JPH0916917A - 磁気抵抗効果型磁気ヘッド及びその製造方法 - Google Patents
磁気抵抗効果型磁気ヘッド及びその製造方法Info
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- JPH0916917A JPH0916917A JP16507695A JP16507695A JPH0916917A JP H0916917 A JPH0916917 A JP H0916917A JP 16507695 A JP16507695 A JP 16507695A JP 16507695 A JP16507695 A JP 16507695A JP H0916917 A JPH0916917 A JP H0916917A
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Landscapes
- Magnetic Heads (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 磁気抵抗型磁気ヘッドにおいて、軟磁性膜
(SAL膜)の磁歪を低減し、バルクハウゼンノイズを
抑制すると同時に、SAL膜の固有抵抗変化率を低下さ
せてMR素子の再生出力を向上させる 【構成】 SAL膜をスパッタリング法により形成する
場合において、窒素を含有したスパッタガスを用いるこ
とにより、SAL膜中に3wt%以上の窒素を含有させ
ることを特徴とする磁気抵抗効果型磁気ヘッド及びその
製造方法。
(SAL膜)の磁歪を低減し、バルクハウゼンノイズを
抑制すると同時に、SAL膜の固有抵抗変化率を低下さ
せてMR素子の再生出力を向上させる 【構成】 SAL膜をスパッタリング法により形成する
場合において、窒素を含有したスパッタガスを用いるこ
とにより、SAL膜中に3wt%以上の窒素を含有させ
ることを特徴とする磁気抵抗効果型磁気ヘッド及びその
製造方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ディスク装置等に
使用される磁気抵抗効果型磁気ヘッドに関するもので、
横バイアス磁界を発生させる軟磁性膜(Soft Adjacent
Layer以下、SAL膜と略記。)の組成とその製造法に
係わる。
使用される磁気抵抗効果型磁気ヘッドに関するもので、
横バイアス磁界を発生させる軟磁性膜(Soft Adjacent
Layer以下、SAL膜と略記。)の組成とその製造法に
係わる。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気記録技術の進歩は著しく、例
えば家庭用VTRの分野では小型、軽量化のために、ま
た磁気ディスク装置の分野では小型、大容量化のために
記録密度の高密度化が意欲的に進められ、磁気抵抗効果
型磁気ヘッド等の実用化が図られている。
えば家庭用VTRの分野では小型、軽量化のために、ま
た磁気ディスク装置の分野では小型、大容量化のために
記録密度の高密度化が意欲的に進められ、磁気抵抗効果
型磁気ヘッド等の実用化が図られている。
【0003】磁気ディスク装置用磁気ヘッドを一例にと
ると、記録・再生動作を同一ヘッドで行うリング型フェ
ライト磁気ヘッド或いはフォトリソグラフィー技術を応
用した誘導型薄膜磁気ヘッドのタイプから、更に記録動
作を誘導型薄膜磁気ヘッドで行い、再生動作を磁気抵抗
効果型磁気ヘッド(以下、MRヘッドと略記)で行う記
録再生分離型磁気ヘッドに進展しつつある。
ると、記録・再生動作を同一ヘッドで行うリング型フェ
ライト磁気ヘッド或いはフォトリソグラフィー技術を応
用した誘導型薄膜磁気ヘッドのタイプから、更に記録動
作を誘導型薄膜磁気ヘッドで行い、再生動作を磁気抵抗
効果型磁気ヘッド(以下、MRヘッドと略記)で行う記
録再生分離型磁気ヘッドに進展しつつある。
【0004】さて、磁気ディスク装置を小型化するため
には、まず磁気記録媒体である磁気ディスクの外径を小
さくする方法が効果的であるが、磁気記録媒体と磁気ヘ
ッドの相対速度が低下してしまい、従来のリング型フェ
ライト磁気ヘッドおよび誘導型薄膜磁気ヘッドでは、充
分な出力を得ることが困難になるという問題を有してい
る。一方、MRヘッドではその出力は相対速度に依存せ
ず、相対速度に無関係に一定であるという特徴を持って
いる。従って、更なる磁気ディスク装置の小型化要請に
対して、MRヘッドの性能向上は必須課題であると言え
る。
には、まず磁気記録媒体である磁気ディスクの外径を小
さくする方法が効果的であるが、磁気記録媒体と磁気ヘ
ッドの相対速度が低下してしまい、従来のリング型フェ
ライト磁気ヘッドおよび誘導型薄膜磁気ヘッドでは、充
分な出力を得ることが困難になるという問題を有してい
る。一方、MRヘッドではその出力は相対速度に依存せ
ず、相対速度に無関係に一定であるという特徴を持って
いる。従って、更なる磁気ディスク装置の小型化要請に
対して、MRヘッドの性能向上は必須課題であると言え
る。
【0005】MRヘッドは、磁気抵抗効果素子(以下、
MR素子と略記)が記録媒体からの磁界によってその電
気抵抗値が変化する現象を利用するもので、いわゆる再
生専用ヘッドである。このため記録専用ヘッドとして誘
導型薄膜ヘッドが、MRヘッドと同一位置に通常設けら
れる。MRヘッドでは、記録媒体からの信号磁界の極性
を判定すると同時に大きな再生出力が得られるように、
磁気抵抗応答曲線上の直線領域のほぼ中央にその動作点
を選んでいる。このためにMR素子にバイアス磁界を印
加する必要がある。
MR素子と略記)が記録媒体からの磁界によってその電
気抵抗値が変化する現象を利用するもので、いわゆる再
生専用ヘッドである。このため記録専用ヘッドとして誘
導型薄膜ヘッドが、MRヘッドと同一位置に通常設けら
れる。MRヘッドでは、記録媒体からの信号磁界の極性
を判定すると同時に大きな再生出力が得られるように、
磁気抵抗応答曲線上の直線領域のほぼ中央にその動作点
を選んでいる。このためにMR素子にバイアス磁界を印
加する必要がある。
【0006】バイアス磁界印加方法には、セルフ法、ハ
ード膜法、シャント法、バーバーポール法ならびにソフ
トフィルムバイアス法等が知られているが、ソフトフィ
ルムバイアス法が現在の主流である。これらのバイアス
方法は何れも、MR素子の磁化ベクトルと電流ベクトル
が一定の角度(約45°)になるように横バイアスを印
加している。図5にソフトフィルムバイアス法を適用し
たMRヘッドの概略構成を示す。
ード膜法、シャント法、バーバーポール法ならびにソフ
トフィルムバイアス法等が知られているが、ソフトフィ
ルムバイアス法が現在の主流である。これらのバイアス
方法は何れも、MR素子の磁化ベクトルと電流ベクトル
が一定の角度(約45°)になるように横バイアスを印
加している。図5にソフトフィルムバイアス法を適用し
たMRヘッドの概略構成を示す。
【0007】図5において、基板30上にMRヘッド1
0と誘導型薄膜磁気ヘッド20を搭載した録再分離方式
の磁気ヘッドの概略構成を示したものである。記録時
は、上部にある誘導型薄膜磁気ヘッド20のコイル22
に記録電流を流して、磁気ギャップ26により記録媒体
(図示してない。)に記録する。一方再生時は、下部側
のMRヘッド10のMR素子15によって、情報として
書き込まれている記録磁界を読み取るものである。この
MR素子15部を拡大したものが図6である。即ち、絶
縁層34にSAL膜16,非磁性膜14及びMR膜14
が積層される3層構成である。また、MR膜12の両端
部には電極18が配され、センス電流とバイアス電流が
供給される。
0と誘導型薄膜磁気ヘッド20を搭載した録再分離方式
の磁気ヘッドの概略構成を示したものである。記録時
は、上部にある誘導型薄膜磁気ヘッド20のコイル22
に記録電流を流して、磁気ギャップ26により記録媒体
(図示してない。)に記録する。一方再生時は、下部側
のMRヘッド10のMR素子15によって、情報として
書き込まれている記録磁界を読み取るものである。この
MR素子15部を拡大したものが図6である。即ち、絶
縁層34にSAL膜16,非磁性膜14及びMR膜14
が積層される3層構成である。また、MR膜12の両端
部には電極18が配され、センス電流とバイアス電流が
供給される。
【0008】ソフトフィルムバイアス法は、MR素子に
隣接して配置された軟磁性膜との磁気的な結合を利用す
るバイアス法である。電極18から注入されるセンス電
流によってSAL膜16が磁化され、その結果MR素子
の横方向にバイアス磁界が印加されることになる。MR
素子に通流されるセンス電流のうち、MR膜12よりS
AL膜16に多く分流すると、再生出力の低下原因にな
るため、SAL膜16の固有抵抗はMR膜12のそれよ
り大きい程好ましい。また、SAL膜16にはMR膜1
2と同時に記録媒体からの磁界を受けるため、SAL膜
の磁気抵抗効果による固有抵抗の変化率が大きいと、M
R素子の再生出力は低下してしまう。従って、SAL膜
の磁気抵抗効果による固有抵抗変化率は極力小さい程良
い。以上の説明から明らかなように、SAL膜はMR膜
とは正反対の特性を持つことが必要であると共に、磁歪
が低いことが磁気ヘッドの構造から要請される。
隣接して配置された軟磁性膜との磁気的な結合を利用す
るバイアス法である。電極18から注入されるセンス電
流によってSAL膜16が磁化され、その結果MR素子
の横方向にバイアス磁界が印加されることになる。MR
素子に通流されるセンス電流のうち、MR膜12よりS
AL膜16に多く分流すると、再生出力の低下原因にな
るため、SAL膜16の固有抵抗はMR膜12のそれよ
り大きい程好ましい。また、SAL膜16にはMR膜1
2と同時に記録媒体からの磁界を受けるため、SAL膜
の磁気抵抗効果による固有抵抗の変化率が大きいと、M
R素子の再生出力は低下してしまう。従って、SAL膜
の磁気抵抗効果による固有抵抗変化率は極力小さい程良
い。以上の説明から明らかなように、SAL膜はMR膜
とは正反対の特性を持つことが必要であると共に、磁歪
が低いことが磁気ヘッドの構造から要請される。
【0009】MRヘッドの従来からの特有な課題の一つ
に、バルクハウゼンノイズの低減がある。MRヘッドの
MR膜には通常NiFe膜が用いられるが、このNiF
e膜等の磁性体の磁区構造は、磁気エネルギーが最小と
なるように還流型の多磁区状態となっている。記録媒体
からの磁界が印加されると、磁区は回転を始め磁壁移動
が進行するが、膜中の不純物や欠陥によって磁壁移動が
阻害され、磁気抵抗効果の応答曲線が不連続となり、加
えて履歴現象を示すようになる。これに伴い再生出力波
形が歪み、ノイズの増大原因となる。これらを総称して
バルクハウゼンノイズと呼ぶ。バルクハウゼンノイズは
MR素子のみに関わる問題ではなく、MR素子と同じ磁
性体で構成するSAL膜の影響も大きい。磁区の増加原
因は、保磁力が大きい。膜中欠陥数が多い。磁歪
が大きい。など複数の要因が挙げられる。
に、バルクハウゼンノイズの低減がある。MRヘッドの
MR膜には通常NiFe膜が用いられるが、このNiF
e膜等の磁性体の磁区構造は、磁気エネルギーが最小と
なるように還流型の多磁区状態となっている。記録媒体
からの磁界が印加されると、磁区は回転を始め磁壁移動
が進行するが、膜中の不純物や欠陥によって磁壁移動が
阻害され、磁気抵抗効果の応答曲線が不連続となり、加
えて履歴現象を示すようになる。これに伴い再生出力波
形が歪み、ノイズの増大原因となる。これらを総称して
バルクハウゼンノイズと呼ぶ。バルクハウゼンノイズは
MR素子のみに関わる問題ではなく、MR素子と同じ磁
性体で構成するSAL膜の影響も大きい。磁区の増加原
因は、保磁力が大きい。膜中欠陥数が多い。磁歪
が大きい。など複数の要因が挙げられる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】SAL膜としてNiF
eが多く用いられた例があるが、MR素子に流されるセ
ンス電流のSAL膜への分流により、MR素子の再生出
力が低下するなど実用性に乏しかった。固有抵抗の増加
と磁気抵抗変化率の低減化のため、NiFeにNb、Z
r等を添加した例も見られるが、磁歪の挙動については
触れられていない(M.M.Chen,et al.:
J.Appl.Phys.69(8),5631(19
91)参照)。
eが多く用いられた例があるが、MR素子に流されるセ
ンス電流のSAL膜への分流により、MR素子の再生出
力が低下するなど実用性に乏しかった。固有抵抗の増加
と磁気抵抗変化率の低減化のため、NiFeにNb、Z
r等を添加した例も見られるが、磁歪の挙動については
触れられていない(M.M.Chen,et al.:
J.Appl.Phys.69(8),5631(19
91)参照)。
【0011】本発明者は、NiFe系合金にNb,Zr
及びCrを0〜6wt%添加した薄膜を各々形成し、固
有抵抗変化率、固有抵抗ならびに磁歪を測定した。その
結果を図7〜9に示す。しかし、何れの添加元素におい
ても添加量の増加させても、良い結果が得られなかっ
た。図7および8にあるように、上記の元素を添加する
と固有抵抗変化率は減少し、固有抵抗を増加させること
は可能であるが、添加元素が増えることに伴って図9に
示すように、磁歪は負から正に大幅に増加することが分
かった。
及びCrを0〜6wt%添加した薄膜を各々形成し、固
有抵抗変化率、固有抵抗ならびに磁歪を測定した。その
結果を図7〜9に示す。しかし、何れの添加元素におい
ても添加量の増加させても、良い結果が得られなかっ
た。図7および8にあるように、上記の元素を添加する
と固有抵抗変化率は減少し、固有抵抗を増加させること
は可能であるが、添加元素が増えることに伴って図9に
示すように、磁歪は負から正に大幅に増加することが分
かった。
【0012】SAL膜の固有抵抗変化率は、一桁以上即
ち、MR素子の1/10以下であれば実用上問題ないこ
とがシミレーションの結果判っていた。図7の結果では
無添加の磁気抵抗変化率が約2.2%であるため、約0.
22%以下が目標値となる。この目標値を満足する添加
量は、Zrで約7wt%,Nbで約6wt%,Crで約
4.5wt%以上であることが分かる。また図9からそ
の時の各々の磁歪は、10,6及び7×10-7以上であ
った。このため、何れの元素を用いても固有抵抗変化率
の目標値を満足しつつ、磁歪をゼロ近傍に制御すること
は困難であることが明らかになった。
ち、MR素子の1/10以下であれば実用上問題ないこ
とがシミレーションの結果判っていた。図7の結果では
無添加の磁気抵抗変化率が約2.2%であるため、約0.
22%以下が目標値となる。この目標値を満足する添加
量は、Zrで約7wt%,Nbで約6wt%,Crで約
4.5wt%以上であることが分かる。また図9からそ
の時の各々の磁歪は、10,6及び7×10-7以上であ
った。このため、何れの元素を用いても固有抵抗変化率
の目標値を満足しつつ、磁歪をゼロ近傍に制御すること
は困難であることが明らかになった。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、SAL膜をス
パッタリング法を適用して、窒素を含有したスパッタガ
スを用いることにより、SAL膜中に3wt%以上の窒
素ガスを含有させることを特徴としている。
パッタリング法を適用して、窒素を含有したスパッタガ
スを用いることにより、SAL膜中に3wt%以上の窒
素ガスを含有させることを特徴としている。
【0014】
【作用】磁歪は、成分組成,結晶構造,結晶配向性或い
は規則・不規則格子等に影響される。本発明者は、結晶
配向性に注目し種々検討した結果、窒素ガスの含有の増
加に伴いNiFeの結晶配向性は(111)面配向から
(200)面配向に変化することが明らかになり、更に
配向の変化に伴って磁歪が低下することを見いだしたも
のである。(図1および3参照)ここで窒素含有量の測
定には、ガス分析計を使用した。
は規則・不規則格子等に影響される。本発明者は、結晶
配向性に注目し種々検討した結果、窒素ガスの含有の増
加に伴いNiFeの結晶配向性は(111)面配向から
(200)面配向に変化することが明らかになり、更に
配向の変化に伴って磁歪が低下することを見いだしたも
のである。(図1および3参照)ここで窒素含有量の測
定には、ガス分析計を使用した。
【0015】膜中の窒素が増えると、磁歪および磁気抵
抗効果の目安である固有抵抗の変化率は低下して望まし
い特性となるが、飽和磁束密度が低くなり窒素の含有量
の上限がある。実用的には2〜10wt%であり、3〜
10wt%が最適範囲である。
抗効果の目安である固有抵抗の変化率は低下して望まし
い特性となるが、飽和磁束密度が低くなり窒素の含有量
の上限がある。実用的には2〜10wt%であり、3〜
10wt%が最適範囲である。
【0016】
【実施例】成膜装置としては、二種類のスパッタ装置を
用いた。即ち、膜組成を変化させる場合は、バッチ式の
RFマグネトロンスパッタを用いて、直径5インチのN
iFeターゲットのエロージョン部に10mm角のN
b、ZrおよびCrチップを各々配置して成膜を行っ
た。NiFeターゲットは、82.8wt%Ni−ba
lFeを使用した。成膜時のArガス圧力は0.4P
a、投入電力密度は6.3W/cm2である。成膜前の到
達真空度は3×10-5Pa以下とし、基板温度は約10
0℃に保持した。
用いた。即ち、膜組成を変化させる場合は、バッチ式の
RFマグネトロンスパッタを用いて、直径5インチのN
iFeターゲットのエロージョン部に10mm角のN
b、ZrおよびCrチップを各々配置して成膜を行っ
た。NiFeターゲットは、82.8wt%Ni−ba
lFeを使用した。成膜時のArガス圧力は0.4P
a、投入電力密度は6.3W/cm2である。成膜前の到
達真空度は3×10-5Pa以下とし、基板温度は約10
0℃に保持した。
【0017】一方、窒素を導入して成膜する場合は、ロ
ードロック式のRFマグネトロンスパッタ装置を使用し
て、ターゲットは直径6インチ、組成は78.5Ni−
17.5Fe−4wt%Crを用いた。ガス圧力は、0.
2Pa一定に保持しながら、膜中の窒素量を変化させる
ため、Arガス中の窒素ガス量を0〜20%の範囲で制
御することにした。投入電力密度は3.3W/cm2であ
る。成膜前の到達真空度は2×10-5Pa以下とした。
基板温度は室温である。基板材は、直径3インチの酸化
膜付きSiウエハーである。
ードロック式のRFマグネトロンスパッタ装置を使用し
て、ターゲットは直径6インチ、組成は78.5Ni−
17.5Fe−4wt%Crを用いた。ガス圧力は、0.
2Pa一定に保持しながら、膜中の窒素量を変化させる
ため、Arガス中の窒素ガス量を0〜20%の範囲で制
御することにした。投入電力密度は3.3W/cm2であ
る。成膜前の到達真空度は2×10-5Pa以下とした。
基板温度は室温である。基板材は、直径3インチの酸化
膜付きSiウエハーである。
【0018】図1に膜中の窒素含有量と磁歪の関係を示
すが、窒素含有量の増加に伴い磁歪は低下傾向を示すこ
とが分かる。図2は窒素含有量と固有抵抗変化率の関係
を示すが、磁歪と同様に窒素含有量の増加に伴い固有抵
抗変化率も低下傾向を示す。図1および2の実験による
確認から明らかな如く、SAL膜中に窒素を含有させれ
ば、相反する磁歪と固有抵抗変化率の特性を同時に低下
させることが可能である。
すが、窒素含有量の増加に伴い磁歪は低下傾向を示すこ
とが分かる。図2は窒素含有量と固有抵抗変化率の関係
を示すが、磁歪と同様に窒素含有量の増加に伴い固有抵
抗変化率も低下傾向を示す。図1および2の実験による
確認から明らかな如く、SAL膜中に窒素を含有させれ
ば、相反する磁歪と固有抵抗変化率の特性を同時に低下
させることが可能である。
【0019】また、MR膜の磁気抵抗効果を1/10以
下に下げると共に、磁歪を2×10ー7以下とすることが
できる窒素含有量は、3wt%以上であることが図1お
よび2から明らかである。図3のX線回折結果を参照す
れば、窒素含有によって結晶配向が変化することが分か
る。窒素含有ゼロの場合は、結晶配向が(111)面配
向である。しかし、5wt%の場合(111)面配向が
殆ど消滅し、代わって(200)面配向が僅かながら生
じる。更に、10wt%にすると(200)面配向のみ
になる。
下に下げると共に、磁歪を2×10ー7以下とすることが
できる窒素含有量は、3wt%以上であることが図1お
よび2から明らかである。図3のX線回折結果を参照す
れば、窒素含有によって結晶配向が変化することが分か
る。窒素含有ゼロの場合は、結晶配向が(111)面配
向である。しかし、5wt%の場合(111)面配向が
殆ど消滅し、代わって(200)面配向が僅かながら生
じる。更に、10wt%にすると(200)面配向のみ
になる。
【0020】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
を適用することにより従来技術では相反する特性であっ
たSAL膜の磁歪および固有抵抗変化率の低減を、窒素
を膜中に含有させることにより達成できる。窒素ガスま
たはアルゴン+窒素の混合ガスを含む雰囲気中で、スッ
パタリング法で成膜するため、容易に且つ精度良く制御
できる製造方法である。これはMRヘッドの再生特性向
上につながるものである。
を適用することにより従来技術では相反する特性であっ
たSAL膜の磁歪および固有抵抗変化率の低減を、窒素
を膜中に含有させることにより達成できる。窒素ガスま
たはアルゴン+窒素の混合ガスを含む雰囲気中で、スッ
パタリング法で成膜するため、容易に且つ精度良く制御
できる製造方法である。これはMRヘッドの再生特性向
上につながるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による窒素含有量と磁歪の関係を示す。
【図2】本発明による窒素含有量と固有抵抗変化率の関
係を示す。
係を示す。
【図3】NiFe成膜時の窒素含有量とX線回折パタ−
ンの関係である。
ンの関係である。
【図4】窒素含有量と飽和磁束密度の関係である。
【図5】録再分離型磁気ヘッドの構成を示す。
【図6】磁気抵抗効果型磁気ヘッドのMR素子部の拡大
図である。
図である。
【図7】各種添加元素の含有量と固有抵抗変化率の関係
を示す。
を示す。
【図8】各種添加元素の含有量と固有抵抗の関係を示
す。
す。
【図9】各種添加元素の含有量と磁歪の関係を示す。
Claims (5)
- 【請求項1】 基板表面に形成された絶縁層上に軟磁性
膜(SAL膜),非磁性膜及び磁気抵抗効果膜(MR
膜)を積層し、前記MR膜の両端部には電極を配し、更
に磁気遮蔽膜および保護膜を有する磁気抵抗効果型磁気
ヘッドにおいて、前記SAL膜中には窒素ガスを含有さ
せて磁気抵抗効果および磁歪効果を低減させたことを特
徴とする磁気抵抗効果型磁気ヘッド。 - 【請求項2】 請求項1において、前記SAL膜はNi
Fe系合金であると共に、3wt%以上の窒素ガスを含
有することを特徴とする磁気抵抗効果型磁気ヘッド。 - 【請求項3】 請求項2において、前記SAL膜の磁気
抵抗効果による固有抵抗変化率は前記MR膜のそれの1
/10以下、または磁歪は3×10ー7以下であることを
特徴とする磁気抵抗効果型磁気ヘッド。 - 【請求項4】 請求項2または3において、前記SAL
膜の飽和磁束密度は0.5T(テスラ)以上であることを特
徴とする磁気抵抗型磁気ヘッド。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかにおいて、前記
SAL膜はスパッタリング法を用いて、窒素ガスかまた
はアルゴン+窒素の混合ガスを含む雰囲気中で成膜する
ことを特徴とする磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16507695A JPH0916917A (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | 磁気抵抗効果型磁気ヘッド及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16507695A JPH0916917A (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | 磁気抵抗効果型磁気ヘッド及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0916917A true JPH0916917A (ja) | 1997-01-17 |
Family
ID=15805418
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16507695A Pending JPH0916917A (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | 磁気抵抗効果型磁気ヘッド及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0916917A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| SG106659A1 (en) * | 2001-05-31 | 2004-10-29 | Ibm | Method of making a spin valve sensor with a free layer structure sputter deposited in a nitrogen atmosphere |
-
1995
- 1995-06-30 JP JP16507695A patent/JPH0916917A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| SG106659A1 (en) * | 2001-05-31 | 2004-10-29 | Ibm | Method of making a spin valve sensor with a free layer structure sputter deposited in a nitrogen atmosphere |
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