JPH09153639A - 光起電力型赤外線受光素子とその製造方法 - Google Patents
光起電力型赤外線受光素子とその製造方法Info
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- JPH09153639A JPH09153639A JP7311974A JP31197495A JPH09153639A JP H09153639 A JPH09153639 A JP H09153639A JP 7311974 A JP7311974 A JP 7311974A JP 31197495 A JP31197495 A JP 31197495A JP H09153639 A JPH09153639 A JP H09153639A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】I族元素による不純物ドーピングで良好な特性
の出る光起電力型赤外線受光素子とGaAsやSi基板
上でも再現性よく所望のデバイス構造が得られる光起電
力型赤外線受光素子の製造方法を提供する。 【解決手段】Agで2×1016cm-3にドーピングされ
たp型MCT層1の一部に、Bのイオン注入により1×
1018cm-3のn型領域2が形成される。p型MCT層
1の表面はCdTe保護膜3により覆われている。Cd
Te保護膜3の一部には電極形成のためのコンタクトホ
ールが形成され、p型MCT層1の上にp側電極4、n
型領域2の上にn側電極5が形成される。
の出る光起電力型赤外線受光素子とGaAsやSi基板
上でも再現性よく所望のデバイス構造が得られる光起電
力型赤外線受光素子の製造方法を提供する。 【解決手段】Agで2×1016cm-3にドーピングされ
たp型MCT層1の一部に、Bのイオン注入により1×
1018cm-3のn型領域2が形成される。p型MCT層
1の表面はCdTe保護膜3により覆われている。Cd
Te保護膜3の一部には電極形成のためのコンタクトホ
ールが形成され、p型MCT層1の上にp側電極4、n
型領域2の上にn側電極5が形成される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光起電力型赤外線
受光素子とその製造方法に関するものである。
受光素子とその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】赤外線受光素子材料として用いられるH
gCdTe(MCT)結晶の伝導型制御を行う方法とし
て、水銀雰囲気中アニール、イオン注入、不純物ドーピ
ングなどがある。水銀雰囲気中アニールおよびイオン注
入で光起電力型素子を作成した例としては、分子線エピ
タキシー(MBE)を用いたもの(SPIE、2020
巻、41頁、1993年)や、液層エピタキシー(LP
E)を用いたもの(SPIE、2020巻、49頁、1
993年)などがある。不純物ドーピングにより作成し
た例では、LPEによりAs、Inドーピングによりp
−on−n接合を形成したもの(SPIE、1735
巻、109頁、1992年)などがある。
gCdTe(MCT)結晶の伝導型制御を行う方法とし
て、水銀雰囲気中アニール、イオン注入、不純物ドーピ
ングなどがある。水銀雰囲気中アニールおよびイオン注
入で光起電力型素子を作成した例としては、分子線エピ
タキシー(MBE)を用いたもの(SPIE、2020
巻、41頁、1993年)や、液層エピタキシー(LP
E)を用いたもの(SPIE、2020巻、49頁、1
993年)などがある。不純物ドーピングにより作成し
た例では、LPEによりAs、Inドーピングによりp
−on−n接合を形成したもの(SPIE、1735
巻、109頁、1992年)などがある。
【0003】また、特開平1−223779には、Cd
Teなどの基板上にp−CdHgTe層およびCdTe
保護膜を連続して設け、CdTe保護膜の開口からボロ
ンをイオン注入してn+ 領域をp−CdHgTe層に形
成した赤外線受光素子が示されている。
Teなどの基板上にp−CdHgTe層およびCdTe
保護膜を連続して設け、CdTe保護膜の開口からボロ
ンをイオン注入してn+ 領域をp−CdHgTe層に形
成した赤外線受光素子が示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】伝導型制御を行うため
の3種類の方法(水銀雰囲気中アニール、イオン注入、
不純物ドーピング)のうち、水銀雰囲気中アニールは低
キャリヤ濃度n型から高キャリヤ濃度p型の範囲で、任
意にキャリヤ濃度を制御できるというメリットを持つ。
しかし、Hgの大きい拡散係数のため、素子の深さ方向
にキャリヤ濃度のプロファイルをつけることは非常に困
難である。そのため、アニールだけでpn接合を形成す
ることは不可能で、イオン注入などの他の伝導型制御方
法と併用する必要がある。また、水銀空孔もしくは格子
間水銀は2価であることから、1価の不純物ドーピング
によるものと比較してキャリヤ寿命が小さく、デバイス
特性を悪化させる。
の3種類の方法(水銀雰囲気中アニール、イオン注入、
不純物ドーピング)のうち、水銀雰囲気中アニールは低
キャリヤ濃度n型から高キャリヤ濃度p型の範囲で、任
意にキャリヤ濃度を制御できるというメリットを持つ。
しかし、Hgの大きい拡散係数のため、素子の深さ方向
にキャリヤ濃度のプロファイルをつけることは非常に困
難である。そのため、アニールだけでpn接合を形成す
ることは不可能で、イオン注入などの他の伝導型制御方
法と併用する必要がある。また、水銀空孔もしくは格子
間水銀は2価であることから、1価の不純物ドーピング
によるものと比較してキャリヤ寿命が小さく、デバイス
特性を悪化させる。
【0005】次に、イオン注入による方法は高エネルギ
ーイオンをMCTに照射するため、注入ダメージが避け
られない。イオン注入後にアニールをする事により、損
傷を回復させる方法もあるが、プロセスの複雑化や積層
構造の変化につながる。
ーイオンをMCTに照射するため、注入ダメージが避け
られない。イオン注入後にアニールをする事により、損
傷を回復させる方法もあるが、プロセスの複雑化や積層
構造の変化につながる。
【0006】以上より、不純物ドーピングによる伝導型
制御が素子形成のための手段として望ましい方法である
が、現在この方法で安定して素子形成ができるのは、水
銀メルトを用いたLPE法のみである(SPIE、17
35巻、109頁、1992年)。LPEは高温成長で
あるため複雑な積層構造を形成することは不可能という
問題がある。また、V族不純物によるp型ドーピングが
できるのは、成長に非常に技術を要する水銀メルトから
成長する方法に限られ、LPEで一般的なTeメルトか
らの成長では不可能である。またLPE成長では、Ga
AsやSi基板を用いた成長が不可能である。
制御が素子形成のための手段として望ましい方法である
が、現在この方法で安定して素子形成ができるのは、水
銀メルトを用いたLPE法のみである(SPIE、17
35巻、109頁、1992年)。LPEは高温成長で
あるため複雑な積層構造を形成することは不可能という
問題がある。また、V族不純物によるp型ドーピングが
できるのは、成長に非常に技術を要する水銀メルトから
成長する方法に限られ、LPEで一般的なTeメルトか
らの成長では不可能である。またLPE成長では、Ga
AsやSi基板を用いた成長が不可能である。
【0007】それに対してMBE法は低温成長が可能な
ことから、所望のデバイス構造を作成するのに非常に好
都合な成長方法である。また、GaAsやSi基板を用
いても高品質のMCT結晶が得られる。しかし、V族の
p型ドーピングは非常に困難であり、仮に可能であった
としても再現性に問題があったり、成長後の高温アニー
ルが必要であったりする。高温アニールはMBEの低温
成長という特徴を無くしてしまうもので、複雑な積層構
造形成はできない。I族のp型ドーピングは非常に簡単
であるが(ジャーナル・オブ・アプライド・フィジック
ス、65巻、1550頁、1989年)、(アプライド
・フィジックス・レターズ、51巻、2025頁、19
87年)、拡散係数が非常に大きいため、MBEによる
低温成長であっても満足な素子は得られていない。
ことから、所望のデバイス構造を作成するのに非常に好
都合な成長方法である。また、GaAsやSi基板を用
いても高品質のMCT結晶が得られる。しかし、V族の
p型ドーピングは非常に困難であり、仮に可能であった
としても再現性に問題があったり、成長後の高温アニー
ルが必要であったりする。高温アニールはMBEの低温
成長という特徴を無くしてしまうもので、複雑な積層構
造形成はできない。I族のp型ドーピングは非常に簡単
であるが(ジャーナル・オブ・アプライド・フィジック
ス、65巻、1550頁、1989年)、(アプライド
・フィジックス・レターズ、51巻、2025頁、19
87年)、拡散係数が非常に大きいため、MBEによる
低温成長であっても満足な素子は得られていない。
【0008】また、上記特開平1−223779に開示
された赤外線受光素子においても、p−CdHgTe層
をp型ドーピング材として何を用い、如何にして製造す
るかについては記述していない。
された赤外線受光素子においても、p−CdHgTe層
をp型ドーピング材として何を用い、如何にして製造す
るかについては記述していない。
【0009】本発明は、このような従来の事情に鑑みて
なされたもので、I族元素による不純物ドーピングで良
好な特性の出る光起電力型赤外線受光素子とGaAsや
Si基板上でも再現性よく所望のデバイス構造が得られ
る光起電力型赤外線受光素子の製造方法を提供すること
を目的とする。
なされたもので、I族元素による不純物ドーピングで良
好な特性の出る光起電力型赤外線受光素子とGaAsや
Si基板上でも再現性よく所望のデバイス構造が得られ
る光起電力型赤外線受光素子の製造方法を提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1の発明の光起電力型赤外線受光素子において
は、II−VI族半導体を用いた光起電力型赤外線受光
素子において、I族元素により低濃度にドーピングされ
たp型層と、イオン注入により高濃度にドーピングされ
たn型層とを組み合わせてpn接合を形成することを特
徴としている。さらに前記n型層は、III族元素もし
くはVII族元素を高濃度がドーピングされたものでも
良い。
め、第1の発明の光起電力型赤外線受光素子において
は、II−VI族半導体を用いた光起電力型赤外線受光
素子において、I族元素により低濃度にドーピングされ
たp型層と、イオン注入により高濃度にドーピングされ
たn型層とを組み合わせてpn接合を形成することを特
徴としている。さらに前記n型層は、III族元素もし
くはVII族元素を高濃度がドーピングされたものでも
良い。
【0011】また、第2の発明の光起電力型赤外線受光
素子の製造方法においては、MBE法により200℃以
下の低温成長による低濃度I族元素ドープp型層成長お
よび保護膜形成と、イオン注入による高濃度n型領域の
形成を行うことを特徴とするものである。
素子の製造方法においては、MBE法により200℃以
下の低温成長による低濃度I族元素ドープp型層成長お
よび保護膜形成と、イオン注入による高濃度n型領域の
形成を行うことを特徴とするものである。
【0012】第3の発明の光起電力型赤外線受光素子の
製造方法においては、MBE法により200℃以下の低
温成長による低濃度I族元素ドープp型層成長、それに
引き続きIII族もしくはVII族元素による高濃度n
型層成長、および保護膜形成を行うことを特徴とするも
のである。
製造方法においては、MBE法により200℃以下の低
温成長による低濃度I族元素ドープp型層成長、それに
引き続きIII族もしくはVII族元素による高濃度n
型層成長、および保護膜形成を行うことを特徴とするも
のである。
【0013】このような手段を備えた第1の発明におけ
る光起電力型赤外線素子においては、不純物拡散の可能
性があるp型領域をn型領域よりも低キャリヤ濃度とす
ることで、仮にn型領域にI族元素が拡散したとして
も、それによりp/n接合が壊れることはない。n型領
域をイオン注入により形成する場合は、メサエッチング
が不要であるため工程が簡略になる。また、n型領域を
III族もしくはVII族元素によりドーピングする場
合は、イオン注入によるダメージが避けられ、高特性の
素子が得られる。
る光起電力型赤外線素子においては、不純物拡散の可能
性があるp型領域をn型領域よりも低キャリヤ濃度とす
ることで、仮にn型領域にI族元素が拡散したとして
も、それによりp/n接合が壊れることはない。n型領
域をイオン注入により形成する場合は、メサエッチング
が不要であるため工程が簡略になる。また、n型領域を
III族もしくはVII族元素によりドーピングする場
合は、イオン注入によるダメージが避けられ、高特性の
素子が得られる。
【0014】第2の発明における光起電力型赤外線受光
素子の製造方法においては、MBE法による低温成長を
用いており、工程中に高温処理を含まないため、複雑な
構造の素子を形成することが可能である。また、GaA
sやSi基板上でも高品質のMCT結晶が得られる。ま
た、保護膜をMBE成長時に行っており、工程が低減さ
れ、表面特性も改善する。
素子の製造方法においては、MBE法による低温成長を
用いており、工程中に高温処理を含まないため、複雑な
構造の素子を形成することが可能である。また、GaA
sやSi基板上でも高品質のMCT結晶が得られる。ま
た、保護膜をMBE成長時に行っており、工程が低減さ
れ、表面特性も改善する。
【0015】第3の発明における光起電力型赤外線受光
素子の製造方法においては、pn接合をMBE成長中に
形成しており、損傷の無い理想的なpn接合を形成する
ことが可能である。
素子の製造方法においては、pn接合をMBE成長中に
形成しており、損傷の無い理想的なpn接合を形成する
ことが可能である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明について図面を参照
して説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態にお
ける光起電力型受光素子の断面図で、I族元素のAgを
約2×1016cm-3にドーピングしたp型MCT層1の
一部に、Bのイオン注入により約1×1018cm-3のn
型領域2が形成される。MCTのCd組成は0.225
で、波長10μm帯の赤外線を検知する。p型MCT層
1の表面はCdTe保護膜3により覆われている。Cd
Te保護膜3の一部には電極形成のためのコンタクトホ
ールが形成され、p型MCT層1の上にp側電極4、n
型領域2の上にn側電極5が形成される。本発明の素子
でダイオード特性を77Kで測定したところ、RoA値
として20Ωcm2 が得られ、良好な特性が得られた。
して説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態にお
ける光起電力型受光素子の断面図で、I族元素のAgを
約2×1016cm-3にドーピングしたp型MCT層1の
一部に、Bのイオン注入により約1×1018cm-3のn
型領域2が形成される。MCTのCd組成は0.225
で、波長10μm帯の赤外線を検知する。p型MCT層
1の表面はCdTe保護膜3により覆われている。Cd
Te保護膜3の一部には電極形成のためのコンタクトホ
ールが形成され、p型MCT層1の上にp側電極4、n
型領域2の上にn側電極5が形成される。本発明の素子
でダイオード特性を77Kで測定したところ、RoA値
として20Ωcm2 が得られ、良好な特性が得られた。
【0017】次にこの光起電力型赤外線受光素子の製造
方法について図3を用いて説明する。CdZnTe基板
上にMBE法によりAgによるp型MCT成長9を行
い、CdTe保護膜成長10を行う。CdTe保護膜成
長10は、MBE成長装置内でMCT成長後に連続して
行った。基板温度は共に180℃である。次にコンタク
トホール形成11を行い、Bイオン注入12を行ってp
n接合を形成した。最後に電極形成13を行った。n型
領域2の電極としてIn、p型MCT層の電極としてA
u/Tiを用いた。なお、基板温度としては150〜2
00℃が適しており、ドーピングされるI族元素は2×
1015〜1×1017cm-3,III族元素は2×1017
〜1×1019cm-3の範囲が適当である。
方法について図3を用いて説明する。CdZnTe基板
上にMBE法によりAgによるp型MCT成長9を行
い、CdTe保護膜成長10を行う。CdTe保護膜成
長10は、MBE成長装置内でMCT成長後に連続して
行った。基板温度は共に180℃である。次にコンタク
トホール形成11を行い、Bイオン注入12を行ってp
n接合を形成した。最後に電極形成13を行った。n型
領域2の電極としてIn、p型MCT層の電極としてA
u/Tiを用いた。なお、基板温度としては150〜2
00℃が適しており、ドーピングされるI族元素は2×
1015〜1×1017cm-3,III族元素は2×1017
〜1×1019cm-3の範囲が適当である。
【0018】本発明の製造方法で得られたp型MCT層
1の電気特性を測定したところ、キャリヤ濃度は約2×
1016cm-3で所望の値が得られた。また、二次イオン
質量分析(SIMS)から得られたデータと比較したと
ころ、ほぼ100%の活性化率が得られた。ドーピング
の再現性は良好で、かつ基板としてCdZnTe、Ga
As、Siのいずれを用いた場合でも変化は無かった。
なお、p型MCT層1のCd組成は0.225である。
n型領域2のキャリヤ濃度についても約1×1018cm
-3という所望の濃度が得られた。
1の電気特性を測定したところ、キャリヤ濃度は約2×
1016cm-3で所望の値が得られた。また、二次イオン
質量分析(SIMS)から得られたデータと比較したと
ころ、ほぼ100%の活性化率が得られた。ドーピング
の再現性は良好で、かつ基板としてCdZnTe、Ga
As、Siのいずれを用いた場合でも変化は無かった。
なお、p型MCT層1のCd組成は0.225である。
n型領域2のキャリヤ濃度についても約1×1018cm
-3という所望の濃度が得られた。
【0019】図2は、本発明の第2の実施の形態におけ
る光起電力型受光素子の断面図で、n層形成をIII族
元素であるInドーピングにより行った例である。I族
元素のAgを約2×1016cm-3ドーピングしたp型M
CT層6の上に、Inで1×1018cm-3までドーピン
グされたn型MCT層7が形成される。MCTのCd組
成は0.225で、波長10μm帯の赤外線を検知す
る。約30μm径のダイオード部を残してn型MCT層
7はエッチングされ、エッチング領域にはZnS保護膜
8が形成される。p型MCT層6の上にp側電極4、n
型MCT層7の上にn側電極5が形成される。本発明の
素子でダイオード特性を77Kで測定したところ、Ro
A値として54Ωcm2 が得られ、非常に良好な特性が
得られた。
る光起電力型受光素子の断面図で、n層形成をIII族
元素であるInドーピングにより行った例である。I族
元素のAgを約2×1016cm-3ドーピングしたp型M
CT層6の上に、Inで1×1018cm-3までドーピン
グされたn型MCT層7が形成される。MCTのCd組
成は0.225で、波長10μm帯の赤外線を検知す
る。約30μm径のダイオード部を残してn型MCT層
7はエッチングされ、エッチング領域にはZnS保護膜
8が形成される。p型MCT層6の上にp側電極4、n
型MCT層7の上にn側電極5が形成される。本発明の
素子でダイオード特性を77Kで測定したところ、Ro
A値として54Ωcm2 が得られ、非常に良好な特性が
得られた。
【0020】次にこの光起電力型赤外線受光素子の製造
方法について図4を用いて説明する。CdZnTe基板
上にMBE法によりAgをドーピングしたp型MCT成
長9を行い、n型MCT成長14を行う。基板温度は1
80℃である。次に約30μm径のダイオード部を残し
てメサエッチング15を行い、さらにZnS保護膜形成
16を行う。次にコンタクトホール形成11を行い、最
後に電極形成13を行った。n型MCT層7の電極とし
てIn、p型MCT層6の電極としてAu/Tiを用い
た。
方法について図4を用いて説明する。CdZnTe基板
上にMBE法によりAgをドーピングしたp型MCT成
長9を行い、n型MCT成長14を行う。基板温度は1
80℃である。次に約30μm径のダイオード部を残し
てメサエッチング15を行い、さらにZnS保護膜形成
16を行う。次にコンタクトホール形成11を行い、最
後に電極形成13を行った。n型MCT層7の電極とし
てIn、p型MCT層6の電極としてAu/Tiを用い
た。
【0021】この製造方法で得られたp型MCT層6の
電気特性を測定したところ、キャリヤ濃度は約2×10
16cm-3で所望の値が得られた。また、SIMSから得
られたデータと比較したところ、ほぼ100%の活性化
率が得られた。なお、p型MCT層6のCd組成は0.
225である。n型MCT層7のキャリヤ濃度について
も約1×1018cm-3という所望の濃度が得られ、SI
MSとのデータ比較から活性化率はほぼ100%である
ことがわかった。p型n型共にドーピングの再現性は良
好で、かつ基板としてCdZnTe、GaAs、Siの
いずれを用いた場合でも再現性に変化は無かった。
電気特性を測定したところ、キャリヤ濃度は約2×10
16cm-3で所望の値が得られた。また、SIMSから得
られたデータと比較したところ、ほぼ100%の活性化
率が得られた。なお、p型MCT層6のCd組成は0.
225である。n型MCT層7のキャリヤ濃度について
も約1×1018cm-3という所望の濃度が得られ、SI
MSとのデータ比較から活性化率はほぼ100%である
ことがわかった。p型n型共にドーピングの再現性は良
好で、かつ基板としてCdZnTe、GaAs、Siの
いずれを用いた場合でも再現性に変化は無かった。
【0022】
【発明の効果】本発明の方法により、I族元素による不
純物ドーピングであっても良好な特性が得られ、またG
aAsやSi基板上でも再現性よく所望のデバイス構造
が得られた。
純物ドーピングであっても良好な特性が得られ、またG
aAsやSi基板上でも再現性よく所望のデバイス構造
が得られた。
【図1】本発明の第1の実施の形態の光起電力型赤外線
受光素子を示す断面図である。
受光素子を示す断面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態の光起電力型赤外線
受光素子を示す断面図である。
受光素子を示す断面図である。
【図3】第1の実施の形態の受光素子の製造工程を示す
図である。
図である。
【図4】第2の実施の形態の受光素子の製造工程を示す
図である。
図である。
1,6 p型MCT層 2 n型領域 3 CdTe保護膜 4 p側電極 5 n側電極 7 n型MCT層 8 ZnS保護膜
Claims (4)
- 【請求項1】 II−VI族半導体を用いた光起電力型
赤外線受光素子において、I族元素により低濃度にドー
ピングされたp型層と、イオン注入により高濃度にドー
ピングされたn型層とを組み合わせてpn接合を形成し
たことを特徴とする光起電力型赤外線受光素子。 - 【請求項2】 前記n型層をIII族元素もしくはVI
I族元素を高濃度にドーピングすることによりpn接合
を形成したことを特徴とする請求項1記載の光起電力型
赤外線受光素子。 - 【請求項3】 分子線エピタキシーを用いた光起電力型
赤外線受光素子の製造方法において、200℃以下の低
温成長による低濃度I族元素ドープp型層成長および保
護膜形成と、イオン注入による高濃度n型領域の形成を
行うことを特徴とする光起電力型赤外線受光素子の製造
方法。 - 【請求項4】 分子線エピタキシーを用いた光起電力型
赤外線受光素子の製造方法において、200℃以下の低
温成長による低濃度I族元素ドープp型層成長、それに
引き続きIII族もしくはVII族元素による高濃度n
型層成長、および保護膜形成を行うことを特徴とする光
起電力型赤外線受光素子の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7311974A JPH09153639A (ja) | 1995-11-30 | 1995-11-30 | 光起電力型赤外線受光素子とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7311974A JPH09153639A (ja) | 1995-11-30 | 1995-11-30 | 光起電力型赤外線受光素子とその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09153639A true JPH09153639A (ja) | 1997-06-10 |
Family
ID=18023685
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7311974A Pending JPH09153639A (ja) | 1995-11-30 | 1995-11-30 | 光起電力型赤外線受光素子とその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09153639A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN101958330A (zh) * | 2010-07-23 | 2011-01-26 | 中国科学院上海技术物理研究所 | 一种金属化共用离子注入窗口的碲镉汞光伏探测芯片 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS582078A (ja) * | 1981-06-24 | 1983-01-07 | イギリス国 | 赤外線検出フォトダイオード |
| JPH0330479A (ja) * | 1989-06-28 | 1991-02-08 | Fujitsu Ltd | 赤外線検知装置 |
-
1995
- 1995-11-30 JP JP7311974A patent/JPH09153639A/ja active Pending
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS582078A (ja) * | 1981-06-24 | 1983-01-07 | イギリス国 | 赤外線検出フォトダイオード |
| JPH0330479A (ja) * | 1989-06-28 | 1991-02-08 | Fujitsu Ltd | 赤外線検知装置 |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN101958330A (zh) * | 2010-07-23 | 2011-01-26 | 中国科学院上海技术物理研究所 | 一种金属化共用离子注入窗口的碲镉汞光伏探测芯片 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19980317 |