JPH09159553A - 磁歪式歪センサ - Google Patents
磁歪式歪センサInfo
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- JPH09159553A JPH09159553A JP33830995A JP33830995A JPH09159553A JP H09159553 A JPH09159553 A JP H09159553A JP 33830995 A JP33830995 A JP 33830995A JP 33830995 A JP33830995 A JP 33830995A JP H09159553 A JPH09159553 A JP H09159553A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 励磁周波数を調節することで検出電圧の温度
ドリフトを小さくすると共に、励磁電流を調節すること
で測定領域の広い磁歪式歪センサを提供する。 【解決手段】 表面の少なくとも一部に磁歪材料である
磁歪膜2を有する歪伝達部材である軸1と、軸1の周囲
に設けた少なくとも2組の直列に接続された励磁コイル
31、32と、前記2組の励磁コイルにそれぞれ対応
し、かつ少なくとも1組が磁歪膜2に空隙を介して対向
する2組の検出コイル41、42と、励磁コイルを励磁
する励磁回路5と、前記検出コイルの信号を処理する信
号処理回路6とを備えた磁歪式歪センサにおいて、励磁
回路5に励磁周波数調節モジュール51または励磁電流
可変モジュールを設けたものである。
ドリフトを小さくすると共に、励磁電流を調節すること
で測定領域の広い磁歪式歪センサを提供する。 【解決手段】 表面の少なくとも一部に磁歪材料である
磁歪膜2を有する歪伝達部材である軸1と、軸1の周囲
に設けた少なくとも2組の直列に接続された励磁コイル
31、32と、前記2組の励磁コイルにそれぞれ対応
し、かつ少なくとも1組が磁歪膜2に空隙を介して対向
する2組の検出コイル41、42と、励磁コイルを励磁
する励磁回路5と、前記検出コイルの信号を処理する信
号処理回路6とを備えた磁歪式歪センサにおいて、励磁
回路5に励磁周波数調節モジュール51または励磁電流
可変モジュールを設けたものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁性体の逆磁歪効
果を利用した磁歪式歪センサに関し、とくに、磁歪式歪
センサの温度ドリフトを低減するとともに、使用歪領域
を拡大するものに関する。
果を利用した磁歪式歪センサに関し、とくに、磁歪式歪
センサの温度ドリフトを低減するとともに、使用歪領域
を拡大するものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、歪が加わる電線等の歪伝達部材の
圧力や張力を検出するものとして、歪伝達部材の表面に
真空技術を利用して磁歪膜を付着させ、逆磁歪効果を利
用して歪伝達部材の圧力や張力に応じて変化する磁歪膜
の透磁率を検出することにより、圧力や張力を求める歪
センサが開示されている(例えば、特開平6−1379
81号)。これは、例えば図9に示すように、歪伝達部
材である軸1の表面の一部に磁歪膜2を付着させ、磁歪
膜2と磁歪膜2が付着していない露出部11とに、それ
ぞれ空隙を介して対向するソレノイド状の第1の励磁コ
イル31、第2の励磁コイル32および第1の検出コイ
ル41、第2の検出コイル42を設け、第1の励磁コイ
ル31、第2の励磁コイル32を励磁回路5に直列に接
続し、第1の検出コイル41、第2の検出コイル42を
信号処理回路8にそれぞれ接続して、歪センサを形成し
てある。張力センサとして用いる場合、軸1に張力が加
わると、磁歪膜2の透磁率が変化し、第1および第2の
検出コイル41、42のインピーダンス変化として検出
し、信号処理回路8によって差動をとり、張力信号出力
を得ている。圧力センサの場合も同様である。また、モ
ータのトルクやロボットなどを駆動する回転軸のトルク
を検出する場合は、回転軸の軸方向に離れた2か所の位
置にシェブロン状の磁歪膜を形成し、磁歪膜のそれぞれ
に空隙を介して第1および第2の励磁コイルと第1およ
び第2の検出コイルを対向させ、回転軸にトルクが加わ
った時に、2か所の磁歪膜の透磁率の差により、第1お
よび第2の検出コイルにトルク出力信号を出力するもの
が開示されている(例えば、特開平5−72064
号)。
圧力や張力を検出するものとして、歪伝達部材の表面に
真空技術を利用して磁歪膜を付着させ、逆磁歪効果を利
用して歪伝達部材の圧力や張力に応じて変化する磁歪膜
の透磁率を検出することにより、圧力や張力を求める歪
センサが開示されている(例えば、特開平6−1379
81号)。これは、例えば図9に示すように、歪伝達部
材である軸1の表面の一部に磁歪膜2を付着させ、磁歪
膜2と磁歪膜2が付着していない露出部11とに、それ
ぞれ空隙を介して対向するソレノイド状の第1の励磁コ
イル31、第2の励磁コイル32および第1の検出コイ
ル41、第2の検出コイル42を設け、第1の励磁コイ
ル31、第2の励磁コイル32を励磁回路5に直列に接
続し、第1の検出コイル41、第2の検出コイル42を
信号処理回路8にそれぞれ接続して、歪センサを形成し
てある。張力センサとして用いる場合、軸1に張力が加
わると、磁歪膜2の透磁率が変化し、第1および第2の
検出コイル41、42のインピーダンス変化として検出
し、信号処理回路8によって差動をとり、張力信号出力
を得ている。圧力センサの場合も同様である。また、モ
ータのトルクやロボットなどを駆動する回転軸のトルク
を検出する場合は、回転軸の軸方向に離れた2か所の位
置にシェブロン状の磁歪膜を形成し、磁歪膜のそれぞれ
に空隙を介して第1および第2の励磁コイルと第1およ
び第2の検出コイルを対向させ、回転軸にトルクが加わ
った時に、2か所の磁歪膜の透磁率の差により、第1お
よび第2の検出コイルにトルク出力信号を出力するもの
が開示されている(例えば、特開平5−72064
号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来技
術では、一定の歪のもとで温度が変わると、検出コイル
のインピーダンスが変わることによって温度ドリフトが
生じ、精度を著しく損ねるという問題があった。例え
ば、歪を受ける軸上に磁歪膜を形成した構成の場合、軸
と磁歪膜との熱膨張係数が異なるため、温度変化で磁歪
膜に歪が発生する。磁歪定数が正の磁歪膜の場合、温度
上昇により引っ張り応力が係ると、膜の磁気特性(透磁
率μ)は低下するので、検出コイルの自己インダクタン
スLは次の(1)式により低下し、その結果、インピー
ダンスは低下する。 L=μ・S/Am …(1) S:磁性体の断面積、Am :磁気回路長 一方、温度上昇によりコイルの抵抗が増加するので、検
出コイルのインピーダンスは増加する。ここで、コイル
の抵抗Rは次の(2)式で表される。 R=ρ・θ・Ac /s …(2) ρ:コイルの体積抵抗率、θ:コイルの抵抗温度係数、
Ac :コイル長、s:コイル断面積 したがって、温度ドリフトに関連する二つの項(L,
R)は互いに反対のインピーダンス変化を示すことにな
る。つまり、双方の差が温度ドリフトとして現れること
になる。また、磁歪膜の膜厚を目標通り均一にすること
は実際に難しく、その誤差が温度ドリフトとして現れ、
歪センサの精度を低下させていた。さらに、張力、圧力
またはトルクによる軸の歪を磁歪膜の磁化の回転に基づ
くインピーダンスの変化として検出していることから、
励磁電流値によって検出コイルの出力値が変わるととも
に、非直線領域が現れて精度を劣化させ、歪センサとし
ての使用可能な歪領域を狭めていた。本発明は、製造時
に生じる磁歪膜のパターンの不揃いや膜厚の誤差によ
り、温度ドリフトが大きくなっても、励磁コイルの励磁
電圧の周波数を調節することで、各検出電圧の温度ドリ
フトを小さくすると共に、励磁電流の値を調節すること
で測定領域の広い磁歪式歪センサを提供することを目的
とするものである。
術では、一定の歪のもとで温度が変わると、検出コイル
のインピーダンスが変わることによって温度ドリフトが
生じ、精度を著しく損ねるという問題があった。例え
ば、歪を受ける軸上に磁歪膜を形成した構成の場合、軸
と磁歪膜との熱膨張係数が異なるため、温度変化で磁歪
膜に歪が発生する。磁歪定数が正の磁歪膜の場合、温度
上昇により引っ張り応力が係ると、膜の磁気特性(透磁
率μ)は低下するので、検出コイルの自己インダクタン
スLは次の(1)式により低下し、その結果、インピー
ダンスは低下する。 L=μ・S/Am …(1) S:磁性体の断面積、Am :磁気回路長 一方、温度上昇によりコイルの抵抗が増加するので、検
出コイルのインピーダンスは増加する。ここで、コイル
の抵抗Rは次の(2)式で表される。 R=ρ・θ・Ac /s …(2) ρ:コイルの体積抵抗率、θ:コイルの抵抗温度係数、
Ac :コイル長、s:コイル断面積 したがって、温度ドリフトに関連する二つの項(L,
R)は互いに反対のインピーダンス変化を示すことにな
る。つまり、双方の差が温度ドリフトとして現れること
になる。また、磁歪膜の膜厚を目標通り均一にすること
は実際に難しく、その誤差が温度ドリフトとして現れ、
歪センサの精度を低下させていた。さらに、張力、圧力
またはトルクによる軸の歪を磁歪膜の磁化の回転に基づ
くインピーダンスの変化として検出していることから、
励磁電流値によって検出コイルの出力値が変わるととも
に、非直線領域が現れて精度を劣化させ、歪センサとし
ての使用可能な歪領域を狭めていた。本発明は、製造時
に生じる磁歪膜のパターンの不揃いや膜厚の誤差によ
り、温度ドリフトが大きくなっても、励磁コイルの励磁
電圧の周波数を調節することで、各検出電圧の温度ドリ
フトを小さくすると共に、励磁電流の値を調節すること
で測定領域の広い磁歪式歪センサを提供することを目的
とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、少なくとも表面の一部に磁歪材料を有す
る歪伝達部材と、前記歪伝達部材の周囲に設けた少なく
とも2組の直列に接続された励磁コイルと、前記2組の
励磁コイルにそれぞれ対応し、かつ少なくとも1組が前
記磁歪材料に空隙を介して対向する2組の検出コイル
と、前記励磁コイルを励磁する励磁回路と、前記検出コ
イルの信号を処理する信号処理回路とを備えた磁歪式歪
センサにおいて、前記励磁回路の出力を調節する手段を
設けたものであり、また、前記磁歪材料が磁歪膜によっ
て形成されたものである。また、前記励磁回路は励磁周
波数を調節する励磁周波数調節モジュール、または励磁
電流を可変できる励磁電流可変モジュールを設けたもの
である。また、前記磁歪材料は、軸方向に間隔を開けて
設けたシェブロン状の磁歪膜からなり、前記2組の検出
コイルは前記磁歪材料に対向するものである。また、前
記歪伝達部材は、磁歪材料からなり、かつ表面に軸方向
に間隔を開けてシェブロン状の溝を設けたものである。
め、本発明は、少なくとも表面の一部に磁歪材料を有す
る歪伝達部材と、前記歪伝達部材の周囲に設けた少なく
とも2組の直列に接続された励磁コイルと、前記2組の
励磁コイルにそれぞれ対応し、かつ少なくとも1組が前
記磁歪材料に空隙を介して対向する2組の検出コイル
と、前記励磁コイルを励磁する励磁回路と、前記検出コ
イルの信号を処理する信号処理回路とを備えた磁歪式歪
センサにおいて、前記励磁回路の出力を調節する手段を
設けたものであり、また、前記磁歪材料が磁歪膜によっ
て形成されたものである。また、前記励磁回路は励磁周
波数を調節する励磁周波数調節モジュール、または励磁
電流を可変できる励磁電流可変モジュールを設けたもの
である。また、前記磁歪材料は、軸方向に間隔を開けて
設けたシェブロン状の磁歪膜からなり、前記2組の検出
コイルは前記磁歪材料に対向するものである。また、前
記歪伝達部材は、磁歪材料からなり、かつ表面に軸方向
に間隔を開けてシェブロン状の溝を設けたものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の磁歪式歪センサの基本構
成は、図9に従来例として示した構成とほぼ同じであ
る。異なる主な点は次の点である。すなわち、励磁周波
数調節モジュールまたは励磁電流可変モジュールを励磁
回路に設けてある。その作用を次に述べる。磁歪式歪セ
ンサの温度度リフトは、温度変化に対する各検出コイル
のインピーダンスZの変動の差に基づく検出電圧差に起
因するので、検出コイルのインピーダンスZは、Z=R
+ωL,ただし、ω=2πfであるから、励磁回路に設
けた励磁周波数調節モジュールによって、自己インダク
タンスLの係数となっている周波数fを調節することに
より、インピーダンスZを一方的に調節できるので、温
度ドリフトを小さくすることができる。また、歪伝達部
材の歪に基づく磁歪膜の磁化の回転には、励磁磁界がゼ
ーマンエネルギとして関与していることから、励磁電流
可変モジュールによって、励磁電流を調節することによ
り、磁化の位置を変えることができる。したがって、図
8に示すように、励磁電流をI1 ,I2 ,I3 のように
変えることによって、太線で示すような、歪と磁化の変
化がリニアで高感度な領域を選ぶことができ、測定領域
が広がる。
成は、図9に従来例として示した構成とほぼ同じであ
る。異なる主な点は次の点である。すなわち、励磁周波
数調節モジュールまたは励磁電流可変モジュールを励磁
回路に設けてある。その作用を次に述べる。磁歪式歪セ
ンサの温度度リフトは、温度変化に対する各検出コイル
のインピーダンスZの変動の差に基づく検出電圧差に起
因するので、検出コイルのインピーダンスZは、Z=R
+ωL,ただし、ω=2πfであるから、励磁回路に設
けた励磁周波数調節モジュールによって、自己インダク
タンスLの係数となっている周波数fを調節することに
より、インピーダンスZを一方的に調節できるので、温
度ドリフトを小さくすることができる。また、歪伝達部
材の歪に基づく磁歪膜の磁化の回転には、励磁磁界がゼ
ーマンエネルギとして関与していることから、励磁電流
可変モジュールによって、励磁電流を調節することによ
り、磁化の位置を変えることができる。したがって、図
8に示すように、励磁電流をI1 ,I2 ,I3 のように
変えることによって、太線で示すような、歪と磁化の変
化がリニアで高感度な領域を選ぶことができ、測定領域
が広がる。
【0006】以下、本発明を図に示す具体的実施例につ
いて説明する。図1は本発明の第1の実施例を示す構成
図である。図において、1は材質SUS304からなる
直径27mmの棒状の軸である。。2は磁歪膜で、軸1
の表面に90wt%Ni−Fe合金をスパッタ法によ
り、6μm付着させてある。31は磁歪膜2の周囲に巻
回した200ターンのコイルからなる第1の励磁コイ
ル、41は第1励磁コイルと同じく磁歪膜2の周囲に巻
回した400ターンからなる第1の検出コイルである。
32は磁歪膜2のない軸1の露出部11の周囲に巻回し
た200ターンからなる第2の励磁コイル、42は磁歪
膜2のない軸1の露出部11の周囲に巻回した400タ
ーンからなる第2の検出コイルである。5は第1および
第2の励磁コイル31、32を励磁する励磁回路で、励
磁周波数変調モジュール51を設けてある。6は第1お
よび第2検出コイル41、42からの信号を処理する信
号処理回路である。つぎに、上記構成の磁歪式歪センサ
の温度特性を調べた結果を説明する。初期の励磁周波数
を10kHzとし、軸1に張力が0の時と3000kg
の張力を加えた時について、張力−出力特性を測定し、
励磁周波数を初期の±2%可変させて、温度を20℃〜
60℃の範囲で変動させながら温度特性を測定した。そ
の結果を次の表1に示す。
いて説明する。図1は本発明の第1の実施例を示す構成
図である。図において、1は材質SUS304からなる
直径27mmの棒状の軸である。。2は磁歪膜で、軸1
の表面に90wt%Ni−Fe合金をスパッタ法によ
り、6μm付着させてある。31は磁歪膜2の周囲に巻
回した200ターンのコイルからなる第1の励磁コイ
ル、41は第1励磁コイルと同じく磁歪膜2の周囲に巻
回した400ターンからなる第1の検出コイルである。
32は磁歪膜2のない軸1の露出部11の周囲に巻回し
た200ターンからなる第2の励磁コイル、42は磁歪
膜2のない軸1の露出部11の周囲に巻回した400タ
ーンからなる第2の検出コイルである。5は第1および
第2の励磁コイル31、32を励磁する励磁回路で、励
磁周波数変調モジュール51を設けてある。6は第1お
よび第2検出コイル41、42からの信号を処理する信
号処理回路である。つぎに、上記構成の磁歪式歪センサ
の温度特性を調べた結果を説明する。初期の励磁周波数
を10kHzとし、軸1に張力が0の時と3000kg
の張力を加えた時について、張力−出力特性を測定し、
励磁周波数を初期の±2%可変させて、温度を20℃〜
60℃の範囲で変動させながら温度特性を測定した。そ
の結果を次の表1に示す。
【0007】
【表1】
【0008】表1から、周波数変動量が+1%のとき、
温度ドリフトが0.5%と極めて小さくなっていること
がわかる。また、軸1に圧縮力を加えた場合もほぼ同様
の結果が得られた。したがって、励磁周波数を選定する
ことにより温度ドリフトの小さい磁歪式歪センサを実現
することができる。
温度ドリフトが0.5%と極めて小さくなっていること
がわかる。また、軸1に圧縮力を加えた場合もほぼ同様
の結果が得られた。したがって、励磁周波数を選定する
ことにより温度ドリフトの小さい磁歪式歪センサを実現
することができる。
【0009】図2は本発明の第2の実施例を示す構成図
である。この場合、軸1と磁歪膜2の構成は第1の実施
例と同じであるが、異なるのは励磁回路5に励磁電流可
変モジュール52を設け、第1および第2の励磁コイル
31、32によって生じる磁界の強さを調節できるよう
にしてある。また、信号処理回路6には原点・ゲイン調
節モジュール61を設け、励磁電流可変モジュール52
に連動して原点やゲインを調節し、歪と出力との関係が
変わらないようにしてある。つぎに、上記構成の磁歪式
歪センサの張力−出力特性を調べた結果を説明する。初
めに、軸1に0〜5000kgの張力を加えたとき、励
磁電流を固定して張力−出力特性を測定した。次に、軸
1に張力を0〜1000kg加えたときに励磁電流を固
定値の50%とし、1000〜3000kg加えたとき
に励磁電流を固定値の70%とし、3000〜5000
kg加えたときに励磁電流を100%とし、張力に応じ
て励磁電流を調節して張力−出力特性を測定した。その
結果を図3に示す。図3から、励磁電流を固定した場合
非直線性が18%であったのに比べて、励磁電流を調節
した場合、非直線性が0.5%と極めて良好になってい
ることがわかる。軸1に圧縮力を加えた場合もほぼ同様
の結果が得られた。したがって、軸に印加する負荷に応
じて励磁電流を調節することによって、磁歪式歪センサ
の出力の直線性を広範囲に伸ばすことができる。
である。この場合、軸1と磁歪膜2の構成は第1の実施
例と同じであるが、異なるのは励磁回路5に励磁電流可
変モジュール52を設け、第1および第2の励磁コイル
31、32によって生じる磁界の強さを調節できるよう
にしてある。また、信号処理回路6には原点・ゲイン調
節モジュール61を設け、励磁電流可変モジュール52
に連動して原点やゲインを調節し、歪と出力との関係が
変わらないようにしてある。つぎに、上記構成の磁歪式
歪センサの張力−出力特性を調べた結果を説明する。初
めに、軸1に0〜5000kgの張力を加えたとき、励
磁電流を固定して張力−出力特性を測定した。次に、軸
1に張力を0〜1000kg加えたときに励磁電流を固
定値の50%とし、1000〜3000kg加えたとき
に励磁電流を固定値の70%とし、3000〜5000
kg加えたときに励磁電流を100%とし、張力に応じ
て励磁電流を調節して張力−出力特性を測定した。その
結果を図3に示す。図3から、励磁電流を固定した場合
非直線性が18%であったのに比べて、励磁電流を調節
した場合、非直線性が0.5%と極めて良好になってい
ることがわかる。軸1に圧縮力を加えた場合もほぼ同様
の結果が得られた。したがって、軸に印加する負荷に応
じて励磁電流を調節することによって、磁歪式歪センサ
の出力の直線性を広範囲に伸ばすことができる。
【0010】図4は本発明の第3に実施例を示す構成図
である。この場合、第2の実施例とほぼ同じであるが、
トルクセンサとして形成したものである。すなわち、第
1および第2の励磁コイル31、32、第1および第2
の検出コイル41、42、励磁回路5、信号処理回路6
は第2の実施例と同じであるが、磁歪膜2を、軸方向に
間隔をおいたシェブロン状の第1の磁歪膜21と第2の
磁歪膜22に形成してある点が異なる。つぎに、上記構
成の磁歪式歪センサのトルク−出力特性を調べた結果を
説明する。初めに、軸1に±20kgfmのトルクを加
えたとき、励磁電流を固定し、トルク−出力特性を測定
した。次に、軸1にトルクを±8kgfmを加えたとき
に、励磁電流を固定値の70%とし、+8〜+15kg
fmのときに励磁電流を固定値の85%とし、+15〜
+20kgfmのときに励磁電流を固定値の100%と
し、−8〜−15kgfmのときに励磁電流を固定値の
65%とし、−15〜120kgfmのときに励磁電流
を固定値の55%として励磁電流を調節し、トルク−出
力特性を測定した。その結果を図5に示す。図5から、
励磁電流を固定した場合、非直線性が12%であったの
に比べて、励磁電流を調節した場合、非直線性が0.5
%と極めて良好になっていることがわかる。したがっ
て、軸に印加するトルクに応じて励磁電流を調節するこ
とによって、磁歪式トルクセンサの出力の直線性を広範
囲に伸ばすことができる。
である。この場合、第2の実施例とほぼ同じであるが、
トルクセンサとして形成したものである。すなわち、第
1および第2の励磁コイル31、32、第1および第2
の検出コイル41、42、励磁回路5、信号処理回路6
は第2の実施例と同じであるが、磁歪膜2を、軸方向に
間隔をおいたシェブロン状の第1の磁歪膜21と第2の
磁歪膜22に形成してある点が異なる。つぎに、上記構
成の磁歪式歪センサのトルク−出力特性を調べた結果を
説明する。初めに、軸1に±20kgfmのトルクを加
えたとき、励磁電流を固定し、トルク−出力特性を測定
した。次に、軸1にトルクを±8kgfmを加えたとき
に、励磁電流を固定値の70%とし、+8〜+15kg
fmのときに励磁電流を固定値の85%とし、+15〜
+20kgfmのときに励磁電流を固定値の100%と
し、−8〜−15kgfmのときに励磁電流を固定値の
65%とし、−15〜120kgfmのときに励磁電流
を固定値の55%として励磁電流を調節し、トルク−出
力特性を測定した。その結果を図5に示す。図5から、
励磁電流を固定した場合、非直線性が12%であったの
に比べて、励磁電流を調節した場合、非直線性が0.5
%と極めて良好になっていることがわかる。したがっ
て、軸に印加するトルクに応じて励磁電流を調節するこ
とによって、磁歪式トルクセンサの出力の直線性を広範
囲に伸ばすことができる。
【0011】図6は本発明の第4に実施例を示す構成図
である。この場合、第3の実施例とほぼ同じであるが、
材質がマルエージング鋼からなる直径27mmの棒状の
軸1の表面に、深さ0.5mmでシェブロン状の第1の
溝71および第2の溝72を間隔をあけて設けた点が異
なる。つぎに、上記構成の磁歪式歪センサのトルク−出
力特性を調べた結果を説明する。初めに、軸1に±20
kgfmのトルクを加えたとき、励磁電流を固定し、ト
ルク−出力特性を測定した。次に、軸1にトルクを±8
kgfmを加えたときに、励磁電流を固定値の75%と
し、+8〜+15kgfmのときに励磁電流を固定値の
90%とし、+15〜+20kgfmのときに励磁電流
を固定値の100%とし、−8〜−15kgfmのとき
に励磁電流を固定値の70%とし、−15〜120kg
fmのときに励磁電流を固定値の60%として励磁電流
を調節し、トルク−出力特性を測定した。その結果を図
7に示す。図7から、励磁電流を固定した場合、非直線
性が15%であったのに比べて、励磁電流を調節した場
合、非直線性が0.5%と極めて良好になっていること
がわかる。したがって、軸に印加するトルクに応じて励
磁電流を調節することによって、磁歪式トルクセンサの
出力の直線性を広範囲に伸ばすことができる。なお、上
記第4の実施例では、材質がマルエージング鋼からなる
棒状の軸の表面に、シェブロン状の第1の溝および第2
の溝を間隔をあけて設けた場合について説明したが、非
磁性材料からなる棒状の軸に、軸方向に間隔をおいたシ
ェブロン状の第1の磁歪膜と第2の磁歪膜を形成して
も、同様に励磁電流を調節することによって直線性が改
善された結果が得られた。
である。この場合、第3の実施例とほぼ同じであるが、
材質がマルエージング鋼からなる直径27mmの棒状の
軸1の表面に、深さ0.5mmでシェブロン状の第1の
溝71および第2の溝72を間隔をあけて設けた点が異
なる。つぎに、上記構成の磁歪式歪センサのトルク−出
力特性を調べた結果を説明する。初めに、軸1に±20
kgfmのトルクを加えたとき、励磁電流を固定し、ト
ルク−出力特性を測定した。次に、軸1にトルクを±8
kgfmを加えたときに、励磁電流を固定値の75%と
し、+8〜+15kgfmのときに励磁電流を固定値の
90%とし、+15〜+20kgfmのときに励磁電流
を固定値の100%とし、−8〜−15kgfmのとき
に励磁電流を固定値の70%とし、−15〜120kg
fmのときに励磁電流を固定値の60%として励磁電流
を調節し、トルク−出力特性を測定した。その結果を図
7に示す。図7から、励磁電流を固定した場合、非直線
性が15%であったのに比べて、励磁電流を調節した場
合、非直線性が0.5%と極めて良好になっていること
がわかる。したがって、軸に印加するトルクに応じて励
磁電流を調節することによって、磁歪式トルクセンサの
出力の直線性を広範囲に伸ばすことができる。なお、上
記第4の実施例では、材質がマルエージング鋼からなる
棒状の軸の表面に、シェブロン状の第1の溝および第2
の溝を間隔をあけて設けた場合について説明したが、非
磁性材料からなる棒状の軸に、軸方向に間隔をおいたシ
ェブロン状の第1の磁歪膜と第2の磁歪膜を形成して
も、同様に励磁電流を調節することによって直線性が改
善された結果が得られた。
【0012】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、励
磁周波数を変えることにより温度ドリフトの小さい磁歪
式歪センサを実現することができると共に、励磁電流を
調節することにより張力、圧縮力またはトルクの検出出
力の直線性を良くすることができるので、検出電圧の温
度ドリフトが小さく、測定領域の広い高感度の磁歪式歪
センサを提供できる効果がある。
磁周波数を変えることにより温度ドリフトの小さい磁歪
式歪センサを実現することができると共に、励磁電流を
調節することにより張力、圧縮力またはトルクの検出出
力の直線性を良くすることができるので、検出電圧の温
度ドリフトが小さく、測定領域の広い高感度の磁歪式歪
センサを提供できる効果がある。
【図1】 本発明の第1の実施例を示す構成図である。
【図2】 本発明の第2の実施例を示す構成図である。
【図3】 本発明の第2の実施例の張力と出力の関係を
示すグラフである。
示すグラフである。
【図4】 本発明の第3の実施例を示す構成図である。
【図5】 本発明の第3の実施例のトルクと出力の関係
を示すグラフである。
を示すグラフである。
【図6】 本発明の第4の実施例を示す構成図である。
【図7】 本発明の第4の実施例のトルクと出力の関係
を示すグラフである。
を示すグラフである。
【図8】 本発明の歪みと出力の関係を示すグラフであ
る。
る。
【図9】 従来例を示す構成図である。
1:軸、11:露出部、2:磁歪膜、21:第1の磁歪
膜、22:第2の磁歪膜、31:第1の励磁コイル、3
2:第2の励磁コイル、41:第1の検出コイル、4
2:第2の検出コイル、5:励磁回路、51:励磁周波
数調節モジュール、52:励磁電流可変モジュール、
6:信号処理回路、61:原点・ゲイン調節モジュー
ル、71:第1の溝、72:第2の溝
膜、22:第2の磁歪膜、31:第1の励磁コイル、3
2:第2の励磁コイル、41:第1の検出コイル、4
2:第2の検出コイル、5:励磁回路、51:励磁周波
数調節モジュール、52:励磁電流可変モジュール、
6:信号処理回路、61:原点・ゲイン調節モジュー
ル、71:第1の溝、72:第2の溝
Claims (6)
- 【請求項1】 少なくとも表面の一部に磁歪材料を有す
る歪伝達部材と、前記歪伝達部材の周囲に設けた少なく
とも2組の直列に接続された励磁コイルと、前記2組の
励磁コイルにそれぞれ対応し、かつ少なくとも1組が前
記磁歪材料に空隙を介して対向する2組の検出コイル
と、前記励磁コイルを励磁する励磁回路と、前記検出コ
イルの信号を処理する信号処理回路とを備えた磁歪式歪
センサにおいて、前記励磁回路の出力を調節する手段を
設けたことを特徴とする磁歪式歪センサ。 - 【請求項2】 前記励磁回路の出力を調節する手段は、
励磁周波数を調節できる励磁周波数調節モジュールであ
る請求項1記載の磁歪式歪センサ。 - 【請求項3】 前記励磁回路の出力を調節する手段は、
励磁電流を可変できる励磁電流可変モジュールである請
求項1記載の磁歪式歪センサ。 - 【請求項4】 前記歪伝達部材が非磁性材料からなり、
前記磁歪材料が磁歪膜によって形成された請求項1から
3までのいずれか1項に記載の磁歪式歪センサ。 - 【請求項5】 前記磁歪材料は、軸方向に間隔を開けて
設けたシェブロン状の磁歪膜からなり、前記2組の検出
コイルは前記磁歪材料に対向する位置に設けられた請求
項1から3までのいずれか1項に記載の磁歪式歪セン
サ。 - 【請求項6】 前記歪伝達部材は、磁歪材料からなり、
かつ表面に軸方向に間隔を開けてシェブロン状の溝を設
けた請求項1から3までのいずれか1項に記載の磁歪式
歪センサ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33830995A JPH09159553A (ja) | 1995-12-01 | 1995-12-01 | 磁歪式歪センサ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33830995A JPH09159553A (ja) | 1995-12-01 | 1995-12-01 | 磁歪式歪センサ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09159553A true JPH09159553A (ja) | 1997-06-20 |
Family
ID=18316929
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33830995A Pending JPH09159553A (ja) | 1995-12-01 | 1995-12-01 | 磁歪式歪センサ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09159553A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103293361A (zh) * | 2013-06-03 | 2013-09-11 | 哈尔滨理工大学 | 基于双磁路可温度补偿的电流传感器及其电流检测方法 |
-
1995
- 1995-12-01 JP JP33830995A patent/JPH09159553A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103293361A (zh) * | 2013-06-03 | 2013-09-11 | 哈尔滨理工大学 | 基于双磁路可温度补偿的电流传感器及其电流检测方法 |
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