JPH09169704A - ジアリールカーボネートの製造方法 - Google Patents

ジアリールカーボネートの製造方法

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JPH09169704A
JPH09169704A JP7330058A JP33005895A JPH09169704A JP H09169704 A JPH09169704 A JP H09169704A JP 7330058 A JP7330058 A JP 7330058A JP 33005895 A JP33005895 A JP 33005895A JP H09169704 A JPH09169704 A JP H09169704A
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JP
Japan
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catalyst
carbonate
diaryl carbonate
reaction
liquid
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JP7330058A
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English (en)
Inventor
Takahito Fujii
隆人 藤井
Tetsuo Ishibashi
哲夫 石橋
Fumio Yamakawa
文雄 山川
Nobuo Fujikawa
伸夫 藤川
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Idemitsu Kosan Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Kosan Co Ltd
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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ジアルキルカーボネートと芳香族ヒドロ
キシ化合物から連続的に高収率で得ることができ、かつ
触媒劣化や目的生成物の後処理工程でのロスを低減でき
るジアリールカーボネートの製造方法を提供する。 【解決手段】 ジアルキルカーボネートと芳香族ヒドロ
キシ化合物との反応によるジアリールカーボネートの製
造を、反応工程、触媒予備分離工程、原料回収工程及び
製品精製・触媒分離工程の四工程で行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ジアリールカーボ
ネートの製造方法に関し、さらに詳しくは、ジアルキル
カーボネートと芳香族ヒドロキシ化合物からジアリール
カーボネートを効率よく製造する方法に関するものであ
る。ジアリールカーボネートは種々の化学原料として、
特にポリカーボネートの原料として極めて有用な化合物
である。
【0002】
【従来の技術】ジアルキルカーボネートと芳香族ヒドロ
キシ化合物とを反応させてジアリールカーボネートを製
造することはよく知られており、これらの反応式は次式
で表される。
【0003】
【化1】
【0004】これらの反応は平衡反応であるが、特に式
(1)及び式(2)の反応は非常に大きく原系に偏って
おり、また反応速度も速くないことから,この方法によ
ってジアリールカーボネートを工業的に製造するのは多
大の困難を伴っていた。これを改良するためにいくつか
の提案がなされている。すなわち、反応速度を高める
ための触媒開発、反応蒸留法、連続多段蒸留法、縦長
反応槽の使用など反応の系に関するものが主であり、反
応速度や転化率・収率の向上に目が向けられていた。し
かし、原料や触媒の分離・回収等の後処理工程に関して
はほとんど問題視されていなかった。
【0005】本反応系で使用される触媒は、通常、反応
条件下では反応液に溶解した状態であり、またジアリー
ルカーボネートよりも沸点が高いので、反応生成液から
高純度のジアリールカーボネートを得るためには、まず
反応液から低沸点成分を蒸留で除去し、次いでジアリー
ルカーボネートと触媒を蒸留分離するという方法が通常
考えられる。
【0006】従って、製造コストを低減するためには、
触媒の効率的な分離・回収、製品ジアリールカーボネー
トの後処理工程でのロス低減、高温・高圧・高真空等に
起因する設備費・用役費の低減がポイントとなる。触媒
とジアリールカーボネートを蒸留以外の方法で分離する
方法としては、例えば、触媒を含む反応溶液を120℃
以下に冷却し、触媒含有物を分別する方法がある(特開
平6−9506号公報)。この方法では、冷却して触媒
を分離した後の反応生成液を製品ジアリールカーボネー
トを蒸留分離するために再び高温にしなければならず、
熱効率が悪い。従って、触媒とジアリールカーボネート
を分離する方法としては、一般的な蒸留操作で行うのが
総合的に最も効率が良い。ジアリールカーボネートの沸
点は300℃以上と高く、触媒はジアリールカーボネー
トよりさらに蒸気圧が低いため、高温による熱分解、変
質、重質化等を抑制するためには数Torr程度のかな
り高い減圧蒸留を行う必要がある。温度・圧力条件は触
媒の種類や濃度によって異なるが、例えば、本反応の代
表的な触媒の一つであるTi(OC6 5 4 を用い、
圧力20Torr、触媒濃度70重量%の条件では液温
が250℃程度に達する。(C4 9 2 SnO触媒の
場合には、同条件で液温が240℃程度に達する。この
ような高温では、触媒の熱分解による劣化、製品のジア
リールカーボネートの変質、重質化によるロスが起きや
すく、その副生物による触媒活性への悪影響も起こるこ
とがわかった。温度をさげるためには、減圧度を高く
する、触媒濃度を低くする方法がある。を行う場
合、20〜30Torr以下の減圧度が必要となり、そ
のために設備コストが大きく増大する。を行う場合、
触媒と共に多量のジアリールカーボネートを抜き出して
反応系へリサイクルさせることになり、ジアリールカー
ボネートを所定量製造するためにはより多くの原料が必
要となる。また、反応部の触媒濃度を低くしてしまうと
十分な反応速度が得られなくなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記観点か
らなされたもので、ジアルキルカーボネートと芳香族ヒ
ドロキシ化合物から連続的に高収率で得ることができ、
かつ触媒劣化や目的生成物の後処理工程でのロスを低減
することができるジアリールカーボネートの製造方法を
提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は鋭意研究の
結果、反応工程の後に、予備的な蒸留により原料および
生成物と触媒を分離する工程を組み入れることにより、
上記発明の目的を効果的に達成しうることを見出し、本
発明を完成したものである。すなわち、本発明は、ジア
ルキルカーボネートと芳香族ヒドロキシ化合物とを反応
させてジアリールカーボネートを製造する方法におい
て、製造を下記工程により行うことを特徴とするジアリ
ールカーボネートの製造方法を提供する。 〔工程1〕:ジアルキルカーボネートと芳香族ヒドロキ
シ化合物とを触媒の存在下反応させてアルキルアリール
カーボネートもしくはジアリールカーボネートを得、原
料のジアルキルカーボネート、芳香族ヒドロキシ化合
物、生成したアルキルアリールカーボネート、ジアリー
ルカーボネート、及び触媒を含む反応生成液を抜き出す
工程、 〔工程2〕:工程1から抜き出された反応生成液から、
予備蒸留により触媒含有液を分離し、残りの反応生成液
を次の工程3へ供給する工程、 〔工程3〕:工程2からの反応生成液を蒸留操作により
主としてジアルキルカーボネート、芳香族ヒドロキシ化
合物、及びアルキルアリールカーボネートからなる低沸
点成分と、主としてジアリールカーボネートと触媒から
なる高沸点成分とに分離する工程、および 〔工程4〕:工程3からの高沸点成分をさらに蒸留によ
り、ジアリールカーボネートと触媒含有液とに分離する
工程。
【0009】
〔式中、R1 、R2 は、それぞれアルキル基を示し、それらはたがいに同一でも異なってもよい。〕
このようなR1 、R2 で示されるアルキル基は直鎖状、
分岐鎖状、環状のいずれであってもよく、特に炭素数1
〜10のものが好ましい。その具体例としては、メチル
基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−
ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、t−ブチ
ル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、n−ヘキシル
基、イソヘキシル基などが挙げられる。
【0010】上記式(4)で表されるジアルキルカーボ
ネートの具体例としては、ジメチルカーボネート、ジエ
チルカーボネート、ジプロピルカーボネート、ジブチル
カーボネート、ジペンチルカーボネート、ジヘキシルカ
ーボネート、ジシクロヘキシルカーボネート、メチルエ
チルカーボネート、メチルプロピルカーボネート、メチ
ルブチルカーボネート、エチルプロピルカーボネート、
エチルブチルカーボネート、プロピルブチルカーボネー
トなどが挙げられるが、これらの中で、特にジメチルカ
ーボネートが好適である。
【0011】本発明の方法のもう一方の反応原料である
芳香族ヒドロキシ化合物は、下記式(5)で表されるも
のである。 ArOH (5) 〔式中、Arは置換基を有するもしくは有しないアリー
ル基を示す。〕 このようなArはフェニル基やナフチル基などアリール
基を示し、また、アリール基には適当な置換基が導入さ
れていてもよい。ここで、置換基としては、例えば塩素
原子や臭素原子などのハロゲン原子、メチル基、エチル
基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、
イソブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基などの
炭素数1〜6のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、
n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ
基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、t−ブトキ
シ基などの炭素数1〜6のアルコキシ基、さらにはニト
ロ基、シアノ基などが挙げられる。これらの置換基は一
つ導入されていてもよく、二つ以上導入されていてもよ
い。
【0012】上記式(5)で表される芳香族ヒドロキシ
化合物の具体例としては、フェノール、α−ナフトー
ル、β−ナフトール、各種クレゾール、各種クロロフェ
ノール、各種エチルフェノール、各種n−プロピルフェ
ノール、各種イソプロピルフェノール、各種ブチルフェ
ノール、各種メトキシフェノール、各種エトキシフェノ
ール、各種n−プロポキシフェノール、各種イソプロポ
キシフェノール、各種ブトキシフェノール、各種ニトロ
フェノール、各種シアノフェノール、各種キシレノール
などが挙げられるが、これらの中でフェノールが好適で
ある。
【0013】本発明で用いられる触媒は、ジアルキルカ
ーボネートと芳香族ヒドロキシ化合物からアルキルアリ
ールカーボネートを、またアルキルアリールカーボネー
トからジアリールカーボネートを製造する反応を促進す
るものであるならば、いかなるものでも使用することが
できる。例えば、(C4 9 2 SnO、(C6 5
2 SnO、(C4 9 2 Sn(OC6 5 2 、(C
4 9 2 Sn(OCH3 2 、(C4 9 2 Sn
(OC2 5 2 、(C4 9 2 Sn(OC65
O(OC6 5 )Sn(C4 9 2 等の有機スズ化合
物;PbO、Pb(OC6 5 2 、Pb(OCOCH
3 2 等の鉛化合物;Zr(acac)4、ZrO2
のジルコニウム化合物;AlX3 、TiX4 、VO
3 、VX5 、ZnX2 、FeX3 、SnR4-N
N (ここでXはハロゲン原子、アセトキシ基、アルコキ
シ基、アリールオキシ基を示し、Nは1〜3の整数を示
す)等のルイス酸などが挙げられる。この中で、特に好
ましいのはTi(OCH3 4 、Ti(OC2 5 4
等のチタンテトラアルコキシド、チタンテトラフェノキ
シド、(C4 9 2 Sn(OC6 5 2 、(C4
9 2 Sn(OCH3 2 等のジアルキルスズ化合物で
ある。
【0014】本発明において、ジアリールカーボネート
は、以下に示すように、順に反応工程(工程1)、触媒
予備分離工程(2)、原料回収工程(3)、製品精製・
触媒分離工程(4)からなるプロセスによって製造され
る。 (工程1)反応工程 反応方式としては、バッチ式又は連続式のいずれでもよ
いが、副生するアルカノール及びジアルキルカーボネー
トを含む溶液を逐次的に塔頂から抜き出し、塔底から生
成物を含有する液を抜き出しながら反応を行う、所謂、
反応蒸留法で行うのが効率的である。具体的には、蒸留
塔を備えた反応槽を前段、後段に用いる二段法が好まし
い。
【0015】反応温度については、用いる原料の種類に
よって異なるが、通常100〜230℃、好ましくは1
50〜230℃の範囲で行われる。100℃未満である
と、反応速度が遅く、反応の平衡がさらに原料系側に偏
り好ましくなく、230℃を超えると、中間体であるア
ルキルアリールカーボネートの分解等による目的物の選
択率の低下、触媒の劣化等が起こりやすくなり好ましく
ない。
【0016】反応圧力については、用いられる原料の種
類、反応温度、原料組成、触媒の種類及び触媒濃度によ
っても異なるが減圧、常圧、加圧いずれでもよく、通常
0.1〜10atmで行われる。反応槽内の反応液の滞
留時間については、通常0.1〜10時間で行われる。
0.1時間未満であると、反応が十分進行しないので好
ましくなく、10時間を超えると、副反応が併発し、目
的物の選択率が低下し好ましくない。
【0017】原料の仕込み比については、芳香族ヒドロ
キシ化合物/ジアルキルカーボネート(モル比)は、リ
サイクル量も含めて、通常0.01〜100とし、好ま
しくは0.1〜50とする。該モル比が大きすぎても、
小さすぎてもアルキルアリールカーボネート及びジアリ
ールカーボネートの収率が低く、大量の未反応原料をリ
サイクルさせることになり、非効率である。
【0018】触媒の使用量は、使用する触媒の活性によ
っても異なるが、反応槽に供給する原料のジアルキルカ
ーボネート(リサイクル分も含む)に対し、通常、1×
10 -4〜5倍モルである。好ましくは、1×10-3〜1
倍モルである。1×10-4倍モル未満であると、反応速
度が遅くなり、非効率である。5倍モルを超えると、ア
ルキルアリールエーテル等の副生物の量が多くなり好ま
しくない。反応液中の触媒濃度に換算すると、通常、
0.01〜20重量%、好ましくは、0.1〜10重量
%となる。
【0019】(工程2)触媒予備分離工程 該工程2は、フラッシュ蒸留等の予備的な蒸留を、圧力
20Torr〜1atm、塔底温度150〜230℃の
条件で行い、反応生成液から触媒含有液を分離する工程
で、分離された触媒含有液の触媒濃度は、通常10〜9
9重量%、好ましくは30〜98重量%、さらに好まし
くは50〜95重量%とする。10重量%未満である
と、大量のジアリールカーボネートも触媒と共に抜き出
されるため効率が悪く、99重量%を超えると、反応液
から分離される触媒量が極端に少なくなり予備分離の効
果が少なくなる。触媒含有液が分離された反応生成液は
次の工程3に供され、分離された触媒液は、一部もしく
は全部を工程1へリサイクルさせた方が効率上好まし
い。なお工程3へ供給される反応液は、ジアルキルカー
ボネート、芳香族ヒドロキシ化合物、アルキルアリール
カーボネート及びジアリールカーボネートの合計が50
〜99重量%を含有している。
【0020】(工程3)原料回収工程 該工程3は、蒸留塔(原料回収塔)を用い原料であるジ
アルキルカーボネート、芳香族ヒドロキシ化合物及び中
間生成物であるアルキルアリールカーボネートを含む液
(低沸点成分)を塔頂から留出させ、塔底からジアリー
ルカーボネート及び触媒を含む液(高沸点成分)を抜き
出し分離する工程である。
【0021】原料回収塔の塔底温度は通常100〜23
0℃、塔内圧力は通常、減圧(20Torr)〜加圧
(10atm)とする。該工程3からの低沸点成分は、
効率上、一部もしくは全部を工程1へリサイクルさせ
る。高沸点成分は工程4へ供給され、該高沸点成分の触
媒濃度は、通常、0.1〜30重量%とする。0.1重
量%未満であると、工程2でジアリールカーボネートを
十分留出させることができず効率が悪い。30重量%を
超えると、工業的に実施することが容易な減圧度(約2
0Torr)でジアリールカーボネートと触媒を分離し
ようとすると、高い塔底温度(230℃以上)が必要と
なる。それに伴い、ジアリールカーボネートの変質や触
媒の劣化が起こり、好ましくない。
【0022】(工程4)製品精製・触媒分離工程 該工程4は、蒸留塔(製品塔)を用い目的物であるジア
リールカーボネートを塔頂から留出させ、塔底から溶媒
量のジアリールカーボネートを含んだ触媒含有液を抜き
出す工程である。製品塔の塔底温度は通常230℃以下
とする。230℃を超えると、ジアリールカーボネート
の変質や触媒の劣化が起こり好ましくない。
【0023】留出するジアリールカーボネートの品質
は、同伴される触媒の含有量を1重量ppm以下とす
る。触媒が1重量ppmより多くなると、製品の着色や
これを原料としたポリカーボネートの品質低下を招き好
ましくない。該工程4の塔底からの触媒含有液は、効率
上、一部もしくは全部を工程1へリサイクルさせる。
【0024】なお、上記工程1・3・4で用いる蒸留塔
の形式は充填塔、棚段塔等、一般的な蒸留装置ならば何
でもよい。また、段数(充填塔の場合は理論段数、棚段
塔の場合は棚段の数)は、通常3〜50段が使用され
る。還流比は、通常0.1〜10の範囲で実施される。
小さすぎると分離性能が悪化し、大きすぎると、必要な
熱エネルギーが過大となり好ましくない。
【0025】このようにして、ジアリールカーボネート
が高収率で得られる。原料として、ジメチルカーボネー
ト及びフェノールを用いた場合、ジフェニルカーボネー
トが得られる。
【0026】
〔参考例〕
(活性評価)冷却管を備えた200ミリリットル三つ口
フラスコに、触媒としてテトラフェノキシチタニウムを
0.10ミリモル仕込み、さらにフェノールを1.0モ
ル仕込み、170℃のオイルバスに浸した後、ジメチル
カーボネートを0.25モル添加して反応を開始させ
た。所定の時間間隔でフラスコ内の反応液を採取し、ガ
スクロマトグラフィーにより液組成を分析した。反応初
期のメチルフェニルカーボネートの生成速度から触媒活
性を評価した。その結果、初期メチルフェニルカーボネ
ート生成速度は0.12ミリモル/分であった。
【0027】〔比較例1〕 (反応前段)上部に充填蒸留塔(塔径1インチ、塔高5
0cm)を備えた、2リットルのSUS製オートクレー
ブ(反応槽)に、ジメチルカーボネート、フェノール及
び触媒としてテトラフェノキシチタニウム(モル比で
1:2:0.01)を0.52kg/hrの速度で、反
応槽内液容積を0.50リットルに制御しながら供給
し、温度191℃、圧力1.7kg/cm2 の条件で反
応を行った。反応液中の触媒濃度は2.6重量%であっ
た。蒸留塔塔頂部からメタノール、ジメチルカーボネー
ト及びフェノールを含む低沸点成分を還流比1、0.2
2kg/hrの速度で連続的に抜き出した。一方、反応
槽底部からメチルフェニルカーボネート7.2重量%
(22g/hr)、ジフェニルカーボネート0.1重量
%(0.4g/hr)を含む生成液を0.30kg/h
rの速度で連続的に抜き出し、後段の反応槽へ供給し
た。
【0028】(反応後段)反応前段と同じタイプの反応
槽に、前段の生成液を0.30kg/hrの速度で反応
槽内液容積を0.50リットルに制御しながら供給し、
温度190℃、圧力1.1kg/cm2 の条件で反応を
行った。蒸留塔塔頂部からメタノール、ジメチルカーボ
ネート及びフェノールを含む低沸点成分を還流比1、
0.22kg/hrの速度で連続的に抜き出した。一
方、反応槽底部からメチルフェニルカーボネート5.8
重量%(4.7g/hr)、ジフェニルカーボネート2
5重量%(20g/hr)及びテトラフェノキシチタニ
ウム9.6重量%(7.8g/hr)を含む生成液を
0.081kg/hrの速度で連続的に抜き出した。
【0029】(触媒回収):予備蒸留を行わなかった場
合 高さ10cmの充填カラム及び還流弁を取りつけた20
0ミリリットルフラスコに、反応後段の反応槽底部より
抜き出した生成液を0.1リットル仕込み、バッチ式の
減圧蒸留を実施した。仕込み生成液中のジフェニルカー
ボネート/テトラフェノキシチタニウム(重量比)は
2.6であった。減圧度20Torr、還流比1の条件
で、フラスコ内の液温を徐々に上げながら、ジメチルカ
ーボネート、フェノール、メチルフェニルカーボネー
ト、ジフェニルカーボネート等を留去した。内温が25
0℃に達したところで蒸留を止め、フラスコ内の残液の
組成を分析した。残液中のジフェニルカーボネート/テ
トラフェノキシチタニウム(重量比)は0.5であっ
た。また、サリチル酸フェニル等の副生物が仕込み原料
量に対して0.4重量%(ガスクロ分析)、分子量50
0以上の重質物が0.09重量%(GPC分析)生成し
ていた。フラスコ内に残った触媒を0.01ミリモル採
取し、参考例と同様に活性の評価を行った。その結果、
初期メチルフェニルカーボネート生成速度は0.07ミ
リモル/分であり、参考例と比較して活性が大きく劣化
していた。
【0030】〔実施例1〕 (触媒回収):予備蒸留を行った場合 比較例1の反応後段の生成液を200℃に加熱し、1リ
ットルのSUS製フラッシュドラムに連続的に供給して
フラッシュ蒸留を実施した。フラッシュドラム内は圧力
20Torrを維持するよう制御した。フラッシュドラ
ム底部より液状で抜き出された液の組成を分析したとこ
ろ、ジフェニルカーボネート/テトラフェノキシチタニ
ウム(重量比)は0.04であり、触媒の濃度は95重
量%であった。触媒回収率(底部より抜き出された触媒
量/供給した触媒量)は79%であった。また、サリチ
ル酸フェニル等の副生物が仕込み原料量に対して0.0
1重量%(ガスクロ分析)、分子量500以上の重質物
が0.02重量%(GPC分析)生成していた。フラッ
シュドラム上部より抜き出した留分をさらに5〜20T
orr、塔底温度150〜230℃の条件で減圧蒸留し
てジェフェニルカーボネートを分留し、その中のチタン
濃度を測定したところ1重量ppm以下であった。
【0031】フラッシュドラム底部より抜き出された触
媒を0.10ミリモル採取し、参考例と同様に活性の評
価を行った。その結果、初期メチルフェニルカーボネー
ト生成速度は0.12ミリモル/分であり、参考例と比
較して活性劣化は全く見られなかった。
【0032】
【発明の効果】本発明により、ジアルキルカーボネート
と芳香族ヒドロキシ化合物を原料として、ジアリールカ
ーボネートを連続的に高収率で得ることができ、また触
媒劣化や目的生成物の後処理工程でのロスを低減するこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01J 27/138 B01J 27/138 X 31/04 31/04 X C07C 68/06 C07C 68/06 Z // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (72)発明者 藤川 伸夫 千葉県袖ケ浦市上泉1280番地 出光興産株 式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジアルキルカーボネートと芳香族ヒドロ
    キシ化合物とを反応させてジアリールカーボネートを製
    造する方法において、製造を下記工程により行うことを
    特徴とするジアリールカーボネートの製造方法。 〔工程1〕:ジアルキルカーボネートと芳香族ヒドロキ
    シ化合物とを触媒の存在下反応させてアルキルアリール
    カーボネート及びジアリールカーボネートを得、原料の
    ジアルキルカーボネート、芳香族ヒドロキシ化合物、生
    成したアルキルアリールカーボネート、ジアリールカー
    ボネート、及び触媒を含む反応生成液を抜き出す工程、 〔工程2〕:工程1から抜き出された反応生成液から、
    予備蒸留により触媒含有液を分離し、残りの反応生成液
    を次の工程3へ供給する工程、 〔工程3〕:工程2からの反応生成液を蒸留操作により
    主としてジアルキルカーボネート、芳香族ヒドロキシ化
    合物、及びアルキルアリールカーボネートからなる低沸
    点成分と、主としてジアリールカーボネートと触媒から
    なる高沸点成分とに分離する工程、および 〔工程4〕:工程3からの高沸点成分をさらに蒸留によ
    り、ジアリールカーボネートと触媒含有液とに分離する
    工程。
  2. 【請求項2】 工程2から分離される触媒含有液の触媒
    濃度が10〜99重量%である請求項1記載のジアリー
    ルカーボネートの製造方法。
  3. 【請求項3】 工程2から分離される触媒含有液の一部
    もしくは全部を工程1へリサイクルさせる請求項1又は
    2記載のジアリールカーボネートの製造方法。
  4. 【請求項4】 触媒がAlX3 、TiX4 、VOX3
    VX5 、ZnX2 、FeX3 及びSnR4-N N (ここ
    で、Xはハロゲン原子、アセトキシ基、アルコキシ基、
    アリールオキシ基を示し、Nは1〜3の整数を示す)で
    表されるルイス酸から選ばれる少なくとも一種である請
    求項1〜3のいずれかに記載のジアリールカーボネート
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 触媒がチタンテトラアルコキシド又はチ
    タンテトラフェノキシドである請求項1〜4のいずれか
    に記載のジアリールカーボネートの製造方法。
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