JPH09165686A - 樹脂クロメート浴および表面処理鋼板 - Google Patents

樹脂クロメート浴および表面処理鋼板

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JPH09165686A
JPH09165686A JP32610195A JP32610195A JPH09165686A JP H09165686 A JPH09165686 A JP H09165686A JP 32610195 A JP32610195 A JP 32610195A JP 32610195 A JP32610195 A JP 32610195A JP H09165686 A JPH09165686 A JP H09165686A
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JP
Japan
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weight
resin
parts
steel sheet
acid
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JP32610195A
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English (en)
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Toshio Odajima
壽男 小田島
Tomozo Takahashi
智三 高橋
Hideyuki Tsurumi
英幸 鶴海
Keitaro Shibata
敬大郎 柴田
Ikuo Kikuchi
郁夫 菊池
Kiyoshi Omori
潔 大森
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Nippon Steel Corp
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Toyobo Co Ltd
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    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C28/00Coating for obtaining at least two superposed coatings either by methods not provided for in a single one of groups C23C2/00 - C23C26/00 or by combinations of methods provided for in subclasses C23C and C25C or C25D

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 浴寿命に優れた樹脂クロメート浴、および裸
耐蝕性、塗料密着性および耐Cr溶出性に優れた皮膜を
有する表面処理鋼板を提供する。 【解決手段】 クロムの還元率〔3価Cr/(3価Cr
+6価Cr)×100〕が40〜65重量%のクロム
酸、リン酸および樹脂を含み、リン酸/樹脂(重量)比
が0.3〜1.0である水性液からなることを特徴とす
る樹脂クロメート浴、および冷延鋼板、ZnまたはZn
系合金めっき鋼板の上に該浴から形成される樹脂クロメ
ート皮膜を有する表面処理鋼板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属、例えば冷延
鋼板、Znめっき鋼板、Zn系合金めっき鋼板、Ni、
Cu、Pd、Sn、Cd、Al、Ti等の金属めっき鋼
板、あるいはこれら金属の合金のめっき鋼板等の表面に
塗布、乾燥することによって樹脂クロメート皮膜を形成
する樹脂クロメート処理浴、ならびに樹脂クロメート皮
膜を有する表面処理鋼板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】冷延鋼板、Znめっき鋼板、Zn−Ni
系、Zn−Ni−Co系、Zn−Ni−Cr系、Zn−
Fe系、Zn−Co系、Zn−Cr系、Zn−Mn系等
のZn系合金めっき鋼板、Ni、Cu、Pb、Sn、C
d、Al、Ti等の金属めっき鋼板、あるいはこれら金
属の合金めっき鋼板等の耐蝕性を改善するために、クロ
メート処理してクロメート皮膜を形成することが一般的
に行われている。このクロメート処理は大別すると、電
解型クロメート処理と塗布型クロメート処理とに分ける
ことができる。電解型クロメート処理は、例えば、クロ
ム酸を主成分とし、これに加えて硫酸を添加したもの
(特公昭39-7461 号公報)、リン酸を添加したもの(特
公昭30-3514 号公報、特公昭35-8917 号公報、特公昭36
-9559 号公報、特公昭36-9560 号公報)、ホウ酸を添加
したもの(米国特許第2733199 号、同2780592 号)、ハ
ロゲン(Cl- 、F- )を添加したもの( 特公昭39-143
63号公報) 等、各種陰イオンを添加した浴を用いて、鋼
板を陰極電解処理することが行われてきた。
【0003】塗布型クロメート処理としては、3価クロ
ムを主成分とする水溶性クロム化合物、無機コロイド化
合物および無機アニオンを含有する酸性水溶液を塗布す
るもの(特開昭63-218279 号公報)、Cr6+の一部を3
価に還元したクロム酸にコロイド状シリカを混合して処
理するもの(特開昭63-243279 号公報)、3価クロムを
主成分とする水溶性クロム化合物、無機コロイド化合物
および無機アニオンを含有する液で処理するもの(特開
昭63-218279 号公報)、特定元素のクロム酸と特定割合
のコロイド化合物および無機アニオンを混合した液で処
理するもの(特開昭63-178873 号公報)、Cr6+/(C
6++Cr3+)比を特定化したクロム酸および無機コロ
イドおよび無機アニオンを含む液で処理するもの、Si
2 およびPO4 3- を含み3価Cr/全Crのモル比を
規定したクロム酸水溶液で処理するもの(特開平1-6527
2 号公報)、特定量の3価クロムイオンを含有する6価
と3価のクロムイオンに対して特定量のケイフッ化物と
フッ化物の各ナトリウム塩を含有する液で処理するもの
(特開平1-56879 号公報)、特定量の3価クロムイオン
を含有する6価と3価のクロムイオンに対して特定量の
SiO2 を含有させた水溶液で処理するもの(特開平1-
56877 号公報)、特定量の3価クロムイオンを含有する
6価と3価のクロムイオンに対して特定量のケイフッ化
アンモニウムとシランカップリング剤を含有した液で処
理するもの(特開平1-56878 号公報)、クロムとシリカ
ゾルを特定割合含有し、Cr6+量とシリカゾル粒径を特
定した液を処理するもの(特開平2-104672号公報)、特
定割合のクロムイオン、リン酸、珪酸ゾルを含有し、か
つ全クロムイオン中の6価クロムイオンを特定した液で
処理するもの(特開平2-85372 号公報)、クロム酸、無
水コロイド化合物、シランカップリング剤を特定比で配
合した液を処理するもの(特開平3-146676号公報)、3
価Cr/6価Crを特定し、シリカゲル、リン酸、Zn
を含有させた液で処理するもの(特開平3-68783 号公
報) 等を挙げることができる。
【0004】クロメート皮膜のうち、電解処理によって
形成されたクロメート皮膜は、Crの溶出は少ないもの
の耐蝕性は充分とは言えず、また加工時の皮膜の耐疵付
性は悪く、従って加工後の耐蝕性は極端に低下する。ま
た塗布型処理によって形成されたクロメート皮膜は、処
理後そのままの状態で使用するとクロメート皮膜は溶出
し易く、公害問題も起きるので好ましくない。また耐蝕
性および塗料密着性も必ずしも充分ではなく、加工時に
おいても皮膜に疵が付きやすく加工後の耐蝕性もかなり
低い。
【0005】一方、最近の傾向として、より耐蝕性に優
れたクロメートの開発が行われている。中でもクロム酸
浴に樹脂を共存させた、所謂、樹脂型クロメートが検討
されている。樹脂型クロメートでの処理では、クロム酸
浴に各種樹脂が添加されるが、その際クロム酸の有する
強力な酸化作用(Cr6+ →Cr3+ )によって樹脂は次
第に反応し、浴を安定に維持することが困難になる。多
くの樹脂は、クロム酸浴に添加されると短いものは数秒
で、長いものでも高々数時間のうちに酸化され、粗大化
し、沈降するかあるいはゲル化する。そのため浴は使用
不能となり、また形成された樹脂クロメート皮膜も一定
の成分となりにくい。このようにクロム酸浴で安定な樹
脂がこれまで存在しなかったことから、工業的に長時間
安定して操業可能な樹脂クロメートは不可能とまで言わ
れてきた。また、公知の樹脂クロメートは建浴後、短時
間のうちに鋼板に処理しても、形成されたクロメート皮
膜は脱脂浴や化成浴で一部溶出し易く、公害問題も起
き、好ましくない。また耐蝕性および塗料密着性も必ず
しも充分ではない。樹脂クロメートを使用した処理方法
を成功させるためには、第一に樹脂がクロム酸浴の中で
極めて安定で、鋼板に塗布して得られる皮膜は耐Cr溶
出性に優れしかも耐蝕性や塗料密着性等に優れる樹脂ク
ロメート皮膜を開発しなければならない。
【0006】最近、樹脂クロメートを使用する処理法が
いくつか提案されている。例えば、クロム酸の中にアモ
ルファスシリカ、リン酸化合物およびポリアクリル酸で
構成され、かつ皮膜最表層のC/Si比を特定したもの
での処理法(特開平2-163385号公報)、クロメート液中
にメチルメタクリレート等の共重合体のアクリル系エマ
ルジョンを特定条件で添加して処理する方法(特開平2-
179883号公報)、クロム酸、クロム酸還元生成物、アク
リルエマルジョン、シリカゾルを特定条件で含有する液
を塗布する方法(特開平3-215683号公報)、クロム酸、
クロム酸還元生成物、アクリルエマルジョン、湿式タイ
プシリカゾルを特定条件で含有する液で処理する方法
(特開平3-215681号公報)、エチレン系不飽和カルボン
酸成分、水酸基含有モノマー成分、その他のエチレン系
不飽和化合物からなる水性エマルジョンと水溶性クロム
化合物と無機化合物の水系コロイドおよび両性金属と反
応して難水溶性塩を形成する無機物とを混合してなる金
属表面処理用組成物を使用する処理(特開平5-230666号
公報)等を挙げることができる。しかしこれらの公知文
献で開示されるどの処理も、特に樹脂クロメート浴にお
ける浴寿命および形成された皮膜の耐クロム溶出性の点
で不充分である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した従
来の技術の欠点を解決し、樹脂クロメート浴における浴
寿命を大幅に向上すると共に、冷延鋼板、Znめっき鋼
板、Zn系合金めっき鋼板、Ni、Cu、Pb、Sn、
Cd、Al、Ti等の金属めっき鋼板、およびこれら金
属の合金めっき鋼板の上に、耐Cr溶出性に優れかつ耐
蝕性および塗料密着性に優れた皮膜を形成することがで
きる樹脂クロメート浴を提供することを第1の目的とす
るものである。
【0008】本発明の第2の目的は、冷延鋼板、Znめ
っき鋼板、Zn系合金めっき鋼板、Ni、Cu、Pb、
Sn、Cd、Al、Ti等の金属めっき鋼板およびこれ
ら金属の合金めっき鋼板の上に、上記処理浴によって耐
Cr溶出性に優れ、かつ加工後の裸耐蝕性、塗料密着性
に優れたクロメート皮膜を特定量形成せしめた、耐Cr
溶出性、加工後の裸耐蝕性、塗料密着性に優れた表面処
理鋼板を提供するものである。
【0009】本発明の第3の目的は、冷延鋼板、Znめ
っき鋼板、Zn系合金めっき鋼板、Ni、Cu、Pb、
Sn、Cd、Al、Ti等の金属めっき鋼板およびこれ
ら金属の合金めっき鋼板の上に、上記処理浴によって耐
Cr溶出性および塗料密着性に優れたクロメート皮膜を
特定量形成せしめ、その上に特定の樹脂を特定量塗布し
た、耐Cr溶出性に優れ、かつ加工後の耐蝕性および塗
料密着性に優れた表面処理鋼板を提供するものである。
【0010】本発明の第4の目的は、冷延鋼板、Znめ
っき鋼板、Zn系合金めっき鋼板、Ni、Cu、Pb、
Sn、Cd、Al、Ti等の金属めっき鋼板およびこれ
ら金属の合金めっき鋼板の上に、上記処理浴によって耐
疵付性、塗料密着性および耐Cr溶出性に優れたクロメ
ート皮膜を特定量形成せしめ、その上にSiO2 、Sn
2 、Cr23 、Fe2 3 、Fe3 4 、MgO、
Al2 3 等のコロイド(ゾル) あるいは粉末を混合し
た樹脂を特定量塗布して、加工後の耐蝕性に極めて優
れ、塗料密着性および耐Cr溶出性に優れた表面処理鋼
板を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、特殊なクロム
酸、リン酸および樹脂を成分とし、かつリン酸/樹脂の
割合を特定の領域にした樹脂クロメート皮膜を、あるい
はさらに特殊無機物質を成分とした特殊な樹脂クロメー
ト皮膜を、冷延鋼板あるいはZnまたはZn系合金めっ
き鋼板の各種金属上に形成し、クロメートの溶出がほと
んど無く、加工後の裸耐蝕性および塗料密着性に優れて
いるとともに各種有機樹脂との密着性にも優れた樹脂ク
ロメート皮膜を形成させることができ、かつ極めて安定
な樹脂クロメート処理浴、すなわち本発明はクロムの還
元率〔3価Cr/(3価Cr+6価Cr)×100〕が
40〜65重量%のクロム酸、リン酸および樹脂を含
み、リン酸/樹脂(重量比)が0.3〜1.0である水
性液からなることを特徴とする樹脂クロメート浴、およ
び該浴から形成されるクロメート皮膜を有することを特
徴とする表面処理鋼板に関する。この極めて安定な処理
浴、言い換えると処理浴の極めて長い寿命をもたらすの
は特殊クロム酸とリン酸とを共存させ、かつリン酸/有
機物の比を特定の割合にすることによって達成できる。
本発明者らは、特殊クロム酸の使用によって、形成され
たクロメート皮膜における耐Cr溶出性が大幅に改善さ
れ、かなり過酷な条件下でもCrがほとんど溶出しない
ことを見出し、さらに、該特殊クロム酸と共存するリン
酸/有機物の比を特定の数値にすると、これらの相乗効
果によって極めて優れた塗料密着性および加工後の裸耐
蝕性を示すことを見出し、上記した本発明を完成させ
た。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の樹脂クロメート浴は、特
殊なクロム酸、リン酸および樹脂を含有してなる水性液
である。本発明で使用されるクロム酸は、クロム酸中の
6価Crが、特定の割合で3価Crに還元されているク
ロム酸である。クロム酸は、クロムの還元率、即ち6価
Crおよび3価Crの全重量に対する3価Crの重量の
割合、3価Cr/(3価Cr+6価Cr) ×100の値
が、40〜65重量%の範囲内にある必要がある。ここ
で、クロム還元率は以下のようにして求める。全クロム
量を原子吸光法で求め(重量)、クロム酸溶液中の6価
クロム量をジフェニルカルバジド吸光光度法で求め(重
量)、全クロム量から6価クロム量を差し引いて3価ク
ロム量(重量)を求める(JIS−K−0102に準
拠)。
【0013】浴は、3価Crの割合が40〜65重量%
の範囲で極めて安定で、40重量%未満あるいは65重
量%を超えると安定性は低下する。耐Cr溶出性は3価
Crの割合が40〜65重量%で極めて良好で、40重
量%未満あるいは65重量%を超えるとCrは溶出し易
くなる。3価Crの割合が65重量%以下で優れた塗料
密着性を示し、65重量%を超えると塗料密着性は低下
する。3価Crの割合が65重量%以下で優れた加工後
裸耐蝕性を示し、65重量%を超えると加工後裸耐蝕性
は低下する。
【0014】好ましい3価Cr/(3価Cr+6価C
r) ×100の範囲は、40〜65重量%、さらに好ま
しくは45〜60重量%である。
【0015】上記特殊クロム酸の使用量は樹脂100重
量部に対し2〜50重量部であり、好ましくは5〜20
重量部である。2重量部未満では耐蝕性を確保すること
が困難であり、また、50重量部を超えると耐Cr溶出
性が低下する。
【0016】リン酸としては、リン酸(正リン酸)、ポ
リリン酸、無水リン酸、次亜リン酸等が挙げられる。ま
た、リン酸塩も使用できる。リン酸塩としては、各種リ
ン酸ソーダ系、リン酸カリウム系、リン酸アンモン系、
リン酸カルシウム系塩等の化合物がある。なかでも正リ
ン酸、ポリリン酸および無水リン酸を使用することが好
ましい。ポリリン酸及び無水リン酸を使用する場合、樹
脂との重量割合を決めるには、これらを正リン酸に換算
する必要がある。以下に正リン酸あるいは正リン酸に換
算しての割合を示す。
【0017】浴中のリン酸と樹脂の重量割合(リン酸/
樹脂)は0.3〜1.0であり、好ましくは0.5〜
0.9、さらに好ましくは0.6〜0.8である。リン
酸/樹脂の割合が0.3以上で浴は極めて安定となり、
0.3未満では浴の安定性は低下する。リン酸/樹脂の
割合が1.0以下で極めて優れた耐Cr溶出性を示し、
1.0を超えるとCrは溶出し易くなる。また、リン酸
/樹脂の割合が1.0以下で優れた塗料密着性を示し、
1.0を超えると塗料密着性は大幅に低下する。さら
に、リン酸/樹脂の割合が1.0以下で優れた加工後裸
耐蝕性を示し、1.0を超えると加工後裸耐蝕性は大幅
に低下する。
【0018】添加するリン酸および有機樹脂は絶対量が
重要なのでなく、リン酸/樹脂の重量割合が重要であ
る。その理由については現時点で必ずしも明確ではない
が、エマルジョンの樹脂の表面にリン酸根が配位し、そ
れが一種のバリアー層となり樹脂の安定性、換言すると
浴の安定性を大幅に向上するものと思われる。
【0019】上記したクロム酸中の6価Crおよび3価
Crの合計に対する3価Crの割合について、3価Cr
の割合が40〜65重量%の領域に浴の安定な域がある
のは、6価Crの減少によってクロム酸の酸化機能が減
少し、かつリン酸による樹脂の表面に形成されるバリア
ー層の形成とによって浴の安定性が著しく向上するもの
と思われる。また3価Crを増やすことによって一般に
Crの溶出の主因となっている6価Crの量が相対的に
減少するためでもある。3価Crは皮膜形成時容易に酸
化物あるいは水酸化物となるため溶出しなくなる。3価
Crの割合が65重量%を超える領域で溶出し易いの
は、クロム酸自身がゲル化しており、安定なクロメート
皮膜が形成されないため、皮膜自身が容易に溶出するた
めと考えられる。また3価Crの割合が65重量%を超
えると浴が不安定になるのは、3価Crの増加によって
クロム酸自身が不安定になりゲル化するためである。
【0020】本発明で使用する樹脂は、クロム酸と共存
してもある程度安定であれば、いずれの樹脂でもよい。
このような樹脂の好ましい例として、メタアクリル酸メ
チル−アクリル酸ブチル−スチレン−メタアクリル酸−
アクリル酸−有機リンモノマーの共重合体樹脂、メタア
クリル酸メチル−アクリル酸ブチル−グリシジルメタア
クリレート−メタアクリル酸−有機リンモノマーの共重
合体樹脂、メタアクリル酸メチル−アクリル酸ブチル−
グリシジルメタアクリレート−メタアクリル酸−ヒドロ
キシエチルアクリレートの共重合体樹脂、メタアクリル
酸メチル−アクリル酸ブチル−スチレン−グリシジルメ
タアクリレート−メタアクリル酸−アクリル酸−有機リ
ンモノマーの共重合体樹脂、メタアクリル酸メチル−ア
クリル酸ブチル−スチレン−グリシジルメタアクリレー
ト−メタアクリル酸−有機リンモノマーの共重合体樹
脂、メタアクリル酸メチル−アクリル酸ブチル−グリシ
ジルメタアクリレート−メタアクリル酸−アクリル酸の
共重合体樹脂、メタアクリル酸メチル−アクリル酸ブチ
ル−グリシジルメタアクリレート−メタアクリル酸−ア
クリル酸−ヒドロキシエチルアクリレートの共重合体樹
脂、メタアクリル酸メチル−アクリル酸ブチル−メタア
クリル酸−アクリル酸−ヒドロキシエチルアクリレート
の共重合体樹脂、メタアクリル酸メチル−アクリル酸ブ
チル−メタアクリル酸−ヒドロキシエチルアクリレート
の共重合体樹脂、スチレン−アクリル酸ブチル−ヒドロ
キシエチルアクリレート−メタアクリル酸−ヒドロキシ
エチルアクリレートの共重合体樹脂、アクリル酸ブチル
−メタアクリル酸−ヒドロキシエチルアクリレートを主
成分とした共重合体樹脂、メタアクリル酸メチル−アク
リル酸ブチル−メタアクリル酸−ヒドロキシエチルアク
リレートの(メタ)アクリル酸系共重合体樹脂が挙げら
れる。また、アクリルアマイド系樹脂、アクリルアミド
系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、ウレタン系
樹脂、エポキシ系樹脂を用いることもできる。
【0021】本発明の樹脂クロメート浴には、上記必須
成分に加えて、無機物質のコロイド(ゾル)あるいは粉
末を加えてもよい。これらを添加することによって、浴
の寿命はさらに延び、また得られる皮膜の加工後裸耐蝕
性がさらに向上する。上記無機物質として、SiO2
SnO2 、Cr23 、Fe2 3 、Fe34 、Mg
O、Al2 3 、ZrO2 等が挙げられ、これらは単独
あるいは混合物として使用できる。粉末を使用する場
合、その粒子径は、2〜12μmが好ましい。使用量
は、特に限定されないが、樹脂クロメート浴に存在する
樹脂100重量部に対して3〜30重量部が好ましく、
10〜25重量部がさらに好ましい。
【0022】浴中のクロム酸、リン酸および樹脂の濃度
は、それぞれ、0.2〜5重量%、1〜10重量%、1
〜20重量%、さらに好ましくは0.5〜3重量%、2
〜5重量%、4〜10重量%である。
【0023】本発明の樹脂クロメート浴の塗装方法に特
別の限定はなく、ロールコート、スプレー塗装、刷毛塗
り、浸漬塗装、カーテンフロー等いずれの塗装方法を用
いても行われる。
【0024】鋼板上のクロメート皮膜の付着量(塗布
量)は、Cr換算で10〜300mg/m2 が好まし
く、さらに好ましくは40〜100mg/m2 である。
クロメート皮膜の付着量がCr換算で10mg/m2
上の場合、得られた皮膜は優れた加工後裸耐蝕性および
塗料密着性を示す。一方、塗布量を変えても、Cr溶出
はほとんど変化しない。さらに上記浴にコロイダルシリ
カを配合した場合においても、付着量と加工後裸耐蝕
性、塗料密着性との関係はほとんどかわらず、耐Cr溶
出性は付着量に影響を受けない。クロメート皮膜の付着
量の上限は、経済的な観点からCr換算で300mg/
2 とする。
【0025】本発明の樹脂クロメート処理浴は、冷延鋼
板、Znめっき鋼板またはZn系合金めっき鋼板に塗布
されることにより、極めて優れた耐蝕性、塗料密着性お
よび耐Cr溶出性を示す樹脂クロメート皮膜を形成す
る。上記Zn系合金として、Zn−Ni系、Zn−Ni
−Co系、Zn−Ni−Cr系、Zn−Fe系、Zn−
Co系、Zn−Cr系、Zn−Mn系、Zn−Al系、
Zn−Mg系合金等が挙げられる。本発明の樹脂クロメ
ート処理浴は、ZnあるいはZn系合金めっき鋼板以外
にも、Ni、Cu、Pd、Cd、Sn、Al、Ti等の
金属あるいはこれらの合金のめっき鋼板等にも使用する
ことができる。めっき法は、電気めっき、溶融めっき、
その他どのようなめっき法でも構わない。
【0026】得られた樹脂クロメート皮膜は、他の有機
樹脂との密着性が極めて優れていることから、その上に
更に各種樹脂を塗布し、有機複合鋼板を製造することが
できる。このような樹脂として、本発明の樹脂クロメー
ト浴に配合されているメタアクリル酸メチル、アクリル
酸ブチル、メタアクリル酸およびヒドロキシエチルアク
リレートを共重合して得られる樹脂をはじめとして、メ
タアクリル酸メチル、アクリル酸ブチル、スチレン、グ
リシジルメタアクリレート、メタアクリル酸、アクリル
酸および有機リンモノマーヒドロキシエチルメタアクリ
レートの中から選ばれる少なくとも1種が重合あるいは
共重合してなる樹脂、オレフィン−アクリル酸共重合体
樹脂、ポリアクリル酸およびその共重合体樹脂、ポリア
クリル酸エステルおよびその共重合体樹脂、ポリメタク
リル酸エステルおよびその共重合体樹脂、エポキシ樹
脂、アクリル変性エポキシ樹脂、エステル変性エポキシ
樹脂、ウレタン変性エポキシ樹脂、ウレタン変性エポキ
シエステル樹脂、ビニル変性エポキシ樹脂、ビニル変性
エポキシエステル樹脂等が挙げられ、これらは単独ある
いは混合物として使用される。
【0027】これら樹脂には、さらに、SiO2 、Sn
2 、Cr23 、Fe2 3 、Fe3 4 、MgO、
Al2 3 、ZrO2 等の無機物質のコロイド(ゾル)
あるいは粉末の1種あるいは2種以上を添加してよい。
これらゾルあるいは粉末の粒径は、2〜15nm前後の
微粒のものを使用したほうが、より効果が上がる。添加
量は、樹脂100重量部に対し10〜60重量部が好ま
しい。この範囲内であると、塗膜の耐蝕性が非常に良好
である。さらに好ましくは15〜45重量部である。該
樹脂あるいは該樹脂と無機物質の混合物の付着量は、乾
燥膜で、0.2〜3.0g/m2 となるように塗布する
ことが望ましい。
【0028】
【実施例】以下、実施例を用いて本発明をさらに詳細に
述べる。ただし、本発明は下記の実施例に制限されるも
のではない。 (3価Cr/(3価Cr+6価Cr) ×100(重量
%)の範囲の決定)3価Cr/(3価Cr+6価Cr)
×100(重量%)の値によって、樹脂クロメート浴の
安定性、即ち寿命がどのように変化するか、および形成
したクロメート皮膜の特性はどのように影響されるかを
示す。クロム酸としてCrO3 換算で20g/l(一
定)かつ3価Cr+6価Crの合計は一定で、3価Cr
の割合を変えたものを作成した。樹脂は、メタアクリル
酸メチル35重量部−アクリル酸ブチル40重量部−メ
タクリル酸20重量部−ヒドロキシエチルアクリレート
15重量部を主成分として共重合してなる30重量%
(固形分濃度)の水系の樹脂エマルジョンを60g/l
(固形分)(一定)とした。クロム酸は3価Cr/(3
価Cr+6価Cr)×100(重量%)を変えたものを
使用した。これら水性液よりなる樹脂クロメート浴を作
成し、浴の安定性(寿命)を調べた。また、上記水性液
を電気Znめっき鋼板(Zn付着量:30g/m2 )に
Cr付着量(Cr換算)が55mg/m2 となるように
塗布し、乾燥して、形成した皮膜について耐Cr溶出
性、塗料密着性および加工後裸耐蝕性がどのように変化
するかを調べた。結果を表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】浴の安定性は浴中の3価Crの割合が40
〜65重量%で浴は極めて安定で、40重量%未満ある
いは65重量%を超えると浴の安定性は低下する。3価
Crの割合が40重量%以上で皮膜の耐Cr溶出性は極
めて良好である。3価Crの割合が40重量%以上で皮
膜の塗料密着性は極めて良好である。また、3価Crの
割合が65重量%以下で優れた加工後裸耐蝕性を示し、
65重量%を超えると加工後裸耐蝕性は低下する。
【0031】浴の安定性 浴を50℃で静置し、浴のゲル化あるいは樹脂の沈降状
態を観察する。 ◎:50日以上安定 ○:30日〜50日未満安定 △:10日〜30日未満安定 ×:1日〜10日未満安定 ××:1日未満安定
【0032】耐Cr溶出性 クロメート皮膜を沸騰水に2時間浸漬し、溶出したCr
量を求めた。 ◎:1mg/m2 未満 ○:1mg/m2 以上〜3mg/m2 未満 △:3mg/m2 以上〜7mg/m2 未満 ×:7mg/m2 以上〜15mg/m2 未満 ××:15mg/m2 以上
【0033】塗料密着性 得られたクロメート皮膜上に、メラミン系低温焼付け塗
料(焼付け温度:100℃)を焼付け後30μmとなる
ようにスプレー塗装し、その後沸騰水に30分間浸漬
し、その後2mmゴバン目に塗膜をカットし、テープ剥
離して塗膜の剥離面積を評価した。 ◎:塗膜剥離面積 0% ○: 〃 0%超〜1% △: 〃 1%超〜10% ×: 〃 10%超〜50% ××: 〃 50%超
【0034】加工後の裸耐蝕性は、絞り深さ50mmの
円筒絞り加工を行い、その後腐食試験を行い、しごき加
工を受けた側面部の赤錆の発生状況で評価した。腐食試
験は、JIS−Z−2371規格に準拠した塩水噴霧試
験(塩水濃度5重量%、槽内温度35℃、噴霧圧力20
PSI)により1000時間後の発錆状況を示す。 ◎: 赤錆発生率 0% ○: 〃 0%超〜1% △: 〃 1%超〜10% ×: 〃 10%超〜50% ××: 〃 50%超
【0035】(浴中のリン酸と樹脂の重量割合(リン酸
/樹脂)の決定)6価Crおよび3価Crの全濃度がC
rO3 換算で20g/l(一定)で3価Crが50重量
%の特殊クロム酸を用い、樹脂としてメタアクリル酸メ
チル35重量部−アクリル酸ブチル40重量部−メタア
クリル酸20重量部−ヒドロキシエチルアクリレート1
5重量部を主成分として共重合してなる30重量%(固
形分)水系の有機樹脂エマルジョンを60g/l(固形
分)(一定)添加して、さらにリン酸を種々の割合で配
合した水性液よりなる樹脂クロメートを作成し、浴の安
定性、すなわち寿命がどのように変化するかを調べた。
また、上記水性液を電気Znめっき鋼板(Zn付着量:
30g/m2 )にCr付着量が55mg/m 2 となるよ
うに塗布し、乾燥して形成した場合の皮膜について耐C
r溶出性、塗料密着性および加工後裸耐蝕性がどのよう
に変化するかを調べた.結果を表2に示す。
【0036】
【表2】
【0037】リン酸/樹脂の割合が0.3以上で浴は極
めて安定となり、0.3未満で浴の安定性は低下する。
リン酸/樹脂の割合が1.0以下で極めて優れた耐Cr
溶出性を示し、1.0を超えるとCrは溶出し易くな
る。リン酸/樹脂の割合が1.0以下で極めて優れた塗
料密着性を示し、1.0を超えると塗料密着性は大幅に
低下する。また、リン酸/樹脂の割合が1.0以下で極
めて優れた加工後裸耐蝕性を示し、1.0を超えると加
工後裸耐蝕性は大幅に低下する。
【0038】6価Crおよび3価Crの全濃度がCrO
3 換算で20g/l(一定)で3価Crが50重量%の
特殊クロム酸を用い、リン酸を40g/lに固定し、樹
脂としてメタアクリル酸メチル35重量部−アクリル酸
ブチル40重量部−メタアクリル酸20重量部−ヒドロ
キシエチルアクリレート15重量部を主成分として共重
合してなる30重量%(固形分)の水系有機樹脂エマル
ジョンを種々の割合で配合した水性液よりなる樹脂クロ
メート浴を作成し、浴の安定性、すなわち寿命がどのよ
うに変化するかを調べた。また上記水性液を電気Znめ
っき鋼板(Zn付着量:30g/m2 )にCr付着量が
55mg/m2 となるように塗布し、乾燥して形成した
皮膜について、耐Cr溶出性、塗料密着性および加工後
裸耐蝕性がどのように変化するかを調べた.結果を表3
に示す。
【0039】
【表3】
【0040】リン酸/樹脂の割合が0.3以上で浴は極
めて安定となり、0.3未満で浴の安定性は低下する。
リン酸/樹脂の割合が1.0以下で極めて優れた耐Cr
溶出性を示し、1.0を超えるとCrは溶出し易くな
る。リン酸/樹脂の割合が1.0以下で極めて優れた塗
料密着性を示し、1.0を超えると塗料密着性は大幅に
低下する。また、リン酸/樹脂の割合が1.0以下で極
めて優れた加工後裸耐蝕性を示し、1.0を超えると加
工後裸耐蝕性は大幅に低下する。
【0041】(コロイダルシリカの効果)メタアクリル
酸メチル−アクリル酸ブチル−メタアクリル酸−ヒドロ
キシエチルアクリレートの共重合体樹脂100重量部
(60g/l)、リン酸67重量部(40g/l)(リ
ン酸/樹脂(重量比)=0.67)、50重量%還元ク
ロム酸(6価Cr50重量%、3価Cr50重量%)3
3重量部(20g/l)(クロム酸換算で20g/l)
配合した水性液に、コロイダルシリカを種々の割合で配
合した浴の安定性を調べるとともに、目付が30g/m
2 の電気Znめっき鋼板にCr付着量が50mg/m2
となるように皮膜を形成し、耐Cr溶出性、加工後裸耐
蝕性および塗料密着性について調べた。ここで, 耐Cr溶
出性および塗料密着性の評価方法は前掲と同じである
が, 加工後の裸耐蝕性はJIS-Z-2371における塩水噴霧試
験において2000時間後の発錆状況で評価した。結果を表
4に示す。
【0042】
【表4】
【0043】浴の安定性はコロイダルシリカの添加量に
よって特に影響は受けなかった。すなわち、コロイダル
シリカを添加することによって特にゲル化したりあるい
は沈降する傾向は認められなかった.さらに、浴の寿命
は延び、例えば50℃で少なくとも20日放置しても全
く変化しなかった。これは従来公知の樹脂クロメート浴
が、長くても数時間で樹脂の沈降あるいはゲル化するこ
とから、本発明で使用される樹脂がクロム酸浴の中でい
かに安定かを意味する。コロイダルシリカが30重量部
を超えると耐Cr溶出性が低下する傾向にある。コロイ
ダルシリカが3〜30重量部で加工後裸耐蝕性はさらに
向上する。また、コロイダルシリカが30重量部を超え
ると塗料密着性が低下する傾向にある。この傾向はコロ
イダルシリカの代わりに、SiO2 粉末またはSn
2 、Cr 2 3 、Fe2 3 、Fe3 4 、MgO、
Al2 3 、ZrO2 のコロイド(ゾル)あるいは粉末
を配合してもほぼ同様な結果が得られた。また、これら
のうち2種以上を配合してもほぼ同様な結果が得られ
た。
【0044】(皮膜の付着量)次にメタアクリル酸メチ
ル−アクリル酸ブチル−メタアクリル酸−ヒドロキシエ
チルアクリレートの共重合体樹脂100重量部(60g
/l)(固形分)、リン酸67重量部(40g/l)
(リン酸/樹脂(重量比)=0.67)、50重量%還
元クロム酸(6価Cr50重量%、3価Cr50重量
%)33重量部(20g/l)(クロム酸換算で20g
/l)配合した水性液を、目付が30g/m 2 の電気Z
nめっき鋼板にCr付着量を種々変えて皮膜を形成さ
せ、耐Cr溶出性、加工後裸耐蝕性および塗料密着性に
ついて調査した。耐Cr溶出性および塗料密着性の評価
方法は前掲と同じである。また加工後裸耐蝕性は、塩水
噴霧試験で1500時間後の発錆状態で評価した。評価
基準は前掲と同じである。結果を表5に示す。
【0045】
【表5】
【0046】塗布量をかえてもCr溶出はほとんど変化
しなかった。また、Cr換算で10mg/m2 以下で優れ
た加工後裸耐蝕性および塗料密着性が確保された。以下
の結果樹脂クロメートの付着量はCr換算で10mg/m
2 以上とし、上限は経済的な観点からCr換算で300
mg/m2 とする。
【0047】実施例1 Znめっき鋼板(目付量:20g/m2 )に、50重量
%還元クロム酸(3価Cr/(3価Cr+6価Cr)×
100=50重量%)20g/l、リン酸40g/l、
メタアクリル酸メチル5重量部−アクリル酸ブチル35
重量部−スチレン20重量部−メタアクリル酸40重量
部−アクリル酸3重量部−有機リンモノマー1重量部の
共重合体60g/lを配合した水性液をロールで塗布
し、150℃で乾燥し、塗膜を得た。塗膜の成分 全Crをクロム酸換算 20重量部 リン酸 40重量部 上記共重合体 60重量部 リン酸/共重合体(重量比) 0.67 得られたクロメート皮膜の付着量は、Cr換算で51m
g/m2 であった。
【0048】実施例2 Zn−Ni系合金めっき鋼板(目付量:20g/m2
Ni=11.5重量%)に、45重量%還元クロム酸
(3価Cr/(3価Cr+6価Cr)×100=45重
量%)25g/l、リン酸45g/l、メタアクリル酸
メチル30重量部−アクリル酸ブチル37重量部−グリ
シジルメタアクリレート10重量部−メタアクリル酸40
重量部−アクリル酸3重量部−有機リンモノマー1重量
部の共重合体樹脂80g/l、コロイダルシリカ20重
量部を配合した水性液を、ロールで塗布し、150℃で
乾燥して、塗膜を得た。塗膜の成分 全Crをクロム酸換算 25重量部 リン酸 45重量部 上記共重合体 80重量部 リン酸/共重合体 0.56 SiO2 20重量部(共重合体100重量部に対し 25重量部) 得られたクロメート皮膜の付着量は、Cr換算で48m
g/m2 であった。
【0049】実施例3 Zn−Ni系合金めっき鋼板(目付量:20g/m2
Ni=12.3重量%)に、40重量%還元クロム酸
(3価Cr/(3価Cr+6価Cr)×100=40重
量%)15g/l、リン酸45g/l、メタアクリル酸
メチル30重量部−アクリル酸ブチル37重量部−グリ
シジルメタアクリレート10重量部−メタアクリル酸4
0重量部−アクリル酸3重量部−有機リンモノマー1重
量部の共重合体樹脂80g/l、コロイダルシリカ15
重量部を配合した水性液を、ロールで塗布し、150℃
で乾燥して、塗膜を得た。塗膜の成分 全Crをクロム酸換算で 15重量部 リン酸 45重量部 上記共重合体 80重量部 リン酸/共重合体 0.56 SiO2 15重量部(共重合体100重量部に対し 19重量部) 得られたクロメート皮膜の付着量は、Cr換算で55m
g/m2 であった。さらにその上に、メタアクリル酸メ
チル30重量部−アクリル酸ブチル37重量部−グリシ
ジルメタアクリレート10重量部−メタアクリル酸40
重量部−アクリル酸3重量部−有機リンモノマー1 重量
部を共重合して得られる樹脂の水性液をロールで塗布
し、150℃で乾燥して、塗布量が1.3g/m2 である皮膜
を得た。
【0050】実施例4 Zn−Fe系合金めっき鋼板(目付量:20g/m2
Fe=12.8重量%)に、55重量%還元クロム酸
(3価Cr/(3価Cr+6価Cr)×100=55重
量%)30g/l、リン酸60g/l、メタアクリル酸
メチル20重量部−アクリル酸ブチル37重量部−スチ
レン5重量部−グリシジルメタアクリレート15重量部
−メタアクリル酸20重量部−アクリル酸5重量部−有
機リンモノマー1 重量部の共重合体樹脂70g/l、コ
ロイダルシリカ15g/lを配合した水性液をロールで
塗布し、150℃で乾燥して、塗膜を得た。 塗膜の成分 全Crをクロム酸換算で 30重量部 リン酸 60重量部 上記共重合体 70重量部 リン酸/共重合体 0.86 SiO2 15重量部(共重合体100重量部に対し 21重量部) 得られたクロメート皮膜の付着量は、Cr換算で43m
g/m2 であった。さらに得られたクロメート皮膜の上
に、メタアクリル酸メチル5重量部−アクリル酸ブチル
33重量部−スチレン20重量部−グリシジルメタアク
リレート3重量部−メタアクリル酸38重量部−有機リ
ンモノマー1重量部の共重合体樹脂100重量部に対
し、コロイダルシリカ15重量部を配合した水性液をロ
ールで塗布し、150℃で乾燥して、付着量1.1g/
2 の皮膜を得た。
【0051】実施例5 Zn−Mg系合金めっき鋼板(目付量:30g/m2
Mg=1.2重量%)に、52重量%還元クロム酸(3
価Cr/(3価Cr+6価Cr)×100=52重量
%)10g/l、リン酸20g/l、メタアクリル酸メ
チル15重量部−アクリル酸ブチル33重量部−スチレ
ン5重量部−グリシジルメタアクリレート10重量部−
メタアクリル酸39重量部−アクリル酸3重量部の共重
合体樹脂60g/lを配合した水性液をロールで塗布
し、150℃で乾燥して、塗膜を得た。 塗膜の成分 全Crをクロム酸換算で 30重量部 リン酸 20重量部 上記共重合体 60重量部 リン酸/共重合体 0.33 SiO2 15重量部(共重合体100重量部に 対しSiO2 21重量部) 得られたクロメート皮膜の付着量は、Cr換算で52m
g/m2 であった。さらにその上にオレフィン/アクリ
ル酸共重合体樹脂100重量部に対してコロイダルシリ
カ30重量部配合した水性液をロールで塗布し、145
℃で乾燥して、オレフィン/アクリル酸共重合体樹脂1
00重量部とコロイダルシリカ30重量部とよりなる皮
膜を1.5g/m2 有する有機複合めっき鋼板を製造し
た。
【0052】実施例6 Zn−Ni系合金めっき鋼板(目付量:20g/m2
Ni=12.4重量%)に還元クロム酸(3価Cr/
(3価Cr+6価Cr)=42重量%)、40g/l、
リン酸70g/l、メタアクリル酸メチル5重量部−ア
クリル酸ブチル33重量部−グリシジルメタアクリレー
ト15重量部−メタアクリル酸30重量部−アクリル酸
3重量部−ヒドロキシエチルアクリレート14重量部の
共重合体樹脂80g/lを配合した水性液を、ロールで
塗布し、150℃で乾燥して、塗膜を得た。 塗膜の成分 全Crをクロム酸換算で 40重量部 リン酸 70重量部 上記共重合体 80重量部 リン酸/共重合体 0.88 得られたクロメート皮膜の付着量は、Cr換算で61m
g/m2 であった。さらにその上に、オレフィン/アク
リル酸共重合体樹脂100重量部に対しコロイダルシリ
カ20重量部配合した水性液をロールで塗布し、145
℃で乾燥して、オレフィン/アクリル酸共重合体樹脂1
00重量部とコロイダルシリカ20重量部とよりなる皮
膜を1.5g/m2 有する有機複合めっき鋼板を製造し
た。
【0053】実施例7 Zn−Mg系合金めっき鋼板(目付量:30g/m2
Mg=1.2重量%)に還元クロム酸(3価Cr/(3
価Cr+6価Cr)=45重量%)、25g/l、リン
酸50g/l、メタアクリル酸メチル5重量部−アクリ
ル酸ブチル33重量部−グリシジルメタアクリレート1
5重量部−メタアクリル酸30重量部−アクリル酸3重
量部−ヒドロキシエチルアクリレート14重量部の共重
合体樹脂60g/l、コロイダルシリカ15g/l、M
gO3g/lを配合した水性液をロールで塗布し、15
0℃で乾燥して、塗膜を得た。 塗膜の成分 全Crをクロム酸換算で 25重量部 リン酸 50重量部 上記共重合体 60重量部 リン酸/共重合体 0.83 SiO2 15重量部(共重合体100重量部に 対しSiO2 25重量部) Mg 3重量部 得られたクロメート皮膜の付着量は、Cr換算で61m
g/m2 であった。さらにその上にメタアクリル酸メチ
ル5重量部−アクリル酸ブチル33重量部−グリシジル
メタアクリレート15重量部−メタアクリル酸30重量
部−アクリル酸5重量部−ヒドロキシエチルアクリレー
ト14重量部を共重合して得られた樹脂よりなる水性液
をロールで塗布し、160℃で乾燥して、上記樹脂より
なる皮膜を1.4g/m2 有する有機複合めっき鋼板を
製造した.
【0054】実施例8 Zn−Ni系合金めっき鋼板(目付量:30g/m2
Ni=13.9重量%) に、還元クロム酸(3価Cr/
(3価Cr+6価Cr)=50重量%)40g/l、リ
ン酸80g/l、メタアクリル酸メチル15重量部−ア
クリル酸ブチル33重量部−グリシジルメタアクリレー
ト10重量部−メタアクリル酸38重量部−アクリル酸
3重量部を共重合して得られた樹脂60g/l、コロイ
ダルシリカ10g/l、MgO3g/lを配合した水性
液をロールで塗布し、150℃で乾燥して塗膜を得た。 塗膜の成分 全Crをクロム酸換算で 40重量部 リン酸 80重量部 上記共重合体 80重量部 リン酸/共重合体 1.0 SiO2 10重量部(共重合体100重量部に 対しSiO2 12.5重量部) 得られたクロメート皮膜の付着量は、Cr換算で61m
g/m2 であった。さらにその上に、メタアクリル酸メ
チル15重量部−アクリル酸ブチル33重量部−グリシジル
メタアクリレート10重量部−メタアクリル酸38重量
部−アクリル酸3重量部を共重合して得られた有機樹脂
100重量部に対し、アエロジル28重量部配合した水
性液をロールで塗布し、155℃で乾燥して、上記有機
樹脂アエロジル28重量部とよりなる皮膜を1.0g/
2 有する有機複合めっき鋼板を製造した。
【0055】実施例9 Zn−Cr系合金めっき鋼板(目付量:20g/m2
Cr=10.8重量%) に還元クロム酸(3価Cr/
(3価Cr+6価Cr)=50重量%)40g/l、リ
ン酸20g/l、メタアクリル酸メチル15重量部−ア
クリル酸ブチル33重量部−グリシジルメタアクリレー
ト10重量部−アクリル酸41重量部を共重合して得ら
れた樹脂30g/l、コロイダルシリカ3g/l、Mg
O0.5g/l配合した水性液をロールで塗布し、15
0℃で乾燥して塗膜を得た。 塗膜の成分 全Crをクロム酸換算で 40重量部 リン酸 20重量部 上記共重合体 30重量部 リン酸/共重合体 0.67 SiO2 3重量部 MgO 0.5重量部 得られたクロメート皮膜の付着量は、Cr換算で52m
g/m2 であった。さらにその上に、ビニル変成エポキ
シ樹脂の水性液をロールで塗布し、145℃で乾燥し
て、ビニル変成エポキシ樹脂よりなる皮膜を1.3g/
2 有する有機複合めっき鋼板を製造した。
【0056】実施例10 Zn−Ni系合金めっき鋼板(目付量:20g/m2
Ni=12.1重量%) に還元クロム酸(3価Cr/
(3価Cr+6価Cr)=53重量%)20g/l、リ
ン酸40g/l、メタアクリル酸メチル5重量部−アク
リル酸ブチル33重量部−メタアクリル酸38重量部−
アクリル酸3重量部−ヒドロキシエチルアクリレート2
0重量部を共重合して得られた樹脂100g/l、コロ
イダルシリカ15g/lを配合した水性液をロールで塗
布し、150℃で乾燥して、塗膜を得た。 塗膜の成分 全Crをクロム酸換算で 20重量部 リン酸 40重量部 上記共重合体 100重量部 リン酸/共重合体 0.4 SiO2 15重量部(共重合体100重量部に 対しSiO2 15重量部) MgO 0.5重量部 得られたクロメート皮膜の付着量は、Cr換算で38m
g/m2 であった。さらにその上に、ウレタン変成エポ
キシエステル樹脂100重量部にアエロジル30重量部
を配合した水性液をロールで塗布し、145℃で乾燥し
てウレタン変成エポキシエステル樹脂100重量部とア
エロジル30重量部とよりなる皮膜を1.4g/m2
する有機複合めっき鋼板を製造した。
【0057】実施例11 Zn−Ni系合金めっき鋼板(目付量:20g/m2
Ni=12.1重量%) に40重量%還元クロム酸(3
価Cr/(3価Cr+6価Cr)=40重量%)20g
/l、リン酸40g/l、メタアクリル酸メチル30重
量部- アクリル酸ブチル40重量部−メタアクリル酸1
0重量部−ヒドロキシエチルアクリレート15重量部を
共重合して得られた樹脂80g/l、コロイダルシリカ
15g/lを配合した水性液をロールで塗布し、150
℃で乾燥して塗膜を得た。 塗膜の成分 全Crをクロム酸換算で 20重量部 リン酸 40重量部 上記共重合体 80重量部 リン酸/共重合体 0.5 SiO2 15重量部(共重合体100重量部に 対しSiO2 19重量部) 得られたクロメート皮膜の付着量は、Cr換算で45m
g/m2 であった。さらにその上に、ウレタン変成エポ
キシエステル樹脂100重量部にアエロジル25重量部を
配合した水性液をロールで塗布し、145℃で乾燥し
て、ウレタン変成エポキシエステル樹脂100重量部と
アエロジル30重量部とよりなる皮膜を1.4g/m2
有する有機複合めっき鋼板を製造した。
【0058】実施例12 Zn−Ni系合金めっき鋼板(目付量:20g/m2
Ni=12.1重量%) に還元クロム酸(3価Cr/
(3価Cr+6価Cr)=42重量%)20g/l、リ
ン酸35g/l、スチレン50重量部−アクリル酸ブチ
ル40重量部−ヒドロキシエチルアクリレート15重量
部−メタアクリル酸10重量部を共重合して得られた樹
脂90g/l、コロイダルシリカ15g/lを配合した
水性液をロールで塗布し、150℃で乾燥して塗膜を得
た。 塗膜の成分 全Crをクロム酸換算で 20重量部 リン酸 35重量部 上記共重合体 90重量部 リン酸/共重合体 0.39 SiO2 15重量部(共重合体100重量部に 対しSiO2 17重量部) 得られたクロメート皮膜の付着量は、Cr換算で53m
g/m2 であった。さらにその上にビニル変成エポキシ
エステル樹脂100重量部にコロイダルシリカ25重量
部を配合した水性液をロールで塗布し、145℃で乾燥
して、ビニル変成エポキシエステル樹脂100重量部と
コロイダルシリカ25重量部とよりなる皮膜を1.1g
/m2 有する有機複合めっき鋼板を製造した。
【0059】実施例13 Zn−Ni系合金めっき鋼板(目付量:20g/m2
Ni=12.8重量%) に還元クロム酸(3価Cr/
(3価Cr+6価Cr)=45重量%)、リン酸40g
/l、メタアクリル酸メチル30重量部−アクリル酸ブ
チル40重量部−スチレン30重量部−メタアクリル酸
10重量部−ヒドロキシエチルアクリレート15重量部
を共重合して得られた樹脂60g/l、コロイダルシリ
カ6g/lを配合した水性液をロールで塗布し、150
℃で乾燥して塗膜を得た。 塗膜の成分 全Crをクロム酸換算で 15重量部 リン酸 40重量部 上記共重合体 60重量部 リン酸/共重合体 0.67 SiO2 6重量部(共重合体100重量部に 対しSiO2 10重量部) 得られたクロメート皮膜の付着量は、Cr換算で48m
g/m2 であった。さらにその上に、オレフィン/アク
リル酸共重合体樹脂100重量部にコロイダルシリカ2
5重量部を配合した水性液をロールで塗布し、145℃
で乾燥してオレフィン/アクリル酸共重合体樹脂100
重量部とコロイダルシリカ25重量部とよりなる皮膜を
1.1g/m2 有する有機複合めっき鋼板を製造した。
【0060】実施例14 Zn−Ni系合金めっき鋼板(目付量:20g/m2
Ni=13.2重量%) に還元クロム酸(3価Cr/
(3価Cr+6価Cr)=50重量%)15g/l、リ
ン酸40g/l、アクリル酸ブチル40重量部−メタア
クリル酸30重量部−ヒドロキシエチルアクリレート1
5重量部を共重合して得られた有機樹脂60g/l、コ
ロイダルシリカ6g/lを配合した水性液をロールで塗
布し、150℃で乾燥して塗膜を得た。 塗膜の成分 全Crをクロム酸換算で 15重量部 リン酸 40重量部 上記共重合体 60重量部 リン酸/共重合体 0.67 SiO2 6重量部(共重合体100重量部に 対しSiO2 10重量部) 得られたクロメート皮膜の付着量は、Cr換算で61m
g/m2 であった。さらにその上に、オレフィン/アク
リル酸共重合体樹脂100重量部にコロイダルシリカ2
0重量部を配合した水性液をロールで塗布し、165℃
で乾燥してオレフィン/アクリル酸共重合体樹脂100
重量部とコロイダルシリカ20重量部とよりなる皮膜を
1.6g/m2 有する有機複合めっき鋼板を製造した。
【0061】実施例15 Zn−Ni系合金めっき鋼板(目付量:20g/m2
Ni=13.2重量%) に還元クロム酸(3価Cr/
(3価Cr+6価Cr)=50重量%)20g/l、リ
ン酸45g/l、アクリルアマイド系樹脂60g/l、
コロイダルシリカ6g/lを配合した水性液をロールで
塗布し、150℃で乾燥して塗膜を得た。 塗膜の成分 全Crをクロム酸換算で 20重量部 リン酸 45重量部 上記共重合体 60重量部 リン酸/共重合体 0.75 SiO2 6重量部(共重合体100重量部に 対しSiO2 10重量部) 得られたクロメート皮膜の付着量は、Cr換算で57m
g/m2 であった。さらにその上に、オレフィン/アク
リル酸共重合体樹脂100重量部にコロイダルシリカ3
0重量部を配合した水性液をロールで塗布し、155℃
で乾燥してオレフィン/アクリル酸共重合体樹脂100
重量部とコロイダルシリカ30重量部とよりなる皮膜を
1.0g/m2 有する有機複合めっき鋼板を製造した。
【0062】比較例1 Znめっき鋼板にクロム酸(6価Cr100重量%クロ
ム酸) 15g/l、リン酸25g/l配合の水性液をロ
ールで塗布し、150℃で乾燥して、付着量がCr換算
で48mg/m2 のクロメート皮膜を形成した。
【0063】比較例2 Zn−NI系合金めっき鋼板(目付量:20g/m2
Ni=12.8重量%) にクロム酸(6価Cr100重
量%クロム酸)15g/l、リン酸25g/l、コロイ
ダルシリカ15g/lの水性液をロールで塗布し、17
0℃で乾燥して付着量がCr換算で62mg/m2 のク
ロメート皮膜を形成した。
【0064】比較例3 Zn−Ni系合金めっき鋼板(付着量:20g/m2
Ni=12.9重量%) にクロム酸(6価Cr100重
量%クロム酸)20g/l、リン酸25g/l、アクリ
ルエマルジョン100g/l配合した水性液をロールで
塗布し、150℃で乾燥して塗膜を得た。 塗膜の成分 全Crをクロム酸換算で 20重量部 リン酸 25重量部 アクリル樹脂 100重量部 リン酸/アクリル樹脂 0.25 SiO2 6重量部 得られたクロメート皮膜の付着量は、Cr換算で52m
g/m2 であった。
【0065】比較例4 Zn−Ni系合金めっき鋼板(付着量:20g/m2
Ni=12.5重量%)にクロム酸(3価Cr/(3価
Cr+6価Cr)=30重量%)15g/l、リン酸8
0g/l、アクリルアミド樹脂70g/l、アエロジル
10g/l、アエロジル10重量部配合した水性液をロ
ールで塗布し、165℃で乾燥して塗膜を得た。 塗膜の成分 全Crをクロム酸換算で 15重量部 リン酸 80重量部 アクリルアミド樹脂 70重量部 リン酸/アクリルアミド樹脂 1.14 SiO2 10重量部 得られたクロメート皮膜の付着量は、Cr換算で58m
g/m2 であった。
【0066】比較例5 Zn−Ni系合金めっき鋼板(付着量:20g/m2
Ni=12.3重量%)にクロム酸(3価Cr/(3価
Cr+6価Cr)=10重量%)25g/l、リン酸1
0g/l、アクリルアマイド樹脂100g/l配合した
水性液をロールで塗布し、120℃で乾燥して、塗膜を
得た。 塗膜の成分 全Crをクロム酸換算で 25重量部 リン酸 10重量部 アクリルアマイド樹脂 100重量部 リン酸/アクリルアマイド樹脂 0.1 得られたクロメート皮膜の付着量は、Cr換算で51m
g/m2 であった。さらにその上に、エポキシ樹脂の水
性液をロールで塗布し、155℃で乾燥してエポキシ樹
脂よりなる皮膜を1.2g/m2 有する、有機複合めっ
き鋼板を製造した。
【0067】比較例6 Zn−Ni系合金めっき鋼板(付着量:20g/m2
Ni=12.9重量%)にクロム酸(3価Cr/(3価
Cr+6価Cr)=10重量%)25g/l、リン酸1
0g/l、アクリルエマルジョン100g/l、コロイ
ダルシリカ10g/l配合した水性液をロールで塗布
し、150℃で乾燥して、塗膜を得た。 塗膜の成分 全Crをクロム酸換算で 25重量部 リン酸 10重量部 アクリル樹脂 100重量部 リン酸/アクリル樹脂 0.1 SiO2 10重量部 得られたクロメート皮膜の付着量は、Cr換算で45m
g/m2 であった。さらにその上に、エポキシ樹脂10
0重量部に対しアエロジル25重量部を配合した水性液
をロールで塗布し、155℃で乾燥してエポキシ樹脂1
00重量部とアエロジル25重量部からなる皮膜を1.
1g/m2 有する、有機複合めっき鋼板を製造した。
【0068】ZnあるいはZn系合金めっき鋼板に処理
した場合の実施例1〜15及び比較例1〜6の塩水噴霧
試験による加工後の裸耐蝕性、メラミン系低温焼付型
(焼付温度:110℃)を30μ塗布した場合の塗料密
着性、耐Cr溶出性および浴の安定性を表6、表7およ
び表8に示す。
【0069】
【表6】
【0070】
【表7】
【0071】
【表8】
【0072】表6、7および8から明らかなように、Z
nめっき鋼板に本発明のクロメート浴による処理を実施
した場合、加工後の裸耐蝕性は1000時間で殆ど変化
無く、1500時間で僅かに赤錆が発生する程度であ
る。また、Zn系合金めっき鋼板に、本発明のクロメー
ト浴による処理を実施した場合、加工後の裸耐蝕性は2
000時間で殆ど変化無く、3000時間で僅かに赤錆
が発生するに過ぎない。また、本発明のクロメート浴に
よる処理を実施し、得られたクロメート層の上にさら
に、前記した樹脂の層を形成した、本発明の有機複合め
っき鋼板も、加工後の裸耐蝕性は4000時間で僅かに
赤錆が認められるものがあるに過ぎない。これに対し公
知のクロメート浴から形成された皮膜(比較例1、2)
は、SST100時間で赤錆がかなり発生している。ま
た、各種樹脂を添加した本発明以外の樹脂クロメート(
比較例3、4) も400時間でかなり赤錆が発生してい
る。塗膜の密着性も同様で、本発明の処理鋼板は、塗料
密着性の得にくい低温焼付型(110℃焼付)でも極め
て優れた密着性を示すが、公知のクロメート皮膜(比較
例1、2)は、あるいは本発明以外の樹脂クロメート(
比較例3、4) の場合は塗料密着性は極めて悪い。Cr
溶出性についても、本発明の浴による処理を実施した場
合はCr溶出はほとんど皆無である。これに対し公知の
クロメート皮膜(比較例1、2)及び本発明以外の樹脂
クロメート( 比較例3、4)からは、多量のCrの溶出
が認められる。また、本発明による樹脂クロメート浴
(実施例1〜15)の浴寿命は極めて長く長時間変化し
ない。これに対し本発明以外の樹脂クロメート浴( 比較
例3、4、5、6) の浴寿命は極めて短く、極短時間で
樹脂はゲル化して使用不能となる。
【0073】
【発明の効果】以上述べたようにクロムの還元率(3価
Cr/(3価Cr+6価Cr)×100)が40〜65
重量%のクロム酸を用い、リン酸/有機樹脂(重量比)
が0.3〜1.0となるようにリン酸と樹脂を共存させ
た水性液は、浴寿命が極めて長く、冷延鋼板あるいはZ
nまたはZn系合金めっき鋼板の上に耐クロム溶出性、
加工後の裸耐蝕性、塗料密着性に極めて優れたクロメー
ト皮膜を形成でき、かつ上記クロメート浴から形成され
るクロメート皮膜を特定量有する表面処理鋼板、有機複
合めっき鋼板は極めて優れた裸耐蝕性を示す。また塗料
との密着性も優れ、かつ耐クロム溶出性に優れているこ
とから、加工後そのまま、あるいは塗装して使用するこ
ともできるので、塗装鋼板の下地用としても最適であ
る。このような特性から、本発明の処理鋼板は、家電、
建材、自動車業界など幅広い分野での使用が可能であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴田 敬大郎 東京都千代田区大手町2丁目6番3号 新 日本製鐵株式会社内 (72)発明者 菊池 郁夫 兵庫県姫路市広畑区富士町1番地 新日本 製鐵株式会社広畑製鐵所内 (72)発明者 大森 潔 兵庫県姫路市広畑区富士町1番地 新日本 製鐵株式会社広畑製鐵所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クロムの還元率〔3価Cr/(3価Cr
    +6価Cr)×100〕が40〜65重量%のクロム
    酸、リン酸および樹脂を含み、リン酸/樹脂(重量比)
    が0.3〜1.0である水性液からなることを特徴とす
    る樹脂クロメート浴。
  2. 【請求項2】 樹脂クロメート浴が、さらにゾル状また
    は粉末状のSiO2、Cr2 3 、Fe2 3 、Fe3
    4 、MgO、ZrO2 、SnO2 およびAl2 3
    らなる群れから選ばれる少なくとも1種を、樹脂100
    重量部に対し3〜30重量部含有する水性液からなるこ
    とを特徴とする樹脂クロメート浴。
  3. 【請求項3】 冷延鋼板、Znめっき鋼板またはZn系
    合金めっき鋼板の上に、クロムの還元率〔3価Cr/
    (3価Cr+6価Cr)×100〕が40〜65重量%
    のクロム酸、リン酸および樹脂を含み、リン酸/樹脂
    (重量比)が0.3〜1.0である水性液からなる樹脂
    クロメート浴から形成されるクロメート皮膜を有するこ
    とを特徴とする表面処理鋼板。
  4. 【請求項4】 クロメート皮膜の付着量が、Cr換算で
    10〜300mg/m2 である請求項3記載の表面処理
    鋼板。
  5. 【請求項5】 冷延鋼板、Znめっき鋼板またはZn系
    合金めっき鋼板の上に、クロムの還元率〔3価Cr/
    (3価Cr+6価Cr)×100〕が40〜65重量%
    のクロム酸、リン酸、樹脂およびゾル状または粉末状の
    SiO2 、Cr 2 3 、Fe2 3 、Fe3 4 、Mg
    O、ZrO2 、SnO2 およびAl2 3 からなる群れ
    から選ばれる少なくとも1種を含み、リン酸/樹脂(重
    量比)が0.3〜1.0である水性液からなる樹脂クロ
    メート浴から形成されるクロメート皮膜を有することを
    特徴とする表面処理鋼板。
  6. 【請求項6】 クロメート皮膜の付着量が、Cr換算で
    10〜300mg/m2 である請求項5記載の表面処理
    鋼板。
  7. 【請求項7】 クロメート皮膜上に、さらに、メタアク
    リル酸メチル、アクリル酸ブチル、スチレン、グリシジ
    ルメタアクリレート、メタアクリル酸、アクリル酸、有
    機リンモノマーおよびヒドロキシエチルメタアクリレー
    トの中から選ばれる少なくとも1種が重合あるいは共重
    合してなる樹脂、オレフィン−アクリル酸共重合体樹
    脂、エポキシ樹脂、アクリル変性エポキシ樹脂、エステ
    ル変性エポキシ樹脂、ウレタン変性エポキシ樹脂、ウレ
    タン変性エポキシエステル樹脂、ビニル変性エポキシ樹
    脂およびビニル変性エポキシエステル樹脂からなる群れ
    から選ばれた少なくとも1種の樹脂からなる樹脂皮膜
    を、付着量として0.2〜3.0g/m2 有することを
    特徴とする請求項3または5記載の表面処理鋼板。
  8. 【請求項8】 クロメート皮膜上の樹脂皮膜が、樹脂に
    加えてゾル状または粉末状のSiO2 、Cr2 3 、F
    2 3 、Fe3 4 、MgO、ZrO2 、SnO2
    よびAl2 3 からなる群れから選ばれる少なくとも1
    種を、樹脂100重量部に対し10〜60重量部含む混
    合物より形成され、かつ該皮膜の付着量が0.2〜3.
    0g/m2 であることを特徴とする請求項3または5記
    載の表面処理鋼板。
JP32610195A 1995-12-14 1995-12-14 樹脂クロメート浴および表面処理鋼板 Withdrawn JPH09165686A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005087981A1 (ja) * 2004-03-10 2005-09-22 Jfe Steel Corporation 燃料タンク用鋼板およびその製造方法
JP2021535280A (ja) * 2018-08-31 2021-12-16 ポスコPosco Mg含有亜鉛めっき鋼板の表面処理用組成物及びこれを用いて表面処理されたMg含有亜鉛めっき鋼板

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US12305294B2 (en) 2018-08-31 2025-05-20 Posco Co., Ltd Composition for surface treatment of Mg-containing galvanized steel sheet and Mg-containing galvanized steel sheet surface-treated using same

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