JPH09160143A - ステレオカメラ - Google Patents

ステレオカメラ

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Publication number
JPH09160143A
JPH09160143A JP7322834A JP32283495A JPH09160143A JP H09160143 A JPH09160143 A JP H09160143A JP 7322834 A JP7322834 A JP 7322834A JP 32283495 A JP32283495 A JP 32283495A JP H09160143 A JPH09160143 A JP H09160143A
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JP
Japan
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pattern
eye
stereo
image
images
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Application number
JP7322834A
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English (en)
Inventor
Tomoyuki Kuwata
知由己 桑田
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N13/00Stereoscopic video systems; Multi-view video systems; Details thereof
    • H04N13/20Image signal generators
    • H04N13/204Image signal generators using stereoscopic image cameras
    • H04N13/239Image signal generators using stereoscopic image cameras using two two-dimensional [2D] image sensors having a relative position equal to or related to the interocular distance
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N13/00Stereoscopic video systems; Multi-view video systems; Details thereof
    • H04N13/10Processing, recording or transmission of stereoscopic or multi-view image signals
    • H04N13/106Processing image signals
    • H04N13/172Processing image signals image signals comprising non-image signal components, e.g. headers or format information
    • H04N13/183On-screen display [OSD] information, e.g. subtitles or menus

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  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Human Computer Interaction (AREA)
  • Stereoscopic And Panoramic Photography (AREA)
  • Camera Data Copying Or Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステレオ写真での視差の異なる左目用、右目
用の画像の識別を容易とし、しかも裸眼立体視を補助
し、快適で容易なステレオ鑑賞を可能とする。 【解決手段】 撮影フィルム面8上に同一の被写体に対
応して左、右の視差をもった左目用、右目用の画像3
1,32を露光させる際に、左目用、右目用の識別情報
を含んだステレオパターン33,34を写し込むステレ
オパターン写し込み用のマスク部材20を設ける。左、
右の画面でのステレオパターンを、互いに形状が共通な
第1のパターン部分21a,22aと互いに形状が異な
る第2のパターン部分21b,22bとで構成する。第
1のパターン部分を、左、右の画面上での相対位置が略
等しい個所に比較的大きな面積をもって設ける。また、
第2のパターン部分を、この第1のパターン部分に隣接
して設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同一の被写体に対
応して左、右の異なる視差(パララックス)をもつ右目
用の画像と左目用の画像とを同時に撮影するために用い
るステレオカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のステレオカメラは、一般に複数
の結像光学系を備え、かつこれらの結像光学系により同
一の被写体を左、右に所定の距離を隔てて並んだ観察点
である右側の点と左側の点から見ることで得られる左目
用と右目用としての対をなす画像を情報記録媒体である
フィルム面上に同時に露光して撮影を行なうように構成
されている。
【0003】そして、このフィルム上の画像をプリント
することで得られる左目で見える画像に相当する左目用
のプリント写真と右目で見える画像に相当する右目用の
プリント写真とを机上で左、右に並べ、ステレオビュー
アのようなステレオ観察用の道具を用いたり、あるいは
このような道具を用いずに左目用と右目用の写真を、そ
れぞれ左、右の裸眼で直接観察することによって、写真
上の被写体を立体像として見ることができる。すなわ
ち、このような左、右目用のプリント写真を観賞した際
の被写体像の立体感は、左、右の目で見たときに生じる
画像の違いによって得られるのであって、左側で撮影し
た画像と左目で、右側で撮影したものを右目で見ること
により、被写体を直接見たのと同等の立体感を鑑賞者の
脳神経で知覚することができる。
【0004】ここで、このように鑑賞者が裸眼で見るこ
とにより立体像を得るための裸眼ステレオ鑑賞法として
は、広く知られている通り平行法と交差法とがある。す
なわち、平行法は左目用写真を向って左に、右目用写真
を向って左に配置して見る観察法であり、また交差法は
これとは逆に左目用を向って右に、右目用を向って左に
配置して見る観察法であり、必要に応じて選択される。
【0005】このような従来から知られているステレオ
カメラにおいて、撮影した左、右対をなす画像が右目用
であるか左目用であるかの識別情報を表すパターンと、
上述した裸眼により立体像を観賞する際の立体視(以
下、裸眼立体視という)を補助するための左、右目用の
写真に共通するパターンとの双方を、フィルム面上に写
し込む構造のものが、たとえば特開平6−324413
号公報により提案されている。
【0006】このような従来のステレオカメラは、フィ
ルム面の直前に設けた開口を中央で左、右に仕切り、こ
の仕切り手段で仕切った左目用の画像を得る画面と右目
用の画像を得る画面とをそれぞれ、前記開口のカメラ裏
蓋側から見て左半分と右半分に位置するフィルム面上に
写し込むように構成されている。また、この従来のステ
レオカメラでは、画面の左、右を仕切る仕切り手段を、
フィルム面上に写し込む目印として利用している。この
仕切り手段による目印は、上述した構成によってフィル
ムに撮影された画像により得られるプリント写真が、平
行法裸眼立体視やステレオビューアによる観察を行なう
際の並びとは逆になり、左、右の写真を一旦切断し、右
半分に右目用、左半分に左目用のプリント写真がくるよ
うに並べ変える必要があるためである。
【0007】すなわち、上述したステレオカメラで左、
右の視差が異なる写真撮影を行った場合、プリント写真
は、撮影時の状態と左、右が反転して位置する。したが
って、ステレオカメラで撮影したプリント写真は、その
ままでは平行法裸眼立体視用として用いることはでき
ず、必ず一旦切断し左、右を並び変えることが必要とな
る。このため、上述したステレオカメラでは、撮影時に
前記仕切り手段による目印によって、左、右の画像での
プリント時の切断位置を正確に認識できるようにすると
ともに、この切断後のプリント写真が、左、右目用のい
ずれかであるかの識別を確実に行なえるようにすること
が必要である。
【0008】さらに、上述した従来のステレオカメラで
は、上述したように左、右切断位置を示すとともに左、
右いずれかの画像であることをも示す目印に加えて、丸
形状の印を左、右目用の画面の一部にそれぞれ写し込む
ことが提案されている。すなわち、上述した従来の公報
には、ステレオカメラで撮影した左、右のプリント写真
を正確な順番で左、右に並べて見た観賞時において、
「左、右画面での丸形状の印が三個となるように両目の
焦点を合わせ、この状態で並べ換えた画像を見ると両画
像が脳神経で統一されて立体感を得ることになり、この
ような左、右画像を立体視する際に用いる、いわゆるス
テレオビューアを必要としない。」旨の記載があり、上
述した丸形状の印を平行法による裸眼立体視の補助とし
て利用することを示唆している。
【0009】このような平行法による裸眼立体視につい
て詳述すると、上述した丸形状の印を見掛け上で重ね合
わせることにより、観賞者は右目からの右目用のプリン
ト写真における被写体像と左目からの左目用のプリント
写真における被写体像を重ねて一枚の写真での画像と
し、これを立体像として知覚しようとする。これがうま
くできれば、左、右の画像が立体感をもった一枚の写真
による画像として認識される。すなわち、上述した左、
右のプリント写真を観賞すると、観賞者は上述したよう
に立体感をもった被写体像の左隣りに、右目に写ってい
る左目用のプリント写真が、右隣りに左目に写っている
右目用のプリント写真が同時に、すなわち略同一の画面
が横方向に三枚並んだ光景が見えることになり、これを
押し進めることにより上述した立体感をもった一枚の画
像を認識することができる。また、うまくいかない場合
には、真ん中の画面も分離して、大抵は互いに一部重な
り合った合計四枚の画面が並んで見えるか、あるいは通
常のように二枚の写真が並んで見えるかのどちらかであ
る。
【0010】ここで、上述したような裸眼立体視は、た
とえば図14における左、右の画像を表すプリント写真
a,bでの黒丸c,cに示すように、写真の他の部分と
のコントラストが大きく、しかも周囲から際立った指標
となるパターンがあるとやり易いことが経験的に知られ
ている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述した構成による従
来のステレオカメラでは、左、右の別を示す識別用の目
印は、カメラの構造上から見ると、プリント写真におい
て右目用の画像では右側、左目用の画像では左側に位置
している。すなわち、右目用の画像と左目用の画像との
間では、その目印の相対位置が異なっている。さらに、
上述した従来の公報によれば、裸眼立体視を行なう際の
補助とするための左、右目用の写真に共通するパターン
として、丸形状の印を付す旨が記載されているが、これ
らの印は右目用と左目用の画像でその相対位置が略等し
い位置になければならない。そして、このような丸形状
の印を設けることから、必然的にこれら左、右目用の画
像の少なくともいずれかの画像では、左、右の別を示す
識別用目印を丸形状と隣接させて設けることができな
い。
【0012】このようなプリント写真を裸眼立体視によ
り視認する場合、左、右の画像が重なって立体的に見え
ている画面の範囲内で注視点を動かすうちに、左目用画
面かあるいは右目用画面かのいずれかの左右の仕切りを
表す目印のある個所に視線が向いたとき、左、右の両目
からの像が一致しなくなる。このため、一つの立体画像
と認識されていた二枚の画像が重なって見えなくなり、
左、右にずれてに見え易くなる。そして、上述した二枚
の画像が一旦ずれて見え始めると、多くの場合には視線
を前記目印のない別の部分に移しても、なかなかずれは
解消せず、遂には二枚の別々の画像と認識されるように
なり、改めて左、右二枚の画像を重ねて認識する作業を
やり直さなければ、立体像として認識ができなく。しか
も、このような個所が、左目用の画面において仕切りの
目印がある所と右目用の画面において仕切りの目印があ
る所というように二個所も生じてしまう。
【0013】したがって、この種のステレオカメラに
は、簡単な構成によって、プリント写真とした場合にお
いて右目用画面と左目用画面との識別が容易に行なえ、
また裸眼により立体視を行なう場合にその補助となる印
を、左、右の画像での略対象する位置に設け、鑑賞者が
左、右二枚の写真を裸眼で観察することにより立体像を
容易に知覚できるような何らかの対策を講じることが望
まれている。
【0014】ここで、最近は、上述したようにフィルム
を画像記録媒体とするスチルカメラの他に、撮影した画
像をデジタルデータ信号に変換し、これをメモリに記憶
しておくタイプのいわゆるデジタルカメラも知られてお
り、この場合には画像データを記録する画像記録媒体と
してメモリを用いている。そして、このようなデジタル
カメラにおいても、前述したステレオカメラとしての機
能を持たせ、左、右目用の画像データによる左、右の画
面をパソコンのようなデータ処理装置の表示装置に並べ
て表示し、これを前述した裸眼立体視することも考えら
れており、このような点にも配慮することが望まれる。
【0015】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、プリント写真において右目用の画面と左目用の
画面の識別が容易に行なえ、裸眼による立体視が快適で
しかも容易に行なえるようにしたステレオカメラを得る
ことを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】このような要請に応える
ために本発明に係るステレオカメラは、撮影フィルム面
上に同一の被写体に対応して左、右の視差をもった左目
用と右目用との対をなす画像を形成する撮影光学系と、
少なくとも前記対をなす画像のそれぞれが左目用である
か右目用であるかを表す識別情報を含んだ文字、図案、
記号等の画像パターンによるステレオパターンをフィル
ム面上で左目用、右目用の画像を記録した左、右の画面
内またはその近傍に写し込むためのステレオパターン写
し込み装置を備え、これによって左、右の画面に写し込
むステレオパターンを、互いに形状が共通な第1のパタ
ーン部分と互いに形状が異なる第2のパターン部分とで
構成し、かつ第1のパターン部分を、左、右の画面上で
の相対位置が略等しい個所に設けるとともに、第2のパ
ターン部分を、この第1のパターン部分に隣接して設け
たものである。
【0017】ここで、上述したステレオカメラによれ
ば、ステレオパターンを構成する互いに形状が共通な第
1のパターン部分を、互いに形状が異なる第2のパター
ン部分よりも大きな面積を占めるように構成したり、左
目用と右目用との対をなす画像による左、右の画面上で
のステレオパターンの左右方向の幅寸法を略等しくしか
も左、右の画面における第2のパターン部分の第1のパ
ターン部分に対する相対位置を互いに等しくなるように
構成したり、あるいは左、右の画面に写し込むステレオ
パターンを、それぞれの画像が左目用であるか右目用で
あるかを表す識別情報以外の情報も表すように構成して
いる。
【0018】また、本発明に係るステレオカメラによれ
ば、同一の被写体に対応して左、右の視差をもった対を
なす左目用、右目用の画像を形成する像形成装置と、こ
の像形成装置により形成された左目用、右目用の画像に
基づいた記録情報であって再生手段で得られる左、右の
再生画像を並べて同時に観賞することができる記録情報
を保持する画像記録媒体と、少なくとも左、右の再生画
像のそれぞれが左目用であるか右目用であるかを表す識
別情報を含んだ文字、図案、記号等の画像パターンによ
るステレオパターンを画像記録媒体上で再生時に左目用
と右目用となる再生画像内またはその近傍に表れるよう
に記録するためのステレオパターン記録装置を備え、こ
の装置で記録されて左、右の再生画像に表されるステレ
オパターンを、互いに形状が共通な第1のパターン部分
と互いに形状の異なる第2のパターン部分とで構成し、
かつ第1のパターン部分を、左、右の再生画像上での相
対位置が略等しい個所に設けるとともに、第2のパター
ン部分を、この第1のパターン部分に隣接して設けたも
のである。
【0019】ここで、上述したステレオカメラによれ
ば、ステレオパターン記録装置によって記録されるステ
レオパターンを構成する互いに形状が共通な第1のパタ
ーン部分を、互いに形状が異なる第2のパターン部分よ
りも大きな面積を占めるように構成したり、左、右の再
生画像上でのステレオパターンの左右方向の幅寸法を略
等しく、しかも左、右の再生画像における第2のパター
ン部分の第1のパターン部分に対する相対位置を互いに
等しくなるように構成したり、あるいは左、右の再生画
像に表れるステレオパターンを、それぞれの再生画像が
左目用であるか右目用であるかを表す識別情報以外の情
報も表すように構成している。
【0020】本発明によれば、左目用と右目用の視差を
もった左、右一対をなすプリント写真または再生画像に
おける画面内または近傍のいずれかに、それぞれステレ
オパターン写し込み装置またはステレオパターン記録装
置によって互いに形状が共通な第1のパターン部分と互
いに形状が異なる第2のパターン部分とを含んだ文字、
図案、記号等の画像パターンによるステレオパターンが
形成され、これにより左、右の画面の識別が行なえる。
【0021】ここで、本発明によれば、上述したステレ
オパターンにおいて、第1のパターン部分の表示範囲が
第2のパターン部分よりも大きいことから、このパター
ン部分で裸眼立体視を行なう際に二像を重ねて認識する
ための補助の指標としての機能を得られ、左、右二枚の
プリント写真または再生画像を裸眼立体視により立体像
として認識できる。
【0022】また、本発明によれば、上述したステレオ
パターンにおいて、左、右の画面上でのステレオパター
ンの左右方向の幅寸法を略等しくし、しかもその第2の
パターン部分の第1のパターン部分に対する相対位置を
互いに等しくなるようにすることから、ステレオパター
ン全体が裸眼立体視を行なう際に二像を重ねて認識する
ための補助となり、これによっても左、右二枚のプリン
ト写真または再生画像を裸眼立体視により立体像として
認識できる。
【0023】さらに、本発明によれば、ステレオパター
ンの左、右の画面上での共通していない第2のパターン
部分が、いずれの場合も形状が共通な第1のパターン部
分に隣接していることから、左、右一対のプリント写真
または再生画像をステレオ写真として鑑賞するときに、
形状が共通していない第2のパターン部分が視野に入る
場合にはほとんど共通な部分も視野に入っており、観察
者は左、右の両目からの像が一致しないことによる裸眼
立体視による立体像の認識状態の崩壊を回避することが
できる。
【0024】勿論、本発明によれば、ステレオパターン
のうち、互いに形状が異なる第2のパターン部分に、そ
れぞれのプリント写真、再生画像が左目用であるか右目
用であるかを表す識別情報を有し、左、右の画面の識別
を行なえる。
【0025】請求項1において、ステレオパターン写し
込み装置とは、カメラの撮影光学系の一部に臨むように
設けたマスクパターンを有するマスク部材、またはデー
タ写し込み装置が相当する。請求項5において、像形成
装置とは、撮影光学系を介して画像を読み取るCCDが
相当する。また、画像記録媒体とは、デジタル信号を記
憶するメモリのような記憶装置が相当する。さらに、ス
テレオパターン記録装置とは、カメラ内に設けたグラフ
ィックメモリとこれを制御する制御部とによって電気的
に画像信号への組込みを行なうものを含むが、これに限
らず、ステレオパターンを有するマスク部材を、撮影光
学系中に臨ませることにより構成したものでもよい。
【0026】
【発明の実施の形態】図1ないし図5は本発明に係るス
テレオカメラにおける第1の実施の形態を示し、これら
の図において、図1は本発明を特徴づけるステレオパタ
ーンの表示状態を示す左、右プリント写真を示す図、図
2〜図4は図1の写真を撮影するためのステレオカメラ
を示す背面図、斜視図および撮影光学系の概略図、図5
は図1におけるステレオパターンを写し込むためのマス
クパターンを有するマスク部材を示す図である。この実
施の形態でのステレオカメラは、通常の135フィルム
を用いているスチルカメラである場合を示す。
【0027】このようなステレオカメラ1を説明する
と、このカメラ1のカメラ本体2の前面には、図3に示
すように、所定間隔をおいて左、右に並んだ二つの開口
部3a,3bが設けられ、これらの開口部3a,3bか
ら被写体H(図4参照)からの光が左、右の視差をもっ
て入射するように構成されている。なお、図3中4はカ
メラ本体2の上部に設けたレリーズ釦、5はファインダ
窓である。
【0028】ここで、前記開口部3a,3bを有する鏡
筒部3は、図4に示すように、内部に複数枚のミラー6
a,6b,6c,6dが設けられるとともに、その背面
側に撮影光学系として対物レンズ7が設けられる。そし
て、左側の開口部3aからの被写体Hの入射光は、二枚
のミラー6a,6b、対物レンズ7を経てフィルム8上
で通常の135フィルムの一こま分である縦が約24m
m、横が約35mmの領域の右半分に、被写体の反転像
h1として結像する。この右半分に結像する被写体像h
1が左目用の画像となる。また、右側の開口部3bから
の被写体Hの入射光は、同様に二枚のミラー6c,6
d、対物レンズ7を経てフィルム8上での前記領域の左
半分に、被写体の反転像h2として結像する。この左半
分に結像する被写体像h2が右目用の画像となる。
【0029】前記カメラ本体2の背面には、図2に示す
ように巻上げノブ9が設けられ、これを撮影者が回すと
フィルム8がパトローネ室11内のパトローネ(図示せ
ず)から巻上げ室12のフィルム巻取りスプール13へ
通常一こま分巻上げられるように構成されている。な
お、撮影者はファインダ窓5aを覗いて撮影範囲を視認
できる。そして、レリーズ釦4を押すと対物レンズ7の
後方に設けてある図示しないシャッタが作動して露光が
行われることになる。図2において、符号14はカメラ
本体2の裏蓋である。
【0030】このような本発明に係るステレオカメラ1
では、図2に示すように、フィルム8の直前で撮影光学
系を構成する対物レンズ7からの光路の一部に臨んでマ
スク部材20を後述するステレオパターン写し込み装置
として設けている。このマスク部材20はフィルム8へ
結ぶ被写体光の範囲を制限する開口(アパーチャ)の上
端部に配された薄いシート状の部材である。これは、透
明なフィルム材上に遮光性の塗装を施したものであっ
て、所望の部分を無塗装状態で残すことにより、左目用
マスクパターン21と右目用マスクパターン22を、い
わば白抜き印刷したものとなっている。勿論、これに限
定されず、他の方法で形成した同等の部材であってもよ
い。
【0031】前記マスク部材20上での左、右目用マス
クパターン21,22付近の拡大図が図5である。この
図において、左目用マスクパターン21のうちのパター
ン21aと右目用マスクパターン22のうちのパターン
22aは、互いに形状が共通な部分であり、これらのパ
ターン21a,22aを第1のパターンという。ここ
で、左目用の第1のパターン21aの前記右半分に結像
する被写体像による左目用画像での相対位置を、右目用
の第1のパターン22aの前記左半分に結像する被写体
像による右目用画像での相対位置と略一致させている。
また、左、右のパターン21,22のうちの残りは、互
いに形状が異なる部分であり、これらのパターン21
b,22bを第2のパターンという。これらの第2のパ
ターン21b,22bは、それぞれが写し込まれた画像
が左目用であるか右目用であるかの識別を行なう識別情
報を表すパターンとして機能している。
【0032】このような構成によるステレオカメラ1に
よって撮影されたネガフィルム8を、通常の135フィ
ルムからプリント写真を得る場合と同様に、現像、焼付
け処理を経ると、図1に示すようなプリント写真30を
得ることができる。このプリント写真30において、左
半分は前記「右半分に結像する被写体像」によってプリ
ントされた写真であり、被写体Hを左から見た光景に相
当する左目用画像31になる。また、右半分はこれと同
様に右目用画像32になる。
【0033】さらに、これらのプリント写真30(3
1,32)の双方において、下端部には撮影時に被写体
Hからの光をマスク部材20の塗装部が遮光することに
よって帯状に黒くなった中に、前記両マスクパターン2
1,22を透過してきた被写体光により形成されたパタ
ーン33,34ができる。これらが左目用のステレオパ
ターン33および右目用のステレオパターン34であ
る。この時、プリント写真30上でのパターン33,3
4の色と明るさは、この部分に注いだ被写体光の色と明
るさを反映したものになるが、図1ではこれが比較的明
るい場合を示している。これらのステレオパターン3
3,34は、図5に示したマスクパターン21,22か
ら、図1に示すようになる。
【0034】これら左、右のステレオパターン33,3
4は上述した通り左、右でそれぞれが異なった図案であ
るので、鑑賞者等は各ステレオパターン33,34の図
案をそれぞれ左目用、右目用を表す図案であると覚えて
おくことにより、容易に左目用画像31と右目用画像3
2を見分けることができる。このようにステレオパター
ン33,34の図案としては、右目用であることや左目
用であることが覚え易い図案が望ましい。
【0035】これらのステレオパターン33,34によ
り左目用画像31と右目用画像32を容易に見分けるこ
とができることについての利点を以下に述べる。ここ
で、その説明に先立って、裸眼立体視についてを説明す
る。この裸眼立体視とは、ステレオビュアのような道具
を用いずに、左目用と右目用の画像を左、右それぞれの
目で見ることで、平行法と交差法とがある(たとえば
「3D美術館」美術出版社1993年発刊等を参照)。
平行法は観賞者から向かって右側に右目用プリント写真
を、左側に左目用プリント写真を並べて観察するが、交
差法ではその逆に並べる。そして、観賞者は左、右の目
を不自然な状態にする。
【0036】たとえば平行法による裸眼立体視を行なう
時、観賞者の目の焦点は実際にプリント写真が置かれた
位置に調節され、これは通常20〜40cm位である
が、一方目の輻輳角(左、右両眼がそれぞれの視野の中
央に同一物体をとらえるために内側を向く角度)は通常
の無限遠方を見る時と同じ状態である。これは、通常は
起こらないような不自然な状態である。このため、この
ような観賞には若干の困難があるが、経験上輻輳角の調
整、焦点調整の順に行なうとうまくいく。すなわち、始
めはぼけた像でもよいから左、右の二像が重なって一つ
に認識されるように努力した後に、徐々に焦点を合わせ
て像を先鋭にしていく手順をとる。実際、平行法の具体
的な方法として、たとえば遠くの景色を注視しておいて
景色の前に左、右対をなすステレオ写真を急激に割り込
ませる方法や、ステレオ写真を顔の直前に持ってきて、
まず左、右の目の視野から各々反対の右目用、左目用の
画面を排除してから、通常の距離に離していく方法が良
く行なわれる。これらはいずれも、第一段階は焦点調整
を犠牲にした輻輳角の適正化に該当する。
【0037】もう一方の交差法では、観賞者が右目で右
目用プリント写真を注視し、左目で左目用プリント写真
を注視するが、双方を重ねて知覚しようとするのは平行
法と同じである。しかし、それらが各々向かって左側と
右側に配置されるので、観賞者の目の輻輳角は、通常目
で焦点を結び得る最も近いものを見る時よりもさらに内
側を向いた状態(いわゆる寄り目状態)でなければなら
ない。他方、観賞者の目の焦点はプリント写真の位置に
合わせねばならない。このように平行法と交差法では目
の状態は各々異なる不自然な状態であるため、各々に応
じた若干の訓練を要するし、観賞者個人個人によってい
ずれの方法が容易かが異なる。したがって、その鑑賞者
にとっていずれがより容易な方式であるかを確認し、そ
れらを選択すると、より多くの鑑賞者がより楽に観賞す
ることができる。
【0038】また、上述した方法の双方それぞれの得失
を比較すると、平行法はステレオビュアを用いる場合の
写真と兼用できるという長所がある一方、プリント写真
の間隔が目の間隔程度に限定されることから、各プリン
ト写真の幅が制限され大きく引き伸ばすことができない
という欠点がある。もし、無理に大きく引き伸ばしたプ
リント写真を並べると、各プリント写真の間隔が人間の
目の並び間隔より広くなり、輻輳角を無限遠方を見ると
きよりも、さらに広くしなければならず、これは大変困
難である。一方、交差法にはこのようなプリント写真の
並び間隔の制約がなく、たとえばポスターのように大き
な写真を並べた場合も対象となる。そうすることにより
複数の人間で同時に同じ作品を観賞することもできる。
しかし、一方で交差法を用いると、平行法と比べて、
(そして同じ距離から立体視せずに普通に写真を見た場
合と比べても)立体視した画像は小さめに感じる。この
ため、同じ大きさのステレオ写真を観賞する場合、平行
法よりも細部が分かり難く、迫力が感じられないという
短所もある。
【0039】以上のように平行法と交差法は一長一短で
あるので、鑑賞者の得手不得手以外にも撮影者の狙いや
観賞状況等を始めとする種々の事情で双方を使い分ける
と便利である。そして、この使い分けには左目用画像と
右目用画像を容易に見分けることが必要である。たとえ
ば、図1に示すプリント写真30の場合、平行法による
裸眼立体視をしようとすると、右目用画像32と左目用
画像31はこのままでよいが、これを交差法で観賞しよ
うとすると左、右の配置を入れ替える必要がある。この
ため、たとえば一旦元のプリント写真を左、右に切り放
すと双方を取り違えるおそれがある。また、これら左、
右の画像31,32を予め別の紙片にプリントした場合
も同様の問題がある。
【0040】そして、これらの場合に前述したステレオ
パターンが写し込まれていると容易に左、右の識別がつ
き写真の配置作業に手間取らず、また台紙に貼ったり額
に入れた後でも容易に誤りに気付くという利点がある。
さらに、右目用画像と左目用画像を入れ替えた配列で順
次同一の印画紙に焼き付ける、という方法を用いた場合
にも、双方の画像を互いにとり違ったり、左右両方に同
じ画像を焼き付けるといった誤操作を容易に発見できる
という利点がある。あるいは、対となるステレオ写真の
画像を電子的画像処理によってCRT等のディスプレイ
上に並んで再生する際に所望の配列に並べるときにも、
左、右識別が容易だと誤りが発見し易いことは同様であ
る。
【0041】また、上述した図1に示すプリント写真3
0では、マスクパターン21,22のうちで互いに共通
した第1のパターン部分21a,22aを反映したパタ
ーンである第1のパターン33a,34aがあり、これ
らは互いに形状が共通で、各々左目用画像と右目用画像
との相対位置が略一致する。これらのパターンが平行法
でも交差法でも裸眼立体視をする際の補助として働く。
ここで、交差法も含め一般に裸眼立体視は、先に述べた
平行法の場合と同様に、たとえば図14の黒丸c,cの
ようにコントラストが大きく、周囲から際立った指標と
なるパターンがあるとやり易いことが経験的に知られて
いる。このため市販の書物などでもステレオ写真に図1
4のように黒丸等を付している。
【0042】この現象は、おそらく前述した目の輻輳角
と焦点の調節状態の組み合わせを日常生活で人が行なう
いかなる組み合わせとも異なる組み合わせにしなければ
ならないことと関係がある。このような組み合わせを実
現するために、観賞者は先ず焦点合わせを犠牲にして輻
輳角のみ調整し、次に徐々に焦点を合わせていくとやり
易いので、この前半の過程において焦点がぼけていなが
ら像の重なり具合を認識し易い、上述したような指標が
有用なのだと考えられる。このような過程で調整した輻
輳角でステレオ写真が立体視されるためには、勿論ステ
レオ写真の右目用、左目用各々の画像の間隔と指標どお
しの間隔がほとんど等しいことが必要である。図1での
各ステレオパターン33,34での第1のパターン33
a,34aはコントラストも大きく、間隔も上記条件を
満たしていると言える。
【0043】ただし、上述したステレオパターン33,
34のうち、互いに異なる第2のパターン33b,34
bの部分は、もしこれらだけなら裸眼立体視の障害とな
る。しかし、上述した互いに形状が共通な第1のパター
ン33a,34aに比べて小さいので、障害の効果は軽
微であり、第1のパターン33a,34aによる裸眼立
体視にあたって実用上は問題とならない。また、互いに
形状が異なる第2のパターン33bと34bは各々左、
右で共通な第1のパターン33a,34aに隣接してい
るため、これら互いに異なる部分のみを誤って注視する
可能性は事実上ない。すなわち、必ず互いに共通なパタ
ーン形状も共に視野に入るため、一旦立体視ができてか
ら、誤って互いに異なるパターン部分を注視したため
に、立体視の状態が解けてしまうという不具合は生じな
い。
【0044】次に、第2の実施の形態として、マスク部
材20上のパターン付近の拡大図を図6に示し、このマ
スク部材20のパターン23,24によって左、右のプ
リント写真30上に形成されるパターン35,36を図
7に示す。これらの図は前述した第1の実施の形態にお
ける図5、図1にそれぞれ相当する図であって、このマ
スクパターンやプリント写真上に形成されるパターン以
外は第1の実施の形態と同様である。これらの図におい
ては、左目用のパターンを「L」、右目用のパターンを
「R」を表した図案としており、どちらが左、右のいず
れかの確認がとり易い。
【0045】図6において、符号23が左目用、24が
右目用のマスクパターンであり、互いに形状が共通な部
分として、図案の一部を利用している。すなわち、第1
のパターン23a,24aであって、これらは左、右の
各画像に対して相対位置が略一致するように構成されて
いる。図7において、符号35,36は上述したマスク
パターン23,24に対応するプリント写真30上のパ
ターンであり、そのうち第1のパターン35a,36a
が裸眼立体視の補助となる指標の役割を果たす。一方、
マスク部材20上の互いに形状が異なる部分である第2
のパターン23b,24bによる第2のパターン35
b,36bに第1のパターン35a,36aを各々合わ
せた、プリント写真30上でのステレオパターン35,
36は全体として異なった形状であり、これで画像の
左、右の見分けがつく。
【0046】ここで、この実施の形態では、前述した実
施の形態とは異なり、互いに形状が共通な部分である第
1のパターン24aは、互いに形状が異なる部分である
第2のパターン24bよりも大きくはない。しかし、こ
の実施の形態では、左、右のパターン23,24の各々
の左右方向での幅寸法の全幅が相等しく、しかも各々の
中で左、右共通な部分23a,24aが占める相対位置
が相等しい。したがって、プリント写真30上でもパタ
ーン35,36の各々の全幅が相等しく、かつ各々の中
で第1のパターン35a,36aが占める相対位置が相
等しくなる。このような構成にすることにより、互いに
形状が異なる部分は、共通な部分より小さくないにもか
かわらず、裸眼立体視をする障害となり難いのである。
また、互いに形状が共通な部分と互いに形状が異なる部
分とが隣接していることによる作用効果は、前述した第
1の実施の形態と同様である。
【0047】以上説明した第1、第2の実施の形態で
は、マスク部材20を透過する光は被写体からの光であ
ったので、プリント写真30上のパターンの内部に、透
過した光による被写体像が重なる。このため、光透過部
にたまたま被写体のエッジ部のようにコントラストの大
きい部分の像が結像すると、プリント写真30上のパタ
ーン形状が分かり難くなる。そこで、マスク部材20の
前方に拡散性のある半透明部材を設置し、透過光のコン
トラストを低くしてもよい。さらに、LEDのような発
光手段からの照明光を、マスク部材20の前方に導い
て、被写体の明暗に関わらず、左、右のステレオパター
ンが確実に明るく写るようにしてもよい。また、以上説
明した二つの実施の形態では、遮光性の地にパターンを
透過性の部分で形成したマスク部材20を用いたが、こ
れとは逆に透明性シート上に遮光性インク等でパターン
を形成したものを用いてもよい。
【0048】さらに、左、右のステレオパターンを写し
込むための装置として、上述したマスク部材20を用い
ずに、公知の日付等のデータを写し込む装置の原理を応
用したものであってもよい。その一例を、図8および図
9を用いて、第3の実施の形態として説明する。ここ
で、この実施の形態でのステレオカメラ1は自動巻上げ
装置を有し、一列に並んだドット状のLEDを撮影直後
のフィルム巻上げと同期して選択的に発光させてパター
ンを写し込む装置を応用したものである。このような写
し込み装置は、市販のコンパクトカメラに日付け写し込
み用等のため用いられているものであって、装置の制御
プログラムを変更することにより任意のパターンを写し
込むことが可能である。
【0049】この実施の形態では、図8に拡大して示し
たパターンをプリント上に形成する。これにより得られ
るプリント写真30の全景は図9に示すようになる。こ
れらの図において、左目用画像31内に形成されるの
が、図示しない写し込み装置で写し込まれるパターン3
7で、右目用画像32内に形成されるのが同様に写し込
まれるパターン38である。各々のうち37a〜37
d、並びに38a〜38dが、互いに形状が共通な第1
のパターン部分であって、各々左目用画像31と右目用
画像32における相対位置が相等しく形成される。一
方、37eと38eとが互いに形状の異なる第2のパタ
ーン部分であって、上述した第1のパターンの構成要素
の集合に隣接しており、しかもそれらに比べて小さい。
【0050】ここで、これらの互いに形状が共通な第1
のパターン部分37a〜37d,38a〜38dは図を
見て分かるとおり、年月日を表してもおり、これらに第
2のパターン37e,38eが加わっても、共に年月日
が容易にしかも自然に理解できる。そして、これにより
プリント写真30上に表示されるステレオパターン3
7,38は、図9に示すように日付表示の機能も併せ持
っているので、別に日付写し込み装置を設けるのに比べ
て、コストが安くでき、またプリント写真での画像が煩
瑣になり、本来の被写体の印象を損なうのを防いでい
る。
【0051】さらに、上述した実施の形態と同様の写し
込み装置を用いた第4の実施の形態を図10に示す。こ
の例では、図10に示すパターンをプリント写真上に写
し込む。また、この写し込むパターン以外は上述した第
3の実施の形態と同様である。すなわち、図10におい
て、左目用画像31(図9等を参照)内に形成されるパ
ターン39のうち39aと39b、および右目用画像3
2内に形成されるパターン40のうち40aと40bが
互いに形状が共通な第1のパターン部分であって、これ
らは各々左目用画像31と右目用画像32との相対位置
が相等しく形成される。
【0052】この実施の形態では、形状が互いに異なる
第2のパターン部分は39においては39c,39d、
39においては40c,40dで、図で分かる通り、上
述した共通な第1のパターン部分に比べて大きい。しか
し、パターン39の全幅(39aの左端から39dの右
端)と40の全幅(40aの左端から40dの右端)は
相等しく、また各々における形状が共通な部分が占める
相対位置が相等しい。これによる作用効果は、前述した
第2の実施の形態で説明した通りである。また、この実
施の形態でも、これらパターン39,40は、40a
(省略符)、40c(年の下二桁)、40b(月)で年
月を、39b(月)、39d(日)で月日を表すことに
より、日付表示を兼ねている。
【0053】さらに、上述したステレオパターンの変形
例としては種々のものが考えられるが、前述した第1の
実施の形態や第3の実施の形態のように、互いに形状が
共通な第1のパターン部分が、互いに形状が異なる第2
のパターン部分よりも大きいという特徴と、前述した第
2の実施の形態や第4の実施の形態のように左、右のス
テレオパターンが互いに左右方向の幅寸法が略等しく、
かつ互いに形状が異なる第2のパターン部分の互いに形
状が共通な第1のパターン部分に対する相対位置が互い
に等しいという特徴を併せもつように構成してもよい。
【0054】このようなステレオパターンの例を、第5
の実施の形態として図11に示す。この図はプリント写
真上でのステレオパターンを表している。同図におい
て、符号41と42が各々左目用、右目用のステレオパ
ターンである。このうち、左側のパターン41における
41c,41d,41eを合わせた部分、並びに右側の
パターン42における42c,42d,42eを合わせ
た部分が互いに形状が共通な第1のパターン部分であ
る。一方、残っているパターンである41aと42a、
41bと42bとは互いに対応する位置にありながら形
状が異なっている。すなわち、パターン41における4
1aと41b、パターン42における42aと42bは
互いに形状が異なる第2のパターン部分となっている。
そして、この図から明らかなように、これらのステレオ
パターン41,42は上述した二通りの特徴を併せもっ
ている。
【0055】また、この第5の実施の形態でのステレオ
パターン41,42は各々片目をつむった人間の顔を象
徴した図案となっている。すなわち、左目用のステレオ
パターン41では、41cと41eとで顔の輪郭を表
し、41dで口を、さらに41aで開いた目、41bで
閉じた目を表して、全体として左目だけを開けた顔の鏡
像を表している。他方、右目用のステレオパターン42
は、右目だけを開けた顔の鏡像を表している。したがっ
て、特にパターン41が左目用で、パターン42が右目
用であることが直感的に理解し易くまた覚え易いという
利点もある。
【0056】さらに、これらのステレオパターンには、
これと略同じ図案が、一般的な記号を用いてタイプライ
タやプリンタで容易に印字できるという特徴もある。す
なわち、上述した左側のパターン41を、「(・_
−)」、右側のパターン42を「(−_・)」のように
することができる。このようにすれば、たとえば裸眼立
体視のやり方の説明文などを作成するのに便利である。
また、他のカメラで撮られたために、このようなパター
ンを付与されていないステレオ写真に、普段から慣れ親
しんでいる同様のパターンを後から張り付けることによ
り付与する際に、同様にステレオパターンの製作が容易
にできるという利点もある。
【0057】なお、本発明は上述した各実施の形態で説
明した構造には限定されず、各部の形状、構造等を適宜
変形、変更し得ることは言うまでもない。たとえばフィ
ルム面に撮影によって形成される左、右の像の配置は以
上の実施の形態で説明した例に限らず、逆の並び順や、
数こま分の間隔を隔てて左、右の画像をフィルム面に撮
影によって形成した構造等、異なる配置に左、右像を形
成している構造のステレオカメラでもよい。後者の構造
のカメラとしては、たとえば特開平5−40320号公
報に示すようなものがある。
【0058】また、ステレオカメラの形式としても、図
2〜図4に示したような簡便なスチルカメラに限定され
ず、左、右それぞれの像のために別個にレンズ型を有す
るもの、撮影光学系の一部または全部を切り替えたり、
またはカメラを移動させながら左、右の画像を時間差を
もって記録する形式でもよい。さらに、常時ステレオ撮
影を行なうカメラに限らず、たとえば一眼レフレカメラ
において撮影レンズの前方にアダプタを装着したもの
や、本来二台のカメラを適当間隔で並べて固定しかつ同
調装置に接続して同時にシャッタが切れるようにしたも
の等、通常のカメラを一時的にステレオカメラに切り換
えたものでもよい。ここで、一眼レフカメラである場合
にその裏蓋に日付け写し込み装置と同原理の写し込み装
置を付けるとよいが、この場合に切換えスイッチをつけ
て通常の撮影では通常の日付け等の写し込みを行なえる
ようにしたものでもよい。あるいは、アダプタや同調装
置の着脱を感知することにより、ステレオカメラとなる
ように自動的に切換える構造でもよい。
【0059】さらに、上述した第1〜第5の実施の形態
のように、銀塩式のフィルムを用いたカメラではなく、
たとえば図12に示すように、電子スチルカメラのよう
にCCDのような撮像素子51等で電子的に検知した像
をICや磁気ディスク等の記録媒体による記録装置52
に記録するものでも、本発明を適用することができる。
この場合、左、右の画像にステレオパターンを付与する
ステレオパターン記録装置は、前述した銀塩式フィルム
を用いたカメラの場合と同様に、光学的に撮像素子等に
パターン像を結ばせる方法でもよいが、これに限らず、
検知した像を記録媒体52に書き込むまでの過程のどこ
かで、図12において、グラフィックメモリ53からの
データ信号を混合器54で信号系に混入させるというよ
うな電子回路によって信号を加工することにより、ステ
レオパターンを付与する形式でもよい。この図12のよ
うな電気回路を利用したものの方が、機構的に簡単であ
るので、より一層低コストにできるという利点がある。
【0060】ここで、この図12の構成の詳細な説明は
省略するが、撮影光学系、絞り装置を介してCCD51
に取り込んだ撮影画像を、増幅器、信号処理回路、A/
D変換器を介して前述した混合器54に導き、記録装置
52に記録するように構成されている。ここにおいて、
ステレオパターン記録装置は、混合器54、グラフィッ
クメモリ53とその制御回路56が相当する。また、こ
の記録装置52からD/A変換器を介して液晶ディスプ
レイに画像を表示するようにしてもよい。また、このよ
うな電気回路でのステレオパターンの記録に関してのフ
ローチャートを図13に示している。
【0061】
【実施例】ステレオカメラ1として、撮影画像の記録を
行なう画像記録媒体に撮影フィルム8を用いたスチルカ
メラを採用する。このようなスチルカメラにおいて、ア
パーチャに付設したマスク部材20上に形成したマスク
パターン21,22により、左、右のプリント写真3
1,32にステレオパターン情報を記録する。このよう
なステレオパターン33,34として、左、右の画像3
1,32が左目用または右目用であるかを表す識別情報
を含んだ文字、図案、記号等の画像パターンからなり、
互いに形状が共通な第1のパターン部分33a,34a
と互いに形状の異なる第2のパターン部分33b,34
bを備える。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るステレ
オカメラによれば、撮影フィルム面上に同一の被写体に
対応して左、右の視差をもった左目用と右目用との対を
なす画像を形成する撮影光学系と、少なくとも前記対を
なす画像のそれぞれが左目用であるか右目用であるかを
表す識別情報を含んだ文字、図案、記号等の画像パター
ンによるステレオパターンをフィルム面上で左目用、右
目用の画像を記録した左、右の画面内またはその近傍に
写し込むためのステレオパターン写し込み装置を備え、
これによって左、右の画面に写し込むステレオパターン
を、互いに形状が共通な第1のパターン部分と互いに形
状が異なる第2のパターン部分とで構成し、かつ第1の
パターン部分を、左、右の画面上での相対位置が略等し
い個所に設けるとともに、第2のパターン部分を、この
第1のパターン部分に隣接して設けたので、簡単な構成
であるにもかかわらず、以下に述べる種々優れた効果を
奏する。
【0063】すなわち、本発明によれば、左目用と右目
用の視差をもった左、右一対をなすプリント写真におけ
る画面内または近傍のいずれかに、それぞれステレオパ
ターン写し込み装置によって互いに形状が共通な第1の
パターン部分と互いに形状が異なる第2のパターン部分
とを含んだ文字、図案、記号等の画像パターンによるス
テレオパターンが形成され、これにより左、右の画面の
識別がきわめて容易にしかも確実に行なえる。
【0064】さらに、本発明によれば、上述したステレ
オパターンにおいて、互いに形状が共通な第1のパター
ン部分の表示範囲を、互いに形状が異なる第2のパター
ン部分よりも大きくしているので、裸眼立体視を行なう
際に二像を重ねて認識するための補助の指標としての機
能をこの第1のパターン部分で得ることが簡単に行な
え、左、右二枚のプリント写真を裸眼立体視により比較
的容易に立体像として認識することができる。
【0065】また、本発明によれば、上述したステレオ
パターンにおいて、左、右の画面上でのステレオパター
ンの左右方向の幅寸法を略等しくし、しかもその第2の
パターン部分の第1のパターン部分に対する相対位置を
互いに等しくなるようにすることにより、ステレオパタ
ーン全体が裸眼立体視を行なう際に二像を重ねて認識す
るための補助とすることが可能で、これによっても左、
右二枚のプリント写真または再生画像を裸眼立体視によ
り比較的容易に立体像として認識することができる。
【0066】さらに、本発明によれば、ステレオパター
ンの左、右の画面上での共通していない第2のパターン
部分が、いずれの場合も形状が共通な第1のパターン部
分に隣接していることから、左、右一対のプリント写真
をステレオ写真として鑑賞するときに、形状が共通して
いない第2のパターン部分が視野に入る場合にはほとん
ど共通な部分も視野に入っており、観察者は左、右の両
目からの像が一致しないことによる裸眼立体視による立
体像の認識状態の誤認を避けることが可能となる。
【0067】勿論、本発明によれば、ステレオパターン
のうち、互いに形状が異なる第2のパターン部分に、そ
れぞれのプリント写真が左目用であるか右目用であるか
を表す識別情報を有し、左、右の画面の識別を容易に行
なえ、鑑賞時における写真の配列間違いを防止できると
ともに、裸眼立体視による立体像の視認を快適で容易に
行なえるという効果を奏する。
【0068】さらに、上述したステレオパターンによっ
て、それぞれの画像が左目用であるか右目用であるかを
表す識別情報以外の情報を表示することにより、左、右
の写真への表示情報の多様化を図ることができる。たと
えば日付け表示情報を表すことにより、別に日付け情報
付与手段を設ける場合に比べてコスト低減が図れ、また
日付けを画面上での別の個所に表示する場合のように画
面が煩雑となり画面上での被写体の本来の印象が妨げら
れるのを防止することができる。
【0069】また、本発明に係るステレオカメラによれ
ば、画像記録媒体に像形成装置によって形成した左目
用、右目用の画像を記録情報として保持させ、その記録
情報を再生手段で左、右の再生画像として得てこれを並
べて同時に鑑賞するにあたって、その左、右の再生画像
が左目用であるか右目用であるかを表す識別情報を含ん
だ文字、図案、記号等の画像パターンによるステレオパ
ターンを、画像記録媒体上で再生時に左目用と右目用と
なる再生画像内またはその近傍に表れるように記録する
ためのステレオパターン記録装置を設けることにより、
上述したと略同等の作用効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るステレオカメラの第1の実施の
形態を示し、このステレオカメラで撮影した左、右のプ
リント写真を例示する図である。
【図2】 本発明における第1の実施の形態を示し、ス
テレオカメラの裏蓋を開放した状態の背面図である。
【図3】 図2で示すステレオカメラの前面側から見た
外観を表す斜視図である。
【図4】 図2、図3で示すステレオカメラの撮影光学
系の概略を示す説明図である。
【図5】 図2のステレオカメラでのマスク部材のマス
クパターン付近を示す拡大図である。
【図6】 本発明に係るステレオカメラの第2の実施の
形態を示し、マスク部材のマスクパターン付近の拡大図
である。
【図7】 図6のマスク部材を用いて撮影した左、右の
プリント写真において、ステレオパターンの表示状態を
示す拡大図である。
【図8】 本発明に係るステレオカメラの第3の実施の
形態を示し、このステレオカメラを用いて撮影した左、
右のプリント写真におけるステレオパターン付近の拡大
図である。
【図9】 図8に拡大図を示した左、右のプリント写真
およびこれらに対してのステレオパターンの表示状態を
示す図である。
【図10】 本発明に係るステレオカメラの第4の実施
の形態を示し、このステレオカメラを用いて撮影した
左、右のプリント写真におけるステレオパターン付近の
拡大図である。
【図11】 本発明に係るステレオカメラの第5の実施
の形態を示し、このステレオカメラを用いて撮影した
左、右のプリント写真におけるステレオパターン付近の
拡大図である。
【図12】 本発明に係るステレオカメラとしてデジタ
ルカメラを適用した第6の実施の形態を示すカメラ全体
での信号処理系を説明するための構成図である。
【図13】 図12のステレオカメラでの撮影処理を説
明するためのフローチャートである。
【図14】 従来のステレオ写真において、裸眼立体視
を補助するための工夫を施している例を示す図である。
【符号の説明】
1…ステレオカメラ、8…撮影フィルム、20…マスク
部材(ステレオパターン写し込み装置)、21,23…
右目用マスクパターン、22,24…左目用マスクパタ
ーン、21a,22a…第1のパターン、21b,22
b…第2のパターン、30…ステレオ写真、31…左目
用画像、32…右目用画像、33,35,37,39,
41…左目用ステレオパターン、34,36,38,4
0,42…右目用ステレオパターン、33a,34a…
第1のパターン、33b,34b…第2のパターン、5
1…撮像素子、52…記録装置、53…グラフィックメ
モリ、54…混合器、56…制御回路。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影フィルム面上に同一の被写体に対応
    して左、右の視差をもった左目用と右目用との対をなす
    画像を形成する撮影光学系と、 少なくとも前記対をなす画像のそれぞれが左目用である
    か右目用であるかを表す識別情報を含んだ文字、図案、
    記号等の画像パターンによるステレオパターンを前記フ
    ィルム面上で左目用、右目用の画像を記録した左、右の
    画面内またはその近傍に写し込むためのステレオパター
    ン写し込み装置を備え、 このステレオパターン写し込み装置によって左、右の画
    面に写し込むステレオパターンを、互いに形状が共通な
    第1のパターン部分と互いに形状が異なる第2のパター
    ン部分とで構成し、 かつ前記第1のパターン部分を、前記左、右の画面上で
    の相対位置が略等しい個所に設けるとともに、 前記第2のパターン部分を、この第1のパターン部分に
    隣接して設けたことを特徴とするステレオカメラ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のステレオカメラにおい
    て、 ステレオパターンを構成する互いに形状が共通な第1の
    パターン部分を、互いに形状が異なる第2のパターン部
    分よりも大きな面積を占めるように構成したことを特徴
    とするステレオカメラ。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載のステレオ
    カメラにおいて、 左目用と右目用との対をなす画像による左、右の画面上
    でのステレオパターンの左右方向の幅寸法を略等しく、
    しかも左、右の画面における第2のパターン部分の第1
    のパターン部分に対する相対位置を互いに等しくなるよ
    うに構成したことを特徴とするステレオカメラ。
  4. 【請求項4】 請求項1、請求項2または請求項3記載
    のステレオカメラにおいて、 左目用と右目用との対をなす画像を形成した左、右の画
    面に写し込むステレオパターンを、それぞれの画像が左
    目用であるか右目用であるかを表す識別情報以外の情報
    も表すように構成したことを特徴とするステレオカメ
    ラ。
  5. 【請求項5】 同一の被写体に対応して左、右の視差を
    もった対をなす左目用、右目用の画像を形成する像形成
    装置と、 この像形成装置により形成された左目用、右目用の画像
    に基づいた記録情報であって、再生手段によって前記左
    目用、右目用の画像による左、右の再生画像を並べて同
    時に観賞することができる記録情報を保持する画像記録
    媒体と、 少なくとも前記左、右の再生画像のそれぞれが左目用で
    あるか右目用であるかを表す識別情報を含んだ文字、図
    案、記号等の画像パターンによるステレオパターンを前
    記画像記録媒体上で再生時に左目用と右目用となる再生
    画像内またはその近傍に表れるように記録するためのス
    テレオパターン記録装置を備え、 このステレオパターン記録装置によって記録されて左、
    右の再生画像に表されるステレオパターンを、互いに形
    状が共通な第1のパターン部分と互いに形状の異なる第
    2のパターン部分とで構成し、 かつ前記第1のパターン部分を、前記左、右の再生画像
    上での相対位置が略等しい個所に設けるとともに、 前記第2のパターン部分を、この第1のパターン部分に
    隣接して設けたことを特徴とするステレオカメラ。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のステレオカメラにおい
    て、 ステレオパターン記録装置によって記録されるステレオ
    パターンを構成する互いに形状が共通な第1のパターン
    部分を、互いに形状が異なる第2のパターン部分よりも
    大きな面積を占めるように構成したことを特徴とするス
    テレオカメラ。
  7. 【請求項7】 請求項5または請求項6記載のステレオ
    カメラにおいて、 左目用と右目用との対をなす画像による左、右の再生画
    像上でのステレオパターンの左右方向の幅寸法を略等し
    く、しかも左、右の再生画像における第2のパターン部
    分の第1のパターン部分に対する相対位置を互いに等し
    くなるように構成したことを特徴とするステレオカメ
    ラ。
  8. 【請求項8】 請求項5、請求項6または請求項7記載
    のステレオカメラにおいて、 左目用と右目用との対をなす画像を形成した左、右の再
    生画像に表れるステレオパターンを、それぞれの再生画
    像が左目用であるか右目用であるかを表す識別情報以外
    の情報も表すように構成したことを特徴とするステレオ
    カメラ。
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