JPH09165994A - 立坑接合シールド - Google Patents

立坑接合シールド

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JPH09165994A
JPH09165994A JP33059295A JP33059295A JPH09165994A JP H09165994 A JPH09165994 A JP H09165994A JP 33059295 A JP33059295 A JP 33059295A JP 33059295 A JP33059295 A JP 33059295A JP H09165994 A JPH09165994 A JP H09165994A
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Shigeo Fujii
茂男 藤井
Yuzuru Yoshida
譲 吉田
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Ishikawajima Harima Heavy Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 既設立坑との接合が、接合部の土砂を崩壊さ
せることなく、しかも高い止水性を保って達成できるこ
と。 【解決手段】 回転カッタ2から突出させたオーバカッ
タ27により立坑壁36に円形の係合溝37を形成し、
その係合溝37にシールドフレーム1のフード17を係
合させ、接合部の土砂の崩壊を防ぎながら立坑に接合す
るようにしたもの。ここで、立坑壁36に形成された係
合溝37は、シールドフレーム1前部の回転カッタ2か
ら突出されたオーバカッタ27により掘削形成されるた
め、シールドフレーム1に対して面出しされる。よっ
て、シールドフレーム1に沿って移動するフード17の
先端は、この係合溝37に密着して係合することとな
り、止水性が高まる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、既設の立坑との接
合を行う立坑接合シールドに関する。
【0002】
【従来の技術】シールド掘進機により形成されたトンネ
ルを既設の立坑に接合させる場合には、図11に示すよ
うに、掘進機aが到達する立坑bの近傍に地上c側また
は立坑b側から予め薬剤を注入して止水ゾーンdを形成
しておき、その止水ゾーンdに掘進機aを侵入させてそ
の解体や立坑bへの貫通工事を行うようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、地上c側から
の薬剤注入は、道路状況(交通量が多いため通行止不
可)や建物の存在等により、行えない場合がある。ま
た、立坑b側からの薬剤注入は、既に立坑b内で作業が
行われている場合など立坑bの使用状況によっては、行
えない場合がある。
【0004】そこで、本発明の目的は、既設の立坑との
接合を地上側または立坑側からの薬剤注入なしで行える
立坑接合シールドを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係る立坑接合シールドは、円筒状に形成され
たシールドフレームの前部に設けられ、切羽を掘削すべ
く回転する回転カッタと、該回転カッタに切羽側に向け
て出没自在に設けられ、当該カッタの回転により接合す
べき立坑壁に円形の係合溝を切削形成するオーバカッタ
と、上記シールドフレームの外周にスライド自在に装着
され、切羽側に移動されることにより上記係合溝に嵌め
込まれるフードとを備えて構成されている。
【0006】上記立坑接合シールドは、回転カッタから
突出させたオーバカッタにより立坑壁に円形の係合溝を
形成し、その係合溝にシールドフレームのフードを係合
させ、接合部の土砂の崩壊を防ぎながら立坑に接合する
ようにしたものである。ここで、立坑壁に形成された係
合溝は、シールドフレーム前部の回転カッタから突出さ
れたオーバカッタにより掘削形成されるため、シールド
フレームに対して面出しされることとなる。よって、シ
ールドフレームに沿って移動するフードの先端は、この
係合溝に密着して係合することとなり、止水性が高ま
る。
【0007】このように、既設立坑との接合が、接合部
の土砂を崩壊させることなくしかも高い止水性を保って
達成されるため、地上側または立坑側からの薬剤注入は
不要となる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図面を
用いて説明する。
【0009】図1に示すように、円筒状に形成されたシ
ールドフレーム1の前部には、切羽を掘削すべく回転す
る回転カッタ2が設けられている。回転カッタ2は、そ
の回転軸3が切羽側と坑内側とを仕切る隔壁4に軸支さ
れており、回転軸3に設けられたギヤ5にモータ6のピ
ニオン7が噛合されて、回転駆動されるようになってい
る。
【0010】上記シールドフレーム1は、本実施形態に
あっては、前胴1aと後胴1bとが中折れジャッキ8を
および球面シール9を介して屈曲自在に接続された中折
れフレームとなっているが、通常のものでもよい。かか
る中折れフレームでは、その前胴1aに上記回転カッタ
3が取り付けられ、後胴1bに推進用のシールドジャッ
キ10が取り付けられている。
【0011】回転カッタ2は、図2に示すように、回転
軸3を中心として放射状に配置された5本のカッタスポ
ーク11a〜eと、各カッタスポーク11に設けられた
ビット12と、回転軸3の端面に設けられたフィシュテ
ールビット13とからなっている。4本のカッタスポー
ク11a,11b,11c,11dの内部にはカッタ2
の掘削径を拡縮するための拡縮ジャッキ14が設けられ
(図1参照)、残りの1本のカッタスポーク11eの内
部には、コピーカッタ15が出没自在に設けられてい
る。
【0012】拡縮ジャッキ14は、図1に示すように、
四角筒状に形成されたカッタスポーク11a〜dの内部
に収容されており、支持ブラケット16に固定された固
定部14aに対して伸長部14bが径方向に移動するこ
とにより、回転カッタ2の実質的な掘削径を拡縮するも
のである。詳しくは、拡縮ジャッキ14伸長時のカッタ
2の掘削径は、図5に示すように前胴1aの外周にスラ
イド自在に装着されたフード17の外径に合致され、拡
縮ジャッキ14収縮時のカッタ2の掘削径は、図6に示
すように前胴1aの外径に合致されている。
【0013】拡縮ジャッキ14の伸長部14bは、四角
筒状に形成されたカッタスポーク11b内に設けられた
樹脂板18に案内されて、径方向に移動する。カッタス
ポーク11bの固定表板19には、この移動方向に沿っ
て案内溝20が形成されている。案内溝20は、伸長部
14bに設けられた係合片21を径方向に案内する。係
合片21には移動表板22が設けられており、この移動
表板22にはビット23が設けられている。よって、移
動表板22のビット23は、固定表板19のビット12
に対して図2に示す伸縮代24の範囲で、径方向に移動
する。
【0014】コピーカッタ15は、カーブ掘進時にカー
ブ内側の余掘りを行うべく、カッタスポーク11eの先
端部から適宜径方向外方に出没されるものである。コピ
ーカッタ15が設けられるカッタスポーク11eは、ス
ペース的に前記拡縮ジャッキ14が設けられないため、
図2に示すようにその長さが前胴1aの半径に合わせて
形成されている。既設の立坑との接合時にフード17の
前方へのスライド移動を確保するためである。
【0015】上記カッタスポーク11cと11dとの
間、11eと11aとの間には、これらを接続する弧状
のオーバカッタ支持部材25が設けられている。各オー
バカッタ支持部材25には、オーバカッタ収容部26が
設けられており、その内部に切羽側に向けて自在に出没
するオーバカッタ27が収容されている。オーバカッタ
27は、図1に示すように、収容部26に取付けられた
固定部27aと切羽側に伸長する伸長部27b(図4参
照)とからなるジャッキから構成されており、その伸長
時に回転カッタ2の回転により図8に示すように接合す
べき立坑壁36に円形の係合溝37を切削形成するもの
である。図4中、28はビット部である。
【0016】オーバカッタ27は、その伸長方向が前方
かつ径方向外方になるように収容部26に斜めに取り付
けられており、その最大ストローク先端位置(伸長位
置)29での中心線30の回転径rがフード17の外径
Rに一致されている。また、収容部26は、オーバカッ
タ27の収縮時にその伸長部27bが切羽側に突出しな
いように、カッタ室31側に突出された筒状のシース部
32を有している。このシース部32は、回転カッタ2
の回転に伴ってカッタ室31内の土砂を混練するアジテ
ータとしても機能する。
【0017】カッタ室31は、回転カッタ2により掘削
された土砂を取り込むべく、隔壁4により坑内側から区
画された土砂取込室である。カッタ室31内の土砂は、
スクリューコンベヤ33により、坑内側に断続的に排出
される。スクリューコンベヤ33は、その排出口34に
設けられたゲート35を適宜開閉することにより、カッ
タ室31内の土水圧(すなわち切羽の土水圧)を所定値
に保って切羽の崩壊を防ぎながら排土するものである。
【0018】シールドフレーム1の前胴1aの外周に
は、切羽側に移動されることにより上記係合溝37に嵌
め込まれるフード17が、スライド自在に装着されてい
る。フード17は、通常時には図5に示すように前胴1
aと重ねられており、立坑壁36との接合時には図6に
示すように前方に移動される。なお、通常時には上述の
拡縮ジャッキ14が伸長されて、回転カッタ2の掘削径
がフード17の外径に合致されているため、フード17
の板厚が掘進抵抗となることはなく、接合時には拡縮ジ
ャッキ14が収縮されて、回転カッタ2の掘削径が前胴
1aの外径に合致されるため、フード17の前方への移
動が確保される。
【0019】フード17の内周面には、フード17を軸
方向にスライド移動させるためのブラケット38が、取
付けられている。ブラケット38は、前胴1aにその軸
方向に沿って形成されたスライド溝39を通って、前胴
1a内部に延出されている。スライド溝39は、立坑接
合時におけるフード17の軸方向の移動を満足する長さ
に形成されていることは勿論である。
【0020】前胴1aの内周面には、ブラケット38の
軸方向の移動を許容するようにスライド溝39を覆って
形成されたカバー部材40が取付けられている。カバー
部材40内のブラケット38には、前胴1a内に取付け
られるフード移動用ジャッキ41が接続されるようにな
っている。このフード移動用ジャッキ41は、通常時に
は図1に示すように中折れジャッキ8やシールドジャッ
キ10とスペース的に干渉するため前胴1aから取外さ
れており、これらジャッキ8,10が取外される立坑接
合時に図5および図6に示すように前胴1aに取付けら
れる。
【0021】フード移動用ジャッキ41の取付けは、次
のようにして行う。まず、前胴1a内に設けられたブラ
ケット51に当該ジャッキ41のシリンダ部41aをピ
ン42で取付ける。そして、カバー部材40の軸方向の
蓋43を取り外し、その開口部から当該ジャッキ41の
ロッド部41bをカバー部材40内に挿入する。その
後、カバー部材40の径方向の蓋44を取り外し、その
開口部から手を入れて、ロッド部41b先端の係合ブラ
ケット45をフード17のブラケット38にピン46で
結合する。
【0022】これにより、フード移動用ジャッキ41の
据付けが完了する。かかるフード移動用ジャッキ41お
よびカバー部材40は、図3に示すように周方向に適宜
間隔を隔てて複数(8個)設けられている。フード17
に加わる側部地山の土圧による摩擦力に対抗する力を得
るためである。なお、図5および図6中、47は土砂シ
ール、48はグリス注入用のニップルである。
【0023】以上の構成からなる立坑接合シールドの作
用を述べる。
【0024】図7に示すように、本施工例においては、
立坑接合シールドSは、立坑の立坑壁36に対して上り
勾配5%で近接しており、上り勾配5%で立坑に接合し
ようとしている。この掘進中は、図5に示すように拡縮
ジャッキ14が伸長されているため、フード17の板厚
が掘進の抵抗となることはない。
【0025】接合は次のように行われる。まず、立坑接
合シールドSを立坑壁36の直前(400mm 程度前)で停
止させる。そして、回転カッタ2を回転させながら、オ
ーバカッタ27を徐々に伸長させてストローク一杯まで
伸ばし、切羽をフード17と同径の円溝状に掘削する。
【0026】オーバカッタ27がストローク一杯となっ
たなら、一旦オーバカッタ27を収縮させて格納し、回
転カッタ2を回転させながらシールドジャッキ10によ
りシールドSそのものを前進させ、この動作を繰り返す
ことにより図8に示すようにフィシュテールビット13
が立坑壁36に接した状態にする。その後、再び回転カ
ッタ2を回転させながら、オーバカッタ37を徐々に伸
長させてストローク一杯まで伸ばすことにより立坑壁3
6を掘削し、立坑壁36にフード17と同径の円状の係
合溝37を形成する。
【0027】かかる係合溝37は、シールドフレーム前
胴1aに取付けられた回転カッタ2から突出されたオー
バカッタ27により掘削形成されるため、シールドフレ
ーム前胴1aに対して面出しされることとなる。すなわ
ち、係合溝37は、立坑接合シールドSに対して垂直に
面出しされ、上り勾配5%の傾きに合わせて斜めに形成
される。
【0028】なお、立坑壁36は、平面が望ましいが、
僅かな曲率があったり凹凸があっても、オーバカッタ2
7で形成される係合溝37によって面出しできる程度の
ものであれば構わない。また、接合角度も上り勾配5%
に限られることはなく、係合溝37の面出しできる角度
であれば多少急角度でもよく、直角でもよいことは勿論
である。
【0029】オーバカッタ27は、図1に示すようにそ
の最大ストローク先端位置29での中心線30の回転径
rがフード17の外径Rに一致されているので、ストロ
ーク一杯まで伸ばされて掘削形成された立坑壁36の係
合溝37の径は、フード17の径に合致することにな
る。かかる係合溝37が立坑壁36に形成されたなら、
オーバカッタ27を収縮して格納し、後胴1bのテール
フレーム49とセグメント50とを固定してシールドS
の後退を防止する。
【0030】そして、図9に示すように、不要となった
中折れジャッキ8およびシールドジャッキ10等を取り
外し、フード移動用ジャッキ41を取付ける(図5参
照)。そして、図6に示すように、拡縮ジャッキ14を
収縮させてフード17の移動路を確保し、フード移動用
ジャッキ41によりフード17を切羽側に移動させ、フ
ード17の先端17aを立坑壁36の係合溝37に係合
させる。係合溝37の径rはフード17の径Rに合致さ
れているので、フード17の先端17aは係合溝37に
密着して係合する。また、フード先端17aの形状は、
係合溝37の形状に合わせて斜めに形成されていること
は勿論である。
【0031】その後、カッタ室31内に坑内側から隔壁
4を通して固化剤を注入し、フード先端17aと係合溝
37との極僅かなクリアランスのシールを行う。そし
て、図10に示すように、スクリューコンベヤ33を取
外す。このときカッタ室31内は固化されているので、
取外口33aからの土砂の噴発はない。そして、前胴1
aの内側のノズル51から側部地山に向けて薬剤注入ロ
ッド(図示せず)を差し込み、該ロッドから薬剤を注入
して地山を固化する。図10中、52は固化ゾーンを示
す。上記ノズル51は、通常の掘進時はフード17によ
って覆われているため、土砂等が詰まっていることはな
い。
【0032】最後に、フード17内にて、固化した土砂
を取り除くと共に、回転カッタ2およびその駆動モータ
6等を取り外し、立坑壁36を壊して立坑との接合が終
了する。なお、フード17、前胴1aおよび後胴1b
は、置き去りされてトンネルの一部となる。
【0033】このように、回転カッタ2から突出させた
オーバカッタ27により立坑壁36に円形の係合溝37
を形成し、その係合溝37にシールドフレーム1のフー
ド17を係合させて立坑に接合するようにしたので、接
合部の土砂の崩壊がフード17によって防止される。
【0034】また、立坑壁36に形成された係合溝37
は、シールドフレーム1前部の回転カッタ2から突出さ
れたオーバカッタ27により掘削形成されるため、シー
ルドフレーム1に対して面出しされることとなる。よっ
て、シールドフレーム1に沿って移動するフード17の
先端は、この係合溝37に密着して係合することとな
り、止水性が高まる。
【0035】このように、既設立坑との接合が、接合部
の土砂を崩壊させることなくしかも高い止水性を保って
達成されるため、従来必要であった地上側または立坑側
からの薬剤注入は不要となる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る立坑接
合シールドによれば、既設立坑との接合が、接合部の土
砂を崩壊させることなく、しかも高い止水性を保って達
成できる。よって、従来必要であった地上側または立坑
側からの薬剤注入は不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す立坑接合シールドの側
断面図である。
【図2】図1の II-II線矢視図である。
【図3】図1の III-III線矢視断面図である。
【図4】オーバカッタの説明図である。
【図5】フードの部分の拡大図である(スライド前)。
【図6】フードの部分の拡大図である(スライド後)。
【図7】立坑への接合の工程を示す図である(第1段
階)。
【図8】立坑への接合の工程を示す図である(第2段
階)。
【図9】立坑への接合の工程を示す図である(第3段
階)。
【図10】立坑への接合の工程を示す図である(第4段
階)。
【図11】従来の技術を示す図である。
【符号の説明】
1 シールドフレーム 1a 前胴 1b 後胴 2 回転カッタ 17 フード 27 オーバカッタ 29 最大ストローク位置 r 回転径 R 外径 S 立坑接合シールド

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 掘進の最後に既設の立坑に接合する立坑
    接合シールドにおいて、円筒状に形成されたシールドフ
    レームの前部に設けられ、切羽を掘削すべく回転する回
    転カッタと、該回転カッタに切羽側に向けて出没自在に
    設けられ、当該カッタの回転により接合すべき立坑壁に
    円形の係合溝を切削形成するオーバカッタと、上記シー
    ルドフレームの外周にスライド自在に装着され、切羽側
    に移動されることにより上記係合溝に嵌め込まれるフー
    ドとを備えたことを特徴とする立坑接合シールド。
  2. 【請求項2】 上記オーバカッタを、その伸長方向が前
    方かつ径方向外方になるようにカッタに斜めに取り付
    け、その伸長位置での回転径がフードの外径に一致され
    た請求項1記載の立坑接合シールド。
JP33059295A 1995-12-19 1995-12-19 立坑接合シールド Expired - Lifetime JP3829348B2 (ja)

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