JPH09152505A - 変形可能ミラー及びその製造方法及び光学装置並びに記録再生装置 - Google Patents
変形可能ミラー及びその製造方法及び光学装置並びに記録再生装置Info
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- JPH09152505A JPH09152505A JP7312917A JP31291795A JPH09152505A JP H09152505 A JPH09152505 A JP H09152505A JP 7312917 A JP7312917 A JP 7312917A JP 31291795 A JP31291795 A JP 31291795A JP H09152505 A JPH09152505 A JP H09152505A
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- G02B26/08—Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light
- G02B26/0816—Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light by means of one or more reflecting elements
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- G11B7/08—Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers
- G11B7/09—Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam or focus plane for the purpose of maintaining alignment of the light beam relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
- G11B7/0908—Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam or focus plane for the purpose of maintaining alignment of the light beam relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following for focusing only
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Abstract
(57)【要約】
【課題】変形可能ミラーのミラー面が環境の変動等によ
り変化してしまう。また、変形可能ミラーが大型である
ため、記録再生装置に使用した場合、装置自体の大型化
をもたらす。 【解決手段】可撓性部材2は、弾性変形可能な部材であ
り、表面に入射光を反射するミラー面2aを有してい
る。基板6は、その可撓性部材2の下方に設置され、可
撓性部材2の裏面と対向する部分に参照面を有してい
る。可撓性部材2に形成された上部電極8は、基板6に
形成された下部電極12との間に電位差が印加される
と、静電気力により基板6に引き付けられる。これによ
り、可撓性部材2が基板6に吸着し、ミラー面2aを変
形させる。
り変化してしまう。また、変形可能ミラーが大型である
ため、記録再生装置に使用した場合、装置自体の大型化
をもたらす。 【解決手段】可撓性部材2は、弾性変形可能な部材であ
り、表面に入射光を反射するミラー面2aを有してい
る。基板6は、その可撓性部材2の下方に設置され、可
撓性部材2の裏面と対向する部分に参照面を有してい
る。可撓性部材2に形成された上部電極8は、基板6に
形成された下部電極12との間に電位差が印加される
と、静電気力により基板6に引き付けられる。これによ
り、可撓性部材2が基板6に吸着し、ミラー面2aを変
形させる。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、反射面の変形が可
能な変形可能ミラー及びその製造方法及び光学装置並び
に記録再生装置に関し、詳しくは、異なる基板厚さの光
ディスクに対する正確な記録再生動作を可能とする変形
可能ミラーとその製造方法及び光学装置並びに記録再生
装置に関する。
能な変形可能ミラー及びその製造方法及び光学装置並び
に記録再生装置に関し、詳しくは、異なる基板厚さの光
ディスクに対する正確な記録再生動作を可能とする変形
可能ミラーとその製造方法及び光学装置並びに記録再生
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光ディスクは多量の情報信号を高
密度で記録することができるため、オーディオ,ビデ
オ,コンピュータ等の多くの分野において利用が進めら
れている。図32は、これらの装置に用いられる光ピッ
クアップの一例を示す構成図である。図32に示した光
ピックアップ100において、半導体レーザ101から
出射した光はコリメータレンズ102により平行光10
3となる。平行光103はビームスプリッター104に
入射することによりここを直進して、4分の1波長板1
05を通り、反射ミラー106で光路を曲げられ、対物
レンズ107に入射する。対物レンズ107に入射した
光は絞り込まれ、回転モータ113によって支持された
光ディスク108の情報記録媒体面上に光スポット10
9を形成する。
密度で記録することができるため、オーディオ,ビデ
オ,コンピュータ等の多くの分野において利用が進めら
れている。図32は、これらの装置に用いられる光ピッ
クアップの一例を示す構成図である。図32に示した光
ピックアップ100において、半導体レーザ101から
出射した光はコリメータレンズ102により平行光10
3となる。平行光103はビームスプリッター104に
入射することによりここを直進して、4分の1波長板1
05を通り、反射ミラー106で光路を曲げられ、対物
レンズ107に入射する。対物レンズ107に入射した
光は絞り込まれ、回転モータ113によって支持された
光ディスク108の情報記録媒体面上に光スポット10
9を形成する。
【0003】次に、光ディスク108で反射した反射光
110は、再び対物レンズ107と反射ミラー106お
よび1/4波長板105を通って、ビームスプリッター
104に入射する。この反射光110は1/4波長板1
05の作用により、偏光ビームスプリッター104で反
射して、絞りレンズ111を通り、光検出器112に受
光される。光検出器112は、反射光線の光強度を検出
することによって再生信号を検出する。
110は、再び対物レンズ107と反射ミラー106お
よび1/4波長板105を通って、ビームスプリッター
104に入射する。この反射光110は1/4波長板1
05の作用により、偏光ビームスプリッター104で反
射して、絞りレンズ111を通り、光検出器112に受
光される。光検出器112は、反射光線の光強度を検出
することによって再生信号を検出する。
【0004】このような構成の光ピックアップに用いら
れる対物レンズ107は光ディスク108の厚みを考慮
して設計されている。しかしながら、この設計値と異な
る厚みの光ディスクに対しては、球面収差が生じて結像
性能が劣化し、記録や再生が不可能となる。従来、コン
パクトディスクやビデオディスクあるいはデータ用のI
SO規格光磁気ディスク装置等に用いられる光ディスク
の厚みは、ほぼ同一(約1.2mm)であった。このた
め、一つの光ピックアップで種類の異なる光ディスク
(コンパクトディスク、ビデオディスク、光磁気ディス
ク等)を記録再生することが可能であった。
れる対物レンズ107は光ディスク108の厚みを考慮
して設計されている。しかしながら、この設計値と異な
る厚みの光ディスクに対しては、球面収差が生じて結像
性能が劣化し、記録や再生が不可能となる。従来、コン
パクトディスクやビデオディスクあるいはデータ用のI
SO規格光磁気ディスク装置等に用いられる光ディスク
の厚みは、ほぼ同一(約1.2mm)であった。このた
め、一つの光ピックアップで種類の異なる光ディスク
(コンパクトディスク、ビデオディスク、光磁気ディス
ク等)を記録再生することが可能であった。
【0005】ところで、近年、光ディスクのより高密度
化を図るために、(1)対物レンズの開口数(NA)を
大きくして光学的な分解能を向上させる方法や、(2)
記録層を多層に設ける方法などが検討されている。
化を図るために、(1)対物レンズの開口数(NA)を
大きくして光学的な分解能を向上させる方法や、(2)
記録層を多層に設ける方法などが検討されている。
【0006】上記の(1)のように、対物レンズのNA
を大きくすると、集光ビーム径は比例して小さくなる
が、ディスク傾きの許容誤差を同程度に収めるためには
ディスクの基板厚さを薄くする必要がある。例えば、対
物レンズのNAを0.5から0.6に大きくすると、基
板厚さを1.2mmから0.6mmに減少させなけれ
ば、同程度のディスク傾き許容誤差を有することができ
ない。
を大きくすると、集光ビーム径は比例して小さくなる
が、ディスク傾きの許容誤差を同程度に収めるためには
ディスクの基板厚さを薄くする必要がある。例えば、対
物レンズのNAを0.5から0.6に大きくすると、基
板厚さを1.2mmから0.6mmに減少させなけれ
ば、同程度のディスク傾き許容誤差を有することができ
ない。
【0007】しかしながら、このようにディスクの基板
厚さを薄くした場合、その基板厚さの薄い光ディスクに
対応する対物レンズを使用して、従来の光ディスクを記
録再生すると、球面収差が増大して結像点が広がってし
まい、記録再生が困難となる。したがって、従来の光デ
ィスクとの間で互換性を保つことができなくなり、光ピ
ックアップを2個使い薄型光ディスクと従来型光ディス
クを別々の光ピックアップで記録再生せざるを得なくな
る。
厚さを薄くした場合、その基板厚さの薄い光ディスクに
対応する対物レンズを使用して、従来の光ディスクを記
録再生すると、球面収差が増大して結像点が広がってし
まい、記録再生が困難となる。したがって、従来の光デ
ィスクとの間で互換性を保つことができなくなり、光ピ
ックアップを2個使い薄型光ディスクと従来型光ディス
クを別々の光ピックアップで記録再生せざるを得なくな
る。
【0008】また、上記の(2)のように、記録層をあ
る程度の厚さの透明基板を介して複数設けた多層ディス
クを用いる場合も、1枚のディスクで記録容量が大幅に
増加する。しかしながら、各記録層で対物レンズから見
た基板厚さが異なるため、1つの光ピックアップでは正
確な情報の記録再生ができない。
る程度の厚さの透明基板を介して複数設けた多層ディス
クを用いる場合も、1枚のディスクで記録容量が大幅に
増加する。しかしながら、各記録層で対物レンズから見
た基板厚さが異なるため、1つの光ピックアップでは正
確な情報の記録再生ができない。
【0009】このような問題点を解決する方法として、
変形可能ミラーにより基板厚さを補正する方法が知られ
ている(特開平5−151591号公報)。図33は、
この変形可能ミラーを用いたディスク装置の光学系を示
す構成図である。図33において、半導体レーザ101
から出たビーム103はコリメータレンズ102、ビー
ムスプリッター101、4分の1波長板105を透過
し、ビームスプリッター202に到達する。ビーム10
3は、ビームスプリッター202および4分の1波長板
201を通過して変形可能ミラー200に達するような
偏光で配向している。変形可能ミラー200は、ミラー
表面が変形可能に構成されており、光ディスクの基板厚
みが厚くなった時に変形可能ミラー駆動回路203によ
りミラー表面が変形されて、ビーム103に基板が厚く
なったことによって発生する球面収差を打ち消すような
球面収差を与える。ビーム103は4分の1波長板20
1を通って戻り、ビームスプリッター202で反射され
て対物レンズ107に達する。対物レンズ107に入射
した光は絞り込まれ、光ディスク108の情報記録媒体
面上に光スポット109を形成する。次に、光ディスク
108で反射した反射光110は、再び対物レンズ10
7とビームスプリッター202、4分の1波長板20
1、変形可能ミラー200および4分の1波長板105
を通って、ビームスプリッター104に入射する。この
反射光110はビームスプリッター104で反射して、
絞りレンズ111を通り、光検出器112に受光され
る。光検出器112は、反射光線の光強度を検出するこ
とによって再生信号を検出する。
変形可能ミラーにより基板厚さを補正する方法が知られ
ている(特開平5−151591号公報)。図33は、
この変形可能ミラーを用いたディスク装置の光学系を示
す構成図である。図33において、半導体レーザ101
から出たビーム103はコリメータレンズ102、ビー
ムスプリッター101、4分の1波長板105を透過
し、ビームスプリッター202に到達する。ビーム10
3は、ビームスプリッター202および4分の1波長板
201を通過して変形可能ミラー200に達するような
偏光で配向している。変形可能ミラー200は、ミラー
表面が変形可能に構成されており、光ディスクの基板厚
みが厚くなった時に変形可能ミラー駆動回路203によ
りミラー表面が変形されて、ビーム103に基板が厚く
なったことによって発生する球面収差を打ち消すような
球面収差を与える。ビーム103は4分の1波長板20
1を通って戻り、ビームスプリッター202で反射され
て対物レンズ107に達する。対物レンズ107に入射
した光は絞り込まれ、光ディスク108の情報記録媒体
面上に光スポット109を形成する。次に、光ディスク
108で反射した反射光110は、再び対物レンズ10
7とビームスプリッター202、4分の1波長板20
1、変形可能ミラー200および4分の1波長板105
を通って、ビームスプリッター104に入射する。この
反射光110はビームスプリッター104で反射して、
絞りレンズ111を通り、光検出器112に受光され
る。光検出器112は、反射光線の光強度を検出するこ
とによって再生信号を検出する。
【0010】図34は、特開平5−151591号公報
に記載の変形可能ミラー200の具体的な構成を示す図
であり、これは、「”Adaptive optics
for optimization of imag
e resolution”(Applied Opt
ics”,vol.26,pp.3772−3777,
(1987),J.P.Gaffarel等)」に記載
されたものである。この変形可能ミラー200は、表面
にミラー面300を形成した変形プレート301と、変
形プレート301の裏側の数カ所を加圧する圧電アクチ
ュエータ302と、変形プレート301、圧電アクチュ
エータ302、変形プレート301を固定するベース基
板等から構成され、各圧電アクチュエータ302に印加
する電圧を変えることにより、変形プレート301上が
所望の量だけ変位し、全体として変形プレート上のミラ
ー面300を所望の形状に変形させる。
に記載の変形可能ミラー200の具体的な構成を示す図
であり、これは、「”Adaptive optics
for optimization of imag
e resolution”(Applied Opt
ics”,vol.26,pp.3772−3777,
(1987),J.P.Gaffarel等)」に記載
されたものである。この変形可能ミラー200は、表面
にミラー面300を形成した変形プレート301と、変
形プレート301の裏側の数カ所を加圧する圧電アクチ
ュエータ302と、変形プレート301、圧電アクチュ
エータ302、変形プレート301を固定するベース基
板等から構成され、各圧電アクチュエータ302に印加
する電圧を変えることにより、変形プレート301上が
所望の量だけ変位し、全体として変形プレート上のミラ
ー面300を所望の形状に変形させる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図34
に示した従来の圧電アクチュエータ302を用いた変形
可能ミラーでは、駆動電圧が変動するとその変位も変動
してしまう、特に、各圧電アクチュエータ302間に電
圧変動があると変形ミラー面300が所望の面から大き
くずれてしまう。
に示した従来の圧電アクチュエータ302を用いた変形
可能ミラーでは、駆動電圧が変動するとその変位も変動
してしまう、特に、各圧電アクチュエータ302間に電
圧変動があると変形ミラー面300が所望の面から大き
くずれてしまう。
【0012】また、環境温度の変動によっても熱膨張の
影響によって各圧電アクチュエータ302の加圧力が変
動し、ミラー面300が所望のミラー面からずれてしま
うという問題がある。
影響によって各圧電アクチュエータ302の加圧力が変
動し、ミラー面300が所望のミラー面からずれてしま
うという問題がある。
【0013】更に、収差補正を行う光ビームの直径は4
mm程度であり、変形可能ミラーの正確な変形形状を実
現するには多数の圧電アクチュエータ302を直径4m
mの中に多数備えることが必要であり、組立が複雑にな
ると共に、多数の圧電アクチュエータ302の固定や配
線の引き回し等で、全体として変形可能ミラーの大きさ
が大きくなり光ピックアップの大きさが大きくなってし
まう。
mm程度であり、変形可能ミラーの正確な変形形状を実
現するには多数の圧電アクチュエータ302を直径4m
mの中に多数備えることが必要であり、組立が複雑にな
ると共に、多数の圧電アクチュエータ302の固定や配
線の引き回し等で、全体として変形可能ミラーの大きさ
が大きくなり光ピックアップの大きさが大きくなってし
まう。
【0014】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであって、環境温度の変動や電気回路の変動の
影響を受けにくく、高精度にミラー面を変形させ保持す
ることが可能であるとともに、小型で簡単な構造で、安
価に製造可能な変形可能ミラー及びその製造方法及び光
学装置並びに記録再生装置を提供することを目的とす
る。
れたものであって、環境温度の変動や電気回路の変動の
影響を受けにくく、高精度にミラー面を変形させ保持す
ることが可能であるとともに、小型で簡単な構造で、安
価に製造可能な変形可能ミラー及びその製造方法及び光
学装置並びに記録再生装置を提供することを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の変形可
能ミラーは、入射光を反射する反射面を有し、反射面を
変形することにより入射光に球面収差を与える変形可能
ミラーにおいて、表面に反射面を有する弾性変形可能な
可撓性部材と、可撓性部材の下方に設置され、可撓性部
材の裏面と対向する部分に参照面を有する基板と、可撓
性部材を参照面に吸着させることにより、反射面を上記
球面収差に対応する形状に変形させる駆動手段と、を有
してなるものである。
能ミラーは、入射光を反射する反射面を有し、反射面を
変形することにより入射光に球面収差を与える変形可能
ミラーにおいて、表面に反射面を有する弾性変形可能な
可撓性部材と、可撓性部材の下方に設置され、可撓性部
材の裏面と対向する部分に参照面を有する基板と、可撓
性部材を参照面に吸着させることにより、反射面を上記
球面収差に対応する形状に変形させる駆動手段と、を有
してなるものである。
【0016】このような変形可能ミラーでは、反射面を
有する可撓性部材を基板に吸着させることにより、反射
面の変形を行う。このため、基板の参照面の精度を高く
しておけば、変形状態における反射面の形状を精度よく
決めることができる。また、環境の変動によらず、反射
面の形状を安定に維持することができる。
有する可撓性部材を基板に吸着させることにより、反射
面の変形を行う。このため、基板の参照面の精度を高く
しておけば、変形状態における反射面の形状を精度よく
決めることができる。また、環境の変動によらず、反射
面の形状を安定に維持することができる。
【0017】請求項2に記載の変形可能ミラーは、上記
可撓性部材が、反射面が平面ミラーを形成するように、
引張応力が付加された状態で参照面の上方に設置されて
なるものである。
可撓性部材が、反射面が平面ミラーを形成するように、
引張応力が付加された状態で参照面の上方に設置されて
なるものである。
【0018】この変形可能ミラーでは、環境温度の増大
により可撓性部材が膨張しても、張力がこの膨張力を吸
収し、座屈等の変形を防止する。逆に温度が下がった場
合でも、張力が大きくなるのでミラー面を平坦に保つこ
とができる。更に、引張応力により可撓性部材の固有振
動数を上げることができ、外部の振動の影響を抑制する
ことができる。
により可撓性部材が膨張しても、張力がこの膨張力を吸
収し、座屈等の変形を防止する。逆に温度が下がった場
合でも、張力が大きくなるのでミラー面を平坦に保つこ
とができる。更に、引張応力により可撓性部材の固有振
動数を上げることができ、外部の振動の影響を抑制する
ことができる。
【0019】請求項3に記載の変形可能ミラーは、上記
可撓性部材に上部電極が形成されているとともに、上記
基板に下部電極が形成されており、上記駆動手段が、上
部電極と下部電極間に電位差を印加して、上部電極と下
部電極間に静電気力を与える電圧印加手段であるもので
ある。
可撓性部材に上部電極が形成されているとともに、上記
基板に下部電極が形成されており、上記駆動手段が、上
部電極と下部電極間に電位差を印加して、上部電極と下
部電極間に静電気力を与える電圧印加手段であるもので
ある。
【0020】この構成では、2枚の電極に電位差を印加
するだけで変形させることができるため、構成が簡単と
なる。
するだけで変形させることができるため、構成が簡単と
なる。
【0021】請求項4に記載の変形可能ミラーは、上記
可撓性部材が、軟磁性膜を有してなり、上記駆動手段
が、その軟磁性膜に磁気力を印加する磁力印加手段であ
るものである。
可撓性部材が、軟磁性膜を有してなり、上記駆動手段
が、その軟磁性膜に磁気力を印加する磁力印加手段であ
るものである。
【0022】この構成では、磁気力を適当に設定するこ
とにより、安定で正確な反射面を得ることができる。
とにより、安定で正確な反射面を得ることができる。
【0023】請求項5に記載の変形可能ミラーは、上記
駆動手段が、上記可撓性部材に空気圧を与える空気圧印
加手段であるものである。
駆動手段が、上記可撓性部材に空気圧を与える空気圧印
加手段であるものである。
【0024】この変形可能ミラーでは、与える空気圧を
適当に設定することにより、安定で正確な反射面を得る
ことができる。
適当に設定することにより、安定で正確な反射面を得る
ことができる。
【0025】請求項6に記載の変形可能ミラーは、上記
可撓性部材と上記基板の少なくとも一方に、上記可撓性
部材と上記基板の間に存在する空気を逃がすための空気
孔を有するものである。
可撓性部材と上記基板の少なくとも一方に、上記可撓性
部材と上記基板の間に存在する空気を逃がすための空気
孔を有するものである。
【0026】請求項7に記載の変形可能ミラーは、上記
空気孔が、上記基板の参照面に形成された溝部であるも
のである。
空気孔が、上記基板の参照面に形成された溝部であるも
のである。
【0027】請求項8に記載の変形可能ミラーは、上記
空気孔は、上記可撓性部材に形成された微小穴であるも
のである。
空気孔は、上記可撓性部材に形成された微小穴であるも
のである。
【0028】請求項9に記載の変形可能ミラーは、上記
空気孔は、上記基板に形成された貫通穴であるものであ
る。
空気孔は、上記基板に形成された貫通穴であるものであ
る。
【0029】上記した請求項6乃至請求項9の変形可能
ミラーでは、可撓性部材と基板との間に存在する空気を
逃がすための空気孔を有しているため、可撓性部材の変
形を容易に行うことが可能となる。
ミラーでは、可撓性部材と基板との間に存在する空気を
逃がすための空気孔を有しているため、可撓性部材の変
形を容易に行うことが可能となる。
【0030】請求項10に記載の変形可能ミラーは、上
記可撓性部材が固定用基板に固定され、この固定用基板
を介して上記基板上に保持されているものである。
記可撓性部材が固定用基板に固定され、この固定用基板
を介して上記基板上に保持されているものである。
【0031】この構成では、固定用基板に成膜、フォト
リソグラフィープロセスを施しながら高精度に可撓性部
材を作製することが可能となる。
リソグラフィープロセスを施しながら高精度に可撓性部
材を作製することが可能となる。
【0032】請求項11に記載の変形可能ミラーは、上
記固定用基板が単結晶シリコンからなるものである。
記固定用基板が単結晶シリコンからなるものである。
【0033】このようにすれば、半導体作製プロセスを
用いて、可撓性部材を作製することができ、その精度を
上げることができる。また、バッチプロセスによる大量
生産が可能になるとともに、シリコン基板に可撓性部材
を駆動するための制御回路を作り込むことが可能とな
る。
用いて、可撓性部材を作製することができ、その精度を
上げることができる。また、バッチプロセスによる大量
生産が可能になるとともに、シリコン基板に可撓性部材
を駆動するための制御回路を作り込むことが可能とな
る。
【0034】請求項12に記載の変形可能ミラーの製造
方法は、上記固定用基板上に引張応力の付加された金属
反射膜をメッキ法により形成する工程と、固定用基板の
うちの上記参照面以上の大きさの領域をエッチングによ
り除去する工程と、上記固定用基板を、その領域が参照
面の上方にくるように、基板に固定する工程と、を含む
ものである。
方法は、上記固定用基板上に引張応力の付加された金属
反射膜をメッキ法により形成する工程と、固定用基板の
うちの上記参照面以上の大きさの領域をエッチングによ
り除去する工程と、上記固定用基板を、その領域が参照
面の上方にくるように、基板に固定する工程と、を含む
ものである。
【0035】上記製造方法によれば、可撓性部材をメッ
キ法により作製するため、例えば、電流密度を制御する
ことにより可撓性部材に所定の引張応力を付加すること
が可能となる。
キ法により作製するため、例えば、電流密度を制御する
ことにより可撓性部材に所定の引張応力を付加すること
が可能となる。
【0036】請求項13に記載の光学装置は、変形可能
な反射面を有する変形可能ミラーと、その変形可能ミラ
ーに対して光を入出力する光学部材と、からなり、変形
可能ミラーの変形、無変形により、光学的に異なる複数
の光を出射することのできる光学装置であって、変形可
能ミラーが、表面に反射面を有する弾性変形可能な可撓
性部材と、可撓性部材の下方に設置され、可撓性部材の
裏面と対向する部分に参照面を有する基板と、可撓性部
材を参照面に吸着させることにより反射面を変形させる
駆動手段とを、有してなるものである。
な反射面を有する変形可能ミラーと、その変形可能ミラ
ーに対して光を入出力する光学部材と、からなり、変形
可能ミラーの変形、無変形により、光学的に異なる複数
の光を出射することのできる光学装置であって、変形可
能ミラーが、表面に反射面を有する弾性変形可能な可撓
性部材と、可撓性部材の下方に設置され、可撓性部材の
裏面と対向する部分に参照面を有する基板と、可撓性部
材を参照面に吸着させることにより反射面を変形させる
駆動手段とを、有してなるものである。
【0037】この光学装置によれば、変形可能ミラーの
動作により、光学的に異なる複数の光を出射することが
できる。
動作により、光学的に異なる複数の光を出射することが
できる。
【0038】請求項14に記載の光学装置は、上記変形
可能ミラーが、その変形により、入射光に球面収差を与
えるよう形成されてなるものである。
可能ミラーが、その変形により、入射光に球面収差を与
えるよう形成されてなるものである。
【0039】この光学装置によれば、変形可能ミラーの
変形により、球面収差の加えられた光を出射することが
できる。
変形により、球面収差の加えられた光を出射することが
できる。
【0040】請求項15に記載の光学装置は、上記光学
部材が、上記変形可能ミラーにより反射された光を受光
するレンズを有してなり、上記変形可能ミラーが、その
無変形、変形により、そのレンズの光学的焦点を2通り
に変えるよう形成されてなるものである。
部材が、上記変形可能ミラーにより反射された光を受光
するレンズを有してなり、上記変形可能ミラーが、その
無変形、変形により、そのレンズの光学的焦点を2通り
に変えるよう形成されてなるものである。
【0041】この光学装置によれば、変形可能ミラーの
動作により、レンズの光学的焦点の異なる2種類の光を
出射することができる。
動作により、レンズの光学的焦点の異なる2種類の光を
出射することができる。
【0042】請求項16に記載の光学装置は、変形可能
ミラーの無変形時おける上記レンズの光学的焦点が、上
記2通りの光学的焦点の内、精度の要求される方の光学
的焦点であるものである。
ミラーの無変形時おける上記レンズの光学的焦点が、上
記2通りの光学的焦点の内、精度の要求される方の光学
的焦点であるものである。
【0043】このようにすれば、出射光をより安定に出
力することができる。
力することができる。
【0044】請求項17に記載の記録再生装置は、レー
ザ源と、レーザ源からのレーザ光を反射する反射面を有
し、反射面の変形によりレーザ光に球面収差を与える変
形可能ミラーと、変形可能ミラーの反射した光を集光し
て光記録媒体上に照射する、予め決められた厚みを有す
る第1の光記録媒体に焦点が合うように設定された対物
レンズと、を備えてなる記録再生装置であって、変形可
能ミラーが、表面に平面ミラーを形成する反射面を有
し、弾性変形可能な可撓性部材と、可撓性部材の下方に
設置され、可撓性部材の裏面と対向する部分に参照面を
有する基板と、可撓性部材を参照面に吸着させることに
より、対物レンズを透過した光の焦点が第1の光記録媒
体とは厚みの異なる第2の光記録媒体に合うように、反
射面を変形させる駆動手段と、を有してなるものであ
る。
ザ源と、レーザ源からのレーザ光を反射する反射面を有
し、反射面の変形によりレーザ光に球面収差を与える変
形可能ミラーと、変形可能ミラーの反射した光を集光し
て光記録媒体上に照射する、予め決められた厚みを有す
る第1の光記録媒体に焦点が合うように設定された対物
レンズと、を備えてなる記録再生装置であって、変形可
能ミラーが、表面に平面ミラーを形成する反射面を有
し、弾性変形可能な可撓性部材と、可撓性部材の下方に
設置され、可撓性部材の裏面と対向する部分に参照面を
有する基板と、可撓性部材を参照面に吸着させることに
より、対物レンズを透過した光の焦点が第1の光記録媒
体とは厚みの異なる第2の光記録媒体に合うように、反
射面を変形させる駆動手段と、を有してなるものであ
る。
【0045】この構成の記録再生装置によれば、対物レ
ンズの焦点位置を変えて、ディスク厚みの異なる2種類
の光ディスクの再生を可能とすることができる。
ンズの焦点位置を変えて、ディスク厚みの異なる2種類
の光ディスクの再生を可能とすることができる。
【0046】請求項18に記載の記録再生装置は、装着
された光記録媒体が第1の光記録媒体であるか第2の光
記録媒体であるかを判定し、その判定結果が第2の光記
録媒体であるときに、駆動手段に可撓性部材を吸着する
よう指示する判定手段を有してなるものである。
された光記録媒体が第1の光記録媒体であるか第2の光
記録媒体であるかを判定し、その判定結果が第2の光記
録媒体であるときに、駆動手段に可撓性部材を吸着する
よう指示する判定手段を有してなるものである。
【0047】請求項19に記載の記録再生装置は、装着
された光記録媒体に記録されている信号が読めなかった
場合に、変形可能ミラーの状態を変化するよう駆動手段
に指示する変形指示手段を有してなるものである。
された光記録媒体に記録されている信号が読めなかった
場合に、変形可能ミラーの状態を変化するよう駆動手段
に指示する変形指示手段を有してなるものである。
【0048】請求項18及び請求項19の記録再生装置
では、光記録媒体の種類に応じて変形可能ミラーの変形
を行い、対物レンズの焦点位置をその光記録媒体に合う
ようにする。
では、光記録媒体の種類に応じて変形可能ミラーの変形
を行い、対物レンズの焦点位置をその光記録媒体に合う
ようにする。
【0049】請求項20に記載の記録再生装置は、第2
の記録媒体の厚さが第1の光記録媒体の厚さより厚いも
のである。
の記録媒体の厚さが第1の光記録媒体の厚さより厚いも
のである。
【0050】この記録再生装置では、精度の要求される
ディスク厚みの薄い光記録媒体を再生する際には、変形
可能ミラーを無変形とし、ディスク厚みの厚い光記録媒
体を再生する際には、変形可能ミラーを変形させる。こ
れにより、光学系の精度をより高めることができる。
ディスク厚みの薄い光記録媒体を再生する際には、変形
可能ミラーを無変形とし、ディスク厚みの厚い光記録媒
体を再生する際には、変形可能ミラーを変形させる。こ
れにより、光学系の精度をより高めることができる。
【0051】
(第1の実施の形態)図1は、第1の実施の形態におけ
る変形可能ミラーの構成の概略を示す主要断面図であ
る。以下、図1に基づいて本実施の形態の変形可能ミラ
ーを説明する。
る変形可能ミラーの構成の概略を示す主要断面図であ
る。以下、図1に基づいて本実施の形態の変形可能ミラ
ーを説明する。
【0052】変形可能ミラー1は、表面にミラー面(請
求項における反射面)2aを有する可撓性を有する部材
2と、表面に凹凸部(請求項における参照面)3、平坦
部4、段差部5が形成された円柱状の基板6と、駆動回
路(請求項における駆動手段)7とを備えている。可撓
性部材2は張力を持った状態で基板6に接着層11を介
して固設されている。
求項における反射面)2aを有する可撓性を有する部材
2と、表面に凹凸部(請求項における参照面)3、平坦
部4、段差部5が形成された円柱状の基板6と、駆動回
路(請求項における駆動手段)7とを備えている。可撓
性部材2は張力を持った状態で基板6に接着層11を介
して固設されている。
【0053】図2は、可撓性部材2の接着方法を説明す
る分解断面図である。図2に示すように、可撓性部材2
は周囲から所定の力Pで引っ張られ、ジグ13により基
板6の段差部5に形成された接着層11に所定の力で押
圧され、これにより固設される。その結果、可撓性部材
2は張力を持ったまま基板6上の平坦部4に沿い、可撓
性部材2のミラー面2aは平坦な平面となり、平面ミラ
ーの役割を果たすようになる。ここでは、上記のように
引張応力が付加された状態で可撓性部材2を設置してい
るため、環境温度の増大により可撓性部材2が膨張して
も、張力がこの膨張力を吸収し、座屈等の変形を防止す
る。逆に温度が下がった場合でも、張力が大きくなるの
でミラー面2aを平坦に保つことができる。更に、引張
応力により可撓性部材2の固有振動数を上げることがで
き、外部の振動の影響を抑制することができる。
る分解断面図である。図2に示すように、可撓性部材2
は周囲から所定の力Pで引っ張られ、ジグ13により基
板6の段差部5に形成された接着層11に所定の力で押
圧され、これにより固設される。その結果、可撓性部材
2は張力を持ったまま基板6上の平坦部4に沿い、可撓
性部材2のミラー面2aは平坦な平面となり、平面ミラ
ーの役割を果たすようになる。ここでは、上記のように
引張応力が付加された状態で可撓性部材2を設置してい
るため、環境温度の増大により可撓性部材2が膨張して
も、張力がこの膨張力を吸収し、座屈等の変形を防止す
る。逆に温度が下がった場合でも、張力が大きくなるの
でミラー面2aを平坦に保つことができる。更に、引張
応力により可撓性部材2の固有振動数を上げることがで
き、外部の振動の影響を抑制することができる。
【0054】可撓性部材2は上部電極層8と絶縁層9か
ら構成されており、上部電極層8は、例えば、1ミクロ
ン程度の厚みを有するアルミニウム膜で作製され、この
上部電極層をそのまま反射面として用いても良いし、図
1(b)に示すように、金等の反射膜10を蒸着により
コーティングしても良い。絶縁層9は、例えば、5ミク
ロン程度の厚みを有する高分子材料のポリイミド膜から
作製されており、可撓性部材2の可撓性はこのポリイミ
ド膜が受け持つ。
ら構成されており、上部電極層8は、例えば、1ミクロ
ン程度の厚みを有するアルミニウム膜で作製され、この
上部電極層をそのまま反射面として用いても良いし、図
1(b)に示すように、金等の反射膜10を蒸着により
コーティングしても良い。絶縁層9は、例えば、5ミク
ロン程度の厚みを有する高分子材料のポリイミド膜から
作製されており、可撓性部材2の可撓性はこのポリイミ
ド膜が受け持つ。
【0055】基板6は、例えば、大量生産が可能なガラ
スモールド法あるいは樹脂による成型で作製されてお
り、基板6の表面(凹凸部3、平坦部4、段差部5)に
は下部電極層12が設けられている。この下部電極層1
2は、例えば、スパッタ法により厚さ1μmのアルミニ
ウムを基板6上に成膜することにより得られる。
スモールド法あるいは樹脂による成型で作製されてお
り、基板6の表面(凹凸部3、平坦部4、段差部5)に
は下部電極層12が設けられている。この下部電極層1
2は、例えば、スパッタ法により厚さ1μmのアルミニ
ウムを基板6上に成膜することにより得られる。
【0056】上部電極層8と下部電極層12は、絶縁層
9によって電気的に絶縁されているとともに、駆動回路
7に電気的に接続されている。変形可能ミラー駆動回路
7は、変形可能ミラー1に入射してくる光ビームに対し
て球面収差を与えたい場合に上部電極層8と下部電極層
12の間に電圧を印加し、球面収差を与えずそのまま反
射させる場合には電圧を印加しない。
9によって電気的に絶縁されているとともに、駆動回路
7に電気的に接続されている。変形可能ミラー駆動回路
7は、変形可能ミラー1に入射してくる光ビームに対し
て球面収差を与えたい場合に上部電極層8と下部電極層
12の間に電圧を印加し、球面収差を与えずそのまま反
射させる場合には電圧を印加しない。
【0057】次に、この変形可能ミラー1の動作原理に
ついて説明する。図3は、変形可能ミラー1に入射する
光ビームに球面収差を与えず可撓性部材2の表面でその
まま反射させる場合の状態を示し、図4は入射する光ビ
ームに球面収差を与える場合の状態を示している。
ついて説明する。図3は、変形可能ミラー1に入射する
光ビームに球面収差を与えず可撓性部材2の表面でその
まま反射させる場合の状態を示し、図4は入射する光ビ
ームに球面収差を与える場合の状態を示している。
【0058】入射する光ビームに球面収差を与えず反射
させる時には(図3参照)、駆動回路7は上部電極層8
と下部電極層12の間に電圧を印加しないので、可撓性
部材2はその張力により平坦のまま保持され、入射して
くる光ビームに球面収差を与えず、そのまま反射させ
る。
させる時には(図3参照)、駆動回路7は上部電極層8
と下部電極層12の間に電圧を印加しないので、可撓性
部材2はその張力により平坦のまま保持され、入射して
くる光ビームに球面収差を与えず、そのまま反射させ
る。
【0059】一方、入射する光ビームに球面収差を与え
る時には(図4参照)、駆動回路7は上部電極層8と下
部電極層12の間に電圧を印加する。この時、可撓性部
材2の上部電極層8と基板6上の下部電極層12の間に
静電気力が作用し、可撓性部材2は基板6側に変形し、
結果的に凹凸部3に吸着する。ここで、凹凸部3の形状
を、可撓性部材2が静電気力を受けて凹凸部3に吸着し
た時に、可撓性部材2の表面のミラー面2aの形状が補
正すべき球面収差量に等しくなるように設計しておけ
ば、入射してきた光ビームに所定の球面収差を与えるこ
とができる。
る時には(図4参照)、駆動回路7は上部電極層8と下
部電極層12の間に電圧を印加する。この時、可撓性部
材2の上部電極層8と基板6上の下部電極層12の間に
静電気力が作用し、可撓性部材2は基板6側に変形し、
結果的に凹凸部3に吸着する。ここで、凹凸部3の形状
を、可撓性部材2が静電気力を受けて凹凸部3に吸着し
た時に、可撓性部材2の表面のミラー面2aの形状が補
正すべき球面収差量に等しくなるように設計しておけ
ば、入射してきた光ビームに所定の球面収差を与えるこ
とができる。
【0060】以上のように、本発明では、ミラー面2a
を形成する可撓性部材2を基板6の凹凸部3に吸着させ
て、ミラー面2aの形状を精密加工可能な基板6の凹凸
部3で決定しているため、ミラー面2aが入射光に与え
る球面収差を高精度に設定することができる。また、基
板6の剛性を高く、また基板を線膨張係数の低い材料、
例えば、ガラス材料で作製しておけば、環境から受ける
ミラー面2aの変動を小さく抑えることができ、入射光
に安定した球面収差を与えることができる。更に、基板
6に可撓性部材2を吸着させる力を高くしておけば、す
なわち、上部電極8と下部電極12に与える電位差を大
きくしておけば、駆動回路7の与える電圧が多少変動し
ても、凹凸部12への可撓性部材2の吸着を安定に行う
ことができる。 また、上部電極層8と下部電極層12
を設けた、簡単な構成でミラー面2aを変形させること
ができる。
を形成する可撓性部材2を基板6の凹凸部3に吸着させ
て、ミラー面2aの形状を精密加工可能な基板6の凹凸
部3で決定しているため、ミラー面2aが入射光に与え
る球面収差を高精度に設定することができる。また、基
板6の剛性を高く、また基板を線膨張係数の低い材料、
例えば、ガラス材料で作製しておけば、環境から受ける
ミラー面2aの変動を小さく抑えることができ、入射光
に安定した球面収差を与えることができる。更に、基板
6に可撓性部材2を吸着させる力を高くしておけば、す
なわち、上部電極8と下部電極12に与える電位差を大
きくしておけば、駆動回路7の与える電圧が多少変動し
ても、凹凸部12への可撓性部材2の吸着を安定に行う
ことができる。 また、上部電極層8と下部電極層12
を設けた、簡単な構成でミラー面2aを変形させること
ができる。
【0061】また、可撓性部材2の絶縁層9として、ヤ
ング率の低いポリイミド膜を使用しているので、基板6
の凹凸部3へ吸着させるのに必要な力を低減できる。
ング率の低いポリイミド膜を使用しているので、基板6
の凹凸部3へ吸着させるのに必要な力を低減できる。
【0062】図5,図6は、本実施の形態の変形可能ミ
ラーの他の構成例を示す断面図である。図5は入射する
光ビームに球面収差を与えない場合の状態を示し、図6
は球面収差を与える場合の状態を示している。この変形
可能ミラー1では、基板6の凹凸部3に、例えば、幅が
2μmの同心円状の溝部14を少なくとも一カ所設けて
いる。この変形可能ミラー1では、可撓性部材2が凹凸
部3に吸着されるときに、吸着される前に凹凸部3と対
向する可撓性部材2の間隙にある空気が圧縮されるが、
上記の溝部14は、この圧縮された空気を蓄える役割を
果たす。これにより、可撓性部材2の凹凸部3への吸着
を確実に行うことができる。この場合、溝部14での可
撓性部材2の変形が懸念されるが、前述したように溝部
14の幅は2μm程度と非常に狭いため、溝部14での
変形は非常に小さく光学的にほとんど問題ない。
ラーの他の構成例を示す断面図である。図5は入射する
光ビームに球面収差を与えない場合の状態を示し、図6
は球面収差を与える場合の状態を示している。この変形
可能ミラー1では、基板6の凹凸部3に、例えば、幅が
2μmの同心円状の溝部14を少なくとも一カ所設けて
いる。この変形可能ミラー1では、可撓性部材2が凹凸
部3に吸着されるときに、吸着される前に凹凸部3と対
向する可撓性部材2の間隙にある空気が圧縮されるが、
上記の溝部14は、この圧縮された空気を蓄える役割を
果たす。これにより、可撓性部材2の凹凸部3への吸着
を確実に行うことができる。この場合、溝部14での可
撓性部材2の変形が懸念されるが、前述したように溝部
14の幅は2μm程度と非常に狭いため、溝部14での
変形は非常に小さく光学的にほとんど問題ない。
【0063】図7,図8は本実施の形態の変形可能ミラ
ーの更に他の構成例を示す断面図である。図7は、入射
する光ビームに球面収差を与えない場合の状態を示し、
図8は、球面収差を与える場合の状態を示している。こ
の変形可能ミラー1では、可撓性部材2の基板6の凹凸
部3に対向している部分に少なくとも一つの微小穴15
が設けられている。この微小穴15の直径は、大きすぎ
ると可撓性部材2で反射する光ビームに悪影響を及ぼす
ため10μm以下の直径が望ましい。図8に示すよう
に、可撓性部材2が凹凸部3に吸着されるときに、吸着
前に凹凸部3と可撓性部材2の間にある空気がこの微小
穴15を通り外部に抜けるため、確実に可撓性部材2が
凹凸部3に吸着される。図3に示した変形可能ミラー1
では、無変形状態において、例えば環境の温度が上昇し
た場合に、基板6の凹凸部3と可撓性部材2との間の空
気が膨張する事により可撓性部材2が変形し、平坦度が
崩れるおそれがあるが、図7.図8の変形可能ミラー1
のように、微小穴15があれば膨張した空気はこの穴を
通して抜けるため可撓性部材2の変形を避けることがで
きる。
ーの更に他の構成例を示す断面図である。図7は、入射
する光ビームに球面収差を与えない場合の状態を示し、
図8は、球面収差を与える場合の状態を示している。こ
の変形可能ミラー1では、可撓性部材2の基板6の凹凸
部3に対向している部分に少なくとも一つの微小穴15
が設けられている。この微小穴15の直径は、大きすぎ
ると可撓性部材2で反射する光ビームに悪影響を及ぼす
ため10μm以下の直径が望ましい。図8に示すよう
に、可撓性部材2が凹凸部3に吸着されるときに、吸着
前に凹凸部3と可撓性部材2の間にある空気がこの微小
穴15を通り外部に抜けるため、確実に可撓性部材2が
凹凸部3に吸着される。図3に示した変形可能ミラー1
では、無変形状態において、例えば環境の温度が上昇し
た場合に、基板6の凹凸部3と可撓性部材2との間の空
気が膨張する事により可撓性部材2が変形し、平坦度が
崩れるおそれがあるが、図7.図8の変形可能ミラー1
のように、微小穴15があれば膨張した空気はこの穴を
通して抜けるため可撓性部材2の変形を避けることがで
きる。
【0064】図9,図10は本実施の形態の変形可能ミ
ラーの更に他の構成例を示す断面図である。図9は入射
する光ビームに球面収差を与えない場合の状態を示し、
図10は球面収差を与える場合の状態を示している。こ
の変形可能ミラー1では、基板6の凹凸部3の部分に外
部と通じる貫通穴16が設けられている。この貫通穴1
6に関しても、大きすぎると可撓性部材2が凹凸部3に
吸着したときに、この穴の部分で変形してしまうため、
例えば30μm以下の直径が望ましい。この貫通穴の機
能は上記した図7,図8に記載の微小穴15の機能と同
じである。
ラーの更に他の構成例を示す断面図である。図9は入射
する光ビームに球面収差を与えない場合の状態を示し、
図10は球面収差を与える場合の状態を示している。こ
の変形可能ミラー1では、基板6の凹凸部3の部分に外
部と通じる貫通穴16が設けられている。この貫通穴1
6に関しても、大きすぎると可撓性部材2が凹凸部3に
吸着したときに、この穴の部分で変形してしまうため、
例えば30μm以下の直径が望ましい。この貫通穴の機
能は上記した図7,図8に記載の微小穴15の機能と同
じである。
【0065】以上の説明では、基板6として絶縁体であ
るガラスや樹脂を用いた例を示したが、電気伝導性を有
する材料を使用しても変形可能ミラーを実現することが
できる。図11は、基板6として導電性のある材料を使
用した変形可能ミラーの構成を示す断面図である。この
基板6は、金属の切削加工、あるいは、大量生産を行う
ことができる電気伝導性を有する炭素繊維を混入させた
樹脂の成型により、作製されており、電気伝導性を有し
ている。この変形可能ミラー1では、図1における下部
電極12への結線が基板6に接続され、基板6自身が下
部電極の役割を果たす。このようにすると、基板6上に
下部電極12を成膜する必要が無くなり、工程が簡単に
なる。また、基板6自身を下部電極とすることができる
ので、図1のように微小な下部電極12から結線のため
に配線を引き出す必要が無くなる。
るガラスや樹脂を用いた例を示したが、電気伝導性を有
する材料を使用しても変形可能ミラーを実現することが
できる。図11は、基板6として導電性のある材料を使
用した変形可能ミラーの構成を示す断面図である。この
基板6は、金属の切削加工、あるいは、大量生産を行う
ことができる電気伝導性を有する炭素繊維を混入させた
樹脂の成型により、作製されており、電気伝導性を有し
ている。この変形可能ミラー1では、図1における下部
電極12への結線が基板6に接続され、基板6自身が下
部電極の役割を果たす。このようにすると、基板6上に
下部電極12を成膜する必要が無くなり、工程が簡単に
なる。また、基板6自身を下部電極とすることができる
ので、図1のように微小な下部電極12から結線のため
に配線を引き出す必要が無くなる。
【0066】(第2の実施の形態)図12(a)は、本
発明の第2の実施の形態における変形可能ミラーの構成
を示す断面図である。但し、ここでは、図1と同一部分
については同一符号を付し、説明を省略する。
発明の第2の実施の形態における変形可能ミラーの構成
を示す断面図である。但し、ここでは、図1と同一部分
については同一符号を付し、説明を省略する。
【0067】可撓性部材2は上部電極層8で構成されて
おり、上部電極層8は、例えば5ミクロン程度の厚みを
有するニッケル膜で作製され、この上部電極層をそのま
ま反射面として用いても良いし、図12(b)に示すよ
うに、金,アルミニウム等の反射膜10を蒸着によりコ
ーティングしても良い。この実施の形態では、可撓性部
材2の可撓性はこの上部電極層であるニッケル膜8が受
け持つ。
おり、上部電極層8は、例えば5ミクロン程度の厚みを
有するニッケル膜で作製され、この上部電極層をそのま
ま反射面として用いても良いし、図12(b)に示すよ
うに、金,アルミニウム等の反射膜10を蒸着によりコ
ーティングしても良い。この実施の形態では、可撓性部
材2の可撓性はこの上部電極層であるニッケル膜8が受
け持つ。
【0068】基板6は、ガラスモールド法あるいは樹脂
の成型で作製されており、基板6の表面には、まず下部
電極層12が設けられ、その上に絶縁層9が設けられて
いる。この下部電極層12は、例えば、スパッタ法によ
り厚さ1μmのアルミニウムを基板6上に成膜すること
で得られる。また、絶縁層9も、例えば、スパッタ法に
より厚さ1μm程度の酸化シリコンを成膜することによ
り得られる。
の成型で作製されており、基板6の表面には、まず下部
電極層12が設けられ、その上に絶縁層9が設けられて
いる。この下部電極層12は、例えば、スパッタ法によ
り厚さ1μmのアルミニウムを基板6上に成膜すること
で得られる。また、絶縁層9も、例えば、スパッタ法に
より厚さ1μm程度の酸化シリコンを成膜することによ
り得られる。
【0069】本実施の形態では、絶縁層9が基板6側に
あるため、絶縁層9が可撓性を持つ必要が無く、その厚
みを薄くすることができる。したがって、上部電極層8
と下部電極層12の間の距離を小さくできる。対向する
電極間に働く静電気力は、電極間距離の2乗に反比例す
るため、本実施の形態のように、電極間の距離を小さく
すれば、可撓性部材2を凹凸部3に吸着させるのに必要
な印加電圧を低減することが可能となる。
あるため、絶縁層9が可撓性を持つ必要が無く、その厚
みを薄くすることができる。したがって、上部電極層8
と下部電極層12の間の距離を小さくできる。対向する
電極間に働く静電気力は、電極間距離の2乗に反比例す
るため、本実施の形態のように、電極間の距離を小さく
すれば、可撓性部材2を凹凸部3に吸着させるのに必要
な印加電圧を低減することが可能となる。
【0070】この実施の形態においても、基板6を金属
の切削加工あるいは、炭素繊維を混入させた樹脂の成型
で作製した電気伝導性を有するものを使用すれば(図1
3参照)、基板6自身を下部電極とすることができ、変
形可能ミラーとの結線が容易となる。
の切削加工あるいは、炭素繊維を混入させた樹脂の成型
で作製した電気伝導性を有するものを使用すれば(図1
3参照)、基板6自身を下部電極とすることができ、変
形可能ミラーとの結線が容易となる。
【0071】(第3の実施の形態)図14(a)は、本
発明の第3の実施の形態における変形可能ミラーの構成
を示す断面図である。ここでは、上記した第1乃至第2
の実施の形態と同一部分については同一符号を付し、説
明を省略する。可撓性部材2は、高分子フィルム層17
と上部電極層8で構成されている。高分子フィルム層1
7は、例えば10ミクロン程度の厚みを有するポリイミ
ド膜から形成されており、本実施の形態における可撓性
部材2の可撓性は、このポリイミド膜が受け持つ。
発明の第3の実施の形態における変形可能ミラーの構成
を示す断面図である。ここでは、上記した第1乃至第2
の実施の形態と同一部分については同一符号を付し、説
明を省略する。可撓性部材2は、高分子フィルム層17
と上部電極層8で構成されている。高分子フィルム層1
7は、例えば10ミクロン程度の厚みを有するポリイミ
ド膜から形成されており、本実施の形態における可撓性
部材2の可撓性は、このポリイミド膜が受け持つ。
【0072】図14(b)は可撓性部材2の拡大図であ
るが、高分子フィルム層17の表面には、金,アルミニ
ウム,ニッケル等の反射膜10が形成されている。上部
電極層8は、例えば、蒸着により1ミクロン程度の厚み
を有するアルミニウム膜を高分子フィルム17の下側
(基板6の凹凸部3に対向する側)に成膜することによ
り形成される。
るが、高分子フィルム層17の表面には、金,アルミニ
ウム,ニッケル等の反射膜10が形成されている。上部
電極層8は、例えば、蒸着により1ミクロン程度の厚み
を有するアルミニウム膜を高分子フィルム17の下側
(基板6の凹凸部3に対向する側)に成膜することによ
り形成される。
【0073】基板6は、ガラスモールド法あるいは樹脂
の成型で作製されており、基板6の表面には、まず下部
電極層12が設けられ、その上に絶縁層9が設けられて
いる。この下部電極層12は、例えば、スパッタ法によ
り厚さ1μmのアルミニウムを基板6上に成膜すること
により得られる。また、絶縁層9は、例えば、スパッタ
法により厚さ1μm程度の酸化シリコンを成膜すること
により得られる。
の成型で作製されており、基板6の表面には、まず下部
電極層12が設けられ、その上に絶縁層9が設けられて
いる。この下部電極層12は、例えば、スパッタ法によ
り厚さ1μmのアルミニウムを基板6上に成膜すること
により得られる。また、絶縁層9は、例えば、スパッタ
法により厚さ1μm程度の酸化シリコンを成膜すること
により得られる。
【0074】本実施の形態では、絶縁層9が基板6側に
あり可撓性を持たないため、その厚みを薄くすることが
可能であり、上部電極層8と下部電極層12の間の距離
を小さくできる。対向する電極間に働く静電気力は、電
極間距離の2乗に反比例するため、本実施の形態では、
上部電極8と下部電極12に印加する電位差を低減して
も、可撓性部材2に大きな静電気力を作用させることが
できる。
あり可撓性を持たないため、その厚みを薄くすることが
可能であり、上部電極層8と下部電極層12の間の距離
を小さくできる。対向する電極間に働く静電気力は、電
極間距離の2乗に反比例するため、本実施の形態では、
上部電極8と下部電極12に印加する電位差を低減して
も、可撓性部材2に大きな静電気力を作用させることが
できる。
【0075】また、可撓性部材2の可撓性は金属よりも
ヤング率の小さい高分子フィルム17が受け持つため、
上部電極層8を薄くして可撓性部材全体のヤング率を小
さくすることができ、小さな駆動力で凹凸部3に吸着さ
せることができる。
ヤング率の小さい高分子フィルム17が受け持つため、
上部電極層8を薄くして可撓性部材全体のヤング率を小
さくすることができ、小さな駆動力で凹凸部3に吸着さ
せることができる。
【0076】本実施の形態においても、基板6を金属の
切削加工あるいは、炭素繊維を混入させた樹脂の成型で
作製した電気伝導性を有するものを使用し、基板6自身
を下部電極の役割をさせてもよい(図15参照)。この
場合、下部電極から結線のために配線を引き出す必要が
無くなる。
切削加工あるいは、炭素繊維を混入させた樹脂の成型で
作製した電気伝導性を有するものを使用し、基板6自身
を下部電極の役割をさせてもよい(図15参照)。この
場合、下部電極から結線のために配線を引き出す必要が
無くなる。
【0077】(第4の実施の形態)図16(a)は、本
発明の第4の実施の形態における変形可能ミラーの構成
を示す断面図である。可撓性部材2は高分子フィルム層
17と上部電極層8と絶縁層9で構成されており、高分
子フィルム層17は、例えば10ミクロン程度の厚みを
有するポリイミド膜から作製されており、可撓性部材2
の可撓性はこのポリイミド膜が受け持つ。図16(b)
は可撓性部材2の断面拡大図であるが、この図に示すよ
うに、高分子フィルム層17の表面には、金,アルミニ
ウム,ニッケル等の反射膜10が形成されている。上部
電極層8は、高分子フィルム17の下側(基板6の凹凸
部3に対向する側)に、例えば、蒸着により1ミクロン
程度の厚みを有するアルミニウム膜を成膜することによ
り得られる。絶縁層9は、更にその下側に、例えばスパ
ッタ法により1ミクロン程度の厚みを有する酸化シリコ
ンを成膜することにより得られる。
発明の第4の実施の形態における変形可能ミラーの構成
を示す断面図である。可撓性部材2は高分子フィルム層
17と上部電極層8と絶縁層9で構成されており、高分
子フィルム層17は、例えば10ミクロン程度の厚みを
有するポリイミド膜から作製されており、可撓性部材2
の可撓性はこのポリイミド膜が受け持つ。図16(b)
は可撓性部材2の断面拡大図であるが、この図に示すよ
うに、高分子フィルム層17の表面には、金,アルミニ
ウム,ニッケル等の反射膜10が形成されている。上部
電極層8は、高分子フィルム17の下側(基板6の凹凸
部3に対向する側)に、例えば、蒸着により1ミクロン
程度の厚みを有するアルミニウム膜を成膜することによ
り得られる。絶縁層9は、更にその下側に、例えばスパ
ッタ法により1ミクロン程度の厚みを有する酸化シリコ
ンを成膜することにより得られる。
【0078】基板6はガラスモールド法で作製されてお
り、基板6の表面には下部電極層12が設けられてい
る。この下部電極層12は、例えばスパッタ法を用いて
厚さ1μmのアルミニウムを成膜することにより得られ
る。本実施の形態では、可撓性部材2の可撓性は高分子
フィルム17が受け持つため、絶縁層9の厚みを薄くす
ることができ、上部電極層8と下部電極層の間の距離を
小さくできる。対向する電極間に働く静電気力は、電極
間距離の2乗に反比例するため、可撓性部材2を凹凸部
3に吸着させるのに必要な印加電圧を低減することがで
きる。
り、基板6の表面には下部電極層12が設けられてい
る。この下部電極層12は、例えばスパッタ法を用いて
厚さ1μmのアルミニウムを成膜することにより得られ
る。本実施の形態では、可撓性部材2の可撓性は高分子
フィルム17が受け持つため、絶縁層9の厚みを薄くす
ることができ、上部電極層8と下部電極層の間の距離を
小さくできる。対向する電極間に働く静電気力は、電極
間距離の2乗に反比例するため、可撓性部材2を凹凸部
3に吸着させるのに必要な印加電圧を低減することがで
きる。
【0079】また、可撓性を受け持つ高分子フィルム1
7のヤング率は、金属材料より小さいため、上部電極層
8、絶縁層9を薄くして可撓性部材2全体のヤング率を
小さくし、小さな駆動力で凹凸部3に吸着させることが
できる。
7のヤング率は、金属材料より小さいため、上部電極層
8、絶縁層9を薄くして可撓性部材2全体のヤング率を
小さくし、小さな駆動力で凹凸部3に吸着させることが
できる。
【0080】更に、基板6を金属の切削加工あるいは、
炭素繊維を混入させた樹脂の成型で作製した電気伝導性
を有するものを使用すれば(図17参照)、基板6自身
に下部電極の役割を持たせることができ、この場合、下
部電極から結線のために配線を引き出す必要が無くな
る。
炭素繊維を混入させた樹脂の成型で作製した電気伝導性
を有するものを使用すれば(図17参照)、基板6自身
に下部電極の役割を持たせることができ、この場合、下
部電極から結線のために配線を引き出す必要が無くな
る。
【0081】(第5の実施の形態)図18(a)は、本
発明の第5の実施の形態における変形可能ミラーの構成
を示す断面図である。可撓性部材2は、例えばパーマロ
イなどの軟磁性材層24で構成されており、部材2の可
撓性は、この軟磁性材層24が受け持つ。図18(b)
は可撓性部材2の拡大断面図であるが、この図に示すよ
うに軟磁性材層24の表面には金,アルミニウム,ニッ
ケル等の反射膜10が形成されている。基板6は、例え
ばガラスモールドあるいは樹脂の成型で作製されてお
り、基板6の周囲には電磁コイル18が設けられてい
る。
発明の第5の実施の形態における変形可能ミラーの構成
を示す断面図である。可撓性部材2は、例えばパーマロ
イなどの軟磁性材層24で構成されており、部材2の可
撓性は、この軟磁性材層24が受け持つ。図18(b)
は可撓性部材2の拡大断面図であるが、この図に示すよ
うに軟磁性材層24の表面には金,アルミニウム,ニッ
ケル等の反射膜10が形成されている。基板6は、例え
ばガラスモールドあるいは樹脂の成型で作製されてお
り、基板6の周囲には電磁コイル18が設けられてい
る。
【0082】この変形可能ミラー1を変形させる場合に
は、駆動回路7から電磁コイル18に電流を流す。これ
により発生する磁界により、軟磁性材料層24を有する
可撓性部材2を基板6側に変形し、結果的に凹凸部3に
吸着させる。なお、基板6も軟磁性材料で構成すれば、
さらに大きな磁力を発生させることが可能である。
は、駆動回路7から電磁コイル18に電流を流す。これ
により発生する磁界により、軟磁性材料層24を有する
可撓性部材2を基板6側に変形し、結果的に凹凸部3に
吸着させる。なお、基板6も軟磁性材料で構成すれば、
さらに大きな磁力を発生させることが可能である。
【0083】この構成でも、ミラー面を形成する可撓性
部材2を基板6の凹凸部3に吸着させて、ミラー面の形
状を精密加工可能な基板6の凹凸部材3で決定している
ため、ミラー面が入射光に与える球面収差を高精度に設
定することができる。また、基板6の剛性を高く、また
基板を線膨張係数の低い材料、例えば、ガラス材料で作
製しておけば、環境から受けるミラー面の変動を小さく
抑えることができ、入射光に安定した球面収差を与える
ことができる。更に、基板6に可撓性部材2を吸着させ
る力を高くしておけば、すなわち、電磁力を大きくして
おけば、駆動回路7の与える電圧が多少変動しても、凹
凸部12への可撓性部材2の吸着を安定に行うことがで
きる。
部材2を基板6の凹凸部3に吸着させて、ミラー面の形
状を精密加工可能な基板6の凹凸部材3で決定している
ため、ミラー面が入射光に与える球面収差を高精度に設
定することができる。また、基板6の剛性を高く、また
基板を線膨張係数の低い材料、例えば、ガラス材料で作
製しておけば、環境から受けるミラー面の変動を小さく
抑えることができ、入射光に安定した球面収差を与える
ことができる。更に、基板6に可撓性部材2を吸着させ
る力を高くしておけば、すなわち、電磁力を大きくして
おけば、駆動回路7の与える電圧が多少変動しても、凹
凸部12への可撓性部材2の吸着を安定に行うことがで
きる。
【0084】(第6の実施の形態)図19(a)は、本
発明の第6の実施の形態における変形可能ミラーの構成
を示す断面図である。本実施の形態においても第1乃至
第5の実施の形態と同一部分については同一符号を付し
説明を省略する。
発明の第6の実施の形態における変形可能ミラーの構成
を示す断面図である。本実施の形態においても第1乃至
第5の実施の形態と同一部分については同一符号を付し
説明を省略する。
【0085】可撓性部材2は、例えば金属や高分子フィ
ルムなどの可撓性材層25で構成され、図19(b)の
拡大断面図に示すように可撓性材層25の表面には金,
アルミニウム,ニッケル等の反射膜10が形成されてい
る。基板6は、例えばガラスモールドあるいは樹脂の成
型で作製されており、基板6には凹凸部3の部分に少な
くとも一つの貫通した吸気穴19が形成されている。こ
の吸気穴19には吸気チューブ20が接続されている。
その接続チューブ20は2つの経路に分岐しており、一
方は、バルブ21を介して大気に通じ、もう一方は、バ
ルブ22を介して真空ポンプ23につながっている。
ルムなどの可撓性材層25で構成され、図19(b)の
拡大断面図に示すように可撓性材層25の表面には金,
アルミニウム,ニッケル等の反射膜10が形成されてい
る。基板6は、例えばガラスモールドあるいは樹脂の成
型で作製されており、基板6には凹凸部3の部分に少な
くとも一つの貫通した吸気穴19が形成されている。こ
の吸気穴19には吸気チューブ20が接続されている。
その接続チューブ20は2つの経路に分岐しており、一
方は、バルブ21を介して大気に通じ、もう一方は、バ
ルブ22を介して真空ポンプ23につながっている。
【0086】この変形可能ミラー1の無変形時にはバル
ブ21が開放され、バルブ22は閉じられている。この
状態では、可撓性部材2と基板6の凹凸部3の間隙にあ
る空気の圧力は大気と同じになっており、可撓性部材2
が持つ張力により、ミラー面は平坦に保たれている。こ
の変形可能ミラー1を変形させる場合には、駆動回路7
の指示により、バルブ21を閉じ、バルブ22を開放す
る。これにより、可撓性部材2と基板6の凹凸部3の間
隙にある空気の圧力が低下し、大気の圧力によって可撓
性部材2が基板6上の凹凸部3に押しつけられる。
ブ21が開放され、バルブ22は閉じられている。この
状態では、可撓性部材2と基板6の凹凸部3の間隙にあ
る空気の圧力は大気と同じになっており、可撓性部材2
が持つ張力により、ミラー面は平坦に保たれている。こ
の変形可能ミラー1を変形させる場合には、駆動回路7
の指示により、バルブ21を閉じ、バルブ22を開放す
る。これにより、可撓性部材2と基板6の凹凸部3の間
隙にある空気の圧力が低下し、大気の圧力によって可撓
性部材2が基板6上の凹凸部3に押しつけられる。
【0087】この構成でも、ミラー面を形成する可撓性
部材2を基板6の凹凸部3に吸着させて、ミラー面の形
状を精密加工可能な基板6の凹凸部材3で決定している
ため、ミラー面が入射光に与える球面収差を高精度に調
整することができる。また、基板6の剛性を高く、また
基板6を線膨張係数の低い材料、例えば、ガラス材料で
作製しておけば、環境から受けるミラー面の変動を小さ
く抑えることができ、入射光に安定した球面収差を与え
ることができる。
部材2を基板6の凹凸部3に吸着させて、ミラー面の形
状を精密加工可能な基板6の凹凸部材3で決定している
ため、ミラー面が入射光に与える球面収差を高精度に調
整することができる。また、基板6の剛性を高く、また
基板6を線膨張係数の低い材料、例えば、ガラス材料で
作製しておけば、環境から受けるミラー面の変動を小さ
く抑えることができ、入射光に安定した球面収差を与え
ることができる。
【0088】(第7の実施の形態)図20乃至図23
は、本発明の第7の実施の形態における変形可能ミラー
の構成を示す概略図である。図20は光ビームが入射す
る可撓性部材側から見た平面図、図21は図20におけ
るX−Xでの断面図、図22は基板側から見た平面図で
あり、図23は分解斜視図を示す。以下、これらの図に
基づいて、本実施の形態の変形可能ミラーについて説明
する。
は、本発明の第7の実施の形態における変形可能ミラー
の構成を示す概略図である。図20は光ビームが入射す
る可撓性部材側から見た平面図、図21は図20におけ
るX−Xでの断面図、図22は基板側から見た平面図で
あり、図23は分解斜視図を示す。以下、これらの図に
基づいて、本実施の形態の変形可能ミラーについて説明
する。
【0089】シリコン基板50は、正方形状の開口部5
3を有しており、可撓性部材2は、シリコン熱酸化膜5
1aを介して、その周囲がシリコン基板50上に固設さ
れている。なお、可撓性部材2は引張応力が付加された
状態でシリコン基板50に固定されている。
3を有しており、可撓性部材2は、シリコン熱酸化膜5
1aを介して、その周囲がシリコン基板50上に固設さ
れている。なお、可撓性部材2は引張応力が付加された
状態でシリコン基板50に固定されている。
【0090】可撓性部材2は上部電極層8と反射膜10
とから構成されており、上部電極層8は、例えば5ミク
ロン程度の厚みを有するニッケル膜で作製され、反射膜
10は、例えば1ミクロン程度の厚みを有する金、アル
ミニウム等の薄膜で作製されている。なお、反射膜10
を無くして上部電極層8の表面をそのまま反射面として
用いても良い。
とから構成されており、上部電極層8は、例えば5ミク
ロン程度の厚みを有するニッケル膜で作製され、反射膜
10は、例えば1ミクロン程度の厚みを有する金、アル
ミニウム等の薄膜で作製されている。なお、反射膜10
を無くして上部電極層8の表面をそのまま反射面として
用いても良い。
【0091】基板6は、ガラスモールド法あるいは樹脂
の成型で作製されており、基板6の表面には,下部電極
層12,配線部55,配線パッド56とスペーサ層54
が設けられ、その上に絶縁層9が設けられている。な
お、基板6の上面の周囲には面取り部59が設けられて
おり、この面取り部には絶縁層9は無く、従って面取り
部59上の配線パッド56には絶縁層9が付着していな
い(図21,23参照)。下部電極層12とスペーサ層
54は、例えば1ミクロン程度の厚みを有するアルミニ
ウムから作製され、絶縁層9は、例えば1ミクロン程度
の厚みを有する酸化シリコンから作製されている。下部
電極層12は,主に基板6の凹凸部3の部分だけに設け
られ、下部電極層12へ電圧を印加するための配線部5
5と後述する下部電極用パッド58と電気的に導通を取
るための配線パッド56が付設される。なお、配線部5
5および配線パッド56は下部電極層12と同じ厚み・
材料で形成されている。
の成型で作製されており、基板6の表面には,下部電極
層12,配線部55,配線パッド56とスペーサ層54
が設けられ、その上に絶縁層9が設けられている。な
お、基板6の上面の周囲には面取り部59が設けられて
おり、この面取り部には絶縁層9は無く、従って面取り
部59上の配線パッド56には絶縁層9が付着していな
い(図21,23参照)。下部電極層12とスペーサ層
54は、例えば1ミクロン程度の厚みを有するアルミニ
ウムから作製され、絶縁層9は、例えば1ミクロン程度
の厚みを有する酸化シリコンから作製されている。下部
電極層12は,主に基板6の凹凸部3の部分だけに設け
られ、下部電極層12へ電圧を印加するための配線部5
5と後述する下部電極用パッド58と電気的に導通を取
るための配線パッド56が付設される。なお、配線部5
5および配線パッド56は下部電極層12と同じ厚み・
材料で形成されている。
【0092】可撓性部材2が固設されたシリコン基板5
0と、下部電極層12と絶縁層9が設けられた基板6
は、シリコン基板50側の上部電極層8と基板6側の下
部電極層12が互いに対向するように接着されている
(図20,21,22参照)。可撓性部材2は、スペー
サ54上の絶縁層9の上面と下部電極層12、配線部5
5上の絶縁層9の上面で同じ高さで接触し、平面性を維
持する。接着剤には、例えば導電性のエポキシ系接着剤
が用いられ、図20に示すように接着剤57aと接着剤
57bで固定される。接着剤57aは図20、図21に
示すように基板6の面取り部59上の配線パッド56
と、シリコン基板50上に熱酸化膜51aを介して設け
られた下部電極用パッド58と、を電気的に導通させる
役割も兼ねる。基板6の面取り部59は、シリコン基板
50と基板6が接着された時に配線パッド56を外部に
露出させるとともに、接着剤57a,57bがこの面取
り部59に入り込むことにより接着の信頼性を向上さ
せ、かつ、配線パッド56と下部電極用パッド58との
電気的な導通を確実にする。
0と、下部電極層12と絶縁層9が設けられた基板6
は、シリコン基板50側の上部電極層8と基板6側の下
部電極層12が互いに対向するように接着されている
(図20,21,22参照)。可撓性部材2は、スペー
サ54上の絶縁層9の上面と下部電極層12、配線部5
5上の絶縁層9の上面で同じ高さで接触し、平面性を維
持する。接着剤には、例えば導電性のエポキシ系接着剤
が用いられ、図20に示すように接着剤57aと接着剤
57bで固定される。接着剤57aは図20、図21に
示すように基板6の面取り部59上の配線パッド56
と、シリコン基板50上に熱酸化膜51aを介して設け
られた下部電極用パッド58と、を電気的に導通させる
役割も兼ねる。基板6の面取り部59は、シリコン基板
50と基板6が接着された時に配線パッド56を外部に
露出させるとともに、接着剤57a,57bがこの面取
り部59に入り込むことにより接着の信頼性を向上さ
せ、かつ、配線パッド56と下部電極用パッド58との
電気的な導通を確実にする。
【0093】可撓性部材2の露出部分2bと下部電極用
パッド58には、例えばハンダ等の手段により駆動回路
7と配線が行われている(図22参照)。これにより駆
動回路7は可撓性部材2の露出部分2bと下部電極用パ
ッド58を通じて、可撓性部材2の上部電極層8と下部
電極層12の間に電圧を印加したり、印加を中止したり
する。そして、可撓性フィルム2の反射膜10に入射す
る光ビームに球面収差を与えず反射させる時には、駆動
回路7は電圧を印加せず、可撓性部材2は付加された引
張応力の作用で平坦のまま保持されるため、入射してく
る光ビームに球面収差を与えず、そのまま反射させる。
入射する光ビームに球面収差を与える時には、駆動回路
7は上部電極層8と下部電極層12の間に電圧を印加す
る。この時、可撓性部材2の上部電極層8と基板6上の
下部電極層12との間に静電気力が作用し、可撓性部材
2は基板6側に変形し結果的に凹凸部3に吸着し、入射
してくる光ビームに所定の球面収差を与えることができ
る。
パッド58には、例えばハンダ等の手段により駆動回路
7と配線が行われている(図22参照)。これにより駆
動回路7は可撓性部材2の露出部分2bと下部電極用パ
ッド58を通じて、可撓性部材2の上部電極層8と下部
電極層12の間に電圧を印加したり、印加を中止したり
する。そして、可撓性フィルム2の反射膜10に入射す
る光ビームに球面収差を与えず反射させる時には、駆動
回路7は電圧を印加せず、可撓性部材2は付加された引
張応力の作用で平坦のまま保持されるため、入射してく
る光ビームに球面収差を与えず、そのまま反射させる。
入射する光ビームに球面収差を与える時には、駆動回路
7は上部電極層8と下部電極層12の間に電圧を印加す
る。この時、可撓性部材2の上部電極層8と基板6上の
下部電極層12との間に静電気力が作用し、可撓性部材
2は基板6側に変形し結果的に凹凸部3に吸着し、入射
してくる光ビームに所定の球面収差を与えることができ
る。
【0094】ここでは、駆動回路7は変形可能ミラー1
の外部に備えられているが、図27に示すようにシリコ
ン基板50上に半導体プロセスで駆動回路7を作り込ん
でおき、可撓性部材2の上部電極層と駆動回路7を配線
81で、下部電極用パッド58と駆動回路7を配線80
で結線しても良い。
の外部に備えられているが、図27に示すようにシリコ
ン基板50上に半導体プロセスで駆動回路7を作り込ん
でおき、可撓性部材2の上部電極層と駆動回路7を配線
81で、下部電極用パッド58と駆動回路7を配線80
で結線しても良い。
【0095】次に、本実施の形態における変形可能ミラ
ー1の製造方法について説明する。図24は、上記変形
可能ミラー1のシリコン基板50側での作製工程を示す
図である。ここでは、以下のような工程が実行される。
ー1の製造方法について説明する。図24は、上記変形
可能ミラー1のシリコン基板50側での作製工程を示す
図である。ここでは、以下のような工程が実行される。
【0096】(1)まず、図24(a)に示すように、
面方位(100)のシリコン基板50の表面及び裏面
に、熱酸化により、シリコン酸化膜51a、51bを形
成する。なお、シリコン基板50の表面側は研磨、ポリ
シング加工が施されており、その平面度は1nm以下に
抑えられている。次に、シリコン基板50の裏側にフォ
トレジスト(図示しない)を塗布し、フォトリソグラフ
ィを行って、このレジストに開口部53の形状(図2
0,図21参照)に対応した矩形の開口を形成する。そ
して、CHF3ガスを用いてドライエッチングを行っ
て、裏面側の熱酸化膜51bに矩形の開口部を形成す
る。
面方位(100)のシリコン基板50の表面及び裏面
に、熱酸化により、シリコン酸化膜51a、51bを形
成する。なお、シリコン基板50の表面側は研磨、ポリ
シング加工が施されており、その平面度は1nm以下に
抑えられている。次に、シリコン基板50の裏側にフォ
トレジスト(図示しない)を塗布し、フォトリソグラフ
ィを行って、このレジストに開口部53の形状(図2
0,図21参照)に対応した矩形の開口を形成する。そ
して、CHF3ガスを用いてドライエッチングを行っ
て、裏面側の熱酸化膜51bに矩形の開口部を形成す
る。
【0097】(2)次に、図24(b)に示すように、
表面側の熱酸化膜51aの上に例えばスパッタ法によ
り、可撓性部材2の一部として例えば厚さ0.01μm
のタンタル膜(図示せず)及び例えば厚さ0.1μmの
ニッケル膜52を成膜する。なお、上記タンタル膜を成
膜する理由は、酸化シリコン膜51aとニッケル膜52
との密着力を上げるためである。
表面側の熱酸化膜51aの上に例えばスパッタ法によ
り、可撓性部材2の一部として例えば厚さ0.01μm
のタンタル膜(図示せず)及び例えば厚さ0.1μmの
ニッケル膜52を成膜する。なお、上記タンタル膜を成
膜する理由は、酸化シリコン膜51aとニッケル膜52
との密着力を上げるためである。
【0098】(3)次に、図24(c)に示すように、
例えば電解メッキ法により上記ニッケル膜52を電極と
して用いて、可撓性部材2の材料の残り分として所定の
厚さ(例えば5μm)のニッケルメッキ膜60を形成す
る。この電解メッキ時にニッケルメッキ膜60に引張応
力が付加される。
例えば電解メッキ法により上記ニッケル膜52を電極と
して用いて、可撓性部材2の材料の残り分として所定の
厚さ(例えば5μm)のニッケルメッキ膜60を形成す
る。この電解メッキ時にニッケルメッキ膜60に引張応
力が付加される。
【0099】ここで、引張応力が付加されたニッケルメ
ッキ膜60の形成のための一連の電気メッキ技術につい
て詳細に説明する。
ッキ膜60の形成のための一連の電気メッキ技術につい
て詳細に説明する。
【0100】ニッケルメッキの電解浴として、スルファ
ミン酸ニッケル:600g/l、塩化ニッケル:5g/
l、ほう酸:30g/lを用い、浴温度を60℃に設定
した場合、電気メッキされるメッキ膜の内部応力と電流
密度との関係は図25に示すものとなる。
ミン酸ニッケル:600g/l、塩化ニッケル:5g/
l、ほう酸:30g/lを用い、浴温度を60℃に設定
した場合、電気メッキされるメッキ膜の内部応力と電流
密度との関係は図25に示すものとなる。
【0101】図25を参照して、横軸は電流密度を示
し、縦軸はニッケル層の内部応力を示している。このよ
うにメッキ時に電流密度を制御することでニッケル層の
内部応力を制御することが可能であり、例えばニッケル
メッキ膜60に50Mpaの引張応力を付加させる時に
は電流密度16(A/dm2)で電気メッキを行う。
し、縦軸はニッケル層の内部応力を示している。このよ
うにメッキ時に電流密度を制御することでニッケル層の
内部応力を制御することが可能であり、例えばニッケル
メッキ膜60に50Mpaの引張応力を付加させる時に
は電流密度16(A/dm2)で電気メッキを行う。
【0102】(4)次に、図24(d)に示すように、
フォトレジスト(図示しない)を塗布し、フォトリソグ
ラフィを行って、このレジストに可撓性部材2の形状及
び下部電極用パッド58の形状(図22参照)に対応し
たパターンを形成する。続いて、エッチングを行って前
述のニッケルメッキ膜60およびニッケル膜52(膜厚
0.1μm)がパターニングされる。
フォトレジスト(図示しない)を塗布し、フォトリソグ
ラフィを行って、このレジストに可撓性部材2の形状及
び下部電極用パッド58の形状(図22参照)に対応し
たパターンを形成する。続いて、エッチングを行って前
述のニッケルメッキ膜60およびニッケル膜52(膜厚
0.1μm)がパターニングされる。
【0103】(5)次に、図24(e)に示すように、
このシリコン基板50を水酸化カリウム溶液に浸して、
熱酸化膜51bをマスクとして基板106の裏面側から
オモテ面側へ向かってウェットエッチングを行い、シリ
コンを除去し、開口部53を形成する。水酸化カリウム
で単結晶シリコン基板をエッチングすると異方性エッチ
ングが可能となり、結晶面方位(1,0,0)方向のエ
ッチング速度は速く、(1,1,1)方向のエッチング
速度は極端に遅くなる。従って、図に示すようなテーパ
上の開口部53が形成され、熱酸化膜51bのパターン
で決められた形状に精度良く開口部を加工することがで
きる。この時、オモテ面側ではニッケルメッキ膜60お
よびニッケル膜52をマスクとして、タンタル膜も除去
される。そして、図に示すように最終的に一方のニッケ
ルメッキ膜60およびニッケル膜52が可撓性部材2
に、他方のニッケルメッキ膜60およびニッケル膜52
が下部電極用パッド58になる。
このシリコン基板50を水酸化カリウム溶液に浸して、
熱酸化膜51bをマスクとして基板106の裏面側から
オモテ面側へ向かってウェットエッチングを行い、シリ
コンを除去し、開口部53を形成する。水酸化カリウム
で単結晶シリコン基板をエッチングすると異方性エッチ
ングが可能となり、結晶面方位(1,0,0)方向のエ
ッチング速度は速く、(1,1,1)方向のエッチング
速度は極端に遅くなる。従って、図に示すようなテーパ
上の開口部53が形成され、熱酸化膜51bのパターン
で決められた形状に精度良く開口部を加工することがで
きる。この時、オモテ面側ではニッケルメッキ膜60お
よびニッケル膜52をマスクとして、タンタル膜も除去
される。そして、図に示すように最終的に一方のニッケ
ルメッキ膜60およびニッケル膜52が可撓性部材2
に、他方のニッケルメッキ膜60およびニッケル膜52
が下部電極用パッド58になる。
【0104】(5)次に、図24(f)に示すように、
基板50の裏面側からCHF3ガスを用いてドライエッ
チングを行って、裏面側の熱酸化膜51bおよび開口部
53内の熱酸化膜51aとタンタル膜が除去される。そ
の結果、シリコン基板50のオモテ面側の非常に平面度
の良い面形状がそのまま転写された可撓性部材2の面A
が現れる。従って、この面Aは光学的に優れたミラーと
して利用することが可能となる。
基板50の裏面側からCHF3ガスを用いてドライエッ
チングを行って、裏面側の熱酸化膜51bおよび開口部
53内の熱酸化膜51aとタンタル膜が除去される。そ
の結果、シリコン基板50のオモテ面側の非常に平面度
の良い面形状がそのまま転写された可撓性部材2の面A
が現れる。従って、この面Aは光学的に優れたミラーと
して利用することが可能となる。
【0105】(6)次に、必要とあれば、図24(g)
に示すように、反射膜10(図21)として、例えばス
パッタ法により1ミクロンの厚みを有するアルミニウム
膜10を成膜し、面Aでの反射率をさらに向上させる。
に示すように、反射膜10(図21)として、例えばス
パッタ法により1ミクロンの厚みを有するアルミニウム
膜10を成膜し、面Aでの反射率をさらに向上させる。
【0106】次に、基板6側での作製工程について説明
する。図26は、上記変形可能ミラー1の基板6側での
作製工程を示す図である。
する。図26は、上記変形可能ミラー1の基板6側での
作製工程を示す図である。
【0107】(イ)まず、図26(a)に示すように、
ガラスモールド法あるいは樹脂の成型で作製された基板
6が用意される。
ガラスモールド法あるいは樹脂の成型で作製された基板
6が用意される。
【0108】(ロ)次に、図26(b)に示すように、
基板6はホルダー71に保持され、上面から、例えばス
テンレス板のエッチングにより下部電極層12、配線部
55、配線パッド56とスペーサ層54の形状に対応し
た開口部が形成されたメタルマスク70でおおわれる。
そして、例えばスパッタ法により、1ミクロンの厚みを
有するアルミニウム膜73が基板6上のメタルマスク7
0の開口部の部分、つまり下部電極層12、配線部5
5、配線パッド56とスペーサ層54の形状に対応した
部分に成膜される。
基板6はホルダー71に保持され、上面から、例えばス
テンレス板のエッチングにより下部電極層12、配線部
55、配線パッド56とスペーサ層54の形状に対応し
た開口部が形成されたメタルマスク70でおおわれる。
そして、例えばスパッタ法により、1ミクロンの厚みを
有するアルミニウム膜73が基板6上のメタルマスク7
0の開口部の部分、つまり下部電極層12、配線部5
5、配線パッド56とスペーサ層54の形状に対応した
部分に成膜される。
【0109】(ハ)次に、図26(c)に示すように、
基板6の面取り部59を覆う形に開口部が形成されたメ
タルマスク72でホルダー71に保持された基板6の上
面を覆う。そして、例えばスパッタ法により、1ミクロ
ンの厚みを有する酸化シリコン膜9が基板6上のメタル
マスク71の開口部の部分、つまり、基板6の面取り部
59以外の部分に成膜される。
基板6の面取り部59を覆う形に開口部が形成されたメ
タルマスク72でホルダー71に保持された基板6の上
面を覆う。そして、例えばスパッタ法により、1ミクロ
ンの厚みを有する酸化シリコン膜9が基板6上のメタル
マスク71の開口部の部分、つまり、基板6の面取り部
59以外の部分に成膜される。
【0110】以上のように、この製造方法では、可撓性
部材2を半導体集積プロセスによって作製しているの
で、可撓性部材2を高精度に作製することができ、光ビ
ームの入射面の面形状を向上させることができる。ま
た、可撓性部材2や下部電極用パッド58を連続的に一
括して形成しているので、作製工程を簡単化することが
できる。
部材2を半導体集積プロセスによって作製しているの
で、可撓性部材2を高精度に作製することができ、光ビ
ームの入射面の面形状を向上させることができる。ま
た、可撓性部材2や下部電極用パッド58を連続的に一
括して形成しているので、作製工程を簡単化することが
できる。
【0111】(第8の実施の形態)図28は、本発明の
記録再生装置の一構成例を示す概略ブロック図である。
ここでは、以上で説明してきた変形可能ミラーを光学系
の一要素として用いている。以下、図28を用いてこの
記録再生装置の構成を説明する。尚、ここでは、厚みが
0.6mmと1.2mmの2種類の光ディスクに対応で
きる記録再生装置を例にとって説明する。
記録再生装置の一構成例を示す概略ブロック図である。
ここでは、以上で説明してきた変形可能ミラーを光学系
の一要素として用いている。以下、図28を用いてこの
記録再生装置の構成を説明する。尚、ここでは、厚みが
0.6mmと1.2mmの2種類の光ディスクに対応で
きる記録再生装置を例にとって説明する。
【0112】半導体レーザ500から出たビーム504
は、コリメータレンズ502、ビームスプリッター50
3、4分の1波長板505を透過して、ビームスプリッ
ター506に到達する。このビーム504は、ビームス
プリッター506及び4分の1波長板507を通過し
て、変形可能ミラー1に達する。そして、この変形可能
ミラー1で反射された光が、4分の1波長板を透過し、
ビームスプリッター506で反射され、対物レンズ50
8に入射する。そして、対物レンズ508で集光されて
光ディスク509を照射する。この対物レンズ508
は、ディスク厚みが0.6mmの光ディスクに対応する
ように設定されている。
は、コリメータレンズ502、ビームスプリッター50
3、4分の1波長板505を透過して、ビームスプリッ
ター506に到達する。このビーム504は、ビームス
プリッター506及び4分の1波長板507を通過し
て、変形可能ミラー1に達する。そして、この変形可能
ミラー1で反射された光が、4分の1波長板を透過し、
ビームスプリッター506で反射され、対物レンズ50
8に入射する。そして、対物レンズ508で集光されて
光ディスク509を照射する。この対物レンズ508
は、ディスク厚みが0.6mmの光ディスクに対応する
ように設定されている。
【0113】そこで、本実施の形態では、装着された光
ディスク509の厚みに応じて、変形可能ミラー1の状
態を変えて、対物レンズ508の焦点をその光ディスク
509に合致したものとする。すなわち、ディスク厚み
が1.2mmのときに変形可能ミラー1を変形させて、
入射光に球面収差を与えて、ディスクに焦点が合うよう
にする。尚、この変形可能ミラー1は、第1乃至第7の
実施の形態で説明してきたように、無変形時には平面ミ
ラーを形成するものである。以下、その動作について説
明する。
ディスク509の厚みに応じて、変形可能ミラー1の状
態を変えて、対物レンズ508の焦点をその光ディスク
509に合致したものとする。すなわち、ディスク厚み
が1.2mmのときに変形可能ミラー1を変形させて、
入射光に球面収差を与えて、ディスクに焦点が合うよう
にする。尚、この変形可能ミラー1は、第1乃至第7の
実施の形態で説明してきたように、無変形時には平面ミ
ラーを形成するものである。以下、その動作について説
明する。
【0114】まず、光ディスク509の上側に設けられ
たディスク厚み検知装置515により、その厚みが0.
6mmか1.2mmか検知する。このディスク厚み検知
装置515は、例えば、図29に示すような構成となっ
ている。ディスク厚み検知装置515は、光源600と
光位置検出器601から構成されている。このディスク
厚み検知装置501では、光源600から光ビーム60
2を出射し、光ディスク509の上面で反射させる。こ
の反射光は、光ディスク509の厚みが0.6mmの場
合は光路604を辿って光位置検出器601に入射す
る。一方、光ディスク509の厚みが1.2mmの場合
は、光路603を辿って光位置検出器601に入射す
る。したがって、この反射光の位置を光位置検出器60
1で検出することにより、そのディスク509の厚みを
判定することができる。
たディスク厚み検知装置515により、その厚みが0.
6mmか1.2mmか検知する。このディスク厚み検知
装置515は、例えば、図29に示すような構成となっ
ている。ディスク厚み検知装置515は、光源600と
光位置検出器601から構成されている。このディスク
厚み検知装置501では、光源600から光ビーム60
2を出射し、光ディスク509の上面で反射させる。こ
の反射光は、光ディスク509の厚みが0.6mmの場
合は光路604を辿って光位置検出器601に入射す
る。一方、光ディスク509の厚みが1.2mmの場合
は、光路603を辿って光位置検出器601に入射す
る。したがって、この反射光の位置を光位置検出器60
1で検出することにより、そのディスク509の厚みを
判定することができる。
【0115】次に、システム制御装置516が、この基
板厚み検知装置515から基板厚み情報を受け、変形可
能ミラー1の駆動回路7を作動させる。このとき、駆動
回路7は、光ディスク509のディスク厚みが0.6m
mの場合は、変形可能ミラー1を変形させない。一方、
ディスク厚みが1.2mmの場合には、変形可能ミラー
1を変形させる、すなわち、変形可能ミラー1の可撓性
部材を基板の参照面に吸着させる。これにより、変形可
能ミラー1による反射光には所定の球面収差が与えら
れ、対物レンズ508の焦点をディスク厚み1.2mm
の光ディスクに合うようにする。この場合、変形可能ミ
ラー1の凹凸部の形状は、その凹凸部に吸着した可撓性
部材のミラー面2aが次式で表されるような形状となる
ものであればよい。但し、この式では、図30に示すよ
うに、中心からの半径をr(mm),ミラー面2aの形
状をf(r)(μm)としている。
板厚み検知装置515から基板厚み情報を受け、変形可
能ミラー1の駆動回路7を作動させる。このとき、駆動
回路7は、光ディスク509のディスク厚みが0.6m
mの場合は、変形可能ミラー1を変形させない。一方、
ディスク厚みが1.2mmの場合には、変形可能ミラー
1を変形させる、すなわち、変形可能ミラー1の可撓性
部材を基板の参照面に吸着させる。これにより、変形可
能ミラー1による反射光には所定の球面収差が与えら
れ、対物レンズ508の焦点をディスク厚み1.2mm
の光ディスクに合うようにする。この場合、変形可能ミ
ラー1の凹凸部の形状は、その凹凸部に吸着した可撓性
部材のミラー面2aが次式で表されるような形状となる
ものであればよい。但し、この式では、図30に示すよ
うに、中心からの半径をr(mm),ミラー面2aの形
状をf(r)(μm)としている。
【0116】f(r)=3.3168×10-2・r6−
3.9542×10-3・r4-0.505・r2 以上の例では、対物レンズ508として、球面収差の与
えられていない光が入射したときに、ディスク厚みが
0.6mmの光ディスク509に焦点の合うものを使用
し、ディスク厚みが1.2mmの光ディスク509を使
用したときに、変形可能ミラー1により光ビームに球面
収差を与えているが、その逆であってもかまわない。こ
のときは、変形可能ミラー1の凹凸部の形状として、そ
の凹凸部に吸着した可撓性部材のミラー面2aが次式で
表されるような形状を使用する。但し、この式では、図
31に示すように、中心からの半径をr(mm),ミラ
ー面2aの形状をf(r)(μm)としている。
3.9542×10-3・r4-0.505・r2 以上の例では、対物レンズ508として、球面収差の与
えられていない光が入射したときに、ディスク厚みが
0.6mmの光ディスク509に焦点の合うものを使用
し、ディスク厚みが1.2mmの光ディスク509を使
用したときに、変形可能ミラー1により光ビームに球面
収差を与えているが、その逆であってもかまわない。こ
のときは、変形可能ミラー1の凹凸部の形状として、そ
の凹凸部に吸着した可撓性部材のミラー面2aが次式で
表されるような形状を使用する。但し、この式では、図
31に示すように、中心からの半径をr(mm),ミラ
ー面2aの形状をf(r)(μm)としている。
【0117】f(r)=−2.2×10-1+3.486
8×10-1・r2−1.277×10-1・r4−1.63
48×10-2・r6+7.0052×10-3・r8 しかしながら、ディスク厚みが0.6mmの光ディスク
は記録密度が大きいため、ディスク厚みが1.2mmの
CD等の光ディスクを再生する場合よりも、使用する光
学部品に高い位置精度が要求される。シミュレーション
によると、ディスク厚みが1.2mmの基板を再生する
ときに球面収差を与えた光を入射させた方が光学部品の
位置精度がゆるくてすむ。したがって、変形可能ミラー
1が平面ミラーとなっているときに、ディスク厚みが
0.6mmの光ディスクを再生し、変形可能ミラー1を
変形させたときに、ディスク厚みが0.6mmの光ディ
スクを再生する方が望ましい。
8×10-1・r2−1.277×10-1・r4−1.63
48×10-2・r6+7.0052×10-3・r8 しかしながら、ディスク厚みが0.6mmの光ディスク
は記録密度が大きいため、ディスク厚みが1.2mmの
CD等の光ディスクを再生する場合よりも、使用する光
学部品に高い位置精度が要求される。シミュレーション
によると、ディスク厚みが1.2mmの基板を再生する
ときに球面収差を与えた光を入射させた方が光学部品の
位置精度がゆるくてすむ。したがって、変形可能ミラー
1が平面ミラーとなっているときに、ディスク厚みが
0.6mmの光ディスクを再生し、変形可能ミラー1を
変形させたときに、ディスク厚みが0.6mmの光ディ
スクを再生する方が望ましい。
【0118】尚、本実施の形態では、基板厚み検知装置
515の検知結果に基づいて、変形可能ミラー1の状態
を変化させているが、これに限るものではない。例え
ば、光ディスク509に記録されている情報が読めない
場合に、変形可能ミラー1の状態を変化させてもよい。
515の検知結果に基づいて、変形可能ミラー1の状態
を変化させているが、これに限るものではない。例え
ば、光ディスク509に記録されている情報が読めない
場合に、変形可能ミラー1の状態を変化させてもよい。
【0119】また、本発明の記録再生装置は図28に示
したものに限るものではなく、変形可能ミラーで反射さ
れた光を対物レンズで集光して光ディスクに照射するも
のであればよい。したがって、変形可能ミラーは、図2
8に示すように入射光に対して垂直に配置されていなく
てもよい、但し、その場合は、変形可能ミラー上での入
射光のビーム形状が楕円となるため、変形可能ミラーの
製造が多少困難となる。
したものに限るものではなく、変形可能ミラーで反射さ
れた光を対物レンズで集光して光ディスクに照射するも
のであればよい。したがって、変形可能ミラーは、図2
8に示すように入射光に対して垂直に配置されていなく
てもよい、但し、その場合は、変形可能ミラー上での入
射光のビーム形状が楕円となるため、変形可能ミラーの
製造が多少困難となる。
【0120】
【発明の効果】請求項1に記載の変形可能ミラーでは、
変形時に可撓性部材が基板の凹凸部(参照面)に吸着し
ているため、基板の剛性を高くしたり、基板を線膨張係
数の低い材料(例えばガラス材料)で作製しておけば、
環境の変動に起因する変形量を小さく抑えることができ
る。また、基板の凹凸部に吸着させる力を充分高くして
おけば、多少駆動力が変動しても凹凸部への吸着が損な
われることはない。したがって、可撓性部材に形成され
たミラー面の形状を精度よく、しかも安定に維持するこ
とが可能である。
変形時に可撓性部材が基板の凹凸部(参照面)に吸着し
ているため、基板の剛性を高くしたり、基板を線膨張係
数の低い材料(例えばガラス材料)で作製しておけば、
環境の変動に起因する変形量を小さく抑えることができ
る。また、基板の凹凸部に吸着させる力を充分高くして
おけば、多少駆動力が変動しても凹凸部への吸着が損な
われることはない。したがって、可撓性部材に形成され
たミラー面の形状を精度よく、しかも安定に維持するこ
とが可能である。
【0121】請求項2に記載の変形可能ミラーでは、可
撓性部材に引張り応力を付加して固定するため、無変形
時に環境温度が上昇し、可撓性部材が膨張しても張力が
この膨張力を吸収し、座屈等の変形を防止する。逆に、
温度が下がると張力が大きくなるのでミラー面は平坦に
保たれる。また、張力が可撓性部材に印加してあるの
で、可撓性部材の固有振動数を上げることができ、外部
の振動を受けても可撓性部材の変位を光学的に問題の無
いレベルまで抑えることができる。
撓性部材に引張り応力を付加して固定するため、無変形
時に環境温度が上昇し、可撓性部材が膨張しても張力が
この膨張力を吸収し、座屈等の変形を防止する。逆に、
温度が下がると張力が大きくなるのでミラー面は平坦に
保たれる。また、張力が可撓性部材に印加してあるの
で、可撓性部材の固有振動数を上げることができ、外部
の振動を受けても可撓性部材の変位を光学的に問題の無
いレベルまで抑えることができる。
【0122】請求項3に記載の変形可能ミラーでは、駆
動手段として2枚の平面電極間の静電気力を用いるた
め、変形可能ミラーの構造を、平面状の電極を可撓性部
材と基板に設けただけの簡単なものとすることができ
る。
動手段として2枚の平面電極間の静電気力を用いるた
め、変形可能ミラーの構造を、平面状の電極を可撓性部
材と基板に設けただけの簡単なものとすることができ
る。
【0123】請求項4に記載の変形可能ミラーでは、駆
動手段として磁気力を用い、その磁気力により可撓性部
材に形成された軟磁性膜を吸着させるため、その磁気力
を適当に設定することにより、安定で正確なミラー面を
得ることができる。
動手段として磁気力を用い、その磁気力により可撓性部
材に形成された軟磁性膜を吸着させるため、その磁気力
を適当に設定することにより、安定で正確なミラー面を
得ることができる。
【0124】請求項5に記載の変形可能ミラーでは、可
撓性部材に空気圧を印加して、基板上の凹凸部にその可
撓性部材を吸着させるため、安定で正確なミラー面を得
ることができる。また、構造が非常に簡単となる。
撓性部材に空気圧を印加して、基板上の凹凸部にその可
撓性部材を吸着させるため、安定で正確なミラー面を得
ることができる。また、構造が非常に簡単となる。
【0125】請求項6乃至請求項9に記載の変形可能ミ
ラーでは、基板上の凹凸部あるいは可撓性部材にその間
に存在する空気を逃がすための空気孔(例えば、溝や微
小穴や貫通穴)を設けているため、可撓性部材が基板上
の凹凸部に吸着されるときに圧縮された空気を、その空
気孔に逃がすことができる。これにより、可撓性部材凹
凸部への吸着がさらに確実になる。
ラーでは、基板上の凹凸部あるいは可撓性部材にその間
に存在する空気を逃がすための空気孔(例えば、溝や微
小穴や貫通穴)を設けているため、可撓性部材が基板上
の凹凸部に吸着されるときに圧縮された空気を、その空
気孔に逃がすことができる。これにより、可撓性部材凹
凸部への吸着がさらに確実になる。
【0126】請求項10に記載の変形可能ミラーでは、
可撓性部材を固定用基板に固定し、この固定用基板を介
して基板上に保持させているため、固定用基板に成膜、
フォトリソグラフィプロセスを施しながら高精度で可撓
性部材を作製することが可能となる。また、この固定用
基板に外部回路との配線パッドを形成することにより配
線を容易に行うことが可能となる。
可撓性部材を固定用基板に固定し、この固定用基板を介
して基板上に保持させているため、固定用基板に成膜、
フォトリソグラフィプロセスを施しながら高精度で可撓
性部材を作製することが可能となる。また、この固定用
基板に外部回路との配線パッドを形成することにより配
線を容易に行うことが可能となる。
【0127】請求項11に記載の変形可能ミラーでは、
上記の固定用基板を単結晶シリコンで形成しているた
め、半導体作製プロセスを用いて、精度よく可撓性部材
を形成することが可能となる。また、バッチプロセスに
よる大量生産が可能となると共に、シリコン基板に可撓
性部材を駆動するための制御回路を作り込むことが可能
となる。
上記の固定用基板を単結晶シリコンで形成しているた
め、半導体作製プロセスを用いて、精度よく可撓性部材
を形成することが可能となる。また、バッチプロセスに
よる大量生産が可能となると共に、シリコン基板に可撓
性部材を駆動するための制御回路を作り込むことが可能
となる。
【0128】請求項12に記載の変形可能ミラーの製造
方法によれば、可撓性部材を電解メッキ法により作製す
るため、例えば電流密度を制御することにより可撓性部
材に所定の引張応力を付加することが可能になる。
方法によれば、可撓性部材を電解メッキ法により作製す
るため、例えば電流密度を制御することにより可撓性部
材に所定の引張応力を付加することが可能になる。
【0129】請求項13に記載の光学装置によれば、変
形可能ミラーの変形、無変形に応じて、光学的に異なる
状態の光を出射することができる。
形可能ミラーの変形、無変形に応じて、光学的に異なる
状態の光を出射することができる。
【0130】請求項14に記載の光学装置によれば、変
形可能ミラーの変形により、球面収差を加えた光を出力
することができる。
形可能ミラーの変形により、球面収差を加えた光を出力
することができる。
【0131】請求項15に記載の光学装置によれば、変
形可能ミラーの変形、無変形に応じて、光学部材のレン
ズの光学的焦点を2通りに変えることができる。
形可能ミラーの変形、無変形に応じて、光学部材のレン
ズの光学的焦点を2通りに変えることができる。
【0132】請求項16に記載の光学装置では、無変形
時におけるレンズの光学的焦点の方を精度の要求される
方に設定するため、出射光をより安定に出力することが
できる。
時におけるレンズの光学的焦点の方を精度の要求される
方に設定するため、出射光をより安定に出力することが
できる。
【0133】請求項17に記載の記録再生装置によれ
ば、変形可能ミラーの変形、無変形により、対物レンズ
の焦点位置を変え、ディスク厚みの異なる2種類の光デ
ィスクの再生を可能とすることができる。
ば、変形可能ミラーの変形、無変形により、対物レンズ
の焦点位置を変え、ディスク厚みの異なる2種類の光デ
ィスクの再生を可能とすることができる。
【0134】請求項18乃至請求項19に記載の記録再
生装置では、装着した光ディスクのディスク厚みに応じ
て、変形可能ミラーを変形させることができる。
生装置では、装着した光ディスクのディスク厚みに応じ
て、変形可能ミラーを変形させることができる。
【0135】請求項20に記載の記録再生装置では、高
い位置精度が要求されるディスク厚みの薄い光ディスク
を再生する際には、変形可能ミラーを無変形の状態で使
用する。このため、光学系の配置が多少ずれた場合でも
光ディスクの情報を良好に再生することができる。
い位置精度が要求されるディスク厚みの薄い光ディスク
を再生する際には、変形可能ミラーを無変形の状態で使
用する。このため、光学系の配置が多少ずれた場合でも
光ディスクの情報を良好に再生することができる。
【図1】第1の実施形態の変形可能ミラーの構成を示す
概略断面図である。
概略断面図である。
【図2】図1の変形可能ミラーの組立方法を示す分解断
面図である。
面図である。
【図3】変形可能ミラーの電圧無印加時の状態を示す主
要断面図である。
要断面図である。
【図4】変形可能ミラーの電圧印加時の状態を示す主要
断面図である。
断面図である。
【図5】他の構成の変形可能ミラーの電圧無印加時の状
態を示す主要断面図である。
態を示す主要断面図である。
【図6】他の構成の変形可能ミラーの電圧印加時の状態
を示す主要断面図である。
を示す主要断面図である。
【図7】更に他の構成の変形可能ミラーの電圧無印加時
の状態を示す主要断面図である。
の状態を示す主要断面図である。
【図8】更に他の構成の変形可能ミラーの電圧印加時の
状態を示す主要断面図である。
状態を示す主要断面図である。
【図9】更に他の構成の変形可能ミラーの電圧無印加時
の状態を示す主要断面図である。
の状態を示す主要断面図である。
【図10】更に他の構成の変形可能ミラーの電圧印加時
の状態を示す主要断面図である。
の状態を示す主要断面図である。
【図11】第2の実施の形態の変形可能ミラーの構成を
示す主要断面図である。
示す主要断面図である。
【図12】第3の実施の形態の変形可能ミラーの構成を
示す主要断面図である。
示す主要断面図である。
【図13】図12の変形可能ミラーにおいて伝導性のあ
る基板を用いた例を示す主要断面図である。
る基板を用いた例を示す主要断面図である。
【図14】第3の実施の形態の変形可能ミラーの構成を
示す主要断面図である。
示す主要断面図である。
【図15】図14の変形可能ミラーにおいて伝導性のあ
る基板を用いた例を示す主要断面図である。
る基板を用いた例を示す主要断面図である。
【図16】第4の実施の形態の変形可能ミラーの構成を
示す主要断面図である。
示す主要断面図である。
【図17】図16の変形可能ミラーにおいて伝導性のあ
る基板を用いた例を示す主要断面図である。
る基板を用いた例を示す主要断面図である。
【図18】第5の実施の形態の変形可能ミラーの構成を
示す主要断面図である。
示す主要断面図である。
【図19】第6の実施の形態の変形可能ミラーの構成を
示す主要断面図である。
示す主要断面図である。
【図20】第7の実施の形態の変形可能ミラーを可撓性
部材側から見た平面図である。
部材側から見た平面図である。
【図21】第7の実施の形態の変形可能ミラーの構成を
示す主要断面図である。
示す主要断面図である。
【図22】第7の実施の形態の変形可能ミラーを基板側
から見た平面図である。
から見た平面図である。
【図23】第7の実施の形態の変形可能ミラーの構成を
説明する分解斜視図である。
説明する分解斜視図である。
【図24】第7の実施の形態の変形可能ミラーの固定用
基板側の製造方法を説明するプロセス図である。
基板側の製造方法を説明するプロセス図である。
【図25】電気メッキにより形成されるニッケルの内部
応力と電流密度との関係を示す図である。
応力と電流密度との関係を示す図である。
【図26】第7の実施の形態の変形可能ミラーの基板側
の製造方法を説明するプロセス図である。
の製造方法を説明するプロセス図である。
【図27】第7の実施の形態の他の構成の変形可能ミラ
ーを基板側から見た平面図である。
ーを基板側から見た平面図である。
【図28】本発明の記録再生装置の一構成例を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図29】図28の基板厚み検知装置を説明する図であ
る。
る。
【図30】変形可能ミラーの凹凸部3の設計例を示す図
である。
である。
【図31】変形可能ミラーの凹凸部3の他の設計例を示
す図である。
す図である。
【図32】従来の光ピックアップの構成を示すブロック
図である。
図である。
【図33】従来の変形可能ミラーを使用した光ピックア
ップの構成を示す図である。
ップの構成を示す図である。
【図34】従来の変形可能ミラーの構成を示す図であ
る。
る。
1 変形可能ミラー 2 可撓性部材 2a ミラー面 3 凹凸部 6 基板 7 駆動回路 8 上部電極層 9 絶縁層 10 反射膜 12 下部電極 14 溝部 15 微小穴 16 貫通穴 17 高分子フィルム 50 シリコン基板 508 対物レンズ 515 基板厚み検知装置
【手続補正書】
【提出日】平成8年3月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項20
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】請求項16に記載の光学装置は、変形可能
ミラーの無変形時における上記レンズの光学的焦点が、
上記2通りの光学的焦点の内、精度の要求される方の光
学的焦点であるものである。
ミラーの無変形時における上記レンズの光学的焦点が、
上記2通りの光学的焦点の内、精度の要求される方の光
学的焦点であるものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0117
【補正方法】変更
【補正内容】
【0117】f(r)=−2.2×10-1+3.486
8×10-1・r2−1.277×10-1・r4−1.63
48×10-2・r6+7.0052×10-3・r8 しかしながら、ディスク厚みが0.6mmの光ディスク
は記録密度が大きいため、ディスク厚みが1.2mmの
CD等の光ディスクを再生する場合よりも、使用する光
学部品に高い位置精度が要求される。シミュレーション
によると、ディスク厚みが1.2mmの基板を再生する
ときに球面収差を与えた光を入射させた方が光学部品の
位置精度がゆるくてすむ。したがって、変形可能ミラー
1が平面ミラーとなっているときに、ディスク厚みが
0.6mmの光ディスクを再生し、変形可能ミラー1を
変形させたときに、ディスク厚みが0.12mmの光デ
ィスクを再生する方が望ましい。
8×10-1・r2−1.277×10-1・r4−1.63
48×10-2・r6+7.0052×10-3・r8 しかしながら、ディスク厚みが0.6mmの光ディスク
は記録密度が大きいため、ディスク厚みが1.2mmの
CD等の光ディスクを再生する場合よりも、使用する光
学部品に高い位置精度が要求される。シミュレーション
によると、ディスク厚みが1.2mmの基板を再生する
ときに球面収差を与えた光を入射させた方が光学部品の
位置精度がゆるくてすむ。したがって、変形可能ミラー
1が平面ミラーとなっているときに、ディスク厚みが
0.6mmの光ディスクを再生し、変形可能ミラー1を
変形させたときに、ディスク厚みが0.12mmの光デ
ィスクを再生する方が望ましい。
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図20
【補正方法】変更
【補正内容】
【図20】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11B 7/135 G02B 7/18 B (72)発明者 阿部 新吾 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 恩田 裕 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 乾 哲也 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内
Claims (20)
- 【請求項1】 入射光を反射する反射面を有し、該反射
面を変形することにより前記入射光に球面収差を与える
変形可能ミラーにおいて、 表面に前記反射面を有する弾性変形可能な可撓性部材
と、 前記可撓性部材の下方に設置され、前記可撓性部材の裏
面と対向する部分に参照面を有する基板と、 前記可撓性部材を前記参照面に吸着させることにより、
前記反射面を前記球面収差に対応する形状に変形させる
駆動手段と、を有してなることを特徴とする変形可能ミ
ラー。 - 【請求項2】 請求項1に記載の変形可能ミラーにおい
て、 前記可撓性部材は、前記反射面が平面ミラーを形成する
ように、引張応力が付加された状態で前記参照面の上方
に設置されてなることを特徴とする変形可能ミラー。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の変形可
能ミラーにおいて、 前記可撓性部材に上部電極が形成されているとともに、
前記基板に下部電極が形成されており、 前記駆動手段は、前記上部電極と前記下部電極間に電位
差を印加して、前記上部電極と前記下部電極間に静電気
力を与える電圧印加手段であることを特徴とする変形可
能ミラー。 - 【請求項4】 請求項1または請求項2に記載の変形可
能ミラーにおいて、 前記可撓性部材は、軟磁性膜を有してなり、 前記駆動手段は、前記軟磁性膜に磁気力を印加する磁力
印加手段であることを特徴とする変形可能ミラー。 - 【請求項5】 請求項1または請求項2に記載の変形可
能ミラーにおいて、 前記駆動手段は、前記可撓性部材に空気圧を与える空気
圧印加手段であることを特徴とする変形可能ミラー。 - 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載
の変形可能ミラーにおいて、 前記可撓性部材と前記基板の少なくとも一方に、前記可
撓性部材と前記基板の間に存在する空気を逃がすための
空気孔を有することを特徴とする変形可能ミラー。 - 【請求項7】 請求項6に記載の変形可能ミラーにおい
て、 前記空気孔は、前記基板の前記参照面に形成された溝部
であることを特徴とする変形可能ミラー。 - 【請求項8】 請求項6に記載の変形可能ミラーにおい
て、 前記空気孔は、前記可撓性部材に形成された微小穴であ
ることを特徴とする変形可能ミラー。 - 【請求項9】 請求項6に記載の変形可能ミラーにおい
て、 前記空気孔は、前記基板に形成された貫通穴であること
を特徴とする変形可能ミラー。 - 【請求項10】 請求項1乃至請求項9のいずれかに記
載の変形可能ミラーにおいて、 前記可撓性部材は、前記基板上に保持された固定用基板
に固定されてなることを特徴とする変形可能ミラー。 - 【請求項11】 請求項10に記載の変形可能ミラーに
おいて、 前記固定用基板は単結晶シリコンからなることを特徴と
する変形可能ミラー。 - 【請求項12】 請求項11に記載の変形可能ミラーの
製造方法であって、 前記固定用基板上に引張応力の付加された金属反射膜を
メッキ法により形成する工程と、 前記固定用基板のうちの前記参照面以上の大きさの領域
をエッチングにより除去する工程と、 前記固定用基板を、前記領域が前記参照面の上方にくる
ように、前記基板に固定する工程と、を含むことを特徴
とする変形可能ミラーの製造方法。 - 【請求項13】 変形可能な反射面を有する変形可能ミ
ラーと、該変形可能ミラーに対して光を入出力する光学
部材と、からなり、前記変形可能ミラーの変形、無変形
により、光学的に異なる複数の光を出射することのでき
る光学装置であって、 前記変形可能ミラーは、表面に前記反射面を有する弾性
変形可能な可撓性部材と、該可撓性部材の下方に設置さ
れ、前記可撓性部材の裏面と対向する部分に参照面を有
する基板と、前記可撓性部材を前記参照面に吸着させる
ことにより前記反射面を変形させる駆動手段とを、有し
てなることを特徴とする光学装置。 - 【請求項14】 請求項13に記載の光学装置におい
て、 前記変形可能ミラーは、その変形により、入射光に球面
収差を与えるよう形成されてなることを特徴とする光学
装置。 - 【請求項15】 請求項13に記載の光学装置におい
て、 前記光学部材は、前記変形可能ミラーにより反射された
光を受光するレンズを有してなり、 前記変形可能ミラーは、その無変形、変形により、前記
レンズの光学的焦点を2通りに変えるよう形成されてな
ることを特徴とする光学装置。 - 【請求項16】 請求項15に記載の光学装置におい
て、 変形可能ミラーの無変形時における前記レンズの光学的
焦点は、前記2通りの光学的焦点の内、精度の要求され
る方の光学的焦点であることを特徴とする光学装置。 - 【請求項17】 レーザ源と、 該レーザ源からの光を反射する反射面を有し、該反射面
の変形により前記光に球面収差を与える変形可能ミラー
と、 前記変形可能ミラーの反射した光を集光して光記録媒体
上に照射する、予め決められた厚みを有する第1の光記
録媒体に焦点が合うように設定された対物レンズと、を
備えてなる記録再生装置であって、 前記変形可能ミラーは、 表面に平面ミラーを形成する反射面を有し、弾性変形可
能な可撓性部材と、 該可撓性部材の下方に設置され、該可撓性部材の裏面と
対向する部分に参照面を有する基板と、 前記可撓性部材を前記参照面に吸着させることにより、
前記対物レンズを透過した光の焦点が前記第1の光記録
媒体とは厚みの異なる第2の光記録媒体に合うように、
前記反射面を変形させる駆動手段と、を有してなること
を特徴とする記録再生装置。 - 【請求項18】 請求項17に記載の記録再生装置にお
いて、 装着された光記録媒体が第1の光記録媒体であるか第2
の光記録媒体であるかを判定し、その判定結果が第2の
光記録媒体であるときに、前記駆動手段に前記可撓性部
材を吸着するよう指示する判定手段を有してなることを
特徴とする記録再生装置。 - 【請求項19】 請求項18に記載の記録再生装置にお
いて、 装着された光記録媒体に記録されている信号が読めなか
った場合に、前記変形可能ミラーの状態を変化するよう
前記駆動手段に指示する変形指示手段を有してなること
を特徴とする記録再生装置。 - 【請求項20】 請求項18または請求項19に記載の
記録再生装置において、 第2の記録媒体の厚さが第1の光記録媒体の厚さより薄
いことを特徴とする記録再生装置。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7312917A JPH09152505A (ja) | 1995-11-30 | 1995-11-30 | 変形可能ミラー及びその製造方法及び光学装置並びに記録再生装置 |
| US08/758,379 US5719846A (en) | 1995-11-30 | 1996-11-29 | Deformable mirror and method for fabricating the same and apparatus using a deformable mirror |
| DE19649600A DE19649600A1 (de) | 1995-11-30 | 1996-11-29 | Deformierbarer Spiegel, Verfahren zum Herstellen desselben und ein einen derformierbaren Spiegel verwendendes Gerät |
| KR970029422A KR970029422A (ja) | 1995-11-30 | 1996-11-30 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7312917A JPH09152505A (ja) | 1995-11-30 | 1995-11-30 | 変形可能ミラー及びその製造方法及び光学装置並びに記録再生装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09152505A true JPH09152505A (ja) | 1997-06-10 |
Family
ID=18035027
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7312917A Pending JPH09152505A (ja) | 1995-11-30 | 1995-11-30 | 変形可能ミラー及びその製造方法及び光学装置並びに記録再生装置 |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5719846A (ja) |
| JP (1) | JPH09152505A (ja) |
| KR (1) | KR970029422A (ja) |
| DE (1) | DE19649600A1 (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000221419A (ja) * | 1999-01-28 | 2000-08-11 | Seiko Epson Corp | 光反射ユニット及び照明装置 |
| JP2003185816A (ja) * | 2001-12-14 | 2003-07-03 | Ricoh Co Ltd | 形状可変鏡及び光ディスク情報入出力装置 |
| JP2004171629A (ja) * | 2002-11-18 | 2004-06-17 | Olympus Corp | 光ピックアップ装置 |
| JP2006310577A (ja) * | 2005-04-28 | 2006-11-09 | Canon Inc | 反射ミラー装置およびそれを用いた露光装置 |
| JP2007021045A (ja) * | 2005-07-20 | 2007-02-01 | Topcon Corp | 収差補正装置、光学装置及び眼底観察装置 |
| JP2007021044A (ja) * | 2005-07-20 | 2007-02-01 | Topcon Corp | 可変形状ミラーの変形方法、光学装置及び眼底観察装置 |
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