JPH0914858A - 炉体鉄皮の補修構造および補修方法 - Google Patents
炉体鉄皮の補修構造および補修方法Info
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- JPH0914858A JPH0914858A JP16107595A JP16107595A JPH0914858A JP H0914858 A JPH0914858 A JP H0914858A JP 16107595 A JP16107595 A JP 16107595A JP 16107595 A JP16107595 A JP 16107595A JP H0914858 A JPH0914858 A JP H0914858A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 鉄皮の補修を鉄皮温度の上昇を招くことなし
に、ひいては熱応力による亀裂の発生を阻止して補修す
ること。 【構成】 補修板の取付けのために、鉄皮に対して予め
2種の支持金具、即ち、一対のリング状横支持金具と、
縦方向に付設する短冊状縦支持金具とを固定し、これら
の金具を介して耐火物充填用隙間の形成と補修板の上・
下端部ならびに側縁部の溶接固定を行うようにした技術
であり、その特徴は、前記短冊状縦支持金具を溶接裏当
金兼スペーサーとして利用し、補修板を円筒状に組立
て、下部横支持金具との溶接固定を行った後に充填用隙
間に耐火物を充填し、鉄皮温度が安定した後に、上部横
支持金具と円筒状補修板上部とを溶接固定する。
に、ひいては熱応力による亀裂の発生を阻止して補修す
ること。 【構成】 補修板の取付けのために、鉄皮に対して予め
2種の支持金具、即ち、一対のリング状横支持金具と、
縦方向に付設する短冊状縦支持金具とを固定し、これら
の金具を介して耐火物充填用隙間の形成と補修板の上・
下端部ならびに側縁部の溶接固定を行うようにした技術
であり、その特徴は、前記短冊状縦支持金具を溶接裏当
金兼スペーサーとして利用し、補修板を円筒状に組立
て、下部横支持金具との溶接固定を行った後に充填用隙
間に耐火物を充填し、鉄皮温度が安定した後に、上部横
支持金具と円筒状補修板上部とを溶接固定する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高炉や熱風炉などの竪
型炉の炉体鉄皮を保護するために行う補修(補強を含
む)構造、および補修方法に関するものである。
型炉の炉体鉄皮を保護するために行う補修(補強を含
む)構造、および補修方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、高炉や熱風炉等の炉体鉄皮の補
修に当たっては、亀裂等の補修範囲が小さい場合には、
その亀裂補修部よりわずかに大きい当て板を取付けるこ
とにより、主として内圧の漏洩を防止することで対処し
ている。一方、その補修範囲が大きくなると、既設の炉
体鉄皮と補修板との間に隙間が生じ易くなるために、そ
うした空間を予め形成し、この空間を充填することで、
既設鉄皮と補修鉄皮の温度差を少なくし、このことによ
って、熱応力による鉄皮の亀裂(再発)を防止するよう
な工夫が払われている。
修に当たっては、亀裂等の補修範囲が小さい場合には、
その亀裂補修部よりわずかに大きい当て板を取付けるこ
とにより、主として内圧の漏洩を防止することで対処し
ている。一方、その補修範囲が大きくなると、既設の炉
体鉄皮と補修板との間に隙間が生じ易くなるために、そ
うした空間を予め形成し、この空間を充填することで、
既設鉄皮と補修鉄皮の温度差を少なくし、このことによ
って、熱応力による鉄皮の亀裂(再発)を防止するよう
な工夫が払われている。
【0003】ところで、熱風炉の炉体鉄皮に生じる亀裂
は、主として、鉄皮内面の応力腐食割れが進展し、外面
にまで貫通することによって発生するものであり、それ
の補修は、一般には外面側からのみで行われることか
ら、完全な補修ができず、再発し易いという傾向があっ
た。しかも、こうした場合、一般には、その他の部分に
も応力腐食割れが発生しているのが普通である。しか
も、かかる補修板は、炉体鉄皮に直接溶接することによ
り固定しているので、その部分に大きな熱応力が発生
し、内面の応力腐食割れを助長することになる。従っ
て、炉体鉄皮の補修に当たっては、熱応力の軽減を図る
ことが重要な方策となる。
は、主として、鉄皮内面の応力腐食割れが進展し、外面
にまで貫通することによって発生するものであり、それ
の補修は、一般には外面側からのみで行われることか
ら、完全な補修ができず、再発し易いという傾向があっ
た。しかも、こうした場合、一般には、その他の部分に
も応力腐食割れが発生しているのが普通である。しか
も、かかる補修板は、炉体鉄皮に直接溶接することによ
り固定しているので、その部分に大きな熱応力が発生
し、内面の応力腐食割れを助長することになる。従っ
て、炉体鉄皮の補修に当たっては、熱応力の軽減を図る
ことが重要な方策となる。
【0004】これに対して従来、炉体鉄皮補修時の熱応
力を軽減する方法として、実開昭58−165595号
公報に開示のように、補修板の各周縁部を溶接側に折り
曲げ、鉄皮との間に隙間を形成すると共に、その隙間内
にキャスタブルを充填する方法、あるいは実開平5−5
4526号公報に開示のように、リブとタブリング鉄板
にて鉄皮を二重構造とし、この隙間内に溶錫を流し込む
方法などが知られている。
力を軽減する方法として、実開昭58−165595号
公報に開示のように、補修板の各周縁部を溶接側に折り
曲げ、鉄皮との間に隙間を形成すると共に、その隙間内
にキャスタブルを充填する方法、あるいは実開平5−5
4526号公報に開示のように、リブとタブリング鉄板
にて鉄皮を二重構造とし、この隙間内に溶錫を流し込む
方法などが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来技術が
共通して抱えている問題は、補修中に不可避に生じる熱
応力による割れの再発を完全に防止できないことにあ
る。例えば、熱風炉の直胴部のような場所を、広範囲に
わたって補修するには、その補修個所に補修板をかぶせ
てから溶接固定することになるが、このとき炉体鉄皮と
該補修板との間にできる隙間のために、これが断熱層の
役割を持つことから鉄皮の温度を著しく上昇させる。そ
して、このように鉄皮温度が一時的に上昇したとして
も、補修板の溶接固定が終わり、隙間内にキャスタブル
が充填されれば、その作用により鉄皮の温度が低下する
ので、このときの温度差によって引張応力が発生し、そ
の結果として、鉄皮に新たな応力腐食割れの発生を誘う
ことになる。
共通して抱えている問題は、補修中に不可避に生じる熱
応力による割れの再発を完全に防止できないことにあ
る。例えば、熱風炉の直胴部のような場所を、広範囲に
わたって補修するには、その補修個所に補修板をかぶせ
てから溶接固定することになるが、このとき炉体鉄皮と
該補修板との間にできる隙間のために、これが断熱層の
役割を持つことから鉄皮の温度を著しく上昇させる。そ
して、このように鉄皮温度が一時的に上昇したとして
も、補修板の溶接固定が終わり、隙間内にキャスタブル
が充填されれば、その作用により鉄皮の温度が低下する
ので、このときの温度差によって引張応力が発生し、そ
の結果として、鉄皮に新たな応力腐食割れの発生を誘う
ことになる。
【0006】また、上記従来技術は、補修板を既設の鉄
皮に対して直に溶接するようになっているため、この溶
接部に熱応力が作用し、時として割れを助長するという
問題もあった。
皮に対して直に溶接するようになっているため、この溶
接部に熱応力が作用し、時として割れを助長するという
問題もあった。
【0007】本発明の目的は、従来技術が抱えている上
述した問題点を解決することにあり、特に炉体鉄皮の補
修を鉄皮温度の上昇を招くことなしに、ひいては熱応力
による亀裂の発生を阻止して補修の目的を達成し、もっ
て炉体寿命の向上と補修の成果を確実にもたらす技術を
確立し、提案することにある。
述した問題点を解決することにあり、特に炉体鉄皮の補
修を鉄皮温度の上昇を招くことなしに、ひいては熱応力
による亀裂の発生を阻止して補修の目的を達成し、もっ
て炉体寿命の向上と補修の成果を確実にもたらす技術を
確立し、提案することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上掲の目的を
実現する手段として、補修板の取付け(溶接固定)のた
めに、鉄皮に対して予め2種の支持金具、即ち、一対の
リング状横支持金具と、縦方向に付設する短冊状縦支持
金具とを固定し、これらの金具を介して耐火物充填用隙
間と補修板の上・下端部ならびに側縁部の溶接固定を行
うようにした技術であり、その特徴は、前記縦支持金具
を溶接時の裏当金兼スペーサーとして利用し、補修板を
円筒状に組立て、下部横支持金具との溶接固定を行った
後に、耐火物を充填し、鉄皮温度が安定した後に上部横
支持金具と円筒状補修板上部とを溶接する点の考え方に
ある。
実現する手段として、補修板の取付け(溶接固定)のた
めに、鉄皮に対して予め2種の支持金具、即ち、一対の
リング状横支持金具と、縦方向に付設する短冊状縦支持
金具とを固定し、これらの金具を介して耐火物充填用隙
間と補修板の上・下端部ならびに側縁部の溶接固定を行
うようにした技術であり、その特徴は、前記縦支持金具
を溶接時の裏当金兼スペーサーとして利用し、補修板を
円筒状に組立て、下部横支持金具との溶接固定を行った
後に、耐火物を充填し、鉄皮温度が安定した後に上部横
支持金具と円筒状補修板上部とを溶接する点の考え方に
ある。
【0009】即ち、本発明は、炉体鉄皮の外周面を、充
填材を介して円筒状補修板にて包囲した構成にかかる鉄
皮の補修構造において、該炉体鉄皮の補修個所に、それ
の上部, 下部にリング状横支持金具を固着すると共に、
これらの横支持金具の間を掛け渡すように設けられた短
冊状縦支持金具を固定し、前記各横支持金具を介して周
方向が複数に分割された前記補修板の上端・下端部を接
合すると共に、前記縦支持金具を介して補修板の各側縁
部を接合すると共に、前記各支持金具ならびに補修板と
鉄皮外周面との間に形成される隙間内に充填材を圧入充
填したことを特徴とする炉体鉄皮の補修構造である。
填材を介して円筒状補修板にて包囲した構成にかかる鉄
皮の補修構造において、該炉体鉄皮の補修個所に、それ
の上部, 下部にリング状横支持金具を固着すると共に、
これらの横支持金具の間を掛け渡すように設けられた短
冊状縦支持金具を固定し、前記各横支持金具を介して周
方向が複数に分割された前記補修板の上端・下端部を接
合すると共に、前記縦支持金具を介して補修板の各側縁
部を接合すると共に、前記各支持金具ならびに補修板と
鉄皮外周面との間に形成される隙間内に充填材を圧入充
填したことを特徴とする炉体鉄皮の補修構造である。
【0010】また、本発明は、炉体鉄皮の外周面を、充
填材を介在させて複数個の補修板にて包囲することによ
り補修する方法において、 1) 補修しようとする個所の上部, 下部に、一対のリン
グ状横支持金具をそれぞれ溶接固定すると共に、該補修
個所の縦方向には上・下部横支持金具間を掛け渡すよう
に1以上の縦支持金具を固定し、 2) 次いで、上記下部横支持金具上に、各補修板の下端
部を溶接固定し、 3) そして、補修板の円周方向における継ぎ目部には、
上記縦支持金具を介在させてこの縦支持金具を裏当金兼
スペーサーとして、該補修板側縁部どうしを溶接固定し
て、該炉体鉄皮を包囲する同心円筒状の補修板を形成
し、 4) その後、前記円筒状補修板と鉄皮外周面との間に、
前記横支持金具および縦支持金具を介在させることによ
り得られる隙間内に、補修板に設けた充填材圧入口を通
じて充填材を圧入充填し、 5) さらにその後、該補修部の温度が安定したら、前記
上部側横支持金具と補修板上端とを溶接固定することを
特徴とする炉体鉄皮の補修方法を提案する。
填材を介在させて複数個の補修板にて包囲することによ
り補修する方法において、 1) 補修しようとする個所の上部, 下部に、一対のリン
グ状横支持金具をそれぞれ溶接固定すると共に、該補修
個所の縦方向には上・下部横支持金具間を掛け渡すよう
に1以上の縦支持金具を固定し、 2) 次いで、上記下部横支持金具上に、各補修板の下端
部を溶接固定し、 3) そして、補修板の円周方向における継ぎ目部には、
上記縦支持金具を介在させてこの縦支持金具を裏当金兼
スペーサーとして、該補修板側縁部どうしを溶接固定し
て、該炉体鉄皮を包囲する同心円筒状の補修板を形成
し、 4) その後、前記円筒状補修板と鉄皮外周面との間に、
前記横支持金具および縦支持金具を介在させることによ
り得られる隙間内に、補修板に設けた充填材圧入口を通
じて充填材を圧入充填し、 5) さらにその後、該補修部の温度が安定したら、前記
上部側横支持金具と補修板上端とを溶接固定することを
特徴とする炉体鉄皮の補修方法を提案する。
【0011】
【作用】本発明によれば、補修ないしは補強を必要とす
る個所の上部, 下部に、予め一対のリング状横支持金具
を溶接固定すると共に、縦方向にも短冊状縦支持金具を
固定して、これらの支持金具を溶接裏当て金兼スペーサ
ーとして用いることにより、複数個の弧状補修板にて補
修個所を全周包囲するようにしたので、補修板の直付け
に比べると鉄皮への熱負荷が小さくなり、亀裂の再発が
未然に防止できる。
る個所の上部, 下部に、予め一対のリング状横支持金具
を溶接固定すると共に、縦方向にも短冊状縦支持金具を
固定して、これらの支持金具を溶接裏当て金兼スペーサ
ーとして用いることにより、複数個の弧状補修板にて補
修個所を全周包囲するようにしたので、補修板の直付け
に比べると鉄皮への熱負荷が小さくなり、亀裂の再発が
未然に防止できる。
【0012】しかも、本発明では、こうした溶接固定の
後に、該補修板と既設鉄皮との間にできる隙間内に、良
熱伝導性耐火材料を圧入充填し、これら(既設鉄皮およ
び補修板)の温度が安定した後に、上部横支持金具と補
修板上端とを溶接接合するようにしたので、鉄皮に新た
な熱応力が発生しないため、応力腐食割れの進展を抑制
することが可能になり、ひいては炉体鉄皮寿命の延長が
期待できるようになる。
後に、該補修板と既設鉄皮との間にできる隙間内に、良
熱伝導性耐火材料を圧入充填し、これら(既設鉄皮およ
び補修板)の温度が安定した後に、上部横支持金具と補
修板上端とを溶接接合するようにしたので、鉄皮に新た
な熱応力が発生しないため、応力腐食割れの進展を抑制
することが可能になり、ひいては炉体鉄皮寿命の延長が
期待できるようになる。
【0013】
【実施例】図1は、熱風炉の炉体鉄皮を4個に分割した
円筒状補修板を使って補修する際の、本発明の一実施例
を示すものである。図示の1は、熱風炉炉体鉄皮を示し
ており、この炉体鉄皮の補修個所の上部と下部には、細
いリング状の横支持金具2,3が溶接固定される。そし
て、補修に当たっては、まず、円周方向が複数部分に分
割された各補修板4,4´の下端を、下部の横支持金具
3上に重ね合わせ溶接し固定する。即ち、補修板4,4
´の取付けは、初めはその下端部のみを下部の横支持金
具3に対してのみ行い、この時点では上部は固定しな
い。なお、補修板上端と上部横支持金具2との溶接固定
は、該補修個所の鉄皮温度が安定したのちに行う。この
ような施工方法だと、補修板取付け直後に観察される高
温時と温度安定時との温度差による熱膨張・収縮による
相対位置のずれによる弊害を回避する上で有効である。
円筒状補修板を使って補修する際の、本発明の一実施例
を示すものである。図示の1は、熱風炉炉体鉄皮を示し
ており、この炉体鉄皮の補修個所の上部と下部には、細
いリング状の横支持金具2,3が溶接固定される。そし
て、補修に当たっては、まず、円周方向が複数部分に分
割された各補修板4,4´の下端を、下部の横支持金具
3上に重ね合わせ溶接し固定する。即ち、補修板4,4
´の取付けは、初めはその下端部のみを下部の横支持金
具3に対してのみ行い、この時点では上部は固定しな
い。なお、補修板上端と上部横支持金具2との溶接固定
は、該補修個所の鉄皮温度が安定したのちに行う。この
ような施工方法だと、補修板取付け直後に観察される高
温時と温度安定時との温度差による熱膨張・収縮による
相対位置のずれによる弊害を回避する上で有効である。
【0014】図示例では、これらの補修板4, 4´は、
円周方向が4分割されているが、その下端部の溶接固定
の後、次いで各側縁どうしの接合を行う。この作業は、
補修板4の側縁4aと補修板4´の側縁4´bとを、上
・下横支持金具2, 3の間の縦方向に固定した縦支持金
具5, 5´上で突合わせて、この縦支持金具5, 5´を
溶接裏当て金兼スペーサーとして溶接接合することで、
円周方向の全周を包囲するように取付けるものである。
従って、好ましくは、前記各側縁4a,4a´が溶接開
先形状を呈するように、角部を削り取ったものを用いる
とよい。
円周方向が4分割されているが、その下端部の溶接固定
の後、次いで各側縁どうしの接合を行う。この作業は、
補修板4の側縁4aと補修板4´の側縁4´bとを、上
・下横支持金具2, 3の間の縦方向に固定した縦支持金
具5, 5´上で突合わせて、この縦支持金具5, 5´を
溶接裏当て金兼スペーサーとして溶接接合することで、
円周方向の全周を包囲するように取付けるものである。
従って、好ましくは、前記各側縁4a,4a´が溶接開
先形状を呈するように、角部を削り取ったものを用いる
とよい。
【0015】図2は、鉄皮1の外周面に、上, 下横支持
金具2, 3および補修板4,4´を取付けた状態(下部
のみ溶接固定)の縦断面図である。
金具2, 3および補修板4,4´を取付けた状態(下部
のみ溶接固定)の縦断面図である。
【0016】上述したように各支持金具3, 5を介して
取付けられた各補修板4,4´と鉄皮1との間には、一
定の隙間6が形成される。即ち、補修板4,4´の下端
部と各側縁4a,4´bを支持金具3, 5に溶接固定す
る。その後、補修板4,4´の適所に設けた充填材圧入
口7より熱伝導率の良好な耐火物を圧入する。このよう
に、前記隙間6内に充填材8を圧入することによって、
補修板4と炉体鉄皮1との間の空気は補修板4,4´上
部の上部横支持金具2との間隙より排出される。なお、
充填は該間隙より充填材8が漏出するまで行い、この時
点でキャスタブル等の充填作業を中止する。
取付けられた各補修板4,4´と鉄皮1との間には、一
定の隙間6が形成される。即ち、補修板4,4´の下端
部と各側縁4a,4´bを支持金具3, 5に溶接固定す
る。その後、補修板4,4´の適所に設けた充填材圧入
口7より熱伝導率の良好な耐火物を圧入する。このよう
に、前記隙間6内に充填材8を圧入することによって、
補修板4と炉体鉄皮1との間の空気は補修板4,4´上
部の上部横支持金具2との間隙より排出される。なお、
充填は該間隙より充填材8が漏出するまで行い、この時
点でキャスタブル等の充填作業を中止する。
【0017】前記隙間6内にキャスタブル等の充填材8
を圧入充填することによって、炉体鉄皮1と補修板4,
4´の温度は徐々に降下する。そして、この充填材8の
硬化が完了した時点で、鉄皮温度も安定してくるので、
両者の相対位置の変位もなくなる。このことは、予め取
付けておく温度計(図示せず)によって温度の安定を検
出し、しっかりと安定した後に、上部横支持金具2と補
修板4,4´との最終溶接部を溶接接合する。このよう
な施工方法を採用すると、施工中の温度変化に伴う相対
位置の変位を吸収でき、補修することによって生じる新
たな熱応力の発生がなくなり、ひいては応力腐食割れの
進展を防止できる。
を圧入充填することによって、炉体鉄皮1と補修板4,
4´の温度は徐々に降下する。そして、この充填材8の
硬化が完了した時点で、鉄皮温度も安定してくるので、
両者の相対位置の変位もなくなる。このことは、予め取
付けておく温度計(図示せず)によって温度の安定を検
出し、しっかりと安定した後に、上部横支持金具2と補
修板4,4´との最終溶接部を溶接接合する。このよう
な施工方法を採用すると、施工中の温度変化に伴う相対
位置の変位を吸収でき、補修することによって生じる新
たな熱応力の発生がなくなり、ひいては応力腐食割れの
進展を防止できる。
【0018】上掲の実施例では、充填材8の圧入作業を
一度で完了させる場合について説明したが、本発明では
こうした方法に限られるものではなく、補修板4,4´
の高さ方向に何段かの充填材圧入口7を設け、充填材8
の硬化収縮などによる空間が最少となるように何回かに
分けて充填する方法でも良い。
一度で完了させる場合について説明したが、本発明では
こうした方法に限られるものではなく、補修板4,4´
の高さ方向に何段かの充填材圧入口7を設け、充填材8
の硬化収縮などによる空間が最少となるように何回かに
分けて充填する方法でも良い。
【0019】図3は、補修が完了した状態の横断面図で
ある。とくに、この図は、補修板4,4´と縦支持金具
5との溶接部の詳細を示すものであり、溶接裏当て金兼
スペーサーの上にて開先を設けて溶接した状態を示して
いる。従って、縦支持金具5とは溶接時の裏当て金とし
て作用すると共に、充填材8を圧入充填するときの空間
を確保するためのスペーサーとしての役割を担うもので
ある。
ある。とくに、この図は、補修板4,4´と縦支持金具
5との溶接部の詳細を示すものであり、溶接裏当て金兼
スペーサーの上にて開先を設けて溶接した状態を示して
いる。従って、縦支持金具5とは溶接時の裏当て金とし
て作用すると共に、充填材8を圧入充填するときの空間
を確保するためのスペーサーとしての役割を担うもので
ある。
【0020】なお、本発明は、既設鉄皮1と縦支持金具
5とは強固な溶接固定をせず、位置決め程度の固定にし
ておくことによって、温度変化に伴う相対変位を吸収で
き、熱応力の発生を効果的に防止する。
5とは強固な溶接固定をせず、位置決め程度の固定にし
ておくことによって、温度変化に伴う相対変位を吸収で
き、熱応力の発生を効果的に防止する。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
まず補修板の下端部とその側縁を溶接してから、該補修
板と炉体鉄皮との間に形成される隙間内に熱伝導率の良
い耐火材料を圧入充填し、補修個所の温度が安定した後
に、補修板上端部の溶接を行うようにしたから、補修時
の熱応力による応力腐食割れの進展を有効に防止でき、
炉体寿命を延長することができる。
まず補修板の下端部とその側縁を溶接してから、該補修
板と炉体鉄皮との間に形成される隙間内に熱伝導率の良
い耐火材料を圧入充填し、補修個所の温度が安定した後
に、補修板上端部の溶接を行うようにしたから、補修時
の熱応力による応力腐食割れの進展を有効に防止でき、
炉体寿命を延長することができる。
【図1】図1は、本発明の補修板取付けのもようを示す
斜視図。
斜視図。
【図2】図2は、補修板取付け後のもようを示す縦断面
図。
図。
【図3】図3は、補修完了後の状態を示す横断面図。
1 炉体鉄皮 2 上部横支持金具 3 下部横支持金具 4,4´ 補修板 5, 5´ 縦支持金具 6 隙間 7 充填材圧入口 8 充填材
Claims (2)
- 【請求項1】 炉体鉄皮の外周面を、充填材を介して円
筒状補修板にて包囲した構成にかかる鉄皮の補修構造に
おいて、 該炉体鉄皮の補修個所に、それの上部, 下部にリング状
横支持金具を固着すると共に、これらの横支持金具の間
を掛け渡すように設けられた短冊状縦支持金具を固定
し、前記各横支持金具を介して周方向が複数に分割され
た前記補修板の上端・下端部を接合すると共に、前記縦
支持金具を介して補修板の各側縁部を接合すると共に、
前記各支持金具ならびに補修板と鉄皮外周面との間に形
成される隙間内に充填材を圧入充填したことを特徴とす
る炉体鉄皮の補修構造。 - 【請求項2】 炉体鉄皮の外周面を、充填材を介在させ
て複数個の補修板にて包囲することにより補修する方法
において、 1) 補修しようとする個所の上部, 下部に、一対のリン
グ状横支持金具をそれぞれ溶接固定すると共に、該補修
個所の縦方向には上・下部横支持金具間を掛け渡すよう
に1以上の縦支持金具を固定し、 2) 次いで、上記下部横支持金具上に、各補修板の下端
部を溶接固定し、 3) そして、補修板の円周方向における継ぎ目部には、
上記縦支持金具を介在させてこの縦支持金具を裏当金兼
スペーサーとして、該補修板側縁部どうしを溶接固定し
て、該炉体鉄皮を包囲する同心円筒状の補修板を形成
し、 4) その後、前記円筒状補修板と鉄皮外周面との間に、
前記横支持金具および縦支持金具を介在させることによ
り得られる隙間内に、補修板に設けた充填材圧入口を通
じて充填材を圧入充填し、 5) さらにその後、該補修部の温度が安定したら、前記
上部側横支持金具と補修板上端とを溶接固定することを
特徴とする炉体鉄皮の補修方法。
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