JPH09161285A - トラッキング誤差検出装置 - Google Patents

トラッキング誤差検出装置

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JPH09161285A
JPH09161285A JP31644695A JP31644695A JPH09161285A JP H09161285 A JPH09161285 A JP H09161285A JP 31644695 A JP31644695 A JP 31644695A JP 31644695 A JP31644695 A JP 31644695A JP H09161285 A JPH09161285 A JP H09161285A
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light
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JP31644695A
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Motoi Kimura
基 木村
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 検出精度が高いトラッキング誤差検出装置を
提供する。 【解決手段】 受光手段1は、記録媒体の情報トラック
上に照射光を投射して形成された光スポットの反射光を
受光素子A〜Dにより受光し、受光素子A〜Dの受光量
に応じた電流を出力する。電流電圧変換手段2A〜2D
は、受光手段1の電流出力を電圧信号に変換する。信号
検出手段3a,3bは、電流電圧変換手段2A〜2Dか
らの電圧信号から上記記録媒体に記録されている情報に
応じて変化すると共に上記光スポットのトラッキング誤
差に応じて互いに位相が変化する2つの検出信号を生成
する。高域強調手段4a,4bは、上記2つの検出信号
の各高周波成分を増大して波形整形手段5a,5bに供
給する。波形整形手段5a,5bは、高域強調手段4
a,4bからの2つの検出信号を各々波形整形して2つ
のディジタル検出信号を生成する。位相比較手段6,7
は、上記2つのディジタル検出信号の位相差成分に基い
たトラッキング誤差信号を生成して出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、光ディス
ク等の記録媒体に位相ピットにより記録された情報を再
生する光学的情報再生装置において、再生処理時に行う
トラッキング制御のためのトラッキング誤差信号を検出
するトラッキング誤差検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、コンパクトディスクやビデオディ
スク等の光ディスクから光学的に情報を読み取る光学的
情報再生装置が多く用いられている。上記光ディスクに
は、微細なトラックに情報が位相ピットにより記録され
ており、このトラックから正確に情報を再生するために
は、精密なトラッキング制御が必要である。また、精密
なトラッキング制御を行うためには、トラッキング誤差
の検出が必要であり、このトラッキング誤差の検出は、
通常、光学的手段を利用して行われる。
【0003】そこで、上記光学的情報再生装置は、図1
3に示すようなトラッキング誤差検出回路200を備え
ている。このトラッキング誤差検出回路200は、例え
ば、位相差検出方式を用いたものである。
【0004】以下、トラッキング誤差検出回路200に
ついて説明する。
【0005】先ず、図示していない光ディスクから反射
してきた光ビームを4分割フォトディテクタ201の中
心付近に入射させる。これにより、4分割フォトディテ
クタ201の4つの受光素子A,B,C,Dからは、受
光素子の受光量に応じた電流が電流電圧変換器202
A,202B,202C,202Dに対して各々出力さ
れる。そして、電流電圧変換器202A,202B,2
02C,202Dにより、受光素子A,B,C,Dから
の各出力電流が電圧信号に各々変換される。
【0006】次に、加算器203aは、電流電圧変換器
202Aで得られた電圧信号と、電流電圧変換器202
Cで得られた電圧信号とを加算する。また、加算器20
3bは、電流電圧変換器202Bで得られた電圧信号
と、電流電圧変換器202Dで得られた電圧信号とを加
算する。
【0007】加算器203aで得られた加算信号(以
下、A+C信号と言う。)は、2値化器204aにより
2値化され、2値化されたA+C信号は、ディジタル検
出信号(A+C)として位相比較器205に供給され
る。また、加算器203bで得られた加算信号(以下、
B+D信号と言う。)も、2値化器204bにより2値
化され、2値化されたB+D信号は、ディジタル検出信
号(B+D)として位相比較器205に供給される。
【0008】次に、位相比較器205は、2値化器20
4aからのディジタル検出信号(A+C)と、2値化器
204bからのディジタル検出信号(B+D)とから、
進み位相差及び遅れ位相差を検出し、進み位相差のパル
ス、及び遅れ位相差のパルスを各々生成する。そして、
位相比較器205は、生成した2つのパルスを別々に出
力処理回路206に供給する。
【0009】出力処理回路206は、位相比較器205
から別々に供給された2つのパルスからトラッキング誤
差信号を生成して出力する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、光ディスク
用光学系の空間周波数特性は、図14に示すような特性
であり、上記図14に示すように、短いピットになるほ
ど再生信号のレベルは低くなる。
【0011】尚、以下の説明において、光学系の遮断空
間周波数を[νcutoff]、光学系の遮断空間周波
数相当のピット長を[Lcutoff]、チャンネルク
ロック周期を[T]、及びn倍のチャンネルクロック周
期の長さを有するピット長を[LnT]で示す。
【0012】そこで、ピット長が[Lcutoff]に
近いことにより再生信号の振幅(以下、再生振幅と言
う。)が小さい短ピットを有する光ディスクに対して、
上述したようなトラッキング誤差検出回路200を備え
る光学的情報再生装置を用いて再生処理を行った場合、
上記図14に示した空間周波数特性により、ピット非対
称性、すなわちピットアシンメトリによる中心レベルの
変動、フォーカスずれ、光ディスクの光ピックアップ光
軸からの傾き等に起因する再生信号のレベル低下、及び
トラッキング誤差検出回路200の2値化器204a,
204bのオフセット電圧変動によるしきい値の変動等
が生じてしまっていた。このため、トラッキング誤差検
出回路200では、短ピットの2値化処理を正確に行う
ことができない場合が生じ、それに伴い、トラッキング
誤差検出回路200で得られるトラッキング誤差信号の
振幅低下、雑音増加、及び波形歪を招くことがあった。
【0013】具体的に説明すると、例えば、コンパクト
ディスク(以下、CD:compact diskと言う。)用光学
系の空間周波数特性は、[νcutoff]〜約115
0本/mmであり、この値は、ピット長[Lcutof
f]〜0.43μmに相当する。
【0014】一方、CDには、EFM(Eight to Forte
en Modulation)変調方式によりディジタル化された信
号が[3T]〜[11T]の長さのピットで記録されて
いる。したがって、CDに記録されているピットのうち
[3T]の長さのピットが最短ピットとなるが、CDの
規格では、[L3T]=0.83μmであり、空間周波数
特性は、[L3T]〜2×[Lcutoff]となる。
【0015】ここで、上述のようなCDから得られる再
生信号において、図15は、上記CDがピット非対称性
を持たない場合のアイパターンを示したものであり、図
16は、上記CDがピット非対称性を有する場合のアイ
パターンを示したものである。
【0016】上記図15及び上記図16に示すように、
最短ピットの再生振幅I3Tは、比較的大きく、[11
T]の長さのピットの再生振幅I11Tの70%程度とな
っている。したがって、このような場合には、ピット非
対称性を有するCDであっても2値化処理を行うことが
できる。
【0017】しかし、最短ピットのピット長が[Lcu
toff]に最も近い場合、例えば、空間周波数特性が
[L3T]〜1.5×[Lcutoff]であった場合、
図17に示すように、最短ピットの再生振幅I3Tは、
[11T]の長さのピットの振幅I11Tの20%程度に
減少する。したがって、光学系の遮断空間周波数相当の
ピット長に近い長さのピットに対しては、上述したよう
なピット非対称性等の要因により、2値化処理を行うこ
とができない場合が生じてしまっていた。
【0018】一方、上述したような問題点を解決するた
めに、例えば、2値化器への入力信号の振幅を全体的に
増大する装置が考えられるが、このような装置では、長
ピットの再生振幅までも増大されてしまい、長ピットの
再生振幅が非常に大きくなってしまう。このため、高い
電源電圧が必要となり、これは、装置の消費電力の増大
につながってしまう。
【0019】そこで、本発明は、上述の如き従来の実情
に鑑みてなされたものであり、次のような目的を有する
ものである。
【0020】即ち、本発明の目的は、検出精度が高いト
ラッキング誤差検出装置を提供することにある。
【0021】また、本発明の目的は、トラッキング制御
の安定性及び制御精度を向上させることができるトラッ
キング誤差検出装置を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、本発明に係るトラッキング誤差検出装置は、記録
媒体の情報トラック上に照射光を投射して形成された光
スポットの反射光を受光素子により受光し、上記受光素
子の受光量に応じた電流を出力する受光手段と、上記受
光手段の電流出力を電圧信号に変換する電流電圧変換手
段と、上記電流電圧変換手段で得られた電圧信号から上
記記録媒体に記録されている情報に応じて変化すると共
に上記光スポットのトラッキング誤差に応じて互いに位
相が変化する2つの検出信号を生成する信号検出手段
と、上記信号検出手段により生成された2つの検出信号
を各々波形整形して2つのディジタル検出信号を生成す
る波形整形手段と、上記波形整形手段により生成された
2つのディジタル検出信号の位相差成分に基いたトラッ
キング誤差信号を生成して出力する位相比較手段とを備
える。そして、上記波形整形手段の前に各高周波成分が
増大された2つの検出信号を生成する高域強調手段を備
えることを特徴とする。
【0023】また、本発明に係るトラッキング誤差検出
装置は、上記高域強調手段は、高域強調特性を有する上
記電流電圧変換手段により構成されることを特徴とす
る。
【0024】また、本発明に係るトラッキング誤差検出
装置は、上記高域強調手段は、高域強調特性を有する上
記信号検出手段により構成されることを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態につい
て、図面を参照して詳細に説明する。
【0026】本発明に係るトラッキング誤差検出装置
は、例えば、光ディスクに記録された情報を再生する光
学的情報再生装置に設けられた図1に示すようなトラッ
キング誤差検出回路100に適用される。
【0027】このトラッキング誤差検出回路100は、
後述する位相差検出方式を用いたものであり、4つの受
光素子A,B,C,Dからなる4分割フォトディテクタ
1と、4つの受光素子A,B,C,Dの各出力が各々供
給される4つの電流電圧変換器2A,2B,2C,2D
と、電流電圧変換器2Aの出力と電流電圧変換器2Cの
出力が供給される加算器3aと、電流電圧変換器2Bの
出力と電流電圧変換器2Dの出力が供給される加算器3
bと、加算器3aの出力が供給される高域強調回路4a
と、加算器3bの出力が供給される高域強調回路4b
と、高域強調回路4aの出力が供給される2値化器5a
と、高域強調回路4bの出力が供給される2値化器5b
と、2値化器5aの出力と2値化器5bの出力が供給さ
れる位相比較器6と、位相比較器6の出力が供給されト
ラッキング誤差信号を出力する出力処理回路7とを備え
ている。
【0028】まず、4分割フォトディテクタ1には、例
えば、図2に示すような光ヘッド8からの光ビームが入
射するようになされている。
【0029】すなわち、上記図2に示した光ヘッド8に
おいて、先ず、半導体レーザ81から出射した発散光
は、ハーフミラー82により反射し、コリメーターレン
ズ83に入射する。
【0030】コリメータレンズ83は、発散光である入
射光を平行光に変換して出射する。コリメータレンズ8
3から出射される平行光は、対物レンズ84により光デ
ィスク9上に集光する。この時、図示していないフォー
カシング制御回路は、光ディスク9上に集光するスポッ
ト径が常に最小となるようにフォーカスサーボを行う。
【0031】そして、光ディスク9から反射した光は、
再度、対物レンズ84とコリメータレンズ83を介して
収束光となり、非点収差法によるフォーカス誤差検出用
の平行平面板85を介した後、集差補正用レンズ86を
介して光ビームとして4分割フォトディテクタ1に入射
する。
【0032】上述のようにして光ヘッド8から出射され
る光ビームは、上記図1に示すように、4分割フォトデ
ィテクタ1の中心付近Cに入射されるようになされてい
る。
【0033】つぎに、上述した位相差検出方式とは、上
記図2に示した光ディスク9からの反射光のような検出
光を受光し、受光面の2つの部分の受光量に基いた2つ
の電気信号の位相差を用いて、トラッキング誤差を検出
する方式である。このような位相差検出方式を用いたト
ラッキング誤差検出回路100では、4分割フォトディ
テクタ1の受光素子A,B,C,Dの各受光量に対応す
る電気信号の位相をPA,PB,PC,PDとした場合、上
述した2つの電気信号の位相差TEを TE=(PA+PC)−(PB+PD) なる式に基いて求めるようになされている。
【0034】すなわち、先ず、受光素子Aは、光ヘッド
8からの入射光を受光し、その受光量に対応した電流を
電流電圧変換器2Aに供給する。また、他の3つの受光
素子B,C,Dも受光素子Aと同様にして、各々、光ヘ
ッド8からの入射光を受光し、その受光量に対応した電
流を電流電圧変換器2B,2C,2Dに各々供給する。
【0035】次に、電流電圧変換器2Aは、受光素子A
からの電流を電圧信号に変換し、その電圧信号を加算器
3aに供給する。また、電流電圧変換器2B,2C,2
Dも電流電圧変換器2Aと同様にして、各々、受光素子
B,C,Dからの電流を電圧信号に変換し、その電圧信
号を加算器3b,3c,3dに各々供給する。
【0036】したがって、加算器3aには、電流電圧変
換器2Aと電流電圧変換器2Cからの各電圧信号が供給
され、加算器3bには、電流電圧変換器2Bと電流電圧
変換器2Dからの各電圧信号が供給されることとなる。
【0037】そして、加算器3aは、電流電圧変換器2
Aからの電圧信号と、電流電圧変換器2Cからの電圧信
号とを加算し、その加算信号Sa1を高域強調回路4aに
供給する。また、加算器3bは、電流電圧変換器2Bか
らの電圧信号と、電流電圧変換器2Dからの電圧信号と
を加算し、その加算信号Sa2を高域強調回路4bに供給
する。
【0038】ここで、加算器3aから出力される加算信
号Sa1、すなわち受光素子Aにおける受光量に対応した
電圧信号と、受光素子Cにおける受光量に対応した電圧
信号とを加算して得られた信号(以下、A+C信号Sa1
と言う。)は、例えば、図3の(1)に示すような波形
となる。また、加算器3bから出力される加算信号
Sa2、すなわち受光素子Bにおける受光量に対応した電
圧信号と、受光素子Dにおける受光量に対応した電圧信
号とを加算して得られた信号(以下、B+D信号Sa2と
言う。)は、例えば、上記図3の(2)に示すような波
形となる。上記図3の(1)及び(2)に示すように、
A+C信号Sa1及びB+D信号Sa2は、各々、ピットの
有無に応じた波形となり、このようなA+C信号Sa1及
びB+D信号Sa2が高域強調回路5a及び高域強調回路
5bに各々供給される。
【0039】高域強調回路4aは、例えば、図4に示す
ような構成をしており、図5に示すような特性を有して
いる。
【0040】すなわち、高域強調回路4aでは、電荷容
量C1を有するコンデンサ41、抵抗値R2を有する抵
抗42、及び差動増幅回路43が入力端子Iinと出力端
子Iout間に順に設けられている。また、入力端子Iin
と出力端子Iout間には、コンデンサ41、抵抗42、
及び差動増幅回路43に対して並列に抵抗値R1を各々
有する抵抗45と抵抗46とが順に設けられている。さ
らに、抵抗45と抵抗46間と、抵抗42と差動増幅器
43間とが接続されている。
【0041】上述のような構成により、上記図5に示す
ように、入力端子Iinから入力される入力信号の周波数
が1/(2π(R1+R2)C1)から高周波になる
程、20db/decの利得が与えられ、周波数1/
(2πR2C1)では、出力端子Ioutから出力される
信号は、R1/(R1//R2)で表される利得が与え
られることとなる。
【0042】尚、高域強調回路4bは、上記図4に示し
た高域強調回路4aの構成と同様の構成をしており、ま
た、上記図5に示した特性を有したものであるため、そ
の詳細な説明は省略する。また、高域強調回路4a,4
bによる具体的な効果についての詳細な説明は後述す
る。
【0043】したがって、加算器3aで得られたA+C
信号Sa1は、高域強調回路4aにより高周波成分が増大
されてA+C信号Sd a1として2値化器5aに供給され
る。また、加算器3bで得られたB+D信号Sa2は、高
域強調回路4bにより高周波成分が増大されてB+D信
号Sd a2として2値化器5bに供給される。
【0044】2値化器5aには、例えば、図示していな
いコンデンサにより、直流成分が遮断された高域強調回
路4aからのA+C信号Sd a1が供給される。そして、
2値化器5aは、直流成分が遮断されたA+C信号Sd
a1に対して、GNDレベルを中心とした2値化処理、す
なわち上記図3の(1)に示すような平均直流レベルL
1を中心とした2値化処理を施す。これにより、2値化
器5aでは、上記図3の(3)に示すような波形のディ
ジタル検出信号Sb1が得られる。
【0045】また、2値化器5bには、2値化器5aと
同様にして、図示していないコンデンサにより、直流成
分が遮断された高域強調回路4bからのB+D信号Sd
a2が供給される。そして、2値化器5bは、2値化器5
aと同様にして、直流成分が遮断されたB+D信号Sd
a2に対して、GNDレベルを中心とした2値化処理、す
なわち上記図3の(2)に示すような平均直流レベルL
2を中心とした2値化処理を施す。これにより、2値化
器5bでは、上記図3の(4)に示すような波形のディ
ジタル検出信号Sb2が得られる。
【0046】上述のようにして2値化器5aで得られた
ディジタル検出信号Sd b1、及び2値化器5bで得られ
たディジタル検出信号Sd b2は、各々、位相比較器6に
供給される。
【0047】位相比較器6は、例えば、図6に示すよう
な構成をしており、2値化器5aからのディジタル検出
信号Sd b1と、2値化器204bからのディジタル信号
Sd b2とから、進み位相差のパルス、及び遅れ位相差の
パルスを生成して、生成した2つのパルスを別々に出力
する。
【0048】以下、上記図3の(3)〜(6)及び上記
図6を用いて、位相比較器6により生成される各パルス
について具体的に説明する。
【0049】尚、上記図3の(5)及び(6)は、位相
比較器6により生成されるパルスの波形を示したもので
あり、上記図3の(3)〜(6)において、各信号の状
態部分及び状態反転部分を各々b1−X、b2−X、C
1−X、C2−Xで示すものとする。
【0050】まず、位相比較器6において、NANDゲ
ート600の出力信号Aは、状態部分b1−1及びb2
−1に示すように、2値化器5aからのディジタル検出
信号Sd b1と、2値化器5bからのディジタル検出信号
Sd b2とが共に「1」の場合のみ「0」となる。また、
ORゲート601の出力信号Bは、状態部分b1−2及
びb2−2に示すように、ディジタル検出信号Sd b1と
ディジタル検出信号Sd b2が共に「0」の場合のみ
「0」となる。さらに、NANDゲート612の出力信
号は、後述するが、ディジタル検出信号Sd b1とディジ
タル検出信号Sd b2が共に等しい場合のみ通常「0」と
なる。このため、NANDゲート600の出力信号A、
又はORゲート601の出力信号Bが「0」の場合に、
フリップフロップ604は、セット、又はリセットさ
れ、信号Cを出力する。
【0051】すなわち、ディジタル検出信号Sd b1とデ
ィジタル検出信号Sd b2が共に「1」の場合に、フリッ
プフロップ604は、セットされて、「1」の信号Cを
出力し、ディジタル検出信号Sb1とディジタル検出信号
Sb2が共に「0」の場合に、フリップフロップ604
は、リセットされて、「0」の信号Cを出力する。
【0052】そこで、例えば、ディジタル検出信号Sd
b1とディジタル検出信号Sd b2が共に「1」の場合、フ
リップフロップ604は、セットされて、「1」の信号
Cを出力するため、NANDゲート606の出力信号
D、及びNANDゲート608の出力信号Fは、共に
「0」となる。また、この場合、ORゲート607の出
力信号E、及びORゲート609の出力信号Gは、共に
「1」となる。
【0053】したがって、状態部分C1−1に示すよう
に、ディジタル検出信号Sd b1とディジタル検出信号Sd
b2が共に「1」の場合には、信号H、すなわち出力端子
I1から出力されるパルスSC1が「0」で出力される。
また、状態部分C2−1に示すように、信号I、すなわ
ち出力端子I2から出力されるパルスSC2も「0」で出
力される。
【0054】次に、ディジタル検出信号Sd b1又はディ
ジタル検出信号Sd b2が「0」になると、例えば、状態
反転部分b1−3に示すように、ディジタル検出信号S
d b1が「0」になると、状態反転部分C1−2に示すよ
うに、パルスSC1が「1」となる。この時、パルスSC2
は、「0」である。
【0055】また、状態反転部分b2−3に示すよう
に、ディジタル検出信号Sd b2が「0」になり、ディジ
タル検出信号Sd b1とディジタル検出信号Sd b2が共に
「0」になると、状態反転部分C1−3に示すように、
パルスSC1が「0」となる。この時、パルスSC2は、
「0」である。
【0056】そして、ディジタル検出信号Sd b1とディ
ジタル検出信号Sd b2が共に「0」になると、すなわち
ディジタル検出信号Sd b1とディジタル検出信号Sd b2が
共に同じ状態となると、上述したが、NANDゲート6
12の出力は、「0」となり、ORゲート601の出力
信号Bも「0」となる。このため、フリップフロップ6
04は、リセットされる。これにより、NANDゲート
606の出力信号D、及びNANDゲート608の出力
信号Fは、共に「1」となる。また、ORゲート607
の出力信号E、及びORゲート609の出力信号Gは、
共に「0」となる。
【0057】以後、ディジタル検出信号Sd b1又はディ
ジタル検出信号Sd b2が「1」になると、パルスSC1又
はパルスSC2が「1」となり、ディジタル検出信号Sd
b1とディジタル検出信号Sd b2が共に「1」になると、
パルスSC1又はパルスSC2が共に「0」となって、最初
の状態に戻る。
【0058】上述のように、位相比較器6に供給される
ディジタル検出信号Sb1の状態のみが反転した場合に
は、位相比較器6からパルスSC1が「1」で出力され、
ディジタル検出信号Sd b1とディジタル検出信号Sd b2が
共に同じ状態になると、パルスSC1が「0」となる。ま
た、位相比較器6に供給されるディジタル検出信号Sd b
2の状態のみが反転した場合には、位相比較器6からパ
ルスSC2が「1」で出力され、ディジタル検出信号Sd
b1とディジタル検出信号Sd b2が共に同じ状態になる
と、パルスSC2が「0」となる。
【0059】そして、パルスSC1とパルスSC2の「1」
の時間の長さの差が位相差を示すこととなる。
【0060】上述のようにして位相比較器6で得られた
パルスSC1とパルスSC2は、別々に、出力処理回路7に
供給される。
【0061】出力処理回路7は、図示していないが、低
域通過フィルタ及び差動増幅回路からなる。この出力処
理回路7において、位相比較器6からのパルスSC1とパ
ルスSC2は、上記低域通過フィルタを介して上記差動増
幅回路に供給される。そして、上記差動増幅回路は、上
記低域通過フィルタを介したパルスSC1とパルスSC2の
差分をとり、その差分に基いたトラッキング誤差信号を
生成する。したがって、出力処理回路7からは、上記図
3の(7)に示すようなトラッキング誤差信号Sd出力
される。
【0062】上述のように、トラッキング誤差検出回路
100では、2値化器5a,5bの前段に高域強調回路
4a,4bを備え、2値化器5a,5bには、高域強調
回路4a,4bを介した信号が供給されるようになされ
ている。
【0063】以下、高域強調回路4a,4bを備えるこ
とによる効果について具体的に説明する。
【0064】例えば、上記図2に示した光ディスク9に
は、EFM変調方式により[3T]〜[11T]の長さ
のピットの情報が記録されているものとする。また、空
間周波数特性は[L3T]〜1.5×[Lcutof
f]、[3T]の長さのピット(以下、3Tピットと言
う。)の繰り返し時の再生信号周波数は約4.5MH
z、[11T]の長さのピット(以下、11Tピットと
言う。)の繰り返し時の再生信号周波数は約1.2MH
zとする。さらに、高域強調回路4a,4bは、1MH
zで約+3dbの利得を与え、4MHzで約+12db
の利得を与えるものとする。
【0065】まず、上述のような条件において、光ディ
スク9からは、上記図17に示したようなアイパターン
を有する再生信号が得られる。また、上記図17に示し
たアイパターンを有する光ディスク9からは、トラッキ
ング誤差検出回路100により、図7に示すようなトラ
ッキング誤差信号が得られる。このトラッキング誤差信
号は、フォーカスサーボをかけて光ディスク9のトラッ
クを横切っていく場合に得られたものである。
【0066】つぎに、例えば、光ディスク9をピット非
対称性を有するディスクとした場合、この光ディスク9
からは、図8に示すように、3Tピットの振幅の中心レ
ベルL3Tが11Tピットの振幅の中心レベルL11Tから
大きくずれたアイパターンを有する再生信号が得られ
る。
【0067】そこで、上述のようなピット非対称性を有
する光ディスク9からトラッキング誤差信号を検出する
場合において、高域強調回路4a,4bの有無によるト
ラッキング誤差信号の違いは以下のようになる。
【0068】図9は、トラッキング誤差検出回路100
から高域強調回路4a,4bを省いた場合に得られるト
ラッキング誤差信号、すなわち上記図13に示したよう
な従来のトラッキング誤差検出回路200を用いた場合
に得られるトラッキング誤差信号を示した図である。ま
た、図10の(a)及び(b)は、この場合において、
2値化器に入力される信号の波形、及び2値化器から出
力される信号の波形を示した図である。
【0069】上記図9に示したトラッキング誤差信号
は、上記図7に示したトラッキング誤差信号に比べ、振
幅低下、雑音増加、及び波形歪が生じている。また、上
記図10の(a)に示すように、2値化器へ入力される
信号は、短ピットの再生振幅が中心からずれているた
め、しきい値Tを横切ることができない部分Er1〜Er4
が生じている。このため、上記図10の(b)に示すよ
うに、しきい値Tを横切ることができない部分Er1〜E
r4は、2値化されずに出力されている。
【0070】一方、図11は、高域強調回路4a,4b
を備えたトラッキング誤差検出回路100を用いた場合
に得られるトラッキング誤差信号を示した図である。ま
た、図12の(a)及び(b)は、この場合の2値化器
5a,5bに入力される信号の波形、及び2値化器5
a,5bから出力される信号の波形を示した図である。
【0071】上記図11に示したトラッキング誤差信号
は、上記図7に示したトラッキング誤差信号に比べ、振
幅低下、雑音増加、及び波形歪が生じているが、上記図
9に示したトラッキング誤差信号より、振幅低下、雑音
増加、及び波形歪が大幅に改善されている。また、上記
図12の(a)に示すように、高域強調回路4a,4b
により、短ピットの再生振幅が増大されている。このた
め、上記図12の(b)に示すように、短ピットの再生
振幅が中心からずれていてもしきい値Tを横切ることが
でき、確実に2値化することができる。
【0072】上述のように、2値化器5a,5bの前段
に高域強調回路4a,4bを備えることにより、短ピッ
トの再生振幅が増大されるため、2値化処理及び位相比
較処理を正確に行うことができる。したがって、ピット
非対称性を有する光ディスクから得られるトラッキング
誤差信号の振幅低下、雑音増加、及び波形歪を低減する
ことができる。
【0073】また、2値化器5a,5bのオフセット電
圧のばらつき、フォーカスずれ、及び光ディスクの光ピ
ックアップ光軸からの傾き等に起因する再生信号のレベ
ル低下により生じるトラッキング誤差信号の振幅低下、
雑音増加、及び波形歪を低減することができる。
【0074】したがって、トラッキング誤差検出回路1
00は、良質なトラッキング誤差信号を得ることができ
る。そして、トラッキング誤差検出回路100で得られ
たトラッキング誤差信号を用いることにより、安定した
高精度のトラッキング制御を行うことができる。
【0075】尚、上述したトラッキング誤差検出回路1
00では、2値化器5a,5bの前段に高域強調回路4
a,4bを設けた構成としたが、高域強調回路4a,4
bを設けずに、電流電圧変換器2A〜2Dに高域強調特
性を各々持たせるようにしてもよい。或いは、電流電圧
変換器2A〜2Dではなく加算器3a,3bに高域強調
特性を各々持たせるようにしてもよい。
【0076】
【発明の効果】本発明に係るトラッキング誤差検出装置
では、受光手段は、記録媒体の情報トラック上に照射光
を投射して形成された光スポットの反射光を受光素子に
より受光し、上記受光素子の受光量に応じた電流を出力
する。電流電圧変換手段は、上記受光手段の電流出力を
電圧信号に変換する。信号検出手段は、上記電流電圧変
換手段で得られた電圧信号から上記記録媒体に記録され
ている情報に応じて変化すると共に上記光スポットのト
ラッキング誤差に応じて互いに位相が変化する2つの検
出信号を生成する。波形整形手段は、上記信号検出手段
により生成された2つの検出信号を各々波形整形して2
つのディジタル検出信号を生成する。この時、上記波形
整形手段の前に備えられた高域強調手段は、各高周波成
分が増大された2つの検出信号を生成して上記波形整形
手段に供給する。位相比較手段は、上記波形整形手段に
より生成された2つのディジタル検出信号の位相差成分
に基いたトラッキング誤差信号を生成して出力する。こ
れにより、上記波形整形手段に供給される2つの検出信
号は、各高周波成分が増大されたものであるため、上記
上記波形整形手段は、2値化処理を正確に行うことがで
きる。また、上記位相比較手段には、正確な2値化処理
により得られた2つのディジタル検出信号が供給される
ため、上記位相比較手段は、位相比較処理を正確に行う
ことができ、良質のトラッキング誤差信号を生成するこ
とができる。したがって、上記トラッキング誤差検出装
置の検出精度を向上させることができる。また、このト
ラッキング誤差検出回路で得られた良質のトラッキング
誤差信号を用いることにより、安定した高精度のトラッ
キング制御を行うことができる。
【0077】また、本発明に係るトラッキング誤差検出
装置では、上記高域強調手段は、高域強調特性を有する
上記電流電圧変換手段により構成される。これにより、
信号検出手段には、各高周波成分が増大された電圧信号
が供給されることとなり、信号検出手段は、各高周波成
分が増大された2つの検出信号を生成することができ
る。また、上記波形整形手段は、2値化処理を正確に行
うことができる。また、上記位相比較手段は、位相比較
処理を正確に行うことができ、良質のトラッキング誤差
信号を生成することができる。したがって、上記トラッ
キング誤差検出装置の検出精度を向上させることができ
る。
【0078】また、本発明に係るトラッキング誤差検出
装置では、上記高域強調手段は、高域強調特性を有する
上記信号検出手段により構成される。これにより、上記
波形整形手段に供給される2つの検出信号は、各高周波
成分が増大されたものであるため、上記上記波形整形手
段は、2値化処理を正確に行うことができる。また、上
記位相比較手段は、位相比較処理を正確に行うことがで
き、良質のトラッキング誤差信号を生成することができ
る。したがって、上記トラッキング誤差検出装置の検出
精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るトラッキング誤差検出装置を適用
したトラッキング誤差検出回路の構成を示すブロック図
である。
【図2】光ヘッドの構成を示すブロック図である。
【図3】上記トラッキング誤差検出回路の各構成要素の
各出力信号を説明するための波形図である。
【図4】上記トラッキング誤差検出回路の高域強調回路
の構成を示す回路図である。
【図5】上記高域強調回路の特性を説明するための図で
ある。
【図6】上記トラッキング誤差検出回路の位相比較器の
構成を示す回路図である。
【図7】下記図17のアイパターンを有する光ディスク
から得られるトラッキング誤差信号を説明するための図
である。
【図8】ピット非対称性を有する光ディスクから得られ
る再生信号のアイパターンを説明するための図である。
【図9】上記高域強調回路を備えない場合に得られるト
ラッキング誤差信号を説明するための図である。
【図10】上記高域強調回路を備えない場合の2値化器
における入出力信号を説明するための波形図である。
【図11】上記高域強調回路を備えた場合に得られるト
ラッキング誤差信号を説明するための図である。
【図12】上記高域強調回路を備えた場合の2値化器に
おける入出力信号を説明するための波形図である。
【図13】従来のトラッキング誤差検出回路の構成を示
すブロック図である。
【図14】光ディスク用光学系の空間周波数特性を説明
するための図である。
【図15】ピット非対称性を持たない光ディスクから得
られる再生信号のアイパターンを説明するための図であ
る。
【図16】ピット非対称性を有する光ディスクから得ら
れる再生信号のアイパターンを説明するための図であ
る。
【図17】最短ピットのピット長が光学系の遮断空間周
波数相当のピット長に最も近い場合の最短ピットの再生
振幅を説明するための図である。
【符号の説明】
1 4分割フォトディテクタ 2A〜2D 電流電圧変換器 3a,3b 加算器 4a,4b 高域強調回路 5a,5b 2値化器 6 位相比較器 7 出力処理回路 100 トラッキング誤差検出回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体の情報トラック上に照射光を投
    射して形成された光スポットの反射光を受光素子により
    受光し、上記受光素子の受光量に応じた電流を出力する
    受光手段と、 上記受光手段の電流出力を電圧信号に変換する電流電圧
    変換手段と、 上記電流電圧変換手段で得られた電圧信号から上記記録
    媒体に記録されている情報に応じて変化すると共に上記
    光スポットのトラッキング誤差に応じて互いに位相が変
    化する2つの検出信号を生成する信号検出手段と、 上記信号検出手段により生成された2つの検出信号を各
    々波形整形して2つのディジタル検出信号を生成する波
    形整形手段と、 上記波形整形手段により生成された2つのディジタル検
    出信号の位相差成分に基いたトラッキング誤差信号を生
    成して出力する位相比較手段とを備え、 上記波形整形手段の前に各高周波成分が増大された2つ
    の検出信号を生成する高域強調手段を備えることを特徴
    とするトラッキング誤差検出装置。
  2. 【請求項2】 上記高域強調手段は、高域強調特性を有
    する上記電流電圧変換手段により構成されることを特徴
    とする請求項1記載のトラッキング誤差検出装置。
  3. 【請求項3】 上記高域強調手段は、高域強調特性を有
    する上記信号検出手段により構成されることを特徴とす
    る請求項1記載のトラッキング誤差検出装置。
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