JPH09151782A - シリンダブロックの製造方法 - Google Patents

シリンダブロックの製造方法

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JPH09151782A
JPH09151782A JP7311099A JP31109995A JPH09151782A JP H09151782 A JPH09151782 A JP H09151782A JP 7311099 A JP7311099 A JP 7311099A JP 31109995 A JP31109995 A JP 31109995A JP H09151782 A JPH09151782 A JP H09151782A
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cylinder
liner
forming
block
peripheral surface
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Application number
JP7311099A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Takami
俊裕 高見
Mitsuhiro Karaki
満尋 唐木
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Priority to DE69611751T priority patent/DE69611751T2/de
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D19/00Casting in, on, or around objects which form part of the product
    • B22D19/0009Cylinders, pistons
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F1/00Cylinders; Cylinder heads 
    • F02F1/02Cylinders; Cylinder heads  having cooling means
    • F02F1/10Cylinders; Cylinder heads  having cooling means for liquid cooling
    • F02F1/108Siamese-type cylinders, i.e. cylinders cast together
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F7/00Casings, e.g. crankcases
    • F02F7/0002Cylinder arrangements
    • F02F7/0007Crankcases of engines with cylinders in line
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F2200/00Manufacturing
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Abstract

(57)【要約】 【課題】シリンダライナを鋳ぐるんだシリンダブロック
において、シリンダライナの円筒部における外周面の中
心線とシリンダボアの中心線とを一致させ、同円筒部の
厚みが均一なシリンダブロックを製造する。 【解決手段】シリンダブロックの製造に際し、円筒部2
1〜23が列をなすように複数のシリンダライナ15〜
17を配置し、これらを相互に連結することにより、隣
り合う円筒部21〜23の外周面20の中心線L2の間
隔Wを変更するための可変構造部を形成しながらライナ
連結体12を形成する。ライナ連結体12の配置された
鋳造型内に溶融金属を注湯及び硬化させることにより、
ライナ連結体12の周囲にブロック本体を成形する。ブ
ロック本体を基準にして円筒部21〜23の内周面19
を切削加工することによりシリンダボアを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエンジンのシリンダ
ブロックを製造する方法に係り、より詳しくは、気筒数
と同数のシリンダボアを有するシリンダライナと、その
周囲に鋳造により設けられたブロック本体とからなるシ
リンダブロックを製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、多気筒内燃機関のシリンダブロッ
クとして、全体を鋳鉄によって形成したタイプが知られ
ている。このシリンダブロックの製造に際しては、気筒
数と同数の孔を有するブロック粗材を鋳造によって形成
する。ブロック粗材において、予め設定した基準位置か
ら所定長さ離れた箇所を中心として孔の内壁を切削加工
することにより、シリンダボアを形成する。
【0003】別のタイプとして、図24及び図25に示
すようにシリンダライナ91と、そのライナ91を囲む
ブロック本体92とからなるシリンダブロック93も知
られている。例えば特開平5−321751号公報に
は、シリンダライナ91を鋳鉄によって形成し、ブロッ
ク本体92をアルミニウムによって形成したシリンダブ
ロック93が開示されている。シリンダライナ91は、
内周面94及び外周面95の両中心線L1,L2が一致
し厚みの均一な円筒部96と、隣り合う円筒部96,9
6間に位置する連結部97とからなる。シリンダライナ
91の円筒部配列方向(図の左右方向)の長さは常に一
定である。
【0004】後者のタイプのシリンダブロック93に関
しても前者のタイプと同様にして製造することが考えら
れる。すなわち、まず図24に示すようなシリンダライ
ナ91を形成し、これを鋳造型内に配置し、溶融状態の
金属材料を注湯する。金属材料が収縮をともないながら
凝固すると、シリンダライナ91の回りにブロック本体
92が形成される。シリンダライナ91を鋳ぐるんだブ
ロック粗材が得られる。続いて、ブロック本体92の基
準位置から所定長さ離れた箇所を中心として、円筒部9
6の内周面94を切削加工する。すると、シリンダボア
♯1,♯2を有するシリンダブロック93が得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記鋳造工
程においては、溶融金属が鋳造型に注湯された後に0.
6%程度の収縮をともないながら凝固するのに対し、シ
リンダライナ91はほとんど収縮しない。このため、全
体を鋳鉄によって形成したタイプのシリンダブロックと
同様にブロック本体92を基準にして切削加工を行う
と、前記外周面95の中心線L2とは異なる箇所(中心
線L3)を中心とするシリンダボア♯1,♯2が形成さ
れることになる。その結果、円筒部96の厚みにばらつ
きが生じ、部分的に強度の不足する箇所が生ずるおそれ
がある。
【0006】本発明は前述した事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的はシリンダライナを鋳ぐるんだシリ
ンダブロックにおいて、シリンダライナの円筒部の外周
面の中心線とシリンダボアの中心線とを一致させ、同円
筒部の厚みが均一なシリンダブロックを製造することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の第1の発明は、外周面及び内周面
の両中心線が一致する円筒部を有するシリンダライナを
形成する工程と、前記円筒部が列をなすように複数のシ
リンダライナを配置し、同シリンダライナを相互に連結
することにより、隣り合う円筒部の外周面の中心線の間
隔を変更するための可変構造部を形成しながらライナ連
結体を形成する工程と、前記可変構造部を前記間隔が狭
まる方向へ移動可能な状態にして、前記ライナ連結体を
鋳造型内に配置する工程と、前記鋳造型に溶融金属を注
湯し硬化させることにより、前記ライナ連結体の周囲に
ブロック本体を成形する工程と、前記ブロック本体を基
準にして前記円筒部の内周面を切削加工することにより
シリンダボアを形成する工程とを備えている。
【0008】上記第1の発明では、シリンダブロックの
製造に際し、まず円筒部を有するシリンダライナが形成
される。このシリンダライナにおいては円筒部の外周面
及び内周面の両中心線が一致しており、同円筒部の厚み
がどの部分においても均一である。次に、円筒部が列を
なすように複数のシリンダライナが配置される。シリン
ダライナが相互に連結されることにより、可変構造部を
有するライナ連結体が形成される。このライナ連結体に
おいては、可変構造部により、隣り合う円筒部の外周面
の中心線の間隔を変更することが可能である。
【0009】続いて、ライナ連結体が鋳造型内に配置さ
れる。この状態では、ライナ連結体は可変構造部におい
て前記間隔が狭まる方向へ移動可能である。そして、鋳
造型に溶融金属が注湯される。溶融金属は収縮をともな
いながら硬化する。各シリンダライナに収縮にともなう
応力が加わり、同ライナが同収縮に追従して前記中心線
の間隔を狭める方向へ移動する。この方向は、後工程で
の切削加工により形成されるシリンダボアの中心線に近
づく方向である。溶融金属が硬化すると、ライナ連結体
の周囲にブロック本体が形成される。
【0010】続いて、ブロック本体を基準にして前記各
円筒部の内周面が切削加工される。ここで、前述したよ
うに溶融金属の凝固過程での収縮にともない各シリンダ
ライナが移動しているので、前記切削加工により、円筒
部の外周面の中心線を中心線とするシリンダボアの形成
が可能となる。円筒部の外周面及びシリンダボアの両中
心線が一致すれば、切削加工後に残るシリンダライナの
円筒部は厚みが均一となる。
【0011】請求項2に記載の第2の発明では、第1の
発明におけるシリンダライナの形成工程が、隣り合うシ
リンダライナの一方に凹所を形成し、他方に同凹所に係
合し得る突起を形成する処理を含み、前記ライナ連結体
の形成工程は、複数のシリンダライナを連結すべく前記
突起を凹所に係合させたとき、前記可変構造部として、
前記間隔を変更する方向への突起及び凹所の相対移動を
許容するための空隙を生じさせる処理を含んでいる。
【0012】上記第2の発明では、シリンダライナの形
成工程において、隣り合うシリンダライナの一方に凹所
が形成され、他方に突起が形成される。ライナ連結体の
形成工程において、複数のシリンダライナを連結すべく
前記突起が凹所に係合させられる。すると、ライナ連結
体が形成されるとともに、シリンダライナ間に可変構造
部としての空隙が生ずる。この空隙は、前記中心線の間
隔を変更する方向への突起及び凹所の相対移動を許容す
る。従って、突起を凹所に係合するという簡単な作業を
行うだけで可変構造部を有するライナ連結体が得られ
る。
【0013】また、鋳造型に配置されたライナ連結体を
保持するために、例えば、各シリンダライナが被せられ
る複数の入子ピンを有する保持機構を用いた場合、次の
点で有利である。この保持機構を用いた場合、隣り合う
入子ピンの間隔は鋳造型の温度に応じて変化する。これ
に対し、ライナ連結体の隣り合うシリンダライナは、可
変構造部により中心線の間隔を変更する方向へ移動可能
である。このため、前記のように入子ピンの間隔が変化
しても、その変化に合わせて各シリンダライナの位置を
ずらすことにより、対応する入子ピンに装着することが
可能である。
【0014】請求項3に記載の第3の発明では、第1の
発明におけるライナ連結体の形成工程が、前記可変構造
部として、隣り合うシリンダライナ間に前記間隔を変更
する方向への両シリンダライナの相対移動を許容するた
めの柔軟性の接着剤層を形成する処理を含んでいる。
【0015】上記第3の発明では、ライナ連結体の形成
工程において、隣り合うシリンダライナ間に可変構造部
としての接着剤層が形成される。この接着剤層は溶融金
属の収縮にともなう応力により変形し、中心線の間隔を
変更する方向への両シリンダライナの相対移動を許容す
る。従って、シリンダライナ間に接着剤層を設けるとい
う簡単な作業を行うだけで可変構造部を有するライナ連
結体が得られる。
【0016】また、鋳造型に配置されたライナ連結体を
保持するために、各シリンダライナが被せられる複数の
入子ピンを有する保持機構を用いた場合、第3の発明は
前述した第2の発明と同様に作用する。すなわち、ライ
ナ連結体の隣り合うシリンダライナは、接着剤層が変形
することにより、中心線の間隔を変更する方向へ移動可
能である。このため、隣り合う入子ピン間の間隔が鋳造
型の温度に応じて変化しても、その変化に合わせて各シ
リンダライナの位置をずらすことにより、対応する入子
ピンに装着することが可能である。
【0017】さらに、隣り合うシリンダライナ間に介在
される接着剤層は柔軟性を有しているので、両シリンダ
ライナに密着する。このため、接着剤層の形状を工夫す
ることにより、鋳造時に溶融金属がシリンダライナ間に
侵入しないようにシールすることが可能である。この場
合、たとえシリンダライナにおいて接着剤層に接触する
面が平滑でなくても、接着剤層がその面に合わせて変形
する。従って、接着剤層を介在させない場合に両シリン
ダライナ間に隙間が生じないようにするには、同シリン
ダライナの接合面を平滑に加工する必要があるが、第3
の発明ではこのような加工が不要である。
【0018】請求項4に記載の第4の発明は、複数の円
筒部を有し、かつ各円筒部の配列方向の長さが一定であ
るライナ連結体を形成する工程と、前記ライナ連結体を
鋳造型に配置する工程と、前記鋳造型に溶融金属を注湯
し硬化させることにより、前記ライナ連結体の周囲にブ
ロック本体を成形する工程と、前記ブロック本体を基準
にして前記円筒部の内周面を切削加工することによりシ
リンダボアを形成する工程とを備えたシリンダブロック
の製造方法であって、前記ライナ連結体の形成工程で
は、前記円筒部の外周面の中心線が、内周面の中心線よ
りもシリンダブロックにおける円筒部配列方向の中央部
側へずれたライナ連結体を形成するようにしている。
【0019】上記第4の発明では、シリンダブロックの
製造に際し、複数の円筒部を有するライナ連結体が形成
される。このライナ連結体においては、各円筒部の配列
方向の長さが一定である。また、円筒部の外周面の中心
線が、内周面の中心線よりもシリンダブロックにおける
円筒部配列方向の中央部側へずれている。すなわち、円
筒部の厚みは一定ではなく、円筒部配列方向の中央部側
ほど厚くなっている。
【0020】前記ライナ連結体が鋳造型に配置され、そ
の後、同鋳造型に溶融金属が注湯される。溶融金属は収
縮をともないながら硬化する。この際、ライナ連結体に
は収縮にともなう応力が加わるが、同連結体の円筒部配
列方向の長さは一定である。溶融金属が凝固すると、ラ
イナ連結体の周囲にブロック本体が成形される。
【0021】ブロック本体を基準にして各円筒部の内周
面が切削加工される。ここで、前述したように、ライナ
連結体の円筒部配列方向の長さが一定であるものの、円
筒部の外周面の中心線が予め内周面の中心線よりも円筒
部配列方向の中央部側へずらされている。このため、円
筒部の外周面及び内周面の両中心線が一致しているもの
に比べ、外周面の中心線に近い箇所を中心線としたシリ
ンダボアの形成が可能となる。両中心線が一致すれば、
切削加工後に残る円筒部の厚みは均一となる。
【0022】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)以下、第1及び第2の発明を具体
化した第1の実施の形態を図1〜図11に従って説明す
る。
【0023】図9及び図11は、4気筒エンジン用のシ
リンダブロック11を示している。シリンダブロック1
1は、気筒数と同数(この場合4つ)のシリンダボア♯
1,♯2,♯3,♯4を有するライナ連結体12を備え
ている。各シリンダボア♯1〜♯4はピストンリング1
3の装着されたピストン14を往復動可能に収容するた
めのものである。隣り合うシリンダボア♯1〜♯4にお
いて最も接近した箇所での間隔は、5〜8mm程度と非常
に狭くなっている。各シリンダボア♯1〜♯4において
ピストン14よりも上側の空間は、燃料及び空気の混合
気を燃焼するための燃焼室30の一部を構成する。各シ
リンダボア♯1〜♯4は、前記混合気や燃焼によって生
じたガスの気密を保つために、精度(真円度)の高い円
筒面に形成されている。
【0024】これらのシリンダボア♯1〜♯4は、図2
及び図6に示すライナ連結体12を切削加工することに
よって形成されたものである。より詳しくは、ライナ連
結体12は第1シリンダライナ15、第2シリンダライ
ナ16、第3シリンダライナ17及び第4シリンダライ
ナ18を備える。
【0025】各シリンダライナ15〜18は、外周面2
0の中心線L2及び内周面19の中心線L1が一致する
円筒部21,22,23,24と、同外周面20におい
て、前記中心線L1,L2を挟んで互いに反対側の位置
に設けられた、突起としての一本の第1の突条25及び
二本の第2の突条27,27とからなる。第1の突条2
5は、前記外周面20から外方へ突出した状態で、中心
線L1,L2に平行に延びている。第1の突条25の先
端面25aは、隣の円筒部22(又は23)の外周面2
0に合わせて湾曲形成されている。図3に示すように第
1の突条25の先端部の両側縁には、先端が尖り、前記
中心線L1,L2に平行に延びる一対の爪部26が形成
されており、両爪部26先端の幅が第1の突条25の他
の箇所での幅よりも広くなっている。
【0026】一方、両第2の突条27,27は互いに離
間した位置において、外周面20から外方へ突出した状
態で、中心線L1,L2に平行に延びている。両第2の
突条27,27の間隔は、前記両爪部26,26の幅よ
りも若干狭く設定されている。両第2の突条27,27
と外周面20の一部(両第2の突条27,27によって
挟まれた箇所)とによって凹所28が構成されている。
そして、隣り合うシリンダライナ15〜18を相互に連
結すべく第1の突条25を凹所28に係合させたとき、
可変構造部としての三つの空隙31,32,33が生ず
るようになっている。これらの空隙31〜33は、隣り
合う円筒部21〜24の外周面20における中心線L2
の間隔W(図2参照)を変更するためのものである。空
隙31は前記先端面25aと凹所28の底面との間に生
じ、空隙32,33は第2の突条27の先端面と、隣の
円筒部21〜24の外周面20との間に生ずる。
【0027】そして、前記のように、第1の突条25を
凹所28に係合させて全てのシリンダライナ15〜18
を連結させることにより、ライナ連結体12が形成され
ている。
【0028】図9に示すように前記ライナ連結体12の
周囲には、鋳造によって形成されたアルミニウム製のブ
ロック本体34が設けられている。ブロック本体34
は、それ自身やライナ連結体12を冷却するための水路
であるウォータジャケット35を備えている。ウォータ
ジャケット35は、全シリンダボア♯1〜♯4を取り囲
むようにライナ連結体12の周囲に形成されている。
【0029】ところで、シリンダライナ15〜18に
は、通常、以下の(1)〜(5)の各種特性が要求され
る。(1)ピストン14が繰り返し往復動しても摩耗し
にくく、耐摩耗性向上のためにエッチングや表面処理を
施す必要がないこと、(2)ピストン14が繰り返し往
復動しても焼付かないこと、(3)シリンダブロック1
1の鋳造時に、溶融金属から受ける熱により、シリンダ
ライナ15〜18の母材の硬度が低下しにくいこと、
(4)鋳造圧に耐える強度や靱性を有すること、(5)
鋳鉄製のシリンダライナと同じ方法で加工できること。
これは、鋳鉄製のシリンダライナの生産設備を流用する
ためである。
【0030】単一の金属では上記各要求特性を満足させ
ることが困難であることから、本実施の形態では複合材
を採用している。より詳しくは、各シリンダライナ15
〜18は、内層とその外側に接合されたアルミニウム合
金製の外層とからなる二層構造となっている。
【0031】次に、前記構成を有するシリンダブロック
11を製造する方法について工程別に説明する。この方
法は、シリンダライナを形成する工程(A)と、ライナ
連結体を形成する工程(B)と、ライナ連結体を鋳造型
に配置する工程(C)と、ブロック本体を成形する工程
(D)と、シリンダボアを形成する工程(E)とを備え
ている。
【0032】シリンダライナの形成工程(A) この工程(A)では、前述した材料からなるマトリック
ス粉末、アルミナ及び黒鉛を均一に混合し、CIP(Col
d Isostatics Press) により、孔を有するビレット(Bil
let)を成形する。アルミニウム合金製の缶内に前記ビレ
ットを挿入して複合ビレットを作製し、これに熱を加え
て昇温させる。シリンダライナ15〜18を成形するた
めの形状を有する金型に前記複合ビレットを挿入し、こ
れに圧力を加えて押出す。すると、粉末間で金属結合が
起こり、二層構造をなす長尺状物が得られる。この長尺
状物を所定の長さに切断すると、円筒部、第1の突条及
び第2の突条からなるシリンダライナが得られる。得ら
れた各シリンダライナにおいては、円筒部の外周面及び
内周面の両中心線が一致しており、同円筒部の肉厚がど
の部分においても均一である。
【0033】ライナ連結体の形成工程(B) この工程(B)では、前の工程(A)で得られたシリン
ダライナを4つ(15〜18)準備し、円筒部21〜2
4が列をなすようにこれらのシリンダライナ15〜18
を連結する。詳しくは図4に示すように連結の対象とな
る第1の突条25の先端面25aの上部及び下部にシリ
コーン系の接着剤を塗布する。又は第2の突条27,2
7間の外周面20の上部及び下部に同接着剤を塗布す
る。あるいは、両者25,20に接着剤を塗布する。隣
り合うシリンダライナ15〜18を相互に接近させ、図
2及び図3に示すように、第1の突条25を対応する凹
所28に押し込む。このとき、第1の突条25の両側面
が第2の突条27に面接触するのではなく、両爪部26
の先端が第2の突条27に線接触しながら同第1の突条
25が凹所28に入り込んでゆく。
【0034】全てのシリンダライナ15〜18に対し同
様の作業を行うと、第1の突条25と凹所28との係合
によって、隣り合うシリンダライナ15〜18が接着剤
層29を介して連結される。なお、このようにして得ら
れたライナ連結体12においては、各シリンダライナ1
5〜17は円筒部21〜24の配列方向への移動が可能
である。この移動にともない、円筒部21〜24の外周
面20の中心線L2の間隔Wが変化する。
【0035】ライナ連結体の配置工程(C) この工程(C)と次工程(D)には、図5及び図6に示
す鋳造型36が用いられる。この鋳造型36は固定型3
7、上部可動型38、下部可動型39、側部可動型40
及び保持機構41を備える。固定型37の複数(エンジ
ンの気筒数と同数)の箇所には孔42があけられてい
る。固定型37の側面44において各孔42の回りに
は、ウォータジャケット35を成形するための成形突部
43が設けられている。
【0036】上部可動型38は前記成形突部43の上方
に配置され、下部可動型39は同成形突部43の下方に
配置されている。両可動型38,39は前記側面44を
摺接しながら垂直方向へ往復動し、前記成形突部43に
接近及び離間する。側部可動型40は水平方向へ往復動
可能に配置されており、その往復動により固定型37に
接近及び離間する。
【0037】保持機構41は、鋳造型36に配置された
ライナ連結体12を保持するためのものであり、互いに
離間した状態で配置された複数本(気筒数と同数本)の
入子ピン45と、隣り合う入子ピン45の基端部を繋ぐ
連結部46とから一体的に構成されている。各入子ピン
45は円筒部21〜24の内周面19よりも若干小径の
丸棒状をなし、前記孔42において固定型37に固定さ
れている。
【0038】この鋳造型36にライナ連結体12を配置
するには、まず、図5に示すように、三つの可動型38
〜40を成形突部43からそれぞれ離間させる(型開き
する)。ライナ連結体12を成形突部43と入子ピン4
5との間の空間43aに挿入する。すると、ライナ連結
体12が入子ピン45に被せられる。
【0039】ここで、次の工程(D)での溶融金属の収
縮長さをαとすると、図3に示す三つの空隙31〜33
の幅w1〜w3は全て同収縮長さαよりも大きくなって
いる。別の表現をすれば、シリンダボア♯1〜♯4の中
心線L3の間隔(ボアピッチ)をAとすると、ライナ連
結体12が入子ピン45に装着された状態での外周面2
0の中心線L2の間隔WはA+αとなっている。この状
態では、シリンダライナ15〜18は同間隔Wを狭める
方向へ移動可能である。
【0040】ブロック本体の成形工程(D) この工程(D)では前記ライナ連結体12をインサート
とし、これをアルミニウムによって鋳ぐるむ。より詳し
くは、図7に示すように、可動型38〜40をそれぞれ
移動させて成形突部43に接近させる。このように型締
めが行われると、固定型37、各可動型38〜40及び
ライナ連結体12間には、ブロック本体34を成形する
ためのキャビティ47が形成される。側部可動型40の
湯道48を通じて溶融状態の金属材料をこのキャビティ
47内に注湯する。
【0041】キャビティ47に充填された溶融金属は
0.6%程度の収縮をともないながら硬化する。このと
き各シリンダライナ15〜18に収縮にともなう応力が
加わる。この応力により、シリンダライナ15〜18は
同収縮に追従して中心線L2の間隔W(図2参照)を狭
める方向へ移動する。この方向は、次の工程(E)にお
いて形成されるシリンダボア♯1〜♯4の中心線L3に
近づく方向である。溶融金属が硬化すると、ライナ連結
体12を金属(アルミニウム)によって鋳ぐるみ、かつ
同ライナ連結体12の回りにウォータジャケット35を
有するブロック粗材49が成形される。このブロック粗
材49においては円筒部21〜24の外周面20の中心
線L2がシリンダボア♯1〜♯4の中心線L3に一致す
る。
【0042】次に、図8に示すように可動型38〜40
を成形突部43から離間させるとともに、押し出しピン
(図示略)により鋳造型36からブロック粗材49を押
し出す。
【0043】シリンダボアの形成工程(E) この工程(E)では、ブロック本体34において予め設
定した位置を基準にし、その基準位置から所定長さ離れ
た箇所を切削中心として円筒部21〜24の内周面19
を切削加工する。前述したように、溶融金属の凝固過程
での収縮にともない、円筒部21〜24の内周面19及
び外周面20の両中心線L1,L2が移動しているの
で、前記切削加工により、図9及び図10に示すよう
に、同中心線L2を自身の中心線L3とし所定の半径を
有するシリンダボア♯1〜♯4が形成される。切削加工
後に残る円筒部21〜24の厚みは均一となる。このよ
うにすると、従来技術とは異なり、部分的に強度の低い
箇所のないシリンダブロック11が得られる。
【0044】なお、前記シリンダブロック11を構成部
品としたエンジン51においては、図11に示すよう
に、同ブロック11の上にガスケット52を介してシリ
ンダヘッド53が組付けられ、下にオイルパン(図示
略)が取付けられる。各シリンダボア♯1〜♯4にピス
トン14が収容される。そして、このエンジン51の作
動時には、燃焼室30で混合気が爆発・燃焼され、ピス
トン14がシリンダボア♯1〜♯4に沿って垂直方向に
往復動する。
【0045】本実施の形態は、前述した事項以外にも次
に示す特徴を有する。 (a)円筒部21〜24、第1の突条25及び第2の突
条27によってシリンダライナ15〜18を構成してい
る。このため、ライナ連結体12の形成工程(B)にお
いて、第1の突条25を凹所28に係合させるという簡
単な作業を行うだけで、隣り合うシリンダライナ15〜
18を連結するとともに、可変構造部としての空隙31
〜33を生じさせることができる。
【0046】(b)ライナ連結体12を構成するシリン
ダライナ15〜18を全て同一の形状としているので、
部品の共通化を図ることができる。 (c)第1の突条25の先端部の両側縁に爪部26,2
6を形成し、同突条25が凹所28に係合されたとき、
同爪部26の先端が第2の突条27に線接触するように
している。このため、第1の突条25と凹所28との接
触面積が狭くなり、同接触部分での摩擦が小さくなる。
これにともないシリンダライナ15〜18が移動しやす
くなる。鋳造後の凝固過程において金属材料が収縮する
際、その収縮にともなってシリンダライナ15〜18を
狙い通りに移動させることが可能となる。
【0047】(d)シリンダボア♯1〜♯4の中心線L
3の間隔Aが狭くなるので、シリンダブロック11の全
長(円筒部配列方向の長さ)が短くなり、エンジン51
全体の長さが短くなる。このため、エンジン51の軽量
化や、車両等への搭載性の向上を図ることができる。
【0048】(e)仮に、円筒部のみからなる複数のシ
リンダライナを互いに接近させた状態で配置し、それら
の回りに鋳造によってブロック本体を形成してシリンダ
ブロックを製造しようとすると、次の不具合がある。こ
の場合、鋳造後の凝固過程において隣り合うシリンダラ
イナ間に位置する金属材料は、同シリンダライナ間の間
隔の大きい方向(図9において矢印Ydで示す方向)へ
向けて引っ張られる。すると、同間隔の最も狭い箇所で
金属材料に亀裂が入るおそれがある。この亀裂はシリン
ダライナ間の間隔が狭くなるほど発生しやすい。
【0049】これに対し、本実施の形態では各シリンダ
ライナ15〜18において前記間隔の最も狭くなる箇所
(亀裂が発生しやすい箇所)に突条25,27が形成さ
れている。これらの突条25,27は十分に高い剛性を
有している。そして、隣り合うシリンダライナ15〜1
8同士が突条25,27において連結されている。この
ため、鋳造後の凝固過程に矢印Yd方向に応力が加わっ
ても、前記のような亀裂が発生するおそれはない。
【0050】(f)ライナ連結体12の各シリンダライ
ナ15〜18を対応する入子ピン45に対し確実に装着
することができる。これは以下の理由による。図5及び
図6に示すように、隣り合う入子ピン45の軸線Lxの
間隔は鋳造型36の温度に応じて変化する。鋳造型36
が高温になるほど熱膨張量が多くなり、同間隔が拡が
る。鋳造型36の温度を左右する要素の一つには、同鋳
造型36に溶融金属を注湯してからの経過時間がある。
この温度は注湯直後に最大となり、その後、時間の経過
とともに低下する。従って、前回の鋳造サイクルにおい
て注湯した時点から、今回の鋳造サイクルにおいてライ
ナ連結体12を配置するまでの時間が異なれば、前記軸
線Lxの間隔も異なることになる。ここで、仮にライナ
連結体において隣り合うシリンダライナが剛結合されて
いると、各入子ピンの軸線と各シリンダライナの中心線
とがずれ、同ライナを入子ピンに被せることができなく
なるおそれがある。
【0051】しかし、本実施の形態では、隣り合うシリ
ンダライナ15〜18は、可変構造部(空隙31〜3
3)により中心線L2の間隔Wを変更する方向へ移動可
能である。このため、軸線Lxの間隔が変化しても、そ
の変化に合わせて各シリンダライナ15〜18の位置を
ずらすことにより、同中心線L2を軸線Lxに一致させ
ることが可能となる。このように中心線L2及び軸線L
xが一致すれば、ライナ連結体12を入子ピン45に被
せることが可能となる。
【0052】(g)シリンダライナ15〜18及びライ
ナ連結体12の形成に要するコストをできるだけ低く抑
えることができる。これは以下の理由による。第1の突
条25及び第2の突条27は、隣り合うシリンダライナ
15〜18を連結する機能と、可変構造部(空隙31〜
33)を形成する機能とを兼ねている。そのため、単独
の機能を有する部分を別々に設けた場合に比べ材料費を
少なくできる。
【0053】また、仮にライナ連結体が可変構造部を備
えず円筒部配列方向の長さが一定であるとすると、隣り
合うシリンダライナの連結部分に隙間が生じていた場
合、そこに鋳造時の溶融金属が侵入するおそれがある。
その侵入を防止するには、連結に関わる部分の表面粗さ
を向上させるための加工を施す必要がある。しかし、本
実施の形態では、円筒部21〜24の連結部分に積極的
に空隙31〜33を生じさせている。これらの空隙31
〜33の形状には精度が要求されない。このため、上述
したような表面粗さを向上させるための加工は不要であ
る。
【0054】さらに、シリンダライナ15〜18の形成
工程(A)では、押出し加工により突条25,27が形
成されるので、これらを後に加工する必要はない。この
ように材料費が少なくてすみ、表面粗さを向上するため
の後加工や、突条25,27を形成するための後加工が
不要となることから、製造コストを低減できる。
【0055】(h)仮に、前記空隙に溶融金属が入り込
むと、その金属によってシリンダライナの動きが規制さ
れるおそれがある。しかし、本実施の形態では、空隙3
1〜33の上下に接着剤層29が設けられ、同空隙31
〜33が封鎖される。このため、溶融金属の空隙31〜
33内への侵入を接着剤層29によって防止し、シリン
ダライナ15〜18のスムーズな移動を確保できる。な
お、接着剤層29は硬化するまでは柔軟性を有している
ので、これがシリンダライナ15〜18の移動を妨げる
ことはない。
【0056】(i)シリンダブロックをアルミニウムに
よって形成する場合には、ピストンや、ピストンリング
との摺動特性を確保するために、通常、シリンダボアに
ニッケルメッキを施したり、MMC(金属基複合材料、
Metal Matrix Compositeの略)の層をシリンダボアの内
側に形成したり、高シリコンアルミ合金(A390)を
エッチングしたりすることが行われる。この場合、シリ
ンダボア内面の品質を確保するために低圧鋳造、低速中
圧鋳造で製造されるが、ダイカスト法に比べ平均肉厚が
厚くなり、シリンダブロック全体が重く、鋳造サイクル
も長くなる。
【0057】しかし、本実施の形態ではシリンダライナ
15〜18を前述したような特殊な構造(内層と外層と
からなる二層構造)とすることにより、鋳鉄製のシリン
ダライナとほぼ同等の強度、靱性を確保している。この
ため、前記ダイカスト鋳造工程をそのまま用いてライナ
連結体12を鋳ぐるむことができる。この新規な構造の
シリンダブロック11を製造するのに必要な設備投資を
必要最小限に抑えることができる。また、ダイカスト法
を用いることができるので、シリンダブロック11の平
均肉厚を薄くしたり、軽量化を図ったり、鋳造サイクル
を短くしたりすることができる。 (第2の実施の形態)次に、第1及び第3の発明を具体
化した第2の実施の形態を図12〜図19に従って説明
する。
【0058】本実施の形態は、可変構造部の構成及び形
成方法が第1の実施の形態と大きく異なる。そのほかに
も、本実施の形態では、円筒部21〜24の外周面20
に多数本のリブを形成したり、シリンダライナ15〜1
8の連結部分にボア間冷却水路を形成したりしている。
以下には、これらの相違点を中心に本実施の形態を説明
する。なお、第1の実施の形態と同一の部材には同一の
番号を付して説明を省略する。
【0059】図13及び図18に示すように本実施の形
態においては、全てのシリンダライナ15〜18が同一
形状をなしているのではなく、両端に位置する第1シリ
ンダライナ15及び第4シリンダライナ(図示略)が互
いに同一形状をなし、中間に位置する第2及び第3シリ
ンダライナ16,17が互いに同一形状をなしている。
ライナ連結体12の形成に際しては、第4シリンダライ
ナは第1シリンダライナ15に対し180°回転した状
態で配置され、第3シリンダライナ17は第2シリンダ
ライナ16に対し180°回転した状態で配置される。
このようにライナ連結体12は、形状の異なる二種類の
シリンダライナ15及び16,17によって構成されて
いる。
【0060】第1シリンダライナ15及び第4シリンダ
ライナは、外周面20及び内周面19の両中心線L2,
L1が一致する円筒部21と、その円筒部21から半径
方向外方ヘ向けて突出し、かつ先端に平坦な接合面54
を有する一つの連結部55とからなる。また、第2及び
第3シリンダライナ16,17は、外周面20及び内周
面19の両中心線L2,L1が一致する円筒部22,2
3と、各円筒部22,23から互いに反対方向へ向けて
突出し、かつ先端に平坦な接合面56,58を有する一
対の連結部57,59とからなる。各外周面20には、
中心線L1,L2に対し平行に延びる多数本のリブ61
が形成されている。
【0061】本実施の形態では、前記4つのシリンダラ
イナ15〜18を連結しながら可変構造部を形成するた
めに、接着剤が利用されている。より詳しくは、隣り合
う連結部55,57の接合面54,56間には可変構造
部としての接着剤層62が介在されている。同様に、隣
り合う連結部59,59の接合面58,58間にも可変
構造部としての接着剤層62が介在されている。接着剤
層62は接合面54,56,58の上縁部、下縁部及び
両側縁部に接着剤を塗布することによって形成され、全
体として縦長の四角環状をなしている(図12参照)。
接着剤層62の下部62aは、他の箇所よりも広い幅を
有している。これらの接着剤層62は、鋳造後の凝固過
程において溶融金属が収縮する際に、シリンダライナ1
5〜18が中心線L2の間隔Wを狭める方向へ相対移動
するのを許容する。
【0062】ここで、接着剤層62には、(1)連結部
55,57,59の接合面54,56,58に接着して
隣り合うシリンダライナ15〜18を連結すること、
(2)可変構造部として機能するために、鋳造後の凝縮
過程において柔軟性を有していること、(3)鋳造時に
おいて、連結部55,57,59間に溶融金属が侵入す
るのを防止するため、瞬間的な高温、高圧に耐え得るこ
とが要求される。これらの要求特性を満たす接着剤とし
て、本実施の形態ではシリコーン系の接着剤が用いられ
ている。
【0063】図16、図17及び図19に示すように、
シリンダブロック11には、ウォータジャケット35内
の冷却水63をシリンダボア♯1〜♯4間に導くための
ボア間冷却水路64,65が設けられている。一方のボ
ア間冷却水路64は、隣り合う連結部55,57間の上
部に形成された複数(4つ)の横長の閉空間66と、そ
の両側に設けられ、かつ閉空間66及びウォータジャケ
ット35間を連通させる一対の穴67とからなる。他方
のボア間冷却水路65は、隣り合う連結部59,59間
の上部に形成された複数(4つ)の横長の閉空間68
と、その両側に設けられ、かつ閉空間68及びウォータ
ジャケット35間を連通させる一対の穴69とからな
る。
【0064】閉空間66,68の形成のために、図13
及び図14に示すように、第2シリンダライナ16の接
合面56の上部における両側縁間には、深さDを有し、
中心線L1,L2に直交て延びる複数本(4本)の溝7
1が設けられている。図示はしないが、第3シリンダラ
イナ17の接合面にも同様の溝が設けられている。第1
シリンダライナ15及び第4のシリンダライナ18の接
合面54にはこのような溝は設けられていない。そし
て、第1及び第2シリンダライナ15,16が接着剤層
62を介して相互に連結されたとき、あるいは第4シリ
ンダライナ18及び第3シリンダライナ17が接着剤層
62を介して相互に連結されたとき、溝71と接合面5
4とによって所定の幅を有する閉空間66が形成され
る。
【0065】さらに、第2及び第3シリンダライナ1
6,17の各接合面58の上部における両側縁間には、
D/2の深さを有し、中心線L1,L2に直交して延び
る複数本(4本)の溝72がそれぞれ設けられている。
そして、第2及び第3シリンダライナ16,17が相互
に連結されたとき、両溝72,72によって所定の幅を
有する閉空間68が形成される。
【0066】上記の構成を採用したのは、閉空間66,
68の形成のためにシリンダライナ15〜18に対し行
う加工をできるだけ少なくし、隣り合うシリンダボア♯
1〜♯4間の中央に閉空間66,68を位置させるため
である。特に、後者に関しては、各シリンダボア♯1〜
♯4からボア間冷却水路64,65までの距離を等しく
し、隣合うシリンダボア♯1〜♯4を均一に冷却するこ
とを狙っている。
【0067】なお、接合面54,56,58の各上部に
のみ溝71,72を形成したのは、この箇所がエンジン
の作動時に接合面54,56,58中最も高温となり、
ウォータジャケット35を流れる冷却水63のみでは十
分な冷却効果が期待できないからである。すなわち、エ
ンジン51の作動時には燃焼室30で混合気が爆発・燃
焼され、それにともない熱が発生する。この熱によって
燃焼室30やその近傍が高温となる。前述したように、
シリンダライナ15〜18のうちピストン14よりも上
側の空間が燃焼室30を構成するので、同シリンダライ
ナ15〜18の上部が高温となる。燃焼室30から下方
へ離れるほど燃焼熱による影響を受けにくくなるので、
これらの部分はウォータジャケット35を流れる冷却水
63によって十分冷却できる。この部分にはボア間冷却
水路64,65は必ずしも必要でない。
【0068】次に、前記構成を有するシリンダブロック
11を製造する方法について、工程別に説明する。この
方法は、第1の実施の形態における工程(A)〜(E)
と、穴67,69を形成する工程(F)とからなる。
【0069】シリンダライナの形成工程(A) この工程(A)では、第1の実施の形態と同様にして、
CIP法に従いビレットを成形し、押し出し加工により
二層構造をなす長尺物を製作する。この長尺物を所定の
長さに切断し、円筒部及び一つの連結部からなるシリン
ダライナを得る。同様にして円筒部及び二つの連結部か
らなるシリンダライナを得る。得られた二種類のシリン
ダライナにおいては、円筒部の外周面及び内周面の両中
心線が一致しており、同円筒部の肉厚がどの部分におい
ても均一である。
【0070】ライナ連結体の形成工程(B) この工程(B)では、前記した二種類のシリンダライナ
を二つずつ準備し、円筒部21〜24が列をなすように
シリンダライナ15〜18を連結する。詳しくは連結の
対象となる一対の連結部55,57(又は59,59)
の接合面54,56(又は58,58)の少なくとも一
方に、その上縁部、下縁部及び側縁部に沿ってシリコー
ン系接着剤を塗布する。例えば、図12に示すように、
溝71を有する接合面56に四角環状をなすように接着
剤を塗布する。この際、下縁部にのみ、他よりも幅広に
接着剤を塗布する。隣り合う連結部55,57同士(又
は59,59同士)を接近させて前記接着剤によりシリ
ンダライナ15〜18を接着する。すると、接着剤によ
って隣り合うシリンダライナ15〜18が連結されたラ
イナ連結体12が形成される。なお、この連結体12に
おいては、接着剤層62の厚みの分だけ隣り合う連結部
55,57(又は59,59)の接合面54,56(又
は58,58)間に隙間ができており、各シリンダライ
ナ15〜18は円筒部配列方向への移動が可能である。
この移動にともない中心線L2の間隔Wが変化する。
【0071】また、前記接合面54,56(又は58,
58)の接近により、図18に示すように隣り合うシリ
ンダライナ15〜18の連結部分に閉空間66,68が
形成される。すなわち、第1及び第2シリンダライナ1
5,16間には、接合面54と溝71とによって閉空間
66が形成される。同様にして、第4及び第3シリンダ
ライナ17間にも閉空間66が形成される。さらに、第
2及び第3シリンダライナ16,17間には、一対の溝
72,72によって閉空間68が形成される。これらの
閉空間66,68はいずれも同じ容積を有し、しかも隣
り合うシリンダボア♯1〜♯4間の中央に位置する。
【0072】ライナ連結体の配置工程(C) この工程(C)では、第1の実施の形態と同様にして、
鋳造型36の三つの可動型38〜40を成形突部43か
らそれぞれ離間させる。ライナ連結体12を成形突部4
3と入子ピン45との間の空間43aに挿入する。する
と、ライナ連結体12が入子ピン45に装着されて鋳造
型36に配置される(図5参照)。この状態では、隣り
合う連結部55,57(又は59,59)の接合面5
4,56(又は58,58)間の間隔は、ブロック本体
34の形成工程(D)での溶融金属の収縮長さαよりも
大きくなっている。この状態では、シリンダライナ15
〜18は中心線L2の間隔Wを狭める方向へ移動するこ
とが可能である。
【0073】ブロック本体の成形工程(D) この工程(D)では、第1の実施の形態と同様にして、
可動型38〜40をそれぞれ移動させて成形突部43に
接近させ、固定型37、各可動型38〜40及びライナ
連結体34間に、ブロック本体12を成形するためのキ
ャビティ47を形成する。側部可動型40の湯道48を
通じて溶融状態の金属材料をこのキャビティ47内に注
湯する(図7参照)。
【0074】注湯された溶融金属は0.6%程度の収縮
をともないながら硬化する。このとき各シリンダライナ
15〜18に収縮にともなう応力が加わる。接着剤層6
2が接合面54,56,58の縁部に沿った四角環状を
なしており、連結部55,57間又は58,58間に溶
融金属が侵入するのを防止している。また、接着剤層6
2はシリコーン系樹脂によって形成され、柔軟性を有し
ている。このため、前記応力により、シリンダライナ1
5〜18は同収縮に追従して、接着剤層62を変形させ
ながら中心線L2の間隔Wを狭める方向へ移動する。
【0075】溶融金属が硬化すると、ライナ連結体12
をアルミニウムによって鋳ぐるみ、かつ同ライナ連結体
12の回りにウォータジャケット35を有するブロック
粗材49が成形される。このブロック粗材49において
は円筒部21〜24の外周面20の中心線L2がシリン
ダボア♯1〜♯4の中心線L3に一致する。
【0076】次に、可動型38〜40を成形突部43か
ら離間させるとともに、押し出しピン(図示略)により
鋳造型36からブロック粗材49を押し出す(図8参
照)。このブロック粗材49においては、ライナ連結体
12の各円筒部21〜24の内周面19が露出している
ものの、それ以外の部分は鋳物(ブロック本体34)に
よって覆われている。また、隣り合う連結部55,57
間又は59,59間にはそれぞれ複数(4つ)の閉空間
66,68が形成されているが、これらはウォータジャ
ケット35に未だ連通していない。
【0077】シリンダボアの形成工程(E) この工程(E)では、ブロック本体34において予め設
定した位置を基準にし、その基準位置から所定長さ離れ
た箇所を切削中心として円筒部21〜24の内周面19
を切削加工する。前述したように、溶融金属の凝固過程
での収縮にともない、円筒部21〜24の両中心線L
1,L2が移動しているので、前記切削加工により、図
19に示すように同中心線L2を自身の中心線L3とし
所定の半径を有するシリンダボア♯1〜♯4が形成され
る。切削加工後に残る各円筒部21〜24は厚みは均一
となる。すると、第1の実施の形態と同様にして、部分
的に強度の低い箇所のないシリンダブロック11が得ら
れる。
【0078】穴の形成工程(F) この工程(F)では、図19で示すように、ライナ連結
体12における連結部55,57(又は59,59)の
接合部分の両側に対応する箇所に対し、前記ブロック粗
材49の上方からドリル等の穿孔具によって穴67,6
9をあける。すると、各閉空間66,68の両側部及び
ウォータジャケット35が前記穴67,69によって連
通させられる。各閉空間66,68及び穴67,69に
よりボア間冷却水路64,65が構成され、目的とする
シリンダブロック11が得られる。
【0079】このシリンダブロック11を構成部品とし
たエンジン51においては、冷却水63がウォータジャ
ケット35を流れ、同冷却水63の一部が図15におい
て矢印で示すようにボア間冷却水路64,65を流れ
る。高温となったシリンダライナ15〜18と冷却水6
3との間で熱交換が行われ、同シリンダライナ15〜1
8の温度上昇が抑制される。特に本実施の形態では、各
シリンダボア♯1〜♯4からボア間冷却水路64,65
までの距離が等しくなっている。このため、同水路6
4,65を流れる冷却水63によって隣り合うシリンダ
ライナ15〜18が均一に冷却される。
【0080】本実施の形態は、前述した事項以外にも次
に示す特徴を有する。 (a)ライナ連結体12が鋳造型36に配置された状態
では、接着剤層62の下部は湯口48aに最も近い部分
であり、鋳造時の溶融金属から高い圧力を受ける。これ
に対し、本実施の形態では特に同下部62aを他の箇所
よりも幅広にしている。このため、前記のように高い圧
力を受けても、溶融金属が連結部55,57間又は5
9,59間に侵入するのを確実に防止できる。
【0081】(b)鋳造時には高温高圧の溶融金属が接
着剤層62に接触するが、同接着剤層62を構成する接
着剤としてシリコーン系接着剤を用いているので、前記
溶融金属に接しても十分に耐えることができる。
【0082】(c)ライナ連結体12の隣り合うシリン
ダライナ15〜18は、所定の厚みと柔軟性とを有する
接着剤層62により、中心線L2の間隔Wを変更する方
向へ移動可能である。このため、鋳造型36における入
子ピン45の軸線Lxの間隔が変化しても、その変化に
合わせて各シリンダライナ15〜18の位置をずらすこ
とにより、同中心線L2を軸線Lxに一致させることが
可能である。このため、第1の実施の形態と同様に、ラ
イナ連結体の配置工程(C)において、ライナ連結体1
2を入子ピン45に対し確実に装着することができる。
【0083】(d)仮に、ライナ連結体において隣り合
うシリンダライナが剛結合されているとする(従来技術
に相当)と、鋳造後の凝固過程において溶融金属が収縮
する際の応力により、円筒部がその配列方向に圧縮変形
され、同配列方向に直交する方向に長い扁平な形状にな
るおそれがある。そこで、この圧縮変形分を考慮して、
シリンダライナの形成工程(A)では、部分的に肉厚を
大きくする必要がある。
【0084】これに対し、本実施の形態では、凝固過程
での収縮にともなう応力を、シリンダライナ15〜18
間の接着剤層62の変形によって吸収できる。このた
め、各シリンダライナ15〜18の円筒部21〜24の
変形量は上述の場合よりも少なくなり、同円筒部21〜
24の肉厚を部分的に大きくしなくてもすむ。
【0085】(e)隣り合う連結部55,57間又は5
9,59間に介在される接着剤層62は柔軟性を有して
いるので接合面54,56,58に密着する。このた
め、たとえ接合面54,56,58が平滑でなくても、
接着剤層62がその面の凹凸に合わせて変形する。従っ
て、接着剤層62を介在させない場合にシリンダライナ
15〜18間に隙間が生じないようにするには、接合面
54,56,58を平滑に加工する必要があるが、本実
施の形態ではこのような加工が不要である。
【0086】(f)第1シリンダライナ15及び第4シ
リンダライナ18を同一の形状にし、第2及び第3シリ
ンダライナ16,17を同一の形状にしている。このた
め、部品の共通化を図ることができ、シリンダライナの
形成工程(A)では、上記二種類のシリンダライナを製
作するだけで、4つのシリンダライナ15〜18を用意
することができる。
【0087】(g)シリンダボア♯1〜♯4の中心線L
3から接合面54,56,58までの距離を種々設定す
るとともに、溝71,72の形成位置を種々設定してい
るので、第1シリンダライナ15及び第4シリンダライ
ナ18の連結部55には溝を形成する必要がない。従っ
て、閉空間66の形成に要する工数や加工費を少なくで
きる。
【0088】(h)ブロック本体34を構成する材料と
シリンダライナ15〜18を構成する材料とが異なって
いる。これらの材料の線膨張係数が異なると、エンジン
51作動にともなう熱によってブロック本体34とシリ
ンダライナ15〜18との境界部分に微小な隙間がで
き、ブロック本体34におけるシリンダライナ15〜1
8の保持強度が低下するおそれがある。
【0089】これに対し、本実施の形態では各円筒部2
1〜24の外周面に多数本のリブ61が形成されてい
る。これらのリブ61はブロック本体34との密着性を
高める。このため、エンジン51の作動にともなう熱に
よって体積膨張しても、ブロック本体34のシリンダラ
イナ15〜18に対する保持強度を高く維持することが
できる。
【0090】(i)複数本の溝71,72によって閉空
間66,68を構成するようにしたので、一つの大きな
凹部によって閉空間を構成した場合に比べ、シリンダボ
ア間近傍のシリンダライナの剛性を高めることができ
る。 (第3の実施の形態)次に、第4の発明を具体化した第
3の実施の形態を図20〜図23に従って説明する。
【0091】本実施の形態は、ライナ連結体12が可変
構造部を有しておらず、同連結体12の円筒部配列方向
の長さが一定である点と、各円筒部21〜24の肉厚が
均一でない点とが、前述した第1及び第2の実施の形態
と大きく異なっている。以下には、これらの相違点を中
心に本実施の形態を説明する。なお、第2の実施の形態
と同一の部材には同一の番号を付して説明を省略する。
【0092】図20に示すように、ライナ連結体12を
構成する各シリンダライナ15〜18は、円筒部21〜
24とその外周面20に一体形成された連結部55,5
7,59とからなる。これらの外周面20の中心線L2
は、内周面19の中心線L1よりもシリンダブロック1
1における円筒部配列方向の中央部側へずらされてい
る。すなわち、各円筒部21〜24の厚みは一定ではな
く、円筒部配列方向の中央部側ほど厚くなっている。
【0093】より詳しくは、第1シリンダライナ15の
円筒部21における外周面20の中心線L2はシリンダ
ボア♯1の中心線L3に一致し、第2シリンダライナ1
6の円筒部22における外周面20の中心線L2はシリ
ンダボア♯2の中心線L3に一致している。
【0094】また、第2シリンダライナ16及び第3シ
リンダライナ17の接合部分を基準位置73とし、この
基準位置73とシリンダボア♯1(又は♯4)の中心線
L3との間隔をBとし、同基準位置73とシリンダボア
♯2(又は♯3)の中心線L3との間隔をCとする。鋳
造後の凝固過程での溶融金属の収縮にともなう、中心線
L2の間隔Wの変化率をβとする。すると、第1シリン
ダライナ15(又は第4シリンダライナ18)における
内周面19の中心線L1は、前記基準位置73から、B
・(1+β/100)だけ離れた箇所に位置している。
第2シリンダライナ16(又は第3シリンダライナ1
7)における内周面19の中心線L1は、前記基準位置
73から、C・(1+β/100)だけ離れた箇所に位
置している。換言すると、中心線L1は硬化過程での収
縮を考慮し、中心線L3から予めオフセットした位置
(鋳造型36の入子ピン45の軸線Lxの位置)に設定
されている。
【0095】また、本実施の形態では、隣り合うシリン
ダライナ15〜18を連結するために以下の構成が採ら
れている。図22に示すように、隣り合う接合面54,
56(又は58,58)のいずれか一方の両側部には、
中心線L1に沿って延びる一対の溝74が形成されてい
る。他方の両側部には、中心線L1に沿って延び、かつ
前記溝74に係合し得る一対の突条75が設けられてい
る。溝74と突条75との係合部分は、工程(F)にお
いて穴67,69のあけられる箇所である。
【0096】さらに、溝74に突条75が係合されたと
き、その近傍に溶融金属の流入可能な空隙76,77が
生ずるようになっている。これらの空隙76,77は、
溶融金属の流通性を考慮すると、0.2mm以上の幅を有
するものである必要がある。0.2mmよりも狭いと、鋳
造時に溶融金属(この場合、アルミニウム)が十分に入
り込まないおそれがある。
【0097】次に、前記の構成を有するシリンダブロッ
ク11を製造する方法について、工程別に説明する。こ
の方法は、第2の実施の形態と同様に工程(A)〜
(F)からなる。
【0098】シリンダライナの形成工程(A) この工程(A)では、第1の実施の形態と同様にして、
CIP法に従いビレットを成形し、押し出し加工により
二層構造をなす長尺物を製作する。この長尺物を所定の
長さに切断し、円筒部及び一つの連結部からなるシリン
ダライナを得る。同様にして円筒部及び二つの連結部か
らなるシリンダライナを得る。得られた二種類のシリン
ダライナにおいては、円筒部の外周面及び内周面の両中
心線がずれており、同円筒部の肉厚が円筒部配列方向の
中央部側ほど大きくなっている。
【0099】ライナ連結体の形成工程(B) この工程(B)では、円筒部21〜24が列をなすよう
にシリンダライナ15〜18を連結する。詳しくは、隣
り合うシリンダライナ15〜18を相互に接近させ、溝
74に突条75を係合させる。この係合により両接合面
54,56(又は58,58)が相互に当接する。両連
結部55,57間(又は59,59間)に閉空間66
(又は68)と空隙76,77とを有するライナ連結体
12が形成される。
【0100】ライナ連結体の配置工程(C) この工程(C)では、第1の実施の形態と同様にして、
鋳造型36の可動型38〜40を成形突部43からそれ
ぞれ離間させる。ライナ連結体12を成形突部43と入
子ピン45との間の空間43aに挿入する。すると、ラ
イナ連結体12が入子ピン45に装着される(図5参
照)。この状態では、図20に示すように内周面19の
中心線L1が、シリンダボア♯1〜♯4の中心線L3か
ら予めオフセットした位置(入子ピン45の軸線Lxの
位置)に設定されている。このため、同内周面19にお
いて、各シリンダライナ15〜18を対応する入子ピン
45に装着することができる。
【0101】ブロック本体の成形工程(D) この工程(D)では、可動型38〜40をそれぞれ成形
突部43に接近させ、固定型37、各可動型38〜40
及びライナ連結体12間に、ブロック本体34を成形す
るためのキャビティ47を形成する。側部可動型40の
湯道48を通じて溶融状態の金属材料をこのキャビティ
47内に注湯する(図7参照)。注湯された溶融金属の
一部は前述した二つの空隙76,77内にも流入する。
この際、いずれの空隙76,77も十分に広い幅(0.
2mm以上)を有しているので、溶融金属は確実に空隙7
6,77内に入り込む。
【0102】注湯された溶融金属は0.6%程度の収縮
をともないながら硬化する。このとき各シリンダライナ
15〜18には収縮にともなう応力が加わるが、ライナ
連結体12の円筒部配列方向の長さは一定である。
【0103】溶融金属が硬化すると、ライナ連結体12
をアルミニウムによって鋳ぐるみ、両空隙76,77を
同アルミニウムによって充填し、かつ同ライナ連結体1
2の回りにウォータジャケット35を有するブロック粗
材49が成形される。
【0104】次に、可動型38〜40を成形突部43か
ら離間させるとともに、押し出しピン(図示略)により
鋳造型36からブロック粗材49を押し出す(図8参
照)。このブロック粗材49においては、ライナ連結体
12の各円筒部21〜24の内周面19が露出している
ものの、それ以外の部分はブロック本体34によって覆
われている。また、隣り合う連結部55,57間(又は
59,59間)には閉空間66(又は68)が形成され
ているが、これらはウォータジャケット35に未だ連通
していない。
【0105】シリンダボアの形成工程(E) この工程(E)では、基準位置73から所定間隔B離れ
た箇所を切削中心として第1シリンダライナ15の円筒
部21の内周面19を切削加工し、同基準位置73から
所定間隔C離れた箇所を切削中心として第2シリンダラ
イナ16の円筒部22の内周面19を切削加工する。こ
のように、ライナ連結体12の円筒部配列方向の長さが
一定であるものの、円筒部21〜24の外周面20の中
心線L2が予め内周面19の中心線L1よりも円筒部配
列方向の中央部側へずらされている。そして、もともと
の中心線L1とは異なる箇所(中心線L3)を中心とし
て切削加工が行われる。このため、円筒部の外周面及び
内周面の両中心線が一致しているもの(従来技術に相
当)とは異なり、切削加工後に残るシリンダライナ15
〜18の円筒部21〜24は厚みが均一となる。従っ
て、本実施の形態によっても、第2の実施の形態と同様
にし、シリンダライナ15〜18に部分的に強度の低い
箇所が生じない。
【0106】穴の形成工程(F) この工程(F)では、図21及び図23で示すように、
第2の実施の形態と同様にしてライナ連結体12におけ
る連結部55,57(又は59,59)の接合部分に、
前記ブロック粗材49の上方からドリル等の穿孔具によ
って穴67,69をあける。すると、各閉空間66,6
8の両側部及びウォータジャケット35が前記穴67,
69によって連通させられる。各閉空間66,68及び
穴67,69によりボア間冷却水路64,65が構成さ
れ、目的とするシリンダブロック11が得られる。
【0107】本実施の形態は、前述した事項以外にも次
に示す特徴を有する。 (a)溝74と突条75との係合部分に隙間があると、
冷却水63は穴67,69を流通する際にこの隙間に侵
入するおそれがある。これに対し、本実施の形態では、
前記冷却水63の侵入が空隙76,77内の金属によっ
て遮られる。その結果、エンジン51の作動時に、冷却
水63が前記隙間を通過しシリンダブロック11の下端
からクランクケース79内へ漏れ出るといった不具合を
未然に防止することができる。
【0108】なお、本発明は次に示す別の実施の形態に
具体化することができる。 (1)第1の実施の形態におけるライナ連結体12の形
成工程(B)では隣り合うシリンダライナ15〜18間
に接着剤層29を介在させたが、この接着剤層29を省
略してもよい。このようにすると、ブロック本体34の
形成工程(D)において溶融金属が空隙31〜33に入
り込むおそれがある。しかし、たとえ溶融金属が入り込
んだとしても、その溶融金属は柔軟性を有しているの
で、空隙31〜33を狭める方向へのシリンダライナ1
5〜18の移動は可能である。
【0109】(2)第1及び第3の実施の形態における
各円筒部21〜24の外周面20にも、第2の実施の形
態と同様のリブを形成してもよい。 (3)ブロック本体34を製作する際の鋳造法として
は、ダイカスト、中圧鋳造、低圧鋳造、重力鋳造、吸引
鋳造等の各種鋳造法を利用することができる。
【0110】(4)接着剤層29,62を構成する材料
としてはシリコーン系以外にもセラミック系やアルミナ
系の接着剤を用いることができる。 (5)各シリンダライナ15〜18の材質はアルミニウ
ム合金以外にも、鋳鉄や合金鋳鉄であってもよい。この
場合には、シリンダライナ15〜18は鋳造によって形
成される。突条25,27,75、溝71,72,74
等はシリンダライナ15〜18の鋳造時におおまかな形
状に形成され、その後、機械加工によって仕上げられ
る。
【0111】(6)本発明の製造方法は、4気筒のシリ
ンダブロックに限らず、2つ以上の気筒を有するシリン
ダブロックであれば適用可能である。 (7)第3の実施の形態においてシリンダライナ15〜
18同士を連結してライナ連結体12を形成するのに、
以下の方法を採ってもよい。
【0112】隣り合う接合面同士を接触させた後、それ
らの外周部分を溶接してもよい。また、接合面の両側部
に一対のキー溝を形成するとともに、対向する接合面の
両側部にキーを形成し、キーをキー溝に差し込むように
してもよい。
【0113】以上、本発明の各実施の形態について説明
したが、各形態から把握できる請求項以外の技術的思想
について、以下にそれらの効果とともに記載する。 (イ)請求項2に記載の製造方法において、前記シリン
ダライナの形成工程は、前記凹所に線接触し得る爪部を
突起の側縁に形成する処理を含むものであるシリンダブ
ロックの製造方法。このようにすると、ライナ連結体の
形成工程において、シリンダライナを相互に連結したと
き、凹所と突起との間の摩擦が小さくなる。このため、
ブロック本体の形成工程において、溶融金属が硬化する
過程でシリンダライナを狙い通りに移動させることがで
きる。
【0114】(ロ)請求項3に記載の製造方法におい
て、前記シリンダライナの形成工程は円筒部の外周面に
連結部を形成する処理を含み、前記ライナ連結体の形成
工程は、環状をなす接着剤層を隣り合う連結部間に形成
する処理を含むものであるシリンダブロックの製造方
法。このようにすると、ブロック本体の形成工程におけ
る鋳造時に、溶融金属が連結部間に侵入するのを防止す
ることができる。
【0115】(ハ)請求項3に記載の製造方法におい
て、前記ライナ連結体の形成工程は、接着剤層において
鋳造型の溶融金属の湯口に近い箇所を、他の箇所よりも
幅広に形成する処理を含むものであるシリンダブロック
の製造方法。このようにすると、鋳造時の溶融金属の高
い圧力にも耐え得る接着剤層を形成することができる。
【0116】
【発明の効果】以上詳述したように第1及び第4の発明
によると、シリンダライナを鋳ぐるんだシリンダブロッ
クにおいて、シリンダライナの円筒部の外周面の中心線
とシリンダボアの中心線とを一致させ、同円筒部の厚み
が均一で、部分的に強度の不足する箇所のないシリンダ
ブロックを製造することが可能となる。
【0117】第2及び第3の発明によると、第1の発明
の効果に加え、簡単な作業を行うだけで可変構造部を有
するライナ連結体を形成することができる。また、鋳造
型に配置されたライナ連結体を保持するために複数の入
子ピンを有する保持機構を用いた場合には、可変構造部
によって各シリンダライナの入子ピンへの装着性を向上
できる。
【0118】さらに、第3の発明によると、上述した効
果に加え、隣り合うシリンダライナの接合面を平滑にす
るための加工が不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態における各シリンダライナの
平面図。
【図2】ライナ連結体の部分平面図。
【図3】図2のX部の拡大図。
【図4】図2のIV-IV 線断面図。
【図5】鋳造型を型開きした状態を示す部分断面図。
【図6】入子ピンとライナ連結体との対応関係を示す説
明図。
【図7】鋳造型を型締めした状態を示す部分断面図。
【図8】鋳造型を用いてブロック粗材を成形した状態を
示す部分断面図。
【図9】シリンダブロックの部分平面図。
【図10】図9のZ部の拡大図。
【図11】シリンダブロックの縦断面図。
【図12】第2の実施の形態を示す図であり、図13の
第2シリンダライナの左側面図。
【図13】各シリンダライナの平面図。
【図14】図13のXIV-XIV 線断面図。
【図15】図19のXV-XV 線断面図。
【図16】図19のXVI-XVI 線断面図。
【図17】図19のXVII-XVII 線断面図。
【図18】ライナ連結体の部分平面図。
【図19】シリンダブロックの部分平面図。
【図20】第3の実施の形態におけるライナ連結体の部
分平面図。
【図21】シリンダブロックの部分平面図。
【図22】ライナ連結体において隣り合うシリンダライ
ナの連結部分の平面図。
【図23】シリンダブロックにおいて隣り合うシリンダ
ライナの連結部分の平面図。
【図24】従来のシリンダライナの部分平面図。
【図25】従来の方法に従って製造したシリンダブロッ
クの部分平面図。
【符号の説明】
12…ライナ連結体、15…第1シリンダライナ、16
…第2シリンダライナ、17…第3シリンダライナ、1
8…第4シリンダライナ、19…内周面、20…外周
面、21,22,23,24…円筒部、25…突起とし
ての第1の突条、28…凹所、31,32,33…第1
の実施の形態において可変構造部を構成する空隙、34
…ブロック本体、36…鋳造型、62…第2の実施の形
態において可変構造部を構成する接着剤層、73…基準
位置、L1,L2,L3…中心線、W…中心線の間隔、
♯1,♯2,♯3…シリンダボア。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面及び内周面の両中心線が一致する
    円筒部を有するシリンダライナを形成する工程と、 前記円筒部が列をなすように複数のシリンダライナを配
    置し、同シリンダライナを相互に連結することにより、
    隣り合う円筒部の外周面の中心線の間隔を変更するため
    の可変構造部を形成しながらライナ連結体を形成する工
    程と、 前記可変構造部を前記間隔が狭まる方向へ移動可能な状
    態にして、前記ライナ連結体を鋳造型内に配置する工程
    と、 前記鋳造型に溶融金属を注湯し硬化させることにより、
    前記ライナ連結体の周囲にブロック本体を成形する工程
    と、 前記ブロック本体を基準にして前記円筒部の内周面を切
    削加工することによりシリンダボアを形成する工程とを
    備えたシリンダブロックの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記シリンダライナの形成工程は、隣り
    合うシリンダライナの一方に凹所を形成し、他方に同凹
    所に係合し得る突起を形成する処理を含み、前記ライナ
    連結体の形成工程は、複数のシリンダライナを連結すべ
    く前記突起を凹所に係合させたとき、前記可変構造部と
    して、前記間隔を変更する方向への突起及び凹所の相対
    移動を許容するための空隙を生じさせる処理を含むもの
    である請求項1に記載のシリンダブロックの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記ライナ連結体の形成工程は、前記可
    変構造部として、隣り合うシリンダライナ間に前記間隔
    を変更する方向への両シリンダライナの相対移動を許容
    するための柔軟性の接着剤層を形成する処理を含むもの
    である請求項1に記載のシリンダブロックの製造方法。
  4. 【請求項4】 複数の円筒部を有し、かつ各円筒部の配
    列方向の長さが一定であるライナ連結体を形成する工程
    と、 前記ライナ連結体を鋳造型に配置する工程と、 前記鋳造型に溶融金属を注湯し硬化させることにより、
    前記ライナ連結体の周囲にブロック本体を成形する工程
    と、 前記ブロック本体を基準にして前記円筒部の内周面を切
    削加工することによりシリンダボアを形成する工程とを
    備えたシリンダブロックの製造方法であって、 前記ライナ連結体の形成工程では、前記円筒部の外周面
    の中心線が、内周面の中心線よりもシリンダブロックに
    おける円筒部配列方向の中央部側へずれたライナ連結体
    を形成するようにしたシリンダブロックの製造方法。
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