JPH09152484A - シングルフォトンect装置 - Google Patents

シングルフォトンect装置

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JPH09152484A
JPH09152484A JP33795895A JP33795895A JPH09152484A JP H09152484 A JPH09152484 A JP H09152484A JP 33795895 A JP33795895 A JP 33795895A JP 33795895 A JP33795895 A JP 33795895A JP H09152484 A JPH09152484 A JP H09152484A
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JP
Japan
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projection data
correction coefficient
top plate
region
interest
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Application number
JP33795895A
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English (en)
Inventor
Koji Yokoi
孝司 横井
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Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 予め記憶しておいた天板に起因する吸収を補
正する補正係数により投影データを補正することによっ
て、被検体の被爆量を低減することができ、低コストで
あって、装置の取り扱いや管理が容易であり、かつ、ア
ーティファクトを抑制することができる。 【解決手段】 天板5bと、被検体Mの関心部位から放
出されるガンマ線を検出する検出器2bと、関心部位の
投影データを収集する制御部12と、投影データを格納
する投影データ格納部13と、RI分布像を再構成する
画像再構成部16と、像を表示するモニタ17と、を備
えている装置において、関心部位のほぼ直下に相当する
天板5b上の特定部位について、得られた吸収係数と特
定部位の断面形状とに基づいて算出された補正係数を予
め記憶する補正係数格納部14と、補正係数を読み出し
て投影データを補正して画像再構成部16出力する投影
データ補正部15とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、放射性同位元素
RI(ラジオアイソトープ)を投与された被検体から放
出されるガンマ線を検出して断層面内におけるRI分布
像を得るシングルフォトンECT(Single Photon Emiss
ion CT) 装置に係り、特に、天板によるガンマ線の吸収
を補正する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の装置としては、例えば、
以下に示すような2つの装置が挙げられる。まず、『第
1の装置』としては、例えば、放射性同位元素RIを投
与された被検体を載置する天板と、この天板の周囲を回
転しつつ、被検体の関心部位から放出されるガンマ線を
検出する検出部と、被検体の関心部位の投影データを検
出部を介して収集する収集部と、収集された投影データ
を格納する投影データ格納部と、この投影データ格納手
段に格納されている投影データに基づいて、被検体の関
心部位の断層面におけるRI分布像を再構成する画像再
構成部と、この画像再構成部によって再構成されたRI
分布像を表示する表示部と、を備えているシングルフォ
トンECT装置がある。
【0003】このように構成された装置では、天板に載
置された被検体の周囲を、検出部を回転させつつ、その
周囲に放出されるガンマ線を検出し、その投影データの
みに基づいて、関心部位におけるRI分布像を再構成し
て表示部に表示するようになっている。
【0004】また、『第2の装置』としては、上記の第
1の装置が備えている各構成に加えて、被検体から放出
されるガンマ線と弁別可能なガンマ線を照射する外部ガ
ンマ線源およびこれに対向して配設された外部ガンマ線
検出部とから構成される吸収測定部を備え、上記の検出
部とともに吸収測定部を天板の周囲を回転させて、被検
体の関心部位より放出されるガンマ線を検出するととも
に、被検体および天板による外部ガンマ線源の吸収度合
いを測定する装置がある。
【0005】このように構成された装置では、被検体か
ら放出されるガンマ線を検出し、その投影データを、吸
収測定部により測定された吸収度合いに基づいて補正を
施して、関心部位におけるRI分布像を再構成して表示
部に表示するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、被検体の頭
部のみの断層像を再構成する装置では、天板の頭部保持
部を、ガンマ線の吸収が少ないカーボンファイバーで構
成することができるので吸収の影響を無視して、上記第
1の装置のように投影データのみに基づいて断層像を再
構成してもアーティファクトがほとんどないRI分布像
を得ることができる。しかし、たとえ吸収の少ないカー
ボンファイバーを採用したとしても、その厚みによって
は吸収の影響が無視できなくなり、再構成したRI分布
像にアーティファクトが生じる。また、その天板全体を
カーボンファイバーで構成することは、主としてコスト
面の問題から行われておらず、被検体の体幹部に関心部
位がある場合には、この天板部分における吸収が例えば
約20%にも達するので、特に、検出部が天板下方や天
板の斜め下方に位置する際に検出されたガンマ線は吸収
の影響を大きく受けており、その影響により、再構成さ
れたRI分布像にアーティファクトが発生するという問
題点がある。したがって、このRI分布像を観察するこ
とにより行われる診断に悪影響を及ぼすことになる。
【0007】上記の第2の装置では、被検体および天板
による吸収度合いを測定し、その吸収度合いにより投影
データを補正するので、再構成されたRI分布像にアー
ティファクトは生じないが、その一方、吸収測定部を備
える必要があるので装置のコストが非常に高くなるとい
う問題点がある。さらに、被検体から放出されるガンマ
線の検出とともに、外部ガンマ線を被検体に照射するこ
とになるので、被検体の被爆量が増加するという問題点
がある。また、外部ガンマ線源は、放射線を放射するも
のであるので、その取り扱いおよび管理に細心の注意を
払う必要性もある。
【0008】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたものであって、予め記憶しておいた天板に起因する
吸収を補正する補正係数により投影データを補正するこ
とによって、被検体の被爆量を低減することができ、低
コストであって、装置の取り扱いや管理が容易であり、
かつ、アーティファクトを抑制することができるシング
ルフォトンECT装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、このような
目的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、この発明に係るシングルフォトンECT装置は、放
射性同位元素RIを投与された被検体を載置する天板
と、前記天板の周囲を回転しつつ、前記被検体の関心部
位から放出されるガンマ線を検出する検出手段と、前記
被検体の関心部位の投影データを前記検出手段を介して
収集する収集手段と、前記収集された投影データを格納
する投影データ格納手段と、前記投影データ格納手段に
格納されている投影データに基づいて、前記関心部位の
断層面におけるRI分布像を再構成する画像再構成手段
と、前記再構成されたRI分布像を表示する表示手段
と、を備えているシングルフォトンECT装置におい
て、前記関心部位のほぼ直下に相当する天板の特定部位
について、その全周にわたって測定された吸収係数と、
前記特定部位の断面形状とに基づいて算出された、前記
関心部位の投影データを補正する補正係数を予め記憶す
る補正係数格納手段と、前記投影データ格納手段と前記
画像再構成手段との間に介在し、前記補正係数格納手段
から補正係数を読み出して投影データを補正するととも
に、補正した投影データを前記画像再構成手段に出力す
る投影データ補正手段と、を備えていることを特徴とす
るものである。
【0010】
【作用】この発明の作用は次のとおりである。まず、予
め、被検体の関心部位のほぼ直下に相当する天板の特定
部位について、その全周にわたって、例えば、外部ガン
マ線源および外部ガンマ線検出部により投影データを測
定して吸収係数を得る。そして、天板の断面形状と、得
られた吸収係数とに基づいて、関心部位から放出された
ガンマ線が受ける吸収の影響を補正する補正係数を予め
算出して補正係数格納手段に格納しておく。したがっ
て、吸収係数を得る際に、被検体に外部ガンマ線を照射
することがないので、被検体へのガンマ線の照射量を低
減することができ、補正係数を得るための各構成を装置
に備える必要がないので、装置の構成要素を少なくする
ことができる。
【0011】そして被検体からのガンマ線を検出する際
には、放射性同位元素RIを投与された被検体を天板に
載置し、検出手段を天板の周囲を回転させつつ、被検体
の関心部位から放出されるガンマ線を検出する。このと
き、天板の下方や斜め下方に検出手段が位置している際
に検出されたガンマ線は、天板を透過する際に吸収され
て減衰している。検出手段により検出されたガンマ線
は、収集手段により投影データとして収集されて、投影
データ格納手段に格納される。すなわち、投影データ格
納手段に格納されている投影データは、吸収の影響を受
けているので、この投影データのみに基づいて画像再構
成手段によりRI分布像を再構成すると、その再構成画
像にアーティファクトが生じることになる。そこで、投
影データ格納手段と画像再構成手段との間に介在してい
る投影データ補正手段により、補正係数格納手段から補
正係数を読み出して投影データに補正を施し、すなわ
ち、天板の特定部位に起因する吸収を補正して、補正し
た投影データを画像再構成手段に出力することにより、
再構成されるRI分布像に対する吸収の影響を抑制する
ことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
一実施例を説明する。図1および図2を参照して、実施
例に係るシングルフォトンECT装置について説明す
る。なお、図1は装置の概略構成を示すブロック図であ
り、図2はこの装置のガントリを示す正面図である。
【0013】図中、符号1は、シングルフォトンECT
装置である。この装置1は、放射性同位元素RIを投与
された被検体Mから放出されるガンマ線を検出するため
のガントリ2と、被検体Mを載置するためのベッド5
と、これらをコントロールするための制御装置10とか
ら構成されている。
【0014】ガントリ2は、その正面のほぼ中央部に開
口2aを有し、この開口2a部分にはガンマ線を検出す
るための検出器2bを内蔵している。検出器2bは、後
述する制御装置10により回転中心P1 周りに回転駆動
されるようになっている。なお、検出器2bは、ガンマ
線を検出可能な被検体Mの長手方向のその範囲が撮影視
野dに設定されている。
【0015】ガントリ2の正面から所定距離離れた位置
には、ベッド5が配設されている。ベッド5は、床面に
固定されて上下方向に昇降自在に構成された基台5a
と、その上部に配設されている天板5bと、基台5aか
らガントリ2に対して天板5bを水平方向に進退駆動す
る進退駆動部5cとから構成されている。進退駆動部5
cは、図示しない位置検出部(例えば、エンコーダな
ど)を備えており、後述する制御装置10により進退駆
動された際にその送り量が正確に制御装置10に出力さ
れるようになっている。なお、天板5bは、平面視にお
ける中央部付近に、被検体Mを安定して載置できるよう
に浅い凹部を形成されており、断面形状がその長手方向
に沿う各位置において異なっている。また、この天板5
bは、進退駆動部5cにより駆動される際の種々の機構
(図示省略)を含んでおり、これらにより被検体Mから
下方に放出されるガンマ線が吸収を受ける。なお、以下
の説明においては、天板5bの、ガントリ2側の端部を
基準として、長手方向に沿うガントリ2から離れる方向
をz軸として定義する。したがって、上記断面形状は、
z軸上の各位置において異なる。
【0016】制御装置10は、撮影者が種々の指示を行
うための操作卓11と、各構成の制御を行うための制御
部12と、検出されたガンマ線に係るデータを投影デー
タとして格納する投影データ格納部13と、天板5bに
よる吸収の影響を補正するための補正係数(後述する)
を予め格納する補正係数格納部14と、投影データを補
正係数で補正する処理を行う投影データ補正部15と、
補正された投影データに基づいてRI分布像を再構成す
る画像再構成部16と、再構成されたRI分布像を表示
するためのモニタ17とから構成されている。
【0017】制御部12は、操作卓11からの指示に基
づき、進退駆動部5cを介して天板5bの進退駆動を制
御したり、検出器2bを回転中心P1 周りで回転駆動し
たり、進退駆動部5cから出力される送り量に基づくz
軸位置情報と、検出器2bから出力される投影データと
を関連付けて投影データ格納部13に格納したり、投影
データ補正部15による補正処理を指示するなどの機能
を有する。なお、制御部12は、この発明における収集
手段に相当するものである。
【0018】投影データ格納部13は、ハードディスク
装置などにより構成されているものであり、制御部12
により天板5bが開口2a内に進出され、その際に検出
器2bを被検体Mの周りに回転させつつ収集された投影
データを後述するような態様で格納するものである。ま
た、制御部12から指示された投影データを投影データ
補正部15に出力する。なお、投影データ格納部13
は、この発明における投影データ格納手段に相当する。
【0019】補正係数格納部14は、詳細については後
述するが、被検体Mから放射されるガンマ線が天板5b
を透過する際に吸収されるので、この吸収による影響を
補正するための補正係数を予め格納するものである。な
お、この補正係数格納部14は、この発明における補正
係数格納手段に相当するものである。
【0020】投影データ補正部15は、投影データ格納
部13に格納されている〔天板5bによる吸収の影響を
受けている〕投影データを、補正係数格納部14に格納
されている補正係数により補正する処理を行うものであ
る。なお、投影データ補正部15は、この発明における
投影データ補正手段に相当するものである。
【0021】画像再構成部16は、投影データ補正部1
5により吸収の影響を補正された投影データに基づい
て、RI分布像を再構成する機能を有する。この再構成
されたRI分布像は、モニタ17に表示される。なお、
画像再構成部16およびモニタ17は、それぞれこの発
明における画像再構成手段および表示手段に相当するも
のである。
【0022】なお、以下の説明においては、シングルフ
ォトンECT装置1における固定座標系および回転座標
系を、図2に示すように定義する。すなわち、撮影中心
を含む鉛直方向をy軸、y軸に直交して撮影中心を含む
水平方向をx軸とし、検出器2bの回転角度θに伴って
回転する座標であって、固定座標系におけるy軸に相当
する軸をt軸、固定座標系におけるx軸に相当する軸を
s軸とする。
【0023】次に、図3および図4を参照して、シング
ルフォトンECT装置1の天板5bの補正係数を算出す
るための補正係数算出装置50について説明する。な
お、図3は装置の概略構成を示すブロック図であり、図
4はこの装置のガントリを示す正面図である。
【0024】ベッド5は、上述したシングルフォトンE
CT装置1を構成しているものと同じ材質および幾何学
的寸法で構成されており、上述したのと同様にz軸を定
義する。ベッド5の所定距離離れた位置には、吸収係数
測定用のガントリ55が配備されている。このガントリ
55は上部に外部ガンマ線源55aを備え、その対向位
置にガンマカメラ55bを備えており、これらにより構
成される吸収測定部55cは回転中心P2 周りで回転駆
動される。ガンマカメラ55bのガンマ線を検出可能な
範囲は、上述したシングルフォトンECT装置1と同様
に撮影視野dに設定されているが、後述するz軸に沿う
吸収係数が測定できれば特に撮影視野が両装置において
一致している必要はない。
【0025】補正係数の算出は、まず、操作卓60から
の指示に基づいて、測定制御部61が進退駆動部5cと
ガントリ55とを制御し、〔被検体Mが載置されていな
い〕天板5bをガントリ55側に所定量送り込んだ状態
で、吸収測定部55cを回転させつつ投影データを投影
データ格納部62に格納することから行われる。なお、
このとき進退駆動部5cから出力される送り量と、ガン
トリ55およびベッド5の相対的な位置関係とに基づい
て算出されるz軸位置情報を投影データに関連付けて格
納する。補正係数算出部63は、格納された投影データ
を用いて後述する手法によりz軸に沿う天板5bの断面
形状および吸収係数を算出し、これらに基づいてz軸に
沿う補正係数を算出する機能を有する。算出されたz軸
に沿う補正係数は、シングルフォトンECT装置1の補
正係数格納部14に転送される。または、転送すること
に代えて、例えば、記憶容量が大きな光磁気ディスクな
どの記憶媒体に補正係数を書込み、これをシングルフォ
トンECT装置1側で読み込むようにしてもよい。ま
た、補正係数算出装置50の吸収測定部55cとして、
放射線の吸収度合いを求めることができるX線CT装置
で代用してもよい。上述した補正係数の算出は、例え
ば、シングルフォトンECT装置1の製造メーカーにお
いてのみ行えばよく、装置1のユーザ側で行う必要はな
い。
【0026】なお、補正係数算出装置50の各座標系
を、上述したシングルフォトンECT装置1と同様に、
固定座標系および回転座標系のそれぞれを、図4に示す
ように定義する。すなわち、撮影中心を含む鉛直方向を
y軸、撮影中心を含む水平方向をx軸とし、ガンマカメ
ラ55bの回転角度θに伴って回転する座標であって、
固定座標系におけるy軸に相当する軸をt軸、固定座標
系におけるx軸に相当する軸をs軸とする。
【0027】次に、この装置50による補正係数の算出
について、図5ないし図8を参照して説明する。吸収係
数をμ(cm-1)とし、吸収体すなわち天板5bの厚み
をL(cm)とし(図5参照)、外部ガンマ線源55a
のガンマ線のカウント値をIO とし、天板5bにより吸
収を受けた後のカウント値をIとした場合、吸収後のカ
ウント値は、次の(1)式で表される。 I=IO exp(−μL) ……… (1)
【0028】したがって、吸収される前のカウント値
は、次の(2)式で表される。 IO =Iexp(μL) ……… (2)
【0029】ところでガンマ線を吸収する天板5bは、
そのx,y,z軸の3方向についてそれぞれ形状や材質
が異なるので、吸収係数μも3方向で異なる。したがっ
て、吸収係数μを、吸収係数μ(x,y,z)で置換し
なければならない。よって、補正係数を回転座標系での
横軸座標sと回転角度θの関数で表し、天板5bをガン
マカメラ55bの分解能に応じた微小領域(ピクセル)
に分割したときにガンマ線が透過するピクセル数をnと
し、ガンマ線が各ピクセルを透過する際の距離をΔL
(cm)とすると、補正係数は各ピクセルの総和を算出
することにより求められるので、
【0030】
【数1】
【0031】となる。
【0032】補正係数算出部63は、投影データ格納部
62に格納されている投影データに基づいて、上記の式
から吸収係数μ(x,y,z)を算出するとともに、天
板5bの断面形状を算出する。この断面形状の算出は、
投影データに基づく再構成画像の輪郭抽出を行うことに
より算出することができるが、設計上の幾何学的な寸法
に基づいて求めるようにしてもよい。そして、回転座標
系のs軸および回転角度θの各々において、ガンマ線が
天板5bを透過する経路を算出し、各ピクセルに含まれ
る透過経路ΔLを求めて、最後に吸収係数μ(x,y,
z)を用いて補正係数f(s,θ)を算出することがで
きる。
【0033】次に、図6を参照して具体例について説明
する。なお、この図では、説明の都合上、天板5bを3
×3のピクセルPX1〜PX9に分割し、ガンマ線(図
中の点線)がピクセルPX3,PX2,PX5,PX7
を透過したものとする。この場合の補正係数f(s,
θ)は、上記(3)式より次の(4)式で表される。 f(s,θ) =exp ( μ3 ΔL3) ・exp ( μ2 ΔL2) ・exp ( μ5 ΔL5) ・exp ( μ7 ΔL7) ……… (4)
【0034】となる。そして補正係数を全てのs,θで
算出し、さらにz軸の各位置について算出する。これら
の算出された各補正係数は、補正係数格納部14に格納
される。
【0035】なお、投影データを収集する際には、図7
に示すように、最初に天板5bが視野幅d内に送り込ま
れ、次いで、視野幅dだけ送り込まれるように制御され
る。そこで、天板5bのz軸方向を、視野幅dごとにZ
1 ,Z2 ,………とすると、上述したようにして算出さ
れた各補正係数は、回転角度θごとに補正係数格納部1
4に格納される。図8は、この格納態様を模式的に表し
たものである。この図において、各回転角度θごとの補
正係数f(s,θ)は、紙面から手前方向に表されてい
る。なお、図5から明らかなように、回転角度θによっ
ては天板5bをガンマ線が透過することがないので、こ
のような場合には補正係数f(s,θ)=1となる。
【0036】このようにして補正係数を予め算出して補
正係数格納部14に格納するので、シングルフォトンE
CT装置1には吸収測定部55cを備える必要がない。
したがって、装置の構成要素を少なくすることができ
て、その分装置コストを低減することができる。また、
放射線源である外部ガンマ線源55aを備えていないの
で、これを備えている場合に比較して装置の取り扱いや
管理が容易になる。さらに、被検体に外部ガンマ線源5
5aからのガンマ線を照射することがないので、被検体
の被爆量を低減することができる。
【0037】次に、図9のフローチャートを参照して、
上述したシングルフォトンECT装置1によるRI分布
像の撮影について説明する。なお、被検体Mの関心部位
を、図10に示すように領域Rで表すことにする。
【0038】まず、ステップS1では、関心部位を撮影
視野内に送り込む。具体的には、天板5bを進退駆動機
構5cを介してガントリ2の開口2a内に送り込み、被
検体Mの関心部位Rが撮影視野d内に位置するようにす
る(図10参照)。この場合、関心部位Rの体軸方向の
長さが撮影視野dより長いので、以下に説明するように
撮影を2回に分けて行うことになる。なお、このとき撮
影視野d内には、天板5bのz軸上の位置でZa からZ
b が位置しているものとする。
【0039】ステップS2では、投影データを検出器2
bを介して収集し、z軸位置位置情報と関連付けて投影
データ格納部13に格納する。このとき格納された投影
データの模式図を図11(a)に示す。すなわち、天板
5bの位置Za からZb の範囲(z軸位置情報)にある
関心部位Rから放出されたガンマ線に基づく投影データ
1 が各回転角度θごとに格納される。なお、この投影
データD1 は、天板5bによる吸収の影響を受けてい
る。
【0040】ステップS3では、関心部位のデータ収集
が完了したか否かによって処理を分岐する。ここでは、
関心部位Rが撮影視野d内に収まっていないので、ステ
ップS1に戻って次なる関心部位Rを撮影視野d内に送
り込む。このとき撮影済の関心部位の一部が重複するよ
うに天板5bを送り込むようにしてもよい。そして、上
述したようにして撮影を行なう。これにより投影データ
格納部13に格納される投影データD2 の模式図を図1
1(b)に示す。これも投影データD1 と同様に、天板
5bの吸収の影響を受けているものである。
【0041】これらの2回の撮影により、関心部位Rか
ら放出されたガンマ線に基づく投影データD1 ,D2
収集を完了して、ステップS4の処理に移行する。ステ
ップS4では、投影データ補正部15が補正係数格納部
14から各投影データD1 ,D2 に対応する補正係数を
読み出す。なお、各投影データD1 ,D2 に施される処
理としては同じであるので、投影データD1 についての
み以下に説明する。
【0042】図12に示すように、補正係数格納部14
に格納されている補正係数の中から、投影データD1
対応する補正係数を読み出すが、補正係数格納部14に
格納されているのは、天板5bのz軸上の全て(ガント
リ2内の撮影視野d内に送り込まれる部分)の補正係数
が記憶されているので、この中から投影データD1 のz
軸上の位置(特定部位)に対応する部分のみを読み出す
必要がある。すなわち、投影データD1 は、z軸上のZ
a からZb の特定部位のデータであるので、補正係数の
その部分のみを読み出す。そして、各回転角度θごとの
投影データD1のそれぞれに、各回転角度θごとの補正
係数を乗じて、補正演算処理を施す(ステップS5)。
これにより、各回転角度θごとに、関心部位Rから得ら
れた投影データD1 が受けている天板5b(位置Za
らZb )による吸収の影響を補正することができる(こ
の補正した投影データD1 を投影データD1 ’とす
る)。これにより天板5bを介して収集した投影データ
を、天板5bがない状態で収集した、理想的な状態で収
集した投影データとみなすことができるようになる。こ
のようにして投影データD2 についても同様にして、対
応する補正係数を乗じて補正を施すことにより、同様に
天板5b(位置Zb からZc )による吸収の影響を補正
することができる。
【0043】補正された投影データD1 ,D2 は、ステ
ップS6において、画像再構成部16に出力される。画
像再構成部16は、操作卓11からの撮影者の指示に基
づく所望の断層面についてのRI分布像を、補正後の各
投影データD1 ,D2 に基づいて再構成する。再構成さ
れたRI分布像は、モニタ17に出力されて表示され
る。このモニタ17に表示される所望の断層面について
のRI分布像は、天板5bによる吸収の影響が補正され
ているので、アーティファクトが抑制された画像とする
ことができる。なお、画像再構成部16では、被検体M
の関心部位Rによるガンマ線の吸収の影響をも補正する
ように処理を施した後に、RI分布像を再構成するよう
にしてもよい。
【0044】なお、被検体Mの関心部位Rが天板5bの
特定部位に必ず位置するように、例えば、図10におい
て天板5bのz軸上の位置Za からZc 内に必ず関心部
位Rが位置するように被検体Mが載置される場合には、
天板5bのz軸上の全ての位置についての補正係数を補
正係数格納部14に格納しておく必要はなく、その範囲
内の補正係数のみを格納すればよいので、補正係数格納
部14の記憶容量を低減することができる。
【0045】また、上述した説明においては、天板5b
の長手方向(z軸)に沿って、各位置における補正係数
を算出して、補正係数格納部14に格納しておいたが、
例えば、天板5bが長手方向に沿って断面形状およびそ
の材質が均一である場合には、z軸上のどの位置におい
ても吸収係数が同一となるので、天板5bの特定部位の
みの補正係数を算出しておくだけでよい。これにより補
正係数格納部14の記憶容量をさらに低減することがで
きる。また、このようにすることにより投影データ補正
部15が補正係数格納部14にアクセスする回数も少な
くすることができるので、投影データの補正演算処理に
要する時間も短縮することができる。なお、当然のこと
ながらこのよう天板の場合には、特定部位は天板5bの
どの位置であってもよい。
【0046】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明によれば、投影データを補正するための補正係数を予
め補正係数格納手段に格納しておくことにより、補正係
数を得るための構成を必要とせず、その分装置構成を簡
略化することができるので、被検体の被爆量を低減およ
び装置のコストを低減することができるとともに、放射
線源を備えていないので、装置の取り扱いや管理を容易
にすることができる。
【0047】また、補正係数により天板の特定部位に起
因する吸収の影響を補正することができるので、補正後
の投影データに基づいて再構成されたRI分布像にアー
ティファクトが生じることを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るシングルフォトンECT装置の概
略構成を示すブロック図である。
【図2】シングルフォトンECT装置のガントリの正面
図である。
【図3】補正係数算出装置の概略構成を示すブロック図
である。
【図4】補正係数算出装置のガントリの正面図である。
【図5】補正係数の算出方法の説明に供する図である。
【図6】補正係数の算出方法の説明に供する図である。
【図7】補正係数の算出方法の説明に供する図である。
【図8】算出された補正係数を示す模式図である。
【図9】RI分布像の撮影を示すフローチャートであ
る。
【図10】RI分布像の撮影の説明に供する図である。
【図11】収集された投影データを示す模式図である。
【図12】投影データの補正過程を示す模式図である。
【符号の説明】
1 … シングルフォトンECT装置 2 … ガントリ 2b … 検出器 5 … ベッド 5b … 天板 13 … 投影データ格納部 14 … 補正係数格納部 15 … 投影データ補正部 16 … 画像再構成部 17 … モニタ 50 … 補正係数算出装置 55 … 吸収係数測定用ガントリ 55a … 外部ガンマ線源 55b … ガンマカメラ 55c … 吸収測定部 M … 被検体 R … 関心部位

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射性同位元素RIを投与された被検体
    を載置する天板と、前記天板の周囲を回転しつつ、前記
    被検体の関心部位から放出されるガンマ線を検出する検
    出手段と、前記被検体の関心部位の投影データを前記検
    出手段を介して収集する収集手段と、前記収集された投
    影データを格納する投影データ格納手段と、前記投影デ
    ータ格納手段に格納されている投影データに基づいて、
    前記関心部位の断層面におけるRI分布像を再構成する
    画像再構成手段と、前記再構成されたRI分布像を表示
    する表示手段と、を備えているシングルフォトンECT
    装置において、前記関心部位のほぼ直下に相当する天板
    の特定部位について、その全周にわたって得られた吸収
    係数と、前記特定部位の断面形状とに基づいて算出され
    た、前記関心部位の投影データを補正する補正係数を予
    め記憶する補正係数格納手段と、前記投影データ格納手
    段と前記画像再構成手段との間に介在し、前記補正係数
    格納手段から補正係数を読み出して投影データを補正す
    るとともに、補正した投影データを前記画像再構成手段
    に出力する投影データ補正手段と、を備えていることを
    特徴とするシングルフォトンECT装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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