JPH09167375A - ビーム整形プリズムおよびこれを有する光ヘッド装置 - Google Patents

ビーム整形プリズムおよびこれを有する光ヘッド装置

Info

Publication number
JPH09167375A
JPH09167375A JP7328649A JP32864995A JPH09167375A JP H09167375 A JPH09167375 A JP H09167375A JP 7328649 A JP7328649 A JP 7328649A JP 32864995 A JP32864995 A JP 32864995A JP H09167375 A JPH09167375 A JP H09167375A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laser beam
shaping prism
beam shaping
optical head
optical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7328649A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Higashiura
一雄 東浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Instruments Corp
Original Assignee
Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd filed Critical Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
Priority to JP7328649A priority Critical patent/JPH09167375A/ja
Publication of JPH09167375A publication Critical patent/JPH09167375A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Head (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工、組み立ておよび調整の容易な部品点数
の少ない、小型で高性能の光ヘッドを提供する。 【解決手段】 レーザービーム6を整形する機能と、光
ディスク1に向かってレーザービームを立ち上げる機能
を備えた2面要素のビーム整形プリズム30を用いて光
ヘッド20を構成する。ビーム整形プリズム30におい
ては、第1面31から入射されたレーザービーム6が第
2面32で反射され、入射された面と同じ第1面31か
ら出射される。従って、ビーム整形プリズム30を薄く
小型にでき、また、所定の光学的な性能を得るために調
製する面が少なくなるので性能の良いビーム整形プリズ
ムを安価に提供できる。また、このビーム整形プリズム
を用いて小型で高性能の光ヘッドを安価に提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクなどの
光記録媒体に対しレーザービームを照射し、記録あるい
は再生などを行う光ヘッド装置およびこれに用いられる
ビーム整形プリズムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8および図9に従来の光ヘッドの光学
系を、特にレーザービームを光ディスクに照射するため
の光学系を中心に示してある。図8に示した光ヘッド1
0は、前方に所定の波長のレーザービームを照射するレ
ーザーユニット5を備えており、前方に出射されたレー
ザービームはコリメータレンズ12によって平行な光束
に整えられる。これらレーザーユニット5およびコリメ
ータレンズ12からなる光源部11から出射されたレー
ザービームは、さらに、ビーム整形プリズム2および反
射ミラー3によって光ディスク1にほぼ垂直な方向に角
度が変えられ、対物レンズ13によって光ディスク1の
記録層に集光される。
【0003】レーザーユニット5には発光源としてレー
ザーダイオードが搭載されており、レーザーダイオード
はその活性層に平行な軸と垂直な軸によって広がり角が
異なるレーザービームを出射する。従って、コリメータ
レンズ12によって平行にされた光束6の断面は楕円状
となり、多くのレーザーダイオードから出射されたレー
ザービームにおいてはその比が1:2程度である。ビー
ム整形プリズム2は、この楕円状の光束6を円形に整形
するためのものである。このため、プリズム2の紙面に
平行なタンジェンシャル方向に傾いた面2aに対しタン
ジェンシャル方向が短い楕円状のビーム6を入射させ、
この面2aで屈折させることによりタンジェンシャル方
向を広げている。面2aにおける屈折では、紙面に対し
垂直なサジタル方向のビーム6の幅は変わらないので、
楕円状のビーム6は整形され、円形のビーム7を得るこ
とができる。断面が円形となったビーム7は、反射ミラ
ー3によって光ディスク1に向かって垂直に立ち上げら
れ、対物レンズ13によって光ディスクに集光される。
なお、図8では簡単に光路を示すために、レーザービー
ムを紙面と平行な方向に反射するように反射レンズ3を
配置してある。しかしながら、多くの光ヘッドでは、反
射ミラー3をレーザービームが紙面と垂直な方向に反射
できるように配置し光ヘッドを薄くしている。さらに、
レーザーダイオードから出射されたレーザービームは直
線偏光であるが、対物レンズ13の手前にλ/4板14
を設けて円偏光とした後、光ディスク1に照射している
場合がある。
【0004】図9に示した光ヘッド10は上記とほぼ同
じ構成であり、プリズム2と反射ミラー3を設置する代
わりに、1つのプリズム4を光源部11の前方に設置
し、このプリズム4によってレーザービーム6を整形
し、さらに、レーザービームの方向を光ディスク1に対
し垂直となるように変えている。すなわち、プリズム4
の面4aに入射したレーザービームはこの面4aで整形
され、さらに面4bで直角は方向に反射される。反射さ
れたレーザービームは、面4cから対物レンズ13の方
向に出射される。
【0005】図8および図9に示す光ヘッド10は、レ
ーザービームの方向を変えることによって、レーザーユ
ニット5などを光ディスク1と並列な方向に配置可能
な、薄く小型化された光ヘッドを実現している。また、
円形に整形されたレーザービームを光ディスクに照射で
きるので、スポット径を小さくでき、高記録密度の光デ
ィスクの記録、再生に適した光ヘッドである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】近年、光ディスク装置
などの光ヘッドを用いた装置は小型、軽量化が図られて
おり、これに伴って、光ヘッド自体も小型、軽量なもの
が要望されている。また、光ディスクが高記録密度化さ
れるにつれて、光ヘッドのトラッキングおよびフォーカ
シングといった位置制御も精度良く高速で行う必要があ
り、この面でも光ヘッドの小型化および軽量化が必要と
される。例えば、図8に示した光ヘッドでは、レーザー
ダイオードから出射されたレーザービームを整形し、方
向を変えるためにプリズムとミラーの2つの光学素子を
用いており、これらを収納するスペースが必要となる。
さらに、製造過程においては、2つの光学素子を製造、
組み立て、さらに調整する必要があり製造コストを下げ
ることが難しい。また、光路を構成する部品点数が多い
ので、光学的な性能を良好に保持することも難しい。
【0007】これに対し、図9に示した光ヘッドは、1
つのプリズムによってビームを整形しレーザービームの
方向も変えられるので、部品点数を削減でき安価に提供
できる。しかしながら、プリズム4は入射面4aと反射
面4bおよび出射面4cと、少なくとも3つの光学的な
面が必要であり、プリズムを小型化することが困難であ
る。また、光学的な性能を確保するために、3つの面に
対しそれぞれ独立に研磨加工や表面処理といった調製を
行う必要がある。このため、作業に時間のかかり、製造
コストも増加する。さらに、光学的な性能を良好に保持
するのも難しい。
【0008】そこで、本発明においては、レーザービー
ムを整形する機能および照射方向の変更を行う機能を果
たす小型で安価な光学素子を提供することを目的として
いる。また、光学的な性能を確保するのが容易で、安価
で高性能な光学素子を提供することを目的としている。
さらに、この光学素子を用いて光学的な性能に優れた、
小型の光ヘッド装置を安価に提供することを目的として
いる。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明においては、2面
要素の光学素子を用いてビームを整形する機能とビーム
の方向を変える機能の両方を実現している。すなわち、
本発明の光学素子は、レーザービームの入射する第1面
と、この第1面に対し傾いた第2面とを有するプリズム
であって、第1面から入射されたレーザービームが第2
面で反射され、この反射ビームが第1面から出射される
ことを特徴としている。このような本発明のビーム整形
プリズムは、第2面でレーザービームが反射されるの
で、レーザービームの照射される方向を所定の方向に変
更できる。さらに、第1面が第2面に対し傾いているの
で、第1面にレーザービームが入射した際の入射角およ
び屈折角と、第1面から反射ビームが出射する際の入射
角および屈折角は異なる。従って、本発明のビーム整形
プリズムにおいては、ビームが第1面に入射する際ある
いは第1面から出射する際に屈折することによるビーム
整形効果を得ることができる。
【0010】このように、本発明のビーム整形プリズム
は、第1および第2面の2面要素の光学素子であり、所
定の光学的な性能を保持するためは2つの面を精度良く
調製すれば良い。従って、製造にかかる手間およびコス
トを削減でき、光学的な特性に優れたプリズムを安価に
提供できる。また、本発明のビーム整形プリズムは2つ
の光学的な効果を備えた面を確保できれば良いので、小
型に、また、薄型にできる。さらに、小型軽量化される
ので、光ヘッド装置の微細な位置制御も行いやすくな
る。
【0011】また、本発明のビーム整形プリズムと、こ
のビーム整形プリズムの第1面に対しレーザービームを
出射する光源部と、ビーム整形プリズムの第1面から出
射された反射ビームを光記録媒体に対し集光する対物レ
ンズとを備えた光ヘッド装置においては、1つの小型化
されたビーム整形プリズムによって、光源部から出射さ
れたレーザービームを整形し、レーザービームの方向を
変えることができる。
【0012】従って、光ヘッド装置を小型にでき、その
軽量化を図ることが可能となる。また、部品点数も少な
いので光路を調整する作業も容易であり、光学的な特性
に優れた光ヘッドを安価に提供できる。
【0013】また、本発明のビーム整形プリズムを採用
した光ヘッド装置においては、入射されたレーザービー
ムをビーム整形プリズムによって整形すると共に反射ビ
ームとして所定の角度で立ち上げることができる。従っ
て、反射ミラーやプリズム等を用いて整形されたレーザ
ービームを立ち上げている従来の光ヘッド装置に対し、
本発明のビーム整形プリズムには整形前の楕円状のレー
ザービームを導けるので薄型でコンパクトな光ヘッド装
置を提供できる。
【0014】さらに、後述する図3および図4から判る
ように、第1面と第2面のなす角度がほぼ5度から15
度の範囲のビーム整形プリズムによって、レーザーダイ
オードから出射されるレーザービームを整形を行うのに
適したほぼ1.5から2.5の整形率を備えたビーム整
形プリズムを提供でき、ほぼ円形に整形されたスポット
を光ディスク上に形成可能な光ヘッド装置を提供でき
る。
【0015】さらに、本発明のビーム整形プリズムで
は、第1面にレーザービームが入射され、同時に、第1
面から反射ビームが出射されるので、レーザービームの
入射方向および反射ビームの反射方向の両方に対し少な
くとも透過率の高い反射防止膜を第1面に形成しておく
ことが望ましい。また、第2面における反射率を高める
ために、第2面にレーザービームに対する増反射膜を形
成しておくことが有効である。反射防止膜および増反射
膜を設けることによって、レーザービームの減衰が少な
く、ビーム整形および方向の変更の可能なビーム整形プ
リズムを提供できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例に基づきさ
らに詳しく説明する。図1に、本発明の実施例の光ヘッ
ドの概略構成を示してある。本例の光ヘッド20は、レ
ーザービーム6を出射するレーザーダイオード21が中
央に設置され、周囲に光ディスク1から返された帰還ビ
ーム9を検出するフォトディテクタ22が設置された照
射ユニット23を備えている。照射ユニット23の前方
にはレーザーダイオード21から出射されたレーザービ
ームを平行光束にするコリメータレンズ12が設置され
ており、このコリメータレンズ12および照射ユニット
23によって本例の光ヘッド20の光源部24が構成さ
れている。この光源部24の前方には偏向性グレーディ
ング25およびビーム整形プリズム30が設置され、さ
らに、このビーム整形プリズム30によって90度立ち
上げられた方向に、λ/4板14と対物レンズ13が設
置されている。
【0017】本例の光ヘッド20においては、光源部2
4から出射された平行光束が、その前方に設置された偏
光性グレーティング25を透過し、ビーム整形プリズム
30に入射される。このビーム整形プリズム30におい
て、楕円状のレーザービーム6が円形状に近づくように
整形され、さらに、ほぼ90度向きを変えて対物レンズ
13に向かって反射ビーム7として出射される。出射さ
れた反射ビーム7は、ビーム整形プリズム30の光ディ
スク1の側に設置されたλ/4板14によって円偏光と
なり、さらに、光ヘッド20の対物レンズ13によって
光ディスク1の記録層に微小なスポットを形成するよう
に集光される。
【0018】微小なスポット状に光ディスク1に照射さ
れたレーザービームは、光ディスク1から反射され、再
び、対物レンズ13を介して光ヘッド20に入射され
る。光ディスク1から返された帰還ビームは、光ディス
ク1に記憶されたデータおよびフォーカシングあるいは
トラッキング用のデータによって変調されている。帰還
ビームは、対物レンズ13によって平行光束になり、λ
/4板14によって反射ビーム7と異なる方向に偏向し
た直線偏光のビームとなる。さらに、帰還ビームは、ビ
ーム整形プリズム30によって偏光性グレーティング2
5の方向に出射され、偏光性グレーティング25は帰還
ビーム9を光軸に対し所定の画角を持った方向に回折す
る。その結果、帰還ビーム9が照射ユニット23のフォ
トディテクタ22に集光される。
【0019】光ディスク1からの帰還ビーム9は、フォ
トディテクタ22によって検出され、光ディスク1に記
憶されていたデータを再現するために外部の情報処理装
置などに提供される。これと共に、フォーカシングおよ
びトラッキングに関する情報が解析され、光ヘッド20
を内蔵した光ディスク装置などがこの情報に基づき光ヘ
ッド20あるいは、対物レンズ13を動かし微細な位置
制御を行う。
【0020】図2に、本例のビーム整形プリズムを拡大
して示してある。本例のビーム整形プリズム30は、レ
ーザービーム6の入射する第1面31と、入射したレー
ザービームを反射する第2面32とを備えており、第2
面によって反射された反射ビーム7は、第1面31から
出射される。本例のプリズム30は第1面31および第
2面32によってプリズム頂角θ0 が形成されるプリズ
ムであり、その頂上部分がカットされた全体としてほぼ
台形の断面を備えたプリズムである。図1に示した光源
部24からレーザービーム6がプリズム30の第1面3
1に第1の入射角θ1 で入射されると、このレーザービ
ームはプリズム内に第1の屈折角θ2 で屈折する。この
屈折したレーザービームは、第2面32において、第2
の入射角θ3 および反射角θ3 で反射される。さらに、
反射されたビームは、再び第1面31に第3の入射角θ
4 で入射され、第3の屈折角θ5 で屈折して対物レンズ
13の方向に出射される。光ディスク1で反射され対物
レンズ13から入射された帰還ビームは、上記と逆の順
番で各光路をたどって偏光性グレーチング25の方向に
出射される。
【0021】本例のビーム整形プリズム30における入
射ポイントAおよび出射ポイントCにおける入射角、屈
折角などの関係は以下の通りである。
【0022】 sinθ1 = n・sinθ2 ・・・(1) sinθ5 = n・sinθ4 ・・・(2) なお、nはプリズム30の屈折率である。
【0023】また、頂角θ0 と、入射角および屈折角と
の関係は以下のようになる。
【0024】 θ0 = θ2 −θ3 = θ3 −θ4 ・・・(3) 以上の(1)、(2)および(3)式から、頂角θ
0 は、屈折率n、第1の入射角θ1 および第3の屈折角
θ5 によって求めることができる。
【0025】さらに、本例のビーム整形プリズム30の
ビーム整形率は入射角の方向余弦と屈折角の方向余弦の
比であり、第1面31の入射ポイントAに入射する第1
の入射角θ1 を大きくとることにより、より大きな整形
率を得ることができる。一方、第1面31の出射ポイン
トCにおいては、第3の入射角θ4 に対し屈折角θ5
大きくなるので、逆の整形率が得られる。従って、本例
のビーム整形プリズム30のビーム整形率mは、入射ポ
イントAにおける整形率m1と、出射ポイントBにおけ
る整形率m2との積で表され、以下のようになる。
【0026】 m1 = cosθ2 / cosθ1 ・・・(4) m2 = cosθ5 / cosθ4 ・・・(5) m = m1 × m2 ・・・(6) 本例のビーム整形プリズム30は、ビームが入射および
出射される第1面31が、ビームを反射する第2面32
に対し傾いているので、出射ポイントBにおける整形率
m2が入射ポイントAにおける整形率m1の逆数とはな
らない。したがって、本例のビーム整理プリズム30に
おいては、整形率mは1にならず、適当なビーム整形率
mを得ることができる。このため、本例のビーム整形プ
リズム30よって楕円状のレーザービーム6をほぼ円形
の反射ビーム7として対物レンズ13に向かって出射す
ることが可能となる。
【0027】図3に、第1の入射角θ1 に対する本例の
ビーム整形プリズム30のビーム整形率mを示してあ
る。また、図4に、第1の入射角θ1 に対する本例のビ
ーム整形プリズム30の頂角θ0 を示してある。なお、
図3および図4には、入射ポイントAにおけるレーザー
ビーム6の入射方向に対する、出射ポイントCにおける
反射ビーム7の出射方向を示す立ち上げ角θ6 (θ1
θ5 )を90度に設定した場合を主に示し、立ち上げ角
θ6 が70度および110度の例も示してある。
【0028】図3および図4から判るように、頂角が0
度から20度程度の本発明のビーム整形プリズム30に
よって1〜3程度と広い範囲のビーム整形率が得られ
る。レーザーダイオードの多くからは、タンジェンシャ
ル方向とサジタル方向との比がほぼ1:2の楕円状のレ
ーザービーム6が出射される。このレーザービーム6を
ほぼ円形に整形し、さらに、立ち上げ角θ6 を直角にす
るためには、整形率がほぼ2となり、立ち上げ角θ6
90度となるような整形プリズム30およびレーザービ
ーム6の入射角θ1 を選択すれば良い。例えば、本例の
光ヘッド20のように、屈折率nが1.5のビーム整形
プリズム30を採用したケースでは、頂角θ0 が約12
度のビーム整形プリズム30を選択し、このビーム整形
プリズムの第1面31に第1の入射角θ1 が約67度と
なるようにレーザービーム6を入射させれば良いことが
判る。従って、図1に示した光ヘッド20においては、
頂角θ0 が約12度で屈折率nが1.5のビーム整形プ
リズム30を、その第1面がレーザービーム6と約67
度の角度をなすように設置することによって、レーザー
ビーム6に対し対物レンズ13の方向にほぼ垂直に立ち
上がった、すなわち立ち上げ角θ6 がほぼ90度(屈折
角θ5 がほぼ20度)の反射ビーム7が得られ、整形用
プリズム30から出射された反射ビーム7の断面が略円
形に整形される。
【0029】図3および図4から判るように、本発明に
より、屈折率n、入射角θ1 および立ち上げ角θ6 によ
って、適当なビーム整形率mを備えたビーム整形プリズ
ム30を提供することができる。立ち上げ角θ6 は上述
したように90度に限定されないが、光ディスク1に沿
って配置可能な薄型の光ヘッド20においては、立ち上
げ角θ6 をほぼ90度に設定することが望ましい。ま
た、対物レンズ13によって光ディスク1に集光される
スポットはできるかぎり円形であることが望ましく、そ
のためには、ビーム整形率mがほぼ1.5〜2.5の範
囲のビーム整形プリズムが有効である。従って、図3お
よび図4から判るように、屈折率nが1.5〜1.8で
あれば、頂角θ0 がほぼ5〜15度の範囲のビーム整形
プリズムを採用することが望ましい。このような頂角θ
0 のビーム整形プリズムを採用することによって、ほぼ
円形に近いスポットを光ディスク1に照射でき、高記録
密度の光ディスクに対応可能な薄く小型の光ヘッドを提
供できる。
【0030】さらに、本例のビーム整形プリズム30
は、レーザービーム6が入射し、また、反射ビームが出
射する第1面31に反射防止膜35を設け、一方、入射
されたレーザービーム6を反射する第2面32に増反射
膜36を設けてあり、これらによってプリズムにおける
レーザービーム6の減衰を防止している。本例のビーム
整形プリズム30の増反射幕36は、第2面32にアル
ミニウムなどの金属を蒸着することによって形成されて
おり、第2面32における反射率を高めている。
【0031】増反射膜36はこれに限定されず、屈折率
の異なる誘電体膜などを積層することによって形成して
ももちろん良い。
【0032】一方、本例のビーム整形プリズムの第1面
31に形成された反射防止膜35は、高屈折率と低屈折
率の誘電体膜を積層した積層型誘電体蒸着膜によって形
成されており、本例では、第1面31の上に、λ/4、
λ/2およびλ/4の3層の誘電体膜を積層したいわゆ
るQHQタイプを変形した膜厚の反射防止膜が採用され
ている。本例の光ヘッド20の光源部24には、ZnM
gSSe系の緑色レーザーダイオード21が採用されて
おり、このレーザーダイオード21から約520nmの
波長のレーザービーム6が照射される。従って、本例の
反射防止膜35は、このレーザービームが入射する角度
および反射ビームが出射する角度において、上記波長の
透過率が高くなるように設定されている。図5に、レー
ザービーム6が第1面31に入射する際の、第1の入射
角θ1 が70度近傍における透過特性を示してある。ま
た、図6に、反射ビーム7が第1面31から出射される
際の、第3の屈折角θ5 が20度近傍の透過特性を示し
てある。これらの図から判るように、本例の反射防止膜
35はそれぞれの角度においてレーザービームの波長領
域、すなわち520nm近傍のS波およびP波に対し反
射率が低く、良好な透過率を備えている。特に、レーザ
ーダイオードから出射される波長520nmのS波に対
し非常に反射率が低くなっている。このように、本例の
ビーム整形プリズム30は、レーザービームが入射およ
び出射する第1面31に設けられた反射防止膜35と、
レーザービームを反射する第2面32に設けられた増反
射膜36によって、ビーム整形プリズムにおけるレーザ
ービームの減衰を少なくできる。従って、本例の光ヘッ
ド20は、対物レンズ13から強度の高いレーザービー
ムを照射できる。さらに、この光ヘッド20は、光ディ
スクから反射された返還ビームに対するビーム整形プリ
ズムにおける減衰が少ないので、読み取りエラーの少な
い高性能の光ヘッドを提供できる。
【0033】図7に、本例のビーム整形プリズム30を
用いた光ヘッドにおいて、ビーム整形プリズム30に入
射されたレーザービームが整形され反射される様子を、
従来の反射ミラー3を用いた場合と比較して示してあ
る。本例の光ヘッドにおいては、ビーム整形プリズム3
0の第1面31から入射された整形前の楕円状のレーザ
ービームが整形され、第2面32で反射されて所定の角
度で立ち上げられ、第1面31から出射される。一方、
従来の反射ミラー3を用いた光ヘッドにおいては、整形
されたレーザービームが反射ミラー3によって所定の角
度で立ち上げられる。従って、本例の光ヘッドにおいて
は、ビーム整形プリズム30にレーザービームを導く光
路として楕円状に偏平した整形前のレーザービーム7a
に対応したスペースを確保すれば良い。これに対し、反
射ミラー3を用いた従来の光ヘッドにおいては、整形さ
れた略円形のレーザービーム7bに対応するスペースを
光路として確保する必要があり、高さ方向を薄くするこ
とには無理がある。反射ミラーの代わりにプリズムなど
を用いてレーザービームを立ち上げる光ヘッドにおいて
も同様であり、これら従来の光ヘッドと比較し、本例の
ビーム整形プリズム30を用いることにより、薄型の光
ヘッドを提供できる。
【0034】上述したように、本例の光ヘッドは、2面
要素のビーム整形プリズムを用いており、このビーム整
形プリズムは第1面から入射されたレーザービームを第
2面で反射し、さらに、入射された面と同じ第1面から
出射するのでビームを整形する機能とレーザービームの
方向を変える機能の両方を備えている。従って、レーザ
ービームの方向を変えるための反射ミラーを省くことが
でき、光ヘッドを構成する部品点数を削減できる。ま
た、光学系の調整などの組み立てにかかる手間を省くこ
とができる。さらに、部品点数を削減できるので、光ヘ
ッドを小型化でき、安価に提供できる。また、本例のビ
ーム整形プリズムは2面要素のプリズムなので、従来の
3面要素のプリズムと比較し薄く小型化でき、少ないス
ペースでビーム整形プリズムを設置できる。従って、3
面要素のプリズムと比較しても小型で軽量な光ヘッドを
提供できる。さらに、本例のビーム整形プリズムを採用
することにより、光ヘッド内において光路として確保す
るスペースを削減できるので、いっそう薄型の光ヘッド
を実現できる。また、本例のビーム整形プリズムは2面
要素なので、プリズムを製造する際の加工および表面処
理といった調製が必要とされる面の数も削減できる。従
って、プリズムの加工や組み立てにおける調製作業が容
易となり、高性能のビーム整形プリズムを安価に提供で
きる。また、光ヘッドを小型で軽量にできるので、トラ
ッキングやフォーカシングにおける光ヘッドの微小な位
置制御も容易となり、記録・再生特性のいっそう優れた
光ヘッドを提供できる。このように、本発明により、小
型軽量であり、光学的な性能が高く安定し、さらに、低
コストの光ヘッドを実現できる。
【0035】なお、第1面に設けてある反射防止膜は、
上記のQHQタイプに限定されるものではなく、2層以
下あるいは4層以上の多層膜構成の反射防止膜であって
も良いことはもちろんである。さらに、反射防止膜の波
長については、レーザーダイオードから出射されるレー
ザービームの波長に合わせることになるが、本例の52
0nmの波長に限定されないことはもちろんである。ま
た、本例のビーム整形プリズムは、読み書き兼用の光ヘ
ッドあるいは読み取り専用の光ヘッドなど、いずれのタ
イプの光ヘッドであっても利用できる。さらに、本例の
ビーム整形プリズムは、光磁気型あるいは相変化型など
のいずれのタイプの光ディスクに対する光ヘッドにおい
ても採用できる。また、本例では、光源であるレーザー
ダイオードと受光部であるフォトダイオードがユニット
化された光ヘッドを例に説明しているが、光ヘッドの構
成はこれに限定されるものではなく、受光部が光源と別
に設置された光ヘッドであってももちろん良く、あるい
は、レーザーダイオードを検出器とし用いるセルフカッ
プリングタイプの光ヘッドであっても良い。
【0036】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明において
は、レーザービームの入射する第1面と、この第1面に
対し傾いた第2面とを有するプリズムによって、第1面
から入射されたレーザービームを整形する機能と、その
レーザービームの方向を転じる機能を兼ね備えたビーム
整形プリズムを実現している。従って、本発明のビーム
整形プリズムは、第1および第2面の2面要素の光学素
子であり、所定の光学的な性能を保持するためは第1お
よび第2面の2つの面を光学的に精度良く加工すれば良
い。このため、ビーム整形プリズムの製造にかかる手間
およびコストを削減でき、光学的な特性に優れたプリズ
ムを安価に提供できる。
【0037】さらに、本発明のビーム整形プリズムを採
用することによって、少ない部品で薄く小型の光ヘッド
装置を構成することが可能となり、高密度の光ディスク
に対応した小型の光ディスク装置などに好適な高性能の
光ヘッド装置を安価に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る光ヘッドの構成を示す図
である。
【図2】図1に示す光ヘッドのビーム整形プリズムを拡
大して示す図である。
【図3】図2に示すビーム整形プリズムにおける入射角
と整形率との関係を示すグラフである。
【図4】図2に示すビーム整形プリズムにおける入射角
と頂角との関係を示すグラフである。
【図5】図2に示すビーム整形プリズムの第1面に設け
られた反射防止膜の入射方向における透過性能を示すグ
ラフである。
【図6】図2に示すビーム整形プリズムの第1面に設け
られた反射防止膜の出射方向における透過性能を示すグ
ラフである。
【図7】図2に示すビーム整形プリズムにおいてレーザ
ービームが整形および反射される様子を、従来の反射ミ
ラーを用いた場合と比較して示す図である。
【図8】従来の光ヘッドの例を示す図である。
【図9】図8と異なる従来の光ヘッドの例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1・・光ディスク 5・・レーザーユニット 10、20・・光ヘッド 11、24・・光源部 12・・コリメータレンズ 13・・対物レンズ 14・・λ/4板 21・・レーザーダイオード 22・・フォトダイオード 23・・照射ユニット 25・・偏光性グレーティング 30・・ビーム整形プリズム 31・・第1面 32・・第2面 35・・反射防止膜 36・・増反射膜

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザービームの入射する第1面と、こ
    の第1面に対し傾いた第2面とを有し、前記第1面から
    入射された前記レーザービームが前記第2面で反射さ
    れ、この反射ビームが前記第1面から出射されることを
    特徴とするビーム整形プリズム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記第1面と第2面
    のなす角度がほぼ5度から15度の範囲であることを特
    徴とするビーム整形プリズム。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記レーザービーム
    の入射方向および前記反射ビームの出射方向に対し透過
    率の高い反射防止膜が前記第1面に形成されていること
    を特徴とするビーム整形プリズム。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記第2面に前記レ
    ーザービームの反射率を上げる増反射膜が形成されてい
    ることを特徴とするビーム整形プリズム。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のビーム整形プリズム
    と、このビーム整形プリズムの前記第1面に対し前記レ
    ーザービームを出射する光源部と、前記ビーム整形プリ
    ズムの前記第1面から出射された前記反射ビームを光記
    録媒体に対し集光する対物レンズとを有することを特徴
    とする光ヘッド装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記第1面に入射す
    る前記レーザービームの方向と、該第1面から出射され
    る前記反射ビームの方向がほぼ直角であることを特徴と
    する光ヘッド装置。
JP7328649A 1995-12-18 1995-12-18 ビーム整形プリズムおよびこれを有する光ヘッド装置 Pending JPH09167375A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7328649A JPH09167375A (ja) 1995-12-18 1995-12-18 ビーム整形プリズムおよびこれを有する光ヘッド装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7328649A JPH09167375A (ja) 1995-12-18 1995-12-18 ビーム整形プリズムおよびこれを有する光ヘッド装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09167375A true JPH09167375A (ja) 1997-06-24

Family

ID=18212631

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7328649A Pending JPH09167375A (ja) 1995-12-18 1995-12-18 ビーム整形プリズムおよびこれを有する光ヘッド装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09167375A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001060336A (ja) * 1998-10-28 2001-03-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光学ヘッド
US7292397B2 (en) 2002-11-01 2007-11-06 Koninklijke Philips Electronics N.V. Beam-shaping optical element and method and program for designing the same

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001060336A (ja) * 1998-10-28 2001-03-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光学ヘッド
US7292397B2 (en) 2002-11-01 2007-11-06 Koninklijke Philips Electronics N.V. Beam-shaping optical element and method and program for designing the same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6947213B2 (en) Diffractive optical element that polarizes light and an optical pickup using the same
US5657164A (en) Optical beamsplitter
US5331622A (en) Compact optical head
US4399529A (en) Optical device for recording and reading on a data carrier
US6195315B1 (en) Optical disk apparatus compatible with different types of mediums
JPH0460933A (ja) 光ピックアップヘッド装置
US4607359A (en) Optical recording/reproducing apparatus
US5745304A (en) Integrated optical pickup system capable of reading optical disks of different thickness
GB2315911A (en) Optical pickup system capable of selectively reading optical discs of differing thickness
GB2328777A (en) Optical pickup device
US4595261A (en) Phase retardation element and prism for use in an optical data storage system
JPH0917010A (ja) 二重焦点の形成方法及びその装置
JP3545028B2 (ja) 光ピックアップ装置
TWI240262B (en) Optical pickup and compact disk drive system
US7065009B1 (en) Optical information storage apparatus and optical device including a beam splitting surface with a convex surface side and a concave surface side
KR19990003782A (ko) 광픽업 장치
KR0170521B1 (ko) 광픽업시스템의 빔 정형장치
JPH085441Y2 (ja) ビ−ムスプリツタ
JP3077426B2 (ja) 光情報記録再生装置
JP2005141840A (ja) 光ピックアップ装置
JP2541052Y2 (ja) 光学ヘッド
KR100248023B1 (ko) 디스크 호환성을 가지는 초해상 기록재생용 광픽업
JP2825873B2 (ja) 光導波路
JPH10247338A (ja) 光ピックアップ装置
JP2002116321A (ja) 波長板及び光学ヘッド