JPH09167620A - 燃料電池用電極触媒とその製造方法、およびその触媒を用いた電極と燃料電池 - Google Patents
燃料電池用電極触媒とその製造方法、およびその触媒を用いた電極と燃料電池Info
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- JPH09167620A JPH09167620A JP7327638A JP32763895A JPH09167620A JP H09167620 A JPH09167620 A JP H09167620A JP 7327638 A JP7327638 A JP 7327638A JP 32763895 A JP32763895 A JP 32763895A JP H09167620 A JPH09167620 A JP H09167620A
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- Y02E60/50—Fuel cells
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 大出力・長寿命の実用的な燃料電池の実現に
貢献可能な、高活性でかつ長寿命な燃料電池用電極触媒
を提供する。 【解決手段】 本発明の電極触媒は、導電性カーボン粉
末担体と、PtとPt合金の中から選択されたPt材料
からなり前記導電性カーボン粉末担体上に分散担持され
た金属触媒粒子を有する燃料電池用電極触媒において、
前記金属触媒粒子の表面に、酸化物と水酸化物の中から
選択された種類でかつNb、Ni、Sn、Ta、Ti、
およびZrの中から選択された少なくとも一種の元素と
Siとを共に含む化合物が被着されて構成される。本発
明の電極は、導電性かつ耐酸性を有する支持部材上に、
電極触媒と撥水性結着材とからなる電極触媒層を形成し
てなる燃料電池用電極において、電極触媒として上記の
電極触媒を使用する。
貢献可能な、高活性でかつ長寿命な燃料電池用電極触媒
を提供する。 【解決手段】 本発明の電極触媒は、導電性カーボン粉
末担体と、PtとPt合金の中から選択されたPt材料
からなり前記導電性カーボン粉末担体上に分散担持され
た金属触媒粒子を有する燃料電池用電極触媒において、
前記金属触媒粒子の表面に、酸化物と水酸化物の中から
選択された種類でかつNb、Ni、Sn、Ta、Ti、
およびZrの中から選択された少なくとも一種の元素と
Siとを共に含む化合物が被着されて構成される。本発
明の電極は、導電性かつ耐酸性を有する支持部材上に、
電極触媒と撥水性結着材とからなる電極触媒層を形成し
てなる燃料電池用電極において、電極触媒として上記の
電極触媒を使用する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料電池用電極触
媒の改良に関するものであり、また、その製造方法、お
よびその触媒を用いた電極と燃料電池に関するものであ
る。
媒の改良に関するものであり、また、その製造方法、お
よびその触媒を用いた電極と燃料電池に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】燃料電池は、水素または炭化水素のよう
な燃料と、酸素のような酸化剤とを供給し、その酸化還
元反応の化学エネルギーを電気エネルギー(電力)に直
接変換する電気化学的装置である。一般に、燃料極(ア
ノード)、酸化剤極(カソード)、両電極間の電解質、
およびアノードとカソードに燃料ガスと酸化剤ガスをそ
れぞれ供給する手段などから構成される。
な燃料と、酸素のような酸化剤とを供給し、その酸化還
元反応の化学エネルギーを電気エネルギー(電力)に直
接変換する電気化学的装置である。一般に、燃料極(ア
ノード)、酸化剤極(カソード)、両電極間の電解質、
およびアノードとカソードに燃料ガスと酸化剤ガスをそ
れぞれ供給する手段などから構成される。
【0003】このような燃料電池において、アノードお
よびカソードには電極触媒が用いられる。そして、燃料
電池作動時に、アノードに供給された燃料は、電解質の
存在する電極触媒上で酸化されて電子を放出し、カソー
ドに供給された酸化剤は、電解質の存在する電極触媒上
で外部回路を通じてアノードから供給される電子を消費
しながら還元される。この一連の動作によって外部回路
を流れる電流が、一定負荷の下で電力として利用され
る。
よびカソードには電極触媒が用いられる。そして、燃料
電池作動時に、アノードに供給された燃料は、電解質の
存在する電極触媒上で酸化されて電子を放出し、カソー
ドに供給された酸化剤は、電解質の存在する電極触媒上
で外部回路を通じてアノードから供給される電子を消費
しながら還元される。この一連の動作によって外部回路
を流れる電流が、一定負荷の下で電力として利用され
る。
【0004】燃料電池においては、以上のような電極触
媒が重要な役割を演じ、燃料電池の出力・寿命は電極触
媒の特性に大きく依存している。そのため、従来、より
大出力・長寿命の燃料電池を実現する目的で、より高特
性を有する電極触媒を得るための様々な研究開発が進め
られている。
媒が重要な役割を演じ、燃料電池の出力・寿命は電極触
媒の特性に大きく依存している。そのため、従来、より
大出力・長寿命の燃料電池を実現する目的で、より高特
性を有する電極触媒を得るための様々な研究開発が進め
られている。
【0005】具体的な電極触媒としては、初期において
は、貴金属と称される白金(Pt)、パラジウム(P
d)、ロジウム(Rh)、ルテニウム(Ru)、イリジ
ウム(Ir)、オスミウム(Os)、銀(Ag)、金
(Au)から選ばれた1種または2種以上を組み合わせ
たものが、金属ブラックの形で使用されていた。
は、貴金属と称される白金(Pt)、パラジウム(P
d)、ロジウム(Rh)、ルテニウム(Ru)、イリジ
ウム(Ir)、オスミウム(Os)、銀(Ag)、金
(Au)から選ばれた1種または2種以上を組み合わせ
たものが、金属ブラックの形で使用されていた。
【0006】また、これらの貴金属とアルミニウム、ク
ロム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅等の卑金
属のなかの1種または2種以上との合金触媒(米国特許
第3428490号、第3468717号)等が用いら
れていた。しかし、これらの触媒は、金属表面積が小さ
いために多量の貴金属を使用することになる上、電解質
中で著しくシンタリングし易いため、触媒寿命が短く、
経済的ではなかった。
ロム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅等の卑金
属のなかの1種または2種以上との合金触媒(米国特許
第3428490号、第3468717号)等が用いら
れていた。しかし、これらの触媒は、金属表面積が小さ
いために多量の貴金属を使用することになる上、電解質
中で著しくシンタリングし易いため、触媒寿命が短く、
経済的ではなかった。
【0007】その後、貴金属成分をカーボンブラックの
ような導電性の粉末担体に分散担持させたものが用いら
れるようになった。このようなカーボン粉末担持触媒
は、上記のような貴金属触媒や卑金属との合金触媒に比
べて貴金属の使用量を大幅に低減できるため、燃料電池
発電の経済性の向上に大いに貢献するものであり、電極
触媒の有望な基本形態として期待されている。
ような導電性の粉末担体に分散担持させたものが用いら
れるようになった。このようなカーボン粉末担持触媒
は、上記のような貴金属触媒や卑金属との合金触媒に比
べて貴金属の使用量を大幅に低減できるため、燃料電池
発電の経済性の向上に大いに貢献するものであり、電極
触媒の有望な基本形態として期待されている。
【0008】ところで、現在実用化に最も近いリン酸型
燃料電池が実用的な発電システムとして広範に普及する
ためには、一定レベル以上の出力で4万時間以上の運転
寿命を有することが必要条件とされている。近年、高効
率、長寿命で経済性の高い燃料電池の開発を目指し、主
にカソードでの酸化還元反応に高活性なカーボン粉末担
持触媒の開発が進められている。
燃料電池が実用的な発電システムとして広範に普及する
ためには、一定レベル以上の出力で4万時間以上の運転
寿命を有することが必要条件とされている。近年、高効
率、長寿命で経済性の高い燃料電池の開発を目指し、主
にカソードでの酸化還元反応に高活性なカーボン粉末担
持触媒の開発が進められている。
【0009】すなわち、まず、白金族金属とバナジウ
ム、アルミニウム、チタン、クロム等の卑金属との担持
二元系合金触媒が見出され(米国特許第4186110
号、米国特許第4202934号、第4316944号
公報)、その後、さらに高活性化を目指して白金−バナ
ジウムあるいは白金−クロムにコバルトを加えた担持白
金三元系合金触媒(米国特許第4447506号公
報)、あるいは白金−コバルト−ニッケルの担持白金三
元系合金触媒(特開昭61−8851号公報)などが開
示されている。また、担持白金−鉄二元系規則性合金
(Pt3 Fe超格子合金)触媒(特開昭60−7941
号公報)が開示され、担持白金−クロム−コバルト三元
系規則性合金触媒が提案されている(米国特許第471
1829号公報)。さらに、触媒活性を向上させると共
に金属表面積の保持率を改善させた、白金−鉄−コバル
ト三元系合金触媒(特開昭62−163746号公報)
が開示されている。
ム、アルミニウム、チタン、クロム等の卑金属との担持
二元系合金触媒が見出され(米国特許第4186110
号、米国特許第4202934号、第4316944号
公報)、その後、さらに高活性化を目指して白金−バナ
ジウムあるいは白金−クロムにコバルトを加えた担持白
金三元系合金触媒(米国特許第4447506号公
報)、あるいは白金−コバルト−ニッケルの担持白金三
元系合金触媒(特開昭61−8851号公報)などが開
示されている。また、担持白金−鉄二元系規則性合金
(Pt3 Fe超格子合金)触媒(特開昭60−7941
号公報)が開示され、担持白金−クロム−コバルト三元
系規則性合金触媒が提案されている(米国特許第471
1829号公報)。さらに、触媒活性を向上させると共
に金属表面積の保持率を改善させた、白金−鉄−コバル
ト三元系合金触媒(特開昭62−163746号公報)
が開示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような従来の各種のカーボン粉末担持触媒は、いずれ
も、前述したような実用的な燃料電池を実現するために
電極触媒に要求される活性と寿命のレベルを同時に満足
させるには至っていない。
ような従来の各種のカーボン粉末担持触媒は、いずれ
も、前述したような実用的な燃料電池を実現するために
電極触媒に要求される活性と寿命のレベルを同時に満足
させるには至っていない。
【0011】したがって、本発明の第1の目的は、前述
した従来のカーボン粉末担持触媒に比べて、大出力・長
寿命の実用的な燃料電池の実現に貢献可能な、高活性で
かつ長寿命な燃料電池用電極触媒を提供することであ
る。また、本発明の第2の目的は、そのような高活性で
かつ長寿命な燃料電池用電極触媒を製造するための最適
な方法を提供することである。さらに、本発明の第3の
目的は、そのような高活性でかつ長寿命な電極触媒を使
用した高活性でかつ長寿命の電極、および大出力・長寿
命の実用的な燃料電池を提供することである。
した従来のカーボン粉末担持触媒に比べて、大出力・長
寿命の実用的な燃料電池の実現に貢献可能な、高活性で
かつ長寿命な燃料電池用電極触媒を提供することであ
る。また、本発明の第2の目的は、そのような高活性で
かつ長寿命な燃料電池用電極触媒を製造するための最適
な方法を提供することである。さらに、本発明の第3の
目的は、そのような高活性でかつ長寿命な電極触媒を使
用した高活性でかつ長寿命の電極、および大出力・長寿
命の実用的な燃料電池を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】 [1.請求項1〜5記載の発明:燃料電池用電極触媒]
請求項1記載の発明は、導電性カーボン粉末担体と、P
tとPt合金の中から選択されたPt材料からなり前記
導電性カーボン粉末担体上に分散担持された金属触媒粒
子を有する燃料電池用電極触媒において、前記金属触媒
粒子の表面に、酸化物と水酸化物の中から選択された種
類でかつNb、Ni、Sn、Ta、Ti、およびZrの
中から選択された少なくとも一種の元素とSiとを共に
含む化合物が被着されていることを特徴としている。
請求項1記載の発明は、導電性カーボン粉末担体と、P
tとPt合金の中から選択されたPt材料からなり前記
導電性カーボン粉末担体上に分散担持された金属触媒粒
子を有する燃料電池用電極触媒において、前記金属触媒
粒子の表面に、酸化物と水酸化物の中から選択された種
類でかつNb、Ni、Sn、Ta、Ti、およびZrの
中から選択された少なくとも一種の元素とSiとを共に
含む化合物が被着されていることを特徴としている。
【0013】以上のような構成を有する請求項1記載の
発明において、Nb、Ni、Sn、Ta、TiおよびZ
rから選ばれた少なくとも一種の元素とSiとを共に含
む酸化物や水酸化物は、導電性カーボン粉末担体上に分
散担持されているPtまたはPt合金の微細粒子の担持
周縁に存在することにより、高温のリン酸電解質と酸化
剤である酸素の共存するカソード雰囲気中で進行する、
触媒活性金属の溶出およびシンタリングを抑制する効果
を有する。
発明において、Nb、Ni、Sn、Ta、TiおよびZ
rから選ばれた少なくとも一種の元素とSiとを共に含
む酸化物や水酸化物は、導電性カーボン粉末担体上に分
散担持されているPtまたはPt合金の微細粒子の担持
周縁に存在することにより、高温のリン酸電解質と酸化
剤である酸素の共存するカソード雰囲気中で進行する、
触媒活性金属の溶出およびシンタリングを抑制する効果
を有する。
【0014】また、高温のリン酸電解質中、ZrとSi
がリン酸と反応したとしても、それぞれリン酸に不溶性
のリン酸ジルコニウム、リン酸ケイ素を生成して安定化
するため、その抑制効果は長期に亘って変わらない。さ
らに、PtまたはPt合金の微細粒子の担持周縁に存在
するZrとSiとを共に含む酸化物や水酸化物(生成し
た場合には、リン酸ジルコニウム、リン酸ケイ素をも含
める)は、リン酸電解質と親和性を有するため、リン酸
との適度な濡れサイトを形成し、酸素還元反応の向上に
有効である。
がリン酸と反応したとしても、それぞれリン酸に不溶性
のリン酸ジルコニウム、リン酸ケイ素を生成して安定化
するため、その抑制効果は長期に亘って変わらない。さ
らに、PtまたはPt合金の微細粒子の担持周縁に存在
するZrとSiとを共に含む酸化物や水酸化物(生成し
た場合には、リン酸ジルコニウム、リン酸ケイ素をも含
める)は、リン酸電解質と親和性を有するため、リン酸
との適度な濡れサイトを形成し、酸素還元反応の向上に
有効である。
【0015】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記燃料電池用電極触媒の担持金属の組成
が次のように設定されたことを特徴としている。すなわ
ち、請求項2記載の発明において、担持金属の組成は、
前記Nb、Ni、Sn、Ta、Ti、およびZrの中か
ら選択された少なくとも一種の元素と前記Siとが、い
ずれも10重量%以上であり、かつ、前記Pt材料が4
0重量%以上である。
明において、前記燃料電池用電極触媒の担持金属の組成
が次のように設定されたことを特徴としている。すなわ
ち、請求項2記載の発明において、担持金属の組成は、
前記Nb、Ni、Sn、Ta、Ti、およびZrの中か
ら選択された少なくとも一種の元素と前記Siとが、い
ずれも10重量%以上であり、かつ、前記Pt材料が4
0重量%以上である。
【0016】以上のような構成を有する請求項2記載の
発明によれば、次のような作用・効果が得られる。すな
わち、例えば、Pt(Pt合金)−Zr、Siの担持金
属の組成において、ZrおよびSiの二元素中の少なく
とも一つが10重量%未満の場合、ZrおよびSiの添
加効果は顕著には現れず、Pt(Pt合金)−Zr系あ
るいはPt(Pt合金)−Si系の触媒並の性能しか示
さない。また、Pt(Pt合金)が40重量%未満の場
合には、触媒活性金属表面積が不足し、触媒活性が低下
する。そのため、請求項2記載の発明にしたがって、Z
rおよびSiの二元素をいずれも10重量%以上とし、
かつ、前記Pt材料を40重量%以上とすることによ
り、高い触媒活性を得ることができる。
発明によれば、次のような作用・効果が得られる。すな
わち、例えば、Pt(Pt合金)−Zr、Siの担持金
属の組成において、ZrおよびSiの二元素中の少なく
とも一つが10重量%未満の場合、ZrおよびSiの添
加効果は顕著には現れず、Pt(Pt合金)−Zr系あ
るいはPt(Pt合金)−Si系の触媒並の性能しか示
さない。また、Pt(Pt合金)が40重量%未満の場
合には、触媒活性金属表面積が不足し、触媒活性が低下
する。そのため、請求項2記載の発明にしたがって、Z
rおよびSiの二元素をいずれも10重量%以上とし、
かつ、前記Pt材料を40重量%以上とすることによ
り、高い触媒活性を得ることができる。
【0017】請求項3記載の発明は、請求項1または2
に記載の発明において、前記金属触媒粒子の分散状態に
特徴を有する。すなわち、請求項3記載の発明におい
て、前記金属触媒粒子は、60m2 /g以上の金属表面
積を有する高分散状態で前記導電性カーボン粉末担体上
に分散担持される。
に記載の発明において、前記金属触媒粒子の分散状態に
特徴を有する。すなわち、請求項3記載の発明におい
て、前記金属触媒粒子は、60m2 /g以上の金属表面
積を有する高分散状態で前記導電性カーボン粉末担体上
に分散担持される。
【0018】以上のような構成を有する請求項3記載の
発明によれば、次のような作用・効果が得られる。すな
わち、金属触媒粒子は、30m2 /g未満では、単位重
量当たりの活性が不十分であり、経済的でない。そのた
め、金属触媒粒子が、30m2 /g以上、好ましくは、
請求項3記載の発明にしたがって60m2 /g以上の金
属表面積を有する高分散状態でカーボン粉末担体上に分
散担持されることにより、単位重量あたりの活性を高く
することができる。
発明によれば、次のような作用・効果が得られる。すな
わち、金属触媒粒子は、30m2 /g未満では、単位重
量当たりの活性が不十分であり、経済的でない。そのた
め、金属触媒粒子が、30m2 /g以上、好ましくは、
請求項3記載の発明にしたがって60m2 /g以上の金
属表面積を有する高分散状態でカーボン粉末担体上に分
散担持されることにより、単位重量あたりの活性を高く
することができる。
【0019】請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求
項3のいずれか一つに記載の発明において、前記元素の
被着量に特徴を有する。すなわち、請求項4記載の発明
において、前記Nb、Ni、Sn、Ta、Ti、および
Zrの中から選択された少なくとも一種の元素の被着量
は、酸化物として算出した場合に1〜4重量%の範囲で
ある以上のような構成を有する請求項4記載の発明によ
れば、次のような作用・効果が得られる。すなわち、上
記元素の被着量を、それぞれ酸化物(具体的には、Nb
2 O3 、NiO、SnO2 、Ta2 O3 、TiO2 およ
びZrO2 )として算出した場合に、上記元素の被着量
が4重量%を越えると、Pt(Pt合金)の担体上での
分散度が下がり、被着量が増す割りには性能の向上が少
なくなる。逆に、被着量を1重量%以下にしても分散度
には限界がある。そのため、上記元素の被着量を、請求
項4記載の発明にしたがって1〜4重量%の範囲とする
ことにより、十分な分散度を確保して性能を向上するこ
とができる。
項3のいずれか一つに記載の発明において、前記元素の
被着量に特徴を有する。すなわち、請求項4記載の発明
において、前記Nb、Ni、Sn、Ta、Ti、および
Zrの中から選択された少なくとも一種の元素の被着量
は、酸化物として算出した場合に1〜4重量%の範囲で
ある以上のような構成を有する請求項4記載の発明によ
れば、次のような作用・効果が得られる。すなわち、上
記元素の被着量を、それぞれ酸化物(具体的には、Nb
2 O3 、NiO、SnO2 、Ta2 O3 、TiO2 およ
びZrO2 )として算出した場合に、上記元素の被着量
が4重量%を越えると、Pt(Pt合金)の担体上での
分散度が下がり、被着量が増す割りには性能の向上が少
なくなる。逆に、被着量を1重量%以下にしても分散度
には限界がある。そのため、上記元素の被着量を、請求
項4記載の発明にしたがって1〜4重量%の範囲とする
ことにより、十分な分散度を確保して性能を向上するこ
とができる。
【0020】請求項5記載の発明は、請求項1乃至請求
項4のいずれか一つに記載の発明において、前記Pt材
料の担持量が次のように設定されたことを特徴としてい
る。すなわち、請求項5記載の発明において、前記Pt
材料の担持量は、前記導電性カーボン粉末担体とこのP
t材料の総重量に対して5〜20重量%である以上のよ
うな構成を有する請求項5記載の発明によれば、次のよ
うな作用・効果が得られる。すなわち、Pt(Pt合
金)の担持量が30重量%を越えると、Pt(Pt合
金)の担体上での分散度が下がり、担持量が増す割りに
は性能の向上が少なく、経済上の利点が低下する。逆
に、担持量を極端に低くしても分散度には限界があり、
かえって単位触媒質量当たりの活性は低下するため、多
量の触媒が必要となり好ましくない。そのため、Pt
(Pt合金)の担持量を、担体とPt(Pt合金)の総
重量に対し1〜30重量%、好ましくは、請求項5記載
の発明にしたがって5〜20重量%とすることにより、
Pt(Pt合金)を効率良く活用して性能を向上するこ
とができる。
項4のいずれか一つに記載の発明において、前記Pt材
料の担持量が次のように設定されたことを特徴としてい
る。すなわち、請求項5記載の発明において、前記Pt
材料の担持量は、前記導電性カーボン粉末担体とこのP
t材料の総重量に対して5〜20重量%である以上のよ
うな構成を有する請求項5記載の発明によれば、次のよ
うな作用・効果が得られる。すなわち、Pt(Pt合
金)の担持量が30重量%を越えると、Pt(Pt合
金)の担体上での分散度が下がり、担持量が増す割りに
は性能の向上が少なく、経済上の利点が低下する。逆
に、担持量を極端に低くしても分散度には限界があり、
かえって単位触媒質量当たりの活性は低下するため、多
量の触媒が必要となり好ましくない。そのため、Pt
(Pt合金)の担持量を、担体とPt(Pt合金)の総
重量に対し1〜30重量%、好ましくは、請求項5記載
の発明にしたがって5〜20重量%とすることにより、
Pt(Pt合金)を効率良く活用して性能を向上するこ
とができる。
【0021】[2.請求項6〜12記載の発明:燃料電
池用電極触媒の製造方法]請求項6記載の発明は、請求
項1乃至請求項5のいずれか一つに記載の燃料電池用電
極触媒を製造する方法において、次のような担持ステッ
プと被着ステップを順次行うことを特徴としている。担
持ステップにおいては、導電性カーボン粉末担体上にP
tとPt合金の中から選択されたPt材料を分散担持さ
せて担持金属触媒を形成する。被着ステップにおいて
は、前記担持ステップで形成された前記担持金属触媒の
表面に、酸化物と水酸化物の中から選択された種類でか
つNb、Ni、Sn、Ta、Ti、およびZrの中から
選択された少なくとも一種の元素とSiとを共に含む化
合物を被着する。
池用電極触媒の製造方法]請求項6記載の発明は、請求
項1乃至請求項5のいずれか一つに記載の燃料電池用電
極触媒を製造する方法において、次のような担持ステッ
プと被着ステップを順次行うことを特徴としている。担
持ステップにおいては、導電性カーボン粉末担体上にP
tとPt合金の中から選択されたPt材料を分散担持さ
せて担持金属触媒を形成する。被着ステップにおいて
は、前記担持ステップで形成された前記担持金属触媒の
表面に、酸化物と水酸化物の中から選択された種類でか
つNb、Ni、Sn、Ta、Ti、およびZrの中から
選択された少なくとも一種の元素とSiとを共に含む化
合物を被着する。
【0022】請求項7記載の発明は、請求項1乃至請求
項5のいずれか一つに記載の燃料電池用電極触媒を製造
する方法において、次のような第1、第2の被着ステッ
プと担持ステップを順次行うことを特徴としている。第
1被着ステップにおいては、導電性カーボン粉末担体上
に、酸化物と水酸化物の中から選択された種類でかつS
iを含む第1の化合物を被着する。第2被着ステップに
おいては、前記第1被着ステップの後に、前記導電性カ
ーボン粉末担体上に、酸化物と水酸化物の中から選択さ
れた種類でかつNb、Ni、Sn、Ta、Ti、および
Zrの中から選択された少なくとも一種の元素を含む第
2の化合物を被着して触媒担持体を形成する。担持ステ
ップにおいては、前記第2被着ステップで形成された前
記触媒担持体に、PtとPt合金の中から選択されたP
t材料を分散担持させて担持金属触媒を形成する。
項5のいずれか一つに記載の燃料電池用電極触媒を製造
する方法において、次のような第1、第2の被着ステッ
プと担持ステップを順次行うことを特徴としている。第
1被着ステップにおいては、導電性カーボン粉末担体上
に、酸化物と水酸化物の中から選択された種類でかつS
iを含む第1の化合物を被着する。第2被着ステップに
おいては、前記第1被着ステップの後に、前記導電性カ
ーボン粉末担体上に、酸化物と水酸化物の中から選択さ
れた種類でかつNb、Ni、Sn、Ta、Ti、および
Zrの中から選択された少なくとも一種の元素を含む第
2の化合物を被着して触媒担持体を形成する。担持ステ
ップにおいては、前記第2被着ステップで形成された前
記触媒担持体に、PtとPt合金の中から選択されたP
t材料を分散担持させて担持金属触媒を形成する。
【0023】請求項8記載の発明は、請求項1乃至請求
項5のいずれか一つに記載の燃料電池用電極触媒を製造
する方法において、次のような被着ステップと担持ステ
ップを順次行うことを特徴としている。すなわち、被着
ステップにおいては、導電性カーボン粉末担体上に、酸
化物と水酸化物の中から選択された種類でかつNb、N
i、Sn、Ta、Ti、およびZrの中から選択された
少なくとも一種の元素とSiとを共に含む化合物を被着
して触媒担持体を形成する。担持ステップにおいては、
前記被着ステップで形成された前記触媒担持体に、Pt
とPt合金の中から選択されたPt材料を分散担持させ
て担持金属触媒を形成する。
項5のいずれか一つに記載の燃料電池用電極触媒を製造
する方法において、次のような被着ステップと担持ステ
ップを順次行うことを特徴としている。すなわち、被着
ステップにおいては、導電性カーボン粉末担体上に、酸
化物と水酸化物の中から選択された種類でかつNb、N
i、Sn、Ta、Ti、およびZrの中から選択された
少なくとも一種の元素とSiとを共に含む化合物を被着
して触媒担持体を形成する。担持ステップにおいては、
前記被着ステップで形成された前記触媒担持体に、Pt
とPt合金の中から選択されたPt材料を分散担持させ
て担持金属触媒を形成する。
【0024】請求項9記載の発明は、請求項1乃至請求
項5のいずれか一つに記載の燃料電池用電極触媒を製造
する方法において、次のように、3種類の担持金属を一
括的に担持させることを特徴としている。すなわち、請
求項9記載の発明においては、Nb、Ni、Sn、T
a、Ti、およびZrの中から選択された少なくとも一
種の元素と、Si、およびPtとPt合金の中から選択
されたPt材料という3種類の成分の全てを含む混合溶
液を使用して、導電性カーボン粉末担体上に、この3種
類の成分を同時に担持させる。
項5のいずれか一つに記載の燃料電池用電極触媒を製造
する方法において、次のように、3種類の担持金属を一
括的に担持させることを特徴としている。すなわち、請
求項9記載の発明においては、Nb、Ni、Sn、T
a、Ti、およびZrの中から選択された少なくとも一
種の元素と、Si、およびPtとPt合金の中から選択
されたPt材料という3種類の成分の全てを含む混合溶
液を使用して、導電性カーボン粉末担体上に、この3種
類の成分を同時に担持させる。
【0025】以上のような構成を有する請求項6〜9記
載の発明によれば、いずれも、請求項1〜5記載の燃料
電池用電極触媒を容易に製造することができる。しかし
なおら、操作の簡便性と、多成分の担持量の制御し易さ
とを考慮した場合には、予め担持金属触媒を形成し、し
かる後に、Zr等の元素とSiを同時に被着させる請求
項6記載の発明の方法が最も実用的である。
載の発明によれば、いずれも、請求項1〜5記載の燃料
電池用電極触媒を容易に製造することができる。しかし
なおら、操作の簡便性と、多成分の担持量の制御し易さ
とを考慮した場合には、予め担持金属触媒を形成し、し
かる後に、Zr等の元素とSiを同時に被着させる請求
項6記載の発明の方法が最も実用的である。
【0026】請求項10記載の発明は、請求項6乃至請
求項9のいずれか一つに記載の燃料電池用電極触媒の製
造方法において、特に、被着ステップに次のような特徴
を有する。すなわち、請求項10記載の発明では、前記
被着ステップにおいて、前記Nb、Ni、Sn、Ta、
Ti、およびZrの中から選択された少なくとも一種の
元素を被着させるための処理剤として、NbCl3 、N
iCl2 、SnCl4、TaCl3 、TiCl4 、およ
びZrCl2 の中から選択された塩化物の水溶液を使用
する。
求項9のいずれか一つに記載の燃料電池用電極触媒の製
造方法において、特に、被着ステップに次のような特徴
を有する。すなわち、請求項10記載の発明では、前記
被着ステップにおいて、前記Nb、Ni、Sn、Ta、
Ti、およびZrの中から選択された少なくとも一種の
元素を被着させるための処理剤として、NbCl3 、N
iCl2 、SnCl4、TaCl3 、TiCl4 、およ
びZrCl2 の中から選択された塩化物の水溶液を使用
する。
【0027】以上のような構成を有する請求項10記載
の発明によれば、各種塩化物の水溶液を使用することに
より、Zr等の元素を容易に効率よく被着させることが
できる。また、Siを被着させるための処理剤として
は、例えば、Na4 SiO4 (水ガラス)やコリンシリ
カ溶液等を使用することが可能である。
の発明によれば、各種塩化物の水溶液を使用することに
より、Zr等の元素を容易に効率よく被着させることが
できる。また、Siを被着させるための処理剤として
は、例えば、Na4 SiO4 (水ガラス)やコリンシリ
カ溶液等を使用することが可能である。
【0028】請求項11記載の発明は、請求項6乃至請
求項10のいずれか一つに記載の発明において、前記導
電性カーボン粉末担体を高温加熱処理するステップをさ
らに有することを特徴としている。
求項10のいずれか一つに記載の発明において、前記導
電性カーボン粉末担体を高温加熱処理するステップをさ
らに有することを特徴としている。
【0029】以上のような構成を有する請求項11記載
の発明によれば、次のような作用・効果が得られる。す
なわち、電極触媒の担体材料として好適な導電性カーボ
ン粉末としては、例えば、導電性カーボンブラック、ア
セチレンブラックやグラファイト粉末などを用いること
ができる。具体的には、Cabot社の商品名「Vul
can XC−72R」、「Vulcan XC−7
2」、あるいはGulfoil社の商品名「Shawi
nigan Black」として市販されているアセチ
レンブラックなどである。ここで、Vulcan XC
−72R等の材料は、不活性ガス雰囲気下または真空中
で高温加熱処理して部分的にグラファイト化処理するこ
とにより、高温の酸性電解質と酸素等の酸化剤が共存す
る腐食性の高い条件下での電極触媒担体としての耐蝕性
を向上させることが望ましい。そのため、請求項11記
載の発明にしたがって、導電性カーボン粉末担体を高温
加熱処理することにより、リン酸型燃料電池等の腐食性
の高い条件下での電極触媒担体としての耐蝕性を向上さ
せることができる。また、以上のような担体材料は、一
般に60〜250m2 /gのBET表面積を有する。
の発明によれば、次のような作用・効果が得られる。す
なわち、電極触媒の担体材料として好適な導電性カーボ
ン粉末としては、例えば、導電性カーボンブラック、ア
セチレンブラックやグラファイト粉末などを用いること
ができる。具体的には、Cabot社の商品名「Vul
can XC−72R」、「Vulcan XC−7
2」、あるいはGulfoil社の商品名「Shawi
nigan Black」として市販されているアセチ
レンブラックなどである。ここで、Vulcan XC
−72R等の材料は、不活性ガス雰囲気下または真空中
で高温加熱処理して部分的にグラファイト化処理するこ
とにより、高温の酸性電解質と酸素等の酸化剤が共存す
る腐食性の高い条件下での電極触媒担体としての耐蝕性
を向上させることが望ましい。そのため、請求項11記
載の発明にしたがって、導電性カーボン粉末担体を高温
加熱処理することにより、リン酸型燃料電池等の腐食性
の高い条件下での電極触媒担体としての耐蝕性を向上さ
せることができる。また、以上のような担体材料は、一
般に60〜250m2 /gのBET表面積を有する。
【0030】請求項12記載の発明は、請求項6乃至請
求項11のいずれか一つに記載の発明において、前記各
ステップの後に、前記担持金属触媒を不活性ガス中にお
いて800〜1000℃の温度で高温加熱処理するステ
ップをさらに有することを特徴としている。
求項11のいずれか一つに記載の発明において、前記各
ステップの後に、前記担持金属触媒を不活性ガス中にお
いて800〜1000℃の温度で高温加熱処理するステ
ップをさらに有することを特徴としている。
【0031】以上のような構成を有する請求項12記載
の発明によれば、次のような作用・効果が得られる。す
なわち、電極触媒を不活性ガス中にて800〜1000
℃の温度で加熱処理することにより、導電性カーボン粉
末担体上に接するSiの酸化物や水酸化物は、カーボン
(C)との親和性を増す(SiCの形成)。その結果、
Pt、またはPt合金の微細粒子の担持周縁に依存する
Nb、Ni、Sn、Ta、Ti、およびZrの中から選
択された少なくとも一種の元素とSiとを共に含む酸化
物や水酸化物を安定化する効果を示し、さらには、触媒
活性金属の溶出およびシンタリングの抑制効果を増強す
る。
の発明によれば、次のような作用・効果が得られる。す
なわち、電極触媒を不活性ガス中にて800〜1000
℃の温度で加熱処理することにより、導電性カーボン粉
末担体上に接するSiの酸化物や水酸化物は、カーボン
(C)との親和性を増す(SiCの形成)。その結果、
Pt、またはPt合金の微細粒子の担持周縁に依存する
Nb、Ni、Sn、Ta、Ti、およびZrの中から選
択された少なくとも一種の元素とSiとを共に含む酸化
物や水酸化物を安定化する効果を示し、さらには、触媒
活性金属の溶出およびシンタリングの抑制効果を増強す
る。
【0032】[3.請求項13〜15記載の発明:電極
触媒および燃料電池]請求項13記載の発明は、導電性
かつ耐酸性を有する支持部材上に、電極触媒と撥水性結
着材とからなる電極触媒層を形成してなる燃料電池用電
極において、前記電極触媒は、請求項1乃至請求項5の
いずれか一つに記載の燃料電池用電極触媒であることを
特徴としている。
触媒および燃料電池]請求項13記載の発明は、導電性
かつ耐酸性を有する支持部材上に、電極触媒と撥水性結
着材とからなる電極触媒層を形成してなる燃料電池用電
極において、前記電極触媒は、請求項1乃至請求項5の
いずれか一つに記載の燃料電池用電極触媒であることを
特徴としている。
【0033】以上のような構成を有する請求項13記載
の発明の燃料電池用電極は、請求項1乃至請求項5のい
ずれか一つに記載の高活性、長寿命な燃料電池用電極触
媒を使用しているため、高活性、長寿命であり、特に、
リン酸型燃料電池のカソードとして有用である。また、
撥水性結着剤によって、触媒層を導電性支持部材に結着
させると共に、触媒層中で水素・酸素のような反応ガス
や水のような生成ガスに対する十分なガス拡散性を与え
ることができる。
の発明の燃料電池用電極は、請求項1乃至請求項5のい
ずれか一つに記載の高活性、長寿命な燃料電池用電極触
媒を使用しているため、高活性、長寿命であり、特に、
リン酸型燃料電池のカソードとして有用である。また、
撥水性結着剤によって、触媒層を導電性支持部材に結着
させると共に、触媒層中で水素・酸素のような反応ガス
や水のような生成ガスに対する十分なガス拡散性を与え
ることができる。
【0034】請求項14記載の発明は、燃料極と酸化剤
極、およびこの燃料極と酸化剤極に対して燃料ガスと酸
化剤ガスをそれぞれ供給する手段を備え、両電極間の電
解質としてリン酸を使用してなるリン酸型燃料電池にお
いて、前記酸化剤極は、請求項13記載の燃料電池用電
極であることを特徴としている。
極、およびこの燃料極と酸化剤極に対して燃料ガスと酸
化剤ガスをそれぞれ供給する手段を備え、両電極間の電
解質としてリン酸を使用してなるリン酸型燃料電池にお
いて、前記酸化剤極は、請求項13記載の燃料電池用電
極であることを特徴としている。
【0035】請求項15記載の発明は、燃料極と酸化剤
極、およびこの燃料極と酸化剤極に対して燃料ガスと酸
化剤ガスをそれぞれ供給する手段を備え、両電極間の電
解質として固体高分子を使用してなる固体高分子型燃料
電池において、前記酸化剤極は、請求項13記載の燃料
電池用電極であることを特徴としている。
極、およびこの燃料極と酸化剤極に対して燃料ガスと酸
化剤ガスをそれぞれ供給する手段を備え、両電極間の電
解質として固体高分子を使用してなる固体高分子型燃料
電池において、前記酸化剤極は、請求項13記載の燃料
電池用電極であることを特徴としている。
【0036】以上のような構成を有する請求項14、1
5記載の発明によれば、請求項13記載の高活性、長寿
命の燃料電池用電極を使用しているため、大出力・長寿
命の実用的な燃料電池を実現することができる。
5記載の発明によれば、請求項13記載の高活性、長寿
命の燃料電池用電極を使用しているため、大出力・長寿
命の実用的な燃料電池を実現することができる。
【0037】
[1.燃料電池用電極触媒の製造]本発明による燃料電
池用電極触媒は、例えば、次のように製造される。ま
ず、担体材料としての導電性カーボンブラックの粉末
を、PtまたはPt合金を構成する各金属成分の化合物
を含む水溶液もしくはスラリーと接触させ、各金属化合
物またはそのイオンを担体上に吸着または含浸させる。
続いて、スラリーを高速で攪拌しながら適当な固定化
剤、例えば、アンモニア、ヒドラジン、ギ酸、ホルマリ
ン等の希釈溶液をゆっくり滴下し、各金属成分を不溶性
化合物としてまたは一部還元された金属微粒子として担
体上に分散担持させる。なお、Pt化合物としては、2
価あるいは4価の塩化白金酸、塩化白金酸塩等を用いる
ことができる。Pt合金とする場合は、合金成分とした
い各金属の塩化物、硝酸化合物、硫酸化合物などを用い
ることができる。次に、Pt、またはPt合金が導電性
カーボン粉末担体上に分散担持されている電極触媒粒子
表面に、Nb、Ni、Sn、Ta、TiおよびZrから
選ばれた少なくとも一種の元素とSiとを共に含む酸化
物や水酸化物を被着させる。
池用電極触媒は、例えば、次のように製造される。ま
ず、担体材料としての導電性カーボンブラックの粉末
を、PtまたはPt合金を構成する各金属成分の化合物
を含む水溶液もしくはスラリーと接触させ、各金属化合
物またはそのイオンを担体上に吸着または含浸させる。
続いて、スラリーを高速で攪拌しながら適当な固定化
剤、例えば、アンモニア、ヒドラジン、ギ酸、ホルマリ
ン等の希釈溶液をゆっくり滴下し、各金属成分を不溶性
化合物としてまたは一部還元された金属微粒子として担
体上に分散担持させる。なお、Pt化合物としては、2
価あるいは4価の塩化白金酸、塩化白金酸塩等を用いる
ことができる。Pt合金とする場合は、合金成分とした
い各金属の塩化物、硝酸化合物、硫酸化合物などを用い
ることができる。次に、Pt、またはPt合金が導電性
カーボン粉末担体上に分散担持されている電極触媒粒子
表面に、Nb、Ni、Sn、Ta、TiおよびZrから
選ばれた少なくとも一種の元素とSiとを共に含む酸化
物や水酸化物を被着させる。
【0038】以上のようなPt(Pt合金)、およびZ
r、Siの各金属化合物成分を含有した触媒前駆体スラ
リーを、ろ過後、窒素気流中で乾燥させる。次に、不活
性ガス中にて800〜1000℃の温度で加熱処理す
る。本発明の触媒の成分組成範囲にあるPt−Zr−S
iの三元素系は、熱処理温度が600℃以下ではSiZ
rO4 の化合物が生成するが、Ptの金属化はほとんど
起こらない。Ptの金属化は、750℃以上の高温処理
が必要であり、さらに望ましくは800〜1000℃で
あり、保持時間は30分から1時間の範囲である。ま
た、1000℃以上の過度の高温における長時間の加熱
処理は、金属の結晶子径を成長させ、触媒の金属表面積
を低下させるため、避けるべきである。
r、Siの各金属化合物成分を含有した触媒前駆体スラ
リーを、ろ過後、窒素気流中で乾燥させる。次に、不活
性ガス中にて800〜1000℃の温度で加熱処理す
る。本発明の触媒の成分組成範囲にあるPt−Zr−S
iの三元素系は、熱処理温度が600℃以下ではSiZ
rO4 の化合物が生成するが、Ptの金属化はほとんど
起こらない。Ptの金属化は、750℃以上の高温処理
が必要であり、さらに望ましくは800〜1000℃で
あり、保持時間は30分から1時間の範囲である。ま
た、1000℃以上の過度の高温における長時間の加熱
処理は、金属の結晶子径を成長させ、触媒の金属表面積
を低下させるため、避けるべきである。
【0039】ところで、Ptの金属化処理の最適温度お
よび保持時間は、触媒前駆体に担持された各金属成分ま
たはその化合物の粒子径と分散度に依存する。粒子径が
小さく高分散で担持されている場合には、より低温度か
つ短時間に十分な金属化と共にSiZrO4 の安定な化
合物が生成し、生成するPtの触媒粒子径も小さく、か
つ高分散のものが得られる。本発明の電極触媒の好まし
い粒子径は、100A以下であり、さらに好ましくは5
0A以下である。このような微結晶子を得るためには、
触媒前駆体上の担持金属またはその化合物の粒子径が5
0A以下に、さらに望ましくは30A以下となるよう
に、担持工程におけるスラリー濃度、ZrおよびSi溶
液の添加速度、攪拌速度、還元金属化処理条件などを制
御する必要がある。
よび保持時間は、触媒前駆体に担持された各金属成分ま
たはその化合物の粒子径と分散度に依存する。粒子径が
小さく高分散で担持されている場合には、より低温度か
つ短時間に十分な金属化と共にSiZrO4 の安定な化
合物が生成し、生成するPtの触媒粒子径も小さく、か
つ高分散のものが得られる。本発明の電極触媒の好まし
い粒子径は、100A以下であり、さらに好ましくは5
0A以下である。このような微結晶子を得るためには、
触媒前駆体上の担持金属またはその化合物の粒子径が5
0A以下に、さらに望ましくは30A以下となるよう
に、担持工程におけるスラリー濃度、ZrおよびSi溶
液の添加速度、攪拌速度、還元金属化処理条件などを制
御する必要がある。
【0040】[2.燃料電池用電極]以下には、以上の
ような電極触媒を用いた本発明の燃料電池用電極につい
て述べる。本発明の燃料電池用電極は、Pt(Pt合
金)−Zr−Si系電極触媒と、撥水性結着剤、例えば
ポリテトラフルオロエチレン、ポリフルオロエチレンプ
ロピレン等のポリマーバインダとを、導電性かつ耐酸性
の支持部材、例えば予め撥水処理を施したグラファイト
ペーパーなどに結着させてなる燃料電池用電極である。
ような電極触媒を用いた本発明の燃料電池用電極につい
て述べる。本発明の燃料電池用電極は、Pt(Pt合
金)−Zr−Si系電極触媒と、撥水性結着剤、例えば
ポリテトラフルオロエチレン、ポリフルオロエチレンプ
ロピレン等のポリマーバインダとを、導電性かつ耐酸性
の支持部材、例えば予め撥水処理を施したグラファイト
ペーパーなどに結着させてなる燃料電池用電極である。
【0041】このような燃料電池用電極は、例えば次の
ように製造される。まず、前述したような方法によって
Pt(Pt合金)−Zr−Si系電極触媒を製造し、次
に、この触媒粉末をポリテトラフルオロエチレン懸濁液
(例えば、Du Pont社のTFE−30)と混合し
て均一な懸濁液とする。一方、同様な耐酸性のポリマー
材料により予め撥水性処理を施されたグラファイトペー
パーを用意し、この上に触媒と撥水性結着剤との均一混
合懸濁液を、吸引ろ過法またはスプレー法、ロールコー
タ法等により塗布・添着し、続いて不活性ガス雰囲気で
焼成することにより製造される。
ように製造される。まず、前述したような方法によって
Pt(Pt合金)−Zr−Si系電極触媒を製造し、次
に、この触媒粉末をポリテトラフルオロエチレン懸濁液
(例えば、Du Pont社のTFE−30)と混合し
て均一な懸濁液とする。一方、同様な耐酸性のポリマー
材料により予め撥水性処理を施されたグラファイトペー
パーを用意し、この上に触媒と撥水性結着剤との均一混
合懸濁液を、吸引ろ過法またはスプレー法、ロールコー
タ法等により塗布・添着し、続いて不活性ガス雰囲気で
焼成することにより製造される。
【0042】また、本発明の電極は、前述したように、
特に、リン酸型燃料電池のカソードとして有用なもので
あるが、酸性電解質燃料電池用電極としてだけでなく、
ボタン電池、ガスセンサ用電極、電解用電極等、一般の
ガス拡散電極としても利用可能である。
特に、リン酸型燃料電池のカソードとして有用なもので
あるが、酸性電解質燃料電池用電極としてだけでなく、
ボタン電池、ガスセンサ用電極、電解用電極等、一般の
ガス拡散電極としても利用可能である。
【0043】
【実施例】以下には、本発明を実施例によって具体的に
説明する。
説明する。
【0044】[1.燃料電池用電極触媒の製造] [製造例1(請求項6記載の製造方法の実施例)] “Pt−ZrO2 −SiO2 (重量比50:25:2
5)電極触媒” 100m2 /gの比表面積を有する熱処理済み導電性カ
ーボンブラック(Cabot,Vulcan XC−7
2R)81gを氷酢酸4.0gを含有するイオン交換水
1500mlでスラリー化した。Pt9.0gをH2 Pt
(OH)6 として600mlの水溶液中にアミンと共に溶
解させた。カーボンスラリーを攪拌しながらこれに白金
溶液を添加した後、5%のギ酸水溶液50gを還元剤と
して徐々に添加しながらスラリー温度を約95℃まで徐
々に上昇させた。続いて、95℃に30分間保持した
後、室温まで放冷し、ろ過後、イオン交換水で洗浄した
ろ過ケークを窒素気流中において95℃で16時間乾燥
させた。この10重量%Pt/C触媒(C1…比較例)
は、120m2 /gのMSA(電気化学金属表面積)を
有していた。
5)電極触媒” 100m2 /gの比表面積を有する熱処理済み導電性カ
ーボンブラック(Cabot,Vulcan XC−7
2R)81gを氷酢酸4.0gを含有するイオン交換水
1500mlでスラリー化した。Pt9.0gをH2 Pt
(OH)6 として600mlの水溶液中にアミンと共に溶
解させた。カーボンスラリーを攪拌しながらこれに白金
溶液を添加した後、5%のギ酸水溶液50gを還元剤と
して徐々に添加しながらスラリー温度を約95℃まで徐
々に上昇させた。続いて、95℃に30分間保持した
後、室温まで放冷し、ろ過後、イオン交換水で洗浄した
ろ過ケークを窒素気流中において95℃で16時間乾燥
させた。この10重量%Pt/C触媒(C1…比較例)
は、120m2 /gのMSA(電気化学金属表面積)を
有していた。
【0045】次に、この10重量%Pt/C触媒(C
1)50gをイオン交換水1000ml中に超音波分散さ
せて均一スラリーとし、このスラリーを攪拌しながら、
これにコリンシリカ溶液(SiO2 として、10mg/m
l)75mlを添加した後、さらに攪拌しながらゼラチン
溶液(0.2%)100mlを添加し、約20分間攪拌を
続けた。続いて、二塩化酸化ジルコン(ZrCl2 O)
溶液(ZrO2 として、10mg/ml)75mlを添加し、
さらに約20分間攪拌の後、トリエタノールアミン溶液
(10%)をpH6.5〜7.5になるまで加え、約2
0分間攪拌した。その後、カーボンブラックが沈殿する
まで放置し、ろ過後、イオン交換水で洗浄したろ過ケー
クを窒素気流中において95℃で10時間乾燥させた。
さらに、4容量%の水素(残部窒素)気流中において9
00℃で1時間の条件にて加熱保持後、室温まで放冷
し、カーボン担持Pt−ZrO2 −SiO2 触媒(C
2)を得た。
1)50gをイオン交換水1000ml中に超音波分散さ
せて均一スラリーとし、このスラリーを攪拌しながら、
これにコリンシリカ溶液(SiO2 として、10mg/m
l)75mlを添加した後、さらに攪拌しながらゼラチン
溶液(0.2%)100mlを添加し、約20分間攪拌を
続けた。続いて、二塩化酸化ジルコン(ZrCl2 O)
溶液(ZrO2 として、10mg/ml)75mlを添加し、
さらに約20分間攪拌の後、トリエタノールアミン溶液
(10%)をpH6.5〜7.5になるまで加え、約2
0分間攪拌した。その後、カーボンブラックが沈殿する
まで放置し、ろ過後、イオン交換水で洗浄したろ過ケー
クを窒素気流中において95℃で10時間乾燥させた。
さらに、4容量%の水素(残部窒素)気流中において9
00℃で1時間の条件にて加熱保持後、室温まで放冷
し、カーボン担持Pt−ZrO2 −SiO2 触媒(C
2)を得た。
【0046】[製造例2(請求項6記載の製造方法の実
施例)] “Pt−X−SiO(重量比50:25:25)電極触
媒” (X=Nb2 O3 、NiO、SnO2 、Ta2 O3 、T
iO2 )前記製造例1におけるZrO2 を上記のXに置
き換え、それ以外は製造例1にしたがって、Xがそれぞ
れNb2 O3 、NiO、SnO2 、Ta2 O3 、TiO
2 であるカーボン担持Pt−X−SiO2 触媒(それぞ
れ、C3、C4、C5、C6、C7とする。)を製造し
た。
施例)] “Pt−X−SiO(重量比50:25:25)電極触
媒” (X=Nb2 O3 、NiO、SnO2 、Ta2 O3 、T
iO2 )前記製造例1におけるZrO2 を上記のXに置
き換え、それ以外は製造例1にしたがって、Xがそれぞ
れNb2 O3 、NiO、SnO2 、Ta2 O3 、TiO
2 であるカーボン担持Pt−X−SiO2 触媒(それぞ
れ、C3、C4、C5、C6、C7とする。)を製造し
た。
【0047】[製造例3(請求項6記載の製造方法の実
施例)] “Pt合金−ZrO2 −SiO2 (重量比50:25:
25)電極触媒” 前記製造例1におけるPtをPt合金(Pt:Cr:C
o=50:25:25…原子比)に置き換え、それ以外
は製造例1にしたがって、カーボン担持Pt合金−Zr
O2 −SiO2 触媒(C8)を製造した。
施例)] “Pt合金−ZrO2 −SiO2 (重量比50:25:
25)電極触媒” 前記製造例1におけるPtをPt合金(Pt:Cr:C
o=50:25:25…原子比)に置き換え、それ以外
は製造例1にしたがって、カーボン担持Pt合金−Zr
O2 −SiO2 触媒(C8)を製造した。
【0048】[製造例4(請求項6記載の製造方法の実
施例)] “Pt合金−X−SiO2 (重量比50:25:25)
電極触媒” (X=Nb2 O3 、NiO、SnO2 、Ta2 O3 、T
iO2 )前記製造例3におけるZrO2 を上記のXに置
き換え、それ以外は製造例3にしたがって、Xがそれぞ
れNb2 O3 、NiO、SnO2 、Ta2 O3 、TiO
2 であるカーボン担持Pt合金−X−SiO2 触媒(そ
れぞれC9、C10、C11、C12、C13とす
る。)を製造した。
施例)] “Pt合金−X−SiO2 (重量比50:25:25)
電極触媒” (X=Nb2 O3 、NiO、SnO2 、Ta2 O3 、T
iO2 )前記製造例3におけるZrO2 を上記のXに置
き換え、それ以外は製造例3にしたがって、Xがそれぞ
れNb2 O3 、NiO、SnO2 、Ta2 O3 、TiO
2 であるカーボン担持Pt合金−X−SiO2 触媒(そ
れぞれC9、C10、C11、C12、C13とす
る。)を製造した。
【0049】[製造例5(請求項6記載の製造方法の実
施例)] “Pt合金−ZrO2 −SiO2 (重量比50:25:
25)電極触媒” 前記製造例3における、4容量%の水素(残部窒素)気
流中の加熱条件を500℃で1時間に変更し、それ以外
は製造例3にしたがって、カーボン担持Pt合金−Zr
O2 −SiO2 触媒(C14)を製造した。
施例)] “Pt合金−ZrO2 −SiO2 (重量比50:25:
25)電極触媒” 前記製造例3における、4容量%の水素(残部窒素)気
流中の加熱条件を500℃で1時間に変更し、それ以外
は製造例3にしたがって、カーボン担持Pt合金−Zr
O2 −SiO2 触媒(C14)を製造した。
【0050】[製造例6(請求項6記載の製造方法の実
施例)] “Pt合金−ZrO2 −SiO2 電極触媒” 前記製造例3における、二塩化酸化ジルコン(ZrCl
2 O)溶液とコリンシリカ溶液との仕込み重量をそれぞ
れ変更し、それ以外は製造例3にしたがって、(Pt合
金:ZrO2 :SiO2 )重量比がそれぞれ(40:3
0:30)、(50:30:20)、(60:20:2
0)であるカーボン担持Pt合金−ZrO2 −SiO2
触媒(それぞれC15、C16、C17とする。)を製
造した。
施例)] “Pt合金−ZrO2 −SiO2 電極触媒” 前記製造例3における、二塩化酸化ジルコン(ZrCl
2 O)溶液とコリンシリカ溶液との仕込み重量をそれぞ
れ変更し、それ以外は製造例3にしたがって、(Pt合
金:ZrO2 :SiO2 )重量比がそれぞれ(40:3
0:30)、(50:30:20)、(60:20:2
0)であるカーボン担持Pt合金−ZrO2 −SiO2
触媒(それぞれC15、C16、C17とする。)を製
造した。
【0051】[製造例7(請求項7記載の製造方法の実
施例)] “Pt−ZrO2 −SiO2 (重量比50:25:2
5)電極触媒” 100m2 /gの比表面積を有する熱処理済み導電性カ
ーボンブラック(Cabot,Vulcan XC−7
2R)81gを氷酢酸4.0gを含有するイオン交換水
1500ml中でスラリー化した。これを超音波分散させ
て均一スラリーとし、このスラリーを攪拌しながら、こ
れにコリンシリカ溶液(SiO2 として、10mg/ml)
75mlを添加した後、さらに攪拌しながらゼラチン溶液
(0.2%)100mlを添加し、約20分間攪拌を続け
た。ろ過後、イオン交換水で洗浄したろ過ケークを窒素
気流中において95℃で16時間乾燥させた。このSi
O2 /C触媒50gをイオン交換水1000ml中に超音
波分散させ均一スラリーとし、このスラリーを攪拌しな
がら二塩化酸化ジルコン(ZrCl2 O)溶液(ZrO
として、10mg/ml)75mlを添加した。さらに約20
分間攪拌の後、トリエタノールアミン溶液(10%)を
pH6.5〜7.5になるまで加え、約20分間攪拌し
た。その後、カーボンブラックが沈殿するまで放置し、
ろ過後、イオン交換水で洗浄したろ過ケークを窒素気流
中95℃で10時間乾燥させた。このZrO2 −SiO
2 /C触媒のスラリーを攪拌しながらこれに白金溶液
(Pt9.0gをH2 Pt(OH)6 として600mlの
水溶液中にアミンと共に溶解させたもの)を添加した。
その後、5%のギ酸水溶液50gを還元剤として徐々に
添加しながらスラリー温度を約95℃まで徐々に上昇さ
せ、続いて95℃に30分間保持した後、室温まで放冷
し、ろ過後イオン交換水で洗浄したろ過ケークを窒素気
流中95℃16時間乾燥させた。さらに、4容量%の水
素(残部窒素)気流中において900℃で1時間の条件
にて加熱保持後、室温まで放冷し、カーボン担持Pt−
ZrO2 −SiO2 触媒(C18)を得た。
施例)] “Pt−ZrO2 −SiO2 (重量比50:25:2
5)電極触媒” 100m2 /gの比表面積を有する熱処理済み導電性カ
ーボンブラック(Cabot,Vulcan XC−7
2R)81gを氷酢酸4.0gを含有するイオン交換水
1500ml中でスラリー化した。これを超音波分散させ
て均一スラリーとし、このスラリーを攪拌しながら、こ
れにコリンシリカ溶液(SiO2 として、10mg/ml)
75mlを添加した後、さらに攪拌しながらゼラチン溶液
(0.2%)100mlを添加し、約20分間攪拌を続け
た。ろ過後、イオン交換水で洗浄したろ過ケークを窒素
気流中において95℃で16時間乾燥させた。このSi
O2 /C触媒50gをイオン交換水1000ml中に超音
波分散させ均一スラリーとし、このスラリーを攪拌しな
がら二塩化酸化ジルコン(ZrCl2 O)溶液(ZrO
として、10mg/ml)75mlを添加した。さらに約20
分間攪拌の後、トリエタノールアミン溶液(10%)を
pH6.5〜7.5になるまで加え、約20分間攪拌し
た。その後、カーボンブラックが沈殿するまで放置し、
ろ過後、イオン交換水で洗浄したろ過ケークを窒素気流
中95℃で10時間乾燥させた。このZrO2 −SiO
2 /C触媒のスラリーを攪拌しながらこれに白金溶液
(Pt9.0gをH2 Pt(OH)6 として600mlの
水溶液中にアミンと共に溶解させたもの)を添加した。
その後、5%のギ酸水溶液50gを還元剤として徐々に
添加しながらスラリー温度を約95℃まで徐々に上昇さ
せ、続いて95℃に30分間保持した後、室温まで放冷
し、ろ過後イオン交換水で洗浄したろ過ケークを窒素気
流中95℃16時間乾燥させた。さらに、4容量%の水
素(残部窒素)気流中において900℃で1時間の条件
にて加熱保持後、室温まで放冷し、カーボン担持Pt−
ZrO2 −SiO2 触媒(C18)を得た。
【0052】[製造例8(請求項8記載の製造方法の実
施例)] “Pt−ZrO2 −SiO2 (重量比50:25:2
5)電極触媒” 100m2 /gの比表面積を有する熱処理済み導電性カ
ーボンブラック(Cabot,Vulcan XC−7
2R)81gを氷酢酸4.0gを含有するイオン交換水
1500ml中でスラリー化した。これを超音波分散させ
て均一スラリーとし、このスラリーを攪拌しながら、こ
れにコリンシリカ溶液(SiO2 として、10mg/ml)
75mlを添加した後、さらに攪拌しながらゼラチン溶液
(0.2%)100mlを添加し、約20分間攪拌を続け
た。続いて、二塩化酸化ジルコン(ZrCl2 O)溶液
(ZrOとして、10mg/ml)75mlを添加し、さらに
約20分間攪拌した後、トリエタノールアミン溶液(1
0%)をpH6.5〜7.5になるまで加え、さらに約
20分間攪拌した後、カーボンブラックが沈殿するまで
放置し、ろ過後、イオン交換水で洗浄したろ過ケークを
窒素気流中において95℃で10時間乾燥させた。この
ZrO2 −SiO2 /C触媒のスラリーを攪拌しながら
これに白金溶液(Pt9.0gをH2 Pt(OH)6 と
して600mlの水溶液中にアミンと共に溶解させたも
の)を添加した。その後、5%のギ酸水溶液50gを還
元剤として徐々に添加しながらスラリー温度を約95℃
まで徐々に上昇させ、続いて95℃で30分間保持した
後、室温まで放冷し、ろ過後イオン交換水で洗浄したろ
過ケークを窒素気流中において95℃で16時間乾燥さ
せた。さらに、4容量%の水素(残部窒素)気流中にお
いて900℃で1時間加熱保持後、室温まで放冷し、カ
ーボン担持Pt−ZrO2 −SiO2 触媒(C19)を
得た。
施例)] “Pt−ZrO2 −SiO2 (重量比50:25:2
5)電極触媒” 100m2 /gの比表面積を有する熱処理済み導電性カ
ーボンブラック(Cabot,Vulcan XC−7
2R)81gを氷酢酸4.0gを含有するイオン交換水
1500ml中でスラリー化した。これを超音波分散させ
て均一スラリーとし、このスラリーを攪拌しながら、こ
れにコリンシリカ溶液(SiO2 として、10mg/ml)
75mlを添加した後、さらに攪拌しながらゼラチン溶液
(0.2%)100mlを添加し、約20分間攪拌を続け
た。続いて、二塩化酸化ジルコン(ZrCl2 O)溶液
(ZrOとして、10mg/ml)75mlを添加し、さらに
約20分間攪拌した後、トリエタノールアミン溶液(1
0%)をpH6.5〜7.5になるまで加え、さらに約
20分間攪拌した後、カーボンブラックが沈殿するまで
放置し、ろ過後、イオン交換水で洗浄したろ過ケークを
窒素気流中において95℃で10時間乾燥させた。この
ZrO2 −SiO2 /C触媒のスラリーを攪拌しながら
これに白金溶液(Pt9.0gをH2 Pt(OH)6 と
して600mlの水溶液中にアミンと共に溶解させたも
の)を添加した。その後、5%のギ酸水溶液50gを還
元剤として徐々に添加しながらスラリー温度を約95℃
まで徐々に上昇させ、続いて95℃で30分間保持した
後、室温まで放冷し、ろ過後イオン交換水で洗浄したろ
過ケークを窒素気流中において95℃で16時間乾燥さ
せた。さらに、4容量%の水素(残部窒素)気流中にお
いて900℃で1時間加熱保持後、室温まで放冷し、カ
ーボン担持Pt−ZrO2 −SiO2 触媒(C19)を
得た。
【0053】[製造例9(比較例)] “Pt合金−ZrO2 −SiO2 電極触媒” 前記製造例3における、二塩化酸化ジルコン(ZrCl
2 O)溶液とコリンシリカ溶液との仕込み重量をそれぞ
れ変更し、それ以外は製造例3にしたがって、(Pt合
金:ZrO2 :SiO2 )重量比がそれぞれ(70:2
3:7)、(70:8:22)、(85:7:8)、
(34:33:33)であるカーボン担持Pt合金−Z
rO2 −SiO2 触媒(それぞれC20、C21、C2
2、C23とする。)を製造した。
2 O)溶液とコリンシリカ溶液との仕込み重量をそれぞ
れ変更し、それ以外は製造例3にしたがって、(Pt合
金:ZrO2 :SiO2 )重量比がそれぞれ(70:2
3:7)、(70:8:22)、(85:7:8)、
(34:33:33)であるカーボン担持Pt合金−Z
rO2 −SiO2 触媒(それぞれC20、C21、C2
2、C23とする。)を製造した。
【0054】[製造例10(比較例)] “Pt合金−ZrO2 (重量比70:30)電極触媒” 前記製造例1において、カーボン担持Pt触媒(C1)
に二塩化酸化ジルコン(ZrCl2 O)溶液(ZrO2
として、10mg/ml)75mlのみを使用してZrO2 の
みを担持させ、それ以外は製造例1にしたがって、カー
ボン担持Pt合金−ZrO2 (重量比70:30)触媒
(C24)を製造した。
に二塩化酸化ジルコン(ZrCl2 O)溶液(ZrO2
として、10mg/ml)75mlのみを使用してZrO2 の
みを担持させ、それ以外は製造例1にしたがって、カー
ボン担持Pt合金−ZrO2 (重量比70:30)触媒
(C24)を製造した。
【0055】[製造例11(比較例)] “Pt合金−SiO2 (重量比70:30)電極触媒” 前記製造例1において、カーボン担持Pt触媒(C1)
にコリンシリカ溶液(SiO2 として、10mg/ml)7
5mlのみを使用してSiO2 のみを担持させ、それ以外
は製造例1にしたがって、カーボン担持Pt合金−Si
O2 (重量比70:30)触媒(C25)を製造した。
にコリンシリカ溶液(SiO2 として、10mg/ml)7
5mlのみを使用してSiO2 のみを担持させ、それ以外
は製造例1にしたがって、カーボン担持Pt合金−Si
O2 (重量比70:30)触媒(C25)を製造した。
【0056】[製造例12(比較例)] “Pt−Cr−Co(原子比50:25:25)合金触
媒” 前記製造例1において、カーボン担持Pt触媒(C1)
に対し、0.67gを硝酸クロムとし、かつCo0.7
6gを硝酸コバルトとして含む混合水溶液を使用して、
CrとCoを担持させ、それ以外は製造例1にしたがっ
て、カーボン担持Pt−Cr−Co合金触媒(C26)
を製造した。
媒” 前記製造例1において、カーボン担持Pt触媒(C1)
に対し、0.67gを硝酸クロムとし、かつCo0.7
6gを硝酸コバルトとして含む混合水溶液を使用して、
CrとCoを担持させ、それ以外は製造例1にしたがっ
て、カーボン担持Pt−Cr−Co合金触媒(C26)
を製造した。
【0057】[評価内容の説明]なお、本願明細書にお
いて、酸素還元反応の活性度は、酸素極半電池が、対水
素基準電極(RHE、以下同様)プラス900mvにお
いて示す最大電流密度(mA/cm2 電極面積)によって
評価され、単位白金質量当たりの電流密度を質量活性
(mA/mgPt)と称し、これを単位白金質量当たりの
金属表面積(m2 /gPt)で除したものを比活性度
(μA/cm2 Pt)と称する。また、金属表面積は、サ
イクリックボルタンメトリのカソーディックスイープに
おける金属表面への水素吸着過程の電気量を測定して得
られる電気化学金属表面積EC.MSA(m2 /gP
t)で表す。さらに、電極触媒の安定性は、一定温度の
リン酸電解質中、一定電位負荷の下、一定時間保持の前
後におけるEC.MSA(m2 /gPt)の保持率で表
す。
いて、酸素還元反応の活性度は、酸素極半電池が、対水
素基準電極(RHE、以下同様)プラス900mvにお
いて示す最大電流密度(mA/cm2 電極面積)によって
評価され、単位白金質量当たりの電流密度を質量活性
(mA/mgPt)と称し、これを単位白金質量当たりの
金属表面積(m2 /gPt)で除したものを比活性度
(μA/cm2 Pt)と称する。また、金属表面積は、サ
イクリックボルタンメトリのカソーディックスイープに
おける金属表面への水素吸着過程の電気量を測定して得
られる電気化学金属表面積EC.MSA(m2 /gP
t)で表す。さらに、電極触媒の安定性は、一定温度の
リン酸電解質中、一定電位負荷の下、一定時間保持の前
後におけるEC.MSA(m2 /gPt)の保持率で表
す。
【0058】[2.燃料電池用電極の製造]上記の製造
例1〜12によって得られた触媒C1〜C26を、それ
ぞれポリテトラフルオロエチレンの水性分散液(Dup
ont社,TFE−30)中に超音波で分散させた。こ
の混合スラリーに三塩化アルミニウムを添加することに
より、綿状の塊を凝集、析出させた。それぞれの触媒
(C1〜C26)とポリテトラフルオロエチレンを乾燥
重量比50:50で含む綿状の塊を、予め撥水処理した
グラファイト紙の支持材上に堆積させ、プレス・乾燥
後、窒素気流中350℃、15分間焼成し、電極(E1
〜E26)を作成した。これらの電極は、全て電極1cm
2 当たり0.50mgの担持金属を含むように製造され
た。
例1〜12によって得られた触媒C1〜C26を、それ
ぞれポリテトラフルオロエチレンの水性分散液(Dup
ont社,TFE−30)中に超音波で分散させた。こ
の混合スラリーに三塩化アルミニウムを添加することに
より、綿状の塊を凝集、析出させた。それぞれの触媒
(C1〜C26)とポリテトラフルオロエチレンを乾燥
重量比50:50で含む綿状の塊を、予め撥水処理した
グラファイト紙の支持材上に堆積させ、プレス・乾燥
後、窒素気流中350℃、15分間焼成し、電極(E1
〜E26)を作成した。これらの電極は、全て電極1cm
2 当たり0.50mgの担持金属を含むように製造され
た。
【0059】[3.電極の性能試験]以上のようにして
製造された実施例および比較例に係る電極を、以下のよ
うな性能試験に供したところ、表1、表2に示すような
結果が得られた。
製造された実施例および比較例に係る電極を、以下のよ
うな性能試験に供したところ、表1、表2に示すような
結果が得られた。
【0060】[3−1.酸素還元反応に対する比活性度
試験]105%リン酸を電解質とし、20mmφの電極試
験片に200℃にて酸素ガスを500ml/cm2 の流量で
通じながら、各電極の酸素極半電池特性を測定し、その
データから比活性度(μA/cm2 Pt)を求めたとこ
ろ、表1、表2に示すような結果が得られた。これらの
表から明らかなように、本発明の実施例であるカーボン
担持電極触媒による電極E2〜E19(E14を除く)
は、単身Pt担持電極触媒による電極(E1)の4倍以
上もの高活性を示し、従来から知られているPt−Cr
−Co合金触媒(E26)と比較しても高活性であっ
た。
試験]105%リン酸を電解質とし、20mmφの電極試
験片に200℃にて酸素ガスを500ml/cm2 の流量で
通じながら、各電極の酸素極半電池特性を測定し、その
データから比活性度(μA/cm2 Pt)を求めたとこ
ろ、表1、表2に示すような結果が得られた。これらの
表から明らかなように、本発明の実施例であるカーボン
担持電極触媒による電極E2〜E19(E14を除く)
は、単身Pt担持電極触媒による電極(E1)の4倍以
上もの高活性を示し、従来から知られているPt−Cr
−Co合金触媒(E26)と比較しても高活性であっ
た。
【0061】本発明のカーボン担持Pt−ZrO2 −S
iO2 触媒系であっても、Pt組成が40重量%未満と
少ない場合(E23)やZrO2 またはSiO2 のみを
担持した場合(E24、E25)の比活性度は小さかっ
た。
iO2 触媒系であっても、Pt組成が40重量%未満と
少ない場合(E23)やZrO2 またはSiO2 のみを
担持した場合(E24、E25)の比活性度は小さかっ
た。
【0062】[3−2.電極安定性試験]各電極に対し
て、エージングセルを用い、105%リン酸中で+75
0mV(vs.RHE)の一定電位を印加しながら20
0℃で100時間保持した後、電極のEC.MSAを測
定し、試験前のEC.MSAと比較したところ、表1と
表2に示すような結果が得られた。これらの表から明ら
かなように、本発明の実施例であるカーボン担持電極触
媒による電極E2〜E19(E14を除く)は、単身P
t担持電極触媒による電極(E1)の約2倍程度の安定
性を示した。また、従来から知られているPt−Cr−
Co合金触媒(E26)でも70%に満たなかった。
て、エージングセルを用い、105%リン酸中で+75
0mV(vs.RHE)の一定電位を印加しながら20
0℃で100時間保持した後、電極のEC.MSAを測
定し、試験前のEC.MSAと比較したところ、表1と
表2に示すような結果が得られた。これらの表から明ら
かなように、本発明の実施例であるカーボン担持電極触
媒による電極E2〜E19(E14を除く)は、単身P
t担持電極触媒による電極(E1)の約2倍程度の安定
性を示した。また、従来から知られているPt−Cr−
Co合金触媒(E26)でも70%に満たなかった。
【0063】本発明のカーボン担持Pt−ZrO2 −S
iO2 系触媒であっても、Pt組成が40重量%未満と
少ない場合(E23)や、逆に60重量%を越えて多い
場合(E20、E21、E22)、あるいはZrO2 ま
たはSiO2 のみを担持した場合(E24、E25)
は、保持率が70%以下となり相対的に低い。
iO2 系触媒であっても、Pt組成が40重量%未満と
少ない場合(E23)や、逆に60重量%を越えて多い
場合(E20、E21、E22)、あるいはZrO2 ま
たはSiO2 のみを担持した場合(E24、E25)
は、保持率が70%以下となり相対的に低い。
【0064】
【表1】
【表2】
【0065】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、従来のカーボン粉末担持触媒に比べて、大出
力・長寿命の実用的な燃料電池の実現に貢献可能な、高
活性でかつ長寿命な燃料電池用電極触媒を提供すること
ができる。本発明のカーボン担持Pt−ZrO2 −Si
O2 系電極触媒は、燃料電池用カソード触媒として初期
活性と寿命の両方の点で従来の電極触媒を大幅に凌ぐ性
能を示す。このような電極触媒からなる本発明の電極を
用いて構成される酸性電解質燃料電池は、出力性能に優
れ、運転寿命が長くなり、その経済的効果は大きい。
によれば、従来のカーボン粉末担持触媒に比べて、大出
力・長寿命の実用的な燃料電池の実現に貢献可能な、高
活性でかつ長寿命な燃料電池用電極触媒を提供すること
ができる。本発明のカーボン担持Pt−ZrO2 −Si
O2 系電極触媒は、燃料電池用カソード触媒として初期
活性と寿命の両方の点で従来の電極触媒を大幅に凌ぐ性
能を示す。このような電極触媒からなる本発明の電極を
用いて構成される酸性電解質燃料電池は、出力性能に優
れ、運転寿命が長くなり、その経済的効果は大きい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01M 4/88 H01M 4/96 M 4/96 B01J 23/64 102M
Claims (15)
- 【請求項1】 導電性カーボン粉末担体と、PtとPt
合金の中から選択されたPt材料からなり前記導電性カ
ーボン粉末担体上に分散担持された担持金属触媒粒子を
有する燃料電池用電極触媒において、 前記担持金属触媒粒子の表面に、酸化物と水酸化物の中
から選択された種類でかつNb、Ni、Sn、Ta、T
i、およびZrの中から選択された少なくとも一種の元
素とSiとを共に含む化合物が被着されていることを特
徴とする燃料電池用電極触媒。 - 【請求項2】 前記燃料電池用電極触媒の担持金属の組
成は、前記Nb、Ni、Sn、Ta、Ti、およびZr
の中から選択された少なくとも一種の元素と前記Siと
が、いずれも10重量%以上であり、かつ、前記Pt材
料が40重量%以上であることを特徴とする請求項1記
載の燃料電池用電極触媒。 - 【請求項3】 前記金属触媒粒子は、60m2 /g以上
の金属表面積を有する高分散状態で前記導電性カーボン
粉末担体上に分散担持されていることを特徴とする請求
項1または請求項2記載の燃料電池用電極触媒。 - 【請求項4】 前記Nb、Ni、Sn、Ta、Ti、お
よびZrの中から選択された少なくとも一種の元素の被
着量は、酸化物として算出した場合に1〜4重量%の範
囲であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいず
れか一つに記載の燃料電池用電極触媒。 - 【請求項5】 前記Pt材料の担持量は、前記導電性カ
ーボン粉末担体とこのPt材料の総重量に対して5〜2
0重量%であることを特徴とする請求項1乃至請求項4
のいずれか一つに記載の燃料電池用電極触媒。 - 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれか一つに
記載の燃料電池用電極触媒を製造する方法において、 導電性カーボン粉末担体上にPtとPt合金の中から選
択されたPt材料を分散担持させて担持金属触媒を形成
する担持ステップと、 前記担持ステップで形成された前記担持金属触媒の表面
に、酸化物と水酸化物の中から選択された種類でかつN
b、Ni、Sn、Ta、Ti、およびZrの中から選択
された少なくとも一種の元素とSiとを共に含む化合物
を被着する被着ステップを有することを特徴とする燃料
電池用電極触媒の製造方法。 - 【請求項7】 請求項1乃至請求項5のいずれか一つに
記載の燃料電池用電極触媒を製造する方法において、 導電性カーボン粉末担体上に、酸化物と水酸化物の中か
ら選択された種類でかつSiを含む第1の化合物を被着
する第1被着ステップと、 前記第1被着ステップの後に、前記導電性カーボン粉末
担体上に、酸化物と水酸化物の中から選択された種類で
かつNb、Ni、Sn、Ta、Ti、およびZrの中か
ら選択された少なくとも一種の元素を含む第2の化合物
を被着して触媒担持体を形成する第2被着ステップと、 前記第2被着ステップで形成された前記触媒担持体に、
PtとPt合金の中から選択されたPt材料を分散担持
させて担持金属触媒を形成する担持ステップを有するこ
とを特徴とする燃料電池用電極触媒の製造方法。 - 【請求項8】 請求項1乃至請求項5のいずれか一つに
記載の燃料電池用電極触媒を製造する方法において、 導電性カーボン粉末担体上に、酸化物と水酸化物の中か
ら選択された種類でかつNb、Ni、Sn、Ta、T
i、およびZrの中から選択された少なくとも一種の元
素とSiとを共に含む化合物を被着して触媒担持体を形
成する被着ステップと、 前記被着ステップで形成された前記触媒担持体に、Pt
とPt合金の中から選択されたPt材料を分散担持させ
て担持金属触媒を形成する担持ステップを有することを
特徴とする燃料電池用電極触媒の製造方法。 - 【請求項9】 請求項1乃至請求項5のいずれか一つに
記載の燃料電池用電極触媒を製造する方法において、 Nb、Ni、Sn、Ta、Ti、およびZrの中から選
択された少なくとも一種の元素と、Si、およびPtと
Pt合金の中から選択されたPt材料という3種類の成
分の全てを含む混合溶液を使用して、導電性カーボン粉
末担体上に、この3種類の成分を同時に担持させること
を特徴とする燃料電池用電極触媒の製造方法。 - 【請求項10】 前記被着ステップにおいて、 前記Nb、Ni、Sn、Ta、Ti、およびZrの中か
ら選択された少なくとも一種の元素を被着させるための
処理剤として、NbCl3 、NiCl2 、SnCl4 、
TaCl3 、TiCl4 、およびZrCl2 の中から選
択された塩化物の水溶液を使用することを特徴とする請
求項6乃至請求項9のいずれか一つに記載の燃料電池用
電極触媒の製造方法。 - 【請求項11】 前記導電性カーボン粉末担体を高温加
熱処理するステップをさらに有することを特徴とする請
求項6乃至請求項10のいずれか一つに記載の燃料電池
用電極触媒の製造方法。 - 【請求項12】 前記各ステップの後に、前記担持金属
触媒を不活性ガス中において800〜1000℃の温度
で高温加熱処理するステップをさらに有することを特徴
とする請求項6乃至請求項11のいずれか一つに記載の
燃料電池用電極触媒の製造方法。 - 【請求項13】 導電性かつ耐酸性を有する支持部材上
に、電極触媒と撥水性結着材とからなる電極触媒層を形
成してなる燃料電池用電極において、 前記電極触媒は、請求項1乃至請求項5のいずれか一つ
に記載の燃料電池用電極触媒であることを特徴とする燃
料電池用電極。 - 【請求項14】 燃料極と酸化剤極、およびこの燃料極
と酸化剤極に対して燃料ガスと酸化剤ガスをそれぞれ供
給する手段を備え、両電極間の電解質としてリン酸を使
用してなるリン酸型燃料電池において、 前記酸化剤極は、請求項13記載の燃料電池用電極であ
ることを特徴とするリン酸型燃料電池。 - 【請求項15】 燃料極と酸化剤極、およびこの燃料極
と酸化剤極に対して燃料ガスと酸化剤ガスをそれぞれ供
給する手段を備え、両電極間の電解質として固体高分子
を使用してなる固体高分子型燃料電池において、 前記酸化剤極は、請求項13記載の燃料電池用電極であ
ることを特徴とする固体高分子型燃料電池。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7327638A JPH09167620A (ja) | 1995-12-15 | 1995-12-15 | 燃料電池用電極触媒とその製造方法、およびその触媒を用いた電極と燃料電池 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7327638A JPH09167620A (ja) | 1995-12-15 | 1995-12-15 | 燃料電池用電極触媒とその製造方法、およびその触媒を用いた電極と燃料電池 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09167620A true JPH09167620A (ja) | 1997-06-24 |
Family
ID=18201294
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7327638A Pending JPH09167620A (ja) | 1995-12-15 | 1995-12-15 | 燃料電池用電極触媒とその製造方法、およびその触媒を用いた電極と燃料電池 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09167620A (ja) |
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