JPH09153682A - 多層プリント基板の製造方法 - Google Patents

多層プリント基板の製造方法

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JPH09153682A
JPH09153682A JP31136495A JP31136495A JPH09153682A JP H09153682 A JPH09153682 A JP H09153682A JP 31136495 A JP31136495 A JP 31136495A JP 31136495 A JP31136495 A JP 31136495A JP H09153682 A JPH09153682 A JP H09153682A
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stainless steel
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Shigetake Hashida
茂壮 橋田
Fumihiko Nohayashi
文彦 野林
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Mitsubishi Chemical Corp
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金型の上型と下型の間に、2枚の外側ステン
レス板を介して、1以上の多層プリント基板前駆体を配
し、これらの多層プリント基板前駆体相互の間に、中間
ステンレス板を配して、加熱加圧し、多層プリント基板
を製造する多層プリント基板の製造方法において、外側
ステンレス板または中間ステンレス板に付着した樹脂を
容易に取り除くことができ、製品である多層プリント基
板の表面に圧痕が残らず、製品歩留まりを向上させた多
層プリント基板の製造方法を提供する。 【解決手段】 それらの表面に、マトリックス28中に
フッ素樹脂粒子30が分散した被膜26が形成された外
側ステンレス板24および中間ステンレス板を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多層プリント基板
の製造方法に関し、特にその製品歩留まりを向上させた
多層プリント基板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の多層プリント基板の製法として
は、例えば、ガラス繊維等からなる布や紙等の基材にエ
ポキシ樹脂等の樹脂を含浸、硬化させたものの片面に金
属箔が張り付けられた片面板を2枚配し、この間に、上
述と同様の基材にエポキシ樹脂等を含浸、硬化させたも
のの両面に金属箔が張り付けられた両面板を、1枚以上
積層し、これら各層の間に、ガラス繊維等からなる布や
紙等の基材にエポキシ樹脂等の樹脂を含浸、半硬化させ
た、接着層となるプリプレグを配して形成した多層プリ
ント基板前駆体を、所定の金型を構成する上型と下型の
間に配して、加熱加圧する方法等が行われている。
【0003】図5は、上述の多層プリント基板前駆体の
例を示した概略図である。図中符号2、2は片面板であ
り、それらの金属箔面が外側になるように配されてい
る。上述の片面板2、2の間には、複数の両面板4が配
されている。これらの両面板4の金属箔面には、所定の
回路が形成されている。上述の片面板2、2と両面板4
の間と、複数の両面板4相互の間には、接着層となるプ
リプレグ6が配されてこの多層プリント基板前駆体を構
成している。
【0004】図3および図4は、従来の多層プリント基
板の製造方法の一例を示したものである。金型を構成す
る上型10と下型8の間には、上下の外側ステンレス板
11、11を介して上述の多層プリント基板前駆体14
が複数配されている。これらの多層プリント基板前駆体
14相互の間には、中間ステンレス板12が配されてい
る。前記上下の外側ステンレス板11、11と前記多層
プリント基板前駆体14の間と、前記中間ステンレス板
12と前記多層プリント基板前駆体14の間には、離型
フィルム16が配されている。実際の製造においては、
上述の各層を下から順に積層していく操作となる。これ
ら複数の層は、図4に示すように、各層の四隅に設けら
れたピン孔(図示せず)に差し込まれた4本のピン18
によって、ずれないように位置決めされている。これら
のピン18は下型8に立設され、各層を貫通し、上型1
0をも貫通している。
【0005】上型10の四隅に設けられたピン孔には、
上述の4本のピン18が差し込まれている。このように
して上述の積層物を構成する各層がずれないように位置
決めした後、加熱加圧することによって、前記多層プリ
ント基板前駆体14を構成する各層を相互に接着し、一
体化して、複数の多層プリント基板を一度に成形できる
ようになっている。
【0006】また、上述の多層プリント基板の製造方法
において、図5に示した構造の多層プリント基板前駆体
にかえて、図6または図7に示したような構造のものを
用いることもできる。図6に示した多層プリント基板前
駆体の例は、複数の両面板4を積層し、これらの両面板
4の間にプリプレグ6を配したものである。ただし、こ
れら両面板4の外層面20、20に張り付けられた金属
箔には、回路は形成されていない状態となっている。
【0007】図7に示した多層プリント基板前駆体の例
は、2枚の金属箔22、22の間に1枚以上の両面板4
を配し、これらの金属箔22、22と両面板4の間、お
よび、両面板4相互の間にプリプレグ6を配して構成さ
れている。これらの両面板4の両面の金属箔面には所定
の回路が形成されている。以下、上述のような構造の多
層プリント基板前駆体を用いて、図3、4に従って、上
述と同様にして成形し、多層プリント基板を製造するこ
とができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
多層プリント基板の製造方法においては、多層プリント
基板前駆体14を構成するプリプレグ6に含浸された樹
脂が、上述の加熱加圧時に加熱されることによって、一
部溶融状態となり、ピン孔の隙間を通って上下の外側ス
テンレス板11、11と、中間ステンレス板12の表面
に付着する場合が多い。従って、1回の製造終了毎に、
前記外側ステンレス板11、11と前記中間ステンレス
板12の表面に強固に付着した樹脂を、高水圧洗浄等の
方法により除去する必要があり手間がかかる。
【0009】また、上述の外側ステンレス板11、11
と中間ステンレス板12の表面に付着した樹脂を取り除
かなかったり、洗浄が不十分な状態で、続いて上述と同
様にして多層プリント基板の成形を行うと、この樹脂が
飛び散り、製造した多層プリント基板の表面の圧痕とな
り、後に回路を形成することができなくなったりして、
製品歩留まりが低下するという問題があった。本発明は
前記事情に鑑みてなされたもので、前記外側ステンレス
板11、11の表面と中間ステンレス板12の表面に付
着した樹脂を容易に取り除くことができ、製品である多
層プリント基板の表面に圧痕が残らず、製品歩留まりを
向上させた多層プリント基板の製造方法を提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の多層プリント基
板の製造方法においては、それらの表面にフッ素樹脂粒
子が分散した被膜が形成された外側ステンレス板および
中間ステンレス板を用いることを前記課題の解決手段と
した。前記外側ステンレス板および中間ステンレス板と
しては、無電解メッキ処理によって、それらの表面にフ
ッ素樹脂粒子が分散した被膜を形成したものを用いるこ
とができる。また、前記外側ステンレス板および中間ス
テンレス板として、それらの表面にフッ素樹脂からなる
被膜が形成されたものを用いることもできる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の多層プリント基板の製造
方法においては、外側ステンレス板および中間ステンレ
ス板として、それらの表面にフッ素樹脂粒子が分散した
被膜が形成されたものを用いるか、あるいはフッ素樹脂
からなる被膜が形成されたものを用いることが特徴であ
る。図1は、その表面にフッ素樹脂粒子が分散した被膜
が形成された外側ステンレス板の一例を示したものであ
る。符号26は外側ステンレス板24の表面に形成され
た被膜であり、金属からなるマトリックス28中にフッ
素樹脂粒子30が分散した構造となっている。
【0012】このフッ素樹脂粒子30の原料のフッ素樹
脂としてとしては、例えばポリテトラフロロエチレン
(以下PTFEと記す)、四フッ化エチレン−六フッ化
プロピレン共重合体(以下FEPと記す)、四フッ化エ
チレン−パークロロアルコキシエチレン共重合体(以下
PFAと記す)、エチレン−テトラフロロエチレン共重
合体(以下ETFEと記す)等のうち、1種または2種
以上を混合して用いることができる。特にPTFEを用
いることが好ましい。この被膜中26のフッ素樹脂粒子
30の含量は1.5〜8.5wt%、好ましくは3〜6
wt%であり、その粒径は3μm以下、好ましくは1μ
m以下とされる。
【0013】この被膜のマトリックス28の主成分とし
ては、ニッケル、クロム、亜鉛、スズ、カドミウム、
鉛、銅等の金属のうち1種または2種以上を組み合わせ
て用いることができる。この主成分に適宜必要によって
他成分を添加、混合することもできる。特に主成分であ
るニッケルにリンを混合したものを、上述のマトリック
ス28として好適に用いることができ、上述の被膜26
としては、その組成がニッケル80〜90wt%、リン
5〜10wt%、フッ素樹脂粒子1〜10wt%である
ものが好ましい。この被膜26の厚さは2〜20μmと
され、その硬度は約250〜900HVである。
【0014】上述の被膜26は、一般に知られる無電解
メッキによって外側ステンレス板24の表面に形成する
ことができる。この無電解メッキに用いられるメッキ浴
としては、前記被膜26を構成するマトリックス30の
原料である金属をメッキする際に用いられる一般的な組
成のものに、粒径3μm以下、望ましくは1μm以下の
フッ素樹脂粒子を分散したものを用いることができる。
【0015】また、図2に示したように、外側ステンレ
ス板24の表面にフッ素樹脂被膜32を形成したものを
用いることもできる。前記フッ素樹脂被膜32の厚さは
2〜20μmとされ、そのロックウェル硬度は約R50
〜R100である。
【0016】前記外側ステンレス板24の表面に上述の
フッ素樹脂被膜32を形成する方法としては、粒径0.
05〜0.5μmであるフッ素樹脂粒子を、このフッ素
系樹脂粒子に対して約6wt%程度の非イオン系界面活
性剤を添加してpH9以上に調整した水溶液等の分散媒
中に分散させたものに外側ステンレス板24を浸漬し
て、加熱する方法や、前記フッ素樹脂からなる厚さ2〜
25μmのフィルムを、その融点以上の温度で、外側ス
テンレス板24の表面に熱圧着する方法等を用いること
ができる。これらの方法を行う前に、前記外側ステンレ
ス板24の表面をサンドブラスト等を用いて予め表面粗
化しておくと、このフッ素樹脂被膜32の接着状態がよ
くなるので好ましい。このフッ素樹脂被膜32の原料の
フッ素樹脂としては、PTFE、FEP、PFA、ET
FE等のうち、1種または2種以上を混合して用いるこ
とができる。
【0017】本発明の多層プリント基板の製造方法に用
いる中間ステンレス板としては、上述の外側ステンレス
板と同様に、図1または図2に示すような、その表面に
被膜を形成したものを用いることになる。上述のような
図1または図2に示すような構造の被膜が形成された外
側ステンレス板および中間ステンレス板を用いて、前述
の従来の方法の例と同様にして、図5または図6または
図7に示したような構造の多層プリント基板前駆体を用
い、図3および図4に示した多層プリント基板の製造方
法に従って、多層プリント基板を製造する。この場合の
加熱加圧条件は、製造する多層プリント基板によっても
異なるが、一般に170〜180℃、25〜45kgf/cm
2、0.5〜1時間とされる。
【0018】上述の多層プリント基板の製造方法の例に
おいては、その表面にフッ素樹脂粒子が分散した被膜、
またはフッ素樹脂からなる被膜が形成された外側ステン
レス板11と、同様の被膜が形成された中間ステンレス
板12を用いているので、上述の多層プリント基板の製
造後に、それらの表面に付着した樹脂を、特別な道具や
洗浄を必要とせずに、容易に除去することができる。こ
の樹脂の除去に必要な時間は、この外側ステンレス板1
1または中間ステンレス板12の表面積や付着した樹脂
の量や種類によって異なるが、ステンレス板1枚につ
き、1.8〜6秒程度である。
【0019】このため、製品歩留まりを従来よりも向上
させることができ、例えば、不良品の発生率を0〜0.
01%程度にすることができる。ただし離型フィルム1
6は必ずしも必須ではなく、この離型フィルム16を用
いなくても上述と同様の効果が得られる場合が多い。む
しろ、この離型フィルム16を用いない場合の方が、製
品表面の良好な平滑性が得られる場合もある。この離型
フィルム16としては、例えばポリアセテートやポリエ
ステル等からなる厚さ20〜35μmのフィルムを用い
ることができる。
【0020】上述のようにして、1回に複数の多層プリ
ント基板を製造する場合、1回に製造する多層プリント
基板の枚数は、製造する目的によって異なるが、一般に
1〜13枚とされる。この枚数が1枚である場合には、
上述の中間ステンレス板12は必要ないことになる。上
述の下型8、上型10、外側ステンレス板11、中間ス
テンレス板12、離型フィルム16のサイズは、製造す
る多層プリント基板によって任意のものを用いることが
できる。上述のピン18の太さ等も製造する多層プリン
ト基板によって任意のものを用いることができ、このピ
ン18は通常4〜6本用いられる。
【0021】上述の多層プリント基板前駆体14を構成
する片面板2または両面板4としては、一般に用いられ
るガラス繊維、カーボン繊維、合成繊維等の繊維からな
る不織布、織布、編布や紙等の基材に、この基材に対し
て、30〜40wt%のフェノール樹脂、エポキシ樹
脂、ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリフェニレ
ンオキサイド樹脂、フッ素樹脂等を含浸して硬化させた
ものの片面または両面に、厚さ18〜75μmの銅、ア
ルミニウム、鉄、ステンレス等の金属箔が張り付けられ
たもの等を用いることができる。
【0022】プリプレグ6としては、ガラス繊維、カー
ボン繊維、合成繊維等の繊維からなる織布、不織布、編
布等や紙等の基材に、この基材に対して、45〜55w
t%になるように、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポ
リエステル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリフェニレンオキ
サイド樹脂、フッ素樹脂等を含浸して半硬化させたもの
を用いることができる。このプリプレグ6は、片面板2
と両面板4の間、両面板4相互の間、金属箔22と両面
板4の間にそれぞれ配するが、これらの間に配する枚数
は、それぞれ1枚以上であれば特に限定することはな
く、通常1〜3枚とされる。
【0023】また、多層プリント基板前駆体14を構成
する両面板4の枚数は、図5に示したような構造とする
場合には、通常1〜11枚用いられる。また、図6また
は図7に示したような構造のものとする場合には、それ
ぞれ、2〜33枚、1〜12枚用いられる。
【0024】
【実施例】以下、本発明を実施例を示して詳しく説明す
る。実施例1〜4において、図5に示したような構造の
多層プリント基板前駆体を形成した。この多層プリント
基板前駆体を用いて、図3および図4に示したようにし
て、上述のような方法で、1回に10枚の多層プリント
基板を製造した。この製造操作を80回または100回
行い、計800枚または1000枚の多層プリント基板
を製造し、これらの表面の圧痕を目視検査によって評価
した。
【0025】以下、実施例1〜3における共通の製造条
件を以下に示す。片面板2としては、厚さ0.1mmのガ
ラス繊維に、これに対して30wt%のエポキシ樹脂を
含浸、硬化させ、その片面に厚さ18μmの銅箔を張り
付けたものを用いた。両面板4としては、厚さ0.3mm
のガラス繊維に、これに対して30wt%のエポキシ樹
脂を含浸、硬化させ、その両面に厚さ18μmの銅箔を
張り付けたものを1枚用いた。プリプレグ6としては、
ガラス繊維からなる織布に、これに対して50wt%に
なるようにエポキシ樹脂を含浸、半硬化させたもので、
重さ0.1t/cm2のものを用いた(三菱ガス製)。このプリ
プレグ6を片面板2と両面板4の間、および、両面板4
相互の間に2枚ずつ配した。
【0026】下型8と上型10は、ステンレス鋼製で、
その加熱加圧面のサイズは、390mm×560mmであった。外
側ステンレス板11および中間ステンレス板12はその
サイズが360mm×540mm×1mmのものを用いた。離型フィ
ルム16としては、ポリアセテートのフィルムを用い、
そのサイズは390mm×560mm×25μmであった。この離型
フィルム16を外側ステンレス板11と多層プリント基
板前駆体14の間、および、中間ステンレス板12と多
層プリント基板前駆体14の間にそれぞれ1枚ずつ配し
た。ピン18はステンレス鋼製で、その外径が5mmのも
のを4本用いた。加熱加圧条件は180℃、40kgf/cm
2、1時間であった。
【0027】(実施例1)外側ステンレス板11と中間
ステンレス板12として、それらの表面に、無電解メッ
キによって、以下のような被膜を形成したものを用い
た。すなわち、ニッケルとリンからなるマトリックス
に、粒径1μm以下のPTFEが分散した厚さ3μmの
被膜を形成したものを用いた。この被膜の組成は、ニッ
ケル84wt%、リン7.5wt%、PTFE8.5w
t%であった。100回の製造操作を行い1000枚の
多層プリント基板を製造したが、目視検査において圧痕
は全く発見されなかった。
【0028】(実施例2)外側ステンレス板11と中間
ステンレス板12として、以下のようにしてそれらの表
面に被膜を形成したものを用いた。すなわち、外側ステ
ンレス板11および中間ステンレス板12の表面をサン
ドブラストを用いて表面粗化した後、厚さ25μmのP
FAのフィルムをその融点以上の350℃で、前記外側
ステンレス板11および中間ステンレス板12の表面
に、それぞれ熱圧着させた。このようにして形成された
被膜の厚さは8μmであった。100回の製造操作を行
い1000枚の多層プリント基板を製造したが、目視検
査において圧痕は全く発見されなかった。
【0029】(実施例3)外側ステンレス板11と中間
ステンレス板12として、以下のようにしてそれらの表
面に被膜を形成したものを用いた。すなわち、外側ステ
ンレス板11および中間ステンレス板12の表面をサン
ドブラストを用いて表面粗化した後、PFA(粒径0.
4μm)を、このPFAに対して約6wt%程度の非イ
オン系界面活性剤を添加してpH9以上に調整した水溶
液中に分散した液に浸漬して、350℃に加熱して、前
記外側ステンレス板11および中間ステンレス板12の
表面に、それぞれ厚さ5μm被膜をそれぞれ形成した。
100回の製造操作を行い1000枚の多層プリント基
板を製造したが、目視検査において1枚の多層プリント
基板のみに圧痕が発見された。
【0030】(実施例4)実施例4においては、離型フ
ィルム16を配さなかったこと以外は上述の実施例1と
同様の条件で多層プリント基板の製造を行った。80回
の製造操作を行い800枚の多層プリント基板を製造し
たが、目視検査において圧痕は全く発見されなかった。
しかも実施例1〜3の多層プリント基板と比較して、そ
の表面の平滑性が良好であった。
【0031】上述の実施例1〜4においては、1回の製
造操作を行う毎に、外側ステンレス板11および中間ス
テンレス板12の表面に樹脂が付着していないかを確認
し、付着していた場合にはこれを取り除いてから、次の
製造操作を行った。上述の樹脂を取り除く時間は外側ス
テンレス板11または中間ステンレス板12、1枚につ
き、2〜6秒程度で、簡単に取り除くことができた。
【0032】上述の結果より、本発明に係る実施例1〜
4においては、外側ステンレス板11または中間ステン
レス板12に付着した樹脂の除去が容易であるのでこの
除去操作時間が短時間で済み、製造された多層プリント
基板の圧痕は殆どなく、製品の歩留まりが著しく向上す
ることがわかった。また離型フィルム16を用いなかっ
た実施例4の多層プリント基板は、その表面の良好な平
滑性をもつものであった。このことから、本発明に係る
製造方法によれば、離型フィルム16を使用せずに多層
プリント基板の製造を行うことができ、むしろ離型フィ
ルム16を用いた場合よりも良い製品が得られる場合が
あり、経済的であることがわかった。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明の多層プリン
ト基板の製造方法は、ステンレス板として、その表面に
フッ素樹脂粒子が分散した被膜を形成したものを用いる
ので、製造操作によってステンレス板に付着した樹脂の
除去が容易であり、このためこの除去操作時間が短縮化
できる。また、製造される多層プリント基板の圧痕は殆
どなく、製品の歩留まりが著しく向上させることができ
る。また、その表面にフッ素樹脂からなる被膜が形成さ
れたステンレス板を用いることによって上述と同様の効
果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】その表面にフッ素樹脂粒子が分散した被膜が形
成された外側ステンレス板の一例を示したものである。
【図2】その表面にフッ素樹脂被膜が形成された外側ス
テンレス板の一例を示したものである。
【図3】多層プリント基板の製造方法の一例を示したも
のである。
【図4】多層プリント基板の製造方法の一例を示したも
のである。
【図5】多層プリント基板前駆体の一例を示したもので
ある。
【図6】多層プリント基板前駆体の一例を示したもので
ある。
【図7】多層プリント基板前駆体の一例を示したもので
ある。
【符号の説明】
24・・外側ステンレス板、26・・・被膜、28・・
・マトリックス、30・・・フッ素樹脂粒子、32・・
・フッ素樹脂被膜

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型の上型と下型の間に、2枚の外側ス
    テンレス板を介して、1以上の多層プリント基板前駆体
    を配し、これらの多層プリント基板前駆体相互の間に、
    中間ステンレス板を配して、加熱加圧し、多層プリント
    基板を製造する多層プリント基板の製造方法において、 前記外側ステンレス板および中間ステンレス板は、それ
    らの表面にフッ素樹脂粒子を分散した被膜が形成された
    ものであることを特徴とする多層プリント基板の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の多層プリント基板の製造
    方法において、前記外側ステンレス板および中間ステン
    レス板は、無電解メッキによってそれらの表面にフッ素
    樹脂粒子を分散した被膜が形成されたものであることを
    特徴とする多層プリント基板の製造方法。
  3. 【請求項3】 金型の上型と下型の間に、2枚の外側ス
    テンレス板を介して、1以上の多層プリント基板前駆体
    を配し、これらの多層プリント基板前駆体相互の間に、
    中間ステンレス板を配して、加熱加圧し、多層プリント
    基板を製造する多層プリント基板の製造方法において、 前記外側ステンレス板および中間ステンレス板は、それ
    らの表面にフッ素樹脂からなる被膜が形成されたもので
    あることを特徴とする多層プリント基板の製造方法。
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