JPH09157686A - ワックス組成物 - Google Patents
ワックス組成物Info
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- JPH09157686A JPH09157686A JP31660595A JP31660595A JPH09157686A JP H09157686 A JPH09157686 A JP H09157686A JP 31660595 A JP31660595 A JP 31660595A JP 31660595 A JP31660595 A JP 31660595A JP H09157686 A JPH09157686 A JP H09157686A
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Abstract
クの原料等広範囲に亘って使用されている木蝋に代替す
ることのできるワックス組成物を安価に且つ安定的に供
給する。 【解決手段】 グリセリドを主成分とするワックス組成
物であって、前記グリセリドを構成する脂肪酸が一塩基
酸、二塩基酸、およびヒドロキシ脂肪酸を必須成分とす
る。
Description
似した物性を有するワックス組成物に関するものであ
る。さらに詳しくは、この発明は、天然の木蝋の代替物
として使用できるワックス組成物に関するものである。
科のハゼの木の果実から圧搾または浸出によって得られ
たパルミチン酸を主とするグリセリドからなり、日本酸
という二塩基酸を含むことを特徴としている。木蝋は、
融点が53℃内外であって、漂白したさらし蝋は40℃
付近で一時的にほとんど透明に融解し、50℃に近づく
と白く濁り、53℃で透明に融解するという性質を有し
ている。また、木蝋は、和ロウソクの原料として使用す
ると、製造時に、手掛け性がよいことから製造がし易
く、燃焼時に油煙が少なく、刺激性のガスの発生が少な
く、溶融蝋の垂れ流れが少ないという特徴がある。さら
には、軟らかさ、伸び等の粘靱性、乳化性がよく、ヒマ
シ油に溶かしてゲルとした時に良好な光沢があり、しか
も充分な強度があることから、口紅、眉墨、クリーム、
ポマード、チック等の化粧品用、軟膏、座薬、乳剤、外
科用包帯材等の医療品用の原料として使用されてもい
る。その他、木蝋のこのような優れた特性を利用して、
クレヨン、クレパス、鉛筆、カーボン紙等の文房具用、
木材、家具、皮革、自動車、紙、菓子、絨毯等の艶出し
用、鉄、ステンレス等の研磨剤用、グリース用、離型剤
用、塗料用、模型や彫刻用の原料等として幅広く使用さ
れている。
得ることのできるハゼの木は、日本を中心として生育す
る樹木であるが、近年、その生育範囲が限定されてきて
いると同時に、ハゼの実を採集するための労働力が不足
しがちであり、ハゼの実の採集量は減少傾向にある。さ
らに、ハゼの実は人体に対してカブレを生じさせるた
め、採種量の減少傾向に拍車がかかっており、ハゼの実
の価格が高止まりする傾向にある。そして、ハゼの実の
結実には、天候の影響が大きいことから、天候の変化に
よってハゼの実の生産量は左右され、供給が不安定であ
り値段の変動が激しいという問題がある。
もマッコウ鯨油の硬化蝋、牛脂の硬化油、輸入木蝋(ウ
ルシ蝋)、米ぬか蝋等が知られている。だが、これらの
代替品は、木蝋と比べ、粘靱性が乏しく、例えば、化粧
品原料として使用した場合、伸び、軟らかさが極めて劣
り、また、乳化性に欠け、かつ、ヒマシ油に溶かした時
のゲルは強度、光沢において劣る等欠点を有するもので
ある。
用の原料として使用した場合、燃焼時に油煙の発生が多
く、刺激性ガスが発生し、また、燃焼による溶融蝋の垂
れ流れがひどく燃焼時間が短くなる等といった欠点があ
る。そこで、2種以上の代替品を混合したり、あるい
は、密蝋、米ぬか蝋を配合することによって燃料時の油
煙の発生、刺激性ガスの発生、溶融蝋の垂れ流れ等を改
善しようとしてきているが、その効果は十分とはいえ
ず、木蝋の代替品としては未だ満足できるまでには至っ
ていない。しかも、和ロウソクは古来より伝統的な手掛
けにより製造されており、独特の仕上げ風味が外観的価
値を高めているが、これまでの木蝋代替品は凝固点が木
蝋に比べ高いため、手掛けによる製造は不可能であり、
ロウソク成型機による流し込み製造しかできないという
欠点がある。
うな実情に鑑みてなされたものであって、木蝋に類似し
た良好な物性を有し、かつ安定的に供給することができ
る安価なワックス組成物を提供することを目的としてい
る。
を解決するものとして、グリセリドを主成分とするワッ
クス組成物であって、前記グリセリドを構成する脂肪酸
が一塩基酸、二塩基酸、およびヒドロキシ脂肪酸を必須
成分とするワックス組成物を提供する。すなわち、この
発明は、木蝋を初めとする蝋に関する発明者らの長年の
研究の結果から得られた、グリセリドを主成分とするワ
ックス組成物において、グリセリドを構成する必須の脂
肪酸として一塩基酸、二塩基酸、およびヒドロキシ脂肪
酸の三種類が含有されることによって木蝋に類似した融
点、伸び、軟らかさ等の優れた特性を得ることができる
との知見に基づいて完成されたものである。
としては、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、
イソステアリン酸、ベヘン酸、モンタン酸、パルミトレ
イン酸、オレイン酸、リノール酸、エルカ酸、アラキジ
ン酸、大豆油脂肪酸、牛脂脂肪酸、米ぬか油脂肪酸等が
使用できるが、これ等だけに限定されるものではない。
コサン二酸、ブラシル酸、エイコサン二酸、8−エチル
オクタデカン二酸、8−ヘキサデセン二酸等が使用でき
るが、これ等だけに限定されるものではない。そして、
ヒドロキシ脂肪酸としては、12−ヒドロキシドデカン
酸、3−ヒドロキシミリスチン酸、2−ヒドロキシパル
ミチン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、9,10−
ジヒドロキシステアリン酸、9,10−ジヒドロキシオ
クタデカン酸、リシノール酸、ヒマシ油脂肪酸等が使用
できるが、これ等だけに限定されるものではない。
酸の脂肪酸、二塩基酸の脂肪酸、および、ヒドロキシ脂
肪酸とグリセリンとのエステル化によって得られるグリ
セリドの他、天然に産する動植物蝋で一塩基酸の脂肪
酸、二塩基酸の脂肪酸、および、ヒドロキシ脂肪酸との
グリセリドを含むものであってもよく、また、これらの
天然物の硬化油であってもよいものである。
ウリン酸グリセリド、パルミチン酸グリセリド、ステア
リン酸グリセリド、イソステアリン酸グリセリド、ベヘ
ン酸グリセリド、モンタン酸グリセリド、パルミトレイ
ン酸グリセリド、オレイン酸グリセリド、リノール酸グ
リセリド、エルカ酸グリセリド、アラキジン酸グリセリ
ド、大豆油脂肪酸グリセリド、牛脂脂肪酸グリセリド、
米ぬか油脂肪酸グリセリド、セバシン酸ビスグリセリ
ド、ドコサン二酸ビスグリセリド、ブラシル酸ビスグリ
セリド、エイコサン二酸ビスグリセリド、8−エチルオ
クタデカン二酸ビスグリセリド、8−ヘキサデセン二酸
ビスグリセリド、12−ヒドロキシドデカン酸グリセリ
ド、3−ヒドロキシミリスチン酸グリセリド、2−ヒド
ロキシパルミチン酸グリセリド、12−ヒドロキシステ
アリン酸グリセリド、9,10−ジヒドロキシステアリ
ン酸グリセリド、9,10−ヒドロキシオクタデカン酸
グリセリド、リシノール酸グリセリド、ヒマシ油脂肪酸
グリセリド等およびこれらの混合グリセリド等が使用で
きる。一塩基酸の脂肪酸、二塩基酸の脂肪酸、または、
ヒドロキシ脂肪酸とグリセリンとのエステル化は、P−
トルエンスルホン酸等の酸触媒によって、行うことがで
きる。
酸、二塩基酸の脂肪酸、およびヒドロキシ脂肪酸とのグ
リセリドを主成分として含むものとしては、大豆油、椰
子油、パーム油、ヒマシ油、牛脂、紅花油、菜種油、ア
マニ油、ウルシ蝋等、および、これらの硬化油を使用す
ることができる。そして、これらのグリセリドは、一塩
基酸脂肪酸、二塩基酸脂肪酸、およびヒドロキシ脂肪酸
を必須成分として含むように複合して使用される。
であるグリセリドを構成する脂肪酸である一塩基酸、二
塩基酸、および、ヒドロキシ脂肪酸は、炭素数がいずれ
も10〜40からなるものであることが好ましい。炭素
数が10未満であると融点が低くなり、和ロウソクの手
掛けによる製造が困難となる上、ヒマシ油に溶かした時
のゲルの強度が弱くなり好ましくない。また、炭素数が
40を超えると融点が高くな、ロウソク用として使用し
た場合に、燃焼時の油煙の発生の原因となり好ましくな
い。
を構成する脂肪酸の一塩基酸、二塩基酸、およびヒドロ
キシ脂肪酸の混合割合は、一塩基酸40〜98重量部、
二塩基酸1〜30重量部、ヒドロキシ脂肪酸1〜30重
量部であることが好ましい。一塩基酸の混合割合が40
重量部未満であるとワックス組成物が柔らかくなり、ロ
ウソクの成型が困難となり好ましくない。また、98重
量部を超えると、脆くなり、化粧品原料として好ましく
ない。二塩基酸の混合割合が1重量部未満であると粘靱
性が乏しくなり、化粧品原料として好ましくない。ま
た、30重量部を超えると二塩基酸由来の重合物が多く
なり、ロウソク用として使用すると油煙の原因となり好
ましくない。ヒドロキシ脂肪酸の混合割合が1重量部未
満であると脆くなり、化粧品原料として好ましくない。
また、30重量部を超えると柔らかくなりすぎてしま
い、ロウソクの成型が困難となり好ましくない。
ス組成物の融点は、40〜70℃であることが好まし
い。融点が40℃未満であるとロウソクの成型が困難と
なり好ましくない。また、融点が70℃を超えると手掛
けによる製造が困難となり好ましくない。ワックス組成
物には、その好適な特性に悪影響を与えない限りにおい
て、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワック
ス、ペトロラタム等の石油ワックス、カルナバ蝋、米ぬ
か蝋、密蝋、キャンデリラ蝋、ライスワックス、ホホバ
油、ラノリン等の動植物蝋、ポリエチレンワックス、フ
ィシャートプシーワックス、エステルワックス等の合成
ワックス、酸化パラフィンワックス、酸化マイクロクリ
スタリンワックス、酸化ポリエチレンワックス、酸化オ
レフィン等の酸化ワックスを混合することができる。と
りわけ、酸化ワックスを少量混合することにより、ロウ
ソクの燃焼時の溶融蝋の垂れ流しを防止する効果が向上
する。
て、顔料、染料等の着色剤および/または香料を混合す
ることができる。さらに説明すると、この発明のワック
ス組成物としては、脂肪酸が一塩基酸の単一グリセリド
を少なくとも一種、二塩基酸の単一グリセリドを少なく
とも一種、および、ヒドロキシ脂肪酸の単一グリセリド
を少なくとも一種選択し、これらを攪拌混合させて得ら
れたものであってもよい。そのためには、例えば、
(A)ラウリン酸グリセリド、パルミチン酸グリセリ
ド、ステアリン酸グリセリド、イソステアリン酸グリセ
リド、ベヘン酸グリセリド、モンタン酸グリセリド、パ
ルミトレイン酸グリセリド、オレイン酸グリセリド、リ
ノール酸グリセリド、エルカ酸グリセリド、アラキジン
酸グリセリド、大豆油脂肪酸グリセリド、牛脂脂肪酸グ
リセリド、米ぬか油脂肪酸グリセリドの内から選択され
た少なくとも一種のグリセリド、(B)セバシン酸ビス
グリセリド、ドコサン二酸ビスグリセリド、ブラシル酸
ビスグリセリド、エイコサン二酸ビスグリセリド、8−
エチルオクタデカン二酸ビスグリセリド、8−ヘキサデ
セン二酸ビスグリセリドの内から選択された少なくとも
一種のグリセリド、(C)12−ヒドロキシドデカン酸
グリセリド、3−ヒドロキシミリスチン酸グリセリド、
2−ヒドロキシパルミチン酸グリセリド、12−ヒドロ
キシステアリン酸グリセリド、9,10−ヒドロキシス
テアリン酸グリセリド、9,10−ヒドロキシオクタデ
カン酸グリセリド、リシノール酸グリセリドの内から選
択された少なくとも一種のグリセリドを攪拌混合して得
ることができる。
は、脂肪酸が一塩基酸の少なくとも一種、二塩基酸の少
なくとも一種、およびヒドロキシ脂肪酸の少なくとも一
種を選択し、これらの脂肪酸とグリセリンとをエステル
化することで得られる混合グリセリドであってもよい。
エステル化は、P−トルエンスルホン酸等の酸触媒を使
用して行えばよい。そのためには、例えば、(D)ラウ
リン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン
酸、ベヘン酸、モンタン酸、パルミトレイン酸、オレイ
ン酸、リノール酸、エルカ酸、アラキジン酸、大豆油脂
肪酸、牛脂脂肪酸、米ぬか油脂肪酸の内から選択される
少なくとも一種、(E)セバシン酸、ドコサン二酸、ブ
ラシル酸、エイコサン二酸、8−エチルオクタデカン二
酸、8−ヘキサデセン二酸の内から選択される少なくと
も一種、(F)12−ヒドロキシドデカン酸、3−ヒド
ロキシミリスチン酸、2−ヒドロキシパルミチン酸、1
2−ヒドロキシステアリン酸、9,10−ジヒドロキシ
ステアリン酸、9,10−ジヒドロキシオクタデカン
酸、リシノール酸、ヒマシ油脂肪酸の内から選択される
少なくとも一種をグリセリンと混合させ、P−トルエン
スルホン酸等の酸触媒を使用してエステル化させること
で得ることができる。
しエステル化させ、脂肪酸が一塩基酸、二塩基酸、およ
びヒドロキシ脂肪酸を必須成分としてなるグリセリドを
含有するようにしてもよく、また、単一グリセリドと混
合グリセリドとを攪拌混合する等各種の実施の形態が採
用できるものであり、さらに、前述した天然に産する動
植物蝋または天然の硬化油を混合することもできること
はいうまでもない。
の実施の形態について説明する。もちろんこの発明は以
下の実施例によって限定されるものではない。 (実施例1)パルミチン酸82重量部、エイコサン二酸
8重量部、9,10−ジヒドロキシオクタデカン酸10
重量部、およびグリセリン12重量部を攪拌混合して得
られた混合物に、酸触媒としてのP−トルエンスルホン
酸0.2重量部と溶剤としてのトルエン40重量部を加
えて140℃に加熱溶融する。その温度で6時間エステ
ル化を行った後、さらに、200℃に昇温し、その温度
で4時間エステル化を行わせた。冷却、水洗、脱水後、
乾燥させて淡黄色のワックスを得た。該ワックスの酸価
は13mgKOH/g、融点は52℃であった。 (実施例2)ステアリン酸75重量部、ブラシル酸10
重量部、ヒマシ油脂肪酸5重量部、モンタン酸10重量
部、およびグリセリン12重量部を攪拌混合して得られ
た混合物に、酸触媒としてのP−トルエンスルホン酸
0.1重量部と溶剤としてのトルエン40重量部を加え
て140℃に加熱溶融する。その温度で6時間エステル
化を行った後、さらに、220℃に昇温し、その温度で
4時間エステル化を行わせた。冷却、水洗、脱水後、乾
燥させて淡黄色のワックスを得た。該ワックスの酸価は
12mgKOH/g、融点は62℃であった。 (実施例3)パルミチン酸50重量部、アラキジン酸1
0重量部、エイコサン二酸10重量部、12−ヒドロキ
システアリン酸20重量部、およびグリセリン13重量
部を攪拌混合して得られた混合物に、酸触媒としてのP
−トルエンスルホン酸0.6重量部と溶剤としてのトル
エン40重量部を加えて140℃に加熱溶融する。その
温度で6時間エステル化を行った後、さらに、240℃
に昇温し、その温度で6時間エステル化を行わせた。冷
却、水洗、脱水後、乾燥させて黄色のワックスを得た。
該ワックスの酸価は16mgKOH/g、融点は55℃
であった。 (実施例4)パルミチン酸モノグリセリド41重量部、
パルミチン酸44重量部、セバシン酸5重量部、9,1
0−ジヒドロキシステアリン酸10重量部を攪拌混合し
て得られた混合物に、酸触媒としてのP−トルエンスル
ホン酸0.1重量部と溶剤としてのトルエン40重量部
を加えて140℃に加熱溶融する。その温度で4時間エ
ステル化を行った後、さらに、180℃に昇温し、その
温度で4時間エステル化を行わせた。冷却、水洗、脱水
後、乾燥させて淡黄色のワックスを得た。該ワックスの
酸価は8mgKOH/g、融点は49℃であった。 (比較例1)パルミチン酸82重量部、コハク酸8重量
部、9,10−ジヒドロキシオクタデカン酸10重量
部、およびグリセリン15重量部を攪拌混合して得られ
た混合物に、酸触媒としてのP−トルエンスルホン酸
0.2重量部と溶剤としてのトルエン40重量部を加え
て140℃に加熱溶融する。その温度で6時間エステル
化を行った後、さらに、200℃に昇温し、その温度で
4時間エステル化を行わせた。冷却、水洗、脱水後、乾
燥させて黄色のワックスを得た。該ワックスの酸価は1
8mgKOH/g、融点は50℃であった。 (比較例2)カプリル酸85重量部、エイコサン二酸8
重量部、9,10−ジヒドロキシオクタデカン酸10重
量部、およびグリセリン20重量部を攪拌混合して得ら
れた混合物に、酸触媒としてのP−トルエンスルホン酸
0.2重量部と溶剤としてのトルエン40重量部を加え
て140℃に加熱溶融する。その温度で6時間エステル
化を行った後、さらに、200℃に昇温し、その温度で
4時間エステル化を行わせた。冷却、水洗、脱水後、乾
燥させて黄色のワックスを得た。該ワックスの酸価は1
3mgKOH/g、融点は35℃であった。 (比較例3)パルミチン酸75重量部、アラキジン酸1
0重量部、オレイン酸10重量部、ブラシル酸5重量
部、およびグリセリン13重量部を攪拌混合して得られ
た混合物に、酸触媒としてのP−トルエンスルホン酸
0.2重量部と溶剤としてのトルエン40重量部を加え
て140℃に加熱溶融する。その温度で6時間エステル
化を行った後、さらに、200℃に昇温し、その温度で
4時間エステル化を行わせた。冷却、水洗、脱水後、乾
燥させて褐色のワックスを得た。該ワックスの酸価は1
5mgKOH/g、融点は51℃であった。 (比較例4)パルミチン酸85重量部、エイコサン二酸
15重量部、およびグリセリン13重量部を攪拌混合し
て得られた混合物に、酸触媒としてのP−トルエンスル
ホン酸0.4重量部と溶剤としてのトルエン40重量部
を加えて140℃に加熱溶融する。その温度で6時間エ
ステル化を行った後、さらに、220℃に昇温し、その
温度で4時間エステル化を行わせた。冷却、水洗、脱水
後、乾燥させて淡黄色のワックスを得た。該ワックスの
酸価は14mgKOH/g、融点は57℃であった。 (実施例5〜8)上記実施例1、3、4で得られたワッ
クス組成物に天然蝋および/または合成蝋を表1に示す
ような割合で配合して得られたワックス組成物の融点を
示す。
たワックス組成物について、化粧品原料としての評価お
よび和ロウソク原料としての評価を行った。参考例とし
て、木蝋についても評価を行った。結果は表2に示され
るとおりである。化粧品原料としての評価は、固型での
粘靱性(伸び)、および、ヒマシ油90重量部に各種ワ
ックス組成物10重量部を溶かした時のゲルの光沢、強
度を常温で観察することで行った。
造の可否、および、燃焼時の煙の有無、溶融蝋溜まりの
状態を観察することで行った。和ロウソクの手掛け製造
は、各ワックス組成物10kgを90〜100℃に加熱
溶融し、得られた混合物を攪拌しながら温度が45〜5
0℃になるまで自然冷却を行い、クリーム状になった後
に、和ロウソク本来の手掛けによる製造を行った。手掛
けを数十回繰り返すことで和ロウソクを得た。また、手
掛けによる製造が不可能であったものはロウソク成型機
による流し込みによってロウソクを成型した。
本発明の実施例によるワックス組成物は化粧品原料とし
て必要な粘靱性、および、ヒマシ油に溶かした時のゲル
特性いずれも極めて優れたものであり、また、和ロウソ
クの製造においても手掛けによる製造が可能であり、か
つ、燃焼性が良好で、油煙の発生が無く、燃焼時の溶融
蝋の垂れ流れが少ないものであって、木蝋と同等若しく
はそれ以上の優れた特性を示すことが確認できた。
した実施例からも明らかなように、軟らかさ、伸び等の
粘靱性を有し、ヒマシ油に溶かした時のゲルは光沢、強
度が優れており、和ロウソクの手掛けによる製造におい
ては、手掛けが可能な程低い凝固点を有し、ロウソクに
成型した時には、湾曲しがたい融点を有しており、燃焼
時の溶融蝋の垂れ流れが少なく、さらに、燃焼性がよく
燃焼による刺激性ガスの発生が少ないといった、木蝋に
類似した優れた物性を有する。そして、本発明のワック
ス組成物のための原料となる一塩基酸脂肪酸、二塩基酸
脂肪酸、ヒドロキシ脂肪酸、およびグリセリンはいずれ
も安価なものであり、エステル化によるグリセリドの製
造も容易であることから、本発明のワックス組成物を安
定して安価に供給することができる。そのため、木蝋に
代り、各種の用途に使用することができる。とりわけ、
この発明のワックス組成物は、軟らかさ、伸び等の粘靱
性を有し、ヒマシ油に溶かした時のゲルは光沢、強度に
優れていることから化粧用の原料に適したものとして使
用することができ、また、手掛けが可能な程低い凝固点
を有しながら、ロウソクに成型し時には湾曲しがたい融
点を有しており、燃焼時の溶融蝋の垂れ流れが少ない上
に、燃焼性がよく燃焼による刺激性ガスの発生が少ない
ことから、和ロウソクの原料に適したものとしても使用
することができる。さらには、医療品用、文房具用、艶
出し用、研磨剤用、グリース用、離型剤用、塗料用、模
型や彫刻用の原料等にも木蝋の代替物として有効に使用
することができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 グリセリドを主成分とするワックス組成
物であって、前記グリセリドを構成する脂肪酸が一塩基
酸、二塩基酸、およびヒドロキシ脂肪酸を必須成分とし
てなることを特徴とするワックス組成物。 - 【請求項2】 グリセリドを構成する脂肪酸である一塩
基酸、二塩基酸、およびヒドロキシ脂肪酸は、炭素数が
いずれも10〜40からなるものであることを特徴とす
る請求項1記載のワックス組成物。 - 【請求項3】 グリセリドを構成する脂肪酸である一塩
基酸、二塩基酸、およびヒドロキシ脂肪酸の混合割合
が、一塩基酸40〜98重量部、二塩基酸1〜30重量
部、およびヒドロキシ脂肪酸1〜30重量部であること
を特徴とする請求項1または2記載のワックス組成物。 - 【請求項4】 融点が40〜70℃であることを特徴と
する請求項1、2または3記載のワックス組成物。
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|---|---|---|---|
| JP31660595A JP3664788B2 (ja) | 1995-12-05 | 1995-12-05 | ワックス組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31660595A JP3664788B2 (ja) | 1995-12-05 | 1995-12-05 | ワックス組成物 |
Publications (2)
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|---|---|
| JPH09157686A true JPH09157686A (ja) | 1997-06-17 |
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31660595A Expired - Fee Related JP3664788B2 (ja) | 1995-12-05 | 1995-12-05 | ワックス組成物 |
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|---|---|
| JP (1) | JP3664788B2 (ja) |
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|---|---|---|---|---|
| JP2013095677A (ja) * | 2011-10-28 | 2013-05-20 | Tokiwa Corp | 棒状化粧料及びペンシル型化粧製品 |
| WO2013172075A1 (ja) * | 2012-05-18 | 2013-11-21 | 株式会社J-オイルミルズ | 結晶化促進剤 |
| WO2023192504A1 (en) * | 2022-03-30 | 2023-10-05 | Cargill, Incorporated | Candle wax compositions |
| JP2024538381A (ja) * | 2021-11-17 | 2024-10-18 | カーギル インコーポレイテッド | 天然油系のワセリン及びその製造方法 |
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1995
- 1995-12-05 JP JP31660595A patent/JP3664788B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3664788B2 (ja) | 2005-06-29 |
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