JPH09166597A - マトリックス物質上の試料のグリコタンパク質含量を安定化するための方法 - Google Patents
マトリックス物質上の試料のグリコタンパク質含量を安定化するための方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【解決手段】 マトリックス物質がpH10.5以上のホウ
酸緩衝液または遷移金属塩を含浸している、マトリック
ス物質上の試料のグリコタンパク質含量を安定化するた
めの方法、そしてこれに好適なマトリックス物質、この
ようなマトリックス物質を有する、分析すべき試料物質
を採取し、運搬し、保存するための要素、およびこのよ
うな要素およびこの要素を運搬するための密封性カバー
からなるシステム。 【効果】 試料中のグリコタンパク質の含量を、マトリ
ックス物質上で保存する際に安定化させることができ
る。
酸緩衝液または遷移金属塩を含浸している、マトリック
ス物質上の試料のグリコタンパク質含量を安定化するた
めの方法、そしてこれに好適なマトリックス物質、この
ようなマトリックス物質を有する、分析すべき試料物質
を採取し、運搬し、保存するための要素、およびこのよ
うな要素およびこの要素を運搬するための密封性カバー
からなるシステム。 【効果】 試料中のグリコタンパク質の含量を、マトリ
ックス物質上で保存する際に安定化させることができ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マトリックス物質
上の試料のグリコ(glycated)タンパク質含量を安定化す
るための方法、およびこの方法に適するように処理され
たマトリックス物質に関するものである。さらに本発明
は、吸収性マトリックス物質を含んでいる、分析すべき
試料物質を採取し、運搬し、および保存するための要
素、ならびにこのような要素およびこの要素を運搬する
ための密封性カバーからなるシステムに関するものであ
る。
上の試料のグリコ(glycated)タンパク質含量を安定化す
るための方法、およびこの方法に適するように処理され
たマトリックス物質に関するものである。さらに本発明
は、吸収性マトリックス物質を含んでいる、分析すべき
試料物質を採取し、運搬し、および保存するための要
素、ならびにこのような要素およびこの要素を運搬する
ための密封性カバーからなるシステムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】真性糖尿病患者において、ヘモグロビン
および血清タンパク質のグリケーションが増加する。こ
の増加は、グルコース濃度およびタンパク質とグルコー
スのインキュベート時間によって決まる。これらの場
合、血清タンパク質およびヘモグロビンは酵素的にでは
なく、タンパク質のアミノ基とグルコースとの非触媒化
学反応によってグリケートする。専門家は、特定の蛋白
質−グルコース付加物の濃度が、そのタンパク質の代謝
回転速度とともに、ある一定期間のグルコース濃度を反
映するものと仮定している。グリコヘモグロビンは、血
液の採取および試験前の2〜3ヶ月間の平均血中グルコ
ース濃度の指標物質とみなされる。グリコ血清タンパク
質はより短期間のグルコース濃度を表す。したがって、
グリコヘモグロビン(HbA1c)またはグリコ血清タンパ
ク質などのグリコタンパク質の測定は糖尿病患者の長期
間の血糖値調節のためにかなり重要である。
および血清タンパク質のグリケーションが増加する。こ
の増加は、グルコース濃度およびタンパク質とグルコー
スのインキュベート時間によって決まる。これらの場
合、血清タンパク質およびヘモグロビンは酵素的にでは
なく、タンパク質のアミノ基とグルコースとの非触媒化
学反応によってグリケートする。専門家は、特定の蛋白
質−グルコース付加物の濃度が、そのタンパク質の代謝
回転速度とともに、ある一定期間のグルコース濃度を反
映するものと仮定している。グリコヘモグロビンは、血
液の採取および試験前の2〜3ヶ月間の平均血中グルコ
ース濃度の指標物質とみなされる。グリコ血清タンパク
質はより短期間のグルコース濃度を表す。したがって、
グリコヘモグロビン(HbA1c)またはグリコ血清タンパ
ク質などのグリコタンパク質の測定は糖尿病患者の長期
間の血糖値調節のためにかなり重要である。
【0003】血液のグリコタンパク質含量を試験するた
め、試料を遠く離れた試験室に運搬しなければならない
ことがよくある。この運搬期間およびその後予想される
待機期間に、このグリコタンパク質含量が変化してはい
けない。グリコヘモグロビンについて、長期間保存した
血液試料の試験が、Clinical Chemistry29,1080-1082(1
983)に報告されている。これによると、全血を本質的に
HbA1c含量が変化せずに室温で21日間まで保存すること
ができることが示されている。
め、試料を遠く離れた試験室に運搬しなければならない
ことがよくある。この運搬期間およびその後予想される
待機期間に、このグリコタンパク質含量が変化してはい
けない。グリコヘモグロビンについて、長期間保存した
血液試料の試験が、Clinical Chemistry29,1080-1082(1
983)に報告されている。これによると、全血を本質的に
HbA1c含量が変化せずに室温で21日間まで保存すること
ができることが示されている。
【0004】しかし、液体血液試料の運搬は面倒であ
り、運搬容器の破損などの危険も含まれる。さらに、分
析のためには指腹部から毛細管血を取り出して得られる
量で十分であるにもかかわらず、全血を採取するために
静脈に穿刺する必要がある。このことから、より少量の
血液を運搬し分析するため、毛細管血を濾紙に取り、そ
のまま乾燥させるという方法が開発された。次にこの濾
紙を試験の場所に運搬する。ここで、濾紙から試料を含
有する円板を切り取り、溶出させて、溶出物を試験す
る。Clinical Chemistry28,386-387(1982)の報告は、こ
の方法に言及している。この報告において、濾紙上での
血液試料の保存中、グリコタンパク質の含量は最初の試
料に比較してかなり変化することが示されている。濾紙
上での全血の保存後、グリコタンパク質についてかなり
増加した測定値が見られる。
り、運搬容器の破損などの危険も含まれる。さらに、分
析のためには指腹部から毛細管血を取り出して得られる
量で十分であるにもかかわらず、全血を採取するために
静脈に穿刺する必要がある。このことから、より少量の
血液を運搬し分析するため、毛細管血を濾紙に取り、そ
のまま乾燥させるという方法が開発された。次にこの濾
紙を試験の場所に運搬する。ここで、濾紙から試料を含
有する円板を切り取り、溶出させて、溶出物を試験す
る。Clinical Chemistry28,386-387(1982)の報告は、こ
の方法に言及している。この報告において、濾紙上での
血液試料の保存中、グリコタンパク質の含量は最初の試
料に比較してかなり変化することが示されている。濾紙
上での全血の保存後、グリコタンパク質についてかなり
増加した測定値が見られる。
【0005】濾紙上での血液の保存中に生じるグリコヘ
モグロビン含量の増加を防止するため、濾紙にグルコー
スオキシダーゼを含浸させることがClinical Chemistry
32,869-871(1986)に記載されている。しかし、グルコー
スオキシダーゼを含浸させても、グリコタンパク質の増
加を完全に防止することはできなかった。この測定によ
って、数値の疑似増加のみを減少させることができる。
グルコースオキシダーゼを含浸させる場合のさらに重大
な欠点は、通常の保存条件下での保存におけるこれ自体
の不安定性である。
モグロビン含量の増加を防止するため、濾紙にグルコー
スオキシダーゼを含浸させることがClinical Chemistry
32,869-871(1986)に記載されている。しかし、グルコー
スオキシダーゼを含浸させても、グリコタンパク質の増
加を完全に防止することはできなかった。この測定によ
って、数値の疑似増加のみを減少させることができる。
グルコースオキシダーゼを含浸させる場合のさらに重大
な欠点は、通常の保存条件下での保存におけるこれ自体
の不安定性である。
【0006】Diabetes Care 10,352-355(1987)の文献に
おいても、同様の結論が得られている。ここでは、血液
を濾紙上で保存する場合、濾紙をグルコースオキシダー
ゼまたはエタノールで処理しても、グリコヘモグロビン
の値における疑似増加を十分防止することはできないと
報告されている。
おいても、同様の結論が得られている。ここでは、血液
を濾紙上で保存する場合、濾紙をグルコースオキシダー
ゼまたはエタノールで処理しても、グリコヘモグロビン
の値における疑似増加を十分防止することはできないと
報告されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、マト
リックス物質上で保存する際に、試料中のグリコタンパ
ク質の含量を安定化させることである。マトリックス物
質上でのグリコタンパク質の保存後、グリコタンパク質
について、試料採取後および保存前の値に相当する値が
得られなければならない。
リックス物質上で保存する際に、試料中のグリコタンパ
ク質の含量を安定化させることである。マトリックス物
質上でのグリコタンパク質の保存後、グリコタンパク質
について、試料採取後および保存前の値に相当する値が
得られなければならない。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的は、特許請求の
範囲においてより詳細に特徴づける主題によって達成さ
れる。本発明は、マトリックス物質にpH10.5以上のホ
ウ酸緩衝液を含浸させることによる、マトリックス物質
上の試料のグリコタンパク質含量を安定化するための方
法に関するものである。マトリックス物質が遷移金属塩
を保有する場合にも、これに匹敵する安定化が可能であ
る。
範囲においてより詳細に特徴づける主題によって達成さ
れる。本発明は、マトリックス物質にpH10.5以上のホ
ウ酸緩衝液を含浸させることによる、マトリックス物質
上の試料のグリコタンパク質含量を安定化するための方
法に関するものである。マトリックス物質が遷移金属塩
を保有する場合にも、これに匹敵する安定化が可能であ
る。
【0009】本発明はさらに、pH10.5以上のホウ酸緩
衝液を含浸させるかまたは遷移金属塩を保有することを
特徴とする、グリコタンパク質の含量について試験すべ
き試料物質を吸収するマトリックス物質に関するもので
ある。さらに本発明の主題は、吸収性マトリックス物質
を含んでいる、分析すべき試料物質を採取し、運搬し、
および保存するための要素であって、このマトリックス
物質がpH10.5以上のホウ酸緩衝液を含浸しているかま
たは遷移金属塩を保有することを特徴とする要素に関す
るものである。
衝液を含浸させるかまたは遷移金属塩を保有することを
特徴とする、グリコタンパク質の含量について試験すべ
き試料物質を吸収するマトリックス物質に関するもので
ある。さらに本発明の主題は、吸収性マトリックス物質
を含んでいる、分析すべき試料物質を採取し、運搬し、
および保存するための要素であって、このマトリックス
物質がpH10.5以上のホウ酸緩衝液を含浸しているかま
たは遷移金属塩を保有することを特徴とする要素に関す
るものである。
【0010】最後に、本発明は、上記の特性を有する要
素とこの要素を運搬するための密封性カバーを含有する
システムであって、この要素が本発明にしたがって上記
の特性を有するものであることを特徴とするものであ
る。本発明の観点において、マトリックス物質はグリコ
タンパク質を含有する液体を吸収することができる吸収
性物質を示す。グリコタンパク質、すなわち糖残基を保
有するタンパク質は、主として血液中に存在するが、血
清または血漿などの血液から誘導された試料物質中に
も、またさらに尿または唾液などの他の体液中にも存在
する。これらの試料物質を吸収し得る物質は好ましくは
繊維がよいが、原則として非繊維状でもよい。好ましい
繊維状吸収性マトリックス物質としてはフリース、織布
またはニット布がある。フリースが中でも特に好まし
い。繊維状マトリツクス物質としては、ガラス、セルロ
ース、ポリエステル繊維、そしてまたビスコースおよび
ポリビニルアルコールが含まれる。英国特許出願第0 57
1 941 号に記載されているような、ガラス繊維、ポリエ
ステル繊維、ポリアミド繊維、セルロース繊維またはセ
ルロース誘導体繊維の他に溶融性コポリエステル繊維を
含有するフリース物質もまた、マトリックス物質として
有効に使用し得る。非繊維状物質としては、例えば膜が
ある。
素とこの要素を運搬するための密封性カバーを含有する
システムであって、この要素が本発明にしたがって上記
の特性を有するものであることを特徴とするものであ
る。本発明の観点において、マトリックス物質はグリコ
タンパク質を含有する液体を吸収することができる吸収
性物質を示す。グリコタンパク質、すなわち糖残基を保
有するタンパク質は、主として血液中に存在するが、血
清または血漿などの血液から誘導された試料物質中に
も、またさらに尿または唾液などの他の体液中にも存在
する。これらの試料物質を吸収し得る物質は好ましくは
繊維がよいが、原則として非繊維状でもよい。好ましい
繊維状吸収性マトリックス物質としてはフリース、織布
またはニット布がある。フリースが中でも特に好まし
い。繊維状マトリツクス物質としては、ガラス、セルロ
ース、ポリエステル繊維、そしてまたビスコースおよび
ポリビニルアルコールが含まれる。英国特許出願第0 57
1 941 号に記載されているような、ガラス繊維、ポリエ
ステル繊維、ポリアミド繊維、セルロース繊維またはセ
ルロース誘導体繊維の他に溶融性コポリエステル繊維を
含有するフリース物質もまた、マトリックス物質として
有効に使用し得る。非繊維状物質としては、例えば膜が
ある。
【0011】本発明によって、マトリックス物質がpH
10.5以上のホウ酸緩衝液を含浸しているかまたはマトリ
ックス物質が遷移金属塩を保有している場合、このマト
リックス物質上にあるグリコタンパク質含有試料物質
が、グリコタンパク質の含量を本質的に変化することな
く、非常によく保存されることがわかった。この場合、
ホウ酸緩衝液の濃度の重要性は副次的である。ホウ酸緩
衝液がpH11以上の値のとき、特によい結果が得られ
る。好適な緩衝液濃度は300〜1000mmol/lであり、これ
は約18.6〜62g/100ml に相当する。
10.5以上のホウ酸緩衝液を含浸しているかまたはマトリ
ックス物質が遷移金属塩を保有している場合、このマト
リックス物質上にあるグリコタンパク質含有試料物質
が、グリコタンパク質の含量を本質的に変化することな
く、非常によく保存されることがわかった。この場合、
ホウ酸緩衝液の濃度の重要性は副次的である。ホウ酸緩
衝液がpH11以上の値のとき、特によい結果が得られ
る。好適な緩衝液濃度は300〜1000mmol/lであり、これ
は約18.6〜62g/100ml に相当する。
【0012】ニッケルまたは銅塩などの遷移金属塩もま
た同様の良好な安定化作用を有する。ニッケル塩が特に
好ましい。本発明においては、水溶性遷移金属塩が好ま
しく使用される。例えばこれらの塩化物がよく適合す
る。本発明の効果をもたらすには、5g/m2 より多いマト
リックス物質上の遷移金属塩濃度、特に好ましくは10g/
m2より多いものが本発明に好適であることが証明され
た。
た同様の良好な安定化作用を有する。ニッケル塩が特に
好ましい。本発明においては、水溶性遷移金属塩が好ま
しく使用される。例えばこれらの塩化物がよく適合す
る。本発明の効果をもたらすには、5g/m2 より多いマト
リックス物質上の遷移金属塩濃度、特に好ましくは10g/
m2より多いものが本発明に好適であることが証明され
た。
【0013】上記のようなマトリックス物質上に適用さ
れた、例えばグリコヘモグロビンなどのグリコタンパク
質を含有する試料物質は、上昇した温度下で長期間保存
した後でも、当初濃度に匹敵するグリコタンパク質の数
値を示した。上記において述べたすべての液体を試料物
質として考慮に入れる。血液または血漿若しくは血清な
どの血液から誘導された試料が中でも特に好ましい。し
かし、原則として本発明には、グリコタンパク質を含有
し得るすべての液体を使用することができる。
れた、例えばグリコヘモグロビンなどのグリコタンパク
質を含有する試料物質は、上昇した温度下で長期間保存
した後でも、当初濃度に匹敵するグリコタンパク質の数
値を示した。上記において述べたすべての液体を試料物
質として考慮に入れる。血液または血漿若しくは血清な
どの血液から誘導された試料が中でも特に好ましい。し
かし、原則として本発明には、グリコタンパク質を含有
し得るすべての液体を使用することができる。
【0014】さらに、タンパク質とグルコースの化学反
応によって形成されるグリコタンパク質について、基本
的にすべてのタンパク質が考慮に入れられる。HbA1cと
も名付けられるグリコヘモグロビンが特に重要である。
これに関連して、グリコアルブミンまたはグリコ血清タ
ンパク質にもまた言及しなければならない。試料のグリ
コタンパク質含量を安定化するために本発明において使
用する上記のようなマトリックス物質を、分析すべき試
料物質を採取し、運搬し、そして保存するための要素中
に含ませることもできる。このような要素は、例えばBo
ehringer Mannheim から販売されているHbA1c Via Post
(登録商標)のように製造することができる。この要素
はKlin.Lab.39,1080-1082(1993)に記載されている。担
体物質に付着させた非含浸円形濾紙切片のかわりに、上
記の本発明の処理マトリックス物質を使用し、このマト
リックス物質に吸収されることによって液体試料物質、
特に血液がこの上に適用される。このようにして、要素
を試験場まで運搬し、そこで試料をマトリックス物質か
ら溶出させ、溶出液を試験することができる。本発明の
マトリックス物質を使用することによって、この中に含
まれる試料物質を、グリコタンパク質の含量を大きく変
化させずに長期間保存することができる。本発明のマト
リックス物質は特にHbA1cに関連する変数に関して、特
に好適であることが証明された。
応によって形成されるグリコタンパク質について、基本
的にすべてのタンパク質が考慮に入れられる。HbA1cと
も名付けられるグリコヘモグロビンが特に重要である。
これに関連して、グリコアルブミンまたはグリコ血清タ
ンパク質にもまた言及しなければならない。試料のグリ
コタンパク質含量を安定化するために本発明において使
用する上記のようなマトリックス物質を、分析すべき試
料物質を採取し、運搬し、そして保存するための要素中
に含ませることもできる。このような要素は、例えばBo
ehringer Mannheim から販売されているHbA1c Via Post
(登録商標)のように製造することができる。この要素
はKlin.Lab.39,1080-1082(1993)に記載されている。担
体物質に付着させた非含浸円形濾紙切片のかわりに、上
記の本発明の処理マトリックス物質を使用し、このマト
リックス物質に吸収されることによって液体試料物質、
特に血液がこの上に適用される。このようにして、要素
を試験場まで運搬し、そこで試料をマトリックス物質か
ら溶出させ、溶出液を試験することができる。本発明の
マトリックス物質を使用することによって、この中に含
まれる試料物質を、グリコタンパク質の含量を大きく変
化させずに長期間保存することができる。本発明のマト
リックス物質は特にHbA1cに関連する変数に関して、特
に好適であることが証明された。
【0015】本発明に適用するのに以下のような要素が
特に好適であることが証明された。この要素は不活性担
体物質上に接し、互いに接触して並んだ吸収性マトリッ
クス物質の第1層および第2層を有し、第1層が液体で
飽和されたときに液体が第1層から第2層に通過するよ
うにし、試料物質の適用および乾燥後、第1層が第2層
から完全に分離されるようにして、液体を運搬し得るも
のである。このような要素はドイツ特許出願 P 19 523
061.2 に記載されている。本発明においては、上記のよ
うにpH10.5以上のホウ酸緩衝液または遷移金属塩を含
浸させて保有しているマトリックス物質を第1層として
使用する。
特に好適であることが証明された。この要素は不活性担
体物質上に接し、互いに接触して並んだ吸収性マトリッ
クス物質の第1層および第2層を有し、第1層が液体で
飽和されたときに液体が第1層から第2層に通過するよ
うにし、試料物質の適用および乾燥後、第1層が第2層
から完全に分離されるようにして、液体を運搬し得るも
のである。このような要素はドイツ特許出願 P 19 523
061.2 に記載されている。本発明においては、上記のよ
うにpH10.5以上のホウ酸緩衝液または遷移金属塩を含
浸させて保有しているマトリックス物質を第1層として
使用する。
【0016】このような要素に使用し得る吸収性マトリ
ックス物質の重要な特性は、吸収力である。第1層のマ
トリックス物質の吸収力は隣接する層の吸収力に等しい
かまたはそれ以上でなければならない。これは、試料物
質の第1層適用時に、展開が吸込作用によって妨害され
るのを防ぐためである。吸収力はDIN 53106 にしたがっ
て測定することができる。この目的のため、長さ200+/-
1 mmおよび幅15+/-0.1 mm の試料の下部を蒸留水中に垂
直に25 mm 浸漬させ、10分間に移動した水の距離をmmで
測定する。同一組成のマトリックス物質において各種の
吸収力を調整する方法は当業者に知られている。例え
ば、フリースを製造する際、各種の厚さを使用すること
ができる。使用する繊維の厚さが大きければ、吸収力は
低くなる。さらに別の方法はフリースの密度を変えるこ
とである。密度が増加すれば、吸収力は減少する。
ックス物質の重要な特性は、吸収力である。第1層のマ
トリックス物質の吸収力は隣接する層の吸収力に等しい
かまたはそれ以上でなければならない。これは、試料物
質の第1層適用時に、展開が吸込作用によって妨害され
るのを防ぐためである。吸収力はDIN 53106 にしたがっ
て測定することができる。この目的のため、長さ200+/-
1 mmおよび幅15+/-0.1 mm の試料の下部を蒸留水中に垂
直に25 mm 浸漬させ、10分間に移動した水の距離をmmで
測定する。同一組成のマトリックス物質において各種の
吸収力を調整する方法は当業者に知られている。例え
ば、フリースを製造する際、各種の厚さを使用すること
ができる。使用する繊維の厚さが大きければ、吸収力は
低くなる。さらに別の方法はフリースの密度を変えるこ
とである。密度が増加すれば、吸収力は減少する。
【0017】織布を使用する場合、細かい繊維の織布の
方が粗い繊維のものよりも吸収力が高い。しかし、吸収
力は糸の各種の撚り方によっても調節することができ
る。さらに、織り方によって、吸収力を変化させること
ができる。吸収力を変えるさらに別の可能な方法は、各
種繊維の混合によって達成されるものである。。このよ
うにして、例えば、疎水性繊維を添加することによっ
て、吸収力が低下する。
方が粗い繊維のものよりも吸収力が高い。しかし、吸収
力は糸の各種の撚り方によっても調節することができ
る。さらに、織り方によって、吸収力を変化させること
ができる。吸収力を変えるさらに別の可能な方法は、各
種繊維の混合によって達成されるものである。。このよ
うにして、例えば、疎水性繊維を添加することによっ
て、吸収力が低下する。
【0018】マトリックス物質層を載せる不活性支持体
物質として、例えばプラスチック箔、ボール紙、コーテ
ィング紙その他の堅い物質が特に考慮される。マトリッ
クス物質層は、マトリックス物質による液体の取り込み
が妨げられないようにして不活性支持体物質に付着され
る。これは、両面接着テープまたは例えば熱溶融接着剤
を使用することによっても達成される。
物質として、例えばプラスチック箔、ボール紙、コーテ
ィング紙その他の堅い物質が特に考慮される。マトリッ
クス物質層は、マトリックス物質による液体の取り込み
が妨げられないようにして不活性支持体物質に付着され
る。これは、両面接着テープまたは例えば熱溶融接着剤
を使用することによっても達成される。
【0019】マトリックス物質層は、試料物質を適用し
乾燥した後、第1層が第2層から完全に分離できるよう
にして不活性支持体物質に付着させなければならない。
これは、第1層を単に比較的緩やかに付着させるか、ま
たはいくつかの点だけで付着させることによって、特に
可能である。2つのマトリックス物質層は第1層が液体
で飽和されたときに液体が第1層から第2層に通過する
ように、支持体物質上に並んで、互いに接触するように
位置していなければならない。そして、これは少なくと
も2層の端が接触していれば、可能である。しかし、2
層がわずかに重なっていればなおよい。第2層が第1層
にわずかに重なるように層を配置するのが特に好まし
い。
乾燥した後、第1層が第2層から完全に分離できるよう
にして不活性支持体物質に付着させなければならない。
これは、第1層を単に比較的緩やかに付着させるか、ま
たはいくつかの点だけで付着させることによって、特に
可能である。2つのマトリックス物質層は第1層が液体
で飽和されたときに液体が第1層から第2層に通過する
ように、支持体物質上に並んで、互いに接触するように
位置していなければならない。そして、これは少なくと
も2層の端が接触していれば、可能である。しかし、2
層がわずかに重なっていればなおよい。第2層が第1層
にわずかに重なるように層を配置するのが特に好まし
い。
【0020】マトリックス物質層のサイズは、後に分析
層としても使用される第1層が試料液体で完全に飽和す
るようにして選択されなければならない。その後、過剰
の試料液体が第2層によって吸収される。特定の被検体
を測定するのに適した試料の量は測定すべき被検体のタ
イプによって決まる。しかし、一般に、試料5-20μlお
よび通常10μl が適当である。この量は第1マトリック
ス層に吸収され、後に溶出することができるものでなけ
ればならない。安全性の理由から、吸込層の機能を有す
る第2マトリックス層はより大容量を吸収し得るもので
あるべきである。この目的のため、吸込容量10-50μl、
好ましくは10-30μl、特に好ましくは20μl が適当であ
る。マトリックス物質層の通常の寸法は、2つのマトリ
ックス物質層の合計の吸込容量が少なくとも30μl 、好
ましくは少なくとも50μl となるものが好都合である。
この寸法は、本発明による各種要素の第1のマトリック
ス層に、小滴数でも大滴数の液体でも等しい量の試料が
適用されることを保証する。適当な吸込容量を達成する
ため、小さい方の第1層が通常3×3〜8×8mmの面積を有
する。
層としても使用される第1層が試料液体で完全に飽和す
るようにして選択されなければならない。その後、過剰
の試料液体が第2層によって吸収される。特定の被検体
を測定するのに適した試料の量は測定すべき被検体のタ
イプによって決まる。しかし、一般に、試料5-20μlお
よび通常10μl が適当である。この量は第1マトリック
ス層に吸収され、後に溶出することができるものでなけ
ればならない。安全性の理由から、吸込層の機能を有す
る第2マトリックス層はより大容量を吸収し得るもので
あるべきである。この目的のため、吸込容量10-50μl、
好ましくは10-30μl、特に好ましくは20μl が適当であ
る。マトリックス物質層の通常の寸法は、2つのマトリ
ックス物質層の合計の吸込容量が少なくとも30μl 、好
ましくは少なくとも50μl となるものが好都合である。
この寸法は、本発明による各種要素の第1のマトリック
ス層に、小滴数でも大滴数の液体でも等しい量の試料が
適用されることを保証する。適当な吸込容量を達成する
ため、小さい方の第1層が通常3×3〜8×8mmの面積を有
する。
【0021】上記のマトリックス物質層を調製すること
によって、第1層への液体試料の均一な分布が可能にな
る。第1層が液体試料物質によって完全に飽和する事実
によって、第1層を分離し溶出した後、再現性のある量
が常に分析に供される。試料物質を適用後、本発明の要
素を分析場所に運搬するために、これを密封性カバーに
入れて運搬するのが好都合であることがわかった。こう
して、このカバーと要素が1つのシステムを形成する。
密封性カバーとして例えば郵便用封筒のような、表面と
2つの側面、そして裏ブタとこの封筒をたとえば密封す
るための密封ブタを含む封筒が好適である。このような
カバーもまた、ドイツ特許出願 P19 523 061.2 に記載
されている。
によって、第1層への液体試料の均一な分布が可能にな
る。第1層が液体試料物質によって完全に飽和する事実
によって、第1層を分離し溶出した後、再現性のある量
が常に分析に供される。試料物質を適用後、本発明の要
素を分析場所に運搬するために、これを密封性カバーに
入れて運搬するのが好都合であることがわかった。こう
して、このカバーと要素が1つのシステムを形成する。
密封性カバーとして例えば郵便用封筒のような、表面と
2つの側面、そして裏ブタとこの封筒をたとえば密封す
るための密封ブタを含む封筒が好適である。このような
カバーもまた、ドイツ特許出願 P19 523 061.2 に記載
されている。
【0022】以下の実施例において、本発明をさらに明
らかにする。
らかにする。
【0023】
(実施例1)ホウ酸緩衝液によるHbA1cの安定化 図1に示すように、短辺側末端に5mmの半円パンチ孔
(5)を有するサイズ49×6mmのポリエステル支持体箔
(3)に両面接着テープ(4)を使用して、この接着テ
ープ(4)上に幅0.5〜1 mmが密着するようにして、吸
収性マトリックス物質の第1層(1)を固定する。この
比較的狭い部分の接着が、後の剥離性に好影響をもたら
す。吸収性マトリックス物質の第2層(2)は、5mmま
たはそれ以上の幅で密着する。
(5)を有するサイズ49×6mmのポリエステル支持体箔
(3)に両面接着テープ(4)を使用して、この接着テ
ープ(4)上に幅0.5〜1 mmが密着するようにして、吸
収性マトリックス物質の第1層(1)を固定する。この
比較的狭い部分の接着が、後の剥離性に好影響をもたら
す。吸収性マトリックス物質の第2層(2)は、5mmま
たはそれ以上の幅で密着する。
【0024】製紙機上で製造した以下のデータを有する
フリースを吸収性マトリックス物質の第1層のために使
用する:ポリエステル繊維(繊維径 1.7Dtex)80部、ビ
スコース20部、ポリビニルアルコール20部;面積重量 8
0 g/m2、吸込高さ 102 mm(DIN 53106)。このフリース
に、表1に掲げたホウ酸緩衝液(蒸留水 800 ml にホウ
酸 62 gを懸濁させ、5mol/l 水酸化カリウム溶液で所
望のpH値に調整し、蒸留水で1000 ml とする)の1つ
を含浸させ、50℃で乾燥し、続いてサイズ6×6 mmに切
断する。このマトリックスは液体を約10μl 吸収する。
フリースを吸収性マトリックス物質の第1層のために使
用する:ポリエステル繊維(繊維径 1.7Dtex)80部、ビ
スコース20部、ポリビニルアルコール20部;面積重量 8
0 g/m2、吸込高さ 102 mm(DIN 53106)。このフリース
に、表1に掲げたホウ酸緩衝液(蒸留水 800 ml にホウ
酸 62 gを懸濁させ、5mol/l 水酸化カリウム溶液で所
望のpH値に調整し、蒸留水で1000 ml とする)の1つ
を含浸させ、50℃で乾燥し、続いてサイズ6×6 mmに切
断する。このマトリックスは液体を約10μl 吸収する。
【0025】吸収性マトリックス物質の第2層として、
ホウ酸緩衝液を含浸させない他は第1層と同一のフリー
スを使用する。各場合において、本発明にしたがって、
このような方法で製造した要素に、5.1% HbA1cを含有
し、グルコース 500 mg/dlを補充したEDTA血液約10μl
を適用し、室温で少なくとも2時間乾燥した。運搬の模
擬実験を行うため、乾燥試料担体を運搬封筒に入れて、
35℃で5日間のストレスを与えた。
ホウ酸緩衝液を含浸させない他は第1層と同一のフリー
スを使用する。各場合において、本発明にしたがって、
このような方法で製造した要素に、5.1% HbA1cを含有
し、グルコース 500 mg/dlを補充したEDTA血液約10μl
を適用し、室温で少なくとも2時間乾燥した。運搬の模
擬実験を行うため、乾燥試料担体を運搬封筒に入れて、
35℃で5日間のストレスを与えた。
【0026】第1マトリックス層をピンセットで取りの
ぞいた後、このマトリックス物質を、Boehringer Mannh
eim GmbH (Germany)のTina -quant (登録商標)試験用
の溶血試薬(オーダー番号1 488 457 )1ml中で溶出さ
せる。続いて、Boehringer Mannheim GmbHのオーダー番
号1 488 414 の試薬を使用し、Boehringer MannheimGmb
Hの Hitachi 717装置上で、Boehringer Mannheim GmbH
(Germany)の免疫定量方法にしたがって、HbA1cを定量す
る。
ぞいた後、このマトリックス物質を、Boehringer Mannh
eim GmbH (Germany)のTina -quant (登録商標)試験用
の溶血試薬(オーダー番号1 488 457 )1ml中で溶出さ
せる。続いて、Boehringer Mannheim GmbHのオーダー番
号1 488 414 の試薬を使用し、Boehringer MannheimGmb
Hの Hitachi 717装置上で、Boehringer Mannheim GmbH
(Germany)の免疫定量方法にしたがって、HbA1cを定量す
る。
【0027】マトリックス物質がホウ酸緩衝液を含まな
いかまたは各種pH値のホウ酸緩衝液を含む要素につい
て、測定結果を表1に要約する。 表1 保存条件 5日間 マトリックス含浸物質 2-8℃ 35℃ HbA1c(%) HbA1c(%) ホウ酸無 5.6 11.2 pH6.3 ホウ酸 5.3 10.6 pH7.0 ホウ酸 5.4 10.1 pH8.0 ホウ酸 5.3 9.1 pH9.0 ホウ酸 5.2 7.9 pH10.0ホウ酸 5.5 7.0 pH10.5ホウ酸 5.0 6.0 pH11.0ホウ酸 5.2 5.5 pH12.0ホウ酸 5.1 5.3 この結果によると、10.5より大きいpH値のホウ酸緩衝
液が、温度ストレス後も適当な未変化濃度値が存在する
程度に、非酵素的グリコタンパク質を安定化させること
が示される。
いかまたは各種pH値のホウ酸緩衝液を含む要素につい
て、測定結果を表1に要約する。 表1 保存条件 5日間 マトリックス含浸物質 2-8℃ 35℃ HbA1c(%) HbA1c(%) ホウ酸無 5.6 11.2 pH6.3 ホウ酸 5.3 10.6 pH7.0 ホウ酸 5.4 10.1 pH8.0 ホウ酸 5.3 9.1 pH9.0 ホウ酸 5.2 7.9 pH10.0ホウ酸 5.5 7.0 pH10.5ホウ酸 5.0 6.0 pH11.0ホウ酸 5.2 5.5 pH12.0ホウ酸 5.1 5.3 この結果によると、10.5より大きいpH値のホウ酸緩衝
液が、温度ストレス後も適当な未変化濃度値が存在する
程度に、非酵素的グリコタンパク質を安定化させること
が示される。
【0028】(実施例2)塩化ニッケル(II)によるHbA1cの安定化 実施例1と同様に、分析すべき試料物質を採取し、運搬
し、そして保存するための要素を製造する。ただし、第
1マトリックス層は、表2に掲げる各種ニッケル塩濃度
がマトリックス中に存在するように、0〜200 mmol/lN
iCl2 の一連の濃度のNiCl2(蒸留水1000 ml中
0;9.6;14.4;19.2;24.0 および48 g/l塩化ニッケル6水
和物)を含浸させてある。実施例1で使用した、5.1 %
HbA1cを含有し、グルコース 500 mg/dlを補充した血液
試料を使用した。実施例1と同様のHbA1cの定量の結果
は、表2に示す濃度値となった。 表2 保存条件 5日間 マトリックス含浸物質 2-8℃ 35℃ NiCl2(g/m2) HbA1c ( %) HbA1c(%) 0 5.6 11.2 4.2 5.4 8.2 6.3 5.1 6.3 8.4 5.2 5.7 10.5 4.9 5.8 21.0 5.3 4.9
し、そして保存するための要素を製造する。ただし、第
1マトリックス層は、表2に掲げる各種ニッケル塩濃度
がマトリックス中に存在するように、0〜200 mmol/lN
iCl2 の一連の濃度のNiCl2(蒸留水1000 ml中
0;9.6;14.4;19.2;24.0 および48 g/l塩化ニッケル6水
和物)を含浸させてある。実施例1で使用した、5.1 %
HbA1cを含有し、グルコース 500 mg/dlを補充した血液
試料を使用した。実施例1と同様のHbA1cの定量の結果
は、表2に示す濃度値となった。 表2 保存条件 5日間 マトリックス含浸物質 2-8℃ 35℃ NiCl2(g/m2) HbA1c ( %) HbA1c(%) 0 5.6 11.2 4.2 5.4 8.2 6.3 5.1 6.3 8.4 5.2 5.7 10.5 4.9 5.8 21.0 5.3 4.9
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年11月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】追加
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で使用した、分析すべき試料物質を採
取し、運搬し、保存するための、吸収性マトリックス物
質を含有する要素を示す斜視図である。
取し、運搬し、保存するための、吸収性マトリックス物
質を含有する要素を示す斜視図である。
【符号の説明】 1…吸収性マトリックス物質の第1層 2…吸収性マトリックス物質の第2層 3…ポリエステル支持体箔 4…両面接着テープ 5…半円パンチ孔
Claims (8)
- 【請求項1】 マトリックス物質にpH10.5以上のホウ
酸緩衝液または遷移金属塩を含浸させることからなる、
マトリックス物質上の試料のグリコタンパク質含量の安
定化方法。 - 【請求項2】 マトリックス物質がpH10.5以上のホウ
酸緩衝液または遷移金属塩を含浸している、グリコタン
パク質の含量について試験すべき試料物質を吸収するた
めのマトリックス物質。 - 【請求項3】 マトリックス物質がpH11以上のホウ酸
緩衝液を含浸している、請求項2記載のマトリックス物
質。 - 【請求項4】 マトリックス物質がニッケル塩または銅
塩を保有している、請求項2記載のマトリックス物質。 - 【請求項5】 マトリックス物質が水溶性ニッケル塩を
保有している、請求項4記載のマトリックス物質。 - 【請求項6】 マトリックス物質が請求項2ないし5の
いずれか1項に記載するものである、分析すべき試料物
質を採取し、運搬し、保存するための、吸収性マトリッ
クス物質を含有する要素。 - 【請求項7】 不活性担体物質上に重なり、液体が移動
できるように互いに接触して並んだ吸収性マトリックス
物質の第1層および第2層を有し、第1層が液体で飽和
されたときに液体が第1層から第2層に通過するように
し、試料物質の適用および乾燥の後、第1層が第2層か
ら完全に分離されるようにした要素であって、第1層が
請求項2ないし5のいずれか1項に記載するマトリック
ス物質で構成されるものである、請求項6記載の要素。 - 【請求項8】 吸収性マトリックス物質を有する、分析
すべき試料物質を採取し、運搬し、保存するための要素
およびこの要素を運搬することができる密封性カバーを
有するシステムであって、要素が請求項6または7のい
ずれかに記載のものである、システム。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| DE19531173:6 | 1995-08-24 | ||
| DE19531173A DE19531173A1 (de) | 1995-08-24 | 1995-08-24 | Verfahren zum Stabilisieren des Gehalts glykierten Proteins einer Probe auf einem Matrixmaterial |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09166597A true JPH09166597A (ja) | 1997-06-24 |
Family
ID=7770291
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8219849A Pending JPH09166597A (ja) | 1995-08-24 | 1996-08-21 | マトリックス物質上の試料のグリコタンパク質含量を安定化するための方法 |
Country Status (6)
| Country | Link |
|---|---|
| US (3) | US5959076A (ja) |
| EP (1) | EP0760377A3 (ja) |
| JP (1) | JPH09166597A (ja) |
| AU (1) | AU682999B2 (ja) |
| CA (1) | CA2183925A1 (ja) |
| DE (1) | DE19531173A1 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2022114031A1 (ja) * | 2020-11-25 | 2022-06-02 | 株式会社Provigate | 血漿又は血清を分離し保管するための媒体、それを製造する方法、デバイス、キット、及び糖化タンパク質の測定方法 |
Families Citing this family (68)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE19531173A1 (de) * | 1995-08-24 | 1997-02-27 | Boehringer Mannheim Gmbh | Verfahren zum Stabilisieren des Gehalts glykierten Proteins einer Probe auf einem Matrixmaterial |
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