JPH09165975A - 防火用障子のガラス板取付け構造 - Google Patents
防火用障子のガラス板取付け構造Info
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- JPH09165975A JPH09165975A JP7325984A JP32598495A JPH09165975A JP H09165975 A JPH09165975 A JP H09165975A JP 7325984 A JP7325984 A JP 7325984A JP 32598495 A JP32598495 A JP 32598495A JP H09165975 A JPH09165975 A JP H09165975A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 一方の空間と他方の空間との間で、炎、煙お
よび熱気が侵入することを確実に防ぐことができる防火
用障子を提供する。 【解決手段】 障子框21の2つの側壁26,27に挟
まれた凹溝29内にガラス22の周縁部30が嵌まり込
んでいる。このガラス22の周縁部30には、一方の表
面47から端面39を経て他方の表面48にわたって連
続して、耐火材40が貼着されて固着されている。ガラ
ス22は、各側壁26,27との隙間31,32に充填
されるシール材33,34によって挟持されて、障子框
21に保持されている。耐火材40は障子框21との間
に間隔をあけて配置され、各シール材33,34は耐火
材40の両端部をガラス22との間で挟持している。こ
の耐火材40は、火災発生時にその火災の熱によって発
泡して膨張し、ガラス22の周縁部30とともに嵌まり
込んだ状態で凹溝29の残余の空間を塞ぐ。
よび熱気が侵入することを確実に防ぐことができる防火
用障子を提供する。 【解決手段】 障子框21の2つの側壁26,27に挟
まれた凹溝29内にガラス22の周縁部30が嵌まり込
んでいる。このガラス22の周縁部30には、一方の表
面47から端面39を経て他方の表面48にわたって連
続して、耐火材40が貼着されて固着されている。ガラ
ス22は、各側壁26,27との隙間31,32に充填
されるシール材33,34によって挟持されて、障子框
21に保持されている。耐火材40は障子框21との間
に間隔をあけて配置され、各シール材33,34は耐火
材40の両端部をガラス22との間で挟持している。こ
の耐火材40は、火災発生時にその火災の熱によって発
泡して膨張し、ガラス22の周縁部30とともに嵌まり
込んだ状態で凹溝29の残余の空間を塞ぐ。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、火災発生時に、一
方の空間と他方の空間とを、炎、煙および熱気を遮断し
て仕切ることができる、窓などとして用いられる防火用
障子のガラス板取付け構造に関する。
方の空間と他方の空間とを、炎、煙および熱気を遮断し
て仕切ることができる、窓などとして用いられる防火用
障子のガラス板取付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来技術のガラス板取付け構造
の防火用障子1の一部を示す断面図である。この従来技
術は、たとえば特開平7−229372号公報に示され
ている。防火用障子1は、障子框2とガラス3とを備え
ており、障子框2の2つの側壁4,5に挟まれた凹溝6
内にガラス2の周縁部7が嵌まり込んでいる。ガラス3
を支持部材14によって支持し、各側壁4,5とガラス
3との間にそれぞれ形成される隙間8,9にシール材1
0,11をそれぞれ充填して、各シール材10,11に
よって前記ガラス3を挟持している。各シール材10,
11は、隙間8,9の開口部付近に充填され、各シール
材10,11よりも内側となる部分には、所定温度、た
とえば100℃〜950℃で膨張する材料から成る耐火
材12,13が充填されている。各耐火材12,13
は、膨張方向が一方向であり、その膨張方向がガラス3
の表面3a,3bに垂直な方向となるように充填され、
火災発生時に各耐火材12,13が発生した熱で加熱さ
れて膨張し、ガラス3を強力に保持するように構成され
ている。
の防火用障子1の一部を示す断面図である。この従来技
術は、たとえば特開平7−229372号公報に示され
ている。防火用障子1は、障子框2とガラス3とを備え
ており、障子框2の2つの側壁4,5に挟まれた凹溝6
内にガラス2の周縁部7が嵌まり込んでいる。ガラス3
を支持部材14によって支持し、各側壁4,5とガラス
3との間にそれぞれ形成される隙間8,9にシール材1
0,11をそれぞれ充填して、各シール材10,11に
よって前記ガラス3を挟持している。各シール材10,
11は、隙間8,9の開口部付近に充填され、各シール
材10,11よりも内側となる部分には、所定温度、た
とえば100℃〜950℃で膨張する材料から成る耐火
材12,13が充填されている。各耐火材12,13
は、膨張方向が一方向であり、その膨張方向がガラス3
の表面3a,3bに垂直な方向となるように充填され、
火災発生時に各耐火材12,13が発生した熱で加熱さ
れて膨張し、ガラス3を強力に保持するように構成され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来技術では、各耐火材12,13は膨張する前から
ガラス3と各側壁4,5との間の各隙間8,9に充填さ
れている。すなわち、各隙間8,9は各耐火材12,1
3によって完全に塞がれた状態となっている。このよう
な状態から火災発生時に各耐火材12,13が膨張する
と、障子框2の各側壁4,5に大きな力が作用する。こ
のため、障子框2が変形されてしまい、各耐火材12,
13と各側壁4,5との間に部分的に空隙が生じてしま
うおそれがある。このような空隙が形成されると、その
空隙を介して炎、煙および熱気が、防火用障子1によっ
て仕切られるべき火災が発生した空間からもう一方の空
間へ、侵入してしまうおそれがある。またこのような大
きな力はガラス3にも作用し、各耐火材12,13の充
填量が各耐火材12,13の延在方向、すなわち図5の
紙面に対して垂直な方向に異なる場合には、ガラス3に
曲げを生じさせ、ガラス3が破損してしまうおそれがあ
る。このような場合にもガラス3の破損部分から炎、煙
および熱気が、火災が発生した空間からもう一方の空間
へ侵入してしまうおそれがある。
な従来技術では、各耐火材12,13は膨張する前から
ガラス3と各側壁4,5との間の各隙間8,9に充填さ
れている。すなわち、各隙間8,9は各耐火材12,1
3によって完全に塞がれた状態となっている。このよう
な状態から火災発生時に各耐火材12,13が膨張する
と、障子框2の各側壁4,5に大きな力が作用する。こ
のため、障子框2が変形されてしまい、各耐火材12,
13と各側壁4,5との間に部分的に空隙が生じてしま
うおそれがある。このような空隙が形成されると、その
空隙を介して炎、煙および熱気が、防火用障子1によっ
て仕切られるべき火災が発生した空間からもう一方の空
間へ、侵入してしまうおそれがある。またこのような大
きな力はガラス3にも作用し、各耐火材12,13の充
填量が各耐火材12,13の延在方向、すなわち図5の
紙面に対して垂直な方向に異なる場合には、ガラス3に
曲げを生じさせ、ガラス3が破損してしまうおそれがあ
る。このような場合にもガラス3の破損部分から炎、煙
および熱気が、火災が発生した空間からもう一方の空間
へ侵入してしまうおそれがある。
【0004】また、各耐火材12,13は、凹溝6のガ
ラス3の各表面3a,3bに臨んだ各隙間8,9にしか
充填されておらず、凹溝6のガラス3の端面3cと障子
枠2のガラス3の端面3cが対向する連結部15とによ
って挟まれる部分には、充填されていない。このため、
障子框2およびガラス3に、前述のような変形または損
傷が生じないように各耐火材12,13の充填量を少な
くした場合には、経年変化などによって各耐火材12,
13の膨張量が低下してしまったときに、火災発生時に
各耐火材12,13が膨張しても部分的に空隙が生じ
て、この空隙および凹溝6のガラス3の端面3cと連結
部15とによって挟まれる部分を介して、炎、煙および
熱気が、火災が発生した空間からもう一方の空間へ侵入
してしまうおそれがある。
ラス3の各表面3a,3bに臨んだ各隙間8,9にしか
充填されておらず、凹溝6のガラス3の端面3cと障子
枠2のガラス3の端面3cが対向する連結部15とによ
って挟まれる部分には、充填されていない。このため、
障子框2およびガラス3に、前述のような変形または損
傷が生じないように各耐火材12,13の充填量を少な
くした場合には、経年変化などによって各耐火材12,
13の膨張量が低下してしまったときに、火災発生時に
各耐火材12,13が膨張しても部分的に空隙が生じ
て、この空隙および凹溝6のガラス3の端面3cと連結
部15とによって挟まれる部分を介して、炎、煙および
熱気が、火災が発生した空間からもう一方の空間へ侵入
してしまうおそれがある。
【0005】さらに、各耐火材12,13は、物品が落
下して当接することによって損傷しやすい部分、すなわ
ち前述のように各隙間8,9にしか設けられていないた
め、物品が落下して当接し、各耐火材12,13が損傷
した場合には、火災発生時にその損傷部分および凹溝6
のガラス3の端面3cと連結部15とによって挟まれる
部分を介して、炎、煙および熱気が、火災が発生した空
間からもう一方の空間へ侵入してしまうおそれがある。
さらに、凹溝6のガラス3の端面3cと連結部15とに
挟まれる部分には耐火材が設けられていないので、この
部分に空気が閉じ込められる状態となる。このため、こ
の空気が熱膨張して各耐火材12,13を凹溝6外へ押
し出したり、部分的に変形させて空隙を形成してしま
い、炎、煙および熱気が、火災が発生した空間からもう
一方の空間へ侵入してしまうおそれがある。
下して当接することによって損傷しやすい部分、すなわ
ち前述のように各隙間8,9にしか設けられていないた
め、物品が落下して当接し、各耐火材12,13が損傷
した場合には、火災発生時にその損傷部分および凹溝6
のガラス3の端面3cと連結部15とによって挟まれる
部分を介して、炎、煙および熱気が、火災が発生した空
間からもう一方の空間へ侵入してしまうおそれがある。
さらに、凹溝6のガラス3の端面3cと連結部15とに
挟まれる部分には耐火材が設けられていないので、この
部分に空気が閉じ込められる状態となる。このため、こ
の空気が熱膨張して各耐火材12,13を凹溝6外へ押
し出したり、部分的に変形させて空隙を形成してしま
い、炎、煙および熱気が、火災が発生した空間からもう
一方の空間へ侵入してしまうおそれがある。
【0006】したがって本発明の目的は、炎、煙および
熱気を確実に遮断して、防火性能を向上することができ
る防火用障子のガラス板取付け構造を提供することであ
る。
熱気を確実に遮断して、防火性能を向上することができ
る防火用障子のガラス板取付け構造を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、障子框の2つ
の側壁に挟まれた凹溝内にガラスの周縁部が嵌まり込
み、前記2つの側壁と前記ガラスとの間にそれぞれ形成
される隙間にシール材を充填して、各シール材によって
前記ガラスを挟持する障子において、前記ガラスの周縁
部には、一方の表面から他方の表面にわたって連続して
耐火材が貼着され、耐火材は、ガラスの周縁部とともに
前記凹溝内に前記側壁と間隔をあけて嵌まり込み、かつ
凹溝内にガラスの周縁部とともに嵌まり込んだ状態で凹
溝内の残余の空間を充たす膨張量に所定温度以上で膨張
する断熱性材料から成ることを特徴とする防火用障子の
ガラス板取付け構造である。 本発明に従えば、障子框の凹溝内にガラスの周縁部が嵌
まり込む障子のガラスの周縁部には耐火材が貼着され
る。この耐火材は、前記ガラスの一方の表面から他方の
表面にわたって連続して設けられており、凹溝内にガラ
スの周縁部とともに嵌まり込んだ状態で凹溝内の残余の
空間を充たすことができる膨張量に所定温度以上で膨張
する断熱性材料から成る。これによって、火災発生時に
は、その火災による熱によって前記所定温度以上に昇温
したときに耐火材が膨張して凹溝内の残余の空間を塞
ぎ、炎、煙および熱気を遮断して、その炎、煙および熱
気が火災が発生した空間からもう一方の空間へ侵入する
ことを防ぐことができる。 耐火材はガラスの一方の表面から他方の表面にわたって
連続して設けられており、ガラスの一方の表面と他方の
表面とに連なる端面をも耐火材が覆う状態となるので、
火災発生時に耐火材によってガラスと障子框との間の凹
溝内の残余の空間を広い領域で塞ぐことができ、炎、煙
および熱気を確実に遮断することができる。すなわち、
たとえば物品が落下して当接して、耐火材が部分的に損
傷しても、その損傷部分を介して火災が発生した空間と
もう一方の空間とが連通しないように残余の部分で塞ぐ
ことができる。しかも、耐火材のガラスの端面とこの端
面が対向する障子框の一部との間に介在される部分は、
前記物品が落下した場合にもその物品が当接しにくく、
したがって損傷しにくいので、この部分による遮断作用
が高い確実性で期待できる。特に、前記ガラスが複層ガ
ラスである場合に、炎、煙および熱気が2枚のガラス板
間を介して火災が発生した空間からもう一方の空間へ侵
入することを防ぐことができ好適である。 さらに、耐火材は残余の空間を充たすことができる膨張
量に膨張することができ、かつ膨張する前の状態におい
て、側壁と間隔をあけた状態で設けられており、火災発
生時に膨張して、障子框およびガラスに不所望な大きな
力が作用しないようにすることができる。したがって、
障子框が変形したり、ガラスが破損して、火災が発生し
た空間ともう一方の空間とが連通してしまうことがな
く、炎、煙および熱気が、火災が発生した空間からもう
一方の空間へ侵入することがない。さらに、凹溝内から
空気を追い出すように膨張し、凹溝内に空気が閉じ込め
られた状態となる可能性を小さくすることができる。し
たがって、閉じ込められた空気の熱膨張によって耐火材
が凹溝内から押し出されたり、あるいは部分的に変形さ
れてしまう可能性を小さくすることができる。このよう
に防火用障子の防火性能を向上することができる。
の側壁に挟まれた凹溝内にガラスの周縁部が嵌まり込
み、前記2つの側壁と前記ガラスとの間にそれぞれ形成
される隙間にシール材を充填して、各シール材によって
前記ガラスを挟持する障子において、前記ガラスの周縁
部には、一方の表面から他方の表面にわたって連続して
耐火材が貼着され、耐火材は、ガラスの周縁部とともに
前記凹溝内に前記側壁と間隔をあけて嵌まり込み、かつ
凹溝内にガラスの周縁部とともに嵌まり込んだ状態で凹
溝内の残余の空間を充たす膨張量に所定温度以上で膨張
する断熱性材料から成ることを特徴とする防火用障子の
ガラス板取付け構造である。 本発明に従えば、障子框の凹溝内にガラスの周縁部が嵌
まり込む障子のガラスの周縁部には耐火材が貼着され
る。この耐火材は、前記ガラスの一方の表面から他方の
表面にわたって連続して設けられており、凹溝内にガラ
スの周縁部とともに嵌まり込んだ状態で凹溝内の残余の
空間を充たすことができる膨張量に所定温度以上で膨張
する断熱性材料から成る。これによって、火災発生時に
は、その火災による熱によって前記所定温度以上に昇温
したときに耐火材が膨張して凹溝内の残余の空間を塞
ぎ、炎、煙および熱気を遮断して、その炎、煙および熱
気が火災が発生した空間からもう一方の空間へ侵入する
ことを防ぐことができる。 耐火材はガラスの一方の表面から他方の表面にわたって
連続して設けられており、ガラスの一方の表面と他方の
表面とに連なる端面をも耐火材が覆う状態となるので、
火災発生時に耐火材によってガラスと障子框との間の凹
溝内の残余の空間を広い領域で塞ぐことができ、炎、煙
および熱気を確実に遮断することができる。すなわち、
たとえば物品が落下して当接して、耐火材が部分的に損
傷しても、その損傷部分を介して火災が発生した空間と
もう一方の空間とが連通しないように残余の部分で塞ぐ
ことができる。しかも、耐火材のガラスの端面とこの端
面が対向する障子框の一部との間に介在される部分は、
前記物品が落下した場合にもその物品が当接しにくく、
したがって損傷しにくいので、この部分による遮断作用
が高い確実性で期待できる。特に、前記ガラスが複層ガ
ラスである場合に、炎、煙および熱気が2枚のガラス板
間を介して火災が発生した空間からもう一方の空間へ侵
入することを防ぐことができ好適である。 さらに、耐火材は残余の空間を充たすことができる膨張
量に膨張することができ、かつ膨張する前の状態におい
て、側壁と間隔をあけた状態で設けられており、火災発
生時に膨張して、障子框およびガラスに不所望な大きな
力が作用しないようにすることができる。したがって、
障子框が変形したり、ガラスが破損して、火災が発生し
た空間ともう一方の空間とが連通してしまうことがな
く、炎、煙および熱気が、火災が発生した空間からもう
一方の空間へ侵入することがない。さらに、凹溝内から
空気を追い出すように膨張し、凹溝内に空気が閉じ込め
られた状態となる可能性を小さくすることができる。し
たがって、閉じ込められた空気の熱膨張によって耐火材
が凹溝内から押し出されたり、あるいは部分的に変形さ
れてしまう可能性を小さくすることができる。このよう
に防火用障子の防火性能を向上することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態の
ガラス板取付け構造の防火用障子20の一部を示す垂直
断面図である。防火用障子20は、四周枠組された障子
框21と、この障子框21によって保持されるガラス2
2とを備えている。障子框21の一部を構成する下框2
5は、一方の空間23側に配置される側壁26と、他方
の空間24側に配置される側壁27と、各側壁26,2
7を連結する連結部28とを有する。この下框25は、
たとえばアルミニウム合金から成る押出形材であり、各
側壁26,27に挟まれた凹溝29を有する。この障子
框25の凹溝29内にガラス22の周縁部30が嵌まり
込み、各側壁26,27とガラス22の周縁部30との
間にそれぞれ形成される隙間31,32の開口部付近に
湿式シール材などのシール材33,34がそれぞれ充填
され、各シール材33,34によってガラス22を挟持
して、ガラス22が保持されている。
ガラス板取付け構造の防火用障子20の一部を示す垂直
断面図である。防火用障子20は、四周枠組された障子
框21と、この障子框21によって保持されるガラス2
2とを備えている。障子框21の一部を構成する下框2
5は、一方の空間23側に配置される側壁26と、他方
の空間24側に配置される側壁27と、各側壁26,2
7を連結する連結部28とを有する。この下框25は、
たとえばアルミニウム合金から成る押出形材であり、各
側壁26,27に挟まれた凹溝29を有する。この障子
框25の凹溝29内にガラス22の周縁部30が嵌まり
込み、各側壁26,27とガラス22の周縁部30との
間にそれぞれ形成される隙間31,32の開口部付近に
湿式シール材などのシール材33,34がそれぞれ充填
され、各シール材33,34によってガラス22を挟持
して、ガラス22が保持されている。
【0009】ガラス22は、2枚のガラス板35,36
を有する複層ガラスである。このガラス22は、各ガラ
ス板35,36が、たとえばアルミニウム合金から成る
スペーサ37によって一定の間隔をあけて配置され、各
ガラス板35,36の周縁部が接着されて構成されてい
る。各ガラス板35,36間には、周縁部に連続してシ
ール材38が充填されており、各ガラス板35,36間
に完全に乾燥した空気が封入されている。このようにガ
ラス22を複層ガラスとすることで、防音効果および断
熱効果の高い建具とすることができる。また、一方のガ
ラス板35は、網入りガラスであり、外力を受けて破損
した場合に、破片が周囲に飛び散りにくく、たとえば、
一方の空間23が屋外である場合などに破片の落下を防
止して安全性を向上することができる。各ガラス板3
5,36には、たとえばホウケイ酸系ガラスなどの低膨
張性ガラスを用いるのが好ましい。このホウケイ酸系ガ
ラスは、B2O3を5%以上、M2Oを10%以下含む。
M2O−Al2O3−B2O3−SiO2系ガラスである。こ
こでMはアルカリ元素である。前記シール材38は、多
硫化ゴム、たとえば商品名「チオコール」などから成
る。
を有する複層ガラスである。このガラス22は、各ガラ
ス板35,36が、たとえばアルミニウム合金から成る
スペーサ37によって一定の間隔をあけて配置され、各
ガラス板35,36の周縁部が接着されて構成されてい
る。各ガラス板35,36間には、周縁部に連続してシ
ール材38が充填されており、各ガラス板35,36間
に完全に乾燥した空気が封入されている。このようにガ
ラス22を複層ガラスとすることで、防音効果および断
熱効果の高い建具とすることができる。また、一方のガ
ラス板35は、網入りガラスであり、外力を受けて破損
した場合に、破片が周囲に飛び散りにくく、たとえば、
一方の空間23が屋外である場合などに破片の落下を防
止して安全性を向上することができる。各ガラス板3
5,36には、たとえばホウケイ酸系ガラスなどの低膨
張性ガラスを用いるのが好ましい。このホウケイ酸系ガ
ラスは、B2O3を5%以上、M2Oを10%以下含む。
M2O−Al2O3−B2O3−SiO2系ガラスである。こ
こでMはアルカリ元素である。前記シール材38は、多
硫化ゴム、たとえば商品名「チオコール」などから成
る。
【0010】ガラス22の周縁部30には、一方の表面
47からガラス22の端面39に沿い、他方の表面48
にわたって耐火材40が設けられている。耐火材40
は、曲成されたシート状の部材であり、たとえば接着剤
によってガラス22の周縁部30に貼着されて固着され
ている。耐火材40が、ガラス22の周縁部30ととも
に凹溝29に嵌まり込んだ状態で、耐火材40と下框2
5との間に空隙が存在する。すなわち、耐火材40は、
各側壁26,27および連結部28と間隔をあけて配置
されている。
47からガラス22の端面39に沿い、他方の表面48
にわたって耐火材40が設けられている。耐火材40
は、曲成されたシート状の部材であり、たとえば接着剤
によってガラス22の周縁部30に貼着されて固着され
ている。耐火材40が、ガラス22の周縁部30ととも
に凹溝29に嵌まり込んだ状態で、耐火材40と下框2
5との間に空隙が存在する。すなわち、耐火材40は、
各側壁26,27および連結部28と間隔をあけて配置
されている。
【0011】この耐火材40は、熱によって3軸方向に
膨張する材料、たとえばグラファイト系発泡剤から成
り、たとえば株式会社古河テクノマテリアル製:商品名
「Danseal−D(ダンシール−D)」として容易
に入手することができる。この耐火材40は、無機充填
材20〜25重量%と、無機膨張剤20〜25重量%
と、有機質バインダ50〜60重量%とを混合してシー
ト状に固結したものである。この耐火材40は、所定温
度である約120℃以上に加熱されると、急激に発泡し
て膨張し、膨張後に断熱性に富んだ灰化生成物に変化す
る。本発明において発泡とは、たとえば熱によって化学
変化し、ガスを生成して耐火材40内に気泡を形成する
ことを含む。この耐火材40の発泡倍率は約5〜20倍
であり、その発泡開始温度は約120℃であり、発泡性
が顕著に表れる温度は約260℃である。このように耐
火材40は所定温度以上に昇温されると、体積を増加さ
せる、すなわち膨張する。この耐火材40は、前記した
発泡倍率などに基づいて、凹溝29内にガラス22の周
縁部30とともに嵌まり込んだ状態で、少なくとも凹溝
29内の残余の空間を充たすことができる膨張量に発泡
して膨張することができるように、その厚みが選定され
る。これによって、耐火材40は、約120℃以上に加
熱されて昇温されると、膨張して凹溝29内の残余の空
間を塞ぐことができる。
膨張する材料、たとえばグラファイト系発泡剤から成
り、たとえば株式会社古河テクノマテリアル製:商品名
「Danseal−D(ダンシール−D)」として容易
に入手することができる。この耐火材40は、無機充填
材20〜25重量%と、無機膨張剤20〜25重量%
と、有機質バインダ50〜60重量%とを混合してシー
ト状に固結したものである。この耐火材40は、所定温
度である約120℃以上に加熱されると、急激に発泡し
て膨張し、膨張後に断熱性に富んだ灰化生成物に変化す
る。本発明において発泡とは、たとえば熱によって化学
変化し、ガスを生成して耐火材40内に気泡を形成する
ことを含む。この耐火材40の発泡倍率は約5〜20倍
であり、その発泡開始温度は約120℃であり、発泡性
が顕著に表れる温度は約260℃である。このように耐
火材40は所定温度以上に昇温されると、体積を増加さ
せる、すなわち膨張する。この耐火材40は、前記した
発泡倍率などに基づいて、凹溝29内にガラス22の周
縁部30とともに嵌まり込んだ状態で、少なくとも凹溝
29内の残余の空間を充たすことができる膨張量に発泡
して膨張することができるように、その厚みが選定され
る。これによって、耐火材40は、約120℃以上に加
熱されて昇温されると、膨張して凹溝29内の残余の空
間を塞ぐことができる。
【0012】また耐火材40は、耐水性にも優れてお
り、屋外において水に1年間浸漬した後にも、約260
℃で40分間保持した状態で約14〜20倍の発泡倍率
を示す。また、耐候性すなわち季節や天候の変化にも優
れており、1年間の屋外暴露、すなわち屋外に1年間放
置した後にも、約260℃で40分間保持した状態で約
14〜20倍の発泡倍率を示す。さらに耐熱性にも優れ
ており、180℃の雰囲気温度中で300日保持した後
にも、約260℃で40分間保持した状態で約14〜2
0倍の発泡倍率を示す。さらに耐高温多湿性にも優れて
おり、相対湿度90%、60℃の雰囲気温度中で40日
間保持した後に、約260℃で40分間保持した場合に
も約14〜20倍の発泡倍率を示す。このように耐火材
40は、耐久性にも優れており、永年にわたって万一の
火災に備える防火用障子20の耐火材として好適に用い
ることが可能である。また、発泡して膨張した後に形崩
れしにくいことが確認されており、炎、煙および熱気の
遮断作用を維持することができる。
り、屋外において水に1年間浸漬した後にも、約260
℃で40分間保持した状態で約14〜20倍の発泡倍率
を示す。また、耐候性すなわち季節や天候の変化にも優
れており、1年間の屋外暴露、すなわち屋外に1年間放
置した後にも、約260℃で40分間保持した状態で約
14〜20倍の発泡倍率を示す。さらに耐熱性にも優れ
ており、180℃の雰囲気温度中で300日保持した後
にも、約260℃で40分間保持した状態で約14〜2
0倍の発泡倍率を示す。さらに耐高温多湿性にも優れて
おり、相対湿度90%、60℃の雰囲気温度中で40日
間保持した後に、約260℃で40分間保持した場合に
も約14〜20倍の発泡倍率を示す。このように耐火材
40は、耐久性にも優れており、永年にわたって万一の
火災に備える防火用障子20の耐火材として好適に用い
ることが可能である。また、発泡して膨張した後に形崩
れしにくいことが確認されており、炎、煙および熱気の
遮断作用を維持することができる。
【0013】このような耐火材40を周縁部30に備え
るガラス22は、下框25の長手方向、すなわち図1の
紙面に対して垂直な方向に間隔をあけて設けられる耐火
支持部材41によって下框に支持されている。このよう
な耐火支持部材41によって支持された状態で前記シー
ル部材33,34によってガラス22が保持されてい
る。各シール部材33,34は、耐火材40の両端部7
1,72をガラス22とによって挟持するように充填さ
れており、経年変化によって耐火材40がガラス22か
ら剥離してしまうことを防止することができる。これに
よって、火災が発生した場合に所望の状態で耐火材40
が発泡するようにできる。
るガラス22は、下框25の長手方向、すなわち図1の
紙面に対して垂直な方向に間隔をあけて設けられる耐火
支持部材41によって下框に支持されている。このよう
な耐火支持部材41によって支持された状態で前記シー
ル部材33,34によってガラス22が保持されてい
る。各シール部材33,34は、耐火材40の両端部7
1,72をガラス22とによって挟持するように充填さ
れており、経年変化によって耐火材40がガラス22か
ら剥離してしまうことを防止することができる。これに
よって、火災が発生した場合に所望の状態で耐火材40
が発泡するようにできる。
【0014】図2は、防火用障子20を簡略化して示す
正面図である。ガラス22は、下框25と同様に上框4
2および左右一対の竪框43,44にも、図1に示す状
態と同様の状態で周縁部30が嵌まり込んで保持されて
いる。耐火材40は、ガラス22の四周に連続して設け
られている。耐火支持部材41は、下框25にだけ設け
られており、本形態において、2つ設けられている。
正面図である。ガラス22は、下框25と同様に上框4
2および左右一対の竪框43,44にも、図1に示す状
態と同様の状態で周縁部30が嵌まり込んで保持されて
いる。耐火材40は、ガラス22の四周に連続して設け
られている。耐火支持部材41は、下框25にだけ設け
られており、本形態において、2つ設けられている。
【0015】このような構成を有する防火用障子20を
建込むことによって、防火用障子20によって仕切られ
る一方の空間23および他方の空間24のいずれか一方
で火災が発生した場合に、その火災による熱によって障
子框21が加熱され、障子框21の輻射熱によって、あ
るいはシール材33,34が部分的に溶解または燃焼し
て直接耐火材40に熱が伝わることによって、耐火材4
0が、前記所定温度以上に昇温され、図3に示すように
たとえば約14〜20倍に発泡して膨張する。これによ
って、ガラス22と障子框21との間の凹溝29の残余
の空間を前記断熱性に富んだ灰化生成物に変化した耐火
材40で充たし、ガラス22と障子框21との間の凹溝
29の残余の空間を介して一方の空間23と他方の空間
24とが連通しないように塞いでしまうことができる。
これによって、火災が発生した一方の空間23または他
方の空間24からもう一方の空間となる他方の空間24
または一方の空間23へ炎、煙および熱気が障子框21
とガラス22との間から侵入してしまうことを防止する
ことができる。このとき、ガラス22は、少し下方に変
位して、耐火支持部材41上に乗載された状態となる。
建込むことによって、防火用障子20によって仕切られ
る一方の空間23および他方の空間24のいずれか一方
で火災が発生した場合に、その火災による熱によって障
子框21が加熱され、障子框21の輻射熱によって、あ
るいはシール材33,34が部分的に溶解または燃焼し
て直接耐火材40に熱が伝わることによって、耐火材4
0が、前記所定温度以上に昇温され、図3に示すように
たとえば約14〜20倍に発泡して膨張する。これによ
って、ガラス22と障子框21との間の凹溝29の残余
の空間を前記断熱性に富んだ灰化生成物に変化した耐火
材40で充たし、ガラス22と障子框21との間の凹溝
29の残余の空間を介して一方の空間23と他方の空間
24とが連通しないように塞いでしまうことができる。
これによって、火災が発生した一方の空間23または他
方の空間24からもう一方の空間となる他方の空間24
または一方の空間23へ炎、煙および熱気が障子框21
とガラス22との間から侵入してしまうことを防止する
ことができる。このとき、ガラス22は、少し下方に変
位して、耐火支持部材41上に乗載された状態となる。
【0016】さらに耐火材40はシート状であり、膨張
する前の状態において、障子框21との間に空隙を有し
た状態で設けられおり、しかもその発泡方向が3次元方
向であって、凹溝29内の残余の空間を塞ぎきった後
に、さらに膨張する場合には、たとえば凹溝29外へ膨
張するなどして、火災時に耐火材40が膨張する場合
に、障子框21およびガラス22に不所望に大きな力を
与えることがない。したがって、耐火材40の膨張によ
って障子框21が変形してしまい、この変形によって一
方の空間23と他方の空間24とを連通する隙間が形成
されるおそれがないとともに、ガラス22にたとえば曲
げ力が作用して破損してしまうおそれがなく、炎、煙お
よび熱気の高い遮断性を得ることができる。また、3軸
方向に発泡することができることから、ガラス22の周
縁部30とともに嵌まり込んだ状態の凹溝29内の残余
の空間に回り込むように膨張することができ、凹溝29
内から空気を追い出しながら障子框21とガラス22と
の間を確実に塞ぎ、高い遮断性を得ることができるとと
もに、凹溝29内に空気が閉じ込められた状態となる可
能性を小さくすることができ、したがって、閉じ込めら
れた空気の熱膨張によって耐火材40が凹溝29内から
押し出されたり、あるいは部分的に変形されてしまう可
能性が小さい。
する前の状態において、障子框21との間に空隙を有し
た状態で設けられおり、しかもその発泡方向が3次元方
向であって、凹溝29内の残余の空間を塞ぎきった後
に、さらに膨張する場合には、たとえば凹溝29外へ膨
張するなどして、火災時に耐火材40が膨張する場合
に、障子框21およびガラス22に不所望に大きな力を
与えることがない。したがって、耐火材40の膨張によ
って障子框21が変形してしまい、この変形によって一
方の空間23と他方の空間24とを連通する隙間が形成
されるおそれがないとともに、ガラス22にたとえば曲
げ力が作用して破損してしまうおそれがなく、炎、煙お
よび熱気の高い遮断性を得ることができる。また、3軸
方向に発泡することができることから、ガラス22の周
縁部30とともに嵌まり込んだ状態の凹溝29内の残余
の空間に回り込むように膨張することができ、凹溝29
内から空気を追い出しながら障子框21とガラス22と
の間を確実に塞ぎ、高い遮断性を得ることができるとと
もに、凹溝29内に空気が閉じ込められた状態となる可
能性を小さくすることができ、したがって、閉じ込めら
れた空気の熱膨張によって耐火材40が凹溝29内から
押し出されたり、あるいは部分的に変形されてしまう可
能性が小さい。
【0017】さらに、耐火材40はガラス22の一方の
表面47から端面39を経て他方の表面48にわたって
連続して設けられており、耐火材40によってガラス2
2と障子框21との間を広い領域で塞ぐことができ、
炎、煙および熱気を確実に遮断することができる。しか
も、耐火材40は、ガラス22の端面39にも臨んでこ
の端面39を覆うように設けられており、すなわち、ガ
ラス22の端面39とこの端面39が対向する連結部2
8との間にも設けられている。これによって、耐火材4
0の損傷しやすい位置に配置されているガラス22の一
方の表面47と側壁26との間の部分40aおよび他方
の表面48と側壁27との間の部分40bが、たとえば
物品が落下して当接することよって損傷した場合にも、
前記物品が落下しても当接しにくく、損傷しにくい端面
39と連結部28との間の部分40cによって炎や熱気
および煙を遮断することができる。特に、本形態のよう
にガラス22が複層ガラスである場合には、端面39と
連結部28との間の部分40cによって各ガラス板3
5,36間に炎、煙および熱気が侵入してしまうことを
確実に防止することができるので、万一、火災の熱によ
って各ガラス板35,36間に封入された空気が熱膨張
し、各ガラス板35,36のうちのいずれか一方が破損
してしまっても、その破損部分および各ガラス板35,
36間を介して炎、煙および熱気が回り込むことを防い
で確実に遮断することができ、好適である。
表面47から端面39を経て他方の表面48にわたって
連続して設けられており、耐火材40によってガラス2
2と障子框21との間を広い領域で塞ぐことができ、
炎、煙および熱気を確実に遮断することができる。しか
も、耐火材40は、ガラス22の端面39にも臨んでこ
の端面39を覆うように設けられており、すなわち、ガ
ラス22の端面39とこの端面39が対向する連結部2
8との間にも設けられている。これによって、耐火材4
0の損傷しやすい位置に配置されているガラス22の一
方の表面47と側壁26との間の部分40aおよび他方
の表面48と側壁27との間の部分40bが、たとえば
物品が落下して当接することよって損傷した場合にも、
前記物品が落下しても当接しにくく、損傷しにくい端面
39と連結部28との間の部分40cによって炎や熱気
および煙を遮断することができる。特に、本形態のよう
にガラス22が複層ガラスである場合には、端面39と
連結部28との間の部分40cによって各ガラス板3
5,36間に炎、煙および熱気が侵入してしまうことを
確実に防止することができるので、万一、火災の熱によ
って各ガラス板35,36間に封入された空気が熱膨張
し、各ガラス板35,36のうちのいずれか一方が破損
してしまっても、その破損部分および各ガラス板35,
36間を介して炎、煙および熱気が回り込むことを防い
で確実に遮断することができ、好適である。
【0018】このように防火用障子20は、炎、煙およ
び熱気を確実に遮断することができ、高い防火性能を有
して、火災が発生した一方の空間23または他方の空間
24からもう一方の空間となる空間24または一方の空
間23へ、炎、煙および熱気が侵入することを防止でき
る。したがって、この防火用障子20をたとえば屋内の
2つの部屋を仕切るために設けて、高い延焼防止効果を
期待することもできる。
び熱気を確実に遮断することができ、高い防火性能を有
して、火災が発生した一方の空間23または他方の空間
24からもう一方の空間となる空間24または一方の空
間23へ、炎、煙および熱気が侵入することを防止でき
る。したがって、この防火用障子20をたとえば屋内の
2つの部屋を仕切るために設けて、高い延焼防止効果を
期待することもできる。
【0019】耐火材40には、上述したグラファイト系
発泡材に代えて、同様に膨張するセラミックファイバお
よびひる石を含有した材料、または含水ケイ酸ソーダ系
クロロプレンゴムなどから成るものを用いるようにして
もよい。さらにその他に、バーミキュライト、パーライ
トなどの熱膨張材と、アルミナ、シリカなどを主成分と
するセラミックファイバまたはクロスとを、有機結合剤
によって固結したものなどを用いてもよい。
発泡材に代えて、同様に膨張するセラミックファイバお
よびひる石を含有した材料、または含水ケイ酸ソーダ系
クロロプレンゴムなどから成るものを用いるようにして
もよい。さらにその他に、バーミキュライト、パーライ
トなどの熱膨張材と、アルミナ、シリカなどを主成分と
するセラミックファイバまたはクロスとを、有機結合剤
によって固結したものなどを用いてもよい。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ガラスの
周縁部に貼着される耐火材は、ガラスの一方の表面から
他方の表面にわたって連続して設けられており、凹溝内
にガラスの周縁部とともに嵌まり込んだ状態で凹溝内の
残余の空間を充たすことができる膨張量に所定温度以上
で膨張する断熱性材料から成る。これによって、火災発
生時には、その火災による熱によって前記所定温度以上
に昇温したときに耐火材が膨張して凹溝内の残余の空間
を塞ぎ、炎、煙および熱気を遮断して、その炎、煙およ
び熱気が火災が発生した空間からもう一方の空間へ侵入
することを防ぐことができる。
周縁部に貼着される耐火材は、ガラスの一方の表面から
他方の表面にわたって連続して設けられており、凹溝内
にガラスの周縁部とともに嵌まり込んだ状態で凹溝内の
残余の空間を充たすことができる膨張量に所定温度以上
で膨張する断熱性材料から成る。これによって、火災発
生時には、その火災による熱によって前記所定温度以上
に昇温したときに耐火材が膨張して凹溝内の残余の空間
を塞ぎ、炎、煙および熱気を遮断して、その炎、煙およ
び熱気が火災が発生した空間からもう一方の空間へ侵入
することを防ぐことができる。
【0021】耐火材はガラスの一方の表面から他方の表
面にわたって連続して設けられており、ガラスの一方の
表面と他方の表面とに連なる端面をも耐火材が覆う状態
となるので、火災発生時に耐火材によってガラスと障子
框との間の凹溝内の残余の空間を広い領域で塞ぐことが
でき、炎、煙および熱気を確実に遮断することができ
る。すなわち、たとえば物品が落下して当接して、耐火
材が部分的に損傷しても、その損傷部分を介して火災が
発生した空間ともう一方の空間とが連通しないように残
余の部分で塞ぐことができる。しかも、耐火材のガラス
の端面とこの端面が対向する障子框の一部との間に介在
される部分は、前記物品が落下した場合にもその物品が
当接しにくく、したがって損傷しにくいので、この部分
による遮断作用が高い確実性で期待できる。特に、前記
ガラスが複層ガラスである場合に、炎、煙および熱気が
2枚のガラス板間を介して火災が発生した空間からもう
一方の空間へ侵入することを防ぐことができ好適であ
る。
面にわたって連続して設けられており、ガラスの一方の
表面と他方の表面とに連なる端面をも耐火材が覆う状態
となるので、火災発生時に耐火材によってガラスと障子
框との間の凹溝内の残余の空間を広い領域で塞ぐことが
でき、炎、煙および熱気を確実に遮断することができ
る。すなわち、たとえば物品が落下して当接して、耐火
材が部分的に損傷しても、その損傷部分を介して火災が
発生した空間ともう一方の空間とが連通しないように残
余の部分で塞ぐことができる。しかも、耐火材のガラス
の端面とこの端面が対向する障子框の一部との間に介在
される部分は、前記物品が落下した場合にもその物品が
当接しにくく、したがって損傷しにくいので、この部分
による遮断作用が高い確実性で期待できる。特に、前記
ガラスが複層ガラスである場合に、炎、煙および熱気が
2枚のガラス板間を介して火災が発生した空間からもう
一方の空間へ侵入することを防ぐことができ好適であ
る。
【0022】さらに、耐火材は残余の空間を充たすこと
ができる膨張量に膨張することができ、かつ膨張する前
の状態において、側壁と間隔をあけた状態で設けられて
おり、火災発生時に膨張して、障子框およびガラスに不
所望な大きな力が作用しないようにすることができる。
したがって、障子框が変形したり、ガラスが破損して、
火災が発生した空間ともう一方の空間とが連通してしま
うことがなく、炎、煙および熱気が、火災が発生した空
間からもう一方の空間へ侵入することがない。さらに、
凹溝内から空気を追い出すように膨張し、凹溝内に空気
が閉じ込められた状態となる可能性を小さくすることが
できる。したがって、閉じ込められた空気の熱膨張によ
って耐火材が凹溝内から押し出されたり、あるいは部分
的に変形されてしまう可能性を小さくすることができ
る。このように防火用障子の防火性能を向上することが
できる。
ができる膨張量に膨張することができ、かつ膨張する前
の状態において、側壁と間隔をあけた状態で設けられて
おり、火災発生時に膨張して、障子框およびガラスに不
所望な大きな力が作用しないようにすることができる。
したがって、障子框が変形したり、ガラスが破損して、
火災が発生した空間ともう一方の空間とが連通してしま
うことがなく、炎、煙および熱気が、火災が発生した空
間からもう一方の空間へ侵入することがない。さらに、
凹溝内から空気を追い出すように膨張し、凹溝内に空気
が閉じ込められた状態となる可能性を小さくすることが
できる。したがって、閉じ込められた空気の熱膨張によ
って耐火材が凹溝内から押し出されたり、あるいは部分
的に変形されてしまう可能性を小さくすることができ
る。このように防火用障子の防火性能を向上することが
できる。
【図1】本発明の実施の一形態のガラス板取付け構造の
防火用障子20の一部を示す垂直断面図である。
防火用障子20の一部を示す垂直断面図である。
【図2】防火用障子20を簡略化して示す正面図であ
る。
る。
【図3】耐火材40が発泡した状態の防火用障子20の
一部を示す垂直断面図である。
一部を示す垂直断面図である。
【図4】従来技術のガラス板取付構造の防火用障子1の
一部を示す断面図である。
一部を示す断面図である。
20 防火用障子 21 障子框 22 ガラス 23 一方の空間 24 他方の空間 25 下框 26,27 側壁 29 凹溝 30 ガラスの周縁部 31,32 隙間 40 耐火材 42 上框 43,44 竪框 47 一方の表面 48 他方の表面
Claims (1)
- 【請求項1】 障子框の2つの側壁に挟まれた凹溝内に
ガラスの周縁部が嵌まり込み、前記2つの側壁と前記ガ
ラスとの間にそれぞれ形成される隙間にシール材を充填
して、各シール材によって前記ガラスを挟持する障子に
おいて、 前記ガラスの周縁部には、一方の表面から他方の表面に
わたって連続して耐火材が貼着され、耐火材は、ガラス
の周縁部とともに前記凹溝内に前記側壁と間隔をあけて
嵌まり込み、かつ凹溝内にガラスの周縁部とともに嵌ま
り込んだ状態で凹溝内の残余の空間を充たす膨張量に所
定温度以上で膨張する断熱性材料から成ることを特徴と
する防火用障子のガラス板取付け構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7325984A JPH09165975A (ja) | 1995-12-14 | 1995-12-14 | 防火用障子のガラス板取付け構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7325984A JPH09165975A (ja) | 1995-12-14 | 1995-12-14 | 防火用障子のガラス板取付け構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09165975A true JPH09165975A (ja) | 1997-06-24 |
Family
ID=18182799
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7325984A Pending JPH09165975A (ja) | 1995-12-14 | 1995-12-14 | 防火用障子のガラス板取付け構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09165975A (ja) |
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006207366A (ja) * | 2004-12-28 | 2006-08-10 | Kuroiwa Kenzai Kenkyusho:Kk | 隙間密閉部材及び隙間密閉構造並びに扉密閉構造 |
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| CN118793206A (zh) * | 2024-08-12 | 2024-10-18 | 宁波市明森建筑设计院有限公司 | 一种防火幕墙系统 |
-
1995
- 1995-12-14 JP JP7325984A patent/JPH09165975A/ja active Pending
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