JPH09148171A - コイルの製造方法 - Google Patents
コイルの製造方法Info
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- JPH09148171A JPH09148171A JP7299714A JP29971495A JPH09148171A JP H09148171 A JPH09148171 A JP H09148171A JP 7299714 A JP7299714 A JP 7299714A JP 29971495 A JP29971495 A JP 29971495A JP H09148171 A JPH09148171 A JP H09148171A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ボビンに巻回された巻線間に絶縁樹脂を確実
に含浸させることができるコイルの製造方法を提供す
る。 【解決手段】 充填工程において、真空室25内にコイ
ル11を配置した後、真空室25内を減圧する。注入管
27を介してコイル11の収容空間13内に所定の流動
性を有したエポキシ樹脂を充填する。その後、真空室2
5内を大気圧に昇圧する。含浸工程では、加熱室26内
にコイル11を配置し、2次巻線21の両端端末部分を
直流電源28に接続する。直流電源28により2次巻線
21に対して電圧を印加して電流を流し同巻線21を発
熱させる。2次巻線21周囲にあるエポキシ樹脂は、同
巻線21により局所的に加熱され粘度が低下し2次巻線
21間に浸透する。従って、2次巻線21間には隙間な
くエポキシ樹脂が含浸される。エポキシ樹脂は硬化工程
において加熱され所定の硬度を有したものとなる。
に含浸させることができるコイルの製造方法を提供す
る。 【解決手段】 充填工程において、真空室25内にコイ
ル11を配置した後、真空室25内を減圧する。注入管
27を介してコイル11の収容空間13内に所定の流動
性を有したエポキシ樹脂を充填する。その後、真空室2
5内を大気圧に昇圧する。含浸工程では、加熱室26内
にコイル11を配置し、2次巻線21の両端端末部分を
直流電源28に接続する。直流電源28により2次巻線
21に対して電圧を印加して電流を流し同巻線21を発
熱させる。2次巻線21周囲にあるエポキシ樹脂は、同
巻線21により局所的に加熱され粘度が低下し2次巻線
21間に浸透する。従って、2次巻線21間には隙間な
くエポキシ樹脂が含浸される。エポキシ樹脂は硬化工程
において加熱され所定の硬度を有したものとなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコイルの製造方法に
係り、詳しくは、コイルの巻線間に絶縁樹脂を含浸させ
る方法に関するものである。
係り、詳しくは、コイルの巻線間に絶縁樹脂を含浸させ
る方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、イグニッションコイルのように高
電圧を発生するコイルでは、コイルケース内に絶縁樹脂
を充填し硬化させることにより、コア、巻線が巻回され
たボビン等の構成部品を絶縁状態でコイルケース内に固
定している(例えば、実開平6−31134号公報)。
また、コイルケース内に充填された絶縁樹脂はボビンに
巻回された巻線の間に含浸されるため、各巻線間におけ
る絶縁性が確保され絶縁破壊の発生が防止されている。
電圧を発生するコイルでは、コイルケース内に絶縁樹脂
を充填し硬化させることにより、コア、巻線が巻回され
たボビン等の構成部品を絶縁状態でコイルケース内に固
定している(例えば、実開平6−31134号公報)。
また、コイルケース内に充填された絶縁樹脂はボビンに
巻回された巻線の間に含浸されるため、各巻線間におけ
る絶縁性が確保され絶縁破壊の発生が防止されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、イグニ
ッションコイルにおける2次コイルのように、ボビンに
巻線が複数回巻回されコイルでは、前述したように絶縁
樹脂を巻線間に隙間なく含浸させることが困難であっ
た。例えば、図7に示すように、ボビン51に巻回され
た巻線52間に絶縁樹脂53を含浸させる際には、先
ず、同ボビン51が収容されているコイルケース(図示
しない)内に所定の流動性を有した絶縁樹脂53が充填
される。充填された絶縁樹脂53は、巻線52の表面側
(図7の上側)からその内部側(図7の下側)に徐々に
含浸される。この際、巻線52の巻線密度が大きく巻線
52間に形成される間隙が微少であると、絶縁樹脂53
は含浸され難く、同樹脂53は巻線52の内部側にまで
十分に含浸されない場合があった。
ッションコイルにおける2次コイルのように、ボビンに
巻線が複数回巻回されコイルでは、前述したように絶縁
樹脂を巻線間に隙間なく含浸させることが困難であっ
た。例えば、図7に示すように、ボビン51に巻回され
た巻線52間に絶縁樹脂53を含浸させる際には、先
ず、同ボビン51が収容されているコイルケース(図示
しない)内に所定の流動性を有した絶縁樹脂53が充填
される。充填された絶縁樹脂53は、巻線52の表面側
(図7の上側)からその内部側(図7の下側)に徐々に
含浸される。この際、巻線52の巻線密度が大きく巻線
52間に形成される間隙が微少であると、絶縁樹脂53
は含浸され難く、同樹脂53は巻線52の内部側にまで
十分に含浸されない場合があった。
【0004】従って、従来のコイルでは巻線52間に絶
縁樹脂53を確実に含浸させるため、ボビン51に巻回
する巻線52の高さH(図7にて示す)を低く設定する
必要があった。加えて、比較的大径の巻線52を選択す
るとともに、巻線密度を低下させることによって、各巻
線52間に形成される間隙を拡げ、絶縁樹脂53の含浸
を促進させるようにする必要があった。以上のような設
計上の制約は、コイルの性能を向上させる際の障害とな
り、また、コイルの大型化を招く要因となっていた。
縁樹脂53を確実に含浸させるため、ボビン51に巻回
する巻線52の高さH(図7にて示す)を低く設定する
必要があった。加えて、比較的大径の巻線52を選択す
るとともに、巻線密度を低下させることによって、各巻
線52間に形成される間隙を拡げ、絶縁樹脂53の含浸
を促進させるようにする必要があった。以上のような設
計上の制約は、コイルの性能を向上させる際の障害とな
り、また、コイルの大型化を招く要因となっていた。
【0005】本発明は、上記問題に着目してなされたも
のであり、その目的は、コイルの巻線間に絶縁樹脂を確
実に含浸させることができるコイルの製造方法を提供す
ることにある。
のであり、その目的は、コイルの巻線間に絶縁樹脂を確
実に含浸させることができるコイルの製造方法を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記技術課題を解決する
ために、本発明に係るコイルの製造方法では、コイルを
液状の絶縁樹脂中に配置するとともに、コイルの巻線に
電流を流すことにより同巻線を発熱させ、その熱により
粘度の低下した絶縁樹脂を巻線間に含浸させるようにし
た。
ために、本発明に係るコイルの製造方法では、コイルを
液状の絶縁樹脂中に配置するとともに、コイルの巻線に
電流を流すことにより同巻線を発熱させ、その熱により
粘度の低下した絶縁樹脂を巻線間に含浸させるようにし
た。
【0007】(作用)上記コイルの製造方法によれば、
先ず、コイルが液状の絶縁樹脂中に配置される。そし
て、コイルの巻線両端部には電圧が印加され、同巻線に
電流が流される。すると、巻線には同巻線の電気抵抗及
び電流の大きさに応じた熱が発生する。巻線の周囲にあ
る絶縁樹脂は、同巻線に発生する熱により温度上昇して
粘度が低下し、その流動性が増加する。その結果、流動
性の増加した絶縁樹脂は巻線間に浸透し、巻線間には絶
縁樹脂が確実に含浸される。
先ず、コイルが液状の絶縁樹脂中に配置される。そし
て、コイルの巻線両端部には電圧が印加され、同巻線に
電流が流される。すると、巻線には同巻線の電気抵抗及
び電流の大きさに応じた熱が発生する。巻線の周囲にあ
る絶縁樹脂は、同巻線に発生する熱により温度上昇して
粘度が低下し、その流動性が増加する。その結果、流動
性の増加した絶縁樹脂は巻線間に浸透し、巻線間には絶
縁樹脂が確実に含浸される。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明を車両等の点火装置を構成
するイグニッションコイルの製造方法として具体化した
実施の形態について図1〜6を参照して説明する。
するイグニッションコイルの製造方法として具体化した
実施の形態について図1〜6を参照して説明する。
【0009】図2は本実施の形態におけるイグニッショ
ンコイル11(以下、コイル11という)の断面図であ
る。このコイル11のケース12は合成樹脂からなり、
同図に示すように、その内部には一端側(同図の右端
側)が開口された収容空間13が形成されている。この
収容空間13内には、1次ボビン14、2次ボビン1
5、イグナイタ16等のコイル11を構成する部品が配
設されるとともに、絶縁樹脂としてのエポキシ樹脂A
(図3にて示す)が充填されている。このエポキシ樹脂
Aにより各部品は絶縁状態で固定されている。尚、エポ
キシ樹脂Aには所定量の強化フィラー(ガラス繊維、結
晶シリカ等)が添加されている。エポキシ樹脂Aは絶縁
性、耐熱性に優れており、また、強化フィラーが添加さ
れることにより、機械的強度の向上が図られている。
ンコイル11(以下、コイル11という)の断面図であ
る。このコイル11のケース12は合成樹脂からなり、
同図に示すように、その内部には一端側(同図の右端
側)が開口された収容空間13が形成されている。この
収容空間13内には、1次ボビン14、2次ボビン1
5、イグナイタ16等のコイル11を構成する部品が配
設されるとともに、絶縁樹脂としてのエポキシ樹脂A
(図3にて示す)が充填されている。このエポキシ樹脂
Aにより各部品は絶縁状態で固定されている。尚、エポ
キシ樹脂Aには所定量の強化フィラー(ガラス繊維、結
晶シリカ等)が添加されている。エポキシ樹脂Aは絶縁
性、耐熱性に優れており、また、強化フィラーが添加さ
れることにより、機械的強度の向上が図られている。
【0010】前記1次ボビン14はケース12内部を貫
通して設けられたコア17の周囲に嵌合されており、そ
の周囲には絶縁被膜により被覆された1次巻線18が巻
回されている。また、1次ボビン14の外周には、2次
ボビン15が嵌合されている。この2次ボビン15には
複数の巻線溝19がリブ20によって区画形成されてお
り、同巻線溝19内には2次巻線が図3に示すように、
複数回巻回されている。2次巻線21は1次巻線18と
同様、絶縁被覆により被覆されており、その径は1次巻
線18と比較して小径となっている。尚、前記2次巻線
21は本発明における巻線に相当する。
通して設けられたコア17の周囲に嵌合されており、そ
の周囲には絶縁被膜により被覆された1次巻線18が巻
回されている。また、1次ボビン14の外周には、2次
ボビン15が嵌合されている。この2次ボビン15には
複数の巻線溝19がリブ20によって区画形成されてお
り、同巻線溝19内には2次巻線が図3に示すように、
複数回巻回されている。2次巻線21は1次巻線18と
同様、絶縁被覆により被覆されており、その径は1次巻
線18と比較して小径となっている。尚、前記2次巻線
21は本発明における巻線に相当する。
【0011】また、前記ケース12には一対の2次ター
ミナルキャップ22(図2では一方のみを示す)が一体
的に形成されている。この2次ターミナルキャップ22
内にはハイテンションコード(図示しない)が挿入され
る接続孔23がそれぞれ形成されるとともに、各接続孔
23内には2次ターミナル24がそれぞれ圧入固定され
ている。各2次ターミナル24には前記2次巻線21の
巻始め側及び巻終わり側の端末部分(いずれも図示しな
い)がそれぞれ電気的に接続されている。
ミナルキャップ22(図2では一方のみを示す)が一体
的に形成されている。この2次ターミナルキャップ22
内にはハイテンションコード(図示しない)が挿入され
る接続孔23がそれぞれ形成されるとともに、各接続孔
23内には2次ターミナル24がそれぞれ圧入固定され
ている。各2次ターミナル24には前記2次巻線21の
巻始め側及び巻終わり側の端末部分(いずれも図示しな
い)がそれぞれ電気的に接続されている。
【0012】次に、前記コイル11の製造方法について
説明する。本実施の形態におけるコイル11の製造方法
は、同コイル11のケース12内にエポキシ樹脂Aを充
填し硬化させる工程においてその特徴を有するものであ
り、以下に説明する充填工程、含浸工程、及び硬化工程
を順次行うものである。図1において(a),(b),
(c)はそれぞれ充填工程、含浸工程、及び硬化工程を
説明するものであり、真空室25或いは加熱室26内に
配置された前記ケース12と、同ケース12内における
2次ボビン15、及び同ボビン15に巻回された2次巻
線21を概略的に示す模式図である。尚、同図におい
て、ケース12、2次ボビン15、2次巻線21以外の
コイル11の構成部品については省略してある。以下、
各工程について順に説明する。
説明する。本実施の形態におけるコイル11の製造方法
は、同コイル11のケース12内にエポキシ樹脂Aを充
填し硬化させる工程においてその特徴を有するものであ
り、以下に説明する充填工程、含浸工程、及び硬化工程
を順次行うものである。図1において(a),(b),
(c)はそれぞれ充填工程、含浸工程、及び硬化工程を
説明するものであり、真空室25或いは加熱室26内に
配置された前記ケース12と、同ケース12内における
2次ボビン15、及び同ボビン15に巻回された2次巻
線21を概略的に示す模式図である。尚、同図におい
て、ケース12、2次ボビン15、2次巻線21以外の
コイル11の構成部品については省略してある。以下、
各工程について順に説明する。
【0013】(充填工程)充填工程では、先ず、図1
(a)に示すように、真空室25内にコイル11が配置
される。そして、図示しない排気ポンプにより真空室2
5内の空気が排出され、同真空室25の内圧が所定圧
(約1mmHg)にまで減圧される。次に、真空室25
に設けられた注入管27からケース12の収容空間13
内に液状のエポキシ樹脂Aが注入され、同収容空間13
内はエポキシ樹脂Aにより満たされる。尚、注入管27
からケース12内に注入されるエポキシ樹脂Aは図示し
ない調合糟にて所定量の硬化剤が添加されるとともに、
所定の温度に温度管理されており流動性を有したものと
なっている。
(a)に示すように、真空室25内にコイル11が配置
される。そして、図示しない排気ポンプにより真空室2
5内の空気が排出され、同真空室25の内圧が所定圧
(約1mmHg)にまで減圧される。次に、真空室25
に設けられた注入管27からケース12の収容空間13
内に液状のエポキシ樹脂Aが注入され、同収容空間13
内はエポキシ樹脂Aにより満たされる。尚、注入管27
からケース12内に注入されるエポキシ樹脂Aは図示し
ない調合糟にて所定量の硬化剤が添加されるとともに、
所定の温度に温度管理されており流動性を有したものと
なっている。
【0014】前記収容空間13内に所定量のエポキシ樹
脂Aが注入された後、真空室25内には大気が導入さ
れ、同室25の内圧が略大気圧にまで昇圧される。この
際、2次ボビン15に巻回された2次巻線21の表面側
(図1の外周側、図3では上側)の圧力が、内部側(図
3の下側)の圧力より一時的に増加する。従って、2次
巻線21の表面近傍にあるエポキシ樹脂Aは、その圧力
差により内部側に移動して、2次巻線21の間に浸透す
る。
脂Aが注入された後、真空室25内には大気が導入さ
れ、同室25の内圧が略大気圧にまで昇圧される。この
際、2次ボビン15に巻回された2次巻線21の表面側
(図1の外周側、図3では上側)の圧力が、内部側(図
3の下側)の圧力より一時的に増加する。従って、2次
巻線21の表面近傍にあるエポキシ樹脂Aは、その圧力
差により内部側に移動して、2次巻線21の間に浸透す
る。
【0015】この際、エポキシ樹脂Aは、2次巻線21
間の全体に浸透するのに十分な流動性を有していないた
め、図3に示す2次巻線21の表面側の領域A1 のみが
エポキシ樹脂Aにより含浸され、2次巻線21間の内部
側にはエポキシ樹脂Aが含浸されない領域A2 が形成さ
れる。
間の全体に浸透するのに十分な流動性を有していないた
め、図3に示す2次巻線21の表面側の領域A1 のみが
エポキシ樹脂Aにより含浸され、2次巻線21間の内部
側にはエポキシ樹脂Aが含浸されない領域A2 が形成さ
れる。
【0016】尚、上記充填工程では、いわゆる真空注型
法を用いることにより、収容空間13内に気泡を形成す
ることなくエポキシ樹脂Aを充填することができる。 (含浸工程)上記充填工程の後、含浸工程が行われる。
この含浸工程では、コイル11は真空室25から取り出
され、図1(b)に示すように、加熱室26内に配置さ
れる。また、前記各2次ターミナル24(図1では図示
しない)は直流電源28にそれぞれ接続され、2次巻線
21には前記直流電源28によって所定の電圧が印加可
能となる。
法を用いることにより、収容空間13内に気泡を形成す
ることなくエポキシ樹脂Aを充填することができる。 (含浸工程)上記充填工程の後、含浸工程が行われる。
この含浸工程では、コイル11は真空室25から取り出
され、図1(b)に示すように、加熱室26内に配置さ
れる。また、前記各2次ターミナル24(図1では図示
しない)は直流電源28にそれぞれ接続され、2次巻線
21には前記直流電源28によって所定の電圧が印加可
能となる。
【0017】次に、加熱室26内の温度を室温(約20
℃)から上昇させて85℃の温度で約2時間保持する。
従って、収容空間13内におけるエポキシ樹脂Aは85
℃にまで加熱され、加熱室26と同様、約2時間、その
温度に保持される。
℃)から上昇させて85℃の温度で約2時間保持する。
従って、収容空間13内におけるエポキシ樹脂Aは85
℃にまで加熱され、加熱室26と同様、約2時間、その
温度に保持される。
【0018】また、含浸工程では、2次巻線21に対し
て前記直流電源28により電圧が印加され、同巻線21
に電流が流される。そして、2次巻線21には、同巻線
21の電気抵抗と流れる電流の大きさとに応じた熱が発
生し、その熱により2次巻線21の周囲にあるエポキシ
樹脂Aは加熱される。本実施の形態において、2次巻線
21に流される電流の大きさは、その電流により2次巻
線21が100℃にまで発熱するよう調節されている。
また、この電流の大きさは実験等により予め求められて
いる。
て前記直流電源28により電圧が印加され、同巻線21
に電流が流される。そして、2次巻線21には、同巻線
21の電気抵抗と流れる電流の大きさとに応じた熱が発
生し、その熱により2次巻線21の周囲にあるエポキシ
樹脂Aは加熱される。本実施の形態において、2次巻線
21に流される電流の大きさは、その電流により2次巻
線21が100℃にまで発熱するよう調節されている。
また、この電流の大きさは実験等により予め求められて
いる。
【0019】図4は収容空間13内におけるエポキシ樹
脂Aの温度変化を示している。同図において、実線は収
容空間13内において2次巻線21の周囲以外にあるエ
ポキシ樹脂Aの温度変化を示し、一点鎖線は2次巻線2
1の周囲にあるエポキシ樹脂Aの温度変化を示してい
る。
脂Aの温度変化を示している。同図において、実線は収
容空間13内において2次巻線21の周囲以外にあるエ
ポキシ樹脂Aの温度変化を示し、一点鎖線は2次巻線2
1の周囲にあるエポキシ樹脂Aの温度変化を示してい
る。
【0020】同図に示すように、含浸工程では2次巻線
21の発熱により、同巻線21の周囲にあるエポキシ樹
脂Aが100℃にまで局所的に加熱されている。また、
図5は、エポキシ樹脂Aにおける温度と粘度の関係を示
している。同図に示すように、エポキシ樹脂Aは、その
硬化反応が急激に促進される温度、即ちガラス転移点T
g (120℃)までは、温度とともに粘度が低下する性
質を有している。
21の発熱により、同巻線21の周囲にあるエポキシ樹
脂Aが100℃にまで局所的に加熱されている。また、
図5は、エポキシ樹脂Aにおける温度と粘度の関係を示
している。同図に示すように、エポキシ樹脂Aは、その
硬化反応が急激に促進される温度、即ちガラス転移点T
g (120℃)までは、温度とともに粘度が低下する性
質を有している。
【0021】従って、前述したように、2次巻線21に
よって100℃に加熱されたエポキシ樹脂Aの粘度は低
下してその流動性が増加する。そして、流動性が増加し
たエポキシ樹脂Aが2次巻線21の内部側に容易に浸透
し、図3に示す領域A2 はエポキシ樹脂Aにより満たさ
れる結果、2次巻線21間はエポキシ樹脂Aによって隙
間なく含浸された状態となる。
よって100℃に加熱されたエポキシ樹脂Aの粘度は低
下してその流動性が増加する。そして、流動性が増加し
たエポキシ樹脂Aが2次巻線21の内部側に容易に浸透
し、図3に示す領域A2 はエポキシ樹脂Aにより満たさ
れる結果、2次巻線21間はエポキシ樹脂Aによって隙
間なく含浸された状態となる。
【0022】また、この含浸工程では、収容空間13内
におけるエポキシ樹脂Aが85℃或いは100℃の温度
下に所定時間おかれるため、同樹脂Aにおける硬化反応
が促進される。図6はエポキシ樹脂を85℃及び100
℃の温度下においた場合における粘度の時間的変化を示
している。同図に示すように、85℃及び100℃の温
度下におかれたエポキシ樹脂はいずれも粘度が増大する
傾向を示す。これは、エポキシ樹脂は熱硬化性樹脂であ
るため、その硬化反応が時間の経過とともに進行するた
めである。また、100℃の温度下におかれたエポキシ
樹脂の粘度は、初期の段階において85℃の温度下にお
かれたエポキシ樹脂の粘度よりも小さいが、その後、増
加して85℃の温度下におかれたエポキシ樹脂の粘度を
上回るように変化している。即ち、100℃の温度下に
おかれたエポキシ樹脂は、85℃の温度下におかれたエ
ポキシ樹脂より硬化反応の速度が大きいことがわかる。
におけるエポキシ樹脂Aが85℃或いは100℃の温度
下に所定時間おかれるため、同樹脂Aにおける硬化反応
が促進される。図6はエポキシ樹脂を85℃及び100
℃の温度下においた場合における粘度の時間的変化を示
している。同図に示すように、85℃及び100℃の温
度下におかれたエポキシ樹脂はいずれも粘度が増大する
傾向を示す。これは、エポキシ樹脂は熱硬化性樹脂であ
るため、その硬化反応が時間の経過とともに進行するた
めである。また、100℃の温度下におかれたエポキシ
樹脂の粘度は、初期の段階において85℃の温度下にお
かれたエポキシ樹脂の粘度よりも小さいが、その後、増
加して85℃の温度下におかれたエポキシ樹脂の粘度を
上回るように変化している。即ち、100℃の温度下に
おかれたエポキシ樹脂は、85℃の温度下におかれたエ
ポキシ樹脂より硬化反応の速度が大きいことがわかる。
【0023】エポキシ樹脂は以上説明したような特性を
有しているため、収容空間13内のエポキシ樹脂Aは含
浸工程において硬化反応が進行して徐々に硬化する。ま
た、2次巻線21の周囲にあるエポキシ樹脂Aは、含浸
工程の初期では粘度が低下しているため2次巻線21間
に含浸されるが、その後は硬化反応の速度が大きいため
他の部分よりも速く硬化することになる。
有しているため、収容空間13内のエポキシ樹脂Aは含
浸工程において硬化反応が進行して徐々に硬化する。ま
た、2次巻線21の周囲にあるエポキシ樹脂Aは、含浸
工程の初期では粘度が低下しているため2次巻線21間
に含浸されるが、その後は硬化反応の速度が大きいため
他の部分よりも速く硬化することになる。
【0024】一般に、エポキシ樹脂の硬化反応におい
て、硬化後における同樹脂の機械的性質は硬化反応の速
度に大きく影響され、また、その硬化反応の速度は温度
に依存することが知られている。即ち、エポキシ樹脂を
硬化させる際、初期段階から同樹脂の温度を高温(例え
ば、100℃以上)に加熱すると、硬化反応の速度が大
きいため同樹脂は不均一に硬化し、硬化後におけるエポ
キシ樹脂には歪み応力が残留して割れ等が生じる原因と
なる。従って、エポキシ樹脂を硬化させる際には、段階
的にその温度を変化させて硬化反応の速度を調節する必
要がある。
て、硬化後における同樹脂の機械的性質は硬化反応の速
度に大きく影響され、また、その硬化反応の速度は温度
に依存することが知られている。即ち、エポキシ樹脂を
硬化させる際、初期段階から同樹脂の温度を高温(例え
ば、100℃以上)に加熱すると、硬化反応の速度が大
きいため同樹脂は不均一に硬化し、硬化後におけるエポ
キシ樹脂には歪み応力が残留して割れ等が生じる原因と
なる。従って、エポキシ樹脂を硬化させる際には、段階
的にその温度を変化させて硬化反応の速度を調節する必
要がある。
【0025】本実施の形態では、後述する硬化工程の前
工程である含浸工程において、予めエポキシ樹脂Aを硬
化工程の加熱温度(150℃)より低い温度にて加熱し
ておくことにより、硬化反応の速度を調節して硬化後の
エポキシ樹脂Aに歪み応力が生じることが防止されてい
る。尚、2次巻線21間に含浸されるエポキシ樹脂Aは
含浸工程の段階で100℃にまで加熱され、その硬化反
応の速度が大きくなっているため、同樹脂Aには硬化後
に若干の歪み応力が生じる。しかしながら、2次巻線2
1が補強材として作用するため、同巻線21間のエポキ
シ樹脂Aに割れ等が生じる虞はない。
工程である含浸工程において、予めエポキシ樹脂Aを硬
化工程の加熱温度(150℃)より低い温度にて加熱し
ておくことにより、硬化反応の速度を調節して硬化後の
エポキシ樹脂Aに歪み応力が生じることが防止されてい
る。尚、2次巻線21間に含浸されるエポキシ樹脂Aは
含浸工程の段階で100℃にまで加熱され、その硬化反
応の速度が大きくなっているため、同樹脂Aには硬化後
に若干の歪み応力が生じる。しかしながら、2次巻線2
1が補強材として作用するため、同巻線21間のエポキ
シ樹脂Aに割れ等が生じる虞はない。
【0026】また、含浸工程では、2次巻線21の温度
が100℃となるように電圧の大きさを設定している
が、ここで、2次巻線21の温度を100℃となるよう
にしたのは以下の理由に基づく。
が100℃となるように電圧の大きさを設定している
が、ここで、2次巻線21の温度を100℃となるよう
にしたのは以下の理由に基づく。
【0027】即ち、2次巻線21の温度を90℃未満と
した場合にはエポキシ樹脂Aの粘度を十分に低下させる
ことができず、従って、2次巻線21間に同樹脂Aを隙
間なく含浸させることができない。また、巻線の温度を
110℃より高温とした場合には、硬化反応の速度が増
大してエポキシ樹脂Aが急激に発熱し、発泡、亀裂等が
生じる虞がある。従って、2次巻線21の発熱温度とし
ては90℃〜110℃の温度範囲であることが必要であ
り、本実施の形態では、その発熱温度を前記温度範囲の
中間値である100℃とした。
した場合にはエポキシ樹脂Aの粘度を十分に低下させる
ことができず、従って、2次巻線21間に同樹脂Aを隙
間なく含浸させることができない。また、巻線の温度を
110℃より高温とした場合には、硬化反応の速度が増
大してエポキシ樹脂Aが急激に発熱し、発泡、亀裂等が
生じる虞がある。従って、2次巻線21の発熱温度とし
ては90℃〜110℃の温度範囲であることが必要であ
り、本実施の形態では、その発熱温度を前記温度範囲の
中間値である100℃とした。
【0028】尚、エポキシ樹脂Aに添加される硬化剤の
種類或いは添加量等の種々の条件によって、前述した2
次巻線21の最適な発熱温度は変化するが、この場合に
はエポキシ樹脂Aを2時間加熱した場合に、1.5倍の
粘度増加が生じる温度を発熱温度として選択することに
よって、本実施の形態と略同様の作用を得ることができ
る。
種類或いは添加量等の種々の条件によって、前述した2
次巻線21の最適な発熱温度は変化するが、この場合に
はエポキシ樹脂Aを2時間加熱した場合に、1.5倍の
粘度増加が生じる温度を発熱温度として選択することに
よって、本実施の形態と略同様の作用を得ることができ
る。
【0029】(硬化工程)上記含浸工程の後、硬化工程
が行われる。硬化工程では、図1(c)に示すように、
コイル11は含浸工程と同様、加熱室26内に配置され
る。また、硬化工程では、前記直流電源28による2次
巻線21への電圧の印加が停止される。更に、硬化工程
では、加熱室26内の温度が、85℃から65℃/時間
の温度上昇率で前記ガラス転移点Tgより高温の150
℃にまで上げられ、その温度に約3時間保持される。こ
の際、収容空間13内のエポキシ樹脂Aは、図4に示す
ように加熱室26内の温度と同様に変化する。また、2
次巻線21周囲のエポキシ樹脂Aは、2次巻線21への
電圧の印加が停止されるため、その温度が一時的に低下
した後、収容空間13における他の部分のエポキシ樹脂
Aと同様に温度変化するようになる。
が行われる。硬化工程では、図1(c)に示すように、
コイル11は含浸工程と同様、加熱室26内に配置され
る。また、硬化工程では、前記直流電源28による2次
巻線21への電圧の印加が停止される。更に、硬化工程
では、加熱室26内の温度が、85℃から65℃/時間
の温度上昇率で前記ガラス転移点Tgより高温の150
℃にまで上げられ、その温度に約3時間保持される。こ
の際、収容空間13内のエポキシ樹脂Aは、図4に示す
ように加熱室26内の温度と同様に変化する。また、2
次巻線21周囲のエポキシ樹脂Aは、2次巻線21への
電圧の印加が停止されるため、その温度が一時的に低下
した後、収容空間13における他の部分のエポキシ樹脂
Aと同様に温度変化するようになる。
【0030】以上のように、収容空間13内おけるエポ
キシ樹脂Aがガラス転移点Tgより高温の温度下におか
れることにより、同樹脂Aは、その硬化反応が促進され
硬化する。そして、150℃の温度下に3時間保持され
た後、加熱室26の温度は130℃/時間の温度降下率
で略室温(約20℃)となるまで下げられ、この加熱室
26の温度変化に伴って収容空間13内のエポキシ樹脂
Aは徐々に冷却される。そして、以上の硬化工程によ
り、エポキシ樹脂Aは硬化され所定の硬度を有したもの
となる。以上の充填工程、含浸工程、及び硬化工程によ
り、エポキシ樹脂Aは、コイル11の収容空間13内に
充填されるとともに、2次巻線21間には隙間なく確実
に含浸される。
キシ樹脂Aがガラス転移点Tgより高温の温度下におか
れることにより、同樹脂Aは、その硬化反応が促進され
硬化する。そして、150℃の温度下に3時間保持され
た後、加熱室26の温度は130℃/時間の温度降下率
で略室温(約20℃)となるまで下げられ、この加熱室
26の温度変化に伴って収容空間13内のエポキシ樹脂
Aは徐々に冷却される。そして、以上の硬化工程によ
り、エポキシ樹脂Aは硬化され所定の硬度を有したもの
となる。以上の充填工程、含浸工程、及び硬化工程によ
り、エポキシ樹脂Aは、コイル11の収容空間13内に
充填されるとともに、2次巻線21間には隙間なく確実
に含浸される。
【0031】以上説明した本実施の形態は以下の効果を
奏するものである。 (a)本実施の形態によれば、前述したように2次巻線
21に電流を流し同巻線21を加熱することによって、
巻線21間にエポキシ樹脂Aを隙間なく確実に含浸させ
ることができる。
奏するものである。 (a)本実施の形態によれば、前述したように2次巻線
21に電流を流し同巻線21を加熱することによって、
巻線21間にエポキシ樹脂Aを隙間なく確実に含浸させ
ることができる。
【0032】ここで、本実施の形態に対する比較例とし
て、ケース12内にエポキシ樹脂Aを充填する前に予め
2次巻線2を加熱しておき、同巻線21の熱により同樹
脂Aの粘度を低下させ含浸を促進する方法が考えられ
る。しかしながら、この場合には、2次巻線21の熱は
エポキシ樹脂Aにより吸収され同巻線21の温度が徐々
に低下してしまうため、エポキシ樹脂Aを2次巻線21
間に十分に含浸させることができない。また、このよう
な2次巻線21の温度低下を予め見越して、同巻線21
の加熱温度を高温に設定した場合には、エポキシ樹脂A
が2次巻線21の表面側で急激に硬化してしまい、その
内部側にまでエポキシ樹脂Aを含浸させることができな
い。
て、ケース12内にエポキシ樹脂Aを充填する前に予め
2次巻線2を加熱しておき、同巻線21の熱により同樹
脂Aの粘度を低下させ含浸を促進する方法が考えられ
る。しかしながら、この場合には、2次巻線21の熱は
エポキシ樹脂Aにより吸収され同巻線21の温度が徐々
に低下してしまうため、エポキシ樹脂Aを2次巻線21
間に十分に含浸させることができない。また、このよう
な2次巻線21の温度低下を予め見越して、同巻線21
の加熱温度を高温に設定した場合には、エポキシ樹脂A
が2次巻線21の表面側で急激に硬化してしまい、その
内部側にまでエポキシ樹脂Aを含浸させることができな
い。
【0033】これに対して、本実施の形態では、2次巻
線21は含浸工程において所定温度(100℃)に加熱
されるとともに、その温度に維持される。従って、上記
の方法と異なり、2次巻線21間にエポキシ樹脂Aを隙
間なく確実に含浸させることができる。その結果、本実
施の形態によれば、2次巻線21間における絶縁性を確
保し、同巻線21間での絶縁破壊を防止することができ
る。
線21は含浸工程において所定温度(100℃)に加熱
されるとともに、その温度に維持される。従って、上記
の方法と異なり、2次巻線21間にエポキシ樹脂Aを隙
間なく確実に含浸させることができる。その結果、本実
施の形態によれば、2次巻線21間における絶縁性を確
保し、同巻線21間での絶縁破壊を防止することができ
る。
【0034】(b)本実施の形態では、2次巻線21の
周囲にあるエポキシ樹脂Aの粘度を低下させ同樹脂Aの
流動性を増加させているため、巻線高さを増加させた
り、2次巻線21として更に小径の線種を用いたり、或
いは巻線密度を増加させるような設計変更がなされた場
合でも、確実に2次巻線21間にエポキシ樹脂Aを含浸
させることができる。また、上記のような設計変更が可
能となるため、2次ボビン15或いはコイル11全体の
小型化、及びコイル11の性能向上を図ることができ
る。
周囲にあるエポキシ樹脂Aの粘度を低下させ同樹脂Aの
流動性を増加させているため、巻線高さを増加させた
り、2次巻線21として更に小径の線種を用いたり、或
いは巻線密度を増加させるような設計変更がなされた場
合でも、確実に2次巻線21間にエポキシ樹脂Aを含浸
させることができる。また、上記のような設計変更が可
能となるため、2次ボビン15或いはコイル11全体の
小型化、及びコイル11の性能向上を図ることができ
る。
【0035】(c)本実施の形態では、2次巻線21間
にエポキシ樹脂Aを含浸させるため、同巻線21の周囲
にあるエポキシ樹脂Aのみを局所的に高温(100℃)
となるように加熱している。そのため、収容空間13内
において2次巻線21の周囲以外の部分にあるエポキシ
樹脂Aの硬化速度を必要以上に速めてしまうことがな
く、同樹脂Aを不均一に硬化させてしまうことがない。
また、ケース12内に充填する際のエポキシ樹脂Aの温
度を上げて含浸を促進する場合と異なり、エポキシ樹脂
Aの可使時間(ポットライフ)減少による生産性の低
下、或いはエポキシ樹脂Aにおける粘度の不安定化、バ
ラツキ等を招くことがない。
にエポキシ樹脂Aを含浸させるため、同巻線21の周囲
にあるエポキシ樹脂Aのみを局所的に高温(100℃)
となるように加熱している。そのため、収容空間13内
において2次巻線21の周囲以外の部分にあるエポキシ
樹脂Aの硬化速度を必要以上に速めてしまうことがな
く、同樹脂Aを不均一に硬化させてしまうことがない。
また、ケース12内に充填する際のエポキシ樹脂Aの温
度を上げて含浸を促進する場合と異なり、エポキシ樹脂
Aの可使時間(ポットライフ)減少による生産性の低
下、或いはエポキシ樹脂Aにおける粘度の不安定化、バ
ラツキ等を招くことがない。
【0036】(d)2次巻線21間にエポキシ樹脂Aを
含浸させる際の信頼性が向上するため、製造時の歩留ま
りを向上させることができるとともに、検査工程を簡略
化することが可能となる。
含浸させる際の信頼性が向上するため、製造時の歩留ま
りを向上させることができるとともに、検査工程を簡略
化することが可能となる。
【0037】(e)本実施の形態によれば、強化フィラ
ーの添加量が多く、粘度の大きいエポキシ樹脂Aでも2
次巻線21間に含浸させることが可能である。このよう
に、強化フィラーの添加量を増加させることによってエ
ポキシ樹脂Aの機械的強度を更に向上させることがで
き、同樹脂Aにおけるクラックの発生を抑制することが
できる。
ーの添加量が多く、粘度の大きいエポキシ樹脂Aでも2
次巻線21間に含浸させることが可能である。このよう
に、強化フィラーの添加量を増加させることによってエ
ポキシ樹脂Aの機械的強度を更に向上させることがで
き、同樹脂Aにおけるクラックの発生を抑制することが
できる。
【0038】(f)本実施の形態では、2次巻線21を
エポキシ樹脂Aを局所的に加熱するための発熱体として
利用している。従って、収容空間13内のエポキシ樹脂
Aを加熱するための構成が極めて簡易なものとなり、ま
た、その加熱温度も直流電源28の電圧を変化させ2次
巻線21に流れる電流の大きさを変化させることにより
容易に調節することができる。
エポキシ樹脂Aを局所的に加熱するための発熱体として
利用している。従って、収容空間13内のエポキシ樹脂
Aを加熱するための構成が極めて簡易なものとなり、ま
た、その加熱温度も直流電源28の電圧を変化させ2次
巻線21に流れる電流の大きさを変化させることにより
容易に調節することができる。
【0039】以上、本発明を具体化した実施の形態につ
いて説明したが、本発明は以下のように具体化すること
もできる。 (1)上実施の形態は、本発明に係るコイルの製造方法
をイグニッションコイル11の製造方法に適用したが、
トランス等の各種コイルの製造方法にも適用することが
できる。
いて説明したが、本発明は以下のように具体化すること
もできる。 (1)上実施の形態は、本発明に係るコイルの製造方法
をイグニッションコイル11の製造方法に適用したが、
トランス等の各種コイルの製造方法にも適用することが
できる。
【0040】(2)絶縁樹脂として熱硬化性のエポキシ
樹脂Aを用いたが、他の熱硬化性樹脂を用いるようにし
てもよい。また、巻線の温度上昇が問題とならないコイ
ルでは、熱可塑性樹脂を用いるようにしてもよい。
樹脂Aを用いたが、他の熱硬化性樹脂を用いるようにし
てもよい。また、巻線の温度上昇が問題とならないコイ
ルでは、熱可塑性樹脂を用いるようにしてもよい。
【0041】(3)上記実施の形態において2次巻線2
1に印加される電圧は直流電圧としたが、交流電圧であ
ってもよい。 (4)上記実施の形態では、含浸工程においてのみ、2
次巻線21に電流を流して同巻線21を発熱させるよう
にしたが、含浸工程に加えて充填工程においても、2次
巻線21に電流を流して発熱させ、エポキシ樹脂Aの含
浸を更に確実に行うようにしてもよい。
1に印加される電圧は直流電圧としたが、交流電圧であ
ってもよい。 (4)上記実施の形態では、含浸工程においてのみ、2
次巻線21に電流を流して同巻線21を発熱させるよう
にしたが、含浸工程に加えて充填工程においても、2次
巻線21に電流を流して発熱させ、エポキシ樹脂Aの含
浸を更に確実に行うようにしてもよい。
【0042】以上説明した実施の形態から把握される技
術的思想について以下にその効果とともに記載する。 (イ)コイルケース内に液状の熱硬化性絶縁樹脂を充填
するとともに、同ケース内に配設された巻線に電流を流
して同巻線を発熱させることにより、巻線周囲にある前
記樹脂を局所的に加熱し、その粘度を低下させて前記巻
線間に含浸させることを特徴とするコイルの製造方法。
術的思想について以下にその効果とともに記載する。 (イ)コイルケース内に液状の熱硬化性絶縁樹脂を充填
するとともに、同ケース内に配設された巻線に電流を流
して同巻線を発熱させることにより、巻線周囲にある前
記樹脂を局所的に加熱し、その粘度を低下させて前記巻
線間に含浸させることを特徴とするコイルの製造方法。
【0043】上記(イ)によるコイルの製造方法によれ
ば、巻線周囲にある絶縁樹脂の粘度が低下させ流動性を
増加させることにより、その絶縁樹脂を巻線間に確実に
含浸させることができる。加えて、巻線周囲にある絶縁
樹脂のみが局所的に加熱するようにしたため、その加熱
が、コイルケース内の他の部分における絶縁樹脂の硬化
反応に対して影響を及ぼすことがない。
ば、巻線周囲にある絶縁樹脂の粘度が低下させ流動性を
増加させることにより、その絶縁樹脂を巻線間に確実に
含浸させることができる。加えて、巻線周囲にある絶縁
樹脂のみが局所的に加熱するようにしたため、その加熱
が、コイルケース内の他の部分における絶縁樹脂の硬化
反応に対して影響を及ぼすことがない。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、コイルの巻線に電流を
流すことにより巻線を発熱させ、その熱により巻線の周
囲にある絶縁樹脂の粘度を低下させることによって、同
樹脂を巻線間に確実に含浸させることができる。
流すことにより巻線を発熱させ、その熱により巻線の周
囲にある絶縁樹脂の粘度を低下させることによって、同
樹脂を巻線間に確実に含浸させることができる。
【図1】コイルの製造方法を説明するための説明図。
【図2】イグニッションコイルの断面図。
【図3】2次ボビン及び2次巻線の部分拡大断面図。
【図4】エポキシ樹脂の温度変化を示す図。
【図5】エポキシ樹脂の温度とその粘度の関係を示す
図。
図。
【図6】エポキシ樹脂の粘度の時間的変化を示す図。
【図7】従来技術における2次ボビン及び2次巻線の部
分拡大断面図。
分拡大断面図。
11…イグニッションコイル(コイル)、21…2次巻
線(巻線)、A…エポキシ樹脂(絶縁樹脂)。
線(巻線)、A…エポキシ樹脂(絶縁樹脂)。
Claims (1)
- 【請求項1】 コイルを液状の絶縁樹脂中に配置すると
ともに、コイルの巻線に電流を流すことにより同巻線を
発熱させ、その熱により粘度の低下した絶縁樹脂を巻線
間に含浸させることを特徴とするコイルの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7299714A JPH09148171A (ja) | 1995-11-17 | 1995-11-17 | コイルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7299714A JPH09148171A (ja) | 1995-11-17 | 1995-11-17 | コイルの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09148171A true JPH09148171A (ja) | 1997-06-06 |
Family
ID=17876088
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7299714A Pending JPH09148171A (ja) | 1995-11-17 | 1995-11-17 | コイルの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09148171A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009182137A (ja) * | 2008-01-30 | 2009-08-13 | Denso Corp | 点火コイルの製造方法 |
| US8151443B2 (en) * | 2007-08-03 | 2012-04-10 | Siemens Plc | Method of producing a wound magnet coil |
| WO2025239877A1 (en) * | 2024-05-13 | 2025-11-20 | Micro Motion, Inc. | Transducer coil for a vibrating fluid meter and related ultrasonic method of manufacture |
| WO2025239875A1 (en) * | 2024-05-13 | 2025-11-20 | Micro Motion, Inc. | Transducer coil for a vibrating fluid meter and related method of manufacture |
| WO2025239876A1 (en) * | 2024-05-13 | 2025-11-20 | Micro Motion, Inc. | Transducer coil for a vibrating type fluid meter and related pressure-mediated method of manufacture |
-
1995
- 1995-11-17 JP JP7299714A patent/JPH09148171A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8151443B2 (en) * | 2007-08-03 | 2012-04-10 | Siemens Plc | Method of producing a wound magnet coil |
| JP2009182137A (ja) * | 2008-01-30 | 2009-08-13 | Denso Corp | 点火コイルの製造方法 |
| WO2025239877A1 (en) * | 2024-05-13 | 2025-11-20 | Micro Motion, Inc. | Transducer coil for a vibrating fluid meter and related ultrasonic method of manufacture |
| WO2025239875A1 (en) * | 2024-05-13 | 2025-11-20 | Micro Motion, Inc. | Transducer coil for a vibrating fluid meter and related method of manufacture |
| WO2025239876A1 (en) * | 2024-05-13 | 2025-11-20 | Micro Motion, Inc. | Transducer coil for a vibrating type fluid meter and related pressure-mediated method of manufacture |
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