JPH09167903A - サーキュレータ - Google Patents
サーキュレータInfo
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- JPH09167903A JPH09167903A JP32685095A JP32685095A JPH09167903A JP H09167903 A JPH09167903 A JP H09167903A JP 32685095 A JP32685095 A JP 32685095A JP 32685095 A JP32685095 A JP 32685095A JP H09167903 A JPH09167903 A JP H09167903A
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- circulator
- conductor
- pattern conductor
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 挿入損失、相互混変調歪特性を改善した小
型、低歪サーキュレータの提供。 【解決手段】 パターン導体3上で第1のスリット9の
先端又は途中から分岐し、円周方向に成分を有する第2
のスリット14を設けたサーキュレータ。
型、低歪サーキュレータの提供。 【解決手段】 パターン導体3上で第1のスリット9の
先端又は途中から分岐し、円周方向に成分を有する第2
のスリット14を設けたサーキュレータ。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロ波回路な
どに使用されるサーキュレータに関する。
どに使用されるサーキュレータに関する。
【0002】
【従来の技術】マイクロ波回路では、インピーダンス整
合や雑音指数の改善、また、発振や増幅の安定化などの
ために、サーキュレータやサーキュレータの1つの端子
を無反射終端したアイソレータが多く使用されている。
この場合、サーキュレータ部分の信号の伝送系としては
種々の形態があるが、ストリップ線路やマイクロストリ
ップ線路を使用したものは、小型で広帯域という特徴を
持っている。
合や雑音指数の改善、また、発振や増幅の安定化などの
ために、サーキュレータやサーキュレータの1つの端子
を無反射終端したアイソレータが多く使用されている。
この場合、サーキュレータ部分の信号の伝送系としては
種々の形態があるが、ストリップ線路やマイクロストリ
ップ線路を使用したものは、小型で広帯域という特徴を
持っている。
【0003】ここで、従来のサーキュレータについて、
マイクロストリップ線路型で3端子構造のものを例にと
って図9で説明する。1はフェライト基板で、フェライ
ト基板1の裏面には地導体2が形成され、また、フェラ
イト基板1の表面にはパターン導体3が形成されてい
る。パターン導体3の上方には磁石4が設けられ、パタ
ーン導体3と磁石4間には非磁性体のスペーサ5が配置
されている。そして、パターン導体3の周辺には、ほぼ
120度の間隔で3個の入出力端子6、7、8が設けら
れている。なお、地導体2やパターン導体3はフェライ
ト基板1に密着している。
マイクロストリップ線路型で3端子構造のものを例にと
って図9で説明する。1はフェライト基板で、フェライ
ト基板1の裏面には地導体2が形成され、また、フェラ
イト基板1の表面にはパターン導体3が形成されてい
る。パターン導体3の上方には磁石4が設けられ、パタ
ーン導体3と磁石4間には非磁性体のスペーサ5が配置
されている。そして、パターン導体3の周辺には、ほぼ
120度の間隔で3個の入出力端子6、7、8が設けら
れている。なお、地導体2やパターン導体3はフェライ
ト基板1に密着している。
【0004】上記した構成では、磁石4やスペーサ5
を、パターン導体3のほぼ中央に配置し、また地導体2
と反対の側に配置している。しかし、スペーサ5を省略
したり、また、パターン導体3と地導体2の間に磁石4
を配置することもできる。
を、パターン導体3のほぼ中央に配置し、また地導体2
と反対の側に配置している。しかし、スペーサ5を省略
したり、また、パターン導体3と地導体2の間に磁石4
を配置することもできる。
【0005】なお、パターン導体3の形状としては円形
に限らず、ほぼ円形のもの、あるいは、正3角形やほぼ
正3角形のものなどが一般に用いられる。そして、その
大きさは、パターン導体3部分を円形、または正3角形
の導波管とみなしたときのモード共振周波数で決められ
る。例えば円形の場合は、パターン導体3の直径Dは次
式で近似される。
に限らず、ほぼ円形のもの、あるいは、正3角形やほぼ
正3角形のものなどが一般に用いられる。そして、その
大きさは、パターン導体3部分を円形、または正3角形
の導波管とみなしたときのモード共振周波数で決められ
る。例えば円形の場合は、パターン導体3の直径Dは次
式で近似される。
【0006】D=1.84×λ0 /(π×(εf ×μ
eff )1/2 )[mm] ただし、λ0 =動作中心周波数における自由空間波長
[mm] εf =フェライトの誘電率 μeff =フェライトの実効透磁率 したがって、動作中心周波数を2GHzとすると、パタ
ーン導体3の直径は約30mmとなる。また、入出力イ
ンピーダンスを基準インピーダンス(50Ω)に整合さ
せる回路パターンなどが付加されるため、サーキュレー
タ全体の大きさは、パターン導体3より大型化する。
eff )1/2 )[mm] ただし、λ0 =動作中心周波数における自由空間波長
[mm] εf =フェライトの誘電率 μeff =フェライトの実効透磁率 したがって、動作中心周波数を2GHzとすると、パタ
ーン導体3の直径は約30mmとなる。また、入出力イ
ンピーダンスを基準インピーダンス(50Ω)に整合さ
せる回路パターンなどが付加されるため、サーキュレー
タ全体の大きさは、パターン導体3より大型化する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、サーキュレ
ータなどを含むマイクロ波回路を構成する場合、スペー
スの問題などから小型化が必要とされる。そのため、サ
ーキュレータに対しても、小型化についてこれまで多く
の工夫がなされている。例えば、小型化の手法として集
中定数化がある。しかし、集中定数化は、周波数が高く
なると構造上の問題から耐電力性が劣化するなどの問題
がある。また、1〜2GHzの周波数帯は、集中定数型
か分布定数型かの境界となる周波数帯であり、分布定数
型における小型化が望まれている。
ータなどを含むマイクロ波回路を構成する場合、スペー
スの問題などから小型化が必要とされる。そのため、サ
ーキュレータに対しても、小型化についてこれまで多く
の工夫がなされている。例えば、小型化の手法として集
中定数化がある。しかし、集中定数化は、周波数が高く
なると構造上の問題から耐電力性が劣化するなどの問題
がある。また、1〜2GHzの周波数帯は、集中定数型
か分布定数型かの境界となる周波数帯であり、分布定数
型における小型化が望まれている。
【0008】このような事情から、分布定数型に対して
も、小型化の提案がされている。その1つとして、パタ
ーン導体の小型化を図った例(IEEE TRANSACTION ON MI
CROWAVE THEORY AND TECHNIQUES, VOL.MTT-28,NO.6,JUN
E,1980,PP.616-612 )を図10で説明する。
も、小型化の提案がされている。その1つとして、パタ
ーン導体の小型化を図った例(IEEE TRANSACTION ON MI
CROWAVE THEORY AND TECHNIQUES, VOL.MTT-28,NO.6,JUN
E,1980,PP.616-612 )を図10で説明する。
【0009】符号3は円形のパターン導体で、パターン
導体3の円周部分に3つの入出力端子6、7、8が形成
されている。そして、入出力端子6、7、8それぞれの
対面となる円周部分に、中心方向に向かうスリット9が
形成されている。
導体3の円周部分に3つの入出力端子6、7、8が形成
されている。そして、入出力端子6、7、8それぞれの
対面となる円周部分に、中心方向に向かうスリット9が
形成されている。
【0010】このような構成の場合、スリット9の長さ
Sと、パターン導体3のモード共振周波数との関連性を
示す波数κRとの関係は、図11のように示される。図
11の横軸は(スリット長S/半径R)で、縦軸は波数
(κR)である。この図から、スリット9が長くなると
波数κR、即ち動作中心周波数が低下することが分か
る。これは、動作中心周波数が同じ場合、スリットのあ
る方がスリットなしのものよりパターン導体の直径が小
さくてすむことを意味している。また、この論文では、
パターン導体が3角形の場合でも、同様の結果であるこ
とが説明されている。
Sと、パターン導体3のモード共振周波数との関連性を
示す波数κRとの関係は、図11のように示される。図
11の横軸は(スリット長S/半径R)で、縦軸は波数
(κR)である。この図から、スリット9が長くなると
波数κR、即ち動作中心周波数が低下することが分か
る。これは、動作中心周波数が同じ場合、スリットのあ
る方がスリットなしのものよりパターン導体の直径が小
さくてすむことを意味している。また、この論文では、
パターン導体が3角形の場合でも、同様の結果であるこ
とが説明されている。
【0011】スリットを形成して小型化するもう1つの
例(MICROWAVE SYSTEM NEWS,JUNE/JULY,1975,PP.50)に
ついて、図12で説明する。図12では、図9や図10
に対応する部分には同一の符号を付し、重複する説明は
省略する。
例(MICROWAVE SYSTEM NEWS,JUNE/JULY,1975,PP.50)に
ついて、図12で説明する。図12では、図9や図10
に対応する部分には同一の符号を付し、重複する説明は
省略する。
【0012】この例の場合も、サーキュレータを小型化
するためにパターン導体を小さくし、スリット9がパタ
ーン導体の中心に近づくと挿入損失が増加することが実
験的に確認されている。例えば、図13は、スリット9
の長さs(横軸)とサーキュレータの挿入損失L(縦
軸)の関係を示す実験値のデータである。実験に用いた
設計パラメータは、パターン導体3の直径D=18m
m、スリット幅d=0.25mm、フェライト基板厚=
1mm、測定周波数=2GHzである。また、図14
は、スリット9の長さsをパラメータとした場合の電力
特性を示し、横軸が入力電力Pi(W)で縦軸が挿入損
失L(dB)である。
するためにパターン導体を小さくし、スリット9がパタ
ーン導体の中心に近づくと挿入損失が増加することが実
験的に確認されている。例えば、図13は、スリット9
の長さs(横軸)とサーキュレータの挿入損失L(縦
軸)の関係を示す実験値のデータである。実験に用いた
設計パラメータは、パターン導体3の直径D=18m
m、スリット幅d=0.25mm、フェライト基板厚=
1mm、測定周波数=2GHzである。また、図14
は、スリット9の長さsをパラメータとした場合の電力
特性を示し、横軸が入力電力Pi(W)で縦軸が挿入損
失L(dB)である。
【0013】これらの図は、スリット9の長さsが長く
なり中心に近づくと挿入損失Lが増加すること、また、
入力電力Piが低い動作では挿入損失が増加しなくて
も、入力電力Piが増加すると挿入損失が増加すること
を示している。
なり中心に近づくと挿入損失Lが増加すること、また、
入力電力Piが低い動作では挿入損失が増加しなくて
も、入力電力Piが増加すると挿入損失が増加すること
を示している。
【0014】また図15は、近接した2波を入力した場
合の相互混変調歪(縦軸)とスリットの長さs(横軸)
との関係を示したデータである。挿入損失の増加が例え
小さくても、第3次、第5次混変調歪特性(図中に、そ
れぞれIM3、IM5で示す)がスリット9の長さsが
長くなるにつれて悪化することが分かる。相互混変調歪
特性の悪化は、デジタル化に伴う多数波増幅器などに使
用されるサーキュレータの場合に問題となる。
合の相互混変調歪(縦軸)とスリットの長さs(横軸)
との関係を示したデータである。挿入損失の増加が例え
小さくても、第3次、第5次混変調歪特性(図中に、そ
れぞれIM3、IM5で示す)がスリット9の長さsが
長くなるにつれて悪化することが分かる。相互混変調歪
特性の悪化は、デジタル化に伴う多数波増幅器などに使
用されるサーキュレータの場合に問題となる。
【0015】ところで、パターン導体の小型化のために
スリットを設けた場合に、スリットの長さが長くなると
低電力時や高電力時の挿入損失、あるいは相互混変調歪
特性が悪化する原因は次のように考えられる。
スリットを設けた場合に、スリットの長さが長くなると
低電力時や高電力時の挿入損失、あるいは相互混変調歪
特性が悪化する原因は次のように考えられる。
【0016】まず、スリットのないパターン導体3を持
つサーキュレータの動作を図16で説明する。この図
は、端子6から端子7へ信号が伝送する場合を示し、電
磁界パターンのうち電界11を白丸・黒丸(白丸と逆方
向)で示し、磁界12を点線矢印で示している。このと
き、端子6から端子7へ流れる高周波電流13は、実線
矢印のように磁界12と垂直になるようにして中心付近
を流れる。
つサーキュレータの動作を図16で説明する。この図
は、端子6から端子7へ信号が伝送する場合を示し、電
磁界パターンのうち電界11を白丸・黒丸(白丸と逆方
向)で示し、磁界12を点線矢印で示している。このと
き、端子6から端子7へ流れる高周波電流13は、実線
矢印のように磁界12と垂直になるようにして中心付近
を流れる。
【0017】次に、スリット9を設けたパターン導体3
を持つサーキュレータの動作を図17で説明する。この
場合は、スリット9の存在で、中心部を流れる高周波電
流14の幅が狭くなり、高周波電流密度が高くなる。し
たがって、フェライト基板の中心部に高周波磁界が集中
する。このとき、フェライトには、ある一定値(臨界磁
場)以上の高周波磁界が印加されると損失が増加すると
いう、いわゆる非直線効果が現れる。したがって、損失
の増加が検知できない状態であっても、わずかな非直線
効果が発生する。このような問題を避けるために、非直
線効果が小さい組成のフェライト材料を使用したり、高
周波磁界の分散を図ったり、あるいは磁石による印加磁
界を強くしたりする方法がとられている。本発明は、上
記した欠点を解決するもので、パターン導体にスリット
を設けた場合の挿入損失の増加や、相互混変調歪特性の
悪化を少なくしたサーキュレータを提供することを目的
とする。
を持つサーキュレータの動作を図17で説明する。この
場合は、スリット9の存在で、中心部を流れる高周波電
流14の幅が狭くなり、高周波電流密度が高くなる。し
たがって、フェライト基板の中心部に高周波磁界が集中
する。このとき、フェライトには、ある一定値(臨界磁
場)以上の高周波磁界が印加されると損失が増加すると
いう、いわゆる非直線効果が現れる。したがって、損失
の増加が検知できない状態であっても、わずかな非直線
効果が発生する。このような問題を避けるために、非直
線効果が小さい組成のフェライト材料を使用したり、高
周波磁界の分散を図ったり、あるいは磁石による印加磁
界を強くしたりする方法がとられている。本発明は、上
記した欠点を解決するもので、パターン導体にスリット
を設けた場合の挿入損失の増加や、相互混変調歪特性の
悪化を少なくしたサーキュレータを提供することを目的
とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明では、請求項1に対応する発明として、フェラ
イト基板と、このフェライト基板の一方の面に形成され
た地導体と、前記フェライト基板の他方の面に形成さ
れ、かつ、周辺に複数の入出力端子を有し、それぞれの
入出力端子間にほぼ中心方向に向かう第1スリットが設
けられたパターン導体と、このパターン導体部分に磁界
を与える磁石とを具備したマイクロストリップ線路型の
サーキュレータにおいて、前記第1スリットの前記パタ
ーン導体の中心側先端、または、前記第1スリットの途
中に、前記第1のスリットの延長方向と異なる方向に延
びる第2スリットを設けたことを特徴とするサーキュレ
ータである。
に本発明では、請求項1に対応する発明として、フェラ
イト基板と、このフェライト基板の一方の面に形成され
た地導体と、前記フェライト基板の他方の面に形成さ
れ、かつ、周辺に複数の入出力端子を有し、それぞれの
入出力端子間にほぼ中心方向に向かう第1スリットが設
けられたパターン導体と、このパターン導体部分に磁界
を与える磁石とを具備したマイクロストリップ線路型の
サーキュレータにおいて、前記第1スリットの前記パタ
ーン導体の中心側先端、または、前記第1スリットの途
中に、前記第1のスリットの延長方向と異なる方向に延
びる第2スリットを設けたことを特徴とするサーキュレ
ータである。
【0019】請求項2に対応する発明として、周辺に複
数の入出力端子を有し、かつ、それぞれの入出力端子間
にほぼ中心方向に向かう第1スリットが設けられたパタ
ーン導体と、このパターン導体を挟むように配置された
2枚のフェライト基板と、この2枚のフェライト基板に
形成された地導体とを具備した3導体ストリップ線路型
のサーキュレータにおいて、前記パターン導体の中心側
に位置する前記第1スリットの先端、又は、前記第1ス
リットの途中に、前記第1スリットの延長方向とは異な
る方向に延びる第2スリットを設けたことを特徴とする
サーキュレータである。
数の入出力端子を有し、かつ、それぞれの入出力端子間
にほぼ中心方向に向かう第1スリットが設けられたパタ
ーン導体と、このパターン導体を挟むように配置された
2枚のフェライト基板と、この2枚のフェライト基板に
形成された地導体とを具備した3導体ストリップ線路型
のサーキュレータにおいて、前記パターン導体の中心側
に位置する前記第1スリットの先端、又は、前記第1ス
リットの途中に、前記第1スリットの延長方向とは異な
る方向に延びる第2スリットを設けたことを特徴とする
サーキュレータである。
【0020】請求項3に対応する発明として、第2スリ
ットが、第1スリットの延長方向に対して両側に延びて
いることを特徴とする請求項1記載のサーキュレータで
ある。
ットが、第1スリットの延長方向に対して両側に延びて
いることを特徴とする請求項1記載のサーキュレータで
ある。
【0021】請求項4に対応する発明として、第2スリ
ットが、第1スリットの延長方向に対して両側に延びて
いることを特徴とする請求項2記載のサーキュレータで
ある。
ットが、第1スリットの延長方向に対して両側に延びて
いることを特徴とする請求項2記載のサーキュレータで
ある。
【0022】請求項5に対応する発明として、第2スリ
ットが、第1スリットの延長方向に対して片側のみに延
びていることを特徴とする請求項1記載のサーキュレー
タである。
ットが、第1スリットの延長方向に対して片側のみに延
びていることを特徴とする請求項1記載のサーキュレー
タである。
【0023】請求項6に対応する発明として、第2スリ
ットが、第1スリットの延長方向に対して片側のみに延
びていることを特徴とする請求項2記載のサーキュレー
タである。
ットが、第1スリットの延長方向に対して片側のみに延
びていることを特徴とする請求項2記載のサーキュレー
タである。
【0024】上記した構成によれば、第1スリットの先
端や途中に、第1スリットの延長方向と異なる方向に延
びる第2スリットが設けられている。この場合、第2ス
リットの存在で、パターン導体の中心方向に向かう第1
スリットの長さを短くできる。したがって、パターン導
体の中心部を流れる高周波電流の幅が広がり、磁界の集
中を避けることができる。このため、パターン導体にス
リットを形成したことによる小型化の効果を損なうこと
なく、挿入損失や相互混変調歪などの特性を改善でき
る。
端や途中に、第1スリットの延長方向と異なる方向に延
びる第2スリットが設けられている。この場合、第2ス
リットの存在で、パターン導体の中心方向に向かう第1
スリットの長さを短くできる。したがって、パターン導
体の中心部を流れる高周波電流の幅が広がり、磁界の集
中を避けることができる。このため、パターン導体にス
リットを形成したことによる小型化の効果を損なうこと
なく、挿入損失や相互混変調歪などの特性を改善でき
る。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図1
を参照して説明する。
を参照して説明する。
【0026】3はパターン導体で、パターン導体3の円
周部分にほぼ120度の間隔で3個の入出力端子6、
7、8が配置されている。また、入出力端子6、7、8
にほぼ対面するパターン導体3の円周部分には、それぞ
れ直線状の第1スリット9が設けられている。そして、
第1スリット9のパターン導体3の中心側の先端に、第
1スリット9の延長方向に対して直角方向に両側に分岐
する第2スリット14が形成されている。
周部分にほぼ120度の間隔で3個の入出力端子6、
7、8が配置されている。また、入出力端子6、7、8
にほぼ対面するパターン導体3の円周部分には、それぞ
れ直線状の第1スリット9が設けられている。そして、
第1スリット9のパターン導体3の中心側の先端に、第
1スリット9の延長方向に対して直角方向に両側に分岐
する第2スリット14が形成されている。
【0027】なお、上記した構造のパターン導体3は、
例えば、フェライト基板の表面に形成される。また、フ
ェライト基板の裏面に地導体を形成する構造や、パター
ン導体3に磁界を与える磁石が設ける構造、さらに、パ
ターン導体3と磁石間にスペーサを配置する構造など
は、従来技術で説明した図9の場合と同様である。ここ
では、これらの構造については図面から省略している。
また、設計パラメータも前述したものと同じになってい
る。
例えば、フェライト基板の表面に形成される。また、フ
ェライト基板の裏面に地導体を形成する構造や、パター
ン導体3に磁界を与える磁石が設ける構造、さらに、パ
ターン導体3と磁石間にスペーサを配置する構造など
は、従来技術で説明した図9の場合と同様である。ここ
では、これらの構造については図面から省略している。
また、設計パラメータも前述したものと同じになってい
る。
【0028】ここで、図1のパターン導体を用いてサー
キュレータを構成した場合において、第1スリット9や
第2スリット14の長さと動作中心周波数の関係を図2
で説明する。図の横軸は、第1スリット9や第2スリッ
ト14の長さ(mm)で、縦軸は動作中心周波数(GH
z)である。この図によれば、第1スリットによる小型
化の効果に加え、第2スリットによる小型化の効果が示
されている。この場合、第2スリットによる小型化の効
果は第1スリットほど顕著ではないが、小型化の効果は
現れている。
キュレータを構成した場合において、第1スリット9や
第2スリット14の長さと動作中心周波数の関係を図2
で説明する。図の横軸は、第1スリット9や第2スリッ
ト14の長さ(mm)で、縦軸は動作中心周波数(GH
z)である。この図によれば、第1スリットによる小型
化の効果に加え、第2スリットによる小型化の効果が示
されている。この場合、第2スリットによる小型化の効
果は第1スリットほど顕著ではないが、小型化の効果は
現れている。
【0029】したがって、動作中心周波数が同じとした
場合、第2スリットを備えたサーキュレータの方が、そ
の分、第1スリットの長さsを短くできる。このため、
パターン導体の中心部を流れる高周波電流の集中がなく
なり、挿入損失の増加が抑えられ、また、相互混変調歪
特性も改善される。また、このことは、挿入損失が同じ
で、また、許容される相互混変調歪が同じ場合、第2ス
リットの長さを長くすることによって、第1スリットの
長さを短くできることになり、第1スリットしかない従
来のサーキュレータに比較し小型化できることを意味し
ている。
場合、第2スリットを備えたサーキュレータの方が、そ
の分、第1スリットの長さsを短くできる。このため、
パターン導体の中心部を流れる高周波電流の集中がなく
なり、挿入損失の増加が抑えられ、また、相互混変調歪
特性も改善される。また、このことは、挿入損失が同じ
で、また、許容される相互混変調歪が同じ場合、第2ス
リットの長さを長くすることによって、第1スリットの
長さを短くできることになり、第1スリットしかない従
来のサーキュレータに比較し小型化できることを意味し
ている。
【0030】次に、入力電力Pi(W)に対する挿入損
失L(dB)や相互混変調歪(dbC)の関係につい
て、この発明と従来との比較を図3で説明する。図3の
横軸は入力電力Piを示し、縦軸は、挿入損失L(d
B)と相互混変調歪(dbC)を示し、また、発明の特
性を実線で、そして、従来技術の特性を点線で示してい
る。
失L(dB)や相互混変調歪(dbC)の関係につい
て、この発明と従来との比較を図3で説明する。図3の
横軸は入力電力Piを示し、縦軸は、挿入損失L(d
B)と相互混変調歪(dbC)を示し、また、発明の特
性を実線で、そして、従来技術の特性を点線で示してい
る。
【0031】この場合、動作中心周波数は同じで、発明
のものは第2スリット14を設けて第1スリットの長さ
sを8mmから6mmに短くし、また、第2スリットの
長さWを4mmとしている。特性Lが挿入損失を、特性
IM3、IM5が相互混変調歪である。この特性から、
本発明のサーキュレータ(実線)の方が従来技術(点
線)より改善されていることが分かる。
のものは第2スリット14を設けて第1スリットの長さ
sを8mmから6mmに短くし、また、第2スリットの
長さWを4mmとしている。特性Lが挿入損失を、特性
IM3、IM5が相互混変調歪である。この特性から、
本発明のサーキュレータ(実線)の方が従来技術(点
線)より改善されていることが分かる。
【0032】なお、図1の実施態様では、第1スリット
の延長方向に対して直角に両側に第2スリットを形成し
ている。しかし、図4(a)に示すように、第1スリッ
ト9の延長方向に対する第2スリット14の角度が90
°以下でも、また、図4(b)に示すように、第1スリ
ット9の延長方向に対する角度が90°以上でも、同様
の効果が得られる。
の延長方向に対して直角に両側に第2スリットを形成し
ている。しかし、図4(a)に示すように、第1スリッ
ト9の延長方向に対する第2スリット14の角度が90
°以下でも、また、図4(b)に示すように、第1スリ
ット9の延長方向に対する角度が90°以上でも、同様
の効果が得られる。
【0033】また、図5に示すように、第2スリット1
4を、パターン導体の外周と同心円状に弧の形で形成し
てもよい。また、図6のように、3つの入出端子が対称
に形成されている場合は、第1スリット9の延長方向に
対して片側にだけ第2スリット14を形成してもよい。
また、図7のように、第1スリット9の先端でなく、第
1スリット9の途中に第2スリット14を直角方向に両
側に形成してもよい。なお、これまではパターン導体の
形状が円形の場合で説明したが、対称的なほぼ円形の場
合でも、また、図8のように正3角形、あるいは正3角
形に近い3角形の場合でも同様である。なお、図4乃至
図8では、図1に対応する部分には同一の符号を付し、
重複する説明は省略する。
4を、パターン導体の外周と同心円状に弧の形で形成し
てもよい。また、図6のように、3つの入出端子が対称
に形成されている場合は、第1スリット9の延長方向に
対して片側にだけ第2スリット14を形成してもよい。
また、図7のように、第1スリット9の先端でなく、第
1スリット9の途中に第2スリット14を直角方向に両
側に形成してもよい。なお、これまではパターン導体の
形状が円形の場合で説明したが、対称的なほぼ円形の場
合でも、また、図8のように正3角形、あるいは正3角
形に近い3角形の場合でも同様である。なお、図4乃至
図8では、図1に対応する部分には同一の符号を付し、
重複する説明は省略する。
【0034】なお、上記した説明はマイクロストリップ
線路型のサーキュレータについて述べている。しかし、
パターン導体を挟むように2枚のフェライト基板を配置
し、この2枚のフェライト基板の面に地導体を形成し、
そして、パターン導体部分に磁石で磁界を与える構造の
3導体ストリップ線路型のサーキュレータに対しても、
この発明を適用できる。また、この発明によるサーキュ
レータは、その1つの端子を終端し、アイソレータとし
て機能させることもできる。
線路型のサーキュレータについて述べている。しかし、
パターン導体を挟むように2枚のフェライト基板を配置
し、この2枚のフェライト基板の面に地導体を形成し、
そして、パターン導体部分に磁石で磁界を与える構造の
3導体ストリップ線路型のサーキュレータに対しても、
この発明を適用できる。また、この発明によるサーキュ
レータは、その1つの端子を終端し、アイソレータとし
て機能させることもできる。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、パターン導体にスリッ
トを形成した場合の挿入損失特性や相互混変調歪特性な
どを改善したサーキュレータを実現できる。
トを形成した場合の挿入損失特性や相互混変調歪特性な
どを改善したサーキュレータを実現できる。
【図1】本発明に使用されるパターン導体の平面図であ
る。
る。
【図2】本発明による小型化効果を示す図である。
【図3】本発明の挿入損失と相互混変調歪特性を示す図
である。
である。
【図4】本発明に使用される他のパターン導体の平面図
である。
である。
【図5】本発明に使用される他のパターン導体の平面図
である。
である。
【図6】本発明に使用される他のパターン導体の平面図
である。
である。
【図7】本発明に使用される他のパターン導体の平面図
である。
である。
【図8】本発明に使用される他のパターン導体の平面図
である。
である。
【図9】従来のサーキュレータの構造を示す斜視図であ
る。
る。
【図10】従来のサーキュレータに使用されるパターン
導体の平面図である。
導体の平面図である。
【図11】従来のサーキュレータの特性を説明する図で
ある。
ある。
【図12】従来のサーキュレータに使用されるパターン
導体の平面図である。
導体の平面図である。
【図13】従来のサーキュレータの挿入損失特性を示す
図である。
図である。
【図14】従来のサーキュレータの挿入損失の電力特性
を示す図である。
を示す図である。
【図15】従来のサーキュレータの相互混変調歪特性を
示す図である。
示す図である。
【図16】従来のサーキュレータのパターン導体上の電
磁界分布を示す図である。
磁界分布を示す図である。
【図17】従来のサーキュレータのパターン導体上の電
磁界分布を示す図である。
磁界分布を示す図である。
1…フェライト基板 2…地導体 3…パターン導体 4…磁石 5…スペーサ 6、7、8…入出力端子 9…第1スリット 11…電界 12…磁界 13…高周波電流 14…第2スリット
Claims (6)
- 【請求項1】 フェライト基板と、このフェライト基板
の一方の面に形成された地導体と、前記フェライト基板
の他方の面に形成され、かつ、周辺に複数の入出力端子
を有し、それぞれの入出力端子間にほぼ中心方向に向か
う第1スリットが設けられたパターン導体と、このパタ
ーン導体部分に磁界を与える磁石とを具備したマイクロ
ストリップ線路型のサーキュレータにおいて、前記第1
スリットの前記パターン導体の中心側先端、または、前
記第1スリットの途中に、前記第1のスリットの延長方
向と異なる方向に延びる第2スリットを設けたことを特
徴とするサーキュレータ。 - 【請求項2】 周辺に複数の入出力端子を有し、かつ、
それぞれの入出力端子間にほぼ中心方向に向かう第1ス
リットが設けられたパターン導体と、このパターン導体
を挟むように配置された2枚のフェライト基板と、この
2枚のフェライト基板に形成された地導体とを具備した
3導体ストリップ線路型のサーキュレータにおいて、前
記パターン導体の中心側に位置する前記第1スリットの
先端、又は、前記第1スリットの途中に、前記第1スリ
ットの延長方向とは異なる方向に延びる第2スリットを
設けたことを特徴とするサーキュレータ。 - 【請求項3】 第2スリットが、第1スリットの延長方
向に対して両側に延びていることを特徴とする請求項1
記載のサーキュレータ。 - 【請求項4】 第2スリットが、第1スリットの延長方
向に対して両側に延びていることを特徴とする請求項2
記載のサーキュレータ。 - 【請求項5】 第2スリットが、第1スリットの延長方
向に対して片側のみに延びていることを特徴とする請求
項1記載のサーキュレータ。 - 【請求項6】 第2スリットが、第1スリットの延長方
向に対して片側のみに延びていることを特徴とする請求
項2記載のサーキュレータ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32685095A JPH09167903A (ja) | 1995-12-15 | 1995-12-15 | サーキュレータ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32685095A JPH09167903A (ja) | 1995-12-15 | 1995-12-15 | サーキュレータ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09167903A true JPH09167903A (ja) | 1997-06-24 |
Family
ID=18192421
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32685095A Pending JPH09167903A (ja) | 1995-12-15 | 1995-12-15 | サーキュレータ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09167903A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1324421A1 (en) * | 2001-12-14 | 2003-07-02 | Electronics and Telecommunications Research Institute | Isolator/circulator having propeller resonator loaded with a plurality of symmetric magnetic walls |
| WO2012154607A3 (en) * | 2011-05-06 | 2013-03-21 | Skyworks Solutions, Inc. | Apparatus and methods related to ferrite based circulators |
| US9711835B2 (en) | 2012-05-18 | 2017-07-18 | Skyworks Solutions, Inc. | Apparatus and methods related to junction ferrite devices having improved insertion loss performance |
-
1995
- 1995-12-15 JP JP32685095A patent/JPH09167903A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1324421A1 (en) * | 2001-12-14 | 2003-07-02 | Electronics and Telecommunications Research Institute | Isolator/circulator having propeller resonator loaded with a plurality of symmetric magnetic walls |
| WO2012154607A3 (en) * | 2011-05-06 | 2013-03-21 | Skyworks Solutions, Inc. | Apparatus and methods related to ferrite based circulators |
| US9214712B2 (en) | 2011-05-06 | 2015-12-15 | Skyworks Solutions, Inc. | Apparatus and methods related to ferrite based circulators |
| US9793037B2 (en) | 2011-05-06 | 2017-10-17 | Skyworks Solutions, Inc. | Apparatus and methods related to ferrite based circulators |
| US9711835B2 (en) | 2012-05-18 | 2017-07-18 | Skyworks Solutions, Inc. | Apparatus and methods related to junction ferrite devices having improved insertion loss performance |
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