JPH09169120A - インク充填方法、インクカートリッジの製造方法および製造装置 - Google Patents

インク充填方法、インクカートリッジの製造方法および製造装置

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JPH09169120A
JPH09169120A JP8032296A JP8032296A JPH09169120A JP H09169120 A JPH09169120 A JP H09169120A JP 8032296 A JP8032296 A JP 8032296A JP 8032296 A JP8032296 A JP 8032296A JP H09169120 A JPH09169120 A JP H09169120A
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ink chamber
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孝宏 佐野
Yoshitake Ogura
佳剛 小倉
Hiroshi Oikawa
博 及川
Mitsuo Shiraishi
光夫 白石
Katsuyuki Fujii
克幸 藤井
Takeshi Yoneyama
武志 米山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インク保持部材中の残量空気層を安定して減
らし、インク充填の収率を向上できるとともに、充填に
要する時間を大幅に短縮できるインク充填方法、およ
び、そのようなインク充填工程を含むインクカートリッ
ジの製造方法および製造装置を提供する。 【解決手段】 インクカートリッジにインクを充填する
際に、インクを含浸保持するインク保持部材4を装填す
る前に、このインク保持部材4が収納されるインクカー
トリッジ本体1にあらかじめ所定量のインクを充填す
る。そして、インク保持部材4をインクカートリッジ本
体1内に挿入し、インクをこのインク保持部材4内に充
填させる。その後、蓋5を装着してインクカートリッジ
が完成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット方
式の記録装置において、インクジェットヘッドにインク
を供給するためのインクカートリッジへのインク充填方
法、および、インクカートリッジの製造方法と製造装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置においては、イ
ンクを吐出するノズルを負圧に保持するため、内部にイ
ンク保持部材を設けたインクカートリッジが開発されて
いる。このようなインク保持部材を内蔵したインクカー
トリッジにおいて、インク保持部材へのインクの充填量
は、インク保持部材の毛細管力が働き、内部が負圧に保
たれるように、インクが充填される部分の容積の70〜
80%程度にしなければならない。そのため、インクカ
ートリッジに収容可能なインク量は、インク保持部材が
収容されるインク室内の容積よりも少なくなる。実際に
インク保持部材を用いたインクカートリッジにインクを
充填した場合、インク室内に空気が残留し、収容可能な
インク量までインクを充填できないのが現状である。
【0003】収容されているインク量が少ないと、イン
クカートリッジの交換頻度が増加し、交換の手間と、ラ
ンニングコストの増大を招く。インクカートリッジを大
型化すれば収容されるインク量が増加するが、近年の記
録装置の小型化からインクカートリッジは小型化してお
り、インクカートリッジを大型化せずに収容されている
インク量を増加させることが望まれる。
【0004】上述のインク保持部材を用いたインクカー
トリッジにインクを充填する方法として、従来より種々
の方法が考えられている。例えば、特開平7−2372
99号公報の従来例で示されているように、インク保持
部材内に針状の突起物であるインク充填針を差し込み、
先端よりインクを一定量送り出し、インクを充填する方
法がある。しかしながら、この方法では、インク保持部
材へのインクの浸透性によって充填を行なうので、イン
ク充填針の周りのみにしかインクが充填されず、周囲に
まで均一に充填することができなかった。そのために、
インク保持部材内部に空気の層が残留している状態も見
受けられた。また、この方法においては、残留空気層と
インク充填層がはっきり分かれてしまい、インク充填層
では100%近い状態に充填されてしまうために、一度
インクを充填した後、余分なインクを除去して内部が負
圧に保たれるようにしなければならなかった。さらにこ
の方法では、インク充填針を使用するため、充填口の大
きさが制約されるので、充填速度を上げることができな
かった。
【0005】特開平7−237299号公報に開示され
ているインクの充填方法では、インク保持部材を圧縮し
た上で注入を開始し、注入されたインクの圧力に基づき
インク保持部材の圧縮状態を徐々に解除していくことに
よりインクを充填している。この方法においては、イン
ク保持部材が圧縮された状態でインクが充填されるた
め、残留空気層の量をを減らすことができる。しかしな
がらこの方法においては、圧縮されたインク保持部材を
インクの圧力に基づき引き上げるため、この工程に時間
がかかる。さらに、インクを含んだ幅の薄いインク保持
部材は圧縮復元性が乏しく、安定して引き上げることが
難しい。さらに、インク保持部材の下部に中間室を有す
るような構造のインクカートリッジにおいては、この方
法では、中間室にインクを充填するのが困難である。
【0006】インク保持部材を圧縮させることなく、残
留空気層の量を減らすインク充填方法として、例えば、
特開平6−250510号に記載されている方法があ
る。この方法では、組み上げられたインクカートリッジ
を逆立ち状態になるように固定し、下面となる上蓋に設
けられた大気連通孔から針を差し込み、インクを注入し
ていく。このとき、インクカートリッジに振動を加え、
この振動によって、気泡を上面となる底部に設けられた
インクの供給口から放出することによって残留空気層の
量を減らすことができる。しかし、この充填方法では、
充填時の残留空気層のバラツキにより、振動を与えても
空気を除去できない場合があるという問題がある。
【0007】この文献に記載されているインクカートリ
ッジは、主インク室とともに中間室を設けた2室構造の
インクカートリッジである。このような構造のインクカ
ートリッジにインクを充填するとき、この方法において
は、インクは、主インク室内の毛細管部材の大気連通孔
側から充填されていき、主インク室内にインクが充満し
た後、中間室にインクが充填されていく。そして、イン
クの供給口までインクが充填されることになる。
【0008】なおこの充填工程において、インク充填時
インクカートリッジを逆立ちさせるのは、正立状態で大
気連通側から充填させた場合、主インク室に充填後、中
間室の先端部に滞留する空気のためにインクは中間室に
侵入しないので、中間室を充分満たすことなくインクの
供給口まで満たされることになる。したがって、正立状
態での充填では中間室内に多くの空気を残してしまう。
このインクカートリッジでは、中間室内のインク量によ
ってインク切れを検知できるように構成しているので、
この中間室に空気を残すことは、インクが消費される前
からインク切れを示しているような状態を生じ、インク
の残留検知が機能しなくなる。さらに、中間室内に多量
の空気を残すと、所定のインク充填量が得られないこと
に加え、残存した空気が温度上昇、大気圧の低下等の環
境変動を受けた際に膨張し、このためインクがインクの
供給口より漏れるという問題を起こす。
【0009】さらに、この充填方法は、主インク室内を
100%に近い状態で充填した後、中間室等を充填する
ため、インクの充填後に、大気連通孔からの充填をや
め、主インク室内のインクが所定の負圧値になるよう所
定の量のインクをインクの供給口から除去する工程が必
要になる。大気連通孔から除去したのでは、インクの供
給口から空気が入り、中間室内に空気を取り込んでしま
うため、インクの供給口からインクを除去することにな
る。
【0010】さらに、この充填方法では、インクの充填
を大気連通孔から行なうが、大気連通孔はインク中の水
分蒸発をおさえるため、通常、直径が0.5mm〜1.
0mm程度にしか開孔されていないので、インク充填時
の抵抗が大きく、充填速度を上げることができない。
【0011】また、別のインクの充填方法として、例え
ば、特開平3−227656号公報に記載されているよ
うに、インクカートリッジ内の空気を吸引してインクカ
ートリッジ内を真空状態にした後、インクカートリッジ
内にインクを供給する充填方法がある。この方法によれ
ば、残留空気層の量を安定して減らすことはできる。し
かし、上述の方法と同じく、インク充填層は100%に
近い状態に充填されてしまうため、一度インクを充填し
た後、余分なインクを除去して内部が負圧に保たれるよ
うにしなければならない。さらに、インクは大気との差
圧の力でインク保持部材に直接浸透させていくため、充
填工程に要する時間は、まだかなり長い。
【0012】さらに別のインクの充填方法として、例え
ば、特開平3−101970号公報に記載されているよ
うに、インク保持部材が保持できるインク量を越えてイ
ンクをインクカートリッジ内に充填した後、インク保持
部材の大気連通孔側部分のインクのみインク排出側領域
よりもインク保持量が小さくなるように吸引除去する方
法がある。この方法は、インク保持部材の大気連通孔側
領域がインク供給口領域に比較して、印字によりインク
が消費されたときインクが残りやすく、インク残量が多
いため、収納したインクを効率よく使うことができない
ことを改良したものである。しかしながら、この方法に
おいても、一度インクを充填した後、余分なインクを除
去する必要があり、工程に時間がかかるという問題があ
る。さらに、除去したインクが再充填に使用できないと
すると収率が悪くなるという問題がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、インク保持部材中の残量空
気層を安定して減らし、インク充填の収率を向上できる
とともに、余分なインクを除去する工程を入れず、充填
に要する時間を大幅に短縮できるインク充填方法、およ
び、そのようなインク充填工程を含むインクカートリッ
ジの製造方法および製造装置を提供することを目的とす
るものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、インクを含浸保持するインク保持部材がインク室内
に装填されるインクカートリッジにインクを充填するイ
ンク充填方法において、前記インク保持部材を装填する
前に、前記インク室内に所定量のインクを注入し、その
後前記インク保持部材をインクに浸漬させて前記インク
保持部材にインクを充填させることを特徴とするもので
ある。
【0015】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のインク充填方法において、前記所定量のインクの充填
の前にインクカートリッジ内部を大気よりも低い気圧に
してから、前記インクカートリッジ内へのインクの注入
を開始することを特徴とするものである。
【0016】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
のインク充填方法において、前記インクカートリッジ
は、前記インク室とともに、中間インク室と、前記イン
ク室と前記中間インク室を結ぶ連通路を有しており、前
記インクカートリッジ内部を大気よりも低い気圧に減圧
後、前記中間インク室と前記連通路にインクを注入し、
大気圧に解放して前記インク室へインクを注入すること
を特徴とするものである。
【0017】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
のインク充填方法において、前記インクカートリッジ内
部を大気よりも低い気圧に減圧後、前記中間インク室と
前記連通路を封止し、前記中間インク室と前記連通路に
インクを注入することを特徴とするものである。
【0018】請求項5に記載の発明は、請求項1に記載
のインク充填方法において、前記インクカートリッジ
は、前記インク室とともに、中間インク室と、前記イン
ク室と前記中間インク室を結ぶ連通路を有しており、前
記所定量のインクの充填前に前記中間インク室と前記連
通路を大気よりも低い気圧に減圧後、前記中間インク室
と前記連通路にインクを注入し、大気圧に解放して前記
インク室へインクを注入することを特徴とするものであ
る。
【0019】請求項6に記載の発明は、請求項1に記載
のインク充填方法において、前記インク保持部材をイン
クに浸漬させた後、さらに前記インク保持部材を押圧し
て変形させ、押圧力を解除して前記インク保持部材の弾
性力によって所定の形状に復元させることを特徴とする
ものである。
【0020】請求項7に記載の発明は、請求項1に記載
のインク充填方法において、前記インク保持部材をイン
クに浸漬させる際に、前記インク保持部材の断面形状を
前記インク室の断面形状よりも小さく変形させて前記イ
ンク室内に挿入することを特徴とするものである。
【0021】請求項8に記載の発明は、インクを含浸保
持するインク保持部材と、該インク保持部材を収容する
インク室を少なくとも含むインクカートリッジ本体と、
カバーを具備するインクカートリッジの製造方法におい
て、前記インク室内に所定量のインクを充填し、前記イ
ンク保持部材を前記インク室内に装填して前記インク保
持部材にインクを浸漬させ、その後前記カバーを装着す
ることを特徴とするものである。
【0022】請求項9に記載の発明は、請求項8に記載
のインクカートリッジの製造方法において、前記インク
カートリッジ本体は、前記インク保持部材を収納するイ
ンク室とともに、中間インク室と、前記インク室と前記
中間インク室を結ぶ連通路を有しており、前記所定量の
インクの充填前に前記インクカートリッジ本体内を大気
よりも低い気圧に減圧し、その後前記所定量のインクの
充填を行ない、前記中間インク室内にもインクを充填す
ることを特徴とするものである。
【0023】請求項10に記載の発明は、請求項8に記
載のインクカートリッジの製造方法において、前記イン
クカートリッジ本体は、前記インク保持部材を収納する
インク室とともに、中間インク室と、前記インク室と前
記中間インク室を結ぶ連通路を有しており、前記所定量
のインクの充填前に前記インクカートリッジ本体内を大
気よりも低い気圧に減圧し、前記中間インク室と前記連
通路へのインクの充填を行ない、その後大気圧に解放し
て前記インク室へのインクの充填を行なうことを特徴と
するものである。
【0024】請求項11に記載の発明は、請求項10に
記載のインクカートリッジの製造方法において、前記所
定量のインクの充填前に前記インクカートリッジ本体内
を大気よりも低い気圧に減圧した後、前記中間インク室
と前記連通路を封止してから前記中間インク室と前記連
通路へのインクの充填を行なうことを特徴とするもので
ある。
【0025】請求項12に記載の発明は、請求項8に記
載のインクカートリッジの製造方法において、前記イン
クカートリッジ本体は、前記インク保持部材を収納する
インク室とともに、中間インク室と、前記インク室と前
記中間インク室を結ぶ連通路を有しており、前記所定量
のインクの充填前に前記中間インク室および前記連通路
を大気よりも低い気圧に減圧し、前記中間インク室およ
び前記連通路へのインクの充填を行ない、その後大気圧
に解放して前記インク室へのインクの充填を行なうこと
を特徴とするものである。
【0026】請求項13に記載の発明は、請求項8に記
載のインクカートリッジの製造方法において、前記イン
ク保持部材をインク室に装填する際に、前記インク保持
部材を所定位置まで挿入後さらに押圧して変形させ、押
圧力を解除して前記インク保持部材の弾性力によって所
定の形状に復元させることを特徴とするものである。
【0027】請求項14に記載の発明は、請求項8に記
載のインクカートリッジの製造方法において、前記イン
ク保持部材をインク室に装填する際に、前記インク保持
部材の断面形状を前記インク室の断面形状よりも小さく
変形させて前記インク室内に挿入することを特徴とする
ものである。
【0028】請求項15に記載の発明は、インクを含浸
保持するインク保持部材と、該インク保持部材を収容す
るインク室を少なくとも含むインクカートリッジ本体
と、カバーを有するインクカートリッジの製造装置にお
いて、前記インク保持部材を装填する前に前記インク室
内に所定量のインクを注入するインク充填手段と、前記
インク保持部材を前記インクカートリッジ内に挿入して
インクを浸漬させるインク保持部材装填手段と、前記カ
バーを装着するカバー装着手段を設けたことを特徴とす
るものである。
【0029】請求項16に記載の発明は、請求項15に
記載のインクカートリッジの製造装置において、前記イ
ンク充填手段は、インクカートリッジ内部を大気よりも
低い気圧に減圧する減圧手段と、前記インクカートリッ
ジ内へインクを注入する注入手段を有し、減圧手段によ
る減圧後、注入手段によるインクの注入を開始すること
を特徴とするものである。
【0030】請求項17に記載の発明は、請求項16に
記載のインクカートリッジの製造装置において、前記イ
ンクカートリッジ本体は、前記インク室とともに、中間
インク室と、前記インク室と前記中間インク室を結ぶ連
通路を有しているものであり、前記インク充填手段は、
前記注入手段によって前記中間インク室および前記連通
路にインクを注入後、前記減圧手段による減圧を解除
し、前記注入手段によって前記インク室内にインクを注
入することを特徴とするものである。
【0031】請求項18に記載の発明は、請求項17に
記載のインクカートリッジの製造装置において、前記イ
ンク充填手段は、前記中間インク室および前記連通路を
封止する封止手段を有し、前記減圧手段による減圧後、
前記封止手段によって前記中間インク室および前記連通
路を封止し、前記注入手段による前記中間インク室およ
び前記連通路へのインクの注入を開始することを特徴と
するものである。
【0032】請求項19に記載の発明は、請求項15に
記載のインクカートリッジの製造装置において、前記イ
ンクカートリッジ本体は、前記インク室とともに、中間
インク室と、前記インク室と前記中間インク室を結ぶ連
通路を有しているものであり、前記インク充填手段は、
前記中間インク室および前記連通路内部を大気よりも低
い気圧に減圧する減圧手段と、前記インクカートリッジ
内へインクを注入する注入手段を有し、前記減圧手段に
よって前記中間インク室および前記連通路内を減圧後、
前記注入手段によって前記中間インク室および前記連通
路にインクを注入し、前記減圧手段による減圧を解除し
て前記注入手段によって前記インク室にインクを注入す
ることを特徴とするものである。
【0033】請求項20に記載の発明は、請求項15に
記載のインクカートリッジの製造装置において、前記イ
ンク保持部材装填手段は、前記インク保持部材を押圧す
る押圧手段を有し、該押圧手段は、前記インク保持部材
を所定位置まで挿入後さらに押圧して変形させ、その後
押圧力を解除して前記インク保持部材の弾性力によって
所定の形状に復元させることを特徴とするものである。
【0034】請求項21に記載の発明は、請求項15に
記載のインクカートリッジの製造装置において、前記イ
ンク保持部材装填手段は、前記インク保持部材の断面形
状を前記インク室の断面形状よりも小さく変形させて前
記インク室内に挿入することを特徴とするものである。
【0035】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のインク充填方法
の第1の実施の形態の説明図である。図中、1はインク
カートリッジ本体、2はインク供給口、3はメニスカス
形成部材、4はインク保持部材、5は蓋、6は大気連通
口である。ここでは、1室構成のプリントヘッドについ
てまず説明する。
【0036】インクカートリッジ本体には、図示しない
プリントヘッドへインクを供給するためのインク供給口
2が設けられている。また、インク供給口2にはメニス
カス形成部材3が設けられている。メニスカス形成部材
3には、微小な開口が無数に設けられている。インクカ
ートリッジが取り外されている状態では、開口に形成さ
れるインクのメニスカスの表面張力によって、インクカ
ートリッジ本体1内のインクが漏れ出さないように保持
する。また、インクカートリッジが記録装置に装着され
た状態では、メニスカス形成部材3はフィルタとして機
能し、インク中のゴミや気泡などをトラップし、これら
がプリントヘッドへ侵入するのを防ぐ。インク保持部材
4は、毛細管力によりインクを保持可能な材料で構成さ
れている。蓋5には、インクカートリッジ本体1内に空
気を導入するための大気連通口6が設けられている。
【0037】図1(A)に示すように、インクカートリ
ッジ本体1内に、所定量のインクを充填する。このと
き、インク供給口2からインクが漏れ出さないように、
インク供給口2をシールしておくとよい。次に、図1
(B)に示すように、インク保持部材4をインクカート
リッジ本体1内に挿入する。インク保持部材4にインク
が浸透して行き、充填したインクはインク保持部材4に
吸収される。このとき、インクがインク保持部材4に吸
収される前に外へあふれてしまわないように、ゆっくり
と挿入するとよい。最後に、図1(C)に示すように、
蓋5をインクカートリッジ本体1に取り付ける。
【0038】このように、インクをインクカートリッジ
本体1内に充填し、インク保持部材4をインクカートリ
ッジ本体1内に挿入するだけで、インクの充填を行なう
ことができる。このとき、インク保持部材4をインク中
に挿入するので、空気の残留を少なくすることができ、
また、余計なインクは注入していないので、インクを引
き出すなどの工程は不要である。さらに、インクカート
リッジ本体1内へのインクの充填は短時間で行なうこと
ができ、インク保持部材4の挿入にもそれほど時間がか
からないので、全体としてインクの充填に要する時間を
大幅に短縮することができる。
【0039】次に、本発明のインク充填方法の第2の実
施の形態について説明する。ここでは、2室構成のイン
クカートリッジの場合について説明する。図2は、本発
明のインク充填方法の第2の実施の形態を用いて組み立
てられたインクカートリッジの一例の断面図、図3は、
インク保持部材の形状の一例を示す断面図である。図
中、11はインクカートリッジ本体、12は主インク
室、13はインク保持部材、14は中間インク室、15
は連通路、16は大気連通口、17は連通孔、18は第
1のメニスカス形成部材、19はメニスカス保持部材、
20は第2のメニスカス形成部材、21はインク供給
口、22は上蓋、23は底蓋である。
【0040】インクカートリッジは、インクカートリッ
ジ本体1と、上蓋22、底蓋23から構成され、内部に
インク保持部材13を有している。インクカートリッジ
本体11の内部には、主インク室12と、その側方に中
間インク室14が設けられている。インクカートリッジ
の筐体は、剛性を持ち、長期のインク保持を可能にする
ため、耐インク性の良い材料が選択される。インク供給
口21において、図示しないプリントヘッドと接続され
る。主インク室12内のインクは、連通路15を通過
し、このインク供給口21を介してプリントヘッドへイ
ンクが供給される。
【0041】主インク室12の下部には、連通孔17が
設けられており、連通路15を介して中間インク室14
およびインク供給口21と連通している。連通孔17の
断面形状としては、円形、楕円形、多角形、星形、十字
形、スリット形状等、種々の形状とすることができる。
また、主インク室12の底面は、連通孔17を最低部と
するような斜面で形成されている。
【0042】主インク室12の内部には、インク保持部
材13が配置されている。このインク保持部材13は、
毛細管力によりインクを保持し、記録ヘッドにおける負
圧を維持している。インク保持部材13の材料として
は、2次元構造を持つ繊維状材料、3次元構造を持つ多
孔質体材料、繊維状材料を3次元状に紡績したフェルト
および不織布材料等を使用することができる。具体的に
は、例えば、ポリエステル繊維を一方向に束ねた中綿材
を使用することができる。この中綿材としては、例え
ば、密度(=重量/体積)が5%〜15%の間のものを
用いることができる。また、ポリエステル繊維を3次元
状に紡績したポリエステルフェルトを使用することもで
きる。このポリエステルフェルトの密度としては、0.
05g/cm3 〜0.1g/cm3 のものが適当であ
る。インクとの毛細管力や流体抵抗の観点から、この程
度の密度のものが好適である。なお、材料の構成はポリ
エステル繊維に限定されるものではなく、適度な毛細管
力を有し、インク耐性のある材料であれば、他の材料を
用いることができる。この実施例においては、密度が
0.05g/cm3 (主インク室内装填時)程度のポリ
エステルフェルトを用いている。
【0043】このインク保持部材13の形状を、図3に
示している。13aは凸状部分である。インク保持部材
13の周囲形状は、主インク室12の内部と同じ形状で
あり、若干寸法が大きくなっている。さらに、第1のメ
ニスカス形成部材18によって形成された連通孔に接す
る部分3aが凸状に形成されている。例えば、主インク
室12の寸法が厚さ10mm、深さ50mm、上部の幅
48.8mm、下部の幅47.3mmのとき、インク保
持部材13の寸法は、厚さ12mm、凸状部分13aを
除く高さ58mm、幅50mm、凸状部分13aの高さ
4mm程度とすることができる。
【0044】このような形状のインク保持部材13を、
主インク室12に装填すると、第1のメニスカス形成部
材18の上面で凸状部分13aが圧縮され、特に高密度
な部分が形成される。また、主インク室12の側壁によ
って側方部分においても圧縮されており、これらの高密
度な部分では毛細管力が強くなって空気などの侵入を防
止することができる。
【0045】主インク室12の上部には、大気連通口1
6が設けられた上蓋22が取り付けられている。この上
蓋22は、インクカートリッジ本体11に対して、例え
ば、超音波融着等の方法により固着される。固着方法は
超音波融着に限らず、振動融着、接着等、インク、空気
に対して密閉が保たれる方法であれば何でもよい。この
上蓋22により、主インク室12は、大気連通口16お
よび連通孔17を除き、密閉される。この実施例では、
大気連通口16の径は、インク保持部材13の孔もしく
は繊維間の隙間より大きく構成されている。インク保持
部材13は、その上部で大気と連通し、大気圧に解放さ
れている。プリントヘッドへのインク供給時には、イン
ク保持部材13内のインクは大気圧により押され、ま
た、インク保持部材13の下方から負圧により連通路1
5側へ引き出されるため、効率よくインク保持部材13
のインクを使用することができる。このとき、インク保
持部材13の毛細管力により、プリントヘッドにおける
負圧は一定に保たれる。大気連通口16からインクが飛
び出さないように、インクは通さず、空気を透過させる
シートを大気連通口16に設けることも可能である。ま
たは、大気連通口16を、インクが流出しない微細孔を
多数配すことにより構成することもできる。
【0046】主インク室12の底面に設けられた連通孔
17には、第1のメニスカス形成部材18が配置されて
いる。第1のメニスカス形成部材18には、インク保持
部材13の底部が圧接されて配置される。第1のメニス
カス形成部材18としては、例えば、金網や樹脂製の網
等の網目状体や、多孔質体等を用いることができる。網
目状体の具体例としては、金属メッシュフィルタや、金
属繊維、例えば、SUSの細線をフェルト状にし、さら
に、圧縮焼結させたものを基材としたフィルタ、エレク
トロフォーミング金属フィルタ等を使用することができ
る。また、例えば、畳綾織などの樹脂繊維や金属の編み
物であるフィルタや、レーザビーム加工、電子ビーム加
工等による高精細な穴径を有するフィルタを用いること
ができる。形状は、連通孔17を覆える形状であればよ
く、円形や長方形、その他の形状とすることができる。
【0047】インク保持部材13内にインクが含浸され
ているときは、インクは第1のメニスカス形成部材18
を通過して中間インク室14に移動する。第1のメニス
カス形成部材18は、インク保持部材13にインクがな
くなった場合でも、中間インク室14への不要な空気の
侵入を防ぐ。さらにインクが消費されると、大気連通口
16から入って来た空気は、インク保持部材13を通過
し、主インク室12内の負圧の増加により、インク保持
部材13に接した第1のメニスカス形成部材18に形成
されている微細孔に張っているインクのメニスカスを押
し、表面張力に打ち勝ってこれを通過し、気泡となる。
発生した気泡は、連通路15を通り、中間インク室14
へ移動する。気泡が発生する際の圧力(バブルポイント
圧)は、第1のメニスカス形成部材18の濾過粒度に依
存する。この濾過粒度を最適にすることによって、イン
クカートリッジ本体11内の負圧、すなわち、プリント
ヘッドへのインクの供給圧を一定に保つことができる。
第1のメニスカス形成部材18の濾過粒度としては、例
えば、40μm〜70μm程度のものを使用することが
できる。
【0048】第1のメニスカス形成部材18の一部をメ
ニスカス保持部材19として連通路15の底面まで延在
させてもよい。このメニスカス保持部材19は、連通孔
17の径よりも小さい断面寸法を有している。第1のメ
ニスカス形成部材18の下面に気泡が溜り、空気の層が
できてしまったり、あるいは、主インク室12内のイン
クがなくなり、連通路7の高さよりもインクの液面が低
下すると、このメニスカス保持部材19が連通路15の
底部よりインクを吸い上げて第1のメニスカス形成部材
18にインクを供給することにより、第1のメニスカス
形成部材18を常に濡れた状態に保ち、負圧を保つこと
ができる。これにより、インクを使いきるまで、最良の
状態を維持することができる。メニスカス保持部材19
の形状は任意であり、スリット状や、直方体、三角柱な
どの角柱、円筒形状、楕円柱状であってもよい。延在部
を複数設けることもできる。
【0049】このメニスカス保持部材19は別の部材と
して構成し、第1のメニスカス形成部材18と接触する
ように、第1のメニスカス形成部8に直接取り付ける構
成としたり、あるいは、図2に示すように連通孔17の
側壁からリブにより固定される構成とすることもでき
る。このとき、メニスカス保持部材19の材料として
は、第1のメニスカス形成部材18と同一の材料でなく
ともよく、毛細管力によりインクを第1のメニスカス形
成部材18へ上げることができる材料であればよい。例
えば、ポリエステル繊維を一方向に束ねた中綿材や、ポ
リウレタン、メラミンフォーム等の多孔質性部材、2次
元、3次元状の繊維構造体等を使用することができる。
【0050】連通路15は、中間インク室14、主イン
ク室12、インク供給口21をこの順で連通している。
連通路15の上壁は、平らに構成してもよいが、図2に
示すように、中間インク室14に向かって次第に高くな
るように斜めに構成することができる。これにより、連
通孔17に発生した気泡をスムースに中間インク室14
へ移動させることができる。この斜面は中間インク室1
4と主インク室12を結ぶ区間のみでもよいが、主イン
ク室12とインク供給口21を結ぶ区間も上面を斜面と
することによって、インク供給口21から導入される気
泡を中間インク室へスムースに移動させることができ
る。連通路15の底面は、水平であってもよいが、残留
するインク量をなるべく減らすため、この実施例では中
間インク室14と主インク室12を連通する区間だけ斜
面で形成されている。
【0051】中間インク室14は、初期状態ではインク
により満たされている。そして、主インク室12から第
1のメニスカス形成部材18を通過して連通路15に侵
入した気泡が集積される。中間インク室14の大きさ
は、主インク室12内のインクがなくなるまでにまれに
侵入する気泡を集積できる大きさがあればよく、小さな
室で構成することができる。また、気泡を集積するた
め、中間インク室14の上面は主インク室12の連通孔
17よりも高さが上となるように構成する必要がある。
主インク室12内のインクが無くなると、この中間イン
ク室14内のインクが消費される。このときには第1の
メニスカス形成部材18を通過した気泡がインクの消費
とともに中間インク室14内に蓄積される。そのため、
このような状態になると中間インク室14内のインク液
面の低下が速くなる。このインク液面の低下を検知する
ことによって、インク切れを検知することが可能であ
る。
【0052】インクカートリッジ本体11の底部には、
図示しないプリントヘッドにインクを供給するためのイ
ンク供給口21が設けられた底蓋23が装着される。こ
の底蓋23は、インクカートリッジ本体11に対して、
例えば、超音波融着等の方法により固着される。固着方
法は超音波融着に限らず、振動融着、接着等インク、空
気に対して、密閉が保たれる方法であれば何でもよい。
この底蓋23が中間インク室14および連通路15の底
面を形成する。底蓋23によって、インク供給口21お
よび連通孔17を除き、中間インク室14および連通路
15を密閉状態としている。
【0053】インク供給口21には、第2のメニスカス
形成部材20が設けられている。インクカートリッジが
取り外されて放置された状態においては、この第2のメ
ニスカス形成部材20に設けられた微細孔に形成される
インクの表面張力によって、中間インク室14および連
通路15内のインクがインク供給口21から漏れ出すこ
とはない。また、インクカートリッジを記録装置に装着
する際には、装着時の圧力によってインク供給口21に
残留してしまう空気を第2のメニスカス形成部材20の
インク膜を通過させ、中間インク室14に移動させる。
そのため、プリントヘッドに気泡が混入するのを低減さ
せることができる。さらに、インクカートリッジが装着
されている状態では、インクカートリッジにかかる振動
および衝撃、加速度による圧力変動、および、プリント
ヘッドのノズル側からの気泡混入を防止する。第2のメ
ニスカス形成部材20の材料としては、例えば、メニス
カス開口径が10μmから50μmとなるようなSUS
メッシュ、もしくは、SUSの細線をフェルト状にし、
さらに、圧縮焼結させたものを基材としたフィルタ等を
使用することができる。メニスカス開口径は、インク保
持部材13やインクの特性、インクカートリッジ本体1
1の寸法などによって決定され、インクカートリッジ本
体11が取り外された状態でインクを漏らさず、また、
インクカートリッジ本体11を逆さにされた場合でも、
空気の侵入を防ぐように設計される。
【0054】次に、上述のようなインクカートリッジの
製造工程の一例を説明する。図4は、本発明のインク充
填方法の第2の実施の形態を用いるインクカートリッジ
一例の分解斜視図である。上述のようなインクカートリ
ッジは、インクカートリッジ本体11に第1のメニスカ
ス形成部材18およびメニスカス保持部材19を装着
し、また、第2のメニスカス形成部材20の装着された
底蓋23をインクカートリッジ本体11に融着する。そ
の後、インクカートリッジ本体11にインクを充填し、
インク保持部材13を挿入し、最後に上蓋22を取り付
ける。これらの工程を以下に説明する。
【0055】図5は、本発明のインク充填方法の第2の
実施の形態におけるインク充填の第1の工程の一例の説
明図である。図中、31は封止部材、32は上部封止部
材、33はインク充填管、34は空気吸引管である。
【0056】インクカートリッジは、図5に示すよう
に、インク保持部材13、上蓋22を除き、組み上がっ
た状態になっている。したがって、インクカートリッジ
本体11の上部が大きく開いた状態になっている。この
インクカートリッジ本体11の上部に上部封止部材32
を当接する。また、インク供給口21にも封止部材31
を当接する。これらの封止部材31、上部封止部材32
によって、インクカートリッジの内部が密閉される。上
部封止部材32は、インク充填管33と空気吸引管34
を備えている。インク充填管33と空気吸引管34は、
図示しないバルブによりそれぞれ閉開動作が可能なよう
に構成されている。
【0057】インクの充填工程は、まずインクカートリ
ッジ内部の空気を空気吸引管17から吸引し、インクカ
ートリッジ内を真空に近い状態にした後、インク充填管
14の切り換え弁を切り換え、インクカートリッジ内部
に所定量のインクを注入する。注入されるインク量は完
成状態でインクカートリッジに充填される量に等しく、
中間インク室14と連通路15の容積の100%分と、
インク保持部材13が収納される主インク室12の容積
の70%〜80%である。例えば、上述の主インク室1
2の寸法が厚さ10mm、深さ50mm、上部の幅4
8.8mm、下部の幅47.3mmのインクカートリッ
ジでは、約19mlのインクを充填すればよい。注入さ
れたインクは、インクカートリッジ内部が真空に近い状
態であるため、中間インク室14、連通路15を満た
し、主インク室12の上部を残して、インクカートリッ
ジを満たす。
【0058】図6は、本発明のインク充填方法の第2の
実施の形態におけるインク充填装置の一例を示す構成図
である。図中、41はワーク圧着ユニット、42は材料
タンク、43は補充バルブ、44は計量シリンダ、45
は注入バルブ、46は真空バルブ、47は真空ポンプ、
48は大気解放バルブである。
【0059】ワーク圧着ユニット41は、インク保持部
材13、上蓋22を除き、組み上がった状態のインクカ
ートリッジが固定され、そのインクカートリッジを上昇
させて上部封止部材32に当接させ、またインクの充填
終了後にインクカートリッジを下降させる。材料タンク
42には、充填するインクが貯留されている。補充バル
ブ43は、材料タンク42内のインクを計量シリンダ4
4に補充する際に解放される。計量シリンダ44は、イ
ンクカートリッジに充填する量のインクを計り、一時保
持する。注入バルブ45は、計量シリンダ44に計り取
られているインクをインクカートリッジに充填する際に
解放される。真空バルブ46は、インクカートリッジ内
の空気を吸引する際に解放される。真空ポンプ47は、
インクカートリッジ内の空気を吸引する。大気解放バル
ブ48は、インクカートリッジ内を大気に解放する際に
開けられる。
【0060】図7は、本発明のインク充填方法の第2の
実施の形態を示すフローチャートである。図6に示すイ
ンク充填装置を用いたインクの充填方法の一例について
説明する。S71において、インク保持部材13、上蓋
22を除き、組み上がった状態のインクカートリッジを
ワーク圧着ユニット41に固定する。このとき、S72
で封止部材31によってインク供給口21が封止され
る。S73において、この状態でインクカートリッジを
上昇させ、上部封止部材32に当接して図5に示すよう
な状態にする。
【0061】S74において真空バルブ46を開き、S
75において真空ポンプ47によってインクカートリッ
ジ内の空気を吸引する。このとき、注入バルブ45およ
び大気解放バルブ48は閉じておく。S76において内
部が所定の圧力に減圧されたか否かを判定し、所定の圧
力に減圧されたところで、S79において真空バルブ4
6を閉じる。
【0062】インクカートリッジ内が減圧されるまでの
間に、S77において補充バルブ43を開き、S78に
おいて材料タンク42内のインクを所定量だけ計量シリ
ンダ44へ供給し、補充バルブ43を閉じておく。イン
クカートリッジ内の減圧が完了すると、S80において
注入バルブ45を開き、S81で計量シリンダ44内の
インクをインクカートリッジ内へと注入する。S82に
おいて所定量のインクが注入されたか否かを判定し、所
定量のインクの注入が終了すると、S83において大気
解放バルブ48を解放し、インクカートリッジへのイン
クの充填を終了する。以後、ワーク圧着ユニット41を
降下させ、次の工程へと進む。
【0063】なお、インクが充填された後、主インク室
12内を大気圧に解放しても、第2のメニスカス保持部
材20に形成されるインクのメニスカスの表面張力によ
ってインクの流出は防止される。そのため、インク充填
後は封止部材31は必ずしも装着しておく必要はない。
【0064】図8は、本発明のインク充填方法の第2の
実施の形態の変形例を示すフローチャートである。真空
に近い状態にされたインクカートリッジにインクを充填
する際に、真空に近い状態で注入するインクの量は、中
間インク室14、連通路15の容積を満たす量だけと
し、主インク室12に充填するインクは、真空状態を解
除させた後、注入するようにしてもよい。図8ではこの
場合の手順を示している。真空状態でのインク注入は、
インクの発泡が起きるため、この状態でのインクの充填
量を減らし、真空状態にしなくてもインクの充填が行な
える主インク室12へのインクの充填は、真空状態の解
除後に行なう方が能率的である。
【0065】S71〜S79までのステップ、すなわ
ち、インクカートリッジ内を減圧し、また計量シリンダ
44に所定量のインクを供給するまでは、図7に示した
手順と同様である。S80において注入バルブ45を開
き、S91において中間インク室14、連通路15の容
積を満たす量だけのインクを注入する。S92において
大気解放バルブ48を開いてインクカートリッジ内を大
気に解放し、さらにS93において主インク室12に充
填するインクを注入する。
【0066】このようなインク充填方法では、上部封止
部材32によってインクカートリッジを封止しているの
で、真空充填の際にインクカートリッジ内でインクが沸
騰すると、その際のインクの泡立ちが上部封止部材32
まで達し、上部封止部材32を汚すことがある。図8に
示す手順では、真空状態でのインクの注入量が中間イン
ク室14、連通路15の容積を満たす量だけであり、少
量であるが、その場合でもインクの沸騰による上部封止
部材32の汚損は発生する。このような上部封止部材3
2の汚れにより、インクカートリッジ全体が汚れたり、
あるいはインクカートリッジが複数色のインクを一体化
した型のインクカートリッジの場合には他の色のインク
と混色を起こすなどの問題がある。これを回避するた
め、インク充填の都度、上部封止部材32の汚れを拭き
取ることが考えられるが、作業量が増加し、コストが高
くなるといった問題も発生する。また、図8に示す手順
においてインクが沸騰しないように中間インク室14、
連通路15を満たすためには、中間インク室14、連通
路15の大きさを制限してしまうことになる。次に示す
インク充填方法では、この問題を解決する方法を示して
いる。
【0067】図9、図10は、本発明のインク充填方法
の第2の実施の形態の別の変形例を示すフローチャート
および説明図である。図中、図7、図8と同様のステッ
プには同じ符号を付してある。35は連通孔封止部材で
ある。連通孔封止部材35は、インク充填管33の先端
部付近に設けられており、第1のメニスカス形成部材1
8上から連通孔17を封止し、中間インク室14、連通
路15を密閉する。
【0068】S79までのステップにおいて、図10
(A)に示すように、インク保持部材13、上蓋22を
除き、組み上がった状態のインクカートリッジをワーク
圧着ユニット41に固定してインク供給口21を封止部
材31で封止し、ワーク圧着ユニット41を上昇させて
インクカートリッジを上部封止部材32に当接させる。
そして、真空バルブ46を開いてインクカートリッジ内
部の空気を吸引し、所定の圧力に減圧後、真空バルブ4
6を閉じる。
【0069】図10(B)に示すように、S101にお
いて、連通孔封止部材35を降下させ、第1のメニスカ
ス形成部材18を封止して中間インク室14、連通路1
5を密封する。
【0070】一方、S102において、補充バルブ43
を開き、S103において、材料タンク42内のインク
を中間インク室14と連通路15を満たす分だけ計量シ
リンダ44へ供給し、補充バルブ43を閉じる。この計
量シリンダ44へのインクの供給は、図7、図8に示す
ように、インクカートリッジ内の減圧と並行して行なっ
てもよい。
【0071】図10(C)に示すように、連通孔封止部
材35によって第1のメニスカス形成部材18を封止し
た状態でS104において注入バルブ45を開き、S1
05において計量シリンダ44内のインクをインクカー
トリッジの中間インク室14および連通路15内へ注入
する。このとき、中間インク室14および連通路15内
へのインクの注入は減圧状態で行なわれるため、インク
の沸騰が発生する場合もある。しかし、連通孔封止部材
35で第1のメニスカス形成部材18を封止しているの
で、インクによる汚損は連通孔封止部材35のみであ
り、この時点で上部封止部材32が汚損することはな
い。
【0072】その後、S106において大気解放バルブ
48を解放し、インクカートリッジ内を大気圧に戻す。
一方、S107において補充バルブを開き、S108に
おいて、材料タンク42内のインクを主インク室12の
分だけ計量シリンダ44へ供給し、補充バルブ43を閉
じる。そして図10(D)に示すようにワーク圧着ユニ
ット41を下降させ、S110において注入バルブを開
き、S111で計量シリンダ44内のインクをインクカ
ートリッジの主インク室12内に注入する。このとき、
インクカートリッジ内は大気圧であり、減圧時のような
インクの沸騰などの問題は発生しない。そのため、上部
封止部材32は汚損することはない。このようにして主
インク室12内にインクが注入され、インクカートリッ
ジへのインク充填が完了する。
【0073】このように、この例では上部封止部材32
はインクの沸騰などによって汚れることはないので、例
えば、複数色のインクを一体化した型のインクカートリ
ッジの場合でも、他の色のインクと混色を起こすことは
なく、また、インクカートリッジ全体が汚れも回避で
き、インク充填の都度、上部封止部材32の汚れを拭き
取るなどの作業量の増加を回避できる。また、特に減圧
時のインクの沸騰はインクの充填量によるため、従来で
はインクの沸騰を抑えられるだけしか中間インク室14
および連通路15の容積をとれなかったが、連通孔封止
部材35によって中間インク室14および連通路15の
容積によらずに充填することが可能になった。
【0074】上述の第1の工程において、上部封止部材
32にインク充填管33と空気吸引管34の2つが備え
られているが、これを1つだけの管とし、上部に切り換
え弁を備え、切り換えて動作させることもできる。
【0075】図11は、本発明のインク充填方法の第2
の実施の形態のさらに別の変形例の説明図である。例え
ば、図10に示したインク充填方法では、インク充填管
33と空気吸引管34を1本の管とすることによって、
図11に示すように上部封止部材32を用いずにインク
の充填を行なうことが可能となる。すなわち、図11
(A)に示すように、ワーク圧着ユニット41を上昇さ
せて上部封止部材32に当接させる代わりに連通孔封止
部材35によって第1のメニスカス形成部材18を封止
して空気を吸引し、中間インク室14および連通路15
内のみを減圧する。そして図11(B)に示すように、
吸引に用いた同じ管を用いてインクを中間インク室およ
び連通路15内に注入する。その後、図11(C)に示
すように、ワーク圧着ユニット41を下降させて主イン
ク室12内にインクを注入する。このようなインク充填
方法を用いても、上部封止部材32の汚損による不具合
を解決することができる。なお、図11に示した方法に
おいて、連通孔封止部材35にインク充填管33と空気
吸引管34の2本の管を別に設ける構成とすることも可
能である。
【0076】図12は、本発明のインク充填方法の第2
の実施の形態におけるインク充填の第2の工程のインク
保持部材挿入時の一例の説明図である。図中、51はイ
ンク、52は治具、53はピストンである。図12に示
すように、インクカートリッジ内にインク35が充填さ
れた後、主インク室12の上部よりインク保持部材13
を挿入させていく。このとき、治具52を用いて挿入す
る。治具52は、その上部ではインク保持部材13の断
面形状よりも大きく、また、その下部では主インク室1
2の断面形状よりも小さく構成されている。インク保持
部材13を治具52の上部からピストン53によって押
しながら挿入することによって、インク保持部材13は
次第に圧縮されて主インク室12内へと挿入される。
【0077】インク保持部材13の下降にともない、イ
ンク保持部材13は、その先端部より、主インク室12
内のインク35と接していき、これによりインク保持部
材13は、インクを含浸していく。このとき、インク保
持部材13の降下速度にインクの含浸が間に合わない部
分の体積と、インク保持部材13の繊維質などの部分の
体積の分だけ、インクが押しのけられてインク液面が上
昇する。上述のように、インク保持部材13は主インク
室12の断面形状よりも小さく圧縮されて挿入される。
そのため、押しのけられたインクはインク保持部材13
の周囲の空間から逃げるので、インクに不要な加圧力が
かからず、インク供給口21からインクが流出すること
はない。
【0078】図13は、本発明のインク充填方法の第2
の実施の形態におけるインク充填の第2の工程のインク
保持部材圧縮時の一例の説明図である。インク保持部材
13は、ピストン53によって押されながら主インク室
12内に挿入されるが、インク保持部材13の先端が主
インク室12の底部に届いた後もピストン53によって
押され続ける。その結果、インク保持部材13は主イン
ク室内で押圧されて圧縮される。この状態を図13に示
している。これによって、インク保持部材13内の気泡
は追い出される。ピストン53は、この状態となるまで
インク保持部材13を押圧するため、その形状は治具5
2の開口と同等あるいはそれ以下の大きさになってい
る。
【0079】その後、ピストン53を上昇させる。イン
ク保持部材13は、弾性力によってピストン53の上昇
とともに復元し、インク保持部材13内にインクが浸透
して行く。このようにして、第1の工程で充填したイン
クはインク保持部材13に均一に保持されることにな
る。このとき、充填されているインク量は、インク保持
部材13が負圧を保って保持できるインク量であるた
め、不要のインクの吸引などの工程を行なう必要はな
い。また、一度圧縮されているので、気泡などの混入は
少なく、良好な状態でインクが保持される。
【0080】具体的には、例えば、上述の主インク室1
2の寸法が厚さ10mm、深さ50mm、上部の幅4
8.8mm、下部の幅47.3mmのインクカートリッ
ジに、厚さ12mm、凸状部分13aを除く高さ58m
m、幅50mmの寸法のインク保持部材13を挿入する
場合、インク保持部材13を約5.2mm/secの速
さで降下させ、主インク室12の上端から26mm程度
まで挿入圧縮し、さらに約8.6mm/secの速さで
ピストン53を引き上げる。このような工程によって、
インク保持部材13に良好にインクが浸透し、保持され
る。この工程に要する時間は3〜4秒程度である。
【0081】なお、上述の例では治具52を用いてイン
ク保持部材13を挿入したが、治具52を用いなくても
よい。この場合には、インク保持部材13へのインクの
浸透速度に応じてインク保持部材13を主インク室12
内へ挿入すればよい。
【0082】図14は、本発明のインク充填方法の第2
の実施の形態におけるインク充填の第3の工程(上蓋融
着工程)の一例の説明図である。図中、61は上蓋融着
部である。上述の第2の工程によりインクが充填され、
インク保持部材4の装填がなされたインクカートリッジ
に対し、この工程ではインクカートリッジ本体11の上
面と、上蓋22とを全周に渡り、上蓋融着部36にて融
着を行なう。融着方法は超音波融着、振動融着等を用い
ることができる。また、接着剤による接着等でもよく、
インク、空気に対して密閉が保たれる方法であれば何で
もよい。
【0083】これにより、インクカートリッジの充填及
び組立は終了する。この充填方法を採用することによ
り、従来に比較して、インク充填工程で1つのカートリ
ッジ当たり30sec程度以上の充填時間の短縮を実現
することができた。また、インクの充填後の状態も、従
来に比較して気泡の混入など内部に残存する空気の層を
少なくして良好にインクの充填を行なうことができ、理
想的に最後までインクを使いきることができる効率のよ
いインクカートリッジを得ることができた。
【0084】上述の各実施の形態においては、プリント
ヘッドと分離型のインクカートリッジを示しているが、
プリントヘッド一体型のインクカートリッジでも、同様
にしてインクの充填およびインクカートリッジの製造を
行なうことができる。
【0085】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、インクカートリッジにインクを充填する際
に、インクを含浸保持するインク保持部材を装填する前
に、このインク保持部材が収納されるインク室にあらか
じめインクを充填しておき、その後、このインク保持部
材を浸漬させて、インクをこのインク保持部材内に充填
させることにより、短時間にインク充填が行なえ、組立
て工程時間が短縮されて、インクカートリッジの大量生
産が可能になる。また、インクの充填を行なった後、従
来必要であったインクを吸引除すする工程が不要である
ので、インクの収率を向上させ、短時間で安価に製造す
ることができる。さらに、インク保持部材へのインクの
充填を均一に、しかも残留する空気の量を減少させるこ
とができるので、効率の良いインクカートリッジを製造
することができるという効果がある。
【0086】さらに、請求項2,9,16に記載の発明
のように、インクカートリッジ内を減圧してからインク
を充填することによって、例えば、密閉された中間イン
ク室を有するような構造のインクカートリッジでも、中
間インク室にインクを充填することができる。このと
き、請求項3,10,17に記載の発明のように、中間
インク室および連通路の部分にのみ減圧時にインクを充
填し、インク室には大気圧に解放してからインクを充填
することによって、インクの沸騰を最小限に抑えること
ができる。さらに請求項4,11,18に記載の発明の
ように、中間インク室および連通路を封止してインクを
充填することによって、中間インク室などの容量によら
ず、インクの沸騰によるインクカートリッジの汚損を防
止して工数を低減でき、また、多色一体型のインクカー
トリッジにおいては混色を防止することができる。
【0087】また、請求項5,12,19に記載の発明
のように、中間インク室および連通路の部分のみ、減圧
してインクを充填し、その後大気圧でインク室にインク
を充填することもできる。これによっても、中間インク
室などの容量によらずにインクの沸騰によるインクカー
トリッジの汚損を防止して工数を低減でき、また、多色
一体型のインクカートリッジにおいては混色を防止する
ことができる。
【0088】さらに、請求項6,13,20に記載の発
明のように、インク保持部材をインクに浸漬させた後、
さらにインク保持部材を押圧して変形させ、押圧力を解
除してインク保持部材の弾性力によって所定の形状に復
元させることにより、残留する空気の量をさらに減ずる
ことができ、さらに良好なインクカートリッジを得るこ
とができる。
【0089】さらに、請求項7,14,21に記載の発
明のように、インク保持部材をインクに浸漬させる際
に、インク保持部材の断面形状をインク室の断面形状よ
りも小さく変形させてインク室内に挿入することによ
り、インクに不要な加圧力を与えず、インク保持部材の
挿入時にインクの漏れなどを防止することができる。こ
のように、本発明によれば種々の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のインク充填方法の第1の実施の形態
の説明図である。
【図2】 本発明のインク充填方法の第2の実施の形態
を用いて組み立てられたインクカートリッジの一例の断
面図である。
【図3】 インク保持部材の形状の一例を示す断面図で
ある。
【図4】 本発明のインク充填方法の第2の実施の形態
を用いるインクカートリッジ一例の分解斜視図である。
【図5】 本発明のインク充填方法の第2の実施の形態
におけるインク充填の第1の工程の一例の説明図であ
る。
【図6】 本発明のインク充填方法の第2の実施の形態
におけるインク充填装置の一例を示す構成図である。
【図7】 本発明のインク充填方法の第2の実施の形態
を示すフローチャートである。
【図8】 本発明のインク充填方法の第2の実施の形態
の変形例を示すフローチャートである。
【図9】 本発明のインク充填方法の第2の実施の形態
の別の変形例を示すフローチャートである。
【図10】 本発明のインク充填方法の第2の実施の形
態の別の変形例の説明図である。
【図11】 本発明のインク充填方法の第2の実施の形
態のさらに別の変形例の説明図である。
【図12】 本発明のインク充填方法の第2の実施の形
態におけるインク充填の第2の工程のインク保持部材挿
入時の一例の説明図である。
【図13】 本発明のインク充填方法の第2の実施の形
態におけるインク充填の第2の工程のインク保持部材圧
縮時の一例の説明図である。
【図14】 本発明のインク充填方法の第2の実施の形
態におけるインク充填の第3の工程(上蓋融着工程)の
一例の説明図である。
【符号の説明】
1…インクカートリッジ本体、2…インク供給口、3…
メニスカス形成部材、4…インク保持部材、5…蓋、6
…大気連通口、11…インクカートリッジ本体、12…
主インク室、13…インク保持部材、14…中間インク
室、15…連通路、16…大気連通口、17…連通孔、
18…第1のメニスカス形成部材、19…メニスカス保
持部材、20…第2のメニスカス形成部材、21…イン
ク供給口、22…上蓋、23…底蓋、31…封止部材、
32…上部封止部材、33…インク充填管、34…空気
吸引管、35…連通孔封止部材、41…ワーク圧着ユニ
ット、42…材料タンク、43…補充バルブ、44…計
量シリンダ、45…注入バルブ、46…真空バルブ、4
7…真空ポンプ、48…大気解放バルブ、51…イン
ク、52…治具、53…ピストン、61…上蓋融着部。
フロントページの続き (72)発明者 白石 光夫 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 藤井 克幸 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 米山 武志 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを含浸保持するインク保持部材が
    インク室内に装填されるインクカートリッジにインクを
    充填するインク充填方法において、前記インク保持部材
    を装填する前に、前記インク室内に所定量のインクを注
    入し、その後前記インク保持部材をインクに浸漬させて
    前記インク保持部材にインクを充填させることを特徴と
    するインク充填方法。
  2. 【請求項2】 前記所定量のインクの充填の前にインク
    カートリッジ内部を大気よりも低い気圧にしてから、前
    記インクカートリッジ内へのインクの注入を開始するこ
    とを特徴とする請求項1に記載のインク充填方法。
  3. 【請求項3】 前記インクカートリッジは、前記インク
    室とともに、中間インク室と、前記インク室と前記中間
    インク室を結ぶ連通路を有しており、前記インクカート
    リッジ内部を大気よりも低い気圧に減圧後、前記中間イ
    ンク室と前記連通路にインクを注入し、大気圧に解放し
    て前記インク室へインクを注入することを特徴とする請
    求項1に記載のインク充填方法。
  4. 【請求項4】 前記インクカートリッジ内部を大気より
    も低い気圧に減圧後、前記中間インク室と前記連通路を
    封止し、前記中間インク室と前記連通路にインクを注入
    することを特徴とする請求項3に記載のインク充填方
    法。
  5. 【請求項5】 前記インクカートリッジは、前記インク
    室とともに、中間インク室と、前記インク室と前記中間
    インク室を結ぶ連通路を有しており、前記所定量のイン
    クの充填前に前記中間インク室と前記連通路を大気より
    も低い気圧に減圧後、前記中間インク室と前記連通路に
    インクを注入し、大気圧に解放して前記インク室へイン
    クを注入することを特徴とする請求項1に記載のインク
    充填方法。
  6. 【請求項6】 前記インク保持部材をインクに浸漬させ
    た後、さらに前記インク保持部材を押圧して変形させ、
    押圧力を解除して前記インク保持部材の弾性力によって
    所定の形状に復元させることを特徴とする請求項1に記
    載のインク充填方法。
  7. 【請求項7】 前記インク保持部材をインクに浸漬させ
    る際に、前記インク保持部材の断面形状を前記インク室
    の断面形状よりも小さく変形させて前記インク室内に挿
    入することを特徴とする請求項1に記載のインク充填方
    法。
  8. 【請求項8】 インクを含浸保持するインク保持部材
    と、該インク保持部材を収容するインク室を少なくとも
    含むインクカートリッジ本体と、カバーを具備するイン
    クカートリッジの製造方法において、前記インク室内に
    所定量のインクを充填し、前記インク保持部材を前記イ
    ンク室内に装填して前記インク保持部材にインクを浸漬
    させ、その後前記カバーを装着することを特徴とするイ
    ンクカートリッジの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記インクカートリッジ本体は、前記イ
    ンク保持部材を収納するインク室とともに、中間インク
    室と、前記インク室と前記中間インク室を結ぶ連通路を
    有しており、前記所定量のインクの充填前に前記インク
    カートリッジ本体内を大気よりも低い気圧に減圧し、そ
    の後前記所定量のインクの充填を行ない、前記中間イン
    ク室内にもインクを充填することを特徴とする請求項8
    に記載のインクカートリッジの製造方法。
  10. 【請求項10】 前記インクカートリッジ本体は、前記
    インク保持部材を収納するインク室とともに、中間イン
    ク室と、前記インク室と前記中間インク室を結ぶ連通路
    を有しており、前記所定量のインクの充填前に前記イン
    クカートリッジ本体内を大気よりも低い気圧に減圧し、
    前記中間インク室と前記連通路へのインクの充填を行な
    い、その後大気圧に解放して前記インク室へのインクの
    充填を行なうことを特徴とする請求項8に記載のインク
    カートリッジの製造方法。
  11. 【請求項11】 前記所定量のインクの充填前に前記イ
    ンクカートリッジ本体内を大気よりも低い気圧に減圧し
    た後、前記中間インク室と前記連通路を封止してから前
    記中間インク室と前記連通路へのインクの充填を行なう
    ことを特徴とする請求項10に記載のインクカートリッ
    ジの製造方法。
  12. 【請求項12】 前記インクカートリッジ本体は、前記
    インク保持部材を収納するインク室とともに、中間イン
    ク室と、前記インク室と前記中間インク室を結ぶ連通路
    を有しており、前記所定量のインクの充填前に前記中間
    インク室および前記連通路を大気よりも低い気圧に減圧
    し、前記中間インク室および前記連通路へのインクの充
    填を行ない、その後大気圧に解放して前記インク室への
    インクの充填を行なうことを特徴とする請求項8に記載
    のインクカートリッジの製造方法。
  13. 【請求項13】 前記インク保持部材をインク室に装填
    する際に、前記インク保持部材を所定位置まで挿入後さ
    らに押圧して変形させ、押圧力を解除して前記インク保
    持部材の弾性力によって所定の形状に復元させることを
    特徴とする請求項8に記載のインクカートリッジの製造
    方法。
  14. 【請求項14】 前記インク保持部材をインク室に装填
    する際に、前記インク保持部材の断面形状を前記インク
    室の断面形状よりも小さく変形させて前記インク室内に
    挿入することを特徴とする請求項8に記載のインクカー
    トリッジの製造方法。
  15. 【請求項15】 インクを含浸保持するインク保持部材
    と、該インク保持部材を収容するインク室を少なくとも
    含むインクカートリッジ本体と、カバーを有するインク
    カートリッジの製造装置において、前記インク保持部材
    を装填する前に前記インク室内に所定量のインクを注入
    するインク充填手段と、前記インク保持部材を前記イン
    クカートリッジ内に挿入してインクを浸漬させるインク
    保持部材装填手段と、前記カバーを装着するカバー装着
    手段を設けたことを特徴とするインクカートリッジの製
    造装置。
  16. 【請求項16】 前記インク充填手段は、インクカート
    リッジ内部を大気よりも低い気圧に減圧する減圧手段
    と、前記インクカートリッジ内へインクを注入する注入
    手段を有し、減圧手段による減圧後、注入手段によるイ
    ンクの注入を開始することを特徴とする請求項15に記
    載のインクカートリッジの製造装置。
  17. 【請求項17】 前記インクカートリッジ本体は、前記
    インク室とともに、中間インク室と、前記インク室と前
    記中間インク室を結ぶ連通路を有しているものであり、
    前記インク充填手段は、前記注入手段によって前記中間
    インク室および前記連通路にインクを注入後、前記減圧
    手段による減圧を解除し、前記注入手段によって前記イ
    ンク室内にインクを注入することを特徴とする請求項1
    6に記載のインクカートリッジの製造装置。
  18. 【請求項18】 前記インク充填手段は、前記中間イン
    ク室および前記連通路を封止する封止手段を有し、前記
    減圧手段による減圧後、前記封止手段によって前記中間
    インク室および前記連通路を封止し、前記注入手段によ
    る前記中間インク室および前記連通路へのインクの注入
    を開始することを特徴とする請求項17に記載のインク
    カートリッジの製造装置。
  19. 【請求項19】 前記インクカートリッジ本体は、前記
    インク室とともに、中間インク室と、前記インク室と前
    記中間インク室を結ぶ連通路を有しているものであり、
    前記インク充填手段は、前記中間インク室および前記連
    通路内部を大気よりも低い気圧に減圧する減圧手段と、
    前記インクカートリッジ内へインクを注入する注入手段
    を有し、前記減圧手段によって前記中間インク室および
    前記連通路内を減圧後、前記注入手段によって前記中間
    インク室および前記連通路にインクを注入し、前記減圧
    手段による減圧を解除して前記注入手段によって前記イ
    ンク室にインクを注入することを特徴とする請求項15
    に記載のインクカートリッジの製造装置。
  20. 【請求項20】 前記インク保持部材装填手段は、前記
    インク保持部材を押圧する押圧手段を有し、該押圧手段
    は、前記インク保持部材を所定位置まで挿入後さらに押
    圧して変形させ、その後押圧力を解除して前記インク保
    持部材の弾性力によって所定の形状に復元させることを
    特徴とする請求項15に記載のインクカートリッジの製
    造装置。
  21. 【請求項21】 前記インク保持部材装填手段は、前記
    インク保持部材の断面形状を前記インク室の断面形状よ
    りも小さく変形させて前記インク室内に挿入することを
    特徴とする請求項15に記載のインクカートリッジの製
    造装置。
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