JPH09167312A - 磁気ヘッド - Google Patents

磁気ヘッド

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Publication number
JPH09167312A
JPH09167312A JP33075995A JP33075995A JPH09167312A JP H09167312 A JPH09167312 A JP H09167312A JP 33075995 A JP33075995 A JP 33075995A JP 33075995 A JP33075995 A JP 33075995A JP H09167312 A JPH09167312 A JP H09167312A
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JP
Japan
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magnetic
shield
core
layer
shield plate
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Withdrawn
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JP33075995A
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English (en)
Inventor
Michio Kamimura
道夫 上村
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多チャンネルの磁気ヘッドでは、ケース内
で、コアとコアとの間に位置するシールド板を位置決め
する構造が必要であり、またシールド板を組み込む繁雑
な組立作業が必要とされていた。 【解決手段】 磁気ヘッドのケース内に収納される一方
のチャンネルのコア半体23Lの側部にシールド板31
を一体に固定している。シールド板31は、磁気シール
ド層31aと、その両面に形成された非磁性層31b、
31cとから成る。シールド板31がコア半体23Lに
一体に固定されているため、別体のシールド板を位置決
めする構造が不要で、且つシールド板を組み込む作業も
不要になる。コア半体23Lと磁気シールド層31aと
の間に位置する非磁性層31bの厚さT1を確保するこ
とにより、コア半体23Lとコア半体23Rとクロスト
ークを有効に防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケース内に複数組
のコア半体が設けられ、各組のコア半体の接合部により
多チャンネルの磁気ギャップが形成されている記録およ
び/または再生用の磁気ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】図7(A)は従来のステレオテーププレ
ーヤに使用される磁気ヘッドの縦断面図、図7(B)
は、図7(A)のB−B線の断面図である。この磁気ヘ
ッドは、シールドケース1内に、磁気ギャップGaを介
して接合される第1の組のコア半体2aと3aと、磁気
ギャップGbを介して接合される第2の組のコア半体2
bと3bが設けられている(図面上3bは現れていな
い)。ステレオ信号の記録または再生では、一方の組の
コア半体2aと3aのコア接合体がL(左)チャンネル
用で、他方の組のコア半体2bと3bの接合体がR
(右)チャンネル用となる。一方の組のコア半体2aと
他方の組のコア半体2bとの間にはシールド板4が設け
られ、また一方の組のコア半体3aと他方の組のコア半
体3bとの間にはシールド板5が設けられている。コア
半体2a、2bとコア半体3a、3bとが互いに接合さ
れるときに、両側のそれぞれのシールド板4と5が図7
(A)に示す中央線O−Oの部分で互いに接合される。
【0003】図7(A)での図示左側のコア半体2aと
2bおよびシールド板4は非磁性材料により形成された
ホルダー6に保持され、図示右側のコア半体3aと3b
およびシールド板5は同じく非磁性材料により形成され
たホルダー7に保持されている。左右両側のホルダー6
と7は、組み合わされた状態でクリップ(図示せず)に
より保持されて、シールドケース1内に収納される。こ
の組み合せられたものが、シールドケース1内において
板ばね8により図7(A)の図示左方向へ加圧され、各
ホルダー6と7およびこれに保持された各組のコア半体
の位置決めがなされる。
【0004】また、第1の組のコア半体2aと3aの基
端部分どうしの合わせ部に、コイル9aが巻かれたボビ
ン10aが外挿され、このボビン10aに設けられた一
対の端子11a、11aがシールドケース1の後方に突
出している。同様に第2の組のコア半体2bと3bの基
端部分どうしの合わせ部に、コイル9bが巻かれたボビ
ン10bが外挿されている。このボビン10bに設けら
れた一対の端子11b、11bもシールドケース1の後
方に突出している。
【0005】図7(A)(B)に示すように、シールド
ケース1内への各部品の組込みが完了した時点で、シー
ルドケース1内にエポキシ系などの樹脂材料が充填さ
れ、シールドケース1内の各部品が固定される。そし
て、シールドケース1の前面が研磨されてSで示す摺動
面が形成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図7(A)(B)に示
すシールド板4と5は、磁性材料層の両面に非磁性材料
の層が形成されたクラッド材などにより形成されてお
り、非磁性材料の層が各コア半体2a、2b、3a、3
bに接して、シールド板4と5の中心部の磁性材料層に
磁界が洩れないようにし、またこの磁性材料層によりL
チャンネルのコア半体2aと3aと、Rチャンネルのコ
ア半体2b、3bとの間が磁気絶縁されている。
【0007】しかし従来の磁気ヘッドでのシールド板4
および5は、Lチャンネルの組のコア半体2a、2b
と、Rチャンネルのコア半体3aと3bとの間のみなら
ず、両チャンネルのボビン10aと10bの間にも延び
ている。そのため、図7(B)に示すように、各シール
ド板4と5は、シールドケース1の中心線に対して斜め
に傾斜した向きで配置されることになる。
【0008】したがって、ホルダー6および7に、シー
ルド板4と5を位置決めするための溝を斜めに加工しな
ければならず、ホルダー6と7の形状が複雑になる。さ
らにホルダー6にコア半体2aと2bを組み込むとき
に、シールド板4を両コア半体2aと2bの間に斜めに
挟み且つホルダー6に形成された溝6aに差し込むとい
うきわめて繁雑な組立作業が必要になる。これは他方の
ホルダー7に対するシールド板5の組み込み作業におい
ても同じである。このようにホルダー6と7の形状が複
雑でまたシールド板6と7の組み込み作業も繁雑である
ために磁気ヘッドの製造コストが高くなっている。
【0009】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、ケース内のホルダーなどにシールド板の取付部を
設けることを不要にし、また組立作業を容易にした磁気
ヘッドを提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、ケース内に、
磁気ギャップを介して接合されたコア半体が複数組設け
られている磁気ヘッドにおいて、少なくとも一方の組の
コア半体の他の組のコア半体との対面側部に、磁性材料
の磁気シールド層が非磁性層を介して配され、コア半体
と非磁性層と磁気シールド層とが一体化されていること
を特徴とするものである。
【0011】また、上記磁気ヘッドの一例としては、磁
気ギャップを含む面と平行な面内において、各組のコア
半体を互いに斜めに配置した構造となる。
【0012】上記において、コア半体と磁気シールド層
との間に位置している非磁性層の厚さが0.02mm以
上であることが好ましく、
【0013】また、接合されるコア半体のそれぞれに対
し非磁性層と磁気シールド層とが一体に設けられてお
り、磁気ギャップと逆側での磁気シールド層どうしの対
面部において磁気シールド層が100μm以上の距離を
開けて配されている構造とすることが好ましい。
【0014】本発明は、記録および再生の兼用の磁気ヘ
ッド、または記録専用あるいは再生専用の磁気ヘッドに
関するものである。磁気ヘッドのケース内では一対のコ
ア半体が接合されて、このコア半体の接合部の磁気ギャ
ップがケースの摺動面に現れているが、このコア半体は
複数組設けられ、各組のコア半体の接合部である磁気ギ
ャップが複数チャンネル設けられたものである。
【0015】本発明では、隣接する2つの組のコア半体
のうちの少なくとも一方の組の一対のコア半体のそれぞ
れにおいて、他方の組のコア半体と対面する側部に、非
磁性層を介して磁気シールド層が一体に接合されてい
る。例えばコア半体は複数枚の磁性材料の板が積層され
たラミネートコアであり、この複数の板と一緒に非磁性
層と磁気シールド層とが積層されている。そしてコア半
体を構成する各磁性材料の板と非磁性層と磁気シールド
層が一緒にレーザ溶接や樹脂接着などにより固定されて
いる。磁気シールド層はパーマロイなどの磁性金属板で
その一方の側面または両側面にCu−Ni合金などの非
磁性材料の薄板が積層されて一体化されたクラッド材を
用いてもよいし、または磁気シールド層となる磁性金属
板の一方の側面または両側面に非磁性材料の層がスパッ
タや蒸着やメッキなどにより成膜されたものであっても
よい。このようにして磁気シールド層と非磁性層とが一
体になったものを、非磁性層をコア半体側に向けて接合
したものとして構成できる。あるいは磁気シールド層を
磁性金属板とし、非磁性層を非磁性金属やセラミックな
どの単独の板とし、コア半体/非磁性層/磁気シールド
層の順に重ねて互いに接着などの手段で固定してもよ
い。
【0016】本発明では、シールド板が単独の部品では
なく、コア半体に一体に積層されたものとなっている。
したがって図1(B)に示すように、磁気ギャップを含
む面(ギャップ接合面)と平行な面内において各組のコ
ア半体が互いに斜めに配置されているものであっても、
各コア半体を位置決めするのが容易である。よって図7
に示す従来例のように、コア半体およびシールド板を共
に斜めに組み込む構造に比べて組立作業が容易である。
【0017】1つの組のコア半体は磁気ギャップを介し
て接合されるが、この接合されるそれぞれのコア半体に
前記非磁性層と磁気シールド層を一体化することが好ま
しいが、互いに接合されるコア半体のうちの一方のコア
半体に非磁性層と磁気シールド層を積層して一体化し、
他方のコア半体に関しては従来通り別体のシールド板を
用いて隣りの組のコア半体との磁気絶縁を行なってもよ
い。
【0018】コア半体と磁気シールド層は非磁性層を介
して密着するため、前記非磁性層の厚さは、隣接する組
のコア半体間の磁気シールドに影響を与える。図5の線
図に示すように、コア半体と磁気シールド層との間に位
置する非磁性層の厚さが0.02mm以上であれば、隣
接する組のコア間でのクロストークを実用上問題のない
レベルにできる。
【0019】また磁気シールド層が、コア半体と一体化
されているため、コア半体どうしが接合されたときに、
磁気ギャップと逆側のコイルが巻かれている部分で、両
コア半体に接合されたシールド層が対向することにな
る。磁気シールド層がコイルの内部に位置する構造にな
ると、記録時にはコイルに流れる電流により磁気シール
ド層に磁界が与えられ、再生時には磁気シールド層内の
磁束がコイルに影響を与える。よって磁気ギャップと逆
側の部分では、それぞれのコア半体に接合された磁気シ
ールド層どうしにある程度の距離を与える必要がある。
図6に示す線図から、前記磁気シールド層どうしの距離
を100μm以上または300μm以上に設定すること
が好ましく、さらに700μm以上とすることが好まし
い。
【0020】
【発明の実施の形態】図1(A)は本発明の磁気ヘッド
を示す縦断面図、図1(B)は図1(A)のB−B線の
断面図、図2(A)(B)は磁気ヘッドの内部構造を示
す分解斜視図である。この磁気ヘッドのシールドケース
21内には、対を成すコア半体が2組設けられ、それぞ
れの組でのコア半体どうしの接合部に2トラックの磁気
ギャップG1、G2が形成されている。一方の組のコア半
体23Lと25Lとにより磁気ギャップG1が形成さ
れ、これはステレオ信号のLチャンネル用である。他方
の組のコア半体23Rと25Rとにより磁気ギャップG
2が形成され、これはRチャンネル用である。
【0021】シールドケース21は、Fe−Ni−Mo
合金などの磁性材料をプレス成型することにより形成さ
れている。シールドケース21の一方の側板21aの内
側にはホルダー22が収納されている。このホルダー2
2は非磁性合金材料によりダイキャスト成型され、また
は高分子材料により射出成型されたものである。
【0022】図2(A)に示すように、ホルダー22に
は、Lチャンネル用のC型のコア半体23LとRチャン
ネル用の同じくC型のコア半体23Rが保持されてい
る。コア半体23Lと23Rは、共にFe−Ni−Nb
合金などの薄板が複数枚積層されたいわゆるラミネート
コアである。
【0023】Lチャンネル側のコア半体23Lでは、隣
接するRチャンネル用のコア半体23Rと対面する側部
にシールド板31が一体に接合されている。図3に拡大
して示しているように、このシールド板31は、肉厚の
中心部が磁性材料のFe−Ni−Mo合金の板による磁
気シールド層31aで、その両側面がCu−Ni合金や
白銅などの板による非磁性層31b、31cとなってい
る。シールド板31は、前記Fe−Ni−Mo合金の板
の両面にCu−Ni合金または白銅の板が積層された積
層材、または前記積層材が板厚方向に加圧されたいわゆ
るクラッド材である。あるいは、磁性金属板の磁気シー
ルド層31aの両面に、非磁性材料がスパッタまたは蒸
着あるいはメッキされて非磁性層31b、31cが形成
されたものであってもよい。
【0024】磁気シールド層31aと非磁性層31b、
31cとの積層体であるシールド板31は、コア半体2
3Lと一体化されているものであるが、例えばコア半体
23Lとシールド板31は接着により固定される。また
はコア半体23Lとシールド板31とが部分的にレーザ
溶接などにより溶接されていてもよい。この場合、コア
半体23Lを構成する個々の磁性材料板とシールド板3
1とが同じ積層工程により積層され互いに固定されたも
のであってもよい。
【0025】図2(A)に示すように、シールド板31
が一体化されたコア半体23Lは、ホルダー22に形成
された位置決め段差22aおよび位置決め凹部22bに
嵌着されて位置決めされて保持固定され、他方のコア半
体23Rも、ホルダー22に形成された位置決め段差2
2cおよび位置決め凹部22dに嵌着されて位置決めさ
れ保持固定される。
【0026】図1(B)および図2(A)に示すよう
に、コア半体23Lとコア半体23Rは、接合面(イ)
を含む面(またはこれと平行な面)内において、互いに
斜めに配置されている。しかし一方のコア半体23Lに
シールド板31が一体化された状態でホルダ22に組み
込まれるため、従来のように単独のシールド板を両コア
半体間に斜めに挟んで組み込む作業が不要である。よっ
てホルダ22にコア半体23Lと23Rを組み込む作業
が容易である。
【0027】シールド板31が一体化されたコア半体2
3Lおよびコア半体23Rが、ホルダー22に位置決め
された状態で、ホルダー22と各コア半体23L、23
Rとが、樹脂材料などにより固着される。その状態で、
他方のコア半体との接合面(イ)および(ロ)が全て同
一平面となるように平面研磨される。このとき接合面
(イ)では、シールド板31の先部の接合面31dが一
緒に同一面に研磨される。
【0028】図2(B)に示すように、I型のコア半体
25Lと25Rは、前記C型のコア半体23Lおよび2
3Rと同じFe−Ni−Nb合金などの磁性材料の薄板
が積層されたラミネートコアである。コア半体25Lは
Lチャンネル用であり、前記C型のコア半体23Lに接
合される。コア半体25RはRチャンネル用であり、前
記コア半体23Rに接合される。
【0029】Lチャンネルの組をなす一方のI型のコア
半体25Lでの、Rチャンネル用のコア半体25Rに対
面する側部にはシールド板32が一体に接合されてい
る。このシールド板32は、図3に示した前記シールド
板31と同じものであり、肉厚の中央部がFe−Ni−
Mo合金などの磁性材料による磁気シールド層で、その
両側面にCu−Ni合金や白銅などの非磁性金属または
セラミックなどの非磁性層が積層されたものである。こ
のシールド板32はコア半体25Lに接着などにより固
定され、またはレーザ溶接などの部分的な溶接により固
定される。
【0030】図示の例では、シールド板32が一体化さ
れたコア半体25Lと、他方のコア半体25Rはそれぞ
れ単独のものとして取り扱われて接合面(ハ)および
(ニ)がそれぞれ研磨され、さらに研磨面(ハ)にSi
O2などの非磁性材料によるギャップ層がスパッタ工程
により成膜される。このとき、シールド板32がコア半
体25Lと一体化されているため、コア半体25Lの接
合面(ハ)と(ニ)が研磨されるときに、この(ハ)と
(ニ)の面において、シールド板32が一緒に研磨さ
れ、また接合面(ハ)ではシールド板32に対しても非
磁性材料によるギャップ層がスパッタにより形成され
る。
【0031】シールド板32が一体化されたコア半体2
5Lおよびコア半体25Rは、それぞれ単独の状態で接
合面(ハ)にギャップ材が成膜されるため、1回のスパ
ッタ工程において多数のコア半体に対する成膜処理を行
なうことができ、I型のコア半体の製造能率を高くでき
る。
【0032】シールドケース21に組み込まれた状態に
おいて、コア半体25Lと25Rの接合面(ハ)と
(ニ)は、C型のコア半体23Lと23Rの接合面
(イ)と(ロ)にそれぞれ接合される。このとき、シー
ルド板31の接合面31dと、シールド板32の先部の
接合面とが前記ギャップ層を介して接合される。そして
この接合の際に、弾圧部材26の弾性力が利用される。
弾圧部材26は、非磁性ステンレス合金などの非磁性の
板ばね材料により形成されている。この弾圧部材26に
は、各コア半体25Lと25Rをコア半体23Lと23
Rに対して加圧するためのばね26aが一体に曲げ形成
されている。このばね26aはコア半体25Lと25R
の背後とシールドケース21の側板21bの内面との間
に介装され、このばね26aによりコア半体25Lと2
5Rが背部から弾圧されてコア半体23Lおよび23R
に加圧される。このとき、コア半体25Lと一体のシー
ルド板32も、シールド板31に対して磁気ギャップG
1の部分で加圧される。
【0033】弾圧部材26の左右両側面には、一対の爪
26b、26bがそれぞれ折曲げ形成されている。コア
半体25Lと25Rの背部に弾圧部材26が設置された
ときに、一方の側の爪26b、26bがコア半体25L
の側面に当たり、他方の側の爪26b、26bがコア半
体25Rの側面に当たって、各コア半体25Lと25R
の相対位置の位置決めがなされる。また、弾圧部材26
の基部には位置決め部26cがコの字状に折曲げ形成さ
れており、この位置決め部26cが、シールドケース2
1の他方の側板21bの後端部に嵌合することにより、
シールドケース21内で弾圧部材26が位置決め設置さ
れるものとなる。
【0034】図1(A)(B)に示すように組み立てら
れた磁気ヘッドでは、C型のコア半体23Lおよび23
Rのそれぞれの基部のL字状の立ち上り部23Laと2
3Raに、Lチャンネル用のボビン27LとRチャンネ
ル用のボビン27Rが外挿される。それぞれのボビン2
7Lおよび27Rには、記録・再生用のコイル28が巻
かれている。符号29は、それぞれのボビン27Lと2
7Rからシールドケース21の外方へ突出する端子であ
り、この端子29には、コイル28の巻線の端部が接続
されている。このようにシールドケース21内に各部品
が組み込まれた状態で、シールドケース21内にエポキ
シ系などの樹脂材料が充填されて各部品が固定される。
その後にシールドケース21の先部が研磨されて研磨面
Sとなる。
【0035】また、本発明は、図1と図2に示すように
C型コア半体とI型コア半体が接合されているものに限
られず、図7(A)(B)に示すようにC型のコア2a
と3aとが接合されてLチャンネル用のコア接合体が形
成され、C型のコア半体2bと3bが接合されてRチャ
ンネル用のコア接合体が形成されるものにおいても実施
可能である。この場合には、コア半体2aとコア半体3
aのそれぞれの、コア半体2b、3bとの対面側部にシ
ールド板が一体に接合される。このシールド板も磁気シ
ールド層の両側面に非磁性層が一体に積層されたものが
使用される。よって、図7(A)(B)において、シー
ルド板4と5は不要になる。
【0036】ここで、図1(A)および図2(A)
(B)に示すものにおいて、コア半体23Lと一体に固
定されたシールド板31の後部では、側端面31eが、
コア半体23Lの立ち上り部23Laの基部に位置して
おり、立ち上り部23Laの方向へ延びていない。よっ
て、シールド板31はコイル28の内部に入っておら
ず、また、コア半体25Lに接合されたシールド板32
の側端面32bもコイル28内に入っていない。そのた
め記録時にコイル28の通電の影響がシールド板31お
よび32に磁界を与えることがなく、また再生時には磁
気テープからシールド板31と32が磁気を検知したと
きに、これがコイル28に影響を与えることがない。
【0037】なお、図4(A)に示すように、コア半体
23Lと一体となったシールド板31の後部がボビン2
7Lおよびコイル28の内部に入っていてもよく、この
場合には、シールド板31の側端面31eと、シールド
板32の側端面32bとが一定の距離gだけ離れていれ
ば、シールド板31と32内の磁界とコイル28との相
互の影響を防止できるようになる。また図7に示すよう
に、C型のコア半体どうしが接合されるものにおいて、
コア半体2aと3aに接合されているそれぞれのシール
ド板がボビン10aおよびコイル9a内に入り込んでい
る場合においても、図4(B)に示すように、それぞれ
のコア半体2aと3aに接合されているシールド板の後
部側端面を一定の距離gだけ離すことにより、シールド
板とコイル9aとの相互の影響を防止できる。
【0038】図6は、図4(A)(B)に示す後端部側
でのシールド板間の距離gを横軸にとり、縦軸にシール
ド板が磁気テープから検知する磁気信号の検出感度(d
B・V)をとったものである。前記距離gが離れるにし
たがって、シールド板による検出感度が低下していくこ
とが解る。図6の線図から、前記磁気ギャップを形成す
る接合部とは逆側でのシールド板(磁気シールド層)間
の距離gが100μm以上であれば、シールド板とコイ
ルとの相互の影響を防止できるものとなる。よって前記
距離gは100μm以上であることが好ましく、さらに
距離gは300μmまたは700μm以上であることが
好ましい。距離gが700μm以上であれば、シールド
板による磁気信号の検出感度を−120dB・V以下に
することができる。
【0039】次に、コア半体23Lに対してシールド板
31が密着して一体化されているため、シールド板31
の非磁性層31bの厚さが、異なる組のコア半体間のク
ロストーク特性に影響を与える。すなわちコア半体23
Lにシールド板31が密着しているために、非磁性層3
1bが薄すぎると、シールド板31の磁気シールド層3
1aが、コア半体23Lの一部として機能してしまうこ
とになり、コア半体23Lと23Rとが十分に磁気絶縁
できなくなる。
【0040】図5は、コア半体23Lと磁気シールド層
31aとの間に介在する非磁性層31bの厚さT1と、
RチャンネルとLチャンネルのコア間のクロストークの
影響を受けることによる再生出力のレベル(dB)との
関係を示したものである。図5によれば、非磁性層31
bの厚さT1が0.02mm以上であれば、チャンネル
間でのクロストークによる再生出力の劣化を抑え、再生
出力を40dB以上のレベルに保つことができ、チャン
ネル間のクロストークの影響を実用的に問題のない範囲
にできる。よって非磁性層31bの厚さT1は0.02
mm以上とすることが好ましい。
【0041】また、図1(B)に示すものでは、摺動面
Sが研磨された状態において、シールド板31と右側の
コア半体23Rとの間に隙間(ホ)が形成される。よっ
て図3に示す非磁性層31cは必ずしも必要でなく、シ
ールド板31を非磁性層31bと磁気シールド層31a
との2層構造とすることが可能である。ただし、図5に
示す測定結果によれば、前記隙間(ホ)における磁気シ
ールド層31aとコア半体23Rとの間に0.02mm
以上の距離を開けることが好ましい。また、シールド板
31の非磁性層31cがコア半体23Rに接する構造の
場合、この非磁性層31cの厚さT2(図3参照)も
0.02mm以上であることが好ましい。
【0042】なお、図の実施例では、コア半体23Lと
コア半体25Lの双方に、それぞれシールド板31と3
2が一体に接合されているが、例えば一方のコア半体2
3Lにシールド板31を一体に接合し、他方のシールド
板25Lにはシールド板32を一体にせず、コア半体2
5Lとコア半体25Rとの間に、例えば弾圧部材26と
一体に形成したシールド板を介在させるものであっても
よい。また、コア半体23Lとコア半体23Rの双方お
よびコア半体25Lとコア半体25Rの双方において、
対面側部に非磁性層とシールド層を形成してもよい。
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明では、シールド板を
単独にてケース内に組み込む必要が無くなるため、シー
ルド板を位置決めするための構造を不要にしてケース内
の機構の簡略化を図ることができ、またシールド板を組
み付けるという繁雑な組立工程を不要にでき、製造コス
トを低減できる。特に、各組のコア半体が互いに斜めに
配置される構造であっても、両コア半体間に単独のシー
ル板を斜めに配置する必要がないため、組立作業が容易
である。また、磁気ギャップと逆の側においてシールド
層間の距離を十分に開けることにより、コイル内にシー
ルド層が入り込むことによる影響を防止でき、さらにコ
ア半体と磁気シールド層との間に位置する非磁性層を所
定以上の厚さにすることにより、チャンネル間のコアの
クロストークによる出力劣化を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の磁気ヘッドの縦断面図、
(B)は(A)のB−B線の断面図、
【図2】(A)(B)はシールドケース内の収納部品を
示す分解斜視図、
【図3】コア半体とシールド板の接合構造を示す図1
(B)の拡大部分説明図、
【図4】(A)(B)は、コア半体に接合されたシール
ド板の、磁気ギャップと逆側での間隔の設定状態を示す
それぞれ部分側面図、
【図5】非磁性層の厚さと、クロストークによる再生出
力の劣化との関係を示す線図、
【図6】シールド板どうしの後端側での距離gと、再生
感度との関係を示す線図、
【図7】(A)は従来の磁気ヘッドの縦断面図、(B)
は(A)のB−B線の断面図、
【符号の説明】
G1、G2 磁気ギャップ 21 シールドケース 23L、23R C型コア 25L、25R I型コア 27L、27R ボビン 31、32 シールド板 31a 磁気シールド層 31b、31c 非磁性層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース内に、磁気ギャップを介して接合
    されたコア半体が複数組設けられている磁気ヘッドにお
    いて、少なくとも一方の組のコア半体の他の組のコア半
    体との対面側部に、磁性材料の磁気シールド層が非磁性
    層を介して配され、コア半体と非磁性層と磁気シールド
    層とが一体化されていることを特徴とする磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 磁気ギャップを含む面と平行な面内にお
    いて、各組のコア半体が互いに斜めに配置されている請
    求項1記載の磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】 コア半体と磁気シールド層との間に位置
    している非磁性層の厚さが0.02mm以上である請求
    項1または2記載の磁気ヘッド。
  4. 【請求項4】 接合されるコア半体のそれぞれに対し非
    磁性層と磁気シールド層とが一体に設けられており、磁
    気ギャップと逆側での磁気シールド層どうしの対面部に
    おいて磁気シールド層が100μm以上の距離を開けて
    配置されている請求項1ないし3のいずれかに記載の磁
    気ヘッド。
JP33075995A 1995-12-19 1995-12-19 磁気ヘッド Withdrawn JPH09167312A (ja)

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