JPH09157994A - 防滑性織物 - Google Patents

防滑性織物

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JPH09157994A
JPH09157994A JP7322849A JP32284995A JPH09157994A JP H09157994 A JPH09157994 A JP H09157994A JP 7322849 A JP7322849 A JP 7322849A JP 32284995 A JP32284995 A JP 32284995A JP H09157994 A JPH09157994 A JP H09157994A
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JP
Japan
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woven fabric
fabric
raised
static friction
friction coefficient
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP7322849A
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English (en)
Inventor
Kenji Maki
健治 真木
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価、軽量で強力に優れ、耐久性のある制動
機能を発揮し得てかつ効率よく避難し得る平滑性を併せ
有する救助袋用防滑性基布の提供。 【解決手段】 全繊度が少なくとも400デニールの合
成繊維フィラメントから成る起毛織物であって、該織物
が織密度20〜60本/吋、起毛面の静摩擦係数0.16
〜0.26の組織から成り、長さ方向の引張強力が少な
くとも150kgfであることを特徴とする防滑性織
物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は救助袋用基布として
特に好適な防滑性織物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ビル火災等において建物から避難
する場合に使用する救助袋に関してはすでに種々の提案
がなされている。例えば、救助袋を使用して滑降する際
の制動機能の改良を目的として、救助袋の本体を構成す
る筒状袋体に伸縮自在の狭搾部を設けたもの、あるい
は、筒状袋体に逆濾斗状の狭搾部を形成したもの、さら
には筒状袋体に濾斗状の制動体を取り付けたもの等が多
数提案されている。しかしながら、これらの制動部を特
別に設けたものは、使用時の制動効果は認められるもの
の、使用時制動部へ応力が特別に集中して負荷するため
にこの部分の強力が劣化し易く、常時安定した制動機能
を維持することが困難であり、また袋体の構造が複雑と
ならざるを得ないためその製造工程も煩雑であった。
【0003】一方、これらのような複雑な構造の制動部
を設けることなく、袋体表面を毛羽により粗い滑降面と
なした救助袋用滑降基布が実用化されており、従来、そ
のための基布として各種紡績糸を使用した天然繊維スフ
織物や合成繊維スフ織物が使われていた。しかしながら
これらの天然繊維、合成繊維スフ織物は、天然短繊維綿
或いは合成繊維トウをカットした綿で紡績糸を作り織物
となしたものであり、撚糸による強力利用率が低下する
こと、従って強力を確保するために厚い基布とならざる
を得ないこと、さらにはその製造が、カード工程、練条
工程、粗紡、精紡等の多くの工程を経るために、手数が
かかり高価とならざるを得ないこと、等の問題をかかえ
ていた。
【0004】さらに近年消防用設備等に関する法令が改
正され、救助袋の強度、耐久性、寸法安定性等の各特性
を従来より高めることが要求されるようになったため、
前記スフ織物で対処することが一層困難となってきてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来の救助袋
及び救助袋用基布の有する前記問題を解消し得る防滑性
基布を提供するものである。即ち、本発明の課題は、安
価、軽量で強力に優れ、耐久性のある制動機能を発揮し
得てかつ効率よく避難し得る平滑性を併せ有する救助袋
用防滑性基布を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、本発明の
前記課題が、 1.全繊度が少なくとも400デニールの合成繊維フィ
ラメントから成る起毛織物であって、該織物が織密度2
0〜60本/吋、起毛面の静摩擦係数0.16〜0.2
6の組織から成り、長さ方向の引張強力が少なくとも1
50kgfであることを特徴とする防滑性織物、 2.前項1記載の起毛織物が救助袋用織物であることを
特徴とする防滑性織物、 3.前項1又は2記載の起毛織物が布製の研磨ベルトを
取り付けたエメリー起毛機を使用して起毛加工されて成
ることを特徴とする防滑性織物、 によって初めて達成できることを見出した。
【0007】以下において、本発明をさらに詳細に説明
する。本発明の防滑性織物は、合成繊維から成る。本発
明に用いられる合成繊維は、ナイロン、芳香族ナイロ
ン、ポリエステル、ビニロンが好適であるが必要に応じ
て他の合成繊維であっても差支えない。本発明における
合成繊維は、フィラメントである必要がある。また、そ
の全繊度は少なくとも400デニール以上となす必要が
ある。400デニール未満のフィラメントでは、本発明
課題を達成し得る強力を安定して得ることが困難とな
る。また、本発明では、全繊度が400〜1000デニ
ールであることが特に好ましい。1000デニール超の
フィラメントは、必要があれば用いて差し支えないが、
1000デニール超のフィラメントによる織物は、救助
袋用基布として実用に供した際、基布を構成する経糸、
緯糸の交差する交点の凹凸が大きくなり嵩高となってく
る。従って、救助袋を作成した時点で、前記交差部が必
要以上に剛直な部を形成し易くなり、また全体の重量が
重くなり過ぎ、収納場所もより広いものが必要となるの
で、本発明では、望ましくは用いないのである。
【0008】本発明における織物は、その織密度を20
〜60本/吋となすことが必要である。織密度が20本
/吋未満では本発明課題の一つである安定した強力を維
持する織物となすことが困難となるからである。また、
織密度が60本/吋超である場合には、織物が剛直とな
り、救助袋を製造する場合に基布の折込や縫製などが困
難となってくる。
【0009】さらに、本発明においては織物の経織密度
は緯織密度と等しくあってもよいが、経織密度を緯織密
度より高くすることがより好ましい。このようにするこ
とで本発明では、起毛された織物であるにかかわらず起
毛後の織物強力を維持させることができる。本発明によ
る織物は、防滑性を得るために織物表面を起毛させる。
本発明においては、この起毛の程度を織物表面の静摩擦
係数を測定することによって制御する。本発明者は、前
記織物表面の静摩擦係数が0.16〜0.26であると
きに、救助袋用基布としての防滑性を充分に発揮し得て
かつ効率よく避難し得る平滑性を併せ有することを見出
した。すなわち、本発明者らはこの静摩擦係数が0.1
6末端の織物の場合は、防滑性が低下し、救助袋として
実用に供した際に、滑降者が救助袋下開口部より飛び出
す恐れがあり、また、0.26超の場合には、織物表面
に平滑性が不足するようになり、滑降者が効率よく避難
できない可能性があることを見出したのである。本発明
による織物の特に好ましい起毛面の静摩擦係数は0.1
8〜0.24である。
【0010】本発明による織物は、前記本発明課題を達
成するために、織物の長さ方向の引張強力が少なくとも
150kgf以上である必要がある。また、本発明によ
る織物の目付は100〜300g/m2 であることが好
ましい。次に本発明による織物の起毛加工方法について
説明する。本発明では合成繊維フィラメント織物を起毛
加工機にかけ、加工条件を調整しながら織物表面の毛羽
立てを行う。起毛加工は1〜数回繰返し実施し、前記特
定範囲内の静摩擦係数を有する起毛加工品を得ることが
できる。又、起毛する織物の表面は片面のみで良いが、
必要が生じた場合には両面とも起毛加工してよい。
【0011】本発明で得られる織物の起毛加工の方法
は、特に限定するものではなく、通常に行われている
1)アザミ起毛機、2)針金起毛機、3)エメリー起毛
機等から適宜選定して差支えない。しかしながら起毛程
度の微妙な制御がより容易であることからエメリー起毛
機によることが好ましい。特に好ましく用いられるの
は、布製研磨ベルトを取り付けたエメリー起毛機であ
る。又、静摩擦係数値の微調整は、柔軟剤や硬仕上剤、
コロイダルシリカ等の風合改良剤による仕上加工を併用
して行うことが特に好ましい。
【0012】本発明における静摩擦係数は以下の方法で
測定する。すなわち、静摩擦係数測定機(新東科学株式
会社製、静摩擦係数測定機HEIDON−10型)の上
昇板に、20℃×65%RHの恒温室で24Hr以上調
湿した試料を取着け、平面圧子(重量200g、表面タ
フラム処理)をセットし、次いで一端が固定されている
上昇板を一定速度で上昇させ、ポールにセットされた平
面圧子の滑り出す角度をn=5で測定し、得られる測定
値から静摩擦係数を算出する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に実施例を挙げ、本発明をさ
らに具体的に説明する。
【0014】
【実施例1】生機のポリエステルフィラメント織物(経
750d/緯750d、経44本/緯35本)を準備
し、これに対して400番のエメリーペーパーによる起
毛を実施した。エメリーロール5本、ペーパー表面回転
速度600m/min、布速度12m/min、接圧
1.2kgで2回通し、起毛を行い、次いでオープンソ
ーパーにて油剤、繊維屑等を洗い流し、水洗、乾燥、熱
セットした。出来上がった製品について起毛表面の静摩
擦係数を測定した。
【0015】即ち、前記静摩擦係数測定機の上昇板に予
め20℃×65%RHの恒温室で24Hr以上調湿した
試料(緯12cm×経30cm)を起毛面を上に向けて
縦長に取り付ける。次に、前記平面厚子(重量200g
表面タフラム処理、経75cm×緯35cm)をポール
位置にセットする。一端が固定されている上昇板を10
°/6secで上昇させたところ平面厚子の滑り開始角
度はtan12°であり、静摩擦係数は0.21であっ
た。
【0016】得られた織物の長さ方向の引張強度は17
4kgfであり、織物巾方向の強度は241kgfであ
った。また、目付は279g/m2 であった。これらを
表1に示した。
【0017】
【実施例2】実施例1に示した起毛ポリエステルフィラ
メント織物を、その後スノーテックスC(商品名、日産
化学工業(株)、コロイダルシリカ)1%水溶液に浸漬
し、マングルにて絞液し乾燥した。静摩擦係数を測定し
たところ0.23であった。また、引張強力、目付を測
定し同様に表1に示した。
【0018】
【比較例1】実施例1に示したポリエステルフィラメン
ト生機織物をそのままオープンソーパーで精練し、乾
燥、熱セットしたものの静摩擦係数を測定したところ
0.14であった。本比較例による織物を用いて救助用
袋となしたとしても、静摩擦係数が0.14と低い値で
あるために避難者への制動機能が不足し、避難者は、救
助袋下開口部から飛び出す恐れがある。
【0019】
【比較例2】ポリエステルスフ織物(経# 7番手/緯#
7番手、経40本/緯35本)生機を精練、乾燥、熱セ
ットしたものの静摩擦係数を測定したところ0.25で
あった。本比較例の織物は、ポリエステルスフから成る
ため、例えば目付が286g/m2 と実施例1の目付で
ある279g/m2 より高い目付量であるにもかかわら
ず、織物長さ方向及び巾方向の引張強度が本願発明の織
物に比べいずれも劣ることが明らかであり、救助用袋に
要求される強力を安定して維持することが困難であると
推定される。
【0020】
【比較例3】実施例1と同じポリエステルフィラメント
織物を使用して50番のエメリーペーパーを用いて起毛
加工を実施した。ペーパー回転速度600m/min、
布速度12m/minで2回通し起毛を行い、次いでオ
ープンソーパーにて油剤、糊剤、繊維屑等を洗い流し、
水洗、乾燥、熱セットした。出来あがった製品について
静摩擦係数を測定したところ0.28であった。
【0021】本比較例による織物は静摩擦係数が0.2
8であり、これを用いて救助用袋となしたときに、避難
者が接触する袋内面の平滑性が不足し、避難者が効率よ
く避難できない可能性がある。また、織物長さ方向の引
張強力においても本発明による織物である実施例1より
著しく劣り、救助袋用基布としては強力面でも期待でき
ない織物であった。
【0022】
【表1】
【0023】
【発明の効果】本発明による防滑性織物は、以上におい
て詳述した構成となすことによって、救助袋とした際
に、軽量で、袋の長さ方向の強力に優れ、耐久性のある
制動機能を安定して発揮し得る上に、避難者が効率よく
避難し得る平滑性をも併せ有する救助袋となせる。また
その製造に際しては、製造工程数が従来のスフを用いる
救助袋用織物に比べて少なくて済むため安価な救助袋を
得ることができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 全繊度が少なくとも400デニールの合
    成繊維フィラメントから成る起毛織物であって、該織物
    が織密度20〜60本/吋、起毛面の静摩擦係数0.1
    6〜0.26の組織から成り、長さ方向の引張強力が少
    なくとも150kgfであることを特徴とする防滑性織
    物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の起毛織物が救助袋用織物
    であることを特徴とする防滑性織物。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の起毛織物が布製の
    研磨ベルトを取り付けたエメリー起毛機を使用して起毛
    加工されて成ることを特徴とする防滑性織物。
JP7322849A 1995-12-12 1995-12-12 防滑性織物 Withdrawn JPH09157994A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010236116A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Unitika Ltd シューター用布帛
US7827829B2 (en) 2002-08-07 2010-11-09 Kawashimaorimono Co., Ltd. Elastic fabric and elastic face material

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US7827829B2 (en) 2002-08-07 2010-11-09 Kawashimaorimono Co., Ltd. Elastic fabric and elastic face material
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Effective date: 20030304