子4の容量に直接的に影響す
る。それに対して、図1に示す本実施形態の液晶表示装
置100に含まれるMIM素子34の構造では、絶縁体
膜38のうちで下部電極5aの端部に位置する部分38
bを厚膜化することによって、この部分38bはMIM
素子34の形成のためには使用しない。従って、下部電
極5aの線幅は、MIM素子34の容量を決める上での
制約条件にはならない。
【0081】しかし、露光する際のステッパの精度上の
精度上の限界の影響で、下部電極5aの上に絶縁体膜3
8aを挟むように形成される上部電極6が、下部電極5
aのパターンに対してある程度の位置ずれを有して形成
される可能性がある。そのような場合でも、上部電極6
が下部電極5aに重なってパターニングされるように、
下部電極5aを形成する信号配線5の張り出し部5aの
線幅を広く設計することが好ましい。
精度上の限界の影響で、下部電極5aの上に絶縁体膜3
8aを挟むように形成される上部電極6が、下部電極5
aのパターンに対してある程度の位置ずれを有して形成
される可能性がある。そのような場合でも、上部電極6
が下部電極5aに重なってパターニングされるように、
下部電極5aを形成する信号配線5の張り出し部5aの
線幅を広く設計することが好ましい。
【0082】本実施形態では、上部電極6の寸法(4μ
m)を考慮して、下部電極5aとなる信号配線5の張り
出し部5aの線幅を8μmとしている。
m)を考慮して、下部電極5aとなる信号配線5の張り
出し部5aの線幅を8μmとしている。
【0083】次に、液晶表示装置100に含まれる本実
施形態のMIM素子34の形成方法を、図4(a)〜
(g)を参照して説明する。図4(a)〜(g)は、図
1の線E−E’に相当する箇所における素子側基板2の
断面図である。
施形態のMIM素子34の形成方法を、図4(a)〜
(g)を参照して説明する。図4(a)〜(g)は、図
1の線E−E’に相当する箇所における素子側基板2の
断面図である。
【0084】まず、素子側基板2となるガラス基板2の
表面2aの全面上に、下部電極の構成材料の薄膜、例え
ばタンタル(Ta)薄膜をスパッタリング法によって形
成する。さらに、形成されたTa薄膜をフォトリソグラ
フィ法によって所定の形状にパターニングして、信号配
線5及び下部電極5aを形成する。図4(a)には、素
子側基板2の表面2aの上に形成された下部電極5aを
示している。
表面2aの全面上に、下部電極の構成材料の薄膜、例え
ばタンタル(Ta)薄膜をスパッタリング法によって形
成する。さらに、形成されたTa薄膜をフォトリソグラ
フィ法によって所定の形状にパターニングして、信号配
線5及び下部電極5aを形成する。図4(a)には、素
子側基板2の表面2aの上に形成された下部電極5aを
示している。
【0085】素子側基板2となるガラス基板としては、
例えば、石英ガラス、ホウケイ酸ガラス、或いはソーダ
ライムガラスなどからできた基板を用いることができ
る。具体的には、本実施形態で説明している例では、コ
ーニング社製#7059のフュージョンパイレックスガ
ラスでできた基板を用いている。
例えば、石英ガラス、ホウケイ酸ガラス、或いはソーダ
ライムガラスなどからできた基板を用いることができ
る。具体的には、本実施形態で説明している例では、コ
ーニング社製#7059のフュージョンパイレックスガ
ラスでできた基板を用いている。
【0086】また、Ta薄膜は、窒素を2〜10mol
%含有するTaNの焼結体をターゲットとして使用し
て、スパッタリングガスとしてアルゴンを使用するDC
スパッタリング法で形成する。このときのスパッタリン
グ条件は、典型的には、アルゴンのフローレートを10
0sccm、スパッタガス圧を0.4Pa、DCパワー
を2.6W/cm2とし、基板を温度100℃で3分間
加熱する。また、基板の搬送速度は100mm/分、基
板とターゲットとの間の距離は77mmとする。これに
よって、厚さ3000ÅのTa薄膜が形成される。
%含有するTaNの焼結体をターゲットとして使用し
て、スパッタリングガスとしてアルゴンを使用するDC
スパッタリング法で形成する。このときのスパッタリン
グ条件は、典型的には、アルゴンのフローレートを10
0sccm、スパッタガス圧を0.4Pa、DCパワー
を2.6W/cm2とし、基板を温度100℃で3分間
加熱する。また、基板の搬送速度は100mm/分、基
板とターゲットとの間の距離は77mmとする。これに
よって、厚さ3000ÅのTa薄膜が形成される。
【0087】このTa薄膜の形成に先立って、ガラス基
板2の表面2aに、五酸化タンタルなどの絶縁性を有す
るべ一スコート膜を形成しても良い。べ一スコート膜を
形成することによって、ガラス基板2からTa薄膜への
不純物の拡散による汚染が防止されて、良好な素子特性
が得られる。
板2の表面2aに、五酸化タンタルなどの絶縁性を有す
るべ一スコート膜を形成しても良い。べ一スコート膜を
形成することによって、ガラス基板2からTa薄膜への
不純物の拡散による汚染が防止されて、良好な素子特性
が得られる。
【0088】Ta薄膜をパターニングするためのエッチ
ングは、例えば、CF4とO2とを用いたドライエッチン
グ法で行うことができる。これによって、信号配線5、
ならびに下部電極5aとなる信号配線5の張り出し部5
aを形成する。なお、信号配線5及び下部電極5aの形
成と同時に、素子側端子、ならびに素子側端子と信号配
線5とを接続する配線をパターニングしてもよい。
ングは、例えば、CF4とO2とを用いたドライエッチン
グ法で行うことができる。これによって、信号配線5、
ならびに下部電極5aとなる信号配線5の張り出し部5
aを形成する。なお、信号配線5及び下部電極5aの形
成と同時に、素子側端子、ならびに素子側端子と信号配
線5とを接続する配線をパターニングしてもよい。
【0089】信号配線5及びその張り出し部(下部電
極)5aのパターニングのために上記で用いているドラ
イエッチングは、一般に、仕上がりの寸法精度が良好で
ある。しかし、前述したように、本実施形態におけるM
IM素子34の容量は、主として、陽極酸化によって形
成される絶縁体膜38の厚さと上部電極6の面積とによ
って決定されるので、下部電極5aの寸法精度はMIM
素子34の容量値にそれほど大きな影響を及ぼさない。
従って、下部電極5aのエッチング方法として上述のド
ライエッチングは必ずしも必要ではなく、他のエッチン
グ方法によって信号配線5及びその張り出し部(下部電
極)5aを形成してもよい。例えば、沸硝酸などを用い
たウェットエッチングによって、Ta薄膜のパターニン
グを行うことができる。
極)5aのパターニングのために上記で用いているドラ
イエッチングは、一般に、仕上がりの寸法精度が良好で
ある。しかし、前述したように、本実施形態におけるM
IM素子34の容量は、主として、陽極酸化によって形
成される絶縁体膜38の厚さと上部電極6の面積とによ
って決定されるので、下部電極5aの寸法精度はMIM
素子34の容量値にそれほど大きな影響を及ぼさない。
従って、下部電極5aのエッチング方法として上述のド
ライエッチングは必ずしも必要ではなく、他のエッチン
グ方法によって信号配線5及びその張り出し部(下部電
極)5aを形成してもよい。例えば、沸硝酸などを用い
たウェットエッチングによって、Ta薄膜のパターニン
グを行うことができる。
【0090】次に、陽極酸化法によって、パターニング
されたTa薄膜からなる信号配線5及び下部電極5aの
上に陽極酸化膜28を形成する(図4(b)参照)。こ
の場合の陽極酸化膜28は、酸化タンタル(TaOx)
膜である。
されたTa薄膜からなる信号配線5及び下部電極5aの
上に陽極酸化膜28を形成する(図4(b)参照)。こ
の場合の陽極酸化膜28は、酸化タンタル(TaOx)
膜である。
【0091】図5(a)には、陽極酸化工程を行うため
の装置の設定の一例を示している。すなわち、下部電極
5aなどがすでに形成されている素子側基板2と対向電
極板24(例えば、白金板)とを電解液25に浸漬し、
この状態で素子側基板2と対向電極板24との間に所定
レベルの電圧V(「化成電圧」と称する)を印加して、
両者の間に電流I(「化成電流」と称する)を流す。こ
れによって、素子側電極2の表面に、陽極酸化膜を形成
する。
の装置の設定の一例を示している。すなわち、下部電極
5aなどがすでに形成されている素子側基板2と対向電
極板24(例えば、白金板)とを電解液25に浸漬し、
この状態で素子側基板2と対向電極板24との間に所定
レベルの電圧V(「化成電圧」と称する)を印加して、
両者の間に電流I(「化成電流」と称する)を流す。こ
れによって、素子側電極2の表面に、陽極酸化膜を形成
する。
【0092】このとき、陽極酸化過程の進展、すなわち
化成時間の経過と、印加すべき化成電圧Vの電圧レベ
ル、及びその結果として得られる化成電流Iの電流レベ
ルは、典型的には図5(b)に示すような変化を示す。
すなわち、陽極酸化反応の初期は定電流化成処理期間で
あって、一定レベルIcの化成電流が流れて電流密度が
一定になるようにして、これによって化成処理(陽極酸
化)を行う。このとき、化成電圧Vは、典型的には、陽
極酸化膜の成長とともに、化成時間の経過に対して一定
の割合で線形に増加する。一方、化成電圧Vがある所定
の電圧レベルVcに達した後は定電圧化成処理期間であ
って、その所定の電圧レベルVcを保つようにして化成
処理(陽極酸化)を行う。
化成時間の経過と、印加すべき化成電圧Vの電圧レベ
ル、及びその結果として得られる化成電流Iの電流レベ
ルは、典型的には図5(b)に示すような変化を示す。
すなわち、陽極酸化反応の初期は定電流化成処理期間で
あって、一定レベルIcの化成電流が流れて電流密度が
一定になるようにして、これによって化成処理(陽極酸
化)を行う。このとき、化成電圧Vは、典型的には、陽
極酸化膜の成長とともに、化成時間の経過に対して一定
の割合で線形に増加する。一方、化成電圧Vがある所定
の電圧レベルVcに達した後は定電圧化成処理期間であ
って、その所定の電圧レベルVcを保つようにして化成
処理(陽極酸化)を行う。
【0093】本実施形態では、陽極酸化の際の電解液2
5として、例えば1%酒石酸アンモニウム溶液を用い
る。電解液25の温度を25℃、定電圧化成処理期間に
おける化成電圧Vの一定電圧レベルVcを31V、定電
流化成処理期間における化成電流Iの一定電流レベルI
cに対応する電流密度を、陽極酸化される面積に対して
0.18mA/cm2とする。この様な条件で陽極酸化
を行うことによって、厚さが600Åの陽極酸化膜28
を得ることができる。
5として、例えば1%酒石酸アンモニウム溶液を用い
る。電解液25の温度を25℃、定電圧化成処理期間に
おける化成電圧Vの一定電圧レベルVcを31V、定電
流化成処理期間における化成電流Iの一定電流レベルI
cに対応する電流密度を、陽極酸化される面積に対して
0.18mA/cm2とする。この様な条件で陽極酸化
を行うことによって、厚さが600Åの陽極酸化膜28
を得ることができる。
【0094】次に、スパッタリング法により、上部電極
6となる金属薄膜6a、例えばTi薄膜6aを、陽極酸
化膜28を覆うように形成する。金属薄膜6aの厚さ
は、例えば3000Åとする。さらに、形成された金属
薄膜6aの上に、レジスト材として機能する感光性樹脂
層18を堆積して、形成すべき上部電極6のパターンに
対応したパターンが得られるように露光・現像する(図
4(c)参照)。
6となる金属薄膜6a、例えばTi薄膜6aを、陽極酸
化膜28を覆うように形成する。金属薄膜6aの厚さ
は、例えば3000Åとする。さらに、形成された金属
薄膜6aの上に、レジスト材として機能する感光性樹脂
層18を堆積して、形成すべき上部電極6のパターンに
対応したパターンが得られるように露光・現像する(図
4(c)参照)。
【0095】この後に、エッチングによって、金属薄膜
6aのうちで感光性樹脂層18のパターンで覆われてい
ない箇所を除去して、所期の形状を有する上部電極6を
形成する。具体的には、この上部電極6は、陽極酸化膜
28を介して下部電極5aに対向するように配置され
る。なお、レジスト材として機能する感光性樹脂層18
は、このエッチング完了時には除去せずに、形成された
上部電極6の上にそのまま残存させておく(図4(d)
参照)。
6aのうちで感光性樹脂層18のパターンで覆われてい
ない箇所を除去して、所期の形状を有する上部電極6を
形成する。具体的には、この上部電極6は、陽極酸化膜
28を介して下部電極5aに対向するように配置され
る。なお、レジスト材として機能する感光性樹脂層18
は、このエッチング完了時には除去せずに、形成された
上部電極6の上にそのまま残存させておく(図4(d)
参照)。
【0096】このように、上部電極6のパターンの上に
レジスト材として機能する感光性樹脂層18が残存して
いる状態で、2回目の陽極酸化を行う。このような状態
における陽極酸化では、上部電極6及びその上に残存し
ている感光性樹脂層(レジスト材)18で覆われた部分
では陽極酸化反応が進展せず、1回目の反応によって形
成された陽極酸化膜28の厚さの増加は起こらない。そ
の一方で、上部電極6などによって覆われておらず電解
液に接する部分では、1回目の反応によって形成された
陽極酸化膜28の厚さが、陽極酸化反応によって増加す
る。この結果、このような2回目の陽極酸化のあとで得
られる絶縁体膜(陽極酸化膜)38は、上部電極6の直
下で1回目の陽極酸化によって得られた厚さ(本実施形
態では600Å)が保たれる部分38aと、その周囲で
厚膜化された部分38bとを含むようになる。
レジスト材として機能する感光性樹脂層18が残存して
いる状態で、2回目の陽極酸化を行う。このような状態
における陽極酸化では、上部電極6及びその上に残存し
ている感光性樹脂層(レジスト材)18で覆われた部分
では陽極酸化反応が進展せず、1回目の反応によって形
成された陽極酸化膜28の厚さの増加は起こらない。そ
の一方で、上部電極6などによって覆われておらず電解
液に接する部分では、1回目の反応によって形成された
陽極酸化膜28の厚さが、陽極酸化反応によって増加す
る。この結果、このような2回目の陽極酸化のあとで得
られる絶縁体膜(陽極酸化膜)38は、上部電極6の直
下で1回目の陽極酸化によって得られた厚さ(本実施形
態では600Å)が保たれる部分38aと、その周囲で
厚膜化された部分38bとを含むようになる。
【0097】陽極酸化によって形成される絶縁体膜(陽
極酸化膜)の厚さは、印加される化成電圧Vの電圧レベ
ルに比例する。したがって、上述の2回目の陽極酸化工
程の定電圧化成処理期間における化成電圧Vの電圧レベ
ルVcは、1回目の陽極酸化工程における値よりも高く
設定する必要がある。具体的には、本実施形態では、2
回目の陽極酸化工程ではVcを160Vとし、最終的に
得られる絶縁体膜38のうちで下部電極5aの端部に位
置する部分38bの厚さを、3000Åまで厚膜化す
る。
極酸化膜)の厚さは、印加される化成電圧Vの電圧レベ
ルに比例する。したがって、上述の2回目の陽極酸化工
程の定電圧化成処理期間における化成電圧Vの電圧レベ
ルVcは、1回目の陽極酸化工程における値よりも高く
設定する必要がある。具体的には、本実施形態では、2
回目の陽極酸化工程ではVcを160Vとし、最終的に
得られる絶縁体膜38のうちで下部電極5aの端部に位
置する部分38bの厚さを、3000Åまで厚膜化す
る。
【0098】一般に、陽極酸化反応の最中には、発生す
るジュール熱によって処理対象になっている基板の温度
が上昇するが、電解液25を撹拌するなどの適切な処置
を行えば、十分に低温で処理できる。従って、MIM素
子34の劣化の原因となるような高温でのプロセスでな
く、低温プロセスによって、下部電極5aの端部に位置
する絶縁体部分38bの厚さを厚くすることができる。
るジュール熱によって処理対象になっている基板の温度
が上昇するが、電解液25を撹拌するなどの適切な処置
を行えば、十分に低温で処理できる。従って、MIM素
子34の劣化の原因となるような高温でのプロセスでな
く、低温プロセスによって、下部電極5aの端部に位置
する絶縁体部分38bの厚さを厚くすることができる。
【0099】この後に、上部電極6の上に残存している
感光性樹脂層(レジスト材)18を除去する。これによ
って、図4(f)に示されるような、下部電極5a、絶
縁体膜38の一部38a、及び上部電極6から構成され
たMIM構造を有する2端子非線形素子(MIM素子)
34が形成される。
感光性樹脂層(レジスト材)18を除去する。これによ
って、図4(f)に示されるような、下部電極5a、絶
縁体膜38の一部38a、及び上部電極6から構成され
たMIM構造を有する2端子非線形素子(MIM素子)
34が形成される。
【0100】本実施形態の液晶表示装置100において
は、反射板が液晶セルの内部に形成される。そこで、上
記のようにしてMIM素子34を形成した後に、反射板
を兼ねる画素電極7とMIM素子34の上部電極6とを
接続するための金属薄膜26、例えばTi薄膜26を、
所定の形状にパターニングして形成する。さらに、拡散
反射面とするために凹凸を形成した有機絶縁層23を形
成して、その一部にコンタクトホールとなる穴を設け
る。その後に、図4(g)に示すように、有機絶縁層2
3の上面に画素電極7を、例えばAlの薄膜によって形
成する。
は、反射板が液晶セルの内部に形成される。そこで、上
記のようにしてMIM素子34を形成した後に、反射板
を兼ねる画素電極7とMIM素子34の上部電極6とを
接続するための金属薄膜26、例えばTi薄膜26を、
所定の形状にパターニングして形成する。さらに、拡散
反射面とするために凹凸を形成した有機絶縁層23を形
成して、その一部にコンタクトホールとなる穴を設け
る。その後に、図4(g)に示すように、有機絶縁層2
3の上面に画素電極7を、例えばAlの薄膜によって形
成する。
【0101】以上のようにして、MIM素子34、及び
反射板を兼ねる画素電極7が形成された素子側基板2に
対して、配向膜の形成処理及びラビング処理を行う。ま
た、対向側基板3に対しても、同様に配向膜の形成処理
及びラビング処理を行う。その後に、素子側基板2及び
対向側基板3をシール材を挟んで貼り合わせて、液晶セ
ルを形成する。さらに、シール材の一部に設けられた注
入口から、そのようにして張り合わせられた基板2及び
3の間隙に2色性色素分子21及び液晶分子20を注入
して、封止する。これによって、液晶表示装置100を
構成する液晶セルが形成される。
反射板を兼ねる画素電極7が形成された素子側基板2に
対して、配向膜の形成処理及びラビング処理を行う。ま
た、対向側基板3に対しても、同様に配向膜の形成処理
及びラビング処理を行う。その後に、素子側基板2及び
対向側基板3をシール材を挟んで貼り合わせて、液晶セ
ルを形成する。さらに、シール材の一部に設けられた注
入口から、そのようにして張り合わせられた基板2及び
3の間隙に2色性色素分子21及び液晶分子20を注入
して、封止する。これによって、液晶表示装置100を
構成する液晶セルが形成される。
【0102】(第2の実施形態)以下に、図6〜図9を
参照して、本発明の第2の実施形態に係わる2端子非線
形素子を含む液晶表示装置200を説明する。
参照して、本発明の第2の実施形態に係わる2端子非線
形素子を含む液晶表示装置200を説明する。
【0103】先に説明した第1の実施形態では、形成さ
れるMIM素子34の下部電極5aを信号配線5からの
張り出し部分として形成しているが、本実施形態では、
信号配線5の一部を下部電極として利用することによっ
て、信号配線5の直上にMIM素子を形成する。
れるMIM素子34の下部電極5aを信号配線5からの
張り出し部分として形成しているが、本実施形態では、
信号配線5の一部を下部電極として利用することによっ
て、信号配線5の直上にMIM素子を形成する。
【0104】第1の実施形態の場合のように、MIM素
子の構造において、信号配線の張り出し部として下部電
極を形成するのは、主として以下の理由に因る。
子の構造において、信号配線の張り出し部として下部電
極を形成するのは、主として以下の理由に因る。
【0105】通常、信号配線の抵抗が大きくなると、駆
動信号波形の遅延時間が大きくなる。このような信号波
形の遅延時間の増加は、液晶表示装置の動作特性上、好
ましくない。そのため、信号配線の抵抗を下げるため
に、信号配線の幅を広くする必要が生じ、典型的には数
10μmとされる。一方で、MIM素子及び液晶層の間
の容量比を適切な値に設定するという観点からは、下部
電極の線幅は、数μmであることが要求される。従っ
て、上述のような信号波形の遅延を回避するために大き
く設定されている信号配線の幅のままでは、素子の下部
電極の線幅として大きすぎる。このため、両者の特性を
何れも満足するために、下部電極を信号配線から分岐さ
せて形成する必要がある。
動信号波形の遅延時間が大きくなる。このような信号波
形の遅延時間の増加は、液晶表示装置の動作特性上、好
ましくない。そのため、信号配線の抵抗を下げるため
に、信号配線の幅を広くする必要が生じ、典型的には数
10μmとされる。一方で、MIM素子及び液晶層の間
の容量比を適切な値に設定するという観点からは、下部
電極の線幅は、数μmであることが要求される。従っ
て、上述のような信号波形の遅延を回避するために大き
く設定されている信号配線の幅のままでは、素子の下部
電極の線幅として大きすぎる。このため、両者の特性を
何れも満足するために、下部電極を信号配線から分岐さ
せて形成する必要がある。
【0106】しかしながら、本発明に係わるMIM素子
の構造では、下部電極端部はMIM素子の形成のために
使用していない。これより、前述したように、下部電極
の線幅は素子容量を設計する上での主要な制約条件には
ならず、単に、上部電極の面積より大きな値に設定すれ
ば良い。
の構造では、下部電極端部はMIM素子の形成のために
使用していない。これより、前述したように、下部電極
の線幅は素子容量を設計する上での主要な制約条件には
ならず、単に、上部電極の面積より大きな値に設定すれ
ば良い。
【0107】よって、意図的に下部電極を信号配線から
分岐させて形成する必要は必ずしも無く、信号配線の表
面の一部をそのまま下部電極として使用して、信号配線
の直上にMIM素子を形成してもよい。この場合には、
下部電極を形成するためのスペースを画素電極の一部を
欠いて設ける必要が無くなるので、開口率が大きくな
り、画面が明るくなる。
分岐させて形成する必要は必ずしも無く、信号配線の表
面の一部をそのまま下部電極として使用して、信号配線
の直上にMIM素子を形成してもよい。この場合には、
下部電極を形成するためのスペースを画素電極の一部を
欠いて設ける必要が無くなるので、開口率が大きくな
り、画面が明るくなる。
【0108】特に、携帯情報端末に用いられるような液
晶表示装置では、モノクロ表示であってもドットピッチ
の小さい高精細表示が求められるので、開口率の低下が
抑えられる本実施形態のような素子構造は、効果的であ
る。
晶表示装置では、モノクロ表示であってもドットピッチ
の小さい高精細表示が求められるので、開口率の低下が
抑えられる本実施形態のような素子構造は、効果的であ
る。
【0109】図6は、本実施形態に係わる液晶表示装置
200の表示領域内の任意の位置において、素子側基板
2に形成されている1つの画素部分を示す平面図であ
り、図7は、同じ位置において、素子側基板2に対向し
ている対向側基板3の平面図である。さらに図8は、図
6の線F−F’における液晶表示装置200の断面図で
ある。
200の表示領域内の任意の位置において、素子側基板
2に形成されている1つの画素部分を示す平面図であ
り、図7は、同じ位置において、素子側基板2に対向し
ている対向側基板3の平面図である。さらに図8は、図
6の線F−F’における液晶表示装置200の断面図で
ある。
【0110】本実施形態における液晶表示装置200
は、TN方式の光学系を用いたH−VGAの画素配列を
持つモノクロ表示を行う。その平面図は、先に図10と
して示した従来の液晶表示装置の平面図と基本的に同じ
になるので、ここでは省略する。また、液晶表示装置2
00の構成要素において、これまでに説明した液晶表示
装置に含まれる構成要素に対応するものには、同じ参照
番号を付している。
は、TN方式の光学系を用いたH−VGAの画素配列を
持つモノクロ表示を行う。その平面図は、先に図10と
して示した従来の液晶表示装置の平面図と基本的に同じ
になるので、ここでは省略する。また、液晶表示装置2
00の構成要素において、これまでに説明した液晶表示
装置に含まれる構成要素に対応するものには、同じ参照
番号を付している。
【0111】図7に示されているように、液晶表示装置
200に含まれるそれぞれの画素は、素子側基板2の表
面2aの上に形成された画素電極7と、信号配線5と、
MIM素子44と、から構成されている。信号配線5は
実際には複数本がお互いに平行に配されており、それぞ
れが、素子側基板2の端部に形成された素子側端子(不
図示)に接続されている。
200に含まれるそれぞれの画素は、素子側基板2の表
面2aの上に形成された画素電極7と、信号配線5と、
MIM素子44と、から構成されている。信号配線5は
実際には複数本がお互いに平行に配されており、それぞ
れが、素子側基板2の端部に形成された素子側端子(不
図示)に接続されている。
【0112】一方、対向側基板3の表面3aには、図7
及び図8に示すように、素子側基板2の上の信号配線5
に直交する向きにストライプ状に複数の対向側電極9が
設けられている。それぞれの対向側電極9は、対向側基
板3の端部に形成されている対向側端子(不図示)に接
続されている。
及び図8に示すように、素子側基板2の上の信号配線5
に直交する向きにストライプ状に複数の対向側電極9が
設けられている。それぞれの対向側電極9は、対向側基
板3の端部に形成されている対向側端子(不図示)に接
続されている。
【0113】このような構成の画素を有する液晶表示装
置200の駆動は、素子側端子と対向側端子との間に信
号波形を印加して行う。
置200の駆動は、素子側端子と対向側端子との間に信
号波形を印加して行う。
【0114】図6に斜線部で示されているMIM素子4
4は、図8の断面図に示されているように信号配線5の
一部を下部電極として使用しており、下部電極に相当す
る信号配線5の上に形成された絶縁体膜38と、絶縁体
膜38を介して下部電極(信号配線)5に対向するよう
に設けられている上部電極6と、から構成された2端子
非線形素子である。このような構造では、下部電極を信
号配線から分岐させて配置している構造とは異なって、
下部電極のために画素電極のスぺ一スを割く必要は無
く、開口率が向上する。
4は、図8の断面図に示されているように信号配線5の
一部を下部電極として使用しており、下部電極に相当す
る信号配線5の上に形成された絶縁体膜38と、絶縁体
膜38を介して下部電極(信号配線)5に対向するよう
に設けられている上部電極6と、から構成された2端子
非線形素子である。このような構造では、下部電極を信
号配線から分岐させて配置している構造とは異なって、
下部電極のために画素電極のスぺ一スを割く必要は無
く、開口率が向上する。
【0115】MIM素子44の形成にあたって、信号配
線5の材料としては、例えばタンタル(Ta)が用いら
れ、上部電極6の材料としては、チタン(Ti)、アル
ミニウム(Al)或いはクロム(Cr)が用いられる。
さらに、絶縁体膜38の材料としては、例えば酸化タン
タル(TaOx)が用いられる。
線5の材料としては、例えばタンタル(Ta)が用いら
れ、上部電極6の材料としては、チタン(Ti)、アル
ミニウム(Al)或いはクロム(Cr)が用いられる。
さらに、絶縁体膜38の材料としては、例えば酸化タン
タル(TaOx)が用いられる。
【0116】後述する一連の工程によって、各表示画素
に対応して上記のような構造を有するMIM素子44が
設けられたガラス基板(素子側基板)2に対しては、ポ
リイミド膜などの配向膜10の形成及びラビング処理が
行われる。また、対向側電極9が形成されている対向側
基板3に関しても、同様に配向膜11を形成した上で、
素子側基板2のラビング方向と例えば90゜ねじった方
向にラビング処理が行われる。これらの配向膜10及び
11の形成ならびにそのラビング処理は、後から両基板
2及び3の間隙に封入される液晶分子14の配向制御の
ために行われるものである。
に対応して上記のような構造を有するMIM素子44が
設けられたガラス基板(素子側基板)2に対しては、ポ
リイミド膜などの配向膜10の形成及びラビング処理が
行われる。また、対向側電極9が形成されている対向側
基板3に関しても、同様に配向膜11を形成した上で、
素子側基板2のラビング方向と例えば90゜ねじった方
向にラビング処理が行われる。これらの配向膜10及び
11の形成ならびにそのラビング処理は、後から両基板
2及び3の間隙に封入される液晶分子14の配向制御の
ために行われるものである。
【0117】素子側基板2及び対向側基板3は、それぞ
れの上に形成された配向膜10及び11が対向するよう
に向かい合わされて、お互いの間に約10μm前後の間
隔を保持するようにシール材を介して貼り合わされる。
さらに、素子側基板2及び対向側基板3の間の間隙に液
晶14が注入・封止されて、液晶セルが構成される。そ
して、このようにして形成された液晶セルの外側表面、
すなわち素子側基板2及び対向側基板3の配向膜10及
び11が形成されている面2a及び3aとは逆の表面
に、偏光板12及び13を、それぞれの偏光軸をお互い
に90゜ずらした状態で配置する。これによって、各表
示画素に対応してMIM素子44が設けられている液晶
表示装置200が構成される。
れの上に形成された配向膜10及び11が対向するよう
に向かい合わされて、お互いの間に約10μm前後の間
隔を保持するようにシール材を介して貼り合わされる。
さらに、素子側基板2及び対向側基板3の間の間隙に液
晶14が注入・封止されて、液晶セルが構成される。そ
して、このようにして形成された液晶セルの外側表面、
すなわち素子側基板2及び対向側基板3の配向膜10及
び11が形成されている面2a及び3aとは逆の表面
に、偏光板12及び13を、それぞれの偏光軸をお互い
に90゜ずらした状態で配置する。これによって、各表
示画素に対応してMIM素子44が設けられている液晶
表示装置200が構成される。
【0118】次に、液晶表示装置200に含まれる本実
施形態のMIM素子44の形成方法を、図9(a)〜
(g)を参照して説明する。
施形態のMIM素子44の形成方法を、図9(a)〜
(g)を参照して説明する。
【0119】まず、素子側基板2となるガラス基板2の
表面2aの全面上に、信号配線5の構成材料の薄膜、例
えばタンタル(Ta)薄膜をスパッタリング法によって
形成する。さらに、形成されたTa薄膜をフォトリソグ
ラフィ法によって所定の形状にパターニングして、図9
(a)に示すように信号配線5を形成する。
表面2aの全面上に、信号配線5の構成材料の薄膜、例
えばタンタル(Ta)薄膜をスパッタリング法によって
形成する。さらに、形成されたTa薄膜をフォトリソグ
ラフィ法によって所定の形状にパターニングして、図9
(a)に示すように信号配線5を形成する。
【0120】素子側基板2となるガラス基板としては、
例えば、石英ガラス、ホウケイ酸ガラス、或いはソーダ
ライムガラスなどからできた基板を用いることができ
る。具体的には、本実施形態で説明している例では、コ
ーニング社製#7059のフュージョンパイレックスガ
ラスでできた基板を用いている。
例えば、石英ガラス、ホウケイ酸ガラス、或いはソーダ
ライムガラスなどからできた基板を用いることができ
る。具体的には、本実施形態で説明している例では、コ
ーニング社製#7059のフュージョンパイレックスガ
ラスでできた基板を用いている。
【0121】また、Ta薄膜は、窒素を2〜10mol
%含有するTaNの焼結体をターゲットとして使用し
て、スパッタリングガスとしてアルゴンを使用するDC
スパッタリング法で形成する。このときのスパッタリン
グ条件は、典型的には、アルゴンのフローレートを10
0sccm、スパッタガス圧を0.4Pa、DCパワー
を2.6W/cm2とし、基板を温度100℃で3分間
加熱する。また、基板の搬送速度は100mm/分、基
板とターゲットとの間の距離は77mmとする。これに
よって、厚さ3000ÅのTa薄膜が形成される。
%含有するTaNの焼結体をターゲットとして使用し
て、スパッタリングガスとしてアルゴンを使用するDC
スパッタリング法で形成する。このときのスパッタリン
グ条件は、典型的には、アルゴンのフローレートを10
0sccm、スパッタガス圧を0.4Pa、DCパワー
を2.6W/cm2とし、基板を温度100℃で3分間
加熱する。また、基板の搬送速度は100mm/分、基
板とターゲットとの間の距離は77mmとする。これに
よって、厚さ3000ÅのTa薄膜が形成される。
【0122】このTa薄膜の形成に先立って、素子側基
板2となるガラス基板2の表面2aに、五酸化タンタル
などの絶縁性を有するべ一スコート膜を形成しても良
い。べ一スコート膜を形成することによって、ガラス基
板からTa薄膜への不純物の拡散による汚染が防止され
て、良好な素子特性が得られる。
板2となるガラス基板2の表面2aに、五酸化タンタル
などの絶縁性を有するべ一スコート膜を形成しても良
い。べ一スコート膜を形成することによって、ガラス基
板からTa薄膜への不純物の拡散による汚染が防止され
て、良好な素子特性が得られる。
【0123】Ta薄膜をパターニングするためのエッチ
ングは、例えば、CF4とO2とを用いたドライエッチン
グ法で行うことができる。これによって、信号配線5を
形成する。なお、信号配線5の形成と同時に、素子側端
子、ならびに素子側端子と信号配線5とを接続する配線
をパターニングしてもよい。
ングは、例えば、CF4とO2とを用いたドライエッチン
グ法で行うことができる。これによって、信号配線5を
形成する。なお、信号配線5の形成と同時に、素子側端
子、ならびに素子側端子と信号配線5とを接続する配線
をパターニングしてもよい。
【0124】信号配線5のパターニングのために上記で
用いているドライエッチングは、一般に仕上がりの寸法
精度が良好である。しかし、第1の実施形態に関連して
先に説明した理由によって、信号配線5のエッチング方
法として上述のドライエッチングは必ずしも必要ではな
く、他のエッチング方法によって形成してもよい。例え
ば、沸硝酸などを用いたウェットエッチングによって、
Ta薄膜のパターニングを行うことができる。
用いているドライエッチングは、一般に仕上がりの寸法
精度が良好である。しかし、第1の実施形態に関連して
先に説明した理由によって、信号配線5のエッチング方
法として上述のドライエッチングは必ずしも必要ではな
く、他のエッチング方法によって形成してもよい。例え
ば、沸硝酸などを用いたウェットエッチングによって、
Ta薄膜のパターニングを行うことができる。
【0125】次に、陽極酸化法によって、パターニング
されたTa薄膜からなる信号配線5の上に陽極酸化膜2
8を形成する(図9(b)参照)。この場合の陽極酸化
膜28は、酸化タンタル(TaOx)膜である。
されたTa薄膜からなる信号配線5の上に陽極酸化膜2
8を形成する(図9(b)参照)。この場合の陽極酸化
膜28は、酸化タンタル(TaOx)膜である。
【0126】本実施形態では、この陽極酸化の際の電解
液として、例えば1%酒石酸アンモニウム溶液を用い
る。電解液の温度を25℃、定電圧化成処理期間におけ
る化成電圧Vの一定電圧レベルVcを31V、定電流化
成処理期間における化成電流Iの一定電流レベルIcに
対応する電流密度を、陽極酸化される面積に対して0.
18mA/cm2とする。この様な条件で陽極酸化を行
うことによって、厚さが600Åの陽極酸化膜28を得
ることができる。
液として、例えば1%酒石酸アンモニウム溶液を用い
る。電解液の温度を25℃、定電圧化成処理期間におけ
る化成電圧Vの一定電圧レベルVcを31V、定電流化
成処理期間における化成電流Iの一定電流レベルIcに
対応する電流密度を、陽極酸化される面積に対して0.
18mA/cm2とする。この様な条件で陽極酸化を行
うことによって、厚さが600Åの陽極酸化膜28を得
ることができる。
【0127】次に、スパッタリング法により、上部電極
6となる金属薄膜6a、例えばTi薄膜6aを、陽極酸
化膜28を覆うように形成する。金属薄膜6aの厚さ
は、例えば3000Åとする。さらに、形成された金属
薄膜6aの上に、レジスト材として機能する感光性樹脂
層18を堆積して、形成すべき上部電極6のパターンに
対応したパターンが得られるように露光・現像する(図
9(c)参照)。
6となる金属薄膜6a、例えばTi薄膜6aを、陽極酸
化膜28を覆うように形成する。金属薄膜6aの厚さ
は、例えば3000Åとする。さらに、形成された金属
薄膜6aの上に、レジスト材として機能する感光性樹脂
層18を堆積して、形成すべき上部電極6のパターンに
対応したパターンが得られるように露光・現像する(図
9(c)参照)。
【0128】この後に、エッチングによって、金属薄膜
6aのうちで感光性樹脂層18のパターンで覆われてい
ない箇所を除去して、所期の形状を有する上部電極6を
形成する。具体的には、この上部電極6は、陽極酸化膜
28を介して信号配線5に対向するように配置される。
なお、レジスト材として機能する感光性樹脂層18は、
このエッチング完了時には除去せずに、形成された上部
電極6の上にそのまま残存させておく(図9(d)参
照)。
6aのうちで感光性樹脂層18のパターンで覆われてい
ない箇所を除去して、所期の形状を有する上部電極6を
形成する。具体的には、この上部電極6は、陽極酸化膜
28を介して信号配線5に対向するように配置される。
なお、レジスト材として機能する感光性樹脂層18は、
このエッチング完了時には除去せずに、形成された上部
電極6の上にそのまま残存させておく(図9(d)参
照)。
【0129】このように、上部電極6のパターンの上に
レジスト材として機能する感光性樹脂層18が残存して
いる状態で、2回目の陽極酸化を行う。このような状態
における陽極酸化では、上部電極6及びその上に残存し
ている感光性樹脂層(レジスト材)18で覆われた部分
では陽極酸化反応が進展せず、1回目の反応によって形
成された陽極酸化膜28の厚さの増加は起こらない。そ
の一方で、上部電極6などによって覆われておらず電解
液に接する部分では、1回目の反応によって形成された
陽極酸化膜28の厚さが、陽極酸化反応によって増加す
る。この結果、このような2回目の陽極酸化のあとで得
られる絶縁体膜(陽極酸化膜)38は、上部電極6の直
下で1回目の陽極酸化によって得られた厚さ(本実施形
態では600Å)が保たれる部分38aと、その周囲で
厚膜化された部分38bとを含むようになる。
レジスト材として機能する感光性樹脂層18が残存して
いる状態で、2回目の陽極酸化を行う。このような状態
における陽極酸化では、上部電極6及びその上に残存し
ている感光性樹脂層(レジスト材)18で覆われた部分
では陽極酸化反応が進展せず、1回目の反応によって形
成された陽極酸化膜28の厚さの増加は起こらない。そ
の一方で、上部電極6などによって覆われておらず電解
液に接する部分では、1回目の反応によって形成された
陽極酸化膜28の厚さが、陽極酸化反応によって増加す
る。この結果、このような2回目の陽極酸化のあとで得
られる絶縁体膜(陽極酸化膜)38は、上部電極6の直
下で1回目の陽極酸化によって得られた厚さ(本実施形
態では600Å)が保たれる部分38aと、その周囲で
厚膜化された部分38bとを含むようになる。
【0130】陽極酸化によって形成される絶縁体膜(陽
極酸化膜)の厚さは、印加される化成電圧Vの電圧レベ
ルに比例する。したがって、上述の2回目の陽極酸化工
程の定電圧化成処理期間における化成電圧Vの電圧レベ
ルVcは、1回目の陽極酸化工程における値よりも高く
設定する必要がある。具体的には、本実施形態では、2
回目の陽極酸化工程ではVcを160Vとし、最終的に
得られる絶縁体膜38のうちで信号配線(下部電極)5
の端部に位置する部分38bの厚さを、3000Åまで
厚膜化する。
極酸化膜)の厚さは、印加される化成電圧Vの電圧レベ
ルに比例する。したがって、上述の2回目の陽極酸化工
程の定電圧化成処理期間における化成電圧Vの電圧レベ
ルVcは、1回目の陽極酸化工程における値よりも高く
設定する必要がある。具体的には、本実施形態では、2
回目の陽極酸化工程ではVcを160Vとし、最終的に
得られる絶縁体膜38のうちで信号配線(下部電極)5
の端部に位置する部分38bの厚さを、3000Åまで
厚膜化する。
【0131】一般に、陽極酸化反応の最中には、発生す
るジュール熱によって処理対象になっている基板の温度
が上昇するが、電解液を撹拌するなどの適切な処置を行
えば、十分に低温で処理できる。従って、MIM素子4
4の劣化の原因となるような高温でのプロセスでなく、
低温プロセスによって、信号配線(下部電極)5の端部
に位置する絶縁体膜部分38bの厚さを厚くすることが
できる。
るジュール熱によって処理対象になっている基板の温度
が上昇するが、電解液を撹拌するなどの適切な処置を行
えば、十分に低温で処理できる。従って、MIM素子4
4の劣化の原因となるような高温でのプロセスでなく、
低温プロセスによって、信号配線(下部電極)5の端部
に位置する絶縁体膜部分38bの厚さを厚くすることが
できる。
【0132】この後に、上部電極6の上に残存している
感光性樹脂層(レジスト材)18を除去する。これによ
って、図9(f)に示されるような、信号配線5の一部
としての下部電極、絶縁体膜38の一部38a、及び上
部電極6から構成されたMIM構造を有する2端子非線
形素子(MIM素子)44が形成される。
感光性樹脂層(レジスト材)18を除去する。これによ
って、図9(f)に示されるような、信号配線5の一部
としての下部電極、絶縁体膜38の一部38a、及び上
部電極6から構成されたMIM構造を有する2端子非線
形素子(MIM素子)44が形成される。
【0133】さらに、透明導電材料、例えばITO(I
ndium Tin 0xide)の薄膜(不図示)
を、上部電極6を覆うように素子側基板2の上に形成す
る。その後に、フォトリソグラフィ法によってITO膜
を所定の形状にパターニングして、画素電極7を形成す
る(図9(g)参照)。画素電極7は、上部電極6に接
続されている。
ndium Tin 0xide)の薄膜(不図示)
を、上部電極6を覆うように素子側基板2の上に形成す
る。その後に、フォトリソグラフィ法によってITO膜
を所定の形状にパターニングして、画素電極7を形成す
る(図9(g)参照)。画素電極7は、上部電極6に接
続されている。
【0134】以上のようにして、MIM素子44及び画
素電極7が形成された素子側基板2に対して、配向膜の
形成処理及びラビング処理を行う。また、対向側基板3
に対しても、同様に配向膜の形成処理及びラビング処理
を行う。その後に、素子側基板2及び対向側基板3をシ
ール材を挟んで貼り合わせて、液晶セルを形成する。さ
らに、シール材の一部に設けられた注入口から、そのよ
うにして張り合わせられた基板2及び3の間隙に液晶1
4を注入し、封止する。これによって、液晶表示装置2
00を構成する液晶セルが形成される。さらに、このよ
うにして形成された液晶セルの外側表面、すなわち素子
側基板2及び対向側基板3の配向膜10及び11が形成
されている面2a及び3aとは逆の表面に、それぞれの
偏光軸をお互いに90゜ずらした状態で偏光板12及び
13を配置する。これによって、各表示画素に対応して
MIM素子44が設けられている液晶表示装置200が
構成される。
素電極7が形成された素子側基板2に対して、配向膜の
形成処理及びラビング処理を行う。また、対向側基板3
に対しても、同様に配向膜の形成処理及びラビング処理
を行う。その後に、素子側基板2及び対向側基板3をシ
ール材を挟んで貼り合わせて、液晶セルを形成する。さ
らに、シール材の一部に設けられた注入口から、そのよ
うにして張り合わせられた基板2及び3の間隙に液晶1
4を注入し、封止する。これによって、液晶表示装置2
00を構成する液晶セルが形成される。さらに、このよ
うにして形成された液晶セルの外側表面、すなわち素子
側基板2及び対向側基板3の配向膜10及び11が形成
されている面2a及び3aとは逆の表面に、それぞれの
偏光軸をお互いに90゜ずらした状態で偏光板12及び
13を配置する。これによって、各表示画素に対応して
MIM素子44が設けられている液晶表示装置200が
構成される。
【0135】以上のようにしてMIM素子44を形成す
るにあたって、陽極酸化膜の厚みがあるので、信号配線
5のエッジ部分での段差が大きい。そのため、特に画素
電極7を構成することになるITO膜の堆積工程におけ
るステップカバレッジ性が十分に良くない場合には、画
素電極7のうちで上部電極6との接続部分において、断
線が生じ得る。そこで、2回目の陽極酸化後に、画素電
極7の構成材料となるITO薄膜の形成に先立って、上
部電極6の上にさらに金属薄膜を形成して、ステップカ
バレッジ性と密着性とを向上させても良い。
るにあたって、陽極酸化膜の厚みがあるので、信号配線
5のエッジ部分での段差が大きい。そのため、特に画素
電極7を構成することになるITO膜の堆積工程におけ
るステップカバレッジ性が十分に良くない場合には、画
素電極7のうちで上部電極6との接続部分において、断
線が生じ得る。そこで、2回目の陽極酸化後に、画素電
極7の構成材料となるITO薄膜の形成に先立って、上
部電極6の上にさらに金属薄膜を形成して、ステップカ
バレッジ性と密着性とを向上させても良い。
【0136】もちろん、密着性が良く断線の恐れが無い
適当な材料であれば、上記の処置は必要無い。その場合
にはMIM素子44の各構成要素を所定の形状にパター
ニングするために必要なフォトマスクは、Ta薄膜をパ
ターニングして信号配線(下部電極)5を形成するため
に使用するフォトマスク、Ti薄膜6aをパターニング
して上部電極6を形成するために使用するフォトマス
ク、及び、ITO膜をパターニングして画素電極7を形
成するために使用するフォトマスク、の3種類のままで
あり、製造コストの面からも好ましいのは言うまでも無
い。
適当な材料であれば、上記の処置は必要無い。その場合
にはMIM素子44の各構成要素を所定の形状にパター
ニングするために必要なフォトマスクは、Ta薄膜をパ
ターニングして信号配線(下部電極)5を形成するため
に使用するフォトマスク、Ti薄膜6aをパターニング
して上部電極6を形成するために使用するフォトマス
ク、及び、ITO膜をパターニングして画素電極7を形
成するために使用するフォトマスク、の3種類のままで
あり、製造コストの面からも好ましいのは言うまでも無
い。
【0137】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の2端子
非線形素子及びその製造方法によれば、下部電極−絶縁
体膜−上部電極というMIM構造を有する2端子非線形
素子(MIM素子)において、2回の陽極酸化工程と1
回の上部電極形成工程とによって、MIM構造を構成す
る絶縁体膜のうちで、一般的には絶縁破壊され易い下部
電極端部に位置する部分を厚膜化することができる。こ
れによって、下部電極端部に相当する箇所の絶縁体膜の
絶縁破壊を抑制して、MIM構造を含む2端子非線形素
子の静電気に対する耐圧を向上することができる。従っ
て、液晶表示装置の製造中に発生する静電気による2端
子非線形素子の絶縁破壊に起因する点欠陥を低減でき
る。
非線形素子及びその製造方法によれば、下部電極−絶縁
体膜−上部電極というMIM構造を有する2端子非線形
素子(MIM素子)において、2回の陽極酸化工程と1
回の上部電極形成工程とによって、MIM構造を構成す
る絶縁体膜のうちで、一般的には絶縁破壊され易い下部
電極端部に位置する部分を厚膜化することができる。こ
れによって、下部電極端部に相当する箇所の絶縁体膜の
絶縁破壊を抑制して、MIM構造を含む2端子非線形素
子の静電気に対する耐圧を向上することができる。従っ
て、液晶表示装置の製造中に発生する静電気による2端
子非線形素子の絶縁破壊に起因する点欠陥を低減でき
る。
【0138】また、2端子非線形素子のMIM構造に含
まれる絶縁体膜のこのような部分的な厚膜化は、低温プ
ロセスによって実施される。したがって、形成されるM
IM素子の素子特性の劣化の原因となる高温プロセスが
行われないので、MIM素子の特性劣化による表示品位
の悪化、すなわち液晶表示装置の歩留まりの低下を引き
起こさずに、点欠陥の低減を実現できる。さらに、高温
プロセスの実施を必要としないので、プラスチック基板
等の耐熱性の無い基板材料に対しても、本発明を適用す
ることができる。
まれる絶縁体膜のこのような部分的な厚膜化は、低温プ
ロセスによって実施される。したがって、形成されるM
IM素子の素子特性の劣化の原因となる高温プロセスが
行われないので、MIM素子の特性劣化による表示品位
の悪化、すなわち液晶表示装置の歩留まりの低下を引き
起こさずに、点欠陥の低減を実現できる。さらに、高温
プロセスの実施を必要としないので、プラスチック基板
等の耐熱性の無い基板材料に対しても、本発明を適用す
ることができる。
【0139】さらに、本発明によれば、2端子非線形素
子に含まれるMIM構造を構成する絶縁体膜のうちで、
下部電極端部に位置して上記のように厚膜化された部分
は、MIM素子の形成のために使用していない。そのた
め、下部電極の線幅はMIM素子の静電容量を設計する
上での主要な制約条件にはならず、単に、上部電極の面
積より大きな値に設定すれば良い。よって、意図的に下
部電極を信号配線から分岐させて形成する必要は必ずし
も無く、信号配線の表面の一部をそのまま下部電極とし
て使用して、信号配線の直上にMIM素子を形成するこ
とができる。これによって、下部電極を形成するための
スペースを画素電極の一部を欠いて設ける必要が無くな
るので、開口率が大きくなり、液晶表示装置に表示され
る画面の明るさが向上される。
子に含まれるMIM構造を構成する絶縁体膜のうちで、
下部電極端部に位置して上記のように厚膜化された部分
は、MIM素子の形成のために使用していない。そのた
め、下部電極の線幅はMIM素子の静電容量を設計する
上での主要な制約条件にはならず、単に、上部電極の面
積より大きな値に設定すれば良い。よって、意図的に下
部電極を信号配線から分岐させて形成する必要は必ずし
も無く、信号配線の表面の一部をそのまま下部電極とし
て使用して、信号配線の直上にMIM素子を形成するこ
とができる。これによって、下部電極を形成するための
スペースを画素電極の一部を欠いて設ける必要が無くな
るので、開口率が大きくなり、液晶表示装置に表示され
る画面の明るさが向上される。
【図1】本発明の第1の実施形態に係わる2端子非線形
素子が形成されている素子側基板の平面図である。
素子が形成されている素子側基板の平面図である。
【図2】図1の素子側基板に対向する対向側基板の平面
図である。
図である。
【図3】図1の線D−D’における断面図である。
【図4】(a)〜(g)は、本発明の第1の実施形態に
係わる2端子非線形素子の製造工程を示す断面図であ
る。
係わる2端子非線形素子の製造工程を示す断面図であ
る。
【図5】(a)は、本発明の第1の実施形態に係わる2
端子非線形素子の製造工程において行われる陽極酸化工
程にて使用する装置の構成を模式的に示す図であって、
(b)は、陽極酸化工程における化成電圧及び化成電流
の特性を模式的に示すグラフである。
端子非線形素子の製造工程において行われる陽極酸化工
程にて使用する装置の構成を模式的に示す図であって、
(b)は、陽極酸化工程における化成電圧及び化成電流
の特性を模式的に示すグラフである。
【図6】本発明の第2の実施形態に係わる2端子非線形
素子が形成されている素子側基板の平面図である。
素子が形成されている素子側基板の平面図である。
【図7】図6の素子側基板に対向する対向側基板の平面
図である。
図である。
【図8】図6の線F−F’における断面図である。
【図9】(a)〜(g)は、本発明の第2の実施形態に
係わる2端子非線形素子の製造工程を示す断面図であ
る。
係わる2端子非線形素子の製造工程を示す断面図であ
る。
【図10】従来の液晶表示装置の平面図である。
【図11】従来の2端子非線形素子が形成されている素
子側基板の平面図である。
子側基板の平面図である。
【図12】図11の素子側基板に対向する対向側基板の
平面図である。
平面図である。
【図13】図11の線B−B’における断面図である。
【図14】(a)〜(e)は、従来の2端子非線形素子
の製造工程を示す断面図である。
の製造工程を示す断面図である。
【図15】反射板が液晶セルの内部に形成されている従
来の液晶表示装置における素子側基板の平面図である。
来の液晶表示装置における素子側基板の平面図である。
【図16】図15の素子側基板に対向する対向側基板の
平面図である。
平面図である。
【図17】図15の線C−C’における断面図である。
【図18】MIM素子の電圧電流特性における熱劣化を
示すグラフである。
示すグラフである。
2 素子側基板 3 対向側基板 4、34、44 2端子非線形素子(MIM素子) 5 信号配線 5a 下部電極 6 上部電極 6a 金属薄膜(Ti薄膜) 7 画素電極 8、38 絶縁体膜 9 対向側電極 10、11 配向膜 12、13 偏光板 14、20 液晶分子 15 素子側端子 16 対向側端子 17 シール材 18 感光性樹脂層(レジスト材) 19 コンタクトホール 21 2色性色素分子 22 マイクロカラーフィルタ 22a シアンフィルタ 22b レッドフィルタ 23 有機絶縁層 24 対向電極板 25 電解液 26 金属薄膜 28 陽極酸化膜 30 表示領域 40 ゲストホスト液晶層 50、70、100、200 液晶表示装置
Claims (4)
- 【請求項1】 お互いに対向して配置されていてその間
隙に液晶が封入されている一対の基板と、該一対の基板
の少なくとも一方の基板において他方の基板に対向する
面の上にマトリクス状に設けられている複数の画素電極
と、を備えている液晶表示装置に含まれていて、該複数
の画素電極にそれぞれ接続されて該画素電極を駆動する
2端子非線形素子であって、該2端子非線形素子は、 該基板の上に設けられている信号配線に接続されている
下部電極と、 該下部電極の表面に形成されている絶縁体膜と、 該絶縁体膜を介して該下部電極に対向するように形成さ
れていて該画素電極に接続されている上部電極と、を備
えていて、 該絶縁体膜は、該上部電極と該下部電極とに挟まれてい
る第1の部分と、該上部電極の周囲に相当する領域に存
在して該第1の部分に比べて厚さが厚い第2の部分と、
を含んでいて、 該絶縁体膜の該第1の部分及び該第2の部分が、陽極酸
化によって形成された同一の金属酸化物膜である、2端
子非線形素子。 - 【請求項2】 前記下部電極と前記信号配線とが一体化
していて、前記2端子非線形素子は該信号配線の直上に
形成されている、請求項1に記載の2端子非線形素子。 - 【請求項3】 前記第1の部分及び前記第2の部分を含
む前記絶縁体膜が複数回の陽極酸化工程によって形成さ
れている、請求項1に記載の2端子非線形素子。 - 【請求項4】 下部電極と、該下部電極を覆うように設
けられた絶縁体膜と、該絶縁体膜を介して該下部電極に
対向するように設けられた上部電極と、を備える2端子
非線形素子の製造方法であって、該方法は、 該下部電極を構成する第1の導電体膜を基板上に形成す
る工程と、 陽極酸化を行い、該第1の導電体膜のうちで少なくとも
該下部電極に相当する部分の表面に該絶縁体膜を形成す
る、第1の陽極酸化工程と、 該上部電極を構成する第2の導電体膜を該絶縁体膜の上
に形成する工程と、 該第2の導電体膜の上に該上部電極のパターンに対応し
たパターンを有する感光性樹脂層を設け、該感光性樹脂
層を用いて該第2の導電体膜を所定の形状にパターニン
グして、該下部電極に対向する位置の該絶縁体膜の上に
該上部電極を形成する工程と、 該上部電極の上に残存している該感光性樹脂層のパター
ンを用いて陽極酸化を行い、該上部電極の周囲に相当す
る領域の該絶縁体膜の厚さを、該上部電極と該下部電極
とに挟まれている部分の該絶縁体膜の厚さよりも厚くす
る、第2の陽極酸化工程と、 該感光性樹脂層を除去する工程と、を包含する2端子非
線形素子の製造方法。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29875095A JPH09146123A (ja) | 1995-11-16 | 1995-11-16 | 2端子非線形素子及びその製造方法 |
| US08/749,570 US5859678A (en) | 1995-11-16 | 1996-11-15 | Two-terminal nonlinear element and method for fabricating the same |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29875095A JPH09146123A (ja) | 1995-11-16 | 1995-11-16 | 2端子非線形素子及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09146123A true JPH09146123A (ja) | 1997-06-06 |
Family
ID=17863758
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29875095A Withdrawn JPH09146123A (ja) | 1995-11-16 | 1995-11-16 | 2端子非線形素子及びその製造方法 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5859678A (ja) |
| JP (1) | JPH09146123A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1018772A4 (en) * | 1997-07-31 | 2002-07-03 | Sharp Kk | THIN-LAYER TWO-POLE ELEMENT, MANUFACTURING METHOD AND LIQUID CRYSTAL DISPLAY DEVICE |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6100951A (en) * | 1996-09-30 | 2000-08-08 | U.S. Philips Corporation | Thin-film switching elements for electronic devices and a method of manufacturing the same |
| JP2014081559A (ja) * | 2012-10-18 | 2014-05-08 | Sony Corp | 液晶表示装置 |
Family Cites Families (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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