JPH09162107A - 投影露光方法 - Google Patents

投影露光方法

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JPH09162107A
JPH09162107A JP7321363A JP32136395A JPH09162107A JP H09162107 A JPH09162107 A JP H09162107A JP 7321363 A JP7321363 A JP 7321363A JP 32136395 A JP32136395 A JP 32136395A JP H09162107 A JPH09162107 A JP H09162107A
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Kosuke Suzuki
広介 鈴木
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    • G03F7/70241—Optical aspects of refractive lens systems, i.e. comprising only refractive elements
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    • G03F7/70216—Mask projection systems
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で投影像の非線形倍率誤差を或る
程度補正する。 【解決手段】 2点の像高xA ,xB における投影光学
系及びレチクルの照射量の変化に伴う倍率変化量BA ,
BB をそれぞれの像高位置におけるモデル式に基づいて
算出する。2点の像高xA 及びxB での補正後の残留倍
率誤差量LA 及びLB の絶対値が同一になるように原点
を通る直線33の傾きを求める。この直線33の傾きを
示す比例係数sと像高xA との積(s・xA )が、像高
xA における投影倍率の線形成分の補正量となる。この
ように求められた倍率補正量を目標値として、投影露光
装置に設けられた線形倍率の補正機構を介して投影倍率
を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体素
子、液晶表示素子、撮像素子(CCD等)、又は薄膜磁
気ヘッド等を製造するためのフォトリソグラフィ工程で
使用される投影露光装置において、マスクのパターンを
感光基板上に高精度に転写するための投影露光方法に関
し、特に、非線形倍率誤差の補正方法として好適なもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体素子等を製造するためのフ
ォトリソグラフィ工程では、レチクル(又はフォトマス
ク等)のパターンを投影光学系を介してウエハ(又はガ
ラスプレート)上の各ショット領域にそれぞれ一括露光
するステッパー型の投影露光装置が主に使用されてい
た。これに対して、最近では結像特性を維持したまま、
より広い面積のパターンを露光する要求に応えるべく、
レチクルとウエハとを投影光学系に対して相対的に走査
してウエハ上の各ショット領域にレチクルのパターンを
それぞれ逐次露光するスリットスキャン方式、又はステ
ップ・アンド・スキャン方式等の走査露光型の投影露光
装置も使用されている。
【0003】これらの投影露光装置の重要な性能の1つ
に重ね合わせ精度が挙げられる。即ち、半導体素子等
は、異なる回路パターンをウエハ上に幾層にも積み重ね
て形成されるため、回路パターンが描画されたレチクル
と、ウエハ上の各ショット領域のパターンとを精密に重
ね合わせて露光する必要がある。そして、この重ね合わ
せ精度に影響を与える要素の中で重要なものに投影光学
系の倍率誤差(ディストーション)がある。超LSI等
に用いられるパターンの大きさは年々微細化の傾向を強
め、それに伴ってウエハ上での重ね合わせ精度の向上に
対する要求も強まっている。従って、投影倍率を所定の
値に保つ必要性が極めて高くなってきている。
【0004】投影光学系の投影倍率は、装置の僅かな温
度変化や、投影露光装置が置かれたクリーンルーム内の
大気の僅かな気圧変動、温度変化、及び投影光学系への
露光光による照射エネルギーの照射履歴等により、所定
の倍率の近傍で変動する。また、レチクル等の熱膨張等
によりディストーションが発生する場合もある。このた
め、最近の投影露光装置としては、投影光学系の倍率を
微調整して、所定の倍率付近に維持するための倍率補正
機構を有するものも使用されている。この倍率補正機構
としては、具体的には、レチクルと投影光学系との間隔
を変化させる機構、投影光学系中の所定のレンズ間隔を
変化させる機構、及び投影光学系中に設けた所定の空気
室の圧力を調整する等の機構が既に提案されている。
【0005】ところで、以上のような倍率補正機構を用
いて補正する場合、従来は、例えば最大像高の7割等の
所定の基準像高で倍率誤差を合わせ込む方式を用いてい
た。また、ディストーションの中には像高に応じて倍率
誤差が非線形に変化する非線形倍率誤差もある。この非
線形倍率誤差の中で、特に像高の変化に対して倍率誤差
がC字状に変化する所謂「C字ディストーション」が重
ね合わせ誤差を更に改善する上での障害となりつつあ
る。そこで最近では、C字ディストーション補正のため
に新たな補正機構を装備することも行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の如き従来の技術
において、所定の1つの基準像高で倍率誤差を例えば0
に合わせ込む方式は、線形倍率誤差の補正には有効であ
るが、C字ディストーションのような非線形倍率誤差は
有効に補正できないという不都合があった。また、C字
ディストーション用の新たな補正機構を装備する方式で
は、投影光学系の構造が複雑化し、且つコストアップに
つながるという不都合があった。
【0007】本発明は斯かる点に鑑み、コストアップを
招かない簡単な構成で、非線形倍率誤差を或る程度補正
できる投影露光方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による投影露光方
法は、マスクパターンの像を投影光学系(14)を介し
て基板(16)上に投影する投影露光方法において、そ
の投影光学系(14)の投影領域内における複数の異な
る像高の位置での倍率誤差をそれぞれ求め、これらの倍
率誤差に基づいてそのマスクパターン像のその基板(1
6)上への投影倍率を補正するものである。
【0009】斯かる本発明の投影露光方法によれば、例
えば2つの異なる像高での残留倍率誤差の絶対値がほぼ
同程度となるように投影倍率の線形成分を補正すること
により、非線形倍率誤差が全体として小さくなる。この
場合、それら複数の異なる像高の位置での残留倍率誤差
の内の最大値が最小になるようにその投影倍率の補正量
を決定することが好ましい。
【0010】これにより、最大の残留倍率誤差が最小に
なるように非線形倍率誤差が補正される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明による投影露光方法
の実施の形態の一例につき、図面を参照して説明する。
本例は、レチクル上のパターンを投影光学系を介してウ
エハの各ショット領域に一括露光するステッパー型の投
影露光装置に本発明を適用したものである。
【0012】図1は、本例の投影露光装置の概略的な構
成を示し、この図1において、水銀ランプからなる光源
1からの照明光ILは、シャッター2に入射する。シャ
ッター2は、主制御系30によりシャッター駆動系2a
を介して開閉制御される。なお、露光用の光源として
は、水銀ランプの他、YAGレーザの高調波発生装置、
又はKrFエキシマレーザやArFエキシマレーザ等の
エキシマレーザ光源等が使用される。但し、エキシマレ
ーザ光源のようなパルス光源を使用する場合には、照明
光の開閉はレーザ光源によって行われ、シャッターは使
用されない。
【0013】照明光ILは、シャッター2が開状態のと
きにはシャッター2の近傍を通過して、不図示のインプ
ットレンズを経てフライアイレンズ3に入射する。フラ
イアイレンズ3の射出面には多数の光源像が形成され、
これらの光源像からの光束を重畳することによりレチク
ル8上での照明光の照度分布が均一化される。フライア
イレンズ3の射出面近傍には開口絞り19が配置されて
おり、それらの光源像からの照明光ILは、この開口絞
り19を通過した後、反射率が大きく透過率の小さいビ
ームスプリッタ20に入射し、ビームスプリッタ20で
水平方向に反射された照明光は、第1リレーレンズ21
に入射する。
【0014】一方、ビームスプリッタ20を透過した照
明光は、光電センサよりなるインテグレータセンサ5の
受光面に入射する。ウエハ16上での照射量に比例する
光量がインテグレータセンサ5に入射する。インテグレ
ータセンサ5の検出信号(光電変換信号)は、照射光量
演算部31に送られる。照射光量演算部31にはインテ
グレータセンサ5の検出信号からウエハ上での照射量を
求めるための変換係数等が格納されており、照射光量演
算部31はインテグレータセンサ5からの検出信号に基
づいてウエハ上での照射量を算出し、この結果を主制御
系30に供給する。また、後述するウエハ16からの反
射光量をモニタするための光電センサよりなる反射量モ
ニタ4も備えられており、ウエハ16で反射された後、
投影光学系14及びレチクル8等を通過した反射光がビ
ームスプリッタ20を透過してこの反射量モニタ4に入
射する。反射量モニタ4の検出信号は、インテグレータ
センサ5と同様に照射光量演算部31に送られ、照射光
量演算部31はこの検出信号に基づいて、反射量モニタ
4に入射する光量及びウエハの反射率を算出し、この結
果より投影光学系14への入射光量を求め、この結果を
主制御系30に供給する。また、主制御系30には投影
光学系14の投影倍率の変化等を算出するための結像特
性演算部32が接続されている。
【0015】他方、第1リレーレンズ21に入射した照
明光ILは、レチクルブラインド6で視野が設定された
後、第2リレーレンズ22を透過して開口絞り23を通
過し、ダイクロイックミラー24の表面でほぼ直角に折
り曲げられ、コンデンサーレンズ7を介してレチクル8
上のパターン領域を均一な照度分布で照明する。レチク
ル8を透過した照明光ILは、両側(又は片側)テレセ
ントリックな投影光学系14を介してウエハ16の1つ
のショット領域上にそのパターンの縮小像を結像する。
投影光学系14のレチクルからウエハへの投影倍率(設
計値)は一例として1/5である。以下では、投影光学
系14の光軸AXに平行にZ軸を取り、Z軸に垂直な平
面内で、図1の紙面に平行にX軸を、図1の紙面に垂直
にY軸を取って説明する。
【0016】レチクル8はレチクルステージ9上に真空
吸着され、このレチクルステージ9は投影光学系14の
光軸AXに垂直な平面(XY平面)内で2次元的に微動
してレチクル8を位置決めする。レチクルステージ9の
端部にはレーザ干渉計25aからのレーザビームを反射
する移動鏡25bが固定されており、レチクルステージ
9の位置はレーザ干渉計25a及び移動鏡25bによっ
て、例えば0.01μm程度の分解能で常時検出されて
いる。レーザ干渉計25aからのレチクルステージ9の
位置情報は主制御系30に送られ、主制御系30はその
位置情報に基づき、レチクル駆動部(不図示)を介し
て、レチクルステージ9を駆動する。例えば不図示のレ
チクルアライメント系により所定の基準位置にレチクル
8が精度良く位置決めされるように、レチクルステージ
9の初期位置が決定される。
【0017】ウエハ16は不図示のウエハホルダ上に真
空吸着され、ウエハホルダはZステージ27上に保持さ
れている。Zステージ27は、内部の駆動部により、投
影光学系14の最良結像面に対し、任意方向にウエハ1
6の表面を傾斜可能で、且つ光軸AX方向(Z方向)に
ウエハ16を微動できるように構成されている。一方、
Zステージ27を載置するXYステージ17はウエハ1
6上の複数のショット領域内の任意のショット領域を随
時露光位置等に移動できるよう、X方向、Y方向に移動
自在に構成されている。モータ等を含むステージ駆動部
18はXYステージ17をX方向及びY方向に駆動す
る。Zステージ27の端部にはレーザ干渉計26aから
のレーザビームを反射する移動鏡26bが固定され、X
Yステージ17のXY平面内での位置はレーザ干渉計2
6aによって、例えば0.01μm程度の分解能で常時
検出されている。XYステージ17の位置情報(又は速
度情報)は主制御系30に送られ、主制御系30はこの
位置情報(又は速度情報)に基づいてステージ駆動部1
8を制御する。
【0018】また、図1の装置にはウエハ16の表面に
向けてピンホール像、あるいはスリット像を形成するた
めの検出光を光軸AXに対して斜め方向に照射する照射
光学系28aと、その検出光のウエハ16の表面での反
射光束よりピンホール像等を振動スリット上に再結像
し、その振動スリットを透過した光束を受光する受光光
学系28bとからなる斜入射方式の焦点位置検出系(以
下、「焦点位置検出系28a,28b」という)が設置
されている。焦点位置検出系28a,28bはウエハ1
6の表面の投影光学系14の最良結像面に対するZ方向
の位置偏差に対応するフォーカス信号を生成して、その
フォーカス信号を主制御系30に供給し、主制御系30
はこのフォーカス信号に基づいてオートフォーカス方式
でZステージ27をZ方向に駆動する。なお、本例では
結像面が零点基準となるように、予め受光光学系28b
の内部に設けられた不図示の平行平板ガラス(プレーン
パラレル)の角度が調整され、受光光学系28bからの
フォーカス信号が0になるようにオートフォーカスが行
われる。後述のように、結像特性中の結像面の位置が変
化した場合には、その平行平板ガラスの角度を微動させ
てウエハ16のフォーカス位置(Z方向の位置)の調整
が行われる。
【0019】また、Zステージ27上には投影光学系1
4を透過してきた照明光の光量を検出する光電センサか
らなる照射量モニタ15が設けられている。照射量モニ
タ15から入射光量に応じた検出信号が出力され、その
検出信号は主制御系30に供給されている。更にその検
出信号は主制御系30を介して照射光量演算部31にも
供給されており、照射光量演算部31は、その検出信号
に基づいてウエハ16上に入射する光量を算出する。
【0020】また、本例では投影光学系14の投影倍率
を線形に補正するための倍率補正機構を設けている。図
1に示すように倍率補正コントローラ13によってレン
ズエレメント10を駆動することにより投影光学系14
の投影倍率を補正する。この場合、レンズエレメント1
1は鏡筒本体に固定され、この鏡筒本体上に伸縮自在の
3個のピエゾ素子12を介してレンズエレメント10が
固定されている。これによりレンズエレメント10とレ
ンズエレメント11との間隔が制御できるようになって
いる。また、レンズエレメント10を光軸AXに垂直な
面に対して傾けることもでき、これらの動作により投影
光学系14の結像特性、例えば投影倍率、及びディスト
ーション等を所定範囲で補正することができるようにな
っている。なお、ピエゾ素子12の代わりに、他の電歪
素子や磁歪素子等を使用してもよい。
【0021】次に、本例の投影露光方法の動作の一例に
ついて説明する。上述のように、本例では投影光学系1
4の上部に設置したレンズエレメント10をピエゾ素子
12により上下駆動することにより、レンズエレメント
10,11間の間隔を変化させて投影光学系14の投影
倍率を線形に補正できるようになっている。ここで、レ
ンズエレメント10,11の間隔の変化量をZ、その投
影倍率の変化量(倍率変化量)をMとすると、間隔の変
化量Zと倍率変化量Mとの間には、M=a・Zの関係が
成立する。但し、aは比例係数である。なお、本例で
は、倍率変化量Mは最大像高の7割の像高での倍率変化
量とする。但し、倍率変化量Mは基準値なので何れの割
合の像高位置の倍率変化量でもよい。レンズエレメント
10,11の間隔の変化量と倍率変化量の比例係数aは
光学計算又は実験により求めておく。なお、レンズエレ
メント10の駆動により最良結像面のフォーカス位置
(Z方向の位置)も変化するが、これに対して主制御系
30が上述の焦点位置検出系28a,28b内の平行平
板ガラスの角度を調整することによりフォーカス信号に
オフセットを加える。これによって、ステージ駆動系1
8を介してZステージ27が駆動されて合焦状態が維持
される。
【0022】次に、予め、実験により投影光学系14に
対する照射量と投影光学系14の投影倍率の変化との関
係を表す関係式(モデル式)を求め、主制御系30に記
憶させておく。本例では計算を容易にするため、この関
係式として1階微分方程式で表される以下のモデル式を
用いる。
【0023】 M7(τ)=M7(τ−Δτ)・exp(−τ/T7 ) +K7 ・{1−exp(−τ/T7 )}・PL ・D (1) 但し、M7(τ)は時刻τにおける像高7割での倍率変化
量、Δτは照射量のサンプリング周期、T7 は像高7割
での時定数、K7 は像高7割での倍率変化量の飽和値
(単位照射量当たりの倍率変化量)、PL は計測される
照射量を示す。Dはシャッターデューティで、シャッタ
2がオープンのとき1、クローズのとき0の値を持つも
のとする。
【0024】次に、レチクル8に対する照射量とレチク
ル8の熱膨張による投影像の倍率変化量との関係を示す
モデル式を立てる。この場合も式を簡単にするため、1
階微分方程式で表される以下のモデル式を用いる。
【0025】 m7(τ)=m7(τ−Δτ)・exp(−τ/t7 ) +k7 ・{1−exp(−τ/t7 )}・QR ・D (2) 但し、m7(τ)は時刻τにおける像高7割でのレチクル
8の熱膨張に起因する倍率変化量、t7 は像高7割での
時定数、k7 は像高7割でのその倍率変化量の飽和値
(単位吸収エネルギー当たりの倍率変化量)、QR はレ
チクルの計測される吸収エネルギーとする。Dはシャッ
ターデューティである。
【0026】同様に像高10割での投影光学系14及び
レチクル8に対するモデル式を立てる。次に、投影光学
系14への照射量及びレチクル8に対する照射量を求め
る。投影光学系14への照射量は投影光学系14の上部
からの照射量とウエハ16の表面からの反射光による照
射量との合計となる。
【0027】先ず、露光用のレチクル(レチクル8とす
る)を不図示のレチクルローダによりレチクルステージ
9上にロードする。次に、レチクルブラインド6を駆動
して照明領域を所定の視野に設定し、Zステージ27上
の照射量モニタ15で照射量PW0を測定する。そのとき
のインテグレータセンサ5の出力値I0 を同時に測定す
る。照射量モニタ15の照射量とインテグレータセンサ
5の出力値とは比例関係にあり、露光時にはインテグレ
ータセンサ5の出力値Iから像面照射量PW が、PW =
PW0・I/I0 により求められる。
【0028】次に、ウエハ16の反射率rW と反射量モ
ニタ4の出力値Rとの関係を求める。ウエハ反射率rW
と反射量モニタ4の出力値Rとの間に以下の関係が成り
立つのでこれに基づいて関係式を求める。
【0029】R=α・rW +β (3) 但し、α及びβは共に定数である。ここで、Zステージ
27上に不図示の反射率の異なる2枚の反射板を順次設
置し、レチクル8及びレチクルブラインド6は同じ状態
のまま、各反射板をそれぞれ投影光学系14の露光フィ
ールドに移動し、そのときの反射量モニタ4の出力値を
測定する。ここで2枚の反射板の既知の反射率をrH ,
rL とし、これらの2枚の反射板に対する反射量モニタ
4の出力値をそれぞれ出力値RH ,RL とすると、
(3)式から以下の関係式が成立する。
【0030】 RH =α・rH +β (4) RL =α・rL +β (5) 以上の(4)式及び(5)式から、定数α,βはα=
(RH −RL )/(rH−rL )、β=(rH ・RL −
rL ・RH )/(rH −rL )により計算される。露光
時は反射量モニタ4の出力値Rをモニタすることによ
り、次式からリアルタイムでウエハ16の反射率rW が
求められる。
【0031】rW =(R−β)/α (6) なお、像面照度、ウエハの反射率はレチクルの種類及び
レチクルブラインド6の視野により変化するので、レチ
クルの変更及びレチクルブラインド6の視野の変更毎に
測定する。以上の結果より、投影光学系14への照射量
PL は次式により求められる。
【0032】PL =(1+rW )・PW (7) 次に、レチクル8への照射量を求める。インテグレータ
センサ5の出力値Iとレチクル面への照射量PR とは比
例関係にあり、以下の式が成立する。
【0033】PR =b・I (8) 但し、bは比例係数である。従って、予め調整時に、実
験によりこの比例係数bの値を求めておく。実験時のイ
ンテグレータセンサ5の出力値をI0 とし、そのときの
レチクル面への照射量をPR0とすれば、PR0=b・I0
が成立する。この結果から、比例係数bは、b=PR0/
I0 により求められる。
【0034】レチクルへ照射された光は、一部は反射さ
れ、一部は透過し、そして残りの部分はレチクルに吸収
される。これらの割合はレチクルのパターン存在率及び
反射率と関係する。レチクルのパターン存在率ηR 、反
射率rR は使用レチクル毎に異なるので、その都度設定
する。なお、パターン存在率ηR についてはレチクル8
がレチクルステージ9上に配置された場合及び配置され
ない場合の照射量モニタ15の出力比から計算すること
も可能である。レチクル8が配置された場合の照射量モ
ニタ15の出力値をPon、レチクル8が配置されない状
態での照射量モニタ15の出力値をPoff とすると、パ
ターン存在率ηR は、ηR =1−(Pon/Poff )で求
められる。以上の計算結果から、レチクル8の吸収エネ
ルギーQ R は次のように求められる。
【0035】 QR =PR ・ηR ・(1−rR ) (9) 以上、求めた投影光学系14への照射量PL 及びレチク
ル8の吸収エネルギー量QR をそれぞれ(1)式及び
(2)式に代入することにより、像高7割における倍率
変化量が計算される。同様に照射量PL 及び吸収エネル
ギーQR を像高10割でのモデル式に代入することによ
り、像高10割での倍率変化量がリアルタイムで計算さ
れる。像高7割及び像高10割での総合的な倍率変化量
BA 及びB B は、それぞれ以下のように投影光学系14
自体の倍率変化量M7 ,M10とレチクル8の熱膨張に依
る倍率変化量m7 ,m10との合計で表される。
【0036】 BA =m7 +M7 (10) BB =m10+M10 (11) 図2は、(10)式及び(11)式で求めた倍率変化量
を像高に対してプロットしたグラフを示し、横軸は像高
x、縦軸は倍率変化量Bを表す。像高xA(最大像高の7
割)における倍率変化量BA 及び像高xB(10割、即ち
最大像高)における倍率変化量BB を結んだ直線34は
次の一次関係式で表される。
【0037】B=F・x+G (12) 但し、F=(BA −BB )/(xA −xB )、G=(x
A BB −xB BA )/(xA −xB )である。(12)
式で表される像高に対して線形の倍率誤差を図1のピエ
ゾ素子12を含む倍率補正機構により補正する。この場
合、像高xA と像高xB における補正後の残留倍率誤差
が振り分けとなるように倍率補正量を決定する。即ち、
図2において、原点(0,0)を通り像高xA 及び像高
xB における残留倍率誤差LA及びLB の絶対値が同一
となる直線33で示される線形関係に基づいて倍率補正
量を決定する。いま、この直線33で示される一次関数
(以下、「倍率補正関数」という)を、B=s・x、
(sは比例係数)とすれば、次の式が成立する。
【0038】 s・xB −BB =BA −s・xA (13) 従って、比例係数sは、s=(BA +BB )/(xA +
xB )により求められる。また、図2の倍率変化量を補
正するためには、符号を逆にした−s・xだけの倍率補
正を行う必要がある。像高xA 、即ち像高7割における
線形の倍率補正量は、比例係数sと像高xAとの積の符
号を変えた量(−s・xA )となるので、前述の倍率補
正機構の式(M=a・Z)から、次式が成立する。
【0039】Z=−s・xA /a (14) (14)式から、投影倍率を補正するためのレンズエレ
メント10,11の間隔Zを求め、これに基づいてピエ
ゾ素子12を駆動して、投影倍率を補正する。以上、本
例によれば像高7割及び10割の2つの像高における倍
率誤差から像高に対する線形倍率誤差の補正量を求め、
これを倍率補正機構により補正するので、従来の基準の
像高(例えば、像高7割)での倍率を補正する場合に比
較して、複数の像高における残留倍率誤差が全体として
減少する。
【0040】なお、図2の例では像高として最大像高の
7割及び10割を選択したが、何れの像高でも構わな
い。その場合、像高xA ,xB の値を変更すれば本例中
の式がそのまま適用できる。なお、シミュレーションあ
るいは実験により補正の基準となる最適な像高を見つけ
ることも可能である。以上の例では、投影倍率の変化量
を2点の像高で計算しているが、更に多くの点で計算す
ることも可能である。以下に、n(nは3以上の整数)
点の像高で投影倍率の変化量を計算する場合の例につい
て図3を参照して説明する。なお、像高は重複してもよ
い。
【0041】図3は、n点の像高に基づき投影倍率を計
算する例を説明するためのグラフを示し、横軸は像高
x、縦軸は倍率変化量Bを表す。なお、図3では4点の
像高における倍率変化量を示している。先ず、ある2点
の像高xl ,xm について上述例と同様の計算を行う。
即ち、像高xl ,xm におけるそれぞれの総合的な倍率
変化量Bl ,Bm は、次の式により求められる。
【0042】Bl =ml +Ml (15) 但し、ml 及びMl は、それぞれ像高xl におけるレチ
クル8の熱膨張に依る倍率変化量及び投影光学系14自
体の倍率変化量を表す。
【0043】Bm =mm +Mm (16) 但し、mm 及びMm は、それぞれ像高xm におけるレチ
クル8の熱膨張に依る倍率変化量及び投影光学系14自
体の倍率変化量を表す。像高に対する線形の倍率誤差成
分は、像高xl における倍率変化量Bl 及び像高xm に
おける倍率変化量Bm を結んだ直線37により表され、
像高xl 及び像高xm における補正後の残留倍率誤差を
振り分けにする直線35の傾きを示す比例係数slmは、
次のように求められる。
【0044】 slm=(Bl +Bm )/(xl +xm ) (17) このように上述例と同様の計算を行い、次に、像高
xl ,xm に対する残留倍率誤差量の計算を行う。ここ
で像高xl ,xm に対する残留倍率誤差量の絶対値をΔ
B(l,m)で表現すると、残留倍率誤差量ΔB(l,
m)は、倍率変化量Bl と像高xl における直線35上
の倍率変化量E1 との差、又は倍率変化量B m と像高x
m における直線35上の倍率変化量E2 との差、を表
し、次の式により求められる。
【0045】 ΔB(l,m)=Bl −slm・xl (=slm・xm −Bm ) (18) 同様に、残りの2つの像高xi ,xj においても像高に
対する線形の倍率誤差は直線38により表され、残留倍
率誤差量の絶対値ΔB(i,j)は、直線36の傾きを
示す比例係数をsijとすれば、次のようになる。
【0046】 ΔB(xi ,xj )=Bi −sij・xi (=sij・xj −Bj ) (19) 図3では、4点の像高の内、像高xl と像高xm 、及び
像高xi と像高xj の2つの組み合わせによる残留倍率
誤差量の計算を行っているが、組み合わせとしては他に
(xi ,xl )、(xi ,xm )、(xj ,xl )、及
び(xj ,xm)が考えられる。従って、それらの組み
合わせについても同様に残留倍率誤差量の計算を行う。
以上の計算をn点の像高中の全ての2点間で実行する。
これにより、n個の中から2個を選ぶ nC2 個の残留倍
率誤差量の絶対値ΔB(1,2),…,ΔB(l, m)
,…,ΔB(i,j),…が求められる。
【0047】次に、これらの nC2 個の残留倍率誤差量
の絶対値中で最大の残留倍率誤差量を与える2点の像高
を求める。そして、この2点の像高に対する線形の倍率
補正の比例係数をsmax とすれば、この比例係数smax
に基づいて上述の(14)式と同様に下記式によりレン
ズエレメント10,11間の間隔Zを求める。
【0048】Z=−smax ・xA /a (20) 但し、xA は倍率補正機構の基準像高である。そして、
以上求めたレンズエレメント10,11の間隔Zに基づ
き、倍率補正コントローラ13を介してピエゾ素子12
を駆動し、投影倍率を線形に補正する。
【0049】以上のn点の像高に基づいて投影倍率を補
正する方法は、n点の像高から任意に選択される2点の
像高における倍率変化量を計算し、その2点の像高にお
ける倍率誤差量が最大となる2つの像高位置での補正後
の残留倍率誤差が最小となるように補正するので、像高
全体における倍率誤差の最大値が減少し、レチクル8上
のパターンがウエハ16上に正確に転写される。
【0050】なお、上述の例では投影倍率を算出するモ
デル式として、(1)式及び(2)式に示すように、1
階微分方程式を採用したが、投影倍率の変化を適正に算
出できるモデル式であれば何れのモデル式でもよい。例
えば(1)式に対応する投影光学系の時刻τの所定の像
高での投影倍率の変化量M(τ)を算出するモデル式の
一例として、次のように1階微分方程式の和によるモデ
ル式を用いてもよい。
【0051】 M(τ)=M1(τ−Δτ)・exp(−τ/T1 ) +k1 ・{1−exp(−τ/T1 )}・PL ・D +M2(τ−Δτ)・exp(−τ/T2 ) +k2 ・{1−exp(−τ/T2 )}・PL ・D (21) 但し、M1(τ)及びM2(τ)はそれぞれ時定数T1 及び
T2 に対応する時刻τでの倍率変化量成分、k1 及びk
2 はそれぞれ時定数T1 及びT2 に対応する倍率変化量
成分の飽和値である。
【0052】また、上述の例では投影光学系14の投影
倍率の変化に関するモデル式において、照明系による照
射量の変化分しか考慮していないが、他の要因で投影倍
率が変化する場合はモデル式を変更することが望まし
い。例えば、大気圧変化に応じても投影光学系14の投
影倍率が変化する場合は、例えば像高7割におけるモデ
ル式として(1)式の代わりに以下のモデル式を採用す
るのが望ましい。
【0053】 M7(τ)=M7(τ−Δτ)・exp(−τ/T7 )+ K7 ・{1−exp(−τ/T7 )}・PL ・D+C7 ΔPair (22) 但し、C7 は大気圧の変化量に対する投影倍率の変化量
の比例係数、ΔPairは大気圧変化量である。この場
合、像高10割でも同様のモデル式を持つことが望まし
い。
【0054】また、上述の例では、図1のレンズエレメ
ント10,11間の間隔変化だけにより投影倍率を補正
しているが、更に多くのレンズエレメントを駆動して投
影倍率を補正するようにしてもよい。この場合、自由度
が増えるので、投影倍率以外に他の収差変化(例えば、
焦点位置の変化)にも対応可能となる。また、倍率補正
機構としては、上述の例のように所定のレンズエレメン
ト10,11の間隔をピエゾ素子12を駆動して調整す
る方法以外の倍率補正機構を使用してもよい。例えば、
特定のレンズ間隔を密閉し内部圧力を変化させて屈折率
を変えることにより投影倍率をほぼ線形に補正する倍率
補正機構を使用してもよい。
【0055】このように、本発明は上述の実施の形態の
例に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々
の構成を取り得る。
【0056】
【発明の効果】本発明の投影露光方法によれば、例えば
2つの像高での残留倍率誤差の絶対値がほぼ等しくなる
ように投影倍率の線形成分を補正することにより、非線
形倍率誤差が或る程度補正される。この場合、投影倍率
の補正手段として例えば簡単な構成の線形倍率の補正手
段を使用できるので、特にコストアップを招くことがな
い。
【0057】また、複数の像高での倍率誤差の内の最大
値が最小になるように投影倍率の補正量を決定する場合
には、最大の残留倍率誤差が最小となるように非線形倍
率誤差が補正され、非線形倍率誤差が全体として良好に
補正される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による投影露光方法の実施の形態の一例
で使用される投影露光装置を示す概略構成図である。
【図2】本発明の実施の形態において、2つの像高にお
ける倍率変化量に基づいて最適な倍率補正量を求める方
法の説明に供する図である。
【図3】本発明の実施の形態において、n点の像高にお
ける倍率変化量に基づいて最適な倍率補正量を求める方
法の説明に供する図である。
【符号の説明】
1 光源 2 シャッター 4 反射量モニタ 5 インテグレータセンサ 8 レチクル 10,11 レンズエレメント 12 ピエゾ素子 13 倍率補正コントローラ 14 投影光学系 15 照射量モニタ 16 ウエハ 17 XYステージ 30 主制御系 31 照射光量演算部 32 結像特性演算部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスクパターンの像を投影光学系を介し
    て基板上に投影する投影露光方法において、 前記投影光学系の投影領域内における複数の異なる像高
    の位置での倍率誤差をそれぞれ求め、これらの倍率誤差
    に基づいて前記マスクパターン像の前記基板上への投影
    倍率を補正することを特徴とする投影露光方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の投影露光方法であって、 前記複数の異なる像高の位置での倍率誤差の内の最大値
    が最小になるように前記投影倍率の補正量を決定するこ
    とを特徴とする投影露光方法。
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