JPH09152433A - 固相担体に固定した核酸等の検出方法 - Google Patents

固相担体に固定した核酸等の検出方法

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JPH09152433A
JPH09152433A JP33803895A JP33803895A JPH09152433A JP H09152433 A JPH09152433 A JP H09152433A JP 33803895 A JP33803895 A JP 33803895A JP 33803895 A JP33803895 A JP 33803895A JP H09152433 A JPH09152433 A JP H09152433A
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enzyme
nucleic acid
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fluorescent substance
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JP33803895A
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English (en)
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Satoshi Fujita
聡 藤田
Naoto Kagiyama
直人 鍵山
Masayoshi Momiyama
政慶 籾山
Yasumitsu Kondo
恭光 近藤
Yoshiho Nishiyanai
美穂 西谷内
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 検出感度が高く,多色の蛍光シグナルを発す
ることができる,固相担体に固定した核酸等の検出方法
を提供する。 【解決手段】 固相担体に固定した核酸等の被検体に,
酵素を結合させる。次いで,該酵素に,「R−F−B−
A」に示す化学構造式の蛍光物質を反応させる。その
後,これらに励起光を照射して,これにより発生する蛍
光を検出する。ここに,Rは酵素と反応する酵素反応
基,FはOH基を有する蛍光団,Bはカルボキシアミド
基,Aはビフェニル基を意味する。以下,同様。Rは,
リン酸基,βガラクトピラノシド基等である。Fは,ア
ントラセン,ナフタレン等である。Aは,オルトビフェ
ニル基,又はパラビフェニル基である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,分子生物学等の研究分野,ウイ
ルスの検出などの臨床検査分野等において,蛍光基質と
酵素との反応を利用して,固相担体に固定した核酸等の
被検体の検出方法に関する。
【0002】
【従来技術】酵素抗体法は,酵素反応によりシグナル物
質を増幅するため,感度の高い方法として知られてい
る。とくに蛍光物質を用いる酵素標識蛍光法は特異性・
感度ともに高い優れた方法である(Robert H.
Yolken and Peter J.Stopa,
Enzyme−linked Fluorescenc
e Assay:Ultrasensitive So
lid−Phase Assay for Detec
tion of Human Rotavirus,J
ournal of Clinical Microb
iology,vol.10,317−321(197
9))。
【0003】かかる酵素抗体法は,マイクロタイターウ
ェルに結合させた抗体によって,被検体である抗原をト
ラップし,さらに,酵素標識抗体を結合させる。その酵
素活性を指標に抗原の存在を知る方法である。この方法
においては,酵素の基質として4−methyl−um
belliferyl phosphate(以下,M
UPともいう。)などの蛍光物質を用いることによって
高感度が達成されている。
【0004】一方,ナイロン膜に固定した核酸又は蛋白
質を特異的に検出する方法としては,それぞれサザンハ
イブリダイゼーションやウェスタンブロットが知られて
いる。これらの方法の中では,特に,化学発光基質を用
いた酵素抗体法を利用することによって,従来の放射性
同位元素を用いた方法と同等の感度が得られている。
【0005】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記従来の酵
素抗体法においては,蛍光基質の蛍光シグナルの波長が
限られているため,同一被検体上で複数種類の情報を同
時に検出することはできない。
【0006】そこで,同一被検体上で複数種類の情報を
同時に検出するに当たって,多色の蛍光シグナルを発す
る核酸等の検出方法には,酵素と蛍光物質とを反応さ
せ,これらに励起光を照射することにより発する蛍光を
検出する酵素標識蛍光法が有効と考えられる。しかし,
上述のMUPをはじめ,これまでに知られているほとん
どの蛍光基質はナイロン膜等の固相担体に沈着しない。
そのため,上記従来の蛍光物質は,固相担体上での特定
の情報(バンド・スポット等のパターン)の検出に利用
することはできない。
【0007】そこで,発明者らは,鋭利研究して,先に
固相担体に沈着し得る蛍光物質を出願した(特開平4─
91799号公報)。しかし,この蛍光物質であって
も,検出感度が不十分であった。また,1種類の蛍光シ
グナルを発することができるに留まるため,同一被検体
で複数種類の情報の検出を行うことができなかった。
【0008】本発明はかかる従来の問題点に鑑み,検出
感度が高く,多色の蛍光シグナルを発することができ
る,固相担体に固定した核酸等の検出方法を提供しよう
とするものである。
【0009】
【課題の解決手段】請求項1に記載の発明は,固相担体
に固定した核酸等の被検体に,酵素を結合させ,次い
で,該酵素に下記に示す化学構造式の蛍光物質を反応さ
せると共に該蛍光物質を固相担体に沈着させ,その後,
これらに励起光を照射して,これにより発生する蛍光を
検出することを特徴とする核酸等の検出方法である。 R−F−B−A ここに,Rは酵素と反応する酵素反応基,FはOH基を
有する蛍光団,Bはカルボキシアミド基,Aはビフェニ
ル基を意味する。
【0010】上記検出方法において最も注目すべきこと
は,固相担体上の被検体に結合させた酵素を,一般式R
−F−B−Aに示す蛍光物質と反応させることである。
上記酵素と反応した上記蛍光物質は,固相担体への沈着
能が高い。また,上記蛍光物質は,励起光の照射により
強い蛍光を発する。そのため,固相担体に固定した被検
体に対して優れた検出感度を発揮することができる。こ
れによって,固相担体を用いた酵素蛍光法が,分子生物
学的解析法に広く利用できるようになったばかりか,臨
床検査においても利用できる。
【0011】上記の蛍光物質としては以下に示すように
種々の物質を用いることができる。これらの蛍光物質
は,互いには蛍光波長が異なるものが多い(表2参
照)。そのため,蛍光波長の異なる複数の蛍光物質を用
いることにより,従来の化学発光法では不可能であった
蛍光シグナルの多色化が可能となった。それ故,上記の
検出方法によれば,1つの被検体の中に存在する複数種
類の情報を同時に検出することができる。
【0012】即ち,被検体が核酸である場合,核酸には
多数の情報が塩基配列によって蓄積されている。これら
の情報の有無を検出する場合,図1に示すごとく,蛍光
波長の異なる複数の蛍光物質F1 ,F2 ,F3 を選択し
て用いる。そして,蛍光物質F1 ,F2 ,F3 のそれぞ
れと特異的に反応する酵素E1 ,E2 ,E3 によりそれ
ぞれ標識した核酸プローブP1 ,P2 ,P3 を,1つの
被検体に結合させる。そして,酵素E1 ,E2 ,E3
蛍光物質F1 ,F2 ,F3 とを反応させ,次いで励起光
を照射することにより,蛍光物質F1 ,F2 ,F3 が互
いに異なる蛍光を発する。従って,上記の検出方法によ
れば,1つの核酸に存在する複数の塩基配列の有無を,
複数種類の情報として同時に検出することができる。
【0013】また,被検体が血液の場合には,多数の種
類の血中成分等の情報を同時に検出することができる。
被検体が生物体である場合には,各種の生物の代謝物,
生合成物等の情報を同時に検出することができる。
【0014】このように,本発明の検出方法によれば,
核酸,血液,尿,生物体,蛋白,唾液,汗,涙等の被検
体より,複数種類の情報を同時に得ることができる。こ
のため,検出回数の削減化,検出時間の短縮化を図るこ
とができ,研究者の労力軽減となる。また,被検体の使
用量を減少させることができ,微量の被検体から多くの
情報を検出することができる。従って,本発明の検出方
法は,生物学,医学の分野,臨床検査等において,多大
な貢献を果たすことができる。
【0015】そして,上記Rは,請求項2に記載の発明
のように,リン酸基,βガラクトピラノシド基,アセチ
ル基,又はプロピル基のいずれかであることが好まし
い。これにより,蛍光物質の固相担体への沈着能力が高
くなる。
【0016】上記Fは,請求項3に記載の発明のよう
に,アントラセン,ナフタレン,クマリン,フルオレセ
イン,ペリレン,ピレン,又はローダミンのいずれかで
あることが好ましい。これにより,優れた検出感度を発
揮することができる。
【0017】上記Aは,オルトビフェニル基,パラビフ
ェニル基,又はメタビフェニル基のいずれでもよいが,
この中で特に,請求項4に記載の発明のように,上記A
は,オルトビフェニル基,又はパラビフェニル基のいず
れかが好ましい。これにより,蛍光物質の蛍光強度及び
固相担体への沈着能力がより一層高くなる。上記FとA
とを結合するBは,カルボキシアミド基であって,請求
項5に記載の発明のように,(F)─CONH−
(A),又は(F)─NHCO−(A)のいずれでもよ
い。
【0018】上記蛍光物質としては,請求項5に記載の
発明のように,下記の「化1」〜「化5」に示す化学構
造式により表されるもののいずれかであることが好まし
い。これにより,蛍光物質の蛍光強度及び固相担体への
沈着能力がより一層高くなる。
【0019】
【化1】
【0020】
【化2】
【0021】
【化3】
【0022】
【化4】
【0023】
【化5】
【0024】上記の蛍光物質は,1種類だけを用いても
よいが,2種類以上を用いることが好ましい。これによ
り,上記のごとく,1つの被検体において多色の蛍光シ
グナルを得ることができ,同時に複数種類の情報の検出
を行なうことができる。上記の蛍光物質の中でも,特に
「化2」,「化3」,「化4」に示す蛍光物質は感度が
高い(表1参照)。そして,これらの主蛍光波長の差
は,40nm以上あり(表2参照),光学フィルターに
よって容易に分光することができる。従って,多色の蛍
光シグナルを検出するに当たっては,上記の「化2」,
「化3」,及び「化4」に示される蛍光物質の中の2種
又は3種を用いることが望ましい。これにより,多色の
蛍光シグナルを容易に検出することができる。
【0025】次に,上記酵素としては,例えば,請求項
6に記載の発明のように,アルカリ性ホスファターゼ,
酸性ホスファターゼ,βガラクトシダーゼ,エステラー
ゼ,パーオキシダーゼ,及び糖鎖切断酵素のいずれかを
用いる。糖鎖切断酵素としては,例えば,α−グルコシ
ダーゼ,β−グルコシダーゼ,α−グルクロニダーゼ,
β−グルクロニダーゼがある。
【0026】次に,上記固相担体としては,例えば,請
求項7に記載の発明のように,ナイロン膜,ニトロセル
ロース膜,ポリビニリデン・ジフルオライド膜,アガロ
ースゲル,又はアクリルアミドゲルのいずれかを用いる
ことが好ましい。これにより,蛍光物質の沈着能力が一
層高くなる。
【0027】また,上記固相担体は,例えば,請求項8
に記載の発明のように,生体組織,細胞,又は染色体の
いずれかであってもよい。これらの固相担体には,例え
ば,80℃に加熱した真空オーブン中で被検体を吸引さ
せる等の手段により人工的に被検体を固定することがで
きる。尚,上記被検体は,上記固相担体に予め固定され
ている場合もある。例えば,細胞が固相担体である場
合,その中には予め代謝産物,核酸等の被検体が存在し
ている。
【0028】次に,請求項9に記載の発明のように,上
記被検体に酵素を結合させるに当たっては,被検体に結
合させたハプテンと,酵素に結合した抗ハプテン抗体と
を,抗原抗体反応により結合させる方法がある。
【0029】上記ハプテンとしては,例えば,ビオチ
ン,ディゴキシゲニン,ジニトロフェノール,トリニト
ロフェノール,フルオレセイン,テトラメチルローダミ
ン Bイソチオシアネート,ローダミン,テキサスレッ
ド,ルシフェル イエロー,4,4−ジフルオロ−5,
7−ジメチル−4−ボラ−3a,4a−ジアザ−s−イ
ンダセン−3−プロピオニル,7−ニトロベンズ−2−
オキサ−1,3−ジアゾール−4−イル,ダンシル,又
はクマリンのいずれかを用いる。
【0030】酵素に上記の蛍光物質を反応させた後,こ
れらに照射する励起光は,例えば,上記反応により生成
する蛍光物質の光エネルギーを励起して,蛍光を発生さ
せることができる光である。かかる励起光としては,例
えば,300〜350nm,400〜450nm,45
0〜490nmの波長を有する光等を用いることができ
る。上記の蛍光は,目視,蛍光分光光度計,カメラ(C
CD,ポラロイド)等により,検出することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
実施形態例1 本発明の実施形態例にかかる核酸等の検出方法につい
て,図1を用いて説明する。本例は,蛍光物質と酵素と
の反応により,固相担体であるナイロン膜に固定したλ
DNA(被検体)を検出する方法である。蛍光物質は,
7─ヒドロキシ─N−(2─ビフェニル)─3─クマリ
ンカルボキシアミドホスフェート(7─Hydroxy
−N−(2─biphenyl)−3−coumari
ncarboxamide phosphate)であ
り,その化学構造式は下記の「化1」に示した。
【0032】
【化1】
【0033】以下,λDNAの検出方法について詳細に
説明する。まず,上記蛍光物質を以下の手順に従って合
成する。即ち,下記の「化6」に示す市販の4─メチル
ウンベリフェリルホスフェート(4─Methylum
belliferyl phosphate)のクマリ
ン骨格を基本として,アミド結合を介してビフェニル基
を付加することにより,上記「化1」に示す蛍光物質を
得た。
【0034】
【化6】
【0035】次に,上記蛍光物質を用いて,λDNAを
検出した。検出限界量は,以下に示すスポットテストに
より決定した。まず,DNAラベリング&ディテクショ
ンキット(ベーリンガー・マンハイム社製)を用いて,
λDNAをランダムプライム法によりDIG(ディゴキ
シゲニンを意味する。以下,同様。)により標識した。
【0036】標識されたλDNAは,トリスバッファー
(10mM tris(pH8),1mM EDTA)
により適宜希釈して,0fg/μL,5fg/μL,1
0fg/μL,20fg/μL,40fg/μL,80
fg/μL,160fg/μL,320fg/μL,1
pg/μLの濃度のDNA溶液をそれぞれ調製した。
【0037】標識λDNAを均一に希釈させるために,
トリスバッファーの中には,非特異的DNAとしてニシ
ン精子DNAを加えておいた。このニシン精子DNAの
量は,後述するナイロン膜への1スポットに100ng
のニシン精子DNAが存在するように調製した。
【0038】次に,図2に示すごとく,このDNA溶液
を1μLずつ,固相担体としてのナイロン膜9(3cm
×7cm,Biodyne A,0.45μM,Pal
l社製)にスポットした。これにより,1スポットに
は,被検体のλDNAが,それぞれ0fg(フェムトグ
ラム),5fg,10fg,20fg,40fg,80
fg,160fg,320fg,1pg(ピコグラム)
存在することとなる。0fgは,ブランクテストであ
る。図1において,符号1は,DNA溶液のスポット部
分を示す。
【0039】次に,上記ナイロン膜をin vacuo
(真空オーブン中)で80℃の温度で30分間加熱し
た。これにより,このナイロン膜を乾燥させて,DIG
標識λDNAを固定した。次に,上記ナイロン膜を0.
1%カゼイン溶液に30分間浸漬して,ブロッキング処
理を行った。
【0040】次に,上記ナイロン膜を,アルカリ性ホス
ファターゼにより標識した抗DIG抗体(ベーリンガー
・マンハイム社製)を含む反応液に室温で30分間浸漬
して,上記DIG標識λDNAにアルカリ性ホスファタ
ーゼ標識抗DIG抗体を結合させた。次に,上記ナイロ
ン膜を,バッファー(0.1M tris,pH7.
5,0.15M NaCl)で10分間ずつ3回洗浄し
て,未結合の上記抗DIG抗体を除去した。
【0041】次に,合成した上記蛍光物質の100μg
/ml基質溶液(100mM tris,pH8,10
mM NaCl,50mM MgCl2 )を,上記のナ
イロン膜に全表面を覆うように滴下した。ナイロン膜を
パラフィルムにより被覆して,37℃の温度で1時間暗
室で静置した。これにより,上記の蛍光物質とホスファ
ターゼとを反応させた。その後,パラフィルムを取り除
き,ナイロン膜に0.5N NaOHを滴下して,反応
を終了させた。
【0042】次に,ナイロン膜に紫外線(302nm,
2mW/cm2 )を照射して,反応生成物を励起させ
た。これにより反応生成物から発生する蛍光を,CCD
カメラ(ソニー製,商品名XC−57)に取り込み,ビ
デオプリンター(精工舎製,商品名VP−1500)で
プリントアウトした。そして,目視で見えるスポットを
検出可能であるとした。また,目視で見えないスポット
を検出不可能であるとした。その結果,1pg以上のλ
DNAを検出することができた。
【0043】(比較例1)比較のために,上記の「化
6」に示す市販の4─メチルウンベリフェリルホスフェ
ートを蛍光物質として用いてλDNAを検出することを
試みた。本例の検出方法は,「化1」に示す蛍光物質を
用いる代わりに,「化6」に示す蛍光物質を用いた点を
除いては,実施形態例1と同様である。その結果,λD
NAは,全く検出されなかった。その理由は,4─メチ
ルウンベリフェリルホスフェートがナイロン膜に沈着し
なかったためであると考えられる。
【0044】実施形態例2 本例のDNAの検出方法は,蛍光物質として,下記の
「化2」に示す3,6−ジヒドロキシ−5′−(4−ビ
フェニルカルボキシアミド)フルオレセインジホスフェ
ート(3,6−dihydroxy−5′−(4−bi
phenylcarboxamide)fluores
cein diphosphate)を用いた。
【0045】
【化2】
【0046】以下,λDNAの検出方法について説明す
る。まず,市販のフルオレセインをリン酸化して,下記
の「化7」に示すフルオレセインジホスフェート(Fl
uorescein diphosphate)を得
た。
【0047】
【化7】
【0048】次に,フルオレセインジホスフェートのフ
ルオレセイン骨格にアミド結合を介してビフェニル基を
付加することにより,上記「化2」に示す蛍光物質を得
た。
【0049】次に,上記蛍光物質を用いて,λDNAを
検出することを試みた。本例の検出方法は,「化1」に
示す蛍光物質の代わりに「化2」に示す蛍光物質を用い
た点を除いては,実施形態例1と同様である。その結
果,40fg以上のλDNAを検出することができた。
【0050】(比較例2)比較のために,上記の「化
7」に示すフルオレセインジホスフェートを蛍光物質と
して用いてλDNAを検出することを試みた。本例の検
出方法は,「化1」に示す蛍光物質の代わりに「化7」
に示す蛍光物質を用いた点を除いては,実施形態例1と
同様である。その結果,λDNAは,全く検出されなか
った。その理由は,フルオレセインジホスフェートがナ
イロン膜に沈着しなかったためであると考えられる。
【0051】実施形態例3 本例のDNAの検出方法は,蛍光物質として,下記の
「化3」に示す3─ヒドロキシ─N−2─ビフェニル─
2─ナフタレンカルボキシアミドホスフェート(3─H
ydroxy−N−2−biphenyl−2−nap
hthalenecarboxamide phosp
hate)(以下,HNPPともいう。)を用いた。
【0052】
【化3】
【0053】以下,λDNAの検出方法について説明す
る。まず,下記の「化8」に示す市販の3─ヒドロキシ
─N−(2,4─ジメチルフェニル)─2─ナフタレン
カルボキシアミドホスフェート(3─Hydroxy−
N−(2,4−dimethylphenyl)−2−
naphthalenecarboxamide ph
osphate)(以下,ナフトールAS−MXリン酸
ともいう。)のナフトール骨格に,アミド結合を介して
ビフェニル基を付加して,上記「化3」に示す蛍光物質
を得た。
【0054】
【化8】
【0055】次に,上記蛍光物質を用いて,λDNAを
検出することを試みた。本例の検出方法は,「化1」に
示す蛍光物質の代わりに「化3」に示す蛍光物質を用い
た点を除いては,実施形態例1と同様である。その結
果,5fg以上のλDNAを検出することができた。
【0056】(比較例3)比較のために,上記の「化
8」に示すナフトールAS−MXリン酸を蛍光物質とし
て用いてλDNAを検出することを試みた。本例の検出
方法は,「化1」に示す蛍光物質の代わりに「化8」に
示す蛍光物質を用いた点を除いては,実施形態例1と同
様である。その結果,40fg以上のλDNAを検出す
ることができた。
【0057】実施形態例4 本例のDNAの検出方法は,蛍光物質として,下記の
「化4」に示す3−ヒドロキシ─N−(2─ビフェニ
ル)─2─アントラセンカルボキシアミドホスフェート
(3─Hydroxy−N−(2−biphenyl)
−2−anthracenecarboxamide
phosphate)を用いた。
【0058】
【化4】
【0059】以下,λDNAの検出方法について説明す
る。まず,下記の「化9」に示す3─ヒドロキシ─N−
2’−メチルフェニル─2─アントラセンカルボキシア
ミドホスフェート(3─Hydroxy−N−2’−m
ethylphenyl−2−anthracenec
arboxamide phosphate)(以下,
ナフトールAS−GRリン酸ともいう。)のアントラセ
ン骨格に,アミド結合を介してビフェニル基を付加し
て,上記「化4」に示す蛍光物質を得た。
【0060】
【化9】
【0061】次に,上記蛍光物質を用いて,λDNAを
検出することを試みた。本例の検出方法は,「化1」に
示す蛍光物質の代わりに「化4」に示す蛍光物質を用い
た点を除いては,実施形態例1と同様である。その結
果,10fg以上のλDNAを検出することができた。
【0062】(比較例4)比較のために,上記の「化
9」に示すナフトールAS−GRリン酸を蛍光物質とし
て用いてλDNAを検出することを試みた。本例の検出
方法は,「化1」に示す蛍光物質の代わりに「化9」に
示す蛍光物質を用いた点を除いては,実施形態例1と同
様である。その結果,80fg以上のλDNAを検出す
ることができた。
【0063】実施形態例5 本例のDNAの検出方法は,蛍光物質として,下記の
「化5」に示すN−(4−ビフェニルカルボニル)−5
−アミノナフトフルオレセインジホスフェート(N−
(4−biphenylcarbonyl)−5−am
inonaphthofluorescein dip
hosphate)を用いた。
【0064】
【化5】
【0065】以下,λDNAの検出方法について説明す
る。まず,下記の「化10」に示すナフトフルオレセイ
ンジホスフェート(naphthofluoresce
in diphosphate)に,アミド結合を介し
てビフェニル基を付加して,上記「化5」に示す蛍光物
質を得た。
【0066】
【化10】
【0067】次に,上記蛍光物質を用いて,λDNAを
検出することを試みた。本例の検出方法は,「化1」に
示す蛍光物質の代わりに「化5」に示す蛍光物質を用い
た点を除いては,実施形態例1と同様である。その結
果,1pg以上のλDNAを検出することができた。
【0068】(比較例5)比較のために,上記の「化1
0」に示す物質を蛍光物質として用いてλDNAを検出
することを試みた。本例の検出方法は,「化1」に示す
蛍光物質の代わりに「化10」に示す蛍光物質を用いた
点を除いては,実施形態例1と同様である。その結果,
λDNAは全く検出されなかった。その理由は,ナフト
フルオレセインジホスフェートがナイロン膜に沈着しな
かったためであると考えられる。
【0069】以上の実施形態例1〜5及び比較例1〜5
におけるλDNAの検出結果を,表1にまとめて示し
た。同表において,「+」はλDNAの検出ができたこ
とを示し,「─」はλDNAの検出がされなかったこと
を示す。また,同表における「化1」〜「化5」は,実
施形態例1〜5において用いた蛍光物質を示す。また,
「化6」〜「化10」は,比較例1〜5において用いた
蛍光物質を示す。表1より,本発明の核酸等の検出方法
によれば,5fg〜1pgの微量のλDNAを検出する
ことができることがわかる。
【0070】また,上記「化1」〜「化5」に示した蛍
光物質の化学名と主蛍光波長とを,表2に示した。同表
より,各蛍光物質は,それぞれ主蛍光波長が異なること
がわかる。そのため,主蛍光波長に差がある蛍光物質を
複数種類用いることにより,多種類の検出項目を同時に
測定することができる。
【0071】例えば,蛍光物質の反応基Rとして,リン
酸基だけでなくアセチル基又はβガラクトピラノシド基
等の種々の基を用い,各反応基と反応する複数種の酵素
を同一被検体に結合させることにより,同一被検体の中
の複数種類の情報を,同時に検出することができる。従
って,主蛍光波長の異なる複数の蛍光基質を同時に用い
て被検体の検出を行うことにより,被検体の量がわずか
でも,多くの情報を得ることができる。
【0072】
【表1】
【0073】
【表2】
【0074】
【発明の効果】本発明によれば,蛍光感度が高く,多色
の蛍光シグナルを発することができる,固相担体に固定
した核酸等の検出方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における,核酸の検出方法の効果を示す
説明図。
【図2】実施形態例1における,λDNAの検出方法
(スポットテスト)を示す説明図。
【符号の説明】
1...スポット部分, 9...ナイロン膜,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12Q 1/68 9453−4B C12Q 1/68 Z G01N 21/64 G01N 21/64 Z 33/53 33/53 J M 33/534 33/534 (72)発明者 近藤 恭光 愛知県刈谷市八軒町5丁目50番地 株式会 社アイシンコスモス研究所内 (72)発明者 西谷内 美穂 愛知県刈谷市八軒町5丁目50番地 株式会 社アイシンコスモス研究所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固相担体に固定した核酸等の被検体に,
    酵素を結合させ,次いで,該酵素に下記に示す化学構造
    式の蛍光物質を反応させると共に該蛍光物質を固相担体
    に沈着させ,その後,これらに励起光を照射して,これ
    により発生する蛍光を検出することを特徴とする核酸等
    の検出方法。 R−F−B−A ここに,Rは酵素と反応する酵素反応基,FはOH基を
    有する蛍光団,Bはカルボキシアミド基,Aはビフェニ
    ル基を意味する。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記Rは,リン酸
    基,βガラクトピラノシド基,アセチル基,又はプロピ
    ル基のいずれかであることを特徴とする核酸等の検出方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において,上記Fは,ア
    ントラセン,ナフタレン,クマリン,フルオレセイン,
    ペリレン,ピレン,又はローダミンのいずれかであるこ
    とを特徴とする核酸等の検出方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一項において,
    上記Aは,オルトビフェニル基,又はパラビフェニル基
    であることを特徴とする核酸等の検出方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか一項において,
    上記蛍光物質は,下記の「化1」〜「化5」に示す化学
    構造式により表されるもののいずれかであることを特徴
    とする核酸等の検出方法。 【化1】 【化2】 【化3】 【化4】 【化5】
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか一項において,
    上記酵素は,アルカリ性ホスファターゼ,酸性ホスファ
    ターゼ,βガラクトシダーゼ,エステラーゼ,パーオキ
    シダーゼ,及び糖鎖切断酵素のいずれかであることを特
    徴とする核酸等の検出方法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか一項において,
    上記固相担体は,ナイロン膜,ニトロセルロース膜,ポ
    リビニリデン・ジフルオライド膜,アガロースゲル,又
    はアクリルアミドゲルのいずれかであることを特徴とす
    る核酸等の検出方法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか一項において,
    上記固相担体は,生体組織,細胞,又は染色体のいずれ
    かであることを特徴とする核酸等の検出方法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか一項において,
    上記被検体に酵素を結合させるに当たり,被検体に結合
    させたハプテンと,酵素に結合した抗ハプテン抗体と
    を,抗原抗体反応により結合させることを特徴とする核
    酸等の検出方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011254816A (ja) * 2002-09-20 2011-12-22 Queen's Univ At Kingston 酵素基質および酵素生成物の分配差による生体分子の検出
CN112480052A (zh) * 2020-12-08 2021-03-12 山西大学 一种检测pH的比率型近红外荧光探针及制备方法和应用

Cited By (3)

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CN112480052B (zh) * 2020-12-08 2022-05-31 山西大学 一种检测pH的比率型近红外荧光探针及制备方法和应用

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