JPH09148245A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents
半導体装置およびその製造方法Info
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- JPH09148245A JPH09148245A JP29972095A JP29972095A JPH09148245A JP H09148245 A JPH09148245 A JP H09148245A JP 29972095 A JP29972095 A JP 29972095A JP 29972095 A JP29972095 A JP 29972095A JP H09148245 A JPH09148245 A JP H09148245A
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- film
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Abstract
(57)【要約】
【課題】非常に高性能で信頼性の高い半導体装置の提
供。 【解決手段】絶縁表面を有する基板1上に活性領域とな
る膜2が積層されてなる半導体装置において、活性領域
となる膜2は、非晶質ケイ素膜をベースとして結晶化さ
れたもので、結晶粒内のそれぞれの柱状結晶が互いに結
合されたほぼ単結晶状態の結晶性ケイ素膜からなる。活
性領域となる膜2が単結晶状態であるから、キャリアの
移動速度が高速化できるなど、特性が向上する。
供。 【解決手段】絶縁表面を有する基板1上に活性領域とな
る膜2が積層されてなる半導体装置において、活性領域
となる膜2は、非晶質ケイ素膜をベースとして結晶化さ
れたもので、結晶粒内のそれぞれの柱状結晶が互いに結
合されたほぼ単結晶状態の結晶性ケイ素膜からなる。活
性領域となる膜2が単結晶状態であるから、キャリアの
移動速度が高速化できるなど、特性が向上する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絶縁表面を有する
基板上に活性領域となる膜が積層されてなる半導体装置
およびその製造方法に関する。特に、本発明は、薄膜ト
ランジスタ(以下、TFTと略す)を含む半導体装置に
有効であり、例えばアクティブマトリクス型の液晶表示
装置、密着型イメージセンサー、三次元ICなどに利用
できる。
基板上に活性領域となる膜が積層されてなる半導体装置
およびその製造方法に関する。特に、本発明は、薄膜ト
ランジスタ(以下、TFTと略す)を含む半導体装置に
有効であり、例えばアクティブマトリクス型の液晶表示
装置、密着型イメージセンサー、三次元ICなどに利用
できる。
【0002】
【従来の技術】近年、高解像度の液晶表示装置、高速で
高解像度の密着型イメージセンサー、三次元ICなどへ
の実現に向けて、ガラス等の絶縁基板上や、絶縁膜上に
高性能な半導体素子を形成する試みがなされている。こ
れらの装置に用いられる半導体素子では、薄膜状のケイ
素半導体を用いるのが一般的である。薄膜状のケイ素半
導体としては、非晶質ケイ素半導体(α−Si)からな
るものと、結晶性を有するケイ素半導体からなるものの
二つに大別される。
高解像度の密着型イメージセンサー、三次元ICなどへ
の実現に向けて、ガラス等の絶縁基板上や、絶縁膜上に
高性能な半導体素子を形成する試みがなされている。こ
れらの装置に用いられる半導体素子では、薄膜状のケイ
素半導体を用いるのが一般的である。薄膜状のケイ素半
導体としては、非晶質ケイ素半導体(α−Si)からな
るものと、結晶性を有するケイ素半導体からなるものの
二つに大別される。
【0003】前者の非晶質ケイ素半導体は、作製温度が
低く、気相法で比較的容易に作製することが可能で量産
性に富むため、最も一般的に用いられているが、導電性
等の物性が結晶性を有するケイ素半導体に比べて劣る。
したがって、今後より高速特性を得るためには、結晶性
を有するケイ素半導体からなる半導体装置の作製方法の
確立が強く求められている。
低く、気相法で比較的容易に作製することが可能で量産
性に富むため、最も一般的に用いられているが、導電性
等の物性が結晶性を有するケイ素半導体に比べて劣る。
したがって、今後より高速特性を得るためには、結晶性
を有するケイ素半導体からなる半導体装置の作製方法の
確立が強く求められている。
【0004】後者の結晶性を有するケイ素半導体は、多
結晶ケイ素、微結晶ケイ素、結晶成分を含む非晶質ケイ
素、結晶性と非晶質性の中間の状態を有するセミアモル
ファスケイ素等が知られている。
結晶ケイ素、微結晶ケイ素、結晶成分を含む非晶質ケイ
素、結晶性と非晶質性の中間の状態を有するセミアモル
ファスケイ素等が知られている。
【0005】前記した結晶性を有するケイ素半導体の膜
を得る方法としては、下記の三つが知られている。
を得る方法としては、下記の三つが知られている。
【0006】(1)成膜時に結晶性を有する膜を直接成
膜する。
膜する。
【0007】(2)非晶質の半導体膜を成膜しておき、
レーザー光のエネルギーにより結晶性を有せしめる。
レーザー光のエネルギーにより結晶性を有せしめる。
【0008】(3)非晶質の半導体膜を成膜しておき、
熱エネルギーを加えることにより結晶性を有せしめる。
熱エネルギーを加えることにより結晶性を有せしめる。
【0009】しかしながら、(1)の方法では、成膜工
程と同時に結晶化が進行するので、大粒径の結晶性ケイ
素を得るにはケイ素膜の厚膜化が不可欠であり、良好な
半導体物性を有する膜を、絶縁表面を有する基板上に全
面にわたって均一に成膜することが技術上困難である。
程と同時に結晶化が進行するので、大粒径の結晶性ケイ
素を得るにはケイ素膜の厚膜化が不可欠であり、良好な
半導体物性を有する膜を、絶縁表面を有する基板上に全
面にわたって均一に成膜することが技術上困難である。
【0010】また、(2)の方法では、現在最も一般的
に使用されているエキシマレーザーを例にとると、レー
ザー光の照射面積が小さくスループットが低いという問
題がまずあり、また基板全面を均一に処理するにはレー
ザーの安定性が充分ではなく、次世代の技術という感が
強い。
に使用されているエキシマレーザーを例にとると、レー
ザー光の照射面積が小さくスループットが低いという問
題がまずあり、また基板全面を均一に処理するにはレー
ザーの安定性が充分ではなく、次世代の技術という感が
強い。
【0011】(3)の方法は、(1)、(2)の方法と
比較すると基板内の均一性、安定性においては有利であ
り、石英基板を用いた超小型高精彩液晶パネルなどに使
用されている。但し、この場合には600℃程度の温度
にて数十時間にわたる加熱処理を行うとともに、その後
さらに前記加熱処理よりも高温例えば1000℃にて数
十分〜数時間にわたる結晶性助長の熱処理を行ってい
る。すなわち、処理時間が長く、スループットが低いと
いう問題がある。
比較すると基板内の均一性、安定性においては有利であ
り、石英基板を用いた超小型高精彩液晶パネルなどに使
用されている。但し、この場合には600℃程度の温度
にて数十時間にわたる加熱処理を行うとともに、その後
さらに前記加熱処理よりも高温例えば1000℃にて数
十分〜数時間にわたる結晶性助長の熱処理を行ってい
る。すなわち、処理時間が長く、スループットが低いと
いう問題がある。
【0012】これらの方法に対して、特開平6−244
103号公報および特開平6−244104号公報で提
案されている。これらの方法は、上記(3)の方法を利
用して、前述の処理時間の問題点を解決するものであ
る。つまり、非晶質ケイ素膜の結晶化を助長する触媒元
素を利用しており、これにより加熱温度の低温化および
処理時間の短縮化を図っている。具体的には、非晶質ケ
イ素膜の表面にニッケルやパラジウム、さらには鉛等の
金属元素を微量に導入し、しかる後に加熱するものであ
る。これによれば、加熱温度550℃、処理時間4時間
程度で済む。
103号公報および特開平6−244104号公報で提
案されている。これらの方法は、上記(3)の方法を利
用して、前述の処理時間の問題点を解決するものであ
る。つまり、非晶質ケイ素膜の結晶化を助長する触媒元
素を利用しており、これにより加熱温度の低温化および
処理時間の短縮化を図っている。具体的には、非晶質ケ
イ素膜の表面にニッケルやパラジウム、さらには鉛等の
金属元素を微量に導入し、しかる後に加熱するものであ
る。これによれば、加熱温度550℃、処理時間4時間
程度で済む。
【0013】この低温結晶化のメカニズムは、まず金属
元素を核とした結晶核発生が早期に起こり、その後その
金属元素が触媒となって結晶成長を助長し、結晶化が急
激に進行することで理解される。そういった意味で以後
これらの金属元素を触媒元素と呼ぶ。これらの触媒元素
により結晶化が助長されて結晶成長した結晶性ケイ素膜
は、その粒内が何本もの柱状結晶のネットワーク構造と
なっており、それぞれの柱状結晶内部は理想的な単結晶
状態となっている。ちなみに、通常の固相成長法で結晶
化した結晶性ケイ素膜は、一つの粒内が双晶構造になっ
ている。
元素を核とした結晶核発生が早期に起こり、その後その
金属元素が触媒となって結晶成長を助長し、結晶化が急
激に進行することで理解される。そういった意味で以後
これらの金属元素を触媒元素と呼ぶ。これらの触媒元素
により結晶化が助長されて結晶成長した結晶性ケイ素膜
は、その粒内が何本もの柱状結晶のネットワーク構造と
なっており、それぞれの柱状結晶内部は理想的な単結晶
状態となっている。ちなみに、通常の固相成長法で結晶
化した結晶性ケイ素膜は、一つの粒内が双晶構造になっ
ている。
【0014】さらに特開平6−244104号公報で
は、非晶質ケイ素膜の一部に選択的に触媒元素を導入し
加熱することで、他の部分を非晶質ケイ素膜の状態とし
て残したまま、選択的に触媒元素が導入された領域のみ
を結晶化し、そして、さらに加熱時間を延長すること
で、その導入領域から横方向(基板と平行な方向)に結
晶成長を行わせている。この横方向結晶成長領域の内部
では、成長方向がほぼ一方向に揃った柱状結晶がひしめ
き合っており、触媒元素が直接導入されランダムに結晶
核の発生が起こった領域に比べて、結晶性がさらに良好
な領域となっている。よって、この横方向結晶成長領域
の結晶性ケイ素膜を半導体装置の活性領域に用いること
により、半導体装置の高性能化が行える。
は、非晶質ケイ素膜の一部に選択的に触媒元素を導入し
加熱することで、他の部分を非晶質ケイ素膜の状態とし
て残したまま、選択的に触媒元素が導入された領域のみ
を結晶化し、そして、さらに加熱時間を延長すること
で、その導入領域から横方向(基板と平行な方向)に結
晶成長を行わせている。この横方向結晶成長領域の内部
では、成長方向がほぼ一方向に揃った柱状結晶がひしめ
き合っており、触媒元素が直接導入されランダムに結晶
核の発生が起こった領域に比べて、結晶性がさらに良好
な領域となっている。よって、この横方向結晶成長領域
の結晶性ケイ素膜を半導体装置の活性領域に用いること
により、半導体装置の高性能化が行える。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した特
開平6−244103号公報および特開平6−2441
04号公報の技術は、主に結晶化温度の低温化のために
提案されたものであり、非常に有効なものである。しか
しながら、その結晶性、そしてそれを用いた際の半導体
素子特性は、未だ十分なものではない。
開平6−244103号公報および特開平6−2441
04号公報の技術は、主に結晶化温度の低温化のために
提案されたものであり、非常に有効なものである。しか
しながら、その結晶性、そしてそれを用いた際の半導体
素子特性は、未だ十分なものではない。
【0016】本発明者が行った実験によると、触媒元素
により結晶化された結晶性ケイ素膜中の個々の結晶粒
は、全体として10度前後の角度分布をもっている。し
たがって、個々の柱状結晶の結晶性が良好でも、粒全体
としてはかなり高密度の結晶欠陥(転位)を含んでい
る。結晶粒径は30μm程度と大きいため、粒内の結晶
性でほぼ特性が決まってしまい、半導体装置の活性領域
でのチャネル内がおおよそ一つの結晶方位であるため、
比較的高い移動度が出るが、欠陥密度は高いため閾値電
圧や、リーク電流は下がりにくいということになる。
により結晶化された結晶性ケイ素膜中の個々の結晶粒
は、全体として10度前後の角度分布をもっている。し
たがって、個々の柱状結晶の結晶性が良好でも、粒全体
としてはかなり高密度の結晶欠陥(転位)を含んでい
る。結晶粒径は30μm程度と大きいため、粒内の結晶
性でほぼ特性が決まってしまい、半導体装置の活性領域
でのチャネル内がおおよそ一つの結晶方位であるため、
比較的高い移動度が出るが、欠陥密度は高いため閾値電
圧や、リーク電流は下がりにくいということになる。
【0017】実際に触媒元素を使用して結晶化した結晶
性ケイ素膜を用い、TFTを製造した場合には、電界効
果移動度で60〜80cm2/Vs程度のものが得られ
ている。この値は、600℃にて固相結晶化された結晶
性ケイ素膜に比べ、1.2倍程度向上しているが、薄膜
集積回路への応用を考えると、最低でもNMOSタイプ
で150cm2/Vs以上の電界効果移動度が要求され
る。これに対して、触媒元素により結晶化された結晶性
ケイ素膜にさらにレーザー光などを照射し、その結晶性
を助長させるといった方法を採り上げている。しかし、
このような方法を採った場合、レーザーアニール技術自
体が均―性、安定性に乏しいため、逆に固相結晶化によ
る良好な均一性が損なわれる結果となることが多い。
性ケイ素膜を用い、TFTを製造した場合には、電界効
果移動度で60〜80cm2/Vs程度のものが得られ
ている。この値は、600℃にて固相結晶化された結晶
性ケイ素膜に比べ、1.2倍程度向上しているが、薄膜
集積回路への応用を考えると、最低でもNMOSタイプ
で150cm2/Vs以上の電界効果移動度が要求され
る。これに対して、触媒元素により結晶化された結晶性
ケイ素膜にさらにレーザー光などを照射し、その結晶性
を助長させるといった方法を採り上げている。しかし、
このような方法を採った場合、レーザーアニール技術自
体が均―性、安定性に乏しいため、逆に固相結晶化によ
る良好な均一性が損なわれる結果となることが多い。
【0018】この他の問題点として、非晶質ケイ素膜の
結晶化に利用した触媒元素が膜中の結晶粒界に偏在残留
することに伴う弊害が指摘される。つまり、半導体装置
の活性領域(素子領域)を構成する結晶性ケイ素膜中に
触媒元素が多量に存在していると、半導体装置の電気的
安定性を阻害することになるなど、信頼性の低下を余儀
なくされる。
結晶化に利用した触媒元素が膜中の結晶粒界に偏在残留
することに伴う弊害が指摘される。つまり、半導体装置
の活性領域(素子領域)を構成する結晶性ケイ素膜中に
触媒元素が多量に存在していると、半導体装置の電気的
安定性を阻害することになるなど、信頼性の低下を余儀
なくされる。
【0019】特に、触媒元素としても非晶質ケイ素膜の
結晶化を効率よく作用させるニッケルやパラジウムなど
は、ケイ素中においてバンドギャップ中央付近に不純物
準位を形成するため、これらの元素の残存は、半導体装
置においてオフ領域でのリーク電流の増大、しきい値電
圧のシフト、経時劣化などの現象を引き起こす要因とな
る。
結晶化を効率よく作用させるニッケルやパラジウムなど
は、ケイ素中においてバンドギャップ中央付近に不純物
準位を形成するため、これらの元素の残存は、半導体装
置においてオフ領域でのリーク電流の増大、しきい値電
圧のシフト、経時劣化などの現象を引き起こす要因とな
る。
【0020】したがって、上記のニッケル等の結晶化を
助長する触媒元素は、非晶質ケイ素を結晶化させる際に
は必要であるが、結晶化したケイ素中には極力含まれな
いようにすることが望ましいと言える。これを考慮し、
触媒元素の導入量を極力少なくし、最低限の量で結晶化
を行うことが望まれるが、結晶化に必要な触媒元素量は
導入量としての面密度が極微量(1013atoms/c
m2程度)であり、このような極微量の触媒元素の導入
を管理することは、事実上不可能であるため、実際には
最低限の量よりもかなり多めに導入せざるを得ず、上記
問題点を解決できないのが現状である。
助長する触媒元素は、非晶質ケイ素を結晶化させる際に
は必要であるが、結晶化したケイ素中には極力含まれな
いようにすることが望ましいと言える。これを考慮し、
触媒元素の導入量を極力少なくし、最低限の量で結晶化
を行うことが望まれるが、結晶化に必要な触媒元素量は
導入量としての面密度が極微量(1013atoms/c
m2程度)であり、このような極微量の触媒元素の導入
を管理することは、事実上不可能であるため、実際には
最低限の量よりもかなり多めに導入せざるを得ず、上記
問題点を解決できないのが現状である。
【0021】また、微量制御の性格上、触媒元素添加処
理法における触媒元素の添加量の基板内の均一性、基板
間の安定性(再現性)を確保することは困難でもある。
触媒元素添加量の不均一性が大きいと、局所的に触媒元
素量不足で結晶成長が起こらない領域や、触媒元素が半
導体素子に顕著に悪影響を及ぼすほど多量に入った領域
などが出現する。したがって、液晶表示装置のアクティ
ブマトリクス基板のように―つの基板上に数十万個のT
FTを均―性よく製造することは、上記の方法では非常
に困難であると言える。
理法における触媒元素の添加量の基板内の均一性、基板
間の安定性(再現性)を確保することは困難でもある。
触媒元素添加量の不均一性が大きいと、局所的に触媒元
素量不足で結晶成長が起こらない領域や、触媒元素が半
導体素子に顕著に悪影響を及ぼすほど多量に入った領域
などが出現する。したがって、液晶表示装置のアクティ
ブマトリクス基板のように―つの基板上に数十万個のT
FTを均―性よく製造することは、上記の方法では非常
に困難であると言える。
【0022】また、たとえ触媒元素の添加方法において
微量制御が再現性よく可能となったとしても、ある一定
量以上(結晶化を引き起こす濃度以上)の触媒元素が、
素子領域に必ず存在するため、半導体素子への悪影響を
完全に防ぐことは不可能であった。
微量制御が再現性よく可能となったとしても、ある一定
量以上(結晶化を引き起こす濃度以上)の触媒元素が、
素子領域に必ず存在するため、半導体素子への悪影響を
完全に防ぐことは不可能であった。
【0023】したがって、本発明は、非常に高性能で信
頼性の高い半導体装置の提供を目的としている。また、
本発明は、非常に高性能で信頼性の高い半導体装置を簡
便なプロセスにて作製できる製造方法の提供を目的とし
ている。
頼性の高い半導体装置の提供を目的としている。また、
本発明は、非常に高性能で信頼性の高い半導体装置を簡
便なプロセスにて作製できる製造方法の提供を目的とし
ている。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置は、
絶縁表面を有する基板上に活性領域となる膜が積層され
てなるもので、前記活性領域となる膜は、非晶質ケイ素
膜をベースとして結晶化されたもので、結晶粒内のそれ
ぞれの柱状結晶が互いに結合されたほぼ単結晶状態の結
晶性ケイ素膜からなる。
絶縁表面を有する基板上に活性領域となる膜が積層され
てなるもので、前記活性領域となる膜は、非晶質ケイ素
膜をベースとして結晶化されたもので、結晶粒内のそれ
ぞれの柱状結晶が互いに結合されたほぼ単結晶状態の結
晶性ケイ素膜からなる。
【0025】なお、前述の結晶性ケイ素膜は、その結晶
成長方向をキャリアの移動方向に対してほぼ平行に設定
するのが好ましい、また、前述の結晶性ケイ素膜の結晶
粒の粒径を、5〜40μmに設定するのが好ましい。
成長方向をキャリアの移動方向に対してほぼ平行に設定
するのが好ましい、また、前述の結晶性ケイ素膜の結晶
粒の粒径を、5〜40μmに設定するのが好ましい。
【0026】本発明の第1の半導体装置の製造方法は、
絶縁表面を有する基板上に非晶質ケイ素膜を形成する工
程と、該非晶質ケイ素膜にその結晶化を助長する触媒元
素を導入する工程と、該非晶質ケイ素膜を比較的低温で
加熱することにより結晶化させ、結晶性ケイ素膜を得る
工程と、該結晶性ケイ素膜を、前記加熱時の温度よりも
高い温度で加熱することにより、その結晶性を助長する
工程とを含む。
絶縁表面を有する基板上に非晶質ケイ素膜を形成する工
程と、該非晶質ケイ素膜にその結晶化を助長する触媒元
素を導入する工程と、該非晶質ケイ素膜を比較的低温で
加熱することにより結晶化させ、結晶性ケイ素膜を得る
工程と、該結晶性ケイ素膜を、前記加熱時の温度よりも
高い温度で加熱することにより、その結晶性を助長する
工程とを含む。
【0027】本発明の第2の半導体装置の製造方法は、
絶縁表面を有する基板上に非晶質ケイ素膜を形成する工
程と、該非晶質ケイ素膜の局部にその結晶化を助長する
触媒元素を導入する工程と、該非晶質ケイ素膜を比較的
低温で加熱することにより、触媒元素が導入された領域
を結晶化させるとともに、この結晶化させた領域からさ
らにその周辺の領域へ基板表面とほぼ平行な方向に結晶
成長させる工程と、該結晶性ケイ素膜を、前記加熱時の
温度よりも高い温度で加熱することにより、その結晶性
を助長する工程とを含む。
絶縁表面を有する基板上に非晶質ケイ素膜を形成する工
程と、該非晶質ケイ素膜の局部にその結晶化を助長する
触媒元素を導入する工程と、該非晶質ケイ素膜を比較的
低温で加熱することにより、触媒元素が導入された領域
を結晶化させるとともに、この結晶化させた領域からさ
らにその周辺の領域へ基板表面とほぼ平行な方向に結晶
成長させる工程と、該結晶性ケイ素膜を、前記加熱時の
温度よりも高い温度で加熱することにより、その結晶性
を助長する工程とを含む。
【0028】なお、前述の比較的高温での加熱は、
O2、H2O、HClなどの酸化雰囲気で行うのが好まし
い。また、前述の比較的低温での加熱は、温度520〜
600℃の範囲内で行うのが好ましい。さらに、前述の
比較的高温での加熱は、温度800〜1100℃の範囲
内で行うのが好ましい。また、前述の比較的高温での加
熱は、結晶性ケイ素膜中の触媒元素の濃度を、1×10
14atoms/cm3〜1×1017atoms/cm3の
範囲内に管理するように行うのが好ましい。さらに、前
述の触媒元素は、Ni、Co、Pd、Pt、Cu、A
g、Au、In、Sn、Al、Sbの中の一種または複
数種類の元素とするのが好ましい。
O2、H2O、HClなどの酸化雰囲気で行うのが好まし
い。また、前述の比較的低温での加熱は、温度520〜
600℃の範囲内で行うのが好ましい。さらに、前述の
比較的高温での加熱は、温度800〜1100℃の範囲
内で行うのが好ましい。また、前述の比較的高温での加
熱は、結晶性ケイ素膜中の触媒元素の濃度を、1×10
14atoms/cm3〜1×1017atoms/cm3の
範囲内に管理するように行うのが好ましい。さらに、前
述の触媒元素は、Ni、Co、Pd、Pt、Cu、A
g、Au、In、Sn、Al、Sbの中の一種または複
数種類の元素とするのが好ましい。
【0029】要するに、本発明では、非晶質ケイ素膜
を、触媒元素を用いた比較的低温の熱処理と、比較的高
温の熱処理とを施すことにより、単結晶に匹敵するほど
の高品質な結晶性ケイ素膜に転化させる製造方法、およ
びその製造方法により得られる半導体装置を提供するも
のである。
を、触媒元素を用いた比較的低温の熱処理と、比較的高
温の熱処理とを施すことにより、単結晶に匹敵するほど
の高品質な結晶性ケイ素膜に転化させる製造方法、およ
びその製造方法により得られる半導体装置を提供するも
のである。
【0030】ところで、触媒元素を用いない通常の固相
結晶化工程による結晶性ケイ素膜をさらに高温熱処理し
て高品質な結晶性ケイ素膜を得る方法は既に実用化され
ているが、本発明による結晶性ケイ素膜はさらに高レベ
ルの結晶性を示す。つまり、通常の固相結晶化による結
晶性ケイ素膜は、その結晶粒内は多くの結晶欠陥をもつ
双晶構造であり、後の高温熱処理によって、ある程度の
粒内の欠陥は消え、高品質化されるのであるが、結晶粒
径は変化せず双晶構造として結晶構造は維持される。そ
れに対して、本発明の製造方法では、触媒元素の導入、
比較的低温での熱処理によって結晶粒内が柱状結晶のネ
ットワーク構造となる結晶性ケイ素膜が得られることに
なり、さらに、この結晶性ケイ素膜に比較的高温での熱
処理を施すと、それに存在する結晶欠陥が消滅するだけ
でなく、粒内のそれぞれの柱状結晶が結合し、一つの結
晶粒内がほぼ単結晶状態となる。また、通常の固相結晶
化によるケイ素膜の結晶粒径は5μm以下であるのに対
し、本発明による比較的低温での熱処理により得られた
結晶性ケイ素膜の結晶粒径は5〜40μmと非常に大き
くなる。したがって、比較的高温での熱処理を施すと、
本発明の場合、非常に良好な結晶性の、正に単結晶に匹
敵するレベルの結晶性ケイ素膜となる。
結晶化工程による結晶性ケイ素膜をさらに高温熱処理し
て高品質な結晶性ケイ素膜を得る方法は既に実用化され
ているが、本発明による結晶性ケイ素膜はさらに高レベ
ルの結晶性を示す。つまり、通常の固相結晶化による結
晶性ケイ素膜は、その結晶粒内は多くの結晶欠陥をもつ
双晶構造であり、後の高温熱処理によって、ある程度の
粒内の欠陥は消え、高品質化されるのであるが、結晶粒
径は変化せず双晶構造として結晶構造は維持される。そ
れに対して、本発明の製造方法では、触媒元素の導入、
比較的低温での熱処理によって結晶粒内が柱状結晶のネ
ットワーク構造となる結晶性ケイ素膜が得られることに
なり、さらに、この結晶性ケイ素膜に比較的高温での熱
処理を施すと、それに存在する結晶欠陥が消滅するだけ
でなく、粒内のそれぞれの柱状結晶が結合し、一つの結
晶粒内がほぼ単結晶状態となる。また、通常の固相結晶
化によるケイ素膜の結晶粒径は5μm以下であるのに対
し、本発明による比較的低温での熱処理により得られた
結晶性ケイ素膜の結晶粒径は5〜40μmと非常に大き
くなる。したがって、比較的高温での熱処理を施すと、
本発明の場合、非常に良好な結晶性の、正に単結晶に匹
敵するレベルの結晶性ケイ素膜となる。
【0031】本発明の第2の製造方法によれば、得られ
る結晶性ケイ素膜の結晶性の向上はさらに顕著になる。
すなわち、触媒元素が導入された領域をシードとして個
々の柱状結晶を一方向に結晶成長させると、そこには結
晶粒は存在しなくなる。よって、この領域に比較的高温
での熱処理を施せば、広範囲にわたってほぼ単結晶状態
の領域が得られる。特に結晶性ケイ素膜を用いてTFT
を作成すれば、結晶成長方向をキャリアの移動方向に対
して概ね平行にすることで、さらに高移動度なTFTを
実現することができる。
る結晶性ケイ素膜の結晶性の向上はさらに顕著になる。
すなわち、触媒元素が導入された領域をシードとして個
々の柱状結晶を一方向に結晶成長させると、そこには結
晶粒は存在しなくなる。よって、この領域に比較的高温
での熱処理を施せば、広範囲にわたってほぼ単結晶状態
の領域が得られる。特に結晶性ケイ素膜を用いてTFT
を作成すれば、結晶成長方向をキャリアの移動方向に対
して概ね平行にすることで、さらに高移動度なTFTを
実現することができる。
【0032】そして、比較的高温での熱処理時の雰囲気
として、O2やH2O、HClなどの酸化雰囲気にすれ
ば、アニール効果に加えて結晶性ケイ素膜表而の酸化作
用が生じ、結晶性ケイ素膜を薄膜化できるようになる
上、結晶性ケイ素膜中の触媒元素を表面酸化膜側へ引き
寄せることができる。このメカニズムは、結晶性ケイ素
/触媒元素/酸化ケイ素の3元系のエネルギーを考えた
場合に、それぞれの界面の化学ポテンシャルおよび自由
エネルギーの差が、触媒元素を表面酸化膜側に移動する
ように働かせることによると考えている。ゆえに、後
で、表面酸化膜を選択的に除去すれば、初期の状態に比
べ、触媒元素の膜中濃度が非常に低濃度化された高品質
な結晶性ケイ素膜が得られる。しかも、このように薄膜
化された結晶性ケイ素膜を、TFTの活性領域として利
用すれば、TFT特性として閾値電圧(VTH)の低減、
立ち上がり係数(S係数)の低下が図れる。
として、O2やH2O、HClなどの酸化雰囲気にすれ
ば、アニール効果に加えて結晶性ケイ素膜表而の酸化作
用が生じ、結晶性ケイ素膜を薄膜化できるようになる
上、結晶性ケイ素膜中の触媒元素を表面酸化膜側へ引き
寄せることができる。このメカニズムは、結晶性ケイ素
/触媒元素/酸化ケイ素の3元系のエネルギーを考えた
場合に、それぞれの界面の化学ポテンシャルおよび自由
エネルギーの差が、触媒元素を表面酸化膜側に移動する
ように働かせることによると考えている。ゆえに、後
で、表面酸化膜を選択的に除去すれば、初期の状態に比
べ、触媒元素の膜中濃度が非常に低濃度化された高品質
な結晶性ケイ素膜が得られる。しかも、このように薄膜
化された結晶性ケイ素膜を、TFTの活性領域として利
用すれば、TFT特性として閾値電圧(VTH)の低減、
立ち上がり係数(S係数)の低下が図れる。
【0033】仮に、前述の結晶性ケイ素膜中の触媒元素
濃度を、1×1014atoms/cm3〜1×1017a
toms/cm3に管理すれば、従来の公報技術により
得られる結晶性ケイ素膜に比べ、約1桁以上も触媒元素
濃度を低減することができる。ちなみに、本発明者らが
調べた結果、この程度の触媒元素濃度では、半導体素子
へ及ぼす影響はほとんどなく、問題とはならないレベル
となる。
濃度を、1×1014atoms/cm3〜1×1017a
toms/cm3に管理すれば、従来の公報技術により
得られる結晶性ケイ素膜に比べ、約1桁以上も触媒元素
濃度を低減することができる。ちなみに、本発明者らが
調べた結果、この程度の触媒元素濃度では、半導体素子
へ及ぼす影響はほとんどなく、問題とはならないレベル
となる。
【0034】また、比較的低温での加熱を温度520〜
600℃の範囲内で行えば、結晶構造を乱さない結晶成
長を良好に行えるようになる。また、比較的高温での加
熱を温度800〜1100℃の範囲内で行えば、さらな
る結晶粒内の欠陥を消滅させて柱状結晶それぞれの結合
を良好に行えるようになる。
600℃の範囲内で行えば、結晶構造を乱さない結晶成
長を良好に行えるようになる。また、比較的高温での加
熱を温度800〜1100℃の範囲内で行えば、さらな
る結晶粒内の欠陥を消滅させて柱状結晶それぞれの結合
を良好に行えるようになる。
【0035】さらに、触媒元素としてNiを用いた場合
に最も顕著な効果を得ることができるが、Co、Pd、
Pt、cu、Ag、Au、In、Sn、Al、Sbの中
の一種または複数種類の元素であれば、同様の結晶化助
長の効果が得られる。
に最も顕著な効果を得ることができるが、Co、Pd、
Pt、cu、Ag、Au、In、Sn、Al、Sbの中
の一種または複数種類の元素であれば、同様の結晶化助
長の効果が得られる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を図1ないし
図5に示す実施例に基づいて説明する。図1および図2
は本発明の一実施例にかかり、図1は、半導体装置を示
す縦断面図、図2は、同半導体装置の製造方法を示す工
程図である。ここでは、半導体装置としてMOS構造の
TFT(薄膜トランジスタ)を例に挙げる。
図5に示す実施例に基づいて説明する。図1および図2
は本発明の一実施例にかかり、図1は、半導体装置を示
す縦断面図、図2は、同半導体装置の製造方法を示す工
程図である。ここでは、半導体装置としてMOS構造の
TFT(薄膜トランジスタ)を例に挙げる。
【0037】図中、1は絶縁性の基板、2は活性領域
(ソース領域21、ドレイン領域22、チャネル領域2
3)が形成された島状の結晶性ケイ素膜、3はゲート絶
縁膜、4はゲート電極、5は酸化物層、6は層間絶縁
膜、7はソース電極、8はドレイン電極である。これら
の配置、構造は、周知のものである。
(ソース領域21、ドレイン領域22、チャネル領域2
3)が形成された島状の結晶性ケイ素膜、3はゲート絶
縁膜、4はゲート電極、5は酸化物層、6は層間絶縁
膜、7はソース電極、8はドレイン電極である。これら
の配置、構造は、周知のものである。
【0038】本実施例では、結晶性ケイ素膜2に特徴が
ある。つまり、この結晶性ケイ素膜2は、非晶質ケイ素
膜をベースとして結晶化されたもので、結晶粒内のそれ
ぞれの柱状結晶が互いに結合されたほぼ単結晶状態とさ
れている。また、結晶粒径も5〜40μmと非常に大き
く、しかも、結晶性ケイ素膜2における触媒元素の含有
濃度は、1×1014atoms/cm3〜1×1017a
toms/cm3とかなり低いレベルに管理されてい
る。
ある。つまり、この結晶性ケイ素膜2は、非晶質ケイ素
膜をベースとして結晶化されたもので、結晶粒内のそれ
ぞれの柱状結晶が互いに結合されたほぼ単結晶状態とさ
れている。また、結晶粒径も5〜40μmと非常に大き
く、しかも、結晶性ケイ素膜2における触媒元素の含有
濃度は、1×1014atoms/cm3〜1×1017a
toms/cm3とかなり低いレベルに管理されてい
る。
【0039】上述したようなTFTは、アクティブマト
リクス型の液晶表示装置のドライバー回路や画素部分は
勿論、同―基板上にCPUを構成する素子としても用い
ることができる。なお、TFTの応用範囲としては、液
晶表示装置のみではなく、一般に言われる薄膜集積回路
に利用できることは言うまでもない。
リクス型の液晶表示装置のドライバー回路や画素部分は
勿論、同―基板上にCPUを構成する素子としても用い
ることができる。なお、TFTの応用範囲としては、液
晶表示装置のみではなく、一般に言われる薄膜集積回路
に利用できることは言うまでもない。
【0040】次に、図1に示す構造のTFTを製造する
方法について、図2を参照して説明する。簡単に言え
ば、絶縁性の基板上に非晶質ケイ素膜を形成し、この非
晶質ケイ素膜に結晶化助長用の触媒元素を導入し、非晶
質ケイ素膜を比較的低温で熱処理して結晶化し、この結
晶化したケイ素膜をさらに比較的高温で熱処理して結晶
化の度合いを深めるのである。なお、図2の(A)から
(F)へと進行する。
方法について、図2を参照して説明する。簡単に言え
ば、絶縁性の基板上に非晶質ケイ素膜を形成し、この非
晶質ケイ素膜に結晶化助長用の触媒元素を導入し、非晶
質ケイ素膜を比較的低温で熱処理して結晶化し、この結
晶化したケイ素膜をさらに比較的高温で熱処理して結晶
化の度合いを深めるのである。なお、図2の(A)から
(F)へと進行する。
【0041】(A) 石英ガラスからなる絶縁性の基
板1の表面を、1%程度の低濃度フッ酸により洗浄して
から、この基板1の表面に、減圧CVD法により、厚さ
30〜100nm、例えば50nmの真性(I型)の非
晶質ケイ素膜(α−Si膜)2aを形成する。この基
板1の非晶質ケイ素膜2aのみを、ニッケルを溶かした
水溶液に接触させる。前述の水溶液の溶質は、酢酸ニッ
ケルを用い、水溶液中のニッケル濃度を50ppmにし
ている。スピナーにより水溶液を基板1の非晶質ケイ
素膜2a上に均一に延ばし、乾燥させることにより、ニ
ッケル9を非晶質ケイ素膜2a表面に微量添加する。
板1の表面を、1%程度の低濃度フッ酸により洗浄して
から、この基板1の表面に、減圧CVD法により、厚さ
30〜100nm、例えば50nmの真性(I型)の非
晶質ケイ素膜(α−Si膜)2aを形成する。この基
板1の非晶質ケイ素膜2aのみを、ニッケルを溶かした
水溶液に接触させる。前述の水溶液の溶質は、酢酸ニッ
ケルを用い、水溶液中のニッケル濃度を50ppmにし
ている。スピナーにより水溶液を基板1の非晶質ケイ
素膜2a上に均一に延ばし、乾燥させることにより、ニ
ッケル9を非晶質ケイ素膜2a表面に微量添加する。
【0042】(B) 基板1を、水素還元雰囲気下また
は不活性雰囲気下、加熱温度520〜600℃で数時間
から十数時間、例えば550℃で4時間アニールする。
これにより、ニッケル9のニッケルが核となり、その下
層の非晶質ケイ素膜2aの全体に拡散して、非晶質ケイ
素膜2aの結晶化が厚み方向(基板に対して垂直方向)
で起こる。これにより、非晶質ケイ素膜2aが結晶性ケ
イ素膜2bへと変化する。このときの結晶性ケイ素膜2
b中のニッケル濃度は、2×1018atoms/cm3
程度であった。また、結晶性ケイ素膜2bの個々の結晶
粒は、100〜200nm幅の柱状結晶のネットワーク
構造となっていて、30〜40μm程度の粒径であっ
た。
は不活性雰囲気下、加熱温度520〜600℃で数時間
から十数時間、例えば550℃で4時間アニールする。
これにより、ニッケル9のニッケルが核となり、その下
層の非晶質ケイ素膜2aの全体に拡散して、非晶質ケイ
素膜2aの結晶化が厚み方向(基板に対して垂直方向)
で起こる。これにより、非晶質ケイ素膜2aが結晶性ケ
イ素膜2bへと変化する。このときの結晶性ケイ素膜2
b中のニッケル濃度は、2×1018atoms/cm3
程度であった。また、結晶性ケイ素膜2bの個々の結晶
粒は、100〜200nm幅の柱状結晶のネットワーク
構造となっていて、30〜40μm程度の粒径であっ
た。
【0043】(C) 酸素ガス雰囲気において、加熱温
度800〜1100℃、例えば1050℃で30分程度
アニールする。これにより、結晶性ケイ素膜2bの表面
が酸化されるので、表面酸化膜10が形成されて結晶性
ケイ素膜2bが膜厚30nm程度にと薄膜化されるとと
もに、結晶性ケイ素膜2bが、非常に高品質な結晶性ケ
イ素膜2cへと変化する。つまり、アニールによって、
結晶性ケイ素膜2bの結晶粒内では、欠陥が消滅すると
ともにそれぞれの柱状結晶が結合し、ほぼ単結晶状態に
変化する。また、結晶粒界部も良好に処理され、キャリ
アに対するトラップ準位、トラップ密度が低減される。
しかも、アニール前に結晶性ケイ素膜2b中(特に結晶
粒界部)に存在していたニッケルは、アニールによって
形成される表面酸化膜10の側ヘ引き寄せられることに
なるので、アニール後には、表面酸化膜10および、こ
の表面酸化膜10と高品質な結晶性ケイ素膜2cとの界
面にニッケルが局在することになる。
度800〜1100℃、例えば1050℃で30分程度
アニールする。これにより、結晶性ケイ素膜2bの表面
が酸化されるので、表面酸化膜10が形成されて結晶性
ケイ素膜2bが膜厚30nm程度にと薄膜化されるとと
もに、結晶性ケイ素膜2bが、非常に高品質な結晶性ケ
イ素膜2cへと変化する。つまり、アニールによって、
結晶性ケイ素膜2bの結晶粒内では、欠陥が消滅すると
ともにそれぞれの柱状結晶が結合し、ほぼ単結晶状態に
変化する。また、結晶粒界部も良好に処理され、キャリ
アに対するトラップ準位、トラップ密度が低減される。
しかも、アニール前に結晶性ケイ素膜2b中(特に結晶
粒界部)に存在していたニッケルは、アニールによって
形成される表面酸化膜10の側ヘ引き寄せられることに
なるので、アニール後には、表面酸化膜10および、こ
の表面酸化膜10と高品質な結晶性ケイ素膜2cとの界
面にニッケルが局在することになる。
【0044】(D) 表面酸化膜10を選択エッチン
グにより除去する。これにより、露出した高品質な結晶
性ケイ素膜2c中のニッケル濃度は、3×1016ato
ms/cm3程度にまで低減された。結晶性ケイ素膜
2cを島状にパターニングすることにより、活性領域に
するための島状の結晶性ケイ素膜2を得る。
グにより除去する。これにより、露出した高品質な結晶
性ケイ素膜2c中のニッケル濃度は、3×1016ato
ms/cm3程度にまで低減された。結晶性ケイ素膜
2cを島状にパターニングすることにより、活性領域に
するための島状の結晶性ケイ素膜2を得る。
【0045】(E) 島状の結晶性ケイ素膜2を覆う
ように厚さ20〜150nm、例えば100nmの酸化
ケイ素膜からなるゲート絶縁膜3を形成する。この酸化
ケイ素膜は、例えばTEOS(Tetra Ethoxy Ortho
Silicate)を原料とし、酸素とともに基板温度150〜
600℃、好ましくは300〜400℃で、RFプラズ
マCVD法で分解・堆積して得ることができる。この
他、TEOSを原料としてオゾンガスとともに減圧CV
D法もしくは常圧CVD法によって、基板温度を350
〜600℃、好ましくは400〜550℃として形成す
ることができる。ゲート絶縁膜3のバルク特性および
結晶性ケイ素膜2とゲート絶縁膜3との界面での特性を
向上させるために、不活性ガス雰囲気において800〜
1000℃で30〜60分アニールを行う。スパッタ
リング法によって、厚さ400〜800nm、例えば6
00nmのアルミニウム膜を形成するとともに、このア
ルミニウム膜をパターニングすることにより、ゲート電
極4を形成する。このアルミニウム膜からなるゲート
電極4の表面を陽極酸化することにより、表面に酸化物
層5を形成する。なお、前述の陽極酸化は、酒石酸が1
〜5%含まれたエチレングリコール溶液中で行い、最初
―定電流で220Vまで電圧を上げ、その状態で1時間
保持して終了させる。得られた酸化物層5の厚さは20
0nmである。また、酸化物層5は、後のイオンドーピ
ング処理において、オフセットゲート領域を形成する厚
さとなるので、オフセットゲート領域の長さを上記陽極
酸化の処理で決めることができる。イオンドーピング
法によって、ゲート電極4とその周囲の酸化物層5をマ
スクとして、N型不純物例えばリンを注入する。このと
き、ドーピングガスとしてフォスフィン(PH3)を用
い、加速電圧を60〜90kV、例えば80kV、ドー
ズ量を1×1015〜8×1015cm-2、例えば2×10
15cm-2とする。この工程により、結晶性ケイ素膜2に
おいて不純物が注入された領域21,22が後にソース
領域、ドレイン領域とされ、ゲート電極4およびその周
囲の酸化物層5にマスクされ不純物が注入されない領域
23が、後にチャネル領域とされる。レーザー光の照
射によってアニールを行うことにより、前記イオン注入
した不純物の活性化を行うと同時に、上記の不純物導入
工程で結晶性が劣化した部分の結晶性を改善させる。こ
の際、使用するレーザーとしてはXeClエキシマレー
ザー(波長308nm、パルス幅40nsec)を用
い、エネルギー密度150〜400mJ/cm2、好ま
しくは200〜250mJ/cm2で、1カ所に付き4
ショット照射を行う。こうして形成したソース領域2
1、ドレイン領域22のシート抵抗は、200〜800
Ω/□であった。
ように厚さ20〜150nm、例えば100nmの酸化
ケイ素膜からなるゲート絶縁膜3を形成する。この酸化
ケイ素膜は、例えばTEOS(Tetra Ethoxy Ortho
Silicate)を原料とし、酸素とともに基板温度150〜
600℃、好ましくは300〜400℃で、RFプラズ
マCVD法で分解・堆積して得ることができる。この
他、TEOSを原料としてオゾンガスとともに減圧CV
D法もしくは常圧CVD法によって、基板温度を350
〜600℃、好ましくは400〜550℃として形成す
ることができる。ゲート絶縁膜3のバルク特性および
結晶性ケイ素膜2とゲート絶縁膜3との界面での特性を
向上させるために、不活性ガス雰囲気において800〜
1000℃で30〜60分アニールを行う。スパッタ
リング法によって、厚さ400〜800nm、例えば6
00nmのアルミニウム膜を形成するとともに、このア
ルミニウム膜をパターニングすることにより、ゲート電
極4を形成する。このアルミニウム膜からなるゲート
電極4の表面を陽極酸化することにより、表面に酸化物
層5を形成する。なお、前述の陽極酸化は、酒石酸が1
〜5%含まれたエチレングリコール溶液中で行い、最初
―定電流で220Vまで電圧を上げ、その状態で1時間
保持して終了させる。得られた酸化物層5の厚さは20
0nmである。また、酸化物層5は、後のイオンドーピ
ング処理において、オフセットゲート領域を形成する厚
さとなるので、オフセットゲート領域の長さを上記陽極
酸化の処理で決めることができる。イオンドーピング
法によって、ゲート電極4とその周囲の酸化物層5をマ
スクとして、N型不純物例えばリンを注入する。このと
き、ドーピングガスとしてフォスフィン(PH3)を用
い、加速電圧を60〜90kV、例えば80kV、ドー
ズ量を1×1015〜8×1015cm-2、例えば2×10
15cm-2とする。この工程により、結晶性ケイ素膜2に
おいて不純物が注入された領域21,22が後にソース
領域、ドレイン領域とされ、ゲート電極4およびその周
囲の酸化物層5にマスクされ不純物が注入されない領域
23が、後にチャネル領域とされる。レーザー光の照
射によってアニールを行うことにより、前記イオン注入
した不純物の活性化を行うと同時に、上記の不純物導入
工程で結晶性が劣化した部分の結晶性を改善させる。こ
の際、使用するレーザーとしてはXeClエキシマレー
ザー(波長308nm、パルス幅40nsec)を用
い、エネルギー密度150〜400mJ/cm2、好ま
しくは200〜250mJ/cm2で、1カ所に付き4
ショット照射を行う。こうして形成したソース領域2
1、ドレイン領域22のシート抵抗は、200〜800
Ω/□であった。
【0046】(F) 厚さ600nm程度の酸化ケイ
素膜あるいは窒化ケイ素膜を層間絶縁膜6として形成す
る。なお、層間絶縁膜6を酸化ケイ素膜とする場合、T
EOSを原料として、これと酸素とのプラズマCVD
法、もしくはオゾンとの減圧CVD法あるいは常圧CV
D法によって形成することができる。この場合だと、段
差被覆性に優れた良好な層間絶縁膜が得られる。一方、
層間絶縁膜6を窒化ケイ素膜とする場合、SiH4とN
H3を原料ガスとしてプラズマCVD法によって形成す
ることができる。この場合、活性領域23とゲート絶縁
膜3の界面へ水素原子を供給することにより、TFT特
性を劣化させる不対結合手を低減することができる。
層間絶縁膜6にコンタクトホール61,62を形成して
から、金属材料、例えば、窒化チタン膜とアルミニウム
膜の二層膜によって電極7,8を形成する。なお、窒化
チタン膜は、アルミニウムがソース領域21、ドレイン
領域22に拡散するのを防止する目的のバリア膜として
設けられる。そして最後に、1気圧の水素雰囲気にお
いて、350℃で30分のアニールを行うことにより、
完成する。
素膜あるいは窒化ケイ素膜を層間絶縁膜6として形成す
る。なお、層間絶縁膜6を酸化ケイ素膜とする場合、T
EOSを原料として、これと酸素とのプラズマCVD
法、もしくはオゾンとの減圧CVD法あるいは常圧CV
D法によって形成することができる。この場合だと、段
差被覆性に優れた良好な層間絶縁膜が得られる。一方、
層間絶縁膜6を窒化ケイ素膜とする場合、SiH4とN
H3を原料ガスとしてプラズマCVD法によって形成す
ることができる。この場合、活性領域23とゲート絶縁
膜3の界面へ水素原子を供給することにより、TFT特
性を劣化させる不対結合手を低減することができる。
層間絶縁膜6にコンタクトホール61,62を形成して
から、金属材料、例えば、窒化チタン膜とアルミニウム
膜の二層膜によって電極7,8を形成する。なお、窒化
チタン膜は、アルミニウムがソース領域21、ドレイン
領域22に拡散するのを防止する目的のバリア膜として
設けられる。そして最後に、1気圧の水素雰囲気にお
いて、350℃で30分のアニールを行うことにより、
完成する。
【0047】ところで、上記構造のTFTを、画素電極
のスイッチング素子として用いる場合には、電極7,8
をITOなどの透明導電膜からなる画素電極に接続し、
もう一方の電極より信号を入力する。また、上記構造の
TFTを薄膜集積回路に用いる場合には、ゲート電極4
上にもコンタクトホールを形成して、必要とする配線を
施せばよい。
のスイッチング素子として用いる場合には、電極7,8
をITOなどの透明導電膜からなる画素電極に接続し、
もう一方の電極より信号を入力する。また、上記構造の
TFTを薄膜集積回路に用いる場合には、ゲート電極4
上にもコンタクトホールを形成して、必要とする配線を
施せばよい。
【0048】以上説明した製造方法に従って製造したN
チャネル型TFTは、電界効果移動度で200〜300
cm2/Vsと高く、閾値電圧0〜1Vという非常に良
好な特性を示し、TFTオフ領域でのリーク電流も数p
A程度とかなり低い値に抑えられている。しかも、繰り
返し測定に伴う経時変化はほとんどなく、安定してお
り、高い信頼性が得られる。
チャネル型TFTは、電界効果移動度で200〜300
cm2/Vsと高く、閾値電圧0〜1Vという非常に良
好な特性を示し、TFTオフ領域でのリーク電流も数p
A程度とかなり低い値に抑えられている。しかも、繰り
返し測定に伴う経時変化はほとんどなく、安定してお
り、高い信頼性が得られる。
【0049】図3ないし図5は本発明の他の実施例にか
かり、図3は、半導体装置の縦断面図、図4は、同半導
体装置の製造方法を示す工程図、図5は、図4の(E)
工程での平面図である。
かり、図3は、半導体装置の縦断面図、図4は、同半導
体装置の製造方法を示す工程図、図5は、図4の(E)
工程での平面図である。
【0050】この実施例では、アクティブマトリクス型
の液晶表示装置の周辺駆動回路や一般の薄膜集積回路を
形成するNチャネル型TFTとPチャネル型TFTを相
補型に構成したCMOS構造の回路を示している。図
中、20はNチャネル型TFT、30はPチャネル型T
FT、1は絶縁性の基板、2nはNチャネル型TFT2
0の活性領域(ソース領域21n、ドレイン領域22
n、チャネル領域23n)が形成された島状の結晶性ケ
イ素膜、2pはPチャネル型TFT30の活性領域(ソ
ース領域21p、ドレイン領域22p、チャネル領域2
3p)が形成された島状の結晶性ケイ素膜、3はゲート
絶縁膜、4nはNチャネル型TFT20のゲート電極、
4pはPチャネル型TFT30のゲート電極、6は層間
絶縁膜、7nはNチャネル型TFT20のソース電極、
7pはPチャネル型TFT30のソース電極、8nはN
チャネル型TFT20のドレイン電極、8pはPチャネ
ル型TFT30のドレイン電極である。
の液晶表示装置の周辺駆動回路や一般の薄膜集積回路を
形成するNチャネル型TFTとPチャネル型TFTを相
補型に構成したCMOS構造の回路を示している。図
中、20はNチャネル型TFT、30はPチャネル型T
FT、1は絶縁性の基板、2nはNチャネル型TFT2
0の活性領域(ソース領域21n、ドレイン領域22
n、チャネル領域23n)が形成された島状の結晶性ケ
イ素膜、2pはPチャネル型TFT30の活性領域(ソ
ース領域21p、ドレイン領域22p、チャネル領域2
3p)が形成された島状の結晶性ケイ素膜、3はゲート
絶縁膜、4nはNチャネル型TFT20のゲート電極、
4pはPチャネル型TFT30のゲート電極、6は層間
絶縁膜、7nはNチャネル型TFT20のソース電極、
7pはPチャネル型TFT30のソース電極、8nはN
チャネル型TFT20のドレイン電極、8pはPチャネ
ル型TFT30のドレイン電極である。
【0051】この実施例でも、結晶性ケイ素膜2n,2
pが、非晶質ケイ素膜をベースとして結晶化されたもの
で、結晶粒内のそれぞれの柱状結晶が互いに結合された
ほぼ単結晶状態とされていることは上記実施例のものと
代わらない。しかし、この実施例の結晶性ケイ素膜2
n,2pは、その結晶成長方向がキャリアの移動方向に
対してほぼ平行に設定されていることが上記実施例のも
のと相違する。
pが、非晶質ケイ素膜をベースとして結晶化されたもの
で、結晶粒内のそれぞれの柱状結晶が互いに結合された
ほぼ単結晶状態とされていることは上記実施例のものと
代わらない。しかし、この実施例の結晶性ケイ素膜2
n,2pは、その結晶成長方向がキャリアの移動方向に
対してほぼ平行に設定されていることが上記実施例のも
のと相違する。
【0052】次に、図3に示す構造のCMOS構造の回
路を製造する方法について、図4および図5を参照して
説明する。図4中の(A)から(F)へと進行する。
路を製造する方法について、図4および図5を参照して
説明する。図4中の(A)から(F)へと進行する。
【0053】(A) 石英ガラスからなる絶縁性の基
板1の表面を、1%程度の低濃度フッ酸により洗浄して
から、この基板1の表面に、減圧CVD法あるいはプラ
ズマCVD法によって、厚さ25〜100nm、例えば
80nmの真性(I型)の非晶質ケイ素膜(α−Si
膜)2aを形成する。非晶質ケイ素膜2a上に感光性
樹脂(フォトレジスト)を塗布して、これを露光・現像
することによりマスク11とする。なお、図4に示すよ
うに、マスク11のスリット状のスルーホール111か
ら、非晶質ケイ素膜2aの表面が露呈される。基板1
の表面にニッケル膜9aを蒸着する。この蒸着では、蒸
着ソースと基板との間の距離を通常より大きくして、蒸
着レートを低下させることで、ニッケル膜9aの厚さが
1〜2nm程度となるように制御する。このときの基板
1上におけるニッケル9aの面密度を実際に測定する
と、4×1013atoms/cm2程度であった。
板1の表面を、1%程度の低濃度フッ酸により洗浄して
から、この基板1の表面に、減圧CVD法あるいはプラ
ズマCVD法によって、厚さ25〜100nm、例えば
80nmの真性(I型)の非晶質ケイ素膜(α−Si
膜)2aを形成する。非晶質ケイ素膜2a上に感光性
樹脂(フォトレジスト)を塗布して、これを露光・現像
することによりマスク11とする。なお、図4に示すよ
うに、マスク11のスリット状のスルーホール111か
ら、非晶質ケイ素膜2aの表面が露呈される。基板1
の表面にニッケル膜9aを蒸着する。この蒸着では、蒸
着ソースと基板との間の距離を通常より大きくして、蒸
着レートを低下させることで、ニッケル膜9aの厚さが
1〜2nm程度となるように制御する。このときの基板
1上におけるニッケル9aの面密度を実際に測定する
と、4×1013atoms/cm2程度であった。
【0054】(B) ニッケル膜9aの下層であるマ
スク11を除去することで、マスク11上のニッケル膜
9aをリフトオフする。これにより、スルーホール11
1に対応していた領域の非晶質ケイ素膜2aに対して、
選択的にニッケルが微量に添加されたことになる。こ
れを不活性雰囲気において、例えば加熱温度550℃で
16時間アニールする。これにより、非晶質ケイ素膜2
aにおいてニッケルが添加された領域から、ニッケルを
核として膜厚方向(基板1に対して垂直方向)に非晶質
ケイ素膜2aの結晶化が進行するとともに、矢印Xで示
すように、横方向(基板1と平行な方向)に結晶化が進
行し、結晶性ケイ素膜2bとなる。この横方向へ進行す
る距離は、例えば80μm程度であり、それよりも遠く
(図中の両端側)の領域については、非晶質ケイ素膜2
aのまま残る。なお、結晶性ケイ素膜2b中のニッケル
濃度は1×1017atoms/cm3程度であった。
スク11を除去することで、マスク11上のニッケル膜
9aをリフトオフする。これにより、スルーホール11
1に対応していた領域の非晶質ケイ素膜2aに対して、
選択的にニッケルが微量に添加されたことになる。こ
れを不活性雰囲気において、例えば加熱温度550℃で
16時間アニールする。これにより、非晶質ケイ素膜2
aにおいてニッケルが添加された領域から、ニッケルを
核として膜厚方向(基板1に対して垂直方向)に非晶質
ケイ素膜2aの結晶化が進行するとともに、矢印Xで示
すように、横方向(基板1と平行な方向)に結晶化が進
行し、結晶性ケイ素膜2bとなる。この横方向へ進行す
る距離は、例えば80μm程度であり、それよりも遠く
(図中の両端側)の領域については、非晶質ケイ素膜2
aのまま残る。なお、結晶性ケイ素膜2b中のニッケル
濃度は1×1017atoms/cm3程度であった。
【0055】(C) 酸素ガス雰囲気において、加熱温
度800〜1100℃、例えば1050℃で1時間程度
アニールする。これにより、結晶性ケイ素膜2bの表面
が酸化されるので、表面酸化膜10aが形成されて結晶
性ケイ素膜2bが膜厚30nm程度にと薄膜化されると
ともに、結晶性ケイ素膜2bが、非常に高品質な結晶性
ケイ素膜2cへと変化する。つまり、アニールによっ
て、結晶性ケイ素膜2bの結晶粒内では、欠陥が消滅す
るとともにそれぞれの柱状結晶が結合し、ほぼ単結晶状
態に変化する。また、結晶粒界部も良好に処理され、キ
ャリアに対するトラップ準位、トラップ密度が低減され
る。なお、上記(B)においてニッケルにより結晶化さ
れなかった領域の非晶質ケイ素膜2aは、上記のような
高品質化は望めないまでも、一応は結晶化する。しか
も、アニール前に結晶性ケイ素膜2b中(特に結晶粒界
部)に存在していたニッケルは、アニールによって形成
される表面酸化膜10aの側ヘ引き寄せられることにな
るので、アニール後には、表面酸化膜10aおよび、こ
の表面酸化膜10aと高品質な結晶性ケイ素膜2cとの
界面にニッケルが局在することになる。
度800〜1100℃、例えば1050℃で1時間程度
アニールする。これにより、結晶性ケイ素膜2bの表面
が酸化されるので、表面酸化膜10aが形成されて結晶
性ケイ素膜2bが膜厚30nm程度にと薄膜化されると
ともに、結晶性ケイ素膜2bが、非常に高品質な結晶性
ケイ素膜2cへと変化する。つまり、アニールによっ
て、結晶性ケイ素膜2bの結晶粒内では、欠陥が消滅す
るとともにそれぞれの柱状結晶が結合し、ほぼ単結晶状
態に変化する。また、結晶粒界部も良好に処理され、キ
ャリアに対するトラップ準位、トラップ密度が低減され
る。なお、上記(B)においてニッケルにより結晶化さ
れなかった領域の非晶質ケイ素膜2aは、上記のような
高品質化は望めないまでも、一応は結晶化する。しか
も、アニール前に結晶性ケイ素膜2b中(特に結晶粒界
部)に存在していたニッケルは、アニールによって形成
される表面酸化膜10aの側ヘ引き寄せられることにな
るので、アニール後には、表面酸化膜10aおよび、こ
の表面酸化膜10aと高品質な結晶性ケイ素膜2cとの
界面にニッケルが局在することになる。
【0056】(D) 表面酸化膜10aを選択エッチ
ングにより除去する。これにより露出した結晶性ケイ素
膜2b,2cのうち、高品質な結晶性ケイ素膜2c中の
ニッケル濃度は、5×1015atoms/cm3程度に
まで低減された。高品質な結晶性ケイ素膜2cをパタ
ーニングすることにより、活性領域にするための島状の
結晶性ケイ素膜2n、2pを得る。
ングにより除去する。これにより露出した結晶性ケイ素
膜2b,2cのうち、高品質な結晶性ケイ素膜2c中の
ニッケル濃度は、5×1015atoms/cm3程度に
まで低減された。高品質な結晶性ケイ素膜2cをパタ
ーニングすることにより、活性領域にするための島状の
結晶性ケイ素膜2n、2pを得る。
【0057】(E) 島状の結晶性ケイ素膜2n、2
pを覆うように厚さ100nmの酸化ケイ素膜からなる
ゲート絶縁膜3を形成する。この酸化ケイ素膜は、例え
ばSiH4ガスとN2Oガス原料とし、基板温度800℃
で、減圧CVD法で分解・堆積して得ることができる。
スパッタリング法によって、厚さ400〜800n
m、例えば500nmのアルミニウム膜(0.1〜2%
のシリコンを含む)を形成するとともに、このアルミニ
ウム膜をパターニングすることにより、ゲート電極4
n、4pを形成する。
pを覆うように厚さ100nmの酸化ケイ素膜からなる
ゲート絶縁膜3を形成する。この酸化ケイ素膜は、例え
ばSiH4ガスとN2Oガス原料とし、基板温度800℃
で、減圧CVD法で分解・堆積して得ることができる。
スパッタリング法によって、厚さ400〜800n
m、例えば500nmのアルミニウム膜(0.1〜2%
のシリコンを含む)を形成するとともに、このアルミニ
ウム膜をパターニングすることにより、ゲート電極4
n、4pを形成する。
【0058】(F) イオンドーピング法によって、
ゲート電極4n,4pをマスクとして、島状の結晶性ケ
イ素膜2n,2pにN型不純物例えばリン、P型不純物
例えばホウ素を順次選択的に注入する。なお、ドーピン
グに際しては、ドーピングが不要な領域をフォトレジス
トで覆うことによって、それぞれの元素を選択的にドー
ピングする。このとき、ドーピングガスとしてフォスフ
ィン(PH3)や、ジボラン(B2H6)を用い、前者の
場合は、加速電圧を60〜90kV、例えば80kV、
後者の場合は、40〜80kV、例えば65kVとし、
ドーズ量は1×1015〜8×1015cm-2、例えばリン
を2×1015cm-2、ホウ素を5×1015cm-2とす
る。これにより、結晶性ケイ素膜2n,2pにおいて不
純物が注入された領域21n,21p,22n,22p
が後にソース領域、ドレイン領域とされ、ゲート電極4
n,4pにマスクされ不純物が注入されない領域23
n,23pが、後にチャネル領域とされる。この状態を
上方より見ると、図4に示すように、活性領域23n,
23pにおいて、結晶化進行方向Xがキャリアの移動方
向(ソース→ドレイン方向)に対してほぼ平行となるよ
うに配置されており、このため、移動度を有するTFT
が得られる。レーザー光の照射によってアニールを行
うことにより、前記イオン注入した不純物の活性化を行
うと同時に、上記の不純物導入工程で結晶性が劣化した
部分の結晶性を改善させる。この際、使用するレーザー
としてはXeClエキシマレーザー(波長308nm、
パルス幅40nsec)を用い、エネルギー密度150
〜400mJ/cm2、例えば250mJ/cm2で、1
カ所に付き4ショット照射を行う。厚さ600nmの
酸化ケイ素膜を層間絶縁膜6として形成する。この酸化
ケイ素膜からなる層間絶縁膜6はTEOSを原料とした
プラズマCVD法によって形成することができる。層
間絶縁膜6にコンタクトホール61n,62n,61
p,62pを形成してから、金属材料、例えば、窒化チ
タン膜とアルミニウム膜の二層膜によって電極7n,8
n,7p,8pを形成する。そして最後に、1気圧の
水素雰囲気において、350℃、30分のアニールを行
うことにより、完成する。
ゲート電極4n,4pをマスクとして、島状の結晶性ケ
イ素膜2n,2pにN型不純物例えばリン、P型不純物
例えばホウ素を順次選択的に注入する。なお、ドーピン
グに際しては、ドーピングが不要な領域をフォトレジス
トで覆うことによって、それぞれの元素を選択的にドー
ピングする。このとき、ドーピングガスとしてフォスフ
ィン(PH3)や、ジボラン(B2H6)を用い、前者の
場合は、加速電圧を60〜90kV、例えば80kV、
後者の場合は、40〜80kV、例えば65kVとし、
ドーズ量は1×1015〜8×1015cm-2、例えばリン
を2×1015cm-2、ホウ素を5×1015cm-2とす
る。これにより、結晶性ケイ素膜2n,2pにおいて不
純物が注入された領域21n,21p,22n,22p
が後にソース領域、ドレイン領域とされ、ゲート電極4
n,4pにマスクされ不純物が注入されない領域23
n,23pが、後にチャネル領域とされる。この状態を
上方より見ると、図4に示すように、活性領域23n,
23pにおいて、結晶化進行方向Xがキャリアの移動方
向(ソース→ドレイン方向)に対してほぼ平行となるよ
うに配置されており、このため、移動度を有するTFT
が得られる。レーザー光の照射によってアニールを行
うことにより、前記イオン注入した不純物の活性化を行
うと同時に、上記の不純物導入工程で結晶性が劣化した
部分の結晶性を改善させる。この際、使用するレーザー
としてはXeClエキシマレーザー(波長308nm、
パルス幅40nsec)を用い、エネルギー密度150
〜400mJ/cm2、例えば250mJ/cm2で、1
カ所に付き4ショット照射を行う。厚さ600nmの
酸化ケイ素膜を層間絶縁膜6として形成する。この酸化
ケイ素膜からなる層間絶縁膜6はTEOSを原料とした
プラズマCVD法によって形成することができる。層
間絶縁膜6にコンタクトホール61n,62n,61
p,62pを形成してから、金属材料、例えば、窒化チ
タン膜とアルミニウム膜の二層膜によって電極7n,8
n,7p,8pを形成する。そして最後に、1気圧の
水素雰囲気において、350℃、30分のアニールを行
うことにより、完成する。
【0059】ところで、上記構造のTFTを、画素電極
のスイッチング素子として用いる場合には、電極7n,
8n,7p,8pをITOなどの透明導電膜からなる画
素電極に接続し、もう一方の電極より信号を入力する。
また、上記構造のTFTを薄膜集積回路に用いる場合に
は、ゲート電極4n,4p上にもコンタクトホールを形
成して、必要とする配線を施せばよい。
のスイッチング素子として用いる場合には、電極7n,
8n,7p,8pをITOなどの透明導電膜からなる画
素電極に接続し、もう一方の電極より信号を入力する。
また、上記構造のTFTを薄膜集積回路に用いる場合に
は、ゲート電極4n,4p上にもコンタクトホールを形
成して、必要とする配線を施せばよい。
【0060】以上説明した製造方法に従って製造したC
MOS構造回路のTFTにおいて、電界効果移動度は、
Nチャネル型TFTの場合で230〜350cm2/V
s、Pチャネル型TFTの場合で120〜200cm2
/Vsと高く、閾値電圧は、Nチャネル型TFTの場合
で0〜1V、Pチャネル型TFTの場合で−2〜−3V
と非常に良好な特性を示す。また、TFTオフ領域での
リーク電流値もNチャネル型TFT、Pチャネル型TF
T共に数DA程度と従来法に比べ低い値に抑えられてい
る。しかも、繰り返し測定に伴う特性劣化もほとんどな
く、安定しており、高い信頼性が得られる。
MOS構造回路のTFTにおいて、電界効果移動度は、
Nチャネル型TFTの場合で230〜350cm2/V
s、Pチャネル型TFTの場合で120〜200cm2
/Vsと高く、閾値電圧は、Nチャネル型TFTの場合
で0〜1V、Pチャネル型TFTの場合で−2〜−3V
と非常に良好な特性を示す。また、TFTオフ領域での
リーク電流値もNチャネル型TFT、Pチャネル型TF
T共に数DA程度と従来法に比べ低い値に抑えられてい
る。しかも、繰り返し測定に伴う特性劣化もほとんどな
く、安定しており、高い信頼性が得られる。
【0061】なお、本発明は上記実施例のみに限定され
るものではなく、本発明の技術思想に基づき種々な応用
や変形が考えられる。
るものではなく、本発明の技術思想に基づき種々な応用
や変形が考えられる。
【0062】(1) 上述した二つの実施例の製造方法
では、第1の結晶化にあたって、非晶質ケイ素膜の表面
にニッケル塩を溶かせた水溶液を塗布したり、あるい
は、蒸着法によりニッケル膜を形成してから、非晶質ケ
イ素膜にニッケルを微量添加し、結晶成長を行わせるよ
うにしている。しかし、絶縁性の基板に非晶質ケイ素膜
を形成する前に、該基板の表面にニッケル導入用膜を設
け、非晶質ケイ素膜の下側からニッケルを拡散させて結
晶成長を行わせるようにすることもできる。要するに、
結晶化は、非晶質ケイ素膜の上面側から行ってもよい
し、下面側から行ってもよい。また、ニッケルの導入方
法としても、その他、様々な手法を用いることができ
る。例えば、ニッケル塩を溶かせる溶媒として、SOG
(スピンオングラス)材料を用いSiO2膜より拡散さ
せる方法も有効であるし、スパッタリング法やメッキ法
により薄膜形成する方法や、イオンドーピング法により
直接導入する方法なども利用できる。
では、第1の結晶化にあたって、非晶質ケイ素膜の表面
にニッケル塩を溶かせた水溶液を塗布したり、あるい
は、蒸着法によりニッケル膜を形成してから、非晶質ケ
イ素膜にニッケルを微量添加し、結晶成長を行わせるよ
うにしている。しかし、絶縁性の基板に非晶質ケイ素膜
を形成する前に、該基板の表面にニッケル導入用膜を設
け、非晶質ケイ素膜の下側からニッケルを拡散させて結
晶成長を行わせるようにすることもできる。要するに、
結晶化は、非晶質ケイ素膜の上面側から行ってもよい
し、下面側から行ってもよい。また、ニッケルの導入方
法としても、その他、様々な手法を用いることができ
る。例えば、ニッケル塩を溶かせる溶媒として、SOG
(スピンオングラス)材料を用いSiO2膜より拡散さ
せる方法も有効であるし、スパッタリング法やメッキ法
により薄膜形成する方法や、イオンドーピング法により
直接導入する方法なども利用できる。
【0063】(2) 結晶化を助長する触媒元素として
は、ニッケル(Ni)以外に、コバルト(Co)、パラ
ジウム(Pd)、白金(Pt)、銅(Cu)、銀(A
g)、金(Au)、インジウム(In)、スズ(S
n)、アルミニウム(Al)、アンチモン(Sb)を用
いることができる。
は、ニッケル(Ni)以外に、コバルト(Co)、パラ
ジウム(Pd)、白金(Pt)、銅(Cu)、銀(A
g)、金(Au)、インジウム(In)、スズ(S
n)、アルミニウム(Al)、アンチモン(Sb)を用
いることができる。
【0064】(3) 第2の結晶化において、アニール
時の雰囲気としては、上述した二つの実施例の製造方法
で示した酸素雰囲気以外に、スチーム(H2O)や塩化
水素(HCl)ガスの雰囲気としてもよい。特に、スチ
ーム雰囲気とする場合には、酸素の場合に比べて非常に
速い酸化レートが得られ、スループット向上に対してよ
り有利である。また、塩化水素ガス雰囲気とする場合で
は、ニッケルなど触媒元素のゲッタリング効果が大き
く、酸素雰囲気時に比べ濃度低減において有効であり、
TFT特性向上においてより有利である。
時の雰囲気としては、上述した二つの実施例の製造方法
で示した酸素雰囲気以外に、スチーム(H2O)や塩化
水素(HCl)ガスの雰囲気としてもよい。特に、スチ
ーム雰囲気とする場合には、酸素の場合に比べて非常に
速い酸化レートが得られ、スループット向上に対してよ
り有利である。また、塩化水素ガス雰囲気とする場合で
は、ニッケルなど触媒元素のゲッタリング効果が大き
く、酸素雰囲気時に比べ濃度低減において有効であり、
TFT特性向上においてより有利である。
【0065】(4) 本発明は、上述の実施例で説明し
たMOS型トランジスタに限らず、結晶性半導体を素子
材としたバイポーラトランジスタや静電誘導トランジス
タをはじめとして幅広く半導体プロセス全般に応用する
ことかできる。
たMOS型トランジスタに限らず、結晶性半導体を素子
材としたバイポーラトランジスタや静電誘導トランジス
タをはじめとして幅広く半導体プロセス全般に応用する
ことかできる。
【0066】(5) 本発明の応用としては、液晶表示
用のアクティブマトリクス型基板以外に、例えば、密着
型イメージセンサー、ドライバー内蔵型のサーマルヘッ
ド、有機系EL(エレクトロルミネセンス)等を発光素
子としたドライバー内蔵型の光書き込み素子や表示素
子、三次元IC等が考えられる。これらの素子に本発明
を用いれば、これらの素子の高速、高解像度化などの高
性能化が実現される。
用のアクティブマトリクス型基板以外に、例えば、密着
型イメージセンサー、ドライバー内蔵型のサーマルヘッ
ド、有機系EL(エレクトロルミネセンス)等を発光素
子としたドライバー内蔵型の光書き込み素子や表示素
子、三次元IC等が考えられる。これらの素子に本発明
を用いれば、これらの素子の高速、高解像度化などの高
性能化が実現される。
【0067】
【発明の効果】本発明では、絶縁基板上にほぼ単結晶に
匹敵する結晶性ケイ素膜からなる活性領域を形成して半
導体装置を構成できるので、非常に高性能で信頼性の高
い半導体装置を実現することができる。
匹敵する結晶性ケイ素膜からなる活性領域を形成して半
導体装置を構成できるので、非常に高性能で信頼性の高
い半導体装置を実現することができる。
【0068】特に、半導体装置を液晶表示装置とする場
合においては、アクティブマトリクス基板に要求される
画素スイッチングTFTのスイッチング特性の向上、周
辺駆動回路部を構成するTFTに要求される高性能化・
高集積化を同時に満足し、同―基板上にアクティブマト
リクス部と周辺駆動回路部とを構成するフルドライバモ
ノリシック型のアクティブマトリクス基板を実現でき、
モジュールのコンパクト化、高性能化、低コスト化が図
れる。
合においては、アクティブマトリクス基板に要求される
画素スイッチングTFTのスイッチング特性の向上、周
辺駆動回路部を構成するTFTに要求される高性能化・
高集積化を同時に満足し、同―基板上にアクティブマト
リクス部と周辺駆動回路部とを構成するフルドライバモ
ノリシック型のアクティブマトリクス基板を実現でき、
モジュールのコンパクト化、高性能化、低コスト化が図
れる。
【0069】また、本発明の製造方法では、触媒元素を
用いて2段階に分けて熱処理するという簡単なものであ
るから、前述の高性能で信頼性の高い半導体装置を容易
に製造することが可能となる。
用いて2段階に分けて熱処理するという簡単なものであ
るから、前述の高性能で信頼性の高い半導体装置を容易
に製造することが可能となる。
【図1】本発明の一実施例の半導体装置の構造を示す縦
断面図
断面図
【図2】同半導体装置の製造方法の工程図
【図3】本発明の他の実施例の半導体装置の構造を示す
縦断面図
縦断面図
【図4】同半導体装置の製造方法の工程図
【図5】図4の(E)工程での平面図
1 基板 2 結晶性ケイ素膜 21 ソース領域 22 ドレイン領域 23 活性領域 3 ゲート絶縁膜 4 ゲート電極 5 酸化物層 6 層間絶縁膜 7 ソース電極 8 ドレイン電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/336
Claims (10)
- 【請求項1】 絶縁表面を有する基板上に活性領域とな
る膜が積層されてなる半導体装置であって、 前記活性領域となる膜は、非晶質ケイ素膜をベースとし
て結晶化されたもので、結晶粒内のそれぞれの柱状結晶
が互いに結合されたほぼ単結晶状態の結晶性ケイ素膜か
らなる、ことを特徴とする半導体装置。 - 【請求項2】 前記結晶性ケイ素膜は、その結晶成長方
向がキャリアの移動方向に対してほぼ平行に設定されて
いる、請求項1に記載の半導体装置。 - 【請求項3】 前記結晶性ケイ素膜の結晶粒の粒径が、
5〜40μmである、請求項1に記載の半導体装置。 - 【請求項4】 絶縁表面を有する基板上に非晶質ケイ素
膜を形成する工程と、 該非晶質ケイ素膜にその結晶化を助長する触媒元素を導
入する工程と、 該非晶質ケイ素膜を比較的低温で加熱することにより結
晶化させ、結晶性ケイ素膜を得る工程と、 該結晶性ケイ素膜を、前記加熱時の温度よりも高い温度
で加熱することにより、その結晶性を助長する工程と、 を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項5】 絶縁表面を有する基板上に非晶質ケイ素
膜を形成する工程と、 該非晶質ケイ素膜の局部にその結晶化を助長する触媒元
素を導入する工程と、 該非晶質ケイ素膜を比較的低温で加熱することにより、
触媒元素が導入された領域を結晶化させるとともに、こ
の結晶化させた領域からさらにその周辺の領域へ基板表
面とほぼ平行な方向に結晶成長させる工程と、 該結晶性ケイ素膜を、前記加熱時の温度よりも高い温度
で加熱することにより、その結晶性を助長する工程と、 を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項6】 前記比較的高温での加熱は、O2、H
2O、HClなどの酸化雰囲気で行うものである、請求
項4または5に記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項7】 前記比較的低温での加熱は、温度520
〜600℃の範囲内で行うものである、請求項4または
5に記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項8】 前記比較的高温での加熱は、温度800
〜1100℃の範囲内で行うものである、請求項4また
は5に記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項9】 前記比較的高温での加熱は、結晶性ケイ
素膜中の触媒元素の濃度を、1×1014atoms/c
m3〜1×1017atoms/cm3の範囲内に管理する
ように行うものである、請求項4または5に記載の半導
体装置の製造方法。 - 【請求項10】 前記触媒元素は、Ni、Co、Pd、
Pt、Cu、Ag、Au、In、Sn、Al、Sbの中
の一種または複数種類の元素とされる、請求項4または
5に記載の半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29972095A JPH09148245A (ja) | 1995-11-17 | 1995-11-17 | 半導体装置およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29972095A JPH09148245A (ja) | 1995-11-17 | 1995-11-17 | 半導体装置およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09148245A true JPH09148245A (ja) | 1997-06-06 |
Family
ID=17876157
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29972095A Pending JPH09148245A (ja) | 1995-11-17 | 1995-11-17 | 半導体装置およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09148245A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11307783A (ja) * | 1998-02-18 | 1999-11-05 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 半導体装置およびその作製方法 |
| JP2009135488A (ja) * | 2007-11-30 | 2009-06-18 | Tera Semicon Corp | シリコンの結晶化方法 |
| US10777573B2 (en) | 2018-05-30 | 2020-09-15 | Toshiba Memory Corporation | Semiconductor device and method of manufacturing the same |
-
1995
- 1995-11-17 JP JP29972095A patent/JPH09148245A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11307783A (ja) * | 1998-02-18 | 1999-11-05 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 半導体装置およびその作製方法 |
| JP2009135488A (ja) * | 2007-11-30 | 2009-06-18 | Tera Semicon Corp | シリコンの結晶化方法 |
| US10777573B2 (en) | 2018-05-30 | 2020-09-15 | Toshiba Memory Corporation | Semiconductor device and method of manufacturing the same |
| US11404437B2 (en) | 2018-05-30 | 2022-08-02 | Kioxia Corporation | Semiconductor device and method of manufacturing the same |
| US11844219B2 (en) | 2018-05-30 | 2023-12-12 | Kioxia Corporation | Semiconductor device and method of manufacturing the same |
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