JPH09162016A - 酸化亜鉛バリスタおよびその製造方法およびそれらに用いる被覆用結晶化ガラス組成物 - Google Patents
酸化亜鉛バリスタおよびその製造方法およびそれらに用いる被覆用結晶化ガラス組成物Info
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- glass
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 主として電力分野に用いられる酸化亜鉛バリ
スタおよび、サーミスタ、バリスタなどの酸化物系セラ
ミックの被覆に用いられる結晶化ガラス組成物におい
て、結晶化ガラス焼付処理後の電気的な諸特性の劣化
や、酸化物セラミックとの密着性が悪いという課題を解
決し、高信頼性の酸化亜鉛バリスタおよびその製造方
法、さらに酸化物系セラミック一般に用いられる被覆用
結晶化ガラス組成物を提供することを目的とする。 【解決手段】 ZnOを主成分とする焼結体1の側面に
少なくともZrO2を0.1〜5.0重量%含むPbO
を主成分とする結晶化ガラスからなる側面高抵抗層3を
有する構成としたものである。
スタおよび、サーミスタ、バリスタなどの酸化物系セラ
ミックの被覆に用いられる結晶化ガラス組成物におい
て、結晶化ガラス焼付処理後の電気的な諸特性の劣化
や、酸化物セラミックとの密着性が悪いという課題を解
決し、高信頼性の酸化亜鉛バリスタおよびその製造方
法、さらに酸化物系セラミック一般に用いられる被覆用
結晶化ガラス組成物を提供することを目的とする。 【解決手段】 ZnOを主成分とする焼結体1の側面に
少なくともZrO2を0.1〜5.0重量%含むPbO
を主成分とする結晶化ガラスからなる側面高抵抗層3を
有する構成としたものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主として電力分野に
用いられる酸化亜鉛バリスタおよびその製造方法および
それらに用いる被覆用結晶化ガラス組成物に関するもの
である。
用いられる酸化亜鉛バリスタおよびその製造方法および
それらに用いる被覆用結晶化ガラス組成物に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】ZnOを主成分とし、Bi2O3,Co
O,Sb2O3,Cr2O3,MnO2を始めとする種類の
金属酸化物を副成分とする酸化亜鉛バリスタは、大きな
サージ耐量と優れた電圧非直線性を有し、近年ギャップ
レスアレスタ用の素子として、従来のシリコンカーバイ
トバリスタにとって代わって広く利用されていることは
周知の通りである。
O,Sb2O3,Cr2O3,MnO2を始めとする種類の
金属酸化物を副成分とする酸化亜鉛バリスタは、大きな
サージ耐量と優れた電圧非直線性を有し、近年ギャップ
レスアレスタ用の素子として、従来のシリコンカーバイ
トバリスタにとって代わって広く利用されていることは
周知の通りである。
【0003】従来より酸化亜鉛バリスタの製造方法とし
て、例えば特開昭62−101002号公報などが開示
されているが、前記先行例の内容は以下の通りである。
まず、主成分のZnOに、Bi2O3,Sb2O3,Cr2
O3,CoO,MnO2などの金属酸化物をそれぞれ0.
01〜6.0モル%添加した原料粉を混合、造粒し、こ
の造粒粉を円柱状に加圧、形成し、電気炉で1200
℃、6時間焼成する。次に、得られた焼結体の側面に、
PbOを60重量%含有するPbO系ガラスフリットを
80重量%と、長石を20重量%と、有機バインダーと
からなるガラスペーストを、スクリーン印刷機で5〜5
00mg/cm2塗布した後、焼付処理を行う。このように
して得られた素子の両端面を平面研磨し、アルミニウム
のメタリコン電極を形成し、酸化亜鉛バリスタを得るも
のである。
て、例えば特開昭62−101002号公報などが開示
されているが、前記先行例の内容は以下の通りである。
まず、主成分のZnOに、Bi2O3,Sb2O3,Cr2
O3,CoO,MnO2などの金属酸化物をそれぞれ0.
01〜6.0モル%添加した原料粉を混合、造粒し、こ
の造粒粉を円柱状に加圧、形成し、電気炉で1200
℃、6時間焼成する。次に、得られた焼結体の側面に、
PbOを60重量%含有するPbO系ガラスフリットを
80重量%と、長石を20重量%と、有機バインダーと
からなるガラスペーストを、スクリーン印刷機で5〜5
00mg/cm2塗布した後、焼付処理を行う。このように
して得られた素子の両端面を平面研磨し、アルミニウム
のメタリコン電極を形成し、酸化亜鉛バリスタを得るも
のである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の製造方法による酸化亜鉛バリスタは、スクリーン印
刷法を用いるため、側面ガラス層の厚みが均一に形成さ
れ、放電耐量特性のバラツキが小さいという長所を持つ
ものの、PbO系ガラスフリットと長石のコンポジット
ガラスであるため、放電耐量特性が低く、またガラス焼
付処理時に電圧非直線性が低下し、課電寿命特性も悪化
するという欠点を有していた。
来の製造方法による酸化亜鉛バリスタは、スクリーン印
刷法を用いるため、側面ガラス層の厚みが均一に形成さ
れ、放電耐量特性のバラツキが小さいという長所を持つ
ものの、PbO系ガラスフリットと長石のコンポジット
ガラスであるため、放電耐量特性が低く、またガラス焼
付処理時に電圧非直線性が低下し、課電寿命特性も悪化
するという欠点を有していた。
【0005】本発明は前記従来の課題を解決するもの
で、高信頼性の酸化亜鉛バリスタおよびその製造方法お
よびそれらに用いる被覆用結晶化ガラス組成物を提供す
ることを目的とするものである。
で、高信頼性の酸化亜鉛バリスタおよびその製造方法お
よびそれらに用いる被覆用結晶化ガラス組成物を提供す
ることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は、ZnOを主成分とする焼結体の側面に、少
なくともZrO2を0.1〜5.0重量%含むPbOを
主成分とする結晶化ガラスからなる側面高抵抗層を設け
る構成としたものである。また、前記焼結体の側面に少
なくともZrO2を0.1〜5.0重量%含むPbOを
主成分とする結晶化ガラスと有機バインダーからなるガ
ラスペーストを10.0〜150.0mg/cm2塗布し、
450〜650℃の温度範囲にて焼付処理し、側面高抵
抗層を形成するものである。
に本発明は、ZnOを主成分とする焼結体の側面に、少
なくともZrO2を0.1〜5.0重量%含むPbOを
主成分とする結晶化ガラスからなる側面高抵抗層を設け
る構成としたものである。また、前記焼結体の側面に少
なくともZrO2を0.1〜5.0重量%含むPbOを
主成分とする結晶化ガラスと有機バインダーからなるガ
ラスペーストを10.0〜150.0mg/cm2塗布し、
450〜650℃の温度範囲にて焼付処理し、側面高抵
抗層を形成するものである。
【0007】さらに、側面高抵抗層用の、少なくともZ
rO2を0.1〜5.0重量%含むPbO−ZnO−B2
O3−SiO2−ZrO2系の酸化物セラミック被覆用の
結晶化ガラス組成物を提供するものである。
rO2を0.1〜5.0重量%含むPbO−ZnO−B2
O3−SiO2−ZrO2系の酸化物セラミック被覆用の
結晶化ガラス組成物を提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1の発明によれ
ば、PbO−長石系コンポジットガラスに較べ、PbO
を主成分とする結晶化ガラスは、ZrO2の添加により
結晶化が促進され、SiO2の添加により被覆膜の強度
が向上し、焼結体との密着性もよいため放電耐量特性に
優れ、さらに絶縁性も高いため、焼付処理時の電圧非直
線性の低下を最小限に抑えることが可能となり、課電寿
命特性にも優れた高信頼性の酸化亜鉛バリスタを得るこ
とができる。
ば、PbO−長石系コンポジットガラスに較べ、PbO
を主成分とする結晶化ガラスは、ZrO2の添加により
結晶化が促進され、SiO2の添加により被覆膜の強度
が向上し、焼結体との密着性もよいため放電耐量特性に
優れ、さらに絶縁性も高いため、焼付処理時の電圧非直
線性の低下を最小限に抑えることが可能となり、課電寿
命特性にも優れた高信頼性の酸化亜鉛バリスタを得るこ
とができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例の酸化亜鉛バリスタ
およびその製造方法、さらに被覆用結晶化ガラス組成物
について実施例に基づき詳細に説明する。
およびその製造方法、さらに被覆用結晶化ガラス組成物
について実施例に基づき詳細に説明する。
【0010】まず、ZnOの粉末に合計量に対し、Bi
2O3 0.5モル%、Co2O3 0.5モル%、MnO
2 0.5モル%、Sb2O3 1.0モル%、Cr2O3
0.5モル%、NiO 0.5モル%、SiO2
0.5モル%を加え、純水、バインダー、分散剤ととも
に例えばボールミルにて充分に混合、粉砕した後、スプ
レードライヤーにて乾燥、造粒して原料粉を得た。この
原料粉を直径40mm、厚さ30mmの大きさに圧縮成形
し、500℃以上の温度条件にて脱脂処理した。その
後、1100〜1250℃の温度範囲で焼成し、焼結体
を得た。
2O3 0.5モル%、Co2O3 0.5モル%、MnO
2 0.5モル%、Sb2O3 1.0モル%、Cr2O3
0.5モル%、NiO 0.5モル%、SiO2
0.5モル%を加え、純水、バインダー、分散剤ととも
に例えばボールミルにて充分に混合、粉砕した後、スプ
レードライヤーにて乾燥、造粒して原料粉を得た。この
原料粉を直径40mm、厚さ30mmの大きさに圧縮成形
し、500℃以上の温度条件にて脱脂処理した。その
後、1100〜1250℃の温度範囲で焼成し、焼結体
を得た。
【0011】一方、被覆用結晶化ガラスは、PbO,Z
nO,B2O3,SiO2,ZrO2を所定量秤量し、例え
ばボールミルにて混合、粉砕した後、白金ルツボにて1
000〜1200℃の温度条件で溶融し、急冷してガラ
ス化させた。このガラスを粗粉砕した後、ボールミルに
て微粉砕し、ガラスフリットを得た。なお、比較検討用
試料としてPbO 70.0重量%、ZnO 25.0
重量%、B2O3 5.0重量%からなるガラフスリット
80.0重量%と長石(長石はKAlSi3O8,NaA
lSi3O8,CaAl2Si2O8の固溶体)20.0重
量%からなるコンポジットガラスを同様の工程で作製し
た。
nO,B2O3,SiO2,ZrO2を所定量秤量し、例え
ばボールミルにて混合、粉砕した後、白金ルツボにて1
000〜1200℃の温度条件で溶融し、急冷してガラ
ス化させた。このガラスを粗粉砕した後、ボールミルに
て微粉砕し、ガラスフリットを得た。なお、比較検討用
試料としてPbO 70.0重量%、ZnO 25.0
重量%、B2O3 5.0重量%からなるガラフスリット
80.0重量%と長石(長石はKAlSi3O8,NaA
lSi3O8,CaAl2Si2O8の固溶体)20.0重
量%からなるコンポジットガラスを同様の工程で作製し
た。
【0012】以上のように作製したガラスフリットの組
成およびガラス転移点Tg、線膨脹係数αおよび結晶性
を下記の(表1)に示した。
成およびガラス転移点Tg、線膨脹係数αおよび結晶性
を下記の(表1)に示した。
【0013】なお、(表1)においてガラス転移点Tg
および線膨脹係数αは熱分析装置を用いて測定した。ま
た、結晶性は金属顕微鏡あるいは電子顕微鏡によりガラ
スの表面状態を観察し、結晶性の高い試料については○
印で、全く結晶の見られないものについては×印で表示
した。
および線膨脹係数αは熱分析装置を用いて測定した。ま
た、結晶性は金属顕微鏡あるいは電子顕微鏡によりガラ
スの表面状態を観察し、結晶性の高い試料については○
印で、全く結晶の見られないものについては×印で表示
した。
【0014】
【表1】
【0015】(表1)よりPbOの添加量が多い場合、
線膨脹係数αが高くなり、ZnOの添加量が多い場合、
ガラス転移点Tgが低くなり結晶化しやすくなる。ま
た、B 2O3の添加量が多い場合、ガラス転移点Tgが高
くなり、添加量が15.0重量%を超えた場合には結晶
化しにくくなる。さらに、SiO2の添加量が多くなる
に従いガラス転移点Tgは高くなる傾向があり、線膨脹
係数αは低くなる傾向がある。そして、ZnO2の添加
量が増加するに従いガラスの結晶化が進行した。また、
PbO,B2O3が少ない系ではポーラスなガラスとなり
易かった。
線膨脹係数αが高くなり、ZnOの添加量が多い場合、
ガラス転移点Tgが低くなり結晶化しやすくなる。ま
た、B 2O3の添加量が多い場合、ガラス転移点Tgが高
くなり、添加量が15.0重量%を超えた場合には結晶
化しにくくなる。さらに、SiO2の添加量が多くなる
に従いガラス転移点Tgは高くなる傾向があり、線膨脹
係数αは低くなる傾向がある。そして、ZnO2の添加
量が増加するに従いガラスの結晶化が進行した。また、
PbO,B2O3が少ない系ではポーラスなガラスとなり
易かった。
【0016】次に、このガラスフリット85重量%と、
有機バインダー(エチルセルロース、ブチルカルビトー
ルアセテートの混合物)15重量%を、例えば三本ロー
ルミルにて充分に混合し、被覆用ガラスペーストを得
た。この被覆用ガラスペーストを、例えば曲面スクリー
ン印刷機にて125〜250メッシュのスクリーンを用
いて前記焼結体の側面に印刷した。ここで、被覆用ガラ
スペーストの塗布量はペーストを塗布した後、150℃
で30分間乾燥して焼結体の重量差から求めた。また、
塗布量は被覆用ガラスペーストに有機バインダー、酢酸
n−ブチルを添加して調整した。その後、350〜70
0℃の温度条件にて被覆用ガラスペーストの焼付処理を
行い、焼結体に側面高抵抗層を形成した。次に、この焼
結体の両端面を平面研磨し、アルミニウムのメタリコン
電極を形成し、酸化亜鉛バリスタを得た。
有機バインダー(エチルセルロース、ブチルカルビトー
ルアセテートの混合物)15重量%を、例えば三本ロー
ルミルにて充分に混合し、被覆用ガラスペーストを得
た。この被覆用ガラスペーストを、例えば曲面スクリー
ン印刷機にて125〜250メッシュのスクリーンを用
いて前記焼結体の側面に印刷した。ここで、被覆用ガラ
スペーストの塗布量はペーストを塗布した後、150℃
で30分間乾燥して焼結体の重量差から求めた。また、
塗布量は被覆用ガラスペーストに有機バインダー、酢酸
n−ブチルを添加して調整した。その後、350〜70
0℃の温度条件にて被覆用ガラスペーストの焼付処理を
行い、焼結体に側面高抵抗層を形成した。次に、この焼
結体の両端面を平面研磨し、アルミニウムのメタリコン
電極を形成し、酸化亜鉛バリスタを得た。
【0017】図1に、以上のようにして得られた本発明
の一実施例による酸化亜鉛バリスタの断面図を示す。図
1において、1は酸化亜鉛を主成分とする焼結体、2は
焼結体1の両端面に形成された電極、3は焼結体1の側
面に結晶化ガラスを焼付処理して得られた側面高抵抗層
である。
の一実施例による酸化亜鉛バリスタの断面図を示す。図
1において、1は酸化亜鉛を主成分とする焼結体、2は
焼結体1の両端面に形成された電極、3は焼結体1の側
面に結晶化ガラスを焼付処理して得られた側面高抵抗層
である。
【0018】次に、下記の(表2)に、(表1)の被覆
用ガラスを用いて作成して酸化亜鉛バリスタの外観、
用ガラスを用いて作成して酸化亜鉛バリスタの外観、
【0019】
【外1】
【0020】、放電耐量特性および課電寿命特性を示
す。ここで、被覆用ガラスペーストの塗布量は、50mg
/cm2となるようペーストの粘度をコントロールした。
また、焼付処理条件は550℃、1時間である。ここ
で、試料数は各ロットn=5個である。また
す。ここで、被覆用ガラスペーストの塗布量は、50mg
/cm2となるようペーストの粘度をコントロールした。
また、焼付処理条件は550℃、1時間である。ここ
で、試料数は各ロットn=5個である。また
【0021】
【外2】
【0022】は直流定電流電源を用いて測定した。そし
て、放電耐量特性は4/10μSの衝撃電流を5分間隔
で同一方向に2回ずつ印加し、40kAよりステップア
ップし、外観の異常の有無を目視にて、必要な場合には
金属顕微鏡を用いて調べた。ここで、表中の○印は所定
電流を2回印加した後、サンプルに全く異常が認められ
なかったことを示し、△印は1〜2個に、×印は3〜5
個に異常が認められたことを示している。さらに、課電
寿命特性は周囲温度130℃、課電率95%(AC,ピ
ーク値)の条件で行い、漏れ電流が5mA(ピーク値)
に至るまでの時間を測定した。また、
て、放電耐量特性は4/10μSの衝撃電流を5分間隔
で同一方向に2回ずつ印加し、40kAよりステップア
ップし、外観の異常の有無を目視にて、必要な場合には
金属顕微鏡を用いて調べた。ここで、表中の○印は所定
電流を2回印加した後、サンプルに全く異常が認められ
なかったことを示し、△印は1〜2個に、×印は3〜5
個に異常が認められたことを示している。さらに、課電
寿命特性は周囲温度130℃、課電率95%(AC,ピ
ーク値)の条件で行い、漏れ電流が5mA(ピーク値)
に至るまでの時間を測定した。また、
【0023】
【外3】
【0024】、課電寿命は5個の平均値で示している。
以上の試料数、
以上の試料数、
【0025】
【外4】
【0026】の測定方法、放電耐量の試験方法、課電寿
命特性の評価方法については、特別の記載がない限り、
以下の各実施例についても同様とする。
命特性の評価方法については、特別の記載がない限り、
以下の各実施例についても同様とする。
【0027】
【表2】
【0028】(表1)および(表2)から、被覆用結晶
化ガラスの線膨脹係数が65×10 -7/℃より小さい場
合(G1,G5,G18ガラス)はガラスが剥離し易く
なり、90×10-7/℃を超えた場合(G4,G8ガラ
ス)にはクラックが発生し易くなることがわかる。これ
らクラックやガラス剥離が発生した試料は、側面高抵抗
層の絶縁性が悪いため、放電耐量特性が低いと考えられ
る。
化ガラスの線膨脹係数が65×10 -7/℃より小さい場
合(G1,G5,G18ガラス)はガラスが剥離し易く
なり、90×10-7/℃を超えた場合(G4,G8ガラ
ス)にはクラックが発生し易くなることがわかる。これ
らクラックやガラス剥離が発生した試料は、側面高抵抗
層の絶縁性が悪いため、放電耐量特性が低いと考えられ
る。
【0029】また、ZnOの添加は、酸化亜鉛バリスタ
の電気的諸特性、信頼性に大きな影響を及ぼさず、ガラ
スの物性中でもガラス転移点の低下に役立つ。また、先
行文献例であるPbO−ZnO−B2O3、長石のコンポ
ジットガラスを用いた場合、課電寿命特性は実用的なレ
ベルではあるが放電耐量特性が低いことがわかる。
の電気的諸特性、信頼性に大きな影響を及ぼさず、ガラ
スの物性中でもガラス転移点の低下に役立つ。また、先
行文献例であるPbO−ZnO−B2O3、長石のコンポ
ジットガラスを用いた場合、課電寿命特性は実用的なレ
ベルではあるが放電耐量特性が低いことがわかる。
【0030】次に、ZrO2の添加量について考察す
る。まず、ZrO2の添加量が0.1重量%以上の組成
系においてはいずれの組成系であっても電圧非直線性が
向上し、それにともない課電寿命特性も向上する。これ
は、ZrO2を0.1重量%以上添加することにより、
ガラス焼付処理時に焼結体側面にZrO2が若干拡散
し、ZnO粒子の抵抗が上昇するためであると考えられ
る。一方、ZrO2の添加量が5.0重量%より多い場
合、放電耐量特性が低い。これは、焼付処理時のガラス
の流動性が悪いため、ポーラスになり易いためであると
考えられる。従って、酸化亜鉛バリスタの側面高抵抗層
用のPbO−ZnO−B2O3−SiO2−ZrO2系結晶
化ガラスにおいて、少なくともZrO2を0.1〜5.
0重量%含む組成系であることが必要条件である。
る。まず、ZrO2の添加量が0.1重量%以上の組成
系においてはいずれの組成系であっても電圧非直線性が
向上し、それにともない課電寿命特性も向上する。これ
は、ZrO2を0.1重量%以上添加することにより、
ガラス焼付処理時に焼結体側面にZrO2が若干拡散
し、ZnO粒子の抵抗が上昇するためであると考えられ
る。一方、ZrO2の添加量が5.0重量%より多い場
合、放電耐量特性が低い。これは、焼付処理時のガラス
の流動性が悪いため、ポーラスになり易いためであると
考えられる。従って、酸化亜鉛バリスタの側面高抵抗層
用のPbO−ZnO−B2O3−SiO2−ZrO2系結晶
化ガラスにおいて、少なくともZrO2を0.1〜5.
0重量%含む組成系であることが必要条件である。
【0031】以上の結果より、被覆用結晶化ガラスの組
成は、PbOが55.0〜75.0重量%、ZnOが1
0.0〜30.0重量%、B2O3が5.0〜10.0重
量%、SiO2が0〜15.0重量%、ZrO2が0.1
〜5.0重量%の範囲が最適であることがわかる。ま
た、酸化亜鉛バリスタの側面高抵抗層用としては、線膨
脹係数が65〜90×10-7/℃の範囲であることが必
要である。
成は、PbOが55.0〜75.0重量%、ZnOが1
0.0〜30.0重量%、B2O3が5.0〜10.0重
量%、SiO2が0〜15.0重量%、ZrO2が0.1
〜5.0重量%の範囲が最適であることがわかる。ま
た、酸化亜鉛バリスタの側面高抵抗層用としては、線膨
脹係数が65〜90×10-7/℃の範囲であることが必
要である。
【0032】次に、本発明例である(表1)のG16ガ
ラスを用いてガラスペーストの塗布量を検討した。この
結果を下記の(表3)に示した。この際、ガラスペース
トの塗布量は、1.0〜300.0mg/cm2で、ペース
トの粘度および塗布回数でコントロールした。この時、
塗布量が10.0mg/cm2より少ない場合、被覆膜の強
度が低いため、また塗布量が150.0mg/cm2より多
い場合にはガラスに流れが発生したり、ピンホールが発
生し易いため、放電耐量特性が悪い。従って、ガラスペ
ーストの塗布量は10.0〜150.0mg/cm2の範囲
が最適であることがわかる。
ラスを用いてガラスペーストの塗布量を検討した。この
結果を下記の(表3)に示した。この際、ガラスペース
トの塗布量は、1.0〜300.0mg/cm2で、ペース
トの粘度および塗布回数でコントロールした。この時、
塗布量が10.0mg/cm2より少ない場合、被覆膜の強
度が低いため、また塗布量が150.0mg/cm2より多
い場合にはガラスに流れが発生したり、ピンホールが発
生し易いため、放電耐量特性が悪い。従って、ガラスペ
ーストの塗布量は10.0〜150.0mg/cm2の範囲
が最適であることがわかる。
【0033】
【表3】
【0034】次に、本発明例である(表1)のG16ガ
ラスを用いてガラスペーストの焼付処理条件を検討し
た。この結果を下記の(表4)に示した。この際、ガラ
スペーストの塗布量は50.0mg/cm2となるよう粘度
をコントロールした。また、ガラスペーストの焼付処理
は350〜700℃の温度範囲にて保持時間を1時間と
し空気中で行った。この結果、450℃より低温で焼付
処理を行った場合、ガラスペーストが充分に溶融しない
ため放電耐量特性が低く、650℃より高温で焼付処理
を行った場合、電圧比が著しく低下し、課電寿命特性が
悪化する。従って、ガラスペーストの焼付処理条件は4
50〜650℃の温度範囲が最適であることがわかる。
ラスを用いてガラスペーストの焼付処理条件を検討し
た。この結果を下記の(表4)に示した。この際、ガラ
スペーストの塗布量は50.0mg/cm2となるよう粘度
をコントロールした。また、ガラスペーストの焼付処理
は350〜700℃の温度範囲にて保持時間を1時間と
し空気中で行った。この結果、450℃より低温で焼付
処理を行った場合、ガラスペーストが充分に溶融しない
ため放電耐量特性が低く、650℃より高温で焼付処理
を行った場合、電圧比が著しく低下し、課電寿命特性が
悪化する。従って、ガラスペーストの焼付処理条件は4
50〜650℃の温度範囲が最適であることがわかる。
【0035】
【表4】
【0036】なお、本実施例ではPbO−ZnO−B2
O3−ZrO2、PbO−ZnO−B2O3−SiO2−Z
rO2の4および5成分系の被覆用結晶化ガラスについ
て述べたが、第6成分として、さらにガラスの結晶化を
促進する微量添加物、例えばAl2O3,SnO2などを
添加しても本発明の効果に変わりはない。また、ガラス
転移点を低下させる物質として、前記実施例ではZnO
を用いたが、これはその他の物質で置き換えることもで
きるのはもちろんである。さらに、本実施形態では、酸
化物セラミックの代表例として、酸化亜鉛バリスタに本
発明のPbO−ZnO−B2O3−SiO2−ZrO2系の
被覆用結晶化ガラスを用いたが、チタン酸ストロンチウ
ム系のバリスタ、チタン酸バリウム系のコンデンサや正
特性サーミスタ、金属酸化物系の負特性サーミスタな
ど、いずれの酸化物セラミックにも全く同様に適用でき
るものである。
O3−ZrO2、PbO−ZnO−B2O3−SiO2−Z
rO2の4および5成分系の被覆用結晶化ガラスについ
て述べたが、第6成分として、さらにガラスの結晶化を
促進する微量添加物、例えばAl2O3,SnO2などを
添加しても本発明の効果に変わりはない。また、ガラス
転移点を低下させる物質として、前記実施例ではZnO
を用いたが、これはその他の物質で置き換えることもで
きるのはもちろんである。さらに、本実施形態では、酸
化物セラミックの代表例として、酸化亜鉛バリスタに本
発明のPbO−ZnO−B2O3−SiO2−ZrO2系の
被覆用結晶化ガラスを用いたが、チタン酸ストロンチウ
ム系のバリスタ、チタン酸バリウム系のコンデンサや正
特性サーミスタ、金属酸化物系の負特性サーミスタな
ど、いずれの酸化物セラミックにも全く同様に適用でき
るものである。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、酸化亜鉛
を主成分とする焼結体の側面に少なくともZrO2を
0.1〜5.0重量%含むPbO−ZnO−B2O3−S
iO2−ZrO2系の酸化物セラミック被覆用の結晶化ガ
ラスを450〜650℃の温度条件で焼付処理すること
により、放電耐量特性、課電寿命特性の優れた酸化亜鉛
バリスタを得ることができる。
を主成分とする焼結体の側面に少なくともZrO2を
0.1〜5.0重量%含むPbO−ZnO−B2O3−S
iO2−ZrO2系の酸化物セラミック被覆用の結晶化ガ
ラスを450〜650℃の温度条件で焼付処理すること
により、放電耐量特性、課電寿命特性の優れた酸化亜鉛
バリスタを得ることができる。
【図1】本発明の一実施例による酸化亜鉛バリスタの断
面図
面図
1 焼結体 2 電極 3 側面高抵抗層
Claims (6)
- 【請求項1】 酸化亜鉛を主成分とし、焼結体自身がバ
リスタ特性を有する焼結体の側面に、少なくとも酸化ジ
ルコニウムをZrO2の形に換算して0.1〜5.0重
量%含むPbOを主成分とする結晶化ガラスからなる側
面高抵抗層を有する酸化亜鉛バリスタ。 - 【請求項2】 側面高抵抗層がPbO−ZnO−B2O3
−ZrO2系結晶化ガラスからなる請求項1記載の酸化
亜鉛バリスタ。 - 【請求項3】 側面高抵抗層がPbO−ZnO−B2O3
−SiO2−ZrO2系結晶化ガラスからなる請求項1記
載の酸化亜鉛バリスタ。 - 【請求項4】 酸化亜鉛を主成分とし、焼結体自身がバ
リスタ特性を有する焼結体の側面に、少なくとも酸化ジ
ルコニウムをZrO2の形に換算して0.1〜5.0重
量%含むPbOを主成分とする結晶化ガラスと、有機物
からなるガラスペーストを10.0〜150.0mg/cm
2塗布し、450〜650℃の温度範囲にて焼付処理す
る酸化亜鉛バリスタの製造方法。 - 【請求項5】 結晶化ガラスの線膨脹係数が65〜90
×10-7/℃である請求項4記載の酸化亜鉛バリスタの
製造方法。 - 【請求項6】 PbO 55.0〜75.0重量%、Z
nO 10.0〜30.0重量%、B2O3 5.0〜1
5.0重量%、SiO2 0〜15.0重量%、ZrO2
0.1〜5.0重量%からなる被覆用結晶化ガラス組
成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7322681A JPH09162016A (ja) | 1995-12-12 | 1995-12-12 | 酸化亜鉛バリスタおよびその製造方法およびそれらに用いる被覆用結晶化ガラス組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7322681A JPH09162016A (ja) | 1995-12-12 | 1995-12-12 | 酸化亜鉛バリスタおよびその製造方法およびそれらに用いる被覆用結晶化ガラス組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09162016A true JPH09162016A (ja) | 1997-06-20 |
Family
ID=18146435
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7322681A Pending JPH09162016A (ja) | 1995-12-12 | 1995-12-12 | 酸化亜鉛バリスタおよびその製造方法およびそれらに用いる被覆用結晶化ガラス組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09162016A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008098300A (ja) * | 2006-10-10 | 2008-04-24 | Koa Corp | 酸化亜鉛系積層チップバリスタおよびその製造方法 |
| CN110534274A (zh) * | 2017-10-23 | 2019-12-03 | 潮州三环(集团)股份有限公司 | 一种阻值范围为0.1ω/□~1ω/□的厚膜电阻浆料及其制备方法 |
| JPWO2022202039A1 (ja) * | 2021-03-26 | 2022-09-29 |
-
1995
- 1995-12-12 JP JP7322681A patent/JPH09162016A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008098300A (ja) * | 2006-10-10 | 2008-04-24 | Koa Corp | 酸化亜鉛系積層チップバリスタおよびその製造方法 |
| CN110534274A (zh) * | 2017-10-23 | 2019-12-03 | 潮州三环(集团)股份有限公司 | 一种阻值范围为0.1ω/□~1ω/□的厚膜电阻浆料及其制备方法 |
| CN110534274B (zh) * | 2017-10-23 | 2021-07-02 | 潮州三环(集团)股份有限公司 | 一种阻值范围为0.1ω/□~1ω/□的厚膜电阻浆料及其制备方法 |
| JPWO2022202039A1 (ja) * | 2021-03-26 | 2022-09-29 | ||
| WO2022202039A1 (ja) * | 2021-03-26 | 2022-09-29 | 株式会社村田製作所 | 電子部品 |
| US12308174B2 (en) | 2021-03-26 | 2025-05-20 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Electronic component |
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